説明

画像処理装置および画像入力装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラム

【課題】データ処理装置を介することなく、直接画像入力装置から画像データを出力する際に、画像データを解析することなく画像処理装置が必要な画像処理を適切に施すことである。
【解決手段】画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置において、外部画像入力装置20で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを外部画像入力装置20に通知した後、外部画像入力装置20から指定される画像モードに基づいて、画像送受信部104が画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを外部画像入力装置20に通知して、外部画像入力装置20の画像表示部205上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、画像データに対する画像処理モードを設定する構成を特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置および画像入力装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、画像入力装置で取り込んだ画像データを画像出力装置で印刷するプリントシステムの諸形態には、コピー機などのように画像入力装置であるスキャナ部と画像出力装置であるプリンタ部が直接接続されていて画像処理部(後者においてホストコンピュータに相当する)をスキャナ部またはプリント部が担うものと、画像入力装置と画像出力装置が互いに独立しており、入力画像データの出力装置に応じたプリントデータ化処理のために一旦汎用画像処理部に相当するホストコンピュータを介するものなどが存在する。
【0003】
前者のシステムでは、入力部と出力部が同じ装置システムとして構築されており、内部の画像処理に応じて決められている画像フォーマットを予め統一する事が可能なため、入力部と出力部の間のデータ送受信は容易である。
【0004】
一方、後者のシステムでは、画像入力装置と画像出力装置が独立しており、内部の画像処理は基本的に異なるため、装置間でデータの送受信を行う場合は、入力装置と出力装置の画像処理及びそれに起因する画像フォーマットの差異を考慮する必要がある。
【0005】
前者のシステムでは入力部と出力部を共に備えた大掛かりなシステム構築が必要であるが、後者は入力部と出力部、及び変換部をそれぞれ汎用的な機器を用いて簡易にシステムを構築することが可能である。
【0006】
一方、ダイレクト印刷において、画像入力装置と画像出力装置が独立に存在するプリントシステムでは、双方の内部で扱うデータフォーマットやデータ入出力部のI/Fが必ずしも統一されていないため、機器間の各種I/Fに広く対応され、且つデータフォーマット変換部を持たせ易いホストコンピュータを介する事で画像プリントシステムとして機能させる形態が一般的である。
【0007】
しかし、近年画像入力装置または画像入力装置の内部データフォーマット及び機器間のI/Fを統一規格化することで、ホストコンピュータを介することなく直接接続によるデータの授受を実現するプリントシステムが考案されている。
【0008】
例えば、デジタルスチルカメラ(以下、DSC)で撮影した画像データをJPEGデータ化し、USBインタフェースケーブルを用いてプリンタと直接接続し記憶されたJPEGデータをプリンタへ転送すると、プリンタ側でJPEGデータであることを認識して、所定の画像処理を行い印刷を実行する、という形態が下記特許文献1に記載されているように良く知られている。
【0009】
また、外部画像入力装置を画像印刷装置に接続して行う画像の出力処理は、通常印刷処理であるが、画像印刷装置が持つ機能によっては印刷処理以外の動作をさせることも可能である。
【0010】
例えば、画像印刷装置が画像データ格納用の記憶装置とその制御機能を持っている場合は、外部画像入力装置から画像印刷装置へ送信した画像データもその保存機能を利用することが可能である。
【0011】
また、画像印刷装置が画像データを外部へ送信したりまた外部からデータを受信したりする機能を持つ場合は、同様にダイレクト接続における画像データも送受信機能を利用することが可能である。
【0012】
これらの出力動作は全て画像印刷装置側の機能を利用して行うものであり、その制御は全て画像印刷装置が行う。
【特許文献1】特開2004−9388号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
上記のように構成される、例えばダイレクト印刷を前提としたプリントシステムにおいて、外部画像入力装置に対応するものは、DSCやカメラ付携帯電話であるが、これらの機器で撮影された画像は必ずしも写真用途とは限らず、スキャナ代わりに文字主体の被写体を撮影したり地図や図などを撮影したりした画像もある。
【0014】
また、ダイレクト印刷は不特定の場所や画像印刷装置に対して行われることもあり、必ずしも出力機器側の機能を知った上で行うとは限らない。
【0015】
前者においては、通常の印刷処理ではあくまでイメージ画像としてカテゴライズされるデータであるためそのままでは写真イメージ等に適した画像処理が選択・実行されてしまう。
【0016】
例えば文字や図形主体の画像の場合、それらの特徴を考慮して最適な印刷環境を整えるためには画像印刷装置側の機能に対する知識が必要である。
【0017】
さらに、印刷処理や従来技術で挙げた画像送受信、画像保存といった出力機器依存の機能を利用したい場合も、同様に画像印刷装置側の機能に対する知識が必要である。
【0018】
したがって、多様な画像データを不特定でかつ多機能な出力機器群を対象にダイレクト印刷を実行可能なプリントシステムにおいては、上述したような出力機器側での制御を前提とする処理では、ダイレクトプリント要求時において、ユーザに多大な手間と負担を強いてしまうとともに、最終的な印刷結果を得るまでの処理が非効率的となってしまう等の課題があった。
【0019】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、本発明の第1の目的は、画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置において、画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを画像入力装置に通知した後、画像入力装置から指定される画像モードに基づいて、画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを前記画像入力装置に通知して、画像入力装置上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、画像データに対する画像処理モードを設定することにより、データ処理装置を介することなく、直接画像入力装置から画像データを出力する際に、画像データを解析することなく画像処理装置が必要な画像処理を適切に施すことができるとともに、該画像入力装置から受信する画像データに対する画像処理装置における操作負担を軽減して、画像データの種別に適切な画像処理を行える画像処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0020】
第2の目的は、画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置において、画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像処理モードを指定するための画像処理モード指定メニューを画像入力装置に通知した後、画像入力装置から指定される画像処理モードに基づいて、画像データに設定可能な環境設定項目を指定するための画像環境設定メニューを前記画像入力装置に通知して、画像入力装置上に表示される画像環境設定メニュー上から選択される項目を取得して、画像データに対する画像処理モードを設定することにより、データ処理装置を介することなく、直接画像入力装置から画像データを出力する際に、画像データを解析することなく画像処理装置が処理モードに応じた出力部に適切な環境を設定することができるとともに、該画像入力装置から受信する画像データを処理する画像処理装置の出力部に対する操作負担を軽減して、画像データの出力先に適切な環境を設定できる画像処理装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0021】
第3の目的は、画像データに所定の画像処理を行う画像処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能な画像入力装置におてい、画像処理装置から通知される前記画像データの画像モードまたは画像処理モードを指定するための画像処理メニューを表示部に表示し、該表示する画像モードメニューまたは画像処理メニューから指定される設定情報を前記画像処理装置に通知することにより、データ処理装置を介することなく画像データを取得して指定される出力部でデータ処理する際における画像処理装置側の画像データの解析処理および各種の設定操作負担を大幅に軽減できる画像入力装置およびデータ処理方法およびコンピュータが読み取り可能なプログラムを格納した記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的を達成する本発明の画像処理装置は以下に示す構成を備える。
【0023】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置であって、前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知手段と、前記第1の通知手段により指定されるメニューに基づいて、指定される画像モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知手段と、前記画像入力装置上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する画像処理モードを前記画像処理手段に設定する設定手段とを有することを特徴とする。
【0024】
また、画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置であって、前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像処理モードを指定するための画像処理モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知手段と、前記第1の通知手段により指定されるメニューに基づいて、指定される画像処理モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理環境項目を指定するための画像処理環境メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知手段と、前記画像入力装置上に表示される画像処理環境メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する出力部に対する出力環境を設定する環境設定手段とを有することを特徴とする。
【0025】
上記目的を達成する本発明の画像入力装置は以下に示す構成を備える。
【0026】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能な画像入力装置であって、撮像される画像データを記憶する記憶手段と、前記画像処理装置から通知される前記画像データの画像モードまたは画像処理モードを指定するための画像処理メニューを表示部に表示する表示制御手段と、前記表示部に表示する画像モードメニューまたは画像処理メニューから指定される設定情報を前記画像処理装置に通知する通知手段とを有することを特徴とする。
【0027】
上記目的を達成する本発明のデータ処理方法は以下に示す構成を備える。
【0028】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置におけるデータ処理方法であって、画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知ステップと、前記第1の通知ステップにより指定されるメニューに基づいて、指定される画像モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知ステップと、前記画像入力装置上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する画像処理モードを前記画像処理手段に設定する設定ステップとを有することを特徴とする。
【0029】
また、画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置におけるデータ処理方法であって、前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像処理モードを指定するための画像処理モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知ステップと、前記第1の通知ステップにより指定されるメニューに基づいて、指定される画像処理モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理環境項目を指定するための画像処理環境メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知ステップと、前記画像入力装置上に表示される画像処理環境メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する出力部に対する出力環境を設定する環境設定ステップとを有することを特徴とする。
【0030】
さらに、撮像される画像データを記憶する記憶手段を備え、画像データに所定の画像処理を行う画像処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能な画像入力装置におけるデータ処理方法であって、前記画像処理装置から通知される前記画像データの画像モードまたは画像処理モードを指定するための画像処理メニューを表示部に表示する表示制御ステップと、前記表示部に表示する画像モードメニューまたは画像処理メニューから指定される設定情報を前記画像処理装置に通知する通知ステップとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る画像処理装置によれば、データ処理装置を介することなく、直接画像入力装置から画像データを出力する際に、画像データを解析することなく画像処理装置が必要な画像処理を適切に施すことができるとともに、該画像入力装置から受信する画像データに対する画像処理装置における操作負担を軽減して、画像データの種別に適切な画像処理を行える。
【0032】
また、データ処理装置を介することなく、直接画像入力装置から画像データを出力する際に、画像データを解析することなく画像処理装置が処理モードに応じた出力部に適切な環境を設定することができるとともに、該画像入力装置から受信する画像データを処理する画像処理装置の出力部に対する操作負担を軽減して、画像データの出力先に適切な環境を設定できる。
【0033】
本発明に係る画像入力装置によれば、データ処理装置を介することなく画像データを取得して指定される出力部でデータ処理する際における画像処理装置側の画像データの解析処理および各種の設定操作負担を大幅に軽減できる等の効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
【0035】
<システム構成の説明>
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態を示す画像処理システムに適用可能な画像印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【0036】
図1に示す画像印刷装置は、スキャナなどの画像入力部100,UIパネルなどの環境設定部101,ビデオコントローラなどの画像処理・制御部102、HDなどの外部記憶装置103、ネットワークI/FボードやFaxなどの画像送受信部104、プリンタなどの画像出力部105から構成される。なお、上記はコピーやFax、プリンタなどが一体となる複合型画像出力装置を想定しているが、本発明の構成として全てを要求するものではない。
【0037】
画像処理・制御部102は、入力部I/F110、設定部I/F111、出力部I/F112、送受信部I/F113、記憶部I/F114を備え、内部バスによって、画像処理・制御用プログラムROM(プログラムROM)106、データROM107、CPU108、内部記憶領域であるRAM109などに接続される。
【0038】
入力画像データは、スキャナなどの画像入力部100で画像をスキャンしたり、外部ホストコンピュータ、外部Faxやネットワーク経由で送られた画像データを画像送受信部104を介して受信したりすることにより画像処理・制御部102に取り込まれる。
【0039】
画像処理・制御部102に取り込まれた画像データは、環境設定部101で設定された動作環境、または外部からの画像データに含まれる動作環境情報に従って処理され、処理後の画像データを目的とする動作に応じて、当該画像印刷装置で印刷する場合は、画像出力部105、外部ネットワークへ画像データを送信する場合は画像送受信部104、当該画像印刷装置内に保存する場合は内部記憶領域部103へそれぞれ渡される。
【0040】
画像処理・制御部102における画像データ処理時は、必要に応じてデータROM107の情報などを使用しながら設定部I/F111を経由して取得した処理動作環境に従って、プログラムROM106からプログラムを読み出し、内部記憶領域としてのRAM109などを利用しながら処理を実行する。
【0041】
図2は、本発明の第1実施形態を示す画像処理システムに適用可能な外部画像入力装置の構成を説明するブロック図であり、外部画像入力装置を画像出力装置に接続し、外部画像入力装置から画像データを画像印刷装置に渡して印刷、画像転送、保存などの動作を行うシステム例に対応する。本実施形態では、外部画像入力装置として画像撮影可能なデジタルカメラ等が好例となる。
【0042】
図2において、外部画像入力装置20の環境設定部201で画像データの画像印刷装置10への転送を指定すると、この情報は設定部I/F211により画像処理・制御部202に渡され所定の処理が施された後、送受信部I/F213を介して送受信部204に渡り、上記接続手段により接続された画像印刷装置10の画像送受信装置104に送られる。画像印刷装置10側ではここで渡された転送指定を画像処理・制御部10Aの送受信部I/F113を介して取得し、対応する画像データの処理動作を決定する。
【0043】
外部画像入力装置20側では、画像印刷装置10の送受信部104の準備が整うと、例えば撮像された画像データを保持する内部記憶領域部(RAM)203から記憶部I/F214を経由し必要な処理を施した後、送受信部I/F213を介して画像送受信部204から画像印刷装置10の送受信部104に画像データを転送する。
【0044】
画像印刷装置10側では先に指定された処理動作に従い、受信した画像データを画像処理・制御部110Aの出力部I/F112、送受信部I/F113、または記憶部I/F114を介してそれぞれの処理部へ画像データを渡す。
【0045】
この画像データを画像処理・制御部10Aで処理を施した後、再び送受信部104を通じて外部画像入力装置20の送受信部204へ転送する。画像データを受信した送受信部204では、データを送受信部I/F213を経由して画像処理・制御部202内に取得し、さらに記憶部I/F214を介してRAM203に画像データを格納する。なお、画像転送指示を行うUIは画像出力装置側の設定部101でも良い。
【0046】
本実施形態においては、前述したように自身が画像入力部と出力部を共に備える画像印刷装置(MFP、コピー機などを例とするが、画像入力部としてデータ送受信部のみを備えるプリンタや、また画像出力部として印刷機能を持たないデジタルカメラや携帯電話などここで想定している外部画像入力装置を画像印刷装置に位置させてもよい。
【0047】
この場合、画像印刷装置10としての動作は画像表示または送受信機能のみに限定される。また、画像印刷装置と外部画像入力装置の接続形態はUSB接続などを用いた1対1でも良いし、有線または無線のネットワークを介した1対多の接続形態でも良い。
【0048】
図3は、本発明に係る画像処理システムにおける第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、外部画像入力装置から画像処理モードを指定して画像印刷装置へデータを送信する処理手順に対応する。なお、S101〜S110は各ステップを示す。各ステップは、CPU108がプログラムROM106、データROM107、内部記憶領域部103等に記憶される制御プログラム、各種データを参照して実行することで実現される。
【0049】
先ず、ステップS101で、外部画像入力装置20で撮影した画像の内容を判断するための基準として、いずれの画像モードで、画像出力部105から画像データの出力処理を行うかを指定する”画像モードメニュー1”を、画像印刷装置10上の環境設定部101または外部画像入力装置20上の環境設定部201上に表示する。
【0050】
そして、ステップS102で、環境設定部201上に表示されたメニュー中から画像モードメニュー1が選択されたか否かを判断し、選択されないと判断した場合は、そのまま本処理を終了する。
【0051】
一方、ステップS102で、CPU108が画像モードメニュー1が選択されたと判断した場合は、ステップS103で、指定の画像モードを設定部I/F111または設定部I/F211から取得し、画像印刷装置10内の画像処理・制御部102においてモード判定を行う。
【0052】
そして、ステップS104で、画像モードとして”写真画像”が指定されているかどうかをCPU108が判断して、”写真画像”が指定されていると判断した場合、ステップS105で、設定部I/F111を介して”写真画像モード”であることを通知し、ステップS109の画像処理機能設定処理に移行する。
【0053】
一方、ステップS104で、”写真画像”でないと判断した場合は、ステップS106で”文字画像”か否かの判断をCPU108が行い、”文字画像”を指定していると判断した場合は、ステップS107で、設定部I/F111を介して”文字画像モード”であることを通知し、ステップS109の画像処理機能設定に移行する。
【0054】
一方、ステップS106で、”文字画像”でないとCPU108が判断した場合は、ステップS108で”一般画像”と認識して、ステップS109へ移行する。この場合はデフォルトの処理動作に従う。
【0055】
そして、ステップS109で、詳細は後述する画像処理機能設定を行い、該設定の処理を終了後、ステップS110で、画像出力部105から画像データの出力処理を実行して、本処理を終了する。
【0056】
図4は、本発明に係る画像処理システムにおける第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図3に示したステップS109の画像処理機能設定処理の詳細手順に対応する。なお、S201〜S214は各ステップを示す。各ステップは、CPU108がプログラムROM106、データROM107、内部記憶領域部103等に記憶される制御プログラム、各種データを参照して実行することで実現される。
【0057】
先ず、ステップS201で、図3に示した処理により指定された指定モードが”写真画像モード”か否かの判断をCPU108が行い、”写真画像モード”であると判断した場合は、ステップS202からステップS205で写真画像に最適な出力環境設定を行うため、ステップS202で、色処理モードを”カラーモード”に移行し、ステップS203で、画像印刷装置10が持つ画像処理機能を「高画質」を基準とする最高画質モードを選択するとともに、該最高画質モードに対する環境設定を環境設定部101を操作して実行する。
【0058】
さらに、ステップS204で、カラー処理関連の環境設定項目を選択し、ステップS205で、選択した項目についてカラー調整機能用設定メニューを外部画像入力装置20へ送受信部104、送受信部204を介して通知して、ステップS212へ進む。
【0059】
これにより、通知された情報に基づいて、外部画像入力装置20上の環境設定部201に画像処理関連の設定可能項目として表示する。
【0060】
一方、ステップS201で”写真画像モード”でないと判断された場合は、ステップS206で”文字画像モード”か否かをCPU108が判断し、”文字画像モード”であると判断した場合は、ステップS207からステップS210で文字画像に最適な出力環境設定を行うため、ステップS207で色処理モードを”モノクロモード”とし、ステップS208で画像印刷装置が持つ画像処理機能を「2値画像」を基準にモード選択/環境設定を実行する。さらに、ステップS209で、濃度補正関連の環境設定項目を選択し、ステップS210で前記選択した濃度補正機能用設定メニューを、外部画像入力装置20へ送受信部104、送受信部204を介して通知して、ステップS212へ進む。
【0061】
これにより、ステップS212で、ステップS210で通知された情報に基づいて、外部画像入力装置20上の環境設定部201に画像処理関連の設定可能項目を表示する。
【0062】
一方、ステップS206で、”文字画像モード”ではないとCPU108が判断した場合は、ステップS211で”自動モード”に移行し、基本的にデフォルト設定で動作するものとする。
【0063】
このようにして、いずれの場合も画像モードに応じ画像印刷装置10により選択された環境設定メニューが外部画像入力装置20上の環境設定部201に表示可能となる。
【0064】
次に、ステップS213で、画像印刷装置10より通知された各メニューにより設定が、外部画像入力装置20上の環境設定部201で選択されたか否かをCPU108が判断し、何らかの設定が行われたと判断した場合は、ステップS214で、選択モードに対応する動作設定を行い、図3に示したステップS110へ進む。
【0065】
一方、ステップS213で、何らかの設定が行われていないと判断した場合は、何もせず図3に示した、ステップS110へ移行する。
【0066】
これにより、データ処理装置を介することなく、直接画像入力装置と画像処理装置とを接続した場合に、該画像入力装置に記憶されている画像データに対する画像モードの設定操作負担を大幅に軽減して、効率よく画像データに対する画像モードを設定して画像出力することができる。
【0067】
〔第2実施形態〕
以下、外部画像入力装置20から出力動作モードを指定して画像印刷装置10へデータを送信する例について説明する。
【0068】
図5は、本発明に係る画像処理システムにおける第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図2に示した画像印刷装置10による画像処理モードに対する環境設定処理手順に対応する。なお、S301〜S310は各ステップを示す。各ステップは、CPU108がプログラムROM106、データROM107、内部記憶領域部103等に記憶される制御プログラム、各種データを参照して実行することで実現される。
【0069】
先ず、ステップS301で、外部画像入力装置20で撮影した画像に対しどのような出力を行うかの判断基準として、いずれの画像出力モードで出力処理を行うかを指定する”画像モードメニュー2”を、画像印刷装置10上の環境設定部101または外部画像入力装置20上の環境設定部201上に表示する。
【0070】
そして、ステップS302で、上記画像モードメニュー2が選択されたか否かを判断し、選択されていないと判断した場合は、本処理を終了する。
【0071】
一方、ステップS302で、上記画像モードメニュー2が選択されたと判断した場合は、ステップS303で指定のモードを設定部I/F111または設定部I/F211から取得し、画像印刷装置内の画像処理・制御部102においてモード判定を行う。
【0072】
そして、ステップS304で”印刷処理”が指定されているかどうかを判断して、”印刷処理”が指定されていると判断した場合は、ステップS305で、出力部I/F112を介して”写真画像モード”であることを通知し、ステップS309の画像処理機能設定処理に移行する。
【0073】
一方、ステップS304で、”印刷処理”でないと判断した場合は、ステップS306で”送受信処理”か否かの判断を行い、”送受信”指定と判断した場合、ステップS307で、送受信部I/F113を介して”送受信処理”であることを通知し、ステップS309の画像処理機能設定処理に移行する。
【0074】
一方、ステップS306で、”送受信処理”でないと判断した場合は、ステップS308で”保存処理”と認識して記憶部I/F114を介して”保存処理”であることを通知し、ステップS309へ移行する。
【0075】
そして、いずれもステップS309で画像処理機能設定処理終了後、ステップS310で、画像データの出力処理を実行して、本処理を終了する。
【0076】
図6は、本発明に係る画像処理システムにおける第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートであり、図5に示したステップS309の画像処理機能設定処理の詳細手順に対応する。なお、S401〜S414は各ステップを示す。
【0077】
先ず、ステップS401で、指定した処理モードが”印刷処理モード”か否かの判断を行い、”印刷処理モード”であると判断した場合は、ステップS402〜S405で印刷処理に必要な出力環境設定を行ため、ステップS402で出力モードを”PRINTモード”とし、ステップS403で、画像印刷装置が持つ印刷機能メニューを外部画像入力装置20上の環境設定部201へ双方の送受信部I/F113、送受信部I/F213を介して通知し、環境設定部201上に表示する。
【0078】
さらに、ステップS404で、印刷環境設定項目を選択して、ステップS405で、選択された印刷環境設定項目に基づいて画像印刷装置10の印刷環境設定を設定して、該設定された印刷環境を外部画像入力装置20へ送受信部104/204を介して通知したら、図5に示したステップS310へ移行する。
【0079】
これにより、通知された印刷設定環境に基づいて、外部画像入力装置20上の環境設定部201に画像処理関連の設定可能項目として表示する。
【0080】
一方、ステップS401で、処理モードが”印刷処理モード”でないと判断した場合、ステップS406で、処理モードが”送受信モード”か否かをCPU108が判断して、”送受信モード”であると判断した場合は、ステップS407〜S410で送受信処理に必要な出力環境設定を行うため、ステップS407で出力モードを”SEND/FAXモード”とし、ステップS408で画像印刷装置が持つ送受信機能メニューを外部画像入力装置20上の環境設定部201へ双方の送受信部I/F113、送受信部I/F213を介して通知し、外部画像入力装置20上の環境設定部201上に表示する。
【0081】
さらに、ステップS409で、環境設定項目を選択して、ステップS410で、該選択された送受信環境設定項目に基づいて画像印刷装置10の送受信環境を設定して、該設定された送受信環境を外部画像入力装置20へ送受信部104/204を介して通知したら、図5に示したステップS310へ移行する。
【0082】
これにより、通知された送受信環境に基づいて、外部画像入力装置20上の環境設定部201に画像処理関連の設定可能項目として表示する。
【0083】
一方、ステップS406で、処理モードが送受信処理モード”でないと判断した場合、ステップS411で処理モードが”保存モード”と判断する。そして、処理モードが”保存モード”の場合は、ステップS411〜S414で保存処理に必要な出力環境設定を行ため、ステップS411で、出力モードを”BOXモード”とし、ステップS412で、画像印刷装置10が持つ保存機能メニューを外部画像入力装置20上の環境設定部201へ双方の送受信部I/F113、送受信部I/F213を介して通知し、外部画像入力装置20上の環境設定部201上に表示する。
【0084】
さらに、ステップS413で、保存環境設定項目を選択して、ステップS414で、該選択された保存環境設定項目に基づいて画像印刷装置10の送受信環境を設定して、該設定された送受信環境を外部画像入力装置20へ送受信部104/204を介して通知したら、図5に示したステップS310へ移行する。
【0085】
これにより、通知された保存環境に基づいて、外部画像入力装置20上の環境設定部201に画像処理関連の設定可能項目として表示する。
【0086】
このように、いずれの処理モードが選択された場合でも、該選択された処理モードに応じ画像印刷装置10により選択された環境設定メニューが外部画像入力装置20上の環境設定部201に表示される。
【0087】
本実施形態によれば、ユーザが選択した出力モードに従って画像印刷装置10の持つ機能を選択的に取り出し、自動で環境設定を行うと共にユーザに対しても必要かつ可能な設定項目のみを通知することが可能となる。
【0088】
〔第3実施形態〕
以下、図7に示すメモリマップを参照して本発明に係る画像処理装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
【0089】
図7は、本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【0090】
なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
【0091】
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、各種プログラムをコンピュータにインストールするためのプログラムや、インストールするプログラムが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
【0092】
本実施形態における図3〜図6に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
【0093】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0094】
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0095】
従って、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0096】
プログラムを供給するための記憶媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVDなどを用いることができる。
【0097】
この場合、記憶媒体から読出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
【0098】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、該ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは、圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバやftpサーバ等も本発明の請求項に含まれるものである。
【0099】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0100】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0101】
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0102】
本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づき種々の変形(各実施形態の有機的な組合せを含む)が可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0103】
本発明の様々な例と実施形態を示して説明したが、当業者であれば、本発明の趣旨と範囲は、本明細書内の特定の説明に限定されるのではなく、以下の実施態様も含まれることはいうまでもない。以下、その実施態様1〜18について説明する。
【0104】
〔実施態様1〕
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置であって、画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知手段(図1に示す画像処理・制御部102がプログラムROM106に記憶される制御プログラムをCPU108が実行することで通知処理する)と、前記第1の通知手段により指定されるメニューに基づいて、指定される画像モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知手段(図1に示す画像処理・制御部102がプログラムROM106に記憶される制御プログラムをCPU108が実行することで通知処理する)と、前記画像入力装置上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する画像処理モードを前記画像処理手段に設定する設定手段(図1に示す画像処理・制御部102がプログラムROM106に記憶される制御プログラムをCPU108が実行することで設定処理する)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0105】
これにより、画像入力装置に記憶されている画像データを何らデータ処理装置を介することなく直接受信して、画像データの種別に応じた設定操作負担を強いることなく、適切な画像処理を行うことができる。
【0106】
〔実施態様2〕
前記設定手段により設定される画像処理モードに基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを出力する出力手段(図1に示す画像出力部105)を有することを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0107】
これにより、画像入力装置から指定される画像モードに応じて画像データに画像処理を行いながら、適切な出力結果を得ることができる。
【0108】
〔実施態様3〕
前記画像モードは、撮影される前記画像データの内容により分類可能な写真画像モード、文字画像モード、一般画像モードを含むことを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0109】
これにより、画像入力装置から指定される写真画像モード、文字画像モード、一般画像モードのいずれかの画像モードに応じて画像データに画像処理を行いながら、適切な出力結果を得ることができる。
【0110】
〔実施態様4〕
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置であって、前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像処理モードを指定するための画像処理モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知手段(図1に示す画像処理・制御部102がプログラムROM106に記憶される制御プログラムをCPU108が実行することで通知処理する)と、前記第1の通知手段により指定されるメニューに基づいて、指定される画像処理モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理環境項目を指定するための画像処理環境メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知手段(図1に示す画像処理・制御部102がプログラムROM106に記憶される制御プログラムをCPU108が実行することで通知処理する)と、前記画像入力装置上に表示される画像処理環境メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する出力部に対する出力環境を設定する環境設定手段(図1に示す画像処理・制御部102がプログラムROM106に記憶される制御プログラムをCPU108が実行することで設定処理する)とを有することを特徴とする画像処理装置。
【0111】
これにより、画像入力装置に記憶されている画像データを何らデータ処理装置を介することなく直接受信して、画像データに応じた環境設定操作負担を強いることなく、受信する画像データに適切な環境設定を施して指定される処理を行うことができる。
【0112】
〔実施態様5〕
前記環境設定手段により設定される出力環境に基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを処理する処理手段(図1に示す送受信部104,内部記憶領域部103,画像出力部105)を有することを特徴とする実施態様4記載の画像処理装置。
【0113】
これにより、画像入力装置から受信する画像データを処理する処理手段に画像入力装置側から適切な処理環境を直接設定することができ、画像処理装置側の環境設定負担を軽減できる。
【0114】
〔実施態様6〕
前記出力環境は、撮影される前記画像データを処理する処理手段の処理種別に基づいて決定されることを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0115】
これにより、画像入力装置から受信する画像データを処理する処理手段の処理種別に個別に適応して画像入力装置側から適切な処理環境を直接設定することができ、画像処理装置側の環境設定負担を軽減できる。
【0116】
〔実施態様7〕
前記処理手段は、前記画像データを印刷する印刷手段、前記画像データを記憶する記憶手段、前記画像データを送受信する送受信手段を含むことを特徴とする実施態様1記載の画像処理装置。
【0117】
これにより、画像入力装置から受信する画像データを処理する処理手段の処理種別に個別に適応して画像入力装置側から画像データに対する適切な印刷環境、記憶環境、送信環境を直接設定することができ、画像処理装置側の環境設定負担を軽減できる。
【0118】
〔実施態様8〕
画像データに所定の画像処理を行う画像処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能な画像入力装置であって、
撮像される画像データを記憶する記憶手段(図2に示す内部記憶領域部203)と、前記画像処理装置から通知される前記画像データの画像モードまたは画像処理モードを指定するための画像処理メニューを表示部に表示する表示制御手段(図2に示す画像処理・制御部202がプログラムROM206に記憶される制御プログラムをCPU208が実行することで画像表示部205に対する表示を制御する)と、前記表示部に表示する画像モードメニューまたは画像処理メニューから指定される設定情報を前記画像処理装置に通知する通知手段(図2に示す画像処理・制御部202がプログラムROM206に記憶される制御プログラムをCPU208が実行することで通知する)とを有することを特徴とする画像入力装置。
【0119】
これにより、データ処理装置を介在することなく、記憶されている撮像された画像データ等に対する画像モードや、該画像データを処理する処理手段に対する環境設定を画像処理装置から通知されるメニューから選択するという簡単な操作で、画像データを処理する画像処理装置に適切な画像モードや環境を操作性よく設定できる。
【0120】
〔実施態様9〕
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置におけるデータ処理方法であって、前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知ステップ(図3に示すステップS105、S107、S108)と、前記第1の通知ステップにより指定されるメニューに基づいて、指定される画像モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知ステップ(図4に示すステップS205、S210)と、前記画像入力装置上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する画像処理モードを前記画像処理手段に設定する設定ステップ(図4に示すステップS212)とを有することを特徴とするデータ処理方法。
【0121】
これにより、実施態様1と同等の効果が期待できる。
【0122】
〔実施態様10〕
前記設定ステップにより設定される画像処理モードに基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを出力する出力ステップ(図3に示すステップS110)を有することを特徴とする実施態様9記載のデータ処理方法。
【0123】
これにより、実施態様2と同等の効果が期待できる。
【0124】
〔実施態様11〕
前記画像モードは、撮影される前記画像データの内容により分類可能な写真画像モード、文字画像モード、一般画像モードを含むことを特徴とする実施態様9記載のデータ処理方法。
【0125】
これにより、実施態様3と同等の効果が期待できる。
【0126】
〔実施態様12〕
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置におけるデータ処理方法であって、前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像処理モードを指定するための画像処理モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知ステップ(図5に示すステップS303)と、前記第1の通知ステップにより指定されるメニューに基づいて、指定される画像処理モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理環境項目を指定するための画像処理環境メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知ステップ(図6に示すステップS405,S414、S410)と、前記画像入力装置上に表示される画像処理環境メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する出力部に対する出力環境を設定する環境設定ステップ(図4に示すステップS405,S414、S410)とを有することを特徴とするデータ処理方法。
【0127】
これにより、実施態様4と同等の効果が期待できる。
【0128】
〔実施態様13〕
前記環境設定ステップにより設定される出力環境に基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを処理する処理ステップ(図5に示すステップS310)を有することを特徴とする実施態様12記載のデータ処理方法。
【0129】
これにより、実施態様5と同等の効果が期待できる。
【0130】
〔実施態様14〕
前記出力環境は、撮影される前記画像データを処理する画像処理手段の処理種別に基づいて決定されることを特徴とする実施態様12記載のデータ処理方法。
【0131】
これにより、実施態様6と同等の効果が期待できる。
【0132】
〔実施態様15〕
前記処理ステップは、前記画像データを印刷する印刷ステップ、前記画像データを記憶する記憶ステップ、前記画像データを送受信する送受信ステップを含むことを特徴とする実施態様12記載のデータ処理方法。
【0133】
これにより、実施態様7と同等の効果が期待できる。
【0134】
〔実施態様16〕
撮像される画像データを記憶する記憶手段を備え、前記画像データに所定の画像処理を行う画像処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能な画像入力装置におけるデータ処理方法であって、前記画像処理装置から通知される前記画像データの画像モードまたは画像処理モードを指定するための画像処理メニューを表示部に表示する表示制御ステップ(図示しない)と、前記表示部に表示する画像モードメニューまたは画像処理メニューから指定される設定情報を前記画像処理装置に通知する通知ステップ(図示しない)とを有することを特徴とするデータ処理方法。
【0135】
これにより、実施態様8と同等の効果が期待できる。
【0136】
〔実施態様17〕
実施態様9〜16のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【0137】
これにより、実施態様9〜16と同等の効果が期待できる。
【0138】
〔実施態様18〕
実施態様9〜16のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。
【0139】
これにより、実施態様9〜16と同等の効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0140】
【図1】本発明の第1実施形態を示す画像処理システムに適用可能な画像印刷装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示す画像処理システムに適用可能な外部画像入力装置の構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明に係る画像処理システムにおける第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】本発明に係る画像処理システムにおける第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明に係る画像処理システムにおける第3のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る画像処理システムにおける第4のデータ処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る画像処理装置で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメモリマップを説明する図である。
【符号の説明】
【0141】
10 画像印刷装置
101,201 環境設定部
102,202 画像処理・制御部
103,203 内部記憶領域部
104,204 画像送受信部
105,205 画像表示部
106,206 プログラムROM
107,207 データROM
108,208 CPU
109,209 RAM

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置であって、
前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知手段と、
前記第1の通知手段により指定されるメニューに基づいて、指定される画像モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知手段と、
前記画像入力装置上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する画像処理モードを前記画像処理手段に設定する設定手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記設定手段により設定される画像処理モードに基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを出力する出力手段を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像モードは、撮影される前記画像データの内容により分類可能な写真画像モード、文字画像モード、一般画像モードを含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項4】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置であって、
前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像処理モードを指定するための画像処理モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知手段と、
前記第1の通知手段により指定される画像処理モード指定メニューに基づいて、指定される画像処理モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理環境項目を指定するための画像処理環境メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知手段と、
前記画像入力装置上に表示される画像処理環境メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する出力部に対する出力環境を設定する環境設定手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項5】
前記環境設定手段により設定される出力環境に基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを処理する処理手段を有することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記出力環境は、撮影される前記画像データを処理する処理手段の処理種別に基づいて決定されることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記処理手段は、前記画像データを印刷する印刷手段、前記画像データを記憶する記憶手段、前記画像データを送受信する送受信手段を含むことを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
【請求項8】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能な画像入力装置であって、
撮像される画像データを記憶する記憶手段と、
前記画像処理装置から通知される前記画像データの画像モードまたは画像処理モードを指定するための画像処理メニューを表示部に表示する表示制御手段と、
前記表示部に表示する画像モードメニューまたは画像処理メニューから指定される設定情報を前記画像処理装置に通知する通知手段と、
を有することを特徴とする画像入力装置。
【請求項9】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置におけるデータ処理方法であって、
前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像モードを指定するための画像モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知ステップと、
前記第1の通知ステップにより指定されるメニューに基づいて、指定される画像モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理項目を指定するための画像処理メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知ステップと、
前記画像入力装置上に表示される画像処理メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する画像処理モードを前記画像処理手段に設定する設定ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項10】
前記設定ステップにより設定される画像処理モードに基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを出力する出力ステップを有することを特徴とする請求項9記載のデータ処理方法。
【請求項11】
前記画像モードは、撮影される前記画像データの内容により分類可能な写真画像モード、文字画像モード、一般画像モードを含むことを特徴とする請求項9記載のデータ処理方法。
【請求項12】
画像データに所定の画像処理を行う画像処理手段を備え、所定のインタフェースを介して画像入力装置と通信可能な画像処理装置におけるデータ処理方法であって、
前記画像入力装置で撮影されて記憶されている画像データに対する画像処理モードを指定するための画像処理モード指定メニューを前記画像入力装置に通知する第1の通知ステップと、
前記第1の通知ステップにより指定されるメニューに基づいて、指定される画像処理モードに対して前記画像処理手段が画像データに設定可能な画像処理環境項目を指定するための画像処理環境メニューを前記画像入力装置に通知する第2の通知ステップと、
前記画像入力装置上に表示される画像処理環境メニュー上から選択される項目を取得して、前記画像データに対する出力部に対する出力環境を設定する環境設定ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項13】
前記環境設定ステップにより設定される出力環境に基づいて、画像処理手段により画像処理される画像データを処理する処理ステップを有することを特徴とする請求項12記載のデータ処理方法。
【請求項14】
前記出力環境は、撮影される前記画像データを処理する画像処理手段の処理種別に基づいて決定されることを特徴とする請求項12記載のデータ処理方法。
【請求項15】
前記処理ステップは、前記画像データを印刷する印刷ステップ、前記画像データを記憶する記憶ステップ、前記画像データを送受信する送受信ステップを含むことを特徴とする請求項12記載のデータ処理方法。
【請求項16】
撮像される画像データを記憶する記憶手段を備え、前記画像データに所定の画像処理を行う画像処理装置と所定のインタフェースを介して通信可能な画像入力装置におけるデータ処理方法であって、
前記画像処理装置から通知される前記画像データの画像モードまたは画像処理モードを指定するための画像処理メニューを表示部に表示する表示制御ステップと、
前記表示部に表示する画像モードメニューまたは画像処理メニューから指定される設定情報を前記画像処理装置に通知する通知ステップと、
を有することを特徴とするデータ処理方法。
【請求項17】
請求項9〜16のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させるためのプログラムを格納したことを特徴とするコンピュータが読み取り可能な記憶媒体。
【請求項18】
請求項9〜16のいずれかに記載のデータ処理方法を実行させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−128845(P2006−128845A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−311724(P2004−311724)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】