説明

画像処理装置及びその制御方法

【課題】 同じ文字列データを重複して記憶することを防止し、記憶領域を効率的に利用すること。
【解決手段】 ファクシミリ装置8は、ネットワークインタフェースとしてのNIC1を有し、ユーザインタフェースとしての画像を表示する表示手段としての表示部4cと、文字列データを記憶する記憶手段としてのメモリを含む本体制御部3と、メモリに記憶された文字列データを用いて、表示手段で表示する画像を生成する画像生成手段として表示制御部4bと、ネットワークインタフェースを介して入力した閲覧要求に応じて、メモリに記憶された文字列データを用いて、マークアップ言語で記述された表示データとしてのHTMLファイルを生成する表示データ生成手段としてのHTTPサーバとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークインタフェースを備えた画像処理装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、画像処理装置の一種として、ネットワークインタフェースを備え、ネットワーク上の端末からの閲覧要求に応じて、表示データを送信する機能を有するものが存在する(特許文献1)。また、そのような画像処理装置の中には、更に、液晶ディスプレイなどの表示手段を備えたものが知られており、この場合、表示手段に表示するための画像を生成する機能を更に備えている。
【0003】
そして、ネットワークを介して送信する表示データと、表示手段に表示する画像データとは、全く同じ文字列データを含む場合が多い。
【特許文献1】特開平11-316658号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の画像処理装置では、ネットワークを介して送信する表示データと、表示手段に表示する画像データとを別個独立に記憶していた。
【0005】
従って、同じ文字列データを重複して記憶することになり、表示データや画像データを記憶する記憶容量が過大となっていた。そして、装置に組み込むROM等の記憶媒体の容量が大きくなり、装置自体の生産性を低下させるという問題を生じていた。
【0006】
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、文字列データを効率的に利用することのできる画像処理装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る装置は、
ネットワークインタフェースを有する画像処理装置であって、
ユーザインタフェースとしての画像を表示する表示手段と、
文字列データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、前記表示手段で表示する画像を生成する画像生成手段と、
前記ネットワークインタフェースを介して入力した閲覧要求に応じて、前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、マークアップ言語で記述された表示データを生成する表示データ生成手段と、
を有することを特徴とする。
【0008】
前記記憶手段は、メッセージの意味を識別する複数の識別子と、各識別子に対応する複数言語の文字列データと、を記憶しており、
前記表示データ生成手段は、前記識別子が埋め込まれた基本表示データを記憶しており、該基本表示データの前記識別子に対応する文字列データであって、所定の言語によって表現されたものを前記記憶手段から読出し、読出した文字列データと前記基本表示データとを用いて前記表示データを生成することを特徴とする。
【0009】
前記表示データ生成手段は、
前記閲覧要求を送信した端末に対応する言語設定を記憶しており、前記閲覧要求の送信元の端末を特定して、該端末に対応する言語設定を読出し、読出した該言語設定に対応する文字列データを前記記憶手段から読出して前記表示データの生成を行なうことを特徴とする。
【0010】
前記表示データ生成手段は、
前記閲覧要求の送信元の端末から言語設定の指示を受け付けた場合に、該端末と言語設定とを対応付けて記憶することを特徴とする。
【0011】
前記画像生成手段は、
前記表示手段で表示する画像に用いる言語を設定した言語設定を有し、
前記表示データ生成手段は、
前記閲覧要求の送信元の端末から、言語設定の指示を受け付けていない場合には、前記画像生成手段に設定された言語設定に応じた言語の文字列データを前記記憶手段から読出して表示データを生成することを特徴とする。
【0012】
前記画像生成手段は、
前記表示手段で表示する画像に用いる言語を設定した言語設定を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、同じ文字列データを重複して記憶することを防止することができ、記憶領域を効率的に利用することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
【0015】
(構成)
図1は、本発明の実施形態としてのファクシミリ装置8の内部構成及びファクシミリ装置8を適用可能な周辺環境について説明するための図である。
【0016】
ファクシミリ装置8は、大きく分けて、ネットワークインターフェース(NIC)1、プリンタ制御部2、本体制御部3、操作パネル4、FAX制御部5から構成されている。FAX制御部5は公衆回線9に接続し、他のファクシミリ装置10等とファクシミリ手順での送受信が可能となっている。操作パネル4は、ボタン等を含む操作部4aと、液晶ディスプレイからなる表示部4cと、表示部4cの表示を制御する表示制御部4bとを含む。
【0017】
また、図1においてファクシミリ装置8は、LAN等のネットワーク6に接続されている。ネットワーク6には、リモート操作用のPCなどの端末7が複数台接続可能であり、利用者は端末7上で動作するブラウザソフトウエアから、ファクシミリ装置8のネットワークアドレスをHTTPサーバとして指定し、アクセスすることによってリモート操作を可能とする。
【0018】
一方で、表示部4cに表示されるメッセージを見ながら、操作部4aを操作して、ファクシミリ装置8を制御することも可能である。
【0019】
(動作)
図2は、端末7、NIC1、本体制御部3の動作と、それぞれの間の情報の流れを、時系列的に表現したものである。
【0020】
本体の電源を投入すると、NIC1と本体制御部3は連動して初期化を行う(N1/H1)。その後、本体制御部3からNIC1へ機種判別に必要な情報を渡す(U1)。NIC1はその情報を保存し、機種に応じたコンテンツ作成の準備を行う(N2)。
【0021】
端末7の利用者が、ブラウザを起動しNIC1の持つアドレスを指定すると(T1)、LAN経由でサービス要求がNIC1に到達する(L1)。NIC1は、製品の外観図や、ファクシミリの送受信結果情報など、コンテンツを生成するのに必要な情報と、文字列データを、本体制御部3に要求する(U2)。本体制御部3はこの要求に応じて、所定の情報と文字列データとをNIC1に渡す(U3)。NIC1はそれらの情報を基に、コンテンツを生成する(N3)。具体的には、CGI(Common Gateway Interface)を呼び出したり、SSI(Server Side Include)や受け取った文字列データを埋め込んだりすることによってHTMLファイルを作成する。
【0022】
その後、NIC1はサービスの応答として、端末7上のブラウザで表示すべきHTMLファイル情報を返し(L2)、利用者はファクシミリ装置8に関する情報を端末7上のブラウザで閲覧可能となる。
【0023】
利用者が、端末7から、ファクシミリ装置8内の情報の書き換えや、表示言語の選択、実行中の処理の停止などの操作を行う場合は、コンテンツの内容に応じてブラウザ上で処理を選択する(T2)。その情報がLAN経由でNIC1に到達すると(L3)、NIC1はあらかじめ決められた処理をCGIやSSIを利用して実行し、本体制御部3へ操作要求を発行する(U4)。本体制御部3において要求された処理が成功すると(H2)、応答を返し(U5)、NIC1はそれに応じて表示すべき画面を切り替え(N4)、表示情報を返送する(L4)。
【0024】
以後、同様の繰り返しによって、本体装置情報の表示及び、装置のリモート操作を繰り返すことができる。
【0025】
図3は、図2のN3で示されたコンテンツ作成処理の流れを示すフローチャートである。
【0026】
NIC1は、端末7からのサービス要求(L1)に応じて、基本となるSHTMLファイルをHTTPサーバから読出し、1行ずつ解析する(S301)。予めHTTPサーバに格納されたSHTMLファイルは、文字列データを含まず、文字列に関する情報は、全て、言語に依存しないメッセージIDの形式で記述されている。
【0027】
SHTMLファイルの先頭行には空のHTMLファイルを生成するCGIプログラムが埋め込まれており、そのCGIプログラムを実行することによって、空のHTMLファイルが生成される(S303)。
【0028】
次に、ステップS305に進み、次の行の解析に移る。ステップS307では、解析行中にファイルエンドが記述されているか否か判定し、ファイルエンドが見つかると、その時点で解析処理を終了する。
【0029】
解析行にファイルエンドがなければ、ステップS309に進み、メッセージIDがあるか否か判定する。解析行にメッセージIDが埋め込まれていれば、ステップS311に進み、そのメッセージIDを、要求されている言語設定値と共に本体制御部3に渡し、文字列データを要求する。この要求に応じて本体制御部3から文字列データが渡されると、それを取得し、ステップS303で生成されたHTMLファイルに、取得した文字列データを埋め込む(S313)。
【0030】
一方、ステップS309で、解析行にメッセージIDが無いと判断すると、SHTMLファイルの記述をそのままHTMLファイルにコピーする(S315)。
【0031】
このようにしてSHTMLファイルをファイルエンドまで読み込んで(S307)、HTMLファイルを動的に作成する。
【0032】
例えば、SHTMLファイルにメッセージID、1004が記載されており、要求されている言語が英語である場合、“PAPER SETTINGS”を文字列として、HTMLファイルにコピーしていく。動的に作成されたHTMLファイルは、(L2)において返送される。
【0033】
図4は、本体制御部3内のメモリ空間上に記憶された文字列テーブルを示す図である。図3に示すように日本語の文字列データとメッセージIDとの対応を示す文字列テーブル401及び英語の文字列データとメッセージIDとの対応を示す文字列テーブル402は、共通のメモリ空間上に配置されている。本体制御部3は、メッセージIDと言語設定値とに基づいて、メモリ上のアドレスを導きだすことができる。図のように同じメッセージIDに対応する文字列データは、言語が異なっても同じ意味を表わす文字列となっている。
【0034】
ここでは、日本語用の文字列テーブル401と英語用の文字列テーブル402について図示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の言語(中国語、韓国語、フランス語、イタリア語、ドイツ語など)で表わされた文字列データとメッセージIDとの対応関係を格納しても良く、その場合もそれらの文字列テーブルを共通のメモリ空間上に配置することが望ましい。
【0035】
図5は、本体制御部3がメッセージ要求に対して行なう処理の流れを示すフローチャートである。
【0036】
本体の表示制御部4bは、操作部4aに対するユーザの操作に応じて、表示部4cに所望の文字列を表示しようとする場合、本体制御部3に対してメッセージIDを指定した文字列データの要求を行なう。
【0037】
本体制御部3は、本体の表示制御部4bからメッセージIDで特定される文字列データの要求を受け付けると(S501)、受け付けたメッセージIDと、ユーザがあらかじめ装置の登録データとして設定しておいた言語設定値(どの言語を用いて文字列を表示するかを定義する値)と、に基づいて、文字列データが格納されているアドレスを調べて返答する(S502)。表示制御部4bは、返答のあったアドレスに基づいてメモリにアクセスし、所望の文字列データを読出す。例えば、言語設定値が日本語で、メッセージIDが1001であれば、図4の対応テーブル401より、“名前”という文字列データが得られる。
【0038】
なお、装置の登録データとして設定される言語設定値は、ユーザによる操作部4aへの操作により、予め装置に定められた範囲で変更することができる。表示部4cに英語表記を行なうか日本語表記を行なうかの選択画面を表示させ、ユーザの選択に応じて登録データに言語設定値を設定すればよい。
【0039】
一方、ネットワーク経由でのリモート操作により、NIC1のHTTPサーバから文字列データの要求があった場合(図3のS311)も、本体制御部3はほぼ同様の処理を行う。NIC1のHTTPサーバは、ある端末7において図2のT2の処理により言語が選択された場合、その言語に対応する言語設定値をその端末7に対応付けて保持する。つまり、HTTPサーバには言語設定値と端末との対応関係を示すテーブルが格納されている。したがって、その後はその端末7から表示要求があると、HTTPサーバは、その端末7に対応する言語設定値を読出し、その言語設定値とメッセージIDとを指定して、本体制御部3に文字列データを要求する。これに応じて図5の処理が行なわれ、本体制御部3は、言語設定値とメッセージIDとを含むメッセージ要求を受け付けると(S501)、受け付けたメッセージID及び言語設定値に基づいて、文字列データが格納されているアドレスを調べて返答する(S502)。HTTPサーバは、返答のあったアドレスに基づいてメモリにアクセスし、所望の文字列データを読出す。
【0040】
すなわち、端末7のブラウザに文字列を表示するためにHTTPサーバでHTMLデータを生成する場合も、表示部4cに文字列を表示する場合も、本体制御部3は全く同じ処理を行なう。
【0041】
なお、端末7から表示要求があった際、HTTPサーバが、その端末7に対応する言語設定値を記憶していない場合には、表示制御部4bで設定登録された言語設定値を用いて、本体制御部3に文字列データを要求する。
【0042】
また、ここでは、端末7のブラウザからの要求に応じてSHTMLファイルからHTMLファイルを生成して、端末7に表示しているが、表示制御部4bでも、同様に、ブラウザを実行してHTMLファイルを展開し、表示画像を生成しても良い。
【0043】
以上のように、本発明に係る画像処理装置の一実施形態としてのファクシミリ装置8は、ネットワークインタフェースとしてのNIC1を有し、ユーザインタフェースとしての画像を表示する表示手段としての表示部4cと、文字列データを記憶する記憶手段としてのメモリを含む本体制御部3と、メモリに記憶された文字列データを用いて、表示手段で表示する画像を生成する画像生成手段として表示制御部4bと、ネットワークインタフェースを介して入力した閲覧要求に応じて、メモリに記憶された文字列データを用いて、マークアップ言語で記述された表示データとしてのHTMLファイルを生成する表示データ生成手段としてのHTTPサーバとを有する。このように、記憶手段に記憶された文字列データを、表示部に表示する画像データと、ネットワークを介して送信する表示データとで共用することにより、文字列データを重複して記憶すること防止でき、メモリの記憶領域を効率的に利用することが可能となる。
【0044】
また、上記ファクシミリ装置8において、メモリは、メッセージの意味を識別する複数の識別子としてのメッセージIDと、各メッセージIDに対応する複数言語の文字列データと、を記憶している。そして、表示データ生成手段としてのHTTPサーバは、メッセージIDが埋め込まれた基本表示データとしてのSHTMLファイルを記憶しており、SHTMLファイルに含まれるメッセージIDに対応する文字列データであって、所定の言語によって表現されたものをメモリから読出し、読出した文字列データとSHTMLファイルとを用いて表示データとしてのHTMLファイルを生成する。これにより、1つのSHTMLファイルによって、複数言語に対応することが可能となる。つまり、複数言語毎にHTMLファイルを記憶する必要が無くなり、メモリの記憶領域をより効率的に利用することができる。
【0045】
また、図5を用いた説明の後段に記載したとおり、上記ファクシミリ装置8において表示データ生成手段としてのHTTPサーバは、閲覧要求を送信してきた端末7に対応する言語設定を記憶しており、閲覧要求の送信元の端末7を特定して、その端末7に対応する言語設定を読出し、読出した言語設定に対応する文字列データをメモリから読出して表示データとしてのHTMLファイルの生成を行なう。このように、端末と言語設定との対応関係を記憶する構成にすれば、端末のユーザは、ファクシミリ装置8にアクセスするたびに表示データの言語を指定する必要がなく、ユーザの負担を軽減できる。
【0046】
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0047】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを、システム或いは装置に直接或いは遠隔から供給し、そのシステム或いは装置が、供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0048】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0049】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM、DVD−R)などがある。
【0050】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続し、ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明のクレームに含まれるものである。
【0051】
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせ、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0052】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0053】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【図1】本発明の実施形態としてのファクシミリ装置の内部構成及びその周辺環境について説明する概略図である。
【図2】本発明の実施形態としてのファクシミリ装置に含まれる、NIC及び本体制御部と、ファクシミリ装置にネットワーク接続された端末との間の処理の流れを説明するシーケンス図である。
【図3】本発明の実施形態としてのファクシミリ装置に含まれるHTTPサーバによるコンテンツ作成処理を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態としてのファクシミリ装置に含まれるメモリ空間上の文字列テーブルを示す図である。
【図5】本発明の実施形態としてのファクシミリ装置に含まれる本体制御部での、メッセージ要求に対する処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0055】
1 ネットワークインターフェース(HTTPサーバ含む)
2 プリンタ制御部
3 本体制御部
4 操作制御部(表示部含む)
5 FAX制御部
6 ローカルエリアネットワーク(LAN)
7 LAN上の端末(PC等)
8 ファクシミリ装置
9 公衆回線(PSTN/ISDN)
10 回線上のFAX端末

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークインタフェースを有する画像処理装置であって、
ユーザインタフェースとしての画像を表示する表示手段と、
文字列データを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、前記表示手段で表示する画像を生成する画像生成手段と、
前記ネットワークインタフェースを介して入力した閲覧要求に応じて、前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、マークアップ言語で記述された表示データを生成する表示データ生成手段と、
を有することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、メッセージの意味を識別する複数の識別子と、各識別子に対応する複数言語の文字列データと、を記憶しており、
前記表示データ生成手段は、前記識別子が埋め込まれた基本表示データを記憶しており、該基本表示データの前記識別子に対応する文字列データであって、所定の言語によって表現されたものを前記記憶手段から読出し、読出した文字列データと前記基本表示データとを用いて前記表示データを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記表示データ生成手段は、
前記閲覧要求を送信した端末に対応する言語設定を記憶しており、前記閲覧要求の送信元の端末を特定して、該端末に対応する言語設定を読出し、読出した該言語設定に対応する文字列データを前記記憶手段から読出して前記表示データの生成を行なうことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記表示データ生成手段は、
前記閲覧要求の送信元の端末から言語設定の指示を受け付けた場合に、該端末と言語設定とを対応付けて記憶することを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像生成手段は、
前記表示手段で表示する画像に用いる言語を設定した言語設定を有し、
前記表示データ生成手段は、
前記閲覧要求の送信元の端末から、言語設定の指示を受け付けていない場合には、前記画像生成手段に設定された言語設定に応じた言語の文字列データを前記記憶手段から読出して表示データを生成することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記画像生成手段は、
前記表示手段で表示する画像に用いる言語を設定した言語設定を有することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項7】
ネットワークインタフェースと、文字列データを記憶する記憶手段と、を備えた画像処理装置の制御方法であって、
前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、画像を生成する画像生成工程と、
前記画像生成工程で生成した画像をユーザインタフェースとして表示する表示工程と、
前記ネットワークインタフェースを介して画像閲覧要求を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力した閲覧要求に応じて、前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、マークアップ言語で記述された表示データを生成する表示データ生成工程と、
前記表示データ生成工程で生成した表示データを、前記閲覧要求の送信元に送信する送信工程と
を含むことを特徴とする画像処理装置の制御方法。
【請求項8】
ネットワークインタフェースと、文字列データを記憶する記憶手段と、を備えた画像処理装置の制御プログラムであって、
前記画像処理装置に、
前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、画像を生成する画像生成工程と、
前記画像生成工程で生成した画像をユーザインタフェースとして表示する表示工程と、
前記ネットワークインタフェースを介して画像閲覧要求を入力する入力工程と、
前記入力工程で入力した閲覧要求に応じて、前記記憶手段に記憶された前記文字列データを用いて、マークアップ言語で記述された表示データを生成する表示データ生成工程と、
前記表示データ生成工程で生成した表示データを、前記閲覧要求の送信元に送信する送信工程と
を実行させることを特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
【請求項9】
請求項8に記載の制御プログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータが読取可能な記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−25127(P2006−25127A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−200799(P2004−200799)
【出願日】平成16年7月7日(2004.7.7)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】