説明

画像形成装置、ライセンス移動方法、およびライセンス移動プログラム

【課題】ネットワークを介することなくライセンス情報を適切に移動させることができる画像形成装置、ライセンス移動方法、およびライセンス移動プログラムを提供する。
【解決手段】ソフトウェア記憶部110は、ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報を記憶し、ソフトウェア処理部115は、ソフトウェア記憶部110からライセンス情報を読み出し、印刷部130は、読み出されたライセンス情報を出力し、表示制御部150は、ライセンス情報が出力された場合に、当該ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアの実行を禁止し、読取部100は、印刷部130により出力されたライセンス情報により第2の複合機20においてソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を取得し、ソフトウェア処理部115は、取得された許否情報が許諾を示す場合に、ソフトウェア記憶部110からライセンス情報を削除する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置、ライセンス移動方法、およびライセンス移動プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、サーバから配信されるライセンス情報を用いて、画像形成装置にインストールされたアプリケーションの使用を許諾する技術がある(例えば、特許文献1)。
【0003】
このような技術では、画像形成装置で新たなアプリケーションを動作させる場合、このアプリケーションをインストールするとともに、ネットワークを介して接続されたサーバからライセンス情報を取得して、インストールされたアプリケーションの使用を許諾する必要がある。
【0004】
【特許文献1】特開2008−016013号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述の技術に用いられる画像形成装置は、アプリケーションの使用を許諾するためにネットワークを介して接続されたサーバからライセンス情報を取得する必要があるため、ネットワークへの接続機能を有していなければならない。
【0006】
また、画像形成装置がネットワークへの接続機能を有していたとしても、不具合等によりサーバと通信できない場合には、サーバからライセンス情報を取得することができず、アプリケーションの使用を許諾することもできないという事態も生じ得る。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ネットワークを介することなくライセンス情報を適切に移動させることができる画像形成装置、ライセンス移動方法、およびライセンス移動プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様にかかる画像形成装置は、ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記ライセンス情報を読み出す読出手段と、読み出された前記ライセンス情報を出力する出力手段と、前記ライセンス情報が出力された場合に、前記ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアの実行を禁止する禁止手段と、前記出力手段により出力された前記ライセンス情報により外部の画像形成装置においてソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を取得する取得手段と、取得された前記許否情報が許諾を示す場合に、前記記憶手段から前記ライセンス情報を削除する削除手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の別の態様にかかる画像形成装置は、ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報の取得と、外部の画像形成装置において前記ライセンス情報が削除されたことを示す削除情報の取得と、を行う取得手段と、取得された前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されるか否かを認証する認証手段と、前記認証手段の認証結果であって、前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を出力する出力手段と、前記許否情報が許諾を示す場合に前記ライセンス情報により使用が許諾されたソフトウェアの実行を保留する保留手段と、前記許否情報の出力後に前記取得手段により前記削除情報が取得された場合に、前記保留手段により実行が保留されているソフトウェアの実行保留を解除する解除手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の別の態様にかかるライセンス移動方法は、画像形成装置で実行されるライセンス移動方法であって、前記画像形成装置は、ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報を記憶する記憶手段を備え、前記記憶手段から前記ライセンス情報を読み出す読出ステップと、読み出された前記ライセンス情報を出力する出力ステップと、前記ライセンス情報が出力された場合に、前記ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアの実行を禁止する禁止ステップと、前記出力ステップにより出力された前記ライセンス情報により外部の画像形成装置においてソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を取得する取得ステップと、取得された前記許否情報が許諾を示す場合に、前記記憶手段から前記ライセンス情報を削除する削除ステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の別の態様にかかるライセンス移動方法は、画像形成装置で実行されるライセンス移動方法であって、前記画像形成装置は、ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報の取得と、外部の画像形成装置において前記ライセンス情報が削除されたことを示す削除情報の取得と、を行う取得ステップと、取得された前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されるか否かを認証する認証ステップと、前記認証ステップの認証結果であって、前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を出力する出力ステップと、前記許否情報が許諾を示す場合に前記ライセンス情報により使用が許諾されたソフトウェアの実行を保留する保留ステップと、前記許否情報の出力後に前記取得ステップにより前記削除情報が取得された場合に、前記保留ステップにより実行が保留されているソフトウェアの実行保留を解除する解除ステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
また、本発明の別の態様にかかるライセンス移動プログラムは、上記したライセンス移動方法をコンピュータに実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ネットワークを介することなくライセンス情報を適切に移動させることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、添付図面を参照しながら、本発明にかかる画像形成装置、ライセンス移動方法、およびライセンス移動プログラムの最良な実施の形態について詳細に説明する。なお本実施の形態では、画像形成装置として、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納した複合機(MFP:Multi Function Printer)を例にとり説明する。
【0015】
図1は、本実施の形態にかかる第1の複合機10および第2の複合機20の構成の一例を示すブロック図である。なお本実施の形態では、第1の複合機10から第2の複合機20にライセンス情報を移動させる場合を例にとり説明する。
【0016】
第1の複合機10は、ライセンス情報の移動元の複合機であり、読取部100と、読取制御部105と、ソフトウェア記憶部110と、ソフトウェア処理部115と、変換部120と、計測部125と、印刷部130と、印刷制御部135と、操作・表示部140と、操作受付部145と、表示制御部150と、を備える。
【0017】
読取部100(取得手段の一例)は、文書や図柄などを画像データとして電気的に読み取るものであり、スキャナなどにより実現できる。特に本実施形態では、読取部100は、紙などに印刷されたバーコード(例えば、第1の複合機10から出力されたライセンス情報により第2の複合機20においてソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報がエンコードされたバーコード)を読み取る。読取制御部105は、読取部100が文書や図柄などを読み取る際の各種制御を行う。
【0018】
ソフトウェア記憶部110には、ソフトウェアがインストールされている。またソフトウェア記憶部110には、例えば図2に示すように、インストールされているソフトウェアに対応付けられて当該ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報が記憶されている。
【0019】
ソフトウェア処理部115(読出手段、削除手段の一例)は、ソフトウェア記憶部110に記憶されているライセンス情報やソフトウェア記憶部110にインストールされているソフトウェアに対して各種処理を行う。
【0020】
具体的には、ソフトウェア処理部115は、第1の複合機10から出力させるライセンス情報をソフトウェア記憶部110から読み出す。
【0021】
またソフトウェア処理部115は、読取部100により読み取られ、後述する変換部120によりデコードされた許否情報が許諾を示す場合に、第1の複合機10から出力され、第2の複合機20においてソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報をソフトウェア記憶部110から削除する。そしてソフトウェア処理部115は、ソフトウェア記憶部110から削除したライセンス情報により使用が許諾されていたソフトウェアをソフトウェア記憶部110からアンインストールする。
【0022】
またソフトウェア処理部115は、後述する操作受付部145にソフトウェアの起動操作が受け付けられた場合に、当該ソフトウェアをソフトウェア記憶部110から読み出して起動させる。
【0023】
変換部120は、ソフトウェア記憶部110から読み出されたライセンス情報や、第1の複合機10から出力され、第2の複合機20においてソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報が削除されたことを示す削除情報などをバーコードにエンコードする。なお詳細には、変換部120は、ソフトウェア記憶部110から読み出されたライセンス情報とともに、後述する操作受付部145に受け付けられた情報であって、ライセンス情報の移動先となる複合機を示す装置識別情報をバーコードにエンコードする。また変換部120は、読取部100により読み取られたバーコード(例えば、第2の複合機20によりバーコードにエンコードされた許否情報)を元の情報にデコードする。
【0024】
計測部125は、許否情報を受け付ける受付時間を計測する。例えば計測部125は、変換部120によりバーコードにエンコードされたライセンス情報が後述する印刷部130により出力された場合に、受付時間(例えば、24時間)の計測を開始する。なお、許否情報が許諾を示す場合であっても、受付時間を経過(タイムアウト)している場合(例えば、受付時間の計測を開始してから24時間を経過している場合)には、ソフトウェア処理部115によるライセンス情報の削除やソフトウェアのアンインストールは行われない。
【0025】
印刷部130(出力手段の一例)は、読取部100により読み取られた画像データを印刷するものであり、プリンタなどにより実現できる。特に本実施形態では、印刷部130は、変換部120によりバーコードにエンコードされたライセンス情報や削除情報などを紙などに印刷して出力する。印刷制御部135は、印刷部130が画像データを印刷する際の各種制御を行う。
【0026】
操作・表示部140は、第1の複合機10に対する各種操作を行ったり、第1の複合機10に対する各種操作を行うためのメニュー画像や第1の複合機10の各種状態を表示するものであり、液晶ディスプレイ上にタッチパネルを重ね合わせた液晶タッチパネルなどにより実現できる。なお、操作・表示部140を液晶タッチパネルおよびキースイッチで実現してもよい。
【0027】
操作受付部145は、操作・表示部140に対して行われた各種操作を受け付ける。具体的には、操作受付部145は、装置識別情報を入力する操作などのライセンス情報の移動に関する操作、ソフトウェアの起動操作、読取部100による読み取りに関する操作、および印刷部130による印刷に関する操作などを受け付ける。
【0028】
表示制御部150(禁止手段、解除手段の一例)は、操作・表示部140に表示されるメニュー画像や第1の複合機10の各種状態の表示制御を行う。
【0029】
特に本実施形態では、表示制御部150は、バーコードにエンコードされたライセンス情報が印刷部130により出力された場合に、当該ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアの実行(起動)を禁止する。具体的には、表示制御部150は、当該ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の操作・表示部140への表示を中止する。
【0030】
また表示制御部150は、変換部120によりデコードされた許否情報が不許諾を示す場合や、計測部125により計測された受付時間が経過した場合に、実行が禁止されたソフトウェアの実行禁止を解除する。具体的には、表示制御部150は、操作・表示部140への表示が中止されている起動メニュー画像の表示を再開する。
【0031】
第2の複合機20は、ライセンス情報の移動先の複合機であり、読取部200と、読取制御部205と、変換部210と、装置識別情報記憶部215と、認証情報記憶部220と、認証部225と、ソフトウェア処理部230と、ソフトウェア記憶部235と、印刷部240と、印刷制御部245と、操作・表示部250と、操作受付部255と、表示制御部260と、を備える。
【0032】
読取部200(取得手段の一例)は、文書や図柄などを画像データとして電気的に読み取るものであり、スキャナなどにより実現できる。特に本実施形態では、読取部200は、紙などに印刷されたバーコード(例えば、ライセンス情報および装置識別情報がエンコードされたバーコードや、削除情報がエンコードされたバーコード)を読み取る。読取制御部205は、読取部200が文書や図柄などを読み取る際の各種制御を行う。
【0033】
変換部210は、読取部200により読み取られたバーコードを元の情報にデコードする。また変換部210は、後述する認証部225の認証結果であって、変換部210によりデコードされたライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報をバーコードにエンコードする。
【0034】
装置識別情報記憶部215は、第2の複合機20の識別情報を示す装置識別情報を記憶する。認証情報記憶部220は、例えば図3に示すように、変換部210によりデコードされたライセンス情報を認証するための複数の認証用ライセンス情報を記憶する。
【0035】
認証部225は、装置識別情報記憶部215に記憶されている装置識別情報および認証情報記憶部220に記憶されている認証用ライセンス情報を用いて、変換部210によりデコードされたライセンス情報および装置識別情報によりソフトウェアの使用を許諾できるか否かを認証する。
【0036】
具体的には、認証部225は、装置識別情報記憶部215から装置識別情報を読み出して、変換部210によりデコードされた装置識別情報に一致するか否かを確認するとともに、認証情報記憶部220から認証用ライセンス情報を読み出して、変換部210によりデコードされたライセンス情報に一致するか否かを確認する。
【0037】
そして、互いの装置識別情報が一致するとともに、ライセンス情報が認証用ライセンス情報のいずれかと一致する場合には、認証部225は、当該ライセンス情報によりソフトウェアの使用を許諾できると認証し、当該ソフトウェアの使用が許諾される。一方、互いの装置識別情報が一致しない場合や、ライセンス情報が認証用ライセンス情報のいずれにも一致しない場合には、認証部225は、当該ライセンス情報によりソフトウェアの使用を許諾できないと認証し、当該ソフトウェアの使用は許諾されない。
【0038】
また認証部225は、変換部210によりデコードされた削除情報により、第2の複合機20においてソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報が第1の複合機10から削除されたことを確認する。
【0039】
ソフトウェア処理部230は、ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾された場合に、当該ソフトウェアをソフトウェア記憶部235にインストールする。例えばソフトウェア処理部230は、ライセンス情報により使用が許諾されたソフトウェアを、メモリーカード等の携帯型記憶媒体(図示省略)からインストールしたり、ネットワークを介してサーバ等(図示省略)からダウンロードしてインストールする。またソフトウェア処理部230は、インストールしたソフトウェアに対応付けて、当該ソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報をソフトウェア記憶部235に記憶させる。
【0040】
またソフトウェア処理部230は、後述する操作受付部255にソフトウェアの起動操作が受け付けられた場合に、当該ソフトウェアをソフトウェア記憶部235から読み出して起動させる。
【0041】
印刷部240(出力手段の一例)は、読取部200により読み取られた画像データを印刷するものであり、プリンタなどによりを実現できる。特に本実施形態では、印刷部240は、変換部210によりバーコードにエンコードされた許否情報などを紙などに印刷して出力する。印刷制御部245は、印刷部240が画像データを印刷する際の各種制御を行う。
【0042】
操作・表示部250は、第2の複合機20に対する各種操作を行ったり、第2の複合機20に対する各種操作を行うためのメニュー画像や第2の複合機20の各種状態を表示するものであり、液晶ディスプレイ上にタッチパネルを重ね合わせた液晶タッチパネルなどにより実現できる。なお、操作・表示部250を液晶タッチパネルおよびキースイッチで実現してもよい。
【0043】
操作受付部255は、操作・表示部250に対して行われた各種操作を受け付ける。具体的には、操作受付部255は、ライセンス情報の移動に関する操作、ソフトウェアの起動操作、読取部200による読み取りに関する操作、および印刷部240による印刷に関する操作などを受け付ける。
【0044】
表示制御部260(保留手段、解除手段の一例)は、操作・表示部250に表示されるメニュー画像や第2の複合機20の各種状態の表示制御を行う。
【0045】
特に本実施形態では、表示制御部260は、ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾された場合に、ソフトウェア処理部230によりインストールされる当該ソフトウェアの実行(起動)を保留する。
【0046】
具体的には、表示制御部260は、ライセンス情報により使用が許諾されたソフトウェアがインストールされた場合であっても、当該ソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の操作・表示部250へ表示を保留する。そして表示制御部260は、変換部210によりデコードされた削除情報により、第2の複合機20においてソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報が第1の複合機10から削除されたことを認証部225が確認した場合に、操作・表示部250への表示が保留されている起動メニュー画像の保留を解除して表示を開始する。
【0047】
次に、図4〜図11を参照しながら、本実施の形態のライセンス情報の移動手法について説明する。
【0048】
図4は、第1の複合機10から第2の複合機20へライセンス情報を移動させる場合の移動手順の概要の一例を示すシーケンスである。
【0049】
まず、第1の複合機10は、ライセンス情報を移動させる場合、ライセンス情報移動処理を行う(ステップS10)。
【0050】
図5は、図4のステップS10に示す、ライセンス情報移動処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0051】
まず、第1の複合機10から移動させるライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアのアンインストーラが起動されると、表示制御部150は、例えば図6−1に示すように、ライセンス情報の移動先となる複合機の装置識別情報の入力画面を操作・表示部140に表示させる(ステップS100)。
【0052】
次に、操作受付部145は、操作・表示部140に装置識別情報の入力画面が表示されると、ユーザから第2の複合機20の装置識別情報の入力操作を受け付ける(ステップS102)。
【0053】
次に、ソフトウェア処理部115は、装置識別情報の入力操作が受け付けられると、第1の複合機10から移動させるライセンス情報をソフトウェア記憶部110から読み出す(ステップS104)。
【0054】
次に、変換部120は、ソフトウェア記憶部110から読み出されたライセンス情報とともに、操作受付部145に受け付けられた第2の複合機20の装置識別情報をバーコードにエンコードする(ステップS106)。
【0055】
次に、印刷部130は、変換部120によりバーコードにエンコードされたライセンス情報および装置識別情報等を、例えば図6−2に示すように、紙に印刷して出力する(ステップS108)。
【0056】
次に、計測部125は、バーコードにエンコードされたライセンス情報および装置識別情報が出力されると、出力されたライセンス情報により第2の複合機20においてソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を受け付ける受付時間の計測を開始する(ステップS110)。
【0057】
次に、表示制御部150は、バーコードにエンコードされたライセンス情報および装置識別情報が出力されると、出力されたライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の表示を操作・表示部140に中止させる(ステップS112)。
【0058】
そして、表示制御部150は、第1の複合機10のステータスを「移動元アンインストール準備状態」に更新して、操作・表示部140に表示させる(ステップS114)。
【0059】
その後、表示制御部150は、例えば図6−3に示すように、第2の複合機20によりバーコードにエンコードされた許否情報等が印刷された紙の読み取りを指示する指示画面を操作・表示部140に表示させる(ステップS116)。そして、第1の複合機10は待機状態となる。
【0060】
図4に戻り、第2の複合機20は、第1の複合機10においてライセンス情報移動処理によりライセンス情報が出力された後に、ライセンス情報移動受付処理を行う(ステップS20)。
【0061】
図7は、図4のステップS20に示す、ライセンス情報移動受付処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0062】
まず、第2の複合機20に移動させるライセンス情報による使用許諾の認証が行われるソフトウェアのインストーラが起動されると、表示制御部260は、例えば図8−1に示すように、バーコードにエンコードされたライセンス情報および装置識別情報等が印刷された紙の読み取りを指示する指示画面を操作・表示部250に表示させる(ステップS200)。
【0063】
次に、操作受付部255は、操作・表示部250にライセンス情報等の読み取りを指示する指示画面が表示されると、ユーザからライセンス情報等の読み取り指示操作を受け付ける(ステップS202)。
【0064】
次に、読取部200は、ライセンス情報等の読み取り指示操作が受け付けられると、バーコードにエンコードされたライセンス情報および装置識別情報等が印刷された紙(図6−2参照)からバーコードを読み取る(ステップS204)。
【0065】
次に、変換部210は、読み取られたバーコードをライセンス情報および装置識別情報にデコードする(ステップS206)。
【0066】
次に、認証部225は、装置識別情報記憶部215に記憶されている装置識別情報および認証情報記憶部220に記憶されている認証用ライセンス情報を用いて、デコードされたライセンス情報および装置識別情報によりソフトウェアの使用を許諾できるか否かを認証する(ステップS208)。
【0067】
そして、デコードされたライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾された場合には(ステップS208でYes)、ソフトウェア処理部230は、使用が許諾されたソフトウェアをソフトウェア記憶部235にインストールする(ステップS210)。また、ソフトウェア処理部230は、インストールされたソフトウェアに対応付けて、当該ソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報をソフトウェア記憶部235に記憶させる。
【0068】
次に、表示制御部260は、ソフトウェア記憶部235にインストールされたソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の表示を操作・表示部250へ保留させる(ステップS212)。
【0069】
次に、変換部210は、認証部225の認証結果であって、変換部210によりデコードされたライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されたこと(許諾)を示す許否情報をバーコードにエンコードする(ステップS214)。
【0070】
次に、印刷部240は、変換部210によりバーコードにエンコードされた許諾を示す許否情報等を、例えば図8−2に示すように、紙に印刷して出力する(ステップS216)。
【0071】
次に、表示制御部260は、第2の複合機20のステータスを「移動先準備完了」に更新して、操作・表示部250に表示させる(ステップS218)。
【0072】
その後、表示制御部260は、例えば図8−3に示すように、第1の複合機10によりバーコードにエンコードされた情報であって、第2の複合機20においてソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報が第1の複合機10から削除されたことを示す削除情報等が印刷された紙の読み取りを指示する指示画面を操作・表示部250に表示させる(ステップS220)。そして、第2の複合機20は待機状態となる。
【0073】
一方、変換部210によりデコードされたライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されなかった場合には(ステップS208でNo)、変換部210は、ソフトウェアの使用が許諾されなかったこと(不許諾)を示す許否情報をバーコードにエンコードする(ステップS222)。
【0074】
次に、印刷部240は、変換部210によりバーコードにエンコードされた不許諾を示す許否情報等を、例えば図8−4に示すように、紙に印刷して出力する(ステップS224)。
【0075】
次に、表示制御部260は、第2の複合機20のステータスを「認証失敗」に更新して、操作・表示部250に表示させる(ステップS226)。
【0076】
図4に戻り、第1の複合機10は、ライセンス情報移動処理によりライセンス情報が出力され、第2の複合機20においてライセンス情報移動受付処理により許否情報が出力された後に、ライセンス情報移動確認処理を行う(ステップS30)。
【0077】
図9は、図4のステップS30に示す、ライセンス情報移動確認処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0078】
まず、計測部125は、図5のステップS110において計測を開始した受付時間が経過(タイムアウト)したか否かを確認する(ステップS300)。
【0079】
そして、受付時間が経過していない場合には(ステップS300でNo)、操作・表示部140に許否情報の読み取りを指示する指示画面が表示されているので(図5のステップS116参照)、操作受付部145は、ユーザから許否情報の読み取り指示操作を受け付ける(ステップS302)。
【0080】
次に、読取部100は、許否情報の読み取り指示操作が受け付けられると、バーコードにエンコードされた許否情報等が印刷された紙(図8−2、図8−4参照)からバーコードを読み取る(ステップS304)。
【0081】
次に、変換部120は、読み取られたバーコードを許否情報にデコードする(ステップS306)。
【0082】
次に、ソフトウェア処理部115は、デコードされた許否情報が許諾を示す場合には、第1の複合機10から出力され、第2の複合機20においてソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報をソフトウェア記憶部110から削除する(ステップS308でYes、ステップS310)。また、ソフトウェア処理部115は、ソフトウェア記憶部110から削除したライセンス情報により使用が許諾されていたソフトウェアをソフトウェア記憶部110からアンインストールする。
【0083】
次に、変換部120は、ライセンス情報が削除されたことを示す削除情報をバーコードにエンコードする(ステップS312)。
【0084】
次に、印刷部130は、バーコードにエンコードされた削除情報を、例えば図10−1に示すように、紙に印刷して出力する(ステップS314)。
【0085】
次に、表示制御部150は、第1の複合機10のステータスを「移動元アンインストール完了」に更新して、操作・表示部140に表示させる(ステップS316)。
【0086】
なお、ステップS300において受付時間が経過した場合には(ステップS300でYes)、表示制御部150は、例えば図10−2に示すように、受付時間の経過によりライセンス移動に失敗した旨を操作・表示部140に表示させる(ステップS318)。
【0087】
また、ステップS308において、変換部120によりデコードされた許否情報が不許諾を示す場合には(ステップS308でNo)、表示制御部150は、例えば図10−3に示すように、認証失敗によりライセンス移動に失敗した旨を操作・表示部140に表示させる(ステップS320)。
【0088】
そして、ステップS318およびステップS320においてライセンス移動に失敗した旨が表示された場合には、表示制御部150は、図5のステップS112において表示が中止されたソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の表示を操作・表示部140に再開させる(ステップS322)。
【0089】
図4に戻り、第2の複合機20は、第1の複合機10においてライセンス情報移動確認処理により削除情報が出力された後に、ライセンス情報削除確認処理を行う(ステップS40)。
【0090】
図11は、図4のステップS40に示す、ライセンス情報削除確認処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【0091】
まず、操作・表示部250に削除情報の読み取りを指示する指示画面が表示されているので(図7のステップS220参照)、操作受付部255は、ユーザから削除情報の読み取り指示操作を受け付ける(ステップS400)。
【0092】
次に、読取部200は、削除情報の読み取り指示操作が受け付けられると、バーコードにエンコードされた削除情報等が印刷された紙(図10−1参照)からバーコードを読み取る(ステップS402)。
【0093】
次に、変換部210は、読み取られたバーコードを削除情報にデコードする(ステップS404)。
【0094】
次に、認証部225は、デコードされた削除情報により、第2の複合機20においてソフトウェアの使用を許諾したライセンス情報が第1の複合機10から削除されたことを確認する(ステップS406)。
【0095】
次に、表示制御部260は、第1の複合機10からライセンス情報が削除されたことが確認されると、図7のステップS212において表示が保留されているソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の表示を操作・表示部250に開始させる(ステップS408)。
【0096】
そして、表示制御部260は、第2の複合機20のステータスを「移動先インストール完了」に更新して、操作・表示部250に表示させる(ステップS410)。
【0097】
このように本実施の形態では、第1の複合機10は、移動させるライセンス情報を紙に印刷し、第2の複合機20は、紙に印刷されたライセンス情報を読み取るため、ネットワークを介さずにライセンス情報を移動させることができる。
【0098】
特に本実施の形態では、第1の複合機10は、ライセンス情報を紙に印刷して出力した後は、出力したライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアの実行を禁止する。そして、出力したライセンス情報により第2の複合機20においてソフトウェアの使用が許諾されたことを確認した後に、ライセンス情報の削除および当該ライセンス情報により使用が許諾されていたソフトウェアのアンインストールを行う。
【0099】
また本実施の形態では、第1の複合機10が出力したライセンス情報により第2の複合機20においてソフトウェアの使用が許諾されなかった場合には、実行を禁止したソフトウェアの実行禁止を解除する。
【0100】
このため、第1の複合機10および第2の複合機20の双方でソフトウェアの使用ができなくなってしまうという事態の発生を防止することができる。
【0101】
また本実施の形態では、第2の複合機20は、第1の複合機10が出力したライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾された場合であっても、第1の複合機10において当該ライセンス情報が削除されるとともに、当該ライセンス情報により使用が許諾されていたソフトウェアがアンインストールされたことを確認するまで、使用が許諾されたソフトウェアの実行を保留する。
【0102】
このため、第1の複合機10および第2の複合機20の双方でソフトウェアの使用ができてしまうという事態の発生を防止することができる。
【0103】
また本実施の形態では、第1の複合機10は、ライセンス情報とともに、当該ライセンス情報の移動先の複合機を特定する装置識別情報を紙に印刷して出力する。従って第2の複合機20は、読み取られたライセンス情報だけでなく、読み取られた装置識別情報が自身の装置識別情報と一致しなければソフトウェアの使用を許諾することはできず、ライセンス情報の不正な移動を防止することができる。
【0104】
なお本実施の形態では、ソフトウェアの実行の禁止や保留として、ソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の表示を中止させることを例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、ソフトウェアを起動させるための起動操作の受け付けを中止したり、ソフトウェアを起動させるための起動操作は受け付けるが、当該ソフトウェアの起動を中止し、エラーメッセージ等を表示させるようにしてもよい。
【0105】
また本実施の形態では、ライセンス情報の認証に用いる付加情報として、装置識別情報を例にとり説明したが本発明はこれに限定されるものではない。例えば、第1の複合機10からライセンス情報を移動させる際に、ライセンス情報の出力操作を行うユーザを示すユーザ識別情報、またはライセンス情報の有効期限を示す有効期限情報などを入力させるようにしてもよい。
【0106】
例えば、付加情報にユーザ識別情報を用いる場合には、認証用のユーザ識別情報を第2の複合機20の記憶部(図示省略)に記憶させておけば、ライセンス情報の出力操作を行うユーザを認証でき、システム管理者等の特定のユーザのみにライセンス情報の移動権限を与えることができる。
【0107】
また例えば、付加情報に有効期限情報を用いる場合には、第2の複合機20が、認証時における日付・時刻等と有効期限情報の有効期限とを認証することで、出力されたライセンス情報に有効期限を設定することができる。
【0108】
なお、装置識別情報、ユーザ識別情報、および有効期限情報の少なくともいずれかを付加情報として用いるようにしてもよい。
【0109】
また本実施の形態では、ライセンス情報等の移動手法として、ライセンス情報等の紙への印刷、ライセンス情報等が印刷された紙の読み取りを例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0110】
例えば、第1の複合機10および第2の複合機20が、メモリーカード、USBメモリ、CD、ICカード等の携帯型記録媒体へのリード・ライト機能を有している場合には、ライセンス情報等を当該携帯型記録媒体に書き込むとともに、当該携帯型記録媒体からライセンス情報等を読み出して、移動させるようにしてもよい。
【0111】
また例えば、第1の複合機10および第2の複合機20が、基地局などを介さずに近距離間で他の通信装置と直接無線通信可能な近距離無線通信機能(例えば、赤外線通信機能など)を有している場合には、近距離無線通信機能を有する携帯電話等との間でライセンス情報等を送受して、移動させるようにしてもよい。
【0112】
また本実施の形態では、ライセンス情報等をバーコードに変換して出力したが、本発明はこれに限定されず、例えば、QRコード(登録商標)などの2次元コード(広義には、マーキング)や地紋にして出力してもよいし、暗号化して出力してもよいし、そのまま出力してもよい。
【0113】
また本実施の形態では、画像形成装置として複合機を例にとり説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置などを適用することもできる。
【0114】
図12は、本実施の形態の第1の複合機10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【0115】
図12に示すように、第1の複合機10は、コントローラ310とエンジン部(Engine)360とをPCI(Peripheral Component Interconnect)バスで接続した構成となる。コントローラ310は、第1の複合機10全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部360は、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部360には、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、誤差拡散やガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
【0116】
コントローラ310は、CPU311と、ノースブリッジ(NB)313と、システムメモリ(MEM−P)312と、サウスブリッジ(SB)314と、ローカルメモリ(MEM−C)317と、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)316と、ハードディスクドライブ(HDD)318とを有し、ノースブリッジ(NB)313とASIC316との間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス315で接続した構成となる。また、MEM−P312は、ROM(Read Only Memory)312aと、RAM(Random Access Memory)312bとをさらに有する。
【0117】
CPU311は、第1の複合機10の全体制御をおこなうものであり、NB313、MEM−P312およびSB314からなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
【0118】
NB313は、CPU311とMEM−P312、SB314、AGP315とを接続するためのブリッジであり、MEM−P312に対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
【0119】
MEM−P312は、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM312aとRAM312bとからなる。ROM312aは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM312bは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
【0120】
SB314は、NB313とPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB314は、PCIバスを介してNB313と接続されており、このPCIバスには、ネットワークインターフェース(I/F)部なども接続される。
【0121】
ASIC316は、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit)であり、AGP315、PCIバス、HDD318およびMEM−C317をそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC316は、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC316の中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C317を制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部360との間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。このASIC316には、PCIバスを介してFCU(Fax Control Unit)330、USB(Universal Serial Bus)340、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インターフェース350が接続される。操作表示部320はASIC316に直接接続されている。
【0122】
MEM−C317は、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)318は、画像データの蓄積、プログラム(例えば、インストールされたソフトウェア)の蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
【0123】
AGP315は、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインターフェースであり、MEM−P312に高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
【0124】
なお、本実施の形態の第2の複合機20のハードウェア構成は、第1の複合機10と同様であるため説明を省略する。
【0125】
また、本実施の形態の第1の複合機10で実行されるプログラムは、ROM等に予め組み込まれて提供される。また本実施の形態の第1の複合機10で実行されるプログラムを、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【0126】
また、本実施の形態の第1の複合機10で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施形態の第1の複合機10で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
【0127】
なお、本実施の形態の第2の複合機20で実行されるプログラムについても同様である。
【0128】
また、本実施の形態の第1の複合機10で実行されるプログラムは、上述した各部(読取制御部、ソフトウェア記憶部、ソフトウェア処理部、変換部、計測部、印刷制御部、操作受付部、表示制御部等)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、読取制御部、ソフトウェア記憶部、ソフトウェア処理部、変換部、計測部、印刷制御部、操作受付部、表示制御部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【0129】
また、本実施の形態の第2の複合機20で実行されるプログラムは、上述した各部(読取制御部、変換部、認証部、ソフトウェア処理部、印刷制御部、操作受付部、表示制御部)を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはCPU(プロセッサ)が上記ROMからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、読取制御部、変換部、認証部、ソフトウェア処理部、印刷制御部、操作受付部、表示制御部等が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0130】
【図1】本実施の形態の第1の複合機10および第2の複合機20の構成の一例を示すブロック図である。
【図2】本実施の形態のソフトウェア記憶部110に記憶される情報の一例を示す図である。
【図3】本実施の形態の装置識別情報記憶部215に記憶される情報の一例を示す図である。
【図4】本実施の形態のライセンス情報の移動手順の概要の一例を示すシーケンスである。
【図5】本実施の形態のライセンス情報移動処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【図6−1】装置識別情報の入力画面の一例を示す図である。
【図6−2】バーコードにエンコードされたライセンス情報および装置識別情報の印刷例を示す図である。
【図6−3】バーコードにエンコードされた許否情報が印刷された紙の読み取りを指示する指示画面の一例を示す図である。
【図7】本実施の形態のライセンス情報移動受付処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【図8−1】バーコードにエンコードされたライセンス情報および装置識別情報が印刷された紙の読み取りを指示する指示画面の一例を示す図である。
【図8−2】バーコードにエンコードされた許諾を示す許否情報の印刷例を示す図である。
【図8−3】バーコードにエンコードされた削除情報が印刷された紙の読み取りを指示する指示画面の一例を示す図である。
【図8−4】バーコードにエンコードされた不許諾を示す許否情報の印刷例を示す図である。
【図9】本実施の形態のライセンス情報移動確認処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【図10−1】バーコードにエンコードされた削除情報の印刷例を示す図である。
【図10−2】受付時間の経過によりライセンス移動に失敗した旨の表示例を示す図である。
【図10−3】認証失敗によりライセンス移動に失敗した旨の表示例を示す図である。
【図11】本実施の形態のライセンス情報削除確認処理の詳細の一例を示すフローチャートである。
【図12】本実施の形態の第1の複合機10のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0131】
10 第1の複合機
20 第2の複合機
100 読取部
105 読取制御部
110 ソフトウェア記憶部
115 ソフトウェア処理部
120 変換部
125 計測部
130 印刷部
135 印刷制御部
140 操作・表示部
145 操作受付部
150 表示制御部
200 読取部
205 読取制御部
210 変換部
215 装置識別情報記憶部
220 認証情報記憶部
225 認証部
230 ソフトウェア処理部
235 ソフトウェア記憶部
240 印刷部
245 印刷制御部
250 操作・表示部
255 操作受付部
260 表示制御部
310 コントローラ
311 CPU
312 システムメモリ
312a ROM
312b RAM
313 ノースブリッジ
314 サウスブリッジ
315 AGPバス
316 ASIC
317 ローカルメモリ
318 ハードディスクドライブ
320 操作表示部
330 FCU
340 USB
350 IEEE1394インターフェース
360 エンジン部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段から前記ライセンス情報を読み出す読出手段と、
読み出された前記ライセンス情報を出力する出力手段と、
前記ライセンス情報が出力された場合に、前記ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアの実行を禁止する禁止手段と、
前記出力手段により出力された前記ライセンス情報により外部の画像形成装置においてソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を取得する取得手段と、
取得された前記許否情報が許諾を示す場合に、前記記憶手段から前記ライセンス情報を削除する削除手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記取得手段により取得された前記許否情報が不許諾を示す場合に、前記禁止手段により実行が禁止されたソフトウェアの実行禁止を解除する解除手段を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記許否情報を受け付ける受付時間を計測する計測手段を更に備え、
前記解除手段は、前記受付時間内に前記取得手段により前記許否情報が取得されなかった場合に、前記禁止手段により実行が禁止されたソフトウェアの実行禁止を解除することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記禁止手段は、前記ライセンス情報が出力された場合に、前記ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアを起動させるための起動メニュー画像の表示手段への表示を中止させ、
前記解除手段は、前記取得手段により取得された前記許否情報が不許諾を示す場合に、前記起動メニュー画像の表示手段への表示を再開させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記ライセンス情報の認証に用いる付加情報を入力する操作を行う操作手段を更に備え、
前記出力手段は、前記読出手段により読み出された前記ライセンス情報とともに、前記操作手段により入力された前記付加情報を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記付加情報は、前記ライセンス情報の移動先となる画像形成装置を示す装置識別情報、前記ライセンス情報の出力操作を行うユーザを示すユーザ識別情報、および前記ライセンス情報の有効期限を示す有効期限情報の少なくともいずれかであることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記読出手段により読み出された前記ライセンス情報をコードに変換する変換手段を更に備え、
前記出力手段は、コードに変換された前記ライセンス情報を出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記出力手段は、前記読出手段により読み出された前記ライセンス情報を所定の媒体に出力することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記出力手段は、前記読出手段により読み出された前記ライセンス情報を紙媒体に出力することを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記出力手段は、前記削除手段により前記ライセンス情報が削除された場合に、前記ライセンス情報が削除されたことを示す削除情報を出力することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1つに記載の画像形成装置。
【請求項11】
ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報の取得と、外部の画像形成装置において前記ライセンス情報が削除されたことを示す削除情報の取得と、を行う取得手段と、
取得された前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されるか否かを認証する認証手段と、
前記認証手段の認証結果であって、前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を出力する出力手段と、
前記許否情報が許諾を示す場合に前記ライセンス情報により使用が許諾されたソフトウェアの実行を保留する保留手段と、
前記許否情報の出力後に前記取得手段により前記削除情報が取得された場合に、前記保留手段により実行が保留されているソフトウェアの実行保留を解除する解除手段と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項12】
画像形成装置で実行されるライセンス移動方法であって、
前記画像形成装置は、
ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報を記憶する記憶手段を備え、
前記記憶手段から前記ライセンス情報を読み出す読出ステップと、
読み出された前記ライセンス情報を出力する出力ステップと、
前記ライセンス情報が出力された場合に、前記ライセンス情報により使用が許諾されているソフトウェアの実行を禁止する禁止ステップと、
前記出力ステップにより出力された前記ライセンス情報により外部の画像形成装置においてソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を取得する取得ステップと、
取得された前記許否情報が許諾を示す場合に、前記記憶手段から前記ライセンス情報を削除する削除ステップと、を含むことを特徴とするライセンス移動方法。
【請求項13】
画像形成装置で実行されるライセンス移動方法であって、
前記画像形成装置は、
ソフトウェアの使用許諾に用いるライセンス情報の取得と、外部の画像形成装置において前記ライセンス情報が削除されたことを示す削除情報の取得と、を行う取得ステップと、
取得された前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されるか否かを認証する認証ステップと、
前記認証ステップの認証結果であって、前記ライセンス情報によりソフトウェアの使用が許諾されたか否かを示す許否情報を出力する出力ステップと、
前記許否情報が許諾を示す場合に前記ライセンス情報により使用が許諾されたソフトウェアの実行を保留する保留ステップと、
前記許否情報の出力後に前記取得ステップにより前記削除情報が取得された場合に、前記保留ステップにより実行が保留されているソフトウェアの実行保留を解除する解除ステップと、を含むことを特徴とするライセンス移動方法。
【請求項14】
請求項12または13に記載されたライセンス移動方法をコンピュータに実行させるためのライセンス移動プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6−1】
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【図6−2】
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【図6−3】
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【図7】
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【図8−1】
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【図8−2】
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【図8−3】
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【図8−4】
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【図9】
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【図10−1】
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【図10−2】
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【図10−3】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2010−61611(P2010−61611A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229448(P2008−229448)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】