説明

画像形成装置、制御プログラム、制御方法

【課題】複数の画像形成装置(例えばプリンタ)間で交換部品(例えばトナーカットリッジ)を融通するための新たな管理技術を確立する。
【解決手段】プリンタには、このプリンタのシリアルナンバ22(S/N:12345)が登録され、別のプリンタのシリアルナンバ(S/N:54321)もグループデータA24に登録されている。また、装着されたトナーカートリッジのプリンタシリアルナンバ76には、このトナーカートリッジが最初に装着されたプリンタのシリアルナンバ(S/N:67890)が登録されている(a)。このため、プリンタシリアルナンバ76は、シリアルナンバ22またはグループデータA24と一致せず、トナーカートリッジは使用不許可状態にある。しかし、グループデータB24には空きがあり、プリンタシリアルナンバ76の値が代入され(b)、使用可能化される(c)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に装着される交換部品の使用可否を制御するための技術に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタや複写機などの画像形成装置においては、トナーカートリッジ、ドラム、ヒートロールなどの交換部品が装着されて印刷に使用される。交換部品は、一般に、機種が同じであればいずれの画像形成装置に対しても装着することができる。このため、他人所有物を盗難したような場合であってもその交換部品を使用できてしまう。また、販売契約の観点から、異なる販売契約下にある画像形成装置への交換部品の融通を避けたい場合もある。さらに、交換部品がある画像形成装置(群)向けにチューニングされている場合は、それよりも劣る交換部品をその画像形成装置(群)で使用することは好ましくない。具体例としては、現像不良、転写不良、発色不良などの画質障害や、トナーやインクの詰まり、用紙のヒートロールへの巻き付きなどが発生するおそれを指摘することができる。
【0003】
下記特許文献1には、交換部品に記憶された識別情報と、予め画像形成装置に登録された識別情報とを比較して、交換部品の使用の可否を判定する技術が開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2002−333800号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1の技術では、ある交換部品は、最初に装着した装置や、この装置が属する固定されたグループにおいてのみ使用可能となる。このため、グループ設定を適切に実施しないと、同一部署や組織内における交換部品の管理をうまく行うことができない。
【0006】
本発明の目的は、画像形成装置における交換部品の使用制限を容易化する仕組みを構築することにある。
【0007】
本発明の別の目的は、複数の画像形成装置間で交換部品を融通することを許す新たな管理技術を確立することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の画像形成装置は、交換部品が装着される画像形成装置であって、装着された交換部品に登録された識別データが、この画像形成装置に登録された固有データまたはグループデータと対応するか否かを判定する手段と、対応しないと判定された場合に、登録条件に従って、識別データに対応するデータをグループデータとして登録するか否かを決定する手段と、対応すると判定された場合、または、登録すると決定された場合に、交換部品の使用を許可する手段と、登録しないと決定された場合に、交換部品の使用を許可しない手段と、を備える。
【0009】
画像形成装置とは、用紙に対し印刷を機能を備えた装置である。画像形成装置の例としては、プリンタ、複写機(プリンタとスキャナを備えた装置)、複合機(プリンタ、スキャナ、ファクシミリなど画像処理機能を多数備えた装置)、ファクシミリなどを挙げることができる。印刷態様は特に限定されるものではなく、電子写真方式、インクジェット方式、オフセット方式など様々な方式を採用することができる。画像形成装置では、一般に、交換部品が取り替え容易に装着される。交換部品とは、例えば、トナーカートリッジ、インクカートリッジ、ドラムユニット、ヒートロールなど、本体よりも消耗が早く適当なタイミングで取り替えることを想定して製造された部品をいう。
【0010】
交換部品には、無線や有線により画像形成装置と通信可能に設定されたメモリが設けられている。そして、このメモリには、使用可能な画像形成装置を表す識別データを登録することができる。識別データとしては、次に説明する固有データやグループデータ、あるいは、これらのデータを変換して作成したデータなどを例示することができる。また、画像形成装置には、この画像形成装置に固有(実質的に固有であればよい)な情報を記憶する固有データが登録されている。固有データの例としては、シリアルナンバやMACアドレスなどを挙げることができる。さらに、画像形成装置には、この画像形成装置と交換部品を共有できる画像形成装置または装置群を示すグループデータを登録することができる。グループデータの例としては、他の画像形成装置のシリアルナンバやMACアドレス、他の画像形成装置が属する(自らの画像装置も属していてよい)グループ名を表すデータ(例えば、本システムに特化した名称や、ネットワークのドメインネームのような汎用的名称)などを挙げることができる。
【0011】
画像形成装置では、交換部品の使用の可否を次のようにして制御する。すなわち、画像形成装置は、まず、交換部品が装着された時やその後の適当な時(例えば印刷実行時や画像形成装置起動時など)に、交換部品の識別データが、画像形成装置の固有データまたはグループデータと対応するか否か(最も簡単な態様では一致するか否か)を判定する。その結果、対応しないと判定された場合には、登録条件(グループデータとして登録可能な要件)に従って、識別データに対応するデータをグループデータとして登録するか否かを決定し、登録する場合にはその登録を行う。また、対応すると判定された場合、または、登録すると決定された場合には、交換部品の使用を許可し、登録しないと決定された場合には、交換部品の使用を許可しない。
【0012】
この構成によれば、画像形成装置に登録された固有データまたはグループデータに基づいて、交換部品の使用の可否を決定することができる。しかも、交換部品に登録された識別データが画像形成装置に登録された固有データまたはグループデータと当初は対応しない場合であっても、登録条件の設定次第で、新たに対応づけを行うことができる。つまり、登録条件次第で、この交換部品を使用可能にすることが可能となる。したがって、画像形成装置における交換部品の使用制限や使用可能化が容易化される。そして、予めグループ設定を行っていない場合であっても、複数の画像形成装置で交換部品を融通することが可能となる。
【0013】
本発明の画像形成装置の一態様においては、交換部品に識別データが登録されていない場合に、交換部品に対し、固有データに対応するデータを識別データとして登録させる。この構成は、例えば、工場出荷時に識別データが登録されていない新品の交換部品を装着する場合に、この交換部品に対し、装着された画像形成装置の管轄下にある旨を登録するためのものである。
【0014】
本発明の画像形成装置の一態様においては、グループデータとしては、n個(nは自然数)のデータを登録することができ、登録条件は、グループデータとして既に登録されたデータがn−1個以下との条件である。つまり、グループデータとして登録可能なデータに空きがある場合に、交換部品に登録された識別データに対応するデータが、グループデータとして登録されることとなる。そして、n個の他の画像形成装置との交換部品の融通が可能となる。
【0015】
本発明の画像形成装置の一態様においては、登録条件は、グループデータとして既に登録されたデータを書き換え可能との条件である。また、本発明の画像形成装置の一態様においては、既に登録されたデータを書き換え可能であるか否かは、そのデータが登録されてからの経過時間に基づいて定められる。つまり、この構成は、過去においてあるグループデータが設定されたが、状況が変わってそのグループデータが意味をなさなくなったような場合に、グループデータの再設定をするものである。
【0016】
本発明の画像形成装置の一態様においては、装着された交換部品に登録された識別データが固有データとではなくグループデータと対応すると判定された場合に、交換部品に対し、固有データに対応するデータを識別データとして登録させる。つまり、使用可能な交換部品に対しては、過去に装着された画像形成装置ではなく、その時点で装着されている画像形成装置の管轄下にある旨の再設定を行うことにした。これにより、この交換部品の使用可能な画像形成装置は、その時点で装着されている画像形成装置に関連するグループへと再編成される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1は、画像形成装置の一例たるプリンタ10の構成を表す概略的なブロック図である。プリンタ10は、主たる構成要素として、記憶装置20、印刷装置30、制御装置40及び通信装置60を備えている。
【0018】
記憶装置20は、半導体メモリなどにより構築された装置であり、各種のデータの他、プリンタ10のシリアルナンバ22、グループデータA24、グループデータB26を記憶している。シリアルナンバ22は、プリンタ10の固有データであり、プリンタ10の製造時に与えられ、ユーザは書き換えることができないデータである。また、グループデータA24及びグループデータB26は、プリンタ10との間で交換部品を共有しうる画像形成装置のシリアルナンバである。これらは、プリンタ10の製造時には値が設定されておらず、条件に従って、事後的に値が入力され、また、書き換えられるデータである。
【0019】
印刷装置30は、電子写真方式で用紙に印刷を行うための装置である。図には、印刷装置30に装着される交換部品の例として、トナーカートリッジ70が図示されている。トナーカートリッジ70は、トナーを使い切った場合に取り替えられる他、トナーが残っている状態であっても取り替えられる場合がある。また、新たに装着されるトナーカートリッジ70としては、新品、過去にプリンタ10に装着されていたもの、過去に別のプリンタで使用されていたものなど、様々なものが考えられる。
【0020】
トナーカートリッジ70には、ICタグ72が取り付けられている。ICタグ72は、ROMやRAMなどのメモリ74と、無線通信を行う通信部78を備えた装置である。メモリ74には、プログラムや各種のデータの他に、プリンタシリアルナンバ76が記憶されている。プリンタシリアルナンバ76には、このトナーカートリッジ70が管轄されるプリンタを識別するデータとして、そのプリンタのシリアルナンバが書き込まれる。
【0021】
制御装置40は、演算機能を備えたハードウエアとその動作を規定するソフトウエア(プログラム)とによって構築されるマイクロプロセッサなどのコンピュータである。制御装置40には、制御部42、比較部44、登録指示部46、グループ登録部48、及び許可部50が設けられている。制御部42は、各構成要素の動作やデータ通信を管理する他、記憶装置20、印刷装置30、通信装置60の制御も行っている。
【0022】
比較部44は、装着されたトナーカートリッジ70のプリンタシリアルナンバ76を、記憶装置20に記憶されたシリアルナンバ22、グループデータA24、及びグループデータB26と比較し、両者が対応づけられたものか否かを判定する。
【0023】
登録指示部46は、プリンタシリアルナンバ76に値が与えられていない場合、すなわちトナーカートリッジ70が新品である場合に、プリンタシリアルナンバ76にシリアルナンバ22を代入させる。また、登録指示部46は、プリンタシリアルナンバ76がグループデータA24またはグループデータBと対応づけられている場合、すなわち、トナーカートリッジ70がプリンタ10で使用可能ではあるが他のプリンタの管轄下にある旨が登録されている場合に、プリンタシリアルナンバ76にシリアルナンバ22を代入させるようにすることもできる。
【0024】
グループ登録部48は、プリンタシリアルナンバ76がシリアルナンバ22、グループデータA24、及びグループデータB26とは対応づけられておらず、かつ、グループデータA24またはグループデータB26に値が代入されていない場合に、グループデータA24またはグループデータB26にプリンタシリアルナンバ76を代入するものである。なお、グループデータA24またはグループデータB26に値が代入されている場合であっても、書き換え可能条件を満たす場合には、グループデータA24またはグループデータB26にプリンタシリアルナンバ76を代入することができる。書き換え可能条件の例としては、グループデータA24またはグループデータB26が設定されてから所定時間にわたって、グループデータA24またはグループデータB26に対応するプリンタシリアルナンバ76をもったトナーカートリッジ70が装着されなかったという態様を挙げることができる。これにより、グループデータA24またはグループデータB26が飽和してしまい、新たなグループ化がなされない事態を解消することができる。
【0025】
許可部50は、比較部44において、プリンタシリアルナンバ76がシリアルナンバ22、グループデータA24、またはグループデータB26のいずれかと対応づけられている場合に、トナーカートリッジ70の使用を許可する。また、当初は対応づけが行われていなくても、登録指示部46やグループ登録部48の処理によって、対応づけが行われたならば、トナーカートリッジ70の使用を許可する。他方、結局対応づけが行われなかった場合には、トナーカートリッジ70の使用を不可とする。
【0026】
なお、印刷装置30においてトナーカートリッジ70以外の交換部品が装着される場合には、制御装置40は、トナーカートリッジ70とまとめて、あるいは、トナーカートリッジ70とは別々にして、その交換部品に対し同様の管理を行うことができる。
【0027】
通信装置60は、制御装置40の制御の下、ICタグ72の通信部78と通信を行う装置である。通信装置60と通信部78は、それぞれアンテナを備えており、無線によって通信を行う。
【0028】
続いて、図2乃至図6を用いて、制御装置40において行われる様々な制御の例を説明する。各図においては、プリンタ10の記憶装置20に記憶されたシリアルナンバ22、グループデータA24、グループデータB26の各値と、トナーカートリッジ70に記憶されたプリンタシリアルナンバ76の値が記されている。
【0029】
図2は、新品のトナーカートリッジを使用する場合の例を示す図である。図2(a)は、トナーカートリッジがプリンタに装着された直後の状態を表している。ここでは、プリンタのシリアルナンバ22には「S/N:12345」が登録されており、トナーカートリッジのプリンタシリアルナンバ76には値が代入されていない。したがって、図2(b)に示すように、登録指示部46によってプリンタシリアルナンバ76にシリアルナンバ22の値「S/N:12345」が代入される。つまり、トナーカートリッジが、このプリンタの管轄下にある旨の登録が行われる。そして、図2(c)に示すように、許可部50によって、このトナーカートリッジの使用が許可される。
【0030】
図3は、既に他のプリンタにおいて使われた(使われている)トナーカートリッジを、装着する場合の例を示す図である。図3(a)は、トナーカートリッジがプリンタに装着された直後の状態を表している。ここでは、プリンタのシリアルナンバ22には「S/N:12345」が、グループデータA24には某プリンタのシリアルナンバ「S/N:54321」がそれぞれ登録され、グループデータB26には値が代入されていない。他方、トナーカートリッジのプリンタシリアルナンバ76にはそのトナーカートリッジが使用されていたプリンタのシリアルナンバ「S/N:67890」が記憶されている。したがって、この時点では、プリンタシリアルナンバ76は、シリアルナンバ22、グループデータA24、またはグループデータB26とは対応しない。
【0031】
しかし、グループデータB26には値を代入する余地がある。そこで、図3(b)に示すように、グループ登録部48は、グループデータB26に対し、プリンタシリアルナンバ76の値「S/N:67890」を代入する。つまり、「S/N:67890」のシリアルナンバをもつプリンタで使用されたトナーカートリッジが、これ以降「S/N:12345」のシリアルナンバをもつプリンタで使用できるように設定する。そして、図3(c)に示すように、許可部50によって、装着されたトナーカートリッジの使用が許可される。
【0032】
図4は、図3の例と同様に、既に他のプリンタにおいて使われた(使われている)トナーカートリッジを、装着する場合の例を示す図である。ただし、図4(a)に示すように、この例では、グループデータB26には既に「S/N:24680」の値が記憶されている。したがって、この時点では、プリンタシリアルナンバ76は、シリアルナンバ22、グループデータA24、またはグループデータB26とは対応せず、しかも、グループデータA24またはグループデータB26に値を代入する余地がない。それゆえ、図4(b)に示すように、許可部50によって装着されたトナーカートリッジの使用は許可されず、プリンタは印刷を行うことができない。
【0033】
図5は、図4の例と同様に、既に他のプリンタにおいて使われた(使われている)トナーカートリッジを、装着する場合の例を示す図である。図5(a)に示すように、この例では、図4(a)と同様に、グループデータB26には既に「S/N:24680」の値が記憶されている。したがって、この時点では、プリンタシリアルナンバ76は、シリアルナンバ22、グループデータA24、またはグループデータB26とは対応せず、しかも、グループデータA24またはグループデータB26に値を代入する余地がない。
【0034】
しかし、この例では、グループデータA24が書き換え可能となっている。つまり、グループデータA24に記憶されたシリアルナンバ「S/N:54321」に対応するプリンタシリアルナンバ76をもつトナーカートリッジは、所定時間以上(例えば1年間や2年間)装着されておらず、このグループデータA24は不要であるとの判断が下される。そこで、図5(b)に示すように、グループ登録部48は、プリンタシリアルナンバ76の値「S/N:67890」をグループデータA24に上書きしている。そして、図5(c)に示すように、装着されたトナーカートリッジの使用が許可部50によって許可される。
【0035】
図6は、トナーカートリッジの管轄を再設定する例を示す図である。この例では、図6(a)に示すように、プリンタシリアルナンバ76の値「S/N:67890」は、グループデータB26の値と一致している。したがって、図6(b)に示すように、装着されたトナーカートリッジの使用は許可部50によって許可される。そして、この例では、さらに、登録指示部46によって、プリンタシリアルナンバ76の値は、シリアルナンバ22の値「S/N:12345」へと上書きされている。
【0036】
上書き後にも、装着されたトナーカートリッジが使用可能であることには変わりない。しかし、このようにすることで、このトナーカートリッジをさらに別のプリンタで使用する場合の利便性が高まると考えられる。すなわち、上書きを行わない状況では、トナーカートリッジは、最初に装着された「S/N:67890」のプリンタ及びそのグループに対して再利用することができる。このため、現在装着されている「S/N:12345」のプリンタに登録されたグループ(これは一般に「S/N:12345」のプリンタの近くにあると考えられる)では、使用できないおそれがある。これに対し、常に、図6(c)に示した上書きを行うことで、「S/N:12345」のプリンタの近くにあると考えられる他のプリンタでの使用可能性が高まることになる。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】プリンタとトナーカートリッジの構成例を説明する概略ブロック図である。
【図2】新品のトナーカートリッジを使用する場合の例を示す図である。
【図3】中古のトナーカートリッジを使用する場合の例を示す図である。
【図4】中古のトナーカートリッジを使用する場合の別の例を示す図である。
【図5】中古のトナーカートリッジを使用する場合の別の例を示す図である。
【図6】中古のトナーカートリッジを使用する場合の別の例を示す図である。
【符号の説明】
【0038】
10 プリンタ、20 記憶装置、22 シリアルナンバ、24 グループデータA、26 グループデータB、30 印刷装置、40 制御装置、42 制御部、44 比較部、46 登録指示部、48 グループ登録部、50 許可部、60 通信装置、70 トナーカートリッジ、72 ICタグ、74 メモリ、76 プリンタシリアルナンバ、78 通信部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
交換部品が装着される画像形成装置であって、
装着された交換部品に登録された識別データが、この画像形成装置に登録された固有データまたはグループデータと対応するか否かを判定する手段と、
対応しないと判定された場合に、登録条件に従って、識別データに対応するデータをグループデータとして登録するか否かを決定する手段と、
対応すると判定された場合、または、登録すると決定された場合に、交換部品の使用を許可する手段と、
登録しないと決定された場合に、交換部品の使用を許可しない手段と、
を備える、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
交換部品に識別データが登録されていない場合に、交換部品に対し、固有データに対応するデータを識別データとして登録させる、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
請求項1に記載の画像形成装置において、
グループデータとしては、n個(nは自然数)のデータを登録することができ、
登録条件は、グループデータとして既に登録されたデータがn−1個以下との条件である、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
請求項1に記載の画像形成装置において、
登録条件は、グループデータとして既に登録されたデータを書き換え可能との条件である、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項4に記載の画像形成装置において、
既に登録されたデータを書き換え可能であるか否かは、そのデータが登録されてからの経過時間に基づいて定められる、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1に記載の画像形成装置において、
装着された交換部品に登録された識別データが固有データとではなくグループデータと対応すると判定された場合に、交換部品に対し、固有データに対応するデータを識別データとして登録させる、ことを特徴とする画像形成装置。
【請求項7】
交換部品が装着される画像形成装置に対し、
装着された交換部品に登録された識別データが、この画像形成装置に登録された固有データまたはグループデータと対応するか否かを判定する手順と、
対応しないと判定された場合に、登録条件に従って、識別データに対応するデータをグループデータとして登録するか否かを決定する手順と、
対応すると判定された場合、または、登録すると決定された場合に、交換部品の使用を許可する手順と、
登録しないと決定された場合に、交換部品の使用を許可しない手順と、
を実行させる、ことを特徴とする制御プログラム。
【請求項8】
交換部品が装着される画像形成装置を制御装置が制御する方法であって、
装着された交換部品に登録された識別データが、この画像形成装置に登録された固有データまたはグループデータと対応するか否かを判定する手順と、
対応しないと判定された場合に、登録条件に従って、識別データに対応するデータをグループデータとして登録するか否かを決定する手順と、
対応すると判定された場合、または、登録すると決定された場合に、交換部品の使用を許可する手順と、
登録しないと決定された場合に、交換部品の使用を許可しない手順と、
を含む、ことを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−20580(P2008−20580A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−191126(P2006−191126)
【出願日】平成18年7月12日(2006.7.12)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】