説明

生産装置

【課題】前後に仕様の異なるモジュールがあっても、柔軟に被搬送部材を搬入及び搬出することができると共に、その装置独自の仕様で被搬送物を加工し、また、組立可能なものであって、装置コストが低く、装置構造が簡単な生産装置を提供する。
【解決手段】板状部材を搬入・搬出する第1・第2移送手段の間で前記板状部材を搬送するコンベア手段と、一端で前記コンベア手段を回動可能に支持するコンベア回動支持手段と、他端で前記コンベア手段を昇降する傾斜移動手段と、前記コンベア手段から前記板状部材を受取り位置決めをする位置決め手段と、を備え、前記傾斜規定手段が、前記傾斜移動手段により移動される位置を規定できることを特徴とする生産装置を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、板状部材(例えば、太陽電池モジュールの中間製品(構成体))に対して所定の作業を行う際に、搬送手段であるコンベアにより搬送された該板状部材を所定の位置に位置決めし、該所定の位置において作業を行う生産装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、環境問題やエネルギー問題から、太陽電池に対して益々関心が高まってきた。一般に、いわゆる太陽電池は、いわゆるセルと呼ばれる光変換装置を複数備える太陽電池モジュールから構成される。この太陽電池モジュールは、上記セルを製作する前工程と、製作された複数のセルを強化ガラス上に配置して種種の部品等の取り付け(組み立て)作業を行ってモジュール化(太陽電池モジュール)する後工程(モジュール組立工程)と、がある。この後工程においては、例えば、接続工程、貼り合せ工程、枠組工程など複数の作業工程がある。そして、このようなモジュール組立工程の例としては、特許文献1のような生産システムがある。
【0003】
従来、このような太陽電池基板のモジュール組立工程の各組立装置については、それぞれが分離して配置され、組立装置毎に組立のための異なる仕様や基準が用いられている。これは、モジュール組立工程毎に思想が異なる場合も多く、統一が必ずしも容易でないからであり、一方、部品によってはその組立装置の仕様の違いで組立易さが異なり、特に部品の組立位置が異なればそのように仕様を変えることはむしろ好ましく、使用の統一は却って全体としての効率を低下させる虞がある。
【0004】
このようなモジュール組立のための組立装置である生産装置においては、組立部品により異なる基準等が使用される。例えば、強化ガラスやセル等を組み立てる(重ねる)場合は、組み立てを行う際に作業を行う基準となる位置に太陽電池モジュールを固定し、その位置を基準として組み立てに必要な部品である強化ガラスやセル等を組み合わせ・配置したり、基準となる位置から算出した所定の位置に所定の作業を行ったりしている。それぞれの作業を行う作業ステーションとなるそれぞれの組立装置においては、板状の被搬送物をコンベアで搬送し所定の位置に停止させた後、基準位置に位置決めする必要がある。このような位置決め動作を行う装置としては、例えば、基台の上面に直線的な切溝を設け、該切溝内にエンドレスベルトを走行させ、基台の両端部外側には、該エンドレスベルトを下側より支持するガイドローラーを設け、該ガイドローラーは、上下方向に動作可能としたものがある。この装置では、基台の切溝内を走行する前記エンドレスベルトを、ガイドローラーを上昇動作することによって該基台上面より僅かに高い位置(5mm〜10mm程度)に持ち上げて、基板を基台外方から基台上面まで搬送した後、前記ガイドローラーを下降動作して、前記エンドレスベルトを切溝内に水平に下降動作させて、前記エンドレスベルト上に載置される基板を基台上面に載置する。そして、第1押圧コロを基板の一端縁方向に前進させて、該一端縁を該第1押圧コロにて押圧し、基板の他端縁を第1当接ピンに当接する等を行って、基板を基台上面で位置決めするものである(特許文献2参照)。
【0005】
また、コンベアの昇降機構として、コンベアの昇降の駆動源を小さくして載置台に載置させるものとして、コンベアの一方の端部を回動可能に支持し、他方の端部に昇降駆動源を接続して載置台へ被搬送物を載置するものがある(特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−238898号公報
【特許文献2】特許2639246号公報
【特許文献3】特開2005−280878号公報
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の太陽電池モジュール組立工程の生産システムにおいては、各設備メーカーにより各作業工程の装置構成がバラバラに製作されているため、生産システムの全体的な作業バランスが悪くなって作業効率が低下する虞があり、また、レイアウトが制限される可能性がある。また、設備がバラバラに製作されるため設備の品質維持が難しくなると共に、設備コストが増大する虞がある。
【0008】
また、特許文献2の位置決め装置においては、基板を水平に載置する基台と、該基台上に載置される基板の一側端縁を当接させる第1当接ピンと、該第1当接ピンと相対する前記基板の他側端縁を第1当接ピン方向に押圧して位置決めする自由回転可能な第1押圧コロと、対向する前記基板両端縁に対して直交方向に対向する一側端縁を当接させる第2当接ピンと、該第2当接ピンに相対する他側端縁を第2当接ピン方向に押圧して位置決めする自由回転可能な第2押圧コロとを備えた基板のための基板位置決め装置が開示される。そして、このような位置決め装置に機能させるために、基板は、基台の上面(平面)に設けられた切溝内のエンドレスベルトについて、基台の両端部外側に下側より支持するガイドローラーを設け、それを上昇動作することによって該基台上面より僅かに高い位置に持ち上げて、基板を基台外方から基台上面まで搬送した後、前記ガイドローラーを下降動作して、基台上面に載置される。そして、基台の上面は、その殆どに平面部が形成されているため、基板の載置時には、基台の上面と基板の載置面との間に空気が入り込んで空気層が形成され基板が浮上状態となり位置決め位置から大きくずれてしまい、位置決め効率が低下する虞がある。また、基板を搬送する時には、基台の上面から基板の載置面を離す必要があるが、このとき前記上面と前記載置面の間に空気が入り難く、いわゆる真空(実際は減圧)状態が形成される。そのため、基板の上側の面にかかる大気圧に抗して基板を押し上げる必要があるので、基台上面から基板の離脱が遅くなり搬送効率が低下する虞がある。また、基板を搬送するコンベアは、ベルトの弛み代により基板の搬送位置と位置決め位置との間で基板の昇降を行っており、他の形態のコンベア(例えば、ローラコンベアや弛み代が殆ど無いベルトコンベア)は適用できない。更に、文献1のような生産システム(生産ライン)を形成する際に搬送経路を形成するコンベアにおいては、搬送面高さ(搬送レベル)を正確に合せないと、異なるコンベアとの乗継において被搬送物に振動などの衝撃が加わり、被搬送物の品質を低下させたり、搬送効率を低下させたりする虞がある。
【0009】
また、特許文献3においては、搬送物を搬送する搬送コンベヤと、搬送物を搬送経路の移載箇所で載置自在な支持台と、該支持台が搬送コンベヤの搬送面位置より下方に位置する待機状態及び上方に位置する移載状態の間で切替自在な移載切替手段と、からなる装置が開示されている。搬送物は、前記移載箇所において待機状態から移載状態への切替により支持台にて載置支持される。この移載切替手段は、搬送コンベヤを上下移動自在に支持するコンベヤ支持機構と、搬送コンベヤを昇降駆動操作自在な昇降駆動機構とを備える。これによると移載箇所にある搬送物は、移載切替手段により、待機状態及び移載状態のいずれかとすることができるが、支持台上での組立作業は想定されていない。また、この搬送コンベヤは、搬送方向に長く延びるコンベヤを活用し、搬送方向長さのほぼ中央に移載切替手段を備えることにより、移載箇所での上下移動を大きくできる構造となっている。そのため、移載切替手段での変位を小さくすることができるので、小出力の昇降駆動機構で対応可能な構成となっている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上記従来技術の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、被搬送物の位置決め効率及び位置決め解除効率のよい生産装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述する課題に鑑みて、本発明では、板状部材を搬入・搬出する第1・第2移送手段の間で前記板状部材を搬送するコンベア手段と、一端で前記コンベア手段を回動可能に支持するコンベア回動支持手段と、他端で前記コンベア手段を昇降する傾斜移動手段と、前記コンベア手段から前記板状部材を受取り位置決めをする位置決め手段と、を備え、前記傾斜規定手段が、前記傾斜移動手段により移動される位置を規定できることを特徴とする生産装置を提供することができる。
【0012】
より具体的には以下のようなものを提供する。
(1)板状部材を搬送して位置決めする生産装置であって、前記板状部材を搬入する第1移送手段、及び、前記板状部材を搬出する第2移送手段の間で前記板状部材を搬送するコンベア手段と、前記コンベア手段の搬送方向一方端部に構成され、前記コンベア手段を回動可能に支持するコンベア回動支持手段と、前記コンベア手段の搬送方向他方端部に構成され、前記コンベア手段を水平状態である搬送位置及び傾斜状態である載置位置の間で移動させる傾斜移動手段と、前記コンベア手段から前記板状部材を受取り、該受け取った前記板状部材を位置決めする位置決め手段と、を備える、ことを特徴とする生産装置を提供することができる。
【0013】
(2)前記コンベア回動支持手段は、前記コンベア手段の搬送方向下流側の端部に接続され、搬送方向と直交する水平軸である軸体と、該軸体を回動自在に軸支し、前記コンベア手段を支持、固定する支持部材に取り付けられた軸受と、を有し、前記傾斜移動手段は、前記コンベア手段の搬送方向上流側の端部に接続され、前記コンベア手段を上下に昇降させる昇降手段と、該昇降手段による前記コンベア手段の昇降移動を規制する移動規制手段と、を有する、ことを特徴とする上記(1)に記載の生産装置を提供することができる。
【0014】
(3)前記コンベア手段に当接され、コンベア手段の上昇位置を規制し、調整する上昇位置調整部材(搬送規定部材172)と、該上昇位置調整部材を支持する上昇位置調整支持部材(取付部材174)とを有する前記移動規制手段を、更に備えることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の生産装置を提供することができる。
【0015】
(4)前記位置決め手段は、前記板状部材が移載される載置台と、前記コンベア手段の搬送方向の前記一方端部側に配置され、前記板状部材の前記一方端部側に当接される基準部材と、前記コンベア手段の搬送方向の前記他方端部側に配置され、前記板状部材の前記他方端部側に当接される当接部材と、前記当接部材を搬送方向又は搬送方向と直交する方向に移動させる当接移動手段と、を備えることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の生産装置を提供することができる。
【0016】
(5)前記板状部材は、前記一方端部及び前記他方端部に対向する辺を備える矩形部材であり、前記載置台からはみ出す側端部を備え、前記当接部材は、該側端部を下側から支持する掬い上げ部材を備えることを特徴とする上記(4)に記載の生産装置を提供することができる。
【0017】
(6)前記位置決め手段は、更に前記基準部材の基準位置を移動する基準位置移動手段を構成することを特徴とする上記(4)に記載の生産装置を提供することができる。
【0018】
(7)更に、前記コンベア手段の上方に配置され、上下方向、及び、の搬送方向または搬送方向と直交する水平方向のいずれかの方向に移動自在で、一期召された前記板状部材に所定の処理を施す作業手段を備えることを特徴とする上記(1)から(6)のいずれかに記載の生産装置を提供することができる。
【0019】
(8)前記生産装置は、他の生産装置と共に、前記コンベア手段を含んで形成される搬送ラインの搬送方向に配置されて生産ラインを形成することを特徴とする上記(7)に記載の生産装置を提供することができる。
【0020】
(9)板状部材を搬送して位置決めする生産装置であって、前記板状部材を搬入する搬入口と、前記板状部材を搬出する搬出口と、前記搬入口及び前記搬出口を形成し、生産装置を規定する全体フレームと、前記全体フレーム内に、前記搬入口及び前記搬出口の間に延びるコンベア手段と、前記コンベア手段から前記板状部材が移載される位置決め手段と、前記位置決め手段に対して、前記全体フレームを介して、所定の位置関係を備える作業手段と、を備え、前記コンベア手段は、前記全体フレームに固定され、前記コンベア手段を支持するコンベア手段支持フレームと、前記コンベア手段の前記搬入口若しくは前記搬出口の何れかの側に前記コンベア手段支持フレームに固定され、前記何れかの側を回動可能に支持するコンベア回動支持手段と、前記コンベア手段の前記何れかの側の反対の側に前記コンベア手段支持フレームに固定され、前記コンベア手段の前記他方の側を昇降可能な傾斜移動手段と、前記コンベア手段の搬送方向にほぼ平行に延びる1対のコンベアフレームと、前記1対のコンベアフレームに沿って、前記板状部材を載せて搬送可能なそれぞれに対応する1対の搬送ベルトと、を備え、前記位置決め手段は、前記板状部材を前記搬送ベルトから移載される載置台と、前記搬出口側に前記載置台から突出可能な第1基準手段と、前記第1基準手段に対向して前記搬入口側に突出及び搬送方向に移動可能な第1移動手段と、前記1対のコンベアフレームの外側であって、前記搬送方向に対して幅方向のいずれか一方に、前記載置台から突出可能な第2基準手段と、前記第2基準手段に対向して前記幅方向の他方側に突出及び前記幅方向に移動可能な第2移動手段と、を備え、前記搬入口から搬入された前記板状部材を、前記コンベア手段が前記位置決め手段の前記載置台位置まで、前記1対の搬送ベルトにより搬送し、前記傾斜移動手段により前記コンベア手段を下降させることにより、前記板状部材を前記載置台に移載し、前記第1基準手段、前記第1移動手段、前記第2基準手段、及び、前記第2移動手段により、前記全体フレームに対して所定の位置に位置決めすることを特徴とする生産装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上のように、本発明では、被搬送物の位置決め効率及び位置決め解除効率のよい生産装置を提供する
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施の形態にかかる生産装置により構成される生産ラインの全体を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施例にかかる生産装置の概略斜視図である。
【図3】図2の生産装置のコンベア部及び位置決め部を取り出した拡大斜視図である。
【図4】コンベア部及び位置決め部を分離した拡大斜視図である。
【図5】コンベア部を特に取り出した側面図である。
【図6】板状物がコンベア部に搬入されるようすを示す斜視図である。
【図7】図6の状態から、傾斜コンベアの後方端が下降した状態を示す斜視図である。
【図8】図7においてコンベア部の一部を拡大した部分拡大側面図である。
【図9】図7において板状物の左上隅あたりを搬出方向側から見た部分拡大側面図である。
【図10】第2移動部材と板状部材の当接状態を示す搬入方向側から見た部分拡大側面図である。
【図11】本発明の別の実施例にかかる生産装置の下方から見た概略斜視図である。
【図12】図11のコンベア部の部分拡大側面図である。
【図13】コンベア部を搬入側下方から見た部分拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。各図面において同一の構成または機能を有する構成要素および相当部分には、同一の符号を付し、その説明は省略する。また、以下の説明では、本発明に係る実施の態様の例を示したに過ぎず、当業者の技術常識に基づき、本発明の範囲を超えることなく、適宜変更可能である。従って、本発明の範囲はこれらの具体例に限定されるものではない。また、これらの図面は、説明のために強調されて記載されており、実際の寸法とは異なる場合がある。
【実施例1】
【0024】
図1は、本発明の一実施の形態にかかる生産装置10により構成される生産ライン1の全体を示す斜視図である。生産ライン1は、搬送方向に連続して配置され、被搬送物となる板状部材Aを移送する複数の移送装置2(移送手段:例えば、コンベア)と、板状部材Aに所定の作業を行う複数の生産装置10とから構成される。そして、複数の移送装置2と複数の生産装置10とによって生産ライン1を形成することで板状部材Aに連続して複数の作業を可能としている。ここでは、各生産装置10は直線的に配置されているが、このような配置に限られないことはいうまでもない。
【0025】
図2から図5は、本発明の実施例の構成を示すものであり、図2は概略斜視図、図3はコンベア部等の拡大斜視図、図4はコンベア部及び位置決め部を分離した拡大斜視図、図5はコンベア部を特に取り出した側面図である。また、図6から図10は、同実施例の操作を説明する図であり、図6は板状物がコンベア部に搬入されるようすを示す斜視図であり、図7は傾斜コンベアの後方端が下降した状態を示す斜視図であり、図8はコンベア部の一部を拡大した部分拡大側面図であり、図9は板状物の左上隅あたりを搬出方向側から見た部分拡大側面図であり、図10は第2移動部材と板状部材の当接状態を示す搬入方向側から見た部分拡大側面図である。
【0026】
本発明の実施例である生産装置10は、装置本体12を中心に、その搬入口から、被搬送物となる板状部材Aを搬入する第1移送手段であるコンベア14(図1の移送装置2に相当する)と、その搬出口から、被搬送物となる板状部材Aを搬出する第2移送手段であるコンベア16(図1の移送装置2に相当する)と、から構成される。装置本体12は、搬入された板状部材Aを搬送するコンベア手段100と、その板状部材Aの位置決めをする位置決め手段200と、その板状部材Aを加工等の作業を行う作業手段300と、を本体フレーム302内に固定して構成される。
【0027】
本体フレーム302は、生産装置10全体の骨格を規定する。この本体フレーム302は、一対の第1垂直フレーム302a及び一対の第2垂直フレーム302bを含む6本の垂直フレームと、それらを連結する水平に延びる水平フレームとから構成される。この水平フレームには、幅方向フレーム330を含む。
【0028】
コンベア手段100は、搬入口及び搬出口の間で搬送方向に、延びる一対のコンベアフレーム102と、そのコンベアフレーム102に設けられた不図示のプーリにそれぞれかけられたエンドレスのベルト104と、このベルト104を駆動する駆動手段であるモータ168(図4及び図5を参照)と、一対のコンベアフレーム102の搬出口側(搬送方向下流側)端部を本体フレーム302の傾斜コンベア取付フレーム304(コンベア手段支持フレーム)に回動可能に固定する回動手段120と、一対のコンベアフレーム102の搬入口側(搬送方向上流側)端部を連結する連結部材110と、一対のコンベアフレーム102の搬入口側を昇降自在に移動可能な傾斜移動手段(昇降手段)150と、を備える。また、コンベア手段100の搬送方向上流側には、第1移送手段のコンベア14からスムーズに板状部材Aを受取るため、本体フレーム302の搬送口フレーム306(後方フレーム)に固定され、転動可能な複数の転動体(ローラ)を含む一対の乗継手段402が配置される。また、コンベア手段100の搬送方向下流側には、第2移送手段のコンベア16へとスムーズに板状部材Aを搬出するため、本体フレーム302の傾斜コンベア取付フレーム304に固定され、転動可能な複数の転動体(ローラ)を含む乗継手段404が配置される。
【0029】
回動手段120は、図4に示すように、一対のコンベアフレーム102の搬出口側を支持する支持ベース124と、この支持ベース124に固定される一対の軸受部材122と、この軸受部材122間に回動自在に支持される回転軸130(図6及び図7を参照)と、この回転軸130を回動自在に通す軸受孔をそれぞれ備える回動連結部材126と、この回動連結部材126を固定し傾斜コンベア取付フレーム304に更に固定される傾斜コンベア支持フレーム128と、から構成される。
【0030】
傾斜移動手段150は、その下端を本体フレーム302の傾斜手段取付フレーム310に固定される傾斜手段であるアクチュエータ152と、一方がアクチュエータ152における伸縮するロッド154にヒンジ結合され、他方がコンベア連結部材110に固定された接続部材156と、を備える。そして、これにより、一対のコンベアフレーム102の他方端部の回転軸130を中心に傾斜移動手段150により回動可能とされる。傾斜移動手段150は、後述するように、搬送規定手段(移動規制手段)170により、その移動上限(搬送位置)が規制される。この搬送規定手段170は、搬送口フレーム306の一方端部に固定される取付部材174と、この取付部材174の他方端部に取り付けられる搬送規定部材(上昇位置規制ボルト)172と、を備える。搬送規定部材172は、取付部材174に対する取付位置が調整自在に設けられており、これにより、取付部材174の他方端部とボルト軸部の先端位置との長さが調整自在とされる。この搬送規定部材172が連結部材110の上面に当接することで、一対のコンベアフレーム102の最大上昇位置が規制され、搬送位置に規定される。更に、取付部材174に対する搬送規定部材172の取付位置を調節することにより、一対のコンベアフレーム102の搬入口側(搬送方向上流側)を搬入口側(搬送方向上流側)に構成されるコンベア14の搬出口側(搬送方向下流側)の搬送面高さ(搬送レベル)よりも低い位置に規定させることが可能となり、板状部材Aのスムース(効率的)な乗継が可能となる。また、コンベア手段100の搬出口側端部(搬送方向下流側端部)の搬送面高さをコンベア16より高い位置に設定可能になり、コンベア16の搬入口側(搬送方向上流側)の搬送面高さよりも高い位置に、コンベア手段100の搬出口側端部の搬送面高さを配置することが可能となり、板状部材Aの搬出時の乗継もスムース(効率的)に行うことが可能となる。
【0031】
位置決め手段200は、ベルト104の搬送面よりやや低い位置に載置面を有する載置台202を備える。載置面は、水平面における搬送方向と直交する方向(以下幅方向という)に延び、かつ、搬送方向に並べて配置される複数の載置部材、すなわち幅方向中央部の中央載置部材204と、幅方向両側の第1載置部材206及び第2載置部材208とで構成される。中央載置部材204の群は、それらの両端部が搬送方向に延びる支持部材(中央支持部材210)で連結される。第1載置部材206及び第2載置部材208についても、中央載置部材204と同様に支持部材(第1支持部材212及び第2支持部材214)で連結される。言い換えると、載置台202は、中央載置ユニット(中央載置部材204及び中央支持部材210)、第1載置ユニット(第1載置部材206及び第1支持部材212)、及び第2載置ユニット(第2載置部材208及び第2支持部材214)で構成される。中央載置ユニットは、一対のコンベアフレーム102及びフレーム304,306で囲まれた領域内に配置される。また、並行に備えられる一対のコンベアフレーム102により形成される搬送路の搬送方向に垂直な方向である幅方向において該搬送の外側となる搬送進行方向(搬送先)を見て両側に、それぞれ前記幅方向に延びる各々の細板(幅狭板)を搬送方向に所定の間隔を設けて並べ、それらをそれぞれ第1支持部材212及び第2支持部材214により連結した第1載置ユニット及び第2載置ユニットが配置される。第1載置ユニット及び第2載置ユニットは一対のコンベアフレーム102に隣接させて配置してもよい。
【0032】
第1載置ユニット及び第2載置ユニットの搬送方向下流側には、載置面と同等の高さ位置に、板状部材Aに当接される第1基準部材224aがそれぞれ設けられる。また、中央載置ユニットの搬送方向上流側には、載置面と同等の高さ位置に、搬送方向下流側に向かって板状部材Aを押圧可能な第1移動部材226aが設けられる。第1基準部材224aと第1移動部材226aとで、板状部材Aにおける搬送方向の位置決めがなされる。第1基準部材224aは、板状部材Aの搬送方向一方側端部が当接される一対の第1基準部材224aと、第1基準部材224aの位置を搬送方向に移動させ、所定の位置に位置づける第1基準動作手段224bと、を有する。また、第1移動部材226aは、板状部材Aの搬送方向他方側端部が当接される第1移動部材226aと、第1移動部材226aの位置を搬送方向に移動させる第1移動部材動作手段226bと、を有する。
【0033】
第1載置ユニットの搬送方向下流側の外方側には、載置面と同等の高さ位置に、板状部材Aに当接される第2基準部材228aが設けられる。また、第2載置ユニットの搬送方向下流側の外方側には、載置面と同等の高さ位置に、第1載置ユニット側に向かって板状部材Aを押圧可能な第2移動部材230aが設けられる。尚、別の実施例において、幅方向における第2基準部材228aおよび第2移動部材230aの配置位置を逆にして、第1載置ユニットの搬送方向下流側の外方側に第2移動部材を、第2載置ユニットの搬送方向下流側の外方側に第2基準部材を配置してもよいことは言うまでもない。第2基準部材228aと第2移動部材230aとで、板状部材Aにおける幅方向の位置決めがなされる。第2基準部材228aは、搬送方向と直交する一方側(第1載置ユニット)に配置され、板状部材Aの搬送方向と直交する一方側端部が当接される第2基準部材228aと、第2基準部材228aの位置を搬送方向と直交する方向に移動させ、所定の位置に位置づける第2基準動作手段228bと、を有する。また、第2移動手段230aは、搬送方向と直交する他方側(第2載置ユニット)に配置され、板状部材Aの搬送方向と直交する他方側端部に当接される第2移動部材230aと、第2移動部材230aの位置を搬送方向と直交する方向に移動させる第2移動部材動作手段230bと、を有する。
【0034】
また、第1基準部材224aは、板状部材Aの周縁端面(当接面)に当接され、垂直な当接面を有する円塔状の当接部224a1と、当接部224a1の途中から水平方向にフランジ状に突出され、板状部材Aの載置面(下面)を支持して載置する載置部224a2とを備えて形成される。同様に第1移動部材226aは、当接部226a1および載置部226a2、第2基準部材228aは、当接部232および載置部234、第2移動準部材230aは、当接部230a1および載置部230a2、を備える。また、各当接部の上部は、頂部がテーパ状に形成されている。また、各載置部先端部は、頂部がテーパ状に形成されている。そして、載置部に載置される板状部材Aの周縁端部が載置部材からはみ出して載置部材の載置面より下方に垂れ下がる様な板状部材Aの位置決めを行う場合は、それぞれの載置部の先端部に形成されたテーパ部によりガイドされて載置部に載置され、周縁端部が確実に当接部に当接されて位置決めされるようにしている。また、板状基板Aが太陽電池モジュールであり被覆部材により被覆処理されたものを位置決めする場合、板状部材Aの上面周縁端部から被覆部AAの一部が板状部材Aの周縁端部より突出して垂れ下がっていても、第1、第2基準部材224a、228a、およびそれぞれの第1、第2移動部材動作手段226b、230bのそれぞれの当接部の頂部に形成されたテーパ部が、板状部材Aに当接する際に、突出した被覆部AAを当接面上部側にガイドする(逃す)ため、被覆部AAが当接部の垂直面と板状部材Aの垂直面との間に入り込む(載置部側の方に折れ曲がる)ことを防止して、確実に板状部材Aを位置決め可能にしている。
【0035】
作業手段300は、本体フレーム302の、搬入口側及び搬出口側にそれぞれ設けられる幅方向フレーム330に固定される1対の走行レール332と、この1対の走行レール332に跨って設けられ、走行レール332の延長方向(幅方向)に沿って移動される第1移動体334と、この第1移動体334の延長方向(搬送方向)に沿って移動可能に設けられる第2移動体336と、この第2移動体336の延長方向(垂直方向)に沿って移動可能に構成され、被搬送物となる板状部材Aに所定の作業を行う不図示の作業ヘッドと、から構成される。
【0036】
また、生産装置10は、作業手段300で作業が行われる作業空間が、作業手段300の移動範囲の下側の空間であって、板状部材Aを載置する載置面を備える載置台202と、搬入口側及び搬出口側にそれぞれ設けられ、搬送方向と直交する水平方向に延設される幅方向フレーム330(第1作業支持フレーム330a及び、第2作業支持フレーム330b)と、搬送手段100の下流側端部に配置され搬送手段100により板状部材Aの搬出を許容し、第1作業支持フレーム330aを支持する一対の第1垂直フレーム302aと、搬送手段100の上流側端部に配置され搬送手段100への板状部材Aの搬入を許容し、第2作業支持フレーム330bを支持する一対の第2垂直フレーム302bと、により画定され形成される。
【0037】
次にこの生産装置10の作動内容を説明する。
板状部材Aは、第1移送手段のコンベア14(または、移送装置2)により、装置本体12の搬入口から作業空間内に搬入され、上側に複数の回転自在なローラを備える乗継手段402を介して、コンベアフレーム102のベルト104に載せられる。ベルト104は、モータ168により駆動される。このとき、第1基準手段である第1基準部材224aは、搬送面より上に突出する。そして、板状部材Aの先端の辺が突出した第1基準部材224aに突き当たるまで搬送され、そこで、モータ168は停止し、搬送も停止する。次に、傾斜移動手段150のアクチュエータ152を作動させ、ロッド154を収縮させる。これにより、コンベア手段100が回転軸130を中心として回動され、コンベア手段100の搬入口側のみが下降し、コンベア手段100は全体として斜めに傾けられる。この斜めの傾きに伴い、板状部材Aは、搬送方向他方端部側からベルト104の搬送面との接触を離れて、載置部の載置面(載置部材の載置面)に徐々に載置され、載置台202への移載(載置)が行われる。このように、板状部材Aをその端部側から徐々に載置面に載置することで、載置面と板状部材Aの下面との間に空気層(空気だまり)が形成されるのを防止できると共に、確実に所定の載置位置に板状部材Aの載置を行うことができる。なお、本実施例の載置面は、載置面積が小さいので載置面と板状部材Aの下面との間に形成される空気層の影響は無視することができる。更に、コンベア手段100は、回転軸130を中心に、コンベア手段100の搬送方向上流側を回転させ、下降させることで、コンベア手段100の所定の位置に停止した板状部材Aを搬送方向入口側に配置された第1基準手段224a側に近づけて載置させることができる。よって、板状部材Aの位置決め動作を行う際、板状部材Aが基準部材に当接するまでの移動距離が短くなり、載置台に載置した後の板状部材Aの位置決め動作を効率よく行うことができる。
【0038】
ここで、図7にあるように、第1基準手段224aは、回動手段120の回転軸130より、所定の距離だけ離れて搬入口側に固定されている。これは、回動中心より搬出口側(搬送方向前方側)に第1基準手段224aが配置されている場合、傾斜手段150のロッド154の収縮によりコンベア手段100が下降すると、回転軸130より左側に位置するコンベア手段100が回転軸130を中心に搬送面から上昇する方向に回動移動され、載置部への載置が不可能となってしまうからである。そのため、遊びその他の影響を考慮すれば、第1基準手段224aは、できる限り回転軸130より搬入口側配置し、所定の位置で板状部材Aを停止して載置部に載置させるようにすることが好ましい。このようにすれば、例えば、傾斜角が僅か(例えば、−5度(図8参照))であっても、板状部材Aを載置部に載置し、位置決めする動作が可能である。
【0039】
次に、載置部に板状部材Aの載置が完了すると、第1移動部材226aを搬送方向前方に移動させ、板状部材Aの搬入口側の端部の辺に当接させる。そのまま第1移動部材226aを所定の位置まで移動させて板状部材Aを搬送方向前方に移動させ、第1基準部材224aに板状部材Aの搬送方向前方側の端部の辺を当接させる。これにより、板状部材Aを第1基準部材224aと第1移動部材226aとで挟んだ状態にして、搬送方向の位置を決定(規定)する。次に、第2移動手段230aを第2基準手段228aに近接するように第2移動部材230aを搬送方向と直交する水平方向に移動させ、板状部材Aの搬送方向と直交する他方側端部に第2移動部材230aを当接させる。そのまま第2移動手段230aを第2基準部材228a側に移動させ、板状部材Aの搬送方向と直交する一方側端部を第2基準部材228aに当接させ、板状部材Aの搬送方向と直交する方向の位置を決定(規定)する。
【0040】
この後、作業手段300により、板状部材Aに対して予め定められた所定の作業(例えば、加工、組立)が行われる。そして、このような処理が終了すると、位置決め手段200による板状部材Aの位置決め状態を解除し、その後、傾斜手段150のロッド154を伸張し、斜めに傾けていたコンベア手段100を水平状態にする。これにより、載置台202の載置面からコンベア手段100のベルト104の搬送面に板状部材Aが移載される。コンベア手段100の連結部材110が搬送位置を規定する搬送規定部材172に当接されることで、コンベア手段100の搬送面はほぼ水平状態となる。そして、モータ168によりベルト104を駆動させ、搬出口から、乗継手段404及び第2移送手段であるコンベア16を介して板状部材Aが搬出される。
【実施例2】
【0041】
図11から図13は、別の実施例を示すが、図11は生産装置の下方から見た概略斜視図であり、図12はコンベア手段の部分拡大側面図であり、図13はコンベア手段を搬入側下方から見た部分拡大斜視図である。基本構成は、上述する実施例1とほぼ同じであるので重複する説明は割愛する。
【0042】
実施例2において異なるのは、回動手段132と第1基準手段224a、第1移動手段226aの配置位置である。第1基準手段224aと第1移動手段226aとの配置位置は、実施例1においては、第1基準手段224aが搬出口側(搬送方向前方側)に配置され、第1移動手段226aが搬入口側(搬送方向後方側)に配置されていた。一方、実施例2においては、第1基準手段224aが搬入口側(搬送方向後方側)に配置され、第1移動手段226aが搬出口側(搬送方向前方側)に配置されている。回転軸140が、コンベアフレーム102よりもかなり下方の位置に配置されている点である。1対のコンベアフレーム102は、その搬出口側において、支持ベース142に固定される。支持ベース142の下面には、L字状の1対の回動連結部材138が固定される。それぞれの回動連結部材138は、垂直部と搬出口側に延びる水平部とを有し、垂直部が支持ベース142に固定され、水平部の先端側には軸孔が設けられる。この軸孔に回転軸140が挿通され、固定される。この回転軸140を受ける軸受部材136は、本体フレームに固定された傾斜コンベア支持フレーム134に固定される。この場合は、回動手段132による回転中心が、コンベアフレーム102よりもかなり下方の位置にあるため、上述の実施例1に比べて、より搬出口に近い位置に板状部材Aを停止、位置決めすることができる。また、搬送方向下流側に位置する回転軸140の軸心を中心に、コンベア手段100の搬送方向上流側を回転させ、下降させることで、コンベア手段100の所定の位置に停止した板状部材Aを搬出口側に配置された第1基準手段224a側に近づけて載置させることができる。よって、板状部材Aの位置決め動作を行う際に、板状部材Aが基準部材に当接するまでの移動距離が短くなり、載置台に載置した後の板状部材Aの位置決め動作を効率よく行うことができる。また、回転軸140の軸心がコンベア手段100より下側に配置されているので、コンベア手段100全体を搬送位置から下側に移動させることができ、実施例1に比べて小さな移動で板状部材Aを載置台に載置することが可能となり、載置効率の向上が可能となる。
【符号の説明】
【0043】
1 生産ライン 2 移送装置 A 基板(板状部材)
10 生産装置 12 本体(装置本体)
14 第1移送手段(コンベア) 16 第2移送手段(コンベア)
200 位置決め手段 100 コンベア手段(コンベア部)
120、132 回動手段 122 軸受部材 130 回転軸
150 傾斜移動手段(昇降手段) 170 搬送規定手段(移動規制手段)
172 搬送規定部材(搬送規定部材) 174 取付部材
200 位置決め手段(位置決め部) 202 載置台
204 中央載置部材 206 第1載置部材 208 第2載置部材
212 第1支持部材 214 第2支持部材
224a 第1基準部材 224b 第1基準動作手段
226a 第1移動部材 226b 第1移動部材動作手段
228a 第2基準部材 228b 第2基準動作手段
230a 第2移動部材 230b 第2移動部材動作手段
232 当接部 234 載置部 300 作業手段(ガントリータイプ)
302 本体フレーム 304 傾斜コンベア取付けフレーム
304 コンベア手段支持フレーム 402 乗継手段(ローラ)入口
404 乗継手段(ローラ)出口

【特許請求の範囲】
【請求項1】
板状部材を搬送して位置決めする生産装置であって、
前記板状部材を搬入する第1移送手段、及び、前記板状部材を搬出する第2移送手段の間で前記板状部材を搬送するコンベア手段と、
前記コンベア手段の搬送方向一方端部に構成され、前記コンベア手段を回動可能に支持するコンベア回動支持手段と、
前記コンベア手段の搬送方向他方端部に構成され、前記コンベア手段を水平状態である搬送位置及び傾斜状態である載置位置の間で移動させる傾斜移動手段と、
前記コンベア手段から前記板状部材を受取り、該受け取った前記板状部材を位置決めする位置決め手段と、を備える、ことを特徴とする生産装置。
【請求項2】
前記コンベア回動支持手段は、前記コンベア手段の搬送方向下流側の端部に接続され、搬送方向と直交する水平軸である軸体と、該軸体を回動自在に軸支し、前記コンベア手段を支持、固定する支持部材に取り付けられた軸受と、を有し、
前記傾斜移動手段は、前記コンベア手段の搬送方向上流側の端部に接続され、前記コンベア手段を上下に昇降させる昇降手段と、該昇降手段による前記コンベア手段の昇降移動を規制する移動規制手段と、を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の生産装置。
【請求項3】
前記コンベア手段に当接され、コンベア手段の上昇位置を規制し、調整する上昇位置調整部材(搬送規定部材172)と、該上昇位置調整部材を支持する上昇位置調整支持部材(取付部材174)とを有する前記移動規制手段を、更に備えることを特徴とする請求項1または2に記載の生産装置。
【請求項4】
前記位置決め手段は、
前記板状部材が移載される載置台と、
前記コンベア手段の搬送方向の前記一方端部側に配置され、前記板状部材の前記一方端部側に当接される基準部材と、
前記コンベア手段の搬送方向の前記他方端部側に配置され、前記板状部材の前記他方端部側に当接される当接部材と、
前記当接部材を搬送方向又は搬送方向と直交する方向に移動させる当接移動手段と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の生産装置。
【請求項5】
前記板状部材は、前記一方端部及び前記他方端部に対向する辺によって画定され、前記載置台からはみ出す側端部を備える矩形部材であり、
前記当接部材は、該側端部を下側から支持する側端部支持部材を備えることを特徴とする請求項4に記載の生産装置。
【請求項6】
前記位置決め手段は、更に前記基準部材の基準位置を移動する基準位置移動手段を構成することを特徴とする請求項4に記載の生産装置。
【請求項7】
更に、前記コンベア手段の上方に配置され、上下方向、及び、搬送方向または搬送方向と直交する水平方向のいずれかの方向に移動自在で、位置決めされた前記板状部材に所定の処理を施す作業手段を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の生産装置。
【請求項8】
前記生産装置は、他の前記生産装置と共に、前記コンベア手段を含んで形成される搬送ラインの搬送方向に複数配置されて生産ラインを形成することを特徴とする請求項7に記載の生産装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−201506(P2012−201506A)
【公開日】平成24年10月22日(2012.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−70989(P2011−70989)
【出願日】平成23年3月28日(2011.3.28)
【出願人】(391032358)平田機工株式会社 (107)
【Fターム(参考)】