説明

画像形成システム、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体

【課題】2台の画像形成装置に連結された画像形成システムにおいて、ユーザーからのジョブ指令に迅速に対処するとともに、消費電力を削減して部品寿命に適切に対処する。
【解決手段】画像形成システムは第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを有し、第1の画像形成装置が記録シートの排出方向の上流側に位置する。両面印刷を行う際、記録シートの一面に第1の画像形成装置で画像形成を行った後、記録シートの他面に第2の画像形成装置で画像形成を行って記録シートを外部に排出する。片面印刷を行う際、記録シートの一面に第2の画像形成装置で画像形成を行って記録シートを外部に排出する。印刷を行わない場合、第1及び第2の画像形成置を、メイン制御部は、スタンバイ状態とスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御し、さらに、メイン制御部は、両面印刷及び片面印刷のいずれかであるかに応じて、第1及び第2の画像形成装置の状態を選択的にスリープ状態又はスタンバイ状態にする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機等の画像形成装置を複数台用いた画像形成システムに関し、特に、複数台の画像形成装置が互いに連結された画像形成システム、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、複数台の画像形成装置を相互に連結して、記録シート(例えば、記録用紙)に印刷(プリント)を行うようにした画像形成システム(以下、印刷システムとも呼ぶ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
このような印刷システムでは、記録シートの排出方向の上流側に位置する画像形成装置(以下、上流側画像形成装置と呼ぶ)が、記録シートの一面(例えば、表面)に印刷を行って、さらに、下流側に位置する画像形成装置(以下、下流側画像形成装置と呼ぶ)が記録シートの他面(例えば、裏面)に印刷を行うようにしている。
【0004】
そして、2台の画像形成装置を相互に連結した印刷システムを用いて、画像形成装置の各々が記録シートの一面又は他面に印刷を行って、両面印刷を行うようにすれば、1台の画像形成装置によって、両面印刷を行う場合よりも高速に両面印刷処理を行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−58881号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、画像形成装置は、印刷を直ちに開始できるように、その定着器の温度を印刷可能な状態である温度に保って待機している。そして、このような状態を、一般に、スタンバイ状態と呼ぶ。
【0007】
一方、印刷物は、その用途に応じて、記録シートの片面のみに印刷を行う場合と、記録シートの両面に印刷を行う場合とがある。この点を考慮すると、例えば、相互に連結された2つの画像形成装置の双方がスタンバイ状態である際に、片面印刷が連続する場合には、2つの画像形成装置のうちどちらか一方のみを使用すれば、片面印刷を行うことができることになる。
【0008】
そして、片面印刷が連続している場合には、2つの画像形成装置のうち印刷に用いていない画像形成装置はスタンバイ状態のままである。つまり、印刷に用いられない画像形成装置もスタンバイ状態に保持されているから、不可避的に過剰な電力を消費してしまうことになる。
【0009】
このように、片面印刷が連続する場合においても、従来、ユーザーからどのようなジョブ指令が与えられても対応可能なように定着器の温度を調整して、印刷に用いられない画像形成装置をスタンバイ状態で待機させている。しかしながら、このような手法では、消費電力及び部品の寿命を考慮すると、不要に電力を消耗するばかりでなく、部品寿命の観点からも好ましくない。
【0010】
従って、本発明の目的は、上記の問題点を鑑みて、ユーザーからのジョブ指令に迅速に対処するとともに、消費電力を削減して、部品の寿命に適切に対処することができる画像形成システム、その制御方法、及び制御プログラム、並びに記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するため、本発明による画像形成システムは、画像データに応じて記録シートの上に画像形成を行う第1及び第2の画像形成装置を有し、前記第1及び前記第2の画像形成装置が連結されて、前記第1の画像形成装置が前記記録シートの排出方向の上流側に位置する画像形成システムにおいて、前記記録シートに両面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第1の画像形成装置で画像形成を行った後、該記録シートの他面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出し、前記記録シートに片面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出するものであり、印刷を行わない場合に、前記第1及び前記第2の画像形成置を、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と該スタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御する制御手段を有し、前記制御手段は、両面印刷を行う場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置の双方を前記スリープ状態から前記スタンバイ状態に復帰させ、片面印刷を行う場合に、前記第1の画像形成装置をスリープ状態とし、前記第2の画像形成装置をスタンバイ状態とすることを特徴とする。
【0012】
本発明による制御方法は、画像データに応じて記録シートの上に画像形成を行う第1及び第2の画像形成装置を有し、前記第1及び前記第2の画像形成装置が連結されて、前記第1の画像形成装置が前記記録シートの排出方向の上流側に位置する画像形成システムを制御するための制御方法において、前記記録シートに両面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第1の画像形成装置で画像形成を行った後、該記録シートの他面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、前記記録シートに片面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、印刷を行わない場合に、前記第1及び前記第2の画像形成置を、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と該スタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御するステップと、両面印刷を行う場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置の双方を前記スリープ状態から前記スタンバイ状態に復帰させ、片面印刷を行う場合に、前記第1の画像形成装置をスリープ状態とし、前記第2の画像形成装置をスタンバイ状態とするステップとを有することを特徴とする。
【0013】
本発明による制御プログラムは、画像データに応じて記録シートの上に画像形成を行う第1及び第2の画像形成装置を有し、前記第1及び前記第2の画像形成装置が連結されて、前記第1の画像形成装置が前記記録シートの排出方向の上流側に位置する画像形成システムを制御するための制御プログラムにおいて、コンピュータによって実行され、前記記録シートに両面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第1の画像形成装置で画像形成を行った後、該記録シートの他面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、前記記録シートに片面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、印刷を行わない場合に、前記第1及び前記第2の画像形成置を、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と該スタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御するステップと、両面印刷を行う場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置の双方を前記スリープ状態から前記スタンバイ状態に復帰させ、片面印刷を行う場合に、前記第1の画像形成装置をスリープ状態とし、前記第2の画像形成装置をスタンバイ状態とするステップとを有することを特徴とする。
【0014】
また、本発明による記録媒体は、上記の制御プログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、第1及び第2の画像形成装置が連結されて、これら第1及び第2の画像形成装置を用いて、記録シートの上に画像形成を行う際、両面印刷であるか又は片面印刷であるかに応じて、第1及び第2の画像形成装置を選択的にスリープ状態からスタンバイ状態に復帰させるか又はスタンバイ状態からスリープ状態に遷移させるかを決定するようにしている。従って、片面印刷等の場合に、印刷に用いない画像形成装置のみをスリープ状態にして、画像形成を実行することができる結果、ユーザーからのジョブ指令に迅速に対処することができるばかりでなく、消費電力を削減して部品寿命に適切に対処することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態における画像形成システムを一部破断して示す図である。
【図2】図1に示す画像形成システムの制御機能を説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示す画像形成システムにおいて、両面印刷の際の処理を説明するためのフローチャートである。
【図4】図1に示す画像形成システムにおいて、片面印刷の際の処理を説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示す画像形成システムにおいて、スリープ制御の際の処理を説明するためのフローチャートである。
【図6】図1に示す画像形成システムで用いられるディシジョンテーブルを示す図であり、(A)は、両面印刷の際のディシジョンテーブルを示す図、(B)は片面印刷の際のディシジョンテーブルを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施の形態による画像形成システムの一例について図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施の形態による画像形成システムの一例を一部破断して示す図である。図示の画像形成システム100は、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを備えており、これら第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bがタンデム接続(連結)されている。
【0018】
なお、図示の例では、第2の画像形成装置100Bの後段(つまり、下流側)には、例えば、製本等の後処理を行う後処理装置500が配置されている。
【0019】
第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの構成は同一であるので、ここでは、第1の画像形成装置100Aに注目して、その構成及び動作を説明する。なお、図示の例では、第1の画像形成装置100Aが、記録シートの排出方向の上流側に位置する上流側画像形成装置である。そして、第2の画像形成装置100Bが、記録シートの排出方向の下流側に位置する下流側画像形成装置である。
【0020】
また、図示の例においては、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bは、カラー印刷を行うことができる画像形成装置であるが、モノクロ印刷のみの画像形成装置を用いても本発明を適用することができる。
【0021】
第1の画像形成装置100Aは、原稿給送装置117及びイメージリーダ(図示せず)を備えている。原稿給送装置117は、原稿セット台117Aセットされた原稿を先頭頁から順に1枚ずつ、湾曲したパスを介してプラテンガラス(図示せず)上を、図中左から右へ向けて搬送して、排紙トレイ117Bに排出する。
【0022】
リーダスキャナユニット(図示せず)は、所定の位置に保持された状態にあり、原稿は図中左から右に搬送される際に、リーダスキャナユニット上を左から右へ通過する。これによって、リーダスキャナユニットによって原稿の読み取りが行われる。つまり、原稿が通過する際、リーダスキャナユニットから光が原稿に照射されて、原稿からの反射光がミラーを介してイメージセンサに導かれる。
【0023】
なお、原稿給送装置117によって原稿を、プラテンガラス上に搬送した後に停止させて、リーダスキャナユニットを、図中左から右へ移動させることによって、原稿の読み取りを行うようにしてもよい。
【0024】
イメージセンサは、原稿を読み取って画像情報として出力する。この画像情報は、必要に応じて画像処理が施された後、画像データとして露光制御部103y、103m、103c、及び103kへ送られる。なお、添え字y、m、c、及びkは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、及びブラックに対応する。
【0025】
露光制御部103y、103m、103c、及び103kは、画像データに応じてレーザ光の出力制御を行う。そして、露光制御部103y、103m、103c、及び103kは、それぞれレーザ光を感光ドラム10y、10m、10c、及び10kに照射する。これによって、感光ドラム上に10y、10m、10c、及び10kにはそれぞれ静電潜像が形成される。
【0026】
感光ドラム10y、10m、10c、及び10k上形成された静電潜像は、それぞれ現像器102y、102m、102c及び102kによって現像されて、トナー像とされる。そして、これらトナー像は、1次転写部105y、105m、105c、105kにおいて、中間転写ベルト104上に順次転写される(1次転写)。これによって、原稿がカラー原稿である際には、中間転写ベルト104上には、カラートナー像が形成されることになる。
【0027】
その後、このカラートナー像は、記録シートカセット(以下単にカセットと呼ぶ)109及び110、手差し給紙部111、及び両面搬送パス112のいずれかから給送された記録シートに2次転写部106で転写される(2次転写)。カラートナー像が転写された記録シートは、定着部107に送られて、ここで、定着処理が施される。
【0028】
定着部107を通過した記録シートは、フラッパ121によって一旦パス122に導かれる。記録シートの後端がフラッパ121を抜けた後、記録シートをスイッチバックさせてフラッパ121によって排出ローラ118へと導く。これによって、印刷が施された面が下向きの状態(フェイスダウン)で、排出ローラ118によって記録シートが排出される。
【0029】
なお、現像器102y、102m、102c、102kには、それぞれトナー補給部101y、101m、101c、及び101kからトナーが補給される。
【0030】
図2は、図1に示す画像形成システム100の制御機能を説明するためのブロック図である。図2を参照して、画像形成システム100は、メイン制御部200と、第1及び第2の制御部200A及び200Bとを有している。図示の例では、メイン制御部200は、第1の画像形成装置100Aに配置され、第1及び第2の制御部200A及び200Bはそれぞれ第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bに配置されている。
【0031】
メイン制御部200は、CPU(Central Processing Unit)201、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)203、I/F(Interface)部204、入力部205、及び表示部206を有している。そして、これらCPU201、ROM202、RAM203、I/F部204、入力部205、及び表示部206は、内部バス207を介して相互に接続されている。
【0032】
第1の制御部200Aは、ジョブ制御部211、記録制御部212、記録部213、及びI/F部214を有している。そして、これらジョブ制御部211、記録制御部212、及びI/F部214は、内部バス215を介して相互に接続されている。同様に、第2の制御部200Bは、ジョブ制御部221、記録制御部222、記録部223、及びI/F部224を有しており、ジョブ制御部221、記録制御部222、及びI/F部224は、内部バス225を介して相互に接続されている。
【0033】
図示のように、I/F部204、214、及び224は、外部バス230によって相互に接続されており、これによって、メイン制御部200と第1及び第2の制御部200A及び200Bとは通信を行うことができる。
【0034】
ROM202には、CPU201が実行すべき制御内容が、制御プログラムとして格納されており、CPU201は、制御プログラムに応じて画像形成システム100全体の制御を行う。RAM203は、CPU201が画像形成システム100の制御を行う際に必要な作業領域として用いられる。
【0035】
このRAM203は、CPU201の作業領域として用いられる他、例えば、原稿の読み取りによって得られた画像データ、画像形成システム100の外部からの画像データ(例えば、パソコンからの画像データ)が格納される。さらに、RAM203は、画像データに対して画像処理を行う場合に、その作業領域としても用いられる。
【0036】
入力部205は、操作部205とも呼ばれ、ユーザーは、入力部205を用いて、画像形成システム100に対して実行させたいジョブを設定する。つまり、ユーザーは、入力部205から画像形成システム100にジョブの実行を指令するジョブ指令を入力する。CPU201は、上記のジョブ指令に応じて、原稿セット台117Aに載置された原稿を読み取って得られた画像データをRAM203に格納する。
【0037】
例えば、CPU201は、入力部205から入力された片面印刷/両面印刷指令等のジョブ指令に応じて、又は原稿読取部118において原稿読み取りの結果得られた画像情報の内容に応じて、当該画像情報に対して必要な画像処理を行い画像データとする。そして、CPU201は、この画像データとしてRAM203に格納する。なお、入力部205を用いることなく、例えば、パソコンからI/F部204を介して、画像形成システム100にジョブを実行させることもできる。また、表示部206には、画像形成を行う際に必要な情報が表示情報として表示される。
【0038】
I/F部204は、TCP/IP等のネットワークとも接続されており、このネットワークに接続されたパソコン等のコンピュータからジョブ指令を受け取る。さらに、I/F部204は、画像形成システム100の各種内部情報を、ネットワークを介してコンピュータに通知することができる。
【0039】
第1及び第2の制御部200A及び200Bにおいて、I/F部214及び224は、それぞれI/F部204からジョブに関する情報をジョブ情報として受け取る。そして、このジョブ情報は、それぞれジョブ制御部211及び221に送られ、ジョブ制御部211及び221は、ジョブ情報に応じてそれぞれ第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのジョブ制御を行う。
【0040】
記録制御部212及び222は、それぞれ記録部213及び223に対する記録制御を行うが、記録制御部212及び222は、それぞれジョブ制御部211及び221からの指示に基づいて上記の記録制御を実行する。なお、ここで、記録部213及び223には、メイン制御部100から転送された画像データ等が一旦格納される。
【0041】
図3は、図1に示す画像形成システム100において、両面印刷の際の処理を説明するためのフローチャートである。
【0042】
図1、図2、及び図3を参照して、ここでは、図示の両面印刷処理に係る制御は、メイン制御部200のCPU201が実行する。両面印刷処理を行う際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの原稿セット台117Aのいずれかに原稿がセットされる。
【0043】
図示の例では、例えば、第1の画像形成装置100Aの原稿セット台117Aに原稿がセットされたとする。そして、リーダスキャナユニットによって、原稿の両面が読み取られて、画像データとして、前述のようにして、ROM203に一旦格納される。
【0044】
まず、メイン制御部200は、ROM203に格納された画像データのうち、記録シートの一面(例えば、表面)に印刷すべき画像データを、順次第1の画像形成装置100A、つまり、第1の制御部200Aに転送する(ステップS31)。そして、この画像データは、前述のように、記録部213に一旦格納される。同様に、CPU201は、記録シートの他面(例えば、裏面)に印刷すべき画像データを、順次第2の画像形成装置100B、つまり、第2の制御部200Bに転送する(ステップS32)。そして、この画像データは、前述のように、記録部223に一旦格納される。
【0045】
CPU201は、第1の制御部200A(つまり、ジョブ制御部211)に対して給紙指令を送出する(ステップS33)。これによって、ジョブ制御部211は、例えば、第1の画像形成装置100Aの記録シートカセット109又は110から記録シートを給紙する。続いて、CPU201は、第1の制御部200A(つまり、ジョブ制御部211)に対して画像形成指令を送出する(ステップS34)。つまり、CPU201は、ジョブ制御部211に対して、静電潜像の形成、現像、転写、及び定着の指示をする。これによって、第1の画像形成装置100Aでは、ジョブ制御部211が記録制御部212を制御して、記録部213に記録された画像データに応じて、前述したようにして、記録シートの表面に画像形成を行う。
【0046】
次に、CPU201は、記録シートの反転指示を、第1の制御部200A(つまり、ジョブ制御部211)に対して送出する(ステップS35)。これによって、ジョブ制御部211の制御下で、記録シートにトナー像が定着された後、記録シートは、第1の画像形成装置100Aにおいて反転用パス122に搬送される。記録シートは、反転用パス122において、反転され、排紙ローラ118に給送される。そして、記録シートは、排紙ローラ118によって第1の画像形成装置100Aの外に排出される。ここでは、記録シートは、排紙ローラ118から第2の画像形成装置100Bに送られる。
【0047】
第1の画像形成装置100Aから排出された記録シートは、第2の画像形成装置100Bの給紙部111に送られ、ここから、第2の画像形成装置100B内に給送される。
【0048】
第2の画像形成装置100Bでは、第1の画像形成装置100Aと同様の処理手順で、記録シートの裏面に印刷が行われることになる。CPU201は、第2の制御部200B(つまり、ジョブ制御部221)に対して画像形成指令を送出して、画像形成制御を実行する。
【0049】
これによって、記録シートの裏面にトナー像が形成される。そして、トナー像を定着した後、記録シートの反転を行わず、記録シートは第2の画像形成装置100Bの排紙ローラ118よって外部に排出される(第2の画像形成装置制御:ステップS36)。そして、メイン制御部200は両面印刷処理を終了する。
【0050】
なお、第2の画像形成装置100Bの後段に配置されている後処理装置500による後処理が指定されている場合には、引き続いて、後処理装置500によって後処理が行われて、印刷物が完成する。
【0051】
図4は、図1に示す画像形成システム100において、片面印刷の際の処理を説明するためのフローチャートである。
【0052】
図1、図2、及び図4を参照して、ここでは、図示の片面印刷処理に係る制御は、メイン制御部200のCPU201が実行する。片面印刷処理を行う際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの原稿セット台117Aのいずれかに原稿がセットされる。
【0053】
図示の例では、例えば、第2の画像形成装置100Bの原稿セット台117Aに原稿がセットされたとする。そして、リーダスキャナユニットによって、原稿の片面上の画像が読み取られて、画像データとして、前述のようにして、ROM203に一旦格納される。
【0054】
片面印刷処理の際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのうち1つの画像形成装置が用いられることになるが、ここでは、第2の画像形成装置100B、つまり、下流側画像形成装置が用いられる。
【0055】
なぜならば、第1の画像形成装置100A、つまり、上流側画像形成装置をスリープ状態としても、第2の画像形成装置100Bのみで画像形成及び記録通シートの通紙を行うことができるからである。逆に、第1の画像形成装置100Aを用いて、片面印刷処理を行うとすると、記録シートを搬送するため、第2の画像形成装置100Bも動作させねばならず、電力消費の増加及び部品寿命の低下が発生する。
【0056】
このため、原稿が第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのいずれかの原稿セット台117Aにセットされたか否かに拘わらず、メイン制御部200では、第2の画像形成装置100Bを用いて画像形成を実行する。
【0057】
まず、メイン制御部200のCPU201は、RAM203に格納された画像データを、順次第2の画像形成装置100B、つまり、第2の制御部200Bに転送する(ステップS41)。次に、CPU201は、第2の制御部200B(つまり、ジョブ制御部221)に対して給紙指令を送出する(ステップS42)。これによって、ジョブ制御部221は、例えば、第2の画像形成装置100Bの記録シートカセット109又は110から記録シートを給紙する。
【0058】
続いて、CPU201は、第2の制御部200B(つまり、ジョブ制御部211)に対して画像形成指令を送出する(ステップS43)。つまり、CPU201は、ジョブ制御部211に対して、静電潜像の形成、現像、転写、及び定着の指示をする。これによって、第2の画像形成装置100Bおいて、ジョブ制御部221が記録制御部222を制御して、記録部223に記録された画像データに応じて、前述したようにして、記録シートの表面に画像形成を行う。
【0059】
これによって、記録シートにトナー像が定着された後、記録シートは、第2の画像形成装置100Bにおいて、排紙ローラ118に給送される。この記録シートは、排紙ローラ118によって第2の画像形成装置100Bの外に排出される。後処理装置500による後処理が指定されている場合には、引き続いて、後処理装置500によって後処理が行われて、印刷物が完成する。そして、CPU201は片面印刷処理を終了する。
【0060】
続いて、図1に示す画像形成システムにおけるスリープ制御について説明する。第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの各々は、画像形成中又はスタンバイ状態においては、例えば、ステッピングモータ(図示せず)に電流を通電するとともに、定着部の温度調整を行っており、このため、電力を消費している状態である。
【0061】
一方、スタンバイ状態よりも電力消費状態が少ないスリープ状態においては、図2に示すジョブ制御部211及び221のみが通電状態とされる。そして、スリープ状態においては、モータ及びヒータ等の負荷に対しては、通電を停止して、電力消費を少なくしている。
【0062】
スリープ状態における制御は、CPU201の指示で実行されている。つまり、CPU201からジョブ制御部211又は221にスリープ指令が与えられ、ジョブ制御部211及び221は、スリープ指令に応じて、それぞれ第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bにおける通電状態を制御する。
【0063】
なお、ユーザーが入力部205からスリープ状態への移行の操作を行えば、CPU201はこの操作に応じて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを選択的にスリープ状態とする。つまり、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスリープ状態とすることもできるし、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのいずれか一方をスリープ状態とすることができる。
【0064】
さらに、ユーザーが入力部205からスリープ移行時間を設定すると、CPU201は、内蔵するタイマーのカウントに応じて、スタンバイ状態からスリープ移行時間で規定された時間が経過すると、指定された画像形成装置を自動的にスリープ状態に遷移させる。
【0065】
上記のスリープ移行操作及びスリープ移行時間の設定が行われると、CPU201は、I/F部204を介して第1及び第2の制御部200A及び200Bの双方又はいずれか一方に対して、スリープ遷移コマンドを発行する。これによって、該当する画像整形装置がスリープ状態に遷移する。
【0066】
このように、CPU201は、印刷を行わない場合には、第1及び第2の画像形成置100A及び100Bを、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と、このスタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御している。
【0067】
続いて、スリープ状態からスタンバイ状態への復帰について説明する。図1に示す画像形成システム100では、スリープ状態からスタンバイ状態に移行(復帰)する際には、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bにおいて、制御モータ(図示せず)の初期位置出しを行う必要がある。
【0068】
さらに、第1及び第2の制御部200A及び200Bに対して初期状態設定を行うとともに、定着部の温度をスタンバイ温度にする必要がある。このうち、定着部の温度をスタンバイ温度に調整するのに要する時間は、最大で約3分である。つまり、定着部が冷えている状態で通電を開始すると、スリープ状態から印刷可能なスタンバイ状態への復帰には、最大で3分の時間がかかることになる。
【0069】
印刷の後、スタンバイ状態からスリープ状態へ遷移した際には、その後の時間にもよるが、定着部の温度はある程度高くなっており、より短い時間で、スリープ状態からスタンバイ状態への復帰が可能となる。
【0070】
スリープ状態からスタンバイ状態の復帰を行う際には、CPU201は、I/F部231を介してそれぞれ第1及び第2の制御部200A及び200Bに対してスリープ復帰コマンドを発行する。
【0071】
図5は、図1に示す画像形成システム100において、スリープ制御の際の処理を説明するためのフローチャートである。また、図6は、図1に示す画像形成システム100で用いられるディシジョンテーブルを示す図である。(A)は、両面印刷の際の第1及び第2の画像形成装置の状態を表わすディシジョンテーブルを示す図、(B)は片面印刷の際の第1及び第2の画像形成装置の状態を表わすディシジョンテーブルを示す図である。
【0072】
図1、図2、図5、及び図6を参照して、このスリープ制御処理は、図2に示すメイン制御部200のCPU201において実行される。なお、ROM202には、図6(A)及び(B)に示すディシジョンテーブル(決定テーブル)が設定されており、CPU201はスリープ制御処理の際、これらディシジョンテーブルを参照する。
【0073】
まず、CPU201は、画像形成システムに入力された印刷ジョブの内容を分析して分析結果を得る(ステップS1)。ここで、分析結果とは、両面印刷及び片面印刷のいずれを実行するのかを含むものとする。
【0074】
分析結果に応じて、CPU201は、プリントデータが片面印刷のみで構成されるか又は両面印刷を含むかを判断する(ステップS2)。いま、分析結果が両面印刷を含む場合には(ステップS2において、両面印刷)、CPU201は図6(A)に示すディシジョンテーブル(以下、第1のディシジョンテーブルと呼ぶ)に基づいて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bをスリープ状態に移行させる制御を実行する(第1のスリープ制御:ステップS3)。
【0075】
第1のスリープ制御において、CPU201は、第1のディシジョンテーブルを参照して、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの双方がスリープ状態であると、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、前述したように、CPU201は、第1の制御部200Aに記録シートの表面に印刷すべき画像データを転送し、第2の制御部200Bに記録シートの裏面に印刷すべき画像データを転送する。第1の画像形成装置100Aのみスリープ状態であると、CPU201は、第1の画像形成装置100Aをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。第2の画像形成装置100Bのみスリープ状態であると、CPU201は、第2の画像形成装置100Bをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。なお、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスタンバイ状態であれば、CPU201は、第1及び第2の画像形成装置をスタンバイ状態のままにしておく。そして、ステップS3を実行した後、CPU201はステップS1に戻る。
【0076】
一方、分析結果が片面印刷のみ場合には(ステップS2において、片面印刷)、CPU201は図6(B)に示すディシジョンテーブル(以下、第2のディシジョンテーブルと呼ぶ)に基づいて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bのスリープ制御を実行する(第2のスリープ制御:ステップS4)。
【0077】
第2のスリープ制御において、CPU201は、第1のディシジョンテーブルを参照して、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの双方がスリープ状態であると、第2の画像形成装置100Bのみをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。その後、前述したように、CPU201は、第2の制御部200Bに記録シートの表面に印刷すべき画像データを転送する。
【0078】
第1の画像形成装置100Aのみスリープ状態であると、CPU201は、片面印刷においては、第2の画像形成装置100Bが用いられるので、第1の画像形成装置100Aの復帰制御を実行しない。つまり、CPU201は第1の画像形成装置100Aがスリープ状態である場合に、第1の画像形成装置100Aをスリープ状態のまま維持する。
【0079】
その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。第2の画像形成装置100Bのみスリープ状態であると、CPU201は、第2の画像形成装置100Bをスタンバイ状態に復帰させる復帰処理を実行する。さらに、CPU201は、第1の画像形成装置100Aをスリープ状態に遷移させる遷移処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bともにスタンバイ状態であると、CPU201は第1の画像形成装置100Aのみをスリープ状態に遷移させる遷移処理を実行する。その後、CPU201は、上述の画像データの転送を行う。
【0080】
上述の説明から明らかなように、CPU201は、画像データの分析結果に応じて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bの状態を選択的にスリープ状態からスタンバイ状態に復帰させるか又はスタンバイ状態からスリープ状態に遷移させるかを決定する制御手段の機能を有していることになる。
【0081】
このようにして、上記の実施の形態では、両面印刷を含むか又は片面印刷のみであるかに応じて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを選択的にスリープ状態及びスタンバイ状態のいずれかに移行するようにしたので、不要な電力消費を防止して、しかもユーザーからのジョブ指令に迅速に対処することができるばかりでなく、部品寿命に適切に対処することができる。
【0082】
本発明について実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。
【0083】
例えば、上述の実施の形態の機能を制御方法として用いて、メイン制御部200に当該制御方法を実行させて、第1及び第2の画像形成装置100A及び100Bを制御するようにしてもよい。また、第1及び第2の画像形成装置を制御するコンピュータを配置し、上述の実施の形態の機能を有するプログラムを制御プログラムとして、このコンピュータに実行させるようにしてもよい。さらには、この制御プログラムが格納された記録媒体からコンピュータに読み込ませて、実行させるようにしてもよい。制御プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリが用いられる。また、制御プログラムを供給する際には、コンピュータネットワーク上のサーバに当該プログラムを記憶し、クライアントコンピュータがこのプログラムをダウンロードするようにしてもよい。
【符号の説明】
【0084】
100A 第1の画像形成装置
100B 第2の画像形成装置
200 メイン制御部
201 CPU
200A 第1の制御部
200B 第2の制御部
211,221 ジョブ制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像データに応じて記録シートの上に画像形成を行う第1及び第2の画像形成装置を有し、前記第1及び前記第2の画像形成装置が連結されて、前記第1の画像形成装置が前記記録シートの排出方向の上流側に位置する画像形成システムにおいて、
前記記録シートに両面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第1の画像形成装置で画像形成を行った後、該記録シートの他面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出し、
前記記録シートに片面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出するものであり、
印刷を行わない場合に、前記第1及び前記第2の画像形成置を、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と該スタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御する制御手段を有し、
前記制御手段は、両面印刷を行う場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置の双方を前記スリープ状態から前記スタンバイ状態に復帰させ、片面印刷を行う場合に、前記第1の画像形成装置をスリープ状態とし、前記第2の画像形成装置をスタンバイ状態とすることを特徴とする画像形成システム。
【請求項2】
前記制御手段は、片面印刷を行う場合に、前記第1の画像形成装置が前記スリープ状態である場合に、前記第1の画像形成装置を前記スリープ状態のまま維持させ、前記第1の画像形成装置が前記スタンバイ状態である場合に、前記第1の画像形成装置を前記スリープ状態に移行させることを特徴とする請求項1記載の画像形成システム。
【請求項3】
画像データに応じて記録シートの上に画像形成を行う第1及び第2の画像形成装置を有し、前記第1及び前記第2の画像形成装置が連結されて、前記第1の画像形成装置が前記記録シートの排出方向の上流側に位置する画像形成システムを制御するための制御方法において、
前記記録シートに両面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第1の画像形成装置で画像形成を行った後、該記録シートの他面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、
前記記録シートに片面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、
印刷を行わない場合に、前記第1及び前記第2の画像形成置を、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と該スタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御するステップと、
両面印刷を行う場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置の双方を前記スリープ状態から前記スタンバイ状態に復帰させ、片面印刷を行う場合に、前記第1の画像形成装置をスリープ状態とし、前記第2の画像形成装置をスタンバイ状態とするステップとを有することを特徴とする制御方法。
【請求項4】
画像データに応じて記録シートの上に画像形成を行う第1及び第2の画像形成装置を有し、前記第1及び前記第2の画像形成装置が連結されて、前記第1の画像形成装置が前記記録シートの排出方向の上流側に位置する画像形成システムを制御するための制御プログラムにおいて、
コンピュータによって実行され、
前記記録シートに両面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第1の画像形成装置で画像形成を行った後、該記録シートの他面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、
前記記録シートに片面印刷を行う場合に、前記記録シートの一面に前記第2の画像形成装置で画像形成を行って前記記録シートを排出する制御を行うステップと、
印刷を行わない場合に、前記第1及び前記第2の画像形成置を、印刷を直ちに開始できる状態であるスタンバイ状態と該スタンバイ状態よりも少なくとも消費電力が低いスリープ状態とのいずれかの状態に選択的に制御するステップと、
両面印刷を行う場合に、前記第1及び前記第2の画像形成装置の双方を前記スリープ状態から前記スタンバイ状態に復帰させ、片面印刷を行う場合に、前記第1の画像形成装置をスリープ状態とし、前記第2の画像形成装置をスタンバイ状態とするステップとを有することを特徴とする制御プログラム。
【請求項5】
請求項4に記載の制御プログラムが記録されたコンピュータに読み取り可能な記録媒体。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2011−145603(P2011−145603A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−8149(P2010−8149)
【出願日】平成22年1月18日(2010.1.18)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】