説明

画像出力装置、画像出力方法及びプログラム

【課題】興趣に富む画像表示を行う。
【解決手段】画像表示装置100であって、位置情報が関連付けられた画像を記録する記録媒体5と、移動体の移動量を取得する移動量取得部6と、取得された移動量に基づいて、所定位置を基準とする所定の距離範囲を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する範囲特定情報生成部8と、生成された範囲特定情報に基づいて、記録媒体5に記録されている画像の中から、所定の距離範囲内の位置情報が関連付けられた画像を出力画像として特定する画像特定部9と、特定された出力画像を出力させる表示制御部10と、を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像出力装置、画像出力方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の画像をランダム、ファイル名順、作成日時順等の所定の順序に従ってスライドショー表示する画像表示装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−193358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記画像表示装置は、所定のフォルダ等に格納された全ての画像データを表示対象として表示するため、画像データ個々について事前の操作無しに表示/不表示を設定することはできなかった。
【0005】
そこで、本発明は、興趣に富む画像表示を行うことができる画像出力装置、画像出力方法又はプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の画像出力装置は、
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段と、移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得手段と、この移動量取得手段により取得された前記移動情報から距離を算出する算出手段と、所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成手段と、この生成手段により生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断手段と、この判断手段によって出力すると判断された画像を出力する制御手段と、を備えたことを特徴としている。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像出力装置において、
当該装置本体の存する位置に係る位置情報を取得する位置取得手段を更に備え、前記生成手段は、前記位置取得手段により取得された位置情報に基づいて、当該装置本体の存する位置を前記所定位置として前記範囲特定情報を生成することを特徴としている。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像出力装置において、
前記生成手段は、前記移動情報取得手段により取得された移動情報が複数ある場合には、これらの移動情報による算出結果を積算した距離に基づいて、前記範囲特定情報を生成することを特徴としている。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の画像出力装置において、
前記画像に関連付けられた位置情報は、当該画像が撮像された位置に係る情報であることを特徴としている。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像出力装置において、
前記移動情報取得手段は、前記移動体の移動量を検出する所定の外部機器から前記移動体の移動量を示す移動情報を取得することを特徴としている。
【0011】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の画像出力装置において、
当該装置本体の移動量を検出する移動量検出手段を更に備え、前記移動情報取得手段は、当該装置本体の移動を示す情報を取得することを特徴としている。
【0012】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の何れか一項に記載の画像出力装置において、
前記生成手段により生成された範囲特定情報に基づいて、位置情報が関連付けられた画像を外部から取得する画像取得手段を更に備え、前記制御手段は、前記画像取得手段によって取得された前記出力画像を出力することを特徴としている。
【0013】
請求項8に記載の発明の画像出力方法は、
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段を備える画像出力装置を用いた画像出力方法であって、移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得処理と、取得された前記移動情報から距離を算出する算出処理と、所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成処理と、生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断処理と、出力すると判断された画像を出力する制御処理と、を含むことを特徴としている。
【0014】
請求項9に記載の発明のプログラムは、
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段を備える画像出力装置のコンピュータを、移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得手段、この移動量取得手段により取得された前記移動情報から距離を算出する算出手段、所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成手段、この生成手段により生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断手段、この判断手段によって出力すると判断された画像を出力する制御手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、興趣に富む画像表示を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明を適用した一実施形態の画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の画像表示装置による画像表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
【図3】図1の画像表示装置が取得した移動体の移動量と、移動体の移動量から算出した距離との対応関係を示す図である。
【図4】図1の画像表示装置の設置位置を中心として、所定距離を半径とする円形の領域を示す図である。
【図5】変形例の画像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明について、図面を用いて具体的な態様を説明する。ただし、発明の範囲は、図示例に限定されない。
図1は、本発明を適用した一実施形態の画像表示装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0018】
本実施形態の画像表示装置100は、移動体の移動量に基づいて所定位置を基準とする所定の距離範囲を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成し、生成した範囲特定情報に基づいて、当該所定の距離範囲内の位置情報が関連付けられた画像を出力画像として特定して出力する。
具体的には、画像表示装置100は、例えば卓上に設置されるデジタルフォトフレーム等であり、図1に示すように、中央制御部1と、操作入力部2と、メモリ3と、記録媒体制御部4と、記録媒体5と、移動量取得部6と、位置情報取得部7と、範囲特定情報生成部8と、画像特定部9と、表示制御部10と、表示部11とを備えている。また、画像表示装置100は、外部の移動量検出装置300が接続可能となっている。
【0019】
中央制御部1は、画像表示装置100の各部を制御するものである。具体的には、中央制御部1は、図示は省略するが、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)を備え、画像表示装置100用の各種処理プログラムに従って各種動作を行う。
【0020】
操作入力部2は、画像表示装置100に対して各種指示を入力するためのものである。具体的には、文字、数値等を入力するためのデータ入力キーや、データの選択操作等を行うための上下左右移動キーや各種機能キー等によって構成される操作部を備えている。中央制御部1は、操作入力部2から出力され入力された操作信号に従って所定の動作を各部に実行させる。
【0021】
メモリ3は、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等により構成され、中央制御部1、記録媒体制御部4、移動量取得部6、位置情報取得部7、範囲特定情報生成部8、画像特定部9等によって処理されるデータ等を一時的に記憶する。
【0022】
記録媒体制御部4は、例えば、不揮発性メモリ(フラッシュメモリ)等により構成される記録媒体5が着脱自在に構成され、装着された記録媒体5からのデータの読み出しや記録媒体5に対するデータの書き込みを制御する。
即ち、記録媒体制御部4は、所定の符号化方式(例えば、JPEG形式、モーションJPEG形式など)に従って符号化された静止画像の画像データや複数の画像フレームからなる動画像の画像データを記録媒体5から読み出す。具体的には、記録媒体制御部4は、記録媒体5に記録されている位置情報が関連付けられた画像の画像データを読み出して、表示制御部10に出力する。
【0023】
記録媒体5は、例えば、Exif形式の画像ファイルから構成される画像データを記録する。具体的には、記録媒体5は、画像が撮像された撮像装置の現在位置(緯度、経度)の座標を示す撮像位置情報がExifタグ情報として付帯された画像データを記録する。即ち、記録媒体5に記録されている画像には、撮像位置を示す撮像位置情報が関連付けられている。
なお、本実施形態では、撮像装置の現在位置を撮影位置情報と定義するが、撮影画像に著名なランドマークや地形が含まれ、且つ、これらのランドマークや地形の所在位置が位置情報として記録されている場合には、これを撮影位置情報としても良い。
【0024】
移動量取得部6は、移動体(例えば、人)の移動量を取得する。
即ち、移動量取得部6は、移動量検出装置300と接続可能に構成され、接続された移動量検出装置300から移動体の移動量を取得する。
【0025】
ここで、移動量検出装置300について詳細に説明する。
移動量検出装置300は、移動体(例えば、人)の移動量を検出する。例えば、移動量検出装置300は万歩計(登録商標)のように、人の歩数をカウントし、当該歩数の情報を移動体の移動量に係る移動量情報として記録する。
なお、移動体の移動量として、人の歩数を示したが、一例であってこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能であり、ルームランナーのように移動体が走行した距離を算出して移動量として検出してもよいし、また、例えば、移動体が移動に要した時間であってもよいし、例えば、GPSを内蔵し、GPSによって取得した位置情報から移動量を検出するように移動体が実際に移動した距離などであっても良い。また、この場合には、移動体は人に限られるものではなく、例えば、動物、乗物その他の移動体であっても良い。
【0026】
移動量取得部6は、移動量検出装置300が接続される毎に、当該移動量検出装置300に記録されている移動量情報を取得する。このとき、移動量取得部6は、前回の接続時に取得した移動量情報と、接続時点における移動量検出装置300に記録されている移動量情報とを比較して、移動量検出装置300に新たな移動量情報が記録されていないと判定した場合には、移動量情報の取得を行わない。
また、移動量取得部6は、移動量検出装置300と接続された回数をカウントし、その接続回数を示す接続回数情報を取得する。
なお、移動量取得部6と移動量検出装置300との接続は、例えば、USB(Universal Serial Bus)、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)1394等の規格の端子によるものであっても良いし、赤外線伝送、近距離無線通信その他の無線伝送方式で通信接続されるものであっても良い。
このように、移動量取得部6は、移動体の移動量を取得する。
【0027】
位置情報取得部7は、画像表示装置100本体の存する位置(設置位置)に係る位置情報を取得する。
具体的には、位置情報取得部7は、例えば、GPS(Global Positioning System)通信制御部を具備しており、地球低軌道に打ち上げられた複数のGPS衛星から送信されるGPS信号(例えば、アルマナック(概略軌道情報)やエフェメリス(詳細軌道情報)など)をGPSアンテナにより受信して、当該GPS信号に基づいて、画像表示装置100の絶対的な2次元の現在位置(緯度、経度)を測位して、画像表示装置100本体の設置位置に係る位置情報を取得する。
なお、位置情報取得部7は、例えば、ユーザーによる操作入力部2の所定操作に基づいて入力された設置位置に係る情報を位置情報として取得する構成であっても良い。ここで、設置位置に係る情報としては、例えば、画像表示装置100の2次元の現在位置(緯度、経度)に係る座標情報であっても良いし、設置位置の地名、住所等であっても良い。なお、地名や住所等が入力された場合には、位置情報取得部は、所定のデータベース(図示略)を参照して画像表示装置100の設置位置(緯度、経度)に係る位置情報を取得する。
【0028】
範囲特定情報生成部8は、移動体の移動量に基づいて、範囲特定情報を生成する。
ここで、範囲特定情報とは、画像特定部9による出力対象の画像の特定処理に用いられる情報であり、記録媒体5に記録されている複数の画像の中で出力対象となる画像を特定するための特定範囲を規定する情報である。
即ち、範囲特定情報生成部8は、移動量取得部6により取得された移動体の移動量に基づいて、位置情報取得部7により取得された位置情報に係る画像表示装置100の設置位置を基準とする所定の距離範囲を、画像特定部9による画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する。
具体的には、範囲特定情報生成部8は、例えば、移動量取得部6により取得された移動量情報から移動体が移動した移動距離を算出する。例えば、範囲特定情報生成部8は、予め記録されている1歩数当たりの距離と移動量取得部6により取得された移動量情報(歩数情報)とに基づいて所定の演算を行って、移動体が移動したであろうと想定される仮想的な移動距離を算出する。
そして、範囲特定情報生成部8は、位置情報取得部7により取得された位置情報に基づいて、画像表示装置100の設置位置(例えば、地点P;図3及び図4参照)及び算出した移動距離に基づいて、画像表示装置100の設置位置を基準とする所定の距離範囲内を画像特定部9による画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する。具体的には、範囲特定情報生成部8は、画像表示装置100の設置位置を中心(例えば、地点P)とし、且つ、算出した移動距離を半径(例えば、半径R1等)とする所定の円領域(例えば、円領域L1等)を画像の特定範囲とする。
なお、移動量検出装置300により「移動体が実際に移動した距離」が検出される場合には、範囲特定情報生成部8は、上記の移動距離を算出する処理を行うことなく、検出された「移動体が実際に移動した距離」に基づいて範囲特定情報を生成しても良い。
【0029】
また、範囲特定情報生成部8は、移動量取得部6により転送される接続回数情報に基づいて、算出された移動距離が初めて算出されたものあるか否かを判定する。つまり、接続回数情報が示す接続回数が1回である場合には、範囲特定情報生成部8は、算出された移動距離は初めて算出されたものであると判定し、算出された移動距離に基づく範囲特定情報を生成する。一方、接続回数情報が示す接続回数が2回以上である場合には、範囲特定情報生成部8は、算出された移動距離は初めて算出されたものでないと判定し、前回以前に算出された移動距離を積算して積算移動距離を算出する。この場合、範囲特定情報生成部8は、算出した積算移動距離に基づいて範囲特定情報を生成しても良い。
【0030】
例えば、範囲特定情報生成部8は、接続回数が1回である場合には、1回目の接続で移動量取得部6により取得された移動量情報から移動距離R1を算出し、画像表示装置100の設置位置である地点Pを中心として半径R1の円領域L1を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する(図3及び図4参照)。
また、範囲特定情報生成部8は、接続回数が2回である場合には、2回目の接続で移動量取得部6により取得された移動量情報から移動距離R2を算出した後、移動距離R1と移動距離R2とを積算して積算移動距離R4を算出する。そして、範囲特定情報生成部8は、地点Pを中心として半径R4の円領域L2を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する(図3及び図4参照)。
更に、範囲特定情報生成部8は、接続回数が3回である場合には、3回目の接続で移動量取得部6により取得された移動量情報から移動距離R3を算出した後、移動距離R4と移動距離R3とを積算して積算移動距離R5を算出する。そして、範囲特定情報生成部8は、地点Pを中心として半径R5の円領域L3を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する(図3及び図4参照)。
範囲特定情報生成部8は、接続回数が4回以上である場合にあっても、上記と同様の処理を行って範囲特定情報を生成する。
【0031】
なお、所定の距離範囲(画像の特定範囲)として、画像表示装置100の設置位置を中心とし、且つ、移動距離を半径とする円領域を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、画像表示装置100の設置位置及び算出した移動距離を基準とする範囲であれば適宜任意に変更可能である。例えば、画像表示装置100の設置位置を中心とし、且つ、移動距離を直径とする円領域や、画像表示装置100の設置位置を中心とし、且つ、移動距離を対角線にとる矩形状の領域等が挙げられる。
このように、範囲特定情報生成部8は、移動量取得部6により取得された移動量に基づいて、所定位置を基準とする所定の距離範囲を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する。
【0032】
画像特定部9は、範囲特定情報に基づいて、記録媒体5に記録されている複数の画像の中から出力画像を特定する。
即ち、画像特定部9は、範囲特定情報生成部8により生成された範囲特定情報を取得する。そして、画像特定部9は、記録媒体5に記録されている複数の画像の中で、取得した範囲特定情報により規定される画像の特定範囲である所定の距離範囲内の撮像位置情報が関連付けられている画像を出力画像として特定する。つまり、画像特定部9は、記録媒体5に記録されている複数の画像の中で、範囲特定情報により規定される所定の距離範囲内に存する各地点を撮像位置とする撮像位置情報が付加されている画像を特定する。
例えば、範囲特定情報が、画像表示装置100の設置位置としての地点Pを中心とする半径R1の円領域L1を画像の特定範囲とする情報である場合、画像特定部9は、記録媒体5に記録されている複数の画像の中から、円領域L1内の各地点(例えば、地点Aや地点B等)に係る撮像位置情報が付加された画像を出力画像として特定する(図3及び図4参照)。また、範囲特定情報が、地点Pを中心とする半径R4の円領域L2を画像の特定範囲とする情報である場合、画像特定部9は、記録媒体5に記録されている複数の画像の中から、円領域L2内の各地点(例えば、地点A〜E等)に係る撮像位置情報が付加された画像を出力画像として特定する(図3及び図4参照)。また、範囲特定情報が、地点Pを中心とする半径R5の円領域L3を画像の特定範囲とする情報である場合、画像特定部9は、記録媒体5に記録されている複数の画像の中から、円領域L3内の各地点(例えば、地点A〜G等)に係る撮像位置情報が付加された画像を出力画像として特定する(図3及び図4参照)。
このように、画像特定部9は、範囲特定情報生成部8により生成された範囲特定情報に基づいて、記録媒体5に記録されている画像の中から、所定の距離範囲内の位置情報が関連付けられた画像を出力画像として特定する。
【0033】
表示制御部10は、画像特定部9により特定された出力画像を表示部11から出力させる。
表示制御部10は、記録媒体5から読み出され復号された所定サイズの画像データに基づいて、所定の画像を表示部11の表示画面に表示させる制御を行う。
【0034】
また、表示制御部10は、画像特定部9により複数の画像が特定された場合には、特定された複数の画像を取得して、所定の時間間隔で順次画像を切り替えて表示部11の表示画面に表示させる、所謂、スライドショー表示を行う。
具体的には、表示制御部10は、例えば、地点Pを中心とする半径R1の円領域L1を画像の特定範囲とする範囲特定情報に基づいて画像特定部9により特定された複数の画像を、地点Pから近い距離のものから順番にスライドショー表示させる。つまり、表示制御部10は、地点Aに係る撮像位置情報が付加された画像を表示部11に所定時間表示させた後、地点Bに係る撮像位置情報が付加された画像に切り替えて表示部11に表示させる。
なお、スライドショー表示の順序はこれに限られるものではなく、例えば、所定位置(例えば、地点P)から遠い距離のものから順番にスライドショー表示させても良いし、特定された複数の画像をランダムにスライドショー表示させても良いし、所定の距離範囲の位置情報が対応付けられた画像をランダムにスライドショー表示してから、次の距離範囲の位置情報が対応付けられた画像をランダムにスライドショー表示するようにしてもよい。
【0035】
表示部11は、入力された画像データに基づいて表示画面上に画像を表示する。表示部11としては、例えば、液晶表示パネルや有機EL表示パネル等が挙げられるが、これらに限られるものではない。
【0036】
次に、画像表示処理について図2〜図4を参照して説明する。
図2は、画像表示装置100による画像表示処理に係る動作の一例を示すフローチャートである。
なお、以下に説明する画像表示処理を行う前に、移動量検出装置300により移動体の移動量(例えば、人の歩数)が検出されているものとする。
【0037】
図2に示すように、先ず、移動量取得部6は、移動量検出装置300により検出された移動体の移動量(例えば、人の歩数)を取得する(ステップS1)。具体的には、移動量取得部6は、移動量検出装置300が接続されることにより、移動量検出装置300によって検出され記録されている移動量情報を取得する。また、このとき、移動量取得部6は接続回数情報を取得し、範囲特定情報生成部8に転送する。
範囲特定情報生成部8は、取得された移動量情報から移動距離(例えば、図3に示す移動距離R1)を算出する(ステップS2)。
【0038】
次に、範囲特定情報生成部8は、算出された移動距離が初めて算出されたものであるか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、範囲特定情報生成部8は、移動量取得部6により取得された接続回数情報に基づいて、接続回数が1回であるか又は2回以上であるかを判定する。つまり、範囲特定情報生成部8は、接続回数が1回である場合には、算出された移動距離が初めて算出されたものであると判定し、接続回数が2回以上である場合には、算出された移動距離が初めて算出されたものであると判定する。
ここで、算出された移動距離(例えば、図3に示す移動距離R3)が初めて算出されたものでないと判定されると(ステップS3;NO)、範囲特定情報生成部8は、算出された移動距離(例えば、図3に示す移動距離R3)に、これまでに算出され積算された移動距離(例えば、図3に示す移動距離R4)を積算して積算移動距離(例えば、図3に示す移動距離R5)を算出する(ステップS4)。一方、ステップS3にて、算出された移動距離(例えば、図3に示す移動距離R1)が初めて算出されたものであると判定されると(ステップS3;YES)、中央制御部1は、ステップS4の処理をスキップする。
【0039】
その後、位置情報取得部7は、画像表示装置100本体の存する位置に係る位置情報を取得する(ステップS5)。例えば、位置情報取得部7は、図3及び図4に示すように、画像表示装置100の設置位置である地点Pに係る位置情報を取得する。
【0040】
続いて、範囲特定情報生成部8は、位置情報取得部7により取得された位置情報(例えば、地点Pに係る位置情報)と、ステップS2又はステップS4の処理にて算出された移動距離とから範囲特定情報を生成する(ステップS6)。例えば、ステップS3にて、算出された移動距離(例えば、図3に示す移動距離R1)が初めて算出されたものであると判定された場合には(ステップS3;YES)、範囲特定情報生成部8は、ステップS2の処理にて算出された移動距離に基づいて、画像表示装置100の設置位置である地点Pを中心とする円領域L1を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する。一方、ステップS3にて、算出された移動距離(例えば、図3に示す移動距離R1)が初めて算出されたものでないと判定された場合には(ステップS3;NO)、範囲特定情報生成部8は、ステップS4の処理にて算出された積算移動距離に基づいて、画像表示装置100の設置位置である地点Pを中心とする円領域L2又は円領域L3を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成する。
【0041】
画像特定部9は、範囲特定情報生成部8により生成された範囲特定情報に基づいて、記録媒体5に記録されている複数の画像の中から、出力画像を特定する(ステップS7)。
例えば、ステップS6にて円領域L1を画像の特定範囲とする範囲特定情報が生成されている場合には、画像特定部9は、記録媒体5に記録されている複数の画像の中から、地点Aや地点Bに係る撮像位置情報が付加されている画像を出力画像として特定する。一方、ステップS6にて円領域L2や円領域L3を画像の特定範囲とする範囲特定情報が生成されている場合には、画像特定部9は、記録媒体5に記録されている複数の画像の中から、地点A〜Eに係る撮像位置情報が付加されている画像や地点A〜Gに係る撮像位置情報が付加されている画像を出力画像として特定する。
【0042】
そして、表示制御部10は、画像特定部9により特定された画像を記録媒体5から取得して表示部11に表示させる(ステップS8)。
これにより、画像表示処理を終了する。
【0043】
以上のように、本実施形態の画像表示装置100によれば、取得した移動体の移動量に基づいて、所定位置を基準とする所定の距離範囲を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成し、生成した範囲特定情報に基づいて、記録媒体5に記録されている画像の中から、当該所定の距離範囲内の位置情報が関連付けられた画像を特定して出力するので、移動体の移動量に基づいて表示対象となる画像を変化させて表示させることができる。即ち、移動体の移動量の変化に従って、記録媒体5に記録されている画像の中から表示対象となる画像を特定するための画像の特定範囲を変更することができ、表示部11に表示される画像の範囲を変更することができる。
このように、画像表示装置100は、移動体の移動量に基づいて表示対象となる画像を変化させて表示部11に表示させることができるので、興趣に富む画像表示を行うことができる。
例えば、当該画像表示装置100本体の存する位置から、ユーザーが移動した距離に対応する距離範囲内で撮像された画像を表示部11に表示させることができ、ユーザーは表示される画像を見ることによって自身が移動した距離を認識できる、また、ユーザーが所望の画像を表示させたい場合は、その画像が表示対象となるように移動することで、所望する画像を表示部11に表示させることができるので、興趣に富む画像表示を行うことができる。
【0044】
また、画像表示装置100本体の存する位置に係る位置情報を取得し、画像表示装置100本体の存する位置を基準とする所定範囲を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成するので、画像表示装置100が存する位置から所定の距離範囲内に存する各地点の位置情報が関連付けられている画像を表示対象として表示部11に表示させることができる。
【0045】
また、移動体の移動量を複数積算した積算移動量に基づいて範囲特定情報を生成するので、移動体の移動量を取得する毎に積算移動量に基づいて画像の特定範囲を変更することができる。つまり、取得された移動体の移動量が前回取得された移動体の移動量と同じであったとしても、移動体の移動量を積算して積算移動量に基づいて画像の特定範囲を変更することができ、表示部11に表示される画像の範囲を変更することができる。
【0046】
また、画像に関連付けられた位置情報が、当該画像が撮像された位置に係る位置情報であるので、所定位置を基準とする所定の距離範囲内で撮像された画像を表示部11に表示させることができる。
【0047】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
以下に、画像表示装置100の変形例について図5を参照して説明する。
【0048】
<変形例1>
変形例1の画像表示装置200は、位置情報が関連付けられた画像を所定の通信回線を介して外部から取得し、取得された画像の中から出力画像を特定する。
なお、変形例1の画像表示装置200にあっては、以下に説明する以外の構成は上記実施形態の画像表示装置100と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0049】
図5は、変形例1の画像表示装置200の概略構成を示すブロック図である。
図5に示すように、変形例1の画像表示装置200は、中央制御部1、操作入力部2、メモリ3、記録媒体制御部4、記録媒体5、移動量取得部6、位置情報取得部7、範囲特定情報生成部8、画像特定部9、表示制御部10及び表示部11に加えて、画像取得部12を更に具備している。
【0050】
画像取得部12は、表示対象となる画像を所定の通信ネットワークNを介して外部から取得する。
即ち、画像取得部12は、例えば、通信アンテナや通信回路(図示略)等を具備し、無線LAN(Local Area Network)等の所定の通信規格により、通信ネットワークNを介して接続されたWeb(World Wide Web)サーバ(図示略)との間で情報の通信制御を行う。そして、画像取得部12は、Webサーバによりインターネット上に開設されたWebページから、所定の画像の画像データを所定の通信ネットワークNを介して取得する。
ここで、取得される画像の画像データは、Exifタグ情報としての撮像位置情報が付加されていても良い。なお、画像データに撮像位置情報が付加されていない場合には、画像取得部12は、例えば、取得した画像データに対して所定の画像認識処理を施し、当該画像に含まれる被写体に関連する位置(例えば、被写体が建物である場合には、その所在地等)を特定し、その位置に係る位置情報を関連付けるようにしても良い。
【0051】
なお、通信ネットワークNは、例えば、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークNであり、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。また、通信ネットワークNには、例えば、電話回線網、ISDN回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
【0052】
そして、画像特定部9は、範囲特定情報生成部8により生成された範囲特定情報に基づき、画像取得部12により所定の通信ネットワークNを介して外部から取得された画像の中から出力画像を特定する。
【0053】
以上のように、変形例1の画像表示装置200によれば、位置情報が関連付けられた画像を所定の通信回線を介して外部から取得し、その取得された画像の中から出力画像を特定する。よって、記録媒体5に記録されていなくても、多くの画像の中から出力画像を特定するので、更に興趣に富む画像表示を行うことができる。
【0054】
なお、変形例1においては、記録媒体5を備えるか否かは適宜任意に変更可能である。
【0055】
なお、上記実施形態では、範囲特定情報生成部8が生成する範囲特定情報として、画像表示装置100の設置位置を中心とし、且つ、移動体の移動距離を半径とする円領域を画像の特定範囲とする範囲特定情報を例示したが、一例であってこれに限られるものではなく、所定位置を基準とし所定の距離範囲を画像の特定範囲とする範囲特定情報であれば適宜変更可能である。
即ち、所定の距離範囲の基準となる所定位置は画像の設置位置に限られるものではなく、前回の画像の特定範囲内の所定位置であってもよい。
例えば、範囲特定情報を新たに生成する場合には、範囲特定情報生成部8は、移動量取得部6により取得された移動量情報に基づいて新たに算出された移動距離を積算せずに、前回画像の特定範囲とされた領域(例えば、図4に示す円領域L1)内における所定位置(例えば、円周上の位置)と画像表示装置100の設置位置とを結ぶ距離(例えば、距離R1)を半径とする円上の各点を基準とし、新たに算出された移動距離を画像表示装置100の設置位置から離れる方向にとった環状領域(例えば、幅を距離R2とする環状領域)を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成することとしても良い。
更に、画像表示装置100の設置位置と前回の画像の特定範囲内の所定位置との両方を所定の距離範囲の基準となる所定位置としても良い。
例えば、範囲特定情報生成部8は、範囲特定情報を3回以上生成する場合に、画像表示装置100の設置位置を中心とし、上記のようにして特定された環状領域(例えば、幅を距離R3とする環状領域)に加えて、前々回に生成された範囲特定情報に係る画像の特定範囲とされた領域(例えば、図4に示す円領域L1)を更に画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成することとしても良い。
【0056】
なお、上記実施形態では、画像表示装置100の設置位置に係る位置情報を取得する位置情報取得部7を備えることとしたが、これに限られるものではなく、位置情報取得部7を備えるか否かは適宜任意に変更可能である。例えば、位置情報取得部7を備えない場合には、範囲特定情報生成部8が、予め記録されている所定位置(例えば、画像表示装置100の設置位置)に係る位置情報に基づいて範囲特定情報を生成するようにしても良い。
【0057】
また、上記実施形態では、移動量取得部6により取得された移動体の移動量から移動距離を算出して、算出した移動距離が初めて算出されたものでない場合に、それ以前に算出された移動距離を積算して積算移動距離を算出するものとしているが、これに限られるものではなく、範囲特定情報生成部8は、それ以前に算出された移動距離を積算しないようにしても良い。つまり、この場合、範囲特定情報生成部8は、算出された移動距離が初めて算出されたものであるか否かの判定処理及びそれ以前に算出された移動距離の積算処理を行うことなく、移動量取得部6により移動体の移動量を取得する毎に、取得した移動体の移動量に基づく範囲特定情報を生成するようにしても良い。
【0058】
また、上記実施形態では、画像に関連付けられた位置情報として、当該画像が撮像された位置に係る情報(撮像位置情報)を示しているが、一例であって当該位置情報はこれに限られるものではなく、適宜任意に変更可能である。例えば、外部機器から画像を取得した位置、即ち、外部機器に装着された記録媒体5に画像を転送して記録した位置に係る情報等を当該位置情報としても良い。これにより、画像が撮像された位置だけでなく、画像を取得した位置を考慮して、表示対象となる画像を特定することができる。つまり、範囲特定情報が規定する画像の特定範囲である所定の距離範囲外で撮像された画像であっても、当該画像を取得した位置が所定の距離範囲内であれば、当該画像を出力画像として表示部11に表示させることができる。
【0059】
また、画像表示装置100の構成は、上記実施形態に例示したものは一例であり、これに限られるものではない。また、画像出力装置として、所定位置に設置される画像表示装置100を例示したが、これに限られるものではなく、本発明に係る所定の画像出力を実行可能なものであれば如何なる構成であっても良い。また、画像出力装置の外部に情報通信可能に表示部を設け、当該表示部に画像を出力して表示させるような構成であっても良い。
【0060】
また、上記実施形態では、画像出力装置として、外部の移動量検出装置300と接続可能に構成されている画像表示装置100を例示したが、これに限られるものではなく、移動量検出装置300が画像表示装置と一体となって構成された装置(例えば、PDA(Personal Digital Assistant)等)であっても良い。
【0061】
加えて、上記実施形態にあっては、中央制御部1の制御下にて、移動量取得部6、範囲特定情報生成部8、画像特定部9、表示制御部10が駆動することにより実現される構成としたが、これに限られるものではなく、中央制御部1のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
即ち、プログラムを記憶するプログラムメモリ(図示略)に、移動量取得処理ルーチン、生成処理ルーチン、特定処理ルーチン、制御処理ルーチンを含むプログラムを記憶しておく。そして、移動量取得処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、移動体の移動量を取得するように機能させるようにしても良い。また、生成処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、取得された移動量に基づいて、所定位置を基準とする所定の距離範囲を画像の特定範囲とする範囲特定情報を生成するように機能させるようにしても良い。また、特定処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、生成された範囲特定情報に基づいて、記録媒体5に記録されている画像の中から、所定の距離範囲内の位置情報が関連付けられた画像を出力画像として特定するように機能させるようにしても良い。また、制御処理ルーチンにより中央制御部1のCPUを、特定された出力画像を出力させるように機能させるようにしても良い。
【0062】
同様に、他の処理についても、中央制御部1のCPUによって所定のプログラム等が実行されることにより実現される構成としても良い。
【0063】
さらに、上記の各処理を実行するためのプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROMやハードディスク等の他、フラッシュメモリ等の不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬型画像記録媒体を適用することも可能である。また、プログラムのデータを所定の通信回線を介して提供する媒体としては、キャリアウェーブ(搬送波)も適用される。
【0064】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、本発明の範囲は、上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲とその均等の範囲を含む。
以下に、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲に記載した発明を付記する。付記に記載した請求項の項番は、この出願の願書に最初に添付した特許請求の範囲の通りである。
〔付記〕
<請求項1>
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段と、
移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得手段と、
この移動量取得手段により取得された前記移動情報から距離を算出する算出手段と、
所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成手段と、
この生成手段により生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断手段と、
この判断手段によって出力すると判断された画像を出力する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像出力装置。
<請求項2>
当該装置本体の存する位置に係る位置情報を取得する位置取得手段を更に備え、
前記生成手段は、前記位置取得手段により取得された位置情報に基づいて、当該装置本体の存する位置を前記所定位置として前記範囲特定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
<請求項3>
前記生成手段は、前記移動情報取得手段により取得された移動情報が複数ある場合には、これらの移動情報による算出結果を積算した距離に基づいて、前記範囲特定情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像出力装置。
<請求項4>
前記画像に関連付けられた位置情報は、当該画像が撮像された位置に係る情報であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像出力装置。
<請求項5>
前記移動情報取得手段は、前記移動体の移動量を検出する所定の外部機器から前記移動体の移動量を示す移動情報を取得することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像出力装置。
<請求項6>
当該装置本体の移動量を検出する移動量検出手段を更に備え、
前記移動情報取得手段は、当該装置本体の移動を示す情報を取得することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像出力装置。
<請求項7>
前記生成手段により生成された範囲特定情報に基づいて、位置情報が関連付けられた画像を外部から取得する画像取得手段を更に備え、
前記制御手段は、前記画像取得手段によって取得された前記出力画像を出力することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像出力装置。
<請求項8>
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段を備える画像出力装置を用いた画像出力方法であって、
移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得処理と、
取得された前記移動情報から距離を算出する算出処理と、
所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成処理と、
生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断処理と、
出力すると判断された画像を出力する制御処理と、
を含むことを特徴とする画像出力方法。
<請求項9>
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段を備える画像出力装置のコンピュータを、
移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得手段、
この移動量取得手段により取得された前記移動情報から距離を算出する算出手段、
所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成手段、
この生成手段により生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断手段、
この判断手段によって出力すると判断された画像を出力する制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0065】
1 中央制御部
5 記録媒体
6 移動量取得部
7 位置情報取得部
8 範囲特定情報生成部
9 画像特定部
10 表示制御部
12 画像取得部
100、200 画像表示装置
300 移動量検出装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段と、
移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得手段と、
この移動量取得手段により取得された前記移動情報から距離を算出する算出手段と、
所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成手段と、
この生成手段により生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断手段と、
この判断手段によって出力すると判断された画像を出力する制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像出力装置。
【請求項2】
当該装置本体の存する位置に係る位置情報を取得する位置取得手段を更に備え、
前記生成手段は、前記位置取得手段により取得された位置情報に基づいて、当該装置本体の存する位置を前記所定位置として前記範囲特定情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像出力装置。
【請求項3】
前記生成手段は、前記移動情報取得手段により取得された移動情報が複数ある場合には、これらの移動情報による算出結果を積算した距離に基づいて、前記範囲特定情報を生成することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像出力装置。
【請求項4】
前記画像に関連付けられた位置情報は、当該画像が撮像された位置に係る情報であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の画像出力装置。
【請求項5】
前記移動情報取得手段は、前記移動体の移動量を検出する所定の外部機器から前記移動体の移動量を示す移動情報を取得することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像出力装置。
【請求項6】
当該装置本体の移動量を検出する移動量検出手段を更に備え、
前記移動情報取得手段は、当該装置本体の移動を示す情報を取得することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の画像出力装置。
【請求項7】
前記生成手段により生成された範囲特定情報に基づいて、位置情報が関連付けられた画像を外部から取得する画像取得手段を更に備え、
前記制御手段は、前記画像取得手段によって取得された前記出力画像を出力することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の画像出力装置。
【請求項8】
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段を備える画像出力装置を用いた画像出力方法であって、
移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得処理と、
取得された前記移動情報から距離を算出する算出処理と、
所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成処理と、
生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断処理と、
出力すると判断された画像を出力する制御処理と、
を含むことを特徴とする画像出力方法。
【請求項9】
位置情報が関連付けられた画像を記録する記録手段を備える画像出力装置のコンピュータを、
移動体の移動量を示す移動情報を取得する移動情報取得手段、
この移動量取得手段により取得された前記移動情報から距離を算出する算出手段、
所定位置を基準とし前記算出手段によって算出された距離に基づく範囲を特定範囲とする範囲特定情報を生成する生成手段、
この生成手段により生成された範囲特定情報と前記記録手段に記録された画像に関連付けられた位置情報と基づいて、前記記録手段に記録されている画像を出力するか否かを判断する判断手段、
この判断手段によって出力すると判断された画像を出力する制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−155378(P2012−155378A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−11579(P2011−11579)
【出願日】平成23年1月24日(2011.1.24)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】