説明

生産管理システム

【課題】現場からの連絡を円滑に行うネットワークシステムを提供する。
【解決手段】現場に設置されている機器の状況を通知する状況通知装置であって、機器の状況を示す機器情報と、前記状況を表す文字データと、前記状況の通知先を示すアドレスとを対応付けて記憶している記憶手段と、入力信号を受け付ける入力手段と、前記入力信号に対応する機器の状況を示す機器情報を選択し、前記機器情報に対応付けられている文字データ及びアドレスを前記記憶手段から読み出す読出手段と、読み出した前記文字データを含む電子メールを作成する作成手段と、読み出した前記アドレスが示す通知先へ、作成した前記電子メールを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、工場等の現場の生産管理システムに関し、特に、現場からの連絡を円滑に行うネットワーク技術に関する。
【背景技術】
【0002】
工場において、ある機械に異常が発生した場合には、当該機械と伝送路を介して接続された表示装置に警報信号が送信され、警報信号とメッセージとを予め対応付けて登録している表示装置は、機械から受信した警報信号に対応するメッセージを表示することにより、機器の異常を通知するシステムが、特許文献1に開示されている。
【特許文献1】特開2002‐229642号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記の技術では、表示装置の近傍にいる人に異常を通知することはできるが、表示装置から離れた場所にいる人に、迅速に具体的内容と共に異常を通知することができないという問題があった。
そこで、本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、工場等の現場において機械の異常等が発生した場合に、現場内であろうと現場から離れた場所であろうと、通知すべき相手に対して迅速に通知することができ、また、異常等の具体的な内容についても通知することができる生産管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記目的を達成するために、本発明は、現場に設置されている機器の状況を通知する状況通知装置であって、機器の状況を示す機器情報と、前記状況を表す文字データと、前記状況の通知先を示すアドレスとを対応付けて記憶している記憶手段と、入力信号を受け付ける入力手段と、前記入力信号に対応する機器の状況を示す機器情報を選択し、前記機器情報に対応付けられている文字データ及びアドレスを前記記憶手段から読み出す読出手段と、読み出した前記文字データを含む電子メールを作成する作成手段と、読み出した前記アドレスが示す通知先へ作成した前記電子メールを送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0005】
前記状況通知装置は、更に、通知された前記状況に対応する指示を示す電子メールを受信する受信手段と、受信した前記電子メールが示す指示を解析する解析手段と、前記解析手段による解析結果に基づき、前記指示に対応する出力信号を出力する出力手段とを備えることを特徴とする。
更に、本発明は、現場に設置されている複数の機器の生産進捗状況を集中管理するサーバ装置であって、前記複数の機器について、各機器の進捗状況を示す進捗情報と各機器を識別する識別子とを受信する受信手段と、前記受信手段が受信した複数の進捗情報を配列する配列手段と、配列された前記複数の進捗情報からHTMLデータを作成するHTML作成手段と、ネットワークを介して接続された端末装置から要求を受信すると、前記HTMLデータを当該端末装置へ送信する送受信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、現場に設置されている機器の状況を通知する状況通知装置であって、機器の状況を示す機器情報と、前記状況を表す文字データと、前記状況の通知先を示すアドレスとを対応付けて記憶しており、入力信号を受け付け、前記入力信号に対応する機器の状況を示す機器情報を選択し、前記機器情報に対応付けられている文字データ及びアドレスを読み出し、読み出した前記文字データを含む電子メールを作成し、読み出した前記アドレスが示す通知先へ、作成した前記電子メールを送信することを特徴とする。
【0007】
この構成によると、電子メールで機器の状況を通知するので、現場内であろうと現場から離れた場所であろうと、更には社外であっても、関係者の携帯端末等に機器の状況を通知することができる。更に、入力信号に応じた電子メールを送信するので、異常が起きた場合には、「異常が発生した」という事実だけでなく「どの様な異常が発生したか」等についても電子メールで通知することができる。
【0008】
ここで、前記状況通知装置は、更に、通知された前記状況に対応する指示を示す電子メールを受信し、受信した前記電子メールが示す指示を解析し、解析結果に基づき、前記指示に対応する出力信号を出力する様に構成してもよい。
この構成によると、現場の機器に異常が発生した場合に、現場から離れた場所からの指示を受信することもでき、早期に異常に対処することができる。
【0009】
ここで、前記状況通知装置は、更に、機器情報と対応付けて、前記入力信号を受け付けた時を基準とした電子メールの送信時刻を示すタイミング情報を記憶しており、当該状況通知装置は、更に、選択した前記機器情報に対応付けられているタイミング情報を読み出し、入力信号を受け付けた時点から計時し、計時する時刻が読み出したタイミング情報に一致したとき、作成された前記電子メールを送信する様に構成してもよい。
【0010】
この構成によると、入力信号と当該入力信号を受け付けてからの経過時間とに基づく電子メールを送信することができる。例えば、扉の開放を示す入力信号を受け付けてから30分が経過した時に「扉開放30分、締め忘れの可能性があります。」という電子メールを送信することができる。
ここで、前記状況通知装置は、更に、機器情報と対応付けて、1以上の文字データと、当該1以上の文字データと1対1に対応する1以上のタイミング情報とを記憶しており、当該状況通知装置は、更に、選択した前記機器情報に対応付けられている1以上の文字データと1以上のタイミング情報とを読み出し、読み出した前記1以上の文字データを含む1以上の電子メールを作成し、計時する時刻が読み出した1以上のタイミング情報の何れかと一致する時、一致するタイミング情報と対応する文字データを含む電子メールを送信する様に構成してもよい。
【0011】
この構成によると、1の入力信号を受け付けてからの経過時間に応じた複数個の電子メールを送信することができる。例えば、扉の開放を示す入力信号を受け付けた時「扉が開きました」という電子メールを送信し、入力信号を受け付けてから30分が経過した時に「扉開放30分、締め忘れの可能性があります。」という電子メールを送信することができる。
【0012】
ここで、前記状況通知装置は、更に、前記状況に関連する添付ファイルを取得し、取得した前記添付ファイルを含む前記電子メールを作成する様に構成してもよい。
この構成によると、状況通知装置は、文字データと共に添付ファイルを送信することにより、具体的に状況を通知することができる。例えば、添付ファイルとして画像データを送信することで現場の状況が理解されやすく、早期に対処できる可能性がある。
【0013】
また、本発明は、現場に設置されている機器の生産進捗状況を表示する進捗表示盤であって、前記機器を識別する識別子を保持しており、前記機器の生産進捗状況を示す進捗情報及び前記識別子を、生産進捗状況を集中管理するサーバ装置へ送信することを特徴とする。
この構成によると、進捗情報と識別子とを送信することにより、サーバ装置において、複数の進捗表示盤から受信する進捗情報を識別子毎に管理することができる。
【0014】
また、本発明は、現場に設置されている複数の機器の生産進捗状況を集中管理するサーバ装置であって、前記複数の機器について、各機器の進捗状況を示す進捗情報と各機器を識別する識別子とを受信し、受信した複数の進捗情報を配列し、配列された前記複数の進捗情報からHTMLデータを作成し、ネットワークを介して接続された端末装置から要求を受信すると、前記HTMLデータを当該端末装置へ送信することを特徴とする。
【0015】
この構成によると、複数の機器の進捗状況をHTMLデータとして端末装置に提供することにより、インターネットに接続可能な状態にある端末装置は、現場内外及び社外においても、現場の複数の機器の進捗状況を知ることができる。
ここで、前記サーバ装置は、前記複数の進捗情報を、各進捗情報の管理の必要性に関する所定条件に応じて配列する様に構成してもよい。
【0016】
この構成によると、重要な作業を行う機器の進捗情報は常に表示し、通常の作業を行う機器の進捗情報は定期的に表示する等、現場全体の進捗状況を把握するのに適切な配列を行った上でHTMLデータを作成することができる。
ここで、前記サーバ装置は、更に、モニタを備え、配列した前記複数の進捗情報を前記モニタに出力する様に構成してもよい。
【0017】
この構成によると、複数の進捗情報を一覧表示することで現場内の各機器の進捗状況を一見して把握することができ、集中管理を容易にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明に係る実施形態として、生産管理システム1について図面を参照して説明する。
<構成>
ここでは、生産管理システム1の構成について説明する。
図1及び図2は、生産管理システム1の全体構成を示す図である。同図に示す様に、生産管理システム1は、連絡ボックス10、機械A11、連絡ボックス20、倉庫B21、進捗表示盤30、進捗表示盤31、進捗表示盤32、アクセスポイント33、サーバ装置40、集中進捗表示盤50、情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71、PC72、LAN80、ルータ81及びインターネット82から構成される。
【0019】
なお、図1に示すLAN80の右端は、図2に示すLAN80の左端へ続いており、LAN80は、イントラネットを構築する。
連絡ボックス10、機械A11、連絡ボックス20、倉庫B21、進捗表示盤30、進捗表示盤31、進捗表示盤32及びアクセスポイント33は、工場現場に設置されており、サーバ装置40、集中進捗表示盤50、情報共有ボード60、PC70及びルータ81は、工場現場以外の場所、例えば事務所等に設置されているものとする。また、携帯電話機71及びPC72は、インターネット82に接続可能な環境であれば何れに位置していてもよいものとする。
【0020】
1.連絡ボックス10及び機械A11
(a)連絡ボックス10
連絡ボックス10は、機械A11と接続されており、且つ、LAN80と接続されている。図3(a)は、連絡ボックス10を拡大した図である。連絡ボックス10は、複数のボタンと複数のランプとを備えた筐体110の内部に、図3(b)に示す通信装置100が設置されて構成される。
【0021】
図3(a)に示す様に、各ボタンは、筐体110の表面に記された文字と対応付けられている。具体的には、ボタン101は「油切れ」、ボタン102は「作業中」、ボタン103は「応援要請」という文字に、それぞれ対応付けられている。各ボタンは、押下により可動する押しボタンとなっている。
ボタン101は、機械A11に油切れが発生した場合に機械A11及び連絡ボックス10の近傍で作業をしている人(以下「ユーザ」と呼ぶ)により押下されるボタンである。ボタン101は、入力信号線を介して通信装置100と接続されており、ユーザの押下を受け付けると入力信号線を介して、入力信号を通信装置100へ出力する。
【0022】
ボタン102は、機械A11に係るトラブル(一例として、油切れ)に対する作業を開始するときユーザにより押下されるボタンである。ボタン102は、ボタン101と同様に入力信号線を介して通信装置100と接続されており、ユーザの押下を受け付けると入力信号線を介して、入力信号を通信装置100へ出力する。
ボタン103は、機械A11に係るトラブルに関し、事務所や機械A11から離れた場所に位置する関係者に対し応援を要請する場合にユーザにより押下されるボタンである。ボタン103も入力信号線を介して通信装置100と接続されており、ユーザの押下を受け付けると入力信号線を介して、入力信号を通信装置100へ出力する。
【0023】
また、同図に示す様に、各ランプは、筐体110の表面に記された文字と対応付けられている。具体的には、ランプ104は「全員集合!」、ランプ105は「作業中止!」、ランプ106は「リセット!」という文字に、それぞれ対応付けられている。各ランプは、出力信号線を介して通信装置100と接続されており、通信装置100から出力信号を受け付けると、点灯又は点滅する。なお、各ランプの点灯又は点滅は、一例としてLED(Light Emitting Diode)により実現される。
【0024】
各ランプの点灯又は点滅は、各ランプに対応付けられた文字を示す指示が、送信されたことを意味する。即ち、ランプ104の点灯又は点滅は、機械A11の関係者に対する現場への集合指示を意味し、ランプ105は、機械A11において作業中のユーザに対する作業中止の指示を意味し、ランプ106は、機械A11において作業中のユーザに対し機械A11をリセットする旨の指示を示す。
【0025】
図3(b)は、筐体110の内部に設置された通信装置100の外観を示す図である。通信装置100は、筐体110内部に設置されているが、その設置方法については限定されない。なお、通信装置100の外形寸法は、約100mm×60mm×40mm程度と、非常にコンパクトであることが特徴である。図3(b)に示す様に、通信装置100は、接合部1001、1002、1003、1004及び1005、入力信号線接合部1006、1007及び1008、出力信号線接合部1009、1010及び1011を備える。
【0026】
接合部1001、1002、1003、1004及び1005の何れか1の接合部はケーブルを介してLAN80に接続されており、更に何れか1の接合部はケーブルを介して機械A11と接続されているものとする。
入力信号線接合部1006は、入力信号線を介してボタン101と接続しており、1007は、入力信号線を介してボタン102と接続しており、1008は、入力信号線を介してボタン103と接続している。
【0027】
出力信号線接合部1009は、出力信号線を介してランプ104と接続しており、1010は、出力信号線を介してランプ105と接続しており、1011は、出力信号線を介してランプ106と接続している。
図4は、通信装置100の機能的な構成を示す機能ブロック図である。同図に示す様に、通信装置100は、通信部111、メモリ112、制御部113及び入出力部116から構成されており、制御部113は、更に、メール作成部114及びメール解読部115から構成される。
【0028】
通信装置100は、具体的には、CPU、ROM、RAM等を備えるコンピュータシステムであって、入力信号に対応した電子メールを自動的に送信する。以下では、通信装置100の各構成要素について説明する。
(1)通信部111
通信部111は、ネットワーク接続インターフェースを含み、LAN接続機能を有する。通信部111は、制御部113から受け取るデータを、イントラネット及びインターネット82を介して送信先装置へ送信する。また、通信部111は、定期的にサーバ装置40に対し、巡回メールを送信し、通信装置100宛ての電子メールを問合せる。通信部111は、新着の電子メールがあれば取得し、取得した電子メールを、制御部113へ渡す。
【0029】
(2)メモリ112
メモリ112は、プログラム及びデータを格納している。メモリ112は、具体的には、ROM及びRAM等により実現される。
図5は、メモリ112に格納されているメール作成テーブル120のデータ構成を示す図である。メール作成テーブル120は、通信装置100が、入力信号に対応する電子メールを送信するために必要なデータを含む。
【0030】
メール作成テーブル120は、メール作成情報121、122、123及び124から構成される。各メール作成情報は、入力信号と対応付けられた1以上のメール内容情報を含む。一例として、メール作成情報121は、入力信号「ボタン101」に対応付けられたメール内容情報131及び132を含む。図5に示す様に、メール内容情報は、宛先アドレス、メール本文及び添付ファイルの項目から構成される。なお、添付ファイルの項目は空欄の場合もあり、これは、送信すべき添付ファイルが無いことを示している。また、添付ファイルの項目には、添付ファイルデータを特定するための情報が記述されているものとする。例えば、メモリ112における添付ファイルデータの記憶位置を示す位置情報等である。
【0031】
以下では各メール作成情報について説明する。
メール作成情報121は、通信装置100がボタン101と接続された入力信号線から入力信号を受け付けた場合に、送信すべき電子メールの内容と送信先とを示している。メール内容情報131は、メールアドレス「0060@xxx.co.jp」宛てに送信すべき電子メールの内容、即ちメール本文及び添付ファイルを示し、メール内容情報132は、メールアドレス「0070@xxx.co.jp」及び「0071@aaa.ne.jp」宛てに送信すべき電子メールの内容を示している。この様に、宛先アドレスとメール内容(メール本文及び添付ファイル)とは、1対1に対応している必要はない。メール内容情報132が示す様に、2の宛先アドレスに対し、同一のメール本文及び添付ファイルを送信することも可能である。
【0032】
同様に、メール作成情報122は、通信装置100がボタン102と接続された入力信号線から入力信号を受け付けた場合に、送信すべき電子メールの内容と送信先とを示している。メール作成情報123は、通信装置100がボタン103と接続された入力信号線から入力信号を受け付けた場合に、送信すべき電子メールの内容と送信先とを示している。メール作成情報124は、通信装置100が機械A11から入力信号を受け付けた場合に、送信すべき電子メールの内容と送信先とを示している。
【0033】
なお、メール内容情報131のメール本文の項目に記載されている「メールコマンド〔油切れ〕〔点灯〕」は、送信先装置への命令を示しており、具体的には、「油切れ」のランプを「点灯」させる旨を示す命令であるとする。同様にして、「メールコマンド〔作業中〕〔点灯〕」は、送信先装置に対し「作業中」のランプを「点灯」する旨を示す命令であり、「メールコマンド〔応援〕〔点滅〕」は、送信先装置に対し「応援要請」のランプを「点滅」させる旨を示す命令であり、「メールコマンド〔油切れ〕〔点滅〕」は、送信先装置に対し「油切れ」のランプを「点滅」させる旨を示す命令であるとする。
【0034】
また、メモリ112は、電子メールに添付する添付ファイルデータを格納している。
(3)制御部113
制御部113は、具体的にはCPU等から実現され、通信装置100全体を制御する。より具体的には、制御部113は、図4に示す様にメール作成部114及びメール解読部115を備える。
【0035】
(メール作成部114)
メール作成部114は、予め内部にメール制御情報を保持している。メール制御情報は、宛先アドレス欄、件名欄及びメール本文欄を備え、その内の件名欄のみが記載されており、宛先アドレス欄及びメール本文欄が空欄となっている情報である、件名欄には一例として「工場現場より連絡メール」と記述されているものとする。
【0036】
メール作成部114は、入出力部116を介して、ボタン101、102、103及び機械A11の何れかから入力信号を受け付けると、受け付けた入力信号に対応する電子メールを作成し、作成した電子メールを通信部111へ出力する。以下では、より具体的に説明する。
メール作成部114は、入出力部116を介してボタン101から入力信号を受け取ると、メモリ112に格納されているメール作成テーブル120から、「ボタン101」を含むメール作成情報を検索し、「ボタン101」を含むメール作成情報121を読み出す。メール作成部114は、読み出したメール作成情報121に含まれるメール内容情報131及び132毎に電子メールを作成する。即ち、メール作成部114は、メール内容情報131に含まれる宛先アドレス「0060@xxx.co.jp」をメール制御情報の宛先欄に書き込み、本文「メールコマンド〔油切れ〕〔点灯〕」をメール本文欄に書き込み、1通の電子メールを作成する。更に、メール作成部114は、メール内容情報132に含まれる宛先アドレス「0070@xxx.co.jp」及び「0071@aaa.ne.jp」をメール制御情報の宛先欄に書き込み、本文「機械A油切れです」をメール本文欄に書き込み、1通の電子メールを作成する。メール作成部114は、作成した2通の電子メールを通信部111へ出力する。
【0037】
メール作成部114は、入出力部116を介してボタン102から入力信号を受け取ると、メール作成情報122に基づき、ボタン101の場合と同様に、2通の電子メールを作成し、作成した2通の電子メールを通信部111へ出力する。
メール作成部114は、入出力部116を介して機械A11から入力信号を受け取った場合には、メール作成情報124に基づき、ボタン101の場合と同様に、2通の電子メールを作成し、作成した2の電子メールを通信部111へ出力する。
【0038】
メール作成部114は、入出力部116を介してボタン103から入力信号を受け取ると、メール作成情報123に基づき、ボタン101の場合と同様に、宛先アドレスとメール本文とをメール制御情報に書き込む。ここでメール作成情報123に含まれるメール内容情報の内、141、142及び143は、添付ファイルの項目に「地図データ」を含むため、メール作成部114は、3通の電子メールについては、メモリ112から対応する地図データを読み出し、読み出した地図データを添付ファイルとして付加する。従って、メール作成部114は、添付ファイル無しの1通の電子メールと添付ファイル有りの3通の電子メールを作成する。メール作成部114は、作成した4通の電子メールを通信部111へ出力する。
【0039】
なお、メール作成テーブル120に基づく電子メール以外にもメール作成部114は、以下の様な場合に、電子メールを作成する。
メール作成部114は、次に説明するメール解読部115が機械A11に対しリセットを指示した場合に、その旨を示すメールを作成し、リセットを指示した装置のメールアドレスを宛先アドレスとする指示出力メールを作成する。
【0040】
また、メール作成部114は、メール解読部115が機械A11に対し状態読出しを指示した場合に、機械A11から状態情報を受け取り、受け取った状態情報をメール本文に含む電子メールを作成する。
(メール解読部115)
メール解読部115は、通信部111から受け取る電子メールに含まれるメール本文を解読して、出力信号を生成する。
【0041】
具体的には、メール本文が「メールコマンド[全員集合!][点灯]」の場合、メール解読部115は、ランプ104の点灯を指示する出力信号を生成し、入出力部116へ出力する。
メール本文が、「メールコマンド[作業中止!][点滅]」の場合、メール解読部115は、ランプ105の点滅を指示する出力信号を生成し、入出力部116へ出力する。
【0042】
メール本文が、「メールコマンド[リセット!][点灯]」の場合、メール解読部115は、ランプ106の点灯を指示する出力信号を生成し、入出力部116へ出力する。
メール本文が、「メールコマンド[機械Aリセット]」の場合、メール解読部115は、機械A11にリセットを指示する出力信号を生成し、入出力部116へ出力する。その後、メール解読部115は、機械A11に対しリセット指示を出力済みである旨を示す信号を、メール作成部114へ渡す。
【0043】
メール本文が、「メールコマンド[機械A状態読出し]」の場合、メール解読部115は、機械A11に状態読出しを指示する出力信号を生成し、入出力部116へ出力する。
(4)入出力部116
入出力部116は、入力信号線を介してボタン101、102及び103と接続されている。入出力部116は、各ボタンから入力信号を受け取ると、受け取った入力信号を制御部113へ出力する。
【0044】
また、入出力部116は、出力信号線を介してランプ104、105及び106と接続されている。入出力部116は、制御部113からランプ104の点灯又は点滅を指示する出力信号を受け取ると、ランプ104と接続された出力信号線へ信号を出力する。ランプ105及び106の場合も同様である。
また、入出力部116は、ケーブルを介して機械A11と接続されており、制御部113と機械A11との間で信号の入出力を行う。
【0045】
(b)機械A11
機械A11は、所定の物を製造するための装置であり、工場現場に設置されている。機械A11は、ケーブルを介して連絡ボックス10及び進捗表示盤30と接続されており、連絡ボックス10及び進捗表示盤30との間で信号を入出力する。
機械A11は、自機の油切れを検知するとその旨を示す信号を連絡ボックス10の通信装置100へ出力する。機械A11は、通信装置100からリセットを指示する信号を受け取ると、リセット回路で内部をリセットする。また、機械A11は、通信装置100から状態読出しを指示する信号を受け取ると、内部の状態を示す状態情報を生成し、状態情報を通信装置100へ出力する。
【0046】
更に、機械A11は、所定の物が1個製造される毎にその旨を示す信号を進捗表示盤30へ出力する。進捗表示盤30については後述する。
3.連絡ボックス20及び倉庫B21
(a)連絡ボックス20
連絡ボックス20は、連絡ボックス10と同様の構成及び機能を有する。即ち、連絡ボックス20は、複数のボタンと複数のランプとを備えた筐体の内部に通信装置が設置されて構成される。連絡ボックス20は、倉庫B21の出入り口の扉に設置されている。
【0047】
また、連絡ボックス20は、倉庫B21に設置されたセンサと接続されており、センサから入力信号を受け付ける。また、連絡ボックス20は、筐体表面に備えられた各ボタンがユーザに押下されたことによっても入力信号を受け付ける。更に、連絡ボックス20は、LAN80に接続されており、イントラネット及びインターネット82を介して電子メールを送受信する。各ランプは、受信した電子メールに基づく出力信号を出力する。
【0048】
連絡ボックス20に含まれる通信装置は、連絡ボックス10の通信装置100と同一の構成を有するため、機能ブロック図は図示していないが、以下では説明の便宜上「通信装置200」と呼称して説明する。
図6は、通信装置200のメモリに格納されているメール作成テーブル210のデータ構成を示す図である。同図に示す様に、メール作成テーブル210は、メール作成情報211、212及び213を含み、各メール作成情報は、入力信号、発信タイミング、宛先アドレス、メール本文及び添付ファイルの項目から成る。通信装置100に格納されているメール作成テーブル120との相違は、発信タイミングの項目を有する点である。
【0049】
発信タイミングは、通信装置200が入力信号を受け付けた時、受け付けた時から所定時間後及び入力信号の受け付けが終了した時に応じた電子メールを送信するための情報である。図6に示すように、メール作成情報211及び212は、発信タイミング「ON」を含み、メール作成情報213は、発信タイミング「ON」、「10分」、「30分」及び「OFF」を含む。
【0050】
メール作成情報211は、通信装置200が「作業中」を示すボタンから入力信号を受け付けた場合に、送信すべき電子メールの内容、送信先及び送信のタイミングを示しており、メール作成情報212は、通信装置200が「不審者」を示すボタンから入力信号を受け付けた場合に、送信すべき電子メールの内容、送信先及び送信のタイミングを示しており、メール作成情報213は、通信装置200が倉庫Bのセンサから入力信号を受け付けた場合に、送信すべき電子メールの内容、送信先及び送信のタイミングを示している。
【0051】
通信装置200は、通信装置100と同様に、予めメール制御情報を保持している。通信装置200は、受け付けた入力信号に応じて、メール制御情報に宛先アドレスとメール本文とを書き込み、必要であれば添付ファイルを付加して電子メールを作成する。通信装置200は、作成した電子メールを発信タイミングに従い、イントラネット及びインターネット82を介して送信先装置へ送信する。なお、倉庫B21の出入り口にはカメラが設置されており、通信装置200は、当該カメラにより撮影された画像データを取得して、添付ファイルとして電子メールに付加することができる。
【0052】
以下では、具体例として図6及び図7を参照し、通信装置200が倉庫B21のセンサから入力信号を受け付ける場合の発信タイミングについて説明する。なお、センサから受け付ける入力信号は、倉庫B21の扉が開放された状態であることを示しており、また、図7では、紙面の左から右へ時刻が経過しているものとする。
通信装置200は、倉庫B21から入力信号を受け付けると(図7の時刻T0)、メール作成テーブル210からメール作成情報213を読み出し、メール作成情報213の内、発信タイミング「ON」と対応付けられている宛先アドレスとメール本文とをメール制御情報に書き込み、開始メール7001を作成する。具体的には、宛先アドレス「0060@xxx.co.p」とメール本文「メールコマンド〔扉開放〕〔点灯〕」をメール制御情報に書き込み、1通の電子メールを作成し、更に、宛先アドレス「0070@xxx.co.jp;0071@aaa.ne.jp」とメール本文「倉庫B,扉が開きました!」をメール制御情報に書き込み、1通の電子メールを作成する。通信装置200は、作成した2通の電子メールを送信する。
【0053】
次に、倉庫B21からの入力が10分継続した場合に(図7の時刻T1=10分)、通信装置200は、第1メール7002を作成する。具体的には、通信装置200は、メール作成情報213から、発信タイミング「10分」と対応付けられている宛先アドレス「0070@xxx.co.jp;0071@aaa.ne.jp」とメール本文「倉庫B,扉が開いて10分経過!」とを、メール制御情報に書き込む。更に、通信装置200は、倉庫B21に設置されたカメラから画像データを取得し、取得した画像データを添付ファイルとして付加し、1通の電子メールを作成して、送信する。
【0054】
次に、倉庫B21からの入力が30分継続した場合に(図7の時刻T2=30分)、通信装置200は、第2メール7003を作成する。具体的には、通信装置200は、メール作成情報213から、発信タイミング「30分」と対応付けられている宛先アドレス「0070@xxx.co.jp;0071@aaa.ne.jp」とメール本文「倉庫B,扉閉め忘れ30分経過!」とをメール制御情報に書き込む。更に、通信装置200は、倉庫B21に設置されたカメラから画像データを取得し、取得した画像データを添付ファイルとして付加し、1通の電子メールを作成して、送信する。
【0055】
次に、倉庫B21からの入力が終了した場合に(図7の時刻T3)、通信装置200は、終了メール7004を作成する。具体的には、通信装置200は、メール作成情報213から、発信タイミング「OFF」と対応付けられている宛先アドレス「0060@xxx.co.p」とメール本文「メールコマンド〔扉開放〕〔OFF〕」をメール制御情報に書き込み1通の電子メールを作成し、更に、宛先アドレス「0070@xxx.co.jp;0071@aaa.ne.jp」とメール本文「倉庫B,扉閉まりました!」をメール制御情報に書き込み、1通の電子メールを作成する。通信装置200は、作成した2通の電子メールを送信する。なお、「メールコマンド[扉開放][OFF]」は、送信先装置に対し、「扉開放」のランプを「OFF(消灯)」させる旨を示す命令である。
【0056】
なお、通信装置200は、入力信号を受け付けてから経過時間を内部に保持する時計を用いて測定可能であるとする。また、図6に示した発信タイミング(ON、OFF、10分及び30分)は一例に過ぎず、ユーザが自由に設定することが可能である。
(b)倉庫B21
倉庫B21は、工場現場に設置されており、その出入り口の扉には、開放を検知するセンサを備える。センサは、通信装置200と接続されている。センサは、扉の開放を検知している間、常に、通信装置200に対し、入力信号を入力する。
【0057】
また、倉庫B21の扉の近傍にはカメラが設置されている。当該カメラにより撮影された画像データはカメラ内部のメモリに蓄積される。通信装置200から要求を受けると、当該カメラは、メモリから画像データを読み出し、通信装置200へ出力する。
3.進捗表示盤30、31及び32
(a)進捗表示盤30
進捗表示盤30は、機械A11と接続されており、機械A11による作業の進捗状況を視覚的に把握するために各種の数値を表示する装置である。更に、進捗表示盤30は、他の機械C(図示していない)と接続されており、当該他の機械Cによる作業の進捗状況を表示専用装置である進捗表示盤31へ出力する。
【0058】
図8は、進捗表示盤30の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示す様に、進捗表示盤30は、通信部301、入力部302、演算部303、表示部304及びデータ伝送部305から構成される。進捗表示盤30は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM及びRAMなどから構成されるコンピュータシステムである。
また、進捗表示盤30は、当該表示盤を一意に識別可能である情報として「No.1」という識別番号を付されているものとする(図1参照)。更に、数値を表示する表示盤と機械とは1対1に対応しているため、識別番号「No.1」により、機械A11を識別することも可能である。なお、機械Cと1対1に対応している表示盤は、後述する進捗表示盤31であり、進捗表示盤31には識別番号「No.2」が付されている(図1参照)。
【0059】
(1)通信部301
通信部301は、ネットワーク接続インターフェースを含み、LAN接続機能を有する。通信部301は、演算部303から受け取る数値データと識別番号とを、LAN80を介してサーバ装置40及び集中進捗表示盤50へ送信する。
(2)入力部302
入力部302は、機械A11と接続されており、機械A11から所定の物が1個製造される毎にカウントアップ信号を受け取り、受け取ったカウントアップ信号を演算部303へ出力する。更に、入力部302は、機械Cと接続されており、機械Cから、機械Cにより所定の物が1個製造される毎にカウントアップ信号を受け取り、受け取ったカウントアップ信号を演算部303へ出力する。
【0060】
(3)演算部303
演算部303は、内部のメモリに、機械A11及び機械Cのそれぞれについて、以下の(A)から(F)までのデータを保持しており、必要なデータを算出し、更新する。また、演算部303は、時計を備える。
(A)識別番号
識別番号は、前述のように、機械A11及び機械Cのそれぞれについて、進捗状況を表示する進捗表示盤を一意に識別するための識別子である。演算部303は、予め、機械A11の進捗状況を表示する進捗表示盤30の識別番号「No.1」と、機械Cの進捗状況を表示する進捗表示盤31の識別番号「No.2」とを保持している。
【0061】
(B)タクトタイム
タクトタイムは、1の物を生産する動作の所要時間である。演算部303は、一例として、機械A11のタクトタイムとして「5分」、機械Cのタクトタイムとして「2分」を保持しているものとする。演算部303は、LAN80を介してPC70からタクトタイムの変更の指示を受け付けると、それまで保持していたタクトタイムを破棄し、新たに受け付けたタクトタイムを保持する。
【0062】
(C)予定数
予定数は、生産目標値である。演算部303は、予め、機械A11の予定数として「1000」、機械Cの予定数として「5000」を保持している。これらの数値は、LAN80を介してPC70により設定されており、演算部303は、LAN80を介してPC70から予定数の変更の指示を受け付けると、それまで保持していた予定数を破棄し、新たに受け付けた予定数を保持する。
【0063】
(D)計画数
計画数は、デフォルトでは0である。演算部303は、タクトタイム毎に計画数を1ずつカウントアップする。即ち、機械A11の計画数は5分毎、機械Cの計画数は2分毎に1ずつカウントアップする。
〈E〉実績数
実績数は、デフォルトでは0である。演算部303は、入力部302を介して、機械A11からカウントアップ信号を受け取る毎に、機械A11の実績数を1ずつカウントアップし、機械Cからカウントアップ信号を受け取る毎に、機械Cの実績数を1ずつカウントアップする。
【0064】
(F)差異
差異は、実績数から計画数を差し引いた値であり、デフォルトでは0である。演算部303は、定期的に機械A11及び機械Cのそれぞれについて、差異を算出して、メモリの値を更新する。なお、差異は、−99999〜99999の範囲まで算出可能であるとする。
【0065】
演算部303は、定期的にメモリから、機械A11及び機械Cのそれぞれについて、上記の(A)から(F)までの数値データを読み出し、通信部301を介してサーバ装置40及び集中進捗表示盤50へ送信する。
また。演算部303は、定期的にメモリから、機械A11について上記の(C)から(F)までの数値データを読み出し、表示部304へ出力する。
【0066】
また、演算部303は、定期的にメモリから、機械Cについて上記の(C)から(F)まで数値データを読み出し、データ伝送部305を介して進捗表示盤31へ出力する。
(4)表示部304
表示部304は、モニタ304aを備え、演算部303から受け取る予定数、計画数、実績数及び差異の数値データをモニタ304aに表示する。
【0067】
図9は、モニタ304aの表示例を示す図である。表示部304は、演算部303から予定数として「1000」を受け取ると、数値データから表示データを生成して、モニタ304aの予定数表示欄3001に出力する。同様に、表示部304は、演算部303から計画数として「134」を受け取ると、表示データを生成して、モニタ304aの計画数表示欄3002に出力し、実績数として「100」を受け取ると、表示データを生成して、モニタ304aの実績数表示欄3003に出力し、差異として「−34」を受け取ると、表示データを生成して、モニタ304aの差異表示欄3004に出力する。
【0068】
(5)データ伝送部305
データ伝送部305は、進捗表示盤31と接続されており、演算部303から機械Cについての予定数、計画数、実績数及び差異から成る数値データを受け取り、受け取った数値データを、進捗表示盤31に出力する。
(b)進捗表示盤31
進捗表示盤31は、図示していない機械Cによる作業の進捗状況を視覚的に把握するために予定数、計画数、実績数及び差異の各数値を表示する装置である。
【0069】
図10は、進捗表示盤31の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示す様に、進捗表示盤31は、データ受信部311と表示部304とから構成される。進捗表示盤31は、進捗表示盤30と異なり、通信部、演算部及び入力部を有していない。即ち、進捗表示盤31は、ネットワーク接続機能及び演算機能を備えておらず、表示機能のみを備えた進捗表示盤である。ネットワーク接続機能及び演算機能は、進捗表示盤30が担う。
【0070】
データ受信部311は、進捗表示盤30のデータ伝送部305から、予定数、計画数、実績数及び差異から成る数値データを受け取り、受け取った数値データを、表示部304へ出力する。
表示部304は、図9に示した進捗表示盤30の構成要素である表示部304と同様にモニタ304aを備える。表示部304は、データ受信部311から受け取る数値データから表示データを生成し、表示データをモニタ304aの所定の位置に表示する。
【0071】
(c)進捗表示盤32
進捗表示盤32は、図示していない機械Dによる作業の進捗状況を視覚的に把握するために予定数、計画数、実績数及び差異の各数値を表示する装置である。進捗表示盤32は、識別番号「No.n」を付されている(n=3から20までの何れかの整数)。
図11は、進捗表示盤32の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示す様に、進捗表示盤32は、無線部321、入力部302、演算部303及び表示部304から構成される。進捗表示盤32の基本的な構成は、先に説明した進捗表示盤30と同様であるが、進捗表示盤30の通信部301の替わりに、無線部321を備える。
【0072】
無線部321は、無線通信を行い、アクセスポイント33を介してLAN80に接続する。無線部321が用いるLAN規格の一例は、IEEE 802.11bである。無線部321は、演算部303から受け取る数値データと識別番号とを、アクセスポイント33及びLAN80を介してサーバ装置40及び集中進捗表示盤50へ送信する。
なお、入力部302及び演算部303は、進捗表示盤30の同一符号の構成要素と同様の機能を有するため、説明は省略する。
【0073】
4.サーバ装置40
サーバ装置40は、工場現場に設置された複数の進捗表示盤からのデータを受信し、受信したデータに基づき、Web公開するためのHTMLデータを作成するWebサーバとしての機能と、工場現場に設置された絡ボックス10及び連絡ボックス20から発信された電子メール、及び、後述するPC70、携帯電話機71、PC72等から発信された電子メールを配信するメールサーバとしての機能とを備える。
【0074】
図12は、サーバ装置40の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示す様に、サーバ装置40は、通信部401、制御部402、メモリ403、トレース部404、メールサーバ部405、メールファイリング部406、Webサーバ部407及び表示生成部408から構成される。サーバ装置40は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ネットワーク接続ユニット等を備えるコンピュータシステムである。
【0075】
(1)通信部401
通信部401は、ネットワーク接続インターフェースを含み、LAN接続機能を有する。通信部401は、制御部402から受け取るデータを、LAN80を介して送信先装置へ送信し、送信元装置から受け取るデータを、制御部402へ出力する。具体的に、通信部401は、電子メールの送受信、進捗表示盤から送信される数値データの受信、Web閲覧要求の受信、Webページの送信等を行う。
【0076】
(2)制御部402
制御部402は、マイクロプロセッサ、ROM、RAM等を含む。ROM又はRAMにはコンピュータプログラムが記憶されており、マイクロプロセッサがコンピュータプログラムを実行することにより、制御部402は、以下に示す機能を達成する。
制御部402は、通信部401を介して送信元装置から電子メールを受け取ると、受け取った電子メールを、メールサーバ部405及びメールファイリング部406へ出力する。制御部402は、巡回メール(新着メールの問い合わせ)を受け取った場合は、受け取った巡回メールをメールサーバ部405へ出力する。
【0077】
また、制御部402は、通信部401を介して進捗表示盤から数値データと識別番号とを受信すると、受信した数値データを、識別番号に応じて割り当てられているメモリ403内部の所定領域に書き込む。
また、制御部402は、通信部401を介して、Web閲覧要求を受信すると、Webサーバ部407からWebページを読み出し、読み出したWebページを、通信部401を介して送信する。
【0078】
(3)メモリ403
メモリ403は、複数の進捗表示盤から受信する数値データを記憶するための記憶領域であって、20台の機械に対応する数値データを記憶することができる。
図12に示したメモリ403の内部には、その左端に1から20までの数値が記載されており、各数値に対応付けて、4個の記憶領域が備えられている。1から20までの数値は、進捗表示盤に割り当てられている識別番号を示しており、各識別番号に対応付けられている4個の記憶領域は左から順に、各識別番号と共に受信する予定数、計画数、実績数及び差異の各数値データが格納される。なお、メモリ403の各記憶領域は、制御部402にから新たな数値を受け取ると、それまで記憶していた数値を新たに受け取った数値に更新して記憶する。
【0079】
即ち、1行目の記憶領域411、412、413、414は、それぞれ、識別番号「No.1」と共に受信した機械A11の進捗状況を示す最新の予定数、最新の計画数、最新の実績数及び最新の差異が格納されている。
2行目の記憶領域は、左から順に、識別番号「No.2」と共に受信した機械Cの進捗状況を示す最新の予定数、最新の計画数、最新の実績数及び最新の差異が格納されている。
【0080】
20行目の記憶領域は、左から順に、識別番号「No.20」と共に受信した所定の機械の進捗状況を示す最新の予定数、最新の計画数、最新の実績数及び最新の差異が格納されている。
(4)トレース部404
トレース部404は、メモリ403の各記憶領域に格納されている数値が更新されると、更新のログを記録する。
【0081】
更に、トレース部404は、識別番号毎の実績数を所定時間毎に、時間実績を算出し、算出した時間実績を、識別番号と対応つけて蓄積する。一例として、トレース部404は、5分毎に5分間の総実績数である時間実績を算出し、蓄積する。更に、トレース部404は、識別番号毎に、蓄積している時間実績の推移を判断し、時間実績の推移が所定条件を満たす場合に、当該識別番号と対応する機械に係る異常が発生したものと予測する。トレース部404は、異常発生と予測した機械に対応する識別番号を表示生成部408へ出力する。
【0082】
なお、異常発生の予測に用いる所定条件は、トレース部404が予め保持しているものとする。
(5)メールサーバ部405
メールサーバ部405は、電子メール配送機能を担い、以下に示す様な処理を行う。
メールサーバ部405は、連絡ボックス10及び連絡ボックス20が送信した電子メールを、宛先アドレスで指定した送信先装置(情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71及びPC72)へ配送する。また、メールサーバ部405は、連絡ボックス10及び連絡ボックス20宛ての電子メールを受信し、連絡ボックス10及び連絡ボックス20それぞれのメールボックスに振り分けて格納する。また、メールサーバ部405は、制御部402から、連絡ボックス10及び連絡ボックス20から送信された巡回メールを受け取ると、連絡ボックス10及び連絡ボックス20それぞれのメールボックスに格納されている電子メールを、制御部402及び通信部401を介して各連絡ボックスに送信する。
【0083】
(6)メールファイリング部406
メールファイリング部406は、サーバ装置40が配送する全ての電子メールについて、送信元アドレス、宛先アドレス、件名、メール本文、添付ファイル等の項目毎にファイリングする。一例として、メールファイリング部406は、表計算ソフトウェア等を用いて実現される。
【0084】
(7)Webサーバ部407
Webサーバ部407は、表示生成部408から定期的に受け取る表示データをHTMLで記述したWebページを作成する。Webサーバ部407は、作成したWebページを内部に蓄積する。Webサーバ部407は、LAN80、通信部401及び制御部402を介して、PC70、携帯電話機71及びPC72のWebブラウザからWeb閲覧要求を受け付けると、要求に応じたWebページを読み出し、通信部401を介して要求元の装置へ送信する。Webサーバ部407が送信するWebページの具体例としては、要求元の装置が、図16に示す閲覧画面901や、図17に示す閲覧画面902を表示するためのデータである。
【0085】
また、Webサーバ部407は、表示生成部408から緊急である旨を示す情報と共に進捗表示データを受け取る場合には、ポップアップ表示のためのスクリプトを含むWebページを作成し、作成したWebページを、通信中の装置(PC70、携帯電話機71及びPC72等)からの要求とは無関係に強制的に送信する。
なお、Webサーバ部407は、携帯電話機71から閲覧要求を受け付けた場合には、蓄積しているWebページから携帯電話機用閲覧画面を生成し、携帯電話機71へ送信してもよいし、予め携帯電話機用閲覧画面を生成しておき、蓄積しておいてもよい。
【0086】
(8)表示生成部408
表示生成部408は、進捗表示データ、集中進捗表示データ等を生成する。
表示生成部408は、メモリ403が格納している数値を定期的に読み出し、読み出した数値に基づき進捗表示データと集中進捗表示データとを生成し、生成した進捗表示データと集中進捗表示データとを定期的にWebサーバ部407へ出力する。
【0087】
表示生成部408は、トレース部404から異常発生と予測した機械に対応する識別番号を受け付けた場合には、受け付けた識別番号に基づき緊急時表示データを生成し、生成した緊急時表示データをWebサーバ部407へ出力する。
表示生成部408は、進捗表示データとして、図9に示したモニタ304aの表示例と同様のデータを生成する。具体的には、表示生成部408は、予め内部に「予定数」、「計画数」、「実績数」及び「差異」の項目のみが記述され、数値が空欄になっている進捗表示データ制御情報を保持している。表示生成部408は、メモリ403が記憶している1から20までの識別番号に対応する「予定数」、「計画数」、「実績数」及び「差異」を定期的に読み出し、読み出した数値を、識別番号毎に進捗表示データ制御情報に埋め込み、更に識別番号を付加して、20の進捗表示データを生成する。
【0088】
表示生成部408は、集中進捗表示データとして、図14に示す表示部500の表示例と同様のデータを生成する。具体的には、表示生成部408は、先に生成された20の進捗表示データから9の進捗表示データを選択し、選択した9の進捗表示データの配列を決定する。表示生成部408は、決定された配列に基づき集中進捗表示データを生成する。なお、配列方法は後述する。
【0089】
表示生成部408は、トレース部404から、異常が予想される進捗表示盤の識別番号を受け取ると、受け取った識別番号に対応する「予定数」、「計画数」、「実績数」及び「差異」をメモリ403から読み出し、読み出した数値を進捗表示データ制御情報に埋め込み、更に識別番号を付加して、進捗表示データを生成する。表示生成部408は、生成した進捗表示データに緊急である旨を示す情報を付加して、Webサーバ部407へ出力する。
【0090】
5.集中進捗表示盤50
集中進捗表示盤50は、工場現場に設置された複数の進捗表示盤からデータを受信し、受信した複数のデータを集中管理し、表示する表示盤である。更に、集中進捗表示盤50は、Webサーバとしての機能とメールサーバとしても機能とを備える。
図13は、集中進捗表示盤50の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示す様に、集中進捗表示盤50は、通信部401、制御部402、メモリ403、トレース部404、メールサーバ部405、メールファイリング部406、Webサーバ部407、表示生成部408及び表示部500から構成される。集中進捗表示盤50は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ネットワーク接続ユニット等を備えるコンピュータシステムである。
【0091】
ここで、図13において破線で囲まれた構成要素は、図12に示したサーバ装置40の同一符号を有する構成要素と同一の機能を有する。即ち、集中進捗表示盤50は、サーバ装置40に表示部500を備えて構成される。破線で囲まれた構成要素については、説明を省略する。
表示部500は、表示生成部408から集中進捗表示データを受け取り、受け取った集中進捗表示データを表示する。
【0092】
図14は、表示部500が表示する集中進捗表示データの一例である。表示部500は、一度に9の進捗表示データを表示することが可能であり、図14では、識別番号No.1、2、8、3、4、5、20、19及び18に対応する進捗表示データが一覧表示されている。
5011は、識別番号No.1に対応する進捗表示データ、5012は、識別番号No.2に対応する進捗表示データ、5013は、識別番号No.8に対応する進捗表示データ、5014は、識別番号No.3に対応する進捗表示データ、5015は、識別番号No.4に対応する進捗表示データ、5016は、識別番号No.5に対応する進捗表示データ、5017は、識別番号No.20に対応する進捗表示データ、5018は、識別番号No.19に対応する進捗表示データ、5019は、識別番号No.18に対応する進捗表示データである。
【0093】
図14において、破線5001で囲まれた3の進捗表示データは、固定表示である。破線5002及び破線5003で囲まれた6の進捗表示データは、巡回表示であり、所定の巡回時間毎に他の進捗表示データに変化する。
(配列方法)
ここでは、上記に説明したサーバ装置40及び集中進捗表示盤50における集中進捗表示データに係る各進捗表示データの配列方法について説明する。
【0094】
サーバ装置40及び集中進捗表示盤50の表示生成部408は、予めLAN80を介してPC70から表示に関する指示を受け付け、当該指示を内部に保持している。表示に関する指示は、固定表示識別番号、巡回表示識別番号、及び巡回時間である。
固定表示識別番号は、Webページの集中進捗表示データ及び表示部500に常に表示する必要がある重要な進捗表示盤の識別番号を示している。なお、固定表示識別番号は、3つ指定することができ、ここでは具体例として、1、2、及び8とする。
【0095】
巡回表示識別番号は、巡回表示する進捗表示盤の識別番号を示し、ここでは具体例として、3、4、5、6、7、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、及び20とする(1から20までの識別番号の内、固定識別番号以外の識別番号)。巡回時間は、巡回表示の表示時間を示し、ここでは具体例として、20秒とする。
表示生成部408は、固定表示識別番号1、2、及び8に対応する進捗表示データを図14に示した破線5001の内部に識別番号の小さい順に配列する。
【0096】
次に、表示生成部408は、巡回表示識別番号のうち、小さい番号3、4、及び5に対応する進捗表示データを図14に示した破線5002の内部に識別番号の小さい順に配列し、巡回表示識別番号のうち、大きい番号20、19、及び18に対応する進捗表示データを図14に示した破線5003の内部に識別番号の大きい順に配列する。
巡回時間は20秒であるので、表示生成部408は、20秒毎に集中進捗表示データの内、破線5002及び破線5003の内部に配列する進捗表示データを更新する。具体的には、破線5002の内部には、次の20秒においては、上から順に識別番号6、7、及び9に対応する進捗表示データを配列し、更に次の20秒においては、上から順に識別番号10、11、及び12に対応する進捗表示データを配列する。また、破線5003の内部には、次の20秒においては、上から順に識別番号17、16、及び15に対応する進捗表示データを配列し、更に次の20秒においては、上から順に識別番号14、13、及び12に対応する進捗表示データを配列する。
【0097】
6.情報共有ボード60
情報共有ボード60は、工場現場から離れた場所に位置する事務所に備えられているものとする。情報共有ボード60は、具体的には、ホワイトボード、当該ホワイトボードに備えられた複数のランプ及び複数のボタン並びに通信装置から構成される。
図2に示す様に、ホワイトボードには、「機械A油切れ」、「機械A作業中」、「機械A応援要請」、「機械Aリセット」及び「倉庫B不審者」の文字が記載されている。これらの文字には、それぞれランプが対応付けられている。それぞれのランプには、通信装置から出力信号線が接続されている。更に、ホワイトボードには、「機械A全員集合!」、「機械A作業中止!」、「機械Aリセット!」、「機械A状態読出し」及び「倉庫B電灯ON」の文字が記載されており、これらの文字にはそれぞれボタンが対応付けられている。それぞれのボタンからは、通信装置への入力信号線が接続されている。各ボタンは、情報共有ボード60の近傍に位置するユーザにより押下されると、ボタンに対応する入力信号を通信装置へ入力し、各ランプは、通信装置から出力される出力信号を受けて、点灯又は点滅する。
【0098】
情報共有ボード60に含まれる通信装置は、図4に示した通信装置100と同様の構成を有する。即ち、通信装置は、通信部、メモリ、入出力部及び制御部から構成されるコンピュータシステムであって、制御部は、メール作成部とメール解読部とを含む。
通信部は、LAN接続機能を有するネットワークインターフェースである。通信部は、LAN80により構築されたイントラネットを介して電子メールの送受信を行う。ここで、情報共有ボードのメールアドレスは、「0060@xxx.co.jp」であるとする。
【0099】
メモリは、予めメール作成テーブルを保持している。メール作成テーブルは、図5に示したメール作成テーブル120と同様に、複数のメール作成情報を含み、各メール作成情報は、入力信号、宛先アドレス及びメール本文の各項目を含む。入力信号の項目には、「機械A全員集合!」、「機械A作業中止!」、「機械Aリセット!」、「機械A状態読出し」及び「倉庫B電灯ON」の何れかが記述されている。入力信号の項目に「機械A全員集合!」、「機械A作業中止!」、「機械Aリセット!」及び「機械A状態読出し」の何れかを含むメール作成情報の宛先アドレスには、連絡ボックス10のメールアドレスが記述されており、入力信号の項目に「倉庫B電灯ON」を含むメール作成情報の宛先アドレスには、連絡ボックス20のメールアドレスが記述されている。
【0100】
入力信号の項目に「機械A全員集合!」を含むメール作成情報のメール本文には、連絡ボックス10に備えられたランプ104の点灯を指示するメールコマンドを含み、「機械A作業中止!」を含むメール作成情報のメール本文には、ランプ105の点灯を指示するメールコマンドを含み、「機械Aリセット!」を含むメール作成情報のメール本文には、ランプ106の点灯を指示するメールコマンドを含む。また、入力信号の項目に「機械A状態読出し」を含むメール作成情報のメール本文には、機械A11に状態読出しを指示するメールコマンドを含み、入力信号の項目に「倉庫B電灯ON」を含むメール作成情報のメール本文には、倉庫B21に電灯ONを指示するメールコマンドを含む。
【0101】
入出力部は、制御部と各ボタン、及び、制御部と各ランプとの間で信号の入出力を行う。
メール作成部は、入出力部からボタンの押下を示す入力信号を受け取ると、メール作成テーブルから対応する入力信号を含むメール作成情報を読み出し、読み出したメール作成情報に含まれる宛先アドレスとメール本文とに基づき電子メールを作成し、作成した電子メールを、通信部へ出力する。
【0102】
具体例として、メール作成部は、「機械A全員集合!」に対応するボタンの押下を示す入力信号を受け付けると、メモリが保持するメール作成テーブルから「機械A全員集合!」を含むメール作成情報を読み出し、メール制御情報の宛先欄に、通信装置100のメールアドレスを書き込み、メール本文欄に、ランプ104の点灯を指示するメールコマンドを書き込み、電子メールを作成する。なお、メール制御情報は、通信装置100で説明した情報と同一である。
【0103】
メール解読部は、通信部から受け取る電子メールに含まれるメール本文を解読して、出力信号を生成する。具体例として、メール本文が「メールコマンド[油切れ][点灯]」の場合、メール解読部は、「機械A油切れ」の文字に対応付けられたランプに対し、点灯を指示する出力信号を出力する。また、メール本文が、「メールコマンド[応援][点滅]」の場合、メール解読部は、「機械A応援要請」の文字に対応付けられたランプに対し、点滅を指示する出力信号を出力する。
【0104】
なお、情報共有ボード60は、新たにメール作成情報を作成して、メール作成テーブルに登録することも可能である。ホワイトボードの文字は容易に書き換えが可能であり、書き換えた文字に対応するメール作成情報を作成し、登録しておくことで工場現場とその時々に応じて必要な連絡処理を行うことができる。なお、この場合は、連絡ボックス10及び20の筐体に記述された文字も対応付けて書き換える必要がある。
【0105】
7.PC70、携帯電話機71及びPC72
(a)PC70
PC70は、工場現場から離れた場所に位置する事務所に備えられているものとする。図15は、PC70の構成を機能的に示す機能ブロック図である。同図に示す様に、PC70は、通信部701、制御部702、メモリ703、入力部704及び表示部705から構成される。PC70は、具体的には、CPU、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ネットワーク接続ユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウス等を備えたパーソナルコンピュータシステムである。
(1)通信部701
通信部701は、ネットワーク接続インターフェースであって、LAN接続機能を有する。通信部701は、制御部702から受け取る各種データを、LAN80を介して進捗表示盤30、サーバ装置40及び集中進捗表示盤50等へ送信する。また、通信部701は、イントラネット及びインターネット82を介してPC70宛ての電子メールを受信し、受信した電子メールを、制御部702へ出力する。また、通信部701は、制御部702から、作成された電子メールを受け取ると、受け取った電子メールを送信する。ここで、PC70のメールアドレスは、「0070@xxx.co.jp」であるとする。
【0106】
(2)制御部702
制御部702は、CPUを含む。CPUがコンピュータプログラムを実行することにより制御部702は、PC70全体を制御し、様々な機能を達成する。ここでは、本発明の特徴的な処理である各進捗表示盤、サーバ装置40及び集中進捗表示盤50の設定処理、進捗状況のWeb閲覧処理、電子メール送受信処理について説明する。
【0107】
(設定処理)
制御部702は、進捗表示盤設定プログラムに従い、各進捗表示盤の設定処理を行う。例えば、制御部702は、進捗表示盤の起動及び停止の指示、タクトタイムの設定及び変更指示、予定数の設定及び変更指示などを受け付けると、受け付けた指示を通信部701及びLAN80を介して設定先進捗表示盤へ送信する。なお、進捗表示盤設定プログラムにより、設定用の画面が表示部705に表示され、ユーザは入力部704を操作することで各種指示を入力することができる。
【0108】
制御部702は、サーバ装置設定プログラムに従い、サーバ装置40及び集中進捗表示盤50の設定処理を行う。例えば、制御部702は、常時表示する進捗表示盤の識別番号を示す固定表示識別番号、巡回表示する進捗表示盤の識別番号を示す巡回表示識別番号、及び巡回時間の設定及び変更の指示を受け付けると、受け付けた指示を、通信部701及びLAN80を介して、サーバ装置40及び集中進捗表示盤50へ送信する。
【0109】
(進捗状況閲覧処理)
制御部702は、入力部704を介して進捗状況の閲覧要求を示す入力信号を受け付けると、受け付けた閲覧要求を通信部701及びLAN80を介してサーバ装置40へ送信する。また、制御部702は、サーバ装置40から受信したWebページを表示部705へ出力する。表示部705が表示する画面については後述する。
【0110】
(電子メール送受信)
制御部702は、連絡ボックス10及び連絡ボックス20から送信される電子メールを、通信部701を介して受け取り、受け取った電子メールをメモリ703に格納すると共に、表示部705に表示する。更に、制御部702は、受信した電子メールに対応する指示を受け付けると、受け付けた指示をメール本文に含む電子メールを作成し、作成した電子メールを通信部701へ出力する。
【0111】
(3)メモリ703
メモリ703は、ROM及びRAM等から構成され、各種プログラム及び各種データを格納している。また、メモリ703は、受信済み電子メールや、送信済み電子メールを格納する。
(4)入力部704
キーボードやマウス等から構成され、キーボードやマウスがユーザに操作されることにより入力を受け付けて入力信号を生成する。入力部704は、生成した入力信号を制御部702へ出力する。
【0112】
(5)表示部705
表示部705は、ディスプレィユニット等から構成され、制御部702から出力される各種の画面をディスプレィに表示する。
表示部705に表示される画面の具体例を、図16及び図17に示す。図16に示す閲覧画面901は、サーバ装置40から取得したWebページである。表示部705が閲覧画面901を表示している状態において、入力部704を介して5011が選択されると、表示部705は、図17に示した閲覧画面902をディスプレィに表示する。閲覧画面902は、5011を拡大した画面である。
【0113】
同様に、ディスプレィに閲覧画面901を表示している状態から、5012から5019までの各進捗表示データを拡大表示することができる。なお、閲覧画面902は、「一覧表示へ」と記述されたボタン9001を含み、入力部704を介して9001が選択されると、表示部705は、図16に示した閲覧画面901をディスプレィに表示する。
(b)携帯電話機71
携帯電話機71は、無線電波を用いて通信を行う可搬型の電話機であって、インターネット接続機能を備え、インターネット82を介して電子メールの送受信を行う。携帯電話機71のメールアドレスは、「0071@aaa.ne.jp」であるとする。
【0114】
具体例として、携帯電話機71は、連絡ボックス10から、メール本文に「機械A油切れです」を含む電子メール、「応援要請!至急現場へ行って下さい」を含む電子メール等を受信し、連絡ボックス20から、メール本文に「倉庫B、扉閉め忘れ30分経過!」を含む電子メール等を受信する。更に、携帯電話機71は、連絡ボックス10及び20から受信した電子メールに対応する指示を含む電子メールを作成し、作成した電子メールを送信する。
【0115】
また、携帯電話機71は、インターネットを介してサーバ装置40へ閲覧要求を送信し、閲覧要求に対応するWebページ又は携帯電話機用閲覧画面を取得して、取得したWebページ又は携帯電話機用閲覧画面を、当該携帯電話機に備えられたディスプレィに表示する。携帯電話機用閲覧画面は、図16に示した閲覧画面901や、図17に示した閲覧画面902と同様の画面であるが、データ圧縮率などが異なる。
【0116】
(c)PC72
PC72は、CPU、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ネットワーク接続ユニット、ディスプレィユニット、キーボード、マウス等を備えたパーソナルコンピュータシステムである。
PC72は、PC70と同様の構成を有するが、LAN80には接続しておらず、インターネット82を介して電子メールの送受信等を行う。PC72のメールアドレスは、「0072@bbb.xx.xx」であるとする。PC72は、PC70と同様の機能を有するため詳細な説明は省略する。
【0117】
PC72は、PC70と同様に、連絡ボックス10及び20から送信される電子メールを受信する。
図18は、受信した電子メールが電子メール表示ソフトウェアを用いてディスプレィに表示された電子メール表示画面800を示している。
受信メール表示画面800は、送信者欄8001、件名欄8002、メール本文欄8003及び添付ファイル欄8004から構成される。
【0118】
送信者欄8001には、「送信者:連絡ボックス10」と記載されており、当該受信メールが連絡ボックス10から送信されたことを示している。件名欄8002には、「件名:工場現場より連絡メール」と記載されており、メール本文欄8003には、「現場の確認と対応をお願いします。」と記載されている。また、添付ファイル欄8004には、地図データが記載されている。
【0119】
PC72は、PC70及び携帯電話機71と同様に、受信メールに対応する指示を含む電子メールを作成し、作成した電子メールを、インターネット82を介して送信する。
また、PC72は、PC70及び携帯電話機71と同様に、Webブラウザを用いてサーバ装置40へアクセスし、サーバ装置40からWebページを取得し、図16に示した閲覧画面901及び図17に示した閲覧画面902と同様の画面をディスプレィに表示する。
【0120】
<動作>
ここでは、図19から図21に示すフローチャートを用いて、生産管理システム1の動作について説明する。
全体
図19は、生産管理システム1全体の動作を示すフローチャートである。生産管理システム1は、連絡処理(ステップS101)と、進捗状況管理処理(ステップS102)とを並行して行う。ステップS101の連絡処理は、図1及び図2に示した構成要素の内、連絡ボックス10、機械A11.連絡ボックス20、倉庫B21、サーバ装置40、情報共有ボード60、ルータ81、PC70、携帯電話機71及びPC72、LAN80及びインターネット82により実現される。また、ステップS102の進捗状況管理処理は、図1及び図2に示した構成要素の内、機械A11.進捗表示盤30、31、32、アクセスポイント33、サーバ装置40、集中進捗表示盤50、ルータ81、PC70、携帯電話機71及びPC72、LAN80及びインターネット82により実現される。
【0121】
2.連絡処理
図20は、ステップS101の連絡処理の動作を示すフローチャートである。
機械A11及び倉庫B21において特定の事象が発生する(ステップS201)。具体的に、特定の事象とは機械A11においては油切れ、倉庫B21においては、扉の開放である。また、連絡ボックス10及び連絡ボックス20に備えられたボタンの何れかがユーザにより押下される(ステップS202)。
【0122】
ステップS201において、特定の事象が発生すると、機械A11は連絡ボックス10の通信装置100に対し入力信号を入力し、倉庫B21は連絡ボックス20の通信装置200に対し入力信号を入力する(ステップS203)。
ステップS202のボタン押下による入力信号を受け付けるか、ステップS203からの入力信号を受け付けると、通信装置100及び200は、入力信号を判断し(ステップS204)、メール作成テーブル120及びメール作成テーブル210から対応する情報を読み出し、入力信号に応じた電子メールを作成する(ステップS205)。通信装置100及び200は、作成した電子メールを、サーバ装置40へ送信し(ステップS206)、サーバ装置40は、受信したメールをメールファイリング部406に書き込み、送信先装置へ電子メールを配送する(ステップS207)。電子メールは、送信先装置である情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71及びPC72の何れかにより受信される(ステップS208)。
【0123】
ここで、通信装置100及び200は、定期的に巡回メールをサーバ装置40へ送信する(ステップS209)。ステップS209においては、通信装置100及び200は、電子メールを取得しない。
電子メールを受信した情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71及びPC72は、メール本文を解読してランプを点灯又は点滅するか、メール本文を表示する(ステップS210)。情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71及びPC72は、ユーザから指示を受け付けると(ステップS211)、指示に対応する電子メールを作成し(ステップS212)、作成した電子メールをサーバ装置40へ送信する(ステップS213)。
【0124】
サーバ装置40は、電子メールを受信すると、受信した電子メールをメールファイリング部406に書き込み、更に宛先毎のメールボックスに格納する(ステップS214)。
通信装置100及び200は、定期的に巡回メールをサーバ装置40へ送信し(ステップS215)、サーバ装置40から、ステップS206で送信した電子メールに対する指示を示す電子メールを受信する(ステップS216)。通信装置100及び200は、受信した電子メールのメール本文を判断し、メール本文に従い出力信号を生成する。出力信号を受けたランプは、点灯又は点滅する(ステップS217)。
【0125】
ステップS216で受信した電子メールが、機械A11及び倉庫B21に対する指示を示す場合に、通信装置100及び通信装置200は、それぞれ機械A11及び倉庫B21に指示を出力する(ステップS218)。機械A11及び倉庫B21は、受け付けた指示を実行する(ステップS219)。ステップS219の指示の具体例は、機械A11のリセット及び倉庫B21の電灯ONである。
【0126】
ステップS219において、機械A11に指示を出力した通信装置100及び倉庫B21に指示を出力した通信装置200は、その旨を示すメール本文と指示メールの送信元アドレスである宛先アドレスとから指示出力メールを生成し(ステップS220)、生成し指示出力メールをサーバ装置40へ送信する(ステップS221)。
サーバ装置40は、受信した指示出力メールをメールファイリング部406に書き込み、更に、送信先装置へ配送する(ステップS222)。電子メールは、送信先装置である情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71及びPC72の何れかにより受信される(ステップS223)。
【0127】
電子メールを受信した情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71及びPC72は、メール本文を解読してランプを点灯又は点滅するか、メール本文を表示する(ステップS224)。
2.進捗状況管理処理
図21は、ステップS102の進捗状況管理処理の動作を示すフローチャートである。
【0128】
先ず、進捗表示盤30は、その時点における予定数、計画数、実績数及び差異を記憶している(ステップS301)。
機械A11で所定の物が1個製造されると(ステップS302)、機械A11は、カウントアップ信号を進捗表示盤30へ入力する(ステップS303)。進捗表示盤30は、カウントアップ信号を受け付けるとステップS301で記憶している実績数を「1」カウントアップする(ステップS304)。次に、進捗表示盤30は、差異=計画数−実績数を算出する(ステップS305)。なお、明示していないが、ステップS301からステップS305までの間にも、進捗表示盤30は、設定されているタクトタイム毎にステップS301で記憶している計画数を「1」カウントアップする。
【0129】
次に、進捗表示盤30は、この時点における予定数、計画数、実績数及び差異を、LAN80を介して集中進捗表示盤50へ送信し、集中進捗表示盤50は、これらの数値データを受信する(ステップS306)。同様に、進捗表示盤30は、予定数、計画数、実績数及び差異を、LAN80を介してサーバ装置40へ送信し、サーバ装置40は、これらの数値データを受信する(ステップS307)。
【0130】
なお、生産管理システム1には複数の進捗表示盤が含まれるが、図21では、進捗表示盤30以外のものを省略して記載している。実際には、集中進捗表示盤50及びサーバ装置40は、複数の進捗表示盤から、複数の数値データを受信する。
集中進捗表示盤50は、受信した複数の数値データの配列を決定して表示データを作成し、作成した表示データをモニタに表示する(ステップS308)。また、サーバ装置40は、受信した数値データ毎のHTMLデータや、複数の数値データの配列したHTMLデータを作成する(ステップS309)。
【0131】
PC70、携帯電話機71及びPC72は、ユーザからWeb閲覧要求を受け付けると(ステップS310)、閲覧要求をサーバ装置40へ送信し、サーバ装置40は閲覧要求を受信する(ステップS311)。サーバ装置40は、要求に応じたHTMLデータを読み出し(ステップS312)、読み出したHTMLデータをPC70、携帯電話機71及びPC72へ送信し、PC70、携帯電話機71及びPC72HTMLデータを受信する(ステップS313)。
【0132】
PC70、携帯電話機71及びPC72は、受信したHTMLデータを表示する(ステップS314)。
<その他の変形例>
本発明を上記実施の形態に基づき説明してきたが、本発明は、上記実施の形態に限定されないのは勿論であり、以下のような場合も本発明に含まれる。
【0133】
(1)連絡ボックス10、20及び情報共有ボード60は、警報音を発するスピーカを備えてもよい。連絡ボックス10、20及び情報共有ボード60は、出力信号をランプ及びスピーカに出力するように構成してもよい。
(2)各進捗表示盤及び集中進捗表示盤50が表示する項目は、予定、計画、実績及び差異の4項目に限定されない。
【0134】
(3)進捗表示盤30がWebサーバ機能を備え、PC70、携帯電話機71及びPC72から閲覧要求を受け付け、機械A11の進捗状況及び機械Cの進捗状況をWeb公開するように構成してもよい。
(4)情報共有ボード60、PC70、携帯電話機71及びPC72から、連絡ボックス10及び連絡ボックス20へ指示を含む電子メールを送信する際には、単に連絡ボックス10及び連絡ボックス20へ送信するだけでなく、自機以外のPCや携帯電話機や情報共有ボード等に、指示出力済みメールを送信するように構成してもよい。それにより、指示の重複を防止することができる。
【0135】
(5)連絡処理を行う独立したシステム及び進捗状況管理処理を行う独立したシステムも本発明に含まれる。
(6)上記実施の形態における生産管理システム1は、システムを構成する各機器が工場内外に位置し、工場の生産管理を行う構成を有しているが、本発明における生産管理システム1は、物を製造するような工場に構築される場合に限定されるものではなく、作業を行う現場であれば如何なる場所に構築されていてもよく、現場で異常が発生した場合等の現場からの連絡を行う構成であれば本発明に含まれる。
【0136】
(7)本発明は、上記に示す方法であるとしてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムであるとしてもよいし、前記コンピュータプログラムからなるデジタル信号であるとしてもよい。
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD‐ROM、MO、DVD、DVD‐ROM、DVD‐RAM、BD(Blu‐ray Disc)、半導体メモリなど、に記録したものとしてもよい。また、これらの記録媒体に記録されている前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号であるとしてもよい。
【0137】
また、本発明は、前記コンピュータプログラム又は前記デジタル信号を、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク等を経由して伝送するものとしてもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリとを備えたコンピュータシステムであって、前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作するとしてもよい。
【0138】
また、前記プログラム又は前記デジタル信号を前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラム又は前記デジタル信号を前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施するとしてもよい。
(8)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせる構成も本発明に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0139】
本発明は、工場現場において、現場内外の連絡を円滑に行うことで、より効率的な生産管理システムを構築するのに利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】生産管理システム1のシステム構成を示す図である。
【図2】生産管理システム1のシステム構成を示す図である。
【図3】(a)連絡ボックス10の外観を示す図である。(b)連絡ボックス10に備えられた通信装置100の外観を示す図である。
【図4】通信装置100の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図5】通信装置100が保持するメール作成テーブル120のデータ構成を示す図である。
【図6】通信装置200が保持するメール作成テーブル210のデータ構成を示す図である。
【図7】通信装置200が送信する電子メールの発信タイミングについて説明する図である。
【図8】進捗表示盤30の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図9】進捗表示盤30のモニタ304aが表示する表示例を示す図である。
【図10】進捗表示盤31の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図11】進捗表示盤32の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図12】サーバ装置40の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図13】集中進捗表示盤50の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図14】集中進捗表示盤50の表示部500が表示する表示例を示す図である。
【図15】PC70の構成を機能的に示す機能ブロック図である。
【図16】PC70の表示部705が表示する閲覧画面901を示す図である。
【図17】PC70の表示部705が表示する閲覧画面902を示す図である。
【図18】PC72がディスプレィに表示する受信メール表示画面800を示す図である。
【図19】生産管理システム1の全体を示すフローチャートである。
【図20】生産管理システム1における連絡処理の動作を示すフローチャートである。
【図21】生産管理システム1における進捗状況管理処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0141】
1 生産管理システム
10 連絡ボックス
11 機械A
20 連絡ボックス
21 倉庫B
30 進捗表示盤
31 進捗表示盤
32 進捗表示盤
33 アクセスポイント
40 サーバ装置
50 集中進捗表示盤
60 情報共有ボード
70 PC
71 携帯電話機
72 PC
80 LAN
81 ルータ
82 インターネット
100 通信装置
101 ボタン
102 ボタン
103 ボタン
104 ランプ
105 ランプ
106 ランプ
110 筐体
111 通信部
112 メモリ
113 制御部
114 メール作成部
115 メール解読部
116 入出力部
301 通信部
302 入力部
303 演算部
304 表示部
304a モニタ
305 データ伝送部
311 データ受信部
321 無線部
401 通信部
402 制御部
403 メモリ
404 トレース部
405 メールサーバ部
406 メールファイリング部
407 Webサーバ部
408 表示生成部
500 表示部
701 通信部
702 制御部
703 メモリ
704 入力部
705 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現場に設置されている機器の状況を通知する状況通知装置であって、
機器の状況を示す機器情報と、前記状況を表す文字データと、前記状況の通知先を示すアドレスとを対応付けて記憶している記憶手段と、
入力信号を受け付ける入力手段と、
前記入力信号に対応する機器の状況を示す機器情報を選択し、前記機器情報に対応付けられている文字データ及びアドレスを前記記憶手段から読み出す読出手段と、
読み出した前記文字データを含む電子メールを作成する作成手段と、
読み出した前記アドレスが示す通知先へ、作成した前記電子メールを送信する送信手段と
を備えることを特徴とする状況通知装置。
【請求項2】
前記状況通知装置は、更に、
通知された前記状況に対応する指示を示す電子メールを受信する受信手段と、
受信した前記電子メールが示す指示を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づき、前記指示に対応する出力信号を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の状況通知装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、機器情報と対応付けて、更に、前記入力信号を受け付けた時を基準とした電子メールの送信時刻を示すタイミング情報を記憶しており、
前記読出手段は、更に、選択した前記機器情報に対応付けられているタイミング情報を前記記憶手段から読み出し、
前記送信手段は、前記入力手段が入力信号を受け付けた時点から計時し、計時する時刻が読み出したタイミング情報に一致したとき、前記作成手段により作成された前記電子メールを送信する
ことを特徴とする請求項2に記載の状況通知装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、機器情報と対応付けて、更に、1以上の文字データと、当該1以上の文字データと1対1に対応する1以上のタイミング情報とを記憶しており、
前記読出手段は、更に、選択した前記機器情報に対応付けられている1以上の文字データと1以上のタイミング情報とを前記記憶手段から読み出し、
前記作成手段は、更に、読み出した前記1以上の文字データを含む1以上の電子メールを作成し、
前記送信手段は、更に、計時する時刻が読み出した1以上のタイミング情報の何れかと一致する時、一致するタイミング情報と対応する文字データを含む電子メールを送信する
ことを特徴とする請求項3に記載の状況通知装置。
【請求項5】
前記状況通知装置は、更に、
前記状況に関連する添付ファイルを取得する取得手段を備え、
前記作成手段は、取得した前記添付ファイルを含む前記電子メールを作成する
ことを特徴とする請求項4に記載の状況通知装置。
【請求項6】
現場に設置されている機器の生産進捗状況を表示する進捗表示盤であって、
前記機器を識別する識別子を保持する識別子保持手段と、
前記機器の生産進捗状況を示す進捗情報及び前記識別子を、生産進捗状況を集中管理するサーバ装置へ送信する進捗情報送信手段と
を備えることを特徴とする進捗表示盤。
【請求項7】
現場に設置されている複数の機器の生産進捗状況を集中管理するサーバ装置であって、
前記複数の機器について、各機器の進捗状況を示す進捗情報と各機器を識別する識別子とを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した複数の進捗情報を配列する配列手段と、
配列された前記複数の進捗情報からHTMLデータを作成するHTML作成手段と、
ネットワークを介して接続された端末装置から要求を受信すると、前記HTMLデータを当該端末装置へ送信する送受信手段と
を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項8】
前記配列手段は 前記複数の進捗情報を、各進捗情報の管理の必要性に関する所定条件に応じて配列する
ことを特徴とする請求項7に記載のサーバ装置。
【請求項9】
前記サーバ装置は、更に、モニタを備え、
前記配列手段は、配列した前記複数の進捗情報を前記モニタに出力する
ことを特徴とする請求項8に記載のサーバ装置。
【請求項10】
端末装置と、現場に設置されている機器の情況を前記端末装置へ通知する状況通知装置とから構成される状況通知システムであって、
前記状況通知装置は、
機器の状況を示す機器情報と、前記状況を表す文字データと、前記端末装置を示すアドレスとを対応付けて記憶している記憶手段と、
入力信号を受け付ける入力手段と、
前記入力信号に対応する機器の状況を示す機器情報を選択し、前記機器情報に対応付けられている文字データ及びアドレスを前記記憶手段から読み出す読出手段と、
読み出した前記文字データを含む第1電子メールを作成する作成手段と、
読み出した前記アドレスが示す前記端末装置へ、作成した第1電子メールを送信する第1送信手段と
通知された前記状況に対応する指示を示す第2電子メールを受信する第1受信手段と、
受信した第2電子メールが示す指示を解析する解析手段と、
前記解析手段による解析結果に基づき、前記指示に対応する出力信号を出力する出力手段とを備え、
前記端末装置は、
前記状況通知装置から第1電子メールを受信する第2受信手段と、
前記第1電子メールが示す前記状況に対応する指示を示す第2電子メールを送信する第2送信手段とを備える
から構成されることを特徴とする状況通知システム。
【請求項11】
複数の進捗表示盤とサーバ装置と端末装置とから構成され、現場に設置されている複数の機器の生産進捗状況を管理する生産管理システムであって、
各進捗表示盤は、
対応する機器を識別する識別子を保持する識別子保持手段と、
前記機器の生産進捗状況を示す進捗情報及び前記識別子を、生産進捗状況を集中管理するサーバ装置へ送信する進捗情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
前記複数の進捗表示盤から、各機器の進捗状況を示す進捗情報と各機器を識別する識別子とを受信する受信手段と、
前記受信手段が受信した複数の進捗情報を配列する配列手段と、
配列された前記複数の進捗情報からHTMLデータを作成するHTML作成手段と、
ネットワークを介して接続された前記端末装置から要求を受信すると、前記HTMLデータを前記端末装置へ送信する送受信手段とを備え、
前記端末装置は、
前記サーバ装置に対し、HTMLデータを要求し、前記サーバ装置から取得したHTMLデータを表示する
ことを特徴とする生産管理システム。
【請求項12】
現場に設置されている機器の状況を通知する状況通知装置で用いられる状況通知方法であって、
前記状況通知装置は、
機器の状況を示す機器情報と、前記状況を表す文字データと、前記状況の通知先を示すアドレスとを対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記状況通知方法は、
入力信号を受け付ける入力ステップと、
前記入力信号に対応する機器の状況を示す機器情報を選択し、前記機器情報に対応付けられている文字データ及びアドレスを前記記憶手段から読み出す読出ステップと、
読み出した前記文字データを含む電子メールを作成する作成ステップと、
読み出した前記アドレスが示す通知先へ、作成した前記電子メールを送信する送信ステップと
を含むことを特徴とする状況通知方法。
【請求項13】
現場に設置されている機器の状況を通知する状況通知装置で用いられるコンピュータプログラムであって、
前記状況通知装置は、
機器の状況を示す機器情報と、前記状況を表す文字データと、前記状況の通知先を示すアドレスとを対応付けて記憶する記憶手段を備え、
前記コンピュータプログラムは、
入力信号を受け付ける入力ステップと、
前記入力信号に対応する機器の状況を示す機器情報を選択し、前記機器情報に対応付けられている文字データ及びアドレスを前記記憶手段から読み出す読出ステップと、
読み出した前記文字データを含む電子メールを作成する作成ステップと、
読み出した前記アドレスが示す通知先へ、作成した前記電子メールを送信する送信ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
【請求項14】
現場に設置されている複数の機器の生産進捗状況を集中管理するサーバ装置で用いられる生産管理方法であって、
前記複数の機器について、各機器の進捗状況を示す進捗情報と各機器を識別する識別子とを受信する受信ステップと、
前記受信手段が受信した複数の進捗情報を配列する配列ステップと、
配列された前記複数の進捗情報からHTMLデータを作成するHTML作成ステップと、
ネットワークを介して接続された端末装置から要求を受信すると、前記HTMLデータを当該端末装置へ送信する送受信ステップと
を含むことを特徴とする生産管理方法。
【請求項15】
現場に設置されている複数の機器の生産進捗状況を集中管理するサーバ装置で用いられるコンピュータプログラムであって、
前記複数の機器について、各機器の進捗状況を示す進捗情報と各機器を識別する識別子とを受信する受信ステップと、
前記受信手段が受信した複数の進捗情報を配列する配列ステップと、
配列された前記複数の進捗情報からHTMLデータを作成するHTML作成ステップと、
ネットワークを介して接続された端末装置から要求を受信すると、前記HTMLデータを当該端末装置へ送信する送受信ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2006−195674(P2006−195674A)
【公開日】平成18年7月27日(2006.7.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−5734(P2005−5734)
【出願日】平成17年1月12日(2005.1.12)
【出願人】(592127965)NKE株式会社 (28)
【Fターム(参考)】