説明

画像形成装置およびその制御方法

【課題】 複数の印刷ジョブから優先印刷ジョブを利用者に選択させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複合機は、モニタに表示される複数の印刷ジョブからプリンタに優先的に印刷させる印刷ジョブである優先印刷ジョブを利用者に選択させる操作部と、記憶部に画像が入力済みの印刷ジョブが優先印刷ジョブとして操作部から選択されたとき(S51でYES)、印刷中の印刷ジョブの印刷をプリンタに一時中断させて(S54)優先印刷ジョブをプリンタに印刷させる(S55)制御部とを備えており、制御部は、記憶部に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして操作部から選択されたとき(S51でNO)、優先印刷ジョブの画像が記憶部に入力済みになった後で(S53でYES)、印刷中の印刷ジョブの印刷をプリンタに一時中断させて(S54)優先印刷ジョブをプリンタに印刷させる(S55)ことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、印刷中の印刷ジョブの印刷を中断して別の印刷ジョブを優先して印刷する画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷中の印刷ジョブの印刷を中断して別の印刷ジョブを優先して印刷するプリンタ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。このプリンタ装置は、優先して印刷すべき印刷データの印刷ジョブを外部の装置からネットワークを介して受信したときに、印刷中の印刷ジョブの印刷を中断して、新たに受信した印刷ジョブを優先して印刷することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−182124号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記プリンタ装置においては、優先して印刷すべき印刷ジョブであるという情報を事前に外部の装置から受信した上で、印刷ジョブを外部の装置から受信するので、複数の印刷ジョブから優先印刷ジョブを利用者に選択させることができない。
【0005】
そこで、本発明は、複数の印刷ジョブから優先印刷ジョブを利用者に選択させることができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の画像形成装置は、印刷ジョブの画像が入力される記憶手段と、前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブを印刷する印刷手段と、前記印刷ジョブを表示する表示手段と、前記表示手段に表示される複数の前記印刷ジョブから前記印刷手段に優先的に印刷させる前記印刷ジョブである優先印刷ジョブを利用者に選択させる選択手段と、前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させる制御手段とを備えており、前記制御手段は、前記記憶手段に画像が入力中の前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、前記優先印刷ジョブの画像が前記記憶手段に入力済みになった後で、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させることを特徴とする。
【0007】
この構成により、本発明の画像形成装置は、表示手段に表示する複数の印刷ジョブから優先印刷ジョブを利用者に選択させることができる。
【0008】
なお、仮に本発明の画像形成装置の構成が記憶手段に画像が入力済みの印刷ジョブのみしか優先印刷ジョブとして利用者に選択させることができない構成であったとしたら、利用者は、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブを優先印刷ジョブとして選択したいとき、優先印刷ジョブとして選択したい印刷ジョブの画像が記憶手段に入力済みになるまで、優先印刷ジョブの選択操作を待機しなければならない。しかしながら、実際には、本発明の画像形成装置は、記憶手段に画像が入力済みの印刷ジョブのみでなく、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブをも優先印刷ジョブとして利用者に選択させることができるので、記憶手段に画像が入力済みの印刷ジョブのみしか優先印刷ジョブとして利用者に選択させることができない構成と比較して、利用者の操作性を向上することができる。
【0009】
また、仮に本発明の画像形成装置の構成が記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたときに印刷中の印刷ジョブの印刷を直ちに一時中断する構成であったとしたら、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶手段に入力済みになるまで、何れの印刷ジョブも印刷されない状態になり、印刷ジョブの印刷の効率が悪い。しかしながら、実際には、本発明の画像形成装置は、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶手段に入力済みになるまで、印刷中の印刷ジョブの印刷を一時中断しないので、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたときに印刷中の印刷ジョブの印刷を直ちに一時中断する構成と比較して、印刷ジョブの印刷の効率を向上させることができる。
【0010】
また、本発明の画像形成装置は、前記印刷手段による印刷のために用紙を搬送する搬送手段を備えており、前記制御手段は、前記優先印刷ジョブの印刷物と、前記優先印刷ジョブ以外の前記印刷ジョブの印刷物とを前記搬送手段に仕分けして排出させることが好ましい。
【0011】
この構成により、本発明の画像形成装置は、優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とを利用者に容易に区別させることができる。この仕分けは、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたときに特に効果的であるので、以下に詳細に説明する。
【0012】
本発明の画像形成装置は、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶手段に入力済みになった後で、印刷中の印刷ジョブの印刷を一時中断して優先印刷ジョブを印刷するので、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷から優先印刷ジョブの印刷に切り替わるタイミングを利用者に認識させることができない可能性がある。すなわち、利用者は、画像形成装置によって排出され続ける印刷物を監視していたとしても、優先印刷ジョブの印刷の開始のタイミングを認識することができない可能性がある。また、利用者は、優先印刷ジョブの印刷の開始のタイミングを認識することができない場合、優先印刷ジョブの印刷予定の枚数を把握していたとしても、優先印刷ジョブの印刷の終了のタイミングを認識することができない可能性がある。利用者は、優先印刷ジョブの印刷の開始や終了のタイミングを認識することができない場合、仮に優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とが仕分けして排出されていなかったとしたら、優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とを区別するために、印刷物の印刷内容を実際に見て判断しなければならない。
【0013】
また、本発明の画像形成装置は、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶手段に入力済みになった後で、印刷中の印刷ジョブの印刷を一時中断して優先印刷ジョブを印刷するので、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されてから優先印刷ジョブの画像が記憶手段に入力済みになるまでの時間が長い場合、記憶手段に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されてから優先印刷ジョブの印刷を開始するまでの時間が長い。利用者は、優先印刷ジョブを選択してから優先印刷ジョブの印刷が開始されるまでの時間が長いほど、画像形成装置によって排出され続ける印刷物を監視し続けることなく画像形成装置の前から一旦離れてしまう可能性が高い。利用者は、画像形成装置の前から一旦離れた場合、仮に優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とが仕分けして排出されていなかったとしたら、優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とを区別するために、印刷物の印刷内容を実際に見て判断しなければならない。
【0014】
しかしながら、実際には、本発明の画像形成装置は、優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とを仕分けして排出するので、優先印刷ジョブの印刷の開始や終了のタイミングを利用者が認識することができなくても、また、利用者が画像形成装置の前から一旦離れたとしても、優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とを利用者に容易に区別させることができる。
【0015】
本発明の画像形成装置の制御方法は、印刷ジョブの画像が入力される記憶手段と、前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブを印刷する印刷手段と、前記印刷ジョブを表示する表示手段と、前記表示手段に表示される複数の前記印刷ジョブから前記印刷手段に優先的に印刷させる前記印刷ジョブである優先印刷ジョブを利用者に選択させる選択手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させ、前記記憶手段に画像が入力中の前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、前記優先印刷ジョブの画像が前記記憶手段に入力済みになった後で、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明の画像形成装置は、複数の印刷ジョブから優先印刷ジョブを利用者に選択させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施の形態に係る複合機の正面図である。
【図2】図1に示す複合機の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示すモニタに表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0005」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」である場合の図である。
【図4】図3に示す優先印刷ボタンが押されたときの図1に示す複合機の動作のフローチャートである。
【図5】(a)は、図1に示す排紙トレイの上面図であって、優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とが位置をずらして排出されているときの図である。(b)は、図1に示す排紙トレイの上面図であって、優先印刷ジョブの印刷物と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物とが角度をずらして排出されているときの図である。
【図6】図2に示すモニタに表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「一時中断」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」である場合の図である。
【図7】図2に示すモニタに表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの表示が消えた場合の図である。
【図8】図2に示すモニタに表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの「状況」が「受信中」である場合の図である。
【図9】図2に示すモニタに表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの「状況」が「優先印刷予約済」である場合の図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0019】
まず、本実施の形態に係る画像形成装置としての複合機について説明する。
【0020】
図1は、本実施の形態に係る複合機10の正面図である。
【0021】
図1に示すように、複合機10は、利用者に対して情報を表示するとともに利用者からの操作を受け付ける操作パネル11と、後述するスキャナ25(図2参照。)に原稿を送るための自動原稿送り装置12と、後述するプリンタ26(図2参照。)による印刷前の用紙がセットされる給紙カセット13と、プリンタ26によって印刷された用紙である印刷物が排紙される排紙トレイ14、15とを備えている。
【0022】
図2は、複合機10の構成を示すブロック図である。
【0023】
図2に示すように、複合機10は、装置全体を制御する制御部21と、種々の情報を記憶する記憶部22と、利用者によって種々の操作が入力される操作パネル11上の操作部23と、種々の情報を表示する操作パネル11上のモニタ24と、画像を読み取るスキャナ25と、印刷ジョブを印刷するプリンタ26と、プリンタ26による印刷のために用紙を給紙カセット13から排紙トレイ14または排紙トレイ15まで搬送する本発明の搬送手段としての搬送部27と、ホストコンピュータなどの図示していない外部の装置とLAN(Local Area Network)を介して通信を行うためのネットワークI/F(interface)部28と、図示していない外部のファクシミリ装置と公衆電話回線等の通信回線を介してファクシミリ通信を行うためのファクシミリ通信部29とを備えている。
【0024】
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、プログラムおよび各種のデータを予め記憶している不揮発性のメモリであるROM(Read Only Memory)と、プログラムおよび各種のデータを記憶する書き換え可能な不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)と、CPUの作業領域として用いられる揮発性のメモリであるRAM(Random Access Memory)となどから構成されているコンピュータである。CPUは、ROMやEEPROMに記憶されているプログラムを実行することによって制御部21を動作させる演算処理装置である。RAMは、CPUによってプログラムが実行されるときにプログラムや各種のデータを一時的に記憶するようになっている。
【0025】
記憶部22は、制御部21の一部を構成している上述したEEPROMやRAMによって構成されている。記憶部22には、印刷ジョブの画像が入力されるようになっており、本発明の記憶手段を構成している。
【0026】
操作部23は、モニタ24とともにタッチパネルを形成するボタンや、操作パネル上のボタンなどの入力デバイスから構成されている。
【0027】
モニタ24は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などの表示デバイスから構成されている。
【0028】
スキャナ25は、原稿から画像データを読み取る読取デバイスである。
【0029】
プリンタ26は、図示していない外部の装置からネットワークI/F部28を介して受信された印刷データの印刷ジョブや、図示していない外部のファクシミリ装置からファクシミリ通信部29を介して受信されたFAXの印刷ジョブや、スキャナ25によって読み取られた画像データの印刷ジョブなどの各種の印刷ジョブを印刷する印刷デバイスである。プリンタ26は、記憶部22に画像が入力済みの印刷ジョブを印刷するようになっており、本発明の印刷手段を構成している。
【0030】
ネットワークI/F部28は、例えば、スキャナ25によって読み取られた画像データをLANを介して外部の装置に送信したり、プリンタ26で印刷されるための印刷データをLANを介して外部の装置から受信したりする。
【0031】
ファクシミリ通信部29は、例えば、スキャナ25によって読み取られた画像データを通信回線を介して外部のファクシミリ装置にFAX送信したり、プリンタ26で印刷されるための画像データを通信回線を介して外部のファクシミリ装置からFAX受信したりする。
【0032】
次に、複合機10の動作について説明する。
【0033】
図3は、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0005」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」である場合の図である。
【0034】
複合機10の制御部21は、図3に示すように印刷ジョブの状況を示すステータス画面をモニタ24に表示させる。このステータス画面では、印刷ジョブが複合機10で受け付けられたときに制御部21によって順に割り当てられた番号である「受付番号」と、印刷ジョブが複合機10で受け付けられたときの時刻である「受付時刻」と、印刷ジョブの名称を示す「印刷ジョブ名」と、印刷ジョブを発生させた利用者の名称を示す「利用者名」と、印刷ジョブの状況を示す「状況」とが印刷ジョブ毎に表示される。このように、モニタ24は、印刷ジョブを表示するようになっており、本発明の表示手段を構成している。
【0035】
ステータス画面に表示される「印刷ジョブ名」は、スラッシュの前の表示が「プリント」である場合、外部の装置からネットワークI/F部28を介して受信した印刷データの印刷ジョブであることを示しており、印刷データとともに受信した印刷データの名称をスラッシュの後の表示で示している。また、スラッシュの前の表示が「FAX」である場合、外部のファクシミリ装置からファクシミリ通信部29を介して受信した画像データの印刷ジョブであることを示しており、画像データとともに受信したFAX送信元の名称をスラッシュの後の表示で示している。
【0036】
ステータス画面に表示される「利用者名」は、印刷ジョブがプリントの印刷ジョブである場合、印刷データとともに受信した印刷データの送信者名を示している。また、印刷ジョブがFAXの印刷ジョブである場合、「利用者名」にはシステムと表示される。
【0037】
ステータス画面に表示される「状況」は、「実行中」と表示されている場合、印刷ジョブがプリンタ26による印刷中であることを示している。「待機中」と表示されている場合、印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みであって、プリンタ26によって印刷されるために待機していることを示している。
【0038】
図3に示すステータス画面では、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブが白抜きの文字で表示されている。利用者は、操作部23の操作によって任意の印刷ジョブを指定することができる。制御部21は、利用者によって印刷ジョブが指定されたとき、利用者によって指定された印刷ジョブをステータス画面において白抜きの文字で表示するようにモニタ24を制御する。
【0039】
ステータス画面には、優先印刷ボタン24aが表示されている。優先印刷ボタン24aは、モニタ24に表示される複数の印刷ジョブからプリンタ26に優先的に印刷させる印刷ジョブである優先印刷ジョブを決定するためのボタンである。このように、操作部23は、モニタ24に表示される複数の印刷ジョブから任意の印刷ジョブを利用者に指定させた後、利用者によって指定された印刷ジョブを優先印刷ジョブとして利用者によって決定させるようになっている。すなわち、操作部23は、モニタ24に表示される複数の印刷ジョブから優先印刷ジョブを利用者に選択させるようになっており、本発明の選択手段を構成している。利用者は、操作部23の操作によって優先印刷ボタン24aを押すことができる。制御部21は、印刷ジョブが指定されている状態で、利用者によって優先印刷ボタン24aが押されたとき、図4に示す処理を実行する。
【0040】
図4は、優先印刷ボタン24aが押されたときの複合機10の動作のフローチャートである。
【0041】
図4に示すように、制御部21は、利用者によって選択された優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みか否かを判断する(ステップS51)。
【0042】
制御部21は、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みではないとステップS51において判断すると、優先印刷ジョブを優先印刷予約状態として記憶部22に設定した後(ステップS52)、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになるまで、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みか否かを判断する(ステップS53)。
【0043】
制御部21は、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みであるとステップS51またはステップS53において判断すると、印刷中の印刷ジョブの印刷をプリンタ26に一時中断させた後(ステップS54)、優先印刷ジョブをプリンタ26に印刷させる(ステップS55)。つまり、制御部21は、印刷ジョブの印刷の順番を変更する。
【0044】
そして、制御部21は、優先印刷ジョブの印刷がステップS55において完了した後、ステップS54において一時中断していた印刷ジョブの印刷をプリンタ26に再開させて(ステップS56)、図4に示す処理を終了する。
【0045】
図5(a)は、排紙トレイ14の上面図であって、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とが位置をずらして排出されているときの図である。図5(b)は、排紙トレイ14の上面図であって、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とが角度をずらして排出されているときの図である。
【0046】
制御部21は、ステップS55においてプリンタ26に印刷させた優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とを搬送部27に仕分けして排出させるようになっている。例えば、制御部21は、図5(a)に示すように、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とで位置をずらしたり、図5(b)に示すように、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とで角度をずらしたりすることによって、印刷物91、92の仕分けを行うことができる。また、制御部21は、優先印刷ジョブの印刷物91を排紙トレイ14に排出するように搬送部27を制御し、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92を排紙トレイ15に排出するように搬送部27を制御するというように、印刷物91、92の排出先を変更することによって印刷物91、92の仕分けを行うこともできる。複合機10は、これらの方法以外の方法によって印刷物91、92の仕分けを行うようになっていても良い。
【0047】
次に、制御部21が管理している印刷ジョブのステータス画面が図3に示すステータス画面である場合に、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブが操作部23を介して利用者によって優先印刷ジョブとして選択されたときの複合機10の動作について説明する。
【0048】
図3に示すように、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの「状況」は、「待機中」である。ここで、印刷ジョブは、上述したように、「状況」が「待機中」であるとき、画像が記憶部22に入力済みである。すなわち、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブは、画像が記憶部22に入力済みである。また、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」は、「実行中」である。ここで、印刷ジョブは、上述したように、「状況」が「実行中」であるとき、プリンタ26による印刷中である。すなわち、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブは、プリンタ26による印刷中である。
【0049】
したがって、制御部21は、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブが操作部23を介して利用者によって優先印刷ジョブとして選択されると、図4に示す処理を開始し、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みであると判断して(ステップS51でYES)、印刷中の印刷ジョブである「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの印刷をプリンタ26に一時中断させた後(ステップS54)、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブをプリンタ26に印刷させる(ステップS55)。このときに、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図が図6である。
【0050】
図6は、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「一時中断」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」である場合の図である。ステータス画面に表示される「状況」は、「一時中断」と表示されている場合、プリンタ26による印刷が一時中断されている印刷ジョブであることを示している。
【0051】
そして、制御部21は、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの印刷がステップS55において完了した後、ステップS54において一時中断していた「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの印刷をプリンタ26に再開させて(ステップS56)、図4に示す処理を終了する。このときに、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図が図7である。
【0052】
図7は、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの表示が消えた場合の図である。利用者は、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブのプリンタ26による印刷が完了し、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの印刷が再開されたことを図7に示すステータス画面によって認識することができる。
【0053】
このように、制御部21は、記憶部22に画像が入力済みの印刷ジョブが優先印刷ジョブとして操作部23から選択されたとき、印刷中の印刷ジョブの印刷をプリンタ26に一時中断させて優先印刷ジョブをプリンタ26に印刷させるようになっており、本発明の制御手段を構成している。
【0054】
次に、制御部21が管理している印刷ジョブのステータス画面が図8に示すステータス画面である場合に、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブが操作部23を介して利用者によって優先印刷ジョブとして選択されたときの複合機10の動作について説明する。
【0055】
図8は、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの「状況」が「受信中」である場合の図である。ステータス画面に表示される「状況」は、「受信中」と表示されている場合、印刷ジョブの画像が記憶部22に入力中であることを示している。すなわち、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブは、画像が記憶部22に入力済みではない。
【0056】
したがって、制御部21は、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブが操作部23を介して利用者によって優先印刷ジョブとして選択されると、図4に示す処理を開始し、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みではないと判断して(ステップS51でNO)、優先印刷ジョブを優先印刷予約状態として記憶部22に設定する(ステップS52)。このときに、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図が図9である。
【0057】
図9は、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図であって、「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの「状況」が「実行中」であり、「受付番号」が「0002」〜「0004」の印刷ジョブの「状況」が「待機中」であり、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの「状況」が「優先印刷予約済」である場合の図である。ステータス画面に表示される「状況」は、「優先印刷予約済」と表示されている場合、印刷ジョブが優先印刷予約状態として記憶部22に設定されていることを示している。
【0058】
そして、制御部21は、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになるまで、すなわち、「受付番号」が「0005」の印刷ジョブであるFAXの受信が完了するまで、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みか否かを判断する(ステップS53)。このとき、印刷中の印刷ジョブである「受付番号」が「0001」の印刷ジョブは、プリンタ26によって印刷され続ける。もし、印刷中の印刷ジョブである「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの印刷がプリンタ26によって完了した場合、「受付番号」が「0001」の次である「0002」の印刷ジョブの印刷がプリンタ26によって開始される。つまり、「受付番号」が「0002」の印刷ジョブが新たに印刷中の印刷ジョブとなる。このように、印刷中の印刷ジョブの印刷がプリンタ26によって完了すると、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになるまで、新たな印刷ジョブが「受付番号」順に印刷中の印刷ジョブとなる。
【0059】
制御部21は、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みであると判断すると(ステップS53でYES)、印刷中の印刷ジョブである「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの印刷をプリンタ26に一時中断させた後(ステップS54)、ステップS52において優先印刷予約状態として記憶部22に設定した優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブをプリンタ26に印刷させる(ステップS55)。このときに、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図が図6である。
【0060】
そして、制御部21は、優先印刷ジョブである「受付番号」が「0005」の印刷ジョブの印刷がステップS55において完了した後、ステップS54において一時中断していた「受付番号」が「0001」の印刷ジョブの印刷をプリンタ26に再開させて(ステップS56)、図4に示す処理を終了する。このときに、モニタ24に表示される印刷ジョブのステータス画面を示す図が図7である。
【0061】
このように、制御部21は、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして操作部23から選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになった後で、印刷中の印刷ジョブの印刷をプリンタ26に一時中断させて優先印刷ジョブをプリンタ26に印刷させるようになっている。
【0062】
なお、以上においては、外部のファクシミリ装置からファクシミリ通信部29を介して受信した画像データの印刷ジョブの優先印刷について説明しているが、外部の装置からネットワークI/F部28を介して受信した印刷データの印刷ジョブの優先印刷や、コピーのためにスキャナ25で読み取った画像データの印刷ジョブの優先印刷など、他の印刷ジョブの優先印刷についても同様である。
【0063】
以上に説明したように、複合機10は、モニタ24に表示する複数の印刷ジョブから優先印刷ジョブを利用者に選択させることができる。
【0064】
なお、仮に複合機10の構成が記憶部22に画像が入力済みの印刷ジョブのみしか優先印刷ジョブとして利用者に選択させることができない構成であったとしたら、利用者は、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブを優先印刷ジョブとして選択したいとき、優先印刷ジョブとして選択したい印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになるまで、優先印刷ジョブの選択操作を待機しなければならない。しかしながら、実際には、複合機10は、記憶部22に画像が入力済みの印刷ジョブのみでなく、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブをも優先印刷ジョブとして利用者に選択させることができるので、記憶部22に画像が入力済みの印刷ジョブのみしか優先印刷ジョブとして利用者に選択させることができない構成と比較して、利用者の操作性を向上することができる。
【0065】
また、仮に複合機10の構成が記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたときに印刷中の印刷ジョブの印刷を直ちに一時中断する構成であったとしたら、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになるまで、何れの印刷ジョブも印刷されない状態になり、印刷ジョブの印刷の効率が悪い。しかしながら、実際には、複合機10は、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになるまで、印刷中の印刷ジョブの印刷を一時中断しないので、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたときに印刷中の印刷ジョブの印刷を直ちに一時中断する構成と比較して、印刷ジョブの印刷の効率を向上させることができる。
【0066】
また、複合機10は、上述したように、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とを仕分けして排出するので、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とを利用者に容易に区別させることができる。この仕分けは、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして選択されたときに特に効果的であるので、以下に詳細に説明する。
【0067】
複合機10は、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになった後で、印刷中の印刷ジョブの印刷を一時中断して優先印刷ジョブを印刷するので、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷から優先印刷ジョブの印刷に切り替わるタイミングを利用者に認識させることができない可能性がある。すなわち、利用者は、複合機10によって排出され続ける印刷物を監視していたとしても、優先印刷ジョブの印刷の開始のタイミングを認識することができない可能性がある。また、利用者は、優先印刷ジョブの印刷の開始のタイミングを認識することができない場合、優先印刷ジョブの印刷予定の枚数を把握していたとしても、優先印刷ジョブの印刷の終了のタイミングを認識することができない可能性がある。利用者は、優先印刷ジョブの印刷の開始や終了のタイミングを認識することができない場合、仮に優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とが仕分けして排出されていなかったとしたら、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とを区別するために、印刷物の印刷内容を実際に見て判断しなければならない。
【0068】
また、複合機10は、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されたとき、優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになった後で、印刷中の印刷ジョブの印刷を一時中断して優先印刷ジョブを印刷するので、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されてから優先印刷ジョブの画像が記憶部22に入力済みになるまでの時間が長い場合、記憶部22に画像が入力中の印刷ジョブが優先印刷ジョブとして利用者に選択されてから優先印刷ジョブの印刷を開始するまでの時間が長い。利用者は、優先印刷ジョブを選択してから優先印刷ジョブの印刷が開始されるまでの時間が長いほど、複合機10によって排出され続ける印刷物を監視し続けることなく複合機10の前から一旦離れてしまう可能性が高い。利用者は、複合機10の前から一旦離れた場合、仮に優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とが仕分けして排出されていなかったとしたら、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とを区別するために、印刷物の印刷内容を実際に見て判断しなければならない。
【0069】
しかしながら、実際には、複合機10は、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とを仕分けして排出するので、優先印刷ジョブの印刷の開始や終了のタイミングを利用者が認識することができなくても、また、利用者が複合機10の前から一旦離れたとしても、優先印刷ジョブの印刷物91と、優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物92とを利用者に容易に区別させることができる。
【0070】
なお、本発明の画像形成装置は、本実施の形態において複合機について説明しているが、コピー機、プリンタ、ファクシミリ機などの複合機以外の画像形成装置であっても良い。
【符号の説明】
【0071】
10 複合機(画像形成装置)
21 制御部(制御手段)
22 記憶部(記憶手段)
23 操作部(選択手段)
24 モニタ(表示手段)
26 プリンタ(印刷手段)
27 搬送部(搬送手段)
91 印刷物(優先印刷ジョブの印刷物)
92 印刷物(優先印刷ジョブ以外の印刷ジョブの印刷物)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷ジョブの画像が入力される記憶手段と、前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブを印刷する印刷手段と、前記印刷ジョブを表示する表示手段と、前記表示手段に表示される複数の前記印刷ジョブから前記印刷手段に優先的に印刷させる前記印刷ジョブである優先印刷ジョブを利用者に選択させる選択手段と、前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させる制御手段とを備えており、
前記制御手段は、前記記憶手段に画像が入力中の前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、前記優先印刷ジョブの画像が前記記憶手段に入力済みになった後で、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷手段による印刷のために用紙を搬送する搬送手段を備えており、
前記制御手段は、前記優先印刷ジョブの印刷物と、前記優先印刷ジョブ以外の前記印刷ジョブの印刷物とを前記搬送手段に仕分けして排出させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
印刷ジョブの画像が入力される記憶手段と、前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブを印刷する印刷手段と、前記印刷ジョブを表示する表示手段と、前記表示手段に表示される複数の前記印刷ジョブから前記印刷手段に優先的に印刷させる前記印刷ジョブである優先印刷ジョブを利用者に選択させる選択手段とを備えた画像形成装置の制御方法であって、
前記記憶手段に画像が入力済みの前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させ、
前記記憶手段に画像が入力中の前記印刷ジョブが前記優先印刷ジョブとして前記選択手段から選択されたとき、前記優先印刷ジョブの画像が前記記憶手段に入力済みになった後で、印刷中の前記印刷ジョブの印刷を前記印刷手段に一時中断させて前記優先印刷ジョブを前記印刷手段に印刷させることを特徴とする制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2011−121239(P2011−121239A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279827(P2009−279827)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】