説明

画像処理装置及び画像処理プログラム

【課題】封筒と該封筒に封入する封入用紙とを異なる用紙に印刷する場合にあって、封筒に封入用紙を封入した後であって封緘前に、封筒と封入用紙の組み合わせの適否を検査しやすくするようにした画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置の検出手段は、封筒に対して、封筒に封入用紙を封入し、封緘する前であって、封入用紙の一部が見えている状態における封入用紙の見えている部分と隣接する封筒内の領域である第1の領域を検出し、封入用紙に対して、封筒に封入し、封緘する前であって、封入用紙が見えている領域である第2の領域を検出し、画像生成手段は、第1の領域と第2の領域にまたがった画像を生成し、印刷画像生成手段は、第1の領域に印刷する画像である第1の印刷用画像と第2の領域に印刷する画像である第2の印刷用画像を生成し、出力手段は、第1の印刷用画像と第2の印刷用画像を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
互いに関連する2枚の用紙への印刷に関する技術がある。
これに関連する技術として、例えば、特許文献1には、種々のカード発行の際に使用されるもので、カードを保持する機能を備えたカード保持型帳票及び帳票作製システムに関し、カードを確実に保持すると共に、管理容易に帳票とカードとのひも付けを可能とすることを図ることを目的とし、分離、折曲自在に連続一体で関連のひも付け識別符号が付された第1及び第2の紙葉で構成し、第2の紙葉にカードを保持する袋状のカード保持部を形成すると共に、カード保持部に保持したカードに付された目視判別符号を表出させる窓部を形成し、窓部の上方に上記目視判別符号と同一の目視判別符号を付する構成とすることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2001−062944号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、封筒と該封筒に封入する封入用紙とを異なる用紙に印刷する場合にあって、封筒に封入用紙を封入した後であって封緘前に、封筒と封入用紙の組み合わせの適否を検査しやすくするようにした画像処理装置及び画像処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
請求項1の発明は、印刷の対象である封筒に対して、該封筒に封入用紙を封入し、封緘する前であって、該封入用紙の一部が見えている状態における該封入用紙の見えている部分と隣接する該封筒内の領域である第1の領域を検出し、印刷の対象である前記封入用紙に対して、該封入用紙を前記封筒に封入し、封緘する前であって、該封入用紙が見えている領域である第2の領域を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記封筒内の第1の領域と前記封入用紙内の第2の領域にまたがった画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像から前記第1の領域に印刷する画像である第1の印刷用画像と前記第2の領域に印刷する画像である第2の印刷用画像を生成する印刷画像生成手段と、前記印刷画像生成手段によって生成された前記第1の印刷用画像と該第1の印刷用画像を印刷する用紙とは異なる用紙に印刷する前記第2の印刷用画像を出力する出力手段を具備することを特徴とする画像処理装置である。
【0006】
請求項2の発明は、前記検出手段は、前記封筒を封緘した後では、見えなくなる領域を第1の領域として検出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置である。
【0007】
請求項3の発明は、前記封筒と前記封入用紙に印刷する内容は、該封筒に印刷する宛先毎に異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置である。
【0008】
請求項4の発明は、コンピュータを、印刷の対象である封筒に対して、該封筒に封入用紙を封入し、封緘する前であって、該封入用紙の一部が見えている状態における該封入用紙の見えている部分と隣接する該封筒内の領域である第1の領域を検出し、印刷の対象である前記封入用紙に対して、該封入用紙を前記封筒に封入し、封緘する前であって、該封入用紙が見えている領域である第2の領域を検出する検出手段と、前記検出手段によって検出された前記封筒内の第1の領域と前記封入用紙内の第2の領域にまたがった画像を生成する画像生成手段と、前記画像生成手段によって生成された画像から前記第1の領域に印刷する画像である第1の印刷用画像と前記第2の領域に印刷する画像である第2の印刷用画像を生成する印刷画像生成手段と、前記印刷画像生成手段によって生成された前記第1の印刷用画像と該第1の印刷用画像を印刷する用紙とは異なる用紙に印刷する前記第2の印刷用画像を出力する出力手段として機能させるための画像処理プログラムである。
【発明の効果】
【0009】
請求項1の画像処理装置によれば、封筒と該封筒に封入する封入用紙とを異なる用紙に印刷する場合にあって、封筒に封入用紙を封入した後であって封緘前に、封筒と封入用紙の組み合わせの適否を検査しやすくすることができる。
【0010】
請求項2の画像処理装置によれば、封筒と封入用紙の組み合わせの適否を検査するための画像を封緘した場合には見えなくすることができる。
【0011】
請求項3の画像処理装置によれば、宛先毎に印刷する内容が異なる封筒と封入用紙の組み合わせの適否を検査しやすくすることができる。
【0012】
請求項4の画像処理プログラムによれば、封筒と該封筒に封入する封入用紙とを異なる用紙に印刷する場合にあって、封筒に封入用紙を封入した後であって封緘前に、封筒と封入用紙の組み合わせの適否を検査しやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図である。
【図2】本実施の形態を具現化した場合のシステム構成例を示す説明図である。
【図3】本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
【図4】封書情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図5】封筒タイプ情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図6】封入用紙タイプ情報テーブルのデータ構造例を示す説明図である。
【図7】封筒と封入用紙の関係例を示す説明図である。
【図8】封筒と封入用紙の関係例を示す説明図である。
【図9】領域選択画面の例を示す説明図である。
【図10】パターンの例を示す説明図である。
【図11】印刷例と封筒に封入用紙を封入した例を示す説明図である。
【図12】本実施の形態を実現するコンピュータのハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面に基づき本発明を実現するにあたっての好適な一実施の形態の例を説明する。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、それらのモジュールとして機能させるためのコンピュータ・プログラム(コンピュータにそれぞれの手順を実行させるためのプログラム、コンピュータをそれぞれの手段として機能させるためのプログラム、コンピュータにそれぞれの機能を実現させるためのプログラム)、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能に一対一に対応していてもよいが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。もちろんのことながら、「システム」には、人為的な取り決めである社会的な「仕組み」(社会システム)にすぎないものは含まない。
また、各モジュールによる処理毎に又はモジュール内で複数の処理を行う場合はその処理毎に、対象となる情報を記憶装置から読み込み、その処理を行った後に、処理結果を記憶装置に書き出すものである。したがって、処理前の記憶装置からの読み込み、処理後の記憶装置への書き出しについては、説明を省略する場合がある。なお、ここでの記憶装置としては、ハードディスク、RAM(Random Access Memory)、外部記憶媒体、通信回線を介した記憶装置、CPU(Central Processing Unit)内のレジスタ等を含んでいてもよい。
【0015】
本実施の形態である画像処理装置は、図1の例に示すように、印刷対象選択モジュール110、封書情報記憶モジュール120、パターン印刷可能領域検出モジュール130、印刷可能領域情報記憶モジュール140、パターン生成モジュール150、パターン記憶モジュール160、印刷画像生成モジュール170、出力モジュール180を有している。
この画像処理装置は、封筒とその封筒に封入する封入用紙とを異なる用紙に印刷する場合に用いられるものである。特に、封筒と封入用紙に印刷する内容は、その封筒に印刷する宛先毎に異なる場合に用いる。具体的には、宛先毎に異なる封入用紙(例えば、封入用紙の内容として、宛先である個人名等を記載する等)を封書で送る場合において、封入時のミスを事前に防ぐために用いられる。つまり、その宛先にふさわしい内容のものを送るために用いられる。
【0016】
印刷対象選択モジュール110は、封書情報記憶モジュール120、パターン印刷可能領域検出モジュール130と接続されている。印刷対象選択モジュール110は、操作者の操作、予め定められた選択指示等に応じて、印刷の対象となる封筒とその封筒に封入する封入用紙を選択する。例えば、この選択として、宛先を選択することが封筒と封入用紙を選択することになるようにしてもよい。そのために、宛先に対応して封筒と封入用紙の組み合わせを記憶している封書情報記憶モジュール120を用いるようにしてもよい。そして、選択した封筒と封入用紙の組み合わせをパターン印刷可能領域検出モジュール130に渡す。
【0017】
封書情報記憶モジュール120は、印刷対象選択モジュール110と接続されている。封書情報記憶モジュール120は、印刷対象選択モジュール110によって選択される封筒と封入用紙の組み合わせを記憶している。例えば、封書情報テーブル400を記憶している。図4は、封書情報テーブル400のデータ構造例を示す説明図である。封書情報テーブル400は、受取人住所欄410、受取人名欄420、差出人欄430、封入物印字情報欄440、封筒印字情報欄450、封入用紙タイプ欄460、封筒タイプ欄470を有している。受取人住所欄410は、その封書の受取人の住所を記憶している。受取人名欄420は、その封書の受取人の名称を記憶している。差出人欄430は、その封書の差出人の名称(住所等を含めてもよい)を記憶している。封入物印字情報欄440は、封入物(封入用紙)への印刷するパターンを記憶している。例えば、招待状の印刷パターン等がある。また、この他に、そのパターンを設定した時刻を記憶してもよい。封筒印字情報欄450は、封筒に印刷する内容を記憶している。例えば、「受取人住所/受取人名/差出人」は、受取人住所欄410、受取人名欄420、差出人欄430に記憶されている内容であることを示している。封筒に印刷する内容として、これら以外のもの、例えば、マーク等の画像であってもよい。封入用紙タイプ欄460は、封入用紙のタイプの種別を記憶している。封入用紙のタイプとしては、例えば、その用紙のサイズ、材質等が該当する。封筒タイプ欄470は、封筒のタイプの種別を記憶している。封筒のタイプとしては、例えば、その封筒を印刷する用紙のサイズ、材質等が該当する。
【0018】
具体的には、印刷対象選択モジュール110は、印刷対象として封書情報テーブル400内の行を選択する。より具体的には、選択した封筒として封筒タイプ欄470に記憶されている封筒のタイプ、封入用紙として封入用紙タイプ欄460に記憶されている封入用紙のタイプを選択する。
【0019】
パターン印刷可能領域検出モジュール130は、印刷対象選択モジュール110、印刷可能領域情報記憶モジュール140、パターン生成モジュール150と接続されている。パターン印刷可能領域検出モジュール130は、印刷対象選択モジュール110によって選択された封筒と封入用紙の組み合わせを受け取り、封筒に対して、封筒に封入用紙を封入し、封緘する前であって、封入用紙の一部が見えている状態における封入用紙の見えている部分と隣接する封筒内の領域である第1の領域を検出する。
そして、封入用紙に対して、封入用紙を封筒に封入し、封緘する前であって、封入用紙が見えている領域である第2の領域を検出する。
この検出のために、封筒のタイプと第1の領域の組み合わせ、封入用紙のタイプと第2の領域の組み合わせを記憶している印刷可能領域情報記憶モジュール140を用いるようにしてもよい。そして、検出した第1の領域と第2の領域をパターン生成モジュール150に渡す。
また、パターン印刷可能領域検出モジュール130は、封筒を封緘した後では、見えなくなる領域(いわゆる、のり代となる部分を含む)を第1の領域として検出するようにしてもよい。例えば招待状など、封筒のデザイン性を重視する場合に行うようにしてもよい。
また、パターン印刷可能領域検出モジュール130は、第1の領域が複数あった場合又は第2の領域が複数あった場合は、操作者の選択指示に応じて、選択できるようにしてもよい。
また、パターン印刷可能領域検出モジュール130は、操作者の第1の領域と第2の領域の指示操作に応じて、第1の領域と第2の領域を検出するようにしてもよい。
【0020】
印刷可能領域情報記憶モジュール140は、パターン印刷可能領域検出モジュール130と接続されている。印刷可能領域情報記憶モジュール140は、パターン印刷可能領域検出モジュール130によって検出するための封筒のタイプと第1の領域の組み合わせ、封入用紙のタイプと第2の領域の組み合わせを記憶している。例えば、封筒タイプ情報テーブル500、封入用紙タイプ情報テーブル600を記憶している。
【0021】
図5は、封筒タイプ情報テーブル500のデータ構造例を示す説明図である。封筒タイプ情報テーブル500は、封筒タイプ欄510、用紙サイズ欄520、領域数欄530、パターン印刷可能領域欄540、パターン印刷可能領域欄560を有している。封筒タイプ欄510は、封筒のタイプを記憶している。封書情報テーブル400の封筒タイプ欄470に対応する。用紙サイズ欄520は、封筒のサイズを記憶している。封筒のサイズとして、完成品としての封筒(袋状になった封筒)のサイズであってもよいし、封筒を展開した用紙のサイズであってもよい。領域数欄530は、その封筒内の第1の領域の数を記憶している。普通は1か所であるが、複数あってもよい。また、この領域数によって、第1の領域を示すパターン印刷可能領域欄(パターン印刷可能領域欄540等)の数が決定される。パターン印刷可能領域欄540は、1番目の第1の領域を既定する値を記憶している。パターン印刷可能領域欄560は、2番目の第1の領域を既定する値を記憶しており、構成はパターン印刷可能領域欄540と同様である。パターン印刷可能領域欄540は、頂点数欄542、利用面欄544、頂点位置欄546、頂点位置欄548、頂点位置欄550等を有している。頂点数欄542は、第1の領域を構成している頂点の数を記憶している。4角形であれば、頂点数は4となる。また、この頂点数によって、頂点位置欄(頂点位置欄546等)の数が決定される。利用面欄544は、その第1の領域がある面(表面、裏面の種別)を記憶している。頂点位置欄546は、頂点の座標を記憶している。ここでの座標は、例えば、用紙の左上を原点としたXY空間における座標である。頂点位置欄548、頂点位置欄550は、頂点位置欄546と同様である。なお、検出した領域の画像も併せて記憶するようにしてもよい。
【0022】
図6は、封入用紙タイプ情報テーブル600のデータ構造例を示す説明図である。封入用紙タイプ情報テーブル600は、封入用紙タイプ欄610、封筒タイプ欄620、用紙サイズ欄630、領域数欄640、パターン印刷可能領域欄650、パターン印刷可能領域欄670を有している。封入用紙タイプ欄610は、封入用紙のタイプを記憶している。封書情報テーブル400の封入用紙タイプ欄460に対応する。封筒タイプ欄620は、封筒のタイプを記憶している。封書情報テーブル400の封筒タイプ欄470に対応する。封入用紙のタイプと封筒のタイプの組み合わせによって、第2の領域は決定されるからである。用紙サイズ欄630は、封入用紙のサイズを記憶している。領域数欄640は、その封入用紙内の第2の領域の数を記憶している。普通は1か所であるが、複数あってもよい。また、この領域数によって、第2の領域を示すパターン印刷可能領域欄(パターン印刷可能領域欄650等)の数が決定される。パターン印刷可能領域欄650は、1番目の第2の領域を既定する値を記憶している。パターン印刷可能領域欄670は、2番目の第2の領域を既定する値を記憶しており、構成はパターン印刷可能領域欄650と同様である。パターン印刷可能領域欄650は、頂点数欄652、利用面欄654、頂点位置欄656、頂点位置欄658、頂点位置欄660を有している。頂点数欄652は、第2の領域を構成している頂点の数を記憶している。4角形であれば、頂点数は4となる。また、この頂点数によって、頂点位置欄(頂点位置欄656等)の数が決定される。利用面欄654は、その第2の領域がある面(表面、裏面の種別)を記憶している。頂点位置欄656は、頂点の座標を記憶している。ここでの座標は、例えば、用紙の左上を原点としたXY空間における座標である。頂点位置欄658、頂点位置欄660は、頂点位置欄656と同様である。
【0023】
具体的には、パターン印刷可能領域検出モジュール130は、封筒のタイプから封筒タイプ情報テーブル500内の該当する行を選択する。より具体的には、第1の領域としてパターン印刷可能領域欄540等に記憶されている第1の領域の頂点位置等を検出する。また、パターン印刷可能領域検出モジュール130は、封入用紙のタイプと封筒のタイプの組み合わせから封入用紙タイプ情報テーブル600内の該当する行を選択する。より具体的には、第2の領域としてパターン印刷可能領域欄650等に記憶されている第2の領域の頂点位置等を検出する。
また、封筒タイプ情報テーブル500のパターン印刷可能領域欄540内に封緘した後は見えなくなる部分であるか否かを示す情報を記憶する欄を設けてもよい。そして、パターン印刷可能領域検出モジュール130は、封筒を封緘した後では、見えなくなる領域を第1の領域として検出する場合は、その欄に記憶されている情報を用いて、封緘後は見えなくなる部分となる領域だけを選択できるようにしてもよい。なお、検出した領域の画像も併せて記憶するようにしてもよい。
【0024】
パターン生成モジュール150は、パターン印刷可能領域検出モジュール130、パターン記憶モジュール160、印刷画像生成モジュール170と接続されている。パターン生成モジュール150は、パターン印刷可能領域検出モジュール130によって検出された封筒内の第1の領域と封入用紙内の第2の領域にまたがった画像を生成する。この画像は、封筒と封入用紙の組み合わせの適否を検査するための画像である。例えば、割り印のようになり、第1の領域に印刷された画像と第2の領域に印刷された画像とを組み合わせると、元の画像になり、その封筒と封入用紙は合致していると判断し得るようにするものである。また、この画像は、封筒と封入用紙の組み合わせ又は宛先を一意に識別し得るものである。
この画像の生成のために、その画像であるパターンを記憶しているパターン記憶モジュール160を用いるようにしてもよい。例えば、パターン記憶モジュール160内に記憶されているパターンを表示画面に表示し、操作者の操作によって選択するようにしてもよい。なお、第1の領域と第2の領域を組み合わせた領域に収まるようなパターンだけを選択して表示するようにしてもよい。また、選択したパターンを第1の領域と第2の領域を組み合わせた領域に収まるように変形(拡大、縮小(縦方向のみ又は横方向のみの拡大、縮小であってもよい)、回転等、これらの組み合わせ)してもよい。そして、生成した画像を印刷画像生成モジュール170に渡す。
【0025】
また、パターン生成モジュール150は、英数字、ひらがな、カタカナ、漢字等の文字の画像を生成するようにしてもよい。さらに、パターン生成モジュール150は、封筒と封入用紙の組み合わせ又は宛先を一意に識別し得る情報を示す情報画像を生成するようにしてもよい。なお、情報画像とは、機械可読な態様で電子データを表すために体系的に作られた画像コードをいい、具体的には、1次元バーコード、2次元コード(例えば、QRコード(Quick Response code)等)等がある。
【0026】
パターン記憶モジュール160は、パターン生成モジュール150と接続されている。パターン記憶モジュール160は、パターン生成モジュール150によって生成される画像を記憶している。例えば、図10に示すパターンを記憶している。図10(a)、(b)に示す例は、割り印のようになるものであり、この四角形、円の中に文字等を埋め込んでもよい。また、図10(c)、(d)、(e)に示す例は、各種の色が縦縞になっている模様であるが、これらの上半分を第1の領域に印刷し、残りの下半分を第2の領域に印刷することによって、上下の色が一致することによって、両者(封筒、封入用紙)は合致したものであることがわかる。なお、ここで、上半分、下半分としたが、必ずしも半分である必要はなく、第1の領域と第2の領域の比率に合わせて、分割する位置を調整してもよい。
【0027】
印刷画像生成モジュール170は、パターン生成モジュール150、出力モジュール180と接続されている。印刷画像生成モジュール170は、パターン生成モジュール150によって生成された画像から、封筒の第1の領域に印刷する画像である第1の印刷用画像と、封入用紙の第2の領域に印刷する画像である第2の印刷用画像を生成する。そして、生成した第1の印刷用画像と第2の印刷用画像を出力モジュール180に渡す。
印刷画像生成モジュール170は、パターン生成モジュール150によって生成された画像を第1の領域に印刷する画像である第1の分割画像と第2の領域に印刷する画像である第2の分割画像に分割し、それぞれの印刷用画像を生成するようにしてもよい。また、パターン生成モジュール150によって生成された画像の印刷用画像を生成し、その印刷用画像を第1の領域に印刷する画像である第1の分割画像と第2の領域に印刷する画像である第2の分割画像に分割するようにしてもよい。
【0028】
また、印刷画像生成モジュール170は、画像を分割する処理の他に、画像を複製する処理を行ってもよい。つまり、パターン生成モジュール150によって生成された画像の印刷用画像を、第1の印刷用画像と第2の印刷用画像としてもよい。この場合は、封筒の第1の領域と封入用紙の第2の領域に同じ画像が印刷されることになり、封筒と封入用紙の組み合わせの検査は、同じものが印刷されているか否かによって行うこととなる。前述のように、パターン生成モジュール150が、文字の画像、情報画像を生成した場合は、この複製を用いてもよい。情報画像として、バーコードが印刷された場合は、バーコードリーダを用いて、封筒に印刷されたバーコードの内容と封入用紙に印刷されたバーコードの内容が合致するか否かによって検査してもよい。
印刷画像生成モジュール170は、第1の印刷用画像と第2の印刷用画像の他に、それらを印刷する位置(サイズ等を含んでもよい)を出力モジュール180に渡す。その位置にしたがって、印刷対象である封筒と封入用紙に第1の印刷用画像と第2の印刷用画像が印刷される。
【0029】
出力モジュール180は、印刷画像生成モジュール170と接続されている。出力モジュール180は、印刷画像生成モジュール170によって生成された第1の印刷用画像とその第1の印刷用画像を印刷する用紙(封筒)とは異なる用紙(封入用紙)に印刷する第2の印刷用画像を出力する。
印刷は、封筒と封入用紙とは異なる印刷装置で印刷してもよい。例えば、封筒を印刷する用紙と封入用紙の材質が異なる場合には、異なる印刷装置で印刷を行うことが適している。もちろんのことながら、印刷対象選択モジュール110によって選択された封書情報テーブル400内の封筒印字情報欄450、封入物印字情報欄440を用いて、封筒に受取人住所、受取人名、差出人等を印刷し、封入用紙にその内容を印刷してもよい。
印刷用画像を出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で画像を送信すること、画像データベース等の画像記憶装置へ画像を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。
【0030】
図2は、本実施の形態を具現化した場合のシステム構成例を示す説明図である。
封書処理システム210、クライアント220A、クライアント220B、プリンタ230は、通信回線290を介してそれぞれ接続されている。例えば、図1に例示した画像処理装置を封書処理システム210内に具備させて、操作者の選択指示等はクライアント220A、クライアント220B等を用いて行い、出力モジュール180が出力した第1の印刷用画像と第2の印刷用画像を、プリンタ230がそれぞれ封筒の用紙、封入用紙に印刷するようにしてもよい。また、図1に例示した画像処理装置を各クライアント220A、クライアント220B内に具備させてもよいし、プリンタ230内に具備させてもよい。
【0031】
図3は、本実施の形態による処理例を示すフローチャートである。
ステップS302では、印刷対象選択モジュール110が、封書情報記憶モジュール120を用いて印刷対象(封筒と封入用紙の組み合わせ)を選択する。
【0032】
ステップS304では、パターン印刷可能領域検出モジュール130が、印刷可能領域情報記憶モジュール140を用いてパターンの印刷可能領域を検出する。
ここで、図7、図8を用いて、パターンの印刷可能領域である第1の領域と第2の領域を例示する。
図7は、封筒710と封入用紙720の関係例を示す説明図である。図7(a)に例示する封筒710と図7(b)に例示する封入用紙720は、ステップS302で選択された封筒と封入用紙の組み合わせである。
封筒710は、パターン印刷可能領域712、差し込み口領域714、パターン印刷可能領域716を有している。パターン印刷可能領域712、パターン印刷可能領域716は、第1の領域となり得る領域である。また、両方とも封緘した場合には見えなくなる領域である。差し込み口領域714は、封入用紙720を封入するための口である。
封入用紙720は、パターン印刷可能領域722を有しており、パターン印刷可能領域722は第2の領域となり得る領域である。
図7(c)に例示するものは、封筒710に封入用紙720を封入した後であって、封緘する前の状態であることを示している。パターン印刷可能領域712とパターン印刷可能領域722は、この状態で隣り合っており、また、パターン印刷可能領域722とパターン印刷可能領域716も隣り合っていることがわかる。
【0033】
図8は、封筒810と封入用紙820の関係例を示す説明図である。図8(a)に例示する封筒810と図8(b)に例示する封入用紙820は、ステップS302で選択された封筒と封入用紙の組み合わせである。
封筒810は、パターン印刷可能領域812、差し込み口領域814、パターン印刷可能領域816を有している。パターン印刷可能領域812、パターン印刷可能領域816は、第1の領域となり得る領域である。また、両方とも封緘した場合には見えなくなる領域である。差し込み口領域814は、封入用紙820を封入するための口である。
封入用紙820は、パターン印刷可能領域822を有しており、パターン印刷可能領域822は第2の領域となり得る領域である。
図8(c)に例示するものは、封筒810に封入用紙820を封入した後であって、封緘する前の状態であることを示している。パターン印刷可能領域812とパターン印刷可能領域822は、この状態で隣り合っており、また、パターン印刷可能領域822とパターン印刷可能領域816も隣り合っていることがわかる。
【0034】
ステップS306では、パターン印刷可能領域検出モジュール130が、印刷可能領域は、選択可能な領域が複数(第1の領域として複数ある場合又は第2の領域として複数ある場合)あるか否かを判断し、複数ある場合はステップS308へ進み、それ以外の場合(第1の領域が1つであり、かつ第2の領域が1つの場合)はステップS310へ進む。
ステップS308では、パターン印刷可能領域検出モジュール130が、操作者の操作に応じて、印刷可能領域を選択する。図9は、領域選択画面900の例を示す説明図である。表示画面に領域選択画面900を表示する。領域選択画面900内には、選択領域910、説明領域920を表示する。選択領域910には、第1の領域として領域B(1):912と領域B(2):916の2つがあること、第2の領域として領域A:914があることを示している。また、説明領域920内には、「現在選択されている封入用紙と封筒の組み合わせでは、封入時は左のようになります。封入用紙へのパターン印刷が可能な領域は領域Aです。封筒へのパターン印刷が可能な領域として、領域B(1)、領域B(2)、又は領域B(1)と領域B(2)の両方を選択できます。印刷したい領域をクリックしてください。」である旨を表示している。操作者の操作によって、領域B(1):912、領域B(2):916、又は領域B(1):912と領域B(2):916の両方が選択された場合は、その領域を第1の領域として選択する。
【0035】
ステップS310では、パターン生成モジュール150が、パターン記憶モジュール160を用いてパターンを生成する。例えば、図10に示したパターンのいずれかを操作者の操作に応じて選択する。
ステップS312では、印刷画像生成モジュール170が、パターンを分割して印刷用画像を生成する。例えば、画像を上下又は左右に分割して、印刷用画像を生成する。また、前述の例のように第1の領域が2つある場合は、画像を3分割する。この場合、第1の印刷用画像として2つの印刷用画像があることになる。
【0036】
ステップS314では、出力モジュール180が、印刷用画像を出力する。
図11は、印刷例と封筒1110に封入用紙1120を封入した例を示す説明図である。図11(a)に例示するものは、封筒1110の第1の領域であるパターン印刷可能領域1112に第1の印刷画像であるパターン部分1114(図10(c)のパターンに相当するものの上半分)を印刷したものである。図11(b)に例示するものは、封入用紙1120の第2の領域であるパターン印刷可能領域1122に第2の印刷画像であるパターン部分1124(図10(c)のパターンに相当するものの下半分)を印刷したものである。
図11(c)に例示するものは、封筒1110に封入用紙1120を封入した後であって、封緘する前の状態であることを示している。パターン部分1114とパターン部分1124は、この状態で合致しており、両者(封筒1110と封入用紙1120)は対応したものであることがわかる。なお、封緘すると、パターン部分1114とパターン部分1124は見えない状態となる。
【0037】
図12を参照して、本実施の形態の画像処理装置のハードウェア構成例について説明する。図12に示す構成は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)などによって構成されるものであり、スキャナ等のデータ読み取り部1217と、プリンタなどのデータ出力部1218を備えたハードウェア構成例を示している。
【0038】
CPU(Central Processing Unit)1201は、前述の実施の形態において説明した各種のモジュール、すなわち、印刷対象選択モジュール110、パターン印刷可能領域検出モジュール130、パターン生成モジュール150、印刷画像生成モジュール170等の各モジュールの実行シーケンスを記述したコンピュータ・プログラムにしたがった処理を実行する制御部である。
【0039】
ROM(Read Only Memory)1202は、CPU1201が使用するプログラムや演算パラメータ等を格納する。RAM(Random Access Memory)1203は、CPU1201の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を格納する。これらはCPUバスなどから構成されるホストバス1204により相互に接続されている。
【0040】
ホストバス1204は、ブリッジ1205を介して、PCI(Peripheral Component Interconnect/Interface)バスなどの外部バス1206に接続されている。
【0041】
キーボード1208、マウス等のポインティングデバイス1209は、操作者により操作される入力デバイスである。ディスプレイ1210は、液晶表示装置又はCRT(Cathode Ray Tube)などがあり、各種情報をテキストやイメージ情報として表示する。
【0042】
HDD(Hard Disk Drive)1211は、ハードディスクを内蔵し、ハードディスクを駆動し、CPU1201によって実行するプログラムや情報を記録又は再生させる。ハードディスクには、封書情報テーブル400、封筒タイプ情報テーブル500、封入用紙タイプ情報テーブル600、パターン、印刷用画像などが格納される。さらに、その他の各種のデータ処理プログラム等、各種コンピュータ・プログラムが格納される。
【0043】
ドライブ1212は、装着されている磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、又は半導体メモリ等のリムーバブル記録媒体1213に記録されているデータ又はプログラムを読み出して、そのデータ又はプログラムを、インタフェース1207、外部バス1206、ブリッジ1205、及びホストバス1204を介して接続されているRAM1203に供給する。リムーバブル記録媒体1213も、ハードディスクと同様のデータ記録領域として利用可能である。
【0044】
接続ポート1214は、外部接続機器1215を接続するポートであり、USB、IEEE1394等の接続部を持つ。接続ポート1214は、インタフェース1207、及び外部バス1206、ブリッジ1205、ホストバス1204等を介してCPU1201等に接続されている。通信部1216は、ネットワークに接続され、外部とのデータ通信処理を実行する。データ読み取り部1217は、例えばスキャナであり、ドキュメントの読み取り処理を実行する。データ出力部1218は、例えばプリンタであり、ドキュメントデータの出力処理を実行する。
【0045】
なお、図12に示す画像処理装置のハードウェア構成は、1つの構成例を示すものであり、本実施の形態は、図12に示す構成に限らず、本実施の形態において説明したモジュールを実行可能な構成であればよい。例えば、一部のモジュールを専用のハードウェア(例えば特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)等)で構成してもよく、一部のモジュールは外部のシステム内にあり通信回線で接続しているような形態でもよく、さらに図12に示すシステムが複数互いに通信回線によって接続されていて互いに協調動作するようにしてもよい。また、複写機、ファックス、スキャナ、プリンタ、複合機(スキャナ、プリンタ、複写機、ファックス等のいずれか2つ以上の機能を有している画像処理装置)などに組み込まれていてもよい。
【0046】
前述の例では、図10に示したパターンを示したが、これらの他に、絵、写真等の画像であってもよい。
なお、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
【0047】
なお、説明したプログラムについては、記録媒体に格納して提供してもよく、また、そのプログラムを通信手段によって提供してもよい。その場合、例えば、前記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えてもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM(登録商標))、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
【符号の説明】
【0048】
110…印刷対象選択モジュール
120…封書情報記憶モジュール
130…パターン印刷可能領域検出モジュール
140…印刷可能領域情報記憶モジュール
150…パターン生成モジュール
160…パターン記憶モジュール
170…印刷画像生成モジュール
180…出力モジュール
210…封書処理システム
220A…クライアント
220B…クライアント
230…プリンタ
290…通信回線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷の対象である封筒に対して、該封筒に封入用紙を封入し、封緘する前であって、該封入用紙の一部が見えている状態における該封入用紙の見えている部分と隣接する該封筒内の領域である第1の領域を検出し、
印刷の対象である前記封入用紙に対して、該封入用紙を前記封筒に封入し、封緘する前であって、該封入用紙が見えている領域である第2の領域を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記封筒内の第1の領域と前記封入用紙内の第2の領域にまたがった画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像から前記第1の領域に印刷する画像である第1の印刷用画像と前記第2の領域に印刷する画像である第2の印刷用画像を生成する印刷画像生成手段と、
前記印刷画像生成手段によって生成された前記第1の印刷用画像と該第1の印刷用画像を印刷する用紙とは異なる用紙に印刷する前記第2の印刷用画像を出力する出力手段
を具備することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記検出手段は、前記封筒を封緘した後では、見えなくなる領域を第1の領域として検出する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記封筒と前記封入用紙に印刷する内容は、該封筒に印刷する宛先毎に異なる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
コンピュータを、
印刷の対象である封筒に対して、該封筒に封入用紙を封入し、封緘する前であって、該封入用紙の一部が見えている状態における該封入用紙の見えている部分と隣接する該封筒内の領域である第1の領域を検出し、
印刷の対象である前記封入用紙に対して、該封入用紙を前記封筒に封入し、封緘する前であって、該封入用紙が見えている領域である第2の領域を検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出された前記封筒内の第1の領域と前記封入用紙内の第2の領域にまたがった画像を生成する画像生成手段と、
前記画像生成手段によって生成された画像から前記第1の領域に印刷する画像である第1の印刷用画像と前記第2の領域に印刷する画像である第2の印刷用画像を生成する印刷画像生成手段と、
前記印刷画像生成手段によって生成された前記第1の印刷用画像と該第1の印刷用画像を印刷する用紙とは異なる用紙に印刷する前記第2の印刷用画像を出力する出力手段
として機能させるための画像処理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−61726(P2012−61726A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207793(P2010−207793)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】