説明

現像装置およびそれを備えた画像形成装置

【課題】現像剤層の薄層化および均一化を実現しつつ、現像剤の劣化を抑制することが可能な現像装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供する。
【解決手段】現像装置20は、現像剤を担持する担持面26と第1磁石29とを有し、所定の方向に回転しつつ、現像剤貯留部11から現像剤を担持面26上に受け取り、その現像剤を像担持体10に供給する現像剤担持体22と、担持面26との間で所定の規制ギャップGを形成し、第1磁石29に対向配置された磁性部材30と、現像剤担持体22の回転方向から見て磁性部材30よりも上流側に配置されていると共に、第1磁石29と同極性の磁極を有する第2磁石35とを含み、第2磁石35の磁力は、第1磁石29の磁力よりも大きく設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定の像担持体上にトナー像を形成する現像装置、およびそれを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を利用した、複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置は、像担持体(例えば、感光体ドラムや転写ベルト)にトナーを供給して該像担持体上にトナー像を形成する現像装置を含む。
【0003】
現像装置は、基本的な構成要素として、現像剤を貯留する現像剤貯留部と、現像剤貯留部から現像剤を受け取って、該現像剤を像担持体に供給することにより、該像担持体上にトナー像を形成する現像ローラと、現像ローラとの間で規制ギャップが形成されるように現像ローラに対向配置されて、現像ローラ上の現像剤の層厚を規制する規制ブレードとを含む。
【0004】
このような現像装置では、像担持体上に良好なトナー像を形成するために、現像ローラが現像剤を像担持体に供給する前に現像剤層を薄層かつ均一にする必要がある。
【0005】
例えば特許文献1の現像装置では、現像ローラの回転方向から見た規制ブレードの上流面に磁石部材を配置している。磁性材料からなる規制ブレードと現像ローラに形成された規制極との間には磁界が発生しており、磁石部材により、前記磁界の磁束密度が高まると共に、前記磁界の磁力線が規制ブレードにおける上流部分に集中する。これにより、現像剤層(磁気ブラシ層)は規制されて薄層かつ均一にされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−255710号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1の現像装置では、規制極、規制ブレードおよび磁石部材が規制ギャップにおいて現像剤を規制する規制力、つまり規制極、規制ブレードおよび磁石部材が現像剤を規制ギャップ内に拘束する拘束力が強すぎる。そのため、磁気ブラシ層を規制する際に現像剤に対して作用するストレスが大きくなり、現像剤が劣化しやすい。現像剤が劣化すると、像担持体上に良好なトナー像を形成すること、ひいてはシート上に良好な画像を形成することは難しい。
【0008】
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、現像剤層の薄層化および均一化を実現しつつ、現像剤の劣化を抑制することが可能な現像装置、およびそれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本発明に係る現像装置は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、現像剤を担持する担持面と第1磁石とを有し、所定の方向に回転しつつ、前記現像剤貯留部から前記現像剤を前記担持面上に受け取り、その現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、前記担持面との間で所定の規制ギャップを形成し、前記第1磁石に対向配置された磁性部材と、前記現像剤担持体の回転方向から見て前記磁性部材よりも上流側に配置されていると共に、前記第1磁石と同極性の磁極を有する第2磁石とを含み、前記第2磁石の磁力は、前記第1磁石の磁力よりも大きく設定されている。
【0010】
本発明に係る現像装置によれば、第2磁石は第1磁石よりも大きな磁力を有しているので、その第2磁石から、第1磁石および第2磁石によって磁化された磁性部材にかけて現像剤が滞留し易くなり、第2磁石および磁性部材上に現像剤層が形成される。そして、現像剤担持体が現像剤貯留部から現像剤を受け取ることで担持面上に形成された磁気ブラシ層は、現像剤担持体の回転に伴い、規制ギャップを通過する際に磁性部材および第2磁石上の現像剤層と接触する。これにより、担持面上の磁気ブラシ層が規制されて層厚が薄くかつ均一になる。
【0011】
このように、本発明に係る現像装置では、磁性部材および第2磁石上の現像剤層によって担持面上の磁気ブラシ層を規制しているので、磁力によって強固に拘束された磁気ブラシ層を規制ブレードによって規制する従来の構成とは異なり、磁気ブラシ層を規制する際に現像剤に作用するストレスを低減することができる。これにより、前記ストレスに起因する現像剤の劣化を抑制することができる。
【0012】
本発明の好ましい実施形態では、前記キャリアの飽和磁化は、40〜75emu/gの範囲で設定されている。
【0013】
磁性部材および第2磁石上の現像剤層による担持面上の磁気ブラシ層の規制は、キャリアの磁力に影響される。しかしながら、キャリアの飽和磁化を40〜75emu/gの範囲に設定することで、担持面上の磁気ブラシ層の規制を良好に行うことができる。飽和磁化が75emu/gを超えると、磁性部材および第2磁石に付着する現像剤の量が大きくなり過ぎて、規制ギャップが詰まりやすくなる。そのため、磁性部材および第2磁石上の現像剤層による規制力が強くなりすぎて、現像剤に作用するストレスが大きくなり、現像剤が劣化しやすい。一方、飽和磁化が40emu/g未満であると、担持面、磁性部材および第2磁石上に現像剤層、磁気ブラシ層が安定して形成されない。
【0014】
本発明の他の好ましい実施形態では、前記規制ギャップは0.5〜1.2mmの範囲で設定されている。
【0015】
上記したように、本発明に係る現像装置では、従来の規制ブレードを用いて磁気ブラシ層を規制しないので、磁性部材と現像剤担持体の担持面との間の規制ギャップを0.5〜1.2mmの範囲に設定することができる。これにより、所望厚さの磁気ブラシ層を形成し易くなる。
【0016】
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て上流側に向く上流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、前記第2磁石は、前記上流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向する対向面を有し、前記磁性部材の前記先端面と前記第2磁石の前記対向面とは面一に設定されている。
【0017】
この構成によれば、磁性部材の先端面と第2磁石の対向面との間には段差が形成されないので、先端面および対向面上に現像剤が滞留して現像剤層が形成されるものの、先端面および対向面上に現像剤の塊が生じ難い。これにより、トナー像に筋等の画像劣化が発生することを防止できる。
【0018】
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て上流側に向く上流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、前記第2磁石は、前記上流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向する対向面を有し、前記磁性部材の前記先端面は、前記第2磁石の前記対向面よりも前記担持面に向かって突出している。
【0019】
本発明のさらに他の好ましい実施形態では、前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て上流側に向く上流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、前記第2磁石は、前記上流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向する対向面を有し、前記第2磁石の前記対向面は、前記磁性部材の前記先端面よりも前記担持面に向かって突出している。
【0020】
磁性部材の先端面と第2磁石の対向面とを面一に設定することが好ましいが、先端面が対向面よりも突出している構成、および対向面が先端面よりも突出している構成であっても、第2磁石は第1磁石よりも大きな磁力を有しているので、現像剤の劣化を抑制することができる。したがって、第2磁石の磁力を第1磁石の磁力よりも大きく設定することで、第2磁石の磁性部材に対する取付精度に余裕を持たせることができる。
【0021】
本発明に係る画像形成装置は、トナー像が形成される像担持体と、前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部とを含み、前記現像装置として、上記構成の現像装置が用いられている。
【0022】
本発明に係る画像形成装置は、現像剤層の薄層化および均一化を実現しつつ、現像剤の劣化を抑制することが可能な現像装置を用いているので、良好なトナー像を形成することができる。
【発明の効果】
【0023】
本発明に係る現像装置および画像形成装置によれば、現像剤層の薄層化および均一化を実現しつつ、現像剤の劣化を抑制することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。
【図2】第1実施形態に係る現像装置の拡大図である。
【図3】現像装置の現像ローラおよびその周辺の拡大図であり、規制部の作用を示す。
【図4】他の実施形態に係る現像装置の現像ローラおよびその周辺の拡大図であり、規制部の作用を示す。
【図5】さらに他の実施形態に係る現像装置の現像ローラおよびその周辺の拡大図であり、規制部の作用を示す。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明の例示的な実施例を詳しく説明する。尚、本発明の一実施形態として、以下の説明では、画像形成装置としてモノクロタイプのプリンタを示すが、本発明は、これに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ装置、これらの機能を併せ持つ複合機などの他の画像形成装置にも適用可能である。
【0026】
図1は、画像形成装置の内部構造を概略的に示す図である。画像形成装置1は、外部(例えばパーソナルコンピュータ)からの画像データに基づいて用紙P(シート)上にトナー像を形成する画像形成部4と、用紙P上に形成されたトナー像を加熱して用紙P上に定着させる定着部5と、用紙Pを収容する給紙カセット7と、用紙Pが排出される排紙トレイ12と、給紙カセット7から画像形成部4および定着部5を経由して排紙トレイ12に向けて用紙Pを搬送する搬送路6と、画像形成装置1の図1における右側面に設けられた手差しトレイ3と、各種のメニューを設定する複数のメニュー設定キー等が配置された操作部(図示せず)とを含む。
【0027】
画像形成部4は、感光体ドラム10(像担持体)と、感光体ドラム10に帯電処理を実行する帯電器42と、帯電された感光体ドラム10にレーザ光Lを照射して、静電潜像を形成する露光器43と、感光体ドラム10に形成された静電潜像にトナーを静電付着させ、トナー像を顕像化する現像装置20と、内部に充填されたトナーを現像装置20へ供給するトナーカートリッジ45と、現像されたトナー像を用紙Pに転写する転写ローラ46(転写部材)と、感光体ドラム10のドラム表面上に残留するトナーを除去並びに回収するトナー除去器47とを含む。なお、感光体ドラム10の回転方向(図1では時計回りの方向)から見て、帯電器42、現像装置20、転写ローラ46、トナー除去器47の順に、感光体ドラム10の周方向に沿って配置されている。また、露光器43は、帯電器42の上方に配置されている。
【0028】
感光体ドラム10は、例えば、アルミニウム製シリンダの表面に正帯電性光導電体であるアモルファスシリコン層が蒸着された感光体を有するドラムである。アモルファスシリコン層の層厚や、感光体ドラム10の線速度は適宜設定される。
【0029】
帯電器42は、例えば帯電ローラ50を含む。帯電ローラ50は、芯金と、前記芯金を被覆するエピクロルヒドリンゴム層から構成される。また、帯電ローラ50は、その周面が感光体ドラム10のドラム表面に略点接触した接触帯電方式のものであり、直流電圧と交流電圧が重畳された所定の基準帯電電圧(基準帯電バイアス)をドラム表面に印加することにより、ドラム表面の表面電位を均一に帯電させる。
【0030】
露光器43は、外部PC(パーソナルコンピュータ)等から入力された画像データに基づくレーザ光Lを感光体ドラム10のドラム表面に導くポリゴンミラー(図示せず)を有している。前記ポリゴンミラーは、所定の駆動源によって回転しつつ、感光体ドラム10のドラム表面上にレーザ光Lを走査して、ドラム表面に静電潜像を形成する。現像装置20は、前記静電潜像にトナーを供給して前記ドラム表面上にトナー像を形成する。
【0031】
転写ローラ46は、搬送路6において感光体ドラム10のドラム表面に圧接されており、転写ローラ46とドラム表面との間には、ニップ部Nが形成されている。転写ローラ46には、ドラム表面の表面電位とは逆極性の電圧が印加されるので、ドラム表面上のトナー像は、用紙Pがニップ部Nを通過する際に用紙P上に転写される。ニップ部Nを通過した用紙Pは搬送路6を通って定着部5に搬送される。
【0032】
定着部5において、用紙P上のトナー像が該用紙P上に加熱定着された後、用紙Pは搬送路6を通って排紙トレイ12に搬送される。
【0033】
以下、現像装置20について、図1に加え、図2を参照しながら詳述する。図2は、現像装置20の拡大図である。現像装置20は、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとの混合物からなる2成分現像剤を使用するものであって、図1および図2に示すように、該現像装置20の内部空間を画定する現像容器21と、現像剤を貯留する現像剤貯留部11と、感光体ドラム10のドラム表面に対向する現像ローラ22(現像剤担持体)とを、基本的な構成要素として含む。
【0034】
現像容器21は、底フレーム21bと、底フレーム21bを上方から覆う本体フレーム21aとを含み、これらの両フレーム21a,21b間において前記内部空間が画定されている。
【0035】
現像剤貯留部11は、前記内部空間の大部分を占めて現像剤を貯留する現像剤貯留空間Sと、現像剤貯留空間Sにおいて底フレーム21bに形成され、現像装置20の長手方向(図1の紙面に対して垂直方向)に延びる2つの隣り合う現像剤循環路14,15とを含む。
【0036】
現像剤循環路14,15は、例えばアルミニウム等の金属からなる仕切り板17によって長手方向において互いに仕切られているが、長手方向における両端部において互いに連通されている。また、各現像剤循環路14,15には、回転により現像剤を攪拌しつつ搬送するスクリューフィーダ18,19が回転可能に装着されている。
【0037】
スクリューフィーダ18,19は、搬送方向が互いに逆方向に設定されているので、現像剤は、現像剤循環路14および現像剤循環路15間を攪拌されつつ搬送される。この攪拌により、非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとが混合され、トナーがキャリアによって帯電される。帯電された現像剤は現像剤循環路14から現像ローラ22に供給される。現像剤貯留部11は、トナーカートリッジ45から図略の補給口を介してトナーを現像剤貯留空間S内に受け入れる。
【0038】
現像ローラ22は、例えばアルミ等の非磁性材料から構成され、現像装置20の長手方向(つまり、感光体ドラム10の軸方向)に延びる筒状の現像スリーブ24と、現像スリーブ24を図2では反時計回りの方向に回転させる図略の回転軸とを含むローラ部材である。
【0039】
現像スリーブ24は、その外周面26(担持面)と感光体ドラム10のドラム表面との間に0.2mm〜0.4mmの隙間が形成された状態で感光体ドラム10に対向配置されている。現像スリーブ24は、該現像スリーブ24の長手方向に延びる所謂磁石ロール25を支持軸28に固定的に支持させた状態で内蔵している。
【0040】
磁石ロール25には、現像剤貯留部11から現像剤を現像スリーブ24の外周面26上に磁気的に汲み上げるための汲上極27が形成されている。汲上極27は、現像スリーブ24の外周面26を介して現像剤循環路14に対向配置され、現像剤循環路14内の現像剤を、回転している現像スリーブ24の外周面26上に磁気的に付着(担持)させる。汲上極27によって外周面26上に汲み上げられた現像剤は、所謂磁気ブラシDBからなる磁気ブラシ層D1(図3)として現像スリーブ24の回転に伴って規制部Rに向けて搬送される。
【0041】
規制部Rは、外周面26上の磁気ブラシ層D1の層厚を薄層化かつ均一化するために設けられている。本実施形態では、規制部Rは、規制極29(第1磁石)、磁性部材30および磁石部材35(第2磁石)から構成されている。以下、規制部Rについて図3を参照しながら説明する。
【0042】
磁性部材30は、現像スリーブ24の上方位置で現像スリーブ24に対向した状態で配設され、現像スリーブ24の長手方向に延びる薄板状の部材である。磁性部材30は、現像スリーブ24の外周面26に向かって延びる先端部31を有しており、先端部31の先端面32と現像スリーブ24の外周面26との間に所定の大きさの規制ギャップGが形成されている。規制ギャップGの大きさは、0.5mm〜1.2mmの範囲におけるいずれかの値に設定されている。
【0043】
規制極29は、磁性部材30の先端面32に対向するように磁石ロール25(図2)に形成された磁極、例えばN極である。本実施形態では、規制極29は、現像スリーブ24の回転方向から見て磁性部材30よりも約5°上流側に位置するように設定されている。この位置設定により、規制極29の磁力のピークは、磁性部材30の先端部31よりも上流側に位置する。
【0044】
磁石部材35は、現像スリーブ24の回転方向から見た磁性部材30の上流面33に接合され、現像スリーブ24の長手方向に延びる板状の磁石である。磁石部材35は、現像スリーブ24の外周面26に向かって延びる先端部34を有しており、先端部34には、規制極29と同極性の磁極、例えばN極が形成されている。そして、磁石部材35の磁力は規制極29の磁力よりも大きく設定されている。また、磁石部材35の先端部34は、現像スリーブ24の外周面26に対向する対向面36を有している。対向面36と磁性部材30の先端面32との間に形成された段差の大きさは、3mm以内に抑えられている。前記段差は、好ましくは1mm〜2mm程度である。
【0045】
上記構成の規制部Rを有する現像装置20では、外周面26上の磁気ブラシ層D1は次のようにして規制される。磁性部材30の先端部31には、規制極29の磁界および磁石部材35の磁界により、規制極29および磁石部材35とは逆の磁極、例えばS極が誘起されている。そして、磁石部材35の磁力は規制極29の磁力よりも大きく設定されているので、汲上極27によって形成された外周面26上の磁気ブラシ層D1の現像剤は、現像スリーブ24の回転に伴って規制部Rに向かうにつれ、その一部が磁石部材35の対向面36から磁性部材30の先端面32にかけて付着し、滞留する。これにより、対向面36および先端面32上に現像剤層D2が形成される。滞留する現像剤の量は、規制極29の磁力および磁石部材35の磁力の両方、またはいずれか一方を適宜設定することで調整することができる。
【0046】
そして、外周面26上の磁気ブラシ層D1は、現像スリーブ24の回転に伴って規制ギャップGを通過する際に磁石部材35の対向面36および磁性部材30の先端面32上の現像剤層D2と接触して、一部が擦り落とされる。これにより、外周面26上の磁気ブラシ層D1が規制される(磁気ブラシDBが穂切りされる)。その結果、規制された磁気ブラシ層D3の層厚は規制ギャップGの大きさよりも小さい所定の厚さTとなって薄層化かつ均一化される。
【0047】
規制された磁気ブラシ層D3は、現像スリーブ24の回転に伴って感光体ドラム10のドラム表面に向けて運ばれる。そして、磁気ブラシ層D3中のトナーが現像スリーブ24に印加される現像バイアスと感光体ドラム10に印加されるドラムバイアスとの電位差によって感光体ドラム10のドラム表面の静電潜像に付着する。これにより、ドラム表面上にトナー像が形成される。
【0048】
このように、本実施形態に係る現像装置20では、磁石部材35の対向面36および磁性部材30の先端面32上の現像剤層D2によって現像スリーブ24の外周面26上の磁気ブラシ層D1を規制している。したがって、磁力によって強固に拘束された磁気ブラシ層を規制ブレードによって規制する従来の構成とは異なり、現像装置20は、磁気ブラシ層D1を規制する際に現像剤に作用するストレスを低減することができる。これにより、前記ストレスに起因する現像剤の劣化を抑制することができる。
【0049】
また、本実施形態に係る現像装置20では、上記したように、従来の規制ブレードを用いて磁気ブラシ層を規制しないので、規制ギャップGを、従来よりも大きく、具体的には、0.5〜1.2mmの範囲におけるいずれかの値に設定することができる。これにより、磁石部材35の対向面36および磁性部材30の先端面32上の現像剤層によって厚さTの磁気ブラシ層D3を形成し易くなる。
【0050】
以上説明した現像装置20は、磁性部材30の先端面32が磁石部材35の対向面36よりも外周面26に向かって下方に突出した構成を有しているが、その構成に代えて、図4に示すように、磁性部材30の先端面32と磁石部材35の対向面36とを面一に設定した構成を採用することができる。図4に示す構成の場合であっても、磁石部材35の磁力は規制極29の磁力よりも大きく設定されているので、対向面36から先端面32にかけて現像剤層D2が形成される。現像剤層D2によって外周面26上の磁気ブラシ層D1の層厚が規制されることは、図3を参照して説明した通りであり、現像剤の劣化を抑制することができる。また、図4の構成の場合、磁性部材30の先端面32と磁石部材35の対向面36との間には段差が存在しないので、先端面32および対向面36上に現像剤の塊が生じ難い。これにより、トナー像に筋等の画像劣化が発生することを防止できる。
【0051】
さらに、現像装置20は、図3および図4に示す構成に代えて、図5に示すように、磁石部材35の対向面36が磁性部材30の先端面32よりも外周面26に向かって下方に突出した構成を採用することができる。対向面36と先端面32との間の段差は1mm程度に抑えることが好ましい。図5に示す構成の場合であっても、磁石部材35の磁力は規制極29の磁力よりも大きく設定されているので、対向面36から先端面32にかけて現像剤層D2が形成される。現像剤層D2によって外周面26上の磁気ブラシ層D1の層厚が規制されることは、図3を参照して説明した通りであり、現像剤の劣化を抑制することができる。
【0052】
磁性部材30の先端面32と磁石部材35の対向面36とは、図4に示すように面一に設定することが好ましいが、図3および図5に示す構成であっても、現像剤の劣化を抑制することができる。したがって、磁石部材35の磁力を規制極29の磁力よりも大きく設定することで、磁石部材35の磁性部材30に対する取付精度に余裕を持たせることができる。
【0053】
(実験1)
次に、現像装置20を用いて行った実験1について説明する。実験1では、磁気ブラシ層の薄層化の安定性、印字したときの画像濃度の低下、および筋状のノイズ(以下、ガサツキという)の発生について調べられた。実験対象として、実施例1〜10および比較例1〜3が用いられた。実施例1〜10では、以下の表1に示すように、磁石部材35の磁力が規制極29の磁力よりも大きく設定されると共に、規制ギャップGの大きさが0.5mm〜1.2mmの範囲におけるいずれかの値に設定された。比較例1では、磁石部材35が用いられず、従来の規制ブレードのみが用いられると共に、規制ギャップGの大きさが0.3mmに設定された。比較例2および3では、磁石部材35の磁力が規制極29の磁力よりも小さく設定されると共に、規制ギャップGの大きさがそれぞれ0.3mm、0.4mmに設定された。規制ギャップGは、実施例1〜10および比較例1〜3の全てにおいて、規制後の磁気ブラシ層の量が8〜12mg/cmとなるように設定された。
【0054】
また、実施例1〜6では、磁石部材35の対向面36が磁性部材30の先端面32よりも約1mm上方に位置するように設定され(すなわち図3の構成)、実施例7および8では、先端面32と対向面36とが面一に設定され(すなわち図4の構成)、実施例9および10では、対向面36が先端面32よりも約1mm下方に位置するように設定された(すなわち図5の構成)。
【0055】
上記の条件で実施例1〜10および比較例1〜3の各現像装置20を2時間駆動させた後の結果を表1に示す。なお、磁気ブラシ層の薄層化の安定性、画像濃度の低下およびガサツキの評価基準は次の通りである。薄層化の安定性については、現像装置20を2時間駆動させた後も磁気ブラシ層の量が8〜12mg/cmの範囲にあった場合、磁気ブラシ層の薄層化の安定性が高い○として評価し、前記範囲外であった場合、磁気ブラシ層の薄層化の安定性が低い×として評価した。また、実施例1〜10および比較例1〜3において磁気ブラシ層の厚さも調べられた。磁気ブラシ層の層厚は、現像スリーブ24の回転方向から見て規制極29よりも下流側の磁極、所謂搬送極の位置において顕微鏡観察することにより測定された。
【0056】
また、画像濃度は反射濃度計の測定結果に基づいて評価した。現像装置20の駆動開始時の反射濃度を1.4に設定し、現像装置20を2時間駆動させた後に反射濃度が1.2以上の場合、画像濃度が良好○であるとして評価し、1.2未満の場合、画像濃度が不良×であるとして評価した。また、ガサツキについては、印字後の用紙上に筋が発生していないことを目視で確認した場合は○とし、筋が発生しているが許容範囲内である場合は△とした。
【0057】
【表1】

【0058】
表1に示すように、実施例1〜10は、磁石部材35の対向面36および磁性部材30の先端面32上の現像剤層によって磁気ブラシ層を規制するという構成を採用したため、磁気ブラシ層が薄層化かつ均一化され、その結果、薄層安定性および画像濃度の評価が高かった。これに対し、比較例1は、規制極29による磁力で現像剤を拘束して規制ブレードによって磁気ブラシ層を規制するという従来の構成を採用したため、例えば規制ギャップGに現像剤が詰まったり、規制ギャップGの大きさがフレたりするという不都合が生じ易かった。そのような不都合のために、磁気ブラシ層が薄層化かつ均一化されず、その結果、薄層安定性および画像濃度の評価が低くなった。また、比較例2および3は、薄層安定性の評価が高かったが、画像濃度の評価は低かった。これは、規制極29の磁力が磁石部材35の磁力よりも大きく設定された結果、規制極29による現像剤の拘束力が強くなり過ぎてトナーが感光体ドラム10に移動しなかったためと考えられる。
【0059】
ガサツキに関し、実施例1、実施例2、実施例4、実施例5、実施例7〜10、比較例2および比較例3では筋が確認されなかった。これに対し、実施例3および実施例6では、許容範囲であるものの筋が確認された。これは、実施例3では、規制ギャップGを1.2mmに設定し、実施例6では、規制ギャップGを1.1mmに設定した結果、磁気ブラシ層の厚さが他の実施例と比較して若干大きくなったためと考えられる。しかしながら、規制ギャップGの大きさが0.5mm〜1.2mmの範囲であれば、少々の筋が発生していても通常的には支障の無い画像を得ることができると確認された。
【0060】
上記説明した本実施形態において、磁石部材35の磁力を規制極29の磁力よりも大きく設定することに加え、現像剤のキャリアの飽和磁化を設定することで、磁石部材35の対向面36および磁性部材30の先端面32上の現像剤層D2による磁気ブラシ層D1の規制をさらに良好に行うことが可能となる。
【0061】
具体的には、対向面36および先端面32上の現像剤層D2による磁気ブラシ層D1の規制は、キャリアの磁力に影響されることから、本実施形態では、キャリアの飽和磁化は、40emu/g〜70emu/gの範囲におけるいずれかの値に設定されている。
【0062】
キャリアの飽和磁化が75emu/gを超えると、磁性部材30の先端面32および磁石部材35の対向面36上に滞留する現像剤の量が大きくなり過ぎて、規制ギャップGが詰まりやすくなる。そのため、磁性部材30の先端面32および第2磁石の対向面36上の現像剤層D2による規制力が強くなり過ぎて、現像剤に作用するストレスが大きくなり、現像剤が劣化しやすい。
【0063】
一方、飽和磁化が40emu/g未満であると、規制極29および磁石部材35が磁力によって現像剤を拘束する磁気拘束力が弱くなってしまう。そのため、現像スリーブ24の外周面26上に磁気ブラシ層D1を安定して形成することが難しくなると共に、磁性部材30の先端面32および磁石部材35の対向面36上に現像剤層D2を安定して形成することが難しくなる。その結果、磁気ブラシ層D1を薄層化かつ均一化することができない。
【0064】
(実験2)
次に、現像装置20を用いて行った実験2について説明する。実験2では、磁気ブラシ層の薄層化の安定性、印字したときの画像濃度の低下、およびガサツキの発生について、キャリアの飽和磁化を異ならせた実験対象を用いて調べられた。実験対象として、表2に示すように、飽和磁化が62emu/gのキャリアAを用いた実施例11および実施例12と、飽和磁化が75emu/gのキャリアBを用いた実施例13と、飽和磁化が40emu/gのキャリアCを用いた実施例14と、飽和磁化が80emu/gのキャリアDを用いた比較例4と、飽和磁化が35emu/gのキャリアEを用いた比較例5とが用いられた。実施例11〜14および比較例4、5の全てにおいて、磁石部材35の磁力が規制極29の磁力よりも大きく設定された。
【0065】
キャリアA〜Eは次のようにして作製した。
【0066】
キャリアA:まず、フェライト粒子(重量平均粒子径35μm)を、500℃に保持されたロータリー式大気炉で1時間保持し、そのフェライト粒子表面に酸化被膜処理を施したものをキャリア芯材とした。次に、KR−251(信越シリコーン社製、メチルシリコーン樹脂)20質量部を溶媒(トルエン)500質量部に希釈した樹脂液にて、キャリア芯材1000質量部を浸漬法にて被覆した。被覆処理後、キャリア芯材を250℃で3時間焼き付けを行い、解砕、粗粉除去を行って、円形度0.913、飽和磁化62emu/g、粒径35μmのキャリアAを作製した。
【0067】
キャリアB:まず、球状フェライト粒子(重量平均粒子径35μm)を、500℃に保持されたロータリー式大気炉で1時間保持し、そのフェライト粒子表面に酸化被膜処理を施したものをキャリア芯材とした。次に、KR−251(信越シリコーン社製、メチルシリコーン樹脂)20質量部を溶媒(トルエン)500質量部に希釈した樹脂液にて、このキャリア芯材1000質量部を浸漬法にて被覆した。被覆処理後、250℃で3時間焼き付けを行い、解砕、粗粉除去を行って、円形度0.967、飽和磁化75emu/g、粒径35μmのキャリアBを作製した。
【0068】
キャリアC:まず、フェライト粒子(重量平均粒子径35μm)のフェライト粒子表面に酸化被膜処理を施したものをキャリア芯材とした。次に、KR−251(信越シリコーン社製、メチルシリコーン樹脂)20質量部を溶媒(トルエン)500質量部に希釈した樹脂液にて、キャリア芯材1000質量部を浸漬法にて被覆した。被覆処理後、250℃で3時間焼き付けを行い、解砕、粗粉除去を行って、円形度0.912、飽和磁化40emu/g、粒径35μmのキャリアCを作製した。
【0069】
キャリアD:球状フェライト粒子(重量平均粒子径35μm)をキャリア芯材とし、KR−251(信越シリコーン社製、メチルシリコーン樹脂)20質量部を溶媒(トルエン)500質量部に希釈した樹脂液にて、キャリア芯材1000質量部を浸漬法にて被覆した。被覆処理後、250℃で3時間焼き付けを行い、解砕、粗粉除去を行って、円形度0.968、飽和磁化80emu/g、粒径35μmのキャリアDを作製した。
【0070】
キャリアE:まず、フェライト粒子(重量平均粒子径35μm)のフェライト粒子表面に酸化被膜処理を施したものをキャリア芯材とした。次に、KR−251(信越シリコーン社製、メチルシリコーン樹脂)20質量部を溶媒(トルエン)500質量部に希釈した樹脂液にて、キャリア芯材1000質量部を浸漬法にて被覆した。被覆処理後、250℃で3時間焼き付けを行い、解砕、粗粉除去を行って、円形度0.913、飽和磁化35emu/g、粒径35μmのキャリアEを作製した。
【0071】
キャリアA〜Eの重量平均粒子径は、上記のように35μmに統一した。重量平均粒子径が大きすぎると、ベタムラやハーフトーンの均一性が低くなり、高画質の画像を得ることが難しくなる。一方、重量平均粒子径が小さすぎると、キャリア付着が発生しやすくなる。
【0072】
キャリアA〜Eのそれぞれは、体積平均粒子径が6.8μmのブラックトナーと混合されて現像剤が作製された。現像剤におけるトナーに対するキャリアの比率は、重量比で11:100に設定された。
【0073】
上記の条件で実施例11〜14および比較例4、5の各現像装置20を2時間駆動させた後の結果を表1に示す。なお、磁気ブラシ層の薄層化の安定性、画像濃度の低下およびガサツキの評価基準は、上記した実験1のものと同一であるので、その説明を省略する。
【0074】
【表2】

【0075】
表1に示すように、キャリアA〜Cの飽和磁化は40〜75emu/gの範囲で設定されていたため、実施例11〜実施例14は薄層安定性および画像濃度について評価が高かった。比較例4は、薄層安定性の評価が高かったものの、画像濃度の評価が低かった。これは、キャリアDの飽和磁化が上限値である75emu/gを超えていたためである。また、比較例5は、画像濃度の評価が高かったものの、薄層安定性の評価が低かった。これは、キャリアEの飽和磁化が下限値である40emu/g未満だったためである。
【0076】
ガサツキに関し、実施例11、実施例13、実施例14、比較例4および比較例5では筋が確認されなかった。これに対し、実施例12では、許容範囲であるものの筋が確認された。これは、実施例12では、キャリアAの磁力および磁石部材35の磁力の両方が他の実施例のものよりも比較的大きく設定された結果、磁性部材30の先端面32および磁石部材35の対向面36上に滞留する現像剤の量が大きくなって、先端面32および対向面36上の現像剤層による規制力が強くなったためと考えられる。
【0077】
なお、キャリアの飽和磁化を40〜75emu/gの範囲で設定することに加え、キャリアの抵抗値を1E+6〜9Ωの範囲で設定することによっても画像劣化を抑制することができる。さらに、アルミナを外添したトナーを用いることによっても画像劣化を抑制することができる。
【符号の説明】
【0078】
1 画像形成装置
11 現像剤貯留部
20 現像装置
21 現像容器
22 現像ローラ(現像剤担持体)
24 現像スリーブ
29 規制極
30 磁性部材
35 磁石部材
D1,D3 磁気ブラシ層
D2 現像剤層
DB 磁気ブラシ
G 規制ギャップ
R 規制部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
非磁性体のトナーと磁性体のキャリアとを含む現像剤を攪拌しつつ貯留する現像剤貯留部と、
現像剤を担持する担持面と第1磁石とを有し、所定の方向に回転しつつ、前記現像剤貯留部から前記現像剤を前記担持面上に受け取り、その現像剤を所定の像担持体に供給する現像剤担持体と、
前記担持面との間で所定の規制ギャップを形成し、前記第1磁石に対向配置された磁性部材と、
前記現像剤担持体の回転方向から見て前記磁性部材よりも上流側に配置されていると共に、前記第1磁石と同極性の磁極を有する第2磁石と、
を備え、
前記第2磁石の磁力は、前記第1磁石の磁力よりも大きく設定されている現像装置。
【請求項2】
請求項1に記載の現像装置において、前記キャリアの飽和磁化は、40〜75emu/gの範囲で設定されている現像装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の現像装置において、前記規制ギャップは0.5〜1.2mmの範囲で設定されている現像装置。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置において、前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て上流側に向く上流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、
前記第2磁石は、前記上流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向する対向面を有し、
前記磁性部材の前記先端面と前記第2磁石の前記対向面とは面一に設定されている現像装置。
【請求項5】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置において、前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て上流側に向く上流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、
前記第2磁石は、前記上流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向する対向面を有し、
前記磁性部材の前記先端面は、前記第2磁石の前記対向面よりも前記担持面に向かって突出している現像装置。
【請求項6】
請求項1〜3のいずれか一項に記載の現像装置において、前記磁性部材は、前記現像剤担持体の回転方向から見て上流側に向く上流面と、前記担持面に対向して前記規制ギャップを形成する先端面とを有し、
前記第2磁石は、前記上流面に取り付けられた磁石であって、前記担持面に対向する対向面を有し、
前記第2磁石の前記対向面は、前記磁性部材の前記先端面よりも前記担持面に向かって突出している現像装置。
【請求項7】
トナー像が形成される像担持体と、
前記像担持体にトナーを供給して該像担持体上に前記トナー像を形成する現像装置と、
前記トナー像をシート上に転写させる転写部材と、
前記シート上の前記トナー像を該シート上に定着させる定着部と、
を備え、
前記現像装置として、請求項1〜6のいずれか一項に記載の現像装置が用いられている画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−150273(P2011−150273A)
【公開日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−93073(P2010−93073)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】