説明

画像処理装置及びプログラム

【課題】展開図を表す展開図画像に、その展開図の特徴に応じた線を関連付けることができる画像処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】展開図画像取得部38は、展開図を表す展開図画像を取得する。線情報取得部42は、展開図に付される線を表す線情報を、展開図の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶する情報記憶部30から、展開図画像取得部38が取得した展開図画像の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶されている線情報を取得する。関連付け部44は、展開図画像取得部38が取得した展開図画像と、線情報取得部42が取得した線情報が表す線と、を関連付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙やパッケージ(包装体)を断裁したり、用紙やパッケージ(包装体)に切断線(破線)や折り目を形成したりする装置が存在する。特許文献1には、切断線指定用インクで媒体に印刷されている切断線を識別して、識別された切断線に沿って用紙を切断するカッティングプロッタが開示されている。特許文献2には、プリントメディア表面に色・形・大きさの違うマークを配置しておき、このマークを位置合わせに使用するカッティングプロッタが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−17816号公報
【特許文献2】特開2007−290087号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、展開図を表す展開図画像に、その展開図の特徴に応じた線を関連付けることができる画像処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、画像処理装置であって、展開図を表す展開図画像を取得する展開図画像取得手段と、展開図に付される線を表す線情報を、展開図の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶されている線情報を取得する線情報取得手段と、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像と、前記線情報取得手段が取得した線情報が表す線と、を関連付ける関連付け手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像処理装置であって、包装体に対する断裁処理、破断線の形成処理、又は、折り目線形成処理の少なくとも1つを実行する加工処理実行手段によって、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像が表面上に形成された包装体に対して、前記関連付け手段により当該包装体の表面上に形成された展開図画像に関連付けられた線情報が表す線に沿って、断裁処理、破断線の形成処理、又は、折り目線形成処理が実行されることとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の画像処理装置であって、前記記憶手段には、複数の種別の線を表す線情報が記憶されており、前記線情報取得手段が、複数の線を表す線情報を取得し、前記関連付け手段が、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像と、前記線情報取得手段が取得した線情報が表す複数の線と、を関連付け、前記加工処理実行手段が、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像が表面上に形成された包装体に対して、前記関連付け手段により当該包装体の表面上に形成された展開図画像に関連付けられた線情報が表す複数の線それぞれについて、当該線に沿って、当該線の種別に応じた処理を実行することとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の画像処理装置であって、前記線情報取得手段が取得した線情報が表す線が、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像に含まれない線であることとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、プログラムであって、展開図を表す展開図画像を取得する展開図画像取得手段、展開図の特徴を表す特徴情報と、展開図に付される線を表す線情報と、を関連付けて記憶する記憶手段から、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶されている線情報を取得する線情報取得手段、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像に前記線情報取得手段が取得した線情報が表す線が付された画像を出力する画像出力手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1,5に記載の発明によれば、展開図を表す展開図画像に、その展開図の特徴に応じた線を関連付けることができる。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、展開図画像が表面上に形成された包装体に対して、展開図の特徴に応じた線に沿った、断裁処理、破断線の形成処理、又は、折り目線形成処理が実行される。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、展開図画像が表面上に形成された包装体に対して、展開図の特徴に応じた線の種別に応じた処理が実行される。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、展開図の特徴に応じた、展開図画像に含まれない線に沿った、断裁処理、破断線の形成処理、又は、折り目線形成処理が実行される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る画像処理装置により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】パッケージ構造情報の一例を示す図である。
【図4】特徴パッケージ構造関連付け情報の一例を示す図である。
【図5】デザインテンプレート情報の一例を示す図である。
【図6】個別画像基礎情報の一例を示す図である。
【図7】包装体対応画像の一例を示す図である。
【図8】線情報画像の一例を示す図である。
【図9】加工後包装体の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る画像処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に例示するように、本実施形態に係る画像処理装置10は、例えば、制御部12、記憶部14、ユーザインタフェース(UI)部16、プリンタ部18、スキャナ部20、カッティングプロッタ部22、を含んでいる。これらの要素は、バスや通信手段などを介して接続される。
【0017】
制御部12は、CPUなどのプログラム制御デバイスであり、画像処理装置10にインストールされるプログラムに従って動作する。記憶部14は、ROMやRAMなどの記憶素子やハードディスクドライブなどである。記憶部14には、制御部12によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、記憶部14は、制御部12のワークメモリとしても動作する。UI部16は、タッチパネルや、液晶ディスプレイ及び入力用デバイス(キーボード、マウス等)等によって構成される。UI部16は、制御部12から入力される指示に従って、制御部12から入力されるデータに基づく画面(例えば、ユーザに指示の入力を促すメニュー画面)を表示する。また、UI部16は、ユーザからの指示の入力を受け入れて、その入力内容を制御部12に出力する。プリンタ部18は、紙媒体やパッケージ(包装体)などの記録媒体を印刷する。プリンタ部18は、例えば、制御部12から入力される情報に基づいて、紙媒体やパッケージ(包装体)などの記録媒体上に画像を形成する。スキャナ部20は、紙媒体やパッケージ(包装体)などの記録媒体に印刷されている内容を読み取る。スキャナ部20は、本実施形態では、例えば、紙媒体やパッケージ(包装体)などの記録媒体の表面を光学的に読み取り、読み取った内容に対応する画像を制御部12に出力する。カッティングプロッタ部22は、例えば、制御部12から入力される情報に基づいて、紙媒体やパッケージ(包装体)などの記録媒体に対して、断裁処理を実行したり、切断線(破線)や折り目線の形成処理を実行したりする。
【0018】
図2は、本実施形態に係る画像処理装置10により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に例示するように、画像処理装置10は、本実施形態では、例えば、情報記憶部30、展開図画像生成部32、面付け部34、包装体出力部36、展開図画像取得部38、特徴抽出部40、線情報取得部42、関連付け部44、加工処理実行部46、を含んでいる。情報記憶部30は、記憶部14を主として実現される。包装体出力部36は、プリンタ部18と制御部12を主として実現される。展開図画像取得部38は、スキャナ部20と制御部12を主として実現される。加工処理実行部46は、カッティングプロッタ部22を主として実現される。その他の要素は、制御部12を主として実現される。
【0019】
これらの要素は、コンピュータである画像処理装置10にインストールされたプログラムを、画像処理装置10の制御部12で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して画像処理装置10に供給される。
【0020】
情報記憶部30は、本実施形態では、例えば、面付け情報、パッケージ構造情報50(図3参照)、特徴パッケージ構造関連付け情報52(図4参照)を記憶する。図3は、パッケージ構造情報50の一例を示す図である。図4は、特徴パッケージ構造関連付け情報52の一例を示す図である。これらの情報については後述する。
【0021】
展開図画像生成部32は、本実施形態では、例えば、図5に例示するデザインテンプレート情報54と、図6に例示する個別画像基礎情報56と、を取得する。そして、展開図画像生成部32は、デザインテンプレート情報54と、個別画像基礎情報56と、に基づいて、展開図画像58(本実施形態では、例えば、第1展開図画像58−1、第2展開図画像58−2、第3展開図画像58−3、第4展開図画像58−4、第5展開図画像58−5、及び、第6展開図画像58−6)を生成する(図7参照)。
【0022】
デザインテンプレート情報54は、例えば、展開図画像58の雛型を定義する情報であり、展開図の輪郭の形状を示す輪郭情報60と、ファイル名に関連付けられた展開図に貼り付ける対象となる画像を示す貼り付け画像情報62と、を少なくとも含んでいる。個別画像基礎情報56は、例えば、CSV形式のデータであり、展開図の識別子である展開図番号、展開図に付される文字列を示す付与文字列情報、展開図に貼り付けられる画像のファイル名を示す貼り付け画像ファイル名情報、展開図の背景色を示す背景色情報、を含んでいる。
【0023】
そして、展開図画像生成部32は、本実施形態では、例えば、図5に例示するデザインテンプレート情報54と、図6に例示する個別画像基礎情報56と、に基づいて、6つの展開図画像58(第1展開図画像58−1、第2展開図画像58−2、第3展開図画像58−3、第4展開図画像58−4、第5展開図画像58−5、及び、第6展開図画像58−6)を生成する。展開図画像生成部32は、具体的には、例えば、展開図の輪郭の形状が、輪郭情報60が示す形状に対応しており、個別画像基礎情報56に含まれる画像ファイル名情報に対応する画像が展開図に貼り付けられ、個別画像基礎情報56に含まれる付与文字列情報が示す文字列が展開図に付与され、個別画像基礎情報56に含まれる背景色情報が示す色が展開図の背景色として設定された展開図画像58を生成する。
【0024】
面付け部34は、本実施形態では、例えば、情報記憶部30に記憶されている面付け情報に基づいて、展開図画像生成部32が生成した各展開図画像58を、包装体(具体的には、例えば、用紙や、ボール紙や、段ボールなど)に対応する包装体対応画像64(図7参照)内の領域に割り付ける処理(面付け処理)を実行する。
【0025】
面付け情報は、例えば、1つの包装体に割り付けられる展開図画像58の個数を示す面付け面情報、各展開図画像58が配置される向き及び位置を示す位置情報、出力される包装体のサイズを示すサイズ情報、を含んでいる。
【0026】
図7は、包装体対応画像64の一例を示す図である。本実施形態では、例えば、包装体対応画像64には、6個の展開図画像58(第1展開図画像58−1、第2展開図画像58−2、第3展開図画像58−3、第4展開図画像58−4、第5展開図画像58−5、及び、第6展開図画像58−6)が割り付けられる。なお、面付け部34は、公知の画像処理技術により、できるだけ余白が少なくなるよう、各展開図画像58を包装体対応画像64内の領域に割り付けるようにしてもよい。図7に例示する包装体対応画像64では、個別画像基礎情報56に含まれる展開図番号の値が1である展開図画像(第1展開図画像58−1)が左上に配置され、個別画像基礎情報56に含まれる展開図番号の値が2である展開図画像(第2展開図画像58−2)が左中に配置され、個別画像基礎情報56に含まれる展開図番号の値が3である展開図画像(第3展開図画像58−3)が左下に配置され、個別画像基礎情報56に含まれる展開図番号の値が4である展開図画像(第4展開図画像58−4)が右上に配置され、個別画像基礎情報56に含まれる展開図番号の値が5である展開図画像(第5展開図画像58−5)が右中に配置され、個別画像基礎情報56に含まれる展開図番号の値が6である展開図画像(第6展開図画像58−6)が右下に配置されている。また、図7に例示する包装体対応画像64では、第1展開図画像58−1及び第5展開図画像58−5の背景色はオレンジ色であり、第2展開図画像58−2及び第6展開図画像58−6の背景色は青色であり、第3展開図画像58−3及び第4展開図画像58−4の背景色は緑色である。
【0027】
図7に例示するように、本実施形態では、例えば、各展開図画像58には、断裁線、破断線、あるいは、折り目線などといった、加工処理実行部46が処理を実行する際に参照される線は含まれていない。
【0028】
包装体出力部36は、本実施形態では、例えば、包装体対応画像64が表面上に形成された包装体を印刷出力する。
【0029】
展開図画像取得部38は、本実施形態では、例えば、包装体出力部36が出力した包装体の表面を読み取って(スキャンして)、包装体の表面上に形成された包装体対応画像64を取得する。そして、展開図画像取得部38は、本実施形態では、例えば、公知の画像処理技術を用いて、包装体対応画像64に含まれる複数の展開図画像58を識別して、これらの展開図画像58を取得する。
【0030】
特徴抽出部40は、展開図画像取得部38が取得した各展開図画像58について、公知の画像処理技術を用いて、展開図画像58の特徴を抽出する。特徴抽出部40は、本実施形態では、例えば、展開図画像58に貼り付けられた画像を抽出する。
【0031】
線情報取得部42は、本実施形態では、例えば、情報記憶部30に記憶されているパッケージ構造情報50、特徴パッケージ構造関連付け情報52、及び、特徴抽出部40が抽出した展開図画像58の特徴に基づいて、展開図画像58に対応するパッケージ構造情報50を特定する。
【0032】
パッケージ構造情報50は、図3に例示するように、パッケージ構造情報50の識別子であるパッケージ構造識別子、及び、展開図画像58が表面上に形成された包装体に対して加工処理実行部46が処理を実行する際に参照される、断裁線、破断線、あるいは、折り目線などの線を表す線情報を含んでいる。線情報は、本実施形態では、例えば、線の種別(断裁線(例えば、図3中の実線に対応)、破断線(例えば、図3中の太破線に対応)、あるいは、折り目線(例えば、図3中の細破線に対応))を示す情報と、その線が配置される、展開図画像58内における位置を示す情報と、を含んでいる。
【0033】
本実施形態では、図3に例示するように、各展開図画像58の断裁線(外形線)は同一であり、展開図を組み立てることによりできあがる箱を開くための切り取り線の形状が異なることとなる。
【0034】
特徴パッケージ構造関連付け情報52は、例えば、パッケージ構造情報50と、展開図画像58の特徴を表す特徴情報(具体的には、例えば、図形、文字列、バーコードなどを表す情報)と、を関連付けた情報である。図4の例では、特徴パッケージ構造関連付け情報52は、パッケージ構造識別子と、展開図画像58に貼り付けられている画像のファイル名を示す貼り付け画像ファイル名情報と、が関連付けられている。
【0035】
そして、線情報取得部42は、本実施形態では、例えば、各展開図画像58について、特徴抽出部40により抽出された、展開図画像58の特徴を特定する情報に基づいて、展開図画像58に対応するパッケージ構造情報50を特定する。線情報取得部42は、より具体的には、例えば、特徴抽出部40により抽出された画像(貼り付け画像)に基づいて、貼り付け画像のファイル名を特定して、特定されたファイル名を示す貼り付け画像ファイル名情報に関連付けられているパッケージ構造識別子が含まれるパッケージ構造情報50を特定する。
【0036】
そして、線情報取得部42は、本実施形態では、例えば、特定されたパッケージ構造情報50に含まれる線情報を取得する。なお、線情報取得部42は、展開図画像58に対応するパッケージ構造情報50が存在しないと判定した場合に、画像処理装置10による処理を停止させたり、利用者にその旨を通知したり、予め定められた規則に従って決定されるパッケージ構造情報50を特定したりしてもよい。
【0037】
関連付け部44は、本実施形態では、例えば、線情報取得部42が取得した線情報を、対応する展開図画像58に関連付ける。関連付け部44は、例えば、複数の展開図画像58が含まれる包装体対応画像64に対応する線情報を表す線情報画像66(図8参照)を生成する。図8に、6つの展開図画像58が含まれる包装体対応画像64に対応する線情報画像66の一例を示す。図8に例示する線情報画像66は、それぞれが展開図画像58に対応する部分線情報画像68(第1部分線情報画像68−1、第2部分線情報画像68−2、第3部分線情報画像68−3、第4部分線情報画像68−4、第5部分線情報画像68−5、及び、第6部分線情報画像68−6)を含んでいる。そして、第n部分線情報画像68−nは、第n展開図画像58−nに対応している(n=1,2,・・・,6)。関連付け部44は、本実施形態では、例えば、包装体対応画像64内における第n展開図画像58−nの位置及び向きが、線情報画像66内における第n部分線情報画像68−nの位置及び向きに対応するよう、第n部分線情報画像68−nを線情報画像66内に配置する(n=1,2,・・・,6)。
【0038】
なお、関連付け部44が、線情報画像66の代わりに、複数の展開図画像58が含まれる包装体対応画像64と、線情報を合成した合成画像を生成するようにしてもよい。
【0039】
加工処理実行部46は、本実施形態では、例えば、包装体対応画像64が表面上に印刷された包装体に対して、包装体対応画像64に基づいて生成された線情報画像66に従った加工処理を実行する。加工処理実行部46は、例えば、包装体対応画像64に関連付けられた線情報が表す線に沿って、断裁処理、破断線の形成処理、又は、折り目線形成処理を実行する。ここで、加工処理実行部46は、線情報が表す線に沿って、その線情報が表す線の種別(例えば、断裁線(例えば、図8中の実線に対応)、破断線(例えば、図8中の太破線に対応)、あるいは、折り目線(例えば、図8中の細破線に対応))に応じた処理を実行するようにしてもよい。
【0040】
図9に、図7に示す包装体対応画像64が表面上に形成された包装体に対して、図8に示す線情報画像66が表す線に沿った加工を行った後の包装体である、加工後包装体70(第1加工後包装体70−1、第2加工後包装体70−2、第3加工後包装体70−3、第4加工後包装体70−4、第5加工後包装体70−5、及び、第6加工後包装体70−6)の一例を示す。図9に例示する加工後包装体70では、第n加工後包装体70−nは、第n展開図画像58−n及び第n部分線情報画像68−nに対応している(n=1,2,・・・,6)。そして、図9に例示する加工後包装体70では、実線は加工後包装体70の輪郭を示しており、太破線は破断線の形成処理がされた箇所を示しており、細破線は折り目線の形成処理がされた箇所を示している。
【0041】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0042】
例えば、特徴パッケージ構造関連付け情報52に含まれる特徴情報は、貼り付け画像ファイル名情報に限定されない。特徴パッケージ構造関連付け情報52に含まれる特徴情報は、例えば、展開図画像58に貼り付けられた画像が示す図形の形状、展開図画像58に付与された文字列、又は、展開図画像58に付与されたバーコード、などでも構わない。そして、特徴抽出部40が、パッケージ構造識別子に関連付けられている特徴情報が示す特徴を抽出するようにしてもよい。そして、線情報取得部42が、特徴パッケージ構造関連付け情報52において、特徴抽出部40が抽出した特徴に関連付けられているパッケージ構造識別子に対応する線情報を取得するようにしてもよい。
【0043】
また、特徴抽出部40は、例えば、展開図の輪郭よりも外に配置されている情報(画像、文字列、バーコードなど)の特徴を抽出するようにしてもよい。
【0044】
また、例えば、本実施形態におけるデザインテンプレート情報54に、貼り付け画像情報62が示す画像が貼り付けられる位置及び向きを示す画像貼り付け態様情報、及び、付与文字列情報が示す文字列が付される位置及び向きを示す文字列付与態様情報が含まれていてもよい。そして、展開図画像生成部32が、例えば、展開図の輪郭の形状が、輪郭情報60が示す形状に対応しており、デザインテンプレート情報54に含まれる貼り付け画像態様情報が示す位置に、貼り付け画像態様情報が示す向きで個別画像基礎情報56に含まれる画像ファイル名情報に対応する画像が貼り付けられ、デザインテンプレート情報54に含まれる文字列付与位置情報が示す位置に、文字列付与位置情報が示す向きで個別画像基礎情報56に含まれる付与文字列情報が示す文字列が付与され、個別画像基礎情報56に含まれる背景色情報が示す色が背景色として設定された展開図画像58を生成するようにしてもよい。
【0045】
また、例えば、線情報が、線情報が表す線と展開図画像58との位置関係(例えば、線情報が表す線の展開図画像58に対する相対位置や、線情報が表す線の展開図画像58に対する拡大率や縮小率)を示す位置関係情報を含んでいてもよい。そして、関連付け部44が、線情報画像66内における第n部分線情報画像68−nの位置と包装体対応画像64に含まれる第n展開図画像58−nの位置との関係が、線情報取得部42により取得される線情報に含まれる位置関係情報が示す位置関係に従うよう、線情報画像66を生成するようにしてもよい。
【0046】
また、例えば、関連付け部44が、展開図画像58が表面上に印刷された包装体の表面上に、線情報取得部42が取得した線情報が表す線を重ねて印刷して出力するようにしてもよい。そして、加工処理実行部46が、線情報が表す線が印刷された包装体に対して、線情報が表す線に沿って、断裁処理や、破断線の形成処理や、折り目線形成処理を実行するようにしてもよい。
【0047】
また、例えば、展開図画像生成部32、面付け部34、及び、包装体出力部36が、上述の画像処理装置10とは異なる独立した装置により実現されていてもよい。また、例えば、カッティングプロッタ部22が、上述の画像処理装置10とは異なる独立した装置により実現されていてもよい。また、カッティングプロッタ部22が、高機能なカッティングプロッタなどの加工処理機の一機能として実現されていてもよい。
【0048】
また、例えば、面付け部34が上述の面付け処理を実行しなくてもよい。
【0049】
なお、上述の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0050】
10 画像処理装置、12 制御部、14 記憶部、16 ユーザインタフェース(UI)部、18 プリンタ部、20 スキャナ部、22 カッティングプロッタ部、30 情報記憶部、32 展開図画像生成部、34 面付け部、36 包装体出力部、38 展開図画像取得部、40 特徴抽出部、42 線情報取得部、44 関連付け部、46 加工処理実行部、50 パッケージ構造情報、52 特徴パッケージ構造関連付け情報、54 デザインテンプレート情報、56 個別画像基礎情報、58 展開図画像、60 輪郭情報、62 貼り付け画像情報、64 包装体対応画像、66 線情報画像、68 部分線情報画像、70 加工後包装体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
展開図を表す展開図画像を取得する展開図画像取得手段と、
展開図に付される線を表す線情報を、展開図の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶する記憶手段から、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶されている線情報を取得する線情報取得手段と、
前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像と、前記線情報取得手段が取得した線情報が表す線と、を関連付ける関連付け手段と、
を含むことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
包装体に対する断裁処理、破断線の形成処理、又は、折り目線形成処理の少なくとも1つを実行する加工処理実行手段によって、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像が表面上に形成された包装体に対して、前記関連付け手段により当該包装体の表面上に形成された展開図画像に関連付けられた線情報が表す線に沿って、断裁処理、破断線の形成処理、又は、折り目線形成処理が実行される、
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記記憶手段には、複数の種別の線を表す線情報が記憶されており、
前記線情報取得手段が、複数の線を表す線情報を取得し、
前記関連付け手段が、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像と、前記線情報取得手段が取得した線情報が表す複数の線と、を関連付け、
前記加工処理実行手段が、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像が表面上に形成された包装体に対して、前記関連付け手段により当該包装体の表面上に形成された展開図画像に関連付けられた線情報が表す複数の線それぞれについて、当該線に沿って、当該線の種別に応じた処理を実行する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記線情報取得手段が取得した線情報が表す線が、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像に含まれない線である、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
展開図を表す展開図画像を取得する展開図画像取得手段、
展開図の特徴を表す特徴情報と、展開図に付される線を表す線情報と、を関連付けて記憶する記憶手段から、前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像の特徴を表す特徴情報に関連付けて記憶されている線情報を取得する線情報取得手段、
前記展開図画像取得手段が取得した展開図画像に前記線情報取得手段が取得した線情報が表す線が付された画像を出力する画像出力手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−38095(P2012−38095A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177928(P2010−177928)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】