説明

生ゴミ処理機用の着脱投入口蓋及びそれらに用いるラッチ錠。

【課題】投入口蓋及び排水口蓋は開閉しやすく、更に着脱しやすくそしてそれらに用いられる施錠には残渣や排水が溜まったり排水が浸入せずに容易に蓋をする。
【解決手段】投入口蓋5の上面前端部と一方の奥端部側に二点施錠方法の開閉ラッチ錠12,13を設ける。投入口蓋5と補助排水口蓋7との間には、開閉用ヒンジ装置を取り付けて屈折可能にし、排水口蓋7を排水カップ19に閉じた状態で投入口蓋5のみを自在に開閉させる。投入口蓋5の手前側の前端部には蓋を常時開閉させるための開閉用ハンドル付ラッチ錠12を取り付け、更に一方の奥端部側に投入口蓋5及び補助排水口蓋7を着脱させるための着脱用ラッチ錠13を設ける。ハンドル付ラッチ錠12は回動枢軸収納部29を設けた凹部浸入防止ポケット壁30構造手段とし排水の浸入防止を図る。更にラッチ錠には、ハンドル近辺の空洞化を少なくするため、ハンドル空間部分22に凸部壁面33を形成する。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、流し台シンクの底面に取り付けた乾燥式生ゴミ処理機の生ゴミ投入口蓋及び排水口蓋とそれらに用いられる施錠に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の流し台シンクに取り付けた乾燥式生ゴミ処理機用の生ゴミ投入口蓋は、蓋の一方端を蝶番等で取り付け固定し蓋を開閉していた。
蓋は、開閉ハンドルで閉めて閉じていた。
(例えば特許文献1参照)
【0003】
また、流し台シンク底面に生ゴミ投入容器を垂下させて投入口蓋をかぶせて装着していたものもある。
(例えば特許文献2及び特許文献3参照)
【0004】
上記の何れの投入口蓋の裏側は、熱風や吸排気を導かせるための誘導装置を組み込んだものである。
【0005】
そして、投入口蓋には、施錠手段として平面ラッチ錠やリングラッチ錠等が用いられる。
(例えば特許文献4及び非特許文献1参照)
【0006】
【特許文献1】特開2004−255199号
【特許文献2】特開2005−113680号
【特許文献3】PCT、NO.WO 2006/057144 A1号
【特許文献4】特開平08−291658号
【非特許文献1】 タキゲン製造株式会社 総合カタログ2007年版 P1007〜P1017
【発明の開示】

【発明が解決しょうとする課題】
【0007】
以上に述べた従来の生ゴミ投入口蓋は、蓋の一方端部に蝶番金具等を用いて蝶番をネジ止め固定化し開閉手段としているため投入口蓋及び蝶番ごと同時に取り外して着脱させることができなかった。そのため、生ゴミ乾燥後発生する乾燥残渣粉が投入口蓋裏側や蝶番等に残渣が付着した時の除去や洗浄掃除が容易にできず不便であった。
また、蓋を閉めるとき、蓋の自重で急に蓋が落下して危険であった。
特許文献3のPCT、WO 2006/057144 A1号による図3は、投入口蓋1の一方に設けた補助排水口28の上面に排水トレーの付いた排水口蓋が投入口蓋1と一体化形成して設置されたものがあるが、これら一体化された排水口蓋は投入口蓋1と一体による固定形成方法であるため何れの蓋を開閉及び着脱するのに互いに同時にせねばならないと言う限定制限に問題点があった。
【0008】
それに、従来の生ゴミ投入口蓋に施錠手段として取り付けられるラッチ錠は、残渣や排水がハンドルを収納する凹面空間部分等に溜まったり、ハンドル枢軸付近を介してハンドルケース内に排水が浸入するという支障があった。平面ラッチ錠やリングラッチ錠等が施錠手段として用いられるものの施錠方法にマッチした専用に用いるラッチ錠がなかったため不便で施錠方法に問題点があった。
【0009】
本発明は、このような従来の構成が有していた問題点を解決しようとするもので、生ゴミ投入容器から投入口蓋を容易に開閉着脱させるために二点施錠方法とし、閉めるときはゆるやかにスロー閉じ蓋構造で、投入口蓋と補助排水口蓋を一体化としてこれらを同時に着脱させる方法と更に補助排水口蓋のみを閉じて投入口蓋のみを自在に開閉可能にする。そして施錠とするラッチ錠においては、残渣や排水が溜まることがなく、ハンドルケース内に排水が浸入させない手段とすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上記の目的を達成するために、投入口蓋の手前側である上面前端部と、他一方の奥側端部に個別に二点施錠方法の開閉ラッチ錠を設ける手段とする。
そして、常時投入口蓋の開放状態は、手前側から開放して奥側に開放蓋を直立に立てかけて開放倒立させることができるようにする。
【0011】
開閉用のつがいであるヒンジ装置を取り付けた生ゴミ投入口蓋の上面前端部に、常時蓋を開閉させるための開閉用ハンドル付ラッチ錠を取り付け、更に一方の奥端部に投入口蓋を着脱させるための着脱用ラッチ錠を設ける。前記投入口蓋の開閉用ハンドル付ラッチ錠のハンドル操作によって、投入口蓋を常時自在に開閉させると共に施錠を施し、そして投入口蓋を前記着脱用ラッチ錠の操作によって着脱させて施錠と開閉手段とする。
着脱用ラッチ錠の解錠操作によって、投入口蓋に取り付けたヒンジ装置ごと同時に外せる構造とする。
【0012】
また投入口蓋の一方に設ける補助排水口蓋は、投入口蓋とそれぞれ分離して形成し、投入口蓋と補助排水口蓋との中間部分に開閉用ヒンジ装置を取り付け連結接続してこれらを合体し、一体化に組み合わせる手段とする。
上記の組み合わせ手段によって、投入口蓋と排水口蓋はヒンジ装置の部分から屈折可能構造とした一体化の組み合わせ方法にする。そうすることによって、排水口蓋を排水カップの上面に閉じた状態で投入口蓋を常時開閉させることができる。
ヒンジ装置としては、開閉用オイルロータリーダンパー装置を用いる他に、蝶番金具やジョイント金具としてピン等を用いて回転が自由にできる接続金具等を用いても用を成すものである。
ヒンジ装置としてロータリーダンパー装置を用いることによって、投入口蓋を緩やかに閉まるようにスロー閉じ蓋構造手段とすることができる。
【0013】
投入口蓋の上面前端部に取り付けた開閉用ハンドル付ラッチ錠においては、投入口蓋の上面からラッチ錠の開閉用ハンドルやハンドルケース等を突出させないフラット構造方法で投入口蓋に内蔵する。
そしてそれらのラッチ錠の構造は、排水がラッチ錠やハンドルケース内に浸入しないようにするために、ハンドルケース内にハンドルの回転軸支である回動枢軸収納部を設けた凹部浸入防止ポケット壁で囲い浸入防止とする。
【0014】
ハンドル付ラッチ錠に排水がかかっても浸入することがなく、また残渣や排水がラッチ錠の上面に溜まらないように空洞化を少なく形成してハンドルの空間部分に凸部壁面を設ける。ハンドル付ラッチ錠は、投入口蓋の上面と同一にフラット状に装着する。
また、本発明の他の実施例として、投入口蓋に取り付けられた上記のような開閉用ハンドル付ラッチ錠とは異なる施錠手段として、開閉用ハンドル付ラッチ錠の変わりに、ローコスト型の突出係止片を突出させて施錠を施し、更に一方に上記の着脱用ラッチ錠を取り付けて操作することにより、一体化として形成した投入口蓋及び排水口蓋を同時に着脱と開閉手段をする。
上記のような開閉用ハンドル付ラッチ錠やヒンジ装置が必要としないローコスト型が可能になる。
【発明の効果】
【0015】
上述したように本発明の二点施錠式投入口蓋は、手前側の前端部上面に取り付けられた開閉用ハンドル付ラッチ錠のハンドル操作によって容易に投入口蓋を手前側から開放して奥側に直立させて立てかけることができるため開放蓋が邪魔にならず、シンクの底面を広く利用でき物も置けて生ゴミの投入ができる。
一体化された投入口蓋と補助排水口蓋は、着脱用ラッチ錠によって同時に開放、着脱させることができるため手間がかからず、ヒンジ装置ごと同時に外して掃除や洗浄がしやすくなる。
【0016】
開閉用ロータリーダンパー装置が投入口蓋に取り付けることにより、緩やかに閉まりスロー閉じ蓋構造で安全で、排水カップの上面に補助排水口蓋が閉じた状態でも投入口蓋が自在に開閉できるので便利である。
二点施錠式にすることにより、投入口蓋及び排水口蓋の開放と着脱が容易で、乾燥中容器内で発生するガスの圧力によって生ずる蓋の開放防止となる。
【0017】
投入口蓋に取り付けられた開閉用ハンドル付ラッチ錠は、投入口蓋の上面の高さと同一、平らで突出していないため、物を乗せてもぐらつくことがなく安全である。
【0018】
ハンドルケース内にハンドルの回動枢軸収納部を設けた凹部浸入防止ポケット壁構造であるためラッチ錠及びハンドルケース内に排水が浸入することがなく、またハンドル周囲も空洞化を少なくしハンドルの空間部分に凸部壁面を設けてあるので残渣や排水が溜まるという問題も解決される。
また、投入口蓋の前端部に突出させたローコスト型突出係止片と、着脱用ラッチ錠を用いることで、一体化として形成した投入口蓋及び排水口蓋を容易に着脱開閉させる簡易ローコスト型の構造蓋ができるため便利である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下本発明の実施の形態を図1〜図9に基づいて説明する。
【0020】
図1〜図2においては、シンク1のシンク底面2に着脱生ゴミ投入容器3を垂下させて、固定外容器4の内部に装着し、それらの上面部分に生ゴミ投入口蓋5をシンク底面2と同一面にかぶせて装着する。投入口蓋5の裏側は、熱風や吸排気を導くための誘導ボックス装置6が装着されている。
【0021】
生ゴミ投入容器3にかぶせられた生ゴミ投入口蓋5には、奥側一方に補助排水口蓋7を一体化として取り付けている。一体化するためにはヒンジ装置43を投入口蓋5と補助排水口蓋7との間に取り付けて開閉用ロータリーダンパー装置8を内蔵し、そのロータリーダンパー装置8の左右のヒンジ軸9で連結接続し、ヒンジ装置43から屈折可能にして投入口蓋5を開閉自在に固着されて一体化にしている。
補助排水口蓋7には、排水入口10と排水トレー11が形成されている。装着された補助排水口蓋7は、排水カップ19の上面に閉じた状態で投入口蓋5が自在に開閉される。
【0022】
また、投入口蓋5の上面手前側である前端部には蓋を開放及び施錠するための開閉用ハンドル付ラッチ錠12を取り付け、更に他一方の奥端部裏側に投入口蓋5及び補助排水口蓋7を着脱と施錠を施すために着脱用ラッチ錠13をラッチ取り付け面24に取り付ける。
着脱用ラッチ錠13は支持することを基準としているためハンドルは必要としない。
上記のように投入口蓋5には二点施錠手段のラッチ錠を設けている。
【0023】
投入口蓋5の一方奥端部に蓋の取っ手14を設け、その裏側に着脱用ラッチ錠13を解錠させるための解錠用レバー15を突設させて装着している。解錠用レバー15の裏側には着脱用ラッチ錠13と係合させるためのラッチ可動ピン16を突出させている。
ラッチ可動ピン16は、可動可能にするため楕円状の通行溝として設けた貫通溝孔42から貫通させラッチボルト17とかみ合って係合させる構造になっている。
【0024】
一体化された投入口蓋5及び補助排水口蓋7をかぶせる場合、最初に投入口蓋5に設けた開閉用ハンドル付ラッチ錠12のラッチボルト17をラッチボルト受け18の穴に側面から挿入させて蓋をすると同時に一方の排水口蓋7を排水カップ19の上面にかぶせて閉じる。
投入口蓋5及び排水口蓋7をかぶせることによって突出したラッチ可動ピン16は、貫通溝孔42から貫通挿入されてラッチボルト17にかみ合って可動構造とされ、ラッチボルト17はラッチボルト受け18に嵌まって施錠される。
【0025】
開閉用ハンドル付ラッチ錠12の使用方法は、生ゴミを常時投入するとき、リングハンドル20に設けたハンドル起こし用の突起21を下方向に押し込むことによってリングハンドル20の握り一部分が上方に持ち上げられるので、リングのハンドル空間部22に指を挿入してつまみながら上方に持ち上げてラッチボルト受け18からラッチボルト17を外して投入口蓋5が開放される。
また、蓋が開放されると同時に着脱用ラッチ錠13とかみ合っていた解錠用レバー15に設けたラッチ可動ピン16が上方に持ち上げられて外される。
【0026】
投入口蓋5が開放された状態であっても補助排水口蓋7は排水カップ19の上面に閉じられ、開放された投入口蓋5を閉めるときは蓋の端部を軽く触れ倒すことにより、蓋の自重でロータリーダンパー装置8が働いて緩やかにスロー閉じ蓋になる。
【0027】
一体化となった投入口蓋5及び補助排水口蓋7の着脱方法は、閉じ方は前述通りで、外す場合は解錠用レバー15を押すことによってかみ合っていたラッチ可動ピン16がラッチボルト17とスプリング23が共に押し縮められてラッチボルト受け18から外れると同時に蓋の取っ手14を上方に持ち上げると補助排水口蓋7ごと外れる。
【0028】
着脱用ラッチ錠13は、蓋裏のラッチ取り付け面24にラッチケース25とともに固着されている。
尚、上記は、投入口蓋5と排水口蓋7とを連結接続による一体化として説明されているが、必ずしも一体化とせず、分離境界線44の付近から投入口蓋5と排水口蓋7をそれぞれ分離し、投入口蓋5に取り付けたヒンジ装置43ごと外して投入口蓋のみを着脱開閉操作させることもできるので用途によって任意である。
【0029】
図3において、投入口蓋5と排水口蓋7とを一体固定化に組み合わせた簡易型の着脱投入口蓋及び排水口蓋の開閉構造である。
投入口蓋5の前端部にローコストの棒状や板状の突起物である突出係止片45を突出させて固着し、それをラッチボルト受け18に挿入して施錠する。
更に投入口蓋5の一方端部に上記図1で示す着脱用ラッチ錠13を取り付けて着脱と施錠手段を施す。
上記図1〜2で示す開閉用ハンドル付ラッチ錠12とロータリーダンパー装置8及びヒンジ装置43が取り付いていないので簡易型ローコスト構造にすることができ、開閉には取っ手14をつまんで一体固定化の投入口蓋5及び排水口蓋7を上方に持ち上げて開閉着脱させる。
【0030】
本発明の投入口蓋5の前端部に取り付けられる開閉用ハンドル付ラッチ錠12について使用実施例1〜使用実施例3による図4〜図9に基づいて説明する。
使用実施例1の図4〜図5は、本発明の投入口蓋5、図1に取り付けられたリングハンドル型ラッチ錠12である。
これらは、ハンドルケース26内に回動自在に可動させる軸支とする枢動27によってハンドル空間部22のあるリング状のハンドル20をリング溝28に嵌まってフラット状に組み込まれている。
枢軸27の部分は回動枢軸収納部29を設けて排水の浸入防止とする凹部浸入防止ポケット壁30を形成してラッチ錠内及びハンドルケース26内に排水の浸入防止を行う。枢軸27の両サイドには、可動歯31をハンドルケース26の外側に露出させて取り付け、ラッチボルト17に設けられたラッチ可動ピン16とかみ合うように遊びスペース32を設けて組み込んでいる。
ハンドル20の一端上面にハンドル20を起こすための突起21を設けている。突起21の高さは1mm前後が適しており、物を置いても支障がない程度の突起の高さに設けている。
【0031】
リングハンドル20を起こす場合は、突起21を指で押し下げることにより、枢軸27が回動し、遊びスペース32の移動範囲内でリングハンドル20の一部端部が軽く持ち上がってリングのハンドル空間部22に指を挿入して起立させると同時に両サイドの可動歯31がラッチ可動ピン16とかみ合い係合してラッチボルト17を縮めることでラッチボルト受け18から外れる仕組みとなっている。
【0032】
リングハンドル20のハンドル空間部分22は凸部壁面33をリングハンドル20の上面と同一高さに突設して平らにし、空洞化を少なくして残渣や排水が溜らないようにした。
【0033】
使用実施例2の図6〜図7及び使用実施例3の図8〜図9は、他に多種多様に考えられるラッチ錠の構造である。
これらの使用実施例2の図6〜図7は、リング型ラッチ錠であるが可動歯31をハンドルケース26の内部とする凹部浸入防止ポケット壁30に内蔵した方法である。
凹部浸入防止ポケット壁30の底部にスライド溝34を設けてその上部に浸入防止用の移動パッキン35をラッチボルト17に設けられたラッチ可動ピン16に挿入させて装着する。
図7の平面図においては、ハンドル20の部分を取り除いた図で示されている。
操作方法は、突起21を下に押し下げることによりハンドル20の一部が遊びスペース32の範囲以内で軽く持ち上がるのでハンドル空間部22に指を挿入して可動歯31にラッチ可動ピン16とかみ合わせスライド溝34にそって移動させてラッチ受け18からラッチボルト17を外し解錠する。
尚、使用実施例2によるハンドル付ラッチ錠の取り付け方法としては、前記、図2記載の排水通路凹溝39を形成して取り付けた場合、リングハンドル20の先端方向に設けた係止片41の部分を排水通路凹溝39の底面40にそって下げて取り付けられる形状にすることによって、リングハンドル20を配設することにより、リングハンドル20の端部が底面40に接して段差が生じるので底面40から指で持ち上げて起立させることができる。
その場合は、凸部壁面33及び突起21は必ずしも必要とせず、用途によって設ければ良い。
排水通路凹溝39は排水をスムーズに流す目的のほか、凹溝の底面40を利用してラッチ錠を取り付けることでハンドル20を指で起立させるための凹溝として活用もできる。
【0034】
使用実施例3の図8〜図9のラッチ錠は、平面板状形成によるハンドル型ラッチ錠で可動歯31はハンドルケース26の外部両サイドに露出させて設けたものである。
ハンドルケース26内の回動枢軸収納部29及び凹部浸入防止ポケット壁30の内部に枢軸27でハンドル空間部分22を設けた平面板状ハンドル20を装着している。
ハンドル空間部分22には装着時、凸部壁面33とハンドルのツバ入り凹溝36(図9参照)を形成したところにハンドルツバ37(図8参照)が同時に嵌まって空洞化を少なくし排水が溜まらないようにした。
図9の平面図においては、ハンドル20の部分を取り除いた図で示されている。
【0035】
使用実施例3のラッチ錠を使用する場合、使用実施例1及び2と同様な操作方法で、ハンドル20に設けた突起21を押し下げることにより、遊びスペース32の移動範囲内で軽くハンドル20が浮き上がるのでつまんで持ち上げると同時にラッチ可動ピン16と可動歯31が係合してラッチボルト17が外れる。
使用実施例1〜実施例3のラッチ錠に使用された枢軸27の両サイド接続面には防水パッキン38が嵌められているため、排水の浸入防止を施している。
図2には、排水の流れやラッチ錠のハンドルを持ち上げやすくするために排水通路凹溝39を形成する方法もあるが用途に応じて設ければよい。
上記は、ラッチ錠式による使用実施例として説明しているが本発明は投入口蓋に二点式施錠手段を目的にしているので必ずしもラッチ錠式とは限らず、図2で示すように突出係止片45のような施錠式でも良く、施錠手段は掛け金、かんぬき式等多種多様に考えられ用途によって用いられれば良い。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】 本発明の実施形態1を示す側面断面図
【図2】 同平面図
【図3】 本発明の実施形態2を示す側面断面図
【図4】 投入口蓋に用いられるラッチ錠の使用実施例1を示す側面断面図
【図5】 同平面図
【図6】 投入口蓋に用いられるラッチ錠の使用実施例2を示す側面断面図
【図7】 ハンドルを取り除いた同平面図
【図8】 投入口蓋に用いられるラッチ錠の使用実施例3を示す側面断面図
【図9】 ハンドルを取り除いた同平面図
【符号の説明】
【0037】
2 シンク底面
5 投入口蓋
7 排水口蓋
8 ロータリーダンパー装置
12 開閉用ハンドル付ラッチ錠
13 着脱用ラッチ錠
14 取っ手
15 解錠用レバー
16 ラッチ可動ピン
17 ラッチボルト
18 ラッチ受け
19 排水カップ
20 ハンドル
21 突起
22 ハンドル空間部
26 ハンドルケース
27 枢軸
29 回動枢軸収納部
30 凹部浸入防止ポケット壁
33 凸部壁面
39 排水通路凹溝
43 ヒンジ装置
44 分離境界線
45 突出係止片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
流し台のシンク底面に取り付けた生ゴミ処理機用の投入口蓋において、開閉用ヒンジ装置を取り付けた生ゴミ投入口蓋の前端部に蓋の開閉用ハンドル付ラッチ錠を取り付け、更に他一方端部に蓋の着脱用ラッチ錠を設け、前記開閉用ハンドル付ラッチ錠の操作によって、生ゴミ投入口蓋を開放と施錠を施すと共に、前記着脱用ラッチ錠の操作によって生ゴミ投入口蓋を着脱させ、施錠と開閉手段とすることを特徴とした生ゴミ処理機用の着脱投入口蓋。
【請求項2】
それぞれ分離された生ゴミ投入口蓋と補助排水口蓋との中間部分に開閉用ヒンジ装置を取り付けて、前記生ゴミ投入口蓋と補助排水口蓋を連結接続し、これらを一体化手段とした請求項1記載の生ゴミ処理機用の着脱投入口蓋。
【請求項3】
流し台のシンク底面に取り付けた生ゴミ処理機用の投入口蓋において、生ゴミ投入口蓋の一方に補助排水口蓋を設けて一体化とし、前記生ゴミ投入口蓋の前端部に突出係止片を取り付けて施錠をすると共に、更に他一方端部に蓋の着脱用ラッチ錠を取り付け、前記着脱用ラッチ錠の操作によって、前記一体化とした生ゴミ投入口蓋及び補助排水口蓋を着脱させ、施錠と開閉手段とすることを特徴とした生ゴミ処理機用の着脱投入口蓋。
【請求項4】
生ゴミ投入口蓋の上面に取り付けられたハンドル付ラッチ錠において、ハンドルケース内にハンドルの回動枢軸収納部を設けた凹部浸入防止ポケット壁構造手段とする生ゴミ投入口蓋用ハンドル付ラッチ錠。
【請求項5】
ハンドルケース内に装着されたハンドルの空間部分に、凸部壁面を設けてフラット状にした請求項4記載の生ゴミ投入口蓋用ハンドル付ラッチ錠。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−62807(P2009−62807A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【公開請求】
【出願番号】特願2008−194128(P2008−194128)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(594195719)
【Fターム(参考)】