説明

画像形成装置及びプログラム

【課題】連続印刷ジョブを通常のジョブとは別々に管理することで、登録後に連続印刷ジョブの有する情報の変更を容易にし、オペレータの作業効率を向上させる。
【解決手段】画像形成装置30によれば、クライアント端末から送信された印刷ジョブ情報に基づいて表示部43に印刷ジョブ管理画面を表示させ、印刷ジョブ管理画面のジョブ一覧に表示された印刷ジョブの中から操作部42により印刷対象として選択された印刷ジョブを実行してプリンタ装置50に印刷を行わせる印刷ジョブ管理手段と、印刷ジョブ管理画面に一覧表示された印刷ジョブの中から操作部42により連続印刷の対象として選択された印刷ジョブを連続印刷ジョブリストに登録し、当該連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブを順次実行してプリンタ装置50に連続印刷を行わせる連続印刷ジョブ管理手段と、を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印刷を要求する複数のクライアントと、プリンタが接続されたサーバとを通信ネットワークで接続し、クライアントから要求のあった印刷データを印刷するネットワークプリンタが知られている。ネットワークプリンタでは、各クライアントの操作者が印刷を行う優先順位を設定し、サーバは、この優先順位に基づいてプリンタを制御して印刷を行っている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−81492号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、インクジェット式画像形成システムの例として、複数の種類が異なる記録媒体に画像を形成するインクジェット式画像形成システムが知られている。
また近年では、布、織物等の繊維製品(以下、布帛という)に色相・柄の画像を形成するインクジェット式画像形成システムを用いた捺染システムも知られている。
【0005】
このような捺染システムは、クライアント端末と画像形成装置とから構成される。一般に、クライアント端末を操作する操作者(デザイナー)と、画像形成装置を操作する操作者(オペレータ)とは別人である場合が多い。業務フローの例を概説すると、次の通りである。
【0006】
デザイナーはクライアント端末を用いて印刷対象となる布帛を指定し、当該布帛に印刷する画像データ等の生成を行い、布帛情報や画像データ等を含む印刷ジョブ情報を生成する。生成された印刷ジョブ情報は、画像形成装置に送信される。
【0007】
オペレータは、受信した印刷ジョブ情報に対応する布帛を巻いたロールを画像形成装置にセット(装着)し、必要な設定を行った後、印刷開始指示を行う。この操作により画像形成装置は与えられた印刷ジョブを実行する。
【0008】
即ち、捺染システムでは、印刷ジョブにより指定された種類の布帛を巻いたロールをジョブ実行時にセットする必要があるため、1つの印刷ジョブの終了後、オペレータは次の印刷ジョブで使用される布帛を確認し、必要があれば布帛を交換して次の印刷ジョブの実行を行っている。
【0009】
しかし、印刷ジョブの中には同種の布帛に印刷する印刷ジョブが複数登録されているような場合もあり、そのような場合に実行中の印刷が終わる時間を見計らってオペレータが次の印刷ジョブの実行を指示するのは煩雑であり、複数の印刷ジョブをまとめて管理できなかったため、機械も一旦停止するため生産性も悪い。
また2種以上の布帛に対応する複数の印刷ジョブが複数登録されている場合、オペレータ側で作業状況や装置の稼働状況に併せて布帛単位でまとめて実行したり、優先順位を代えて実行するなど柔軟性に富んだシステムは提供されていない。
【0010】
また生産性を向上させるには、印刷ジョブを連続印刷ジョブとして登録し、ジョブを一度キューに登録し、登録したジョブを続けて印刷する連続印刷が考えられる。しかし、登録後は連続印刷ジョブで登録された印刷ジョブの印刷順序の変更や連続印刷ジョブで印刷対象となる記録媒体を変更等をすることはできなかった。
特に記録媒体を厳密に指定しなければならない装置においては、登録した連続印刷ジョブが有する印刷対象等を変更するためには一度登録を解除しなければならず、連続印刷ジョブを連続して印刷するだけでは不便な場合があった。
【0011】
本発明の課題は、連続印刷ジョブを通常のジョブとは別々に管理する機能を持たせることで、登録後に連続印刷ジョブの有する情報の変更を容易にし、オペレータの作業効率を向上させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
クライアント端末に接続され、操作手段と、表示手段と、前記クライアント端末から送信される印刷ジョブ情報に基づいて記録媒体上に印刷を行う印刷手段と、を備えた画像形成装置であって、
前記クライアント端末から送信された印刷ジョブ情報に基づいて前記表示手段に印刷ジョブ情報を表示させ、前記表示手段に表示された前記印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により印刷対象として選択された印刷ジョブを実行して前記印刷手段に印刷を行わせる印刷ジョブ管理手段と、
連続印刷を行うために印刷ジョブを連続印刷ジョブとして管理する連続印刷ジョブ管理手段と、を備え、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記表示手段に表示された印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により連続印刷の対象として選択された印刷ジョブを連続印刷ジョブとして連続印刷ジョブリストに登録する連続印刷ジョブ登録機能を備え、前記連続印刷ジョブリストに印刷ジョブが登録されている場合、登録されている連続印刷ジョブ全てを前記印刷手段に印刷させるとともに、登録されている前記連続印刷ジョブと前記連続印刷ジョブの有する情報を前記表示手段に表示させる画像形成装置である。
【0013】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記印刷ジョブ情報には、印刷時に使用する記録媒体の種類の情報と、印刷終了時の前記記録媒体に対する処理又は前記記録媒体の端部を検知したときの処理の少なくとも一つの情報と、を含む記録媒体情報が設定されており、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記連続印刷ジョブリストに登録された印刷ジョブに設定されている前記記録媒体情報を変更する記録媒体情報編集手段を備える。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記記録媒体情報編集手段は、前記連続印刷ジョブリストに登録された複数の印刷ジョブに設定されている記録媒体情報を一括して変更する。
【0015】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の発明において、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、連続印刷開始時に2種以上の記録媒体の印刷ジョブが前記連続印刷ジョブリストに登録されている場合、印刷を許可する否か、又は警告を出すかを設定する連続印刷設定手段を備える。
【0016】
請求項5に記載の発明は、請求項2〜4のいずれか一項に記載の発明において、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記操作手段により選択された印刷ジョブの印刷順序を1番とし、前記印刷ジョブと同じ記録媒体情報が設定されている他の印刷ジョブの印刷順序を前記印刷順序が1番の印刷ジョブに連続するように並び替える並び替え手段を備える。
【0017】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の発明において、
前記印刷ジョブ情報は、背景色についての情報を含み、前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記操作手段により選択された印刷ジョブの印刷ジョブ情報に含まれる背景色を変更する背景色変更手段を有する。
【0018】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、
前記背景色変更手段は、前記操作手段により選択された印刷ジョブと同じ記録媒体情報が設定されている全ての印刷ジョブの背景色を一括して変更する。
【0019】
請求項8に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記連続印刷ジョブリストに複数の連続印刷ジョブが登録された場合、登録された複数の連続印刷ジョブの印刷順序を変更する手段、
前記連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブに基づく印刷の完了後、1つ以上の連続印刷ジョブを削除するか否かを前記操作手段の操作により選択させる手段、
前記操作手段の操作に応じて最大印刷長を設定し、その最大印刷長に達するまで前記印刷手段に前記登録された連続印刷ジョブに基づく連続印刷を行わせる手段、
前記操作手段の操作に応じて印刷時間を設定し、その印刷時間に達するまで前記印刷手段に前記登録された連続印刷ジョブに基づく連続印刷を行わせる手段、
印刷に使用可能な記録媒体の残量が予め定められた設定値以下となった場合に警告を出力する手段、
の何れか一つ以上を含む。
【0020】
請求項9に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記操作手段により選択された印刷ジョブが前記印刷中でない場合に当該印刷ジョブの登録を削除する削除手段を備える。
【0021】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の発明において、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記印刷手段のステータスと記録媒体の使用状況とを通知するための通知条件及び通知先のメールアドレスを設定する通知条件設定手段と、
前記通知条件設定手段により設定された通知条件を満たしたときに前記設定されたメールアドレスにプリンタのステータス及び記録媒体の使用状況を通知するための電子メールを送信する通知手段と、
を備える。
【0022】
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれか一項に記載の発明において、 前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記印刷ジョブ管理手段の制御により前記印刷手段が印刷を行っているときに、前記操作手段により前記印刷ジョブに基づく印刷の開始が指示された場合、前記印刷手段が印刷中の状態から印刷可能な状態に遷移したときに連続印刷を開始する。
【0023】
請求項12に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記操作手段により指定された記録媒体情報が設定された印刷ジョブを他の印刷ジョブとは別個に登録するための新規の連続印刷ジョブリストを作成し、前記表示手段に表示された前記印刷ジョブ情報から前記操作手段により新たに選択された連続印刷対象の印刷ジョブに前記指定された記録媒体情報が設定されている場合、当該連続印刷対象の印刷ジョブを前記作成された新規の連続印刷ジョブリストに登録する新規連続印刷ジョブ登録手段と、
前記新規連続印刷ジョブ登録手段により作成された前記新規の連続印刷ジョブリストを削除する新規連続印刷ジョブ削除手段と、
を備える。
【0024】
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12の何れか一項に記載の発明において、
前記画像形成装置は、布帛を記録媒体として印刷を行う装置である。
【0025】
請求項14に記載の発明のプログラムは、
クライアント端末に接続され、操作手段と、表示手段と、前記クライアント端末から送信される印刷ジョブ情報に基づいて記録媒体上に印刷を行う印刷手段と、を備えた画像形成装置を制御するためのコンピュータを、
前記クライアント端末から送信された印刷ジョブ情報に基づいて前記表示手段に印刷ジョブ情報を表示させ、前記表示手段に表示された前記印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により印刷対象として選択された印刷ジョブを実行して前記印刷手段に印刷を行わせる印刷ジョブ管理手段、
前記表示手段に表示された印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により連続印刷の対象として選択された印刷ジョブを連続印刷ジョブとして連続印刷ジョブリストに登録する連続印刷ジョブ登録機能を備え、前記連続印刷ジョブリストに印刷ジョブが登録されている場合、登録されている連続印刷ジョブ全てを前記印刷手段に印刷させるとともに、登録されている前記連続印刷ジョブと前記連続印刷ジョブの有する情報を前記表示手段に表示させる連続印刷ジョブ管理手段、
として機能させる。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、連続印刷における印刷順序の変更や、連続印刷ではないが登録後に記録媒体の変更を行う可能性が高い印刷ジョブを連続印刷ジョブとして登録し、通常のジョブとを別々に管理することで、登録後に連続印刷ジョブの有する情報の変更を容易にし、オペレータの作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本実施の形態における画像形成システムの概略構成を示す図である。
【図2】印刷ジョブ情報のデータ構成図である。
【図3】印刷条件情報のデータ構成図である。
【図4】クライアント端末の機能的構成を示すブロック図である。
【図5】画像形成装置の斜視図である。
【図6】搬送ベルト周辺の詳細図である。
【図7】画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図8A】サーバ装置の制御部により実行される印刷ジョブ管理処理を示すフローチャートである。
【図8B】サーバ装置の制御部により実行される印刷ジョブ管理処理を示すフローチャートである。
【図9】印刷ジョブ管理画面の一例を示す図である。
【図10A】サーバ装置の制御部により実行される連続印刷ジョブ管理処理を示すフローチャートである。
【図10B】サーバ装置の制御部により実行される連続印刷ジョブ管理処理を示すフローチャートである。
【図11】連続印刷ジョブ管理画面の一例を示す図である。
【図12】キュー設定画面の一例を示す図である。
【図13】2種以上の布帛が存在するときの警告画面の一例を示す図である。
【図14】通知設定画面の一例を示す図である。
【図15】新規キュー作成画面の一例を示す図である。
【図16】新規連続印刷ジョブ管理画面の一例を示す図である。
【図17】サーバ装置の制御部により実行される背景色変更処理を示すフローチャートである。
【図18】背景色変更画面の一例を示す図である。
【図19】サーバ装置の制御部により実行される並び替えボタン群制御処理を示すフローチャートである。
【図20】サーバ装置の制御部により実行される自動並び替え処理を示すフローチャートである。
【図21】布帛編集画面の一例を示す図である。
【図22】布帛名変更画面の一例を示す図である。
【図23】サーバ装置の制御部により実行される連続印刷処理を示すフローチャートである。
【図24】印刷中表示が表示された連続印刷ジョブ管理画面の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
【0029】
[画像形成システムのシステム構成]
図1に、画像形成システム100のシステム構成を示す。画像形成システム100は、布帛に色相・柄等の画像を形成する捺染システムであり、布帛への印刷業務を行う工場等に設置される。
【0030】
図1に示すように、画像形成システム100は、クライアント端末10、クライアント端末20、画像形成装置30を備えて構成されている。各装置はイーサネット(登録商標)(Ethernet(登録商標))等の通信ネットワークNTを介してデータ通信可能に接続されている。なお、クライアント端末10、20及び画像形成装置30の台数は、特に限定されない。
【0031】
また、画像形成装置30は、サーバ装置40とプリンタ装置50とから構成されている。サーバ装置40とプリンタ装置50とは、USB(Universal Serial Bus)等のバスやLVDS(Low voltage differential signaling)等の電気信号システムを介してデータ通信可能に接続されている。また、サーバ装置40は、通信ネットワークNTを介して、外部機器(クライアント端末10、クライアント端末20)等とデータ通信可能に接続されている。
【0032】
クライアント端末10は、画像形成装置30のクライアントである。クライアント端末10として、RIP(Raster Image Processor)プログラムがインストールされたコンピュータが適用可能である。クライアント端末10は、ユーザであるデザイナーの操作に従って印刷ジョブ情報を生成し、当該印刷ジョブ情報をサーバ装置40に送信する。即ち、クライアント端末10のユーザであるデザイナーは、画像形成装置30に印刷させたい画像、印刷対象となる記録媒体(ここでは、布帛)の名称を画面上で選択する。そして、デザイナーは、クライアント端末10に印刷ジョブ情報を生成させ、当該印刷ジョブ情報をサーバ装置40に送信させる。
【0033】
図2に、印刷ジョブ情報のデータ構成例を示す。図2に示すように、印刷ジョブ情報は、印刷条件情報と画像データとから構成される。画像データとは、当該印刷ジョブ情報に基づいて実行される印刷ジョブにおいて、布帛に形成する画像のデータである。
【0034】
図3に、印刷条件情報のデータ構成図を示す。図3に示すように、印刷条件情報は、印刷解像度、印刷長、印刷幅、布帛名等の情報から構成される。ここで、布帛名は、デザイナーにより印刷対象として指定された布帛の種類の名称を示す情報である。布帛名により印刷ジョブ情報は布帛情報と対応付けられている。布帛情報は、例えば、その布帛が使用されたときのプリンタ装置50の動作の設定情報を含む。
【0035】
図1に戻り、クライアント端末20は、クライアント端末10と同様の構成となっており、その説明を省略する。
【0036】
画像形成装置30は、印刷ジョブ情報に基づいて、布帛に画像を形成する(印刷する)装置である。前述のように、画像形成装置30は、サーバ装置40とプリンタ装置50とから構成されている。
【0037】
印刷手段としてのプリンタ装置50は、シリアルヘッド方式のインクジェットプリンタである。プリンタ装置50には、印刷対象(画像形成対象)となる布帛が装着される。
【0038】
サーバ装置40は、クライアント端末10、20等の外部機器から印刷ジョブ情報を受信し、当該印刷ジョブ情報を解析する。そして、プリンタ装置50に印刷制御の指示信号を送信する。プリンタ装置50は布帛に画像を形成する。
【0039】
画像形成装置30のユーザであるオペレータは、サーバ装置40の画面に表示された印刷ジョブ情報の一覧を参照し、プリンタ装置50に印刷対象となる布帛を装着する。そして、オペレータは、サーバ装置40において印刷対象の印刷ジョブを選択し、サーバ装置40に、印刷制御の指示信号をプリンタ装置50に送信させる。そして、プリンタ装置50は、布帛に画像を印刷する。
ここで、画像形成装置30においては、詳細を後述するが、印刷対象の印刷ジョブを個別に選択して1ジョブごとに印刷を行う他、印刷対象の印刷ジョブ情報を複数選択して、選択された複数の印刷ジョブに基づいて連続印刷を行うことが可能である。連続印刷対象として選択された個々の印刷ジョブを連続印刷ジョブと呼ぶ。
【0040】
[クライアント装置の機能的構成]
図4に、クライアント端末10の機能的構成を示す。
【0041】
図4に示すように、クライアント端末10は、制御部11、操作部12、表示部13、通信部14、記憶部15を備えて構成され、各部はバス16により接続されている。
【0042】
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory
)等から構成され、クライアント端末10の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部12から入力される操作信号又は通信部14により受信される指示信号に応じて、記憶部15に記憶されている各種処理プログラムを読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
【0043】
操作部12は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部11に出力する。
【0044】
表示部13は、LCD(Liquid Crystal Display)により構成され、制御部11から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0045】
通信部14は、LAN(Local Area Network)アダプタ、ルータ、TA(Terminal Adapter)等を備え、通信ネットワークNTを介して接続されたサーバ装置40等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0046】
記憶部15は、ハードディスク等から構成され、制御プログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。また、記憶部15は、RIPプログラム151を記憶する。
【0047】
制御部11は、記憶部15に記憶されたRIPプログラム151と協働して、操作部12により指定された画像データ、布帛名等に基づいて印刷ジョブ情報を生成する。そして、制御部11は、RIPプログラム151と協働して、印刷ジョブ情報をサーバ装置40に送信する。
【0048】
[画像形成装置の概略構成]
次に、図5を用いて画像形成装置30の概略構成について説明する。図5に示すように、画像形成装置30は、サーバ装置40及びプリンタ装置50により構成されている。プリンタ装置50は、輸送ユニット31、スキャンユニット32、インクラック33と、を備えて構成されている。
【0049】
輸送ユニット31の上部には、記憶媒体である布帛(図示せず)を裏面側から支持しながら図中矢印Yで示される副走査方向Yに搬送するための無端状の搬送ベルト311が配設されている。なお、本実施の形態では、輸送ユニット31とスキャンユニット32とは別体として形成されているが、一体的に形成することも可能である。
【0050】
輸送ユニット31の搬送ベルト311上方のスキャンユニット32の内部部分には、棒状のキャリッジレール321が副走査方向Yに直交し図中矢印Xで示される主走査方向Xに延在するように配設されており、キャリッジレール321には、略筐体状のキャリッジ322がキャリッジレール321に沿って主走査方向Xに往復移動自在に支持されている。
【0051】
図示を省略するが、キャリッジ322には、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)等の各色のインクを吐出する複数の記録ヘッドが搭載されており、各記録ヘッドのノズルから搬送ベルト311上の記録媒体に対して各色のインクが吐出されるようになっている。
【0052】
本実施の形態では、スキャンユニット32の背後に、各記録ヘッドにそれぞれ供給する各色のインクを貯蔵するインクタンク331を備えるインクラック33が配置されている。各インクタンク331からは、図示しない供給管を介して各記録ヘッドにインクがそれぞれ供給されるようになっている。
【0053】
図6に、プリンタ装置50における布帛への印刷の仕組みを模式的に示す。図6に示すように、搬送ベルト311の搬送方向手前側に布帛を巻いたロールMdが装着されると、ロールMdから布帛Mが搬送ベルト311により搬送される。搬送された布帛Mが搬送ベルト311上方のスキャンユニット32のキャリッジ322の下を通過する際に、キャリッジ322の記録ヘッドから布帛Mに対してインクが吐出されることにより、布帛M上に画像が形成される。
【0054】
[画像形成装置の機能的構成]
図7に、画像形成装置30の機能的構成を示す。
サーバ装置40は、制御部41、操作部42、表示部43、通信部44、記憶部45、USBデバイス46、PCIデバイス47を備えて構成され、各部はバス48により接続されている。
【0055】
制御部41は、CPU、RAM等から構成され、サーバ装置40の各部の処理動作を統括的に制御する。具体的には、CPUは、操作部42から入力される操作信号又は通信部44により受信される指示信号に応じて、記憶部45に記憶されている制御プログラム451を読み出し、RAM内に形成されたワークエリアに展開し、当該プログラムとの協働により各種処理を行う。
例えば、制御部41は、制御プログラム451との協働により後述する印刷ジョブ管理処理を実行することで、印刷ジョブ管理手段として機能する。また、制御部41は、制御プログラム451との協働により後述する連続印刷ジョブ管理処理を実行することで、連続印刷ジョブ管理手段として機能する。
【0056】
操作部42は、カーソルキー、数字入力キー、及び各種機能キー等を備えたキーボードと、マウス等のポインティングデバイスを備えて構成され、キーボードに対するキー操作やマウス操作により入力された操作信号を制御部41に出力する。
【0057】
表示部43は、LCD等により構成され、制御部41から入力される表示データに基づいて各種画面を表示する。
【0058】
通信部44は、LANアダプタ、ルータ、TA等を備え、通信ネットワークNTを介して接続されたクライアント端末10、20等の外部機器との間でデータの送受信を行う。
【0059】
記憶部45は、ハードディスク等から構成され、制御プログラム451、メールサーバプログラム、当該プログラムの実行に必要なパラメータやファイル等を記憶している。制御プログラム451には、後述する印刷ジョブ管理処理を実行するための印刷ジョブ管理処理プログラム、連続印刷ジョブ管理処理を実行するための連続印刷ジョブ管理処理プログラム、およびこれらのプログラムで呼び出されるサブルーチンのプログラム等が含まれる。また、記憶部45は、印刷ジョブリストF1、連続印刷ジョブリストF2、キュー設定ファイルF3、布帛情報ファイルF4、通知設定ファイルF5、布帛管理リストF6、等を記憶する。
【0060】
印刷ジョブリストF1は、クライアント端末10、20から送信された印刷ジョブ情報を格納し管理するためのファイルである。印刷ジョブリストF1は、例えば、「ジョブ名」、「状態」、「作成日時」、「更新日時」、「印刷幅」、「印刷長」、「布帛名」、「主走査解像度」、「副走査解像度」、「印刷方向」、「印刷モード」、「背景色」、「クライアント名」、「ユーザ名」等の項目を有する。クライアント端末10、20から印刷ジョブ情報が受信されると、制御部41により印刷ジョブリストF1にレコードが追加され、受信された印刷ジョブ情報が記憶される。
【0061】
連続印刷ジョブリスト(印刷キュー)F2は、操作部42により連続印刷対象として登録指示された印刷ジョブの情報を格納し管理するためのファイルである。連続印刷ジョブリストF2は、例えば、「優先度」、「ジョブ名」、「布帛名」、「メモ」、後述する布帛情報の各項目等の項目を有する。操作部42により後述する印刷ジョブ管理画面431(図9参照)から連続印刷ジョブとして登録する印刷ジョブが選択され、登録が指示されると、優先度が付与され、連続印刷ジョブリストF2にレコードが追加され、登録指示された印刷ジョブの予め定められた項目の情報等が記憶される。優先度は、当初は登録順を示す登録番号が付与されるが、変更は可能である。印刷時には、優先度の高いものから順に印刷が実行される。ここで、連続印刷ジョブリストF2に連続印刷対象の印刷ジョブを登録することを印刷キューに登録するという。なお、オペレータは新規に連続印刷ジョブリストを作成して布帛名別の連続印刷ジョブリスト(新規連続印刷ジョブリストF21とする)を設けることができる。新規連続印刷ジョブリストF21は、複数作成することができる。
なおここでは「連続印刷ジョブリスト」に登録された印刷ジョブは連続印刷を対象とする複数の印刷ジョブで説明しているが、本発明でいう「連続印刷ジョブリスト」に登録された印刷ジョブは必ずしも複数のものに限定されず、通常のジョブとは別個管理可能に登録されるものであるから、単一の印刷ジョブであっても良い。
【0062】
キュー設定ファイルF3は、後述するキュー設定画面433(図12参照)から設定されたキュー設定情報を格納するためのファイルである。
布帛情報ファイルF4は、布帛の種類毎に、記録媒体情報としての布帛情報、例えば、布帛名や、その布帛が使用されたときのプリンタ装置50の動作(処理)の設定情報を格納するためのファイルである。プリンタ装置50の動作の設定情報としては、例えば、1つの連続印刷ジョブ終了時の布帛に対する処理(印刷終了処理)、布帛の端部を検知したときの処理(後端検知時処理)、布帛の継ぎ目を検知したときの処理(繋ぎ目検知処理)等が含まれる。
通知設定ファイルF5は、後述する通知設定画面434(図14参照)から設定された通知設定情報を格納するためのファイルである。
布帛管理リストF6は、新規連続印刷ジョブリストF21を作成可能な布帛名のリスト情報を格納するファイルである。
【0063】
図7に戻り、USBデバイス46は、外部機器と、USB規格に則ってデータ通信を行うための装置である。USBデバイス46は、プリンタ装置50と接続されている。
【0064】
PCIデバイス47は、外部機器とLVDSのような電気信号システムでデータ通信を行うための装置である。PCIデバイス47は、プリンタ装置50と接続されている。
【0065】
[布帛装着時における、サーバ装置の動作]
次に、サーバ装置40における印刷動作について説明する。
サーバ装置40においては、印刷ジョブ管理処理又は連続印刷ジョブ管理処理を実行することで、印刷動作が行われる。
ここで、画像形成装置30のように記録媒体をロール状の布帛としたプリンタにおいては、実行する印刷ジョブに応じた布帛をセットして印刷を行う必要がある。そのため、従来、ロール状の布帛を記録媒体とするプリンタでは、以下に説明する印刷ジョブ管理処理における印刷ジョブ管理画面431からの印刷実行のように、印刷の都度オペレータが次に実行する印刷ジョブを選択し、その選択に応じて印刷ジョブを実行するように構成されている。
しかし、同種の布帛に印刷する印刷ジョブが複数登録されているような場合には、実行中の印刷が終わる時間を見計らってオペレータが次の印刷ジョブの実行を指示するのは煩雑であり、機械も一旦停止するため生産性も悪い。また2種以上の布帛に対応する複数の印刷ジョブが複数登録されている場合、オペレータ側で作業状況や装置の稼働状況に併せて布帛単位でまとめて実行したり、優先順位を代えて実行したりすることができず不便である。
【0066】
そこで、サーバ装置40においては、連続印刷ジョブとしての登録を可能とするとともに、別途連続印刷ジョブ管理手段を備え、連続印刷用に登録した連続印刷ジョブを通常のジョブとは別々に管理することで、登録された連続印刷ジョブの有する情報の変更を容易にし、オペレータが効率良く作業することを可能としている。
【0067】
図8A〜図8Bに、印刷ジョブ管理処理のフローチャートを示す。印刷ジョブ管理処理は、制御部41と記憶部45に記憶されている印刷ジョブ管理処理プログラムとの協働により実行される。
【0068】
オペレータによりプリンタ装置50の所定の装着位置に印刷対象の布帛のロールMdが装着され、操作部42により印刷ジョブ管理画面431の表示が指示されると、記憶部45に記憶されている印刷ジョブリストF1が読み出され、表示部43に印刷ジョブ管理画面431が表示される(ステップS1)。
【0069】
図9に、印刷ジョブ管理画面431の一例を示す。
図9に示すように、印刷ジョブ管理画面431には、ジョブ一覧表示欄431a、印刷ジョブ情報詳細表示欄431b、キュー登録ボタン431c、印刷ボタン431d、削除ボタン431e等が設けられている。
ジョブ一覧表示欄431aは、印刷ジョブリストF1に記憶されている印刷ジョブ情報を一覧表示する欄である。ジョブ一覧表示欄431a上から操作部42により印刷ジョブ情報を選択することで、処理対象となる印刷ジョブを選択することができる。印刷ジョブ情報詳細表示欄431bは、ジョブ一覧表示欄431aで選択された印刷ジョブの詳細情報を表示する欄である。キュー登録ボタン431cは、ジョブ一覧表示欄431aで選択された印刷ジョブの印刷キューへの登録、即ち、連続印刷ジョブとしての登録を指示するためのボタンである。印刷ボタン431dは、ジョブ一覧表示欄431aで選択された印刷ジョブの実行を指示するためのボタンである。削除ボタン431eは、ジョブ一覧表示欄431aで選択されている印刷ジョブを印刷ジョブリストF1から削除することを指示するためのボタンである。
【0070】
操作部42によりジョブ一覧表示欄431aから印刷ジョブが選択されると(ステップS2;YES)、キュー登録ボタン431cが押下されたか否かが判断される(ステップS3)。操作部42によりキュー登録ボタン431cが押下されていないと判断されると(ステップS3;NO)、処理はステップS9に移行する。操作部42によりキュー登録ボタン431cが押下されたと判断されると(ステップS3;YES)、処理はステップS4に移行する。
【0071】
ステップS4においては、記憶部45に新規キューが存在するか否か、即ち、新規連続印刷ジョブリストF21が記憶されているか否かが判断される。
記憶部45に新規連続印刷ジョブリストF21が記憶されていると判断されると(ステップS4;YES)、選択された印刷ジョブの布帛名が何れかの新規連続印刷ジョブリストF21の布帛名と一致するか否かが判断される(ステップS5)。選択された印刷ジョブの布帛名が何れかの新規連続印刷ジョブリストF21の布帛名と一致すると判断されると(ステップS5;YES)、布帛名が一致する新規連続印刷ジョブリストF21に選択された印刷ジョブが登録され(ステップS6)、処理はステップS8に移行する。
【0072】
一方、記憶部45に新規連続印刷ジョブリストF21が存在していないと判断された場合(ステップS4;NO)、または、選択された印刷ジョブの布帛名が何れの新規連続印刷ジョブリストF21の布帛名とも一致しないと判断された場合(ステップS5;NO)、選択された印刷ジョブが連続印刷ジョブリストF2に登録され(ステップS7)、処理はステップS8に移行する。
ここで、連続印刷ジョブリストF2、新規連続印刷ジョブリストF21に印刷ジョブが登録される際、登録順番を示す優先度が付与されるが、これは、リスト毎の登録順番を示すものである。また、印刷ジョブが連続印刷ジョブリストF2に登録される際、印刷ジョブの「布帛名」により特定されている布帛情報のデータが布帛情報ファイルF4から読み出され、併せて登録される。
【0073】
ステップS8においては、印刷ジョブ管理画面431の連続印刷ジョブとして登録された印刷ジョブの「Q」列に、連続印刷ジョブとして登録済みであることを示す*マークが表示され(ステップS8)、処理はステップS9に移行する。
【0074】
ステップS9においては、選択されている印刷ジョブが実行中(印刷中)であるか否かが判断される(ステップS9)。選択されている印刷ジョブが実行中であると判断されると(ステップS9;YES)、処理は図8BのステップS19に移行する。即ち、選択されている印刷ジョブが実行中の場合、削除ボタン431e、印刷ボタン431dは無効状態となる。
【0075】
一方、選択されている印刷ジョブが実行中ではないと判断されると(ステップS9;NO)、操作部42により削除ボタン431eが押下されたか否かが判断される。操作部42により削除ボタン431eが押下されていないと判断されると(ステップS10;NO)、処理はステップS12に移行する。操作部42により削除ボタン431eが押下されたと判断されると(ステップS10;YES)、当該印刷ジョブが印刷ジョブリストF1及び連続印刷ジョブリストF2から削除され(ステップS11)、処理は図8BのステップS19に移行する。
【0076】
ステップS12においては、操作部42により印刷ボタン431dが押下されたか否かが判断される。操作部42により印刷ボタン431dが押下されていないと判断されると(ステップS12;NO)、処理はステップS19に移行する。
操作部42により印刷ボタン431dが押下されたと判断されると(ステップS12;YES)、変数iが0に初期化され(ステップS13)、プリンタ装置50が印刷可能な状態であるか否かが判断される(ステップS14)。例えば、プリンタ装置50が印刷待ち状態である場合は、プリンタ装置50が印刷可能な状態であると判断される。
【0077】
プリンタ装置50が印刷可能な状態であると判断されると(ステップS14;YES)、印刷ジョブに基づいてプリンタ装置50が制御され、印刷ジョブが実行される(ステップS15)。プリンタ装置50における印刷ジョブが完了すると、処理はステップS19に移行する。
【0078】
プリンタ装置50が印刷可能な状態ではないと判断されると(ステップS14;NO)、変数i>5であるか否かが判断される(ステップS16)。変数i>5ではないと判断されると(ステップS16;NO)、所定時間待機され(ステップS17)、変数iが1インクリメントされ(ステップS18)、処理はステップS14に戻る。変数i>5であると判断されると(ステップS16;YES)、処理はステップS19に移行する。
【0079】
ステップS19においては、操作部42により印刷ジョブ管理画面431を他の画面への移行の指示が入力されたか否かが判断される(ステップS19)。操作部42により他の画面への移行の指示が入力されていないと判断されると(ステップS19;NO)、処理はステップS2に戻る。操作部42により他の画面への移行の指示が入力されたと判断されると(ステップS19;YES)、印刷ジョブ管理処理は終了する。
【0080】
次に、連続印刷ジョブ管理処理について説明する。
図10A〜図10Bに、連続印刷ジョブ管理処理のフローチャートを示す。連続印刷ジョブ管理処理は、制御部41と記憶部45に記憶されている連続印刷ジョブ管理処理プログラムとの協働により実行される。
【0081】
操作部42により連続印刷ジョブ管理画面432の表示が指示されると、記憶部45に記憶されている連続印刷ジョブ情報ファイルF2が読み出され、表示部43に連続印刷ジョブ管理画面432が表示される(ステップS21)。
【0082】
図11に、連続印刷ジョブ管理画面432の一例を示す。図11に示すように、連続印刷ジョブ管理画面432には、連続印刷ジョブ表示欄432a、先頭へボタン432b、アップボタン432c、ダウンボタン432d、最後尾へボタン432e、並び替えボタン432f、編集ボタン432g、背景色ボタン432h、キュー設定ボタン432i、開始ボタン432j、解除ボタン432k、新規キュー作成ボタン432l等が設けられている。
【0083】
連続印刷ジョブ表示欄432aは、連続印刷ジョブリストF2に登録されている連続印刷ジョブを一覧(リスト)表示する欄である。
【0084】
先頭へボタン432b〜並び替えボタン432fは、連続印刷ジョブの優先度、即ち、印刷順序を並び替えるためのボタンである。
先頭へボタン432bは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブをリストの先頭に並び替える(優先度を1にする)指示を入力するためのボタンである。アップボタン432cは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブをリストの一つ上に並び替える(優先度を1上げる)指示を入力するためのボタンである。ダウンボタン432dは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブをリストの一つ下に並び替える(優先度を1下げる)指示を入力するためのボタンである。最後尾へボタン432eは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブをリストの最後尾に並び替える(優先度を最下位にする)指示を入力するためのボタンである。並び替えボタン432fは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブをリストの先頭に並び替える(優先度を1にする)とともに、この選択された連続印刷ジョブと布帛名が同じ連続印刷ジョブを当該連続印刷ジョブに連続するように自動的に並び替える指示を入力するためのボタンである。
【0085】
編集ボタン432gは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブで使用される布帛の布帛情報の設定を変更する指示を入力するためのボタンである。背景色ボタン432hは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブの背景色の変更を指示するためのボタンである。
キュー設定ボタン432iは、印刷キューに関する設定の入力を指示するためのボタンである。開始ボタン432jは、連続印刷ジョブ表示欄432aに表示されている連続印刷ジョブに基づいて連続印刷を開始する指示を入力するためのボタンである。解除ボタン432kは、連続印刷ジョブ表示欄432aにおいて選択された連続印刷ジョブを連続印刷ジョブリストF2から削除する指示を入力するためのボタンである。新規キュー作成ボタン432lは、指定された布帛の新規連続印刷ジョブリストの作成を指示するためのボタンである。
【0086】
次いで、連続印刷ジョブ管理画面432において、操作部42によりキュー設定ボタン432iが押下されたか否かが判断される(ステップS22)。操作部42によりキュー設定ボタン432iが押下されていないと判断されると(ステップS22;NO)、処理はステップS26に移行する。操作部42によりキュー設定ボタン432iが押下されたと判断されると(ステップS22;YES)、表示部43にキュー設定画面433が表示される(ステップS23)。
【0087】
図12に、キュー設定画面433の一例を示す。キュー設定画面433は、印刷キューに登録されている連続印刷ジョブを実行する際の動作を設定するための画面である。具体的には、「印刷ジョブを残す」、「最大印刷長を指定」、「印刷時間を指定」、「警告を通知」、「異種布帛連続印刷」のそれぞれの項目について、ON/OFF、又は許可する/しないを設定することができる。
「印刷ジョブを残す」をONにした場合、連続印刷終了後も連続印刷ジョブを印刷キューに残すことができる。「最大印刷長を指定」、「印刷時間を指定」をONにした場合、指定した値を超えた時点で印刷を終了させることができる。
「警告を通知」をONにした場合、詳細ボタン433aを押下することで表示される通知設定画面434で設定された通知条件を満たしたときに、警告又はメールでオペレータ等に通知することができる。
「異種布帛連続印刷」を「許可する」にした場合、2種以上の布帛が連続印刷ジョブに混在する場合であっても通常通り印刷が行われる。「許可しない」にした場合、2種以上の布帛が連続印刷ジョブに混在した場合は開始ボタン432jが押せない状態となる。「印刷時選択」にした場合、開始ボタン432jが押下された際に、図13に示す警告画面439が表示部43にポップアップ表示され、印刷するか否かを印刷時にユーザが選択することができる。
【0088】
図14に、通知設定画面434の一例を示す。図14に示すように、通知設定画面434には、「布帛残量」、「使用布帛量」、「印刷残り時間」、「印刷経過時間」のそれぞれの項目について、通知手段と通知条件を設定できるようになっている。
通知手段は、「なし」、「警告」、「メール」、「警告+メール」の4種類のうちの何れかを設定することができる。「メール」又は「警告+メール」が設定された場合は、メールアドレスの項目が入力可能となる。全項目について一括して同じメールアドレスに通知を行いたい場合は、チェックボックス434aをチェックすることで、その下のエディットボックスに通知先メールアドレスを入力することが可能となる。
通知条件は、「布帛残量」では、布帛残量がこの通知条件で設定された値以下になった場合に通知が行われる。「使用布帛量」では、連続印刷を開始してから使用した布帛量がこの通知条件で設定した値以上となった場合に通知が行われる。「印刷残り時間」では、登録してある印刷キュー全ての印刷が終わるまでの時間が通知条件で設定した時間以下になった時点で通知が行われる。「印刷経過時間」では、連続印刷の開始からの印刷時間が通知条件で設定した時間以上になった場合に通知が行われる。
通知条件を満たした場合、通知手段に「メール」が含まれる場合は、プリンタ装置50の現在のステータス及び通知条件を満たした項目の現在値がメールアドレス宛に送信される。通知手段に「警告」が含まれる場合は、画面上にプリンタ装置50の現在のステータス及び通知条件を満たした項目の現在値がポップアップ表示される。
【0089】
図10Aに戻り、操作部42によりキュー設定画面433(通知設定画面434を含む)から入力が行われ、設定ボタン434bが押下されると(ステップS24)、キュー設定画面433から入力された設定情報がキュー設定ファイルF3に記憶される(ステップS25)。そして、処理はステップS26に移行する。
【0090】
ステップS26においては、連続印刷ジョブ管理画面432において、操作部42により新規キュー作成ボタン432lが押下されたか否かが判断される。操作部42により新規キュー作成ボタン432lが押下されていないと判断されると(ステップS26;NO)、処理はステップS31に移行する。
【0091】
連続印刷ジョブ管理画面432において、操作部42により新規キュー作成ボタン432lが押下されたと判断されると(ステップS26;YES)、表示部43に新規キュー作成画面435が表示される(ステップS27)。
【0092】
図15に、新規キュー作成画面435の一例を示す。図15に示すように、新規キュー作成画面435には、布帛名入力欄435a、設定ボタン435b、キャンセルボタン435c等が設けられている。布帛名入力欄435aからは、布帛管理ファイルF6に登録されている布帛の中からいずれかの布帛名を選択することが可能となっている。既に選択された布帛名を重複して選択することはできない。布帛名入力欄435aからいずれかの布帛名が選択され、設定ボタン435bが押下されると、選択された布帛名の連続印刷ジョブのみを管理する新規連続印刷ジョブリストF21が作成される。これを新規キューを作成するという。
【0093】
新規キュー作成画面435において、操作部42により新規キューの作成対象の布帛名が選択され、設定ボタン435bが押下されると(ステップS28)、選択された布帛名の連続印刷ジョブのみを管理する新規キュー、即ち、選択された布帛名の連続印刷ジョブを登録するための新規連続印刷ジョブリストF21が作成される(ステップS29)。新規キューの作成により、選択された布帛名の連続印刷ジョブを他の布帛名の連続印刷ジョブとは区別して管理することができる。また、新規キューが作成されると、選択された布帛名の連続印刷ジョブを管理するための専用の画面である新規連続印刷ジョブ管理画面440が作成され(ステップS30)、処理はステップS31に移行する。
【0094】
図16に、新規連続印刷ジョブ管理画面440の一例を示す。図16に示すように、新規連続印刷ジョブ管理画面440には、新規キュー作成対象となった連続印刷ジョブの布帛名が表示されたタブTが設けられており、操作部42によりこのタブTを押下することで、表示部43にこの新規連続印刷ジョブ管理画面440を表示させることができる。新規連続印刷ジョブ管理画面440には新規キュー作成ボタンが存在しないが、その他の連続印刷ジョブ管理画面432がもつ構成及び機能を全て有している。また、新規連続印刷ジョブ管理画面440には、削除ボタン440aが設けられている。削除ボタン440aが押下されると、制御部41により、当該新規連続印刷ジョブ管理画面440及びこの新規連続印刷ジョブ管理画面440に対応する布帛名の新規連続印刷ジョブリストF21が記憶部45から削除される。
【0095】
図10AのステップS31においては、操作部42により連続印刷ジョブ管理画面432の連続印刷ジョブ表示欄432aから連続印刷ジョブが選択されたか否かが判断される。操作部42により連続印刷ジョブ表示欄432aから連続印刷ジョブが選択されていないと判断されると(ステップS31;NO)、処理はステップS47に移行する。操作部42により連続印刷ジョブが選択されたと判断されると(ステップS31;YES)、処理はステップS32に移行する。
【0096】
ステップS32においては、連続印刷ジョブ管理画面432において、操作部42により背景色ボタン432hが押下されたか否かが判断される(ステップS32)。操作部42により背景色ボタン432hが押下されていないと判断されると(ステップS32;NO)、処理はステップS34に移行する。操作部42により背景色ボタン432hが押下されたと判断されると(ステップS32;YES)、背景色変更処理が実行される(ステップS33)。
【0097】
図17は、ステップS33において実行される背景色変更処理を示すフローチャートである。背景色変更処理は、制御部41と記憶部45に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0098】
まず、選択された連続印刷ジョブが1つであるか否かが判断される(ステップS301)。選択された連続印刷ジョブが1つではないと判断されると(ステップS301;NO)、処理は図10BのステップS34に移行する。
選択された連続印刷ジョブが1つであると判断されると(ステップS301;YES)、表示部43に背景色変更画面438が表示される(ステップS302)。
【0099】
図18に、背景色変更画面438の一例を示す。
図18に示すように、背景色変更画面438には、一括/単独の選択ボタン438a、
ジョブ名表示欄438b、布帛名表示欄438c、背景色入力欄438d、設定ボタン438f、キャンセルボタン438e等が設けられている。
一括/単独の選択ボタン438aは、同一の布帛名をもつ連続印刷ジョブの背景色を一括して変更するか、選択された連続印刷ジョブの背景色のみを選択するかを選択するためのボタンである。
ジョブ名表示欄438bは、背景色の変更対象の連続印刷ジョブのジョブ名を表示する欄である。布帛名表示欄438cは、背景色の変更対象の連続印刷ジョブの布帛名を表示する欄である。
背景色入力欄438dは、R、G、Bのそれぞれを0〜255の範囲の値で設定することで背景色を入力するための欄である。
【0100】
操作部42により背景色変更画面438から変更後の背景色等が入力され、設定ボタン438fが押下されると(ステップS303)、背景色変更画面438において背景色の一括変更が選択されたか否かが判断される(ステップS304)。背景色の一括変更が選択されたと判断されると(ステップS304;YES)、連続印刷ジョブリストF2において、選択された連続印刷ジョブの布帛名と同一の布帛名をもつ連続印刷ジョブの検索が行なわれ、選択された連続印刷ジョブの布帛名と同一の布帛名をもつ連続印刷ジョブが存在するか否かが判断される(ステップS305)。選択された連続印刷ジョブの布帛名と同一の布帛名をもつ連続印刷ジョブが存在すると判断されると(ステップS305;YES)、連続印刷ジョブリストF2において、選択された連続印刷ジョブ及びこれと同一の布帛名をもつ全ての連続印刷ジョブの背景色が入力された背景色に変更され(ステップS306)、処理は図10BのステップS34に移行する。
【0101】
一方、背景色の一括変更が選択されていないと判断された場合(ステップS304;NO)、又は、選択された連続印刷ジョブと布帛名が同一の連続印刷ジョブが連続印刷ジョブリストF2に存在しないと判断された場合(ステップS305;NO)、連続印刷ジョブリストF2において、選択された連続印刷ジョブの背景色が入力された背景色に変更され(ステップS307)、処理は図10BのステップS34に移行する。
【0102】
ステップS34においては、選択された連続印刷ジョブが実行中であるか否かが判断される。選択された連続印刷ジョブが実行中であると判断されると(ステップS34;YES)、処理はステップS47に移行する。選択された連続印刷ジョブが実行中ではないと判断されると(ステップS34;NO)、並び替えに関するボタン群(先頭へボタン432b、アップボタン432c、ダウンボタン432d、最後尾へボタン432e、並び替えボタン432f)の制御処理が行われる(ステップS35)。
【0103】
図19に、ステップS35において実行される並び替えボタン群制御処理のフローチャートを示す。並び替えボタン群制御処理は、制御部41と記憶部45に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0104】
まず、連続印刷ジョブが一つのみ選択されているか否かが判断される(ステップS101)。連続印刷ジョブが一つのみ選択されていると判断されると(ステップS101;YES)、連続印刷ジョブリストF2に連続印刷ジョブが2件以上登録されているか否かが判断される(ステップS102)。連続印刷ジョブリストF2に連続印刷ジョブが2件以上登録されていると判断されると(ステップS102;YES)、並び替えに関するボタン群が使用可能に制御され(ステップS103)、処理は図10BのステップS36に移行する。
【0105】
一方、選択された連続印刷ジョブが一つのみでないと判断された場合(ステップS101;NO)、又は、連続印刷ジョブリストF2に連続印刷ジョブが2件以上登録されていないと判断された場合(ステップS102;NO)、並び替えが不可能であると判断され、並び替えに関するボタン群の使用が不可に制御され(ステップS104)、処理は図10BのステップS36に移行する。
【0106】
図10BのステップS36においては、操作部42により並び替えに関するボタン群のいずれかが押下されたか否かが判断される(ステップS36)。操作部42により並び替えに関するボタン群の何れも押下されていないと判断されると(ステップS36;NO)、処理はステップS38に移行する。並び替えに関するボタン群の何れかが押下されたと判断されると(ステップS36;YES)、操作されたボタンに応じた並び替え処理が実行され(ステップS37)、処理はステップS38に移行する。連続印刷ジョブ表示欄432aの表示は、並び替えに応じて更新される。
【0107】
ここで、先頭へボタン432b、アップボタン432c、ダウンボタン432d、最後尾へボタン432eの何れかが押下された場合、押下されたボタンに応じた位置に、選択された連続印刷ジョブの順番が変更される。
先頭へボタン432bが押下された場合、連続印刷ジョブリストF2において、選択された連続印刷ジョブの優先度が1に変更され、選択された連続印刷ジョブがファイル(印刷キュー)の先頭に移動される。他の連続印刷ジョブは、優先度が一つずつ繰り下がる。
アップボタン432cが押下された場合、連続印刷ジョブリストF2において、選択された連続印刷ジョブとそれより一つ上の優先度の連続印刷ジョブの入れ替えが行われる。
ダウンボタン432dが押下された場合、連続印刷ジョブリストF2において、選択された連続印刷ジョブとそれより一つ下の優先度の連続印刷ジョブの入れ替えが行われる。
最後尾へボタン432eが押下された場合、連続印刷ジョブリストF2において、選択された連続印刷ジョブの優先度が最後尾(現在の登録数の番号)に変更され、選択された連続印刷ジョブがファイル(印刷キュー)の最後尾に移動される。他の連続印刷ジョブは、優先度が一つずつ繰り上がる。
【0108】
並び替えボタン432fが押下されると、自動並び替え処理(図20参照)が実行される。
図20に、並び替えボタン432fが押下された際に実行される自動並び替え処理のフローチャートを示す。自動並び替え処理は、制御部41と記憶部45に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0109】
まず、選択された連続印刷ジョブが印刷キューの先頭(優先度1)に移動される(ステップS201)。
次いで、カウンタn(変換前カウンタn)に初期値2が、カウンタm(変換後カウンタm)に初期値2が設定される(ステップS202)。
【0110】
次いで、連続印刷ジョブリストF2において、優先度nの連続印刷ジョブの布帛名が選択された連続印刷ジョブの布帛名と一致するか否かが判断される(ステップS203)。優先度nの連続印刷ジョブの布帛名が選択された連続印刷ジョブの布帛名と一致すると判断されると(ステップS203;YES)、この優先度nの連続印刷ジョブの並び替え後の優先度がmに設定される(ステップS204)。変換前の優先度と変換後の優先度は対応付けされて制御部41のRAMに記憶される。そして、カウンタmに1が加算され(ステップS205)、カウンタnに1が加算され(ステップS206)、処理はステップS207に移行する。
【0111】
一方、優先度nの連続印刷ジョブの布帛名が選択された連続印刷ジョブの布帛名と一致していないと判断されると(ステップS203;NO)、カウンタnに1が加算され(ステップS206)、処理はステップS207に移行する。
【0112】
ステップS207においては、カウンタnの値が連続印刷ジョブリストF2の連続印刷ジョブの数を超えているか否かが判断される(ステップS207)。カウンタnの値が連続印刷ジョブの数を超えていないと判断されると(ステップS207;NO)、処理はステップS203に戻る。カウンタnの値が連続印刷ジョブの数を超えたと判断されると(ステップS207;YES)、変換後の優先度が未だ設定されていない連続印刷ジョブに対し、優先度m以降の優先度が割り当てられる(ステップS208)。割り当ては、現在の優先度が高いほうから順に行われる。そして、RAMに設定された変換後の優先度に基づいて、連続印刷ジョブリストF2内の連続印刷ジョブの並び替えが行われ(ステップS209)、処理は図10BのステップS38に移行する。
【0113】
図10BのステップS38においては、操作部42により編集ボタン432gが押下されたか否かが判断される。操作部42により編集ボタン432gが押下されていないと判断されると(ステップS38;NO)、処理はステップS42に移行する。
操作部42により編集ボタン432gが押下されたと判断されると(ステップS38;YES)、表示部43に布帛編集画面436が表示される(ステップS39)。
【0114】
図21に、布帛編集画面436の一例を示す。図21に示すように、布帛編集画面436には、一括/単独の選択ボタン436a、基本情報欄436b、端部処理方法欄436c、設定ボタン436d、キャンセルボタン436e等が設けられている。
一括/単独の選択ボタン436aは、同一の布帛名をもつ連続印刷ジョブの布帛情報を一括して変更するか、選択された連続印刷ジョブの布帛情報のみを選択するかを選択するためのボタンである。
基本情報欄436bは、布帛名、布−ヘッド間距離、メモ等を入力するための欄である。
端部処理方法欄436cは、布帛に対する処理、例えば、繋ぎ目検知処理方法、印刷終了処理方法、後端検知時処理方法、巻取り機間紙処理方法等や、各処理におけるフィード量等を入力するための欄である。
【0115】
布帛編集画面436において、操作部42により「一括」が選択され、基本情報欄436b及び端部処理方法欄436cから変更する項目の内容が変更入力され、設定ボタン436dが押下されると、選択された連続印刷ジョブの布帛名と同一の布帛名を有する連続印刷ジョブ全ての布帛情報が変更される。
【0116】
布帛編集画面436において、操作部42により「単独」が選択され、基本情報欄436b及び端部処理方法欄436cから変更する項目の内容が変更入力され、設定ボタン436dが押下されると、選択された連続印刷ジョブの布帛情報が変更される。ただし、同一布帛名をもつ連続印刷ジョブが連続印刷ジョブリストF2に格納されている場合は、布帛名を変更する必要がある。同一布帛名は同一の布帛情報を持つことが前提となっているためである。そこで、選択されている連続印刷ジョブと同一布帛名をもつ連続印刷ジョブが連続印刷ジョブリストF2に格納されている場合は、図22に示す布帛名変更画面437がポップアップ表示される。この布帛名変更画面437の布帛名入力欄437aから新たな布帛名を入力し、設定ボタン437bを押下することで、布帛名を変更することができる。布帛名を変更することで、選択された連続印刷ジョブ単独で布帛に対するプリンタ装置50の動作等を変更することができる。
【0117】
布帛編集画面436から操作部42により布帛情報の変更内容が入力されると(ステップS40)、入力された内容に応じて上記選択された布帛名の連続印刷ジョブの布帛情報が変更され(又は、新たな布帛名の布帛情報に変更され)(ステップS41)、処理はステップS42に移行する。
【0118】
図10BのステップS42においては、連続印刷ジョブ管理画面432において、操作部42により解除ボタン432kが押下されたか否かが判断される(ステップS42)。操作部42により解除ボタン432kが押下されていないと判断されると(ステップS42;NO)、処理はステップS44に移行する。操作部42により解除ボタン432kが押下されたと判断されると(ステップS42;YES)、選択された連続印刷ジョブが連続印刷ジョブリストF2から削除され(ステップS43)、処理はステップS44に移行する。
【0119】
ステップS44においては、連続印刷ジョブが実行中であるか否かが判断される。連続印刷ジョブが実行中であると判断されると(ステップS44;YES)、処理はステップS47に移行する。即ち、開始ボタン432jは無効状態となり、印刷開始が指示できない状態となる。連続印刷ジョブが実行中ではないと判断されると(ステップS44;NO)、連続印刷ジョブ管理画面432において、操作部42により開始ボタン432jが押下されたか否かが判断される。操作部42により開始ボタン432jが押下されていないと判断されると(ステップS45;NO)、処理はステップS47に移行する。操作部42により開始ボタン432jが押下されたと判断されると(ステップS45;YES)、連続印刷処理が実行される(ステップS46)。
【0120】
図23に、開始ボタン432jが押下された際に実行される連続印刷処理のフローチャートを示す。連続印刷処理は、制御部41と記憶部45に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0121】
まず、連続印刷ジョブリストF2に連続印刷ジョブが登録されているか否かが判断される(ステップS401)。連続印刷ジョブリストF2に連続印刷ジョブが登録されていないと判断されると(ステップS401;NO)、処理は図10BのステップS47に移行する。
連続印刷ジョブリストF2に連続印刷ジョブが登録されていると判断されると(ステップS401;YES)、連続印刷ジョブリストF2に互いに異なる(2種以上の)布帛名の連続印刷ジョブが混在しているか否かが判断される(ステップS402)。連続印刷ジョブリストFに互いに異なる(2種以上の)布帛名の連続印刷ジョブが混在していると判断されると(ステップS402;YES)、キュー設定ファイルF3が読み出され、「異種布帛連続印刷」が許可されているか否かが判断される(ステップS403)。
【0122】
「異種布帛連続印刷」が許可されていると判断されると(ステップS403;YES)、処理はステップS407に移行する。「異種布帛連続印刷」が印刷時選択(警告表示)に設定されていると判断されると(ステップS403;NO、ステップS404;YES)、表示部43に、警告画面439が表示される(ステップS405)。
図13に、警告画面439の一例を示す。図13に示すように、警告画面439は、2種以上の布帛を使用する連続印刷ジョブが混在している旨を警告するとともに、印刷を継続するか否かをユーザに選択させるための画面である。
【0123】
操作部42により警告画面439から「はい」ボタン439aが押下され、印刷を継続することが指示されると(ステップS406;YES)、処理はステップS407に移行する。操作部42により警告画面439から「いいえ」ボタン439bが押下されると(ステップS406;NO)、連続印刷処理は終了し、処理は図10BのステップS47に移行する。「異種布帛連続印刷」が許可されていないと判断されると(ステップS404;NO)、処理は図10BのステップS47に移行する。
【0124】
ステップS407においては、連続印刷が開始される(ステップS407)。連続印刷開始時には、印刷経過時間、印刷残り時間の計時が開始される。また、印刷する優先度を示す変数N、変数iに初期値1が設定される。また、連続印刷ジョブ管理画面432に印刷中表示Pが表示される。
図24に、印刷中表示Pが表示された連続印刷ジョブ管理画面432の一例を示す。図24に示すように、印刷中表示Pには、現在連続印刷ジョブに基づく連続印刷を行っていることを示す「印刷中」の文字の他、残りの印刷キューの数、総搬送距離、総スキャン数等のステータス情報が表示される。
【0125】
次いで、プリンタ装置50が印刷可能な状態であるか否かが判断される(ステップS408)。例えば、プリンタ装置50が印刷待ち状態である場合は、プリンタ装置50が印刷可能な状態であると判断される。プリンタ装置50が印刷可能な状態ではないと判断されると(ステップS408;NO)、i>5であるか否かが判断される(ステップS409)。i>5ではないと判断されると(ステップS409;NO)所定時間待機される(ステップS410)。そして、iが1インクリメントされ(ステップS411)、処理はステップS408に戻る。i>5であると判断されると(ステップS409;YES)、連続印刷処理は終了し、処理は図10BのステップS47に移行する。
【0126】
プリンタ装置50が印刷可能な状態であると判断されると(ステップS408;YES)、優先度Nの連続印刷ジョブ(及びこれに含まれる布帛情報)に基づいてプリンタ装置50が制御され、プリンタ装置50において当該連続印刷ジョブに基づいて印刷が行われる(連続印刷ジョブが実行される)(ステップS412)。
【0127】
なお、プリンタ装置50での印刷中、制御部41においては、布帛残量、使用布帛量、印刷残り時間、印刷経過時間等がカウントされ、キュー設定ファイルF3に設定されている各項目について、通知条件を満たしたか否かが判断される。通知条件を満たしたと判断されると、設定されている通知手段によりユーザに現在のプリンタステータス及び通知条件を満たした項目の現在値がユーザに通知される。即ち、通知手段にメールが含まれる場合には、現在のプリンタステータス及び通知条件を満たした項目の現在値を通知するための電子メールが作成され、設定されているメールアドレス宛に送信される。通知手段に警告が含まれる場合には、表示部43に現在のプリンタステータス及び通知条件を満たした項目の現在値が所定時間ポップアップ表示される。また、印刷経過時間がキュー設定ファイルF3に記憶されている印刷時間を超えた場合、又は使用布帛量が最大印刷長を超えた場合、連続印刷処理が停止される。
【0128】
印刷が完了すると(ステップS413)、変数Nに1が加算され(ステップS414)、N>連続印刷ジョブ数であるか否かが判断される(ステップS415)。N>連続印刷ジョブではないと判断されると(ステップS415;NO)、処理はステップS408に戻り、優先度Nの連続印刷ジョブに基づき印刷が行われる。N>連続印刷ジョブ数であると判断されると(ステップS415;YES)、キュー設定ファイルF3が参照され、印刷ジョブを残す設定がONとなっているか否かが判断される(ステップS416)。印刷ジョブを残す設定がOFFとなっていると判断されると(ステップS416;NO)、連続印刷ジョブリストF2から連続印刷ジョブが削除され(ステップS417)、連続印刷処理は終了する。印刷ジョブを残す設定がONとなっていると判断されると(ステップS414;YES)、連続印刷ジョブリストF2からの連続印刷ジョブの削除は行われずに、連続印刷処理は終了する。そして、処理は図10BのステップS47に移行する。
【0129】
図10BのステップS47においては、操作部42により他の画面への移行の指示が入力されたか否かが判断される(ステップS47)。操作部42により他の画面への移行の指示が入力されていないと判断されると(ステップS47;NO)、処理はステップS22に戻る。操作部42により他の画面への移行の指示が入力されたと判断されると(ステップS47;YES)、連続印刷ジョブ管理処理は終了する。
【0130】
なお、新規連続印刷ジョブ管理画面440から上述した削除ボタン440aを除く各ボタンが押下されたときの処理対象は、当該画面440とともに作成された新規連続印刷ジョブリストF21に格納されている連続印刷ジョブである。新規連続印刷ジョブ管理画面440から各ボタンが押下されたときの動作は、図10AのステップS26〜S30の新規キューの作成ステップがないことを除き、上記説明した連続印刷ジョブ管理処理と同様である。
【0131】
以上説明したように、画像形成装置30によれば、クライアント端末10、20から送信された印刷ジョブ情報に基づいて表示部43に印刷ジョブ管理画面431を表示させ、印刷ジョブ管理画面431のジョブ一覧に表示された印刷ジョブの中から操作部42により印刷対象として選択された印刷ジョブを実行してプリンタ装置50に印刷を行わせる印刷ジョブ管理手段と、印刷ジョブ管理画面431に一覧表示された印刷ジョブの中から操作部42により連続印刷の対象として選択された印刷ジョブを連続印刷ジョブリストに登録し、当該連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブを順次実行してプリンタ装置50に連続印刷を行わせる連続印刷ジョブ管理手段と、を有する。
【0132】
従って、個別に印刷を実行する印刷ジョブと、複数の連続印刷を行う連続印刷ジョブを別々に管理するので、通常の印刷ジョブに影響を与えることなく連続印刷を行うことが可能となる。また、登録後に連続印刷ジョブの有する情報の変更を容易にし、オペレータの作業効率を向上させることが可能となる。
【0133】
また、連続印刷ジョブ管理画面432から編集ボタン432gが押下されると、連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブに設定されている布帛情報を布帛編集画面436から変更することができるので、連続印刷ジョブリストに登録した後で連続印刷ジョブの布帛情報の変更が必要となったときに容易に変更することが可能となり、利便性が向上する。また、布帛編集画面436には一括/単独の選択ボタンが設けられ、「一括」が選択された場合には連続印刷ジョブリストに登録された同名の複数の連続印刷ジョブに設定されている布帛情報を一括して変更するので、同名の布帛情報の内容の編集が容易となる。
【0134】
また、連続印刷ジョブ管理画面432からキュー設定ボタン432iが押下されると、連続印刷開始時に2種以上の布帛の連続印刷ジョブが連続印刷ジョブリストに登録されている場合に印刷を許可する否か、又は警告を出すかを予め設定しておくことができるので、使い勝手のよい画像形成装置を提供することができる。
【0135】
また、連続印刷ジョブ管理画面432から並び替えボタン432fが押下されると、連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブのうち、操作部42により選択されたジョブを印刷順序の1番とし、当該連続印刷ジョブと同じ布帛情報が設定されている連続印刷ジョブの印刷順序を当該連続印刷ジョブに連続するように自動的に並び替えるので、布帛の着脱が不要な同じ布帛を使用する連続印刷ジョブを連続的に印刷することが容易に可能となる。
【0136】
また、連続印刷ジョブ管理画面432から背景色ボタン432hが押下されると、操作部42により選択された連続印刷ジョブに含まれる背景色を変更することができるので、連続印刷ジョブに登録した後で容易に背景色を変更することが可能となる。また、一括/単独の選択ボタン436aの「一括」を押下すると、選択された連続印刷ジョブと同じ布帛情報が設定されている全ての連続印刷ジョブの背景色を一括して変更するので、同じ布帛情報が設定されている複数の連続印刷ジョブについての背景色の変更が容易となる。これにより、オペレータが布帛別でジョブを認識しやすくなる。
【0137】
また、連続印刷ジョブ管理画面432において、連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブは印刷中でない場合に登録を削除することができるので、無駄な印刷が行われることを回避することが可能となる。
【0138】
また、連続印刷ジョブ管理画面432においてキュー設定ボタン432iが押下されると、プリンタ装置50の現在のステータスと、布帛の使用状況等の現在値とを通知するための通知条件及び通知先のメールアドレスを設定することが可能となり、印刷中において、この設定された通知条件を満たしたときに、設定されたメールアドレスにプリンタ装置50の現在のステータス及び布帛の使用状況等の現在値を通知するための電子メールが送信されるので、ユーザはプリンタ装置50から離れた位置にいてもプリンタ装置50が通知条件の状態となったことを知ることができる。
【0139】
また、連続印刷ジョブ管理画面432は、印刷ジョブの実行中に開始ボタン432jが押下された場合であっても連続印刷の開始を受け付け、プリンタ装置50が印刷中の状態から印刷可能な状態に遷移したときに連続印刷を開始するので、ユーザは、印刷ジョブの終了を待たずに連続印刷ジョブの開始を指示することが可能となる。なお、印刷中の印刷ジョブと連続印刷ジョブの布帛名が異なる場合はその旨を警告するポップアップ画面が表示部43に表示される。
【0140】
また、連続印刷ジョブ管理画面432は、新規キュー作成ボタン432lが押下されると、指定された布帛情報が設定された連続印刷ジョブを他の連続印刷ジョブとは別個に登録するための新規の連続印刷ジョブリストを作成し、印刷ジョブ管理画面431に表示されたジョブ一覧から操作部42により新たに選択された連続印刷対象の印刷ジョブに指定された布帛情報が設定されている場合、当該連続印刷対象の印刷ジョブを作成された新規の連続印刷ジョブリストに登録する。従って、布帛毎に連続印刷ジョブを管理することが可能となる。
【0141】
その他、連続印刷ジョブ管理画面432からの操作に応じて、連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブの印刷順序を変更する機能、連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブに基づく印刷の完了後、当該連続印刷ジョブを削除するか否かを選択する機能、最大印刷長を設定し、その最大印刷長に達するまでプリンタ装置50に連続印刷ジョブに基づく連続印刷を行わせる機能、印刷時間を設定し、その印刷時間に達するまでプリンタ装置50に登録された連続印刷ジョブに基づく連続印刷を行わせる機能、印刷に使用可能な布帛の残量が予め定められた設定値以下となった場合に警告を出力する機能等を実現することができるので、使い勝手のよい画像形成装置を提供することができる。
【0142】
なお、上記実施の形態における記述内容は、本発明の好適な一例であり、これに限定されるものではない。
【0143】
例えば、上記実施の形態においては、記録媒体を布帛とした画像形成装置に本発明を適用した場合を例にとり説明したが、これに限定されず、例えば、記録媒体を用紙とする画像形成装置に本発明を適用してもよい。
【0144】
また、例えば、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体としてHDDや半導体の不揮発性メモリ等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0145】
その他、画像形成システム100を構成する各装置の細部構成及び細部動作に関しても、発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0146】
10 クライアント端末
11 制御部
12 操作部
13 表示部
14 通信部
15 記憶部
16 バス
20 クライアント端末
30 画像形成装置
31 輸送ユニット
32 スキャンユニット
33 インクラック
40 サーバ装置
41 制御部
42 操作部
43 表示部
44 通信部
45 記憶部
46 USBデバイス
47 PCIデバイス
48 バス
50 プリンタ装置
100 画像形成システム
151 RIPプログラム
311 搬送ベルト
321 キャリッジレール
322 キャリッジ
331 インクタンク
431 印刷ジョブ管理画面
432 連続印刷ジョブ管理画面
432a 連続印刷ジョブ表示欄
432b 先頭へボタン
432c アップボタン
432d ダウンボタン
432e 最後尾へボタン
432f 並び替えボタン
432g 編集ボタン
432h 背景色ボタン
432i キュー設定ボタン
432j 開始ボタン
432k 解除ボタン
432l 新規キュー作成ボタン
433 キュー設定画面
434 通知設定画面
435 新規キュー作成画面
436 布帛編集画面
437 布帛名変更画面
438 背景色変更画面
439 警告画面
440 新規連続印刷ジョブ管理画面
NT 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント端末に接続され、操作手段と、表示手段と、前記クライアント端末から送信される印刷ジョブ情報に基づいて記録媒体上に印刷を行う印刷手段と、を備えた画像形成装置であって、
前記クライアント端末から送信された印刷ジョブ情報に基づいて前記表示手段に印刷ジョブ情報を表示させ、前記表示手段に表示された前記印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により印刷対象として選択された印刷ジョブを実行して前記印刷手段に印刷を行わせる印刷ジョブ管理手段と、
連続印刷を行うために印刷ジョブを連続印刷ジョブとして管理する連続印刷ジョブ管理手段と、を備え、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記表示手段に表示された印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により連続印刷の対象として選択された印刷ジョブを連続印刷ジョブとして連続印刷ジョブリストに登録する連続印刷ジョブ登録機能を備え、前記連続印刷ジョブリストに印刷ジョブが登録されている場合、登録されている連続印刷ジョブ全てを前記印刷手段に印刷させるとともに、登録されている前記連続印刷ジョブと前記連続印刷ジョブの有する情報を前記表示手段に表示させる画像形成装置。
【請求項2】
前記印刷ジョブ情報には、印刷時に使用する記録媒体の種類の情報と、印刷終了時の前記記録媒体に対する処理又は前記記録媒体の端部を検知したときの処理の少なくとも一つの情報と、を含む記録媒体情報が設定されており、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブに設定されている前記記録媒体情報を変更する記録媒体情報編集手段を備える請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記記録媒体情報編集手段は、前記連続印刷ジョブリストに登録された複数の連続印刷ジョブに設定されている記録媒体情報を一括して変更する請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記連続印刷ジョブ管理手段は、連続印刷開始時に2種以上の記録媒体の連続印刷ジョブが前記連続印刷ジョブリストに登録されている場合、印刷を許可するか否か、又は警告を出すかを設定する連続印刷設定手段を備える請求項2又は3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記操作手段により選択された連続印刷ジョブの印刷順序を1番とし、前記連続印刷ジョブと同じ記録媒体情報が設定されている他の連続印刷ジョブの印刷順序を前記印刷順序が1番の連続印刷ジョブに連続するように並び替える並び替え手段を備える請求項2〜4の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記連続印刷ジョブ情報は、背景色についての情報を含み、
前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記操作手段により選択された連続印刷ジョブの印刷ジョブ情報に含まれる背景色を変更する背景色変更手段を有する請求項1〜5の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記背景色変更手段は、前記操作手段により選択された連続印刷ジョブと同じ記録媒体情報が設定されている全ての連続印刷ジョブの背景色を一括して変更する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記連続印刷ジョブリストに複数の連続印刷ジョブが登録された場合、登録された複数の連続印刷ジョブの印刷順序を変更する手段、
前記連続印刷ジョブリストに登録された連続印刷ジョブに基づく印刷の完了後、1つ以上の連続印刷ジョブを削除するか否かを前記操作手段の操作により選択させる手段、
前記操作手段の操作に応じて最大印刷長を設定し、その最大印刷長に達するまで前記印刷手段に前記登録された連続印刷ジョブに基づく連続印刷を行わせる手段、
前記操作手段の操作に応じて印刷時間を設定し、その印刷時間に達するまで前記印刷手段に前記登録された連続印刷ジョブに基づく連続印刷を行わせる手段、
印刷に使用可能な記録媒体の残量が予め定められた設定値以下となった場合に警告を出力する手段、
の何れか一つ以上を含む請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記操作手段により選択された連続印刷ジョブが前記印刷中でない場合に当該連続印刷ジョブの登録を削除する削除手段を備える請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記印刷手段のステータスと記録媒体の使用状況とを通知するための通知条件及び通知先のメールアドレスを設定する通知条件設定手段と、
前記通知条件設定手段により設定された通知条件を満たしたときに前記設定されたメールアドレスにプリンタのステータス及び記録媒体の使用状況を通知するための電子メールを送信する通知手段と、
を備える請求項1〜9の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記連続印刷ジョブ管理手段は、前記印刷ジョブ管理手段の制御により前記印刷手段が印刷を行っているときに、前記操作手段により前記連続印刷ジョブに基づく印刷の開始が指示された場合、前記印刷手段が印刷中の状態から印刷可能な状態に遷移したときに連続印刷を開始する請求項1〜10の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記連続印刷ジョブ管理手段は、
前記操作手段により指定された記録媒体情報が設定された連続印刷ジョブを他の連続印刷ジョブとは別個に登録するための新規の連続印刷ジョブリストを作成し、前記表示手段に表示された前記印刷ジョブ情報から前記操作手段により新たに選択された連続印刷対象の印刷ジョブに前記指定された記録媒体情報が設定されている場合、当該連続印刷対象の印刷ジョブを前記作成された新規の連続印刷ジョブリストに登録する新規連続印刷ジョブ登録手段と、
前記新規連続印刷ジョブ登録手段により作成された前記新規の連続印刷ジョブリストを削除する新規連続印刷ジョブ削除手段と、
を備える請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記画像形成装置は、布帛を記録媒体として印刷を行う装置である請求項1〜12の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
クライアント端末に接続され、操作手段と、表示手段と、前記クライアント端末から送信される印刷ジョブ情報に基づいて記録媒体上に印刷を行う印刷手段と、を備えた画像形成装置を制御するためのコンピュータを、
前記クライアント端末から送信された印刷ジョブ情報に基づいて前記表示手段に印刷ジョブ情報を表示させ、前記表示手段に表示された前記印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により印刷対象として選択された印刷ジョブを実行して前記印刷手段に印刷を行わせる印刷ジョブ管理手段、
前記表示手段に表示された印刷ジョブ情報の中から前記操作手段により連続印刷の対象として選択された印刷ジョブを連続印刷ジョブとして連続印刷ジョブリストに登録する連続印刷ジョブ登録機能を備え、前記連続印刷ジョブリストに印刷ジョブが登録されている場合、登録されている連続印刷ジョブ全てを前記印刷手段に印刷させるとともに、登録されている前記連続印刷ジョブと前記連続印刷ジョブの有する情報を前記表示手段に表示させる連続印刷ジョブ管理手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8A】
image rotate

【図8B】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10A】
image rotate

【図10B】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate


【公開番号】特開2012−111161(P2012−111161A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−263034(P2010−263034)
【出願日】平成22年11月26日(2010.11.26)
【出願人】(305002394)コニカミノルタIJ株式会社 (317)
【Fターム(参考)】