画像処理装置、サーバ装置、それらの制御方法、及びプログラム
【課題】 画像処理装置に外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行させるときに、ユーザがWebブラウザを表示させておく必要をなくすことで、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【解決手段】 受信した実行指示がローカル利用である場合は、Webブラウザの状態に基づいて当該実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定する。一方、受信した実行処理がリモート利用である場合は、Webブラウザの状態に関わらず当該実行指示が示す画像処理機能を実行する。
【解決手段】 受信した実行指示がローカル利用である場合は、Webブラウザの状態に基づいて当該実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定する。一方、受信した実行処理がリモート利用である場合は、Webブラウザの状態に関わらず当該実行指示が示す画像処理機能を実行する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して外部装置と接続された画像処理装置、ネットワークを介して画像処理装置と接続されたサーバ装置、それらの制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナやプリンタ、ファクシミリ、ネットワーク送信装置などの各装置の機能を1つの筺体内に収納した、MFP(Multi Function Peripheral)などの画像処理装置が一般的に知られている。このような画像処理装置の操作部に、Webブラウザを用いる形態も一般的である。ここで、Webブラウザで表示する操作画面で上述の各機能を利用する形態として特許文献1のような方法が知られている。
【0003】
特許文献1によると、まずWebブラウザは、ネットワーク上の外部装置から受信した画面情報に基づき、画像処理機能に関する操作画面を操作部に表示する。そして、その操作画面を用いてユーザの操作を受けると、Webブラウザは、ユーザからの操作の内容をいったん外部装置へ送信する。Webブラウザは、送信した操作の内容に対する応答として、外部装置から画像処理機能の実行指示(スクリプト)を受信する。Webブラウザは、受信した実行指示に基づき画像処理装置が提供するWebサービスを呼び出すためにSOAPメッセージを生成し、Webサービスのプロバイダへ生成したSOAPメッセージを送信し、画像処理装置の備える画像処理機能を実行させる。
【0004】
また、外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するときに、Webブラウザの状態に基づいて画像処理機能を実行するか否かを制御する画像処理装置も存在する。具体的には、外部装置から画像処理機能の実行指示を受信すると、例えばWebブラウザが表示されていない場合に、ユーザによって画像処理機能の実行がキャンセルされた状態だと見なし、当該画像処理機能の実行を中止する画像処理装置が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−003833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
Webブラウザの状態に基づいて画像処理機能を実行するか否かを制御する画像処理装置では、外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するためには、そのときにWebブラウザが表示されている必要がある。従って、画像処理機能を実行させるためにはユーザはWebブラウザを表示させておく必要があり、利便性に欠ける。
【0007】
本発明はかかる点に鑑み、画像処理装置に外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行させるときに、ユーザがWebブラウザを表示させておく必要をなくすことで、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明が提供する画像処理装置は、画像処理機能を備える画像処理装置であって、外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段が前記第1の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に基づいて当該第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定し、前記受信手段が前記第2の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に関わらず当該第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明が提供する画像処理装置は、画像処理機能を備える画像処理装置であって、外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御し、前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明が提供するサーバ装置は、操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、前記実行指示が前記第2の画像処理装置とは異なる装置からの指示内容に応じて生成されたことを示す情報と、当該実行指示とを当該第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明が提供するサーバ装置は、操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、前記第1の画像処理装置を示す情報と前記実行指示とを前記第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像処理装置に外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行させるときに、ユーザがWebブラウザを表示させておく必要をなくすことで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態1に係る画像処理システムの全体図である。
【図2】本実施形態1に係るMFPの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態1に係るWebサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態1に係る画像処理システム全体のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態1に係るWebサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態1に係るリモート管理リストを示す図である。
【図7】本実施形態1に係るMFPの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態1に係るMFPの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態1に係るMFPのエラー画面の一例を示す図である。
【図10】本実施形態1に係るWebサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態1に係るMFPとWebサーバとの間で行われる処理シーケンスを表わす図である。
【図12】本実施形態1に係るMFPの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態1に係るWebサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態2に係るMFPとWebサーバとの間で行われる処理シーケンスを表わす図である。
【図15】本実施形態3に係る画像処理システム全体のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図16】本実施形態3に係るMFPとWebサーバとの間で行われる処理シーケンスを表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0015】
(実施形態1)
図1は本実施形態における画像処理システムの全体図である。
【0016】
LAN(Local Area Network)104には、MFP101とMFP102、Webサーバ103とが互いに通信可能に接続されている。なお、MFP101とMFP102、Webサーバ103との接続形態はLANに限らず、インターネットや無線通信、その他のあらゆる接続方法によっても本システムは実現可能である。また、画像処理装置の一例としてMFPを例にして説明するが、本発明における画像処理装置はこれに限らず、スキャナ、プリンタ等のSFP(Single Function Peripheral)であっても構わない。さらに、外部装置の一例としてWebサーバを例にして説明するが、本発明における外部装置はこれに限らず、Webサーバ機能を有する他のMFPやPC(Personal Computer)であっても構わない。
【0017】
なお、本実施形態では、例えばMFP101でのユーザの操作に応じて、MFP101又はMFP102が備える画像処理機能を実行するための実行指示がWebサーバ103で生成され、当該実行指示がMFP101又はMFP102に送信される。そして実行指示を受信したMFP101又はMFP102は、当該実行指示に基づく画像処理機能を実行する。つまり、MFP101のユーザにしてみれば、MFP101とMFP102の両方の画像処理機能を利用することができる。
【0018】
本実施形態では、ある画像処理装置が受信する実行指示が、当該画像処理装置でのユーザの操作に応じて生成された実行指示である場合の利用形態をローカル利用と称する。また、ある画像処理装置が受信する実行指示が、当該画像処理装置とは異なる画像処理装置でのユーザの操作に応じて生成された実行指示である場合の利用形態をリモート利用と称する。
【0019】
図2はMFP101とMFP102とのハード構成を示すブロック図である。まず図2(a)に示すMFP101のハード構成について説明する。
【0020】
CPU211を含む制御部210は、MFP101を統括的に制御する。CPU211はROM212やHDD214に格納された制御プログラムを読み出して装置全体の制御を行う。ROM212は、例えば後述する各フローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムやなどの情報を格納する。RAM213はCPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD214はROM212と同様に、例えば後述する各フローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムなどの情報を格納する。
【0021】
操作部I/F215は、操作部219と制御部210とを接続する。操作部I/F215は、操作部219に表示する画面情報を操作部219に対して出力し、操作部219からユーザが入力した情報を、CPU211に伝える役割をする。操作部219には表示部(タッチパネル機能を有する液晶表示部)やキーボードが備えられている。また、MFP101にはWebブラウザ機能が備えられており、MFP101のWebブラウザはWebサーバ103から受信したHTMLデータを解析し、受信したHTMLデータの記述に基づく操作画面を操作部219上の液晶表示部に表示可能である。
【0022】
プリンタI/F216は、プリンタ220と制御部210とを接続する。プリンタ220で印刷すべき画像データはプリンタI/F216を介して制御部210からプリンタ220に転送され、プリンタ220において紙などの記録媒体上に印刷する印刷処理が実行される。
【0023】
スキャナI/F217は、スキャナ221と制御部210とを接続する。スキャナ221は、原稿を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F217を介して制御部210に読みとった画像データを入力する読取処理を実行する。
【0024】
ネットワークI/F218は、制御部210(MFP101)をLAN104に接続する。ネットワークI/F218は、LAN104上の外部装置(例えば、Webサーバ103)に画像データなどの各種情報を送信したり、LAN104上の外部装置から各種情報を受信したりする。
【0025】
次に、図2(b)に示すMFP102のハード構成について説明する。図2(a)のMFP101のハード構成と同じ符号で表わす構成は、MFP101の構成と同様のものなので説明を省略する。
【0026】
FAX I/F222は、FAX223と制御部210とを接続する。FAX223は、スキャナ221で読み取って生成した画像データの送信を行うFAX送信処理を実行する。
MFP102は、MFP101とは異なりFAX機能を備えることを特徴とする。
【0027】
図3はWebサーバ103のハード構成を示すブロック図である。
CPU311を含む制御部310は、Webサーバ103を統括的に制御する。CPU311はROM312やHDD314に格納された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。ROM312は後述するフローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムや、図6に後述する管理リスト600などの情報を格納する。RAM313はCPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD314はROM312と同様に、後述する各フローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムや、図6に後述する管理リスト600などの情報を格納する。
【0028】
ネットワークI/F315は、制御部310をLAN104に接続する。ネットワークI/F315は、LAN104上の他の装置(例えばMFP101やMFP102)との間で各種情報を送受信する。
【0029】
図4は本実施形態における画像処理システム全体のソフトウェア構成を示す図である。図4に示すソフトウェア機能は、図2、図3で示したMFP101、MFP102、Webサーバ103のそれぞれに備えられているCPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
【0030】
MFP101はWebブラウザ420、Webサービスプロバイダ430、Webブラウザ状態判定部440、機能応答部460を備える。なお、MFP102はMFP101と同様のソフトウェア構成を備えるため、説明は省略する。
【0031】
Webブラウザ420は、通信部421、解析部422、及び画面表示部423を有する。通信部421は、HTTPプロトコルに従ってWebブラウザ420のプレゼンテーション部411とネットワークI/F218を介して通信する。より具体的には、通信部421は、Webブラウザ420で画面を表示するための画面情報(例えばHTMLデータ)をWebアプリケーション410に要求し、プレゼンテーション部411から送信される画面情報を受信する。また、操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容をWebアプリケーション410に通知する。
【0032】
解析部422は、通信部421がWebアプリケーション410から受信した画面情報を解析する。画面表示部423は、解析部422の解析の結果に基づいて操作部219に操作画面を表示する。
【0033】
Webサービスプロバイダ430は、通信部431、及び解析部432を有する。Webサービスプロバイダ430は、MFP101の特定のハードウェア資源(例えばプリンタ220、スキャナ221)を利用して、Webアプリケーション410にWebサービスを提供するアプリケーションである。
【0034】
通信部431は、HTTPプロトコルに従ってWebアプリケーション410からMFP101が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示をネットワークI/F218を介して受信する。
【0035】
解析部432は、通信部431が受信した画像処理機能の実行指示を解析し、当該実行指示がリモート利用、もしくはローカル利用のどちらであるか判定する。
【0036】
実行指示がローカル利用であった場合は、Webブラウザ420の状態に基づいて実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かをWebブラウザ状態判定部440が判定する。Webブラウザ状態判定部440が実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定した場合は、解析部432は不図示の処理実行アプリケーションに当該画像処理機能を実行させる。一方、Webブラウザ状態判定部440が実行指示が示す画像処理機能を実行しないと判定した場合は、Webブラウザ420で行われた画像処理機能の実行要求はキャンセルされたと解析部432が見なす。そして、解析部432は不図示の処理実行アプリケーションに画像処理機能を実行させることなく、処理を終了する。
【0037】
次に、実行指示がリモート利用であった場合の説明を行う。リモート利用の場合は、実行指示を受信した画像処理装置の前にユーザがおらず、Webブラウザ420が表示されていなかったり、起動していなかったりする場合がある。従って、Webブラウザ状態判定部440が上述した判定を行うと、実行指示が示す画像処理機能が実行されない可能性がある。本実施形態ではこの点を鑑み、実行指示がリモート利用であった場合はWebブラウザ状態判定部440が判定を行わずに、解析部432が不図示の処理実行アプリケーションに当該実行指示が示す画像処理機能を実行させる。これにより、ユーザの利便性が向上する。
【0038】
Webブラウザ状態判定部440は、Webブラウザ420の状態に基づいてWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを判定する。このとき、Webブラウザ状態判定部440が行う判定の例を説明する。
【0039】
(1)Webブラウザ420が操作部219の最前面に表示されているか否か
Webブラウザ420が操作部219の最前面に表示されていれば、Webブラウザ状態判定部440はWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定する。一方、Webブラウザ420が操作部219の最前面に表示されていなければ、ユーザは他の処理を行おうと操作している、つまりユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなす。
【0040】
(2)Webブラウザ420が操作部219に表示されているか否か
(1)の例は、複数の操作画面を重ねて表示するマルチウィンドウ機能を備える場合の例である。マルチウィンドウ機能を備えない構成(ある操作画面を表示するときに、それまでに表示していた操作画面が閉じられる)の場合は、次のような判定を行う。即ち、Webブラウザ420が操作部219に表示されていれば、Webブラウザ状態判定部440はWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定する。一方、Webブラウザ420が操作部219に表示されていなければ、ユーザは他の処理を行おうと操作している、つまりユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなす。
【0041】
(3)Webブラウザが起動しているか否か
Webブラウザが起動していれば、Webブラウザ状態判定部440はWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定する。一方、Webブラウザ420が起動していなければ、ユーザは他の処理を行おうと操作している、つまりユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなす。
【0042】
上述した(1)〜(3)の判定処理は、画像処理機能の実行要求を行ったユーザが他の操作をしていると考えられる場合に、ユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなすことで、不要な画像処理機能の実行を防ぐために行われる。また、上述した(1)〜(3)は例であり、ユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたと判定できれば、他の判定方法も採り得る。他の判定方法としては、Webブラウザ420にログインしているユーザの識別情報(例えばユーザID)と、実行指示に付加されているユーザの識別情報とを比較し、一致していれば実行指示が示す画像処理機能を実行する方法が例として考えられる。
【0043】
ソフトウェア構成の説明に戻る。機能応答部460は、Webサーバ103からリモート利用が可能な画像処理機能の問い合わせをネットワークI/F218を介して受信する。そして、MFP101が備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、問い合わせに対する応答としてネットワークI/F218を介してWebサーバ103に送信する。この処理については、図7に後述するフローチャートで説明する。
【0044】
次に、Webサーバ103のソフトウェア構成の説明を行う。Webサーバ103はWebアプリケーション410と機能問い合わせ部450とを備える。さらに、Webアプリケーション410はプレゼンテーション部411、ロジック部412、リモート利用判定部413をさらに含む。
【0045】
プレゼンテーション部411は、Webブラウザ420の通信部421とネットワークI/F315を介して通信を行う。具体的には、Webブラウザ420からの要求に応じてWebブラウザ420に表示させる操作画面の画面情報を生成し、ネットワークI/F315を介してWebブラウザ420に送信する。あるいは、当該操作画面で行われたMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求をネットワークI/F315を介して受信すると、当該実行要求をロジック部412に渡す。
【0046】
ロジック部412は、プレゼンテーション部411からMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求を受け取る。ロジック部412が画像処理機能の実行要求を受け取ると、リモート利用判定部413が、当該実行要求がローカル利用であるかリモート利用であるかを判定する。次に、リモート利用判定部413での判定結果と受信した実行要求とに基づいて、ロジック部412はMFP101やMFP102に画像処理機能を実行させるための実行指示を生成する。そして、ロジック部412はネットワークI/F315を介してMFP101やMFP102のWebサービスプロバイダ430に当該実行指示を送信する。ここで送信される実行指示には、Webサービスプロバイダ430がリモート利用、もしくはローカル利用のどちらであるか判定できる情報が含まれる。
【0047】
リモート利用判定部413は、ロジック部412が受け取ったMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求が、リモート利用によるものかどうかを判定する。具体的には、実行要求を行った画像処理装置と、ロジック部412が実行指示を送信する画像処理装置とが一致していれば、ローカル利用であると判定する。一方、実行要求を行った画像処理装置と、ロジック部412が実行指示を送信する画像処理装置とが一致しなければ、リモート利用であると判定する。なお、上述した判定方法は例の一つに過ぎず、これに限定されるものではない。
【0048】
機能問い合わせ部450は、MFP101もしくはMFP102が備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、各MFPに問い合わせる。この問い合わせは、ネットワークI/F315を介してMFP101もしくはMFP102に送信される。そして問い合わせに対する応答を、ネットワークI/F315を介してMFP101もしくはMFP102から機能問い合わせ部450は受信する。また、応答を受信した機能問い合わせ部450は、MFP101もしくはMFP102が備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、図6に後述する管理リスト600に格納する。この処理については、図5に後述するフローチャートで説明する。
【0049】
本実施形態において、Webサーバ103はMFP101やMFP102に操作画面を提供することができる。操作画面にはMFP101やMFP102が利用できる画像処理機能の一覧を表示するメニュー画面も含まれるが、本実施形態では、このメニュー画面にリモート利用を行うことができる画像処理機能を表示させることを目的とする。
【0050】
図5のフローチャートは、各MFPが備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、Webサーバ103が各MFPに問い合わせる際に実行される処理手順を示す。なお、ステップS501〜S503の各ステップは、Webサーバ103が備えるCPU311がROM312等のメモリに格納されたプログラムをRAM313に展開して実行することによって処理される。
【0051】
ステップS501において、各MFPが備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、機能問い合わせ部450は各MFPに問い合わせる。本実施形態では、MFP101とMFP102に問い合わせることになる。なお、この問い合わせはユーザの操作によるMFP101や不図示のPCからの指示に応じて実行する構成にしても良いし、所定時間毎にWebサーバ103が定期的に実行する構成にしても良い。
【0052】
ステップS502において、ステップS501で行った問い合わせに対する応答を、機能問い合わせ部450は各MFPから受信する。ステップS502ではすべてのMFPから応答を受信するまでステップS503に進まず待機する構成にしても良いし、所定時間経過するとステップS503に進む構成にしても良い。
【0053】
ステップS503において、ステップS502で受信した応答を、機能問い合わせ部450は図6に後述する管理リスト600に格納する。
【0054】
図6は、本実施形態においてWebサーバ103のROM312やHDD314に格納される管理リスト600を示す図である。管理リスト600は、図5のステップS502で受信した各MFPからの応答を管理する。
【0055】
管理リスト600によると、MFP101はPrintをリモート利用が可能な画像処理機能として備えていること、MFP102はPrintとFAXをリモート利用が可能な画像処理機能として備えていることがわかる。
【0056】
次に、MFP101がWebサーバ103からリモート利用が可能な画像処理機能の問い合わせを受信した際に実行される処理手順について、図7のフローチャートに示す。なお、ステップS701〜S702の各ステップは、MFP101が備えるCPU211がROM212等のメモリに格納されたプログラムをRAM213に展開して実行することによって処理される。
【0057】
ステップS701において、機能応答部460はWebサーバ103からリモート利用が可能な画像処理機能の問い合わせを受信する。
【0058】
ステップS702において、ステップS701で受信した問い合わせに対する応答を機能応答部460はWebサーバ103に送信する。このとき、機能応答部460はリモート利用が可能な画像処理機能がPrintであることをWebサーバ103に送信する。
【0059】
なお、本フローチャートが示す処理と同様の処理がMFP102でも行われるが、説明は省略する。
【0060】
次に、MFP101の操作部219にWebブラウザ420が表示する操作画面に対して、ユーザが操作を行った際に実行される処理手順について、図8のフローチャートに示す。なお、ステップS801〜S806の各ステップは、MFP101が備えるCPU211がROM212等のメモリに格納されたプログラムをRAM213に展開して実行することによって処理される。また、本フローチャートが示す処理手順は、MFP102でも実行されるが、ここではMFP101を用いて説明を行う。
【0061】
ユーザの操作によって画面遷移が発生すると、操作画面を表示するための画面情報の要求を、ステップS801においてWebブラウザ420はWebサーバ103のプレゼンテーション部411に送信する。そしてステップS802において、Webブラウザ420は画面情報をプレゼンテーション部411から受信し、ステップS803において、受信した画面情報に基づいてWebブラウザ420は操作画面を表示する。なお、本フローチャートでは画面情報はWebページを表示するためのHTMLデータで構成されていることとするが、これに限定されるものではない。
【0062】
ステップS803で表示される操作画面の一例を図9に示す。図9に示す各図は、Webサーバ103から受信する画面情報に基づいて、Webブラウザ420によって操作部219に表示される。
【0063】
メニュー画面910は、MFP101が利用することができる画像処理機能の一覧を示す。Copy(自機で印刷)ボタン911は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データに基づいて、自機のプリンタ220が印刷を行うコピー処理を行うためのボタンである。Copy(他機で印刷)ボタン912は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データに基づいて、他機のプリンタ220が印刷を行うコピー処理を行うためのボタンである。Scan To Boxボタン913は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データを、自機のHDD214(ボックス)に格納するボックス格納処理を行うためのボタンである。Scan To FAXボタン914は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データを、他機のFAX機能を利用してFAX送信処理を行うためのボタンである。
【0064】
本実施形態では、Copy(他機で印刷)ボタン912は他機が備えるPrint機能を、Scan To FAXボタン914は他機が備えるFAX機能を、MFP101がリモート利用するためのボタンである。従って、他機が提供する画像処理機能のリモート利用を行う処理であることをユーザに通知するために、「※リモート利用」という表示を行っている。このような表示を行うことにより、ユーザは当該表示が行われている処理が、他機が備える画像処理機能をリモート利用する必要がある処理であることを把握することができる。なお、他機が備える画像処理機能のリモート利用を行う処理であることをユーザに通知するための方法はこれに限られるものではなく、例えばボタンの色を変える、ボタンが押下されたときに通知を行いユーザに確認させるなど、様々な形態を採り得る。
【0065】
Copy画面920は、メニュー画面910でユーザによってCopy(自機で印刷)ボタン911が押下されたときに表示される操作画面である。ユーザがコピー設定値921の入力を行い、そして実行ボタン922を押下すると、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データに基づいて、MFP101のプリンタ220が印刷を行うコピー処理が実行される。
【0066】
Scan To FAX画面930は、メニュー画面910でユーザによってScan To FAXボタン914が押下されたときに表示される操作画面である。本実施形態において、Scan To FAXは他機が備えるFAX機能をリモート利用する処理なので、デバイス選択931でユーザがリモート利用するMFP101以外の他のMFPを選択する。このとき、管理リスト600に基づいて、リモート利用が可能な画像処理機能としてFAXを備えるMFP(例えばMFP102)をデバイス選択931で選択できる。そして、ユーザが宛先や原稿の読取解像度などのFAX設定値932の入力を行い、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下すると、FAX送信処理が実行される。より具体的には、MFP101が備えるスキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データを、他のMFP、例えばMFP102の備えるFAX223がFAX送信する。
【0067】
図8のフローチャートの説明に戻る。
ステップS804において、CPU211はユーザの操作によって新たな画面遷移が発生したかどうかを判定する。CPU211が新たな画面遷移が発生したと判定した場合は、ステップS801に戻る。一方、CPU211が新たな画面遷移が発生していないと判定した場合は、ステップS805に進む。
【0068】
ステップS805において、CPU211はCopy画面920やScan To FAX画面930などの操作画面において、画像処理機能の実行ボタンが押下されたか否かを判定する。CPU211が、実行ボタンが押下されていないと判定した場合は、ステップS804に戻る。CPU211が、実行ボタンが押下されたと判定した場合はステップS806に進む。ステップS806において、Webブラウザ420の通信部421は実行ボタンが押下されたことをWebサーバ103に通知するために、ユーザの操作(実行ボタンの押下)に基づく画像処理機能の実行要求をWebサーバ103に送信する。
【0069】
次に、図8のステップS801でMFP101が送信した画面情報の要求を受信したWebサーバ103で実行される処理について、図10のフローチャートに示す。なお、ステップS1001〜S1003の各ステップは、Webサーバ103が備えるCPU311がROM312等のメモリに格納されたプログラムをRAM313に展開して実行することによって処理される。
【0070】
ステップS1001において、Webアプリケーション410のプレゼンテーション部411はMFP101が送信した画面情報の要求を受信する。
【0071】
ステップS1002においてプレゼンテーション部411はMFP101に送信すべき適当な画面情報を生成する。このとき、MFP101がメニュー画面910を要求している場合には、管理リスト600に基づいて画面情報を生成する。具体的には、MFP101以外のMFP(本実施形態ではMFP102)がリモート利用が可能な画像処理機能を提供しているのであれば、当該画像処理機能を選択するためのボタンを含む画面情報を生成する。このように、本実施形態によれば、MFP101に表示させるメニュー画面に、MFP101がリモート利用を行うことができる画像処理機能を表示させることが可能となる。
【0072】
ステップS1003において、プレゼンテーション部411はステップS1002で生成された画面情報をWebブラウザ420に送信する。
【0073】
このように、Webサーバ103はMFP101からの画面情報の要求に応じて適切な画面情報を生成し、MFP101に送信することが可能となる。さらに、各MFPが備えるリモート利用が可能な画像処理機能を管理リスト600で管理しているので、リモート利用を行うことができる画像処理機能を各MFPに提示することができる。
【0074】
図11は、MFP101にScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下した際に実行される処理を示すシーケンス図である。
【0075】
ステップS1101において、MFP101のWebブラウザ420は実行ボタン933が押下されたことをWebサーバ103のプレゼンテーション部411に通知する。
【0076】
ステップS1102において、Webサーバ103のロジック部412は、ステップS1101で受信した通知に基づいて画像処理機能の実行指示を生成する。本実施形態では、まずFAX送信する画像データを取得するために、スキャン処理の実行指示が生成される。そして、生成されたスキャン処理の実行指示を、ロジック部412がMFP101のWebサービスプロバイダ430に送信する。このとき、MFP101にしてみればスキャン処理はローカル利用となるので、ステップS1102で送信される実行指示にはローカル利用であることを示す情報が付加される。
【0077】
実行指示を受信したMFP101では、当該実行指示がローカル利用、もしくはリモート利用のどちらであるかをWebサービスプロバイダ430が判定する。ここでは受信した実行指示はローカル利用であることを示す情報が付加されているので、Webサービスプロバイダ430はローカル利用だと判定する。そして、受信した実行指示がローカル利用である場合は、ステップS1103において、Webブラウザ状態判定部440はWebブラウザ420の状態に基づいて実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを判定する。本実施形態では、上述した複数の判定方法の例のうち、Webブラウザ420が操作部219に表示されている場合に、実行指示が示す画像処理機能を実行するとWebブラウザ420判定することとする。Webブラウザ420が操作部219に表示されている場合に、ステップS1104において実行指示が示す画像処理機能、つまりスキャン処理がWebサービスプロバイダ430によって実行される。
【0078】
ステップS1105において、Webサービスプロバイダ430はスキャン処理が完了したことを示す情報と、スキャン処理の結果得た画像データとをWebサーバ103のロジック部412に送信する。
【0079】
本シーケンス図では、Webサーバ103は、MFP101でスキャンして得た画像データをMFP102でFAX送信する必要がある。従って、ステップS1106において、ロジック部412はFAX送信機能を実行するための実行指示を生成し、MFP102のWebサービスプロバイダ430に当該実行指示を送信する。このとき、MFP102にしてみればFAX送信処理はリモート利用となるので、ステップS1102で送信される実行指示にはリモート利用であることを示す情報が付加される。また、FAX送信処理で送信する画像データも、MFP102のWebサービスプロバイダ430にロジック部412が送信する。
【0080】
実行指示を受信したMFP102では、当該実行指示がローカル利用、もしくはリモート利用のどちらであるかをWebサービスプロバイダ430が判定する。ここでは受信した実行指示はリモート利用であることを示す情報が付加されているので、Webサービスプロバイダ430はリモート利用だと判定する。
【0081】
受信した実行指示がローカル利用の場合は、ステップS1103のように実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを、Webブラウザ420の状態に基づいてWebブラウザ状態判定部440が判定する必要がある。しかしながら、リモート利用の場合はMFP102の前にはユーザが存在せず、誰にも操作されていない、もしくはWebブラウザが操作部219に表示されていない場合が想定される。このような場合にローカル利用の場合と同様の判定を行うと、画像処理機能の実行がユーザによってキャンセルされたとみなされてしまい、リモート利用を行う画像処理装置において画像処理機能が実行されなくなってしま。従って、本実施形態では、リモート利用の場合は実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを、Webブラウザ420の状態に基づいて判定しないようにする。これにより、リモート利用の場合は、Webブラウザ420の状態に関わらず実行指示が示す画像処理機能が実行されることになるので、ユーザの利便性が向上する。
【0082】
ステップS1107において、受信した実行指示が示すFAX送信処理が、MFP102のWebサービスプロバイダ430によって実行される。このとき、ステップS1106で受信した画像データがFAX送信される。
【0083】
ステップS1108において、MFP102のWebサービスプロバイダ430はFAX送信処理が完了したことを示す情報をWebサーバ103のロジック部412に送信する。そしてステップS1109において、Webサーバ103のロジック部412はMFP102でFAX送信処理が完了したことを示す情報を、MFP101のWebサービスプロバイダ430に通知する。このとき、MFP101の操作部219には、リモート利用先のMFPであるMFP102でFAX送信処理が完了したことを示す画面が表示される。
【0084】
次に、Webサーバ103から送信された実行指示を受信したMFP101で実行される処理手順を図12のフローチャートに示す。なお、ステップS1201〜S1205の各ステップは、MFP101が備えるCPU211がROM212等のメモリに格納されたプログラムをRAM213に展開して実行することによって処理される。また、本フローチャートが示す処理手順は、MFP102でも実行されるが、ここではMFP101を用いて説明を行う。
【0085】
ステップS1201において、Webサービスプロバイダ430の通信部431はWebサーバ103から画像処理機能の実行指示を受信する。
【0086】
ステップS1202において、Webサービスプロバイダ430の解析部432はステップS1201で受信した実行指示がリモート利用であるか否かを判定する。ステップS1201で受信した実行指示がリモート利用ではない、つまりローカル利用であると解析部432が判定した場合は、ステップS1203に進む。
【0087】
ステップS1203において、Webブラウザ状態判定部440はステップS1201で受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを、Webブラウザ420の状態に基づいて判定する。本実施形態では、Webブラウザ420が操作部219に表示されていれば、ステップS1201で受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するとWebブラウザ状態判定部440が判定する。Webブラウザ420が操作部219に表示されている場合、ステップS1204に進む。一方、Webブラウザ420が操作部219に表示されていない場合、ユーザによって画像処理機能の実行がキャンセルしたとみなされる。そして、Webサービスプロバイダ430が当該画像処理機能の実行をキャンセルし、ステップS1205において、画像処理機能の実行をキャンセルしたことをWebサービスプロバイダ430がWebサーバ103に通知する。
【0088】
ステップS1202で受信した実行指示がリモート利用であると解析部432が判定した場合は、Webブラウザ状態判定部440がステップS1203で示す判定を行うことなく、ステップS1204に進む。
【0089】
ステップS1204において、Webサービスプロバイダ430はステップS1201で受信した実行指示が示す画像処理機能を実行する。
【0090】
ステップS1205において、Webサービスプロバイダ430は画像処理機能の実行結果をWebサーバ103のロジック部412に送信する。このとき、画像処理機能を実行することで得た画像データ等の情報も、Webサービスプロバイダ430がWebサーバ103のロジック部412に送信する。
【0091】
次に、図8のステップS806でMFP101、もしくはMFP102が送信した実行要求を受信したWebサーバ103で実行される処理手順を、図13のフローチャートに示す。なお、ステップS1301〜S1307の各ステップは、Webサーバ103が備えるCPU311がROM312等のメモリに格納されたプログラムをRAM313に展開して実行することによって処理される。
【0092】
ステップS1301において、プレゼンテーション部411は図8のステップS806で送信された実行要求を受信する。
【0093】
ステップS1302において、ロジック部412はステップS1301で受信した実行要求に対応する実行指示を生成する。
【0094】
ステップS1303において、リモート利用判定部413はステップS1302で生成した実行指示がリモート利用であるか否かを判定する。本実施形態では、例えば実行要求を行った画像処理装置とWebサーバ103が実行指示を送信する画像処理装置とが一致していれば、ローカル利用であるとリモート利用判定部413が判定する。一方、実行要求を行った画像処理装置とWebサーバ103が実行指示を送信する画像処理装置とが一致しなければ、リモート利用であるとリモート利用判定部413が判定する。実行指示がリモート利用であるとリモート利用判定部413が判定すると、ステップS1304に進み、リモート利用であることを示す情報をロジック部412が実行指示に付加する。一方、実行指示がリモート利用ではない、つまりローカル利用であるとリモート利用判定部413が判定すると、ステップS1305に進み、ローカル利用であることを示す情報をロジック部412が実行指示に付加する。
【0095】
ここで、MFP101の操作部219にScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下したとする。FAX送信処理はMFP101にとっては他機であるMFP102が備えるFAX機能をリモート利用する処理であるが、FAX送信する画像データを取得するためのスキャン処理はMFP101にとってローカル利用である。従って、MFP101でリモート利用を行う画像処理機能の実行要求が行われたとしても、MFP101が実行する画像処理機能の実行指示(例:画像データを取得するためのスキャン処理)が生成された場合は、当該実行指示はローカル利用であると判定される。
【0096】
ステップS1306において、ロジック部412はMFP101、もしくはMFP102のWebサービスプロバイダ430に実行指示を送信する。MFP101とMFP102のどちらのWebサービスプロバイダ430にロジック部412が実行指示を送信するかは、ステップS1301で受信した実行要求に基づいて決定される。また、図11のシーケンス図で示したように、リモート利用されるMFPが使用する画像データなどの情報も、ロジック部412が実行指示と共に送信する場合がある。
【0097】
ステップS1307において、ロジック部412はステップS1306で実行指示を送信したMFP101、もしくはMFP102から画像処理機能の実行結果を受信する。画像処理機能の実行結果として受信する情報としては、画像処理機能の実行が完了したことを示す情報や、画像処理機能の実行がキャンセルされたことを示す情報などが挙げられる。また、図11のシーケンス図で示したように、リモート利用されるMFPが使用する画像データなどの情報も、ロジック部412が画像処理の結果として受信する場合がある。
【0098】
ステップS1308において、ロジック部412はステップS1307で受信した画像処理の結果を解析し、次の実行指示の生成が必要であるか否かを判定する。次の実行指示の生成が必要な場合とは、例えば図11のシーケンス図で説明したように、複数のMFPを用いて一連の処理が実行される場合が考えられる。また、複数のMFPではなく単独のMFPで複数の画像処理が実行される場合も、次の実行指示の生成が必要な場合として考えられる。ステップS1308で次の実行指示の生成が必要であるとロジック部412が判定した場合は、ステップS1302に戻り、次の実行指示がロジック部412によって生成される。一方、ステップS1308で次の実行指示の生成が必要ではないとロジック部412が判定した場合は、本フローチャートが示す処理は終了する。
【0099】
なお、図8のステップS806でMFP101、もしくはMFP102が送信した実行要求を受信したWebサーバ103で実行される処理手順は図13が示すフローチャートに限定されるものではない。他の処理手順として、次のような処理手順も考えられる。
【0100】
ステップS1302で実行指示を生成したロジック部412は、ステップS1301で受信した実行要求の送信元のMFP(本実施形態ではMFP101もしくはMFP102)を示す情報を付加して、ステップS1306で当該実行指示を送信する。実行指示を受信したMFP101もしくはMFP102は、図12のステップS1202において、実行要求の送信元のMFPを示す情報が自機と一致する場合はリモート利用ではない、つまりローカル利用だと判定する。一方、実行要求の送信元のMFPを示す情報が自機と一致しない場合はリモート利用であると判定する。
【0101】
以上のように、本実施形態によれば、Webサーバ103から実行指示を受信したMFP101、もしくはMFP102は、当該実行指示がリモート利用である場合には、Webブラウザ420の状態に関わらず当該実行指示が示す画像処理装置を実行する。従って、例えばリモート利用先の画像処理装置の操作部にWebブラウザが表示されていない場合であっても、リモート利用の際には実行指示が示す画像処理機能の実行がキャンセルされたとみなされずに、当該画像処理機能が実行される。ユーザにしてみれば、リモート利用の場合には例えばWebブラウザ420を表示させておく必要がなくなり、利便性が向上する。
【0102】
(実施形態2)
実施形態1では、図11のステップS1105によると、スキャン処理で取得した画像データをMFP101からWebサーバ103に送信している。そしてステップS1106で、Webサーバ103がリモート利用される装置であるMFP102に画像データを送信している。画像データの送信はネットワークのトラフィックの増加に繋がるので、図11のシーケンス図が示す方法では、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間でトラフィックが増加してしまう。そこで本実施形態では、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間のトラフィックの増加を防ぐことを目的とする。
【0103】
図14は、本実施形態においてScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下した際に実行される処理を示すシーケンス図である。図11と同一の番号のステップは図11と同様の処理を行うので、説明は省略する。
【0104】
ステップS1401において、MFP101のWebサービスプロバイダ430はスキャン処理が完了したことを示す情報をWebサーバ103のロジック部412に送信する。このとき、スキャン処理で取得した画像データを特定する情報(例えばファイル名)も、ステップS1401でMFP101のWebサービスプロバイダ430がロジック部412に送信する。なお、実施形態1とは異なり、スキャン処理で取得した画像データはWebサーバ103のロジック部412に送信されない。
【0105】
ステップS1402において、MFP101のネットワークI/F218はスキャン処理で取得した画像データを、LAN104を介してリモート利用するMFP102に送信する。このとき、Webサーバ103を介さずに画像データが送信される。
【0106】
ステップS1403において、Webサーバ103のロジック部412はFAX送信機能を実行するための実行指示を生成し、MFP102のWebサービスプロバイダ430に当該実行指示を送信する。このとき、ステップS1401で送信された画像データを特定する情報と、当該画像データを用いてFAX送信処理を行うようにMFP102に指示する情報とが、実行指示に含まれる。なお、実施形態1とは異なり、FAX送信処理で送信される画像データをWebサーバ103は受信していないので、Webサーバ103のロジック部412は画像データを送信しない。
【0107】
以上のように、本実施形態によれば、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間で画像データの送信が行われない。従って、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間のトラフィックの増加を防ぐことができる。
【0108】
(実施形態3)
実施形態1及び実施形態2では、Webアプリケーション410はMFP101及びMFP102が備えるWebブラウザ420とWebサービスプロバイダ430それぞれに対して通信を行っている。これに対して本実施形態では、MFP101が備えるWebブラウザ420へのレスポンスに、MFP101及びMFP102が備えるWebサービスプロバイダ430に送信する画像処理機能の実行指示を埋め込んで送信することを特徴とする。
【0109】
図15は本実施形態における画像処理システム全体のソフトウェア構成を示す図である。図15に示すソフトウェア機能は、図2、図3で示したMFP101、MFP102、Webサーバ103のそれぞれに備えられているCPUが制御プログラムを実行することにより実現される。なお、図4と同じ符号のものはそれぞれ図4と同様なので、説明は省略する。
【0110】
プレゼンテーション部1502は、Webブラウザ420が表示する操作画面で行われたMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求を、ネットワークI/F315を介して受信し、当該実行要求をロジック部412に渡す。すると、ロジック部1503は、当該通知に対応する画像処理機能の実行指示を生成し、プレゼンテーション部1502がWebブラウザ420に送信するHTTPレスポンスにスクリプトとして埋め込む。そしてプレゼンテーション部1502は、当該HTTPレスポンスをネットワークI/F315を介してWebブラウザ420に送信する。なお、このとき送信されるHTTPレスポンスには、リモート利用されるMFPに対する実行指示もスクリプトとして含まれる。
【0111】
Webブラウザ420のスクリプト実行部1501は、Webアプリケーション410から送信されたHTTPレスポンスに埋め込まれたスクリプトを実行する。そしてスクリプトの実行結果に応じて、スクリプト実行部1501はWebアプリケーション410から送信された画像処理機能の実行指示をWebサービスプロバイダ430に送信する。また、リモート利用される他のMFPに対するスクリプトがHTTPレスポンスに含まれる場合は、当該スクリプトをネットワークI/F218を介して他のMFPが備えるWebサービスプロバイダ430に送信する。
【0112】
図16は、本実施形態においてScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下した際に実行される処理を示すシーケンス図である。
【0113】
ステップS1101において、MFP101のWebブラウザ420は実行ボタン933が押下されたことをWebサーバ103のプレゼンテーション部411に通知する。
【0114】
ステップS1601において、ロジック部1503はステップS1101で受信した通知に対応する画像処理機能の実行指示を生成し、プレゼンテーション部1502がWebブラウザ420に送信するHTTPレスポンスにスクリプトとして埋め込む。なお、ここで生成される実行指示は、MFP101にスキャン処理を指示する実行指示だけではなく、MFP102にFAX送信処理を指示する実行指示もスクリプトとして埋め込まれる。そしてプレゼンテーション部1502は、当該HTTPレスポンスをネットワークI/F315を介してWebブラウザ420に送信する。
【0115】
ステップS1602において、Webブラウザ420のスクリプト実行部1501は受信したHTTPレスポンスに埋め込まれたスクリプトを実行する。当該HTTPレスポンスにはMFP102に対する実行指示もスクリプトとして埋め込まれているが、ここではMFP101に対する実行指示を示すスクリプトが実行される。そして、スクリプトの実行結果に応じて、MFP101のWebサービスプロバイダ430がスキャン処理を実行する。なお、当該スキャン処理はMFP101にしてみればローカル利用なので、図11のステップS1103で示したWebブラウザ状態判定部440が行うWebブラウザ420の状態に基づく判定も、ステップS1602で行われる。
【0116】
ステップS1602でスキャン処理を実行すると、ステップS1603において、スクリプト実行部1501はMFP102に対する実行指示(スクリプト)を、MFP102のWebサービスプロバイダ430に送信する。なお、MFP102がFAX送信処理で使用する画像データも、スキャン処理の結果としてステップS1603で送信される。
【0117】
ステップS1604において、MFP102のスクリプト実行部1501は受信したスクリプトを実行し、スクリプトの実行結果に応じて、MFP102のWebサービスプロバイダ430がFAX送信処理を実行する。なお、当該FAX送信処理はMFP102にしてみればリモート利用なので、図11のステップS1103で示したWebブラウザ状態判定部440が行うWebブラウザ420の状態に基づく判定は行われない。
【0118】
ステップS1604で実行したFAX送信処理の結果を示す情報は、MFP102のWebサービスプロバイダ430がMFP101に送信しても良いし、Webサーバ103に送信しても良い。
【0119】
本実施形態によれば、MFP101が備えるWebブラウザ420へのレスポンスに、MFP101及びMFP102が備えるWebサービスプロバイダ430に送信する画像処理機能の実行指示が埋め込まれることになる。従って、Webサーバ103がファイアーウォールの外側に存在していたとしても、通信を行うことが可能となる。
【0120】
(その他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0121】
101 MFP
103 Webサーバ
211 CPU
220 操作部
221 プリンタ
222 スキャナ
410 Webアプリケーション
420 Webブラウザ
430 Webサービスプロバイダ
440 Webブラウザ状態判定部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して外部装置と接続された画像処理装置、ネットワークを介して画像処理装置と接続されたサーバ装置、それらの制御方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スキャナやプリンタ、ファクシミリ、ネットワーク送信装置などの各装置の機能を1つの筺体内に収納した、MFP(Multi Function Peripheral)などの画像処理装置が一般的に知られている。このような画像処理装置の操作部に、Webブラウザを用いる形態も一般的である。ここで、Webブラウザで表示する操作画面で上述の各機能を利用する形態として特許文献1のような方法が知られている。
【0003】
特許文献1によると、まずWebブラウザは、ネットワーク上の外部装置から受信した画面情報に基づき、画像処理機能に関する操作画面を操作部に表示する。そして、その操作画面を用いてユーザの操作を受けると、Webブラウザは、ユーザからの操作の内容をいったん外部装置へ送信する。Webブラウザは、送信した操作の内容に対する応答として、外部装置から画像処理機能の実行指示(スクリプト)を受信する。Webブラウザは、受信した実行指示に基づき画像処理装置が提供するWebサービスを呼び出すためにSOAPメッセージを生成し、Webサービスのプロバイダへ生成したSOAPメッセージを送信し、画像処理装置の備える画像処理機能を実行させる。
【0004】
また、外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するときに、Webブラウザの状態に基づいて画像処理機能を実行するか否かを制御する画像処理装置も存在する。具体的には、外部装置から画像処理機能の実行指示を受信すると、例えばWebブラウザが表示されていない場合に、ユーザによって画像処理機能の実行がキャンセルされた状態だと見なし、当該画像処理機能の実行を中止する画像処理装置が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−003833号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
Webブラウザの状態に基づいて画像処理機能を実行するか否かを制御する画像処理装置では、外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するためには、そのときにWebブラウザが表示されている必要がある。従って、画像処理機能を実行させるためにはユーザはWebブラウザを表示させておく必要があり、利便性に欠ける。
【0007】
本発明はかかる点に鑑み、画像処理装置に外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行させるときに、ユーザがWebブラウザを表示させておく必要をなくすことで、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するために、本発明が提供する画像処理装置は、画像処理機能を備える画像処理装置であって、外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、前記受信手段が前記第1の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に基づいて当該第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定し、前記受信手段が前記第2の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に関わらず当該第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明が提供する画像処理装置は、画像処理機能を備える画像処理装置であって、外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御し、前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明が提供するサーバ装置は、操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、前記実行指示が前記第2の画像処理装置とは異なる装置からの指示内容に応じて生成されたことを示す情報と、当該実行指示とを当該第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【0011】
また、本発明が提供するサーバ装置は、操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、前記第1の画像処理装置を示す情報と前記実行指示とを前記第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、画像処理装置に外部装置から受信した実行指示が示す画像処理機能を実行させるときに、ユーザがWebブラウザを表示させておく必要をなくすことで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施形態1に係る画像処理システムの全体図である。
【図2】本実施形態1に係るMFPの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態1に係るWebサーバの構成を示すブロック図である。
【図4】本実施形態1に係る画像処理システム全体のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図5】本実施形態1に係るWebサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図6】本実施形態1に係るリモート管理リストを示す図である。
【図7】本実施形態1に係るMFPの処理手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態1に係るMFPの処理手順を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態1に係るMFPのエラー画面の一例を示す図である。
【図10】本実施形態1に係るWebサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態1に係るMFPとWebサーバとの間で行われる処理シーケンスを表わす図である。
【図12】本実施形態1に係るMFPの処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態1に係るWebサーバの処理手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態2に係るMFPとWebサーバとの間で行われる処理シーケンスを表わす図である。
【図15】本実施形態3に係る画像処理システム全体のソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図16】本実施形態3に係るMFPとWebサーバとの間で行われる処理シーケンスを表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【0015】
(実施形態1)
図1は本実施形態における画像処理システムの全体図である。
【0016】
LAN(Local Area Network)104には、MFP101とMFP102、Webサーバ103とが互いに通信可能に接続されている。なお、MFP101とMFP102、Webサーバ103との接続形態はLANに限らず、インターネットや無線通信、その他のあらゆる接続方法によっても本システムは実現可能である。また、画像処理装置の一例としてMFPを例にして説明するが、本発明における画像処理装置はこれに限らず、スキャナ、プリンタ等のSFP(Single Function Peripheral)であっても構わない。さらに、外部装置の一例としてWebサーバを例にして説明するが、本発明における外部装置はこれに限らず、Webサーバ機能を有する他のMFPやPC(Personal Computer)であっても構わない。
【0017】
なお、本実施形態では、例えばMFP101でのユーザの操作に応じて、MFP101又はMFP102が備える画像処理機能を実行するための実行指示がWebサーバ103で生成され、当該実行指示がMFP101又はMFP102に送信される。そして実行指示を受信したMFP101又はMFP102は、当該実行指示に基づく画像処理機能を実行する。つまり、MFP101のユーザにしてみれば、MFP101とMFP102の両方の画像処理機能を利用することができる。
【0018】
本実施形態では、ある画像処理装置が受信する実行指示が、当該画像処理装置でのユーザの操作に応じて生成された実行指示である場合の利用形態をローカル利用と称する。また、ある画像処理装置が受信する実行指示が、当該画像処理装置とは異なる画像処理装置でのユーザの操作に応じて生成された実行指示である場合の利用形態をリモート利用と称する。
【0019】
図2はMFP101とMFP102とのハード構成を示すブロック図である。まず図2(a)に示すMFP101のハード構成について説明する。
【0020】
CPU211を含む制御部210は、MFP101を統括的に制御する。CPU211はROM212やHDD214に格納された制御プログラムを読み出して装置全体の制御を行う。ROM212は、例えば後述する各フローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムやなどの情報を格納する。RAM213はCPU211の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD214はROM212と同様に、例えば後述する各フローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムなどの情報を格納する。
【0021】
操作部I/F215は、操作部219と制御部210とを接続する。操作部I/F215は、操作部219に表示する画面情報を操作部219に対して出力し、操作部219からユーザが入力した情報を、CPU211に伝える役割をする。操作部219には表示部(タッチパネル機能を有する液晶表示部)やキーボードが備えられている。また、MFP101にはWebブラウザ機能が備えられており、MFP101のWebブラウザはWebサーバ103から受信したHTMLデータを解析し、受信したHTMLデータの記述に基づく操作画面を操作部219上の液晶表示部に表示可能である。
【0022】
プリンタI/F216は、プリンタ220と制御部210とを接続する。プリンタ220で印刷すべき画像データはプリンタI/F216を介して制御部210からプリンタ220に転送され、プリンタ220において紙などの記録媒体上に印刷する印刷処理が実行される。
【0023】
スキャナI/F217は、スキャナ221と制御部210とを接続する。スキャナ221は、原稿を読み取って画像データを生成し、スキャナI/F217を介して制御部210に読みとった画像データを入力する読取処理を実行する。
【0024】
ネットワークI/F218は、制御部210(MFP101)をLAN104に接続する。ネットワークI/F218は、LAN104上の外部装置(例えば、Webサーバ103)に画像データなどの各種情報を送信したり、LAN104上の外部装置から各種情報を受信したりする。
【0025】
次に、図2(b)に示すMFP102のハード構成について説明する。図2(a)のMFP101のハード構成と同じ符号で表わす構成は、MFP101の構成と同様のものなので説明を省略する。
【0026】
FAX I/F222は、FAX223と制御部210とを接続する。FAX223は、スキャナ221で読み取って生成した画像データの送信を行うFAX送信処理を実行する。
MFP102は、MFP101とは異なりFAX機能を備えることを特徴とする。
【0027】
図3はWebサーバ103のハード構成を示すブロック図である。
CPU311を含む制御部310は、Webサーバ103を統括的に制御する。CPU311はROM312やHDD314に格納された制御プログラムを読み出して各種制御処理を実行する。ROM312は後述するフローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムや、図6に後述する管理リスト600などの情報を格納する。RAM313はCPU311の主メモリ、ワークエリア等の一時記憶領域として用いられる。HDD314はROM312と同様に、後述する各フローチャートに係る処理を実行するための制御プログラムや、図6に後述する管理リスト600などの情報を格納する。
【0028】
ネットワークI/F315は、制御部310をLAN104に接続する。ネットワークI/F315は、LAN104上の他の装置(例えばMFP101やMFP102)との間で各種情報を送受信する。
【0029】
図4は本実施形態における画像処理システム全体のソフトウェア構成を示す図である。図4に示すソフトウェア機能は、図2、図3で示したMFP101、MFP102、Webサーバ103のそれぞれに備えられているCPUが制御プログラムを実行することにより実現される。
【0030】
MFP101はWebブラウザ420、Webサービスプロバイダ430、Webブラウザ状態判定部440、機能応答部460を備える。なお、MFP102はMFP101と同様のソフトウェア構成を備えるため、説明は省略する。
【0031】
Webブラウザ420は、通信部421、解析部422、及び画面表示部423を有する。通信部421は、HTTPプロトコルに従ってWebブラウザ420のプレゼンテーション部411とネットワークI/F218を介して通信する。より具体的には、通信部421は、Webブラウザ420で画面を表示するための画面情報(例えばHTMLデータ)をWebアプリケーション410に要求し、プレゼンテーション部411から送信される画面情報を受信する。また、操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容をWebアプリケーション410に通知する。
【0032】
解析部422は、通信部421がWebアプリケーション410から受信した画面情報を解析する。画面表示部423は、解析部422の解析の結果に基づいて操作部219に操作画面を表示する。
【0033】
Webサービスプロバイダ430は、通信部431、及び解析部432を有する。Webサービスプロバイダ430は、MFP101の特定のハードウェア資源(例えばプリンタ220、スキャナ221)を利用して、Webアプリケーション410にWebサービスを提供するアプリケーションである。
【0034】
通信部431は、HTTPプロトコルに従ってWebアプリケーション410からMFP101が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示をネットワークI/F218を介して受信する。
【0035】
解析部432は、通信部431が受信した画像処理機能の実行指示を解析し、当該実行指示がリモート利用、もしくはローカル利用のどちらであるか判定する。
【0036】
実行指示がローカル利用であった場合は、Webブラウザ420の状態に基づいて実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かをWebブラウザ状態判定部440が判定する。Webブラウザ状態判定部440が実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定した場合は、解析部432は不図示の処理実行アプリケーションに当該画像処理機能を実行させる。一方、Webブラウザ状態判定部440が実行指示が示す画像処理機能を実行しないと判定した場合は、Webブラウザ420で行われた画像処理機能の実行要求はキャンセルされたと解析部432が見なす。そして、解析部432は不図示の処理実行アプリケーションに画像処理機能を実行させることなく、処理を終了する。
【0037】
次に、実行指示がリモート利用であった場合の説明を行う。リモート利用の場合は、実行指示を受信した画像処理装置の前にユーザがおらず、Webブラウザ420が表示されていなかったり、起動していなかったりする場合がある。従って、Webブラウザ状態判定部440が上述した判定を行うと、実行指示が示す画像処理機能が実行されない可能性がある。本実施形態ではこの点を鑑み、実行指示がリモート利用であった場合はWebブラウザ状態判定部440が判定を行わずに、解析部432が不図示の処理実行アプリケーションに当該実行指示が示す画像処理機能を実行させる。これにより、ユーザの利便性が向上する。
【0038】
Webブラウザ状態判定部440は、Webブラウザ420の状態に基づいてWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを判定する。このとき、Webブラウザ状態判定部440が行う判定の例を説明する。
【0039】
(1)Webブラウザ420が操作部219の最前面に表示されているか否か
Webブラウザ420が操作部219の最前面に表示されていれば、Webブラウザ状態判定部440はWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定する。一方、Webブラウザ420が操作部219の最前面に表示されていなければ、ユーザは他の処理を行おうと操作している、つまりユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなす。
【0040】
(2)Webブラウザ420が操作部219に表示されているか否か
(1)の例は、複数の操作画面を重ねて表示するマルチウィンドウ機能を備える場合の例である。マルチウィンドウ機能を備えない構成(ある操作画面を表示するときに、それまでに表示していた操作画面が閉じられる)の場合は、次のような判定を行う。即ち、Webブラウザ420が操作部219に表示されていれば、Webブラウザ状態判定部440はWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定する。一方、Webブラウザ420が操作部219に表示されていなければ、ユーザは他の処理を行おうと操作している、つまりユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなす。
【0041】
(3)Webブラウザが起動しているか否か
Webブラウザが起動していれば、Webブラウザ状態判定部440はWebサービスプロバイダ430が受信した実行指示が示す画像処理機能を実行すると判定する。一方、Webブラウザ420が起動していなければ、ユーザは他の処理を行おうと操作している、つまりユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなす。
【0042】
上述した(1)〜(3)の判定処理は、画像処理機能の実行要求を行ったユーザが他の操作をしていると考えられる場合に、ユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたとみなすことで、不要な画像処理機能の実行を防ぐために行われる。また、上述した(1)〜(3)は例であり、ユーザが画像処理機能の実行をキャンセルしたと判定できれば、他の判定方法も採り得る。他の判定方法としては、Webブラウザ420にログインしているユーザの識別情報(例えばユーザID)と、実行指示に付加されているユーザの識別情報とを比較し、一致していれば実行指示が示す画像処理機能を実行する方法が例として考えられる。
【0043】
ソフトウェア構成の説明に戻る。機能応答部460は、Webサーバ103からリモート利用が可能な画像処理機能の問い合わせをネットワークI/F218を介して受信する。そして、MFP101が備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、問い合わせに対する応答としてネットワークI/F218を介してWebサーバ103に送信する。この処理については、図7に後述するフローチャートで説明する。
【0044】
次に、Webサーバ103のソフトウェア構成の説明を行う。Webサーバ103はWebアプリケーション410と機能問い合わせ部450とを備える。さらに、Webアプリケーション410はプレゼンテーション部411、ロジック部412、リモート利用判定部413をさらに含む。
【0045】
プレゼンテーション部411は、Webブラウザ420の通信部421とネットワークI/F315を介して通信を行う。具体的には、Webブラウザ420からの要求に応じてWebブラウザ420に表示させる操作画面の画面情報を生成し、ネットワークI/F315を介してWebブラウザ420に送信する。あるいは、当該操作画面で行われたMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求をネットワークI/F315を介して受信すると、当該実行要求をロジック部412に渡す。
【0046】
ロジック部412は、プレゼンテーション部411からMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求を受け取る。ロジック部412が画像処理機能の実行要求を受け取ると、リモート利用判定部413が、当該実行要求がローカル利用であるかリモート利用であるかを判定する。次に、リモート利用判定部413での判定結果と受信した実行要求とに基づいて、ロジック部412はMFP101やMFP102に画像処理機能を実行させるための実行指示を生成する。そして、ロジック部412はネットワークI/F315を介してMFP101やMFP102のWebサービスプロバイダ430に当該実行指示を送信する。ここで送信される実行指示には、Webサービスプロバイダ430がリモート利用、もしくはローカル利用のどちらであるか判定できる情報が含まれる。
【0047】
リモート利用判定部413は、ロジック部412が受け取ったMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求が、リモート利用によるものかどうかを判定する。具体的には、実行要求を行った画像処理装置と、ロジック部412が実行指示を送信する画像処理装置とが一致していれば、ローカル利用であると判定する。一方、実行要求を行った画像処理装置と、ロジック部412が実行指示を送信する画像処理装置とが一致しなければ、リモート利用であると判定する。なお、上述した判定方法は例の一つに過ぎず、これに限定されるものではない。
【0048】
機能問い合わせ部450は、MFP101もしくはMFP102が備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、各MFPに問い合わせる。この問い合わせは、ネットワークI/F315を介してMFP101もしくはMFP102に送信される。そして問い合わせに対する応答を、ネットワークI/F315を介してMFP101もしくはMFP102から機能問い合わせ部450は受信する。また、応答を受信した機能問い合わせ部450は、MFP101もしくはMFP102が備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、図6に後述する管理リスト600に格納する。この処理については、図5に後述するフローチャートで説明する。
【0049】
本実施形態において、Webサーバ103はMFP101やMFP102に操作画面を提供することができる。操作画面にはMFP101やMFP102が利用できる画像処理機能の一覧を表示するメニュー画面も含まれるが、本実施形態では、このメニュー画面にリモート利用を行うことができる画像処理機能を表示させることを目的とする。
【0050】
図5のフローチャートは、各MFPが備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、Webサーバ103が各MFPに問い合わせる際に実行される処理手順を示す。なお、ステップS501〜S503の各ステップは、Webサーバ103が備えるCPU311がROM312等のメモリに格納されたプログラムをRAM313に展開して実行することによって処理される。
【0051】
ステップS501において、各MFPが備えるリモート利用が可能な画像処理機能を、機能問い合わせ部450は各MFPに問い合わせる。本実施形態では、MFP101とMFP102に問い合わせることになる。なお、この問い合わせはユーザの操作によるMFP101や不図示のPCからの指示に応じて実行する構成にしても良いし、所定時間毎にWebサーバ103が定期的に実行する構成にしても良い。
【0052】
ステップS502において、ステップS501で行った問い合わせに対する応答を、機能問い合わせ部450は各MFPから受信する。ステップS502ではすべてのMFPから応答を受信するまでステップS503に進まず待機する構成にしても良いし、所定時間経過するとステップS503に進む構成にしても良い。
【0053】
ステップS503において、ステップS502で受信した応答を、機能問い合わせ部450は図6に後述する管理リスト600に格納する。
【0054】
図6は、本実施形態においてWebサーバ103のROM312やHDD314に格納される管理リスト600を示す図である。管理リスト600は、図5のステップS502で受信した各MFPからの応答を管理する。
【0055】
管理リスト600によると、MFP101はPrintをリモート利用が可能な画像処理機能として備えていること、MFP102はPrintとFAXをリモート利用が可能な画像処理機能として備えていることがわかる。
【0056】
次に、MFP101がWebサーバ103からリモート利用が可能な画像処理機能の問い合わせを受信した際に実行される処理手順について、図7のフローチャートに示す。なお、ステップS701〜S702の各ステップは、MFP101が備えるCPU211がROM212等のメモリに格納されたプログラムをRAM213に展開して実行することによって処理される。
【0057】
ステップS701において、機能応答部460はWebサーバ103からリモート利用が可能な画像処理機能の問い合わせを受信する。
【0058】
ステップS702において、ステップS701で受信した問い合わせに対する応答を機能応答部460はWebサーバ103に送信する。このとき、機能応答部460はリモート利用が可能な画像処理機能がPrintであることをWebサーバ103に送信する。
【0059】
なお、本フローチャートが示す処理と同様の処理がMFP102でも行われるが、説明は省略する。
【0060】
次に、MFP101の操作部219にWebブラウザ420が表示する操作画面に対して、ユーザが操作を行った際に実行される処理手順について、図8のフローチャートに示す。なお、ステップS801〜S806の各ステップは、MFP101が備えるCPU211がROM212等のメモリに格納されたプログラムをRAM213に展開して実行することによって処理される。また、本フローチャートが示す処理手順は、MFP102でも実行されるが、ここではMFP101を用いて説明を行う。
【0061】
ユーザの操作によって画面遷移が発生すると、操作画面を表示するための画面情報の要求を、ステップS801においてWebブラウザ420はWebサーバ103のプレゼンテーション部411に送信する。そしてステップS802において、Webブラウザ420は画面情報をプレゼンテーション部411から受信し、ステップS803において、受信した画面情報に基づいてWebブラウザ420は操作画面を表示する。なお、本フローチャートでは画面情報はWebページを表示するためのHTMLデータで構成されていることとするが、これに限定されるものではない。
【0062】
ステップS803で表示される操作画面の一例を図9に示す。図9に示す各図は、Webサーバ103から受信する画面情報に基づいて、Webブラウザ420によって操作部219に表示される。
【0063】
メニュー画面910は、MFP101が利用することができる画像処理機能の一覧を示す。Copy(自機で印刷)ボタン911は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データに基づいて、自機のプリンタ220が印刷を行うコピー処理を行うためのボタンである。Copy(他機で印刷)ボタン912は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データに基づいて、他機のプリンタ220が印刷を行うコピー処理を行うためのボタンである。Scan To Boxボタン913は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データを、自機のHDD214(ボックス)に格納するボックス格納処理を行うためのボタンである。Scan To FAXボタン914は、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データを、他機のFAX機能を利用してFAX送信処理を行うためのボタンである。
【0064】
本実施形態では、Copy(他機で印刷)ボタン912は他機が備えるPrint機能を、Scan To FAXボタン914は他機が備えるFAX機能を、MFP101がリモート利用するためのボタンである。従って、他機が提供する画像処理機能のリモート利用を行う処理であることをユーザに通知するために、「※リモート利用」という表示を行っている。このような表示を行うことにより、ユーザは当該表示が行われている処理が、他機が備える画像処理機能をリモート利用する必要がある処理であることを把握することができる。なお、他機が備える画像処理機能のリモート利用を行う処理であることをユーザに通知するための方法はこれに限られるものではなく、例えばボタンの色を変える、ボタンが押下されたときに通知を行いユーザに確認させるなど、様々な形態を採り得る。
【0065】
Copy画面920は、メニュー画面910でユーザによってCopy(自機で印刷)ボタン911が押下されたときに表示される操作画面である。ユーザがコピー設定値921の入力を行い、そして実行ボタン922を押下すると、スキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データに基づいて、MFP101のプリンタ220が印刷を行うコピー処理が実行される。
【0066】
Scan To FAX画面930は、メニュー画面910でユーザによってScan To FAXボタン914が押下されたときに表示される操作画面である。本実施形態において、Scan To FAXは他機が備えるFAX機能をリモート利用する処理なので、デバイス選択931でユーザがリモート利用するMFP101以外の他のMFPを選択する。このとき、管理リスト600に基づいて、リモート利用が可能な画像処理機能としてFAXを備えるMFP(例えばMFP102)をデバイス選択931で選択できる。そして、ユーザが宛先や原稿の読取解像度などのFAX設定値932の入力を行い、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下すると、FAX送信処理が実行される。より具体的には、MFP101が備えるスキャナ221で原稿を読み取って生成した画像データを、他のMFP、例えばMFP102の備えるFAX223がFAX送信する。
【0067】
図8のフローチャートの説明に戻る。
ステップS804において、CPU211はユーザの操作によって新たな画面遷移が発生したかどうかを判定する。CPU211が新たな画面遷移が発生したと判定した場合は、ステップS801に戻る。一方、CPU211が新たな画面遷移が発生していないと判定した場合は、ステップS805に進む。
【0068】
ステップS805において、CPU211はCopy画面920やScan To FAX画面930などの操作画面において、画像処理機能の実行ボタンが押下されたか否かを判定する。CPU211が、実行ボタンが押下されていないと判定した場合は、ステップS804に戻る。CPU211が、実行ボタンが押下されたと判定した場合はステップS806に進む。ステップS806において、Webブラウザ420の通信部421は実行ボタンが押下されたことをWebサーバ103に通知するために、ユーザの操作(実行ボタンの押下)に基づく画像処理機能の実行要求をWebサーバ103に送信する。
【0069】
次に、図8のステップS801でMFP101が送信した画面情報の要求を受信したWebサーバ103で実行される処理について、図10のフローチャートに示す。なお、ステップS1001〜S1003の各ステップは、Webサーバ103が備えるCPU311がROM312等のメモリに格納されたプログラムをRAM313に展開して実行することによって処理される。
【0070】
ステップS1001において、Webアプリケーション410のプレゼンテーション部411はMFP101が送信した画面情報の要求を受信する。
【0071】
ステップS1002においてプレゼンテーション部411はMFP101に送信すべき適当な画面情報を生成する。このとき、MFP101がメニュー画面910を要求している場合には、管理リスト600に基づいて画面情報を生成する。具体的には、MFP101以外のMFP(本実施形態ではMFP102)がリモート利用が可能な画像処理機能を提供しているのであれば、当該画像処理機能を選択するためのボタンを含む画面情報を生成する。このように、本実施形態によれば、MFP101に表示させるメニュー画面に、MFP101がリモート利用を行うことができる画像処理機能を表示させることが可能となる。
【0072】
ステップS1003において、プレゼンテーション部411はステップS1002で生成された画面情報をWebブラウザ420に送信する。
【0073】
このように、Webサーバ103はMFP101からの画面情報の要求に応じて適切な画面情報を生成し、MFP101に送信することが可能となる。さらに、各MFPが備えるリモート利用が可能な画像処理機能を管理リスト600で管理しているので、リモート利用を行うことができる画像処理機能を各MFPに提示することができる。
【0074】
図11は、MFP101にScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下した際に実行される処理を示すシーケンス図である。
【0075】
ステップS1101において、MFP101のWebブラウザ420は実行ボタン933が押下されたことをWebサーバ103のプレゼンテーション部411に通知する。
【0076】
ステップS1102において、Webサーバ103のロジック部412は、ステップS1101で受信した通知に基づいて画像処理機能の実行指示を生成する。本実施形態では、まずFAX送信する画像データを取得するために、スキャン処理の実行指示が生成される。そして、生成されたスキャン処理の実行指示を、ロジック部412がMFP101のWebサービスプロバイダ430に送信する。このとき、MFP101にしてみればスキャン処理はローカル利用となるので、ステップS1102で送信される実行指示にはローカル利用であることを示す情報が付加される。
【0077】
実行指示を受信したMFP101では、当該実行指示がローカル利用、もしくはリモート利用のどちらであるかをWebサービスプロバイダ430が判定する。ここでは受信した実行指示はローカル利用であることを示す情報が付加されているので、Webサービスプロバイダ430はローカル利用だと判定する。そして、受信した実行指示がローカル利用である場合は、ステップS1103において、Webブラウザ状態判定部440はWebブラウザ420の状態に基づいて実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを判定する。本実施形態では、上述した複数の判定方法の例のうち、Webブラウザ420が操作部219に表示されている場合に、実行指示が示す画像処理機能を実行するとWebブラウザ420判定することとする。Webブラウザ420が操作部219に表示されている場合に、ステップS1104において実行指示が示す画像処理機能、つまりスキャン処理がWebサービスプロバイダ430によって実行される。
【0078】
ステップS1105において、Webサービスプロバイダ430はスキャン処理が完了したことを示す情報と、スキャン処理の結果得た画像データとをWebサーバ103のロジック部412に送信する。
【0079】
本シーケンス図では、Webサーバ103は、MFP101でスキャンして得た画像データをMFP102でFAX送信する必要がある。従って、ステップS1106において、ロジック部412はFAX送信機能を実行するための実行指示を生成し、MFP102のWebサービスプロバイダ430に当該実行指示を送信する。このとき、MFP102にしてみればFAX送信処理はリモート利用となるので、ステップS1102で送信される実行指示にはリモート利用であることを示す情報が付加される。また、FAX送信処理で送信する画像データも、MFP102のWebサービスプロバイダ430にロジック部412が送信する。
【0080】
実行指示を受信したMFP102では、当該実行指示がローカル利用、もしくはリモート利用のどちらであるかをWebサービスプロバイダ430が判定する。ここでは受信した実行指示はリモート利用であることを示す情報が付加されているので、Webサービスプロバイダ430はリモート利用だと判定する。
【0081】
受信した実行指示がローカル利用の場合は、ステップS1103のように実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを、Webブラウザ420の状態に基づいてWebブラウザ状態判定部440が判定する必要がある。しかしながら、リモート利用の場合はMFP102の前にはユーザが存在せず、誰にも操作されていない、もしくはWebブラウザが操作部219に表示されていない場合が想定される。このような場合にローカル利用の場合と同様の判定を行うと、画像処理機能の実行がユーザによってキャンセルされたとみなされてしまい、リモート利用を行う画像処理装置において画像処理機能が実行されなくなってしま。従って、本実施形態では、リモート利用の場合は実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを、Webブラウザ420の状態に基づいて判定しないようにする。これにより、リモート利用の場合は、Webブラウザ420の状態に関わらず実行指示が示す画像処理機能が実行されることになるので、ユーザの利便性が向上する。
【0082】
ステップS1107において、受信した実行指示が示すFAX送信処理が、MFP102のWebサービスプロバイダ430によって実行される。このとき、ステップS1106で受信した画像データがFAX送信される。
【0083】
ステップS1108において、MFP102のWebサービスプロバイダ430はFAX送信処理が完了したことを示す情報をWebサーバ103のロジック部412に送信する。そしてステップS1109において、Webサーバ103のロジック部412はMFP102でFAX送信処理が完了したことを示す情報を、MFP101のWebサービスプロバイダ430に通知する。このとき、MFP101の操作部219には、リモート利用先のMFPであるMFP102でFAX送信処理が完了したことを示す画面が表示される。
【0084】
次に、Webサーバ103から送信された実行指示を受信したMFP101で実行される処理手順を図12のフローチャートに示す。なお、ステップS1201〜S1205の各ステップは、MFP101が備えるCPU211がROM212等のメモリに格納されたプログラムをRAM213に展開して実行することによって処理される。また、本フローチャートが示す処理手順は、MFP102でも実行されるが、ここではMFP101を用いて説明を行う。
【0085】
ステップS1201において、Webサービスプロバイダ430の通信部431はWebサーバ103から画像処理機能の実行指示を受信する。
【0086】
ステップS1202において、Webサービスプロバイダ430の解析部432はステップS1201で受信した実行指示がリモート利用であるか否かを判定する。ステップS1201で受信した実行指示がリモート利用ではない、つまりローカル利用であると解析部432が判定した場合は、ステップS1203に進む。
【0087】
ステップS1203において、Webブラウザ状態判定部440はステップS1201で受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを、Webブラウザ420の状態に基づいて判定する。本実施形態では、Webブラウザ420が操作部219に表示されていれば、ステップS1201で受信した実行指示が示す画像処理機能を実行するとWebブラウザ状態判定部440が判定する。Webブラウザ420が操作部219に表示されている場合、ステップS1204に進む。一方、Webブラウザ420が操作部219に表示されていない場合、ユーザによって画像処理機能の実行がキャンセルしたとみなされる。そして、Webサービスプロバイダ430が当該画像処理機能の実行をキャンセルし、ステップS1205において、画像処理機能の実行をキャンセルしたことをWebサービスプロバイダ430がWebサーバ103に通知する。
【0088】
ステップS1202で受信した実行指示がリモート利用であると解析部432が判定した場合は、Webブラウザ状態判定部440がステップS1203で示す判定を行うことなく、ステップS1204に進む。
【0089】
ステップS1204において、Webサービスプロバイダ430はステップS1201で受信した実行指示が示す画像処理機能を実行する。
【0090】
ステップS1205において、Webサービスプロバイダ430は画像処理機能の実行結果をWebサーバ103のロジック部412に送信する。このとき、画像処理機能を実行することで得た画像データ等の情報も、Webサービスプロバイダ430がWebサーバ103のロジック部412に送信する。
【0091】
次に、図8のステップS806でMFP101、もしくはMFP102が送信した実行要求を受信したWebサーバ103で実行される処理手順を、図13のフローチャートに示す。なお、ステップS1301〜S1307の各ステップは、Webサーバ103が備えるCPU311がROM312等のメモリに格納されたプログラムをRAM313に展開して実行することによって処理される。
【0092】
ステップS1301において、プレゼンテーション部411は図8のステップS806で送信された実行要求を受信する。
【0093】
ステップS1302において、ロジック部412はステップS1301で受信した実行要求に対応する実行指示を生成する。
【0094】
ステップS1303において、リモート利用判定部413はステップS1302で生成した実行指示がリモート利用であるか否かを判定する。本実施形態では、例えば実行要求を行った画像処理装置とWebサーバ103が実行指示を送信する画像処理装置とが一致していれば、ローカル利用であるとリモート利用判定部413が判定する。一方、実行要求を行った画像処理装置とWebサーバ103が実行指示を送信する画像処理装置とが一致しなければ、リモート利用であるとリモート利用判定部413が判定する。実行指示がリモート利用であるとリモート利用判定部413が判定すると、ステップS1304に進み、リモート利用であることを示す情報をロジック部412が実行指示に付加する。一方、実行指示がリモート利用ではない、つまりローカル利用であるとリモート利用判定部413が判定すると、ステップS1305に進み、ローカル利用であることを示す情報をロジック部412が実行指示に付加する。
【0095】
ここで、MFP101の操作部219にScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下したとする。FAX送信処理はMFP101にとっては他機であるMFP102が備えるFAX機能をリモート利用する処理であるが、FAX送信する画像データを取得するためのスキャン処理はMFP101にとってローカル利用である。従って、MFP101でリモート利用を行う画像処理機能の実行要求が行われたとしても、MFP101が実行する画像処理機能の実行指示(例:画像データを取得するためのスキャン処理)が生成された場合は、当該実行指示はローカル利用であると判定される。
【0096】
ステップS1306において、ロジック部412はMFP101、もしくはMFP102のWebサービスプロバイダ430に実行指示を送信する。MFP101とMFP102のどちらのWebサービスプロバイダ430にロジック部412が実行指示を送信するかは、ステップS1301で受信した実行要求に基づいて決定される。また、図11のシーケンス図で示したように、リモート利用されるMFPが使用する画像データなどの情報も、ロジック部412が実行指示と共に送信する場合がある。
【0097】
ステップS1307において、ロジック部412はステップS1306で実行指示を送信したMFP101、もしくはMFP102から画像処理機能の実行結果を受信する。画像処理機能の実行結果として受信する情報としては、画像処理機能の実行が完了したことを示す情報や、画像処理機能の実行がキャンセルされたことを示す情報などが挙げられる。また、図11のシーケンス図で示したように、リモート利用されるMFPが使用する画像データなどの情報も、ロジック部412が画像処理の結果として受信する場合がある。
【0098】
ステップS1308において、ロジック部412はステップS1307で受信した画像処理の結果を解析し、次の実行指示の生成が必要であるか否かを判定する。次の実行指示の生成が必要な場合とは、例えば図11のシーケンス図で説明したように、複数のMFPを用いて一連の処理が実行される場合が考えられる。また、複数のMFPではなく単独のMFPで複数の画像処理が実行される場合も、次の実行指示の生成が必要な場合として考えられる。ステップS1308で次の実行指示の生成が必要であるとロジック部412が判定した場合は、ステップS1302に戻り、次の実行指示がロジック部412によって生成される。一方、ステップS1308で次の実行指示の生成が必要ではないとロジック部412が判定した場合は、本フローチャートが示す処理は終了する。
【0099】
なお、図8のステップS806でMFP101、もしくはMFP102が送信した実行要求を受信したWebサーバ103で実行される処理手順は図13が示すフローチャートに限定されるものではない。他の処理手順として、次のような処理手順も考えられる。
【0100】
ステップS1302で実行指示を生成したロジック部412は、ステップS1301で受信した実行要求の送信元のMFP(本実施形態ではMFP101もしくはMFP102)を示す情報を付加して、ステップS1306で当該実行指示を送信する。実行指示を受信したMFP101もしくはMFP102は、図12のステップS1202において、実行要求の送信元のMFPを示す情報が自機と一致する場合はリモート利用ではない、つまりローカル利用だと判定する。一方、実行要求の送信元のMFPを示す情報が自機と一致しない場合はリモート利用であると判定する。
【0101】
以上のように、本実施形態によれば、Webサーバ103から実行指示を受信したMFP101、もしくはMFP102は、当該実行指示がリモート利用である場合には、Webブラウザ420の状態に関わらず当該実行指示が示す画像処理装置を実行する。従って、例えばリモート利用先の画像処理装置の操作部にWebブラウザが表示されていない場合であっても、リモート利用の際には実行指示が示す画像処理機能の実行がキャンセルされたとみなされずに、当該画像処理機能が実行される。ユーザにしてみれば、リモート利用の場合には例えばWebブラウザ420を表示させておく必要がなくなり、利便性が向上する。
【0102】
(実施形態2)
実施形態1では、図11のステップS1105によると、スキャン処理で取得した画像データをMFP101からWebサーバ103に送信している。そしてステップS1106で、Webサーバ103がリモート利用される装置であるMFP102に画像データを送信している。画像データの送信はネットワークのトラフィックの増加に繋がるので、図11のシーケンス図が示す方法では、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間でトラフィックが増加してしまう。そこで本実施形態では、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間のトラフィックの増加を防ぐことを目的とする。
【0103】
図14は、本実施形態においてScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下した際に実行される処理を示すシーケンス図である。図11と同一の番号のステップは図11と同様の処理を行うので、説明は省略する。
【0104】
ステップS1401において、MFP101のWebサービスプロバイダ430はスキャン処理が完了したことを示す情報をWebサーバ103のロジック部412に送信する。このとき、スキャン処理で取得した画像データを特定する情報(例えばファイル名)も、ステップS1401でMFP101のWebサービスプロバイダ430がロジック部412に送信する。なお、実施形態1とは異なり、スキャン処理で取得した画像データはWebサーバ103のロジック部412に送信されない。
【0105】
ステップS1402において、MFP101のネットワークI/F218はスキャン処理で取得した画像データを、LAN104を介してリモート利用するMFP102に送信する。このとき、Webサーバ103を介さずに画像データが送信される。
【0106】
ステップS1403において、Webサーバ103のロジック部412はFAX送信機能を実行するための実行指示を生成し、MFP102のWebサービスプロバイダ430に当該実行指示を送信する。このとき、ステップS1401で送信された画像データを特定する情報と、当該画像データを用いてFAX送信処理を行うようにMFP102に指示する情報とが、実行指示に含まれる。なお、実施形態1とは異なり、FAX送信処理で送信される画像データをWebサーバ103は受信していないので、Webサーバ103のロジック部412は画像データを送信しない。
【0107】
以上のように、本実施形態によれば、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間で画像データの送信が行われない。従って、MFP101とWebサーバ103の間、そしてMFP102とWebサーバ103との間のトラフィックの増加を防ぐことができる。
【0108】
(実施形態3)
実施形態1及び実施形態2では、Webアプリケーション410はMFP101及びMFP102が備えるWebブラウザ420とWebサービスプロバイダ430それぞれに対して通信を行っている。これに対して本実施形態では、MFP101が備えるWebブラウザ420へのレスポンスに、MFP101及びMFP102が備えるWebサービスプロバイダ430に送信する画像処理機能の実行指示を埋め込んで送信することを特徴とする。
【0109】
図15は本実施形態における画像処理システム全体のソフトウェア構成を示す図である。図15に示すソフトウェア機能は、図2、図3で示したMFP101、MFP102、Webサーバ103のそれぞれに備えられているCPUが制御プログラムを実行することにより実現される。なお、図4と同じ符号のものはそれぞれ図4と同様なので、説明は省略する。
【0110】
プレゼンテーション部1502は、Webブラウザ420が表示する操作画面で行われたMFP101もしくはMFP102の備える画像処理機能の実行要求を、ネットワークI/F315を介して受信し、当該実行要求をロジック部412に渡す。すると、ロジック部1503は、当該通知に対応する画像処理機能の実行指示を生成し、プレゼンテーション部1502がWebブラウザ420に送信するHTTPレスポンスにスクリプトとして埋め込む。そしてプレゼンテーション部1502は、当該HTTPレスポンスをネットワークI/F315を介してWebブラウザ420に送信する。なお、このとき送信されるHTTPレスポンスには、リモート利用されるMFPに対する実行指示もスクリプトとして含まれる。
【0111】
Webブラウザ420のスクリプト実行部1501は、Webアプリケーション410から送信されたHTTPレスポンスに埋め込まれたスクリプトを実行する。そしてスクリプトの実行結果に応じて、スクリプト実行部1501はWebアプリケーション410から送信された画像処理機能の実行指示をWebサービスプロバイダ430に送信する。また、リモート利用される他のMFPに対するスクリプトがHTTPレスポンスに含まれる場合は、当該スクリプトをネットワークI/F218を介して他のMFPが備えるWebサービスプロバイダ430に送信する。
【0112】
図16は、本実施形態においてScan To FAX画面930が表示され、ユーザがリモート利用するMFPとしてMFP102を選択し、スキャナ221に原稿をセットした後に実行ボタン933を押下した際に実行される処理を示すシーケンス図である。
【0113】
ステップS1101において、MFP101のWebブラウザ420は実行ボタン933が押下されたことをWebサーバ103のプレゼンテーション部411に通知する。
【0114】
ステップS1601において、ロジック部1503はステップS1101で受信した通知に対応する画像処理機能の実行指示を生成し、プレゼンテーション部1502がWebブラウザ420に送信するHTTPレスポンスにスクリプトとして埋め込む。なお、ここで生成される実行指示は、MFP101にスキャン処理を指示する実行指示だけではなく、MFP102にFAX送信処理を指示する実行指示もスクリプトとして埋め込まれる。そしてプレゼンテーション部1502は、当該HTTPレスポンスをネットワークI/F315を介してWebブラウザ420に送信する。
【0115】
ステップS1602において、Webブラウザ420のスクリプト実行部1501は受信したHTTPレスポンスに埋め込まれたスクリプトを実行する。当該HTTPレスポンスにはMFP102に対する実行指示もスクリプトとして埋め込まれているが、ここではMFP101に対する実行指示を示すスクリプトが実行される。そして、スクリプトの実行結果に応じて、MFP101のWebサービスプロバイダ430がスキャン処理を実行する。なお、当該スキャン処理はMFP101にしてみればローカル利用なので、図11のステップS1103で示したWebブラウザ状態判定部440が行うWebブラウザ420の状態に基づく判定も、ステップS1602で行われる。
【0116】
ステップS1602でスキャン処理を実行すると、ステップS1603において、スクリプト実行部1501はMFP102に対する実行指示(スクリプト)を、MFP102のWebサービスプロバイダ430に送信する。なお、MFP102がFAX送信処理で使用する画像データも、スキャン処理の結果としてステップS1603で送信される。
【0117】
ステップS1604において、MFP102のスクリプト実行部1501は受信したスクリプトを実行し、スクリプトの実行結果に応じて、MFP102のWebサービスプロバイダ430がFAX送信処理を実行する。なお、当該FAX送信処理はMFP102にしてみればリモート利用なので、図11のステップS1103で示したWebブラウザ状態判定部440が行うWebブラウザ420の状態に基づく判定は行われない。
【0118】
ステップS1604で実行したFAX送信処理の結果を示す情報は、MFP102のWebサービスプロバイダ430がMFP101に送信しても良いし、Webサーバ103に送信しても良い。
【0119】
本実施形態によれば、MFP101が備えるWebブラウザ420へのレスポンスに、MFP101及びMFP102が備えるWebサービスプロバイダ430に送信する画像処理機能の実行指示が埋め込まれることになる。従って、Webサーバ103がファイアーウォールの外側に存在していたとしても、通信を行うことが可能となる。
【0120】
(その他の実施形態)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0121】
101 MFP
103 Webサーバ
211 CPU
220 操作部
221 プリンタ
222 スキャナ
410 Webアプリケーション
420 Webブラウザ
430 Webサービスプロバイダ
440 Webブラウザ状態判定部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像処理機能を備える画像処理装置であって、
外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段が前記第1の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に基づいて当該第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定し、前記受信手段が前記第2の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に関わらず当該第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記Webブラウザが表示されている場合、又は前記Webブラウザが起動している場合には、前記制御手段は前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御し、前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記制御手段は前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
画像処理機能を備える画像処理装置であって、
外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、
前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御し、前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記Webブラウザが表示されている場合、又は前記Webブラウザが起動している場合には、前記制御手段は、前記第1の実行指示が示す画像処理機能と、前記第2の実行指示が示す画像処理機能とを実行するように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第2の実行指示は、前記画像処理装置とは異なる画像処理装置でのユーザの操作に基づく実行指示であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するときに用いる画像データを、前記画像処理装置とは異なる画像処理装置から受信することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するときに用いる画像データを前記外部装置から受信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記受信手段は、前記第2の実行指示と共に前記画像データを受信することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第1の実行指示は、前記外部装置で生成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第2の実行指示は、前記外部装置で生成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、
前記実行指示が前記第2の画像処理装置とは異なる装置からの指示内容に応じて生成されたことを示す情報と、当該実行指示とを当該第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項12】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、
前記第1の画像処理装置を示す情報と前記実行指示とを前記第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項13】
前記受信手段は前記実行指示が示す画像処理機能の実行の結果を受信し、当該実行の結果に基づいて前記生成手段は新たな実行指示を生成し、前記送信手段は当該新たな実行指示を画像処理装置に送信することを特徴とする請求項11又は12に記載のサーバ装置。
【請求項14】
前記実行指示が示す画像処理機能を実行することで生成された画像データを、前記受信手段は前記実行の結果と共に受信することを特徴とする請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項15】
前記送信手段は、前記新たな実行指示と共に前記画像データを送信することを特徴とする請求項14に記載のサーバ装置。
【請求項16】
画像処理機能を備える画像処理装置の制御方法であって、
外部装置により提供される操作画面をWebブラウザに表示する表示ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知ステップと、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知ステップで通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップで前記第1の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に基づいて当該第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定し、前記受信ステップで前記第2の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に関わらず当該第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項17】
画像処理機能を備える画像処理装置の制御方法であって、
外部装置により提供される操作画面をWebブラウザに表示する表示ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知ステップと、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知ステップで通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信ステップと、
前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御し、前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項18】
請求項16又は17に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項19】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信ステップと、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成ステップと、
前記実行指示が前記第2の画像処理装置とは異なる装置からの指示内容に応じて生成されたことを示す情報と、当該実行指示とを当該第2の画像処理装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とするサーバ装置の制御方法。
【請求項20】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信ステップと、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成ステップと、
前記第1の画像処理装置を示す情報と前記実行指示とを前記第2の画像処理装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とするサーバ装置の制御方法。
【請求項21】
請求項19又は20に記載のサーバ装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項1】
画像処理機能を備える画像処理装置であって、
外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、
前記受信手段が前記第1の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に基づいて当該第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定し、前記受信手段が前記第2の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に関わらず当該第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記Webブラウザが表示されている場合、又は前記Webブラウザが起動している場合には、前記制御手段は前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御し、前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記制御手段は前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
画像処理機能を備える画像処理装置であって、
外部装置により提供される操作画面を表示するWebブラウザと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知手段と、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知手段が通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信手段と、
前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御し、前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項4】
前記Webブラウザが表示されている場合、又は前記Webブラウザが起動している場合には、前記制御手段は、前記第1の実行指示が示す画像処理機能と、前記第2の実行指示が示す画像処理機能とを実行するように制御することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記第2の実行指示は、前記画像処理装置とは異なる画像処理装置でのユーザの操作に基づく実行指示であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するときに用いる画像データを、前記画像処理装置とは異なる画像処理装置から受信することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するときに用いる画像データを前記外部装置から受信することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記受信手段は、前記第2の実行指示と共に前記画像データを受信することを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記第1の実行指示は、前記外部装置で生成されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
前記第2の実行指示は、前記外部装置で生成されることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
【請求項11】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、
前記実行指示が前記第2の画像処理装置とは異なる装置からの指示内容に応じて生成されたことを示す情報と、当該実行指示とを当該第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項12】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供手段と、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信手段と、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成手段と、
前記第1の画像処理装置を示す情報と前記実行指示とを前記第2の画像処理装置に送信する送信手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項13】
前記受信手段は前記実行指示が示す画像処理機能の実行の結果を受信し、当該実行の結果に基づいて前記生成手段は新たな実行指示を生成し、前記送信手段は当該新たな実行指示を画像処理装置に送信することを特徴とする請求項11又は12に記載のサーバ装置。
【請求項14】
前記実行指示が示す画像処理機能を実行することで生成された画像データを、前記受信手段は前記実行の結果と共に受信することを特徴とする請求項13に記載のサーバ装置。
【請求項15】
前記送信手段は、前記新たな実行指示と共に前記画像データを送信することを特徴とする請求項14に記載のサーバ装置。
【請求項16】
画像処理機能を備える画像処理装置の制御方法であって、
外部装置により提供される操作画面をWebブラウザに表示する表示ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知ステップと、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知ステップで通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信ステップと、
前記受信ステップで前記第1の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に基づいて当該第1の実行指示が示す画像処理機能を実行するか否かを決定し、前記受信ステップで前記第2の実行指示を受信した場合には、前記Webブラウザの状態に関わらず当該第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項17】
画像処理機能を備える画像処理装置の制御方法であって、
外部装置により提供される操作画面をWebブラウザに表示する表示ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記外部装置に通知する通知ステップと、
実行すべき前記画像処理機能を示す実行指示であって、前記通知ステップで通知した指示内容に基づく第1の実行指示と、当該第1の実行指示とは異なる第2の実行指示とのいずれかを前記外部装置から受信する受信ステップと、
前記Webブラウザが表示されていない場合、又は前記Webブラウザが起動していない場合には、前記第1の実行指示が示す画像処理機能を実行しないように制御し、前記第2の実行指示が示す画像処理機能を実行するように制御する制御ステップとを有することを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項18】
請求項16又は17に記載の画像処理装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項19】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信ステップと、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成ステップと、
前記実行指示が前記第2の画像処理装置とは異なる装置からの指示内容に応じて生成されたことを示す情報と、当該実行指示とを当該第2の画像処理装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とするサーバ装置の制御方法。
【請求項20】
操作画面を表示するための画面情報を第1の画像処理装置に提供する提供ステップと、
前記操作画面を介して入力されたユーザからの指示内容を前記第1の画像処理装置から受信する受信ステップと、
前記指示内容に応じて、前記第1の画像処理装置とは異なる第2の画像処理装置が備える画像処理機能の実行を指示する実行指示を生成する生成ステップと、
前記第1の画像処理装置を示す情報と前記実行指示とを前記第2の画像処理装置に送信する送信ステップとを有することを特徴とするサーバ装置の制御方法。
【請求項21】
請求項19又は20に記載のサーバ装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2012−129953(P2012−129953A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282230(P2010−282230)
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月17日(2010.12.17)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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