説明

画像処理装置、表示制御方法及び表示制御プログラム

【課題】リモートPCから送信されたアプリのジョブに対し、少ない操作ステップ数でジョブを実行すること。
【解決手段】アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する記憶手段と、ネットワークを介して接続された情報処理装置からアプリケーションのジョブ要求が受信された場合、要求されたジョブの情報に基づいてジョブを実行するためのジョブショートカットを作成し、ジョブを要求したユーザの画面情報に対して更新を要求するショートカット作成手段と、画面情報に対する更新要求を受けると、作成されたジョブショートカットの情報を、ジョブを要求したユーザの画面情報に追加する画面管理手段と、認証されたユーザを管理するユーザ管理手段と、管理されたユーザの画面情報に基づき、ジョブショートカットを含む操作画面を作成する画面作成手段と、作成された操作画面を表示する表示手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面を表示する画像処理装置、表示制御方法及び表示制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複合機において、各アプリケーション(以下、アプリとも呼ぶ)を呼び出すことができるショートカットアイコン(以下、単にショートカットとも呼ぶ)を、アプリの操作画面に表示させることで、操作性の高いUIを提供する技術が既に知られている。アプリの操作画面は、以下、アプリ操作画面とも呼び、例えばホーム画面である。
【0003】
また、アプリの設定値を予め登録できる機能を示すマクロが知られ、このマクロをショートカットとすることも可能である。このマクロを用いる技術として、例えば、特許文献1には、操作性向上の目的で、登録した情報の呼び出しを容易にするUIが開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来のショートカットは、画像処理装置の操作部の操作をワンタッチ(1ステップ)で呼び出すことはできる。しかし、リモートPC(Personal Computer)から画像処理装置に送信したアプリのジョブの実行は、操作画面のショートカットから実行することができない。よって、一度そのアプリの画面に遷移した後に、実行したいジョブを選択する、又はジョブ一覧を表示して、実行したいジョブを選択するなどの操作が必要になり、操作ステップ数が多いという煩わしさがあった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、リモートPCから送信されたアプリのジョブに対し、少ない操作ステップ数でジョブを実行することができる画像処理装置、表示制御方法及び表示制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様の画像処理装置は、アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する画面情報記憶手段と、ネットワークを介して接続された情報処理装置からアプリケーションのジョブ要求が受信された場合、要求されたジョブの情報に基づいて前記ジョブを実行するためのジョブショートカットを作成し、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に対して更新を要求するショートカット作成手段と、前記画面情報に対する更新要求を受けると、前記ショートカット作成手段により作成されたジョブショートカットの情報を、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に追加する画面管理手段と、認証されたユーザを管理するユーザ管理手段と、前記ユーザ管理手段により管理されたユーザの前記画面情報に基づき、前記ジョブショートカットを含む操作画面を作成する画面作成手段と、前記画面作成手段により作成された操作画面を表示する表示手段と、を備える。
【0007】
また、本発明の他の態様の表示制御方法は、アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置が実行する表示制御方法であって、ネットワークを介して接続された情報処理装置からアプリケーションのジョブ要求が受信された場合、要求されたジョブの情報に基づいて前記ジョブを実行するためのジョブショートカットを作成する作成ステップと、作成された前記ジョブショートカットの情報を用いて、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に対して更新を要求する要求ステップと、前記画面情報に対する更新要求を受けると、作成された前記ジョブショートカットの情報を、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に追加する更新ステップと、ユーザ認証を行う認証ステップと、認証されたユーザの前記画面情報に基づき、前記ジョブショートカットを含む操作画面を作成する作成ステップと、作成された前記操作画面を表示する表示ステップと、を有する。
【0008】
また、本発明の他の態様の表示制御プログラムは、アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置に実行させるための表示制御プログラムであって、ネットワークを介して接続された情報処理装置からアプリケーションのジョブ要求が受信された場合、要求されたジョブの情報に基づいて前記ジョブを実行するためのジョブショートカットを作成する作成ステップと、作成された前記ジョブショートカットの情報を用いて、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に対して更新を要求する要求ステップと、前記画面情報に対する更新要求を受けると、作成された前記ジョブショートカットの情報を、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に追加する更新ステップと、ユーザ認証を行う認証ステップと、認証されたユーザの前記画面情報に基づき、前記ジョブショートカットを含む操作画面を作成する作成ステップと、作成された前記操作画面を表示する表示ステップと、を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リモートPCから送信されたアプリのジョブに対し、少ない操作ステップ数でジョブを実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施例1におけるMFPのハードウェアの一例を示すブロック図。
【図2】実施例1におけるMFPの機能の一例を示すブロック図。
【図3】ホーム画面を表示するための各種情報を含む画面情報(その1)の一例を示す図。
【図4】ホーム画面を表示するための各種情報を含む画面情報(その2)の一例を示す図。
【図5】アイコン画像情報の一例を示す図。
【図6】マクロ登録情報の一例を示す図。
【図7】ジョブの情報とジョブショートカットの情報との一例を示す図。
【図8】ホーム画面(その1)の一例を示す図。
【図9】ホーム画面(その2)の一例を示す図。
【図10】ジョブショートカット押下時の吹き出し表示の一例を示す図。
【図11】ジョブショートカット作成処理の一例を示すシーケンス図。
【図12】ジョブショートカット表示処理の一例を示すシーケンス図。
【図13】ジョブショートカット押下時の処理の一例を示すシーケンス図。
【図14】ジョブショートカットの削除処理の一例を示すシーケンス図。
【図15】ジョブの設定変更処理の一例を示すシーケンス図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。画像処理装置としてMFP(Multifunction Peripheral)を例にして説明する。
[実施例1]
<ハードウェア>
図1は、実施例1におけるMFP10のハードウェアの一例を示すブロック図である。図1に示すように、MFP10は、制御部11、主記憶部12、補助記憶部13、外部記録装置I/F部14、ネットワークI/F部15、操作部16、表示部17、エンジン部18を備える。これら各構成は、バスを介して相互にデータ送受信可能に接続されている。
【0012】
制御部11は、コンピュータの中で、各装置の制御やデータの演算、加工を行うCPU(Central Processing Unit)である。また、制御部11は、主記憶部12や補助記憶部13に記憶されたプログラムを実行する演算装置であり、入力装置や記憶装置からデータを受け取り、演算、加工した上で、出力装置や記憶装置に出力する。
【0013】
主記憶部12は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などである。主記憶部12は、制御部11が実行する基本ソフトウェアであるOS(Operating System)やアプリケーションソフトウェアなどのプログラムやデータを記憶又は一時保存する記憶装置である。
【0014】
補助記憶部13は、HDD(Hard Disk Drive)などであり、アプリケーションソフトウェアなどに関連するデータを記憶する記憶装置である。
【0015】
外部記録装置I/F部14は、USB(Universal Serial Bus)などのデータ伝送路を介して接続された記録媒体19(例えば、フラッシュメモリ、SDカードなど)とMFP10とのインタフェースである。
【0016】
また、記録媒体19に、所定のプログラムを格納し、この記録媒体19に格納されたプログラムは外部記録装置I/F部14を介してMFP10にインストールされる。インストールされた所定のプログラムは、MFP10により実行可能となる。
【0017】
ネットワークI/F部15は、有線及び/又は無線回線などのデータ伝送路により構築されたLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などのネットワークを介して接続された通信機能を有する周辺機器とMFP10とのインタフェースである。
【0018】
操作部16や表示部17は、キースイッチ(ハードキー)とタッチパネル機能(GUIのソフトウェアキーを含む:Graphical User Interface)を備えたLCD(Liquid Crystal Display)とを含み、MFP10が有する機能を利用する際のUI(User Interface)として機能する表示及び/又は入力装置である。
【0019】
エンジン部18は、例えばプリンタエンジンであり、画像データの入出力ユニットとして、紙原稿の読み取り転写紙への印刷を行う。エンジン部18は、スキャンエンジン、FAXエンジンなどを含んでもよい。
【0020】
<機能>
次に、MFP10の機能について説明する。図2は、実施例1におけるMFP10の機能の一例を示すブロック図である。MFP10は、通信制御部101、ユーザ管理部102、エンジン制御部103、アプリ部104、画面制御部105、操作制御部106を備える。
【0021】
通信制御部101は、ユーザがリモートPC20からMFP10に送信したアプリケーション(アプリ)のジョブを受信する。通信制御部101は、外部端末(例えばリモートPC20)と、LANなどで接続されている。
【0022】
ユーザ管理部102は、入力手段162から入力されるユーザIDとパスワードなどを用いてユーザ認証を行い、認証されたユーザを管理する。ユーザ管理部102は、認証結果を入力手段162に通知する。
【0023】
また、ユーザ管理部102は、ユーザのIDカードから接触又は非接触で読み取られたユーザIDなどによりユーザ認証を行なってもよい。ユーザ管理部102は、公知のいずれかの認証方法でユーザ認証された認証結果を、入力手段162に通知する。
【0024】
エンジン制御部103は、MFP10が有するアプリを実行するための制御部である。例えば、プリンタアプリの場合は、エンジン制御部103は、用紙に印刷、用紙の搬送を制御する。また、FAXアプリの場合は、エンジン制御部103は、原稿の読み取り、読み取った画像データの送信を制御する。
【0025】
アプリ部104は、MFP10が実行可能なアプリケーションである。例えば、アプリ部104は、プリンタアプリ、コピーアプリ、FAXアプリ、スキャンアプリなどである。アプリ部104は、ジョブ管理手段141、ジョブ情報記憶手段142、ショートカット作成手段143、ジョブ制御手段144を有する。
【0026】
ジョブ管理手段141は、ユーザがリモートPC20からMFP10に送信したアプリのジョブ(アプリジョブとも呼ぶ)を通信制御部101から受信し、アプリジョブの情報(ジョブ情報とも呼ぶ)に対しジョブIDを割り当ててジョブ情報記憶手段142に記憶する。
【0027】
また、ジョブ管理手段141は、ジョブ情報を管理して、アプリジョブの受信、実行、削除と連動して、ジョブ情報記憶手段142に記憶されたジョブ情報を更新する。ジョブ管理手段141は、ジョブ情報の記憶が完了すると、ショートカット作成手段143に、ショートカットの作成を要求する。
【0028】
また、ジョブ管理手段141は、ジョブの設定値に変更があった場合、その内容を画面管理手段151に通知する。
【0029】
ジョブ情報記憶手段142は、MFP10が受信したアプリジョブの情報にジョブIDを関連付けて記憶する。
【0030】
アプリジョブの情報とは、アプリジョブがプリンタジョブの場合、ジョブを送信したユーザ、ファイル名、印刷画像、用紙サイズ、ページ数、部数、ジョブを送信した日時などである。ジョブ情報記憶手段142は、アプリ毎のジョブの設定項目を含むジョブ情報を記憶する。ジョブ情報の詳細は、図6を用いて後述する。
【0031】
ショートカット作成手段143は、ジョブ管理手段141からショートカットの作成要求を受けると、ジョブ情報記憶手段142から取得した情報からアプリジョブを実行するためのショートカット(以下、ジョブショートカットとも呼ぶ)を作成する。ジョブ情報記憶手段142から取得する情報は、例えば、ジョブID、アプリID、ジョブの設定項目の設定値などである。
【0032】
ジョブショートカットとは、ユーザがそのジョブショートカットを押下することで、ジョブ情報記憶手段142に記憶されたアプリジョブを実行することができるショートカットである。
【0033】
ショートカット作成手段143は、ジョブショートカットを作成すると、ジョブショートカットの情報を用いて、画面管理手段151に操作画面の画面情報を更新するよう要求する。ジョブショートカットの情報は、例えば、ジョブID、アプリID、ユーザIDなどを含む。ジョブショートカットの詳細は、図6を用いて後述する。
【0034】
ジョブ制御手段144は、画面制御手段154からジョブショートカットに対応するジョブIDを通知された場合、そのジョブIDに対応するアプリジョブの実行をエンジン制御部103に要求する。例えば、ジョブ制御手段144は、通知されたジョブIDを有する、ジョブ情報記憶手段142に記憶されるジョブ情報に基づき、ジョブの実行を制御する。
【0035】
また、ジョブ制御手段144は、画面制御手段154からジョブの設定変更を通知された場合、通知された設定変更の内容に基づいて、ジョブ情報記憶手段142に記憶されるジョブ情報内の設定項目の設定値を変更する。
【0036】
画面制御部105は、操作画面を制御する。操作画面は、各アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む。操作画面は、マクロを呼び出すためのショートカットを含んでもよい。また、操作画面は、ユーザ認証後に表示部17にデフォルトで表示されるホーム画面でもよい。
【0037】
画面制御部105は、画面管理手段151、画面記憶手段152、画面作成手段153、画面制御手段154を有する。
【0038】
画面管理手段151は、操作画面の画面情報を管理する。画面管理手段151は、ショートカット作成手段143から画面情報に対する更新要求を受けると、作成されたジョブショートカットの情報を、ジョブを要求したユーザの画面情報に追加する。
【0039】
画面情報は、ショートカットの位置、ショートカットのアイコンID、アプリID、マクロの登録番号、ジョブIDなどを含む。画面情報の詳細は、図3を用いて後述する。
【0040】
また、画面管理手段151は、ジョブショートカットの情報を追加する際、操作画面でジョブショートカットが優先的に表示されるように、ジョブショートカットの情報を画面情報に追加してもよい。これにより、ジョブショートカットを操作画面から見つけやすくなり、ユーザはリモートPC20から要求したアプリジョブをすぐに実行することができるようになる。
【0041】
また、画面管理手段151は、ジョブショートカットの情報を追加する際、ジョブショートカットのアプリに応じて操作画面のジョブショートカットの表示位置が変わるように、ジョブショートカットの情報を画面情報に追加してもよい。これにより、アプリに優先度をつけて、アプリ毎にジョブショートカットの表示位置を変えることができ、よりテンポラリーなジョブほど優先的に表示されるようにすることができる。
【0042】
画面情報記憶手段152は、操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する。操作画面は、ユーザ毎にカスタマイズできるようになっている。また、画面情報記憶手段152は、ショートカットを表示するためのアイコン画像を示すアイコン画像情報、マクロの設定値を示すマクロ登録情報などを記憶する。
【0043】
画面作成手段153は、入力手段162からMFP10にログインしたユーザの通知を受けると、画面情報記憶手段152からログインユーザの画面情報を参照し、ショートカット又はジョブショートカットを所定位置に配置するなどして操作画面を作成する。画面作成手段153は、作成した操作画面を表示手段161に出力する。
【0044】
画面制御手段154は、ユーザが入力手段162を用いて押下した操作画面のショートカットに応じて、実行するジョブIDを特定する。画面制御手段154は、特定してジョブIDをジョブ制御手段144に通知すると共にジョブの実行を要求する。
【0045】
操作制御部106は、MFP10のオペレーションパネル(操作部16、表示部17)を制御する。操作制御部106は、表示手段161、入力手段162を有する。
【0046】
表示手段161は、ユーザに対し、画面作成手段153により作成された操作画面を表示する。操作画面には、ユーザ別のホーム画面が含まれる。
【0047】
入力手段162は、ユーザが押下したショートカットを検知する。入力手段162は、押下されたショートカットの位置などからどのアプリ、又はどのアプリのジョブか押下されたかを特定し、画面制御手段154に通知する。
【0048】
MFP10は、以上の構成を有することで、リモートPC20から要求されたジョブを実行するためのショートカットを、操作画面に表示することができ、ジョブを実行するための操作ステップ数を減らすことができる。
【0049】
なお、通信制御部101は、例えばネットワークI/F部15により実現されうる。ユーザ管理部102、アプリ部104、画面制御部105は、例えば制御部11及びワークメモリとしての主記憶部12により実現されうる。エンジン制御部103は、例えば制御部11及び/又はエンジン部18により実現されうる。操作制御部106は、例えば操作部16及び表示部17により実現されうる。
【0050】
<データ構造>
次に、MFP10で用いる各種データのデータ構造について説明する。なお、以下では、操作画面は、ユーザ別のホーム画面を例とし、アプリジョブは、プリンタジョブを例とする。
【0051】
(画面情報)
図3は、ホーム画面を表示するための各種情報を含む画面情報(その1)の一例を示す図である。図3に示す画面情報は、例えばユーザAのホーム画面とする。画面情報は、画面情報記憶手段154に記憶される。図3に示す画面情報は、例えばユーザIDに対応させて記憶される。
【0052】
画面情報は、配置ID、座標、アイコンID、表示画面オーナーID(アプリID)、登録番号、ジョブID、ジョブ情報を関連付けて保持する。配置IDは、ショートカットの配置位置を識別する番号を示す。座標は、ホーム画面内での座標情報を示す。アイコンIDは、ショートカット内に表示されるアイコン画像と対応する番号を示す。
【0053】
表示画面オーナーIDは、アプリの操作画面を表示するためのアプリを識別する番号を示す。登録番号は、マクロを識別するための登録番号を示す。マクロの登録番号は、アプリ毎に管理される番号である。ジョブIDは、リモートPC20から要求されたジョブを識別するための番号を示す。ジョブIDは、アプリ毎に異なる番号が付与される。ジョブ情報は、ショートカット作成手段143から取得したジョブの情報を示す。
【0054】
図3に示す例は、リモートPC20により、アプリジョブが実行要求されていない場合の画面情報を示す。
【0055】
また、図3に示す例では、アプリのショートカットとマクロのショートカットとが同じホーム画面内に配置される。例えば、配置IDが「1」のコピーアプリのコピーショートカットと、配置IDが「6」のコピーアプリの両面2in1ショートカットとが同じホーム画面に表示される。また、表示画面オーナーIDの()内は、ショートカットの名称を示す。ショートカットの名称は、表示画面オーナーIDとは別に管理されてもよい。
【0056】
図4は、ホーム画面を表示するための各種情報を含む画面情報(その2)の一例を示す図である。図4に示す例は、リモートPC20により、プリンタジョブが実行要求された場合の画面情報を示す。
【0057】
図4に示す例では、プリンタジョブのジョブID「100」のショートカットが一行目の左に優先的に表示されるよう画面情報にジョブショートカットの情報が追加されている。なお、ジョブ情報には、ファイル名しか記載されていないが、他にも、部数、ページ数、送信日時、サムネイルなどを含めてもよい。サムネイルは、ショートカット作成手段143により、印刷画像の1枚目を低解像度にして作成される。これにより、ユーザが、ジョブショートカットのアイコン画像を見ると、その印刷イメージを把握することができる。
【0058】
図4に示す例では、配置ID「2」〜「4」は空いているが、空けなくてもよい。ジョブショートカットの情報を追加する場合、画面管理手段151は、まず、図3に示す画面情報の最後尾に追加する。次に、画面管理手段151は、ジョブIDがあるショートカットを優先的に表示するために、ジョブショートカットの情報について配置IDが一番小さくなるようにソートしてもよい。
【0059】
また、画面管理手段151は、ジョブショートカットをホーム画面の1ページ目の1行目に表示されるようにし、通常アプリのショートカットはジョブショートカットの次の行から表示されるように画面情報をソートしてもよい。
【0060】
また、画面管理手段151は、ジョブショートカットを実行するアプリに応じて、ジョブショートカットの情報をソートするようにしてもよい。画面管理手段151は、必ずしもジョブショートカットの情報をソートする必要はない。
【0061】
(アイコン画像情報)
図5は、アイコン画像情報の一例を示す図である。図5に示すアイコン画像情報は、アイコンIDとショートカットのアイコン画像とが対応付けられる。アイコン画像は、予め登録されているアイコン画像である。アイコン画像情報は、画面情報記憶手段154に記憶される。
【0062】
(マクロ登録情報)
図6は、マクロ登録情報の一例を示す図である。図6に示すように、マクロ登録情報は、各登録番号に対して、登録名称と各動作設定とを関連付けて保持する。マクロは、予めユーザが登録しておく。この登録番号が、ホーム画面の画面情報(図3、4参照)内の登録番号とリンクしている。
【0063】
例えば、登録番号「1」のマクロ機能は、登録名称が「両面2in1」であり、各動作設定が、マクロ登録情報に設定されている。登録番号「10」、「100」についても同様である。マクロの登録番号は、アプリ毎に別々に管理される。
【0064】
(ジョブの情報とジョブショートカットの情報)
図7は、ジョブの情報とジョブショートカットの情報との一例を示す図である。図7に示す例では、プリンタジョブに関するデータ例を示す。図7に示すプリンタジョブの情報は、ジョブID、ユーザ名、データサイズ、登録日時、ページ数、部数、印刷用紙サイズ、ステイプル位置、ホールパンチ、ファイル名などの情報を含む。プリンタジョブの情報は、ジョブ情報記憶手段142に記憶される。
【0065】
図7に示すジョブショートカットの情報は、ジョブID、ファイル名、サムネイル画像パス、ジョブ登録日時、ページ数、部数、ユーザ名を含む。ジョブショートカットの情報は、ショートカット作成手段143によりジョブ情報から抽出して作成される。
【0066】
ショートカット作成手段143は、作成したジョブショートカットの情報を、画面管理手段151に出力する。画面管理手段151は、取得したジョブショートカットの情報を、画面情報に追加する(図4参照)。
【0067】
<ホーム画面>
次に、ホーム画面について説明する。図8は、ホーム画面(その1)の一例を示す図である。図8に示すホーム画面(その1)は、リモートPC20からジョブが要求されていない状態で、ユーザがログインしたときのホーム画面である。
【0068】
図8に示すホーム画面は、図3に示す画面情報に基づき、画面作成手段153が作成した画面である。図8に示すホーム画面には、各アプリケーション及びアプリケーションの動作設定を登録したマクロを呼び出すためのショートカットアイコン(ショートカット)の一覧が表示される。
【0069】
例えば、標準搭載アプリのコピー、ファクス、プリンタのショートカットなどが表示される。また、マクロを呼び出すためのショートカットには、マクロの登録番号が表示される。例えば、両面2in1ショートカットは、マクロの登録番号「1」がショートカットの左下に表示される。なお、このマクロの登録番号は、ショートカットとの対応関係が分かれば、ショートカットのどの位置にあってもよい。
【0070】
図9は、ホーム画面(その2)の一例を示す図である。図9に示すホーム画面(その2)は、リモートPC20からジョブが要求された状態で、ユーザがログインしたときのホーム画面である。
【0071】
図9に示すホーム画面は、図4に示す画面情報に基づき、画面作成手段153が作成した画面である。ジョブショートカット201が、ホーム画面内で優先的に配置されている。なお、図4に示すジョブ情報には、ファイル名しか記載されていないが、ジョブショートカットの情報(図7参照)が含まれているとする。
【0072】
画面作成手段153は、ジョブショートカットの情報から所定数の情報を取得し、所定数の情報をショートカットに重ねて表示するようにする。例えば、アイコン画像202には、実行するアプリのアイコンが表示され、部数203には「3」が表示され、ページ数204には「13」が表示され、ファイル名205には「企画書.doc」が表示され、登録日時206には「10/30 15:50」が表示される。
【0073】
この所定数の情報は、そのジョブの内容を表すことができる設定項目を予め決めておけばよい。この所定数の情報は、少なくともファイル名又は登録日時などの他のジョブと識別できる情報が表示されればよく、複数の情報が必ずしも表示される必要はない。
【0074】
画面作成手段153は、どの情報をどの位置に配置するかは予め決めておけばよい。例えば、部数は、ジョブショートカットの左上、ページ数は、ジョブショートカットの左下と決定される。また、画面作成手段153は、ジョブショートカットの名称については、ジョブ情報にファイル名及び/登録日時がある場合は、ファイル名及び/又は登録日時が優先的に表示されるようにする。
【0075】
また、図4に示す画面情報のジョブ情報欄に、サムネイル画像パスがある場合は、ジョブショートカットのアイコン画像202としてサムネイルが優先的に表示される。ジョブ情報欄にサムネイル画像パスがなければ、ジョブショートカットのアイコン画像202は、このジョブのアプリに対応するアイコン画像が表示される。
【0076】
アプリのアイコン画像を表示する際、例えば、ジョブIDからアプリが識別できるようにしておけばよい。例えば、ジョブID100番台はプリンタアプリであり、200番台はスキャナアプリであり、300番台はFAXアプリであるというように決めておけばよい。
【0077】
なお、ジョブショートカットがある場合の各ショートカットの配置位置は、図9に示す例に限られない。
【0078】
図10は、ジョブショートカット押下時の吹き出し表示の一例を示す図である。図10に示す例では、ジョブショートカットが押下された場合、吹き出し301が表示される。吹き出し301の中には、例えば、ジョブ(印刷)を実行するためのUI部品(例えばボタン)、ジョブの詳細情報を表示するためのUI部品、ジョブの設定を変更するためのUI部品、ジョブを中止するためのUI部品が含まれる。吹き出し301内には、少なくとも印刷実行と、印刷中止とのUI部品が含まれればよい。
【0079】
これにより、ジョブショートカットからジョブを中止することができたり、ジョブの詳細情報を表示したりすることができる。
【0080】
図10に示す印刷実行ボタンが押下されると、印刷ジョブが実行される。図10に示す詳細情報ボタンが押下されると、ジョブの詳細情報が表示される。ジョブの詳細情報は、例えば、画面情報内のジョブ情報である。画面情報内のジョブは、既に表示されている情報を含んでもよい。例えば、部数、ファイル名、ページ数、ジョブID、ユーザ名などが詳細情報として表示される。
【0081】
図10に示す設定変更ボタンが押下されると、ジョブの設定項目のうち、設定変更可能な設定項目の設定値が表示され、ユーザは設定変更が可能となる。プリンタ(印刷)ジョブの場合、設定変更可能な設定項目は、部数、データサイズなど、リモートPC20側で生成され、変更できないもの以外をいう。
【0082】
この設定変更可能な設定項目は、MFP10に、アプリ毎に予め設定されていればよい。これにより、入力手段162による設定変更ボタンの検知後に、表示手段161は、そのアプリに対応する設定変更画面を表示することができる。
【0083】
図10に示す印刷中止ボタンが押下されると、印刷ジョブが中止される。印刷ジョブが中止されると、そのジョブショートカットはホーム画面から削除される。
【0084】
<動作>
次に、実施例1におけるMFP10の動作について説明する。以下、MFP10の表示制御処理の各処理について詳細に説明する。
【0085】
(ジョブショートカット作成処理)
図11は、ジョブショートカット作成処理の一例を示すシーケンス図である。図11に示すステップS101で、ユーザは、リモートPC20を用いて、プリンタジョブを実行する。
【0086】
ステップS102で、リモートPC20は、ユーザに要求されたプリンタジョブを、通信制御部101に送信する。このとき、ジョブを要求したユーザのユーザIDや、ジョブの設定値なども送信される。
【0087】
ステップS103で、通信制御部101は、受信したプリンタジョブに対し、ジョブ管理手段141に登録を要求する。
【0088】
ステップS104で、ジョブ管理手段141は、プリンタジョブの情報をジョブ情報記憶手段142に登録する(図7参照)。
【0089】
ステップS105で、ジョブ情報記憶手段142は、プリンタジョブの情報の登録が完了したらその旨をジョブ管理手段141に通知する。
【0090】
ステップS106で、ジョブ管理手段141は、プリンタジョブの情報の登録が完了すれば、プリンタジョブショートカットの作成を、ショートカット作成手段143に要求する。
【0091】
ステップS107、S108で、ショートカット作成手段143は、ジョブ情報記憶手段142から、新規に登録したプリンタジョブの情報を取得する。
【0092】
ステップS109で、ショートカット作成手段143は、プリンタジョブショートカットを作成する。このとき、ショートカット作成手段143は、サムネイル画像を作成したり、部数、ページ数、ユーザIDなどを抽出したりしてジョブショートカットの情報を作成する。
【0093】
ステップS110で、ショートカット作成手段143は、プリンタジョブショートカットの情報の登録又は画面情報の更新を、画面管理手段151に要求する。
【0094】
ステップS111で、画面管理手段151は、プリンタジョブショートカットの情報に含まれるユーザIDに対応する画面情報に対し、ジョブショートカットの情報を登録(追加)する。
【0095】
ステップS112で、ジョブ情報記憶手段142は、画面管理手段151に対し、プリンタジョブショートカットの情報の登録が完了したことを通知する。この後、画面管理手段151は、プリンタジョブショートカットの情報を、ホーム画面内で優先的に表示されるように並べ替えてもよい。
【0096】
ステップS113で、画面管理手段151は、プリンタジョブショートカットの情報の登録が完了したことをショートカット作成手段143に通知する。
【0097】
ステップS114で、ショートカット作成手段143は、プリンタジョブショートカットの登録が完了したことをジョブ管理手段141に通知する。
【0098】
これにより、ホーム画面を表示するための画面情報に、プリンタジョブショートカットの情報が登録され、ホーム画面の表示の順が整う。
【0099】
(ジョブショートカット表示処理)
図12は、ジョブショートカット表示処理の一例を示すシーケンス図である。図12に示すステップS201で、ユーザは、入力手段162に対してユーザ認証のデータを入力する。
【0100】
ステップS202で、入力手段162は、ユーザ管理部102に対し、入力されたデータを用いてユーザ認証を行い、ユーザを特定するよう要求する。
【0101】
ステップS203で、ユーザ管理部102は、ユーザ認証を行い、特定されたユーザのユーザIDを入力手段162に通知する。
【0102】
ステップS204で、入力手段162は、ユーザIDを指定して、ログインしたユーザのホーム画面を作成するよう、画面作成手段153に要求する。
【0103】
ステップS205で、画面作成手段153は、ユーザIDを指定して、ログインしたユーザのホーム画面に表示するショートカットの取得を、画面情報記憶手段152に要求する。
【0104】
ステップS206で、画面情報記憶手段152は、要求されたユーザIDに対応する画面情報を、画面作成手段153に返す。
【0105】
ステップS207で、画面作成手段153は、取得した画面情報に基づいて、プリンタジョブショートカットを含んだホーム画面を作成する。画面作成手段153は、ショートカットやプリンタジョブショートカットを配置IDや座標に対応させて描画する。
【0106】
ステップS208で、画面作成手段153は、ホーム画面を作成すると、表示手段161にホーム画面の表示要求を行う。
【0107】
ステップS209で、表示手段161は、プリンタジョブショートカットを含むホーム画面を表示する(図9参照)。
【0108】
これにより、ユーザは、ワンタッチでアプリジョブを実行できるようになる。また、ジョブショートカットを、ホーム画面内の視認性の高い位置に配置することが可能なので、ユーザは、すぐにジョブショートカットを見つけることができる。
【0109】
(ジョブショートカット押下時の処理)
図13は、ジョブショートカット押下時の処理の一例を示すシーケンス図である。図13に示すステップS301で、ユーザは、プリンタジョブショートカットを押下する。
【0110】
ステップS302で、入力手段162は、押下されたプリンタジョブショートカットを特定し、そのジョブIDを画面制御手段154に通知する。
【0111】
ステップS303で、画面制御手段154は、通知されたジョブIDを指定し、ジョブ制御手段144に対し、プリンタジョブの実行を要求する。
【0112】
ステップS304、S305で、ジョブ制御手段144は、指定されたジョブIDのプリンタジョブの情報をジョブ情報記憶手段142から取得する。
【0113】
ここで、ジョブ情報記憶手段142からジョブの情報を取得するのは、正確なジョブの情報を取得するためである。画面情報記憶手段152にも、ジョブ情報は記憶されているが、このジョブ情報は表示用に記憶するものである。よって、実際にジョブを実行するときは、ジョブ情報記憶手段142からプリンタジョブの情報を取得する。
【0114】
ステップS306で、ジョブ制御手段144は、取得したプリンタジョブの情報を基に、プリンタジョブの実行を、エンジン制御部103に要求する。
【0115】
ステップS307で、エンジン制御部103は、プリンタエンジンを制御して、印刷を実行する。
【0116】
ステップS308で、エンジン制御部103は、ジョブ制御手段144に対し、印刷完了を通知する。
【0117】
これにより、プリンタジョブショートカットを押下することで、すぐにプリンタジョブを実行することができる。
【0118】
(ジョブショートカットの削除処理)
図14は、ジョブショートカットの削除処理の一例を示すシーケンス図である。図14に示す処理は、図13に示すステップS308の後に行われる。
【0119】
図14に示すステップS401で、ジョブ制御手段144は、ジョブ管理手段141に対し、印刷完了を通知する。
【0120】
ステップS402、S403で、ジョブ管理手段141は、完了したプリンタジョブの情報を、ジョブ情報記憶手段142から削除する。
【0121】
ステップS404で、ジョブ管理手段141は、ジョブIDを指定して、プリンタジョブショートカットの削除を画面管理手段151に要求する。
【0122】
ステップS405、S406で、画面管理手段151は、指定されたジョブIDに対応するプリンタジョブショートカットの情報を、画面情報記憶手段152から削除する。
ステップS407で、画面管理手段151は、画面情報の更新を、画面作成手段153に通知する。
【0123】
ステップS408で、画面作成手段153は、ログインしたユーザのユーザIDを指定して、ホーム画面に表示するショートカットを取得するよう画面情報記憶手段152に要求する。
【0124】
ステップS409で、画面情報記憶手段152は、印刷完了したプリンタジョブショートカットが削除された画面情報を画面作成手段153に返す。
【0125】
ステップS410で、画面作成手段153は、プリンタジョブショートカットを含まないホーム画面を作成する。
【0126】
ステップS411で、画面作成手段153は、ホーム画面を更新すると、表示手段161に対し、ホーム画面の更新を要求する。
【0127】
ステップS412で、表示手段161は、プリンタジョブショートカットを含まないホーム画面を表示する。
【0128】
これにより、実行されたジョブのジョブショートカットは削除されるので、不必要にジョブショートカットが増加することを防ぐことができる。
【0129】
(ジョブの設定変更処理)
図15は、ジョブの設定変更処理の一例を示すシーケンス図である。図15に示す処理は、図10に示す吹き出し301の設定変更ボタンを押下されたときに行われる処理である。
【0130】
ステップS501で、ユーザは、入力手段162を用いて、プリンタジョブショートカットから設定変更を選択する。
【0131】
ステップS502で、入力手段162は、押下されたプリンタジョブショートカットの設定が変更された場合、ジョブIDを指定して変更内容を画面制御手段154に通知する。ここでは、部数の変更とするが、これに限られない。
【0132】
ステップS503で、画面制御手段154は、ジョブIDを指定して、変更された部数をジョブ制御手段144に通知する。
【0133】
ステップS504、S505で、ジョブ制御手段144は、指定されたジョブIDに対応するジョブ情報の部数を変更する。
【0134】
ステップS506で、ジョブ制御手段144は、ジョブIDを指定して変更された部数をジョブ管理手段141に通知する。
【0135】
ステップS507で、ジョブ管理手段141は、ジョブIDと変更された部数を、プリンタジョブショートカット設定変更通知と共に、画面管理手段151に出力する。
【0136】
ステップS508、S509で、画面管理手段151は、画面情報記憶手段152に記憶されたジョブショートカットの情報に対し、指定されたジョブIDに対応するジョブショートカット情報のジョブ情報の部数を、変更された部数に上書きする。
【0137】
ステップS510で、画面管理手段151は、画面作成手段153に対し、画面情報の更新を通知する。
【0138】
ステップS511で、画面作成手段153は、ログインしたユーザのユーザIDを指定して、ホーム画面に表示するショートカットを取得するよう画面情報記憶手段152に要求する。
【0139】
ステップS512で、画面情報記憶手段152は、更新されたプリンタジョブショートカットの情報を含む画面情報を画面作成手段153に返す。
【0140】
ステップS513で、画面作成手段153は、情報更新されたプリンタジョブショートカットを含むホーム画面を作成する。
【0141】
ステップS514で、画面作成手段153は、ホーム画面を更新すると、表示手段161に対し、ホーム画面の更新を要求する。
【0142】
ステップS515で、表示手段161は、情報更新されたプリンタジョブショートカットを含むホーム画面を表示する。
【0143】
これにより、MFP10でジョブの設定を変更することができ、ユーザは再度リモートPC20からジョブを実行しなくてもすむ。
【0144】
[変形例]
上記実施例では、プリンタジョブについて説明したが、リモートPC20から要求されるジョブは、スキャンアプリ、FAXアプリ、コピーアプリなどのジョブでもよい。例えば、スキャンアプリの場合、リモートPC20で、データを読み込む際の解像度、原稿サイズ、データの保存先などの設定値を設定して、ユーザはジョブを要求する。ユーザは、MFP10で原稿をセットして、ジョブショートカットを押下することにより、このスキャンジョブが実行される。
【0145】
また、FAXアプリの場合は、リモートPCで、送信先番号や、発信者表示の有無、送信日時の有無などの設定値を設定して、ユーザはジョブを要求する。ユーザは、MFP10で原稿をセットして、ジョブショートカットを押下することにより、このFAXジョブが実行される。
【0146】
よって、MFP10は、スキャンジョブやFAXジョブやコピージョブの場合にも上記実施例と同様にして表示制御することができる。プリンタジョブとその他のジョブとの違いは、リモートPC20から画像データが送信されるか否かの違いである。本発明における表示制御処理は、画像データがなくても、各ジョブの設定項目の設定値がジョブ情報に含まれれば適用可能である。
【0147】
また、実施例の画像処理装置で実行される表示制御プログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
【0148】
また、実施例の画像処理装置で実行される表示制御プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、実施例の画像処理装置で実行される表示制御プログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0149】
また、実施例の画像処理装置で実行される表示制御プログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
【0150】
実施例の画像処理装置で実行される表示制御プログラムは、前述した各手段又は各部を含むモジュール構成となっている。実際のハードウェアとしては、制御部11(プロセッサ)が補助記憶部13からプログラムを読み出して実行する。これにより上記各手段又は各部のうち1又は複数の各手段又は各部が主記憶部12上にロードされ、1又は複数の各手段又は各部が主記憶部12上に生成されるようになっている。
【0151】
なお、本発明は、上記実施例そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0152】
10 MFP
11 制御部
12 主記憶部
13 補助記憶部
14 外部記憶装置I/F部
15 ネットワークI/F部
16 操作部
17 表示部
18 エンジン部
101 通信制御部
102 ユーザ管理部
103 エンジン制御部
104 アプリ部
105 画面制御部
106 操作制御部
141 ジョブ管理手段
142 ジョブ情報記憶手段
143 ショートカット作成手段
144 ジョブ制御手段
151 画面管理手段
152 画面情報記憶手段
153 画面作成手段
161 表示手段
162 入力手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0153】
【特許文献1】特開2010−114825号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する画面情報記憶手段と、
ネットワークを介して接続された情報処理装置からアプリケーションのジョブ要求が受信された場合、要求されたジョブの情報に基づいて前記ジョブを実行するためのジョブショートカットを作成し、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に対して更新を要求するショートカット作成手段と、
前記画面情報に対する更新要求を受けると、前記ショートカット作成手段により作成されたジョブショートカットの情報を、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に追加する画面管理手段と、
認証されたユーザを管理するユーザ管理手段と、
前記ユーザ管理手段により管理されたユーザの前記画面情報に基づき、前記ジョブショートカットを含む操作画面を作成する画面作成手段と、
前記画面作成手段により作成された操作画面を表示する表示手段と、
を備える画像処理装置。
【請求項2】
前記画面管理手段は、
前記操作画面で前記ジョブショートカットが優先的に表示されるように、前記ジョブショートカットの情報を追加する請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記ジョブの情報を記憶するジョブ情報記憶手段と、
前記ジョブショートカットの押下を検知する入力手段と、
前記入力手段により前記ジョブショートカットの押下が検知された場合、前記ジョブの実行を制御するジョブ制御手段をさらに備え、
前記表示手段は、
前記入力手段により前記ジョブショートカットの押下が検知された場合、前記ジョブの設定変更可能な設定項目の設定値を表示し、
前記ジョブ制御手段は、
前記ジョブの設定項目の設定値が変更された場合、変更後の設定値を用いて、前記ジョブ情報記憶手段に記憶されるジョブの情報を更新する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記画面管理手段は、
前記ジョブが実行された場合、前記画面情報から前記ジョブショートカットの情報を削除し、
前記画面作成手段は、
前記ジョブショートカットが削除された操作画面を作成し、
前記表示手段は、
前記ジョブショートカットが削除された操作画面を表示する請求項1乃至3いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記表示手段は、
前記入力手段により前記ジョブショートカットの押下が検知された場合、前記ジョブを実行するためのUI部品及び前記ジョブを中止するためのUI部品を表示する請求項3記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画面管理手段は、
前記ジョブを中止するためのUI部品に基づきジョブが中止された場合、前記画面情報から前記ジョブショートカットの情報を削除し、
前記画面作成手段は、
前記ジョブショートカットが削除された操作画面を作成し、
前記表示手段は、
前記ジョブショートカットが削除された操作画面を表示する請求項5記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記ジョブショートカットの情報は、前記ジョブの情報を含み、
前記表示手段は、
前記入力手段により前記ジョブショートカットの押下が検知された場合、前記ジョブの情報を表示するためのUI部品を表示する請求項5又は6記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記ショートカット作成手段は、
前記ジョブがプリンタジョブの場合、前記ジョブショートカットのアイコン画像を印刷画像のサムネイルにする請求項1乃至7いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項9】
前記画面管理手段は、
前記ジョブショートカットのアプリケーションに応じて前記操作画面の前記ジョブショートカットの表示位置が変わるように、前記ジョブショートカットの情報を追加する請求項1乃至8いずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項10】
アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置が実行する表示制御方法であって、
ネットワークを介して接続された情報処理装置からアプリケーションのジョブ要求が受信された場合、要求されたジョブの情報に基づいて前記ジョブを実行するためのジョブショートカットを作成する作成ステップと、
作成された前記ジョブショートカットの情報を用いて、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に対して更新を要求する要求ステップと、
前記画面情報に対する更新要求を受けると、作成された前記ジョブショートカットの情報を、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に追加する更新ステップと、
ユーザ認証を行う認証ステップと、
認証されたユーザの前記画面情報に基づき、前記ジョブショートカットを含む操作画面を作成する作成ステップと、
作成された前記操作画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御方法。
【請求項11】
アプリケーションを呼び出すためのショートカットを含む操作画面の画面情報をユーザ毎に記憶する画面情報記憶手段を備える画像処理装置に実行させるための表示制御プログラムであって、
ネットワークを介して接続された情報処理装置からアプリケーションのジョブ要求が受信された場合、要求されたジョブの情報に基づいて前記ジョブを実行するためのジョブショートカットを作成する作成ステップと、
作成された前記ジョブショートカットの情報を用いて、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に対して更新を要求する要求ステップと、
前記画面情報に対する更新要求を受けると、作成された前記ジョブショートカットの情報を、前記ジョブを要求したユーザの前記画面情報に追加する更新ステップと、
ユーザ認証を行う認証ステップと、
認証されたユーザの前記画面情報に基づき、前記ジョブショートカットを含む操作画面を作成する作成ステップと、
作成された前記操作画面を表示する表示ステップと、
を有する表示制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2013−25775(P2013−25775A)
【公開日】平成25年2月4日(2013.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−163350(P2011−163350)
【出願日】平成23年7月26日(2011.7.26)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】