説明

画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理プログラム

【課題】画像処理の高速化を低コストで実現することのできる画像処理装置を提供する。
【解決手段】所定の装置(情報処理装置PC1)により作成された印刷データの受信および装置の状態情報の送信を行う送受信手段(コントローラ100)と、印刷データに関する2以上のエミュレーション処理プログラムの起動順位を判定する判定手段(エミュレーション判定部102)と、起動順位に基づいて各エミュレーション処理プログラムを順次起動させる起動手段(エミュレーション起動部103)と、受信された印刷データの解析を行う解析手段(エミュレーション解析部104)と、解析された印刷データを画像データに展開する展開手段(描画処理部105)と、展開された画像データに基づいて画像形成する画像形成手段(描画処理部105)とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来からプリンタ等の画像処理装置においては、多様な印刷データの画像フォーマット等に合わせて複数種類のエミュレーション処理プログラムが用いられている。
【0003】
例えば、JPEG、TIFF、HPGL(登録商標)等の各種フォーマットに対応させたエミュレーション処理プログラムが用意されている。
【0004】
ところが、従来においては、装置起動時に、各フォーマットのエミュレーション処理プログラムを全て起動させていたため、印刷データを出力可能な状態となるまでに時間がかかるという問題があった。
【0005】
また、複数種類のエミュレーション処理プログラムを起動させるために、ワークメモリの消費量が比較的多く、コストが嵩むという不都合もあった。
【0006】
このような課題を解消すべく、エミュレーション処理プログラムを搭載したプリンタにおける高速化等を図る技術が種々提案されている。
【0007】
例えば、特開平8−123639号公報では、情報処理システムがプリンタに現在のエミュレーション設定を問い合わせ、必要に応じてエミュレーション切り替えコマンドを発行することで、プリンタの高速化を図る技術が開示されている。
【0008】
しかし、この技術では、プリンタ以外に別途画像処理システムの構築が必要であり、システム構築の手間がかかり、コストも嵩むという不都合がある。
【0009】
また、特開平7−230368号公報では、過去のエミュレーションの解析結果を記憶しておき、最も処理回数が多いエミュレーションから優先して判別させ、エミュレーション処理の効率化を図る技術が提案されている。
【0010】
しかし、この技術では、装置起動時に全てのエミュレーション処理プログラムを起動しなければならず、高速化の実効が図れないという課題が依然として残っていた。
【特許文献1】特開平8−123639号公報
【特許文献2】特開平7−230368号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、画像処理の高速化を低コストで実現することのできる画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記課題を解決するため、請求項1の発明に係る画像処理装置は、所定の装置により作成された印刷データの受信および装置の状態情報の送信を行う送受信手段と、前記印刷データに関する2以上のエミュレーション処理プログラムの起動順位を判定する判定手段と、該判定手段で判定された起動順位に基づいて前記各エミュレーション処理プログラムを順次起動させる起動手段と、該起動手段で起動されたエミュレーション処理プログラムによって前記送受信手段で受信された前記印刷データの解析を行う解析手段と、前記解析手段により解析された前記印刷データを画像データに展開する展開手段と、前記展開手段により展開された前記画像データに基づいて画像形成する画像形成手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
請求項2の発明に係る画像処理装置は、前記判定手段で判定される起動順位には、装置の起動時においては前記エミュレーション処理プログラムの何れも起動しない状態を含むことを特徴とする。
【0014】
請求項3の発明に係る画像処理装置は、前記判定手段は、前記印刷データのフォーマットに基づいて前記エミュレーション処理プログラムの起動順位を判定することを特徴とする。
【0015】
請求項4の発明に係る画像処理装置は、前記判定手段は、装置が電源オフ状態から電源オン状態に移行する際に、前記エミュレーション処理プログラムの起動順位の判定を行うことを特徴とする。
【0016】
請求項5の発明に係る画像処理装置は、前記判定手段は、装置が省電力状態から復帰した際に、前記エミュレーション処理プログラムの起動順位の判定を行うことを特徴とする。
【0017】
請求項6の発明に係る画像処理システムは、請求項1から請求項5の何れかに記載の1または2以上の画像処理装置と、通信手段を介して前記画像処理装置と接続される1または2以上の情報処理装置とから構成されることを特徴とする。
【0018】
請求項7の発明に係る画像処理プログラムは、所定の装置により作成された印刷データの受信および装置の状態情報の送信を行う送受信過程と、前記印刷データに関する2以上のエミュレーション処理プログラムの起動順位を判定する判定過程と、該判定過程で判定された起動順位に基づいて前記各エミュレーション処理プログラムを順次起動させる起動過程と、該起動過程で起動されたエミュレーション処理プログラムによって前記印刷データの解析を行う解析過程と、前記解析過程で解析された前記印刷データを画像データに展開する展開過程と、前記展開過程で展開された前記画像データに基づいて画像形成する画像形成過程とを演算手段に実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば以下の効果を奏することができる。
【0020】
すなわち、請求項1に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、判定手段で判定された起動順位に基づいて各エミュレーション処理プログラムを順次起動させるようになっているので、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間を短縮することができ、また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともないという効果がある。
【0021】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、判定手段で判定される起動順位には、装置の起動時においてはエミュレーション処理プログラムの何れも起動しない状態を含んでいるので、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間をより短縮することができ、また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともない。
【0022】
請求項3に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、印刷データのフォーマットに基づいてエミュレーション処理プログラムの起動順位を判定しているので、必要性の高いプログラムを優先して起動させることができ、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間を一層短縮することができる。
【0023】
請求項4に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置が電源オフ状態から電源オン状態に移行する際にエミュレーション処理プログラムの起動順位の判定を行っているので、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間を短縮することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0024】
請求項5に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、装置が省電力状態から復帰した際に、前記エミュレーション処理プログラムの起動順位の判定を行っているので、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間を短縮することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0025】
請求項6に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間を短縮することができ、また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともないという効果がある。
【0026】
請求項7に記載の発明によれば、本構成を有していない場合に比較して、判定過程で判定された起動順位に基づいて各エミュレーション処理プログラムを順次起動させるようになっているので、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間を短縮することができ、また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともないという効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
以下、本発明の一例としての実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。ここで、添付図面において同一の部材には同一の符号を付しており、また、重複した説明は省略されている。なお、ここでの説明は本発明が実施される最良の形態であることから、本発明は当該形態に限定されるものではない。
【0028】
図1から図6を参照して、本発明についての実施の形態に係る画像処理システムS1について説明する。
【0029】
図1は、画像処理システムS1の構成を示すブロック図である。
【0030】
図1に示すように、画像処理システムS1は、LANやUSB接続等のネットワークNを介して、画像処理装置の一種としてのプリンタPR1と、パーソナルコンピュータ等で構成される情報処理装置PC1とが接続されて構成されている。
【0031】
なお、本実施の形態では、プリンタPR1、情報処理装置PC1ともに1台ずつ接続されている場合を示しているが、これには限定されずそれぞれ2台以上を接続してもよいし、その他にネットワーク機能を有する画像入力装置(スキャナ等)などを接続してもよい。
【0032】
プリンタPR1の構成については、図1において本発明と関連性の高いコントローラ100のみを示し、他の部位については図示を省略している。
【0033】
コントローラ100は、図1に示すように、情報処理装置PC1からネットワークNを経由して送信される印刷データを格納するデータ格納部101と、エミュレーション処理プログラムの起動順位を判定する判定手段としてのエミュレーション判定部102と、エミュレーション判定部102で判定された起動順位に従って各エミュレーション処理プログラムを順次起動する起動手段としてのエミュレーション起動部103と、複数のエミュレーション処理プログラム(例えばJPEG解析モジュール104a、TIFF解析モジュール104b、HPGL解析モジュール104c等)を搭載した解析手段としてのエミュレーション解析部104と、エミュレーション解析部104で解析された印刷データを画像データに展開する展開手段および展開された画像データに基づいて画像形成する画像形成手段としての描画処理部105と、用紙に画像形成を行って出力する用紙出力部106とから構成されている。
【0034】
ここで、図2の説明図は、コントローラ100において描画処理部(デコンポーザ部)105が共通化されている場合のデータの流れを示している。
【0035】
図2に示すように、JPEG解析モジュール104a、TIFF解析モジュール104b、HPGL解析モジュール104cの何れかで解析された印刷データは、描画処理部105において画像データに展開され、展開された画像データに基づいて画像形成がなされる。
【0036】
なお、エミュレーション判定部102で判定された起動順位は、プリンタPR1の起動時においてはエミュレーション処理プログラム(例えばJPEG解析モジュール104a、TIFF解析モジュール104b、HPGL解析モジュール104c等)の何れも起動しない状態を含むようにできる。
【0037】
これにより、印刷データを出力可能な状態になるまでの起動時間をより短縮することができる。また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともないというメリットがある。
【0038】
図3の説明図は、データ入力時におけるデータの流れの例を示す。
【0039】
図3に示す例では、データが入力された際に、エミュレーション判定部102による起動順位の判定が行われる。
【0040】
そして、その判定結果に基づいて所定の解析モジュールが起動される。
【0041】
図3の例では、TIFF解析モジュール104bのみが起動され、他の解析モジュール104a,104cは起動を保留され、もしくは遅延させて起動される。
【0042】
これにより、従来のように全ての解析モジュールを起動させていた場合に比して、起動時間を短縮することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともない。
【0043】
また、他の解析モジュール104a,104cを遅延させて起動させるタイミングは、特には限定されないが、例えば図3の例において、TIFF解析モジュール104bの解析結果に基づく印刷データの印刷が終了した後に、JPEG解析モジュール104aおよびHPGL解析モジュール104cを順次起動させるようにできる。
【0044】
また、図4の説明図に示すように、最初に入力された印刷データの印刷処理が終わらないうちに、次の異なるフォーマットの印刷データが入力された場合には、当該印刷データについてエミュレーション判定部102で判定を行うようにしてもよい。
【0045】
そして、その判定結果に基づいて、例えばJPEG解析モジュール104aが起動されてデータ処理が行われる。
【0046】
これにより、先の印刷データの処理の終了を待つ場合に比して、印刷処理を高速化することができ、ユーザの利便性を一層向上させることができる。
【0047】
次に、図5と図6のフローチャートを参照して、上記構成の画像処理システムS1において実行される印刷処理の処理手順について説明する。
【0048】
図5に示す印刷処理においては、ステップS101で情報処理装置PC1から印刷データの入力が行われるとステップS102に移行して、プリンタPR1のコントローラ100において印刷データのフォーマットがJPEGか否かが判定され、「Yes」の場合にはステップS105に移行して判定結果に応じたエミュレーションモジュール(エミュレーション処理プログラム)が起動される。そして、この場合にはJPEG解析モジュール104aが起動され、ステップS106で印刷データの解析を行ってからステップS109に移行する。
【0049】
ステップS109では、解析結果に基づいて描画処理が行われ、ステップS110で印刷出力を行って処理を終了する。
【0050】
また、ステップS102で「No」と判定された場合にはステップS103に移行して、印刷データのフォーマットがTIFFか否かが判定される。
【0051】
そして、判定結果が「Yes」の場合にはステップS105に移行して判定結果に応じたエミュレーションモジュール(エミュレーション処理プログラム)が起動される。この場合にはTIFF解析モジュール104bが起動され、ステップS106で印刷データの解析を行ってからステップS109に移行する。
【0052】
ステップS109では、解析結果に基づいて描画処理が行われ、ステップS110で印刷出力を行って処理を終了する。
【0053】
また、ステップS103で「No」と判定された場合にはステップS104に移行して、印刷データのフォーマットがHPGLか否かが判定される。
【0054】
そして、判定結果が「Yes」の場合にはステップS105に移行して判定結果に応じたエミュレーション解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)が起動される。この場合にはHPGL解析モジュール104cが起動され、ステップS106で印刷データの解析を行ってからステップS109に移行する。
【0055】
ステップS109では、解析結果に基づいて描画処理が行われ、ステップS110で印刷出力を行って処理を終了する。
【0056】
なお、ステップS102〜104の処理は、コントローラ100のエミュレーション解析部104に搭載されるエミュレーション解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)の種類や数に応じて適宜変更される。
【0057】
これにより、印刷データの判定結果に応じて必要なエミュレーションモジュール(エミュレーション処理プログラム)を優先して起動することができるので、従来のように全ての解析モジュールを起動させていた場合に比して、起動時間を短縮することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともない。
【0058】
次に図6のフローチャートに示す印刷処理では、ステップS201でプリンタPR1を起動し、ステップS202で印刷データが入力されているか否かが判定される。
【0059】
判定結果が「No」の場合にはステップS207に移行して、全てのエミュレーション解析モジュール(エミュレーション処理プログラム:本実施の形態ではJPEG解析モジュール104a、TIFF解析モジュール104b、HPGL解析モジュール104c)を起動して処理を終了し、印刷データの待ち受け状態となる。
【0060】
また、ステップS202で「Yes」と判定された場合にはステップS203に移行して、エミュレーション判定部102によりエミュレーション判定処理が行われ、ステップS204で判定された解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)のみを起動してステップS205に移行する。
【0061】
ステップS205では、起動されている解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)によりエミュレーション解析処理を行い、ステップS206で描画処理を行ってからステップS202に戻る。
【0062】
これにより、印刷データの有無および判定結果に応じた解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)の起動を行うことができるので、起動時間を短縮することができ、ユーザの利便性を向上させることができる。また必要なワークメモリも従来より少なくて済むのでコストが嵩むこともない。
【0063】
以上本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって開示された技術に限定されるものではないと考えるべきである。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈すべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0064】
例えば、エミュレーション判定部101による判定処理を行うタイミングは特には限定されないが、プリンタPR1の電源が投入された際、あるいはプリンタPR1が省電力モードを備える場合には、その省電力モードから復帰する際に行うようにできる。
【0065】
また、プログラムを用いる場合には、ネットワークを介して提供し、或いはCD−ROM等の記録媒体に格納して提供することが可能である。
【産業上の利用可能性】
【0066】
本発明による画像処理装置、画像処理システムおよび画像処理プログラムは、レーザプリンタ、フルカラープリンタ、複合機、インクジェット方式のプリンタ、ファクシミリ装置等に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】実施の形態に係る画像処理システムS1の構成を示すブロック図である。
【図2】データの流れを示す説明図である。
【図3】データの流れを示す説明図である。
【図4】データの流れを示す説明図である。
【図5】印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】印刷処理の処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
S1 画像処理システム
PC1 情報処理装置
PR1 プリンタ(画像処理装置)
100 コントローラ(送受信手段)
101 データ格納部
102 エミュレーション判定部(判定手段)
103 エミュレーション起動部(起動手段)
104 エミュレーション解析部(解析手段)
104a JPEG解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)
104b TIFF解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)
104c HPGL解析モジュール(エミュレーション処理プログラム)
105 描画処理部(展開手段、画像形成手段)
106 用紙出力部
N ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の装置により作成された印刷データの受信および装置の状態情報の送信を行う送受信手段と、
前記印刷データに関する2以上のエミュレーション処理プログラムの起動順位を判定する判定手段と、
該判定手段で判定された起動順位に基づいて前記各エミュレーション処理プログラムを順次起動させる起動手段と、
該起動手段で起動されたエミュレーション処理プログラムによって前記送受信手段で受信された前記印刷データの解析を行う解析手段と、
前記解析手段により解析された前記印刷データを画像データに展開する展開手段と、
前記展開手段により展開された前記画像データに基づいて画像形成する画像形成手段と、
を備えることを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記判定手段で判定される起動順位には、装置の起動時においては前記エミュレーション処理プログラムの何れも起動しない状態を含むことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記判定手段は、前記印刷データのフォーマットに基づいて前記エミュレーション処理プログラムの起動順位を判定することを特徴とする請求項1または請求項2の何れかに記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記判定手段は、装置が電源オフ状態から電源オン状態に移行する際に、前記エミュレーション処理プログラムの起動順位の判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記判定手段は、装置が省電力状態から復帰した際に、前記エミュレーション処理プログラムの起動順位の判定を行うことを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の画像処理装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5の何れかに記載の1または2以上の画像処理装置と、
通信手段を介して前記画像処理装置と接続される1または2以上の情報処理装置と、
から構成されることを特徴とする画像処理システム。
【請求項7】
所定の装置により作成された印刷データの受信および装置の状態情報の送信を行う送受信過程と、
前記印刷データに関する2以上のエミュレーション処理プログラムの起動順位を判定する判定過程と、
該判定過程で判定された起動順位に基づいて前記各エミュレーション処理プログラムを順次起動させる起動過程と、
該起動過程で起動されたエミュレーション処理プログラムによって前記印刷データの解析を行う解析過程と、
前記解析過程で解析された前記印刷データを画像データに展開する展開過程と、
前記展開過程で展開された前記画像データに基づいて画像形成する画像形成過程と、
を演算手段に実行させることを特徴とする画像処理プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2009−166369(P2009−166369A)
【公開日】平成21年7月30日(2009.7.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−7375(P2008−7375)
【出願日】平成20年1月16日(2008.1.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】