説明

画像処理装置

【課題】ゲインの変動による調整誤差が低減されたシェーディング補正によって、高い品質の画像を得ることを可能とする画像処理装置を提供すること。
【解決手段】実施形態によれば、画像処理装置は、シェーディング補正部13を有する。シェーディング補正部13は、被写体像をシェーディング補正する。シェーディング補正部13は、被写体像の撮像のための露出情報に応じて算出されたシェーディング補正用パラメータを用いてシェーディング補正を実施する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、画像処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯電話機に搭載されているカメラモジュールは、本来の光学性能を充実させること以上に、低コスト化、小型化、薄型化の促進を重視する傾向が見られる。レンズの光学性能に応じて生じる、例えば画像の周辺部分の光量減少や、部分的な色付き等に対しては、例えば、画像処理におけるシェーディング補正や色付き補正等の措置が取られている。また、画素の微細化による感度低下に伴い、低照度下でのセンサ出力に対してゲインを大きくすることが多くなっている。従来の画像処理では、所定の輝度や色温度を想定して、周辺部分の光量減少や色付きに対応する調整を実施している。調整の手法としては、画面の複数のポイントについて決定したデジタルゲイン、ポイント間の位置についてはその線形補間により決定したデジタルゲインを用いる方法、所望のn次関数を用いる方法等が知られている。
【0003】
所定の輝度を想定したシェーディング補正や色付き補正を実施する場合、低照度環境下においてゲインを高くする場合に、ゲインに応じて調整誤差が増大され、補正の精度が低下することとなる。低照度に照準を置いたシェーディング補正とする場合は、量子化誤差等が補正に影響することで、明るい場合にて調整誤差が増大することとなる。センサ面における結像特性は光の波長によって変化するため、色温度が変動した場合には、色付き補正に誤差が生じる場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−237998号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の一つの実施形態は、ゲインの変動による調整誤差が低減されたシェーディング補正によって、高い品質の画像を得ることを可能とする画像処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一つの実施形態によれば、画像処理装置は、シェーディング補正部を有する。前記シェーディング補正部は、被写体像をシェーディング補正する。前記シェーディング補正部は、前記被写体像の撮像のための露出情報に応じて算出されたシェーディング補正用パラメータを用いて前記シェーディング補正を実施する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】第1の実施形態の画像処理装置を適用したカメラモジュールのブロック図。
【図2】シェーディング補正部によるシェーディング補正の手法について説明する図。
【図3】シェーディング補正のための補正量の誤差とゲインとの関係を表した図。
【図4】シェーディング補正部の詳細を示すブロック図。
【図5】画像における部分的な色付きの発生について説明する図。
【図6】第2の実施形態の画像処理装置に適用されるシェーディング補正部のブロック図。
【図7】シェーディング補正の基準位置とゲインとの関係を表した図。
【図8】第3の実施形態の画像処理装置に適用されるシェーディング補正部のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる画像処理装置を詳細に説明する。なお、これらの実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0009】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の画像処理装置を適用したカメラモジュールのブロック図である。カメラモジュールは、画像処理装置1、撮像レンズ2、センサ部3及びAD変換部4を備える。撮像レンズ2は、被写体からの光を取り込み、センサ部3に被写体像を結像させる。
【0010】
センサ部3は、被写体からの光を信号電荷に変換することにより、被写体像を撮像する。センサ部3は、赤色(R)、緑色(G)、青色(B)の信号値をベイヤー配列に対応する順序で取り込み、アナログ信号を生成する。AD変換部4は、センサ部3からのアナログ信号をデジタル信号に変換する(AD変換)。
【0011】
画像処理装置1は、AD変換部4からのデジタル画像信号に対して、以下に説明する種々の画像処理を施す。
ラインメモリ10は、AD変換部4からのデジタル画像信号を一時的に貯える。キズ補正部11及びノイズキャンセル部12は、ラインメモリ10を共用する。キズ補正部11は、センサ部3において正常に機能していない画素によるデジタル画像信号の欠損部分(キズ)を補正するためのキズ補正を、ラインメモリ10からのデジタル画像信号に対して実施する。ノイズキャンセル部12は、ノイズを低減させるためのノイズキャンセル処理を実施する。
【0012】
デジタルアンプ(AMP)係数回路14は、後述するAWB/AE演算部18で算出された係数と、シェーディング補正部13で算出された補正量とを基にしてデジタルAMP係数を算出し、キズ補正部11及びノイズキャンセル部12での処理を経たデジタル画像信号にデジタルAMP係数を乗算する。
【0013】
ラインメモリ15は、デジタルAMP係数回路14からのデジタル画像信号を一時的に貯える。画素補間部16は、ラインメモリ15からベイヤー配列の順序で伝達されてくるデジタル画像信号に対して、補間処理(デモザイク処理)を実施し、不足色成分の信号レベルを生成する。カラーマトリクス部17は、色再現性を得るためのカラーマトリクス演算処理(色再現性処理)を実施する。
【0014】
ガンマ補正部20は、画像の階調を補正するためのガンマ補正を実施する。YUV変換部21は、R、G、Bの感度信号から輝度(Y)信号及び色差(UV)信号を生成することにより、画像信号をRGB形式からYUV形式(例えば、YUV422など)へ変換する。ラインメモリ22は、YUV変換部21からのY信号及びUV信号を一時的に貯える。輪郭強調部23は、センサ部3による撮像条件及び各画素の位置に基づいて算出した補正係数を用いて、ラインメモリ22からのY信号を対象とする輪郭強調処理を実施する。
【0015】
AWB/AE演算部18は、自動ホワイトバランス(Auto White Balance;AWB)調整、自動露出(Auto Exposure;AE)調整のための各係数を算出する。シェーディング補正部13は、被写体像をシェーディング補正するための補正量を算出する。
【0016】
図2は、シェーディング補正部によるシェーディング補正の手法について説明する図である。シェーディング補正部13は、二次関数を使用してシェーディング補正を実施する。ここでは、シェーディング補正部13により補正量を算出するための計算式を、1+Ax+Byとする。この式は、放物線の回転により得られる放物面を表している。xは水平(H)方向の位置、yは垂直(V)方向の位置をそれぞれ表すものとする。
【0017】
シェーディング補正用パラメータであるパラメータA、Bは、x軸及びy軸で分けられた象限ごとに設定されるものとする。パラメータA、Bは、例えば、第1象限では(A,B)=(d,b)、第2象限では(A,B)=(a,b)、第3象限では(A,B)=(a,c)、第4象限では(A,B)=(d,c)と設定されている。
【0018】
図3は、シェーディング補正のための補正量の誤差とゲインとの関係を表した図である。ここでは、計算によって求められた補正量を実線の曲線、レンズ系の光学特性を破線の曲線でそれぞれ表している。図2を参照して説明する計算式による補正量とレンズ系の光学特性との乖離量は、ゲインの倍率を上げるとともに倍増することとなる。輝度によらず一定のパラメータを使用するシェーディング補正の場合、例えば図3(a)に示す通常の照度環境下を標準とすると、例えば図3(b)に示すように低照度環境下においてゲインを高くする場合に、ゲインに応じて調整誤差の増大を招くこととなる。低照度に照準を置いたシェーディング補正とする場合は、量子化誤差等が補正に影響することで、照準より明るい環境下にて調整誤差が増大することとなる。
【0019】
図4は、シェーディング補正部の詳細を示すブロック図である。シェーディング補正部13には、V同期信号、H同期信号、AE情報が入力される。AE情報は、被写体像の撮像のための露出情報であって、AWB/AE演算部18で算出される。輝度情報判定部31は、AE情報から被写体像の輝度情報を判定する。
【0020】
シェーディング補正部13は、象限ごとのシェーディング補正用パラメータの設定値を保持する。例えば、パラメータaについては、3段階の輝度レベル1、2、3に対応して、設定値a1、a2、a3が設定されている。パラメータbについては、3段階の輝度レベル1、2、3に対応して、設定値b1、b2、b3が設定されている。パラメータcについては、3段階の輝度レベル1、2、3に対応して、設定値c1、c2、c3が設定されている。パラメータdについては、3段階の輝度レベル1、2、3に対応して、設定値d1、d2、d3が設定されている。なお、各パラメータの設定値は3段階の輝度レベルに対応して設定されたものである場合に限られず、複数の輝度レベルに対応して設定されたものであれば良いものとする。
【0021】
シェーディング補正部13は、H同期信号を基にして、H方向についての象限を識別する。H同期信号が入力される3つのセレクタは、H同期信号に応じて、パラメータaについての設定値(a1、a2、a3)と、パラメータdについての設定値(d1、d2、d3)とのいずれかを選択する。線形補間部32は、輝度情報判定部31からの輝度情報に応じて、セレクタからの出力を適宜選択して線形補間処理を実施する。
【0022】
例えば、3つのセレクタにてパラメータaについての設定値が選択された場合において、輝度情報判定部31で判定された輝度レベルY’が輝度レベル1及び2の間であったとする。輝度レベルY’を0〜256の数値で正規化した場合、線形補間式は、輝度レベル1に対応する設定値a1と輝度レベル2に対応する設定値a2とを用いて、{(256−Y’)×a1+Y’×a2}/256と求められる。線形補間部32で算出された値Aは、xの係数とされる。
【0023】
シェーディング補正部13は、V同期信号を基にして、V方向についての象限を識別する。V同期信号が入力される3つのセレクタは、V同期信号に応じて、パラメータbについての設定値(b1、b2、b3)と、パラメータcについての設定値(c1、c2、c3)とのいずれかを選択する。線形補間部33は、輝度情報判定部31からの輝度情報に応じて、セレクタからの出力を適宜選択して、線形補間部32と同様にして線形補間処理を実施する。線形補間部33で算出された値Bは、yの係数とされる。
【0024】
このように、シェーディング補正部13は、予め保持する設定値を輝度情報に応じて補間処理することによってシェーディング補正用パラメータを算出する。シェーディング補正部13は、Ax及びByの加算を経て補正量を算出する。シェーディング補正部13で算出された補正量は、RAW画像の信号レベルに乗算される。その乗算値は、RAW画像の信号レベルに加算される。以上により、シェーディング補正部13は、AE情報に応じて算出されたシェーディング補正用パラメータを用いてシェーディング補正を実施する。
【0025】
画像処理装置1は、AE情報に応じたシェーディング補正により、輝度によって異なるシェーディング特性の影響を低減させ、ゲインの高低に関わらず調整誤差の増大を抑制する。これにより、ゲインの変動による調整誤差が低減されたシェーディング補正によって、高い品質の画像を得ることができる。
【0026】
ここで、第1の実施形態の変形例として、シェーディング補正部13は、被写体像の色温度情報を判定し、色温度情報に応じてシェーディング補正用パラメータを調整することとしても良い。この場合、シェーディング補正部13は、複数の色温度レベルに応じて設定された設定値を予め保持し、色温度情報に応じて設定値を補間処理することによってシェーディング補正量を算出することとしてもよい。
【0027】
図5は、画像における部分的な色付きの発生について説明する図である。部分的な色付きは、R光、G光、B光でレンズ系の光学特性が異なることから生じる。センサ面におけるレンズ系の結像特性は、光の波長によって変化することとなる。所定の色温度を想定した色付き補正を実施する場合に、色温度の変動による光学特性の部分的なずれが、調整誤差となって生じることがある。
【0028】
画像処理装置1は、AE情報に応じた色付き補正により、色温度によって異なる光学特性の影響を低減させ、色温度の高低に関わらず調整誤差の増大を抑制する。これにより、色温度の変動による調整誤差が低減された色付き補正によって、高い品質の画像を得ることができる。
【0029】
(第2の実施形態)
図6は、第2の実施形態の画像処理装置に適用されるシェーディング補正部のブロック図である。シェーディング補正部40は、被写体像の撮像のための露出情報に応じて、二次元方向におけるシェーディング補正の基準とする中心位置(以下、適宜「基準位置」と称する)を調整する。第1の実施形態と重複する説明は適宜省略する。
【0030】
図7は、シェーディング補正の基準位置とゲインとの関係を表した図である。図7(a)に示すように、補正量の曲線がある程度の曲率を持つような場合は、基準位置とする中心を比較的容易に把握することができる。一方、ゲインを変化させ、図7(b)に示すように補正量の曲線の曲率を小さくするに従って、基準位置とする中心を把握することが困難となり、レンズ系の光学特性とのずれが生じ易くなる。
【0031】
輝度情報判定部41は、露出情報であるAE情報から、被写体像の輝度情報を判定する。シェーディング補正部40は、基準位置とするx座標及びy座標の設定値を保持する。例えば、x座標については、3段階の輝度レベル1、2、3に対応して、設定値x1、x2、x3が設定されている。y座標については、3段階の輝度レベル1、2、3に対応して、設定値y1、y2、y3が設定されている。なお、各座標の設定値は3段階の輝度レベルに対応して設定されたものである場合に限られず、複数の輝度レベルに対応して設定されたものであれば良いものとする。
【0032】
線形補間部42は、輝度情報判定部41からの輝度情報に応じて、設定値y1、y2、y3を適宜選択して線形補間処理を実施する。線形補間部42は、補間処理により、輝度情報に応じた基準位置のy座標を算出する。線形補間部43は、輝度情報判定部41からの輝度情報に応じて、設定値x1、x2、x3を適宜選択して線形補間処理を実施する。線形補間部43は、補間処理により、輝度情報に応じた基準位置のx座標を算出する。
【0033】
カウンタ調整部44は、V方向における有効画素数の中心値と、線形補間部42で算出されたy座標とが一致するように、V同期信号を調整する。カウンタ調整部45は、H方向における有効画素数の中心値と、線形補間部43で算出されたx座標とが一致するように、H同期信号を調整する。
【0034】
パラメータ設定部46は、カウンタ調整部45で調整されたH同期信号を基にして、H方向についての象限を識別する。パラメータ設定部46は、識別した象限に応じて、パラメータaとパラメータdとのいずれかを選択する。パラメータ設定部46で設定されたパラメータは、値Aとして出力され、xの係数とされる。
【0035】
パラメータ設定部47は、カウンタ調整部44で調整されたV同期信号を基にして、V方向についての象限を識別する。パラメータ設定部47は、識別した象限に応じて、パラメータbとパラメータcとのいずれかを選択する。パラメータ設定部47で設定されたパラメータは、値Bとして出力され、yの係数とされる。
【0036】
このように、シェーディング補正部40は、予め保持する設定値を輝度情報に応じて補間処理することによって基準位置を決定する。シェーディング補正部40は、Ax及びByの加算を経て補正量を算出する。シェーディング補正部40で算出された補正量は、RAW画像の信号レベルに乗算される。その乗算値は、RAW画像の信号レベルに加算される。以上により、シェーディング補正部40は、AE情報に応じて基準位置を調整し、シェーディング補正を実施する。
【0037】
画像処理装置1は、AE情報に応じた基準位置の調整により、ゲインの高低に関わらず調整誤差を抑制する。これにより、ゲインの変動による調整誤差が低減されたシェーディング補正によって、高い品質の画像を得ることができる。シェーディング補正部40は、複数の色温度レベルに応じて設定された設定値を予め保持し、色温度情報に応じて設定値を補間処理することによって基準位置を決定することとしてもよい。
【0038】
(第3の実施形態)
図8は、第3の実施形態の画像処理装置に適用されるシェーディング補正部のブロック図である。本実施形態のシェーディング補正部50は、第1の実施形態のシェーディング補正部13の構成要素と、第2の実施形態のシェーディング補正部40の構成要素とを併せ持つ。上記の実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0039】
シェーディング補正部50は、基準位置とするx座標及びy座標の設定値、象限ごとのシェーディング補正用パラメータの設定値を保持する。輝度情報判定部51は、露出情報であるAE情報から、被写体像の輝度情報を判定する。線形補間部42は、輝度情報判定部51からの輝度情報に応じた補間処理により、基準位置のy座標を算出する。線形補間部43は、輝度情報判定部51からの輝度情報に応じた補間処理により、基準位置のx座標を算出する。
【0040】
カウンタ調整部45での調整を経たH同期信号が入力される3つのセレクタは、カウンタ調整部45からのH同期信号に応じてH方向についての象限を識別し、パラメータaについての設定値(a1、a2、a3)と、パラメータdについての設定値(d1、d2、d3)とのいずれかを選択する。線形補間部32は、輝度情報判定部51からの輝度情報に応じて、セレクタからの出力を適宜選択して線形補間処理を実施する。
【0041】
カウンタ調整部44での調整を経たV同期信号が入力される3つのセレクタは、カウンタ調整部44からのV同期信号に応じてV方向についての象限を識別し、パラメータbについての設定値(b1、b2、b3)と、パラメータcについての設定値(c1、c2、c3)とのいずれかを選択する。線形補間部33は、輝度情報判定部51からの輝度情報に応じて、セレクタからの出力を適宜選択して線形補間処理を実施する。
【0042】
画像処理装置1は、AE情報に応じたシェーディング補正、基準位置の調整により、輝度によって異なるシェーディング特性の影響を低減させ、ゲインの高低に関わらず調整誤差の増大を抑制する。これにより、ゲインの変動による調整誤差が低減されたシェーディング補正によって、高い品質の画像を得ることができる。
【0043】
シェーディング補正部50は、被写体像の色温度情報を判定し、色温度情報に応じてシェーディング補正用パラメータを調整することとしても良い。画像処理装置1は、AE情報に応じた色付き補正により、色温度によって異なる光学特性の影響を低減させ、色温度の高低に関わらず調整誤差の増大を抑制する。これにより、色温度の変動による調整誤差が低減された色付き補正によって、高い品質の画像を得ることができる。
【0044】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0045】
1 画像処理装置、13、40、50 シェーディング補正部、31、41、51 輝度情報判定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被写体像をシェーディング補正するシェーディング補正部を有し、
前記シェーディング補正部は、前記被写体像の撮像のための露出情報に応じて算出されたシェーディング補正用パラメータを用いて前記シェーディング補正を実施することを特徴とする画像処理装置。
【請求項2】
前記シェーディング補正部は、前記露出情報から前記被写体像の輝度情報を判定する輝度情報判定部を有し、前記輝度情報に応じて前記シェーディング補正用パラメータを算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
【請求項3】
前記シェーディング補正部は、予め保持する設定値を前記輝度情報に応じて補間処理することによって前記シェーディング補正用パラメータを算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
【請求項4】
前記シェーディング補正部は、前記被写体像の色温度情報を判定し、前記色温度情報に応じて前記シェーディング補正用パラメータを調整することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像処理装置。
【請求項5】
被写体像をシェーディング補正するシェーディング補正部を有し、
前記シェーディング補正部は、前記被写体像の撮像のための露出情報に応じて、二次元方向における前記シェーディング補正の基準とする中心位置を調整することを特徴とする画像処理装置。
【請求項6】
自動ホワイトバランス調整及び自動露出調整のための各係数を算出する自動ホワイトバランス/自動露出演算部と、
デジタルアンプ係数を算出するデジタルアンプ係数回路と、をさらに有し、
前記シェーディング補正部は、前記自動ホワイトバランス/自動露出演算部からの出力に応じて、前記シェーディング補正のための補正量を算出し、
前記デジタルアンプ係数回路は、前記自動ホワイトバランス/自動露出演算部で算出された係数と、前記シェーディング補正部で算出された補正量とを基にして前記デジタルアンプ係数を算出し、画像信号に前記デジタルアンプ係数を乗算することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像処理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−100157(P2012−100157A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−247641(P2010−247641)
【出願日】平成22年11月4日(2010.11.4)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】