説明

画像処理装置、操作画面の表示制御方法及び表示制御プログラム

【課題】Webサービスアプリケーションが搭載された場合、該アプリ上の操作画面をカスタマイズしなくても、ユーザ固有のマイパネル画面と前記アプリ上の操作画面とに統一感を持たせることができる画像処理装置等を提供する。
【解決手段】自装置へ登録されたWebサービスアプリから、該アプリによる操作画面を構成する表示コンテンツ及び関連APIコードが抽出され保存される。ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面の構成要表示コンテンツと、その画面内の位置情報と関連APIコードを保存する記憶装置41から、ログインユーザに対応するマイパネル側APIコード及び位置情報が取得される。取得されたAPIコードに対応するアプリ側APIコードが検索され、これに対応する表示コンテンツが特定され、取得された位置情報に基づいて、Webサービスアプリにより指定されたエリアに配置される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を設定可能で、かつWebサービスアプリケーションが登録された画像処理装置、該画像処理装置で実行されるユーザ固有の操作画面の表示制御方法、及び前記画像処理装置のコンピュータに前記表示制御方法を実行させるための表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、MFP(Multi Function Peripherals)と称される多機能デジタル画像形成装置等からなる画像処理装置として、ユーザ毎にカスタマイズされたユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を設定できるものが知られている(例えば特許文献1)。即ち、ユーザ端末等から画像処理装置にアクセスしあるいは画像処理装置の操作パネル上で、ユーザが好みの操作画面を設定すると共に、この操作画面の画面情報を例えば外部のサーバにユーザと関連付けて保存しておく。そして、ユーザが画像処理装置にログインすると、ユーザに応じた画面情報をサーバから取得して、その画面情報に応じたマイパネル画面を表示するものである。
【0003】
一方、昨今の画像処理装置では、Webサービスを提供するためのアプリケーションであるWebサービスアプリケーションが搭載されたものがある。このような画像処理装置では、ユーザが端末装置等からWebブラウザ等を介して画像処理装置の前記Webサービスアプリケーションにアクセスし、該アプリケーションにより提供されるサービスを受けることができるものとなされている。
【0004】
しかしながら、画像処理装置使用時にユーザ別のマイパネル画面を表示できる上記の画像処理装置では、ユーザがWebサービスアプリケーションを使用する場合はアプリケーション固有の画面構成となっていたため、画像処理装置の機能使用時のマイパネル画面とアプリケーション上の操作画面とに統一感がなかった。
【0005】
もっとも、Webサービスアプリケーションの種類によっては、アプリケーション使用時の操作画面をユーザ毎にカスタマイズすることができるものもあり、この場合は、画像処理装置の機能使用時のマイパネル画面とアプリケーション上の操作画面とに統一感を持たせることが一応は可能である。
【0006】
なお、特許文献2には、認証サーバが画像処理装置からユーザ情報を受け取り、該当ユーザの利用可能なサービス情報を取得し、サービスを選択することのできるメニュー画面を作成し、画像処理装置に表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2009−123009号公報
【特許文献2】特開2008−104143号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、Webサービスアプリケーション上の操作画面をユーザ毎にカスタマイズできる画像処理装置において、画像処理装置の機能使用時のマイパネル画面とアプリケーション上の操作画面とに統一感を持たせるためには、図11に示すように、ユーザは画像処理装置101に対して、マイパネル画面のカスタマイズ(Y1)とは別に、Webサービスアプリケーション毎に該アプリケーション上の操作画面のカスタマイズ(Y2)、(Y3)をする必要があり、設定が面倒で使い勝手が良くなかった。また、Webサービスアプリケーション上にユーザ毎にカスタマイズされた画面情報を保持するのは、画像処理装置のメモリの記憶容量を無駄に圧迫するという問題もあった。なお、図11において、符号102、103はネットワーク106を介して画像処理装置101と接続された他の画像処理装置であり、符号104は、マイパネル画面のカスタマイズ情報を記憶するサーバ、符号105はユーザが所有する端末装置であり、一旦マイパネルのカスタマイズ情報がサーバ104の記憶部1041に保存されると、ユーザが画像処理装置101にログインするたびにカスタマイズ情報がサーバ104から取得され、マイパネル画面が表示される。
【0009】
しかも、複数の画像処理装置101〜103にWebサービスアプリケーションが搭載されている場合は、複数の画像処理装置101〜103それぞれにおいて、Webサービスアプリケーション上の操作画面をカスタマイズしなければならず、手間を要していた。
【0010】
なお、特許文献2に記載の技術は、上記課題に対して解決策を提供しうるものではなかった。
【0011】
この発明は、このような技術的背景に鑑みてなされたものであって、ユーザ固有のマイパネル画面を設定できる画像処理装置にWebサービスアプリケーションが搭載された場合、Webサービスアプリケーション上の操作画面をカスタマイズしなくても、マイパネル画面と前記Webサービスアプリケーション上の操作画面とに統一感を持たせることができる画像処理装置を提供し、さらには該画像処理装置で実行される操作画面の表示制御方法、及び前記画像処理装置のコンピュータに前記表示制御方法を実行させるための表示制御プログラムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)自装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出されたアプリケーション側表示コンテンツとアプリケーション側APIコードを、相互に関連付けて保存する保存手段と、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報と、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードとが格納された自装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記マイパネル側APIコード及び位置情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、前記保存手段に保存されたアプリケーション側APIコードの中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定手段と、前記特定手段により特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(2)自装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出手段と、プロトコル毎のAPIコードとこれに対応する自装置内のコアコマンドとの関連付けテーブルを保存する第1の保存手段と、前記抽出手段により抽出されたアプリケーション側表示コンテンツを、アプリケーション側APIコードまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりアプリケーション側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むアプリケーション側API情報と関連付けて保存する第2の保存手段と、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報が、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードかまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりマイパネル側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むマイパネル側API情報と、相互に関連付けて格納された自装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記位置情報とマイパネル側API情報とを取得する取得手段と、前記取得手段により取得したマイパネル側API情報に対応するアプリケーション側API情報を、前記第2の保存手段に保存されているアプリケーション側API情報の中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側API情報に対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定手段と、前記特定手段により特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成手段と、を備えたことを特徴とする画像処理装置。
(3)前記Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、前記マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを起動する前項1または2に記載の画像処理装置。
(4)画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツとアプリケーション側APIコードを、相互に関連付けて保存手段に保存する保存ステップと、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報と、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードとが格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記マイパネル側APIコード及び位置情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された前記マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、前記保存ステップにおいて保存されたアプリケーション側APIコードの中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得ステップにおいて取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、を備えたことを特徴とする画像処理装置におけるユーザ用操作画面の表示制御方法。
(5)画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、プロトコル毎のAPIコードとこれに対応する自装置内のコアコマンドとの関連付けテーブルを保存する第1の保存ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツを、アプリケーション側APIコードまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりアプリケーション側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むアプリケーション側API情報と関連付けて保存する第2の保存ステップと、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報が、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードかまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりマイパネル側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むマイパネル側API情報と、相互に関連付けて格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記位置情報とマイパネル側API情報とを取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得したマイパネル側API情報に対応するアプリケーション側API情報を、前記第2の保存手段に保存されているアプリケーション側API情報の中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側API情報に対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、を備えたことを特徴とする画像処理装置におけるユーザ用操作画面の表示制御方法。
(6)前記Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、前記マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを起動する前項4または5に記載の画像処理装置におけるユーザ用操作画面の表示制御方法。
(7)画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツとアプリケーション側APIコードを、相互に関連付けて保存手段に保存する保存ステップと、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報と、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードとが格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記マイパネル側APIコード及び位置情報を取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得された前記マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、前記保存ステップにおいて保存されたアプリケーション側APIコードの中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得ステップにおいて取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、を、前記画像処理装置のコンピュータに実行させるためのユーザ用操作画面の表示制御プログラム。
(8)画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、プロトコル毎のAPIコードとこれに対応する自装置内のコアコマンドとの関連付けテーブルを保存する第1の保存ステップと、前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツを、アプリケーション側APIコードまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりアプリケーション側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むアプリケーション側API情報と関連付けて保存する第2の保存ステップと、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報が、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードかまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりマイパネル側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むマイパネル側API情報と、相互に関連付けて格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記位置情報とマイパネル側API情報とを取得する取得ステップと、前記取得ステップにおいて取得したマイパネル側API情報に対応するアプリケーション側API情報を、前記第2の保存手段に保存されているアプリケーション側API情報の中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側API情報に対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、を、前記画像処理装置のコンピュータに実行させるためのユーザ用操作画面の表示制御プログラム。
(9)前記Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、前記マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを起動する処理を、前記コンピュータに実行させる前項7または8に記載の表示制御プログラム。
【発明の効果】
【0013】
前項(1)および(3)に記載の発明によれば、自装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードが抽出され、相互に関連付けて保存手段に保存される。一方、ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報と、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードとが、互いに関連付けられて記憶装置に格納されており、この記憶装置から、ログインしたユーザに対応するマイパネル側APIコード及び位置情報が取得される。そして、取得された前記マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードが前記保存手段に保存されたアプリケーション側APIコードの中から検索されるとともに、検索されたアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツが特定される。この特定されたアプリケーション側表示コンテンツが、前記取得されたマイパネル側表示コンテンツの位置情報に基づいて、Webサービスアプリケーション上の指定されたエリアに配置され、画面情報が生成され、この画面情報がWebサービスアプリケーション上の操作画面に表示される。
【0014】
このような動作により、Webサービスアプリケーション上の操作画面は、マイパネル画面と同様の表示コンテンツが同じ位置に配置された状態となり、マイパネル画面とアプリケーション上の操作画面とに統一感を持たせることができ、マイパネル画面と同様の操作感で、Webサービスアプリケーションを利用することができる。また、Webサービスアプリケーション上の操作画面をカスタマイズする必要はないから、カスタマイズするための手間が不要となり、使い勝手がよい。
【0015】
しかも、ユーザはどの端末装置からどの画像処理装置のWebサービスアプリケーションにアクセスしても、同様の操作画面が表示されるから、同一の操作感でWebサービスアプリケーションを利用することができる。
【0016】
さらに、Webサービスアプリケーションにユーザ毎の画面情報を保存する必要はなくなるから、画像処理装置のメモリの記憶容量を節約できる。
【0017】
前項(2)及び(4)に記載の発明によれば、Webサービスアプリケーションで使用されるアプリケーション側APIのプロトコルが、記憶装置に保存されているマイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIのプロトコルと異なっていても、関連付けテーブルに規定されているプロトコルのコマンドと画像処理装置のコアコマンドとの関係から、マイパネル側API情報に対応するアプリケーション側API情報を検索するとともに、この検索されたアプリケーション側API情報に対応するアプリケーション側表示コンテンツが特定される。そして、この特定されたアプリケーション側表示コンテンツが、マイパネル側表示コンテンツの位置情報に基づいて、Webサービスアプリケーション上の操作画面に表示される。
【0018】
従って、Webサービスアプリケーション上の操作画面は、マイパネル画面と同様の表示コンテンツが同じ位置に配置された状態となり、マイパネル画面とアプリケーション上の操作画面とに統一感を持たせることができ、マイパネル画面と同様の操作感で、Webサービスアプリケーションを利用することができる。また、Webサービスアプリケーション上の操作画面をカスタマイズする必要はないから、カスタマイズするための手間が不要となり、使い勝手がよい。
【0019】
しかも、ユーザはどの端末装置からどの画像処理装置のWebサービスアプリケーションにアクセスしても、同様の操作画面が表示されるから、同一の操作感でWebサービスアプリケーションを利用することができる。
【0020】
さらに、Webサービスアプリケーションにユーザ毎の画面情報を保存する必要はなくなるから、画像処理装置のメモリの記憶容量を節約できる。
【0021】
前項(3)および(6)に記載の発明によれば、Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを自動的に起動することができる。
【0022】
前項(7)及び(8)に記載の発明によれば、マイパネル画面とアプリケーション上の操作画面とに統一感を持たせ、マイパネル画面の操作感でWebサービスアプリケーションを利用できる処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【0023】
前項(9)に記載の発明によれば、Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを起動する処理を、画像処理装置のコンピュータに実行させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像処理装置が用いられたサーバシステムの構成を示す図である。
【図2】画像処理装置、サーバ及び端末装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図3】画像処理装置を用いて、Webサービスアプリケーションによる操作画面を、マイパネル画面と同様の画面とする場合の動作の概要を説明するための図である。
【図4】図3に示した実施形態を実施するときの画像処理装置の動作を示すフローチャートである。
【図5】図4のフローチャートにおけるステップS3のマイパネルカスタマイズ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図6】図4のフローチャートにおけるステップS5のWebサービスアプリ登録処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図7】図4のフローチャートにおけるステップS7のWebサービスアプリの操作画面作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図8】この発明の他の実施形態を示すもので、サーバシステムの構成を示す図である。
【図9】画像処理装置を用いて、Webサービスアプリケーションによる操作画面を、他のWebサービスアプリケーションを用いてカスタマイズしたマイパネル画面と同様の画面とする場合の動作の概要を説明するための図である。
【図10】同じく、Webサービスアプリケーションによる操作画面を、他のWebサービスアプリケーションを用いてカスタマイズしたマイパネル画面と同様の画面とする場合の動作の概要を説明するための図である。
【図11】従来の画像処理装置が用いられたサーバシステムの構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明においてアプリケーションを単にアプリ又はAppと記すこともある。
【0026】
図1は、この発明の一実施形態に係る画像処理装置が用いられたサーバシステムの構成を示す図である。
【0027】
このサーバシステムは、複数の画像処理装置1〜3とサーバ4とユーザが所有する複数の端末装置5がネットワーク6を介して相互に接続されてなる。
【0028】
この実施形態では、画像処理装置1〜3は、コピー機能、プリンタ機能、ファクシミリ機能、スキャナ機能等の複数の機能を有する前述した多機能デジタル画像形成装置であるMFPで構成されている。以下、画像処理装置1〜3をMFPとも記す。
【0029】
前記サーバ4は記憶部からなるユーザ情報データベース41を備え、該ユーザ情報データベース41には、ユーザがMFP1を使用するときのユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面の情報(マイパネル情報)等が、各ユーザの認証情報とともにユーザ毎に格納されている。なお、この実施形態では、マイパネル画面はHTML(HyperText Markup Language)で構成されるものとして説明するが、これに限定されることはない。
【0030】
図2は、前記MFP1〜3、サーバ4及び端末装置5の機能的構成を示すブロック図である。なお、各MFP1〜3の構成は同一であるので、MFP1の構成について説明し、他のMFP2及び3の構成については説明を省略する。
【0031】
前記MFP1は、MFP機能制御部10と、コピー機能部11aと、スキャン機能部11bと、プリント機能部11cと、We bサービスアプリ制御部12と、プロトコル制御部13と、プロトコル変換部14と、アプリ画面データベース15と、アプリ格納部16と、操作パネル17と、ネットワークインターフェース部18等を備えている。
【0032】
前記MFP機能制御部10は、MFP1の全体を統括制御し、コピー機能、プリンタ機能、スキャン機能、ファクシミリ機能等の基本機能を使用可能に制御する。
【0033】
前記コピー機能部11aはMFP機能制御部10の制御のもとでコピー機能を実現するものであり、スキャン機能部11bはMFP機能制御部10の制御のもとでスキャン動作を実現するものであり、プリント機能部11cはMFP機能制御部10の制御のもとでプリント動作を実現するものである。
【0034】
前記Webサービスアプリ制御部12は、MFP1に搭載された1個または複数個のWebサービスアプリの起動や設定等、アプリの動作を制御するものである。また、このWebサービスアプリ制御部12は、各Webサービスアプリケーションの登録時等に、該アプリケーション上の操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツと、これに関連するアプリケーション側API(Application Program Interface)コードを抽出し、これらを関連付けてアプリ画面データベース15に格納保存するとともに、Webサービスアプリの使用時には、アプリ画面データベース15に保存された前記アプリケーション側表示コンテンツ及びアプリケーション側APIコードを用いて、マイパネル画面と同様の操作用画面を生成し、操作パネルに表示させる。この点については後述する。
【0035】
前記プロトコル制御部13は、端末装置5やサーバ4等の外部装置からHTTP、SNMP、TCPSock、Public API等のプロトコルで送信されたコマンドその他のデータを解析して、該コマンド等をMFP機能制御部10に送ったり、Webサービスアプリ制御部12に送る。なお、MFP機能制御部10へは、各プロトコルのコマンドを、MFP1を動作させるための主コマンドであるコアコマンドに変換して送られる。このために、MFP1は、各プロトコルのコマンドとMFP1のコアコマンドとを関連付ける関連付けテーブルをアプリ画面データベース15等に保持している。
【0036】
前記プロトコル変換部14は、マイパネル画面を構成するマイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIのプロトコルと、Webサービスアプリケーションに使用されるAPIのプロトコルが相違する場合に、プロトコル毎のAPIコードとこれに対応するコアコマンドとの前記関連付けテーブルを基に、マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを検索し、かつ検索したアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定するものである。この点については後述する。
【0037】
前記アプリ画面データベース15は、自装置に搭載されている1つまたは複数のプロトコルのそれぞれ異なるWebサービスアプリケーション毎のAPIコードと、これに対応する自装置のコアコマンドとの前述した関連付けテーブルを格納保存している。さらに、We bサービスアプリケーションが自装置に登録されるときに、該アプリケーション上の操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツと、これに関連するアプリケーション側APIコードとを、相互に関連付けて保存するとともに、必要に応じてAPIのプロトコル情報を保存している。
【0038】
前記アプリ格納部16は、1つまたは複数のWebサービスアプリケーションを登録し格納するものである。なお、前記アプリ画面データベース15及びアプリ格納部16は、ハードディスク装置等の記憶媒体によって構成されている。
【0039】
前記操作パネル17は、各種入力操作等のために利用されるものであり、メッセージや操作画面等を表示するタッチパネル式液晶等からなる表示部と、テンキー、スタートキー、ストップキー等を備えた操作部(いずれも図示せず)を備えている。
【0040】
前記ネットワークインターフェース部18は、ネットワーク6を介してサーバ4や他のMFP2及び3や端末装置5等とデータの送受信を行うための通信手段として機能する。
【0041】
なお、MFP1は図示しないCPU、ROM、RAM等を備え、MFP機能制御部10、Webサービスアプリ制御部12、プロトコル制御部13及びプロトコル変換部14等は、CPUがROM等に格納された動作プログラムに従って動作することにより、機能的に実現される。
【0042】
前記サーバ4は汎用のパソコンからなり、ユーザ認証制御部40、ユーザ情報データベース41及びネットワークインターフェース部42等を備え、所定のOS(Operating System)に基づいて動作する。
【0043】
前記ユーザ認証制御部40は、MFP1〜3の要求に応じてユーザ認証を行うと共に、MFP1〜3にログインしたユーザのマイパネル情報を、MFP1〜3に送信する。
【0044】
前記ユーザ情報データベース41は、各ユーザ毎の各種情報を格納保存している。具体的には、ユーザIDやパスワード等のユーザ認証情報と、ユーザ毎にカスタマイズされたユーザ固有のマイパネル画面の画面情報であるマイパネル情報を保存している。
【0045】
マイパネル画面は、コピー機能等のMFP1〜3が本来的に備えている機能を使用するための画面であっても良いし、いずれかのWebサービスアプリケーション上でカスタマイズされた画面を、マイパネル画面として設定保存しても良い。
【0046】
マイパネル情報には、マイパネル画面を構成する1個または複数個の表示コンテンツ(マイパネル側表示コンテンツ)、表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報、前記表示コンテンツに関連するAPIコード(マイパネル側APIコード)等が含まれる。
【0047】
前記ネットワークインターフェース部42は、MFP1〜3等の外部装置とデータの送受信を行う。
【0048】
前記端末装置5は汎用のパソコンからなり、ブラウザ部50及びネットワークインターフェース部51等を備え、所定のOSに基づいて動作する。
【0049】
前記ブラウザ部50は、MFP1〜3に搭載されたWebサービスアプリケーション上の操作画面等を図示しない表示装置に表示させるものであり、ネットワークインターフェース部51は、MFP1〜3等の外部装置とデータの送受信を行う。
【0050】
図2の符号D1は、Webサービスアプリケーション上の操作画面を示すものであり、指定されたカスタマイズエリア53に表示コンテンツが配置されることで、マイパネル画面と同様の画面情報が生成され、ユーザの端末装置5等に表示される。
【0051】
次に、上記MFP1を用いて、Webサービスアプリケーションによる操作画面を、マイパネル画面と同様の画面とする場合の動作の概要を、図3を用いて説明する。
【0052】
まず、ユーザは自己の端末装置5等からマイパネル画面をカスタマイズする。カスタマイズは、専用のアプリケーションを用いて行われるが、Webサービスアプリケーション上で操作画面をカスタマイズし、これをマイパネル画面としても良い。
【0053】
カスタマイズされたマイパネル画面の構成情報は、サーバ4のユーザ情報データベース41に格納される。マイパネル画面の構成情報の一例を、図3に示す。
【0054】
この例では、マイパネル画面D2は、MFP1に設けられたユーザの記憶領域であるボックス(Box)の操作を行うためのBox関連コントロールに関するものであり、画面構成情報は、画面に表示される「Box設定」と「Boxリスト」という2つの表示コンテンツ(マイパネル側表示コンテンツ)201、202により構成されている。そして、「Box設定」の表示コンテンツ201に関連するAPIコード(マイパネル側表示APIコード)及び表示コンテンツの画面上の位置を示す位置情報203と、「Boxリスト」の表示コンテンツ202に関連するAPIコード及び表示コンテンツの画面上の位置を示す位置情報204が、それぞれ各表示コンテンツ201、202と関連付けられて、マイパネル情報として前記ユーザID等のユーザ認証情報と共にユーザ情報データベース41に格納されている。
【0055】
一方、ユーザ等はWebサービスアプリケーションを利用するために、該アプリケーションをMFP1に登録する。
【0056】
登録時に、MFP1は、Webサービスアプリケーションから、該アプリケーション上の操作画面の表示コンテンツ(アプリケーション側表示コンテンツ)とそれに関連するAPIコード(アプリケーション側APIコード)とを抽出し、これらを関連付けてアプリ画面データベース15に保存しておく。なお、この例では、マイパネル側のAPIとアプリケーション側のAPIとはプロトコルが同じであるとする。
【0057】
この状態で、ユーザが端末装置5からMFP1にログインし、登録されているWebサービスアプリケーションを起動すると、MFP1は前記サーバ4からログインユーザのマイパネル情報、即ち相互に関連付けられたマイパネル側表示コンテンツ201、202とAPIコード及び位置情報203、204を取得する。
【0058】
MFP1は、取得したマイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、アプリ画面データベース15から検索すると共に、検索したアプリケーション側APIコードと関連付けられているアプリケーション側表示コンテンツ54、55を、特定する。
【0059】
そして、特定した表示コンテンツ54、55を、サーバ4から取得した前記マイパネル情報におけるマイパネル側表示コンテンツ201、202の位置情報を基に、Webサービスアプリケーション上のカスタマイズ指定エリア53に配置して、画面情報を生成したのち、この生成した画面情報を端末装置5に送信し、端末装置5の表示装置にブラウザ50を介して表示させる。
【0060】
つまりこの実施形態では、図3に矢印Bで示すように、カスタマイズ設定されサーバ4に格納されたマイパネル情報を利用して、Webサービスアプリケーションによる操作画面上で、マイパネル側表示コンテンツをアプリケーション側の表示コンテンツに置換するものといえる。
【0061】
図3の符号D3は、端末装置5に表示されたWebサービスアプリケーションによる操作画面を示す。この操作画面D3には、マイパネル画面D2の表示コンテンツ201、202に対応する「Box設定」と「Boxリスト」という2つの表示コンテンツ54、55が、マイパネル画面の表示コンテンツ201、202と同様の位置に配置されている。
【0062】
図4は、図3に示した実施形態を実施するときのMFP1の動作を示すフローチャートである。この動作は、MFPのCPUがROM等に記録されている動作プログラムに従って動作することにより実行される。
【0063】
電源が投入されると、MFP1はステップS1で初期化処理を実行した後、ステップS2で、ユーザがマイパネルカスタマイズ処理を選択したかどうかを判断する。
【0064】
マイパネルカスタマイズ処理の選択であれば(ステップS2でYES)、ステップS3でマイパネルカスタマイズ処理を実施した後、ステップS4に進む。マイパネルカスタマイズ処理については後述する。マイパネルカスタマイズ処理の選択でなければ(ステップS2でNO)、そのままステップS4に進む。
【0065】
ステップS4では、ユーザがWebサービスアプリ登録処理を選択したかどうかを判断する。Webサービスアプリ登録処理の選択であれば(ステップS4でYES)、ステップS5でWebサービスアプリ登録処理を実施した後、ステップS6に進む。Webサービスアプリ登録処理については後述する。Webサービスアプリ登録処理の選択でなければ(ステップS4でNO)、そのままステップS6に進む。
【0066】
ステップS6では、ユーザがWebサービスアプリの使用を選択したかどうかを判断する。Webサービスアプリの使用の選択であれば(ステップS6でYES)、ステップS7で、Webサービスアプリの操作画面作成処理を実施したのち、ステップS8で、Webサービスアプリを使用しての処理を実施し、ステップS9に進む。Webサービスアプリの操作画面作成処理については後述する。ステップS6において、Webサービスアプリの使用の選択でなければ(ステップS6でNO)、そのままステップS9に進む。
【0067】
ステップS9ではその他の処理を実施した後、ステップS2に戻る。
【0068】
図5は、図4のフローチャートにおけるステップS3のマイパネルカスタマイズ処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0069】
なお、図示は省略したが、ユーザがMFP1にログインするときは、入力されたユーザ情報とサーバ4に格納されているユー情報との照合により認証が行われ、ユーザが特定される。
【0070】
ステップS31で、ログインしたユーザの操作に基づき、カスタマイズ用画面に機能選択キーなどの1個または複数個の所望の表示コンテンツを配置する。次いで、ステップS32で、ユーザによりOKボタンが押されたかどうかを判断し、押されていなければ(ステップS32でNO)、ステップS31に戻る。押されると(ステップS32でYES)、ステップS33で、確定された表示コンテンツ(マイパネル側表示コンテンツ)とその位置情報、前記表示コンテンツに関連するAPIコード(マイパネル側APIコード)を相互に関連付け、さらにユーザ情報と関連付けて、ユーザ固有のマイパネル情報としてサーバ4に保存したのち、リターンする。
【0071】
図6は、図4のフローチャートにおけるステップS5のWebサービスアプリ登録処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0072】
この処理では、ステップS51で、Webサービスアプリケーションを新たに登録し、アプリ格納部16に保存する。
【0073】
次に、ステップS52で、Webサービスアプリケーションによる操作画面を構成する表示コンテンツ(アプリケーション側表示コンテンツ)と、該表示コンテンツに関連するAPIコード(アプリケーション側APIコード)を、Webサービスアプリケーションから抽出する。
【0074】
次いで、ステップS53で、抽出したアプリケーション側表示コンテンツとアプリケーション側APIコードを、相互に関連付けてアプリ画面データベース15に保存したのち、リターンする。
【0075】
図7は、図4のフローチャートにおけるステップS7のWebサービスアプリの操作画面作成処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0076】
この処理では、ステップS71で、ユーザの操作に基づいて、Webサービスアプリを起動する。
【0077】
ステップS72で、ログインしたユーザのマイパネル画面を構成するマイパネル側表示コンテンツとこれに関連するマイパネル側APIコード、前記マイパネル側表示コンテンツの画面上の位置情報を、サーバ4から取得する。
【0078】
次にステップS73で、マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコード、換言すればマイパネル側APIコードと同じアプリケーション側APIコードを、アプリ画面データベースに記憶されているアプリケーション側APIコードの中から検索する。次いで、ステップS74で、検索されたAPIコードと関連付けられたアプリケーション側表示コンテンツを特定する。
【0079】
次に、特定したアプリケーション側表示コンテンツを、Webサービスアプリケーション上の画面表示エリアとして指定されているエリアにおいて、ステップS72で取得した位置情報で示される位置に配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する。
【0080】
そして、ステップS76で、前記生成した画面情報を端末装置5に送信して、リターンする。
【0081】
端末装置5では、前記画面情報をブラウザ部50を介して表示装置に表示する。表示されたWebサービスアプリケーション上の操作画面は、マイパネル画面と同様の表示コンテンツが同じ位置に配置された状態となり、マイパネル画面とWebサービスアプリケーション上の操作画面とに統一感を持たせることができ、マイパネル画面と同様の操作感で、Webサービスアプリケーションを利用することができる。また、Webサービスアプリケーション上の操作画面をカスタマイズする必要はないから、カスタマイズするための手間が不要となり、使い勝手がよい。
【0082】
しかも、ユーザはどの端末装置からMFP1〜3のいずれのWebサービスアプリケーションにアクセスしても、同様の操作画面が端末装置5に表示されるから、同一の操作感でWebサービスアプリケーションを利用することができる。
【0083】
さらに、Webサービスアプリケーションにユーザ毎の画面情報を保存する必要はなくなるから、MFP1のアプリ画面データベース等のメモリの記憶容量を節約できる。
【0084】
また、Webサービスアプリケーションに基づいてマイパネル情報をサーバ4から取得するのではなく、MFP1がWebサービスアプリケーションに基づくことなくマイパネル情報をサーバ4から取得するから、Webサービスアプリケーションにマイパネル情報を取得するためのプログラミングを施す必要はなく、カスタマイズエリアを開放しておくだけでよいため、Webサービスアプリケーションの開発作業の負担を軽減できる。
【0085】
次に、この発明の他の実施形態を図8〜10を用いて説明する。
【0086】
この実施形態では、複数のWebサービスアプリケーション1〜3がMFP1に登録されているものとし、これらのWebサービスアプリケーション1〜3には、異なるプロトコルのものが含まれているものとする。例えば、図8に示すように、Webサービスアプリケーション1のプロトコルは「OpenAPI」、Webサービスアプリケーション2のプロトコルは「MIB、TCPSocket」、Webサービスアプリケーション3のプロトコルは「TCPSocket」であるものとする。
【0087】
また、この実施形態では、Webサービスアプリケーション2を用いてマイパネル画面をカスタマイズするとともに、このカスタマイズされたマイパネル画面と同等の操作画面を、Webサービスアプリケーション2と同種のScanアプリケーションであるWebサービスアプリケーション1上で実現するものである。
【0088】
MFP1は、Webサービスアプリケーション2のプロトコルによるコマンドと、MFP1自体のコマンドであるコアコマンドとを変換するためのテーブルを、プロトコル毎に備えており、APIコードについてもプロトコル毎のAPIコードとこれに対応するコアコマンドとの関連付けテーブルを、アプリ画面データベース15等に保持している。
【0089】
次に、上記MFP1を用いて、Webサービスアプリケーション1による操作画面を、Webサービスアプリケーション2を用いてカスタマイズしたマイパネル画面と同様の画面とする場合の動作の概要を、図9及び10を用いて説明する。
【0090】
ユーザは自己の端末装置5等からマイパネル画面をWebサービスアプリケーション2を用いてカスタマイズする。
【0091】
カスタマイズされたマイパネル画面の構成情報は、サーバ4のユーザ情報データベース41に格納される。マイパネル画面の構成情報の一例を、図9の符号D6で示す。
【0092】
この例では、マイパネル画面はスキャン設定に関するものであり、その構成情報D6には、画面に表示される「フォーマット」、「保存先」および「START」という上下に配置された表示コンテンツ(マイパネル側表示コンテンツ)401、402、403等が含まれている。そして、「フォーマット」の表示コンテンツ401に関連するAPIコード(マイパネル側表示APIコード)及び表示コンテンツ401の画面上の位置を示す位置情報と、「保存先」の表示コンテンツ402に関連するAPIコード及び表示コンテンツの画面上の位置を示す位置情報が、それぞれ各表示コンテンツと関連付けられて、マイパネル情報として前記ユーザID等のユーザ認証情報と共にユーザ情報デーベース41に格納されている。さらに、この実施形態では、前記APIのプロトコル情報もユーザ情報デーベース41に記憶されている。
【0093】
一方、ユーザ等はWebサービスアプリケーション1を利用するために、該アプリケーション1をMFP1に登録する。
【0094】
登録時に、MFP1は、Webサービスアプリケーション1から、該アプリケーション上の操作画面の表示コンテンツ(アプリケーション側表示コンテンツ)とそれに関連するAPIコード(アプリケーション側APIコード)とを抽出し、これらを関連付けてアプリ画面データベース15に保存しておく。さらに、アプリケーション側APIのプロトコル情報も保存する。
【0095】
Webサービスアプリケーション1の通常のスキャン設定画面の構成は、図9のカスタマイズ設定画面D4において「Scan設定」ボタンを押すことにより開かれる画面D7の通りとなされている。つまり、「保存先指定・・・」という表示コンテンツ301、「解像度」という表示コンテンツ302、「Color」という表示コンテンツ303、「Format」という表示コンテンツ304等がそれぞれ左右上下に表示されると共に、「START」という表示コンテンツ305が、下部右欄に表示される。
【0096】
この状態で、ユーザが端末装置5からMFP1にログインし、登録されているWebサービスアプリケーション1を起動すると、MFP1は前記サーバ4からログインユーザのマイパネル情報、即ち相互に関連付けられたマイパネル側表示コンテンツとAPIコードと位置情報とプロトコル情報を取得する。
【0097】
MFP1は、取得したマイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、アプリ画面データベース15から検索する。この際に、アプリ画面データベース15に保存されている、プロトコル毎のAPIコードとこれに対応するコアコマンドとの関係を示す前述した関連付けテーブルを用いる。
【0098】
即ち、図10の関連付けテーブルTでは、マイパネル側(Webサービスアプリケーション2)側のプロトコルである「TCP Socket」コマンドによる各APIコードと、MFP1のコアコマンドによるAPIコードとが関係づけられており、また、アプリケーション側(Webサービスアプリケーション1側)のプロトコルである「Open API」コマンドによる各APIコードと、MFP1のコアコマンドによるAPIコードとが関連付けられている。図10では、上下において同一の順番の者同士が対応していることを示している。例えば、Webサービスアプリケーション2における「フォーマット」の表示コンテンツ401の関連APIコード「socketScanFMT」と、MFP1のコアコマンド「kmScanFormat」が対応している。また、Webサービスアプリケーション1における「Format」の表示コンテンツ304の関連APIコード「setScanFormat」とMFP1のコアコマンド「kmScanFormat」が対応している。
【0099】
従って、コアコマンドを仲介にして、Webサービスアプリケーション2における「フォーマット」の表示コンテンツ401の関連APIコード「socketScanFMT」と、Webサービスアプリケーション1における「Format」の表示コンテンツ304の関連APIコード「setScanFormat」とが対応していることがわかる。
【0100】
同様に、コアコマンドを仲介にして、Webサービスアプリケーション2における「保存先」の表示コンテンツ402の関連APIコード「socketScanSS」と、Webサービスアプリケーション1における「保存先指定・・・」の表示コンテンツ301の関連APIコード「setScanSaveSetting」とが対応し、Webサービスアプリケーション2における「START」の表示コンテンツ403の関連APIコード「socketScanStart」と、Webサービスアプリケーション1における「START」の表示コンテンツ305の関連APIコード「setScanStart」とが対応していることがわかる。このため、MFP1は、取得したマイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、アプリ画面データベース15から検索することができる。
【0101】
アプリケーション側APIコードの検索後、このAPIコードと関連付けられているアプリケーション側表示コンテンツ304、301、305を特定する。
【0102】
そして、特定した表示コンテンツ304、301、305を、サーバ4から取得した前記マイパネル情報におけるマイパネル側表示コンテンツ401、402、403の位置情報を基に、図9の画面D4に示すWebサービスアプリケーション1上のカスタマイズ指定エリア53に配置して、画面情報を生成したのち、この生成した画面情報を端末装置5に送信し、端末装置5の表示装置にブラウザ50を介して表示させる。
【0103】
つまりこの実施形態では、図9に矢印Cで示すように、カスタマイズ設定されサーバ4に格納されたマイパネル情報を利用して、Webサービスアプリケーション1による操作画面上で、マイパネル側表示コンテンツ401、402、403をアプリケーション側の表示コンテンツ304、301、305に置換したものといえる。
【0104】
図9の符号D5は、端末装置5に表示されたWebサービスアプリケーション1による操作画面を示す。この操作画面D5には、マイパネル画面D6と同様に、「Format」、「保存先指定・・・」及び「START」という3つの表示コンテンツ304、301、305が、マイパネル画面の表示コンテンツ401、402、403と同様の位置に配置されている。
【0105】
従って、この実施形態においても、マイパネル画面とWebサービスアプリケーション1上の操作画面とに統一感を持たせることができ、マイパネル画面と同様の操作感で、Webサービスアプリケーション1を利用することができる。また、Webサービスアプリケーション1上の操作画面をカスタマイズする必要はないから、カスタマイズするための手間が不要となり、使い勝手がよい。
【0106】
しかも、ユーザはどの端末装置からMFP1〜3のいずれのWebサービスアプリケーション1にアクセスしても、同様の操作画面が端末装置5に表示されるから、同一の操作感でWebサービスアプリケーション1を利用することができる。
【0107】
さらに、Webサービスアプリケーション1にユーザ毎の画面情報を保存する必要はなくなるから、MFP1のアプリ画面データベース等のメモリの記憶容量を節約できる。
【0108】
また、Webサービスアプリケーションに基づいてマイパネル情報をサーバ4から取得するのではなく、MFP1がWebサービスアプリケーションに基づくことなくマイパネル情報をサーバ4から取得するとともに、Webサービスアプリケーション側のプロトコルとマイパネル側のプロトコルが異なっていても、MFP1のコアコマンドを利用してAPIコードの変換が行われるため、Webサービスアプリケーションの開発作業の負担を軽減できる。
【0109】
なお、図8〜図10に示した実施形態では、マイパネル情報におけるAPI情報としてマイパネル側APIコードとプロトコル情報をサーバ4に保存する構成としたが、マイパネル側APIコードを予めMFP1のコアコマンドに変換しておき、このコアコマンドをAPI情報としてマイパネル側表示コンテンツ及び位置情報と関連付けて保存しても良い。
【0110】
また、Webサービスアプリケーション1についても同様に、アプリケーション側APIコードとプロトコル情報をAPI情報としてアプリ画面データベース15に保存する構成としたが、アプリケーション側APIコードを予めMFP1のコアコマンドに変換しておき、このコアコマンドをAPI情報としてアプリケーション側表示コンテンツと関連付けて保存しても良い。この場合は、マイパネル側のコアコマンドと同一のアプリケーション側のコアコマンドを、アプリ画面データベース15から検索すればよい。
【0111】
なお、図8〜図10に示した実施形態を実施する場合のMFP1の動作は、サーバ4に保存するマイパネル情報の内容、アプリ画面データベース15に保存されるWebサービスアプリケーション1側の情報の内容等が相違する点を除いて、図4〜図7に示したフローチャートと同一の手順で実行される。
【0112】
以上、本発明の一実施形態を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることはない。
【0113】
例えば、ユーザ情報及びマイパネル情報をサーバ4に保存する構成としたが、該サーバ機能をMFP1〜3に内蔵する構成であっても良い。
【0114】
また、ユーザが利用したいWebサービスアプリケーションを起動させるものとしたが、Webサービスアプリケーションが複数存在する場合には、マイパネル画面の種類ないし用途(例えば「ボックス操作用」)を示す情報を格納しておき、特定のWebサービスアプリケーションを起動しなくても、前記マイパネル画面の前記種類情報を基に、同様の画面を構成可能なWebサービスアプリケーションを自動的に選択起動して、初期画面を表示する構成としても良い。
【符号の説明】
【0115】
1〜3 MFP(画像処理装置)
4 サーバ
5 端末装置
6 ネットワーク
10 MFP機能制御部
12 Webサービスアプリ制御部
13 プロトコル制御部
14 プロトコル変換部
15 アプリ画面データベース
16 アプリ格納庫
41 ユーザ情報データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出されたアプリケーション側表示コンテンツとアプリケーション側APIコードを、相互に関連付けて保存する保存手段と、
ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報と、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードとが格納された自装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記マイパネル側APIコード及び位置情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、前記保存手段に保存されたアプリケーション側APIコードの中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
自装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出手段と、
プロトコル毎のAPIコードとこれに対応する自装置内のコアコマンドとの関連付けテーブルを保存する第1の保存手段と、
前記抽出手段により抽出されたアプリケーション側表示コンテンツを、アプリケーション側APIコードまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりアプリケーション側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むアプリケーション側API情報と関連付けて保存する第2の保存手段と、
ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報が、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードかまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりマイパネル側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むマイパネル側API情報と、相互に関連付けて格納された自装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記位置情報とマイパネル側API情報とを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得したマイパネル側API情報に対応するアプリケーション側API情報を、前記第2の保存手段に保存されているアプリケーション側API情報の中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側API情報に対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定手段と、
前記特定手段により特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成手段と、
を備えたことを特徴とする画像処理装置。
【請求項3】
前記Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、前記マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを起動する請求項1または2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツとアプリケーション側APIコードを、相互に関連付けて保存手段に保存する保存ステップと、
ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報と、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードとが格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記マイパネル側APIコード及び位置情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された前記マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、前記保存ステップにおいて保存されたアプリケーション側APIコードの中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得ステップにおいて取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理装置におけるユーザ用操作画面の表示制御方法。
【請求項5】
画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、
プロトコル毎のAPIコードとこれに対応する自装置内のコアコマンドとの関連付けテーブルを保存する第1の保存ステップと、
前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツを、アプリケーション側APIコードまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりアプリケーション側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むアプリケーション側API情報と関連付けて保存する第2の保存ステップと、
ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報が、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードかまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりマイパネル側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むマイパネル側API情報と、相互に関連付けて格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記位置情報とマイパネル側API情報とを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得したマイパネル側API情報に対応するアプリケーション側API情報を、前記第2の保存手段に保存されているアプリケーション側API情報の中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側API情報に対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、
を備えたことを特徴とする画像処理装置におけるユーザ用操作画面の表示制御方法。
【請求項6】
前記Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、前記マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを起動する請求項4または5に記載の画像処理装置におけるユーザ用操作画面の表示制御方法。
【請求項7】
画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、
前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツとアプリケーション側APIコードを、相互に関連付けて保存手段に保存する保存ステップと、
ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報と、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードとが格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記マイパネル側APIコード及び位置情報を取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得された前記マイパネル側APIコードに対応するアプリケーション側APIコードを、前記保存ステップにおいて保存されたアプリケーション側APIコードの中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側APIコードに対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得ステップにおいて取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、
を、前記画像処理装置のコンピュータに実行させるためのユーザ用操作画面の表示制御プログラム。
【請求項8】
画像処理装置へ登録されたWebサービスアプリケーションから、該アプリケーションによる操作画面を構成するアプリケーション側表示コンテンツとこれに関連するアプリケーション側APIコードを抽出する抽出ステップと、
プロトコル毎のAPIコードとこれに対応する自装置内のコアコマンドとの関連付けテーブルを保存する第1の保存ステップと、
前記抽出ステップにおいて抽出されたアプリケーション側表示コンテンツを、アプリケーション側APIコードまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりアプリケーション側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むアプリケーション側API情報と関連付けて保存する第2の保存ステップと、
ユーザ固有の操作画面であるマイパネル画面を構成する1個または複数個のマイパネル側表示コンテンツと、前記マイパネル側表示コンテンツの画面内の配置位置を示す位置情報が、前記マイパネル側表示コンテンツに関連するマイパネル側APIコードかまたは前記第1の保存手段に保存された関連付けテーブルによりマイパネル側APIコードから変換されたコアコマンドの少なくともいずれかを含むマイパネル側API情報と、相互に関連付けて格納された前記画像処理装置内又は外部の記憶装置から、ログインしたユーザに対応する前記位置情報とマイパネル側API情報とを取得する取得ステップと、
前記取得ステップにおいて取得したマイパネル側API情報に対応するアプリケーション側API情報を、前記第2の保存手段に保存されているアプリケーション側API情報の中から検索するとともに、検索されたアプリケーション側API情報に対応するアプリケーション側表示コンテンツを特定する特定ステップと、
前記特定ステップにおいて特定されたアプリケーション側表示コンテンツを、前記取得手段により取得された位置情報に基づいて前記Webサービスアプリケーション上の指定エリアに配置し、Webサービスアプリケーションの画面情報を生成する画面情報生成ステップと、
を、前記画像処理装置のコンピュータに実行させるためのユーザ用操作画面の表示制御プログラム。
【請求項9】
前記Webサービスアプリケーションが複数登録されている場合、前記マイパネルの種類に応じたWebサービスアプリケーションを起動する処理を、前記コンピュータに実行させる請求項7または8に記載の表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−168819(P2012−168819A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30281(P2011−30281)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】