説明

画像保管装置、画像表示装置、画像装置、情報処理装置、データ作成方法、及び記録媒体

【課題】 従来に比べて短時間で画像データへのアクセスを可能とする。
【解決手段】 画像発生装置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを保
管する画像保管装置において、前記画像データを受信する受信手段と、画像関連情報を作
成し、この画像関連情報とこの画像関連情報に続く前記画像データとを含むデータセット
を作成する処理手段と、このデータセットを保存する保存手段とを具備し、前記処理手段
は前記画像データに導くリード情報を前記関連情報の一部として作成することを特徴とす
る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像関連情報及び画像データからなるデータセットを作成する画像保管装置、
画像表示装置、画像装置、情報処理装置、データセット作成方法、及びこのデータセット
を作成するためのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
画像を発生、生成、等(以下、発生)する様々なタイプの画像装置が様々な目的で使用
されている。例えば、医用画像はX線診断装置、X線CT(Computed Tomo
graphy)装置(以下、CT装置)、MRI(Magnetic Resonanc
e Imaging)装置、核医学診断装置、超音波診断装置、内視鏡、等の医用画像装
置において発生される。発生された医用画像は通常、診断や治療、腫瘍等の患部発見、等
のために用いられる。このような医用画像は画像ファイリングサーバへ送信され保管され
ることが多い。
【0003】
典型的には、1又は2以上の医用画像に対する画像データは画像撮影された患者の様々
な情報や画像撮影条件を伴う。このような画像データに伴う情報(付帯情報)は通常、画
像を読影、診断、又は観察等をする医師により有用な情報として参照される。
【0004】
画像データ及び付帯情報がデータセットとしてネットワークを介して送信、画像ファイ
リングサーバに保管、等される場合、付帯情報が最初に位置し、画像データがこの付帯情
報に続くということが多い。従って、1又は2以上の画像を表示するために、表示装置は
通常、まず付帯情報にアクセスし、これを解析し、解析完了後に画像データを見つけるこ
とになる。このことは、画像表示を遅らせてしまう。つまり、医師が画像表示の指示操作
を行ってから実際の画像表示がなされるまでに時間がかかってしまう。これでは医師を苛
立たせてしまいかねない。
【0005】
この問題はDICOM(Digital Imaging and Communic
ation in Medicine)と呼ばれる良く知られたフォーマットにおいても
当てはまり得る。例えば特許文献1にはDICOMフォーマットによるデータセットにつ
いてより簡便に表示する方法が開示されているが、この方法では追加処理が必要となり、
また、依然として原画像表示において遅延を生じるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2002−41550号公報
【発明の概要】
【0007】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、従来に比べて短時間で画像データへの
アクセスを可能とする画像保管装置、画像表示装置、画像装置、情報処理装置、データ作
成方法、及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために請求項1記載の本発明の画像保管装置は、画像発生装置によ
り発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手段と、前記画像デー
タに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前記画像データと
を含むデータセットを作成する処理手段と、前記データセットを保存する保存手段と、を
備え、前記リード情報は第2のリード情報に導く第1のリード情報と前記画像データが1
画像に対するものであるときこの1画像に導く、前記画像データが複数の画像に対するも
のであるときこれら複数の画像のうちの1以上の画像に導く前記第2のリード情報とを含
むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために請求項4記載の本発明の画像保管装置は、画像発生装
置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手段と、前記画
像データに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前記画像デ
ータとを含むデータセットを作成する処理手段と、前記データセットを保存する保存手段
と、を備え、前記リード情報は前記画像データが複数の画像に対するものであることを示
す第1の識別情報とマルチフレーム情報に導く第1のリード情報とを含み、前記マルチフ
レーム情報は前記画像関連情報に含まれ前記複数の画像のうちの1以上の画像に導く第2
のリード情報を含むことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために請求項6記載の本発明の画像保管装置は、画像発生装
置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手段と、前記画
像データに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前記画像デ
ータとを含むデータセットを作成する処理手段と、前記データセットを保存する保存手段
と、を備え、前記少なくとも1の画像の各々に対するデータは2以上の部分に分割される
ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するために請求項13記載の本発明の画像保管装置は、画像発生
装置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手段と、前記
画像データに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前記画像
データとを含むデータセットを作成する処理手段と、前記データセットを保存する保存手
段と、を備え、前記受信手段が一連のN枚の画像に対する画像データを受信するとき前記
データセットはこの受信画像データの一部となるN枚未満の画像に対する画像データを含
むことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】画像保管通信システムの例を示す図。
【図2】画像関連情報及び画像データを含むデータセットを作成する流れの例を示すフローチャート。
【図3】画像関連情報のデータフォーマットの例を示す図。
【図4】画像関連情報のデータフォーマットの別の例を示す図。
【図5】図4に示すデータフォーマットによる画像表示動作の流れの例を示すフローチャート。
【図6】1画像に対する画像関連情報と複数の画像に対する画像関連情報とにおいて共通するデータフォーマットの例を示す図。
【図7】図6に示すデータフォーマットによる画像表示動作の流れの例を示すフローチャート。
【図8】図6に示すデータフォーマットの変形例を示す図。
【図9】図8に示すデータフォーマットによる画像表示動作の流れの例を示すフローチャート。
【図10】1画像に対する画像関連情報と複数の画像に対する画像関連情報とにおいて共通するデータフォーマットの別の例を示す図。
【図11】図10に示すデータフォーマットによる画像表示動作の流れの例を示すフローチャート。
【図12】画像関連情報及び画像データの一部を含むデータセットを作成する流れの例を示すフローチャート。
【図13】図12に示すフローチャートに従って作成されたデータセットのデータフォーマットの例を示す図。
【図14】画像データが複数の画像に対するものであるときの第1の分割画像データ及び第2の分割画像データの例を示す図。
【図15】画像データが複数の画像に対するものであるときの第1の分割画像データ及び第2の分割画像データの別の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の実施例について以下、図面を用いて説明する。近年、多くのコンピュータが様
々な目的に使用されている。例えば、インターネットやLAN(Local Area
Network)等のネットワークを介して様々な情報がコンピュータを使って送受信さ
れている。受信情報はコンピュータやサーバ等と呼ばれる保管装置に保存されることが多
い。このような情報は画像データを含む場合がある。コンピュータ自体は様々な装置に搭
載されており、また、ネットワーク通信を介して得られたものであるか否かを問わずスク
リーン上に現在表示されている画像を画像データとしてコピーしたり保存したりする機能
を有する場合がある。
【0011】
ネットワーク通信は社会インフラを発達させ、多くの社会分野で物事を容易に或いは便
利にしてきている。この1つの例として医用分野への適用がある。図1は医療施設で近年
普及しつつある画像保管通信システム(PACS:Picture Archiving
and Communication System)の一例を示す図である。
【0012】
図1に示すPACSは病院1、ネットワーク2、及び外部施設3を含んで構成される。
外部施設3は例えば別の病院、診療所、開業医院のような医療施設、或いは医師の自宅な
どである。医師が携帯可能なコンピュータを持ち歩く場合は、この外部施設3は医師自身
とも成り得る。
【0013】
病院1はファイリングサーバ11、CT装置12、MRI装置13、デジタルラジオグ
ラフィ装置(以下、DR装置)14、ワークステーション15、16、17、記録媒体1
8、及びルータ19を含んで構成される。ファイリングサーバ11、CT装置12、MR
I装置13、DR装置14、ワークステーション15、16、及びルータ19は病院LA
Nを介して互いに接続される。
【0014】
ファイリングサーバ11は画像保管装置の一例であり、コンピュータにより実現されて
もよい。ファイリングサーバ11は受信ユニット、プロセッサ、保管部、出力ユニット、
メモリドライバ、制御部、等を有する。保管部は画像データを含む様々な種類の情報を保
存可能な大容量記憶ディスクを1以上有する。受信ユニットは典型的には画像データ及び
/又は画像関連情報を病院LANを介してCT装置12、MRI装置13、及びDR装置
14から受信する。
【0015】
出力ユニットは通常、要求又は予め定められた指示に応じて病院LANを介して前記大
容量記憶ディスクに保存された画像データ及び/又は画像関連情報を出力(送信)する。
例えばディスクドライバのようなメモリドライバは記録媒体18から情報を読み出す。メ
モリドライバは例えば記録媒体18に記録された画像データ及び/又は画像関連情報を読
み出す。また、メモリドライバは記録媒体に情報を書き込むために使用されてもよい。こ
の書き込みされる情報はファイリングサーバ11に保存された画像データ及び/又は画像
関連情報を含んでも良い。
【0016】
CT装置12、MRI装置13、及びDR装置14は画像装置であり、CT画像データ
、MRI画像データ、及びDR画像データをそれぞれの画像発生ユニットから発生する。
なお、画像発生装置はこれらの装置に限られることはなく、これらの装置に加えて或いは
これらの装置に代えて例えばX線診断装置、核医学診断装置、超音波診断装置、及び/又
は内視鏡であってもよい。
【0017】
発生した画像データ及びこれに関連する情報(例えば、いわゆる付帯情報(以下、画像
関連情報)は典型的にはファイリングサーバ11に送信される。発生した画像データ及び
画像関連情報はまた要求又は予め定められた指示に応じてワークステーション15及び/
又は16に対して送信されてもよい。発生した画像データ及び画像関連情報は代わりに記
録媒体に記録されてもよい。これによりファイリングサーバ11又はワークステーション
15、16、17において読み出すことが可能となる。
【0018】
ワークステーション15、16、17は画像表示装置の例であり、ビューワとも呼ばれ
ることがある。ワークステーション15、16、17は例えば読影室や診察室に設けられ
る。図1において、ワークステーション17は病院LANに接続されていないが、記録媒
体18に記録された画像データ及び/又は画像関連情報を読み出すことが可能となってい
る。ワークステーション15、16もワークステーション17と同様に記録媒体18に記
録された画像データ及び/又は画像関連情報を読み出すことが可能となっている。さらに
ワークステーション15、16は基本的な動作として(例えば日常ルーチンとして)ファ
イリングサーバ11、CT装置12、MRI装置13、及び/又はDR装置14から画像
データ及び画像関連情報をそれぞれの受信ユニットにより受信する。
【0019】
これに加えて或いはこの代わりに、ワークステーション15、16はファイリングサー
バ11、CT装置12、MRI装置13、又はDR装置14にデータ送信要求を行い、病
院LANを介して画像データ及び/又は画像関連情報をそれぞれの受信ユニットにより受
信してもよい。ワークステーション15、16、17は病院LAN又は記録媒体18を介
して得られた画像データ及び/又は画像関連情報をそれぞれの表示部に表示することがで
きる。ワークステーション15、16、17は例えば医師又は看護士(以下、医師)によ
り使用される。
【0020】
記録媒体18は携帯型、つまり着脱可能なメモリディスクであり例えばCD−ROM、
DVD−ROM、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、半導体ディスク、等、そ
の種類や方式を問わない。記録媒体18は画像データ及び/又は画像関連情報を記録する
ために使用される。
【0021】
ルータ19は例えばファイリングサーバ11がネットワーク2を介して外部施設3の装
置と通信をする際に使用される。ルータ19はゲートウェイやファイアウォールとして病
院1で得られた情報のセキュリティのために動作する。ルータ19はまた後述する情報処
理装置として動作してもよい。
【0022】
ネットワーク2は公衆電話網、プライベート回線網、インターネット、等である。この
ネットワーク2は例えば光通信網や電気通信網のような有線回線網であってもよいし、無
線回線網であってもよい。
【0023】
外部施設3はPDA(Personal Digital Assistant)31
、ルータ32、及びワークステーション33を含んで構成される。PDA31は画像表示
装置の例であり、携帯型ビューワとして機能し得るものである。PDA31が無線で使用
されるときPDA31はネットワーク2において無線回線により基地局に直接接続される
ことができる。医師は携帯型コンピュータとしてPDA31を持ち歩くことができ、読影
するのに十分な解像度の画像データを得ることはできないかもしれないが、ほとんどどこ
にいても画像データ及び/又は画像関連情報を表示して観察することができる。
【0024】
ルータ32は例えばワークステーション33又はPDA31がネットワーク2を介して
ファイリングサーバ11と通信する際に使用される。ルータ32はゲートウェイやファイ
アウォールとして外部施設3で得られた情報のセキュリティのために動作する。ルータ3
2はまた後述する情報処理装置として動作してもよい。
【0025】
ワークステーション33は画像表示装置の例であり、ビューワとも呼ばれることがある
。ワークステーション33基本的な動作として(例えば日常ルーチンとして)ファイリン
グサーバ11、CT装置12、MRI装置13、及び/又はDR装置14から画像データ
及び画像関連情報を病院LAN、ルータ19、ネットワーク2、及びルータ32を介して
その受信ユニットにより受信する。これに加えて或いはこの代わりに、ワークステーショ
ン33はファイリングサーバ11、CT装置12、MRI装置13、又はDR装置14に
データ送信要求を行い、ルータ32、ネットワーク2、ルータ19、及び病院LANを介
して画像データ及び/又は画像関連情報をそれぞれの受信ユニットにより受信してもよい

【0026】
ワークステーション33が記録媒体18に記録された情報を読み出すことが可能である
とき、ワークステーション33は記録媒体18に記録された画像データ及び/又は画像関
連情報を読み出すようにしてもよい。ワークステーション33はネットワーク2又は記録
媒体18を介して得られた画像データ及び/又は画像関連情報をその表示部に表示するこ
とができる。ワークステーション33は例えば医師により使用される。
【0027】
上記した画像データは1画像のみに対するデータ及び必要に応じてその画像付帯情報(
以下、1画像に対する画像データ)又は複数の画像、一連の画像、又はマルチフレーム画
像に対するデータ及び必要に応じてそれぞれの画像付帯情報(以下、複数の画像に対する
画像データ)を含むものである。なお、画像データが複数の画像に対するものであるとき
いわゆるマルチフレーム情報が必要となるかもしれないが、これは画像関連情報に含まれ
てもよい。
【0028】
上記した画像関連情報はCT装置12、MRI装置13、又はDR装置14により画像
撮影された患者の情報を含んでもよい。患者の情報は例えば、患者名、患者識別情報(以
下、患者ID)及び患者の年齢のうちの1以上を含むかもしれない。画像関連情報はまた
当該患者について画像データが収集された検査に関する情報も含むようにしてもよい。検
査の情報は例えば検査日、画像の装置の種類、及び検査条件のうちの1以上を含むかもし
れない。
【0029】
送信、記録媒体18への書き込み、又は表示をする1以上の画像にアクセスし、これら
の画像を得る時間を短縮するために、画像関連情報は以下に示す方法で作成、形成される
かもしれないリード情報を含む。図2に示すフローチャート及び他の図面に示されるデー
タフォーマットはあくまで例であってその他の如何なる同様の、変形した、代わりの、或
いは可能な流れやデータフォーマットは本発明の範囲内における同様の目的に対して適用
し得るものである。
【0030】
1以上からなる画像関連情報を作成するソフトウェアプログラム(モジュール)がファ
イリングサーバ11、CT装置12、MRI装置13、DR装置14、ワークステーショ
ン15、16、17、33、PDA31、ルータ19、及び/又は32にインストールさ
れるようにしてもよい。これにより、当該ソフトウェアがインストールされた装置等が画
像関連情報を作成することができ、以下に説明する図面に示すフローチャートに従ってた
とえば画像表示を表示時間までの時間を短縮して行うことが可能になる。
【0031】
また、同様のソフトウェアを搭載した特定の情報処理装置が画像関連情報を作成するた
めに図1に示すPACSに設けられるようにしてもよい。このような情報処理装置はCT
装置12、MRI装置13、及び/又はDR装置14に接続され得る。さらに情報処理装
置はファイリングサーバ11もしくはワークステーション15、16、33並びに/又は
PDA31に接続され得る。情報処理装置は画像データを受信する受信ユニットと画像関
連情報及び/画像データのセットを出力する出力ユニットを含む。
【0032】
ソフトウェアプログラムはコンピュータ読み取り可能媒体(記録媒体)に記録されるよ
うにしてもよい。或いは、ソフトウェアプログラムは病院LAN、ネットワーク2、又は
他のネットワークを介して上記した装置等の1以上にインストール用に提供されるように
してもよい。
【0033】
図2は画像関連情報及び画像データを含むデータセットを作成する流れを示すフローチ
ャートである。図2に示す流れは図1に示す装置等に設けられたプロセッサにより実行さ
れる。プロセッサは装置等内で独立に設けられてもよいし、装置等内に設けられた制御部
に含まれるものであってもよい。以下ではプロセッサが制御部内に設けられる場合である
か否かに関係なく、プロセッサと制御部を併せて制御部と称して説明する。図2において
、画像関連情報の作成に関する従来からある方法に係る部分については省略する。図2に
示すフローチャートの特徴はリード情報の作成と画像関連情報内への盛り込みである。
【0034】
画像データの発生、受信、その他の結果として制御部が画像関連情報を伴うことになる
画像データに含まれる画像の枚数を認識すると、制御部は画像データが1画像のみに対す
るものであるか否かについて判断する(ステップS21)。
【0035】
もし1画像のみに対するものであれば、制御部は画像関連情報のサイズを算出する(ス
テップS22)。上記したように、画像関連情報は患者や検査に関する所定の情報を含み
得るものであり、基本的には従来の方法で作成され得るものである。しかしながら、その
作成において、画像関連情報は後述するリード情報を含むことになる。リード情報のデー
タサイズは予め定めることができるので、これにより画像関連情報のサイズはリード情報
のデータサイズを考慮に入れた上で算出される。
【0036】
制御部はステップS22での算出結果に基づいてリード情報を決定する(ステップS2
3)。リード情報は画像関連情報も含むデータセットにおける画像データの位置を表すも
のと定義し得る。つまり、リード情報は画像データの先頭アドレスであってもよいし、所
定のアドレス、画像関連情報の先頭、或いは画像関連情報に含まれる所定の情報から画像
データまでのデータサイズ或いはデータ量であってもよい。リード情報によって表される
画像データの位置についても常に画像データの先頭位置である必要はなく、例えば、代わ
りに先頭の近く或いは先頭周辺であってもよい。
【0037】
リード情報はさらにフラグ情報を含んでもよい。フラグ情報は画像データが1画像のみ
に対するものであるか複数の画像に対するものであるかを示す第1の識別情報の例である
。画像データが1画像のみに対するものであるときフラグ情報は零(0)に設定される(
ステップS24)。フラグ情報は画像データの位置に関する情報の前に位置してもよいし
、後に位置してもよい。
【0038】
リード情報は画像関連情報の所定の位置に盛り込まれる(含められる)(ステップS2
5)。リード情報は画像関連情報の先頭に割り当てられ、設けられ、位置し、等(以下、
位置し)てもよい。画像関連情報の作成はこの盛り込みにより完了することになる。制御
部は最後に画像関連情報と画像データを結合しデータセットを作成する(ステップS26
)。
【0039】
ステップ21において、画像データとして複数の画像がある場合は制御部はステップS
22と同様な方法で画像関連情報のサイズを算出する(ステップS27)。この場合のよ
うに、画像データが複数の画像に対するものであるとき、複数の画像の各々に対応する画
像データのグループも以下の記載においては複数の画像と称する。画像関連情報は患者や
検査に関する所定の情報を含み得るものであり、基本的には従来の方法で作成され得るも
のである。しかしながら、その作成において、画像関連情報は後述する第1のリード情報
(間接リード情報)及びマルチフレーム情報を含むことになる。第1のリード情報のデー
タサイズ及びマルチフレーム情報のデータサイズは予め定めることができるので、これに
より画像関連情報のサイズは第1のリード情報のデータサイズ及びマルチフレーム情報の
データサイズを考慮に入れた上で算出される。
【0040】
制御部位はステップS27での算出結果に基づいて第2のリード情報(直接リード情報
)を決定する(ステップS28)。第2のリード情報はデータセットにおける複数の画像
の位置を表すものと定義することができる。つまり、第2のリード情報は複数の画像の各
々の先頭アドレスを含むものであってもよいし、画像関連情報に含まれる所定の情報、マ
ルチフレーム情報に含まれる所定の情報、所定のアドレス、画像関連情報の先頭、又はマ
ルチフレーム情報の始まりから複数の画像の各々の画像までのデータサイズ又はデータ量
を含むものであってもよい。第2のリード情報によって表される複数の画像の各位置は常
に当該各画像の先頭位置である必要はなく、例えば、先頭の位置の近く或いは周辺であっ
てもよい。
【0041】
制御部はその後マルチフレーム情報を作成する(ステップS29)。マルチフレーム情
報は基本的には従来の方法で作成し得るものである。しかしながら、その作成において、
マルチフレーム情報は第2のリード情報を含む。
【0042】
制御部は画像関連情報の一部分のサイズを算出する(ステップS30)。制御部はステ
ップS30での算出結果に基づき第1のリード情報を決定する(ステップS31)。第1
のリード情報はデータセットにおけるマルチフレーム情報の位置を表すものであると定義
することができる。つまり、第1のリード情報はマルチフレーム情報の先頭アドレスを含
んでもよいし、画像関連情報に含まれる所定の情報、所定のアドレス、又は画像関連情報
の先頭からマルチフレーム情報までのデータサイズ又はデータ量を含んでもよい。第1の
リード情報によって表されるマルチフレーム情報の位置は常にマルチフレーム情報の先頭
位置である必要はなく、例えば、先頭位置の近く或いは周辺であってもよい。
【0043】
第1のリード情報は画像データが1画像のみに対するものであるか複数の画像に対する
ものであるかを示すフラグ情報を含んでもよい。画像データが複数の画像に対するもので
あるときフラグ情報は壱(1)に設定される(ステップS32)。フラグ情報はマルチフ
レーム情報の位置に関する情報の前に位置してもよいし後に位置してもよい。
【0044】
第1のリード情報及びマルチフレーム情報は画像関連情報の所定の位置に盛り込まれる
(含められる)(ステップS33)。第1のリード情報は画像関連情報の先頭に位置して
もよい。マルチフレーム情報はその典型的な或いは従来からある位置におかれてもよいし
、画像関連情報の中において許される位置におかれてもよい。例えば、マルチフレーム情
報は画像関連情報の最後尾に位置し得る。画像関連情報の作成はこの盛り込みにより完了
することになる。制御部は最後に画像関連情報と画像データ(複数の画像)を結合しデー
タセットを作成する(ステップS34)。
【0045】
図3(a)は画像データが1画像のみに対するものであるときの画像関連情報のデータ
フォーマットの例を示す図である。同図に示すように、データセットは画像関連情報と画
像データを含んでおり、典型的には、画像データが画像関連情報に続く。
【0046】
画像関連情報はその先頭部分にリード情報を含む。リード情報はフラグ情報と画像デー
タの位置を表す情報としてのオフセット値とを含む。このオフセット値はデータセットの
先頭位置から画像データの先頭位置までのオフセット量を表す。フラグ情報は零(0)を
示しているので、本例においてオフセット値は画像データの先頭位置へ直接導く。画像デ
ータは典型的には画像データのフレーム番号及び画像サイズに関する情報を含む。
【0047】
従って、制御部はリード情報の解析後すぐに、つまり画像関連情報の残り部分Aについ
て解析することなく画像データにアクセスすることができるようになる。この直接アクセ
スは当該1画像の表示時間の短縮、当該1画像の病院LANやネットワーク2を介しての
送信時間の短縮、或いは当該1画像の記録媒体18への書き込み時間の短縮に役立ち得る

【0048】
図3(b)は画像データが複数の画像に対するものであるときの画像関連情報のデータ
フォーマットの例を示す図である。同図に示すように、データセットは画像関連情報と画
像データ(図1及び図2)を含んでおり、典型的には、画像データが画像関連情報に続く

【0049】
画像関連情報はその先頭に第1のリード情報を含む。また、画像関連情報はマルチフレ
ーム情報も含む。第1のリード情報はフラグ情報とマルチフレーム情報の位置を表す情報
としてのオフセット値とを含む。このオフセット値はデータセットの先頭位置からマルチ
フレーム情報の先頭位置までのオフセット量を表す。フラグ情報は壱(1)を示している
ので、本例においてオフセット値はマルチフレーム情報の先頭位置へ導く。マルチフレー
ム情報は第2のリード情報を含む。第2のリード情報は画像1の先頭及び画像2の先頭へ
導く。
【0050】
従って、制御部は第1のリード情報の解析後すぐに、つまり第1のリード情報とマルチ
フレーム情報の間の画像関連情報Bについて解析することなくマルチフレーム情報にアク
セスすることができるようになる。画像データへのアクセスはマルチフレーム情報を経由
するため間接的なものとなるためアクセススピードは図3(a)に示すフォーマットの場
合よりも劣ってしまうかもしれない。しかしながら、複数画像への従来のアクセススピー
ドと比べ、このアクセスは当該複数画像の表示時間の短縮、当該複数画像の病院LANや
ネットワーク2を介しての送信時間の短縮、或いは当該複数画像の記録媒体18への書き
込み時間の短縮に役立ち得る。
【0051】
また、マルチフレーム情報が画像関連情報の最後尾に位置する場合、例え画像数が増加
しマルチフレーム情報のサイズが大きくなっても画像関連情報の他の情報に影響を与える
ことを避けることが可能となる。
【0052】
リード情報又は第1のリード情報は画像関連情報の先頭以外にも様々な位置に配置し得
る。図4は画像関連情報のデータフォーマットのいくつかの例を示す図である。図4(a
)に示すように、画像関連情報はフラグ情報及びオフセット値を含む(第1の)リード情
報をその先頭位置に含むものである。この(第1の)リード情報の直後或いは多少の情報
の後には患者IDが含まれている。この場合、制御部は患者IDを解析するまで画像関連
情報の解析を継続するようにしてもよい。これにより、制御部は当該患者IDが目的の画
像データの患者IDと一致することを検証することができる。この検証後、制御部は画像
関連情報(マルチフレーム情報)に続く画像データにアクセスする。
【0053】
次に図4(b)に示すように画像関連情報はフラグ情報及びオフセット値を含む(第1
の)リード情報を含む。この(第1の)リード情報の直前或いは多少の情報の前には患者
IDが含まれている。この場合、制御部は患者IDが解析され検証された後も画像関連情
報を解析するまで解析を継続する。(第1の)リード情報の解析後、制御部は画像関連情
報(マルチフレーム情報)に続く画像データにアクセスする。
【0054】
別の例として、(第1の)リード情報は画像関連情報の所定領域内に設けられるように
してもよい。この所定領域は図4(c)に示すように画像関連情報の先頭に設けられても
よい。(第1の)リード情報の解析後、制御部は画像関連情報(マルチフレーム情報)に
続く画像データにアクセスする。制御部は患者IDの検証後にアクセスするようにしても
よい。
【0055】
図5は図4に示すデータフォーマットによる1又は複数の画像の表示動作の流れの例を
示すフローチャートである。制御部は例えば画像表示要求があると画像関連情報にアクセ
スする。制御部はフラグ情報にアクセスすると、フラグ情報が零を示しているのか壱を示
しているのかについて判断する(ステップS51)。フラグ情報が零を示すとき、制御部
は画像データ(1画像)に導くリード情報にアクセスし、このリード情報を取得する(ス
テップS52)。もしフラグ情報が壱を示す場合は制御部はマルチフレーム情報に導く第
1のリード情報にアクセスし、この第1のリード情報を取得する(ステップS53)。
【0056】
制御部は画像関連情報の解析を継続し、患者IDにアクセスする(ステップS54)。
制御部は患者IDを取得し、画像表示要求に含まれる患者ID情報に基づいて取得した患
者IDの検証を行う(ステップS55)。画像関連情報から得られた患者IDと画像表示
要求に含まれる患者ID情報が一致しない場合(ステップS56)、制御部は警告メッセ
ージを表示したり、ビープ音を鳴らしたり、等することにより医師に警告を行うよう制御
する(ステップS57)。
【0057】
ステップS56において患者IDが一致した場合、制御部は画像データが1画像のみに
対するものであるか否かを判断する(ステップS58)。この判断はステップS51でア
クセスされたフラグ情報に基づいて行われる。画像データが1画像のみに対するものであ
る場合、つまりフラグ情報が零を示す場合、制御部はリード情報に従って画像データ(1
画像)にアクセスする(ステップS59)。アクセスされた1画像は当該装置において表
示される。或いは、アクセスされた画像データが他の装置に送信された後にこの他の装置
において表示される(ステップS60)。
【0058】
画像データが複数の画像に対するものである場合、つまりフラグ情報が壱を示す場合、
制御部は第1のリード情報に従ってマルチフレーム情報にアクセスする(ステップS61
)。制御部はマルチフレーム情報を解析し、このマルチフレーム情報に含まれる第2のリ
ード情報を取得する(ステップS62)。制御部は第2のリード情報に従って画像データ
(複数の画像)にアクセスする(ステップS63)。アクセスされた複数の画像は当該装
置において表示される。或いは、アクセスされた画像データが他の装置に送信された後に
この他の装置において表示される(ステップS64)。
【0059】
ステップS60及びS64において、画像表示の代わりに画像データの送信のみが行わ
れるようにしてもよい。
【0060】
上記実施例において、画像関連情報のデータフォーマットは図3に示すように画像デー
タが1画像のみに対するものであるか複数の画像に対するものであるかにより異なった。
しかしながら、データフォーマットは画像データに含まれる画像データの数に関係なく統
一されていてもよい。データフォーマットが画像数に関係なく共通又は同様であるとき、
リード情報は1画像のみに対する画像データであるか複数の画像に対する画像データであ
るかを識別するためのフラグ情報は必要ないかもしれない。フラグ情報がなければアクセ
ス時間をさらに削減し得る点で効果的である。
【0061】
図6は1画像に対する画像関連情報と複数の画像に対する画像関連情報とにおいて共通
するデータフォーマットの例を示す図である。図6(a)に示すように、画像関連情報は
1画像のみに対する画像データに伴うものであり、リード情報としてオフセット値を含む
がフラグ情報は含まない。また、図6(b)においては、画像関連情報は複数の画像に対
する画像データに伴うものであるが、画像関連情報はフラグ情報もマルチフレーム情報も
含まない。画像関連情報はオフセット値を含む。画像関連情報はマルチフレーム情報を含
まないため、リード情報は第1のリード情報ではなく、このリード情報が画像データの先
頭に導く。また、この代わりとして、リード情報は複数の画像のうちの特定の1画像に導
くようにしてもよい。さらに、図6(b)においてリード情報は複数の画像に導くもので
はないため、オフセット値のサイズは図6(a)の場合と同じとすることもできる。
【0062】
図7は図6に示すデータフォーマットによる画像表示動作の流れの例を示すフローチャ
ートである。図7は制御部が患者IDの検証を行うことについて示していないが、図5に
示す場合と同様に制御部は患者IDを検証してもよい。
【0063】
制御部は例えば画像表示要求があると画像関連情報にアクセスする。制御部はリード情
報にアクセスし、リード情報を取得する(ステップS71)。リード情報を取得後直ちに
制御部はリード情報に従って画像データにアクセスする(ステップS72)。画像データ
が1画像のみに対するものであれば制御部は当該1画像にアクセスし、アクセスされた画
像は当該装置において表示される。或いは、アクセスされた画像データが他の装置に送信
された後にこの他の装置において表示される(ステップS73)。
【0064】
もし画像データが複数の画像に対するものであれば制御部は最初の画像にアクセスし、
アクセスされた最初の画像は当該装置において表示される。或いは、アクセスされた画像
データが他の装置に送信された後にこの他の装置において表示される。最初の画像の表示
後、これに続く画像が順次或いは並べて表示される。ステップS73において、画像表示
の代わりに画像データの送信のみが行われるようにしてもよい。
【0065】
図8は図6に示すデータフォーマットの変形例を示す図である。図8(a)は図6(a
)と同じである。しかしながら、図8(b)に示すように、画像関連情報は複数の画像に
対する画像データに伴うものであり、複数の画像に導くリード情報としてのオフセット値
を含む。図8(a)のオフセット値は1画像のみに導くものであるため、図8(b)のオ
フセット値のサイズは図8(a)のオフセット値よりも大きくなるかもしれない。従って
、複数の画像に導くオフセット値のサイズが画像関連情報に含めることや画像関連情報の
特定の位置に配置するのに大きすぎない場合はこのデータフォーマットを適用し得る。
【0066】
図9は図8に示すデータフォーマットによる画像表示動作の流れの例を示すフローチャ
ートである。図9は制御部が患者IDの検証を行うことについて示していないが、図5に
示す場合と同様に制御部は患者IDを検証してもよい。
【0067】
制御部は例えば画像表示要求があると画像関連情報にアクセスする。制御部はリード情
報にアクセスし、リード情報を取得する(ステップS91)。制御部はリード情報が1画
像のみに対するオフセット値を含むか否かを判断する(ステップS92)。画像データが
1画像のみに対するものであるとき、制御部はオフセット値に従って画像データ(1画像
)にアクセスする(ステップS93)。アクセスされた1画像は当該装置において表示さ
れる。或いは、アクセスされた画像データが他の装置に送信された後にこの他の装置にお
いて表示される(ステップS94)。
【0068】
画像データが複数の画像に対するものであるとき、制御部はオフセット値に従って画像
データ(複数の画像)にアクセスする(ステップS95)。アクセスされた複数の画像は
当該装置において表示される。或いは、アクセスされた画像データが他の装置に送信され
た後にこの他の装置において表示される(ステップS96)。なお、複数の画像は並べて
表示されてもよい。ステップS94及びS96において、画像表示の代わりに画像データ
の送信のみが行われるようにしてもよい。
【0069】
図10は1画像に対する画像関連情報と複数の画像に対する画像関連情報とにおいて共
通するデータフォーマットの別の例を示す図である。図10(a)に示すように、画像関
連情報は1画像のみに対する画像データに伴うものであり、オフセット値を第1のリード
情報として含むがフラグ情報は含まない。図10(a)に示す画像関連情報は1画像に対
してのみのものであるが、画像関連情報はマルチフレーム情報に対応し得る第2のリード
情報も含む。第2のリード情報は前記1画像に導くものである。
【0070】
図10(b)において、画像関連情報は複数の画像に対する画像データに伴うものであ
り、オフセット値を第1のリード情報として含むがフラグ情報は含まない。図10(b)
に示す画像関連情報は複数の画像に対するものであるため、画像関連情報は第2のリード
情報を含むマルチフレーム情報も含む。第2のリード情報は前記複数の画像に導くもので
ある。本例においては図10(a)に示す画像関連情報は図6乃至図8に示す画像関連情
報よりもサイズが大きくなってしまう。しかしながら、制御部はフラグ情報を解析する必
要がなく、第1及び第2のリード情報に速やかにアクセスすることができる。また、画像
データが複数の画像にたいするものであるとき、制御部はフラグ情報を解析する必要がな
い一方で複数の画像に並行してアクセスすることができる。
【0071】
図11は図10に示すデータフォーマットによる画像表示動作の流れの例を示すフロー
チャートである。図11は制御部が患者IDの検証を行うことについて示していないが、
図5に示す場合と同様に制御部は患者IDを検証してもよい。
【0072】
制御部は例えば画像表示要求があると画像関連情報にアクセスする。制御部は第1のリ
ード情報にアクセスし、第1のリード情報を取得する(ステップS111)。制御部は第
1のリード情報に従ってマルチフレーム情報にアクセスする(ステップS112)。制御
部はマルチフレーム情報を解析し、マルチフレーム情報に含まれる第2のリード情報を取
得する(ステップS113)。画像データが1画像のみに対するものであるとき、ステッ
プS112及びステップS113は一つのステップとして実行されてもよい。制御部は第
2のリード情報が1画像のみに対するものであるか否かを判断する(ステップS114)

【0073】
画像データが1画像のみに対するものであるとき、制御部は第2のリード情報に従って
画像データ(1画像)にアクセスする(ステップS115)。アクセスされた1画像は当
該装置において表示される。或いは、アクセスされた画像データが他の装置に送信された
後にこの他の装置において表示される(ステップS116)。
【0074】
画像データが複数の画像に対するものであるとき、制御部は第2のリード情報に従って
画像データ(複数の画像)にアクセスする(ステップS117)。アクセスされた複数の
画像は当該装置において表示される。或いは、アクセスされた画像データが他の装置に送
信された後にこの他の装置において表示される(ステップS118)。なお、複数の画像
は並べて表示されてもよい。ステップS116及びS118において、画像表示の代わり
に画像データの送信のみが行われるようにしてもよい。
【0075】
近年、JPEG2000(Joint Photographic Experts
Group 2000)と呼ばれる画像圧縮技術が紹介されている。JPEG2000に
基づいて原圧縮画像から内部圧縮された画像データを抽出することができる。内部圧縮さ
れた画像データはサイズダウンされた画像データであり、例えば、PDA31や携帯電話
など低解像度での画像表示に適している。原圧縮画像データは例えばワークステーション
15、16、17、及び33など高解像度での画像表示に使用される。
【0076】
例えばJPEG2000による画像データ等は図2から図11を参照して上記説明した
実施例において適用可能である。JPEG2000により圧縮された画像データに対する
画像関連情報を作成する一例を図12を参照しながら説明する。画像データはJPEG2
000により階層的に表示されることが可能となる。なお、JPEG2000と同様な効
果が得られる技術であれば画像圧縮技術はJPEG2000に限定されるものではない。
図12は画像関連情報及び画像データの一部を含むデータセットを作成する流れの例を示
すフローチャートである。
【0077】
図12に示す流れは制御部によって実行され得る。同図に示す流れにはこの流れに加え
て図2において複数の画像の場合に対して記載した流れと同様の流れが適用され得る。な
お、以下の記載はファイリングサーバ11が画像関連情報を作成する場合を例にとる。
【0078】
1画像に対する原画像データは2つの分割画像データに分割される(ステップS121
)。例えば、原画像データが6メガバイト(6MB)の大きさである場合、原画像データ
のうちの1メガバイト(1MB)の部分が第1の分割画像データとして抽出される。この
第1の分割画像データは原画像全体を表す低解像度画像として再生される。なお、この代
わりに、第1の分割画像データは原画像の特定の一部分のみを表す高解像度画像として再
生されるものであってもよい。原画像データの残り部分は第2の分割画像データとなる。
第1の分割画像データが第2の分割画像データを伴うことにより高解像度の全体画像の再
生が行われるようになる。
【0079】
第2の分割画像データにはファイル名或いはURL(Uniform Resourc
e Locator)がリンク情報として付与される(ステップS122)。例えば、患
者IDが‘1.2.80.56.99.0’であれば、この患者IDがファイル名として
使用されてもよい。また、ファイル名は患者のユーザIDであってもよい。URLはファ
イリングサーバ11のIP(Internet Protocol)アドレス又はドメイ
ン名、患者ID又はユーザID、及び患者ID又はユーザIDのハッシュ値を組み合わせ
ることにより作成される。例えば、IPアドレスが‘192.168.1.1’であり、
ハッシュ値が‘501’であれば、URLは‘http://192.168.1.1/
/1.2.80.56.99.0.dcm?hashcheck=501’とすることが
できる。また、例えば‘Taro Yamada’のような患者名、例えば‘01.01
.2000’のような誕生日、例えば‘male’のような性別、その他患者を特定する
如何なる情報を示す文字が患者IDやユーザIDに追加されるようにしてもよい。
【0080】
制御部は分割画像データについて分割画像管理情報を作成するS(ステップS123)。
分割画像管理情報は前記第1及び第2の分割画像データの各画像データサイズや分割画像
データ数を含むようにしてもよい。ステップS122で付与されたファイル名やURLも
また分割画像管理情報に含まれる。作成された分割画像管理情報は画像関連情報に盛り込
まれる(ステップS124)。なお、作成された分割画像管理情報はマルチフレーム情報
に対応する情報として盛り込まれるようにしてもよい。
【0081】
制御部は第1の分割画像データに導く第2のリード情報を作成し、作成された第2のリ
ード情報を画像関連情報に盛り込む。このとき、第2のリード情報は分割画像管理情報の
近傍に配置される。制御部は第2のリード情報又は分割画像管理情報に導く第1のリード
情報も作成する。第1のリード情報は例えばオフセット値を含む。第1のリード情報及び
第2のリード情報は図2と共に説明した方法と同様の方法により作成されるかもしれない
。制御部は画像関連情報及びこの画像関連情報に続く第1の分割画像データを含むデータ
セットを作成する。(ステップS125)。
【0082】
図13は図12に示すフローチャートに従って作成されたデータセットのデータフォー
マットの例を示す図である。同図に示すように、原画像データは例えば6メガバイト(6
MB)の可逆圧縮CR(Computed Radiography)画像データとなっ
ている。CR画像はDR装置14によって発生され得る。1メガバイト(1MB)の可逆
圧縮CR画像データは原画像データの第1の分割画像データとして画像関連情報に伴われ
る。5メガバイト(5MB)の可逆圧縮CR画像データはデータセットとは異なるオブジ
ェクト、つまりデータセットの一部とはならないものである第2の分割画像データとして
作成される。ただし、第2の分割画像データは画像関連情報中の分割画像管理情報に関係
付け或いはリンクされる。画像関連情報においては第1のリード情報としてオフセット値
が先頭に配置される。
【0083】
図13に示す例では、第2のリード情報が分割画像管理情報より前に位置している。こ
の場合、第1のリード情報は第2のリード情報に導き、制御部は分割画像管理情報まで画
像関連情報の解析を継続する。分割画像管理情報の解析後、制御部は第1の分割画像デー
タにアクセスする。もし画像関連情報において分割画像管理情報が第2のリード情報より
も前に位置する場合は第1のリード情報は分割画像管理情報に導き、制御部は第2のリー
ド情報まで画像関連情報の解析を継続する。第2のリード情報の解析後、制御部は第1の
分割画像データにアクセスする。
【0084】
第1の分割画像データに基づく画像表示中、制御部は原画像データに基づく原画像表示
を行うためのボタン等を表示するよう制御する。このボタン等は標準的なものとして作成
・表示されていてもよい。作成されたボタン等はファイル名又はURLに関係するものと
なる。このボタン等に対する医師の指示に応じ、制御部はファイル名やURLに基づいて
第2の分割画像データにアクセスする。これにより、完全な(6MBの)原画像が再生さ
れ表示されるようにすることができる。
【0085】
本例においては画像データのサイズがPDA31には大き過ぎるためにPDA31が原
画像を表示できない場合にPDA31はデータセットを受信後、第2の分割画像データを
要求せず、そのディスプレイに低解像度の画像を表示することができる。
【0086】
原画像データを表示可能とするワークステーション15、16、17、又は33はまず
データセットを受信し、その後第2の分割画像データも受信すると、データセットと第2
の分割画像データとの間の整合(一致)を検証することができる。すなわち、ワークステ
ーション15、16、17、又は33に設けられた制御部はファイル名又はURLに含ま
れる患者ID又はユーザIDが正しいものであるかを画像関連情報に含まれる患者IDと
比較することで検証することができる。
【0087】
更に制御部は患者ID又はユーザIDに基づいて算出されたハッシュ値をURLの一部
となっているハッシュ値と比較しURLに含まれる患者IDまたはユーザIDの正当性を
確認することもできる。これは第2の分割画像データを不適切に送受信してしまうことを
避けるのに役立つ。画像管理情報に盛り込まれたURLに含まれる患者ID又はユーザI
Dが改ざんされた場合、第2の分割画像データは誤ったURLに基づく送信(転送)が要
求されることになってしまう。また、メモリ破壊やネットワーク不安定が生じると第2の
分割画像データの送信要求に含まれるURLが送信中に変更されてしまうことも有り得る
。これらの場合、URLに含まれる患者IDやユーザIDに基づいて算出されたハッシュ
値はURLに含まれるハッシュ値とは異なるものとなってしまう。
【0088】
従って、制御部が比較の結果として患者ID又はユーザIDが正しくないと判断すると
、制御部は第2の分割画像データの送信を中止することができる。
【0089】
なお、上記例では可逆圧縮された画像データを例としたが、非可逆圧縮された画像デー
タや非圧縮の画像データを対象としてもよい。
【0090】
画像データが複数の画像に対するものであるとき、複数の画像の各々が2以上の分割画
像データに分割されるようにしてもよい。
【0091】
図14は画像データが複数の画像に対するものであるときの第1の分割画像データ及び
第2の分割画像データの例を示す図である。同図に示すように、画像関連情報に伴われた
画像データは第1の分割画像データを含む。第1の分割画像データは第1の画像の第1の
分割画像データ(つまり1.5メガバイト(1.5MB)の画像1の第1の部分(例えば
、0.5メガバイト(0.5MB)))、第2画像の第1の分割画像データ(つまり画像
2の第1の部分)、及び第3画像の第1の分割画像データ(つまり画像3の第1の部分)
を含む。
【0092】
第2の分割画像データは各画像の残りの部分を含む。画像1及び3に関しては、第2の
部分(例えば0.5メガバイト(0.5MB))及び第3の部分(例えば0.5メガバイ
ト(0.5MB))が第2の分割画像データ中に分割画像データとして含まれる。画像2
に関しては、第2から第N(N番目)の部分が第2の分割画像データ中に分割画像データ
として含まれる。これらの部分の各々は分割画像管理情報にリンクされている。
【0093】
画像データが複数の画像に対するものであるときであっても、データセットに含まれる
各画像の最初の階層が比較的すぐに表示され、各画像の残りの部分が第2の分割画像デー
タに従って2階層又はN−1階層にて表示されることになる。従って、医師は従来のよう
に画像の表示が開始されるまで長い時間待つ必要がなくなるので、従来ほど心配したり苛
立ったりすることがなくなる。
【0094】
画像関連情報は図13に示すのと同様の方法で形成することができる。しかしながら、
ここでは第2のリード情報が画像1の第1の部分、画像2の第1の部分、及び画像3の第
1の部分に導くことになる。分割画像管理情報は画像1、2、及び3の上記部分に対応す
るファイル名又はURLを含み、これらの部分を独立したオブジェクト、すなわちデータ
セットとは異なるオブジェクトとして扱う。ファイル名又はURLの各々はフレーム番号
、分割番号、又はそれが各画像(画像1、2、又は3)のどの部分であるかを示す情報を
含むようにしてもよい。
【0095】
図12及び14を参照して説明した実施例によれば、データセット及び第2の分割画像
データはそれぞれ異なるオブジェクトとして送信(転送)され得る。従って、データセッ
ト及び第2の分割画像データが例えばHTTP(HyperText Transfer
Protocol)/1.0で送信されるとしても、画像は第1及び第2の分割画像デ
ータに基づいて階層的に表示され得るようになる。これは、ワークステーション15、1
6、33又はPDA31がHTTP/1.0に対応はするがHTTP/1.1には対応し
ていない場合であっても、画像が個々に送信されるため、階層的表示が可能となることを
意味する。
【0096】
一方、画像データが図2乃至11を参照して説明した分割方法で作成されないときは、
データセットが例えばHTTP/1.1のようなオフセット転送技術を有したプロトコル
で送信(転送)される場合のみ画像が個々に送信され、段階的表示がされる。
【0097】
各画像について画像データを分割する代わりに、画像データは複数の画像について分割
されるようにしてもよい。複数の又は一連の画像(例えば、N枚の画像)が発生されると
き、画像関連情報に伴われる画像データは図15に示すように第1の分割画像データとし
て画像1及び2のみに対するものであってもよい。画像3乃至Nは第2の分割画像データ
として作成され、画像関連情報に含まれる分割画像管理情報にリンクされている。これに
より、画像1及び2は残りの画像(画像3乃至N)の取得を待つことなく表示されること
が可能となる。このことは画像1(及び画像2)を表示する時間を削減するのに効果的で
あり、医師が心配や苛立ちを起こさないようにすることにも効果的である。
【0098】
上述した検証においては上述における情報以外のいかなる情報をも使用可能である。ま
た、例えば、第2の分割画像データが患者名、誕生日、及び/又は性別を含むファイル名
又はURLと共に作成される場合は、このファイル名又はURLが医師に対して表示され
るようにしてもよい。医師は画像関連情報により識別される患者がファイル名又はURL
により識別される患者と同一であるか否かを確認することができる。すなわち、医師は取
得されたデータセット及び第2の分割画像データが同一の患者に対するものであるか否か
を確認することができる。
【0099】
分割画像データの数は2つの場合に限定されるものではなく、必要に応じて3以上であ
ってもよい。上記実施例は医用分野に適用した場合について説明したが、同様のデータ作
成等は画像データの保存及び/又はネットワークを介した送信を必要とする他の分野にお
いても適用し得るものである。
【0100】
上記実施例に係るファイリングサーバ11、CT装置12、MRI装置13、DR装置
14、ワークステーション15、16、17、33、PDA31、ルータ19、及び/又
は32は、上記実施例において、コンピュータプログラムやアプリケーションを一時的或
いは不揮発な態様にてコンピュータ読み取り可能のインストラクションとして受信及び保
存可能な記録媒体(例えば、RAM:RANDOM ACCESS MEMORY)を有
するようにしてもよい。ファイリングサーバ11、CT装置12、MRI装置13、DR
装置14、ワークステーション15、16、17、33、PDA31、ルータ19、及び
/又は32はさらに、ハードディスクとの書き込みや読み出しのためのハードディスクド
ライブ、磁気ディスクとの書き込みや読み出しのための磁気ディスクドライブ、及び/又
は光ディスク(CD、CD−R、CD−RW、DVD、その他の光デバイス)との書き込
みや読み出しのための光ディスクドライブ、を有してもよい。これらメモリやドライブ、
またこれらそれぞれの媒体の1以上については、実行により本発明の実施例やその変形例
の少なくとも1つを実施可能とするコンピュータ読み取り可能なインストラクションを保
持するコンピュータプログラム製品の例でしかないことは当業者であれば理解し得るとこ
ろである。
【0101】
以上述べた本発明の実施の形態は本発明の理解を容易にするためにのみ記載された例に
過ぎず、本発明を限定するための記載ではない。従って、以上の本発明の実施の形態にお
いて開示された各構成要素やその他要素は本発明の主旨を逸脱しない範囲においてその等
価物等に設計変更や修正を可能とするものである。さらに、同構成要素やその他要素につ
いての可能とする如何なる組み合わせも、以上述べた本発明の実施の形態において得られ
る効果と同様の効果が得られる限り、本発明の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0102】
11・・・ファイリングサーバ
12・・・CT装置
13・・・MRI装置
14・・・DR装置
15、16、17、33・・・ワークステーション
18・・・記録媒体
19、32・・・ルータ
31・・・PDA

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像発生装置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手
段と、
前記画像データに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前
記画像データとを含むデータセットを作成する処理手段と、
前記データセットを保存する保存手段と、
を備え、
前記リード情報は第2のリード情報に導く第1のリード情報と前記画像データが1画像
に対するものであるときこの1画像に導く、前記画像データが複数の画像に対するもので
あるときこれら複数の画像のうちの1以上の画像に導く前記第2のリード情報とを含むこ
とを特徴とする画像保管装置。
【請求項2】
前記算出手段は、前記第1のリード情報の所定のデータサイズ及び前記第2のリード情
報の所定のデータサイズに基づいて、前記画像データに対応する画像関連情報のサイズを
算出し、
前記決定手段は、前記算出手段による算出結果に基づいて、前記リード情報を決定し、
前記処理手段は、前記画像関連情報の所定の位置に前記決定手段により決定された前記
リード情報を含め、当該画像関連情報と前記画像データとを含むデータセットを作成し、
前記保存手段は、前記データセットを保存することを特徴とする請求項1記載の画像保
管装置。
【請求項3】
前記画像データが複数の画像に対するものであるとき前記第2のリード情報はマルチフ
レーム情報に含まれることを特徴とする請求項3に記載の画像保管装置。
【請求項4】
画像発生装置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手
段と、
前記画像データに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前
記画像データとを含むデータセットを作成する処理手段と、
前記データセットを保存する保存手段と、
を備え、
前記リード情報は前記画像データが複数の画像に対するものであることを示す第1の識
別情報とマルチフレーム情報に導く第1のリード情報とを含み、前記マルチフレーム情報
は前記画像関連情報に含まれ前記複数の画像のうちの1以上の画像に導く第2のリード情
報を含むことを特徴とする画像保管装置。
【請求項5】
前記マルチフレーム情報は前記画像関連情報のうちの他の情報の後に位置することを特
徴とする請求項4に記載の画像保管装置。
【請求項6】
画像発生装置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手
段と、
前記画像データに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前
記画像データとを含むデータセットを作成する処理手段と、
前記データセットを保存する保存手段と、
を備え、
前記少なくとも1の画像の各々に対するデータは2以上の部分に分割されることを特徴
とする画像保管装置。
【請求項7】
前記画像データはJPEG2000により圧縮されることを特徴とする請求項6に記載
の画像保管装置。
【請求項8】
前記画像データが1画像に対するものであるとき前記データセットは前記画像データの
第1の部分を含み、この第1の部分は前記1画像に対するデータの分割部分のうちの1つ
に対応することを特徴とする請求項6に記載の画像保管装置。
【請求項9】
前記画像データの残りの部分は前記データセットと異なる少なくとも1のオブジェクト
として作成されることを特徴とする請求項8に記載の画像保管装置。
【請求項10】
前記画像関連情報は前記画像データの残りの部分にリンクするリンク情報を含むことを
特徴とする請求項9に記載の画像保管装置。
【請求項11】
前記画像データの残りの部分は前記1画像の分割された2以上の部分に対応する複数部
分に分割されることを特徴とする請求項9に記載の画像保管装置。
【請求項12】
前記画像データが複数の画像に対するものであるとき前記データセットは前記画像デー
タのうちの第1のデータの第1の部分及び前記画像データのうちの第2のデータの第2の
部分を含み、前記第1のデータは前記複数の画像のうちの第1の画像に対するものであり
、前記第2のデータは前記複数の画像のうちの第2の画像に対するものであり、前記第1
の部分は前記第1の画像に対するデータの分割部分のうちの1つに対応し、前記第2の部
分は前記第2の画像に対するデータの分割部分のうちの1つに対応することを特徴とする
請求項6に記載の画像保管装置。
【請求項13】
画像発生装置により発生された少なくとも1画像に対する画像データを受信する受信手
段と、
前記画像データに導くためのリード情報を画像関連情報に含め、当該画像関連情報と前
記画像データとを含むデータセットを作成する処理手段と、
前記データセットを保存する保存手段と、
を備え、
前記受信手段が一連のN枚の画像に対する画像データを受信するとき前記データセット
はこの受信画像データの一部となるN枚未満の画像に対する画像データを含むことを特徴
とする画像保管装置。
【請求項14】
前記N枚の画像のうちの残り部分に対する部分となる前記受信画像データの残り部分は
前記データセットとは異なる少なくとも1のオブジェクトとして作成されることを特徴と
する請求項13に記載の画像保管装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−65668(P2011−65668A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−250280(P2010−250280)
【出願日】平成22年11月8日(2010.11.8)
【分割の表示】特願2005−105190(P2005−105190)の分割
【原出願日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】