説明

画像処理装置及び画像処理方法

【課題】画像データに対する補正処理を実行する際にメモリへのクロックの供給を制御することで消費電力の削減が可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】複数のラインメモリを備え、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行する画像補正部と、画像補正部での補正処理の際に必要なラインメモリの数を検出するラインメモリ数検出部と、ラインメモリ数検出部で検出したラインメモリの数に基づいて、画像補正部における補正処理に用いられるラインメモリに対してのみクロックを供給し、画像補正部における補正処理に用いられないラインメモリに対してはクロックの供給を停止するラインメモリ制御部と、を含むことを特徴とする、画像処理装置が提供される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタルスチルカメラ、ビデオカメラ、銀塩カメラ等の撮像装置を用いて撮像された画像には、像レンズの歪曲収差特性の影響により歪みが生じていた。ここで、性能の良いレンズを使用する場合においては画像の歪みは目立たないが、性能が良くなく、コストが低いレンズを使用する場合や、光学ズームレンズを使用する場合には、画像の歪みの影響を完全に回避することは難しい。そこで、近年、この画像の歪みを信号処理により補正する画像処理装置が提案されてきている(例えば特許文献1、2)。
【0003】
特許文献1に開示された発明は、画像データを所定の画素数の横幅を持つ短冊データに分割し、補正する画像がたる歪みであるか糸巻き歪みであるかを判別し、中心を通る水平軸と垂直軸により画像を4つの象限に分割し、補正しようとする短冊の象限がどの象限であるかを判別して、それぞれの象限において短冊毎に異なる光学歪みを補正するものである。また、特許文献2に開示された発明は、歪みの補正に際してパラメータとして必要だった歪量を演算によって圧縮することにより、パラメータ保持用のメモリを削減するためのものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−236544号公報
【特許文献2】特開2004−234379号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、引用文献1に開示された発明は、歪補正用のSRAM(Static Random Access Memory)の本数がほぼ固定の場合には意味を成さず、補正するモードによっては無駄なラインメモリが存在してしまうという問題があった。また、引用文献2に開示された発明は、膨大なサイズとなるテーブルを削減するものであり、回路規模の削減には繋がるが、引用文献1に開示された発明同様に、補正するモードによっては無駄なラインメモリが存在してしまうという問題があった。歪を補正する場合には多くのSRAMを搭載する必要があるが、殆どの場合にはこれらのSRAMは動作しておらず、従来においてはこれら全てのSRAMに常時クロックを供給していたため、消費電力が大きくなるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、画像データに対する補正処理を実行する際にメモリへのクロックの供給を制御することで消費電力の削減が可能な、新規かつ改良された画像処理装置及び画像処理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、複数のラインメモリを備え、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行する画像補正部と、画像補正部での補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出するラインメモリ数検出部と、ラインメモリ数検出部で検出したラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、画像補正部における補正処理に用いられるラインメモリに対してのみクロックを供給し、画像補正部における補正処理に用いられないラインメモリに対してはクロックの供給を停止するラインメモリ制御部と、を含むことを特徴とする、画像処理装置が提供される。
【0008】
かかる構成によれば、画像補正部は、複数のラインメモリを備え、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行し、ラインメモリ数検出部は画像補正部での補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出する。そして、ラインメモリ制御部は、ラインメモリ数検出部で検出したラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、画像補正部における補正処理に用いられるラインメモリに対してのみクロックを供給し、画像補正部における補正処理に用いられないラインメモリに対してはクロックの供給を停止する。その結果、画像データに対する補正処理を実行する際に、補正処理の際に必要なラインメモリの数を検出し、その必要なラインメモリに対してのみクロックを供給し、使われないラインメモリに対してクロックを供給せず、動作を停止させることで、画像データに対する補正処理を実行する際に消費電力を削減することができる。
【0009】
ラインメモリ制御部は、ラインメモリへのクロックの供給の制御を、画像データ中の補正対象のラインに対する処理が完了する度に実行するようにしてもよい。その結果、1ラインずつクロックの供給制御を実行することで、消費電力を細かく削減することができる。
【0010】
画像補正部は、画像の歪みを補正する歪補正処理を実行するようにしてもよい。その結果、画像の歪みを補正する歪補正処理を実行する際に、必要なラインメモリの数を検出し、その必要なラインメモリに対してのみクロックを供給し、使われないラインメモリに対してクロックを供給せず、動作を停止させることで消費電力を削減することができる。
【0011】
ラインメモリ数検出部は、画像の歪み量の情報を用いてラインメモリの数をライン単位で検出するようにしてもよい。その結果、画像の歪みを補正する歪補正処理を実行する際に、画像の歪み量からその歪みを補正するために必要となるラインメモリの数を検出することができる。
【0012】
画像補正部の補正対象となる画像を分割して画像補正部に供給する画像分割部をさらに含んでいてもよい。その結果、画像データを分割することで1つのラインメモリに格納する画像データの量を少なくすることができる。
【0013】
ラインメモリ数検出部は、画像分割部で分割された画像に対して画像補正部での補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出するようにしてもよい。その結果、分割された画像データに対する歪補正処理を実行する際に、必要なラインメモリの数を検出し、その必要なラインメモリに対してのみクロックを供給し、使われないラインメモリに対してクロックを供給せず、動作を停止させることで消費電力を削減することができる。また、一般的に画像データの中央部は歪みが少ないので、画像データを分割することで、中央部に対する補正処理を実行する際にはより少ないラインメモリで動作させることができ、消費電力の削減に大きく寄与することが出来る。
【0014】
画像補正部は、画像の色収差を補正する色収差補正処理を実行するようにしてもよい。その結果、画像の色収差を補正する色収差補正処理を実行する際に、必要なラインメモリの数を検出し、その必要なラインメモリに対してのみクロックを供給し、使われないラインメモリに対してクロックを供給せず、動作を停止させることで消費電力を削減することができる。
【0015】
画像補正部で補正される画像データ並びに画像データに対する補正処理の対象となる処理対象ライン毎の補正量の最大値及び最小値が格納される画像データ格納部をさらに備え、ラインメモリ検出部は、画像データ格納部に格納される最大値及び最小値に基づいて画像補正部での補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出するようにしてもよい。その結果、処理対象ライン毎の補正量の最大値及び最小値の情報を用いることで、ラインメモリ検出部は、画像補正部での補正処理の際に必要なラインメモリの数を検出することができる。
【0016】
画像データに対する補正処理の対象となる処理対象ライン毎に補正量の最大値及び最小値を保持する補正量保持部をさらに備え、ラインメモリ制御部は、補正量保持部に保持される現在の処理対象ラインにおける最大値及び最小値並びに1つ前の処理対象ラインにおける最大値及び最小値から、1つ前の処理対象ラインからのラインメモリの新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数を決定するようにしてもよい。その結果、前後の処理対象ラインにおける補正量の最大値及び最小値の情報から新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数を決定することで、ラインメモリ制御部は、必要となるラインメモリに対してのみ電力を供給するように制御することができる。
【0017】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、複数のラインメモリを用いて、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行する画像補正ステップと、画像補正ステップでの補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出するラインメモリ数検出ステップと、ラインメモリ数検出ステップで検出したラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、画像補正ステップにおける補正処理に用いられるラインメモリに対してのみクロックを供給し、画像補正ステップにおける補正処理に用いられないラインメモリに対してはクロックの供給を停止するラインメモリ制御ステップと、を含むことを特徴とする、画像処理方法が提供される。
【0018】
かかる構成によれば、画像補正ステップは複数のラインメモリを用いて、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行し、ラインメモリ数検出ステップは画像補正ステップでの補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出する。そして、ラインメモリ制御ステップは、ラインメモリ数検出ステップで検出したラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、画像補正ステップにおける補正処理に用いられるラインメモリに対してのみクロックを供給し、画像補正ステップにおける補正処理に用いられないラインメモリに対してはクロックの供給を停止する。その結果、画像データに対する補正処理を実行する際に、補正処理の際に必要なラインメモリの数を検出し、その必要なラインメモリに対してのみクロックを供給し、使われないラインメモリに対してクロックを供給せず、動作を停止させることで、画像データに対する補正処理を実行する際に消費電力を削減することができる。
【0019】
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、コンピュータに、複数のラインメモリを用いて、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行する画像補正ステップと、画像補正ステップでの補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出するラインメモリ数検出ステップと、ラインメモリ数検出ステップで検出したラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、画像補正ステップにおける補正処理に用いられるラインメモリに対してのみクロックを供給し、画像補正ステップにおける補正処理に用いられないラインメモリに対してはクロックの供給を停止するするラインメモリ制御ステップと、を実行させることを特徴とする、コンピュータプログラムが提供される。
【0020】
かかる構成によれば、画像補正ステップは複数のラインメモリを用いて、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行し、ラインメモリ数検出ステップは画像補正ステップでの補正処理の際に必要なラインメモリの数をライン単位で検出する。そして、ラインメモリ制御ステップは、ラインメモリ数検出ステップで検出したラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、画像補正ステップにおける補正処理に用いられるラインメモリに対してのみクロックを供給し、画像補正ステップにおける補正処理に用いられないラインメモリに対してはクロックの供給を停止する。その結果、画像データに対する補正処理を実行する際に、補正処理の際に必要なラインメモリの数を検出し、その必要なラインメモリに対してのみクロックを供給し、使われないラインメモリに対してクロックを供給せず、動作を停止させることで、画像データに対する補正処理を実行する際に消費電力を削減することができる。
【発明の効果】
【0021】
以上説明したように本発明によれば、画像データに対する補正処理を実行する際にメモリへのクロックの供給を制御することで消費電力の削減が可能な、新規かつ改良された画像処理装置及び画像処理方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラ100の構成について示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の構成について示す説明図である。
【図3】SRAM123に格納された、歪みが生じている画像データの一例を示す説明図である。
【図4】歪みの度合いに応じて必要なラインメモリの数が異なることを示す説明図である。
【図5】画像の領域に応じて歪みの度合いが異なることを示す説明図である。
【図6】SRAM制御部122の構成について示す説明図である。
【図7】本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の動作について示す流れ図である。
【図8】新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数の決定手法について示す説明図である。
【図9】新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数の決定手法について示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0024】
<1.本発明の一実施形態>
[デジタルスチルカメラの構成例]
まず、本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラの構成について説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラ100の構成について示す説明図である。以下、図1を用いて本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラ100の構成について説明する。
【0025】
図1に示したデジタルスチルカメラ100は、本発明の画像処理装置の一例である。図1に示したように、本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラ100は、レンズ部102と、CPU104と、ROM105と、マルチプレクサ(MUX)106と、倍率色収差補正部108と、現像部110と、画像圧縮部112と、歪補正処理部113と、メモリカード114と、LCD116と、SDRAM I/F118と、SDRAM120と、を含んで構成される。
【0026】
レンズ部102は、図1には図示しないが、ズームレンズ、フォーカスレンズ、ベイヤー配列の色フィルタが設けられた撮像素子等からなり、被写体からの光を撮像素子で光電変換し、撮像素子からのベイヤー配列のRGB画像データを出力するものである。ここで、撮像素子としてはCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサやCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサを用いることができる。レンズ部102で生成されて出力されるベイヤー配列のRGB画像データ(以下、レンズ部102から出力されるベイヤー配列のRGB画像データを単に「データ」とも称する)はSDRAM I/F118を介してSDRAM120に送られるか、または直接マルチプレクサ106に送られる。
【0027】
CPU(Central Processing Unit)104は、デジタルスチルカメラ104の各部の動作を制御するものである。ROM105は、デジタルスチルカメラ100の動作制御に用いる各種プログラムや設定情報が格納されるものである。マルチプレクサ106は、レンズ部102で生成されて出力されるデータと、SDRAM120に格納された画像データの入力を受け、倍率色収差補正部108に送るものである。
【0028】
色収差補正部108は、レンズ部102が生成したデータに対する所定の色収差補正処理を実行するものである。倍率色収差補正部108で色収差補正処理が施されたデータは、現像部110に送られた後に、SDRAM I/F118を介してSDRAM120に送られる。
【0029】
現像部110は、レンズ部102で生成され、倍率色収差補正部108で倍率色収差補正処理が施されたデータを用いて、輝度信号と色差信号とを含むYCbCr情報からなる画像データを生成する(現像処理に相当する処理を実行する)ものである。現像部110が生成する画像データは、SDRAM I/F118を介してSDRAM120に送られる。
【0030】
画像圧縮部112は、SDRAM120に格納された画像データに対して所定の画像圧縮処理を実行するものである。所定の画像圧縮処理としては、JPEGへの圧縮処理を用いることができる。CPU104の制御によって画像圧縮部112で圧縮処理が施された画像データはSDRAM I/F118を介してSDRAM120に送られる。
【0031】
歪補正処理部113は、SRAMへのクロックの供給を制御することで消費電力を抑えつつ、SDRAM120に格納された画像データに対して歪みを補正する処理を実行するものである。歪補正処理部113によって、SDRAM120に格納された画像データの歪みを補正することができ、また従来に比べて消費電力を抑えた処理ができる。なお、歪補正処理部113の構成については後に詳述する。
【0032】
メモリカード114は、画像圧縮部112で圧縮され、SDRAM120に格納された画像データを保存するものである。メモリカード114への画像データの記録はCPU104の制御によって実行される。
【0033】
LCD(Liquid Crystal Display)116は、デジタルスチルカメラ100の各種設定画面を表示したり、レンズ部102が生成したデータをリアルタイムで表示(ライブビュー表示)したり、メモリカード114に保存された画像データを表示したりするものである。なお、本実施形態ではLCDを用いているが、本発明においてはLCD以外の表示デバイス、例えば有機ELを用いた表示デバイスを用いても良い。
【0034】
SDRAM I/F118は、SDRAM120との間のインタフェースであり、SDRAM120へのデータの記録やSDRAM120からのデータの読み出しを仲介するものである。SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)120は、レンズ部102が生成したデータや、現像部110で現像処理が施されたデータ、画像圧縮部112で圧縮された画像データ等を一時的に格納するものである。
【0035】
なお、図1には図示しないが、デジタルスチルカメラ100には、ユーザの入力操作を受け付ける入力部を備えていてもよく、入力部には、撮影処理を実行するためのシャッタボタンや、デジタルスチルカメラ100を操作するための操作ボタンを備えていても良い。
【0036】
以上、図1を用いて本発明の一実施形態に係るデジタルスチルカメラ100の構成について説明した。次に、本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の構成について説明する。
【0037】
[歪補正処理部の構成例]
図2は、本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の構成について示す説明図である。以下、図2を用いて本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の構成について説明する。
【0038】
図2に示したように、本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113は、DMA(Direct Memory Access)121、126と、SRAM制御部122と、SRAM123と、歪補正回路125と、を含んで構成される。
【0039】
DMA121は、SDRAM120にアクセスして、SDRAM120に格納されている、歪み補正処理の対象となる画像データを読み出す機能を有するものである。DMA121がSDRAM120から読み出した画像データは横方向に複数の長方形に分割してSRAM123に供給すると共に、画像データの歪み量の情報をSRAM制御部122に送る。またDMA126は、後述する歪補正部124で画像の歪みの補正が施された画像データをSDRAM120へ書き込む機能を有するものである。
【0040】
SRAM制御部122は、DMA121から送られる、DMA121が読み出した画像データの歪み量に基づいて、SRAM123の動作を制御するものである。具体的には、SRAM制御部122は、(ラインメモリを上から順に並べたとした場合に最も上のラインから番号を付して)歪みが生じているラインの最大ライン及び最小ラインの位置に基づいてSRAM123へ供給するクロックを制御することで、デジタルスチルカメラ100の消費電力の低減を図るものである。SRAM制御部122の具体的な構成については後に詳述する。
【0041】
SRAM123は、画像データの歪みを補正するために、画像データを先頭ラインから順次格納するものである。SRAM123は、画像データを1ラインずつ格納するために、複数のラインメモリで構成されており、ラインメモリの数が多ければ多いほど大きな歪みを補正することができるが、ラインメモリの数が多ければ多いほど、全てのラインメモリを動作させればその分消費電力も増大してしまう。本実施形態は、上述したようにSRAM制御部122からSRAM123へ供給するクロックを制御してSRAM123の動作を制御することで、デジタルスチルカメラ100の消費電力の低減を図るものである。
【0042】
歪補正回路125は、SRAM123に格納された画像データを用いて、画像データの歪みを補正する歪み補正処理を実行するものである。歪補正回路125によって歪み補正処理が施された画像データは、DMA126を介してSDRAM120に格納される。
【0043】
ここで、歪補正回路125による歪み補正処理の概要について説明する。図3は、SRAM123に格納された、歪みが生じている画像データの一例を示す説明図である。図3には34本のラインメモリを図示している(以降、SRAM123には34本のラインメモリが搭載されているとして説明する)。そして、歪補正回路125で使用するフィルタがバイリニアフィルタの場合、バイリニアフィルタのリングの水平方向のピクセル数及び垂直方向のラインの数は、各1となり、図3に符号141で示した線の処理ウィンドウがあれば良いことになる。このため、この34本のラインメモリで補正できる歪みの最大ラインは32ラインとなる。
【0044】
しかし、全ての領域でこれだけのラインメモリが必要とされている訳ではない。例えば、歪み量からリングのラインを減算した歪みのライン数が24本である場合、残りのラインメモリは使用する必要がない。従って、この場合には、補正が必要な歪み量からリングのライン数を引いた残りの領域のラインメモリに対するクロックを停止するよう、SRAM制御部122で制御する。これにより歪補正処理部113の消費電力を低減させることが可能となる。
【0045】
図4は、歪みの度合いに応じて必要なラインメモリの数が異なることを示す説明図である。図4に示したように、発生している歪みの度合いによって、歪み補正処理に必要なラインメモリの数は異なる。発生している歪みが大きければ大きいほど、歪みを補正するために多くのラインメモリが必要となるが、歪みが少なければ必要なラインメモリの数も少なくなる。図4に示したように、最大の歪み量を補正する場合には全てのラインメモリを使用する必要があるが、歪み量が小さくなるに従って使用するラインメモリの数も少なくなる。従って、歪みの度合いを予め検出し、歪みを補正するために必要なラインメモリの数を把握することで、SRAM制御部122によるSRAM123の効果的な動作制御が可能となる。
【0046】
図5は、画像の領域に応じて歪みの度合いが異なることを示す説明図である。画像の四隅においては歪みが強く発生しているが、画像の中央部においては、歪みは殆ど発生していない。従って、画像の四隅の部分に対して歪み補正処理を施す際には多くのラインメモリを必要とするが、画像の中央の部分に対して歪み補正処理を施す際にはラインメモリはあまり必要としない。従って、画像を例えば縦方向に複数の領域に分割し、歪みが多く発生している領域とあまり発生していない領域とに分けて画像の歪み補正処理を実行することで、画像の歪み補正処理を施す部分に応じたSRAM制御部122によるSRAM123の効果的な動作制御が可能となる。
【0047】
上述したように、SRAM123の効果的な動作制御には、歪みの最大ラインと最小ラインの情報をSRAM制御部122に渡すことが必要となる。歪みの最大ラインと最小ラインをSRAM制御部122に設定する方法としては、例えば、レジスタ設定として処理対象のブロック毎にCPU104から設定する方法、SDRAM120に歪みの最大ラインと最小ラインの情報を画像データと一緒に書き込んでおき、歪み補正処理時に読み出す方法、設定された歪み量から演算する手段を別途設ける方法等が考えられる。本実施形態ではでは、最も効率的な方法として、SDRAM120に歪みの最大ラインと最小ラインの情報を画像データと一緒に書き込んでおき、歪み補正処理時に読み出す方法について説明する。
【0048】
歪んでいるラインの歪みの最大ライン及び最小ラインの情報を画像データと一緒にSDRAM120に書き込んでおくことで、歪み補正処理の対象となるライン毎に、この歪みの最大ラインと最小ラインの情報を保存して読み出すことにより、ライン毎に歪補正を行う際のリングを変更することができる。
【0049】
図6は、SRAM制御部122の構成について示す説明図である。図6に示したように、SRAM制御部122は、使用ライン数判定部131と、クロック制御信号生成部132と、メモリカウンタ133と、を含んで構成される。
【0050】
使用ライン数判定部131は、歪みを補正する対象のラインの歪みの最小ラインと最大ラインとの情報から、使用するラインメモリの数を判定するものである。例えば、バイリニアフィルタのリングの垂直方向のラインの数が1で、歪みを補正する対象のラインの歪みの最大ラインから最小ラインを引き、リングの垂直方向のラインの数を加えた値が24であれば、当該ラインの歪みを補正するために24本のラインメモリを用いる必要がある。言い換えれば、必要なラインメモリ以外のラインメモリは動作を停止させても問題は無く、不必要なラインメモリの動作を停止させることで消費電力を低減させることができる。使用ライン数判定部131によって判定した、歪み補正に必要なラインメモリの数についての情報はクロック制御信号生成部132に送られる。
【0051】
クロック制御信号生成部132は、使用ライン数判定部131が判定した、歪み補正に必要なラインメモリの数についての情報に基づいて、SRAM123に搭載されているラインメモリへ供給するクロックを制御するクロック制御信号を生成するものである。例えば、上述のように、歪みを補正するために24本のラインメモリを用いる必要があると使用ライン数判定部131が判定した場合には、24本分のラインメモリに対してのみクロックを供給するためのクロック制御信号を生成する。
【0052】
メモリカウンタ133は、CPU104からのタイミング信号に基づいてカウンタの値を変化させるものである。
【0053】
このようにSRAM制御部122を構成することで、SRAM制御部122は歪み補正処理で使用するラインの最大値と最小値を内部で1ライン分ずつ保持するこができる。そして、現在処理しようとしているラインの1つ前のラインの歪みの最大値及び最小値と、現在処理しようとしているラインの歪みの最大値と最小値を比較することにより、SRAM123の内部のラインメモリの内容を放棄する数と、追加読み出しを行う数を決定することができる。
【0054】
クロック制御信号生成部132によって読み出しラインが制御されたSRAM123から読み出されたデータは、マルチプレクサ(MUX)124で多重化された後に歪補正回路125に送られ、歪補正回路125での歪み補正処理に用いられる。
【0055】
以上、図6を用いてSRAM制御部122の構成について説明した。このようにSRAM制御部122を構成することで、歪み量に応じたラインメモリのみを動作させることができ、デジタルスチルカメラ100で歪み補正処理を実行する際の消費電力を低減させることができる。次に、本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の動作について説明する。
【0056】
図7は、本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の動作について示す流れ図である。以下、図7を用いて本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の動作について説明する。
【0057】
まず、歪補正処理部113は、SDRAM120に格納されている画像データを、横方向に長方形からなる複数のブロックに分割して、最初のブロックをSDRAM120から(ステップS101)。ここで、歪補正処理部113による、画像データに対する歪み補正処理はどのブロックから始めても構わないが、本実施形態では、歪補正処理部113は一番左のブロックから右のブロックへ順に歪み補正処理を実行するものとして説明する。
【0058】
歪補正処理部113で最初のブロックに対する歪み補正処理を実行する際には、歪補正処理部113は、最初に先頭ラインの歪み量の最大値及び最小値を取得する(ステップS102)。先頭ラインの歪み量の最大値及び最小値はDMA121が取得する。
【0059】
上記ステップS102で、DMA121が先頭ラインの歪み量の最大値及び最小値を取得すると、使用ライン数判定部131は、取得した先頭ラインの歪み量の最大値及び最小値に基づいて使用するラインメモリのライン数を判定する(ステップS103)。
【0060】
上記ステップS103で、使用ライン数判定部131が使用するラインメモリのライン数を判定すると、クロック制御信号生成部132は、そのライン数の情報に基づいて、SRAM123に供給するクロックを制御するクロック制御信号を生成する(ステップS104)。
【0061】
上記ステップS104で、クロック制御信号生成部132が、SRAM123に供給するクロックを制御するクロック制御信号を生成すると、ラインカウンタ133は、新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数を決定する(ステップS105)。
【0062】
図8及び図9は、新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数の決定手法について示す説明図である。図8は、現在の歪み補正処理の対象ラインの歪み量の最大値と最小値、及び1つ前のラインの歪み量の最大値と最小値から、新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数を決定する様子を示したものである。すなわち、1つ前のラインの歪み量の最大値と最小値をそれぞれ1減算し、現在の歪み補正処理の対象ラインの歪み量の最大値と最小値からそれぞれ引いたものを、新規読み込みライン数及びデータ破棄ライン数として決定するものである。
【0063】
図9は、上からN番目のラインに対する歪み補正処理で使用するラインメモリと、上からN+1番目のラインに対する歪み補正処理で使用するラインメモリの様子を示したものである。新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数の演算の結果、新規読み込みライン数Aが2、データ破棄ライン数Bが1である場合には、N番目のラインに対する歪み補正処理で使用していたラインメモリの内、図9の一番上で使用していたラインメモリへのクロックの供給を停止すると共に、一番下で使用していたラインメモリから下2つのラインメモリへクロックを供給する。
【0064】
このように、SRAM制御部122がラインメモリに対するクロックの供給を制御することで、SRAM制御部122からは歪み補正処理に必要となるラインメモリに対してのみクロックが供給されるので、全てのラインメモリに対してクロックを供給し、全てのラインメモリを動作させて歪み補正処理を実行する場合と比較して、消費電力を抑えることが可能となる。また、歪みを補正するライン毎に、新たに読み込むラインと読み込みを放棄するラインとを演算して求めることで、歪み補正処理を実行する際のラインメモリに供給するクロックの制御を簡易化することができる。
【0065】
上記ステップS105で、ラインカウンタ133が新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数を決定すると、SRAM123にクロックを供給して必要な数のラインメモリのみを動作させてから、歪補正回路125が、ラインメモリから読み出したデータを用いて、補正対象ラインに対する歪み補正処理を実行する(ステップS106)。歪補正回路125での歪み補正処理は、上述したようにバイリニアフィルタを用いたものであり、バイリニアフィルタを用いた処理であれば任意のものを用いることができるので、ここでは歪補正回路125での歪み補正処理についての詳細な説明は省略する。
【0066】
上記ステップS106で、補正回路125が補正対象ラインに対する歪み補正処理を実行すると、これが最終ラインに対する歪み補正処理かどうかを判定する(ステップS107)。最終ラインに対する歪み補正処理で無ければ、ステップS102に戻って、次のラインの歪み量の最大値及び最小値を取得する処理を実行する。一方、最終ラインに対する歪み補正処理であった場合には、続いて、補正回路125はこれが最後のブロックに対する歪み補正処理かどうかを判定する(ステップS108)。最後のブロックに対する歪み補正処理で無い場合には、ステップS101に戻って、補正回路125は次のブロックに対する歪み補正処理を開始する。一方、最後のブロックに対する歪み補正処理である場合には、この画像データに対する歪み補正処理が終了される。
【0067】
以上、本発明の一実施形態にかかる歪補正処理部113の動作について説明した。
【0068】
以上説明したように、本発明の一実施形態にかかるデジタルスチルカメラ100によれば、画像データの歪みを補正する際に、歪みの最大値及び最小値を取得し、歪み量に応じてSRAM123に供給するクロックを制御することで、歪み補正処理に必要な分だけのラインメモリを動作させる。これにより、歪み補正処理に必要となるSRAM123の動作を制御することで、消費電力を削減することが可能となる。特に、デジタルスチルカメラ100に内蔵された、歪み補正処理機能を有する画像処理回路において、SRAMの構成が変更できない場合でも、効果的に消費電力を削減することが可能となる。
【0069】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0070】
例えば、上記実施形態では、画像処理装置の一例としてデジタルスチルカメラ100を挙げて説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明は、デジタルスチルカメラ以外の装置、例えば、デジタルビデオカメラ、銀塩カメラその他の撮像装置や、撮像された画像データの歪みを補正するための情報処理装置においても適用可能である。
【0071】
また例えば、上記実施形態では、歪み補正処理を例に挙げてSRAMの消費電力を低減させる例について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。例えば、同様に複数のラインメモリからなるSRAMを用いて色収差補正を実行する場合には、緑色に対して赤色や青色の収差が大きい部分では、色収差を補正するために多くのSRAMが必要となるが、あまり収差が大きくない部分ではSRAMの数は少なくて済む。従って、収差が大きくなく、SRAMをあまり使わなくても済むような場合には、収差量を検出して色収差を補正するために必要となるラインメモリの数を検出し、必要なラインメモリにだけ動作させるようにSRAMへ供給するクロックを制御して、画像処理装置の消費電力を低減するようにしても良い。
【0072】
また例えば、デジタルスチルカメラ100に内蔵されるCPU、ROMおよびRAMなどのハードウェアを、上述したデジタルスチルカメラ100の各構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、該コンピュータプログラムを記憶させた記憶媒体も提供される。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、画像処理装置及び画像処理方法に適用可能であり、特に画像データに生じる歪みを補正する画像処理装置及び画像処理方法に適用可能である。
【符号の説明】
【0074】
100 デジタルスチルカメラ
102 レンズ部
104 CPU
105 ROM
106 マルチプレクサ(MUX)
108 色収差補正部
110 現像部
112 画像圧縮部
113 歪補正処理部
114 メモリカード
116 LCD
118 SDRAM I/F
120 SDRAM
121、126 DMA
122 SRAM制御部
123 SRAM
125 歪補正回路
131 使用ライン数判定部
132 クロック制御信号生成部
133 メモリカウンタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のラインメモリを備え、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行する画像補正部と、
前記画像補正部での補正処理の際に必要な前記ラインメモリの数をライン単位で検出するラインメモリ数検出部と、
前記ラインメモリ数検出部で検出した前記ラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、前記画像補正部における補正処理に用いられる前記ラインメモリに対してのみクロックを供給し、前記画像補正部における補正処理に用いられない前記ラインメモリに対してはクロックの供給を停止するラインメモリ制御部と、
を含むことを特徴とする、画像処理装置。
【請求項2】
前記ラインメモリ制御部は、前記ラインメモリへのクロックの供給の制御を、画像データ中の補正対象のラインに対する処理が完了する度に実行することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記画像補正部は、画像の歪みを補正する歪補正処理を実行することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記ラインメモリ数検出部は、画像の歪み量の情報を用いて前記ラインメモリの数をライン単位で検出することを特徴とする、請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項5】
前記画像補正部の補正対象となる画像を分割して前記画像補正部に供給する画像分割部をさらに含むことを特徴とする、請求項3に記載の画像処理装置。
【請求項6】
前記ラインメモリ数検出部は、前記画像分割部で分割された画像に対して前記画像補正部での補正処理の際に必要な前記ラインメモリの数を検出することを特徴とする、請求項5に記載の画像処理装置。
【請求項7】
前記画像補正部は、画像の色収差を補正する色収差補正処理を実行することを特徴とする、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項8】
前記画像補正部で補正される画像データ並びに画像データに対する補正処理の対象となる処理対象ライン毎の補正量の最大値及び最小値が格納される画像データ格納部をさらに備え、
前記ラインメモリ検出部は、前記画像データ格納部に格納される前記最大値及び最小値に基づいて前記画像補正部での補正処理の際に必要な前記ラインメモリの数をライン単位で検出する、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項9】
画像データに対する補正処理の対象となる処理対象ライン毎に補正量の最大値及び最小値を保持する補正量保持部をさらに備え、
前記ラインメモリ制御部は、前記補正量保持部に保持される現在の処理対象ラインにおける最大値及び最小値並びに1つ前の処理対象ラインにおける最大値及び最小値から、1つ前の処理対象ラインからの前記ラインメモリの新規読み込みライン数とデータ破棄ライン数を決定する、請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項10】
複数のラインメモリを用いて、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行する画像補正ステップと、
前記画像補正ステップでの補正処理の際に必要な前記ラインメモリの数をライン単位で検出するラインメモリ数検出ステップと、
前記ラインメモリ数検出ステップで検出した前記ラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、前記画像補正ステップにおける補正処理に用いられる前記ラインメモリに対してのみクロックを供給し、前記画像補正ステップにおける補正処理に用いられない前記ラインメモリに対してはクロックの供給を停止するするラインメモリ制御ステップと、
を含むことを特徴とする、画像処理方法。
【請求項11】
コンピュータに、
複数のラインメモリを用いて、該ラインメモリに画像データを1ラインずつ保持して画像データに対する補正処理を実行する画像補正ステップと、
前記画像補正ステップでの補正処理の際に必要な前記ラインメモリの数をライン単位で検出するラインメモリ数検出ステップと、
前記ラインメモリ数検出ステップで検出した前記ラインメモリの数に基づいて、ライン単位で、前記画像補正ステップにおける補正処理に用いられる前記ラインメモリに対してのみクロックを供給し、前記画像補正ステップにおける補正処理に用いられない前記ラインメモリに対してはクロックの供給を停止するするラインメモリ制御ステップと、
を実行させることを特徴とする、コンピュータプログラム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−130102(P2011−130102A)
【公開日】平成23年6月30日(2011.6.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−285540(P2009−285540)
【出願日】平成21年12月16日(2009.12.16)
【出願人】(390019839)三星電子株式会社 (8,520)
【氏名又は名称原語表記】Samsung Electronics Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】416,Maetan−dong,Yeongtong−gu,Suwon−si,Gyeonggi−do,Republic of Korea
【Fターム(参考)】