説明

画像形成装置及び画像形成システム

【課題】ネットワーク等のインタフェースを介して接続され、少なくとも1台の画像形成装置がリモートコピーする画像形成システムにおいて、複写装置上の操作画面で、画像形成装置を容易に選択することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ネットワーク接続されている画像形成装置を用いた記録に伴う設定項目を含む機能設定メニューを階層構造とし、この階層構造の機能設定メニューを、原稿の読み込み元となる複写装置が有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写装置と連携して動作することが可能な画像形成装置に関し、特に選択する印刷設定によって、表示する印刷設定選択項目を、画像形成装置から取得した機器構成情報に応じて、動的に変化させて表示させる複写装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、オフィス等におけるネットワークの普及に伴い、デジタル複写装置やプリンタ等の画像形成装置として、ネットワーク接続機能を備えたものが広く利用されている。
【0003】
このために、これらの画像形成装置を用いて、ネットワーク経由で、画像形成出力や原稿の読み込みが可能な画像形成システムが普及している。
【0004】
このような画像形成システムでは、ある装置で原稿を読み込み、指定したネットワーク上の画像形成装置へ、読み込んだ画像データを送信し、画像形成出力することによって、コピー動作を行うリモートコピーが可能である(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
上記リモートコピー動作は、初めに原稿を読み込む機構を有する複写装置の操作画面において、同一ネットワークに接続されている画像形成装置の中から、リモートコピーを行いたい画像形成装置として、少なくとも1台を、予め特定する必要がある。
【0006】
また、オフィス等において、ネットワーク経由での出力に用いる画像形成装置を複数有する場合も多い。このために、それらの画像形成装置をリモートコピーに用いるためには、リモートコピー動作の設定において、1台の複写装置を介して、複数台の画像形成装置を設定する必要がある。
【0007】
ここで、上記リモートコピー動作を設定した画像形成装置について、複写装置で読み込んだ画像データを送信し、出力する場合、複写装置上の操作画面上で、出力先となる画像形成装置を、最初に選択し、コピー動作を開始することが一般的である。
【0008】
出力先の画像形成装置における用紙サイズや用紙種類等、記録に関して設定する場合、リモートコピー動作を設定する際に、予め定義した設定によるか、又は、複写装置において設定する際に用いる操作キーと同一のキーを用いて設定する必要がある。
【特許文献1】特開2002−176522号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上記従来技術において、出力先の画像形成装置を最初に選択してから、リモートコピー動作を選択すると、リモートコピー動作を設定する画像形成装置が、複数存在する場合、選択項目が多く、選択することが困難であるという問題がある。
【0010】
特に、出力先の画像形成装置において、リモートコピー動作を設定するときに、記録に関する設定を定義する場合、各画像形成装置に設定されている記録に関する設定を記憶、又は参照する必要があり、選択の容易性が失われる可能性があるという問題がある。
【0011】
また、複写装置での設定を行う際に用いる操作キーと同一のキーを用いて、記録に関する設定を後に行う場合でも、複写装置では、対応する用紙種類と用紙サイズとが限定的であり、項目が多岐に渡る場合の設定方法が考慮されていないという問題がある。
【0012】
つまり、複写装置上で行う記録に関する設定を、互いに独立している機能選択キーを用いて行う必要があり、リモートコピー動作を行う場合、各機能設定の組み合わせを選択した後に、初めて、即時使用可能な機能設定であるかどうかを認識することができる。この場合、出力可能な画像形成装置が無いことがあるので、リモートコピー動作をするときに、使用対象となる画像形成装置の設置場所に、先に赴き、機器構成を確認した後に使用する作業が煩雑であるという問題がある。
【0013】
さらに、昨今の画像形成装置は、複数の用紙種類や用紙サイズに対応した製品が多く、同一ネットワーク上に接続され、リモートコピー動作を設定する画像形成装置によっては、記録に関する設定が非常に多岐に渡り、ユーザが選択し難いという問題がある。
【0014】
本発明は、ネットワーク等のインタフェースを介して接続され、少なくとも1台の画像形成装置がリモートコピーする画像形成システムにおいて、複写装置上の操作画面で、画像形成装置を容易に選択することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0015】
また、用紙種類や用紙サイズ等、記録に関する設定が多岐に渡る画像形成装置の複数台について、リモートコピー動作が設定されている場合、出力に用いる画像形成装置をユーザが容易に選択できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、ネットワーク接続されている画像形成装置を用いた記録に伴う設定項目を含む機能設定メニューを階層構造とし、この階層構造の機能設定メニューを、原稿の読み込み元となる複写装置が有する。
【0017】
また、本発明は、選択された第1の機能設定項目について上記画像形成装置から取得した機器構成情報と、自装置の機器構成情報とに基づいて、次階層の機能設定メニューとして、第2の機能設定項目を切替えて表示する階層表示手段を有する。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ネットワーク等のインタフェースを介して接続され、1台又は複数台の画像形成装置がリモートコピーする画像形成システムにおいて、複写装置上の操作画面を用いて、画像形成装置を容易に選択することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
発明を実施するための最良の形態は、次の実施例である。
【実施例1】
【0020】
図1は、本発明の実施例1である画像形成システム100であって、画像形成装置PR1、PR2を適用可能な画像形成システム100の構成を示す概略構成図である。
【0021】
なお、実施例1において、原稿を読み込む機構を有する複写装置CP1は、スキャナ部と、プリンタ部とによって構成されているデジタルカラー方式の複写装置である。スキャナ部は、CCDイメージセンサ(以降、CCDという)による画像の読み取りが可能なスキャナ部である。プリンタ部は、レーザ技術を応用して画像を形成出力する。
【0022】
また、複写装置CP1との間でリモートコピー動作を行い、コピー画像を出力する画像形成装置PR1、PR2は、複写装置CP1と構成の異なるインクジェット記録方式を用いたカラー大判プリンタである。
【0023】
画像形成システム100において、複写装置CP1は、LAN1を介して、画像形成装置PR1、PR2に接続されている。LAN1は、ローカルエリアネットワークである。
【0024】
複写装置CP1は、スキャナ部から読み込んだ画像データを、自装置のメモリを介して、LAN1へ送信する機能(ネットワークスキャナ機能)を有する。また、複写装置CP1は、LAN1から受信した画像データを自装置のメモリを介して、プリンタ部で出力する機能(ネットワークプリンタ機能)を有する。さらに、複写装置CP1は、自装置のスキャナ部が取り込んだ画像を、自装置のメモリを介して、自装置のプリンタ部で出力する機能(ローカルコピー機能)を有する。複写装置CP1は、自装置のスキャナ部で取り込んだ画像データを、自装置のメモリとLAN1とを介して、画像形成装置PR1又はPR2に送信し、画像形成装置PR1又はPR2で、出力させる機能(リモートコピー機能)を有する。
【0025】
画像形成装置PR1、PR2は、複写装置CP1とは異なり、スキャナ部を有さず、LAN1を介して受信した画像データを出力するネットワークプリンタ機能のみを有する。
【0026】
図2は、図1に示す複写装置CP1、画像形成装置PR1のハードウェア全体の構成を示すブロック図である。
【0027】
なお、図示しない画像形成装置PR2は、その構成が、画像形成装置PR1の構成と同一であるので、以降の構成の説明には、画像形成装置PR1を用いる。
【0028】
複写装置CP1のコントローラユニット10は、デバイスI/F19を介して、画像入力デバイスであるスキャナ部21や、画像出力デバイスであるプリンタ部22と接続し、それらを制御する。
【0029】
スキャナ部21は、光学ユニットを制御し、原稿を露光走査し、原稿からの反射光をCCDによって読み込む(不図示)。読み取った画像データは、スキャナ画像処理部17で所定の処理が施される。
【0030】
プリンタ部22は、レーザドライバ及びレーザ発光部から成り(不図示)、コントローラユニット10から出力された画像データに応じたレーザ光を、レーザ発光部に発光させる。このレーザ光は、感光ドラムに照射され、感光ドラムには、レーザ光に応じた潜像が形成される。
【0031】
この感光ドラムの潜像の部分には、現像器によって現像剤が付着され、感光ドラムの現像剤は、給送された用紙に、転写部で転写される。そして、現像剤が転写された用紙に、定着部で現像剤の定着処理を施す(不図示)ことによって、画像を形成する。
【0032】
コントローラユニット10において、CPU11は、ROM12に格納されているプログラムに基づいて、システム全体を制御するコントローラ部である。
【0033】
RAM13は、CPU11が動作するためのシステムワークメモリであり、画像データを一時記憶するための画像メモリでもある。なお、ROM12は、ブートROMも兼ね、システムのブートプログラムが格納されている。
【0034】
操作部I/F14は、操作部23とのインタフェース部であり、操作部23に表示する画像データを、操作部23に出力する。また、操作部I/F14は、操作部23から、画像形成システム100の使用者が入力した情報を、CPU11に伝える役割を有する。
【0035】
操作部23は、画像形成システム100の構成における機能選択手段、追加表示手段、実行可否表示手段である。操作部23は、使用者が複写装置CP1に設定を入力する入力機能と、複写装置CP1から使用者への通知を行うための表示装置とを備え、使用者への情報提示と、指示入力とに使用される。
【0036】
なお、実施例1において、表示装置は、タッチパネルによって構成され、上記入力機能を兼ねている。また、操作部23は、上記表示部とは別に、図示しないが、ハードキーとしてテンキー(0〜9までの数字を示すキー)、コピー開始キー等を備えている。
【0037】
つまり、操作部23は、画像形成装置を用いた記録に伴う設定項目を含む複数の機能設定項目が階層構造で管理されている階層構造の機能設定メニューを階層構造に従い、順次表示する表示手段の例である。
【0038】
また、操作部23は、表示手段に表示されている機能設定を、ユーザが選択する機能設定選択手段の例である。
【0039】
CPU11は、画像形成装置の機器構成情報を取得する機器構成情報取得手段の例である。
【0040】
LAN I/F15は、LAN1に接続され、情報を入出力する。以上のデバイスが、システムバスB1上に配置されている。
【0041】
イメージバスI/F16は、システムバスB1と、画像データを高速で転送するイメージバスB2とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。イメージバスB2上には、スキャナ画像処理部17と、プリンタ画像処理部18と、デバイスI/F19とが配置されている。
【0042】
スキャナ画像処理部17は、入力画像データに補正、加工、編集を行う。プリンタ画像処理部18は、プリント出力画像データに、プリンタの補正、解像度変換等を行う。デバイスI/F19は、イメージバスB2とスキャナ部21とプリンタ部22とを接続し、スキャナ部21で読み込んだ画像を受信し、プリンタ部22へ画像データを送信する制御を行う。
【0043】
画像形成装置PR1のコントローラユニット30は、プリンタエンジン42と接続され、制御する。CPU31は、システム制御プログラムに基づいて、画像形成装置PR1の全体を制御する。
【0044】
ROM32は、画像形成装置PR1の全体を制御する制御プログラムであるシステム制御プログラムを格納している。データの読み書きが可能なRAM33は、ROM32内のプログラムを展開し、システム制御プログラムの実行に使用される。なお、RAM33は、画像データ受信時のバッファメモリとホストとの間で送受信される各種制御データを、一時的に格納するためのバッファメモリとしても使用される。
【0045】
LAN I/F34は、LAN1に接続され、ホストとなる装置から、ジョブデータを受信し、画像形成装置PR1のステータス情報、通知情報を、ホスト装置へ送信するために用いられる。なお、LAN1と、LAN I/F15、34とは、具体的には、Ethernet(登録商標)インタフェース規格に則って構成されている。LAN I/F34を介して受信したジョブデータは、CPU31の指示に応じて、RAM33に格納される。
【0046】
画像処理部35は、CPU31の指示に応じて、RAM33に保存されている画像データに、色空間処理や、ガンマ補正処理、誤差拡散法による量子化処理等を行い、画像形成装置のエンジン部が出力可能な二値化データを生成する。
【0047】
エンジン制御部36は、プリンタエンジン42を制御し、画像処理部35で処理された画像データを、プリンタエンジン42に転送する。
【0048】
具体的には、インクを記録媒体に吐出することによって画像を形成するヘッドと、記録媒体となるメディアを搬送させる紙搬送モータと、上記ヘッドをメディアの搬送方向に対して垂直に走査させるキャリッジモータとによって構成されている(不図示)。
【0049】
また、各種エラー検出用のセンサ等から構成され(不図示)、エンジン制御部36からの制御に応じて、それらの動作を実行する。エンジン制御部36は、上記ヘッド、紙搬送モータ、キャリッジモータを相互に駆動させ、ヘッドから吐出させたインクを、メディア上の所望の位置に定着させることによって、メディア上に所望の画像を形成する。
【0050】
操作部I/F37は、操作部41とのインタフェース部であり、操作部41に表示する画像データを、操作部41に出力する。また、操作部I/F37は、操作部41から使用者が入力した情報を、CPU31に伝える。
【0051】
操作部41は、使用者が装置を設定するために入力する入力機能と、装置から使用者へ通知する表示装置とを備え、使用者への情報提示、指示入力のために使用される。
【0052】
次に、LAN1上に、複写装置CP1と画像形成装置PR1と画像形成装置PR2とが接続されている実施例において、複写装置CP1におけるリモートコピー動作を設定する動作について、説明する。
【0053】
図3は、LAN1上に、複写装置CP1と画像形成装置PR1と画像形成装置PR2とが接続されている場合、複写装置CP1におけるリモートコピー動作を設定する動作を示すフローチャートである。
【0054】
なお、実施例1において、複写装置CP1は、A5、A4、A3の定型用紙サイズと、不定形用紙サイズとの読み取りに対応し、かつ、A4、A3の定型用紙サイズでの画像形成出力に対応する。
【0055】
また、複写装置CP1は、2段の用紙カセットを有し、上記出力に対応するA4、A3サイズの用紙を同時にセット可能であり、かつ、上記用紙カセットを、出力指定サイズに切替えて出力する機能を有する。
【0056】
さらに、別途、手差し機構を有し、操作部23において、使用者による指示によって、手差し機構への給紙口の切替え出力にも対応する。なお、実施例1において、複写装置CP1が対応する用紙種類は、普通紙のみである。
【0057】
一方、画像形成装置PR1、PR2は、ロール紙に対する画像形成出力と、手差し機構を使用したカット紙への画像形成出力とに対応し、カッター機構による用紙のカット機能を有する。
【0058】
また、画像形成装置PR1、PR2において、セット可能なロール紙数は、1セットのみであり、セットされているロール紙と異なる用紙サイズへの出力を行う際には、サイズの異なるロール紙に交換する必要がある。
【0059】
なお、ロール紙は、一度セットされると、用紙の搬送用ローラに挟まれた形態のままで待機状態になり、手差し機構を用いたカット紙へ切替える場合、ロール紙を上記搬送用ローラから取り外した後に、手差し用紙をセットする必要がある。
【0060】
また、画像形成装置PR1は、A3、A2サイズの定型用紙サイズでの画像形成出力に対応し、ロール紙による給紙部とは別に、用紙カセットを1段有し、ロール紙とカット紙とを切替えて出力することができる。画像形成装置PR2は、A1、A0サイズの定型用紙サイズでの画像形成出力に対応している。さらに、画像形成装置PR1、PR2は、普通紙、コート紙、厚口コート紙、マット紙、フォト光沢紙、フォト半光沢紙、アート紙、トレーシングペーパー等、多数の用紙種類に対応している。
【0061】
次に、複写装置CP1において、LAN1を介して接続されている画像形成装置PR1、PR2において、リモートコピー動作を設定する動作について説明する。
【0062】
ここで、複写装置CP1、画像形成装置PR1、PR2は、それぞれ、LAN1上で識別できる固有のアドレスと機器名称とを有し、実施例1の説明上、上記のアドレスは、TCP/IPプロトコルに基づくIPアドレスを使用する。
【0063】
まず、複写装置CP1の操作部23を用いて、使用者は、画像形成装置PR1をIPアドレスによって、連携コピー動作を行う画像形成装置として選択をする(S1)。
【0064】
複写装置CP1のCPU11と制御プログラムとは、操作部I/F14を介して、上記操作を識別し、指定されたIPアドレスの装置に対して、複写装置CP1との間でリモートコピー動作が可能であるかどうかを確認する。リモートコピー動作とは、複写装置CP1で原稿を読み取り、画像データをLAN1経由で画像形成装置PR1又はPR2へ転送し、拡大印刷等の印刷を行う機能である。このために、LAN I/F15を介して、機器名称情報の要求を送出する(S2)。
【0065】
LAN1と、LAN I/F34とを介して、上記機器名称情報の要求を受信した画像形成装置PR1は、上記要求が機器名称情報の送出であることを、CPU31と画像形成装置PR1の制御プログラムとによって解釈する。
【0066】
そして、上記要求に応じて、ROM32内に格納されている機器名称情報を読み出し、LAN I/F34を介して、送出元アドレス(複写装置CP1)に、機器名称情報を送出する(S3)。
【0067】
複写装置CP1は、RAM13内に、リモートコピー動作が可能な機器の名称情報一覧を格納し、画像形成装置PR1から受信した機器名称情報を参照し、複写装置CP1のRAM13内に格納されている名称情報に合致するかどうかを判断する(S4)。
【0068】
ここで、S4で名称情報が合致しなければ(指定アドレスからの応答が無い場合を含む)、複写装置CP1の操作部23を介して、使用者にエラーを通知し、使用者による再設定を待ち、終了する(S5)。
【0069】
S4で名称情報の合致が確認できれば、複写装置CP1は、画像形成装置PR1の機器構成情報の要求を、画像形成装置PR1に設定されているIPアドレス(画像形成装置PR1に対応するIPアドレス)に送出する(S6)。
【0070】
機器構成情報の要求を受信した画像形成装置PR1は、上記要求が機器構成情報の送出であることを識別し、上記要求に応じて、ROM32内に格納されている機器構成情報を読み出し、送出元アドレス(複写装置CP1)に送出する(S7)。
【0071】
なお、上記「機器構成情報」は、装置の名称情報、対応用紙サイズ、用紙種類、及び現在セットされている用紙サイズ、用紙種類の情報である。
【0072】
また、上記受信した機器構成情報は、複写装置CP1のRAM13内に格納され、必要に応じてデータとして取り出し、参照される。
【0073】
複写装置CP1は、画像形成装置PR1から受信した機器構成情報を記憶し、画像形成装置PR1のリモートコピー動作を行う装置としての設定を行い(S8)、終了する。
【0074】
以上の手順によって、リモートコピー動作の設定を完了する。
【0075】
なお、同様の操作を、画像形成装置PR2について再度行うことによって、画像形成装置PR2のリモートコピー動作を行う装置としての設定を行うことができる。
【0076】
次に、実施例1における複写装置CP1の操作部23が有する表示装置上で、リモートコピー動作の設定を行った画像形成装置を用いる機能設定メニューの表示、機能設定項目の選択方法について説明する。
【0077】
なお、実施例1において、複写装置CP1にセットされている用紙は、A4サイズ、及びA3サイズの普通紙である。
【0078】
また、画像形成装置PR1は、A2サイズのロールタイプの普通紙がセットされ、用紙カセットには、A2サイズのマット紙がセットされているとする。画像形成装置PR2にセットされている用紙は、A1サイズのロールタイプのマット紙である。
【0079】
図4は、リモートコピー動作を設定した画像形成装置PR1又はPR2を用いる機能設定メニューの表示、機能設定項目の選択方法、その手順を示すフローチャートである。
【0080】
図5は、実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第1の機能選択項目を指定する例を示す図である。
【0081】
図6は、実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第1の階層表示手段による表示例と、第2の機能選択項目を指定する例とを示す図である。
【0082】
図7は、実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第2の階層表示手段による表示例を示す図である。
【0083】
なお、上記のように、複写装置CP1の操作部23が有する表示部は、タッチパネル方式が採用され、画面上における各機能の直接操作可能な操作キーとしての表示を、表示画面51に示す。
【0084】
表示画面51には、複写装置CP1が単機で実行可能であるキーであり、簡易的な自装置でのコピー時に設定を要するキーであり、又は、利便性を向上するためのキーが配置されている。
【0085】
ここで、用紙選択キー52は、自装置でのコピー操作時には、用紙種類、サイズ、給紙部の選択を行うために用いる。
【0086】
実施例1において、リモートコピー動作の設定が事前に行われ、用紙選択キー52が選択される(S11)と、機能設定メニューとして、用紙種類の選択項目を、機能設定メニュー61に示すように、階層的に一覧表示する(S12)。この階層的一覧表示の例を、図6に示す。
【0087】
この際、機能設定メニュー61として表示する用紙種類は、リモートコピー動作を設定する際に、画像形成装置PR1、PR2から受信した機器構成情報と、複写装置CP1の機器構成情報とを用い、各装置に既にセットされている用紙種類のみである。つまり、即時使用可能であると判断されている用紙種類のみが、機能設定メニュー61に表示されている。
【0088】
次に、複写装置CP1では、機能設定メニュー61として表示されている用紙種類の中から、ユーザがコピー又はリモートコピー出力での使用を所望する用紙種類が選択されることを待つ(S13)。
【0089】
そして、S13で特定の用紙種類が選択される(図6ではマット紙62が選択される)と、次階層の機能設定メニューとして、用紙サイズの選択項目を、機能設定メニュー71に示すように、階層的に一覧表示する(S14)。
【0090】
機能設定メニュー71として表示する用紙サイズは、用紙種類と同様に、リモートコピー動作を設定した際の各装置の機器構成情報を用い、S13で選択した用紙種類と一致し、各装置にセットされ、即時使用可能であると判断されている用紙サイズのみである。
【0091】
なお、実施例1において、機能設定メニュー71で表示する用紙サイズには、サイズ表示72と合わせて、用紙タイプ73、74、出力方向75、接続方式76を合わせて一覧表示する。
【0092】
用紙タイプ73は、ロール紙であることをアイコンで示し、用紙タイプ74は、カット紙であることを示す。また、出力方向75を、アイコンで示し、ロール紙では、セットされている用紙サイズをカットする方向によって、2種類のサイズに対応可能であるので、その際の出力方向を示す。
【0093】
接続方式76を、アイコンで示し、ネットワーク接続された画像形成装置である場合には、ネットワークを示すアイコンによって判別可能にし、自装置を用いたコピー動作であれば、表示無しによって判別可能にしている。
【0094】
次に、複写装置CP1では、機能設定メニュー71として表示した用紙サイズの中から、ユーザがコピー又はリモートコピー出力で使用を所望する用紙サイズが選択されることを待つ(S15)。
【0095】
この際、図7に示すように、用紙種類の機能設定メニュー61と、用紙サイズの機能設定メニュー71とは、同時に参照可能な階層状態の表示になっているので、所望の用紙サイズが存在しなければ、ユーザは、用紙種類の選択を変更することができる。
【0096】
したがって、複写装置CP1では、用紙サイズを選択する前に、用紙種類の選択変更が行われたかどうかを調べ(S16)、行われた場合には、S14に戻り、変更選択された用紙種類で、即時使用可能な用紙サイズの一覧表示を再度行う。
【0097】
図8は、実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第1の機能選択項目の指定を変更する例を示す図である。
【0098】
実施例1では、図8に示すように、S16で、普通紙81が選択され、更新した機能選択メニューが、サイズ表示82に表示されている。
【0099】
次に、S15で用紙サイズの選択が完了すると、S13で選択した用紙種類とS15で選択した用紙サイズとがセットされている自装置を含めた画像形成装置が、複数あるかどうかを判断する(S17)。対象となる装置が1つであると判断される(S17)と、出力に用いる装置として、その装置を決定し(S20)、終了する。対象となる装置が複数検出される(S17)と、実施例1では、画面を切替え、図9に示すように、対象の装置を一覧表示し(S18)、選択されるのを待つ(S19)。
【0100】
図9は、実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、出力装置の選択画面を表示する例を示す図である。
【0101】
図9に示すように、装置の選択を行うチェックボックス91、ユーザが予め設定した装置名情報92を表示する。
【0102】
対象の装置の製品型番93を示し、リモートコピー動作を設定するときに取得した装置名称を表示する。IPアドレス94は、リモートコピー動作の設定時に用いたIPアドレスであり、これらの情報表示によって、ユーザによる装置の特定を容易にする。
【0103】
装置の選択が完了する(S19)と、S20で、出力に使用する装置として決定し、終了する。
【0104】
上記手順によって、複写装置CP1は、LAN1上に接続されている画像形成装置又は自装置をコピー出力に用いる装置として、一連の動作の流れに従い、選択する。これによって、装置を決定することができ、操作部23が有するコピー開始キーを押下することによって、コピーを開始する。
【0105】
なお、実施例1において、対象の装置が複数存在していると判断される(S17)と、図9に示すように、装置型番、IPアドレス、設置場所等の備考情報を参照可能とするので、画面を切替えて表示する。しかし、このようにせずに、用紙種類、サイズと同様に、階層表示するようにしてもよい。
【0106】
また、対象装置が1台であれば、出力に使用する装置として、自動的に決定しているが、このようにせずに、複数台存在している場合と同様に、一度表示し、決定を促すようにしてもよい。
【0107】
実施例1において、第1の機能設定項目を用紙種類とし、第2の機能設定項目を用紙サイズとしている。しかし、第1の機能設定項目を用紙サイズとし、第2の機能設定項目を用紙種類とするようにしてもよい。この場合、実施例1において、各用紙種類と、用紙サイズについての記載とを入れ替えればよい。
【実施例2】
【0108】
本発明の実施例2は、実施例1において、用紙種類、サイズ、出力に用いる装置を選択する途中で、リモートコピー動作が設定されている画像形成装置の機器構成情報が変更された場合の実施例である。
【0109】
なお、実施例1において、リモートコピー動作を設定した画像形成装置の機器構成情報を取得する場合、設定時に取得した情報のみを参照している。実施例2では、変更が行われた時点で、更新された機器構成情報を、画像形成装置から取得する。
【0110】
図10は、実施例2における動作を示すフローチャートであり、図4に示す実施例1のフローチャートの途中で、用紙種類が変更された場合に、動作、表示を切り替える動作を示すフローチャートである。
【0111】
実施例2において、リモートコピー動作が事前に設定されている画像形成装置の機器構成情報が変更されると、リモートコピー動作が設定されている画像形成装置は、設定元である複写装置CP1に変更内容を通知する。
【0112】
複写装置CP1は、S31で、リモートコピー動作が設定されている画像形成装置の機器構成情報が変更されたことを検出すると、S32で、既に選択済み、又は表示中の項目に関する変更であるかどうかを判別する。
【0113】
すなわち、既に選択済み、又は一覧として表示中である出力先画像形成装置、用紙サイズ、用紙種類のうちのいずれかが変更されたことを認識する。変更がなければ、自装置内のRAM13に格納されている機器構成情報の更新のみを行い(S33)、終了する。
【0114】
既に選択済み、又は表示中の項目に関する変更があると判断されれば(S32)、機器構成情報の変更の内容が、選択済み、又は表示中である項目との不一致が発生する変更であるかどうかを判別する(S34)。
【0115】
ここで、選択済み、又は表示中である項目との不一致が発生する内容ではない場合、つまり用紙の補充や選択がされていない給紙口の用紙種類、サイズの変更であれば、S33で、RAM13に格納している機器構成情報の更新のみを行い、終了する。
【0116】
選択済み、又は表示中である項目との不一致が発生する内容であれば(S34)、複写装置CP1の操作部23が有する表示装置を用いて、ユーザに機器構成変更があり、選択項目の指定が不可能であることを通知する(S35)。
【0117】
続いて、変更後の機器構成情報を取得し、変更後の機器構成情報を用いて、機能設定メニューを更新し、変更内容に該当する対象項目の更新後の設定メニューを表示し、ユーザに再設定を促す(S36)。
【0118】
つまり、変更された項目が、用紙サイズであり、選択済み、又は表示中である用紙サイズと変更された用紙サイズとが不一致であれば、図4に示すS14に移行し、更新された設定メニューとして用紙サイズを一覧表示する。
【0119】
同様に、変更された項目が用紙種類であり、選択済み、又は表示中である用紙種類と変更された用紙種類とが不一致となったのであれば、図4に示すS12に移行し、更新された設定メニューとして、用紙種類を一覧表示する。
【0120】
なお、同時に複数の項目が変更された場合、選択済み、又は表示中である項目と変更された項目とが不一致となる項目があれば、より上位の階層にある機能選択メニューから再表示する。
【0121】
つまり、用紙種類と用紙サイズとの双方が変更され、選択済み、又は表示中である用紙種類と用紙サイズとの不一致が発生する変更内容であれば、図4のフローチャートでは、上位の階層である(先に選択がなされる)用紙種類の一覧表示S12に移行する。そして、用紙種類の選択から再設定する。
【0122】
上記手順によって、実施例1において、用紙種類、サイズ、出力に用いる装置選択の途中で、リモートコピー動作が設定されている画像形成装置の機器構成情報が変更された場合でも、スムーズに再設定することができる。
【産業上の利用可能性】
【0123】
なお、上記各実施例では、原稿を読み込む画像形成装置としての複写装置は、レーザ方式を採用したデジタルカラー複写装置であるが、これに限らず、原稿を読み込む機構を有してれば、それ以外の構成でも実現可能である。たとえば、読取装置であるスキャナと一体化された構成であり、記録方式にインクジェットや昇華型と呼ばれる方式を採用したマルチファンクションプリンタであってもよい。
【0124】
また、画像形成装置を有していない読取装置のみの構成であっても、表示部を有し、表示画面に、リモートコピー動作を行う画像形成装置の設定機能を有していれば、自装置での出力ができない以外は、同様の方法で置き換え可能である。
【0125】
リモートコピー動作を行う画像形成装置についても、同様に、各実施例ではインクジェット記録方式を採用した大判カラープリンタであるが、これに限らず、レーザビームプリンタ等、他の記録方式による画像形成装置に置き換えることもできる。
【0126】
さらには、リモートコピー動作を行う画像形成装置が、複写装置である場合でも、上記と同様の方法で実現可能である。
【0127】
また、上記各実施例は、複写装置とリモートコピー動作に使用される画像形成装置とが1対2の構成であるが、これに限らず1対1、1対多、多対1、多対多においても、実施可能である。
【0128】
なお、上記各実施例では、用紙タイプ、出力方向、接続方式、装置の機器構成情報を、アイコンによって表示するが、これに限らず、文字による通知や機能キーを選択した際にポップアップ表示を行う等、表示方法を変更するようにしてもよい。
【0129】
また、上記各実施例では、リモートコピー動作を設定する設定項目として、用紙種類、用紙サイズを想定しているが、これに限らず、機能設定を要する項目であれば、同様の方式によって適用可能である。
【0130】
さらに、上記各実施例において、機能設定メニューとして表示する機能設定項目内に、ユーザが所望する選択項目が存在しない場合について言及していないが、選択中に項目が存在しないことを認識すると、近隣の画像形成装置の機器構成を変更すればよい。
【0131】
複写装置では、機器構成変更を実施例2に示した通り検出し、表示部での機能設定メニューを更新表示するため、これによってユーザは、リモートコピー動作の機能設定として、変更後の機能設定項目から選択を行うことができる。
【0132】
なお、上記実施例2において、用紙種類、サイズ、出力に用いる装置を選択する途中で、画像形成装置の機器構成情報の変更を、画像形成装置からの通知によって検出するが、これに限らず、複写装置から画像形成装置に、定期的に確認するようにしてもよい。
【0133】
さらには、上記各実施例では、操作部の表示装置は、タッチパネルであり、上記入力機能を兼ねた構成であるが、これに限らず、入力機能を持たず、ハードウェアキーで選択する構成等においても、適用可能である。
【0134】
さらに、上記実施例には、種々の段階の発明が含まれ、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせによって、種々の発明が抽出され得る。たとえば、実施例に示す構成要件から、いくつかの構成要件を削除しても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られれば、この構成要件が削除された発明として抽出され得る。
【0135】
上記実施例によれば、選択された第1の機能設定項目を、画像形成装置及び複写装置が有し、即時対応可能な項目のみを第2の機能設定項目として抽出表示することが可能である。
【0136】
上記実施例によれば、多岐に渡る設定項目を有する機能について、表示を有効なものに限定することができ、ユーザによる視認性、操作性を向上することができる。
【0137】
さらに、上記実施例は、第1の階層表示手段によって表示された機能設定メニューにおいて、ユーザ選択に基づき選択された第2の機能設定項目に対応可能な機能を第3の機能設定項目として、切替えて表示する第2の階層表示手段からなる。これによって、有効な機能についての段階的な絞り込みを行うことができるので、ユーザによる選択をより容易にし、更なる視認性、操作性の向上を図ることができる。
【0138】
また、上記実施例では、上記第1の階層表示手段、第2の階層表示手段によって表示される機能設定メニューは、互いに独立した記録に要する設定項目である。これによって、ユーザは、互いに独立し、互いに異なる記録に要する設定項目を段階的に選択することができ、複数の機能設定項目を個別に選択、決定する手間を緩和し、選択の容易性を向上することができる。
【0139】
さらに、上記実施例によれば、上記第1の階層表示手段、第2の階層表示手段によって表示される機能設定メニューのうちの少なくとも一方が、記録に用いる用紙種類である。これによって、対応用紙種類が多岐に渡る画像形成装置とのリモートコピー動作においても、即時使用可能な用紙種類のみの表示に限定することができ、ユーザによる視認性、操作性がより向上される。
【0140】
また、上記実施例では、上記第1の階層表示手段、第2の階層表示手段によって表示される機能設定メニューのうちの少なくとも一方は、記録に用いる用紙サイズである。これによって、リモートコピー動作が設定される画像形成装置が小型なものから大型なものまで、多岐に渡る場合でも、使用可能な用紙サイズのみの表示に、直ちに限定することができ、ユーザによる視認性、操作性をより向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0141】
【図1】本発明の実施例1である画像形成装置PR1、PR2を適用可能な画像形成システム100の構成を示す概略構成図である。
【図2】図1に示す複写装置CP1、画像形成装置PR1のハードウェア全体の構成を示すブロック図である。
【図3】LAN1上に、複写装置CP1と画像形成装置PR1と画像形成装置PR2とが接続されている場合、複写装置CP1におけるリモートコピー動作を設定する動作を示すフローチャートである。
【図4】リモートコピー動作を設定した画像形成装置PR1又はPR2を用いる機能設定メニューの表示、機能設定項目の選択方法、その手順を示すフローチャートである。
【図5】実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第1の機能選択項目を指定する例を示す図である。
【図6】実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第1の階層表示手段による表示例と、第2の機能選択項目を指定する例とを示す図である。
【図7】実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第2の階層表示手段による表示例を示す図である。
【図8】実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、第1の機能選択項目の指定を変更する例を示す図である。
【図9】実施例1において、複写装置CP1の操作画面で、出力装置の選択画面を表示する例を示す図である。
【図10】実施例2における動作を示すフローチャートであり、図4に示す実施例1のフローチャートの途中で、用紙種類が変更された場合に、動作、表示を切り替える動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0142】
CP1…複写装置、
PR1…画像形成装置、
PR2…画像形成装置、
1…LAN、
10…コントローラユニット、
11…CPU、
12…ROM、
14…操作部I/F、
17…スキャナ画像処理部、
18…プリンタ画像処理部、
19…デバイスI/F、
21…スキャナ部、
22…プリンタ部、
23…操作部、
30…コントローラユニット、
31…CPU、
32…ROM、
35…画像処理部、
36…エンジン制御部、
37…操作部I/F、
41…操作部、
42…プリンタエンジン。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複写装置と、上記複写装置とネットワーク接続されている画像形成装置とを具備し、上記複写装置が読み取った画像の画像データに基づいて、上記複写装置、上記画像形成装置のうちの少なくとも一方によって記録する画像形成システムにおいて、
上記画像形成装置を用いた記録に伴う設定項目を含む複数の機能設定項目が階層構造で管理されている階層構造の機能設定メニューを階層構造に従い、順次表示する表示手段と;
上記表示手段に表示されている機能設定を、ユーザが選択する機能設定選択手段と;
上記画像形成装置の機器構成情報を取得する機器構成情報取得手段と;
上記機器構成情報取得手段が取得した上記画像形成装置の機器構成情報と、上記複写装置の機器構成情報とに基づいて、上記機能設定選択手段が選択した第1の機能設定項目に応じて、上記階層構造で表示する機能設定メニューとして第2の機能設定項目を切替えて表示する階層表示手段と;
を有することを特徴とする複写装置。
【請求項2】
請求項1において、
上記構成情報取得手段が取得した上記第1の機能設定項目または上記第2の機能設定項目に変更があり、変更された上記第2の機能設定項目に上記機能設定選択手段が選択した上記第2の機能設定項目に対応する項目がある場合、上記階層表示手段は、変更された上記画像形成装置の機器構成情報と、上記複写装置の機器構成情報とに基づいて、上記階層構造で表示する機能設定メニューとして、上記第1の機能設定項目または第2の機能設定項目を切替えて表示することを特徴とする複写装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、
上記階層表示手段によって表示される機能設定メニューは、記録に要する設定項目を表示するメニューであることを特徴とする複写装置。
【請求項4】
請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
上記階層表示手段によって表示される機能設定メニューは、記録に用いる用紙種類であることを特徴とする複写装置。
【請求項5】
請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
上記階層表示手段によって表示される機能設定メニューは、記録に用いる用紙サイズであることを特徴とする複写装置。
【請求項6】
複写装置と、上記複写装置とネットワーク接続されている画像形成装置とを具備し、上記複写装置が読み取った画像の画像データに基づいて、上記複写装置、上記画像形成装置のうちの少なくとも一方によって記録する画像形成システムにおいて、
上記画像形成装置を用いた記録に伴う設定項目を含む複数の機能設定項目が階層構造で管理されている階層構造の機能設定メニューを階層構造に従い、順次表示する表示手段と;
上記表示手段に表示されている機能設定を、ユーザが選択する機能設定選択手段と;
上記画像形成装置の機器構成情報を取得する機器構成情報取得手段と;
上記機器構成情報取得手段が取得した上記画像形成装置の機器構成情報と、上記複写装置の機器構成情報とに基づいて、上記機能設定選択手段が選択した第1の機能設定項目に応じて、上記階層構造で表示する機能設定メニューとして第2の機能設定項目を切替えて表示する階層表示手段と;
を具備する複写装置を有することを特徴とする画像形成システム。
【請求項7】
複写装置と、上記複写装置とネットワーク接続されている画像形成装置とを具備し、上記複写装置が読み取った画像の画像データに基づいて、上記複写装置、上記画像形成装置のうちの少なくとも一方によって記録する画像形成システムの制御方法において、
上記画像形成装置を用いた記録に伴う設定項目を含む複数の機能設定項目が階層構造で管理されている階層構造の機能設定メニューを階層構造に従い、順次表示する表示工程と;
上記画像形成装置の機器構成情報を取得する機器構成情報取得工程と;
上記機器構成情報取得工程で取得された上記画像形成装置の機器構成情報と、上記複写装置の機器構成情報とに基づいて、表示手段に表示されている機能設定のうちで、ユーザが選択した第1の機能設定項目に応じて、上記階層構造で表示する機能設定メニューとして第2の機能設定項目を切替えて表示する階層表示工程と;
を有することを特徴とする複写装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−5923(P2010−5923A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−167862(P2008−167862)
【出願日】平成20年6月26日(2008.6.26)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】