説明

生体利用率を向上させた経口用製剤

【課題】生体利用率を向上させた経口用製剤の提供。
【解決手段】本発明は、生体利用率が向上した、N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンの経口用製剤に関するもので、より詳細には、N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンまたはその製薬的に許容可能な塩と炭酸アルカリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ土類金属塩からなる群から選択される1種以上の炭酸塩及び/またはカルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウムからなる群から選択される1種以上の崩壊剤を含む経口用製剤に関するものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、生体利用率が向上したN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンの経口用製剤に関するものであり、より詳細には下記の化学式1のN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンまたはそれらの製薬的に許容される塩と炭酸アルカリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ土類金属塩からなる群から選択される1種以上の炭酸塩及び/またはカルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウムからなる群から選択される1種以上の崩壊剤を含む経口用製剤に関するものである。
【0002】
【化1】

【背景技術】
【0003】
本発明者等は、前記化学式1のN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン及びその塩が破骨細胞の機能を阻害して過多な骨吸収を抑制することにより骨粗鬆症の予防及び治療に優れた効果があることを特許文献1で明らかにしたことがある。
【0004】
前記化学式1の化合物は、水に溶けにくく、弱塩基性薬物で胃液のような低いpHでほとんどイオン化されて、脂溶性が高いため強酸性の条件から弱酸または弱アルカリの条件に移動するにつれて(pH3〜pH7.5の間)水に対する溶解度が低くなり、pH5からはほとんど溶けにくく、水分と接触する場合に自らゲルを形成する特性を有する物質である。
【0005】
前記化学式1の化合物が生体内に投与されて適切な薬効を発揮するためには、胃の内で速やかに分解されて、製剤に含有されている薬物が速やかに溶出して容易に体内に吸収されなければならない。製剤学的な側面から前記化学式1の化合物は、pH依存的な溶解特性を有する薬物で、胃液と同じく低いpHではイオン化されて水溶解性があるが、弱酸及び中性のpHではほとんど溶けにくく、水分と接触時に自らゲルを形成して薬物放出を遅延させるので、効果的な体内吸収が非常に困難な薬物である。
【0006】
一般的に難溶性薬物の溶出速度を高めるための薬剤学的な方法には、薬物粒子径の微細化、多結晶形、無定形、噴霧乾燥、混合粉砕、水溶性高分子物質による固体分散剤、溶媒化化合物、添加剤との相互作用等の方法が提示されて来た。その中で、難溶性薬物の溶出速度を増加させるための手段として、難溶性薬物を薬理的に活性がない水溶性高分子と結合させて固体分散体を形成させる方法が多く知られている(非特許文献1及び2)。
【0007】
前記方法を利用して前記化学式1の化合物の溶出を増加させるために、水溶性高分子物質による固体分散体、噴霧乾燥、混合粉砕、無定形化等多様な研究を遂行したが、このような方法を利用した場合、溶出を全く改善させることができずにむしろ溶出を阻害する等、満足に値する結果を得ることができなかった。
【0008】
以上のことに鑑みて、本発明者等は化合物の溶出率が低い原因を綿密に分析してそれを解決するための研究を進行中、特定澱粉誘導体またはセルロース誘導体等の特定崩壊剤と、炭酸塩を単独または混合して前記化学式1の化合物を剤形化した場合、溶出率及び生体利用率を顕著に増加させることができることを見つけ出して本発明を完成した。
【特許文献1】大韓民国公開特許第10−2003−8654号
【非特許文献1】Albert等,International Journal of Pharmaceutics,1994年,第104巻,169〜174頁
【非特許文献2】J.M.Gines等,International Journal of Pharmaceutics,1996年,第143巻,247〜253頁
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の目的は、炭酸塩及び/または特定崩壊剤を利用して生体利用率が向上したN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンまたはその製薬的に許容可能な塩の経口用製剤を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記の目的を果たすために、本発明は下記の化学式1のN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンまたはその製薬的に許容可能な塩と、炭酸塩を含む経口用製剤を提供する。
【0011】
また、本発明は下記の化学式1のN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンまたはその製薬的に許容される塩と、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウムからなる群から選択された1種以上の崩壊剤を含む経口用製剤を提供する。
【0012】
また、本発明は下記の化学式1のN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンまたはその製薬的に許容される塩と、炭酸塩及びカルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウムからなる群から選択された1種以上の崩壊剤を含む経口用製剤を提供する。
【0013】
【化2】

【発明の効果】
【0014】
本発明の経口用製剤は、水分と接触時に自らゲルを形成する特性を有した活性成分N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジン及びその塩に、ゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合して剤形化し、初期溶出段階でゲルを形成する前に早く分散させることにより、前記化学式1の化合物の溶出速度を増加させて生体利用率を高める。
【0015】
また、無機賦形剤のリン酸水素カルシウム、リン酸カルシウムまたは沈降炭酸カルシウムは、本発明の経口用製剤の溶出速度を改善する効果だけではなく、体内カルシウム供給源として作用することができるので有用である。
【0016】
以下、本発明に対して詳しく説明する。
前記化学式1の化合物は、pH依存的な溶解特性を示し、静電気的引力が強くて、疎水性で濡れ性(wetting)が非常に落ちるだけではなく、水溶液中でゲルを形成する特性が非常に強い薬物で、通常の製剤で薬物を経口投与する場合に、初期溶出段階で製剤の表面から水を徐々に吸収してゲル化が進行して製剤の表面に粘液性のプラグを形成する。これは、製剤中へ水分が速く浸透することを妨げて、薬物粒子の分散をさらに遅延させることにより製剤の形態をそのまま維持したままゲル塊を形成する。以後、薬物が水分と接触したゲル層から徐々に溶出して吸収されるため、薬効を発揮するのに十分な生物学的利用性を確保しにくい短所がある。
【0017】
また、前記化学式1の化合物は、見かけ密度が小さな非常に嵩高い物質であり、静電気的引力も非常に強くて粒子間の固まる現象が非常に大きいため、製剤工程でさまざまな賦形剤との混合性が落ちて、流動性が良くないので製剤の均質性と再現性を確保しにくい問題点を有している。
【0018】
本発明者等は、多様な薬剤学的方法を利用して前記化学式1の化合物の生体利用率を増加させようと努力したが、初期溶出段階で自ら堅い形態のゲルを形成する物理的特性によって満足に値する結果を得ることができなかった。一例として、難溶性薬物の溶出率を増加させるために一番広く使用される方法として、前記化学式1の化合物をポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性高分子基材に担持させる固体分散体を試みてみたが、溶出を全く改善させることができず、むしろ溶出を阻害する効果をもたらした。これは、よく使用するポリビニルピロリドンまたはヒドロキシプロピルメチルセルロース等の水溶性高分子が前記化学式1の化合物に対して、初期溶出段階で自ら堅い形態のゲルを形成することを阻害することができずに、むしろこのようなゲル形成をさらに加速化させたから結果である。
【0019】
また、前記化学式1の化合物に通常強力な崩壊剤として広く使用されているクロスポビドン、または崩壊剤としても広く使用される澱粉、低置換ヒドロキシプロピルセルロース及び微細結晶セルロース等を添加して経口用製剤を製造して前記化学式1の化合物の溶出を確認したが、目的とする早い溶出を達成することができなかった。
【0020】
前記のような多数の試行錯誤を経た後、本発明者等は炭酸塩または特定崩壊剤を添加して前記化学式1の化合物を剤形化した場合、溶出時に水と接触する拡散層のpH環境を局所的に中性または弱アルカリ化させたり、組成物を早く分散させて溶出初期の水和によるゲル化を効果的に抑制することができることが分かった。
【0021】
本発明の経口用製剤で前記化学式1の化合物は、薬剤学的に許容される塩としても使用することができ、無機酸では塩酸、臭素酸、硫酸、リン酸等、有機酸ではクエン酸、酢酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、ギ酸、プロピオン酸、オキサル酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、マレイン酸、安息香酸、グルコン酸、グリコール酸、コハク酸、4−モルホリンエタンスルホン酸、カンフルスルホン酸、4−ニトロベンゼンスルホン酸、ヒドロキシ−O−スルホン酸、4−トルエンスルホン酸、ガラクツロン酸、エンボン酸、グルタミン酸またはアスパラギン酸等を使用することができるが、無機酸では塩酸、有機酸ではメタンスルホン酸を使用することが好ましい。特に、メタンスルホン酸を使用して塩を製造する場合には、前記化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩が好ましい。
【0022】
前記化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸の場合、水に対する水溶解性が増加されるが、経口投与後に胃腸管内で溶出時にメタンスルホン酸と前記N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンに解離されるため、相変らずpH依存的な難溶性薬物の特性を示す。したがって、本発明によって経口用製剤に製造する場合、溶出初期ゲル化が進行される前に薬物を早く分散させることで、溶出速度と生体利用率を大きく増加させることができる。前記化学式1の化合物の含量は、所望する薬効を示す量として特別に制限されないが、好ましくは1〜60%の範囲である。
【0023】
本発明の前記化学式1の化合物の経口用製剤に使用される炭酸塩は、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸アルカリ金属塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等の炭酸水素アルカリ金属塩;炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等の炭酸アルカリ土類金属塩からなる群から選択される。
【0024】
従来、活性成分の物理化学的特性とは無関係に単純な酸塩基中和反応による発泡反応のみを利用して、薬物の溶出率を増加させようとする試みがあった。例えば、日本特許公開90−704号公報(対応特許US5,091,191公報)には、pH依存的な溶出特性を示す化合物をマンニトール、炭酸水素ナトリウム及び多量の水溶性高分子基材と混合したり顆粒化する時、pH非依存的な溶出特性を示すことができると開示しているが、このような効果が炭酸水素ナトリウム単独で使用した時の溶出改善ではなく、様々な添加剤を一緒に使用した時に期待される相互作用であると記載している。
【0025】
このような従来の試みとは異なり、本発明では化学式1の化合物と炭酸塩が水溶性高分子基材のような他の添加剤なしに一緒に製剤化しても、単純な発砲反応だけではなく多様で複合的なゲル形成抑制効果を発揮して溶出率が顕著に改善されることを明らかにしたもので、従来の技術とは区別される差別性がある。
【0026】
すなわち、本発明の前記化学式1の化合物は、pH依存的な溶解特性とpH依存的なゲル形成特性を有する薬物で、強酸性の条件から弱酸または弱アルカリの条件に移動するにつれて(pH3〜pH7.5間)溶解度だけではなくゲル形成特性も急激に減少する傾向を示す。
【0027】
すなわち、本発明の前記化学式1の化合物の経口用製剤においてゲル形成を阻害する炭酸塩は、溶出初期に胃液と反応して二酸化炭素を発生させて発砲性崩壊を起こすことにより、薬物の分散を可能にして溶出速度を増加させるだけではなく、溶出時に水と接触する拡散層のpH環境を局所的に中性あるいは弱アルカリ化させることにより、前記化学式1の化合物のゲル形成を効果的に阻害することができ、溶出速度を増加させる。
【0028】
本発明の前記炭酸塩は、前記化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩1重量部に対して0.4重量部ないし6重量部、好ましくは0.5重量部ないし2重量部を含むことができる。0.4重量部未満なら溶出速度増加効果を得ることができず、6重量部以上なら胃腸管内ガス発生により腹部膨満の短所があり得る。
【0029】
また、本発明の前記化学式1の化合物の経口用製剤は、カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウムからなる群から選択される1種以上の崩壊剤を含み、その中でもカルボキシメチルスターチナトリウムまたはクロスカルメロースナトリウムが好ましい。前記崩壊剤は、溶出初期に早く水分を吸収して大きく膨潤することにより、前記化学式1の化合物の薬物粒子を分散させて製剤の表面で進行されるゲル化を効果的に阻害して溶出速度を増加させる。
【0030】
前記ゲル形成を阻害する特定崩壊剤の含量は、前記化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩1重量部に対して0.5重量部ないし5重量部を含む。0.5重量部未満なら薬物が均一に分散しないで担体による溶出初期ゲル形成阻害効果が少なく、溶出速度の改善効果が減少し得、5重量部以上ならそれ以上溶出速度の改善がみられず、製剤の大きさが大きくなって服用時の難しさによって患者順応度が下がる問題点がある。
【0031】
さらに、本発明で前記化学式1の化合物の溶出特性を改善するために使用される特定崩壊剤と炭酸塩は、両方を前記化学式1の化合物と混合して製剤化することができる。この場合、前記崩壊剤または炭酸塩をそれぞれ単独で利用する場合に比べて改善した溶出特性を示す。また、崩壊剤と炭酸塩それぞれの量を減少させても同等ないし優秀な溶出特性を得ることができるので、経口剤形に成形時、製剤の総量を最小化することができて一つのユニットに薬物を高用量で含むことができ、最終剤形の大きさを減らすことができるので患者の服用順応度を高める利点を提供する。
【0032】
前記崩壊剤と炭酸塩を混合して使用する場合、本発明の経口用製剤は、化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩1重量部に対して0.5ないし5重量部の崩壊剤及び0.1ないし6重量部の炭酸塩を含むことが好ましい。前記崩壊剤及び炭酸塩が、それぞれ0.5及び0.1重量部未満の場合には、適切なゲル形成阻害効果が得られないし、それぞれ5及び6重量部を超過する場合には服薬順応度が良くない。
【0033】
本発明の前記化学式1の化合物の経口用製剤は、賦形剤を追加に含むことができる。賦形剤としては、ゲル形成を効果的に阻害して薬物を早く分散させることにより溶出速度を増加させるという観点から、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、重質酸化マグネシウム、沈降炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム等のような無機賦形剤を使用することが 好ましく、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウムまたは重質酸化マグネシウムを使用することが、より好ましい。一方、前記追加する賦形剤として、アビセル、マンニトール、とうもろこし澱粉、乳糖等のような有機賦形剤を使用する場合には、薬物の溶出速度増加効果を期待することができない。
【0034】
また、本発明の前記化学式1の化合物の経口用製剤において、前記無機賦形剤として、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウムまたは沈降炭酸カルシウムを使用する場合、溶出速度を改善することだけではなく、カルシウム供給源としての役目を遂行するようになる。したがって、本発明による前記化学式1の化合物の経口用製剤に賦形剤としてリン酸水素カルシウム、リン酸カルシウムまたは沈降炭酸カルシウムを追加する場合、リン酸水素カルシウム、リン酸カルシウムまたは沈降炭酸カルシウムは、化学式1の化合物の溶出速度を改善させて生体利用率を増加させることができ、同時に骨粗鬆症の予防または治療のためのカルシウムの供給源としての役目を遂行するので、前記化学式1の化合物による骨粗鬆症の予防または治療効果の相乗作用を期待することができる。
【0035】
本発明の経口用製剤は、前記構成成分以外に薬剤学的に許容される通常の賦形剤または補助剤を添加して通常の薬剤学的方法で製剤化して錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤等の経口投与用固形剤形に製造することができる。すなわち、本発明によって顆粒体を製造して顆粒体に滑沢剤及びその他薬剤学的に許容される添加剤等を添加して、粉末または顆粒の形態で直接硬質カプセルに充填したり、打錠に必要な薬剤学的添加剤を添加して公知された方法によって圧縮成形して錠剤に剤形化できる。
【0036】
本発明の経口用製剤には、通常薬剤学的に許容される製剤用添加剤を使用することができる。例えば、結合剤、滑沢剤、界面活性剤、着色料、矯味矯臭剤(taste masking agent/smell masking agent)等を挙げることができる。
【0037】
結合剤及び滑沢剤としては、薬剤学的に許容される通常の結合剤及び滑沢剤を使用することができる。例えば、結合剤としては、飴、アラビアゴム、ヒドロキシプロピルセルロース等を使用することができるし、滑沢剤としてはカルナウバ蝋、軽質無水ケイ酸、合成珪酸アルミニウム、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウムまたはタルク等が使用できる。
【0038】
本発明による経口用製剤の造粒方法としては、すでに知られた湿式造粒法を使用することができる。すなわち、化学式1の化合物及びそれらの塩と、ゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合して、必要によってその他の添加剤を混合して、エチルアルコール、イソプロパノール等の単一溶媒またはそれらの混合溶媒に結合剤を溶解した液を添加して、撹拌造粒機、高速撹拌造粒機等を使用して撹拌造粒する。
【0039】
本発明による経口用製剤の他の造粒方法としては、前記混合物に結合液を添加後、練り合わせて圧出造粒機を使用して造粒、整粒する。
【0040】
本発明による経口用製剤のまた他の造粒方法としては、前記混合物に流動層造粒機、電動撹拌流動層造粒機等を使用して流動下に結合液を噴霧して造粒する。
【0041】
本発明の経口用製剤の投与量は、患者の体重、年齢、性別、健康状態、食餌、投与時間、投与方法、排泄率及び疾患の重症度等によってその範囲が多様である。化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩の一日投与量は、1〜1,000mg/kgで、好ましくは10〜500mg/kgであり、一日一回ないし数回投与することが好ましい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下、本発明の理解を助けるために好ましい実施例を提示する。但し、下記の実施例は本発明をより易しく理解するために提供されるものであり、これによって本発明の内容が限定されるものではない。
【0043】
参考例1:2−メタンスルホン酸塩の製造
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩を下記の方法によって製造した。
【0044】
エチルアルコール1.1LにN−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシベンズアミジン150g(0.33mol)を溶解させて、そこにメタンスルホン酸47ml(2.2当量)を滴下した後、常温で1時間撹拌した後、アセトン3lとヘキサン1.1lを加えた後、1時間撹拌した。生成された固体をろ過してアセトンで洗浄した後、真空乾燥した。その結果、N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシベンズアミジン 2−メタンスルホン酸塩を白色の固体で188g(収率:88%)を得た。
融点:156.4℃
【0045】
参考例2:ゲル化試験
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩の濃度によるゲル化の程度を評価するために、下記のような実験を遂行した。
【0046】
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩200mgを水10mlによく分散させて溶解して(20mg/ml)、それを段階別に希釈して20、10、5及び2.5mg/mlの溶液を準備した。前記希釈された溶液を一定条件下で粘度を測定して、その結果を下記の表1に示した。
【0047】
【表1】

【0048】
表1に示されたように、本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩の水溶液中でゲルを形成する特性が非常に大きい薬物で、濃度が増加するにつれて粘度が大きく増加した。このようなゲル形成特性に対して前記化学式1の化合物の遊離塩基及び他の塩に対しても試験した結果、ゲル形成の特性を示すことを確認した。
【0049】
実施例1〜24:カプセル剤の製造
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基とゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合して、必要によってその他の賦形剤を混合した後、エチルアルコール、イソプロパノール等の単一溶媒またはそれらの混合溶媒にポリビニルピロリドンを溶解した後、その液で練り合わせて製粒して、50℃で乾燥した後、25メッシュ篩で整粒して顆粒体を得た。これをカプセル充填器を利用して前記化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基として200mg該当量を充填して本発明の前記化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基のカプセル剤を製造した。
【0050】
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩とゲル形成を阻害する炭酸塩を混合した実施例1〜6の組成比を、下記の表2に示した。ゲル形成を阻害する特定崩壊剤を混合した実施例7〜12の組成比を下記の表3に、ゲル形成を阻害する炭酸塩及び特定崩壊剤を混合した実施例13〜18の組成比を表4に示した。
【0051】
また本発明の化学式1の化合物の塩酸塩または遊離塩基とゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合した実施例19〜24の組成比を表5に示した。
【0052】
【表2】

【0053】
【表3】

【0054】
【表4】

【0055】
【表5】

【0056】
実施例25〜30:錠剤の製造
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基とゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合して、必要時にさらにその他の賦形剤を混合した後、エチルアルコール、イソプロパノール等の単一溶媒またはそれらの混合溶媒にポリビニルピロリドンを溶解した後、その液で練り合わせて製粒して、50℃で乾燥した後、25メッシュ篩で整粒して顆粒体を得た。これをステアリン酸マグネシウムと混合して打錠機に入れて打錠して本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩として100mg錠剤を製造した。錠剤の硬度は、4KP〜5KPの範囲で製造した。
【0057】
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基とゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合した実施例25〜30の組成比を表6に示した。また、本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩とゲル形成を阻害する特定崩壊剤と追加で微細結晶セルロース、とうもろこし澱粉または乳糖等の有機賦形剤または重質酸化マグネシウム、リン酸水素カルシウムまたはリン酸カルシウム等の無機賦形剤を混合した実施例31〜36の組成比を表7に示した。
【0058】
【表6】

【0059】
【表7】

【0060】
比較例1〜18:カプセル剤または錠剤の製造
本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基の原料を 45メッシュ篩で整粒して、これをカプセル充填器で本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基のカプセル剤を製造した(比較例1、10、13)。
【0061】
また、本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基と微量の炭酸塩、その他賦形剤または崩壊剤を混合した後、実施例と同じ方法で顆粒体を得て、それをカプセル充填器または打錠機を利用して本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩、塩酸塩または遊離塩基のカプセル剤(比較例2〜9、11、12、14、15)または錠剤(比較例16〜18)を製造し、その組成比を表8、9、10に示した。
【0062】
【表8】

【0063】
【表9】

【0064】
【表10】

【0065】
実験例1:溶出試験
実施例1〜36及び比較例1〜18で製造されたカプセル剤と錠剤に対して、溶出試験を実施した。
【0066】
大韓薬典第8改訂一般試験法溶出試験法第2法(USP27、<711>溶出、2303〜2304頁、パドル法、50rpm)にしたがい、溶出液は、37℃で0.1Nの塩酸900mlにした。
【0067】
一定間隔(5、10、15、30、60及び120分)で検液3mlを採取した。その時あらかじめ37℃に加温した溶出液3mlで補充した。採取後、検液は、まず遠心分離して上澄み液を取って、0.45μm膜でろ過した後、波長254nmのUVで吸光度を測定することにより薬物の含量を測定して各時間別溶出した薬物の量(% released)を求めた。
結果は、表11〜12及び図1〜3に示した。
【0068】
【表11】

【0069】
【表12】

【0070】
表11〜12に示したように、本発明によるカプセル剤及び錠剤の溶出率が比較例のカプセル剤及び錠剤より顕著に増加したことを確認することができた。これは、本発明による特定崩壊剤と炭酸塩が一般的な崩壊剤や賦形剤より水分を早く吸収して大きく膨脹しながら崩壊して以後、薬物が溶出液中に早く溶出することによるものと判断される。
【0071】
一方、比較例1、10、13の場合(ゲル形成阻害剤がない場合)、薬物が水分を徐々に吸収しながらゲル化が進行してカプセル剤の被膜と共に凝集されて、20分が経過してもカプセル被膜が完全に除去されなくて溶出が遅く起き、以後、カプセル剤の形をそのまま維持しているゲル層から薬物が徐々に溶出した。
【0072】
また、経口用製剤の製造時によく使用する強力崩壊剤であるクロスポビドンとその他崩壊剤または賦形剤として使用した低置換度セルロース、微細結晶セルロース、とうもろこし澱粉または乳糖等を添加して顆粒体を製造した場合(比較例2〜6)、明らかな溶出改善効果が見られなかった。
【0073】
また、炭酸塩を添加して製造した場合(実施例1〜6)、急激な発泡反応を起こして錠剤が崩壊され、以後、薬物が溶出液中に早く溶出することを確認することができた。これは、炭酸塩の発泡作用によって初期カプセル被膜が効果的に除去され、また、ゲル化が進行する以前に顆粒粒子を効果的に分散させるだけではなく、溶出が起きる拡散層のpH環境を局所的に弱酸性あるいは弱アルカリ化することにより、本発明の化学式1の化合物のゲル形成を阻害するからであると考えられる。
【0074】
また、ゲル形成を阻害する特定崩壊剤に薬剤学的に許容される賦形剤を追加して経口剤形に製剤化する場合、乳糖のような有機賦形剤(実施例31〜33)よりリン酸水素カルシウムのような無機賦形剤(実施例34〜36)を使用する場合、本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩の溶出改善に効果的であることが分かった。これは、リン酸水素カルシウム等の無機賦形剤は、単純な賦形剤ではなく、本発明の化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩中に位置しながら溶出時のゲル化を効果的に阻害して薬物の早い分散に寄与するからであると判断される。このことから、本発明の化学式1の化合物の固形剤形において、無機賦形剤は初期溶出を改善するので、炭酸塩、特定崩壊剤のゲル形成阻害作用を補助する役目をするものとして使用することができる。
【0075】
また、本発明の化学式1の化合物である塩酸塩とゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合して顆粒体化した場合(実施例19〜21)、化学式1の化合物の塩酸塩(比較例10)に比べて溶出率が著しく増加することを確認することができた。
【0076】
また、本発明の化学式1の化合物の遊離塩基とゲル形成を阻害する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を混合して顆粒体化した場合(実施例22〜24)、化学式1の化合物の遊離塩基(比較例13)に比べて溶出率が著しく増加することを確認することができた。
【0077】
また、特定崩壊剤と炭酸塩をそれぞれ単独で使用する場合に比べて混合使用時、少ない量でも同等ないし優秀な溶出特性を示すことを確認することができた。
【0078】
したがって、化学式1の化合物は、溶出初期薬物粒子間にお互いに凝集しながら堅い形態のゲルを形成する前に、ゲル形成を効果的に抑制する炭酸塩または特定崩壊剤またはその両方を添加して顆粒体を製造することにより、目的とする早い溶出を達成することができる。
【0079】
実験例2:薬物動力学試験
実施例16、比較例1で製造したカプセル剤の生体内吸収率を調べるために、下記のような試験を遂行した。
【0080】
1)実験動物
実験動物に使用したビーグル犬(beagle dog)の雄は、中央実験動物から供給を受けて使用した。生体内吸収率実験に使用した動物の体重は、7.6〜10.5kgであり、実験に使用する前に約1週間以上実験室で順化させた後、使用した。動物実験は、投与製剤当り3匹以上使用した。
【0081】
2)薬物投与
動物を実験前8時間絶食させた後、前記実施例16と比較例1で製造したそれぞれのカプセル剤を重さ1kg当り前記化学式1の化合物の量にして50mgの用量で経口投与した。
【0082】
3)採血及び分析
前記のように各カプセル剤を経口投与した後、胃腸を通じて血液に吸収された血漿内活性成分の濃度を測定するために次のように遂行した。薬物投与後、一定時間間隔(0、0.5、1、1.5、2、3、5、8、24時間)でビーグル犬の橈側皮静脈から血液を採取して濃度分析時まで−20℃の温度で冷凍保管した。血漿の試料処理は、血漿容積にあたる内部標準物質溶液(アセトニトリルにベータメタソン30μg/ml含有)を加えて、1分間震盪器で混合した後、12,000rpmで10分間遠心分離させて血漿中の活性成分をHPLCで定量した。
【0083】
化学式1の化合物を実験動物に経口投与した後の血中濃度変化は、表13及び図4に示した。これらのすべての薬物動力学的パラメータは、表14に一緒に示した。
【0084】
【表13】

【0085】
【表14】

【0086】
表14において、
max:最大血中濃度
max:最大血中濃度到達時間
AUC0−t:0〜t時間対血中濃度曲線下面積
総AUC:0〜∞時間対血中濃度曲線下面積である。
【0087】
表14及び図4に示したように、化学式1の化合物の血中濃度の化合物の2−メタンスルホン酸塩原料(比較例1)の場合、時間による血中濃度変化がほとんどなかった。
【0088】
また、表14に示したように、本発明によって製造されたカプセル剤(実施例16)をビーグル犬に経口投与した結果、化学式1の化合物の2−メタンスルホン酸塩原料(比較例1)に比べてCmaxは3.6倍に増加し、AUC0−tは4.7倍増加した。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明による経口用製剤は、N−ヒドロキシ−4−5−[4−(5−イソプロピル−2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)フェノキシ]ペントキシ−ベンズアミジンまたはその製薬的に許容可能な塩が水分と接触時、初期溶出段階でゲル形成を抑制して溶出速度を増加させて生体利用率を顕著に改善することができるので、これを製薬産業に有用に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】本発明による経口用製剤(カプセル剤)の溶出試験結果を示した図である。
【図2】本発明による経口用製剤(錠剤)の溶出試験結果を示した図である。
【図3】本発明による無機賦形剤または有機賦形剤が添加された経口用製剤の溶出試験結果を示した図である。
【図4】本発明による経口用製剤の生体利用率試験結果を示した図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の化学式1の化合物またはその製薬的に許容可能な塩;及び
炭酸アルカリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ土類金属塩からなる群から選択された1種以上の炭酸塩を含む経口用製剤。
【化1】

【請求項2】
請求項1の化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩;及び
カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウムからなる群から選択された1種以上の崩壊剤を含む経口用製剤。
【請求項3】
請求項1の化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩;及び
炭酸アルカリ金属塩、炭酸水素アルカリ金属塩及び炭酸アルカリ土類金属塩からなる群から選択された1種以上の炭酸塩;及び
カルボキシメチルスターチナトリウム、カルメロースカルシウム及びクロスカルメロースナトリウムからなる群から選択された1種以上の崩壊剤を含む経口用製剤。
【請求項4】
前記製薬的に許容される塩が、2−メタンスルホン酸塩または塩酸塩であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の経口用製剤。
【請求項5】
前記炭酸塩が、化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩1重量部に対して0.4重量部ないし6重量部含まれることを特徴とする、請求項1に記載の経口用製剤。
【請求項6】
前記炭酸塩が、化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩1重量部に対して0.1重量部ないし6重量部含まれることを特徴とする、請求項3に記載の経口用製剤。
【請求項7】
前記炭酸塩が、炭酸水素ナトリウムまたは炭酸カルシウムであることを特徴とする、請求項5または請求項6に記載の経口用製剤。
【請求項8】
前記崩壊剤が、化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩1重量部に対して0.5重量部ないし5重量部含まれることを特徴とする、請求項2または請求項3に記載の経口用製剤。
【請求項9】
前記崩壊剤が、カルボキシメチルスターチナトリウムまたはクロスカルメロースナトリウムであることを特徴とする請求項8に記載の経口用製剤。
【請求項10】
前記経口用製剤が、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、細粒剤の中から選択された製剤であることを特徴とする、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の経口用製剤。
【請求項11】
前記経口用製剤が、溶出速度改善のために無機賦形剤としてリン酸水素カルシウム、リン酸カルシウム、沈降炭酸カルシウムまたは重質酸化マグネシウムを含むことを特徴とする経口用製剤。
【請求項12】
無機賦形剤に使用されるリン酸水素カルシウム、リン酸カルシウムまたは沈降炭酸カルシウムが、体内でカルシウム供給源として作用して請求項1の化学式1の化合物またはその製薬的に許容される塩と一緒に骨粗鬆症の予防及び治療に使用されることを特徴とする、請求項11に記載の経口用製剤。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公表番号】特表2008−520655(P2008−520655A)
【公表日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−542909(P2007−542909)
【出願日】平成17年11月22日(2005.11.22)
【国際出願番号】PCT/KR2005/003950
【国際公開番号】WO2006/057507
【国際公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(502187210)ドン ファ ファーマシューティカル インダストリアル カンパニー リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】DONG WHA PHARM.IND.CO.,LTD
【Fターム(参考)】