説明

田植機

【課題】機体の左右バランスが良好とさせて安定した植付作業が行える田植機を提供する。
【解決手段】植付部15の左右傾きを調節するローリング制御装置99と、苗載台16の苗送り軸を駆動する苗送りケース59とを備え、ローリング制御装置99によって植付部15がローリング支点軸97回りに回動して左右傾動するように構成した構造であって、ローリング支点軸97を中心に、植付部15の一側にローリング制御装置99を、植付部15の他側に前記苗送りケース59を振分け配置させた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は苗載台及び苗植付爪を備えて連続的に苗植作業を行う田植機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1には、植付部の左右傾きを調節するローリング制御装置と、苗載台の苗送り軸を駆動する苗送りケースとを備え、ローリング制御装置によって前記植付部がローリング支点軸回りに回動して左右傾動する構造が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−184426号公報
【発明の概要】
【0004】
特許文献1では、ローリング支点軸が設けられたヒッチブラケットにローリング制御装置を配置し、植付部の一側に苗送りケースを配置しているから、機体の左右バランスが悪く安定した植付作業が行えないという懸念がある。
【0005】
本発明は、上記問題を解決するものであり、機体の左右バランスが良好とさせて安定した植付作業が行える田植機を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明における田植機は、エンジンを搭載した走行車と、苗載台及び苗植付爪を備える植付部とを設けた田植機において、前記植付部の左右傾きを調節するローリング制御装置と、前記苗載台の苗送り軸を駆動する苗送りケースとを備え、前記ローリング制御装置によって前記植付部がローリング支点軸回りに回動して左右傾動するように構成した構造であって、前記ローリング支点軸を中心に、前記植付部の一側に前記ローリング制御装置を、前記植付部の他側に前記苗送りケースを振分け配置させたことを特徴とするものである。
【0007】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の田植機において、苗載台を支持する左右サイドフレームを備え、前記左右サイドフレームをヒッチブラケットの左右両側に設けた構造であって、前記ローリング支点軸を配置したヒッチブラケットと一方のサイドフレームとの間に、ローリング制御装置を配置し、前記一方のサイドフレームの上端側とヒッチブラケットの下端側とをステーで連結する一方、他方のサイドフレームの外方に前記苗送りケースを配置し、前記他方のサイドフレームと前記ヒッチブラケットとの間に、苗の植付深さ調節用の植深調節部材を配置したことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、エンジンを搭載した走行車と、苗載台及び苗植付爪を備える植付部とを設けた田植機において、前記植付部の左右傾きを調節するローリング制御装置と、前記苗載台の苗送り軸を駆動する苗送りケースとを備え、前記ローリング制御装置によって前記植付部がローリング支点軸回りに回動して左右傾動するように構成した構造であって、前記ローリング支点軸を中心に、前記植付部の一側に前記ローリング制御装置を、前記植付部の他側に前記苗送りケースを振分け配置させたものであるから、ローリング制御装置と苗送りケースとを左右バランス良く植付部に組込んで、機体全体のバランスを良好とさせて安定した走行を可能とさせると共に、植付精度を向上できる。
【0009】
また、請求項2に記載の発明によれば、苗載台を支持する左右サイドフレームを備え、前記左右サイドフレームをヒッチブラケットの左右両側に設けた構造であって、前記ローリング支点軸を配置したヒッチブラケットと一方のサイドフレームとの間に、ローリング制御装置を配置し、前記一方のサイドフレームの上端側とヒッチブラケットの下端側とをステー110で連結する一方、他方のサイドフレームの外方に前記苗送りケースを配置し、前記他方のサイドフレームと前記ヒッチブラケットとの間に、苗の植付深さ調節用の植深調節部材を配置したものであるから、ステーで連結するという軽量構造でありながら、右サイドフレームの剛性を向上させて、ローリング性能を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】田植機の全体側面図。
【図2】田植機の全体平面図。
【図3】植付部の側面図。
【図4】植付部の平面図。
【図5】植付部の平面説明図。
【図6】植付部の概略正面図。
【図7】植付フレーム部の正面図。
【図8】植付フレーム部の側面図。
【図9】植付フレーム部の平面断面図。
【図10】植付フレーム左側平面図。
【図11】植付フレーム右側平面図。
【図12】植付フレームの断面説明図。
【図13】植付フレームの斜視説明図。
【図14】苗取出し部の説明図。
【図15】苗送りケース部の断面説明図。
【図16】変速軸部の説明図。
【図17】切換機構の説明図。
【図18】植付爪ユニットクラッチ部の説明図。
【図19】植付爪ユニットクラッチ部の外観説明図。
【図20】サイドバンパ部の説明図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳述する。図1は乗用田植機の側面図、図2は同平面図を示し、図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3に搭載させ、前後方向に長手状のミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して水田走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4後部のリヤアクスルケース7に水田走行用後輪8を支持させる。そして前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、作業者が搭乗する車体カバー11によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー11後側の運転台12上面に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0012】
また、図中15は4条植え用の苗載台16並びに複数の苗植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付フレーム20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付フレーム20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に苗植付爪17・17を取付ける。また前記植付フレーム20の左右両端側に左右サイドフレーム23・23を立設させて苗載台16を支持させ、植付フレーム20左右中央のヒッチブラケット24をトップリンク25及びロワーリンク26を含む昇降リンク機構27を介し走行車1に連結させ、走行車1に設ける油圧昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、該昇降シリンダ28の駆動時にリンク機構27を介し植付部15を昇降させると共に、植付部15の下降時には左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0013】
また、図中29は主変速レバー、30は機体の搭乗位置は勿論のこと機体から降りた位置で走行停止などの操作を可能とさせる苗継ぎレバー、31は植付昇降レバー、32は主クラッチペダル、33・33は左右ブレーキペダル、34は2条分均平用センタフロート、35は1条分均平用サイドフロート、36は4条用側条施肥機、37・37は後輪8の外側に配備させる補助車輪である。
【0014】
前記側条用施肥機36は、肥料を入れる肥料ホッパ38と、肥料を供給する肥料繰出部である肥料繰出ケース39と、フロート34・35の側条作溝器40にフレキシブル形搬送ホース41を介して肥料を排出させるターボブロワー型送風機42と、円筒形のエアタンク43とを備えると共に、エアタンク43右側端に送風機42を取付け、4条分4組の肥料繰出ケース39をエアタンク43上側に配設させ、肥料ホッパ38の後側に前記苗載台16の上端を近接配備させている。
【0015】
図3乃至図12に示す如く、前記植付フレーム20は各2条分用のパイプ製左右縦フレーム44a・44bと、左右縦フレーム44a・44bの前端間を連結するパイプ製横フレーム45とを備え、バルジ加工で形成する十字形フレーム継手(十字管継手)46を各縦フレーム44a・44b先端に溶接固定させ、回転軸47を介し前記ロータリケース21を継手46に回転自在に支持させると共に、バルジ加工で形成する左右十字形フレーム継手(十字管継手)48a・48bを縦フレーム44a・44bと横フレーム45に溶接固定させて、これら縦及び横フレーム44a・44b・45を一体連結させて軽量の植付フレーム20を低コストに形成するように構成している。
【0016】
また、右フレーム継手48bの前端部に植付入力軸49を設け、前記ミッションケース4のPTO軸からの駆動力を自在継手軸50を介し入力軸49に伝達させ、横フレーム45に内設する植付駆動軸51にベベルギヤ49a・52を介し入力軸49を連動連結させると共に、左右縦フレーム44a・44bに内設する植付爪駆動軸53をベベルギヤ52・54及び安全クラッチ55を介し植付駆動軸51に連結させ、前記回転軸47にベベルギヤ56a・56b及び植付爪ユニットクラッチ57を介し植付爪駆動軸53を連動連結させて、苗植付爪17の駆動を行うように構成している。
【0017】
さらに、苗載台16の左右方向の横送りと苗載台16上の苗の縦送りを行う苗送り軸58をアルミダイキャスト製の苗送りケース59を介し植付駆動軸51の左端に連動連結させるもので、左フレーム継手48aの左端取付部であるフランジ部60に苗送りケース59の一端側フランジ部61をボルト止め固定させ、ケース59の他端側に苗送り軸58の左端を挿入支持させ、ケース59内の駆動軸51と苗送り軸58間に高低変速用の2組の切換ギヤ62・63で形成する変速機構64を介在させ、機体略中心に対し苗送り軸58の左半分を苗縦送りカム軸65・右半分を苗台横送りネジ軸66に設けて、苗送り軸58の高低2速の回転駆動時に苗載台16の横送りと、苗載台16上の苗の縦送りを行うように構成している。
【0018】
図10、図11にも示す如く、前記植付フレーム20の前端下側に植付深さ調節支点軸67を回動自在に枢支させ、各フロート34・35後端上面のブラケット68・69を植付深さ調節リンク70・71を介し前記支点軸67に連結させ、センタフロート34の前端に連結する昇降リンク72によってフロート傾斜角度(植付深さ)の変化を検出すると共に、前記支点軸67に基端を固設する植深調節レバー73によって基準植付深さの調節を行うように構成している。
【0019】
なお、前記支点軸67の左右両端にはL形状の左右サイドバンパ74を取付部材75を介し折畳み自在に外方に突設させている。
【0020】
図8、図10、図11にも示す如く、左右筋引マーカ76を折畳み(起伏)自在に支持する左右マーカ支持ステー77の基端を左右フレーム継手48a・48bの外側上面に溶接固定させるもので、ステー77をL型パイプで形成し、前後方向の縦ステー部77aを継手48a・48b略中央で縦方向の略同一高さ面に線接触で溶接固定させ、横ステー部77bを縦フレーム44a・44bの前方で左右外方に臨ませ、横ステー部77b先端の取付軸78にマーカ台79を介しマーカ76を折畳み自在に支持させると共に、左ステー77の横ステー部77bを苗送りケース59の前方に位置させて該ケース59を保護するように構成している。
【0021】
また図13にも示す如く、前記支持ステー77は左右サイドフレーム23・23の基端を継手48a・48b側に取付ける左右の補強部材80・81の内側面にも縦ステー部77a基端を溶接固定させて、これらサイドフレーム23とステー77の支持強度を向上させるように構成している。
【0022】
図14にも示す如く、苗載台16下端の苗取出板82を上下動させて苗取量を調節する苗取調節板83を、植付フレーム20のガイド部材84にガイドロッド85を介し上下動自在に支持させ、調節板83のフック86に係合させる係合板87を左右方向の苗取量調節軸88に設け、該苗取量調節軸88の左端側に連結する苗取量調節レバー89の操作によって、苗植付爪17が取出す1株分の苗量の調節を行うもので、苗送りケース59に固設する軸受板90と前記右補強部材81に苗取量調節軸88の横軸部88aの左右両端側を回動自在に支持させ、苗送りケース59より外方で横軸部88aの左端側を前方に略90度に折曲げて前後方向の縦軸部88bに形成し、苗送りケース59の前方で縦軸部88bの前端を内方に略90度に折曲げて、レバー取付部88cに形成して、該取付部88cにL形状の調節レバー89基端を2本のボルト91で固定させ、レバー89先端をレバーガイド92を介し前方斜上方に延設させ、左後輪8と補助車輪37間に臨ませるように設けて、各部88a・88b・88cで苗送りケース59を囲んで保護すると共に、ケース59と苗取量調節軸88の隙間93で前記搬送ホース41の位置決めを行うように構成している。
【0023】
前記ヒッチブラケット24はトップリンク25及びロワーリンク26を連結させる上下リンク軸94・95を有し、植付フレーム20の横フレーム45略中央に溶接で抱持固定する支点部材96をブラケット24の下端にローリング支点軸97を介して回動自在に連結させ、ブラケット24上端の取付座98に油圧ローリングシリンダ99を取付け、シリンダ99のピストンロッド100先端を右サイドフレーム23上端の固定ブラケット101に連結させ、複動型の前記シリンダ99を往復駆動するギヤポンプ102と、該ポンプ102を正逆駆動する可逆型電動モータ103と油タンク104とをシリンダ99に一体的に設け、前記取付座98上面に固設する受板105と苗載台16裏側面の左右端のブラケット間にローリング補正バネ106を張設して、ヒッチブラケット24左側の横フレーム45のセンサ台107に設けた振子型ローリングセンサ108が植付部15の傾斜を検出するとき、シリンダ99のピストンロッド100を進退制御して支点軸97回りに植付部15を左右に揺動させて植付部15の水平保持を図るように構成している。
【0024】
また、前記横フレーム45と支点部材96右端とに溶接固定させるブラケット109を設け、該ブラケット109と右サイドフレーム23上端のブラケット101と間を斜めステー110で補強連結させて、最も軽量構造のもので右サイドフレーム23の剛性を向上させて、ローリング性能の確保を図るように構成している。
【0025】
さらに、前記ブラケット109で苗送り軸58の略中間を回転自在に支持させるもので、右支持ステー77に固設する軸受板111とブラケット109間に軸受112を介し前記横送りネジ軸66両端を支持させ、前記縦送りカム軸65の右端を継手113を介しネジ軸66左端に、また左端を苗送りケース59にそれぞれ連結支持させて、これら左右に分割される縦送りカム軸65及びネジ軸66を両持ち構造とさせて支持強度を向上させると共に、縦送りカム軸65の右端を同一軸芯でネジ軸66に連結させて縦送り精度を向上させるように構成している。前記カム軸65は鉄製中空パイプで、またネジ軸66は中実鉄材で形成して、機体中心より左側に前記苗送りケース59とカム軸65、右側に重さの大きいネジ軸66を振り分け配置させて、左右のバランスを良好とさせるように設けている。
【0026】
また、前記ネジ軸66には滑り子114をネジ結合させ、苗載台16に滑り子受け115を介して滑り子114を連結させて、ネジ軸66の一方向の回転時に苗載台16を左右往復移動させると共に、前記縦送りカム軸65には左右縦送りカム116を有して、苗載台16が左右移動端まで移動するときには従動カム117に縦送りカム116を当接させ一方向クラッチ118を介し縦送りローラ軸119を一方向に回転させて、苗載台16下端側に設ける上下一対のローラ軸119・120の縦送りローラ121・122間に巻回する縦送りベルト123を苗1株分下端方向に移動させるように構成している。
【0027】
図15乃至図17にも示す如く、前記苗送りケース59を連結させるフレーム継手48aは、苗送りケース59を取付固定するフランジ部60をフレーム継手48aの一端側に設け、フランジ部60より一定長さ突出させるフレーム継手48aの外側端に嵌合するインロー嵌合部124を苗送りケース59の一側内面に設けると共に、該嵌合部124の外端にテーパ面125を形成し、Oリング126をテーパ面125と継手48a間に介在させて、フランジ部60・61のボルト127による固定時には継手48aとケース59間の気密保持を簡単構成で低コストな手段によって図るように構成している。
【0028】
前記苗送りケース59には植付駆動軸51とは別体の変速軸128を設け、前記ベベルギヤ52の内側にスプライン穴129を形成して、該スプライン穴129に駆動軸51左端と変速軸128右端とを嵌合させて駆動軸51に変速軸128を一体連結させて、苗送りケース59の取外し時には変速軸128も一体で容易に取外し可能とさせるように構成している。
【0029】
また、前記継手48aとベベルギヤ52との間にベアリング130を介設して、継手48a一端側にベベルギヤ52を回転自在に支持させ、ベアリング130位置より外端の継手48a外側面にフランジ部60を溶接固定させて、ベアリング130の嵌合する継手48a嵌合面の内径aよりフランジ部60を溶接する継手48a内周面の内径bを大(a<b)に形成して、フランジ部60の溶接歪みで継手48aが多少変形してもベアリング130の組立には悪影響を与えないように構成している。
【0030】
さらに、前記苗送りケース59は縦ケース部59aと横ケース部59bとを有するL形状に形成し、横ケース部59bの右端にフランジ部61を形成し、縦ケース部59aに切換ギヤ62・63で形成する変速機構64を、横ケース部59bに変速切換機構131を組込むもので、前記切換ギヤ62・63は変速軸128に遊転支持する駆動側ギヤ62a・63aと、縦送りカム軸65左端に結合固定する従動側ギヤ62b・63bとを有すると共に、前記切換機構131は変速軸128のキー溝132内に埋設して先端をシートバネ133力でギヤ62a・63aのキー溝134に択一的に係合させるシフトキー135と、シフトキー135にシフトリング136及びシフター137を介して連結させる切換レバー138とを有し、切換レバー138の左端操作部138aを苗送りケース59左外方の前側に突出させて、切換レバー138の左右方向の押引操作によって高低2速の横送り速度の切換を行うように構成している。
【0031】
また、前記切換ギヤ62・63はシフト135と係合する側のギヤ62a・63aを鉄など金属材で、また他側のギヤ62b・63bを樹脂材で形成して、軽量化と耐久性の両方の向上を図るように構成している。
【0032】
図18、図19にも示す如く、前記植付フレーム20は前側のフレーム継手48a・48b内にコンパクトに各ベベルギヤ49a・52・54を組込むと共に、後側のフレーム継手46にコンパクトに各ベベルギヤ56a・56b及び植付爪ユニットクラッチ57を組込んで、構造の簡単化と低コスト化を図るもので、植付爪ユニットクラッチ57は回転軸47に遊転支持するベベルギヤ56bに固定クラッチ部139を、回転軸47に左右摺動自在にスプライン嵌合させる摺動体140に可動クラッチ部141をそれぞれ形成し、常時はクラッチバネ142によって摺動体140を押圧してクラッチ部139・141を結合(オン)させると共に、摺動体140をバネ142力に抗し後退させるクラッチ操作部材143をフレーム継手46に進退自在に設けて、操作部材143をレバー144などを介し苗載台16裏側のユニットクラッチレバー(図示せず)に連結させて、該クラッチレバー操作によって植付爪ユニットクラッチ57の入切を行うように構成している。
【0033】
図20(1)(2)に示す如く、前記サイドバンパ74は支点軸67の両端に固設する側面視コ形状の取付部材75にバンパ折曲垂直部74aを上下動自在に挿通させ、取付部材75より下方に突出させる垂直部74aのバネ座145と取付部材75間に圧縮バネ146を介設させると共に、取付部材75の左端面及び前面に当接させるL形状の位置規制板147を垂直部74aに固定させ、規制板147の後方への回動を阻止するストッパ部148を取付部材75に設け、規制板147と取付部材75左端面との当接位置ではバンパ水平部74bを支点軸67の延長方向に突出状態とさせて苗取出板82などを保護する一方、バネ146に抗しバンパ74を上方に引上げ前方に水平部74bを略90度回動させ、規制板147と取付部材75前面とを当接させるバンパ収納位置のとき機体巾を縮小させて運搬車への積込みや格納を容易に可能とさせるように構成している。
【0034】
ところで、前記苗送りケース59内は2軸65・128で構成し、2組の切換ギヤ62・63やシフトキー135の簡単な変速機構64及び切換機構131を覆う構成のため、型代を低く抑え低コストで小型軽量に形成すると共に、ケース本体側にボルト149を介し固定させる左側面部のケース蓋150を取外して、ギヤ62・63の交換や点検など容易に可能とさせてメンテナンス性を向上させることができる。
【0035】
また、横ケース部59bを長尺形状とし、縦ケース部59aとフランジ部61との間の距離を大とさせて、ボルト127の付け外し作業で工具類を使用する場合には、工具類を容易にボルト127位置まで挿入させてケース59の良好な着脱作業を可能とさせることができる。
【0036】
以上のように、植付部15は植付フレーム20をパイプフレームで形成して構成の簡単化と軽量化を図るものであり、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、左右筋引マーカ76を折畳み自在に支持するマーカ支持ステーであるマーカ支持部材77とを備え、マーカ支持ステー77の後端を植付フレーム20に固定させると共に、先端側を機体外方に折曲形成させたことによって、従来の如く植付深さ調節の都度にマーカ76の支持角度を変化させることなく、またマーカ76の収納操作時にも苗載台16や、本機に装備する施肥部である施肥装置36にマーカ76を当接させる不都合なく、植付部15にコンパクトにマーカ76を組込んで機体前後長を短縮化し、機体の前後バランスを良好とさせると共に、マーカ76の収納姿勢を従来に比べ起立姿勢とさせて、マーカ収納操作時にはマーカ76に付着する泥土の作業者側への飛散を防止させ、また、マーカ支持ステー77の折曲位置の適宜変更で植付フレーム20など使用部品を共通とさせた他機種・他仕様への展開も可能とさせてコスト低減を図ることができる。
【0037】
また、植付フレーム20を接続固定するフレーム継手48a・48bの外側面にマーカ支持ステー77の長手方向の線接触部を溶接固定させたことによって、フレーム継手48a・48bの外側面にマーカ支持ステー77を高強度に保持させて、マーカ76の耐久性を向上させることができる。
【0038】
さらに、苗載台16を支持するサイドフレーム23とフレーム継手48a・48bの補強部材80・81にマーカ支持ステー77を固定させたことによって、マーカ支持部材用としての特別な補強部材を設けることなく、マーカ支持ステー77を強固にフレーム継手48a・48bに固定させて、軽量且つ低コストな手段でマーカ支持ステー77の強度向上を図ることができる。
【0039】
また、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20の左右一側に配設して苗送り軸58を駆動する苗送りケース59と、左右筋引マーカ76を折畳み自在に支持するマーカ支持ステー77とを備え、マーカ支持ステー77の後端を植付フレーム20に固定させ、前端側を機体外方に折曲形成させると共に、マーカ支持ステー77の折曲部である横ステー部77bを苗送りケース59前方に配置させることによって、従来の如く植付深さ調節の都度にマーカ76の支持角度を変化させることなく、またマーカ76の収納操作時にも苗載台16や、本機に装備する施肥装置36にマーカ76を当接させる不都合なく、植付部15にコンパクトにマーカ76を組込んで機体前後長を短縮化し、機体の前後バランスを良好とさせると共に、マーカ76の収納姿勢を従来に比べ起立姿勢とさせて、マーカ収納操作時にはマーカ76に付着する泥土の作業者側への飛散を防止させ、また、マーカ支持ステー77の折曲位置の適宜変更で植付フレームなど使用部品を共通とさせた他機種・他仕様への展開も可能とさせてコスト低減を図り、さらには苗送りケース59前方をマーカ支持ステー77で保護して苗送りケース59の損傷を防止し耐久性を向上させることができる。
【0040】
さらに、フロート支持部材である支点軸67の一端側に設ける保護部材であるサイドバンパ74とマーカ支持ステー77との間に苗送りケース59を配設させることによって、バンパ74とマーカ支持ステー77とで苗送りケース59を前後から保護して、苗送りケース59の損傷のない良好な設置を可能とさせると共に、横送り速度切換用の切換レバー138を苗送りケース59に設けた場合には、切換レバー138に夾雑物が引掛るなどの懸念を解消させて切換レバー138の誤操作を防止することができる。
【0041】
また、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20を接続固定するフレーム継手48a・48bと、苗の横送り及び縦送りを行う苗送り軸58を駆動する苗送りケース59とを備え、苗送りケース59を取付固定するフランジ部60をフレーム継手48aの一端側に設けると共に、フランジ部60より突出させるフレーム継手48aの外側端に嵌合するインロー嵌合部124を苗送りケース59の一側内面に設けたことによって、苗送りケース59内に横送り変速用の切換ギヤ62・63や切換機構131などを残したまま、一体的に苗送りケース59の植付部側に対する取付け及び取外しを容易に可能とさせて、苗送りケース59の取付精度を向上させると共に、切換ギヤ62・63や切換機構131など横送り変速機構64のメンテナンスを良好とさせることができる。
【0042】
さらに、植付フレーム20内の駆動部材である駆動軸51を支持する軸受部材であるベアリング130をフレーム継手48aの一端側内面に設け、ベアリング130より外側端でフレーム継手48aにフランジ部60を固定させると共に、フレーム継手48aの内径をベアリング130位置よりフランジ部60位置側を大に設けて、フレーム継手48aにフランジ部60を溶接によって固着させた場合に、溶接歪みでフレーム継手48aが多少変形してもベアリング130の組付に支障を与えることのない精度良好なベアリング130の組付を行うものである。
【0043】
またさらに、フランジ部60に固定させる苗送りケース59のフランジ部61内面にテーパ部であるテーパ面125を形成し、フランジ部60(継手48a)とテーパ面125間にOリング126を介設して、従来のオイルシールなど使用するものに比べ構成簡単にして低コストとさせ、例え溶接歪みでフレーム継手48aが変形しても追加工などすることなく気密性を確保すると共に、テーパ面125とOリング126の反力とによって苗送りケース59の容易にして正確な位置決めを可能とさせるものである。
【0044】
また、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20の左右一側に配設して苗送り軸58を駆動する苗送りケース59とを備え、苗送りケース59は植付フレーム20に連結する横ケース部59bと、苗送り軸58に連結する縦ケース部59aとの略L字形に形成し、横送り速度を変速する変速機構64を縦ケース部59aに、変速機構64を切換える切換機構131を横ケース部59bに設けることによって、低コストで小型に設ける苗送りケース59によって苗載台16の横送り速度の変更を容易に可能とさせて、苗送りケース59周辺のスペースを良好に確保し、設計や付属部品設置の自由度を増大させると共に、苗送りケース59内に変速機構64や切換機構131を残したままのケース59の取外しも容易に可能とさせて変速機構64や切換機構131などのメンテナンス性を向上させることができる。
【0045】
さらに、変速機構64を複数組の切換ギヤ62・63で形成し、切換機構131で操作する側のギヤ62a・63aを金属で相手側ギヤ62b・63bを樹脂で形成することによって、金属及び樹脂製のギヤ62a・62b・63a・63bの組合せによって摩擦を小さく抑え滑らかな回動と、軽量化を可能とさせると共に、切換機構131にシフター137などを用いた場合のギヤ62a・63a側の強度不足を解消させ、ギヤ62・63形状を小形状に保って苗送りケース59の大型化を防止することができる。
【0046】
また、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20の左右一側に配設して苗送り軸58を駆動する苗送りケース59と、苗載台16の苗取量を調節する苗取量調節部材である苗取量調節軸88を備え、苗送りケース59の後方から側方を迂回させて前方に苗取量調節軸88の先端側を突設させることによって、苗送りケース59の外方を苗取量調節軸88で保護して苗送りケース59の耐久性を向上させると共に、施肥部36の装着時には苗取量調節軸88を施肥ホース41の案内部材として活用してホース41の損傷のない良好な支持を可能とさせることができる。
【0047】
さらに、苗取量調節軸88を横部材である横軸部88aと縦部材である縦軸部88bを略L字形に一体的に組合せた構造に形成して、部品点数を削減させた簡単構造に苗取量調節軸88を形成して、組立の容易化とコストの低減化を図ると共に、横軸部88aと縦軸部88bとの連結部を彎曲状の曲げ部に形成することによって、夾雑物が引掛るなどの不都合も防止することができる。
【0048】
またさらに、苗載台16を支持するサイドフレーム23の補強部材80・81に苗取量調節軸88を支持させて、苗取量調節軸88を支持する支持部材の部品点数を削減させて、構造の簡単化とコストの低減化を図ることができる。
【0049】
また、苗載台16の苗取量を調節する苗取量調節操作部材である苗取量調節レバー89を植付部15の側方に備えると共に、後輪の外方で且つ機体前方に向け調節レバー89の操作部を突出させることによって、運転席位置からの作業者の身体の捻り量を可及的に小さく抑えて苗取量調節レバー89の操作性を向上させると共に、苗取量調節レバー89の回動角の自由度を高めるなど配置などでの容易化を図ることができる。
【0050】
さらに、後輪8とこの外側の補助車輪37間に苗取量調節レバー89を配置させることによって、後輪8と補助車輪37間の限られたスペースを有効利用して苗取量調節レバー89を配設させ、植付部15へのコンパクトな組込みを容易に可能とさせることができる。
【0051】
またさらに、後輪8の一側方に苗取量調節レバー89を、後輪8を挾んで他側方に植付深さを調節する植深調節操作部材である植深調節レバー73を配置させることによって、作業中の操作を必要とするこれらレバー73・89を機体中心に対して同一側方に近接配備させて、これらの操作性を向上させることができる。
【0052】
また、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20に苗送りケース59を介し連結する苗送り部材である苗送り軸58とを備え、苗送り軸58は一端側に縦送りカム軸65を、他端側に横送りネジ軸66を形成すると共に、これらカム軸65及びネジ軸66を機体中心より左右に振り分け配置させたことによって、植付部15の左右重量バランスを良好とさせて苗植付精度を安定維持させると共に、縦送りカム軸65の縦送りカム116及び横送りネジ軸16の滑り子114を機体中央から左右に振分けてこれらのメンテナンスを容易とさせることができる。
【0053】
さらに、植付フレーム20に横送りネジ軸66の両端を連結支持させると共に、該ネジ軸66と苗送りケース59とに縦送りカム軸65の両端を支持させて、苗送りケース59と横送りネジ軸66を植付フレーム20に精度良好に支持させると共に、縦送りカム軸65を苗送りケース59とネジ軸66に両持ち状に支持させて苗載台16の横送りと苗の縦送り精度を向上させることができる。
【0054】
さらに、苗送りケース59を植付フレーム20に連結する横ケース部59bと、上下方向の縦ケース部59aとを有する略L字形構造に形成し、縦ケース部59aより内方に縦送りカム軸65を延設させ、苗送りケース59とカム軸65とで形成する略コ字形の空間域に縦送りカム116を臨ませて、苗送りケース59と縦送りカム部の横方向のスペース幅を縮小させてこれらのコンパクトな組込みと、他部品設置や設計での自由度を拡大させることができる。
【0055】
ところで、従来は、例えば植付フレーム内の植付駆動軸の回転を横送りケースを介し横送り軸に伝達して苗載台を横送りする手段があるが、横送り速度を変更しようとする場合横送りケース内のギヤの掛け換えでしか変更が行えず手間がかかるなどの煩わしさがあるばかりでなく、ギヤなどの保守点検時でケース蓋を外してもギヤや軸が植付側に残るためその都度ギヤや軸の取外しなども必要とする手間の煩わしさがあるという問題があった。
また本機側からのPTO駆動力を入力する植付駆動ケース内に複数組の切換ギヤで構成する横送り変速機構を設けて、該変速機構からの変速出力を横送り軸に伝達して横送り速度の変更を行うようにした手段などもあるが、構造が複雑でケースも大型となるなどして重量が増大化したりコスト高となるという問題があった。
さらに、横送りケース内に変速用の複数組の切換ギヤを設け、1組のギヤの両方を樹脂性とした場合には、摩擦が大きなものとなってギヤの滑らかな回動が行えないなどの懸念がある。また切換ギヤの切換機構としてシフタを用いた場合シフタが作用するギヤが樹脂製では強度不足となり、一定強度以上を確保する場合にはギヤの厚みを厚くさせるなどしてケースが大型化するなどの懸念がある等の問題があった。
【0056】
上述したように、苗植付爪17を駆動する植付フレーム20と、植付フレーム20の左右一側に配設して苗送り軸58を駆動する苗送りケース59とを備え、苗送りケース59は植付フレーム20に連結する横ケース部59bと、横送り軸58に連結する縦ケース部59aとの略L字形に形成し、苗送り速度を変速する変速機構64を縦ケース部59aに、変速機構64を切換える切換機構131を横ケース部59bに設けるものであるから、低コストで小型に設ける苗送りケース59によって苗送り速度の変更を容易に可能とさせて、苗送りケース59周辺のスペースを良好に確保し、設計や付属部品設置の自由度を増大させると共に、苗送りケース59内に変速機構64や切換機構131を残したままのケース59の取外しも容易に可能とさせて変速機構64や切換機構131などのメンテナンス性を向上させることができるものである。
【0057】
また、変速機構64を複数組の切換ギヤ62・63で形成し、切換機構131で操作する側のギヤ62a・63aを金属で相手側ギヤ62ba・63bを樹脂で形成するものであるから、金属及び樹脂製のギヤの組合せによって摩擦を小さく抑え滑らかな回動と、軽量化を可能とさせると共に、切換機構131にシフター137などを用いた場合のギヤ62a・63a側の強度不足を解消させ、ギヤ62・63形状を小形状に保って苗送りケース59の大型化を防止することができるものである。
【0058】
さらに上記実施形態では、エンジン2を搭載した走行車1と、苗載台16及び苗植付爪17を備える植付部15とを設けた田植機において、前記植付部15の左右傾きを調節するローリング制御装置としての油圧ローリングシリンダ99と、前記苗載台16の苗送り軸58を駆動する苗送りケース59とを備え、前記油圧ローリングシリンダ99によって前記植付部15がローリング支点軸97回りに回動して左右傾動するように構成した構造であって、前記ローリング支点軸97を中心に、前記植付部15の一側に前記油圧ローリングシリンダ99を、前記植付部15の他側に前記苗送りケース59を振分け配置させたものであるから、油圧ローリングシリンダ99と苗送りケース59とを左右バランス良く植付部15に組込んで、機体全体のバランスを良好とさせて安定した走行を可能とさせると共に、植付精度を向上できる。
【0059】
また、苗載台16を支持する左右サイドフレーム23を備え、前記左右サイドフレーム23をヒッチブラケット24の左右両側に設けた構造であって、前記ローリング支点軸97を配置したヒッチブラケット24と一方のサイドフレーム23との間に、油圧ローリングシリンダ99を配置し、前記一方のサイドフレーム23の上端側とヒッチブラケット14の下端側とをステー110で連結する一方、他方のサイドフレーム23の外方に前記苗送りケース59を配置し、前記他方のサイドフレーム23と前記ヒッチブラケット24との間に、苗の植付深さ調節用の植深調節部材としての植深調節レバー73を配置したものであるから、ステー11で連結するという軽量構造でありながら、右サイドフレーム23の剛性を向上させて、ローリング性能を確保できる。
【符号の説明】
【0060】
1 走行車
2 エンジン
15 植付部
16 苗載台
17 苗植付爪
20 植付フレーム
58 苗送り軸
59 苗送りケース
97 ローリング支点軸
99 ローリング制御装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エンジンを搭載した走行車と、苗載台及び苗植付爪を備える植付部とを設けた田植機において、
前記植付部の左右傾きを調節するローリング制御装置と、前記苗載台の苗送り軸を駆動する苗送りケースとを備え、前記ローリング制御装置によって前記植付部がローリング支点軸回りに回動して左右傾動するように構成した構造であって、
前記ローリング支点軸を中心に、前記植付部の一側に前記ローリング制御装置を、前記植付部の他側に前記苗送りケースを振分け配置させたことを特徴とする田植機。
【請求項2】
苗載台を支持する左右サイドフレームを備え、前記左右サイドフレームをヒッチブラケットの左右両側に設けた構造であって、
前記ローリング支点軸を配置したヒッチブラケットと一方のサイドフレームとの間に、ローリング制御装置を配置し、前記一方のサイドフレームの上端側とヒッチブラケットの下端側とをステーで連結する一方、他方のサイドフレームの外方に前記苗送りケースを配置し、前記他方のサイドフレームと前記ヒッチブラケットとの間に、苗の植付深さ調節用の植深調節部材を配置したことを特徴とする請求項1に記載の田植機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【公開番号】特開2009−240317(P2009−240317A)
【公開日】平成21年10月22日(2009.10.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−142645(P2009−142645)
【出願日】平成21年6月15日(2009.6.15)
【分割の表示】特願2001−66976(P2001−66976)の分割
【原出願日】平成13年3月9日(2001.3.9)
【出願人】(000006781)ヤンマー株式会社 (3,810)
【Fターム(参考)】