説明

画像形成装置

【課題】部品点数の増加を抑制しながら、印字ヘッドが回動軸方向にずれるのを抑制し、かつ、印字ヘッドが脱落することを抑制することが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この画像形成装置(熱転写プリンタ)は、シャーシ10と、印字ヘッド40とを備える。印字ヘッド40の一方側アーム43および他方側アーム44には、それぞれ、一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bが一体的に設けられ、一方側アーム43と一方側アーム取付部14との着脱可能な角度範囲は、他方側アーム44と他方側アーム取付部15との着脱可能な角度範囲と異なる。また、一方側アーム取付部14の一方側アーム43側の側面と他方側アーム取付部15の他方側アーム44側の側面との距離D3は、一方側アーム43の一方側アーム取付部14側の側面と他方側アーム44の他方側アーム取付部15側の側面との距離D4と実質的に等しい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に関し、特に、印字ヘッドを備えた画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、印字ヘッドを備えた画像形成装置が知られている(たとえば、特許文献1〜5参照)。
【0003】
上記特許文献1に記載の画像形成装置は、一対のアーム部を有する印字ヘッドと、印字ヘッドの一対のアーム部が回動可能に取り付けられる一対の取付部を有するシャーシとを備えている。また、一対のアーム部の一方には、ストッパ片(抜け止め部)が設けられている。この特許文献1では、ストッパ片により、印字ヘッドが脱落するのが抑制される。
【0004】
上記特許文献2に記載の画像形成装置は、フレーム(シャーシ)と、フレームに取り付けられるシャフト(回動軸)と、シャフトに回動可能に取り付けられるヘッドプレート(印字ヘッド)とを備えている。また、この特許文献2では、ストップリングをシャフトに取り付けることにより、ヘッドプレート(印字ヘッド)がシャフト(回動軸)に対して回動軸方向にずれることが抑制される。
【0005】
上記特許文献3に記載の画像形成装置は、回動軸を有する印字ヘッドと、印字ヘッドの回動軸を支持する上方に開口された軸受けを一体的に有するフレーム(シャーシ)とを備えている。この特許文献3では、印字ヘッドを上方から下方に移動させることにより、印字ヘッドの回動軸がフレームの軸受けに取り付けられる。
【0006】
上記特許文献4に記載の画像形成装置は、本体ケース(シャーシ)と、本体ケースに設けられた支持軸(回動軸)に回動可能に取り付けられる印字ヘッドとを備えている。また、印字ヘッドは、挿入穴を有する。この特許文献4では、印字ヘッドの挿入穴に支持軸(回動軸)を挿入することにより、印字ヘッドが支持軸(回動軸)に回動可能に取り付けられる。
【0007】
上記特許文献5に記載の画像形成装置は、ガイド溝を有する筐体と、回動軸を有する印字ヘッドとを備えている。この特許文献5では、印字ヘッドの回動軸が筐体のガイド溝にガイドされることにより印字ヘッドが取り付けられる。
【0008】
【特許文献1】特開2005−349725号公報
【特許文献2】特開平9−226204号公報
【特許文献3】特開平10−119326号公報
【特許文献4】特開2004−223731号公報
【特許文献5】特開平9−216394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の画像形成装置では、ストッパ片(抜け止め部)が一対のアームの一方にのみ設けられており、画像形成装置に衝撃が加わった場合などには、他方のアームが脱落してしまう場合があるという問題点がある。
【0010】
また、上記特許文献2に記載の画像形成装置では、ヘッドプレートがシャフトに対して回動軸方向にずれるのを抑制するためにストップリングを別途設けているため、その分、部品点数が増加するという問題点がある。
【0011】
また、上記特許文献3〜5に記載の画像形成装置では、明示されていないが、印字ヘッドの回動軸方向の位置を規制する構造が設けられていないと考えられる。したがって、印字ヘッドが回動軸方向にずれるのを抑制することが困難であるという問題点があると考えられる。
【0012】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、部品点数の増加を抑制しながら、印字ヘッドが回動軸方向にずれるのを抑制し、かつ、印字ヘッドが脱落することを抑制することが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0013】
この発明の第1の局面による画像形成装置は、シャーシと、印字ヘッドとを備えた画像形成装置において、シャーシは、第1取付部および第2取付部を含み、印字ヘッドは、シャーシの第1取付部および第2取付部にそれぞれ回動可能に取り付けられる第1アームおよび第2アームを含み、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームには、それぞれ、印字ヘッドの回動軸方向の移動を規制する第1抜け止め部および第2抜け止め部が一体的に設けられ、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲は、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲とは異なり、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームがそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部に第1角度範囲および第2角度範囲で取り付けられた後、印字ヘッドが回動されることにより、印字ヘッドは第1抜け止め部および第2抜け止め部により回動軸方向に抜け止めされ、第1アームが第1角度範囲で第1取付部に取り付けられた後、印字ヘッドが所定の角度範囲で回動して第2角度範囲になった状態で、第1アームは、第1抜け止め部により第1取付部から抜け止めされた第1の状態になり、第1の状態で、第2アームは、第2取付部に取り付けられるように構成されており、シャーシの第1取付部の第1アームが取り付けられる側の側面とシャーシの第2取付部の第2アームが取り付けられる側の側面との間の距離は、第1アームの第1取付部に取り付けられる側の側面と第2アームの第2取付部に取り付けられる側の側面との間の距離と実質的に等しく、シャーシの第1取付部および第2取付部には、それぞれ、第1切欠部および第2切欠部が設けられており、第1切欠部および第2切欠部は、互いに異なる形状を有し、第1切欠部は、印字ヘッドの第1アームが第1取付部に第1角度範囲で取り付けられる際に、第1抜け止め部を逃がすように構成され、第2切欠部は、印字ヘッドの第2アームが第2取付部に第2角度範囲で取り付けられる際に、第2抜け止め部を逃がすように構成され、第1取付部の第1切欠部と第2取付部の第2切欠部とは、切欠角度が異なるように形成されている。
【0014】
この第1の局面による画像形成装置では、上記のように、シャーシに取り付けられる印字ヘッドの第1アームおよび第2アームに、それぞれ、印字ヘッドの回動軸方向の移動を規制する第1抜け止め部および第2抜け止め部を設けることによって、印字ヘッドが回動軸方向にずれるのを抑制することができる。これにより、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームがそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部から外れるのを抑制することができるので、印字ヘッドが脱落することを抑制することができる。また、第1抜け止め部および第2抜け止め部をそれぞれ第1アームおよび第2アームに一体的に設けることによって、部品点数の増加を抑制しながら、印字ヘッドが回動軸方向にずれるのを抑制することができる。また、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲を、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲と異なるように構成するとともに、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームをそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部に第1角度範囲および第2角度範囲で取り付けた後、印字ヘッドを回動することにより、印字ヘッドを第1抜け止め部および第2抜け止め部によって回動軸方向に抜け止めするように構成することによって、第1アームおよび第2アームをそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部に同時に取り付けることが困難な場合に、容易かつ確実に、第1アームおよび第2アームを片方ずつ取り付けることができる。また、第1アームが第1角度範囲で第1取付部に取り付けられた後、印字ヘッドを所定の角度範囲で回動させて第2角度範囲になった状態で、第1アームが第1抜け止め部により第1取付部から抜け止めされた第1の状態にし、第1の状態で、第2アームを第2取付部に取り付けられるように構成することによって、第2アームを第2取付部に取り付ける際に、第1アームが第1取付部から外れるのを抑制することができるので、取り付け時の作業性を向上させることができる。
【0015】
また、第1の局面による画像形成装置では、上記のように、第1取付部の第1アームが取り付けられる側の側面と第2取付部の第2アームが取り付けられる側の側面との間の距離を、第1アームの第1取付部に取り付けられる側の側面と第2アームの第2取付部に取り付けられる側の側面との間の距離と実質的に等しくすることによって、第1アームおよび第2アームをそれぞれ第1取付部および第2取付部に取り付けた状態で、第1アームおよび第2アームが撓むことにより第1取付部の第1アームが取り付けられる側の側面および第2取付部の第2アームが取り付けられる側の側面を押圧することを抑制することができる。これにより、印字ヘッドが回動する際に、シャーシの第1取付部と第1アームとの間およびシャーシの第2取付部と第2アームとの間に押圧力が働くことを抑制することができるので、印字ヘッドを滑らかに回動させることができる。また、シャーシの第1取付部および第2取付部に、それぞれ、互いに異なる形状を有する第1切欠部および第2切欠部を設け、印字ヘッドの第1アームが第1取付部に第1角度範囲で取り付けられる際に、第1切欠部により第1抜け止め部を逃がし、印字ヘッドの第2アームが第2取付部に第2角度範囲で取り付けられる際に、第2切欠部により第2抜け止め部を逃がすことによって、容易に、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲を、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲と異ならせることができる。また、シャーシの第1取付部の第1切欠部とシャーシの第2取付部の第2切欠部とを、切欠角度が異なるように形成することによって、第1切欠部および第2切欠部により、容易に、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲を、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲と異ならせることができる。
【0016】
この発明の第2の局面による画像形成装置は、第1取付部および第2取付部を含むシャーシと、シャーシの第1取付部および第2取付部にそれぞれ回動可能に取り付けられる第1アームおよび第2アームを含む印字ヘッドとを備え、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームには、それぞれ、印字ヘッドの回動軸方向の移動を規制する第1抜け止め部および第2抜け止め部が一体的に設けられ、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な角度範囲は、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な角度範囲と異なり、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームがそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部に第1角度範囲および第2角度範囲で取り付けられた後、印字ヘッドが回動されることにより、印字ヘッドは第1抜け止め部および第2抜け止め部により回動軸方向に抜け止めされる。
【0017】
この第2の局面による画像形成装置では、上記のように、シャーシに取り付けられる印字ヘッドの第1アームおよび第2アームに、それぞれ、印字ヘッドの回動軸方向の移動を規制する第1抜け止め部および第2抜け止め部を設けることによって、印字ヘッドが回動軸方向にずれるのを抑制することができる。これにより、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームがそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部から外れるのを抑制することができるので、印字ヘッドが脱落することを抑制することができる。また、第1抜け止め部および第2抜け止め部をそれぞれ第1アームおよび第2アームに一体的に設けることによって、部品点数の増加を抑制しながら、印字ヘッドが回動軸方向にずれるのを抑制することができる。また、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲を、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲と異なるように構成するとともに、印字ヘッドの第1アームおよび第2アームをそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部に第1角度範囲および第2角度範囲で取り付けた後、印字ヘッドを回動することにより、印字ヘッドを第1抜け止め部および第2抜け止め部によって回動軸方向に抜け止めするように構成することによって、第1アームおよび第2アームをそれぞれシャーシの第1取付部および第2取付部に同時に取り付けることが困難な場合に、容易かつ確実に、第1アームおよび第2アームを片方ずつ取り付けることができる。
【0018】
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、第1アームが第1角度範囲で第1取付部に取り付けられた後、印字ヘッドが所定の角度範囲で回動して第2角度範囲になった状態で、第1アームは、第1抜け止め部により第1取付部から抜け止めされた第1の状態になるとともに、第1の状態で、印字ヘッドが第2角度範囲になった状態で、第2アームは、第2取付部に取り付けられるように構成されている。このように構成すれば、第2アームを第2取付部に取り付ける際に、第1アームが第1取付部から外れるのを抑制することができるので、取り付け時の作業性を向上させることができる。
【0019】
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、シャーシの第1取付部の第1アームが取り付けられる側の側面とシャーシの第2取付部の第2アームが取り付けられる側の側面との間の距離は、第1アームの第1取付部に取り付けられる側の側面と第2アームの第2取付部に取り付けられる側の側面との間の距離と実質的に等しい。このように構成すれば、第1アームおよび第2アームをそれぞれ第1取付部および第2取付部に取り付けた状態で、第1アームおよび第2アームが撓むことにより第1取付部の第1アームが取り付けられる側の側面および第2取付部の第2アームが取り付けられる側の側面を押圧することを抑制することができる。これにより、印字ヘッドが回動する際に、シャーシの第1取付部と第1アームとの間およびシャーシの第2取付部と第2アームとの間に押圧力が働くことを抑制することができるので、印字ヘッドを滑らかに回動させることができる。
【0020】
上記第2の局面による画像形成装置において、好ましくは、シャーシの第1取付部および第2取付部には、それぞれ、第1切欠部および第2切欠部が設けられており、第1切欠部および第2切欠部は、互いに異なる形状を有し、第1切欠部は、印字ヘッドの第1アームが第1取付部に第1角度範囲で取り付けられる際に、第1抜け止め部を逃がすように構成され、第2切欠部は、印字ヘッドの第2アームが第2取付部に第2角度範囲で取り付けられる際に、第2抜け止め部を逃がすように構成されている。このように構成すれば、第1切欠部と第2切欠部との形状を異ならせることによって、容易に、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲を、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲と異ならせることができる。
【0021】
この場合、好ましくは、シャーシの第1取付部の第1切欠部とシャーシの第2取付部の第2切欠部とは、切欠角度が異なるように形成されている。このように構成すれば、第1切欠部および第2切欠部により、容易に、印字ヘッドの第1アームとシャーシの第1取付部との着脱可能な角度範囲を、印字ヘッドの第2アームとシャーシの第2取付部との着脱可能な角度範囲と異ならせることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0023】
図1および図2は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの全体構成を示す斜視図である。図3〜図9は、本発明の一実施形態による熱転写プリンタの詳細を説明するための図である。まず、図1〜図9を参照して、本実施形態による熱転写プリンタの構造を説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である熱転写プリンタに本発明を適用した例について説明する。
【0024】
本実施形態による熱転写プリンタは、図1、図2および図4に示すように、金属製のシャーシ10と、ゴム製の給紙ローラ20(図1および図2参照)と、ゴム製のプラテンローラ30と、印字ヘッド40とを備えている。また、熱転写プリンタには、用紙(図示せず)が収納される給紙カセット50(図1および図2参照)が脱着可能に取り付けられている。
【0025】
また、シャーシ10は、図1および図2に示すように、一方側面11と、他方側面12と、一方側面11および他方側面12を連結する底面13とを含む。他方側面12には、インクシート(図示せず)が収納されるインクシートカートリッジ(図示せず)を挿入するための挿入穴12aが設けられている。
【0026】
また、ゴム製の給紙ローラ20は、給紙カセット50に収納された用紙(図示せず)を熱転写プリンタの内部に給紙方向(矢印A方向)に搬送する機能を有する。この給紙ローラ20は、金属製の給紙ローラ軸21の中央部近傍に取り付けられている。また、給紙ローラ軸21は、シャーシ10の一方側面11および他方側面12に回転可能に取り付けられている。
【0027】
また、ゴム製のプラテンローラ30は、シャーシ10の一方側面11および他方側面12に回転可能に取り付けられた金属製のプラテンローラ軸31に取り付けられている。
【0028】
また、印字ヘッド40は、シャーシ10の底面13に回動可能に取り付けられている。また、印字ヘッド40は、用紙(図示せず)およびインクシート(図示せず)をプラテンローラ30と挟み込んだ状態で発熱するように構成されている。本実施形態による熱転写プリンタでは、印字ヘッド40が発熱することによりインクシート(図示せず)のインクが昇華されるとともに、インクが用紙(図示せず)に転写されることによって印字が行われる。また、印字ヘッド40は、発熱機能を有する発熱部41と、発熱部41の上面を支持するとともに放熱機能を有するアルミニウム製の支持部42と、支持部42の両端部に一体的に設けられ、シャーシ10の底面13に回動可能に取り付けられるアルミニウム製の一方側アーム43および他方側アーム44とを含む。また、図1および図6に示すように、一方側アーム43は、支持部42のシャーシ10の一方側面11側の端部に一体的に設けられ、他方側アーム44は、支持部42のシャーシ10の他方側面12側の端部に一体的に設けられている。また、一方側アーム43および他方側アーム44は、U字形状に形成されている。これにより、一方側アーム43および他方側アーム44は、インクシートカートリッジ(図示せず)が挿入された時にインクシートカートリッジ(図示せず)を逃がすように構成されている。なお、一方側アーム43および他方側アーム44は、それぞれ、本発明の「第1アーム」および「第2アーム」の一例である。
【0029】
また、図5に示すように、一方側アーム43および他方側アーム44の端部は、それぞれ、シャーシ10の他方側面12側に突出するように一体的に設けられた一方側回動軸43aおよび他方側回動軸44aを含む。一方側回動軸43aおよび他方側回動軸44aは、印字ヘッド40が回動する際の回動中心となる。また、発熱部41を支持する一方側アーム43および他方側アーム44がそれぞれ一方側回動軸43aおよび他方側回動軸44aを中心に回動することにより、発熱部41は、図2に示すように、プラテンローラ30を押圧する方向(矢印B方向)とプラテンローラ30から離間する方向(矢印C方向)とに回動される。
【0030】
ここで、本実施形態では、図1、図3および図5に示すように、一方側アーム43および他方側アーム44の端部は、それぞれ、L字状の一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bをさらに含む。この一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bと、後述する一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15とは、それぞれ、回動軸方向(D方向)に係合している。なお、一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bは、それぞれ、本発明の「第1抜け止め部」および「第2抜け止め部」の一例である。
【0031】
また、本実施形態では、図1および図3に示すように、シャーシ10の底面13には、印字ヘッド40の一方側アーム43および他方側アーム44がそれぞれ取り付けられる一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15が設けられている。この一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15は、シャーシ10の底面13の後端に設けられており、シャーシ10の底面13の一部を切り起こして形成されている。また、一方側アーム43と一方側抜け止め部43bとの距離D1(図3参照)と、一方側アーム取付部14の厚みt1(図3参照)とは実質的に等しく、他方側アーム44と他方側抜け止め部44bとの距離D2(図3参照)と、他方側アーム取付部15の厚みt2(図3参照)とは実質的に等しい。また、図9に示すように、一方側アーム取付部14の一方側アーム43が取り付けられる側の側面と他方側アーム取付部15の他方側アーム44が取り付けられる側の側面との距離D3は、一方側アーム43の一方側アーム取付部14に取り付けられる側の側面と他方側アーム44の他方側アーム取付部15に取り付けられる側の側面との距離D4と実質的に等しい。なお、一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15は、それぞれ、本発明の「第1取付部」および「第2取付部」の一例である。
【0032】
また、図7および図8に示すように、一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15は、それぞれ、一方側回動軸43aおよび他方側回動軸44aが回動可能に挿入される一方側穴部14aおよび他方側穴部15aと、一方側切欠部14bおよび他方側切欠部15bとを含む。一方側切欠部14bおよび他方側切欠部15bは、一方側回動軸43aおよび他方側回動軸44aをそれぞれ一方側穴部14aおよび他方側穴部15aに挿入する際に、一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bを逃がすために設けられている。
【0033】
また、本実施形態では、一方側切欠部14bの切欠角度(角度α)(図3および図7参照)は、他方側切欠部15bの切欠角度(角度β)(図3および図8参照)より30度以上小さくなるように形成されている。これにより、一方側切欠部14bにより一方側抜け止め部43bを逃がすことが可能な印字ヘッド40の回動角度範囲と、他方側切欠部15bにより他方側抜け止め部44bを逃がすことが可能な印字ヘッド40の回動角度範囲とが異なる。すなわち、本実施形態による熱転写プリンタは、一方側アーム43を一方側アーム取付部14に着脱可能な角度範囲と、他方側アーム44を他方側アーム取付部15に着脱可能な角度範囲とが異なるように構成されている。
【0034】
図10〜図15は、本実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッド40の取付方法を説明するための図である。次に、図2、図3、図7、図8および図10〜図15を参照して、本実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッド40の取付方法を説明する。
【0035】
まず、図10に示すように、印字ヘッド40を垂直に立てた状態で、一方側アーム43の一方側回動軸43aを一方側アーム取付部14の一方側穴部14aに挿入する。この際、一方側アーム取付部14に一方側切欠部14bが設けられていることにより、一方側アーム43の一方側抜け止め部43bは、一方側切欠部14bによって逃がされる。これにより、一方側アーム43の一方側回動軸43aは、一方側アーム取付部14の一方側穴部14aに容易に挿入される。次に、印字ヘッド40を図10の矢印B方向に所定の角度範囲で回動させる。これにより、図11に示すように、一方側アーム43の一方側抜け止め部43bが一方側アーム取付部14に回動軸方向(図3のD方向)に係合される。
【0036】
この一方側抜け止め部43bが一方側アーム取付部14に係合された状態で、他方側アーム44の他方側回動軸44aを他方側アーム取付部15の他方側穴部15aに挿入するために他方側回動軸44aを他方側穴部15aの近傍に配置する。この時、一方側アーム取付部14の一方側アーム43が取り付けられる側の側面と他方側アーム取付部15の他方側アーム44が取り付けられる側の側面との距離D3と、一方側アーム43の一方側アーム取付部14に取り付けられる側の側面と他方側アーム44の他方側アーム取付部15に取り付けられる側の側面との距離D4とは実質的に等しいため、図12に示すように、他方側アーム44の突出する他方側回動軸44aが他方側アーム取付部15に干渉する。このため、図13に示すように、他方側アーム44の他方側回動軸44a近傍を矢印E方向に撓ませるとともに、この状態で一方側アーム43を下方に移動させることによって他方側回動軸44aを他方側穴部15aの近傍に配置する。
【0037】
この時、一方側アーム43には、図13の矢印E方向に移動しようとする力が働く。ここで、図11に示したように、一方側アーム43の一方側抜け止め部43bが一方側アーム取付部14に係合していることにより、一方側アーム43は一方側アーム取付部14から外れることが抑制される。
【0038】
ここで、他方側切欠部15bの切欠角度β(図3および図8参照)は、一方側切欠部14bよりも大きい切欠角度α(図3および図7参照)を有するため、他方側回動軸44aが他方側穴部15aの近傍に配置された状態で、図14および図15に示すように、他方側アーム44の他方側抜け止め部44bは、他方側アーム取付部15の他方側切欠部15bにより逃がされる。これにより、他方側アーム44の他方側回動軸44aを他方側アーム取付部15の他方側穴部15aに挿入することが可能である。
【0039】
この後、印字ヘッド40を図14のB方向にさらに回動させることにより、他方側抜け止め部44bが他方側アーム取付部15に回動軸方向(B方向)に係合される。これにより、図2、図7および図8に示すように、一方側アーム43および他方側アーム44がそれぞれ一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15に取り付けられる。
【0040】
本実施形態による熱転写プリンタでは、上記のようにして、印字ヘッド40がシャーシ10に取り付けられる。
【0041】
本実施形態では、上記のように、シャーシ10に取り付けられる印字ヘッド40の一方側アーム43および他方側アーム44に、それぞれ、印字ヘッド40の回動軸方向(D方向)の移動を規制する一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bを設けることによって、印字ヘッド40が回動軸方向(D方向)にずれるのを抑制することができる。これにより、印字ヘッド40の一方側アーム43および他方側アーム44がそれぞれシャーシ10の一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15から外れるのを抑制することができるので、印字ヘッド40が脱落することを抑制することができる。また、一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bをそれぞれ一方側アーム43および他方側アーム44に一体的に設けることによって、部品点数の増加を抑制しながら、印字ヘッド40が回動軸方向(D方向)にずれるのを抑制することができる。
【0042】
また、本実施形態では、上記のように、印字ヘッド40の一方側アーム43とシャーシ10の一方側アーム取付部14との着脱可能な角度範囲を、印字ヘッド40の他方側アーム44とシャーシ10の他方側アーム取付部15との着脱可能な角度範囲と異なるように構成するとともに、印字ヘッド40の一方側アーム43および他方側アーム44をそれぞれシャーシ10の一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15に角度範囲および角度範囲で取り付けた後、印字ヘッド40を回動することにより、印字ヘッド40を一方側抜け止め部43bおよび他方側抜け止め部44bによって回動軸方向(D方向)に抜け止めするように構成することによって、一方側アーム43および他方側アーム44をそれぞれシャーシ10の一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15に同時に取り付けることが困難な場合に、容易かつ確実に、一方側アーム43および他方側アーム44を片方ずつ取り付けることができる。
【0043】
また、一方側アーム43を一方側アーム取付部14に取り付けた後、印字ヘッド40を所定の角度範囲で回動させた状態で、一方側アーム43を、一方側抜け止め部43bにより一方側アーム取付部14から抜け止めするとともに、他方側アーム44を、他方側アーム取付部15に取り付けられるように構成することによって、他方側アーム44を他方側アーム取付部15に取り付ける際に、一方側アーム43が一方側アーム取付部14から外れるのを抑制することができるので、取り付け時の作業性を向上させることができる。
【0044】
また、本実施形態では、上記のように、シャーシ10の一方側アーム取付部14の一方側アーム43が取り付けられる側の側面と他方側アーム取付部15の他方側アーム44が取り付けられる側の側面との距離D3を、印字ヘッド40の一方側アーム43の一方側アーム取付部14に取り付けられる側の側面と他方側アーム44の他方側アーム取付部15に取り付けられる側の側面との距離D4と実質的に等しく形成することによって、一方側アーム43および他方側アーム44をそれぞれ一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15に取り付けた状態で、一方側アーム43および他方側アーム44が撓むことにより一方側アーム取付部14の一方側アーム43が取り付けられる側の側面および他方側アーム取付部15の他方側アーム44が取り付けられる側の側面を押圧することを抑制することができる。これにより、印字ヘッド40が回動する際に、シャーシ10の一方側アーム取付部14と一方側アーム43との間およびシャーシ10の他方側アーム取付部15と他方側アーム44との間に押圧力が働くことを抑制することができるので、印字ヘッド40を滑らかに回動させることができる。
【0045】
また、本実施形態では、上記のように、シャーシ10の一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15に、それぞれ、互いに異なる形状を有する一方側切欠部14bおよび他方側切欠部15bを設け、印字ヘッド40の一方側アーム43が一方側アーム取付部14に取り付けられる際に、一方側切欠部14bにより一方側抜け止め部43bを逃がし、印字ヘッド40の他方側アーム44が他方側アーム取付部15に取り付けられる際に、他方側切欠部15bにより他方側抜け止め部44bを逃がすように構成することによって、一方側切欠部14bと他方側切欠部15bとの形状を異ならせることにより、容易に、印字ヘッド40の一方側アーム43と一方側アーム取付部14との着脱可能な角度範囲を、印字ヘッド40の他方側アーム44とシャーシ10の他方側アーム取付部15との着脱可能な角度範囲と異ならせることができる。
【0046】
また、本実施形態では、上記のように、シャーシ10の一方側アーム取付部14の一方側切欠部14bとシャーシ10の他方側アーム取付部15の他方側切欠部15bとを、切欠角度が異なるように形成することによって、一方側切欠部14bおよび他方側切欠部15bにより、容易に、印字ヘッド40の一方側アーム43とシャーシ10の一方側アーム取付部14との着脱可能な角度範囲を、印字ヘッド40の他方側アーム44とシャーシ10の他方側アーム取付部15との着脱可能な角度範囲と異ならせることができる。
【0047】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0048】
たとえば、上記実施形態では、画像形成装置の一例として熱転写プリンタを示したが、本発明はこれに限らず、印字ヘッドを備えた画像形成装置であれば、熱転写プリンタ以外の他の画像形成装置にも適用可能である。
【0049】
また、上記実施形態では、一方側アーム取付部14の一方側切欠部14bの切欠角度αと、他方側アーム取付部15の他方側切欠部15bの切欠角度βとを異ならせることにより、一方側アーム43と一方側アーム取付部14との着脱可能な角度範囲と、他方側アーム44と他方側アーム取付部15との着脱可能な角度範囲とを異ならせた例を示したが、本発明はこれに限らず、一方側抜け止め部と他方側抜け止め部との形状、長さ、または、大きさなどを異ならせることにより、一方側アームと一方側アーム取付部との着脱可能な角度範囲と、他方側アームと他方側アーム取付部との着脱可能な角度範囲とを異ならせるように構成してもよい。
【0050】
また、上記実施形態では、一方側アーム取付部14および他方側アーム取付部15をシャーシ10の底面13に設けた例を示したが、本発明はこれに限らず、一方側アーム取付部および他方側アーム取付部を、それぞれ、シャーシの一方側面および他方側面に設けるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの全体構成を示す分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドをシャーシに取り付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの一方側アームおよび他方側アームと、一方側アーム取付部および他方側アーム取付部とを示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドをシャーシに取り付けた状態を示す平面図である。
【図5】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドを図1のP方向から見た状態を示す正面図である。
【図6】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドを図1のQ方向から見た状態を示す側面図である。
【図7】図4の100―100線に沿った断面図である。
【図8】図4の200―200線に沿った断面図である。
【図9】図2に示した本発明の一実施形態による熱転写プリンタをR方向から見た状態を示す背面図である。
【図10】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドのシャーシへの取り付け方法を説明するための図4の100―100線に沿った断面図である。
【図11】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドのシャーシへの取り付け方法を説明するための図4の100―100線に沿った断面図である。
【図12】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドのシャーシへの取り付け方法を説明するための平面図である。
【図13】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドのシャーシへの取り付け方法を説明するための拡大平面図である。
【図14】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドのシャーシへの取り付け方法を説明するための図4の200―200線に沿った断面図である。
【図15】本発明の一実施形態による熱転写プリンタの印字ヘッドのシャーシへの取り付け方法を説明するための平面図である。
【符号の説明】
【0052】
10 シャーシ
14 一方側アーム取付部(第1取付部)
14b 一方側切欠部(第1切欠部)
15 他方側アーム取付部(第2取付部)
15b 他方側切欠部(第2切欠部)
40 印字ヘッド
43 一方側アーム(第1アーム)
43b 一方側抜け止め部(第1抜け止め部)
44 他方側アーム(第2アーム)
44b 他方側抜け止め部(第2抜け止め部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャーシと、印字ヘッドとを備えた画像形成装置において、
前記シャーシは、第1取付部および第2取付部を含み、
前記印字ヘッドは、前記シャーシの第1取付部および第2取付部にそれぞれ回動可能に取り付けられる第1アームおよび第2アームを含み、
前記印字ヘッドの第1アームおよび第2アームには、それぞれ、前記印字ヘッドの回動軸方向の移動を規制する第1抜け止め部および第2抜け止め部が一体的に設けられ、
前記印字ヘッドの第1アームと前記シャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲は、前記印字ヘッドの第2アームと前記シャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲とは異なり、
前記印字ヘッドの第1アームおよび第2アームがそれぞれ前記シャーシの第1取付部および第2取付部に前記第1角度範囲および前記第2角度範囲で取り付けられた後、前記印字ヘッドが回動されることにより、前記印字ヘッドは前記第1抜け止め部および第2抜け止め部により前記回動軸方向に抜け止めされ、
前記第1アームが前記第1角度範囲で前記第1取付部に取り付けられた後、前記印字ヘッドが所定の角度範囲で回動して前記第2角度範囲になった状態で、前記第1アームは、前記第1抜け止め部により前記第1取付部から抜け止めされた第1の状態になり、前記第1の状態で、前記第2アームは、前記第2取付部に取り付けられるように構成されており、
前記シャーシの第1取付部の前記第1アームが取り付けられる側の側面と前記シャーシの第2取付部の前記第2アームが取り付けられる側の側面との間の距離は、前記第1アームの前記第1取付部に取り付けられる側の側面と前記第2アームの前記第2取付部に取り付けられる側の側面との間の距離と実質的に等しく、
前記シャーシの第1取付部および第2取付部には、それぞれ、第1切欠部および第2切欠部が設けられており、
前記第1切欠部および前記第2切欠部は、互いに異なる形状を有し、
前記第1切欠部は、前記印字ヘッドの第1アームが前記第1取付部に前記第1角度範囲で取り付けられる際に、前記第1抜け止め部を逃がすように構成され、
前記第2切欠部は、前記印字ヘッドの第2アームが前記第2取付部に前記第2角度範囲で取り付けられる際に、前記第2抜け止め部を逃がすように構成され、
前記第1取付部の第1切欠部と前記第2取付部の第2切欠部とは、切欠角度が異なるように形成されている、画像形成装置。
【請求項2】
第1取付部および第2取付部を含むシャーシと、
前記シャーシの第1取付部および第2取付部にそれぞれ回動可能に取り付けられる第1アームおよび第2アームを含む印字ヘッドとを備え、
前記印字ヘッドの第1アームおよび第2アームには、それぞれ、前記印字ヘッドの回動軸方向の移動を規制する第1抜け止め部および第2抜け止め部が一体的に設けられ、
前記印字ヘッドの第1アームと前記シャーシの第1取付部との着脱可能な第1角度範囲は、前記印字ヘッドの第2アームと前記シャーシの第2取付部との着脱可能な第2角度範囲とは異なり、
前記印字ヘッドの第1アームおよび第2アームがそれぞれ前記シャーシの第1取付部および第2取付部に前記第1角度範囲および前記第2角度範囲で取り付けられた後、前記印字ヘッドが回動されることにより、前記印字ヘッドは前記第1抜け止め部および前記第2抜け止め部により前記回動軸方向に抜け止めされる、画像形成装置。
【請求項3】
前記第1アームが前記第1角度範囲で前記第1取付部に取り付けられた後、前記印字ヘッドが所定の角度範囲で回動して前記第2角度範囲になった状態で、前記第1アームは、前記第1抜け止め部により前記第1取付部から抜け止めされた第1の状態になるとともに、前記第1の状態で、前記第2アームは、前記第2取付部に取り付けられるように構成されている、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記シャーシの第1取付部の前記第1アームが取り付けられる側の側面と前記シャーシの第2取付部の前記第2アームが取り付けられる側の側面との間の距離は、前記第1アームの前記第1取付部に取り付けられる側の側面と前記第2アームの前記第2取付部に取り付けられる側の側面との間の距離と実質的に等しい、請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記シャーシの第1取付部および第2取付部には、それぞれ、第1切欠部および第2切欠部が設けられており、
前記第1切欠部および前記第2切欠部は、互いに異なる形状を有し、
前記第1切欠部は、前記印字ヘッドの第1アームが前記第1取付部に前記第1角度範囲で取り付けられる際に、前記第1抜け止め部を逃がすように構成され、
前記第2切欠部は、前記印字ヘッドの第2アームが前記第2取付部に前記第2角度範囲で取り付けられる際に、前記第2抜け止め部を逃がすように構成されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記シャーシの第1取付部の第1切欠部と前記シャーシの第2取付部の第2切欠部とは、切欠角度が異なるように形成されている、請求項5に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−283616(P2007−283616A)
【公開日】平成19年11月1日(2007.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−112857(P2006−112857)
【出願日】平成18年4月17日(2006.4.17)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】