説明

生体内撮像のための方法および生体内検知システム

【課題】生体内検知のための方法およびシステムを提供する。
【解決手段】生体内検知のための方法およびシステムは、検知装置に配置された記憶領域に格納されるデータに関連するデータを送信するステップを含む。記憶領域に格納されるデータに関連するデータは、データブロックで送信され得、当該データブロックは、検知データを含み得る。記憶領域に格納されるデータに関連するデータをたとえば任意の適切な方法で受信、記録、表示、処理、または使用して、検知装置に対するコマンドを生成することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
この発明は、生体内撮像のための機器および方法に関する。
【背景技術】
【0002】
発明の背景
たとえばカプセル等の生体内装置は、体内腔の内部に存在する間に、当該体内腔に関する情報を収集することができると考えられる。このような情報は、たとえば、体内腔からのデータもしくは画像フレームのストリーム、および/または、たとえばpH等の医療上有用なパラメータの測定値であり得る。検知装置は、配線媒体または無線媒体を介して、収集された情報を送信することができ、収集された情報は、受信機/レコーダにより受信され得る。記録された情報は、受信機/レコーダからワークステーションに送信されて解析および/または表示され得る。
【0003】
このようなシステムは、たとえば、病院または別の保健医療施設内の医療従事者および技師により操作され得る。
【特許文献1】米国特許第7,009,634号
【特許文献2】米国特許第5,604,531号
【特許文献3】米国特許出願第10/046,541号
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0004】
発明の概要
この発明の例示的な一実施例は、検知装置に配置された記憶領域に格納されるデータ、たとえば検知装置の状況、に関連するデータを送信するためのシステムおよび方法を提供する。このデータは、データブロックで送信され得、当該データブロックは、検知データ(sensory data)を含み得る。たとえば任意の適切な態様でこのデータを受信、記録、表示、処理、または使用して、検知装置に対するコマンドを生成することができる。
【0005】
この発明の実施例は、限定ではなく例として添付の図面に示されており、これらの図面では、同じ参照番号が、対応する要素、類似する要素、または同様の要素を示す。
【0006】
例示を簡潔および明瞭にするために、図面に示す要素が必ずしも縮尺通りに描かれていないことが認識されるであろう。たとえば、いくつかの要素の寸法は、明瞭にするために他の要素よりも誇張され得る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
発明の詳細な説明
以下の詳細な説明では、多数の特定の詳細を明示して、この発明の実施例の完全な理解を図る。しかしながら、このような特定の詳細を用いなくてもこの発明の実施例が実施され得ることを、当業者は理解するであろう。また、この発明の実施例を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素、および回路が詳細に記載されていない場合もある。
【0008】
特に明記しない限り、以下の議論から明らかなように、明細書の議論の全体にわたる、「処理」、「演算処理」、「計算」、「決定」等の用語の使用は、ワークステーションまたは同様の電算装置のアクションおよび/または処理を指す。当該ワークステーションまたは同様の電算装置は、演算処理システムのレジスタおよび/またはメモリ内で電子量等
の物理量として表わされるデータを、当該電算処理システムのメモリ、レジスタ、または他のこのような情報格納装置、送信装置、もしくは表示装置内で同様に物理量として表わされる他のデータに、操作および/または変形する。
【0009】
この発明のいくつかの実施例に従ったシステムは、撮像装置か、または、体内腔の生理学的パラメータ、たとえばpH、温度、圧力、電気インピーダンス等を検知するための装置等の生体内検知装置を含み得る。当該検知装置は、検知データ、たとえば、画像、フレーム、または、画像もしくはフレームのストリームに関する画像データを生成することができる。検知装置におけるたとえば送信機は、当該検知装置が生成した検知データを送信することができる。受信機は、被験者に近接して位置付けられ得るか、または、被験者に装着され得、検知装置内の送信機により送信されたデータのストリームを受信することができる。ワークステーションは、受信機からのデータの受取り、処理、および/または表示を行なうことができ、当該データは、検知されたデータ(画像データ等)および/または記憶領域に格納されたデータを含み得る。ワークステーションは、受信機/レコーダからのデータのストリームをダウンロードするか、または当該データのストリームにアクセスすることができ、データのストリームの解析および/または表示を行なうことができる。一実施例において、ワークステーションは、メモリデータのストリームとは別個に、画像データのストリームのダウンロード、格納、使用、または表示を行なうことができる。
【0010】
この発明の実施例によると、生体内検知装置は1つ以上の記憶領域を含み得る。記憶領域はたとえば、装置またはシステムの要素内の格納領域、たとえば、1つ以上のレジスタ、キャッシュユニット、または他の種類のメモリであり得るか、またはそれらを含み得る。記憶領域は、生体内検知装置内の撮像装置、送信機、制御ブロック、または別個の格納領域に配置され得る。記憶領域はメモリデータを格納することができ、当該メモリデータは、興味の対象となる任意のデータ、たとえば、検知データまたは非検知データを含み得る。非検知データは、検知装置の状態もしくは状況、または、検知装置が生成する検知データに関連し得るが、検知データではない。たとえば、画像フレームを生成するために1セットの画像データが使用され得るが、その一方で、画像フレームを直接生成するために非画像データは一般に使用され得ない。しかしながら、この非画像データは画像表示に影響を及ぼし得る。たとえば、画像データと共に送信されるか、または、画像データと同じデータブロックもしくは撮像期間において送信される非画像データはむしろ、撮像装置が画像データを生成する際の当該撮像装置の状態または当該画像データに関する情報を提供することができる。記憶領域は、1つ以上の単位の、一般には一定のサイズのメモリデータを格納することができる。記憶領域は、外部記憶場所に格納されたデータに対するポインタにアクセスすること、または当該ポインタを含むことができ、適切な外部記憶場所のアドレスを含み得る。メモリデータは、(たとえば検知装置の状況を含む)読出専用データまたは読出/書込データを含み得る。
【0011】
記憶領域は、一般に更新されない永続データを格納し得る。永続データは、検知装置の静的特性を示し得る。永続データは、たとえば、検知装置により生成された検知データのモード、解像度、またはフォーマッティングを含み得る。永続データは一般に、読出専用データを含む。記憶領域は、一時データを格納することができ、当該一時データは、たとえば定期的に、または、要求もしくはコマンドに応答して、更新され得る。一時データは、検知装置の動的特性、たとえば、シャッタ速度、センサ温度、光パルス幅、アナログ利得、検知装置により生成された検知データの平均強度、または可変の設定値を示し得る。一時データは、たとえば、検知装置内のプロセッサにより生成され得る。一時データは、読出専用データ、書込専用データ、または読出/書込データを含み得る。
【0012】
一実施例において、記憶領域は、たとえば当該技術で公知のスクランブル回路により提供されるスクランブルデータを格納することができる。このスクランブル回路は、記憶領
域に格納されるデータを保護するために使用され得る。記憶領域に格納されたデータおよび/または送信されたデータは、スクランブルされたデータか、またはスクランブルデータであり得る。一実施例において、記憶領域は、誤り検出データまたは誤り訂正データ、たとえば、当該技術で公知の誤り訂正符号(ECC)または巡回冗長検査(CRC)データを格納することができる。
【0013】
生体内検知装置内のたとえば送信機は、たとえば画像フレームに対応する画像データのストリーム等の検知データに追加または添付され得るメモリデータまたは値を送信することができる。メモリデータおよび画像データが実質的に同時に生成された場合、または、実質的に検知装置が画像データを生成した時における動作、データ、または装置の状態にメモリデータが関連する場合、当該メモリデータは画像データに対応していると言える。メモリデータは、検知装置からの実質的にすべての画像データ送信に添付することができ、または、当該画像データ送信と共に送信され得る。たとえば、送信されたデータブロックはメモリデータを含み得、このメモリデータは、たとえば画像フレームに対応する画像データのストリームの末尾に添付または追加され得る。一実施例において、送信されたメモリデータは、検知装置内に配置された記憶領域の一部またはすべての現状を含み得る一連のデータであり得る。受信機は、送信されたデータを受取り、そのデータをワークステーションに送信することができ、当該ワークステーションでは、そのデータが他の任意の適切な態様で格納、処理、表示、または使用され得る。
【0014】
検知装置内のたとえば送信機は、たとえば1つ以上の記憶領域またはレジスタ領域において撮像装置に格納された非検知データと、検知装置により生成された検知データとを送信することができる。一実施例において、送信機は、同一の撮像期間か、または、1つ以上のデータブロックもしくは画像ストリーム内の検知データおよび非検知データを送信することができる。
【0015】
この発明の実施例に従った装置は、この明細書においてすべてが引用により援用される、「生体内撮像のための装置(Device for In-Vivo Imaging)」と題された、イダン(Iddan)他に対する米国特許第7,009,634号、および/または、「生体内ビデオカメラシステム(In-Vivo Video Camera System)」と題された、イダン他に対する米国特許第5,604,531号、および/または、2002年1月16日に出願され、2002年8月15日に米国特許出願公開番号第2002−0109774号として公開された米国特許出願第10/046,541号に記載される実施例と同様であり得る。上記の公開に記載されたもの等の外部受信機/レコーダユニット、プロセッサ、およびワークステーションは、この発明のいくつかの実施例と共に使用するのに適していることが考えられる。この明細書に記載される装置およびシステムは、他の構成および/または構成要素の他のセットを有してよい。たとえば、この発明のいくつかの実施例は、内視鏡、針、ステント、カテーテル等を用いて実施され得る。いくつかの実施例に従った生体内装置は、カプセル形であり得、または、他の形状、たとえばピーナツ形、管状、球状、円錐状、もしくは他の適切な形状を有してよい。
【0016】
図1を参照されたい。図1は、この発明の一実施例に従った、生体内検出装置4、受信機/レコーダ6、およびワークステーション8を含む例示的な生体内検知システム2の簡略図である。受信機/レコーダ6は、たとえば、受信機/レコーダ6の動作を少なくとも部分的に制御するためのプロセッサ(uP)16を含み得る。この発明のいくつかの実施例に従い、検知装置4はカプセルであり得るが、他の構成が可能である。
【0017】
検知装置4は、制御ブロック26と、送信機28と、受信機30と、プロセッサ47と、アンテナ32と、電源34と、たとえば光学窓36、たとえば発光ダイオード(LED)等の少なくとも1つの照明光源38、撮像装置40、および光学系42を含み得る撮像
システム24とを含み得る。検知装置4は、1つ以上の記憶領域57、たとえばメモリユニット、レジスタ等を含み得る。記憶領域57は、検知装置4内の撮像装置40、送信機28、制御ブロック26、および/または他のもしくは別個の格納領域に配置され得る。一実施例において、検知装置4のすべての構成要素は装置本体(当該本体またはシェルは、2つ以上の部分を含み得る)内に封止される。すなわち、たとえば撮像装置40、照明光源38、電源34、制御ブロック26、受信機30、送信機28、アンテナ32、任意のプロセッサ47、および他の任意の適切な構成要素はすべて、装置本体内に封止され得る。
【0018】
検知装置4は、患者の体内に存在する間に、たとえば画像データまたは画像のストリーム等の情報を収集することができる。検知装置4は、記憶領域57にデータを格納することもできる。記憶領域57に格納されたデータは、たとえば、画像データが収集された時における検知装置4もしくは検知装置4の構成要素の状態に関するデータを含み得、または、外部記憶場所もしくは他の記憶場所に格納されたデータに対するポインタにアクセスすることができ、もしくは、当該ポインタを含むことができる。記憶領域は、一定のサイズを有するデータを格納することができる。このようなデータは、たとえば送信機28により、患者の体内に存在する間に無線媒体または配線媒体11を介して受信機/レコーダ6に送信され得る。
【0019】
記憶領域57に格納されたデータは、送信機28により、たとえば検知データと共に送信され得る。受信機/レコーダ6は、検知装置4から受信した情報を記録することができる。
【0020】
検知装置4は、画像データ等の検知データと、対応するメモリデータとを実質的に同一のデータブロックまたは画像ストリームで送信することができる。別の実施例において、検知装置4は、或る撮像期間内の画像データと、対応するメモリデータとを送信することができる。撮像期間は、たとえば、画像、フレーム、画像のストリーム、1つ以上のデータブロック、または画像データの他の任意の適切なグループに関連する画像データを撮像装置が捕捉し、生成し、および/または送信する時間期間であり得る。撮像期間内に、生体内撮像装置は、画像または他の検知データを捕捉し、撮像装置により生成された画像データと、撮像装置内に格納された非画像データのサブセット、たとえば1つ以上の記憶領域57に格納されたデータとを送信することができる。検知装置4は、一連の撮像期間にわたり作動可能であり、たとえば、1秒間に2フレームを捕捉および送信することができる。他の撮像速度を使用してよい。
【0021】
ワークステーション8は、たとえば無線媒体または配線媒体12を介して受信機/レコーダ6から、記録された情報を受信することができ、受信機/レコーダ6から受信した情報を処理し、および/または、オペレータに提示することができる。たとえば、ワークステーション8は、1つ以上の表示ユニット14を含み得、受信機/レコーダ6に記録されたメモリデータおよび/または画像のストリームを表示ユニット14に表示することができる。一実施例において、メモリデータまたは当該メモリデータからの導出物、および画像の対応するストリームは、実質的に同時に、および、たとえば実質的に隣り合って表示され得る。したがって、閲覧者は、検知装置4の状態と対応する画像との間の関係を監視することができる。
【0022】
一実施例において、受信機/レコーダ6、ワークステーション8、またはワークステーション8にデータを入力することによる閲覧者は、この情報を用いて、検知装置4に対する信号またはコマンドを生成し、制御し、または、たとえば送信機62を介して送信することができる。送信機62は、受信機/レコーダ6の内部または外部に配置され得る。送信機62は、検知装置4の外部にある場所から、検知装置4内にあって患者の体内にある
受信機30に対し、無線媒体または配線媒体13を介して送信することができる。検知装置4は、この発明の実施例に従った任意の適切な態様で、受信機30により受信されたデータ、命令、またはコマンドを格納、処理、または使用することができる。
【0023】
検知装置4は一般に、自律型嚥下可能カプセルであり得るか、または自律型嚥下可能カプセルを含み得るが、検知装置4は他の形状を有してよく、嚥下可能または自律型である必要はない。検知装置4の実施例は一般に自律型であり、一般に独立型である。たとえば、検知装置4は、たとえば給電構成要素を含むすべての構成要素が容器またはシェル内に実質的に包含されており、また、検知装置4がたとえば受電または情報送信用にいかなる配線またはケーブルをも必要としない、カプセルまたは他のユニットであり得る。検知装置4は、外部の受信および表示システムと通信して、データの表示、制御、または他の機能を提供することができる。たとえば、自律型システムにおいて、電力は、内蔵電池または無線受電システムにより提供され得る。他の実施例は、他の構成および機能を有してよい。たとえば、構成要素が多数の部位またはユニットにわたって分散されてよい。制御情報が外部ソースから受信されてよい。
【0024】
記憶領域57の例の非網羅的なリストは、たとえばレジスタ、ラッチ、電気的消去可能プログラム可能読出専用記憶装置(EEPROM)、否定論理積(NAND)フラッシュ記憶装置、否定論理和(NOR)フラッシュ記憶装置、不揮発性ランダムアクセス記憶装置(NVRAM)、同期型ダイナミックランダムアクセス記憶(SDRAM)装置、RAMBUSダイナミックランダムアクセス記憶(RDRAM)装置、ダブルデータレート(DDR)記憶装置、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ユニバーサルシリアルバス(USB)取外し可能メモリ、PCMCIAメモリCANS等の半導体装置と、コンパクトディスク読出書込メモリ(CD ROM)等の光学装置と、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ等の磁気装置とを含む。
【0025】
記憶領域57に格納されるデータの非網羅的なリストは、たとえば、検知装置識別コード、装置の種類もしくはシリアル番号、照明モード、アナログ利得、送信もしくは検知データ収集の速度、または他の装置動作モードを含み得る。
【0026】
電源34の例の非網羅的なリストは、たとえば酸化銀電池、リチウム電池、コンデンサ、または他の任意の適切な電源等の電池を含む。この発明の別の一実施例において、電源34は、存在しないことが考えられ、装置4は、外部電源、たとえば当該装置に伝播する磁界または電界により給電され得る。
【0027】
撮像装置40の例の非網羅的なリストは、ソリッドステート撮像センサ、相補型金属酸化膜半導体(CMOS)撮像センサ、電荷結合素子(CCD)撮像センサ、リニア撮像センサ、ライン撮像センサ、フルフレーム撮像センサ、「カメラオンチップ」撮像センサ、または他の任意の適切な撮像センサを含む。256×256、256×262、または320×320画素の撮像装置40が使用され得る。いくつかの実施例において、撮像装置により作成されるフレームの寸法は、撮像装置が収集するデータのサイズと異なり得る。たとえば、320×320の画素グリッドに対応するデータを収集する撮像装置は、256×256の画素フレームを作成または送信することができる。画素サイズは、たとえば、5ミクロンと6ミクロンとの間であり得る。いくつかの実施例に従い、各画素にはマイクロレンズが装着され得る。他の数または寸法が用いられてよい。
【0028】
ワークステーション8の例の非網羅的なリストは、相手先商標製造業者(OEM)専用のワークステーション、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ラップトップコンピュータ、ノート型コンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ等を含む。
【0029】
制御ブロック26は、検知装置4の動作を少なくとも部分的に制御することができる。たとえば制御ブロック26は、照明光源38が光線またはパルスを生じる時間期間と、撮像装置40が画像を捕捉する時間期間と、送信機28が画像を送信する時間期間とを同期させることができる。加えて、制御ブロック26は、送信機28、任意の受信機30、および撮像装置40の動作に必要なタイミング信号および他の信号を生成することができる。さらに制御ブロック26は、検知装置4の他の構成要素により実施される動作を補完する動作、たとえば画像データのバッファリング等を実施することができる。記憶領域57内の情報は、制御ブロック26、プロセッサ47、または撮像装置40についてのモードまたは設定値を制御し得る。
【0030】
制御ブロック26は、論理構成要素、たとえば組合せ論理、状態遷移機械、コントローラ、プロセッサ、メモリ素子等の任意の組合せを含み得る。
【0031】
制御ブロック26、送信機28、任意の受信機30、および撮像装置40は、半導体ダイまたはチップの任意の適切な組合せの上に実装され得る。たとえば、この発明は以下の局面に限定されないが、制御ブロック26、送信機28、および任意の受信機30は、第1の半導体ダイまたはチップの一部であり得、撮像装置40は、第2の半導体ダイの一部であり得る。このような半導体ダイは、特定用途向け集積回路(ASIC)であり得るか、または、特定用途向け標準製品(ASSP)の一部であり得る。いくつかの実施例に従い、半導体ダイは積み重ねられ得る。いくつかの実施例に従い、構成要素の一部またはすべては同じ半導体ダイ上に存在し得る。
照明光源38は、光学窓36を貫通して体内腔の内部46を照明し得る光パルス44を生じ得る。体内腔の例の非網羅的なリストは、胃腸(GI)管、血管、生殖管、または他の任意の適切な体内腔を含む。
【0032】
体内腔の内部46からの光パルス44の反射50は、光学窓36を貫通して検知装置4内に入り得、光学系42により撮像装置40上に集束され得る。撮像装置40は、集束された反射50を受取ることができ、制御ブロック26からの画像捕捉コマンド52に応答して、体内腔の内部46の画像を捕捉することができる。制御ブロック26は、配線54を介して撮像装置40から内部46の画像を受信することができ、送信機28を制御して内部46の当該画像をアンテナ32経由で無線媒体11に送信することができる。任意のプロセッサ47は、制御ブロック26の動作を変更することができる。検知装置4の外部にあるシステム2の構成要素は、たとえば記憶領域57を設定することにより、制御ブロック26の動作を変更することができる。たとえば、ワークステーション8または受信機/レコーダ6は、無線媒体または配線媒体13を介して、送信機62から受信機30にコマンドまたはモード情報を送信することができる。当該コマンドは、制御ブロック26に動作を変更させて、たとえば、送信されたコマンドに適合するコマンド52を生成させることができる。
【0033】
検知装置4は、体内腔に沿って受動的または能動的に前進することができる。したがって、体内腔の内部の画像のストリームは、検知装置4から無線媒体11に送信され得る。
【0034】
検知装置4は、たとえば「無線通信フレーム」に組込まれた捕捉画像を送信することができる。無線通信フレームのペイロード部分は、捕捉された画像または他の検知データを含み得、たとえば記憶領域57に格納されたデータ、巡回冗長符号および/または誤り訂正符号等の追加データを含み得る。加えて、無線通信フレームは、たとえばフレーム指示ビット、同期ビット、プリアンブルビット等を含み得る付加部分を含み得る。
【0035】
任意の受信機30は、アンテナ32経由で無線媒体11を介して無線メッセージを受信
することができ、制御ブロック26は、これらのメッセージを捕捉することができる。このようなメッセージの例の非網羅的なリストは、記憶領域57に格納され得る検知装置4の状態を変更すること、たとえば、検知装置4による画像捕捉の起動もしくは停止、画像を捕捉するための時間間隔の制御、検知装置4からの送信の起動もしくは停止、または、他の任意の適切なメッセージを含む。図2を参照されたい。図2は、この発明のいくつかの実施例に従った受信機/レコーダ6の例示的な簡略ブロック図である。
【0036】
受信機/レコーダ6は、メモリ56、プロセッサ16、アンテナ58、受信機(Rx)60、任意の送信機(TX)62、プログラムメモリ64、ランダムアクセスメモリ(RAM)66、ブートメモリ68、電源82、通信コントローラ、たとえばユニバーサルシリアルバス(USB)コントローラ70を含み得る。この発明の他の実施例によると、送信機62は受信機/レコーダ6と別個のユニットであり得る。
【0037】
プロセッサ16は、受信機60、任意の送信機62、およびUSBコントローラ70の動作を、たとえばバス74経由で制御することができる。加えて、受信機60、任意の送信機62、プロセッサ16、およびUSBコントローラ70は、たとえば検知装置4から受信された画像またはその一部等のデータをバス74を介して交換することができると考えられる。制御およびデータ交換に関する他の方法が可能であり、この発明の範囲内に入ることを認識することができる。
【0038】
検知装置4内の1つ以上のアンテナ58は、受信機/レコーダ6の内部または外部に取付けることができ、受信機60および任意の送信機62はいずれも、アンテナ58に結合され得る。任意の送信機62は、アンテナ58経由で検知装置4に無線メッセージを送信することができると考えられる。受信機60は、たとえば無線通信フレームおよび支援データのストリーム等の送信物を、アンテナ58を介して検知装置4から受信することができると考えられる。
【0039】
受信機60により受信された画像データ、メモリデータ、または対応する画像フレーム等の無線通信データの選択されたビットは、メモリ56に格納され得る。
【0040】
受信機/レコーダ6は、接続または媒体12を介してワークステーション8と通信し得る。たとえば、受信機/レコーダ6は、メモリ56に格納された画像データ、メモリデータ、または対応する画像フレーム等の無線通信のビットを、ワークステーション8に転送することができると考えられ、ワークステーション8から制御および他のデジタルコンテンツを受信することができる。この発明は以下の局面に限定されないが、媒体12は、たとえばUSBケーブルであり得、受信機/レコーダ6のUSBコントローラ70に結合され得る。代替的に、媒体12は無線であり得、受信機/レコーダ6およびワークステーション8は無線通信を行なうことができる。
【0041】
画像メモリ56およびプログラムメモリ64の例の非網羅的なリストは、たとえば、レジスタまたは記憶領域、ラッチ、電気的消去可能プログラム可能読出専用記憶装置(EEPROM)、否定論理積(NAND)フラッシュ記憶装置、否定論理和(NOR)フラッシュ記憶装置、不揮発性ランダムアクセス記憶装置(NVRAM)、同期型ダイナミックランダムアクセス記憶(SDRAM)装置、RAMBUSダイナミックランダムアクセス記憶(RDRAM)装置、ダブルデータレート(DDR)記憶装置、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ユニバーサルシリアルバス(USB)取外し可能メモリ、PCMCIAメモリCANS等の半導体装置と、コンパクトディスク読出書込メモリ(CD ROM)等の光学装置と、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気テープ等の磁気装置とを含む。
【0042】
プロセッサ16の例の非網羅的なリストは、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、縮小命令セットコンピュータ(RISC)、複雑命令セットコンピュータ(CISC)等を含む。さらに、プロセッサ16は、特定用途向け集積回路(ASIC)の一部であり得、各々が特定用途向け標準製品(ASSP)の一部であり得、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)の一部であり得、または、複合プログラム可能論理装置(CPLD)の一部であり得る。
【0043】
アンテナ32および58の例の非網羅的なリストは、ダイポールアンテナ、モノポールアンテナ、積層セラミックアンテナ、平面逆F形アンテナ、ループアンテナ、ショットアンテナ、デュアルアンテナ、全方向性アンテナ、コイルアンテナ、または他の任意の適切なアンテナを含む。さらに、アンテナ32およびアンテナ58は、異なる種類であってよい。
【0044】
図3を参照されたい。図3は、この発明の例示的な一実施例に従った、メモリデータを含み得るデータブロックの概略図である。いくつかの実施例において、たとえば、検知装置4により収集されたと考えられる検知データまたは画像データ等のデータは、ブロック204等のブロックにパッケージ化されるか、またはまとめられ得る。データブロック204は、たとえば送信機28により送信され得、たとえば受信機/レコーダ6により受信され得る。通信プロトコルに依存して、データブロック204は、適切なサイズの1つ以上のパッケージで送信され得る。データブロック204は、1つ以上の記憶領域57に格納されたデータおよび/または検知装置4により生成された画像データを含み得る。画像データは、サブブロック202で送信され得、メモリデータは、サブブロック200等のデータブロックへの追加データまたは添付データとして送信され得る。たとえば、サブブロック200で送信されるメモリデータは、実質的に、検知装置4がデータブロック204に画像データを生成した時に記憶領域57に格納されたデータに関連し得る。一実施例において、特定の記憶領域57からのデータは、一定の時間または場所において、たとえば、メモリデータの送信ごとに、たとえばサブブロック200で送信され得る。
【0045】
一実施例において、送信されるメモリデータは、検知装置4内に配置された記憶領域57の一部またはすべての値または状態を含み得る一定のサイズのデータ単位であり得る。データブロック204は、任意の適切な長さまたはサイズであり得る。データブロック204の長さまたはサイズは一般に、撮像期間にわたって一定であるが、いくつかの実施例および/または送信において変化し得る。
【0046】
特定の記憶領域57からのデータが送信されるサブブロック200内の場所は、特定の記憶領域57の用途、種類、モード、または内容に依存し得る。たとえば、最も頻繁に更新され得る記憶領域57は、サブブロック200内の連続した時間、アドレス、または位置で送信され得る。
【0047】
一実施例において、メモリデータは、検知装置4から受信機/レコーダ6へのすべての画像データ送信もしくは実質的にすべての画像データ送信に添付され得、および/または、当該画像データ送信と共に送信され得る。たとえば、画像データを含み、送信される実質的にあらゆるデータブロック204は、メモリデータのセットも含み得る。いくつかの実施例では、同じメモリデータが各フレームと共に送信され、これは、検知装置4に格納されたデータのサブセットであり得る。たとえば、シリアル番号データ等の静的データのみが各データブロック204と共に送信され得る。他の実施例において、メモリデータは、独自で送信され得、および/または、画像フレームの送信の代わりに、たとえば、画像フレームが通常送信され得る時間窓および/または期間の間に送信され得る。
【0048】
実質的にすべての画像データ送信と共にメモリデータを送信することにより、ワークステーション8は、当該メモリデータを使用して、各画像フレームを効率よく監視することができる。この発明のいくつかの実施例では、たとえば規制に応じて相対的に低いデータ送信速度が使用され得る。このような実施例では、検知装置4の外部に存在するシステム2の構成要素による、検知装置4由来のデータの要求は、消費電力を増大させ得、時間的に費用がかかり得、または、時間がかかり得る。ここでは、時間の制約が問題となり得る。たとえば、メモリデータが自動的に送信されないか、または、対応する画像データの送信と実質的に同時に送信されない場合、たとえば、メモリデータが検知装置4の外部に存在する構成要素からの要求に応答して送信される場合、当該メモリデータは遅延を伴って送信され得る。この発明のいくつかの実施例では、対応する画像データにメモリデータが添付されているため、メモリデータは、検知装置4由来のデータの要求に関連する遅延を伴わずに、プログラムまたは閲覧者により受信される。メモリデータと画像の対応するストリームとは、たとえばリアルタイムで実質的に同時に表示され得る。メモリデータは、たとえば、ワークステーション8の表示ユニット14に表示され得る。メモリデータは、たとえば、実質的に同時に、および/または、当該メモリデータが対応し得る画像データか、もしくは、当該メモリデータが付され得る画像データに隣接して、表示され得る。
【0049】
いくつかの実施例において、メモリデータは、検知データと別個に送信され得る。たとえば、画像フレームに対応する検知データが(たとえば機能上のエラーにより)送信されない場合、当該画像フレームに対応するメモリデータは依然として送信され得る。
【0050】
メモリデータは、検知装置4の外部に存在するメモリバンク、たとえば、システム2の受信機/レコーダ6、ワークステーション8、または別の適切な格納ユニットに格納され得る。メモリデータは、データブロックの送信後の時点、たとえば、画像データの処理または閲覧の段階で使用され得る。メモリデータは、どのデータブロック204または画像データのストリームに当該メモリデータが対応するかを示すために、標識付けまたはタグ付けされる。
【0051】
一般に検知装置4は、不連続な部分でデータを送信する。各部分は一般に、1つの画像またはフレームに対応し、当該画像またはフレームに対応するメモリデータを含み得る。たとえば検知装置4は、2分の1秒ごとに1つの画像を捕捉することができ、このような画像を捕捉した後に、当該画像を符号化された画像として、可能性としては一連の撮像および送信期間にわたり、受信機/レコーダ6に送信することができる。他の一定のおよび/または可変の捕捉速度および/または送信速度を使用してよい。一般に、記録および送信される画像データは、デジタルカラー画像データであるが、代替的な実施例では、他の画像フォーマット(白黒画像のデータ等)が使用され得る。一実施例において、画像データの各フレームは、320個の画素の行を320本含み、各画素は、公知の方法に従い、色および輝度についてのデータを含む。他のデータフォーマットを使用してよい。たとえば、検知装置4は、たとえば撮像装置40により捕捉された検知データを送信することができる。このようなデータは、たとえば、生体内生理学的データを含み得、このデータは、電流、電圧等として送信され得る。他の送信方法が使用されてよい。
【0052】
いくつかの実施例において、サブブロック200およびサブブロック202は、一定のサイズか、または、たとえば256×256もしくは320×320画素の画像フレームに対応するバイト数を有し得る。一実施例において、画像フレーム内の各画素に対応するデータは、一定のサイズ、たとえば8ビットまたは12ビットを有し得る。たとえば、画像フレームに対応するサブブロック200およびサブブロック202内のデータは、1×262画素および256×262画素、または、1×320画素および320×320画素をそれぞれ含み得る。他のブロックサイズまたはデータフォーマットを使用してよい。
【0053】
たとえば処理ユニット47等のプロセッサ、または検知装置4に含まれ得る別の構成要素は、メモリデータおよびおそらくは追加データを含み得るデータブロック204に対し、さらに1以上のビットまたはバイト(または他のデータ単位)を追加し得る。メモリデータを含むバイト(または他のデータ単位)は、サブブロック200に含まれ得る。図3において、サブブロック200は例示のためにデータブロック204の末尾に配置されているが、メモリデータを含むバイトは、データブロック204内の他の場所に配置されてよい。たとえば、メモリデータは、データブロック204の冒頭に配置される接頭データであってよい。
【0054】
サブブロック200がデータブロック204の末尾に配置されている場合、たとえば、メモリデータがデータのセットの末尾において画像データのストリームに添付または追加されている場合、サブブロック200は、画像、フレーム、または画像データのストリームに対応するデータの送信が終了したことを示す信号または標識として、たとえば受信機/レコーダ6により使用され得る。
【0055】
データブロック204は、たとえば送信機28により受信機/レコーダ6に送信され得る。受信機/レコーダ6は、データの復号、再構築、表示、もしくは処理を行なうことができ、または、このような動作(もしくはこのような動作の一部)は、受信機6が受信したデータを書込むユニット、たとえばワークステーション8内のプロセッサにより実施され得る。
【0056】
この発明の実施例によると、ワークステーション8は、任意の適切な態様でメモリデータの表示、格納、処理、または使用を行なうことができる。一実施例において、メモリデータは、たとえばワークステーション8に格納され得る。
【0057】
一実施例では、たとえばワークステーション8内のプロセッサによりメモリデータが使用されて、たとえばソフトウェアまたはプログラムのコードにより決定される通り、検知装置4に対する命令を生成するか、または検知装置4に対するコマンドを変更することができる。これらのコマンドを送信して、送信機62等の送信機を介して撮像装置4の受信機30を制御することができ、ここで制御ブロック26は、コマンドを受取り、それに応じてその動作を変更し、コマンド52を生成することができる。別の実施例では、メモリデータを用いて、対応する検知データの処理を変更または操作することができる。たとえばメモリデータは、ワークスステーション8内のプロセッサに対する命令であって、かつ、対応する検知データをどのような態様で表示および/または処理すべきかを示し得る命令を含み得る。
【0058】
別の実施例において、メモリデータもしくは値、または、その導出物もしくは表現は、たとえばリアルタイムでディスプレイ14に表示され得、それにより閲覧者は、リアルタイムで検知装置4の状態を観察することができる。閲覧者は、表示されたメモリデータまたは画像データに基づき、検知装置4の監視もしくは制御を行なうことができ、または、検知装置のコマンド52を変更することができる。たとえばコマンド52は、動作モードの変更、装置識別子の送信等のための設定値を含み得る。
【0059】
サブブロック200の或る部分は、たとえばスクランブルデータを含み得、このスクランブルデータは、記憶領域57に格納されるデータを保護し得る。
【0060】
サブブロック200内のデータの配列は、データが格納される記憶領域57の種類に依存し得る。記憶領域57に格納される同様の種類のデータは、たとえばサブブロック200において一定のサイズと位置とを有し得るサブブロック200の特定の部分にグループ化され得る。たとえば、合計データ、画素サンプリングデータ、画素差データ、および誤
り検出データまたは誤り訂正データは、それぞれ、サブブロック200の部分250、260、270、および280で送信され得る。サブブロック200の部分250、260、270、および280は、サブブロック200内において任意の順序で配列され得る。記憶領域57内に格納され得る、または格納され得ない他のデータは、サブブロック200の部分250、260、270、および280に隣接して、または、当該部分の間で送信され得る。
【0061】
各記憶領域57または記憶領域57のグループは、サブブロック200の特定のセグメント、データグループ、または部分に関連付けられ得る。したがって、システム2の構成要素は、サブブロック200で送信されるデータが格納され得る記憶領域57の場所を自動的に識別することができ、サブブロック200の特定のセグメント、データグループ、または部分のみを指定することにより、記憶領域57の更新、変更、または補正を行なうことができる。たとえば、検知装置4の異なる記憶領域57は、合計データ、画素サンプリングデータ、画素差データ、および/または他の非検知データ等の異なる種類のデータを格納することができる。他のデータの内容と共に、他の種類の記憶領域57を使用してよい。
【0062】
合計データは、1つの画像フレーム内において指定もしくは予め規定された1つ以上の色もしくは色の範囲である画素の総計または小計についての情報として規定され得、および/または、当該情報を含み得る。たとえば、合計データは、画像データ(たとえば、フレームに対応するか、または、合計データと同じ撮像期間もしくはデータブロックで転送された画像データ)のセット内の、主として赤、緑、および/または青であり得る画素の総計を示し得る。他の色が合計データで表現されてよい。合計データは、画像フレームの指定された領域または部分にわたり規定され得る。別の実施例において、画素差データは、1つ以上のフレームにわたる合計データの差もしくは変化に関する情報として規定され得、および/または、当該情報を含み得る。たとえば、画素差データは、現在の画像フレームと過去の画像フレームとの間における、主として赤、緑、および/または青である画素の数の差を示し得る。
【0063】
画素サンプリングデータは、画像フレームのサンプリングされた部分、たとえば間引きされた(decimated)画像に関し得る。たとえば、画素サンプリングデータは、画像フレームの概要またはスケッチであり得る。画素サンプリングデータは、サムネイルとして表示され得、または、カラーバーを構成するために使用され得る。画素サンプリングデータは一般に、対応する画像フレームよりも少ないデータ単位を含み、これによりユーザは、画像をすべて処理および/または表示することなく、対応する画像のサンプルにアクセスすることができる。たとえば、画素サンプリングデータは、画素アレイまたは画像フレームのデータサンプリングの平均値(たとえば、1つ以上の指定された領域にわたる平均画素値)を示し得る。画素サンプリングデータは、画素アレイのサンプリング領域内の画素の強度、色、または他の特性の平均測定値を含み得る。画素サンプリングデータは、たとえば検知装置4内の撮像装置40、プロセッサ47、または他の構成要素により、測定、記録、または計算され得る。
【0064】
図4は、この発明の例示的な一実施例に従ったサンプリング方式の概略図である。一実施例において、画像フレーム400に対応する画素サンプリングデータは、画像フレーム400からサンプリングされる1つ以上の画素450を含む一定数のサンプリング領域410を含み得る。サンプリング領域410は、一定のサイズ(3画素×3画素の領域等)、および場所(256画素×262画素のフレーム内の行52および列73に中心が配置された等)を有し得る。たとえば、サンプリング領域410の中央の画素460の場所は、均等に分散され得、たとえば、グリッド構成または格子構成の画像フレーム400の指標に沿って位置付けられ得る。他のサンプリング領域410は、画像フレーム400の角
部に配置され得る。一実施例では、各サンプリング領域410に関連付けられた1つの画素サンプリングデータ値が存在し得る。画素サンプリングデータは、たとえば、中央の画素460の座標を示すことにより、および/または、サンプリング領域410の寸法を示すことにより、画像フレーム400のサンプリング領域410の場所を含み得る。一実施例において、画素サンプリングデータは、たとえば、サンプリング領域410が画像フレーム400のグリッドまたは格子に沿って位置付けられるように格納または送信され得る。
【0065】
図5は、この発明の一実施例に従った方法のフロー図である。
動作500において、生体内検知装置は検知データを生成し得る。たとえば、嚥下可能カプセルが画像データを捕捉し得る。検知データは、たとえば撮像システムを用いて生成された画像データを含み得る。別の実施例において、検知データは、たとえばpH、温度、圧力、電気インピーダンス等に関するデータを含み得る。
【0066】
動作510において、生体内検知装置は、検知データおよびメモリデータを含むデータブロックを生成し得る。検知データは、動作500で生成されたデータを含み得る。メモリデータは、検知装置内の記憶領域、たとえば検知装置内の撮像装置または送信機内のレジスタに格納され得る。
【0067】
動作520において、送信機はデータブロックを送信し得る。データブロックは、動作510で生成されたデータブロックを含み得る。送信機は、生体内検知装置内に配置され得る。送信機は、無線媒体または配線媒体を介してデータブロックを送信し得る。別の実施例において、検知装置内のたとえば送信機は、検知装置により生成された検知データと、検知装置内の、たとえば1つ以上の記憶領域に格納された非検知データとを送信することができる。送信機は、同じ撮像期間、データブロック、または画像ストリーム内の検知データおよび非検知データを送信することができる。
【0068】
動作530において、受信機/レコーダがデータブロックを受信し得る。受信機/レコーダは、動作520で送信されたデータブロックを受信し得る。
【0069】
動作540において、生体内検知システムは、メモリデータの格納、処理、表示、または使用を行ない得る。メモリデータ、たとえば非検知データおよび検知データは、別個にまたは組合せて格納、処理、表示、または使用され得る。
【0070】
他の動作または一連の動作が使用されてよい。
当業者は、この明細書において特に図示および記載された内容にこの発明が限定されないことを認識されるであろう。この発明の範囲はむしろ、前掲の請求項によってのみ規定される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】この発明のいくつかの実施例に従った、生体内検知装置、受信機/レコーダ、およびワークステーションを含む例示的な生体内検知システムの簡略図である。
【図2】この発明のいくつかの実施例に従った生体内検知システムの受信機/レコーダの簡略ブロック図である。
【図3】この発明の例示的な一実施例に従った、メモリデータを含み得るデータのブロックの概略図である。
【図4】この発明の例示的な一実施例に従ったサンプリング方式の概略図である。
【図5】この発明の一実施例に従った方法のフロー図である。
【符号の説明】
【0072】
2 生体内検知システム、4 生体内検知装置、6 受信機/レコーダ、8 ワークステーション、26 制御ブロック、28 送信機、30 受信機、32 アンテナ、34
電源、40 撮像装置、57 記憶領域。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
データを送信するステップを含む、生体内撮像のための方法であって、前記データは、
生体内撮像装置により生成される画像データと、
前記撮像装置内に配置された記憶領域に格納されるデータに関連する非画像データとを含む、方法。
【請求項2】
前記非画像データは、実質的に前記撮像装置が前記画像データを生成する時における前記撮像装置の構成要素の状態に関連する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
送信されたデータを受信するステップと、
前記送信されたデータを処理して、処理されたデータを得るステップと、
前記処理されたデータに基づいてコマンドを生成するステップと、
前記コマンドを前記撮像装置に送信するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記撮像装置は嚥下可能な撮像カプセルである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
非画像データのサブセットは、1つ以上の記憶領域に格納される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
生体内検知システムであって、
検知データを生成するための生体内検知装置を備え、前記装置は、
非検知データを格納するための記憶領域と、
前記検知データおよび前記非検知データを送信するための送信機とを含む、生体内検知システム。
【請求項7】
前記非検知データは、実質的に前記検知装置が前記検知データを生成する時における前記検知装置の構成要素の状態に関連する、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
送信されたデータを受信するための受信機と、
プロセッサを含むワークステーションと、
前記検知装置の外に存在してコマンドを送信するための送信機とを備え、前記コマンドは、前記非検知データに基づく、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記コマンドは前記ワークステーションに入力される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記生体内検知装置は撮像装置である、請求項6に記載のシステム。
【請求項11】
前記非検知データは前記生体内検知装置の静的特性を含む、請求項6に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−330794(P2007−330794A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−155233(P2007−155233)
【出願日】平成19年6月12日(2007.6.12)
【出願人】(500277630)ギブン・イメージング・リミテツド (44)
【Fターム(参考)】