説明

画像形成装置

【課題】小型で、低価格で、メンテナンス性が良い、画像欠陥の発生のない画像形成装置の提供。
【解決手段】紙粉またはトナーの清掃が可能な画像形成装置において、
紙粉またはトナーを清掃する1つの清掃装置と、前記清掃装置を制御する制御手段とを有し、
前記清掃装置は、複数の清掃対象に対応した紙粉またはトナーを吸引する複数の吸引口と、吸引口を開閉する複数の開閉部材と、紙粉またはトナーを排出する1つの排出口と、を有する第1の清掃先切替部材と、前記排出口から紙粉またはトナーを吸引する吸引手段とを有し、前記制御手段は、前記複数の開閉部材のうち清掃する清掃対象に対応した開閉部材を所定時間開かせ、前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする画像形成装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
画像形成装置に係り、特に紙粉又はトナーを吸引清掃可能な画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、用紙切断時等に紙粉を発生すること、またローラにより用紙が搬送される時に表面が擦られて紙粉が発生すること等が知られており、画像形成装置においてはこのような紙粉がセンサに付着すると検出精度が低下したり、用紙に付着すると画像欠陥を発生することが知られていた。
【0003】
このため、用紙の切断装置で発生した紙粉を清掃する紙粉吸引装置を有する画像形成装置(例えば特許文献1参照。)、また、用紙の給紙装置に紙粉を清掃する紙粉吸引装置を配設した画像形成装置(例えば特許文献2参照。)が知られている。
【特許文献1】特開2002−37516号公報
【特許文献2】特開2002−302278号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
また、画像形成装置においては例えばレジストローラ周辺、給紙ローラ周辺、感光体のクリーニング装置周辺等、複数の場所で紙粉或いはトナーが付着することも知られている。
【0005】
これらの紙粉やトナーは清掃して除去する必要があるが、特許文献1に記載された発明は1つの清掃対象(例えば切断装置)に1式の紙粉吸引装置を設けているため、複数の場所の紙粉やトナーの清掃をしようとすると、それぞれに吸引清掃装置を配設しなければならない。
【0006】
このように各清掃対象にそれぞれ紙粉吸引装置を設けると、画像形成装置が大型になってしまう、コストアップとなってしまう、また、吸引・清掃した紙粉等を集める集塵部が複数箇所必要となり、これら複数の集塵部に集められた紙粉やトナーを回収するための労力が余分に必要となりメンテナンス性が悪い等の問題点があった。
【0007】
また、特許文献2に記載された発明は、1つの清掃対象(例えば給紙装置)に1式の吸引。清掃装置を配設しているため、特許文献1と同様な問題点があった。
【0008】
本発明は上記問題点に鑑み、小型で、低価格で、メンテナンス性が良い、画像欠陥の発生のない画像形成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の目的は下記構成により達成することができる。
【0010】
(1)紙粉またはトナーの清掃が可能な画像形成装置において、
紙粉またはトナーを清掃する1つの清掃装置と、前記清掃装置を制御する制御手段とを有し、
前記清掃装置は、複数の清掃対象に対応した紙粉またはトナーを吸引する複数の吸引口と、吸引口を開閉する複数の開閉部材と、紙粉またはトナーを排出する1つの排出口と、を有する第1の清掃先切替部材と、前記排出口から紙粉またはトナーを吸引する吸引手段とを有し、
前記制御手段は、前記複数の開閉部材のうち清掃する清掃対象に対応した開閉部材を所定時間開かせ、前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする画像形成装置。
【0011】
(2)前記清掃対象の1つである記録材を収納する複数の給紙トレイの、各給紙トレイ毎に給紙枚数をカウントする各給紙トレイ給紙枚数カウント部を有し、
前記制御手段は、前記各給紙トレイ給紙枚数カウント部に各給紙トレイの給紙枚数をカウントさせ、カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、所定値以上となった給紙カウンタに対応する前記給紙トレイの前記開閉部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0012】
(3)集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるレジストローラに対応する前記開閉部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0013】
(4)集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるクリーニング手段に対応する前記開閉部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0014】
(5)紙粉またはトナーの清掃が可能な画像形成装置において、
紙粉またはトナーを清掃する1つの清掃装置と、前記清掃装置を制御する制御手段とを有し、
前記清掃装置は紙粉またはトナーを吸引する1つの吸引手段と、一方が1つで他方が複数に分岐した紙粉またはトナーを搬送する第1の搬送部材と、紙粉またはトナーの吸引をON/OFFする複数の吸引ON/OFF部材と、紙粉またはトナーを清掃対象から搬送する複数の第2の搬送部材とを有し、
前記1つの吸引手段に前記第1の搬送部材の一方が接続され、前記第1の搬送部材の分岐した他方のそれぞれに前記複数の吸引ON/OFF部材が接続され、前記複数の吸引ON/OFF部材に第2の搬送部材を介してそれぞれ清掃対象が接続されており、
前記制御手段は前記複数の吸引ON/OFF部材のうち清掃する清掃対象に対応した吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする画像形成装置。
【0015】
(6)前記清掃対象の1つである記録材を収納する複数の給紙トレイの、各給紙トレイ毎に給紙枚数をカウントする各給紙トレイ給紙枚数カウント部を有し、
前記制御手段は、前記各給紙トレイ給紙枚数カウント部に各給紙トレイの給紙枚数をカウントさせ、カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、所定値以上となった給紙カウンタに対応する前記給紙トレイに対応する前記吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする(5)に記載の画像形成装置。
【0016】
(7)集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるレジストローラに対応する前記吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする(5)に記載の画像形成装置。
【0017】
(8)集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるクリーニング手段に対応する前記吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする(5)に記載の画像形成装置。
【0018】
(9)各種入力を行う操作パネルを有し、前記制御手段は該操作パネルから入力された手動清掃指示情報に基づいて前記開閉部材のON/OFFと前記吸引手段のON/OFF制御を行うことを特徴とする(1)〜(8)に記載の画像形成装置。
【0019】
(10)前記吸引手段から排出された紙粉及びトナーを収納する1つの集塵部材を有することを特徴とする(1)〜(9)に記載の画像形成装置。
【発明の効果】
【0020】
複数の清掃対象(例えば給紙トレイ、クリーニング装置等)のうち任意の清掃対象を必要に応じて選択的に切り替えて紙粉又はトナーの清掃を行う形態とすることにより、小型で、低価格で、メンテナンス性が良い、画像欠陥の発生のない画像形成装置の提供が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の意義を限定するものではなく、また、以下の、本発明の実施の形態における断定的な説明は、好ましい例を示すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限定するものではない。
【0022】
以下、図面に沿って、本発明の実施の形態について説明する。
【0023】
図1は画像形成装置の構成を示す模式図である。
【0024】
図1に示す画像形成装置は、画像読取部A、画像形成部B、給紙部C、搬送部D、操作表示部(以下操作表示部を操作パネルと記す)E、及び紙粉又はトナーの清掃装置Fを有している。
【0025】
画像読取部Aの上部には原稿を自動搬送する自動原稿送り手段が設けられていて、タッチパネル等で構成される操作パネルEから入力される起動指示情報に基づき原稿載置台11上に載置された原稿gは原稿送り出しローラ12によって1枚ずつ分離され搬送路に送り出され、原稿搬送ローラ13により搬送され、読み取り位置13aにて停止状態にある照明ランプと第1ミラーとから成る第1ミラーユニット15、V字状に配設した第2ミラーと第3ミラーとから成る第2ミラーユニット16、結像レンズ17、および、撮像素子CCDによって原稿画像の読み取りが行われる。原稿画像の読み取りが終了した原稿gは原稿搬送ローラ13によって原稿排紙皿14上に排出される。
【0026】
一方、プラテンガラス18上に原稿が置かれた場合には、前記原稿は走査光学系を構成する第1ミラーユニット15、および、第2ミラーユニット16の水平方向の移動により走査が行われる。走査された原稿画像は、結像レンズ17を通してラインセンサである撮像素子CCDの受光面に結像される。
【0027】
撮像素子CCD上に結像した光学情報は、順次電気信号に光電変換されたのち制御手段Sの画像入力制御部300によりA/D変換され、濃度変換、フィルタ処理などの処理が施されて、画像データとして、一旦、制御手段Sのメモリmにストアされる。
【0028】
画像形成部Bでは、制御手段Sの画像形成制御部500により公知の電子写真プロセス制御によって、トナー画像の形成が行われる。
【0029】
ドラム状の感光体21の外周には、帯電装置22、露光装置30、現像装置23、転写装置24、分離装置25、クリーニング装置26が各々動作順に配置されている。感光体21は、光導電性化合物をドラム基体上に塗布形成したもので、例えば有機感光体(OPC)が使用され、時計方向に駆動回転される。
【0030】
帯電装置22による一様帯電がなされた回転する感光体21の表面には、制御手段Sのメモリmより呼び出された画像情報を、制御手段Sの画像出力制御部400が露光装置30を制御して行う像露光によって、静電潜像が形成される。
【0031】
形成された静電潜像は現像装置23によって反転現像が行われ、感光体21の感光層面にトナーによる可視画像が形成される。
【0032】
ここで、クリーニング装置による残留トナーのクリーニング時等にクリーニング装置26からトナーが僅かに漏れ、クリーニング装置26の周辺に付着或いは浮遊することがある。
【0033】
画像形成部Bの下方には異なるサイズの用紙Pが収納された給紙ユニット41(A)、41(B)、41(C)を有する給紙部Cが設けられ、また、側方には手差し給紙を行う手差し給紙ユニット42が設けられていて、それらの何れかから選択された用紙Pは給紙ユニット41(A)、41(B)、41(C)、手差し給紙ユニット42、の各捌きローラ411(A)、411(B)、411(C)、411(D)により1枚ずつ分離され、各給紙ローラ412(A)、412(B)、412(C)、412(D)により給紙路39に給紙され、搬送ローラ43によって給紙路40に沿って搬送され、用紙Pの斜行と偏りの修正を行うレジストローラ44によってレジスト動作(一時停止)を行った後、画像形成部Bに向け給紙される。
【0034】
ここで、給紙ローラによる用紙の給紙時、或いはレジストローラによるレジスト時(即ち一時停止時)に、給紙ユニット41(A)、41(B)、41(C)、手差し給紙ユニット42等の周辺である、給紙部分413(A)、413(B)、413(C)、413(D)、及びレジストローラ44で紙粉が僅かに漏れ、給紙部分413(A)、413(B)、413(C)、413(D)、及びレジストローラ44の周辺にトナーが付着或いは浮遊することがある。
【0035】
給紙ユニット41(A)の出口に配設された用紙センサ414(A)は、給紙ユニット41(A)から給紙される用紙を検知し、給紙ユニット41(B)の出口に配設された用紙センサ414(B)は、給紙ユニット41(B)から給紙される用紙を検知し、給紙ユニット41(C)の出口に配設された用紙センサ414(C)は、給紙ユニット41(C)から給紙される用紙を検知する。
【0036】
トナー画像が形成された用紙Pは、転写前ローラ44aにより進行され、次いで感光体21上のトナー画像の転写装置24による転写がなされる。トナー画像が形成された用紙Pは、分離装置25によって除電されることにより、感光体21面より分離し、搬送装置45により定着手段50に搬送される。
【0037】
定着手段50はヒータHを内蔵する加熱ローラ51と、加圧ローラ52を有しており、トナー画像を形成した用紙Pを加熱ローラ51と加圧ローラ52との間に挟み、加圧、加熱をしながら搬送することにより、トナー画像を用紙P上に定着させる。
【0038】
片面画像形成モードの時には、トナー画像の定着を終えた用紙Pは定着排紙ローラ61により搬送され、破線状態の反転切替部材62の上を通過して排紙ローラ64により排紙皿68に排紙・集積される。
【0039】
また、両面画像形成モードの時には、反転切替部材62が実線状態に切り替わり、表面の画像定着を終え定着排紙ローラ61により搬送された用紙Pは、反転切替部材62の下方を通り、反転搬送路60に沿って下降し、スイッチバック経路60aに一旦搬入されたのち反転ローラ63の逆転により搬出されて表面と裏面との反転が行われ、裏面用給紙路60bを通って前記の搬送ローラ43によって給紙路40に沿って給送されて、レジストローラ44によって一時停止を行ったのち再給紙される。感光体21上に形成された裏面画像のトナー画像は転写装置24によって再給紙された用紙Pの裏面に転写される。前記感光体21から分離した用紙Pは担持している裏面のトナー画像が定着手段50により定着されて、破線状態に戻った反転切替部材62の上を通過して排紙ローラ64により排紙皿68に排紙・集積される。
【0040】
排紙ローラ64の入口に配設された用紙センサ414(D)は画像形成装置から排紙される用紙の枚数を検知する。
【0041】
そして、各所に浮遊している紙粉またはトナーは清掃装置Fにより吸引して清掃される。
【0042】
以下、清掃装置Fについて説明する。
【0043】
清掃装置Fは、複数の清掃対象である例えば、給紙部分413(A)、413(B)、413(C)、及びレジストローラ44とクリーニング装置26の下部周辺に付着或いは浮遊している紙粉またはトナーを清掃する。
【0044】
また、任意の部分(清掃対象)に付着或いは浮遊している紙粉またはトナーの清掃も可能としている。
【0045】
給紙部分413(D)の周辺に付着或いは浮遊している紙粉またはトナーを清掃するとなお良い。
【0046】
清掃装置Fは、上記複数の清掃対象のうち清掃する清掃対象を選択的に切り替える1つの清掃対象切替手段31と、給紙部分413(A)、413(B)、413(C)、とレジストローラ40の下部、及びクリーニング装置26の下部から吸引した紙粉またはトナーを清掃対象切替手段31に搬送する複数の搬送部材32と、紙粉及びトナーを吸引する1つの吸引手段33と、吸引した紙粉及びトナーを集塵部材35に搬送する搬送部材34と、吸引手段31から排出された紙粉又はトナーを収納する集塵部材35とを有している。
【0047】
複数の搬送手段32のうち搬送部材32(A)の他端が給紙部分413(A)に開口し、給紙部分413(A)に付着或いは浮遊している紙粉を吸引し、吸引された紙粉を清掃対象切替手段31に搬送する。
【0048】
搬送部材32(B)の他端が給紙部分413(B)に開口し、給紙部分413(B)に付着或いは浮遊している紙粉を吸引し、吸引された紙粉を清掃対象切替手段31に搬送する。
【0049】
搬送部材32(C)の他端が給紙部分413(C)に開口し、給紙部分413(C)に付着或いは浮遊している紙粉を吸引し、吸引された紙粉を清掃対象切替手段31に搬送する。
【0050】
搬送部材32(D)の他端がレジストローラ40の下部に開口し、レジストローラ40の下部で吸引された紙粉を清掃対象切替手段31に搬送する。
【0051】
搬送部材32(E)の他端がクリーニング装置26の下部に開口し、クリーニング装置26の下部で吸引されたトナーを清掃対象切替手段31に搬送する。
【0052】
搬送部材32(F)の他端は紙粉またはトナーを吸引するノズル形状をなしておりオペレータにより任意の部分(清掃対象)に移動され、任意の部分(清掃対象)に付着或いは浮遊している紙粉またはトナーを清掃対象切替手段31に搬送する。
【0053】
搬送部材34は清掃対象切替手段31と吸引手段33の間、及び吸引手段33と集塵部材35の間に位置して、トナー及び紙粉を集塵部材35に搬送する。
【0054】
複数の搬送部材32及び搬送部材34は直径が15〜8mm程度の柔軟性がある管で、紙粉またはトナーの帯電及び帯電した紙粉またはトナーの付着を防止するため、導電性材料を混合させた柔軟性がある合成樹脂又はゴムにより製作する。また、搬送部材32(F)以外は同様な理由により金属で製作しても良い。
【0055】
清掃対象切替手段31は後に詳しく説明するが複数の清掃対象のうち清掃する清掃対象を選択的に切り替える開閉弁と、制御手段Sにより制御され開閉弁を開閉する開閉部材等とを有している。
【0056】
吸引手段33は、空気の流量が0.5〜5L(リットル)/分程度で、紙粉及びトナーを空気と共に吸引可能なものであれば良く、例えば吸引ポンプ、ブロワ、シロッコファン等が挙げられ、紙粉またはトナーの吸引時にONとなるように制御手段Sにより制御されている。
【0057】
なお、0.5L/分以下では紙粉及びトナーを空気と共に充分吸引できず、5L/分以上では吸引手段33が大型となってしまい小型とする目的が達成困難となる。
【0058】
集塵部材35はフィルタ351と集塵部材本体352と排気筒353とを有し、紙粉またはトナーはフィルタ351により遮断されて集塵部材本体352の中に落下集積され、フィルタ351を通過した空気は排気筒353から排気される。
【0059】
図2は吸引手段の1例である吸引ポンプの概念図である。
【0060】
図2(a)を参照して吸引手段の1例である吸引ポンプについて説明する。
【0061】
吸引ポンプ33は、搬送部材34が接続されトナー又は紙粉を含んだ空気を吸引する吸引口335と吸気弁336及び、排気する排出口337と排気弁338及び、ポンプ本体339及び、ポンプ本体339を両矢印方向に押し引きするポンプ駆動部材340及び、吸引ポンプの支持体341を有している。
【0062】
ポンプ本体339はお椀型をした弾性体で構成され、通常は実線で示した形態を維持し、ポンプ駆動部材340の通電ONにより引かれて破線で示した形態となり、この時吸引口335からトナー又は紙粉を含んだ空気を吸引する。
【0063】
通電OFFによりポンプ本体339は実線で示した形態に戻り、この時排出口337からトナー又は紙粉を含んだ空気を排出する。
【0064】
図2(b)を参照して他のポンプ駆動部材について説明する。
【0065】
ポンプ本体339は偏心カム343の回転により押し引きされ、偏心カム343は偏心カム駆動モータ342の軸に直結され回転されている。実線は押した時、破線は引いた時を示している。なお偏心カム駆動モータ342は減速ギヤにより2回/秒〜数10回/秒、回転するようになっている。
【0066】
制御手段Sは必要に応じて(複数の吸引口をそれぞれ開閉する、後述する複数の開閉弁の開時)ポンプ駆動部材340の通電を行い、任意の吸引口311から紙粉またはトナーの吸引を可能としている。
【0067】
図3は清掃対象切替手段31の第1の形態の概念図である。
【0068】
図3(a)を参照して第1の形態について説明する。
【0069】
清掃対象切替手段31は、複数の吸引口311と1つの排出口312とを有する吸引容器313を有している。
【0070】
吸引容器313は、複数の清掃対象に対応した紙粉またはトナーを吸引する複数の吸引口311をそれぞれ開閉する開閉部材(複数の開閉弁314)と、開閉弁314を開閉させる複数の弁駆動部材316と、バネ等の弾性部材317の矢印方向の付勢により開閉弁314を閉じさせる複数の開閉軸318と、紙粉またはトナーを排出する1つの排出口312と、を有している。
【0071】
ここで、弁駆動部材316は直進型のソレノイド等で構成され、通電により弾性部材317の矢印方向の付勢に逆らって開閉軸318を引き戻し、開閉弁314を開いて紙粉またはトナーの吸引を可能とする。
【0072】
制御手段Sは必要に応じて複数の開閉弁314のうち清掃する清掃対象に対応した任意の弁駆動部材316の通電を行い、任意の吸引口311から紙粉またはトナーの吸引を可能としている。
【0073】
ここで、弁駆動部材316(A)で開閉される吸引口311には搬送部材32(A)が接続され、複数の清掃対象の1つである給紙部分413(A)から紙粉を吸引可能としている。
【0074】
弁駆動部材316(B)で開閉される吸引口311には搬送部材32(B)が接続され、複数の清掃対象の1つである給紙部分413(B)から紙粉を吸引可能としている。
【0075】
弁駆動部材316(C)で開閉される吸引口311には搬送部材32(C)が接続され、複数の清掃対象の1つである給紙部分413(C)から紙粉を吸引可能としている。
【0076】
弁駆動部材316(D)で開閉される吸引口311には搬送部材32(D)が接続され、複数の清掃対象の1つであるレジストローラ44の下部から紙粉を吸引可能としている。
【0077】
弁駆動部材316(E)で開閉される吸引口311には搬送部材32(E)が接続され、複数の清掃対象の1つであるクリーニング装置26の下部からトナーを吸引可能としている。
【0078】
弁駆動部材316(F)で開閉される吸引口311には搬送部材32(F)が接続され、複数の清掃対象の1つである任意の場所から紙粉又はトナーを吸引可能としている。
【0079】
図は上から2番目の弁駆動部材316(B)に通電して開閉軸318を引き戻し開閉弁314を開いて搬送部材32(B)を介して給紙部分413(B)から紙粉を吸引可能としている場合を示し、他は弁駆動部材316を非通電として弾性部材317の矢印方向の付勢により開閉弁314を閉じさせ紙粉またはトナーの吸引を不能としている場合を示している。
【0080】
なお、開閉弁は図2(b)に示すように、スライドガイド319に沿って両矢印方向に直進シャッタ320をスライドする形態でも良い。
【0081】
また、開閉弁は図2(c)に示すように、支軸321を中心に回動シャッタ322を両矢印方向に回動する形態でも良い。実線位置が紙粉またはトナーの吸引を可能とし、破線位置が紙粉又はトナーの吸引を不能としている。この場合は開閉部材を支軸320を中心に回動するロータリソレノイドとしても良く、直進型の弁駆動部材316の直進運動をリンク等で回転運動に変えても良い。
【0082】
図4は清掃対象切替手段31の第2の形態の概念図である。
【0083】
図4を参照して第2の形態について説明する。
【0084】
第2の形態の清掃対象切替手段36は、紙粉またはトナーを吸引する1つの吸引手段33と、一方が1つで他方が複数に分岐した紙粉またはトナーを搬送する第1の搬送部材331と、紙粉またはトナーの吸引をON/OFFする複数の吸引ON/OFF部材である複数のバルブ333と、紙粉またはトナーを清掃対象から搬送する複数の第2の搬送部材32とを有している。
【0085】
1つの吸引手段33に第1の搬送部材331の一方が接続され、第1の搬送部材331の分岐した他方のそれぞれに複数のバルブ333が接続され、複数のバルブ333に第2の搬送部材32を介してそれぞれ清掃対象が接続されている。
【0086】
制御手段Sは必要により複数のバルブ333のうち清掃する任意のバルブ333へ所定時間通電を行い、複数の吸引部材32のうち任意の吸引部材(例えば32(A))を介して任意の清掃対象(例えば給紙部分413(A))から紙粉またはトナー(例えば紙粉)の吸引を可能としている。
【0087】
なお、第2の形態の制御はバルブ333を第1の形態の弁駆動部材316に置き換えたものと同様なので説明を省略する。
【0088】
図5は清掃対象切替手段31の第3の形態の概念図である。
【0089】
図5(a)は側面から見た断面図で、図5(b)は図5(a)の矢印AA’から見た図である。
【0090】
第3の形態の清掃対象切替手段は、紙粉またはトナーを吸引する1つの吸引手段33と、複数の清掃対象に対応した紙粉またはトナーを吸引する複数の吸引口311と、紙粉またはトナーを排出する1つの排出口312と、を有する吸引容器313’とを有している。
【0091】
そして、吸引容器313’には、複数の吸引口311を開閉する開閉部材(1枚の開閉円盤314’)が回動可能に配設され、開閉円盤314’は駆動部材316により回動される。
【0092】
ここで、駆動部材316はモータ等で構成され、制御手段Sにより開閉円盤314’の穴3141と清掃対象に対応する搬送部材32が接続された吸引口311と一致するように回転駆動される。
【0093】
なお、図5は吸引口311が4つしか示されていないが、図3と同様6つ設けることも可能である。
【0094】
図6は紙粉及びトナーの清掃に係るブロック図である。
【0095】
制御手段Sは、CPU(セントラルプロセッシングユニット)80と、バッテリーバックアップされたRAM81と、ROM82と、各種入力と出力をCPU80の制御の元にコントロールするI/Oコントローラ83と、これらを相互に接続するバス84と、プリント枚数カウント部85と、各給紙トレイ給紙枚数カウント部86と、を有している。
【0096】
ROM82は予め画像形成装置全体を制御するプログラムが記憶されており、CPU80により該プログラムがRAM81に読み出され、後述する制御が行われる。
【0097】
操作パネルEは制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介して、紙粉及びトナーの清掃に係るどの部分を清掃するか指示を行う清掃対象指示入力画面(後述)と起動に係る画面等を表示し、手動清掃指示情報である清掃対象指示入力画面中の清掃対象を選択する清掃対象選択キー101の操作(ON/OFF)情報と起動指示情報等を検知して制御手段Sに入力する。制御手段Sは手動清掃指示情報に基づいて他で詳しく説明する弁駆動部材316(開閉部材)のON/OFFと吸引手段33のON/OFF制御を行う。
【0098】
清掃対象の1つである記録材を収納する複数の給紙トレイの、各給紙トレイ毎に給紙枚数をカウントする用紙センサのうち、用紙センサ414(A)は、給紙ユニット41(A)から給紙される用紙を検知し、I/Oコントローラ83を介して検知情報が制御手段Sに入力される。
【0099】
用紙センサ414(B)は、給紙ユニット41(B)から給紙される用紙を検知し、I/Oコントローラ83を介して検知情報が制御手段Sに入力される。
【0100】
用紙センサ414(C)は、給紙ユニット41(C)から給紙される用紙を検知し、I/Oコントローラ83を介して検知情報が制御手段Sに入力される。
【0101】
集積部に向けて排出される用紙を検出する排出用紙検出手段である用紙センサ414(D)は、排紙ローラ64で画像形成装置の外に排出される用紙を検知し、I/Oコントローラ83を介して検知情報が制御手段Sに入力される。
【0102】
プリント枚数カウント部85は、用紙センサ414(D)の検知情報をカウントする。そして制御手段Sは用紙の排出枚数から排紙ローラ64を通過する用紙の累積カウント数(即ち即ちレジストローラ周辺の紙粉概略発生量、又クリーニング装置周辺のトナー漏れ量)を算出し、RAM81に記憶させる。
【0103】
各給紙トレイ給紙枚数カウント部86は、用紙センサ414(A)、用紙センサ414(B)、用紙センサ414(C)のそれぞれの検知情報をカウントする。そして制御手段Sは各給紙トレイの用紙の給紙数を知るために各給紙トレイ給紙枚数カウント部86に各給紙トレイの給紙枚数をカウントさせ、各カウント値から各給紙トレイ毎の給紙数の累積カウント数(即ち紙粉の概略発生量)を算出し、RAM81に記憶させる。
【0104】
給紙ユニット41(A)に係る弁駆動部材316(A)は、制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介してON/OFFされており、給紙ユニット41(A)の給紙数の累積カウント数が予め設定された所定値(例えば5000毎)以上となると予め設定された所定時間(例えば30秒)ONとされる。
【0105】
給紙ユニット41(B)に係る弁駆動部材316(B)は、制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介してON/OFFされており、給紙ユニット41(B)の給紙数の累積カウント数が予め設定された所定値(例えば5000毎)以上となると、所定値以上となった給紙カウンタに対応する給紙トレイの前記開閉部材を予め設定された所定時間(例えば30秒)ONとされる。
【0106】
給紙ユニット41(C)に係る弁駆動部材316(C)は、制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介してON/OFFされており、給紙ユニット41(C)の給紙数の累積カウント数が予め設定された所定値(例えば5000毎)以上となると予め設定された所定時間(例えば30秒)ONとされる。
【0107】
レジストローラ44に係る弁駆動部材316(D)は、制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介してON/OFFされており、プリント枚数カウント部85で算出された排紙ローラ64を通過する用紙の累積カウント数が予め設定された所定値(例えば5000毎)以上となると予め設定された所定時間(例えば30秒)ONとされる。
【0108】
なお、制御手段Sはレジストローラ44のレジスト動作即ち一時停止を制御しているのでレジスト動作回数をカウントしてその累積カウント数で弁駆動部材316(D)を0Nしても良い。
【0109】
クリーニング装置26に係る弁駆動部材316(E)は、制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介してON/OFFされており、プリント枚数カウント部85で算出された排紙ローラ64を通過する用紙の累積カウント数が予め設定された所定値(例えば5000毎)以上となると予め設定された所定時間(例えば30秒)ONとされる。
【0110】
なお、所定値は紙粉又はトナーの浮遊・付着状況に応じて予め設定するもので、1000毎でも、10000毎でも、20000毎でも、それ以下毎でも、以上毎でも良く、各清掃対象に応じて変えても良い。
【0111】
ここで、所定値が例えば5000毎とは累積カウント数が5000、10000、15000、・・・等5000の倍数に到達毎を指す。
【0112】
また、所定時間は紙粉又はトナーの浮遊・付着状況に応じて予め設定するもので、10秒でも、1分でも、3分でも、それ以下毎でも、以上毎でも良く、各清掃対象に応じて変えても良い。
【0113】
これにより、給紙ローラ412(A)、給紙ローラ412(B)、給紙ローラ412(C)、及びレジストローラ44周辺の給紙枚数に基づいた紙粉の清掃が自動的に可能となりメンテナンス性を向上することが可能となる。
【0114】
弁駆動部材316(F)は、制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介してON/OFFされており、後述する清掃対象指示入力画面の任意部清掃キーのON情報でONとされ、OFF情報でOFFとされる。なお、一端ONとなった後予め設定された所定時間(例えば30秒)後自動的にOFFさせても良い。
【0115】
これにより、任意の場所のトナー又は紙粉の清掃が可能となり、上述した自動的な清掃で残留したトナー又は紙粉の清掃が手動で可能となる。
【0116】
吸引手段33は、制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介してON/OFFされており、弁駆動部材316(A)、弁駆動部材316(B)、弁駆動部材316(C)、弁駆動部材316(D)、弁駆動部材316(E)、弁駆動部材316(F)がONとなっている間ONとする。
【0117】
給紙ローラ412(A)を駆動する駆動モータ4121、給紙ローラ412(B)を駆動する駆動モータ4122、給紙ローラ412(C)を駆動する駆動モータ4123、レジストローラ44を駆動する駆動モータ4124は、それぞれ制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介して回転がON/OFFされている。
【0118】
制御手段Sは、後述する清掃対象指示入力画面の、給紙ローラ412(A)ON/OFFキー、給紙ローラ412(B)ON/OFFキー、給紙ローラ412(C)ON/OFFキー、レジストローラ44ON/OFFキー、のON/OFF情報で対応するモータを回転/停止させる。
【0119】
これにより、トナー又は紙粉の清掃が所定のローラを回転しながら可能となり、トナー又は紙粉の手動清掃が更に効率的に可能となる。
【0120】
図7は、どの部分を清掃するか指示を行う清掃対象指示入力画面の1例の図である。
【0121】
操作パネルEは制御手段Sの制御の元、I/Oコントローラ83を介して、紙粉及びトナーの清掃に係るどの部分を清掃するか指示を行う、前述した清掃対象指示入力画面100を表示する。
【0122】
清掃対象指示入力画面100には、給紙部分413(A)を清掃する給紙ユニット(A)清掃ON/OFFキー101、給紙部分413(B)を清掃する給紙ユニット(B)清掃ON/OFFキー102、給紙部分413(C)を清掃する給紙ユニット(C)清掃ON/OFFキー103、レジストローラ44を清掃するレジストローラ清掃ON/OFFキー104、及びクリーニング装置26を清掃するクリーニング装置清掃ON/OFFキー105、任意の部分を清掃する任意部清掃キー106、が表示され、各キーの操作情報がI/Oコントローラ83を介して制御手段Sに入力される。
【0123】
また、清掃対象指示入力画面100には、給紙ローラ412(A)の回転をON/OFFする給紙ローラ(A)回転ON/OFFキー107、給紙ローラ412(B)の回転をON/OFFする給紙ローラ(B)回転ON/OFFキー108、給紙ローラ412(C)の回転をON/OFFする給紙ローラ(C)回転ON/OFFキー109、及びレジストローラ44の回転ON/OFFするレジストローラ回転ON/OFFキー110が表示され、各キーの操作情報がI/Oコントローラ83を介して制御手段Sに入力される。
【0124】
図8は画像形成装置における紙粉及びトナーの清掃に係る制御の概念を示すフローチャートである。
【0125】
図9は図8の、図10は図9の、図11は図10の、図12は図11の、図13は図12のそれぞれ続きのフローを示す図である。
【0126】
以下、通常のモードにおいて自動的に紙粉又はトナーの清掃を行う方法について図8及び図9を参照して説明する。
【0127】
1、モード選択の監視:制御手段Sは操作パネルEで選択されるモードを監視し、通常モードが選択されている場合(yes)はステップS102に歩進し、されていないと(no)図10のステップS150にジャンプする(ステップS101)。
【0128】
2、用紙センサ414(A)の監視:制御手段Sは用紙センサ414(A)を監視し、用紙を検知すると(yes)次ステップに歩進し、用紙を検知しないと(no)ステップS108にジャンプする(ステップS102)。
【0129】
3、累積給紙枚数の算出:制御手段SはステップS102で用紙を検知すると各給紙トレイ給紙枚数カウント部86で用紙の検知回数をカウントさせて、給紙ユニット41(A)から給紙される用紙の累積給紙枚数を算出する(ステップS103)。
【0130】
4、累積給紙枚数の設定値との比較:制御手段Sは算出した累積給紙枚数値と予め設定された設定値とを比較して累積給紙枚数値が設定値以上になった場合(yes)は次ステップに歩進し、設定値未満の場合(no)はステップS102にジャンプして、以上となるまでカウントを続ける(ステップS104)。
【0131】
5、吸引の開始:制御手段Sは弁駆動部材316(A)と吸引部材33をONにして給紙部分413(A)からの紙粉の吸引を開始する(ステップS105)。
【0132】
6、吸引継続:制御手段Sは弁駆動部材316(A)と吸引部材33とのONによりタイマの計時を開始し所定時間経過するまで(no)吸引を継続し、経過すると(yes)次ステップに歩進する。(ステップS106)。
【0133】
7、吸引の終了:制御手段Sは弁駆動部材316(A)と吸引部材33をOFFにして給紙部分413(A)からの紙粉の吸引を終了する(ステップS107)。
【0134】
8、ステップS108〜ステップS113は清掃対象が給紙部分413(B)〈弁駆動部材316(B)と吸引部材33〉となるのみでステップS102〜ステップS107と同様なため説明を省略する。
【0135】
9、ステップS114〜ステップS119は清掃対象が給紙部分413(C)〈弁駆動部材316(C)と吸引部材33〉となるのみでステップS102〜ステップS107と同様なため説明を省略する。
【0136】
図9において、
10、ステップS120〜ステップS125は清掃対象がレジストローラ44〈弁駆動部材316(D)と吸引部材33〉となるのみでステップS102〜ステップS107と同様なため説明を省略する。
【0137】
11、ステップS126〜ステップS131は清掃対象がクリーニング装置26〈弁駆動部材316(E)と吸引部材33〉となるのみでステップS102〜ステップS107と同様なため説明を省略する。
【0138】
以下、図10〜12を参照して、清掃モードにおいて手動で紙粉又はトナーの清掃を行う方法について説明する。
【0139】
1、モード選択の監視:制御手段Sは操作パネルEで選択されるモードを監視し、清掃モードが選択されている場合(yes)はステップS151に歩進し、されていないと(no)エンドにジャンプする(ステップS150)。
【0140】
2、清掃対象指示入力画面の表示:制御手段Sは操作パネルEに図7に示す清掃対象指示入力画面を表示させる(ステップS151)。
【0141】
3、給紙ユニット(A)清掃ON/OFFキーの監視:制御手段Sは表示させた清掃対象指示入力画面の給紙ユニット(A)清掃ON/OFFキー101を監視し、ONされるとON情報を制御手段Sに入力させ次ステップに歩進し、ONしないと他の清掃対象のフロー(例えばステップS156)にジャンプする(ステップS152)。
【0142】
4、吸引の開始:制御手段Sは弁駆動部材316(A)と吸引部材33をONにして給紙部分413(A)からの紙粉の吸引を開始する(ステップS153)。
【0143】
6、給紙ユニット(A)清掃ON/OFFキーの監視:制御手段Sは清掃対象指示入力画面の給紙ユニット(A)清掃ON/OFFキー101を監視し、OFFされるとOFF情報を制御手段Sに入力させ次ステップに歩進する(ステップS154)。
【0144】
7、吸引の終了:制御手段Sは弁駆動部材316(A)と吸引部材33をOFFにして給紙部分413(A)からの紙粉の吸引を終了し、エンドにジャンプする(ステップS155)。
【0145】
8、ステップS156〜ステップS159は清掃対象が給紙部分413(B)〈316(B)と吸引手段33〉となるのみでステップS152〜ステップS155と同様なため説明を省略する。
【0146】
9、ステップS160〜ステップS163は清掃対象が給紙部分413(C)〈316(C)と吸引手段33〉となるのみでステップS152〜ステップS155と同様なため説明を省略する。
【0147】
図11において、
10、ステップS164〜ステップS167は清掃対象がクリーニング装置26〈316(E)〉となるのみでステップS152〜ステップS155と同様なため説明を省略する。
【0148】
11、ステップS168〜ステップS171は清掃対象がレジストローラ44〈316(D)〉となるのみでステップS152〜ステップS155と同様なため説明を省略する。
【0149】
12、ステップS172〜ステップS175は清掃対象が任意の部分を清掃するノズル〈316(F)〉となるのみでステップS152〜ステップS157と同様なため説明を省略する。
【0150】
図12において、
13、給紙ローラ(A)回転ON/OFFキーの監視:制御手段Sは表示させた給紙ローラ(A)回転ON/OFFキー107を監視する。ONされると(yes)ON情報を制御手段Sに入力させ次ステップに歩進する。ONしない(no)と他の清掃対象のフロー(例えばステップS205)にジャンプする(ステップS201)。
【0151】
14、吸引の開始:制御手段Sは給紙ローラAを駆動する駆動モータ4121をONにして給紙ローラAの回転を開始する(ステップS202)。
【0152】
15、給紙ローラ(A)回転ON/OFFキーの監視:制御手段Sは清掃対象指示入力画面の給紙ローラ(A)回転ON/OFFキー107を監視し、OFFされるとOFF情報を制御手段Sに入力させ次ステップに歩進する(ステップS203)。
【0153】
16、吸引の終了:制御手段Sは駆動モータ4121をOFFにして給紙ローラAの回転を終了させる(ステップS204)。
【0154】
17、ステップS205〜ステップS208は清掃対象が給紙ローラ412(B)を駆動する駆動モータ4122となるのみでステップS201〜ステップS204と同様なため説明を省略する。
【0155】
11、ステップS209〜ステップS212は清掃対象が給紙ローラ412(C)を駆動する駆動モータ4123となるのみでステップステップS201〜ステップS204と同様なため説明を省略する。
【0156】
図13において、
12、ステップS213〜ステップS216は清掃対象がレジストローラ44を駆動する駆動モータ4124となるのみでステップS201〜ステップS204と同様なため説明を省略する。
【0157】
なお、画像形成装置の説明においては、モノクロ画像形成にて説明したが、カラー画像を形成する場合も本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0158】
【図1】画像形成装置の構成を示す模式図である。
【図2】吸引手段の1例である吸引ポンプの概念図である。
【図3】清掃対象切替手段31の第1の形態の概念図である。
【図4】清掃対象切替手段31の第2の形態の概念図である。
【図5】清掃対象切替手段31の第3の形態の概念図である。
【図6】紙粉及びトナーの清掃に係るブロック図である。
【図7】どの部分を清掃するか指示を行う清掃対象指示入力画面の1例の図である。
【図8】画像形成装置における紙粉及びトナーの清掃に係る制御の概念を示すフローチャートである。
【図9】図8の続きのフローを示す図である。
【図10】図9の続きのフローを示す図である。
【図11】図10の続きのフローを示す図である。
【図12】図11の続きのフローを示す図である。
【図13】図12の続きのフローを示す図である。
【符号の説明】
【0159】
26 クリーニング装置
31 清掃対象切替手段(第1の形態)
32 搬送部材
33 吸引手段
34 搬送部材
36 清掃対象切替手段(第2の形態)
44 レジストローラ
85 プリント枚数カウント部
86 各給紙トレイ給紙枚数カウント部
41(A)、41(B)、41(C) 給紙ユニット
314 開閉弁
316 開閉部材316
316(A)、316(B)、316(C)、316(D)、316(E)316(F) 開閉部材
333 バルブ
335 吸引口
336 吸気弁
337 排出口
338 排気弁
339 ポンプ本体
340 ポンプ駆動部材
413(A)、413(B)、413(C)、413(D) 給紙部分
C 給紙部
E 操作パネル
F 清掃装置
S 制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙粉またはトナーの清掃が可能な画像形成装置において、
紙粉またはトナーを清掃する1つの清掃装置と、前記清掃装置を制御する制御手段とを有し、
前記清掃装置は、複数の清掃対象に対応した紙粉またはトナーを吸引する複数の吸引口と、吸引口を開閉する複数の開閉部材と、紙粉またはトナーを排出する1つの排出口と、を有する第1の清掃先切替部材と、前記排出口から紙粉またはトナーを吸引する吸引手段とを有し、
前記制御手段は、前記複数の開閉部材のうち清掃する清掃対象に対応した開閉部材を所定時間開かせ、前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記清掃対象の1つである記録材を収納する複数の給紙トレイの、各給紙トレイ毎に給紙枚数をカウントする各給紙トレイ給紙枚数カウント部を有し、
前記制御手段は、前記各給紙トレイ給紙枚数カウント部に各給紙トレイの給紙枚数をカウントさせ、カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、所定値以上となった給紙カウンタに対応する前記給紙トレイの前記開閉部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるレジストローラに対応する前記開閉部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるクリーニング手段に対応する前記開閉部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
紙粉またはトナーの清掃が可能な画像形成装置において、
紙粉またはトナーを清掃する1つの清掃装置と、前記清掃装置を制御する制御手段とを有し、
前記清掃装置は紙粉またはトナーを吸引する1つの吸引手段と、一方が1つで他方が複数に分岐した紙粉またはトナーを搬送する第1の搬送部材と、紙粉またはトナーの吸引をON/OFFする複数の吸引ON/OFF部材と、紙粉またはトナーを清掃対象から搬送する複数の第2の搬送部材とを有し、
前記1つの吸引手段に前記第1の搬送部材の一方が接続され、前記第1の搬送部材の分岐した他方のそれぞれに前記複数の吸引ON/OFF部材が接続され、前記複数の吸引ON/OFF部材に第2の搬送部材を介してそれぞれ清掃対象が接続されており、
前記制御手段は前記複数の吸引ON/OFF部材のうち清掃する清掃対象に対応した吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記清掃対象の1つである記録材を収納する複数の給紙トレイの、各給紙トレイ毎に給紙枚数をカウントする各給紙トレイ給紙枚数カウント部を有し、
前記制御手段は、前記各給紙トレイ給紙枚数カウント部に各給紙トレイの給紙枚数をカウントさせ、カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、所定値以上となった給紙カウンタに対応する前記給紙トレイに対応する前記吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるレジストローラに対応する前記吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
集積部に向けて排出される記録材を検出する排出用紙検出手段を有し、
前記制御手段は、前記排出用紙検出手段に排出される記録材を検出させ、
カウント値が予め設定した所定値以上となった場合、前記清掃対象の1つであるクリーニング手段に対応する前記吸引ON/OFF部材を所定時間開かせ前記吸引手段を所定時間作動させることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項9】
各種入力を行う操作パネルを有し、前記制御手段は該操作パネルから入力された手動清掃指示情報に基づいて前記開閉部材のON/OFFと前記吸引手段のON/OFF制御を行うことを特徴とする請求項1〜8に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記吸引手段から排出された紙粉及びトナーを収納する1つの集塵部材を有することを特徴とする請求項1〜9に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2008−111919(P2008−111919A)
【公開日】平成20年5月15日(2008.5.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−293726(P2006−293726)
【出願日】平成18年10月30日(2006.10.30)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】