画像形成装置のドライブユニット
【課題】射出成形時の溶融樹脂の流動性を高めてショート等の成形不良の発生を防いで樹脂ボックスの薄肉化と軽量化及びコストダウンを図ることができる画像形成装置のドライブユニットを提供すること。
【解決手段】画像形成装置本体に着脱可能に取り付けられ、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックス5に回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットにおいて、前記樹脂ボックス5の中央部に、射出成形時に複数のゲート6,7を結んで形成される湯道によって該樹脂ボックス5の平均厚さよりも厚い肉厚部5bを長手方向に沿って突設する。
【解決手段】画像形成装置本体に着脱可能に取り付けられ、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックス5に回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットにおいて、前記樹脂ボックス5の中央部に、射出成形時に複数のゲート6,7を結んで形成される湯道によって該樹脂ボックス5の平均厚さよりも厚い肉厚部5bを長手方向に沿って突設する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックスに回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を採用する複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、用紙等の記録材は複数の搬送ローラによって本体内の搬送経路に沿って搬送され、その過程で画像が形成されるが、複数の搬送ローラは、駆動源である電動モータからギヤ列を経て伝達される回転動力によって回転駆動される。
【0003】
ところで、駆動源である電動モータ、該電動モータの回転動力を搬送ローラに伝達するギヤ列、該ギヤ列による動力伝達を断接する電磁クラッチ等をまとめて樹脂ボックスに収容してドライブユニットとしてユニット化し、このドライブユニットを本体の側部に着脱可能に取り付ける構成を採用した画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−133744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ドライブユニットの外郭を構成する樹脂ボックスは、ABS樹脂やPOM(ポリアセタール)等の熱可塑性樹脂を加熱筒内で溶融させ、溶融した樹脂を所定の圧力で金型内に射出する射出成形によって製造される。
【0005】
而して、ドライブユニットの樹脂ボックスは、軽量化やコストダウン等を目的として薄肉に成形される。この樹脂ボックスの射出成形においては、溶融した樹脂が複数のゲートから金型内のキャビティに圧入されるが、樹脂ボックスの全ての部分の肉厚を一定にして薄くすると、溶融した樹脂が金型内の細い湯道を流れるため、その流動性が悪くなってショート等の成形不良が発生し易いという問題がある。
【0006】
従って、本発明の第1の目的とする処は、射出成形時の溶融樹脂の流動性を高めてショート等の成形不良の発生を防いで樹脂ボックスの薄肉化と軽量化及びコストダウンを図ることができる画像形成装置のドライブユニットを提供することにある。
【0007】
又、ドライブユニットにおいては、樹脂ボックス内に密閉空間が形成され、この密閉空間内に発熱部品である電動モータやギヤ、電磁クラッチ等が収容されるため、これらの発熱部品が発生する熱によって樹脂ボックス内の密閉空間の温度が上昇し、各部品の動作を害したり、耐久性を低下させる原因となるという問題があった。
【0008】
従って、本発明の第2の目的とする処は、樹脂ボックス内の密閉空間の温度上昇を抑えて各種部品の動作不良や耐久性の低下等を防ぐことができる画像形成装置のドライブユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成装置本体に着脱可能に取り付けられ、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックスに回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットにおいて、前記樹脂ボックスの中央部に、射出成形時に複数のゲートを結んで形成される湯道によって該樹脂ボックスの平均厚さよりも厚い肉厚部を長手方向に沿って突設したことを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンの回転によって樹脂ボックス内に冷却風を取り込み、樹脂ボックス内を流れて各部の冷却に供された冷却風を樹脂ボックスの外部に排出するようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、ギヤを回転可能に支持する回転軸の自由端をユニット固定部品に形成された軸受で受けるとともに、該軸受を前記ユニット固定部品の内面側に形成された風路に連通させたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記ギヤを回転可能に支持する回転軸の端部を前記軸受を貫通して前記ユニット固定部品の風路内に突出させたことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記回転軸を熱伝導率の高い材料で構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、樹脂ボックスの中央部に、射出成形時に複数のゲートを結んで形成される湯道によって該樹脂ボックスの平均厚さよりも厚い肉厚部を長手方向に沿って突設したしたため、樹脂ボックスの射出成形時に溶融樹脂が幅の広い湯道を抵抗なく流れ、底から周に均一に分散する。このため、射出成形時の溶融樹脂の流動性が高められてショート等の成形不良の発生が防がれ、樹脂ボックスの薄肉化と軽量化及びコストダウンが図られる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンの回転によって樹脂ボックス内に冷却風を取り込み、樹脂ボックス内を流れて各部の冷却に供された冷却風を樹脂ボックスの外部に排出するようにしたため、樹脂ボックス内に収容された部品の温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンで冷風を送り込むことは最善であるが、樹脂ボックス近傍にファン単体を設けて樹脂ボックスに冷風を送り込んでも良い。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、ギヤを回転可能に支持する回転軸の自由端をユニット固定部品に形成された軸受で受けるとともに、該軸受を前記ユニット固定部品の内面側に形成された風路に連通させ、請求項4記載の発明によれば、回転軸の端部の軸受を貫通して風路内に突出させたため、該回転軸の端部が風路を流れる冷却風によって冷却され、ギヤから回転軸へと伝導する熱が冷却風によって奪われる。このため、ギヤの温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、回転軸を熱伝導率の高い材料で構成したため、ギヤから回転軸へと伝導する熱量が多くなってギヤの冷却効率が高められ、該ギヤの温度上昇が更に効果的に抑えられ、その作動安定性と耐久性が一層高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るドライブユニットと画像形成装置本体の斜視図、図2はドライブユニットの分解斜視図、図3は本体側ユニットの斜視図、図4は反本体側ユニットを内面側から見た正面図、図5は図4のA−A線断面図である。
【0020】
本実施の形態に係るドライブユニット1は、図1に示すように、画像形成装置の本体フレーム100に対して着脱可能に組み付けられており、このドライブユニット1によって画像形成装置本体内に配された不図示のピックアップローラ、フィードローラ、リタードローラ、搬送ローラ、レジストローラ対、搬送ローラ対、排紙ローラ対等の各種ローラが回転駆動される。
【0021】
而して、ドライブユニット1は、図2に示すように、本体側ユニット1Aと反本体側ユニット1Bに2分割されており、図3に示すように、本体側ユニット1Aの本体フレーム100に対向する面(図3の手前側の面)には複数のギヤGが回転可能に支持され、これらは各種ローラに動力を伝達するギヤ列を構成している。尚、図示しないが、同様に反本体側ユニット1Bの本体側ユニット1Aに対向する面にも複数のギヤが回転可能に支持され、これらは各種ローラに動力を伝達するギヤ列を構成している。
【0022】
そして、図2に示すように、反本体側ユニット1Bには左右一対の有低筒状の位置決めボス2(図2には一方のみ図示)が本体側ユニット1Aに向かって突設されており、本体側ユニット1Aには、反本体側ユニット1Bに突設された前記位置決めボス2が嵌合するための左右一対の位置決め孔3が形成されている。
【0023】
而して、反本体側ユニット1Bに突設された位置決めボス2を本体側ユニット1Aに形成された位置決め孔3に嵌合させ、両ユニット1A,1Bを位置決めして接合することによって図1に示すドライブユニット1が組み立てられ、このドライブユニット1は前述のように画像形成装置の本体フレーム100に対して着脱可能に組み付けられる。
【0024】
ところで、ドライブユニット1の本体側ユニット1Aと反本体側ユニット1Bは、樹脂ボックス4,5をそれぞれ備えており、これらの樹脂ボックス4,5は、ABS樹脂やPOM(ポリアセタール)等の熱可塑性樹脂による射出成形によって製造される。この射出成形においては、熱可塑性樹脂を加熱筒内で溶融させ、溶融した樹脂を複数のゲートから金型内のキャビティに所定の圧力で射出することが行われる。
【0025】
ここで、反本体側ユニット1Bの樹脂ボックス5の構成を図4及び図5に基づいて説明する。
【0026】
反本体側ユニット1Bの樹脂ボックス5の周縁には縦リブ5aが突設されており、その上下には円孔状のゲート6,7がそれぞれ形成されている。又、樹脂ボックス5の内面の中央部には、射出成形時に前記ゲート6,7を結んで形成される不図示の湯道によって該樹脂ボックス5の平均厚さよりも厚い肉厚部5b(図4に黒塗りした部分)が長手方向に沿って突設されている(図5参照)。ここで、2つのゲート6,7は、樹脂ボックス5の左右の端縁から略等距離の位置に形成されており、これらのゲート6,7を結ぶ肉厚部5bも樹脂ボックス5の左右の端縁から略等距離の位置に突設されている。
【0027】
而して、本実施の形態では、樹脂ボックス5の内面の中央部に、射出成形時に複数のゲート6,7を結んで形成される湯道によって該樹脂ボックス5の平均厚さよりも厚い肉厚部5bを長手方向に沿って突設したしたため、樹脂ボックス5の射出成形時に溶融樹脂が幅の広い湯道を抵抗なく流れ、底から周に均一に分散する。このため、射出成形時の溶融樹脂の流動性が高められてショート等の成形不良の発生が防がれ、樹脂ボックス5の薄肉化と軽量化及びコストダウンが図られる。尚、以上は反本体側ユニット1Bの樹脂ボックス5についてのみ説明したが、本体側ユニット1Aの樹脂ボックス4も同様に構成されているため、これについての図示及び説明は省略する。
【0028】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図6〜図9に基づいて説明する。
【0029】
図6は本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの本体側ユニットの内面側斜視図、図7は同本体側ユニットを外面側から見た部分斜視図、図8は反本体側ユニットの外面側斜視図、図9は外装カバーの斜視図である。
【0030】
図6に示すように、本体側ユニット1Aには3つの電動モータM1,M2,M3が配され、内面には複数のギヤGや電磁クラッチCが配され、図7に示すように、本体側ユニット1Aの外面にも複数のギヤGと電磁クラッチCが配されている。尚、電動モータM2,M3はファン付きモータであって、これに設けられた不図示のファンはドライブユニット1内の密閉空間内で回転する。
【0031】
又、図8に示すように、反本体側ユニット1Bの中間部と下部には、外部からドライブユニット1内に冷却風を取り入れるためのルーバー8,9が形成されており、上部にはドライブユニット1内の冷却風を外部に排出するためのルーバー10が形成されている。更に、図9に示すように、ドライブユニット1を覆う外装カバー101には冷却風取り入れ用及び冷却風排出用の多数の円孔状の通気孔101aが形成されている。
【0032】
而して、ドライブユニット1において、ファン付きモータである前記電動モータM2,M3が駆動されると、これらに設けられたファンが回転し、これらのファンの回転によって冷却風が外装カバー101の通気孔101aを通過して反本体側ユニット1Bに形成されたルーバー8,9からドライブユニット1内に導入される。そして、ドライブユニット1内に導入された冷却風は、ドライブユニット1内を図6に矢印にて示すように下方から上方に向かって流れ、その過程で電動モータM1〜M3、ギヤG、電磁クラッチC等の各種部品を冷却した後、ドライブユニットの上部に開口するルーバー10から外部に排出される。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、ドライブユニット1に配置されたファン付きモータである電動モータM2,M3のファンの回転によってドライブユニット1内に冷却風を取り込み、ドライブユニット1内を流れて各種部品の冷却に供された冷却風をドライブユニット1の外部に排出するようにしたため、ドライブユニット1内に収容された各種部品の温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。
【0034】
又、本実施の形態では、図7に示すように、電磁クラッチCの冷却効果を高めるために、電磁クラッチCの周辺のリブ11をカットしてその高さを低く抑えることによって、冷却風が電磁クラッチCに直接当たるようにしている。
【0035】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図10〜図18に基づいて説明する。
【0036】
図10は本発明の実施の形態3に係るドライブユニットの外面側斜視図、図11は同ドライブユニットの内面側斜視図、図12はユニット固定部品の外面側斜視図、図13は同ユニット固定部品の内面側斜視図、図14は同ユニット固定部品を本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図、図15はドライブユニットをユニット固定部品を介して本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図、図16は図15のB−B線拡大断面図である。
【0037】
図10に示すように、ドライブユニット1の外面には駆動源である電動モータMが取り付けられており、図11に示すように、ドライブユニット1の内面には、複数のギヤGが回転軸12によって回転可能に支持されて配置されている。
【0038】
上記ドライブユニット1は、図14に示すように本体フレーム100に取り付けられる樹脂製のユニット固定部品20を介して図15に示すように本体フレーム100に取り付けられるが、ユニット固定部品20には、図12に示すように、ドライブユニット1のギヤGを支持する前記回転軸12の自由端を支持するための円筒ボス状の軸受21が形成されている。又、図13に示すように、ユニット固定部品20の内面側には幅方向に長い風路22が形成されており、この風路22には前記軸受21が連通している。
【0039】
而して、上記ユニット固定部品20は、図14に示すように、風路22側を内側(本体フレーム100側)にして本体フレーム100に取り付けられ、このユニット固定部品20にドライブユニット1が図15に示すように取り付けられる。このようにドライブユニット1がユニット固定部品20に取り付けられると、図16に示すように、ドライブユニット1のギヤGを支持する回転軸12の自由端はユニット固定部品20に形成された軸受21に挿通支持されるが、該回転軸12の端部は図示のようにユニット固定部品20に形成された風路22内に突出されている。尚、本実施の形態では、回転軸12は金属等の伝導率の高い材料で構成されている。
【0040】
以上のように、本実施の形態では、ドライブユニット1に設けられたギヤGを支持する回転軸12の自由端をユニット固定部品20に形成された軸受21で受けるとともに、該軸受21をユニット固定部品20の内面側に形成された風路22に連通させ、回転軸12の端部を軸受21を貫通して風路22内に突出させたため、該回転軸12の端部が風路22を流れる冷却風によって冷却され、ギヤGから回転軸12へと伝導する熱が冷却風によって奪われる。このため、ギヤGの温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。特に、本実施の形態では、回転軸12を金属等の熱伝導率の高い材料で構成したため、ギヤGから回転軸12へと伝導する熱量が多くなってギヤGの冷却効率が高められ、該ギヤGの温度上昇が更に効果的に抑えられ、その作動安定性と耐久性が一層高められるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態1に係るドライブユニットと画像形成装置本体の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るドライブユニットの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るドライブユニット本体側ユニットの斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るドライブユニットの反本体側ユニットを内面側から見た正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの本体側ユニットの内面側斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの本体側ユニットを外面側から見た部分斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの反本体側ユニットの外面側斜視図である。
【図9】外装カバーの斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットの外面側斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットの内面側斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットを固定するためのユニット固定部品の外面側斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットを固定するためのユニット固定部品の内面側斜視図である。
【図14】ユニット固定部品を本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットをユニット固定部品を介して本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図16】図15のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ドライブユニット
1A 本体側ユニット
1B 反本体側ユニット
2 位置決めボス
3 位置決め孔
4,5 樹脂ボックス
5a 樹脂ボックスの縦リブ
5b 樹脂ボックスの厚肉部
6,7 ゲート
8〜10 ルーバー
11 リブ
12 回転軸
20 ユニット固定部品
21 軸受
22 風路
100 本体フレーム
101 外装カバー
101a 外装カバーの通気孔
C 電磁クラッチ
G ギヤ
M,M1〜M3 電動モータ
【技術分野】
【0001】
本発明は、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックスに回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式を採用する複写機やプリンタ等の画像形成装置においては、用紙等の記録材は複数の搬送ローラによって本体内の搬送経路に沿って搬送され、その過程で画像が形成されるが、複数の搬送ローラは、駆動源である電動モータからギヤ列を経て伝達される回転動力によって回転駆動される。
【0003】
ところで、駆動源である電動モータ、該電動モータの回転動力を搬送ローラに伝達するギヤ列、該ギヤ列による動力伝達を断接する電磁クラッチ等をまとめて樹脂ボックスに収容してドライブユニットとしてユニット化し、このドライブユニットを本体の側部に着脱可能に取り付ける構成を採用した画像形成装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平11−133744号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ドライブユニットの外郭を構成する樹脂ボックスは、ABS樹脂やPOM(ポリアセタール)等の熱可塑性樹脂を加熱筒内で溶融させ、溶融した樹脂を所定の圧力で金型内に射出する射出成形によって製造される。
【0005】
而して、ドライブユニットの樹脂ボックスは、軽量化やコストダウン等を目的として薄肉に成形される。この樹脂ボックスの射出成形においては、溶融した樹脂が複数のゲートから金型内のキャビティに圧入されるが、樹脂ボックスの全ての部分の肉厚を一定にして薄くすると、溶融した樹脂が金型内の細い湯道を流れるため、その流動性が悪くなってショート等の成形不良が発生し易いという問題がある。
【0006】
従って、本発明の第1の目的とする処は、射出成形時の溶融樹脂の流動性を高めてショート等の成形不良の発生を防いで樹脂ボックスの薄肉化と軽量化及びコストダウンを図ることができる画像形成装置のドライブユニットを提供することにある。
【0007】
又、ドライブユニットにおいては、樹脂ボックス内に密閉空間が形成され、この密閉空間内に発熱部品である電動モータやギヤ、電磁クラッチ等が収容されるため、これらの発熱部品が発生する熱によって樹脂ボックス内の密閉空間の温度が上昇し、各部品の動作を害したり、耐久性を低下させる原因となるという問題があった。
【0008】
従って、本発明の第2の目的とする処は、樹脂ボックス内の密閉空間の温度上昇を抑えて各種部品の動作不良や耐久性の低下等を防ぐことができる画像形成装置のドライブユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、画像形成装置本体に着脱可能に取り付けられ、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックスに回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットにおいて、前記樹脂ボックスの中央部に、射出成形時に複数のゲートを結んで形成される湯道によって該樹脂ボックスの平均厚さよりも厚い肉厚部を長手方向に沿って突設したことを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンの回転によって樹脂ボックス内に冷却風を取り込み、樹脂ボックス内を流れて各部の冷却に供された冷却風を樹脂ボックスの外部に排出するようにしたことを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、ギヤを回転可能に支持する回転軸の自由端をユニット固定部品に形成された軸受で受けるとともに、該軸受を前記ユニット固定部品の内面側に形成された風路に連通させたことを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記ギヤを回転可能に支持する回転軸の端部を前記軸受を貫通して前記ユニット固定部品の風路内に突出させたことを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項3又は4記載の発明において、前記回転軸を熱伝導率の高い材料で構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、樹脂ボックスの中央部に、射出成形時に複数のゲートを結んで形成される湯道によって該樹脂ボックスの平均厚さよりも厚い肉厚部を長手方向に沿って突設したしたため、樹脂ボックスの射出成形時に溶融樹脂が幅の広い湯道を抵抗なく流れ、底から周に均一に分散する。このため、射出成形時の溶融樹脂の流動性が高められてショート等の成形不良の発生が防がれ、樹脂ボックスの薄肉化と軽量化及びコストダウンが図られる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンの回転によって樹脂ボックス内に冷却風を取り込み、樹脂ボックス内を流れて各部の冷却に供された冷却風を樹脂ボックスの外部に排出するようにしたため、樹脂ボックス内に収容された部品の温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンで冷風を送り込むことは最善であるが、樹脂ボックス近傍にファン単体を設けて樹脂ボックスに冷風を送り込んでも良い。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、ギヤを回転可能に支持する回転軸の自由端をユニット固定部品に形成された軸受で受けるとともに、該軸受を前記ユニット固定部品の内面側に形成された風路に連通させ、請求項4記載の発明によれば、回転軸の端部の軸受を貫通して風路内に突出させたため、該回転軸の端部が風路を流れる冷却風によって冷却され、ギヤから回転軸へと伝導する熱が冷却風によって奪われる。このため、ギヤの温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。
【0017】
請求項5記載の発明によれば、回転軸を熱伝導率の高い材料で構成したため、ギヤから回転軸へと伝導する熱量が多くなってギヤの冷却効率が高められ、該ギヤの温度上昇が更に効果的に抑えられ、その作動安定性と耐久性が一層高められる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0019】
<実施の形態1>
図1は本発明の実施の形態1に係るドライブユニットと画像形成装置本体の斜視図、図2はドライブユニットの分解斜視図、図3は本体側ユニットの斜視図、図4は反本体側ユニットを内面側から見た正面図、図5は図4のA−A線断面図である。
【0020】
本実施の形態に係るドライブユニット1は、図1に示すように、画像形成装置の本体フレーム100に対して着脱可能に組み付けられており、このドライブユニット1によって画像形成装置本体内に配された不図示のピックアップローラ、フィードローラ、リタードローラ、搬送ローラ、レジストローラ対、搬送ローラ対、排紙ローラ対等の各種ローラが回転駆動される。
【0021】
而して、ドライブユニット1は、図2に示すように、本体側ユニット1Aと反本体側ユニット1Bに2分割されており、図3に示すように、本体側ユニット1Aの本体フレーム100に対向する面(図3の手前側の面)には複数のギヤGが回転可能に支持され、これらは各種ローラに動力を伝達するギヤ列を構成している。尚、図示しないが、同様に反本体側ユニット1Bの本体側ユニット1Aに対向する面にも複数のギヤが回転可能に支持され、これらは各種ローラに動力を伝達するギヤ列を構成している。
【0022】
そして、図2に示すように、反本体側ユニット1Bには左右一対の有低筒状の位置決めボス2(図2には一方のみ図示)が本体側ユニット1Aに向かって突設されており、本体側ユニット1Aには、反本体側ユニット1Bに突設された前記位置決めボス2が嵌合するための左右一対の位置決め孔3が形成されている。
【0023】
而して、反本体側ユニット1Bに突設された位置決めボス2を本体側ユニット1Aに形成された位置決め孔3に嵌合させ、両ユニット1A,1Bを位置決めして接合することによって図1に示すドライブユニット1が組み立てられ、このドライブユニット1は前述のように画像形成装置の本体フレーム100に対して着脱可能に組み付けられる。
【0024】
ところで、ドライブユニット1の本体側ユニット1Aと反本体側ユニット1Bは、樹脂ボックス4,5をそれぞれ備えており、これらの樹脂ボックス4,5は、ABS樹脂やPOM(ポリアセタール)等の熱可塑性樹脂による射出成形によって製造される。この射出成形においては、熱可塑性樹脂を加熱筒内で溶融させ、溶融した樹脂を複数のゲートから金型内のキャビティに所定の圧力で射出することが行われる。
【0025】
ここで、反本体側ユニット1Bの樹脂ボックス5の構成を図4及び図5に基づいて説明する。
【0026】
反本体側ユニット1Bの樹脂ボックス5の周縁には縦リブ5aが突設されており、その上下には円孔状のゲート6,7がそれぞれ形成されている。又、樹脂ボックス5の内面の中央部には、射出成形時に前記ゲート6,7を結んで形成される不図示の湯道によって該樹脂ボックス5の平均厚さよりも厚い肉厚部5b(図4に黒塗りした部分)が長手方向に沿って突設されている(図5参照)。ここで、2つのゲート6,7は、樹脂ボックス5の左右の端縁から略等距離の位置に形成されており、これらのゲート6,7を結ぶ肉厚部5bも樹脂ボックス5の左右の端縁から略等距離の位置に突設されている。
【0027】
而して、本実施の形態では、樹脂ボックス5の内面の中央部に、射出成形時に複数のゲート6,7を結んで形成される湯道によって該樹脂ボックス5の平均厚さよりも厚い肉厚部5bを長手方向に沿って突設したしたため、樹脂ボックス5の射出成形時に溶融樹脂が幅の広い湯道を抵抗なく流れ、底から周に均一に分散する。このため、射出成形時の溶融樹脂の流動性が高められてショート等の成形不良の発生が防がれ、樹脂ボックス5の薄肉化と軽量化及びコストダウンが図られる。尚、以上は反本体側ユニット1Bの樹脂ボックス5についてのみ説明したが、本体側ユニット1Aの樹脂ボックス4も同様に構成されているため、これについての図示及び説明は省略する。
【0028】
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2を図6〜図9に基づいて説明する。
【0029】
図6は本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの本体側ユニットの内面側斜視図、図7は同本体側ユニットを外面側から見た部分斜視図、図8は反本体側ユニットの外面側斜視図、図9は外装カバーの斜視図である。
【0030】
図6に示すように、本体側ユニット1Aには3つの電動モータM1,M2,M3が配され、内面には複数のギヤGや電磁クラッチCが配され、図7に示すように、本体側ユニット1Aの外面にも複数のギヤGと電磁クラッチCが配されている。尚、電動モータM2,M3はファン付きモータであって、これに設けられた不図示のファンはドライブユニット1内の密閉空間内で回転する。
【0031】
又、図8に示すように、反本体側ユニット1Bの中間部と下部には、外部からドライブユニット1内に冷却風を取り入れるためのルーバー8,9が形成されており、上部にはドライブユニット1内の冷却風を外部に排出するためのルーバー10が形成されている。更に、図9に示すように、ドライブユニット1を覆う外装カバー101には冷却風取り入れ用及び冷却風排出用の多数の円孔状の通気孔101aが形成されている。
【0032】
而して、ドライブユニット1において、ファン付きモータである前記電動モータM2,M3が駆動されると、これらに設けられたファンが回転し、これらのファンの回転によって冷却風が外装カバー101の通気孔101aを通過して反本体側ユニット1Bに形成されたルーバー8,9からドライブユニット1内に導入される。そして、ドライブユニット1内に導入された冷却風は、ドライブユニット1内を図6に矢印にて示すように下方から上方に向かって流れ、その過程で電動モータM1〜M3、ギヤG、電磁クラッチC等の各種部品を冷却した後、ドライブユニットの上部に開口するルーバー10から外部に排出される。
【0033】
以上のように、本実施の形態では、ドライブユニット1に配置されたファン付きモータである電動モータM2,M3のファンの回転によってドライブユニット1内に冷却風を取り込み、ドライブユニット1内を流れて各種部品の冷却に供された冷却風をドライブユニット1の外部に排出するようにしたため、ドライブユニット1内に収容された各種部品の温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。
【0034】
又、本実施の形態では、図7に示すように、電磁クラッチCの冷却効果を高めるために、電磁クラッチCの周辺のリブ11をカットしてその高さを低く抑えることによって、冷却風が電磁クラッチCに直接当たるようにしている。
【0035】
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3を図10〜図18に基づいて説明する。
【0036】
図10は本発明の実施の形態3に係るドライブユニットの外面側斜視図、図11は同ドライブユニットの内面側斜視図、図12はユニット固定部品の外面側斜視図、図13は同ユニット固定部品の内面側斜視図、図14は同ユニット固定部品を本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図、図15はドライブユニットをユニット固定部品を介して本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図、図16は図15のB−B線拡大断面図である。
【0037】
図10に示すように、ドライブユニット1の外面には駆動源である電動モータMが取り付けられており、図11に示すように、ドライブユニット1の内面には、複数のギヤGが回転軸12によって回転可能に支持されて配置されている。
【0038】
上記ドライブユニット1は、図14に示すように本体フレーム100に取り付けられる樹脂製のユニット固定部品20を介して図15に示すように本体フレーム100に取り付けられるが、ユニット固定部品20には、図12に示すように、ドライブユニット1のギヤGを支持する前記回転軸12の自由端を支持するための円筒ボス状の軸受21が形成されている。又、図13に示すように、ユニット固定部品20の内面側には幅方向に長い風路22が形成されており、この風路22には前記軸受21が連通している。
【0039】
而して、上記ユニット固定部品20は、図14に示すように、風路22側を内側(本体フレーム100側)にして本体フレーム100に取り付けられ、このユニット固定部品20にドライブユニット1が図15に示すように取り付けられる。このようにドライブユニット1がユニット固定部品20に取り付けられると、図16に示すように、ドライブユニット1のギヤGを支持する回転軸12の自由端はユニット固定部品20に形成された軸受21に挿通支持されるが、該回転軸12の端部は図示のようにユニット固定部品20に形成された風路22内に突出されている。尚、本実施の形態では、回転軸12は金属等の伝導率の高い材料で構成されている。
【0040】
以上のように、本実施の形態では、ドライブユニット1に設けられたギヤGを支持する回転軸12の自由端をユニット固定部品20に形成された軸受21で受けるとともに、該軸受21をユニット固定部品20の内面側に形成された風路22に連通させ、回転軸12の端部を軸受21を貫通して風路22内に突出させたため、該回転軸12の端部が風路22を流れる冷却風によって冷却され、ギヤGから回転軸12へと伝導する熱が冷却風によって奪われる。このため、ギヤGの温度上昇が抑えられ、その作動不良や耐久性の低下が防がれる。特に、本実施の形態では、回転軸12を金属等の熱伝導率の高い材料で構成したため、ギヤGから回転軸12へと伝導する熱量が多くなってギヤGの冷却効率が高められ、該ギヤGの温度上昇が更に効果的に抑えられ、その作動安定性と耐久性が一層高められるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の実施の形態1に係るドライブユニットと画像形成装置本体の斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係るドライブユニットの分解斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1に係るドライブユニット本体側ユニットの斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態1に係るドライブユニットの反本体側ユニットを内面側から見た正面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの本体側ユニットの内面側斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの本体側ユニットを外面側から見た部分斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態2に係るドライブユニットの反本体側ユニットの外面側斜視図である。
【図9】外装カバーの斜視図である。
【図10】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットの外面側斜視図である。
【図11】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットの内面側斜視図である。
【図12】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットを固定するためのユニット固定部品の外面側斜視図である。
【図13】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットを固定するためのユニット固定部品の内面側斜視図である。
【図14】ユニット固定部品を本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図15】本発明の実施の形態3に係るドライブユニットをユニット固定部品を介して本体フレームに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図16】図15のB−B線拡大断面図である。
【符号の説明】
【0042】
1 ドライブユニット
1A 本体側ユニット
1B 反本体側ユニット
2 位置決めボス
3 位置決め孔
4,5 樹脂ボックス
5a 樹脂ボックスの縦リブ
5b 樹脂ボックスの厚肉部
6,7 ゲート
8〜10 ルーバー
11 リブ
12 回転軸
20 ユニット固定部品
21 軸受
22 風路
100 本体フレーム
101 外装カバー
101a 外装カバーの通気孔
C 電磁クラッチ
G ギヤ
M,M1〜M3 電動モータ
【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成装置本体に着脱可能に取り付けられ、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックスに回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットにおいて、
前記樹脂ボックスの中央部に、射出成形時に複数のゲートを結んで形成される湯道によって該樹脂ボックスの平均厚さよりも厚い肉厚部を長手方向に沿って突設したことを特徴とする画像形成装置のドライブユニット。
【請求項2】
前記樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンの回転によって樹脂ボックス内に冷却風を取り込み、樹脂ボックス内を流れて各部の冷却に供された冷却風を樹脂ボックスの外部に排出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のドライブユニット。
【請求項3】
ギヤを回転可能に支持する回転軸の自由端をユニット固定部品に形成された軸受で受けるとともに、該軸受を前記ユニット固定部品の内面側に形成された風路に連通させたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置のドライブユニット。
【請求項4】
前記ギヤを回転可能に支持する回転軸の端部を前記軸受を貫通して前記ユニット固定部品の風路内に突出させたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置のドライブユニット。
【請求項5】
前記回転軸を熱伝導率の高い材料で構成したことを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置のドライブユニット。
【請求項1】
画像形成装置本体に着脱可能に取り付けられ、用紙を搬送する複数のローラに回転動力を伝達するギヤ列を樹脂ボックスに回転可能に支持して構成される画像形成装置のドライブユニットにおいて、
前記樹脂ボックスの中央部に、射出成形時に複数のゲートを結んで形成される湯道によって該樹脂ボックスの平均厚さよりも厚い肉厚部を長手方向に沿って突設したことを特徴とする画像形成装置のドライブユニット。
【請求項2】
前記樹脂ボックスに配置されたファン付きモータのファンの回転によって樹脂ボックス内に冷却風を取り込み、樹脂ボックス内を流れて各部の冷却に供された冷却風を樹脂ボックスの外部に排出するようにしたことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置のドライブユニット。
【請求項3】
ギヤを回転可能に支持する回転軸の自由端をユニット固定部品に形成された軸受で受けるとともに、該軸受を前記ユニット固定部品の内面側に形成された風路に連通させたことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置のドライブユニット。
【請求項4】
前記ギヤを回転可能に支持する回転軸の端部を前記軸受を貫通して前記ユニット固定部品の風路内に突出させたことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置のドライブユニット。
【請求項5】
前記回転軸を熱伝導率の高い材料で構成したことを特徴とする請求項3又は4記載の画像形成装置のドライブユニット。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2009−122396(P2009−122396A)
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−296181(P2007−296181)
【出願日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月15日(2007.11.15)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】
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