画像処理装置
【課題】原稿をコピーして付加情報を空白領域に印字する場合に、両面印刷設定時においても視認性の良い結果を得る。
【解決手段】複数ページからなる原稿の全てのページの空白領域を検出する検出手段203と、前記検出手段により検出された各ページの空白領域で共通の空白領域を取得する取得手段204と、前記取得手段によって取得された共通の空白領域に指定された付加情報を描画する描画手段205と、ページ間で共通の空白領域を検出する際に、印刷設定に応じて表面と裏面で基準となる座標を変更して共通の空白領域を取得する。
【解決手段】複数ページからなる原稿の全てのページの空白領域を検出する検出手段203と、前記検出手段により検出された各ページの空白領域で共通の空白領域を取得する取得手段204と、前記取得手段によって取得された共通の空白領域に指定された付加情報を描画する描画手段205と、ページ間で共通の空白領域を検出する際に、印刷設定に応じて表面と裏面で基準となる座標を変更して共通の空白領域を取得する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー対象の画像に付加情報を印字するための画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原稿をコピーする場合に、ページ番号や日付等の付加情報をページの四隅、上部、下部などの位置に同時に印字することがある。通常、ページ番号・日付等の付加情報は、操作部上で指示した特定の位置(左上・右上など)に印字される。しかしながら、原稿のコンテンツの描画データによっては、付加情報と重なって印字されてしまうことがある。コピー機能を実現する複合機によっては、付加情報の印字位置を微調整してコンテンツと重ならないようにすることも可能だが、一度印刷した後で再調整する必要があるため、無駄な印刷が発生する上、何度も印刷するのはわずらわしい。
【0003】
従来から空白領域を検出し、検出された共通の空白領域に付加情報を印字する技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−221282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図11は従来技術によって、検出されたページ間で共通の空白領域に付加情報を印字した結果を示したものである。図11において、付加情報Aが各ページで同じ描画位置に付加情報が印字されている。片面印刷であれば、ページを見開いた場合でも視認性がよい。しかしながら、両面印刷の場合に、ページを見開いた際に確認できる付加情報の位置が必ずしも最良の結果とならないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
複数ページからなる原稿の全てのページの空白領域を検出する検出手段(203)と、
前記検出手段により検出された各ページの空白領域で共通の空白領域を取得する取得手段(204)と、
前記取得手段によって取得された共通の空白領域に指定された付加情報を描画する描画手段(205)と、
前記取得手段で共通の空白領域を算出する際に、印刷設定に応じてページ毎に基準となる座標を変更する(S308、S309)ことを特徴とする画像処理装置。
【発明の効果】
【0007】
文書中の描画データの邪魔をすることなく、付加情報を印字することができ、かつ両面印刷時にも視認性に優れた結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】画像処理装置の構成図
【図2】画像処理装置のソフトウェア構成図
【図3】画像処理装置の付加情報印字処理のフローチャート
【図4】付加情報印字処理の対象となる原稿画像の一例
【図5】空白領域検出結果の一例
【図6】共通の空白領域検出結果の一例
【図7】本実施例における付加情報印字結果の一例
【図8】空白領域検出結果の一例
【図9】共通の空白領域検出結果の一例
【図10】本実施例における付加情報印字結果の一例
【図11】従来技術における付加情報印字結果の一例
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
本発明に係る画像処理装置の一実施形態について説明する。図1は画像処理装置150の構成例を示している。画像処理装置150は、システム制御部100、スキャナ部6、印刷部8、操作部9、外部メモリ11で構成されている。画像処理装置150は、原稿を読み取って、記録紙上に複写するコピー機能を備える。さらに、原稿を複写する際に、日付やページ数などの付加情報を印字する機能を備える。
【0011】
スキャナ部6は、ADF(オートドキュメントフィーダ)などに置かれた原稿を光学的に読み取って、画像データに変換する。印刷部8は、電子写真プロセスを用いたレーザプリンタとして構成され、スキャン部6で読み取った画像を記録紙に印字する。操作部9は、液晶パネル等の表示装置や操作ボタンやタッチパネルなどで構成される。操作部9においてはコピー機能の設定状態や画像処理装置150の状態等を表示し、タッチパネル等により設定の変更が可能である。システム制御部100は、制御プログラム等に基づいてテムバス4に接続されるスキャナ部6で読み取られたデータを、印刷部(プリンタエンジン)8に出力情報としての画像信号を出力する。システム制御部100において、コピー機能を実現する制御プログラムは、ROM3または外部メモリ11に格納されおり、RAM2に読み出されて、CPU1によって実行される。
【0012】
なお、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、本発明を適用できることは言うまでもない。また、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、LAN,WAN等のネットワークを介して接続が為され処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0013】
図2は、画像処理装置150のコピー機能において、付加情報を印字する機能を実現する制御プログラムの構成図である。本制御プログラムは、画像読取部201、制御部202、空白領域検出部203、共通空白領域検出部204、付加描画部205、印刷処理部206で構成される。
【0014】
本実施例における付加情報印字処理について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3のフローチャートに係る制御プログラムは、ROM3または外部メモリ11に格納されており、RAM2に読み出され、CPU1によって実行される。ここでは、一例として図4に示すような3ページで構成された原稿データを両面で複写して、さらに付加情報として日付を印字する際の処理について説明する。付加情報印字処理は、ユーザが操作部9にて指示することに応じて実行される。
S301のステップで、制御部202が画像読取部201を介して、スキャナ部6にセットされた原稿の全てのページをスキャンし、画像データを取得する。S302で空白領域検出部203が制御部202を介してS301のステップで取得した1ページ目の画像データを取得する。次に、空白領域検出部203が、S303のステップで前記S302のステップで取得した画像データの空白領域を検出する。すると、図5の1ページ目の画像の網掛け部分に示すような空白領域が検出される。S304のステップでは、空白領域検出部203が、前記S303のステップで検出された空白領域情報をRAM2または、外部メモリ11等に一旦格納する。S305のステップでは、制御部202が前記S301でスキャンした原稿が2ページ以上か否かを判断し、2ページ以上と判断された場合、S306のステップに進む。一方、1ページと判断された場合には、S315のステップに進む。
【0015】
S306のステップでは、空白領域検出部203が制御部202を介して前記S301のステップで取得した次のページの画像データを取得する。次に、S307のステップで、空白領域検出部203が前記S306のステップで取得した画像データの空白領域を検出し、S308のステップに進む。S308のステップでは、共通空白領域検出部204が、操作部9で指示された両面印刷設定を判断し、両面設定が有効であれば、S309のステップに進み、両面が無効であれば、S310のステップに進む。S309のステップでは、共通空白領域検出部204が、操作部9で指示された両面印刷のとじ位置を判断する。前記S309のステップにて、左とじもしくは右とじと判断された場合には、S311のステップに進む。S311のステップでは、共通空白領域検出部204が、表面に印字される画像データと裏面に印字される画像データで、原点の位置を左右対称にした上で、各ページ共通の空白領域を検出する。図5に示すように、表面となる1ページ目と3ページ目では左上を原点とし、裏面となる2ページ目では右上を原点とする。S311のステップで共通空白領域検出部204が各ページ共通の空白領域を検出した結果、図6の網掛け部分で示すような共通の空白領域A、B,Cが得られる。
【0016】
一方、前記S309において、上とじもしくは下とじと判断された場合、S312のステップに進む。S312のステップでは、共通空白領域検出部204が、表面に印字される画像データと裏面に印字される画像データで、原点の位置を上下対称にした上で、各ページ共通の空白領域を検出する。図8に示すように、表面となる1ページ目と3ページ目では左上を原点とし、裏面となる2ページ目では左下を原点とする。S312のステップで共通空白領域検出部204が各ページ共通の空白領域を検出した結果、図9の網掛け部分で示すような共通の空白領域A?、B?が得られる。
【0017】
また、前記S308のステップで両面設定が無効と判断された場合は、S310のステップに進み、全てのページにおいて同じ原点で共通の空白領域を検出する。
【0018】
S313のステップでは共通空白領域検出部204が前記S310、S311、S312の各ステップにて検出された共通の空白領域情報をRAM2に一旦格納する。次にS314のステップでは、制御部202が現在のページが最後のページか否かを判断する。前記S314のステップにて、最後のページである判断された場合には、S315のステップに進み、最後のページでないと判断された場合には、S306のステップに戻り、再びS306からS314の処理を繰り返す。
【0019】
S315のステップにおいては、共通空白領域検出部204がとじ位置とは反対側の領域を優先的に付加情報の印字位置を決定する。次にS316のステップでは、付加描画部205が前記S315のステップにて決定した印字位置に、付加情報を描画する。さらに、S317のステップで印刷処理部206が前記S316のステップで付加情報を描画した後の画像の印刷を実行する。本実施例において、操作部9にて両面印刷で左とじが指示されている場合の印字結果を図7に示す。図6の共通の空白領域A、B、Cのうちとじ位置とは反対側の共通の空白領域Bに日付が印字される結果となる。また、操作部9にて両面印刷で上とじが指示されている場合の印字結果を図10に示す。図9の共通の空白領域A’、B’のうち、とじ位置とは反対側の共通の空白領域B’に日付が印字される結果となる。
【0020】
以上の処理により、両面印刷時に表面と裏面で対称となる原点を元に検出された共通の空白領域に付加情報を印字することで、印字結果を見開いた際の付加情報の視認性に優れた結果を得ることができる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、コピー対象の画像に付加情報を印字するための画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
原稿をコピーする場合に、ページ番号や日付等の付加情報をページの四隅、上部、下部などの位置に同時に印字することがある。通常、ページ番号・日付等の付加情報は、操作部上で指示した特定の位置(左上・右上など)に印字される。しかしながら、原稿のコンテンツの描画データによっては、付加情報と重なって印字されてしまうことがある。コピー機能を実現する複合機によっては、付加情報の印字位置を微調整してコンテンツと重ならないようにすることも可能だが、一度印刷した後で再調整する必要があるため、無駄な印刷が発生する上、何度も印刷するのはわずらわしい。
【0003】
従来から空白領域を検出し、検出された共通の空白領域に付加情報を印字する技術が開示されている。(例えば、特許文献1参照。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−221282号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図11は従来技術によって、検出されたページ間で共通の空白領域に付加情報を印字した結果を示したものである。図11において、付加情報Aが各ページで同じ描画位置に付加情報が印字されている。片面印刷であれば、ページを見開いた場合でも視認性がよい。しかしながら、両面印刷の場合に、ページを見開いた際に確認できる付加情報の位置が必ずしも最良の結果とならないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
複数ページからなる原稿の全てのページの空白領域を検出する検出手段(203)と、
前記検出手段により検出された各ページの空白領域で共通の空白領域を取得する取得手段(204)と、
前記取得手段によって取得された共通の空白領域に指定された付加情報を描画する描画手段(205)と、
前記取得手段で共通の空白領域を算出する際に、印刷設定に応じてページ毎に基準となる座標を変更する(S308、S309)ことを特徴とする画像処理装置。
【発明の効果】
【0007】
文書中の描画データの邪魔をすることなく、付加情報を印字することができ、かつ両面印刷時にも視認性に優れた結果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】画像処理装置の構成図
【図2】画像処理装置のソフトウェア構成図
【図3】画像処理装置の付加情報印字処理のフローチャート
【図4】付加情報印字処理の対象となる原稿画像の一例
【図5】空白領域検出結果の一例
【図6】共通の空白領域検出結果の一例
【図7】本実施例における付加情報印字結果の一例
【図8】空白領域検出結果の一例
【図9】共通の空白領域検出結果の一例
【図10】本実施例における付加情報印字結果の一例
【図11】従来技術における付加情報印字結果の一例
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
【実施例1】
【0010】
本発明に係る画像処理装置の一実施形態について説明する。図1は画像処理装置150の構成例を示している。画像処理装置150は、システム制御部100、スキャナ部6、印刷部8、操作部9、外部メモリ11で構成されている。画像処理装置150は、原稿を読み取って、記録紙上に複写するコピー機能を備える。さらに、原稿を複写する際に、日付やページ数などの付加情報を印字する機能を備える。
【0011】
スキャナ部6は、ADF(オートドキュメントフィーダ)などに置かれた原稿を光学的に読み取って、画像データに変換する。印刷部8は、電子写真プロセスを用いたレーザプリンタとして構成され、スキャン部6で読み取った画像を記録紙に印字する。操作部9は、液晶パネル等の表示装置や操作ボタンやタッチパネルなどで構成される。操作部9においてはコピー機能の設定状態や画像処理装置150の状態等を表示し、タッチパネル等により設定の変更が可能である。システム制御部100は、制御プログラム等に基づいてテムバス4に接続されるスキャナ部6で読み取られたデータを、印刷部(プリンタエンジン)8に出力情報としての画像信号を出力する。システム制御部100において、コピー機能を実現する制御プログラムは、ROM3または外部メモリ11に格納されおり、RAM2に読み出されて、CPU1によって実行される。
【0012】
なお、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、本発明を適用できることは言うまでもない。また、特に断らない限り、本発明の機能が実行されるのであれば、LAN,WAN等のネットワークを介して接続が為され処理が行われるシステムであっても本発明を適用できることは言うまでもない。
【0013】
図2は、画像処理装置150のコピー機能において、付加情報を印字する機能を実現する制御プログラムの構成図である。本制御プログラムは、画像読取部201、制御部202、空白領域検出部203、共通空白領域検出部204、付加描画部205、印刷処理部206で構成される。
【0014】
本実施例における付加情報印字処理について図3のフローチャートを用いて説明する。なお、図3のフローチャートに係る制御プログラムは、ROM3または外部メモリ11に格納されており、RAM2に読み出され、CPU1によって実行される。ここでは、一例として図4に示すような3ページで構成された原稿データを両面で複写して、さらに付加情報として日付を印字する際の処理について説明する。付加情報印字処理は、ユーザが操作部9にて指示することに応じて実行される。
S301のステップで、制御部202が画像読取部201を介して、スキャナ部6にセットされた原稿の全てのページをスキャンし、画像データを取得する。S302で空白領域検出部203が制御部202を介してS301のステップで取得した1ページ目の画像データを取得する。次に、空白領域検出部203が、S303のステップで前記S302のステップで取得した画像データの空白領域を検出する。すると、図5の1ページ目の画像の網掛け部分に示すような空白領域が検出される。S304のステップでは、空白領域検出部203が、前記S303のステップで検出された空白領域情報をRAM2または、外部メモリ11等に一旦格納する。S305のステップでは、制御部202が前記S301でスキャンした原稿が2ページ以上か否かを判断し、2ページ以上と判断された場合、S306のステップに進む。一方、1ページと判断された場合には、S315のステップに進む。
【0015】
S306のステップでは、空白領域検出部203が制御部202を介して前記S301のステップで取得した次のページの画像データを取得する。次に、S307のステップで、空白領域検出部203が前記S306のステップで取得した画像データの空白領域を検出し、S308のステップに進む。S308のステップでは、共通空白領域検出部204が、操作部9で指示された両面印刷設定を判断し、両面設定が有効であれば、S309のステップに進み、両面が無効であれば、S310のステップに進む。S309のステップでは、共通空白領域検出部204が、操作部9で指示された両面印刷のとじ位置を判断する。前記S309のステップにて、左とじもしくは右とじと判断された場合には、S311のステップに進む。S311のステップでは、共通空白領域検出部204が、表面に印字される画像データと裏面に印字される画像データで、原点の位置を左右対称にした上で、各ページ共通の空白領域を検出する。図5に示すように、表面となる1ページ目と3ページ目では左上を原点とし、裏面となる2ページ目では右上を原点とする。S311のステップで共通空白領域検出部204が各ページ共通の空白領域を検出した結果、図6の網掛け部分で示すような共通の空白領域A、B,Cが得られる。
【0016】
一方、前記S309において、上とじもしくは下とじと判断された場合、S312のステップに進む。S312のステップでは、共通空白領域検出部204が、表面に印字される画像データと裏面に印字される画像データで、原点の位置を上下対称にした上で、各ページ共通の空白領域を検出する。図8に示すように、表面となる1ページ目と3ページ目では左上を原点とし、裏面となる2ページ目では左下を原点とする。S312のステップで共通空白領域検出部204が各ページ共通の空白領域を検出した結果、図9の網掛け部分で示すような共通の空白領域A?、B?が得られる。
【0017】
また、前記S308のステップで両面設定が無効と判断された場合は、S310のステップに進み、全てのページにおいて同じ原点で共通の空白領域を検出する。
【0018】
S313のステップでは共通空白領域検出部204が前記S310、S311、S312の各ステップにて検出された共通の空白領域情報をRAM2に一旦格納する。次にS314のステップでは、制御部202が現在のページが最後のページか否かを判断する。前記S314のステップにて、最後のページである判断された場合には、S315のステップに進み、最後のページでないと判断された場合には、S306のステップに戻り、再びS306からS314の処理を繰り返す。
【0019】
S315のステップにおいては、共通空白領域検出部204がとじ位置とは反対側の領域を優先的に付加情報の印字位置を決定する。次にS316のステップでは、付加描画部205が前記S315のステップにて決定した印字位置に、付加情報を描画する。さらに、S317のステップで印刷処理部206が前記S316のステップで付加情報を描画した後の画像の印刷を実行する。本実施例において、操作部9にて両面印刷で左とじが指示されている場合の印字結果を図7に示す。図6の共通の空白領域A、B、Cのうちとじ位置とは反対側の共通の空白領域Bに日付が印字される結果となる。また、操作部9にて両面印刷で上とじが指示されている場合の印字結果を図10に示す。図9の共通の空白領域A’、B’のうち、とじ位置とは反対側の共通の空白領域B’に日付が印字される結果となる。
【0020】
以上の処理により、両面印刷時に表面と裏面で対称となる原点を元に検出された共通の空白領域に付加情報を印字することで、印字結果を見開いた際の付加情報の視認性に優れた結果を得ることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数ページからなる原稿の全てのページの空白領域を検出する検出手段(203)と、
前記検出手段により検出された各ページの空白領域で共通の空白領域を取得する取得手段(204)と、
前記取得手段によって取得された共通の空白領域に指定された付加情報を描画する描画手段(205)と、
前記取得手段で共通の空白領域を算出する際に、印刷設定に応じてページ毎に基準となる座標を変更する(S308、S309)ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記取得手段で取得された共通の空白領域において、とじ位置とは異なる空白領域を優先的に付加情報の印字位置として決定する決定手段(S315)をさらに有することを特徴とする前記請求項1記載の画像処理装置。
【請求項1】
複数ページからなる原稿の全てのページの空白領域を検出する検出手段(203)と、
前記検出手段により検出された各ページの空白領域で共通の空白領域を取得する取得手段(204)と、
前記取得手段によって取得された共通の空白領域に指定された付加情報を描画する描画手段(205)と、
前記取得手段で共通の空白領域を算出する際に、印刷設定に応じてページ毎に基準となる座標を変更する(S308、S309)ことを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記取得手段で取得された共通の空白領域において、とじ位置とは異なる空白領域を優先的に付加情報の印字位置として決定する決定手段(S315)をさらに有することを特徴とする前記請求項1記載の画像処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−78045(P2011−78045A)
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−230191(P2009−230191)
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年4月14日(2011.4.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月2日(2009.10.2)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】
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