説明

画像ノイズ検出装置及び画像ノイズ検出方法

【課題】単純な回路で幅広い種類の画像ノイズを検出する装置と方法を提供する。
【解決手段】デジタル映像信号の各成分(Y、Pb、Pr又はY、Cb、Cr又はR,G,B)について対象フレームとその前後のフレームの画素データから突出値を算出するデジタルフィルタ部と、各成分の突出値を2乗して加算する合成部と、合成された突出値を段階的な複数の閾値で判定する閾値判定部と、各閾値を越えた画素数をフレームごとに計数するカウンタ部と、カウンタ部の計数値を1フレーム分保持するレジスタ部と、レジスタ部から読み出したデータからノイズを含むか否かを判定するノイズ判定部と、各部の動作タイミングを生成するタイミング生成部を持つ。またノイズ判定部において、最小閾値に対応した度数に基づいて正規化係数を計算し、正規化係数と、最小閾値に対応した度数と、その他の閾値に対応した度数から正規化度数を計算してノイズ判定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、動画像に含まれるノイズを検出する装置および方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
動画像に含まれるノイズを検出する手法には、様々なものがある。
【0003】
特許文献1では、映像信号のフレーム間での差の二乗を平均して平方根を求める事によりノイズの実効値を計算する技術が開示されている。
【0004】
特許文献2では、現フレームと前フレームの対応画素の信号低減成分を基にして、ノイズ成分を算出する技術が開示されている。
【0005】
特許文献3では、現在のフレームと1フレーム期間だけ以前のフレームとの間の画像の差分レベルを画素単位で生成し、そのヒストグラムを生成してノイズを検出する技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】特許2741528号公報
【特許文献2】特開2004−297625号公報
【特許文献3】特開2006−245694号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来のノイズ検出装置では、検出できるノイズの種類が限定されたり、幅広い種類のノイズに対応すると構成が複雑になるという問題があった。
【0008】
本発明は、単純な構成で幅広い種類のノイズを検出する装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記問題を解決する為に、本発明のノイズ検出装置は、デジタル映像信号の各成分(Y、Pb、PrまたはY、Cb、CrまたはR,G,B)について対象フレームとその前後のフレームの画素データから突出値を算出するデジタルフィルタ部と、各成分の突出値を2乗して加算する合成部と、合成された突出値を段階的な複数の閾値で判定する閾値判定部と、各閾値を越えた画素数をフレームごとに計数するカウンタ部と、カウンタ部の計数値を1フレーム分保持するレジスタ部と、レジスタ部から読み出したデータからノイズを含むか否かを判定するノイズ判定部と、各部の動作タイミングを生成するタイミング生成部を持つことを特徴としている。
【0010】
また本発明のノイズ検出装置では、ノイズ判定部において、最小閾値に対応した度数に基づいて正規化係数を計算し、正規化係数と、最小閾値に対応した度数と、その他の閾値に対応した度数から正規化度数を計算してノイズ判定を行う方法を用いることを特徴としている。
【0011】
この発明によれば、ノイズ判定部を除けば単純な回路であり、最終的なノイズ判定はフレーム単位で行えば良いので、デジタルハイビジョンのような高ビットレートの映像でもリアルタイムでのノイズ検出が可能である。また、段階的な閾値での計数データを基にした正規化度数を計算してノイズ判定を行うことにより、動きの少ない映像に乗った僅かなノイズから動きの大きな映像に乗った大きなノイズまで、幅広い種類のノイズについて検出が可能である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、単純な回路で幅広い種類のノイズを検出することが可能なので、低コストで汎用的なノイズ検出器を実現できるという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明について説明する。
【0014】
図1は、本発明の画像ノイズ検出装置の構成を示すブロック図である。当該画像ノイズ検出装置は、動画像の有効画像範囲(垂直及び水平ブランキング期間を除く画像範囲)のデジタル信号に含まれるノイズを検出する機能を有する。
【0015】
この画像ノイズ検出装置では、複数のフレームが連続する動画像の現信号と、この現信号に対して前後1フレーム分の遅延処理を行ったフレーム遅延信号とから、対応する画素の突出値を生成する。突出値の生成は動画像データの3成分(Y、Pb、PrまたはY、Cb、CrまたはR,G,B)について行い、各成分の突出値をそれぞれ2乗して合計し、合成突出値とする。そして、合成突出値を複数の段階的な閾値と比較し、それぞれの閾値ごとに、閾値を越えた画素数をカウントする。閾値ごとにカウントされた値は、フレームごとにレジスタに保持する。更に、レジスタ部に保持されている値に基づいて正規化度数が計算され、正規化度数が所定の範囲内であるかを判定することによりノイズが存在するか否かを決定する。カウンタのリセット、レジスタへのロード、ノイズ判定のタイミングは、垂直同期信号を基にしたタイミング生成により制御される。
【0016】
上記画像ノイズ検出装置は、デジタルフィルタ部11、合成部12、閾値判定部13、カウンタ部14、レジスタ部15、ノイズ判定部16、タイミング生成部17を備えている。
【0017】
デジタルフィルタ部11は、動画像データの3成分(Y、Pb、PrまたはY、Cb、CrまたはR,G,B)について、現信号と前後1フレーム分の遅延処理を行ったフレーム遅延信号とから、対応する画素の突出値を生成する。生成された突出値は、合成部12へ送られる。
【0018】
合成部12は、デジタルフィルタ部11で生成された3成分ごとの突出値を合成するものであり、画素ごとに各成分の突出値をそれぞれ2乗して合計する。物理的な意味合いとしては、3成分の突出値を3次元空間のベクトルと考えた場合、その長さの2乗と考えられる。長さを求めるには平方根を計算する必要があるが、次の閾値判定部13での閾値を等間隔でなく2乗値の間隔とすることで、平方根の計算は不要となる。生成された合成突出値は、閾値判定部13へ送られる。
【0019】
閾値判定部13は、合成部12で生成された合成突出値を、複数の段階的な閾値で比較し、各閾値ごとに、例えば閾値を越えた場合に1、超えない場合に0を出力する。前述したように、閾値は等間隔でなく2乗値の間隔とする。例えば、間隔を5として5、10、15、20・・・とする代わりに、2乗値である25、100、225、400・・・とする。判定は画素ごとに行われ、閾値判定の結果はカウンタ部14に送られる。
【0020】
カウンタ部14は、閾値判定部13で生成された閾値ごとの判定結果を、対応する閾値ごとに画素単位でカウントする。各カウンタは、タイミング生成部17からの信号により、フレームの開始前に0にリセットされる。カウント結果は、レジスタ部15に送られる。この結果、合成突出値が各閾値をこえた画素の度数が、1フレーム分集計されることになる。
【0021】
レジスタ部15は、カウンタ部14で計数されたカウント結果を、閾値ごとにフレーム単位で保持する。タイミング生成部17からの信号により、フレームの終了時にカウンタ部14からロードされ、次のフレームでのロードまで保持される。保持されたカウント結果は、ノイズ判定部16に送られる。保持するのは、ノイズ判定をソフトウェアにて行う場合を想定しているためであり、ノイズ判定をハードウェアで行う場合で不要であれば省略してもよい。
【0022】
ノイズ判定部16は、タイミング生成部17からの信号により、レジスタ部15に保持されている閾値ごとのカウント結果を基に、画像にノイズが含まれているか否かをフレームごとに判定して結果を出力する。レジスタ部15が省略された場合は、カウンタ部14の出力をフレームの終了時に取得して判定を行う。
【0023】
タイミング生成部17は、動画像の垂直同期信号を基に、カウンタ部14におけるカウンタのリセット、レジスタ部15におけるカウンタ値のロード、ノイズ判定部16におけるノイズ判定の各タイミングを生成して供給する。ノイズ判定をソフトウェアにて行う場合は、プログラムからタイミング信号をポーリングして利用するか、あるいはタイミング信号をCPUに対する割り込み信号として利用することができる。
【0024】
以上で説明した構成では、動画像データの3成分(Y、Pb、PrまたはY、Cb、CrまたはR,G,B)の突出値を合成して判定を行っているが、合成を行わずに、閾値判定部13、カウンタ部14、レジスタ部15、ノイズ判定部16を3成分それぞれに用意するような構成でもよい。この場合は、閾値判定部13における閾値は、2乗値の間隔ではなく等間隔とする。またこの場合、3つのノイズ判定部のどれかがノイズの存在を示していれば、最終的にノイズが存在すると判定することになる。
【0025】
以上の様に構成された画像ノイズ検出装置においては、動画像の現信号に対し1フレーム前の信号と1フレーム後の信号が得られ、前後のフレームの対応する画素データの平均値を現フレームの画素データから引くことにより突出値が得られる。一般的にノイズは瞬間的に現れるので、突出値が大きければノイズである可能性が高くなる。しかし画素ごとの突出値のみでノイズを判定すると、動きの大きな画像では誤検出が多くなってしまうので、統計的な処理を行うことで誤検出を少なくする。そのために、複数の段階的な閾値による判別を行い、閾値ごとにそれを超えた画素の数を、1フレーム分計測する。計測された度数分布に対して適切なアルゴリズムによる判別を行うことで、動画像にノイズが存在するか否かが判定されることになる。
【0026】
図2は、図1中に示されるデジタルフィルタ部11内の、デジタルフィルタの構成を示すブロック図である。デジタルフィルタ部11に含まれる3つのデジタルフィルタは、全て同じ構成である。デジタルフィルタは、映像信号の1フレーム後の値を取得するためのFIFO111、映像信号の1フレーム前の値を取得するためのFIFO112、1フレーム後の値に係数を掛ける乗算器113、1フレーム前の値に係数を掛ける乗算器114、現フレームと前後のフレームの値から突出値を計算する加算器115を備えている。
【0027】
FIFO111は、1フレーム後の動画像の信号を1フレーム分遅延させ、現信号として出力する。ここで、現信号とはノイズ検出の対象となっているフレームの信号を意味し、動画像の最新の信号の意味ではない。任意の時刻に、FIFO111に入力されているのが1フレーム後の信号であり、出力されているのが現信号である。現信号は、FIFO112と加算器115に送られる。
【0028】
FIFO112は、FIFO111が出力した現信号を1フレーム分遅延させ、1フレーム前の信号として出力する。1フレーム前の信号は、乗算器114に送られる。
【0029】
乗算器113は、FIFO111の入力と同じ1フレーム後の動画像の信号を入力し、その値に−0.5を掛けた値を出力する。この出力は、加算器115に送られる。
【0030】
乗算器114は、FIFO112が出力した1フレーム前の動画像の信号を入力し、その値に−0.5を掛けた値を出力する。この出力は、加算器115に送られる。
【0031】
加算器115は、FIFO111が出力した現信号と、乗算器113が出力した1フレーム後の動画像の信号に−0.5を掛けた信号と、乗算器114が出力した1フレーム前の動画像の信号に−0.5を掛けた信号を合計して出力する。この出力が、デジタルフィルタの出力となる。
【0032】
このようなデジタルフィルタの構成により、動画像の現信号に対し1フレーム前の信号と1フレーム後の信号が得られ、前後のフレームの対応する画素データの平均値を現フレームの画素データから引くことにより突出値が得られる。
【0033】
図3のフローチャートを参照して、本発明のノイズ判定部16におけるノイズ判定方法を説明する。
【0034】
このノイズ判定方法は、最小閾値に対応する度数n1が所定の数以上かを判定するステップS1と、最小閾値に対応する度数n1から正規化係数mを計算するステップS2と、ループ変数iを2で初期化するステップS3と、i番目の閾値に対応する度数niが1以上か判定するステップS4と、正規化度数aiを計算するステップS5と、正規化度数aiが所定の範囲内かを判定するステップS6と、ループ変数iを1増やすステップS7と、ループ変数iが閾値の数を超えたかを判定するステップS8と、仮の正規化度数aixを計算するステップS9と、仮の正規化度数aixが所定の範囲内かを判定するステップS10と、ノイズを含まないことを示す判定結果を出力するステップS11と、ノイズを含むことを示す判定結果を出力するステップS12から構成される。
【0035】
処理が開始されると、まず最小閾値に対応する度数n1が所定の数以上かを判定するステップS1が実行される。n1は、レジスタ部15から取得される。n1が所定の数未満であれば、ステップS11へ移行する。これにより、最小閾値に対応する度数が所定の値未満の場合は、ノイズを含まないと判定することになる。n1が所定の数以上であれば、ステップS2へ移行する。
【0036】
ステップS2では、最小閾値に対応する度数n1から正規化係数mを計算する。式F1により得られる正規化係数mは、動きの小さな画像から動きの大きな画像までを統一的にノイズ判定するための係数である。計算された正規化係数mは、ステップS5とステップS9で参照される。ステップS2が終わるとステップS3に移行する。
【0037】
【数1】

【0038】
ステップS3では、ループ変数iを2に初期化する。ループ変数iは、ステップS4からステップS8までの処理の繰り返しを制御するための変数であると同時に、何番目の閾値に対する度数かを示すためのインデックスとして参照される。繰り返しの初回で処理するのが2番目の閾値に対する度数であるため、2に初期化する。ステップS3が終わるとステップS4に移行する。
【0039】
ステップS4では、ループ変数iを参照して、i番目の閾値に対応する度数niが1以上か判定する。niは、レジスタ部15から取得される。niが1以上であればステップS5へ移行する。niが0であればステップS9へ移行する。
【0040】
ステップS5では、i番目の閾値に対応する度数niと、最小閾値に対応する度数n1と、ステップS2で算出された正規化係数mから正規化度数aiを計算する。式F2により得られる正規化度数aiは、動きの小さな画像から動きの大きな画像までを統一的にノイズ判定するために正規化された度数であり、ステップS6で参照される。ステップS5が終わるとステップS6に移行する。
【0041】
【数2】

【0042】
ステップS6では、正規化度数aiが所定の範囲内かを判定する。所定の範囲とは、あらかじめ実際の動画像(ノイズを含むものとノイズを含まないもの)を使用して評価したうえで決定されるものであり、何番目の閾値かにより異なる値である。範囲内であればステップS7へ移行する。範囲外の場合は、ノイズが含まれていると判断してステップS12へ移行する。
【0043】
ステップS7では、ループ変数iを1増やしてステップS8へ移行する。
【0044】
ステップS8では、ループ変数iが閾値の数を超えていないか判定する。ループ変数iが閾値の数を超えていない場合は、次の閾値に対応する度数を処理するためにステップS4に移行する。ループ変数iが閾値の数を超えている場合は、ノイズが含まれないと判断してステップS11へ移行する。
【0045】
ステップS9は、ステップS4においてi番目の閾値に対応する度数niが0の場合に実行される。niが0であると、式F2において対数の計算がマイナス無限大になってしまうため、別途処理を行う必要がある。このステップでは、度数が1であったと仮定して、式F3により仮の正規化度数aixを計算する。計算された仮の正規化度数aixは、ステップS10で参照される。度数が1と仮定してノイズが含まれると判定されるなら、度数が0でもノイズが含まれると判定できる。ステップS9が終わるとステップS10に移行する。
【0046】
【数3】

【0047】
ステップS10では、仮の正規化度数aixが所定の範囲内かを判定する。所定の範囲とは、ステップS6におけるもの同じものである。範囲内であれば、ノイズが含まれないと判断してステップS11へ移行する。範囲外の場合は、ノイズが含まれていると判断してステップS12へ移行する。
【0048】
ステップS11では、フレームにノイズが含まれないことを示す判定結果を出力して、ノイズ判定処理を終了する。
【0049】
ステップS12では、フレームにノイズが含まれることを示す判定結果を出力して、ノイズ判定処理を終了する。
【0050】
図3のフローチャートのスタートからエンドまでの処理を、タイミング生成部17からのタイミング信号に従ってフレームごとに実行することで、フレームの画像にノイズが存在するか否かが判定される。
【0051】
以上説明したように、本発明によれば動きの少ない画像に乗った小さなノイズから、動きの大きな画像に乗った大きなノイズまで、広範囲のノイズを検出することができる。
【0052】
なお、本発明は上記構成そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。例えば、上記構成に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。また、上記構成から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】本発明の画像ノイズ検出装置の構成を示すブロック図である。
【図2】図1中に示されるデジタルフィルタの構成を示すブロック図である。
【図3】図1中に示されるノイズ判定部におけるノイズ判定方法を示す図である。
【符号の説明】
【0054】
11 映像信号の成分から突出値を算出するデジタルフィルタ部
12 各成分の突出値を合成する合成部
13 合成された突出値を段階的な閾値で判定する閾値判定部
14 閾値判定で閾値を越えたピクセルを計数するカウンタ部
15 フレームごとのカウンタ値を保持するレジスタ部
16 レジスタ部に保持されたカウンタ値をもとに判定を行うノイズ判定部
17 各部の動作タイミングを生成するタイミング生成部
111 映像信号の1フレーム後の値を取得するためのFIFO
112 映像信号の1フレーム前の値を取得するためのFIFO
113 1フレーム後の値に係数を掛ける乗算器
114 1フレーム前の値に係数を掛ける乗算器
115 現フレームと前後のフレームの値から突出値を計算する加算器
S1 最小閾値に対応する度数が所定の数以上かを判定するステップ
S2 最小閾値に対応する度数から正規化係数を計算するステップ
S3 ループ変数を2で初期化するするステップ
S4 ループ変数番目の閾値に対応する度数が1以上か判定するステップ
S5 正規化度数を計算するステップ
S6 正規化度数が所定の範囲内かを判定するステップ
S7 ループ変数を1増やすステップ
S8 ループ変数が閾値の数を超えたかを判定するステップ
S9 仮の正規化度数を計算するステップ
S10 仮の正規化度数が所定の範囲内かを判定するステップ
S11 ノイズを含まないことを示す判定結果を出力するステップ
S12 ノイズを含むことを示す判定結果を出力するステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル映像信号の各成分について対象フレームとその前後のフレームの画素データから突出値を算出するデジタルフィルタと、
各成分の突出値を2乗して加算する合成部と、
合成された突出値を段階的な複数の閾値で判定する閾値判定部と、
各閾値を越えた画素数をフレームごとに計数するカウンタ部と、
カウンタ部の計数値を1フレーム分保持するレジスタ部と、
レジスタ部から読み出したデータからノイズを含むか否かを判定するノイズ判定部を持ち、
前記合成された突出値が予め決めた複数の閾値を越える個数に基づいてフレームごとにノイズの有無を判定することを特徴とするノイズ検出装置。
【請求項2】
前記ノイズ検出装置において、
合成された突出値が最小閾値を越える度数(n1)と、
それから求められる正規化係数(m)と、
その他の閾値を越える度数(ni)とから各閾値ごとの正規化度数(ai)を求め、
この正規化度数(ai)が予め決められた範囲内か否かによりノイズの有無を検出することを特徴とする請求項1に記載のノイズ検出装置。
【請求項3】
デジタル映像信号の各成分について対象フレームとその前後のフレームの画素データから突出値を算出するデジタルフィルタと、
各成分の突出値を2乗して加算する合成部と、
合成された突出値を段階的な複数の閾値で判定する閾値判定部と、
各閾値を越えた画素数をフレームごとに計数するカウンタ部と、
カウンタ部の計数値を1フレーム分保持するレジスタ部と、
レジスタ部から読み出したデータからノイズを含むか否かを判定するノイズ判定部を持ち、
前記合成された突出値が予め決めた複数の閾値を越える個数に基づいてフレームごとにノイズの有無を判定することを特徴とするノイズ検出方法。
【請求項4】
前記ノイズ検出方法において、
合成された突出値が最小閾値を越える度数(n1)と、
それから求められる正規化係数(m)と、
その他の閾値を越える度数(ni)とから各閾値ごとの正規化度数(ai)を求め、
この正規化度数(ai)が予め決められた範囲内か否かによりノイズの有無を検出することを特徴とする請求項3に記載のノイズ検出方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate