説明

画像形成装置

【課題】低コストで、高効率に振動エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】駆動制御手段により駆動されて、少なくとも1つ以上の振動モードを持つ駆動源と、該駆動源の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動エネルギー変換装置と、該変換装置によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置を組み合わせたエネルギー供給システムとを持つ画像形成装置において、前記変換装置を画像形成装置内に取り付けるための保持機構が持つ共振モード周波数が、該駆動源により発生する振動周波数の少なくとも1つと近似(±5Hz)若しくは一致するように材料及び形状を選定して構成されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電体と、該圧電体によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置とを組み合わせたエネルギー供給システムを持つ画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する装置に関する発明としては、特許文献1のように、圧電素子の共振周波数が振動の周波数となるように、素子の厚み及び外形を調整し、複数素子を積層したものを圧電体として使用することで高効率の複周波数発電を可能とするような提案がなされている。
【0003】
図11において、502は荷重(振動)、503は絶縁板、504aは素子No.1、504bは素子No.2で、505は電極板である。荷重(振動)502によって複合振動を受けると、各振動に対応する圧電素子が働き発電し、スイッチング素子500を経由して2次電池501に蓄電することで発電効果を向上する装置が提案がされている。
【0004】
しかしながら、特許文献1では、圧電素子を使用しない、例えば、特許文献2のような振動エネルギー変換器を用いて高効率の複周波数発電ができない。
【特許文献1】特許第3211623号公報
【特許文献2】特開平10−341564号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
図12(A)〜(C)は前記振動エネルギー変換装置で、520が磁石、521が磁極、522がヨーク、523がコイルである。
【0006】
少なくとも磁石510の一方の極の磁極511から出る磁束を、2つ以上のヨーク入り口にそれらの数だけの、磁極511に面する空隙Sを介して分岐通過させ、ヨーク出口からの磁束を再び磁石510の他極に戻す磁気回路を形成すると共に、磁気回路の磁束に鎖交するコイル513を巻回し、2つ以上のヨーク512は全て剛に機械的に接続され、磁極511とヨーク入り口間の距離である空隙の長さを機械的なバネ系で弾性的に保持し、振動の発生側に磁石510又はヨーク512の何れかを直結し、振動によって空隙長が分岐の方向によって差動的に変化することによって磁束の分岐に差動的な変化が生じるようにして、ヨーク512及び又は磁極511に巻回されたコイル513から電力として取り出す。
【0007】
又、特許文献1では、複数の駆動源を装置内に持つ画像形成装置においては効果を最大にするために各駆動源の振動周波数に共振周波数を合わせた圧電体を個々に作る必要があるため大幅なコストアップとなる。又、圧電素子はセラミック等によって作製されるため、現状では、一般材料、例えばSPCC等に比べて非常に高価なものとなっているため、板厚を上げるような行為もコストアップに繋がる。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、低コストで、高効率に振動エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電できる画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、駆動制御手段により駆動されて、少なくとも1つ以上の振動モードを持つ駆動源と、該駆動源の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動エネルギー変換装置と、該変換装置によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置を組み合わせたエネルギー供給システムとを持つ画像形成装置において、前記変換装置を画像形成装置内に取り付けるための保持機構が持つ共振モード周波数が、該駆動源により発生する振動周波数の少なくとも1つと近似(±5Hz)若しくは一致するように材料及び形状を選定して構成されていることを特徴とする。
【0010】
請求項2記載の発明は、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電体と、該圧電体によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置を組み合わせたエネルギー供給システムと、可変速機構を持つ駆動制御手段と、該制御手段により駆動されて、少なくとも2つ以上の振動モードを持つ駆動源とを持ち、且つ、該圧電体を形成する圧電素子は、その共振周波数が該駆動源により発生する振動周波数の1つと一致するように材料及び形状が調整されている画像形成装置において、前記圧電体を構成するハウジングが持つ共振モード周波数が、前記圧電素子の共振周波数以外の発生周波数に近似(±5Hz)若しくは一致するように、材料及び形状が調整されていることを特徴とする。
【0011】
請求項3記載の発明は、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電体と、該圧電体によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置を組み合わせたエネルギー供給システムと、可変速機構を持つ駆動制御手段と、該制御手段により駆動されて、少なくとも2つ以上の振動モードを持つ駆動源とを持ち、且つ、該圧電体を形成する圧電素子は、その共振周波数が該駆動源により発生する振動周波数の1つと一致するように材料及び形状が調整されている画像形成装置において、前記圧電体を画像形成装置内に取り付ける保持機構の共振周波数が、圧電素子の共振周波数と異なり、且つ、該駆動源により発生する振動周波数の少なくとも1つと近似(±5Hz)若しくは一致するように材料及び形状を選定して構成されていることを特徴とする。
【0012】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明において、前記圧電体を形成する圧電素子の共振周波数は、保持機構の共振周波数よりも高周波であることを特徴とする。
【0013】
請求項5記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、圧電体を構成するハウジング、圧電素子、圧電体保持機構の各共振周波数が異なる周波数になるように構成されていることを特徴とする。
【0014】
請求項6記載の発明は、請求項3記載の発明において、原稿読み取り装置にて発生する振動を電気エネルギーに変換する際には、等倍読み取り動作で発生する振動周波数を用いることとし、且つ、圧電素子の共振周波数はバックスキャンでモータから発生する周波数に合わせることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、
1.圧電体と振動エネルギー変換装置のどちらを用いたとしても、保持部材の材料及び形状選定のみで駆動源の振動周波数において、最大の変換効率を得ることが可能となる。
【0016】
2.複数の駆動源に対して、各駆動源にて発生する複数の振動周波数、全てにおいて、共通の単層圧電体で振動エネルギーを電気エネルギーに効率良く変換可能となる。
【0017】
3.2つの振動周波数を伝える伝達経路における高周波側に圧電体内の圧電素子の共振周波数を設定したので、圧電素子の厚さが最小のものを使用して振動エネルギーを電気エネルギー変換することができる。
【0018】
以上、効果によって、低コストで、高効率に振動エネルギーを電気エネルギーに変換して蓄電できる画像形成装置を提供することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
【0020】
<実施の形態1>
図1は本発明を実施して排紙モータと光学モータの振動を電気エネルギーに変換する機構のブロック図、図2は本発明の実施例を含む装置胴内排出方式の複写機の排紙ユニット部分詳細図、図3は本発明の実施の形態を含む装置胴内排出方式の複写機の正面図、図4は図3に示す装置の内部構造を示す図、図5は本発明の実施の形態に係る複写機の原稿読み取り部の詳細図、図6は本発明に係りの画像形成装置のブロック図、図7は各モータの駆動周波数を変更したときにモータ取付部の振動レベルピークを示す図、図10は反転フラッパ周辺の詳細図である。
【0021】
図3において、120は原稿自動送り装置、121は原稿読み取り部、122は排出した転写紙を積載する排紙トレイ部で、画像形成部の上カバーも兼ねている。123は転写用の紙束を入れておく紙カセット、124は紙カセットを引き出す時のロック解除ボタンである。
【0022】
以下、本発明を実施した複写機の動作を説明し、その後、複写機の動作によって生じる振動エネルギーをどのようにして効率良く電気エネルギーに変換して2次電池に蓄電するかについて説明する。
(各部の説明)
図3、図4及び図10において、125は紙カセットからのピックアップ部、搬送紙分離機構、搬送ローラ等によって構成されている給紙部、126はレジローラ、現像器、感光体、転写機構等によって構成されている画像形成部、127はヒーター等によって現像後の転写紙を定着する定着部である。
【0023】
128は転写紙の搬送経路を切り換えるための切り換えフラッパで、不図示のバネで、対向側のガイド板方向に、圧接させた構成を採っている。
【0024】
129は本発明を実施したフラッパの対向側にある紙搬送ガイド、130は搬送ローラ、134は排紙ローラで、不図示の駆動機構にて正回転/逆回転の切り換えが可能となっている。131は転写紙の排出口である。
【0025】
132は両面出力時、第1面目を転写した後の転写紙を再び画像形成部126へ送り出すための両面搬送部である。
(片面印字シート搬送動作)
図4及び図10において片面出力時は、カセット123から給紙部125内にあるピックアップローラ、搬送分離機構によって分離搬送された転写紙が画像形成部127に送られる。
【0026】
ここで、レジローラによってレジスト合わせ後に、感光体へ送られ、トナー転写が行われる。
【0027】
このときに転写される画像は、読み取り部で読み取った後でデジタル処理された画像信号、又は、パソコン等から送られた画像信号で、レーザービームの発光タイミング決定し、感光体表面に、不図示のレーザースキャナーユニットからレーザービームを当てて作った潜像を反転現像したものである。
【0028】
その後、転写紙は、定着部127に送られて画像が定着される。
【0029】
定着後の転写紙は、切り換えフラッパ128を跳ね除けながら、搬送ローラ130を通過して、排紙部133にある排紙ローラ134によって排出口131から排紙トレイ部122に排出される。
(両面印字シート搬送動作)
図4及び図10において両面出力時は、第1面転写時のカセットからの転写紙の流れは、片面時と同じで、排紙部133まで達する。
【0030】
しかしながら、両面時は、シート後端が定着器を抜けた後で、排紙モータ回転数は2.5倍速に切り替えて排紙口に送り出す。その後、少なくともフラッパ128の回転半径を超えてからの、予め決めたタイミングで排紙モータを反転させることによって、排紙ローラ134と搬送ローラ130の回転方向を反転し、転写紙を、両面搬送部132まで送り込む。反転後も2. 5倍速で転写紙を送り、転写紙は両面搬送パスへと送られる。
【0031】
このように、定着終了後の排紙モータ速度を切り替えるのは、排紙パスでの後続シートとの干渉を避けるためであり、本実施の形態では、排紙モータにステッピングモータを利用し、CPUからの駆動周波数を切り替えて、この変速動作を行っている。
【0032】
両面搬送部132によって再給紙された転写紙は、片面転写時と同過程を経て、第2面を転写後に、排出口131から排紙トレイ122に排出される。
(原稿読み取り動作)
図5は原稿読み取り部カバーを外し、上フレームを外した状態で、背面及び内蔵物が確認できる状態にした詳細図である。
【0033】
50は原稿像を操作するためのミラーを保持している第1ミラー台54及び第2ミラー台55をワイヤーを使って駆動するための光学モータである。51は圧電体を保持する保持部材、52は圧電体、53はレンズを含む結像部、56は下フレーム、57は装置本体との間で電源や信号をやり取りするコネクタ部である。
【0034】
ユーザーによって、コピー動作及び読み取り倍率が選択され、スタートスイッチがONされると、原稿自動送り装置120から、原稿読み取り部121の不図示のプラテン部に原稿が送られ、CPUからの指令により、光学モータが駆動し、第1ミラー台54、第2ミラー台55が図中矢印方向へ移動し、結像部53に原稿の反射光を入射し、画像情報を不図示のメモリーに格納する。原稿1枚を読み終えると、光学モータは反転し、次原稿が原稿自動送り装置から送り出され、前記した動作を繰り返しセットした全ての原稿の画像情報をメモリーに格納する。
【0035】
本実施の形態は、デジタル変換式の読取装置のため、走査方向倍率は、画像データ処理のみ、副走査方向(ミラー台進行方向)倍率は、ステッピングモータを利用し、CPUからの駆動周波数を切り替えて単位面積当たりの読取時間を変化させた上での画像処理によって変倍を行っている。
【0036】
前記した動作によって格納された画像情報は、不図示の画像形成部によって転写紙にトナー像となって転写される。
(エネルギー変換動作)
本発明による振動エネルギーを電気エネルギーに変換する動作は、以下のように行われる。先ず、排紙モータにより発生する振動について説明する。
【0037】
図2は本発明を実施した画像形成装置の排紙ユニットで、20が排紙モータで、本実施の形態ではステッピングモータを使用している。21は圧電体で本実施の形態では1250Hzに共振周波数を持つように、不図示の内蔵物である圧電素子の材料及び形状が設定されているものを用いている。22は圧電体の保持機構で、本実施の形態では500Hzに共振周波数を持つように材料及び形状が設定されている。23は圧電体を22に固定するためのビス、24はモータ取付支板、25はモータへの駆動電流の供給と圧電体からの発生電力を不図示のイッチング素子に送るための束線である。
【0038】
排紙ユニットにおいては、前記した動作説明により、500Hzと1250Hzの2つの駆動周波数があることを述べた。図7(a),(b)は、順に、それぞれの周波数で駆動したときにモータ支板に現れる振動レベルピーク値を示している。これによって分かるように、本ユニットは、2つの振動周波数において、振動エネルギーを電気エネルギーに変換するターゲットを設定することが変換効率をアップする最良の方法である。
【0039】
一般的に、共振周波数f:は、k:ばね定数、m1
:質量とすると、
f=π/2・√(k/m1 ) … (1)
上記関係によって導き出せることが知られている。
【0040】
図2において、保持機構22の重量が、先端に取り付いている圧電体21と取り付けビス23を合わせたものよりも非常に小さいと考え、これを無視して、保持機構22の共振周波数を図8のような片持ち梁と考えて導き出すようにした。
【0041】
図2中の寸法l、b、保持部材の板厚tとして前記した式に当て嵌め、
k=(3EI/l3 ) … (2)
f=π/2・√{(3EI/l3 )/m1 } … (3)
として求められる。
【0042】
数々の実験によって、経験として、共振周波数の±5Hz近傍においては、振動物の振幅が急激に大きくなることを発明者は確認しているため、実施例は、材料としてSPCC、b=26.5mm、t=3mm、l=20mm、m1
=450gを利用することで共振周波数を500Hz±5Hzとした。
【0043】
圧電素子においては共振周波数を合わせ込むことは、従来例に示したように、一般的であるため説明は省略する。
【0044】
又、前記した共振周波数の関係式より明らかなように、同一材料、同一外形においては、板厚が薄くなるほど高周波側に周波数がシフトすることは明白であり、圧電体にて高周波側の振動周波数をカバーすることは、コストメリットを出すために大いに役立つ。
【0045】
更に、図9に示す模式図にて明らかなように、振動伝達の最終段である圧電素子の共振周波数を駆動周波数の高周波側に合わせることで、中段にある保持部材にて減衰した振動のエネルギーでも、圧電素子の歪みを大きく取ることができるため、電気エネルギーへの変換も効率良く行うことができる。
【0046】
次に、原稿読み取り部において、振動エネルギーを電気エネルギーに変換する動作であるが、前記した排紙ユニットの動作時と同様に、圧電素子の共振周波数を運転周波数の高周波側、保持機構を低周波側に設定するようにした。
【0047】
図7(c)は等倍スキャン運転時、(d)はバックスキャン運転時を示す。
【0048】
低周波側をカバーする保持部材51は、等倍スキャン動作の400Hzに合わせるため、実施の形態は、材料としてSPCC、b=17mm、t=3mm、l=20mm、m1
=450gを利用することで共振周波数を40Hz±5Hzとした。
【0049】
バックスキャンは、排紙モータ2.5倍速と同じ1250Hzあるために同じ圧電体を用いる。このように、最終段の圧電素子の共振周波数を共通にすることで、1 台当たりの使用個数が増えるためにコストメリットも出る。
【0050】
尚、原稿読取部の場合、動作モードとして最も多く用いられるのが等倍読み取りモードであることは市場動向から明らかであったため、振動エネルギーを電気エネルギーに変換するためのターゲット周波数を等倍読み取りモードに設定した。バックスキャンについては、どの倍率モードでも同じ駆動周波数のためこれに設定した。つまり、一番多い動作モードにて発生する駆動周波数により発生する振動周波数にターゲットを絞ることによりエネルギー変換効率をより効果的にアップするように考慮している。
【0051】
以上、説明した、それぞれの圧電体から発生する電気エネルギーを2次電池に蓄電し、電源OFF時の余熱、スタートボタンの表示等に用いることで、より効果的に省エネルギーな画像形成装置を提供するものである。
【0052】
<その他の実施の形態>
実施の形態1では、排紙モータ、光学モータの2つに対応する振動エネルギーを電気エネルギーに変換する画像形成装置について記述したが、他のモータ又は振動部において本発明を実施して更に効率を上げることが可能であることは明白である。
【0053】
又、実施の形態1では、圧電体を用いたが、本発明の思想を持った保持部材及び保持機構に図12のような振動エネルギー変換装置を取り付けても、共振周波数を容易に運転周波数に合わせることが可能であるため、複数の振動源に、同様の振動エネルギー変換装置を用いることが可能となる。
【0054】
更に、実施の形態1では、2つの駆動周波数により発生する振動周波数を、保持部材と圧電素子の共振周波数それぞれでカバーしたが、2つの保持部材を用いて、伝達系を振動モデル化した場合に、保持部材のばね定数が直列若しくは並列に繋げてあるような状態にしてそれぞれの共振周波数でカバーするようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0055】
【図1】本発明を実施して排紙モータと光学モータの振動を電気エネルギーに変換する機構のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態を含む装置胴内排出方式の複写機の排紙ユニット部分詳細図である。
【図3】本発明の実施の形態を含む装置胴内排出方式の複写機の正面図である。
【図4】図3に示す装置の内部構造を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る複写機の原稿読み取り部の詳細図である。
【図6】本発明に係りの画像形成装置のブロック図である。
【図7】各モータの駆動周波数を変更したときにモータ取付部の振動レベルピークを示す図である。
【図8】片持ち梁を示す図である。
【図9】振動モデル図である。
【図10】反転フラッパ周辺の詳細図である。
【図11】従来のスイッチング素子の構成図である。
【図12】従来の振動エネルギー変換装置の構成図である。
【符号の説明】
【0056】
20 排紙モータ
21 圧電体
22 保護機構
23 ビス
24 モータ取付支板
25 束線
120 原稿自動送り装置
121 原稿読み取り部
122 排紙トレイ部
123 紙カセット
124 ロック解除ボタン
125 ピックアップ部
126 レジローラ
127 定着部
128 切り換えフラッパ
129 紙搬送ガイド
130 搬送ローラ
131 排出口
132 両面搬送部
133 排紙部
134 排紙ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動制御手段により駆動されて、少なくとも1つ以上の振動モードを持つ駆動源と、該駆動源の振動エネルギーを電気エネルギーに変換する振動エネルギー変換装置と、該変換装置によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置を組み合わせたエネルギー供給システムとを持つ画像形成装置において、
前記変換装置を画像形成装置内に取り付けるための保持機構が持つ共振モード周波数が、該駆動源により発生する振動周波数の少なくとも1つと近似(±5Hz)若しくは一致するように材料及び形状を選定して構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電体と、該圧電体によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置を組み合わせたエネルギー供給システムと、可変速機構を持つ駆動制御手段と、該制御手段により駆動されて、少なくとも2つ以上の振動モードを持つ駆動源とを持ち、且つ、該圧電体を形成する圧電素子は、その共振周波数が該駆動源により発生する振動周波数の1つと一致するように材料及び形状が調整されている画像形成装置において、
前記圧電体を構成するハウジングが持つ共振モード周波数が、前記圧電素子の共振周波数以外の発生周波数に近似(±5Hz)若しくは一致するように、材料及び形状が調整されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
振動エネルギーを電気エネルギーに変換する圧電体と、該圧電体によって発生する電気エネルギーを蓄電する2次電池装置を組み合わせたエネルギー供給システムと、可変速機構を持つ駆動制御手段と、該制御手段により駆動されて、少なくとも2つ以上の振動モードを持つ駆動源とを持ち、且つ、該圧電体を形成する圧電素子は、その共振周波数が該駆動源により発生する振動周波数の1つと一致するように材料及び形状が調整されている画像形成装置において、
前記圧電体を画像形成装置内に取り付ける保持機構の共振周波数が、圧電素子の共振周波数と異なり、且つ、該駆動源により発生する振動周波数の少なくとも1つと近似(±5Hz)若しくは一致するように材料及び形状を選定して構成されていることを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
前記圧電体を形成する圧電素子の共振周波数は、保持機構の共振周波数よりも高周波であることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
【請求項5】
圧電体を構成するハウジング、圧電素子、圧電体保持機構の各共振周波数が異なる周波数になるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
【請求項6】
原稿読み取り装置にて発生する振動を電気エネルギーに変換する際には、等倍読み取り動作で発生する振動周波数を用いることとし、且つ、圧電素子の共振周波数はバックスキャンでモータから発生する周波数に合わせることを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−121417(P2007−121417A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−309895(P2005−309895)
【出願日】平成17年10月25日(2005.10.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】