説明

画像形成装置

【課題】部品点数を増加させることなく軸部の位置を保持させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】この昇華型プリンタ90(画像形成装置)は、シャーシ1にL字型軸受1fを一体的に設けるとともに、シャーシ1の一方側面にカートリッジ抜止部材25を設ける。また、シャーシ1の他方側面に、複数のローラおよびギアの軸受を一体的に含む側板27を設け、シャーシ1の一方端面に設けたカートリッジ抜止部材25が、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの一方端面と当接する第1軸抜止部25aを一体的に含み、シャーシ1の他方側面に設けた側板27が、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの他方端面と当接する第2軸抜止部27iを一体的に含むように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、種々の回転軸を備えた画像形成装置が知られている(たとえば、特許文献1〜5参照)。
【0003】
上記特許文献1には、熱転写シート(インクシート)を巻き取るための円柱状の巻取りコアと、巻取りコア保持部とを備えた熱転写シート用カセット(インクシートカートリッジ)が開示されている。この特許文献1に記載の熱転写シート用カセットでは、巻取りコアの両端部に2つの円筒部材が挿入されているとともに、巻取りコアの一方端部の円筒部材内にコイルバネが設置されている。そして、これらのコイルバネおよび2つの円筒部材により巻取りコアの位置が保持されている。
【0004】
また、上記特許文献2には、用紙に印刷するためのサーマルヘッドと、サーマルヘッドを装置本体に対して回動可能に取り付けるためのシャフト(軸部)と、シャフトの位置を保持するための固定具とを備えたサーマルプリンタ(画像形成装置)が開示されている。この特許文献2に記載のサーマルプリンタでは、シャフトがサーマルヘッドの両端部にそれぞれ設けられた軸孔に貫通するように挿入される。その際に、貫通したシャフトの一方端部が固定具に当接されるように、固定具をサーマルヘッドの一方の軸孔を塞ぐように外側から取り付ける。これによりシャフトと固定具とが当接して、サーマルヘッドにおけるシャフトの位置が保持されるように構成されている。
【0005】
また、上記特許文献3には、装置本体に記録シート(印刷用紙)を給紙させるための給紙コロを含む給紙支軸と、給紙支軸を支持するための軸受をそれぞれ含む2つの軸受設置部とを備えた画像形成装置が開示されている。この特許文献3に記載の画像形成装置では、給紙支軸を軸受設置部の軸受に設けられた穴部に挿入するとともに、2つの止め金を一方の軸受を挟むようにして給紙支軸に配置することによって、軸受設置部における給紙支軸の位置が保持されるように構成されている。
【0006】
また、上記特許文献4には、金属製のローラ軸と、ローラ軸を回動可能に支持するための摺動軸受と、摺動軸受を保持するための軸受スライドガイド爪とを備えた画像形成装置が開示されている。この特許文献4に記載の画像形成装置では、摺動軸受は、ローラ軸を挿入する穴部を含むとともに、穴部にはローラ軸の抜け止め防止のためのストッパ部を有している。この摺動軸受は、画像形成装置の装置本体に形成された軸受スライドガイド爪に挟まれることによって固定されている。
【0007】
また、上記特許文献5には、装置本体を覆うように形成されたシャーシと、シート材(用紙)を装置本体に搬送させるための搬送ローラと、穴部を有する2つのプラスチック製の軸受と、L字形状の線バネとを備えた画像形成装置が開示されている。この特許文献5に記載の画像形成装置では、搬送ローラの両側端部のそれぞれに軸受の穴部を嵌合させることにより軸受を取り付けた後に、搬送ローラに取り付けた軸受の部分をシャーシの穴部に嵌合させる。そして、一方の軸受に設けられた溝部にL字形状の線バネの中央部を係合させるとともに、L字形状の線バネの両端部をそれぞれシャーシに付勢させることによって、シャーシにおける搬送ローラの位置が保持されるように構成されている。
【0008】
【特許文献1】特開2005−219310号公報
【特許文献2】特開2004−114588号公報
【特許文献3】特開2001−271826号公報
【特許文献4】特開平06−317975号公報
【特許文献5】特開平08−225182号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記特許文献1に記載の熱転写シート用カセットでは、巻取りコアの位置を保持するためにコイルバネおよび2つの円筒部材を別途設ける必要があるので、その分、部品点数が増加するという問題点がある。
【0010】
また、上記特許文献2に記載のサーマルプリンタでは、シャフトの位置を保持するために固定具を別途設ける必要があるので、その分、部品点数が増加するという問題点がある。
【0011】
また、上記特許文献3に記載の画像形成装置では、給紙支軸の位置を保持するために2つの止め金を別途設ける必要があるので、その分、部品点数が増加するという問題点がある。
【0012】
また、上記特許文献4に記載の画像形成装置では、ローラ軸を支持するために摺動軸受を別途設ける必要があるので、その分、部品点数が増加するという問題点がある。
【0013】
また、上記特許文献5に記載の画像形成装置では、搬送ローラの位置を保持するために2つの軸受と線バネとをそれぞれ別途設ける必要があるので、その分、部品点数が増加するという問題点がある。
【0014】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、部品点数を増加させることなく軸部の位置を保持させることが可能な画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段および発明の効果】
【0015】
この発明の第1の局面による画像形成装置は、インクシートが収納されるインクシートカートリッジが着脱可能に装着され、シャーシと、シャーシに回動可能に取り付けられる印字ヘッドとを備えた画像形成装置において、シャーシには、L字形状の切欠き部により構成された第1軸受部が設けられ、第1軸受部に回動可能に保持される軸部を含み、印字ヘッドを押圧する印字ヘッド押圧部材と、シャーシの一方側面に設けられ、インクシートカートリッジと係合することによりインクシートカートリッジが抜けるのを防止するカートリッジ抜止部材と、シャーシの他方側面に設けられ、少なくとも用紙送りローラの第2軸受部を一体的に含む側板とをさらに備え、シャーシの一方側面に設けられたカートリッジ抜止部材は、印字ヘッド押圧部材の軸部の一方端面に当接する第1軸抜止部を一体的に含み、シャーシの他方側面に設けられた側板は、印字ヘッド押圧部材の軸部の他方端面に当接する第2軸抜止部を一体的に含み、第2軸抜止部は、軸部の軸線と交差する第1方向に弾性変形可能であるとともに、シャーシの第1軸受部への取り付け時に、軸部の他方端部近傍の周面により第1方向に押圧される軸押圧部を含み、側板の第2軸抜止部は、軸押圧部の軸部側の側面から軸部の外側方向に所定の長さ分隔てた位置に軸押圧部と連続するように設けられ、軸部の他方端面と当接する当接部をさらに含み、第2軸抜止部の当接部の、軸部の軸線と交差する第1方向の厚みは、第2軸抜止部の対応する厚みよりも大きくなるように構成されている。
【0016】
この第1の局面による画像形成装置では、上記のように、シャーシに第1軸受部を一体的に設けるとともに、シャーシの一方側面に第1軸抜止部を一体的に含むカートリッジ抜止部材を設け、かつ、シャーシの他方側面に第2軸抜止部を一体的に含む側板を設けるように構成することによって、印字ヘッド押圧部材の軸部を保持するための第1および第2軸抜止部は、それぞれカートリッジ抜止部材および側板に一体的に含まれるとともに、第1軸受部をシャーシに一体的に設けられるので、印字ヘッド押圧部材の軸部をシャーシに保持するための部材を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加を抑制することができる。また、印字ヘッド押圧部材の軸部の両端面が、カートリッジ抜止部材の第1軸抜止部および側板の第2軸抜止部にそれぞれ当接されるとともに、シャーシの第1軸受部に支持されるので、新たに部材を別途設けることなく印字ヘッド押圧部材の軸部を保持することができる。
【0017】
また、第1の局面による画像形成装置では、第2軸抜止部を、軸部の軸線と交差する第1方向に弾性変形可能であるとともに、シャーシの第1軸受部への取り付け時に、軸部の他方端部近傍の周面により第1方向に押圧される軸押圧部を含むように構成することによって、軸部の他方端部近傍の周面によって弾性変形可能な第2軸抜止部の軸押圧部を押圧することにより、軸部をシャーシの第1軸受部に容易に取り付けることができる。また、第2軸抜止部に、軸押圧部の軸部側の側面から軸部の外側方向に所定の長さ分隔てた位置に軸押圧部と連続するように、軸部の他方端面と当接する当接部を設けることによって、軸部の他方端面を当接部に当接させることができるので、軸部が装置本体から抜け落ちることを抑制することができる。したがって、確実に軸部の位置を保持することができる。また、当接部の、軸部の軸線と交差する第1方向の厚みを、第2軸抜止部の対応する厚みよりも大きくなるように構成することによって、当接部と印字ヘッド押圧部の軸部の他方端面との当接面積を大きくすることができるので、軸部が抜けるのを確実に抑制することができる。
【0018】
この発明の第2の局面による画像形成装置は、インクシートが収納されるインクシートカートリッジが着脱可能に装着され、第1軸受部が一体的に設けられたシャーシと、シャーシに回動可能に取り付けられる印字ヘッドと、第1軸受部に回動可能に保持される軸部を含み、印字ヘッドを押圧する印字ヘッド押圧部材と、シャーシの一方側面に設けられ、インクシートカートリッジと係合することによりインクシートカートリッジが抜けるのを防止するカートリッジ抜止部材と、シャーシの他方側面に設けられ、少なくとも用紙送りローラの第2軸受部を一体的に含む側板とを備え、シャーシの一方端面に設けられたカートリッジ抜止部材は、印字ヘッド押圧部材の軸部の一方端面に当接する第1軸抜止部を一体的に含み、シャーシの他方側面に設けられた側板は、印字ヘッド押圧部材の軸部の他方端面に当接する第2軸抜止部を一体的に含む。
【0019】
この第2の局面による画像形成装置では、上記のように、シャーシに第1軸受部を一体的に設けるとともに、シャーシの一方側面に第1軸抜止部を一体的に含むカートリッジ抜止部材を設け、かつ、シャーシの他方側面に第2軸抜止部を一体的に含む側板を設けるように構成することによって、印字ヘッド押圧部材の軸部を保持するための第1および第2軸抜止部は、それぞれカートリッジ抜止部材および側板に一体的に含まれるとともに、第1軸受部をシャーシに一体的に設けられるので、印字ヘッド押圧部材の軸部をシャーシに保持するための部材を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加を抑制することができる。また、印字ヘッド押圧部材の軸部の両端面が、カートリッジ抜止部材の第1軸抜止部および側板の第2軸抜止部にそれぞれ当接されるとともに、シャーシの第1軸受部に支持されるので、新たに部材を別途設けることなく印字ヘッド押圧部材の軸部を保持することができる。
【0020】
上記第2の局面における画像形成装置において、好ましくは、第2軸抜止部は、軸部の軸線と交差する第1方向に弾性変形可能であるとともに、シャーシの第1軸受部への取り付け時に、軸部の他方端部近傍の周面により第1方向に押圧される軸押圧部を含む。このように構成すれば、軸部の他方端部近傍の周面によって、弾性変形可能な第2軸抜止部の軸押圧部を押圧することにより、軸部をシャーシの第1軸受部に容易に取り付けることができる。
【0021】
上記第2の局面における画像形成装置において、好ましくは、第2軸抜止部に、軸押圧部の軸部側の側面から軸部の外側方向に所定の長さ分隔てた位置に軸押圧部と連続するように、軸部の他方端面と当接する当接部を設ける。このように構成すれば、軸部の他方端面を当接部に当接させることができるので、軸部が装置本体から抜け落ちることを抑制することができる。したがって、確実に軸部の位置を保持することができる。
【0022】
上記第2の局面における画像形成装置において、好ましくは、当接部の、軸部の軸線と交差する第1方向の厚みを、第2軸抜止部の対応する厚みよりも大きくする。このように構成すれば、当接部と印字ヘッド押圧部の軸部の他方端面との当接面積を大きくすることができるので、軸部が抜けるのを確実に抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
【0024】
図1は、本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示す斜視図である。図2は、図1で示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの分解斜視図である。図3〜図22は、図1で示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの構造を説明するための図である。まず、図1〜図22を参照して、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ90の構造について説明する。なお、本実施形態では、画像形成装置の一例である昇華型プリンタに本発明を適用した場合について説明する。
【0025】
本発明の一実施形態による昇華型プリンタ90は、図1に示すように、金属製(板金製)のシャーシ1と、印字を行うための印字ヘッド2と、印字ヘッド2に対向するように配置されたプラテンローラ3(図5参照)と、金属製の送りローラ4(図5参照)と、所定の押圧力で送りローラ4を押圧する金属製の押さえローラ5(図5参照)と、軸部6aを含む印字ヘッド2を押圧する印字ヘッド押圧部材6と、小径ギア7aおよび大径ギア7bにより構成されている樹脂製の駆動ギア(図4参照)と、送りローラギア8(図2および図6参照)と、樹脂製の下部用紙ガイド9aと、樹脂製の上部用紙ガイド9b(図5参照)と、ゴム製の給紙ローラ10と、給紙ローラギア11(図2および図6参照)と、ゴム製の排紙ローラ12と、排紙ローラギア13(図2および図6参照)と、巻取リール14(図2参照)とを備えている。
【0026】
また、昇華型プリンタ90は、板金製のモータブラケット15(図2参照)と、用紙60を搬送するためのステッピングモータ16(図2参照)と、印字ヘッド2を回動させる際の駆動源となるステッピングモータ17(図2参照)と、揺動可能な揺動ギア18(図2および図6参照)と、複数の中間ギア19〜22(図2および図6参照)と、インクシート51が収納されたインクシートカートリッジ50を支持するカートリッジ支持部23と、天板24と、シャーシ1を内部に収納する筐体80(図3参照)とを備えている。また、本実施形態による昇華型プリンタ90には、インクシートカートリッジ50と、昇華型プリンタ90に供給する用紙60を収納するための給紙カセットケース70とが着脱可能に装着されている。
【0027】
また、図1に示すように、シャーシ1は、互いに対向するように配置された一方側面1aと、他方側面1bと、底面1cとを有している。また、シャーシ1の一方側面1aには、インクシートカートリッジ50を挿入するためのカートリッジ挿入孔1dが設けられているとともに、印字ヘッド押圧部6の軸部6aの一方端部を支持する支持孔1e(図2参照)が設けられている。
【0028】
ここで、本実施形態では、図2に示すように、シャーシ1の他方端部1bには、印字ヘッド6の軸部6aの他方端部(図2の矢印Z方向側)を支持するために、L字形状に切り欠いて形成されたL字型軸受1fが一体的に設けられている。なお、L字型軸受1fは、本発明の「第1軸受部」の一例である。
【0029】
また、本実施形態では、図1に示すように、シャーシ1の一方側面1aには、インクシートカートリッジ50と係合することによりインクシートカートリッジ50が抜けるのを防止するカートリッジ抜止部材25(図1および図3参照)が一体的に設けられた樹脂製の側板26が取り付けられている。また、図2に示すように、側板26には、プラテンローラ軸受26aおよび送りローラ軸受26b(図8および図9参照)がシャーシ1の内側に突出するようにそれぞれ一体的に形成されており、シャーシ1に設けられた穴部(図示せず)を介してプラテンローラ3の一方端部および送りローラ4の一方端部(図2の矢印Y方向側)をそれぞれ支持している。また、シャーシ1の他方側面1bには、プラテンローラ3の他方端部(図2の矢印Z方向側)を支持するプラテンローラ軸受27aと、送りローラ4を支持する送りローラ軸受27bと、給紙ローラギア11を支持する給紙ローラギア軸受27cと、排紙ローラギア13を支持する排紙ローラギア軸受27dと、中間ギア19〜22を支持する中間ギア軸受27e〜27hとを一体的に含む樹脂製の側板27が取り付けられている。
【0030】
また、本実施形態では、図7〜図9に示すように、シャーシ1の一方側面1aに取り付けられる側板26に一体的に設けられているカートリッジ抜止部材25は、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの一方端面に当接する第1軸抜止部25aを一体的に含んでいる。
【0031】
また、本実施形態では、図2および図10に示すように、プラテンローラ3の他方端部を支持するプラテンローラ軸受27aなどが一体的に設けられた側板27は、第2軸抜止部27iを一体的に含んでいる。
【0032】
また、本実施形態では、図10および図11に示すように、側板27の第2軸抜止部27iは、軸押圧部27jと当接部27kとを含んでいる。第2軸抜止部27iの軸押圧部27jは、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aと直交する方向(図10の矢印X1方向)に弾性変形可能であるとともに、シャーシ1のL字型軸受1fへの取り付け時に、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの他方端部(図2の矢印Z方向)近傍の周面により矢印X1方向に押圧されるように構成されている。また、図11に示すように、第2軸抜止部27iの当接部kは、軸押圧部27jの印字ヘッド押圧部材6の軸部6a側から軸部6の外側方向に所定の長さ(図11の長さL)分隔てた位置に軸押圧部27jと連続するように設けられ、軸部の他方端面と当接するように構成されている。
【0033】
また、本実施形態では、図12に示すように、第2軸抜止部27iの当接部27kの印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの軸線と交差する方向(矢印X1方向)の厚みt1は、第2軸抜止部27iの対応する厚みt2よりも大きくなるように構成されている。また、第2軸抜止部27iは、図11に示すように、矢印Z方向には弾性変形しにくいように、矢印Z方向の幅Wを矢印X方向の厚み(図12のt1およびt2)よりも大きくなるように構成されている。
【0034】
また、図13および図14に示すように、シャーシ1に取り付けられる印字ヘッド押圧部材6は、金属製の軸部6aと、金属製の回動部6bと、樹脂製の押圧部6cとによって構成されている。ここで、金属製の回動部6bは板部材を板金加工することによって形成されており、両端部にはそれぞれ軸部6aを挿入するための挿入孔6dが設けられている。また、回動部6bにおけるシャーシ1の一方側面1bと対向する側には押圧部6cをネジ28により取り付けるためのネジ孔6eが設けられている。そして、押圧部6cは、ネジ28を押圧部6cのネジ孔6fを介して回動部6bのネジ孔6eに螺合させることによって回動部6bに固定されている。また、シャーシ1の他方側面1cと対向する側にはギア部6gが設けられている。また、押圧部6cには、後述する印字ヘッド2の切欠き部2eと係合するボス状の係合部6hが突出するようにして形成されている。
【0035】
また、図4および図7〜図9に示すように、側板26に一体的に設けられたカートリッジ抜止部材25には、上記した第1軸抜止部25aと、カートリッジ抜止部材25を回動可能に支持する支持軸25bと、インクシートカートリッジ50の後述する係合部53e(図1および図3参照)と係合する係合爪25cと、ユーザが指を掛けてカートリッジ抜止部材25を上方(図7の矢印B1方向)に持ち上げるための把持部25dと、ユーザが把持部25dを持ち上げた際に、カートリッジ抜止部材25の係合爪25cを下方(図7の矢印C1方向)に回動させるように付勢力を付与するバネ部25eとが設けられている。また、カートリッジ抜止部材25は、ユーザがカートリッジ抜止部材25の把持部25dを持ち上げることにより、シャーシ1の一方側面1bの穴部1g(図1および図3参照)に沿って、上方にスライドされるように構成されている。カートリッジ抜止部材25が上方にスライドした場合に、カートリッジ抜止部材25とインクシートカートリッジ50との係合状態が解除されることによって、インクシートカートリッジ50を取り出す方向(図1の矢印A1方向)に引き出すことが可能である。
【0036】
また、図1に示すように、シャーシ1の一方側面1aの上端部および他方側面1bの上端部には、それぞれ、天板24を取り付けるための取付部1hが2つずつ形成されている。また、シャーシ1の4つの取付部1hには、天板24に設けられた4つの孔24aにネジ29を通した上で、天板24をシャーシ1に固定するためのネジ孔1iが、それぞれ形成されている。また、シャーシ1の底面1cには、図5に示すように、印刷時に用紙60の前端部および後端部を検出するための用紙センサ30aおよび30bが設けられている。
【0037】
また、図2に示すように、側板26および27にそれぞれ一体的に設けられた送りローラ軸受26bおよび27bによってプラテンローラ3および送りローラ4が回動可能に支持されている。ここで、側板26の送りローラ軸受26bは、プラテンローラ軸受26aと同様に、シャーシの穴部(図示せず)を介して送りローラ4を支持している。また、押さえローラ5は、押さえローラ軸受5aに回動可能に支持されている。また、送りローラ4および押さえローラ5は、図5に示すように、用紙60を間に挟んだ状態で回動することにより、用紙60を給紙方向(矢印T1方向)または排紙方向(矢印U1方向)に搬送する機能を有する。また、給紙ローラ10は、給紙カセットケース70(図1参照)に収納された用紙60をシャーシ1の内部に搬送する機能を有する。
【0038】
また、図5に示すように、印字ヘッド2は、一対の支持軸2aと、プラテンローラ3(図2参照)に対向するように配置されたヘッド部2bと、支持軸2aとヘッド部2bとを連結する一対のアーム部2cと、ヘッド部2bの熱を放熱するためのアルミニウム製の放熱部材2dとを含んでいるとともに、シャーシ1の一方側面1aおよび他方側面1bの内面側にそれぞれ取り付けられた支持軸2aを中心として、上下に回動可能に設けられている。また、放熱部材2dの中央部分には、切り起こし加工によって、印字ヘッド押圧部材6の係合部6h(図13および図14参照)と係合する切欠部2eが一体的に形成されている。これにより、印字ヘッド押圧部材6が上方に回動する際には、印字ヘッド押圧部材6の係合部6hと印字ヘッド2の切欠部2eとが係合することによりヘッド部2bも上方に回動されるとともに、プラテンローラ3に押圧されたヘッド部2bがプラテンローラ3から離間されるように構成されている。
【0039】
また、図2および図4に示すように、小径ギア7aおよび大径ギア7bから構成されている駆動ギア7と、小径ギア31aおよび大径ギア31bから構成されている中間ギア31とは、ステッピングモータ17の駆動力を印字ヘッド押圧部材6の押圧部6cに伝達して、押圧部6cを回動させるために設けられている。また、この駆動ギア7は、シャーシ1の他方側面1bの内側に取り付けられている。また、中間ギア31およびステッピングモータ17は、モータブラケット15を介してシャーシ1の他方側面1b側の外側に取り付けられている。また、駆動ギア7の小径ギア部7aは、印字ヘッド押圧部材6のギア部6g(図13および図14参照)に噛合されているとともに、駆動ギア7の大径ギア部7bは、中間ギア31の小径ギア31aに噛合されている。また、中間ギア31の大径ギア31bは、ステッピングモータ17のモータギア17aに噛合されている。これにより、ステッピングモータ17の駆動力が、中間ギア31および駆動ギア7を介して回動部6bを経て押圧部6cへと伝達されるように構成されている。
【0040】
また、図2に示すように、側板27は、側板27に設けられた2つの孔部27lを介した2個のネジ32をシャーシ1の他方端部1bに設けられたネジ孔1jに締め付けることによって固定されている。また、側板27には、モータブラケット15を取り付ける際の位置決めを行う位置決め部27mが一体的に含まれている。
【0041】
また、図2に示すように、モータブラケット15に取り付けられたステッピングモータ16の軸部には、モータギア16aが取り付けられている。また、ステッピングモータ16は、図6に示すように、巻取リール14のギア部14aと、給紙ローラギア11と、排紙ローラギア13と、送りローラギア8とを駆動させるための駆動源としての機能を有する。
【0042】
また、巻取リール14は、後述するインクシートカートリッジ50の巻取ボビン収納部53bの内部に配置された巻取ボビン52b(図1参照)に係合することによって、巻取ボビン52bに巻き付けられたインクシート51を巻き取るように構成されている。また、図6に示すように、巻取リール14のギア部14aは、揺動ギア18が揺動することによって噛合するように配置されている。
【0043】
また、図5に示すように、下部用紙ガイド9aは、送りローラ4および押さえローラ5の近傍に設置されている。また、上部用紙ガイド9bは、下部用紙ガイド9aの上部に取り付けられている。この上部用紙ガイド9bは、給紙時には、用紙60が下面側を通過するようにして印刷部への給紙経路に案内するとともに、排紙時には、用紙60が上面側を通過するようにして排紙経路に案内する機能を有する。
【0044】
また、筐体80は、図3に示すように、給紙カセットケース70(図1参照)が挿入される給紙カセット挿入部(図示せず)と、インクシートカートリッジ50を挿入するための挿入穴81と、印刷時に用紙60が往復しながら通過する長穴82と、印字ヘッド2の発熱を昇華型プリンタ90の外部に排熱するための排熱穴83とを含む。
【0045】
また、図1に示すように、インクシートカートリッジ50は、インクシート51を供給するための供給ボビン52aと、供給されたインクシート51を巻き取るための巻取ボビン52bとを備えている。また、インクシートカートリッジ50を構成するカートリッジケース53は、供給ボビン52aを回動可能に収納する供給ボビン収納部53aと、巻取ボビン52bを回動可能に収納する巻取ボビン収納部53bと、供給ボビン収納部53aおよび巻取ボビン収納部53bを所定の距離を隔てて連結する一対の連結部53cおよび53dとから構成されている。これにより、供給ボビン収納部53aおよび巻取ボビン収納部53bに、それぞれ、供給ボビン52aおよび巻取ボビン52bが収納されると、供給ボビン52aおよび巻取ボビン52bに巻き付けられたインクシート51は、供給ボビン収納部53aと巻取ボビン収納部53bとの所定の距離の間で、外部に露出された状態となる。また、連結部53dには、シャーシ1の一方側面1aに設けられた側板26のカートリッジ抜止部材25(図1および図3参照)と係合する係合部53eが設けられている。また、インクシートカートリッジ50の供給ボビン収納部53aおよび巻取ボビン収納部53bの内部には、それぞれ、図示しない圧縮コイルバネが設けられている。この圧縮コイルバネにより、インクシートカートリッジ50は、昇華型プリンタ90に装着された状態で、インクシートカートリッジ50の取り出し方向(図1の矢印A1方向)に常に付勢されている。
【0046】
ここで、印字ヘッド押圧部材6のシャーシ1への取り付け方法を説明する。まず、図2に示すように、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの一方端部(矢印Y方向側)をシャーシ1の支持孔1eに挿入する。このとき、図4および図7〜図9に示すように、軸部6aは、シャーシ1の支持孔1eを貫通して側板26のカートリッジ抜止部材25に設けられた第1軸抜止部25aに当接することにより矢印Y方向(図4参照)への移動が規制される。したがって、軸部6aが、シャーシ1の矢印Y方向側から抜け落ちることが抑制された状態になる。次に、図15および図16に示すように、軸部6aの他方端部(図2の矢印Z方向側)をシャーシ1のL字型軸受1fに対して矢印X1方向に挿入する。このとき、図17および図18に示すように、軸部6aは、矢印X1方向に挿入してもL字型軸受1fに到達することなく側板27に設けられた第2軸抜止部27iの軸押圧部27jに当接する。そして、軸部6aにより軸押圧部27jを矢印X1方向に押圧すると、図19および図20に示すように、第2軸抜止部27iが矢印X1方向に撓んで軸部6aがL字型軸受1fの底部に到達する。そして、この状態において、軸部6aを矢印X2方向にスライド移動させることによって、図21および図22に示すように、軸部6aはL字型軸受1fにおける軸部6aの保持位置に到達するとともに、軸部6aの第2軸抜止部27iに対するX1方向の押圧力が解除されて、第2軸抜止部27iは撓んだ状態から矢印X3方向への復元力により復元する。このとき、図22に示すように、軸部6aの他方端部(図2の矢印Z方向側)が、復元した第2軸抜止部27iの当接部27kと当接することにより、矢印Z方向(図2参照)への移動が規制される。したがって、軸部6aが、シャーシ1の矢印Z方向側(図2参照)から抜け落ちることが抑制された状態になる。本実施形態では、このように、軸部6aがシャーシ1の支持孔1eおよびL字型軸受1f(図1参照)に支持されるとともに、第1軸抜止部25aおよび第2軸抜止部27iの当接部27k(図9および図10参照)によって、シャーシ1、側板26および27から抜け落ちることが抑制されて、軸部6aの位置が保持されるように構成されている。
【0047】
図23は、図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの印刷動作を説明するための断面図である。次に、図6および図23を参照して、本発明の一実施形態による昇華型プリンタ90の印刷動作について説明する。
【0048】
まず、図6に示すように、ステッピングモータ16が駆動するのに伴って、ステッピングモータ16に取り付けられたモータギア16aが矢印C3方向に回転し、中間ギア21および22を介して、送りローラギア8が矢印C1方向に回転する。これにより、送りローラ4が、図6の矢印C1方向に回転する。さらに、中間ギア19および20を介して、給紙ローラギア11および給紙ローラ10が、図23のC4方向に回転する。これにより、用紙60が給紙方向(図23の矢印T1)に搬送される。この時、揺動可能な揺動ギア18は、巻取りリール14のギア部14aに噛合しておらず、巻取りリール14のギア部14aは回転しない。これにより、給紙動作時には、供給ボビン52aおよび巻取りボビン52bに巻きつけられたインクシート51は巻き取られない。
【0049】
また、図23に示すように、用紙センサ30aおよび30bに用紙60の前端部および後端部が検出されることによって、用紙60が印刷開始位置にまで搬送されたか否かが判断される。そして、用紙60が印刷開始位置にまで到達されると、印字ヘッド2が印刷位置にまで下降するとともに印刷が開始される。
【0050】
また、図23に示すように、ステッピングモータ16(図6参照)が駆動するのに伴って、ステッピングモータ16に取り付けられたモータギア16aが図6の矢印D3方向に回転し、中間ギア21および22を介して、送りローラギア8が図6の矢印D1方向に回転する。これにより、送りローラ4が図23の矢印D1方向に回転するとともに、送りローラ4の動きに伴って、押さえローラ5が図23の矢印B方向に回転する。さらに、中間ギア19、中間ギア20および給紙ローラ10を介して、排紙ローラギア13および排紙ローラ12が、図6および図23のD5方向に回転する。これにより、用紙60が印画方向である排紙方向(図23の矢印U1方向)に搬送される。この時、揺動可能な揺動ギア18(図6参照)は、巻取りリール14のギア部14aに噛合し、巻取りリール14に係合する供給ボビン52aおよび巻取りボビン52bに巻きつけられたインクシート51が巻取りボビン52b方向に巻き取られる。
【0051】
そして、用紙60の印刷後に、印刷済みの用紙60を外部に排紙する。このときの動作としては、用紙60を印画する時の動作と同様に、印刷済みの用紙60は図23のU1方向に搬送される。そして、上部用紙ガイド9bの上側を搬送されるとともに、図23の矢印D5方向に回転している排紙ローラ12によって排紙される。
【0052】
本実施形態では、上記のように、シャーシ1に第1軸受部1fを一体的に設けるとともに、シャーシ1の一方側面に第1軸抜止部25aを一体的に含むカートリッジ抜止部材25を設け、かつ、シャーシ1の他方側面に第2軸抜止部27iを一体的に含む側板27を設けるように構成することによって、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aを保持するための第1軸抜止部25aおよび第2軸抜止部27iは、それぞれカートリッジ抜止部材25および側板27に一体的に含まれるとともに、第1軸受部1fをシャーシ1に一体的に設けるので、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aをシャーシ1に保持するための部材を別途設ける必要がない。したがって、部品点数の増加を抑制することができる。また、印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの両端面が、カートリッジ抜止部材25の第1軸抜止部25aおよび側板27の第2軸抜止部27iにそれぞれ当接されるとともに、シャーシ1の第1軸受部1fに支持されるので、新たに部材を別途設けることなく印字ヘッド押圧部材6の軸部6aを保持することができる。
【0053】
また、本実施形態では、第2軸抜止部27iを、軸部6aの軸線と直交する矢印X1方向(図12参照)に弾性変形可能であるとともに、シャーシ1のL字型軸受1fへの取り付け時に、軸部6aの他方端部近傍(図1の矢印Z方向側)の周面により矢印X1方向(図12参照)に押圧される軸押圧部27jを含むように構成することによって、軸部6aの他方端部近傍(図1の矢印Z方向側)の周面によって、弾性変形可能な第2軸抜止部27iの軸押圧部27jを押圧することにより、軸部6aをシャーシ1のL字型軸受1fに容易に取り付けることができる。
【0054】
また、本実施形態では、第2軸抜止部27iに、軸押圧部27jの軸部6a側(図1の矢印Y方向側)の側面から軸部6aの外側方向(図1の矢印Z方向側)に長さL(図11参照)分隔てた位置に軸押圧部27jと連続するように、軸部6aの他方端面(矢印Z方向側)と当接する当接部27kを設けることによって、軸部6aの他方端面(図1の矢印Z方向側)を当接部27kに当接させることができるので、軸部6aがシャーシ1から抜け落ちることを抑制することができる。したがって、確実に軸部6aの位置を保持することができる。
【0055】
また、本実施形態では、当接部27kの、軸部6aの軸線と直交する矢印X1方向(図12参照)の厚みを、第2軸抜止部27iの対応する厚みよりも大きくなるように構成することによって、当接部27kと印字ヘッド押圧部材6の軸部6aの他方端面(図1の矢印Z方向側)との当接面積を大きくすることができるので、軸部6aが抜けるのを確実に抑制することができる。
【0056】
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
【0057】
たとえば、上記実施形態では、画像形成装置の一例として昇華型プリンタを示したが、本発明はこれに限らず、印字ヘッドを押圧する印字ヘッド押圧部材を有する画像形成装置であれば、昇華型プリンタ以外の画像形成装置に対しても適用可能である。
【0058】
また、上記実施形態では、第2軸抜止部の当接部の矢印X1方向(図12参照)の厚みt1を、第2軸抜止部の対応する厚みt2(図12参照)よりも大きくなるように構成する例を示したが、本発明はこれに限らず、矢印X1方向に弾性変形可能であれば、当接部の厚み(図12のt1)と第2軸抜止部に対応する厚み(図12のt2)とを同じにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示す斜視図である。
【図2】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの全体構成を示す分解斜視図である。
【図3】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの斜視図である。
【図4】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの平面図である。
【図5】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの断面図である。
【図6】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタのギアの配置を示した図である。
【図7】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの一方側面に取り付けられる側板の拡大斜視図である。
【図8】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの一方側面に取り付けられる側板の全体斜視図である。
【図9】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの一方側面に取り付けられる側板の全体斜視図である。
【図10】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの他方側面に取り付けられる側板の全体斜視図である。
【図11】図10に示した側板に設けられた第2軸抜止部を示す平面図である。
【図12】図10に示した側板に設けられた第2軸抜止部を示す側面図である。
【図13】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタに取り付けられる印字ヘッド押圧部材の斜視図である。
【図14】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタに取り付けられる印字ヘッド押圧部材の分解斜視図である。
【図15】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための斜視図である。
【図16】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための断面図である。
【図17】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための斜視図である。
【図18】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための断面図である。
【図19】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための斜視図である。
【図20】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための断面図である。
【図21】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための斜視図である。
【図22】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタへの印字ヘッド押圧部材の取付方法を説明するための斜視図である。
【図23】図1に示した本発明の一実施形態による昇華型プリンタの動作を説明するための図である。
【符号の説明】
【0060】
1 シャーシ
1f L字型軸受(第1軸受部)
2 印字ヘッド
4 送りローラ
6 印字ヘッド押圧部材
6a 軸部
25 カートリッジ抜止部材
25a 第1軸抜止部
27 側板
27b 送りローラ軸受
27i 第2軸抜止部
27j 軸押圧部
27k 当接部
90 昇華型プリンタ(画像形成装置)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
インクシートが収納されるインクシートカートリッジが着脱可能に装着されるシャーシと、前記シャーシに回動可能に取り付けられる印字ヘッドとを備えた画像形成装置において、
前記シャーシには、L字形状の切欠き部により構成された第1軸受部が一体的に設けられ、
前記第1軸受部に回動可能に保持される軸部を含み、前記印字ヘッドを押圧する印字ヘッド押圧部材と、
前記シャーシの一方側面に設けられ、前記インクシートカートリッジと係合することにより前記インクシートカートリッジが抜けるのを防止するカートリッジ抜止部材と、
前記シャーシの他方側面に設けられ、少なくとも用紙送りローラの第2軸受部を一体的に含む側板とをさらに備え、
前記シャーシの一方側面に設けられた前記カートリッジ抜止部材は、前記印字ヘッド押圧部材の前記軸部の一方端面に当接する第1軸抜止部を一体的に含み、
前記シャーシの他方側面に設けられた前記側板は、前記印字ヘッド押圧部材の前記軸部の他方端面に当接する第2軸抜止部を一体的に含み、
前記第2軸抜止部は、前記軸部の軸線と交差する第1方向に弾性変形可能であるとともに、前記シャーシの前記第1軸受部への取り付け時に、前記軸部の他方端部近傍の周面により前記第1方向に押圧される軸押圧部を含み、
前記側板の第2軸抜止部は、前記軸押圧部の前記軸部側の側面から前記軸部の外側方向に所定の長さ分隔てた位置に前記軸押圧部と連続するように設けられ、前記軸部の他方端面と当接する当接部をさらに含み、
前記第2軸抜止部の当接部の、前記軸部の軸線と交差する第1方向の厚みは、前記第2軸抜止部の対応する厚みよりも大きくなるように構成されている、画像形成装置。
【請求項2】
インクシートが収納されるインクシートカートリッジが着脱可能に装着され、第1軸受部が一体的に設けられたシャーシと、
前記シャーシに回動可能に取り付けられる印字ヘッドと、
前記第1軸受部に回動可能に保持される軸部を含み、前記印字ヘッドを押圧する印字ヘッド押圧部材と、
前記シャーシの一方側面に設けられ、前記インクシートカートリッジと係合することにより前記インクシートカートリッジが抜けるのを防止するカートリッジ抜止部材と、
前記シャーシの他方側面に設けられ、少なくとも用紙送りローラの第2軸受部を一体的に含む側板とを備え、
前記シャーシの一方側面に設けられた前記カートリッジ抜止部材は、前記印字ヘッド押圧部材の前記軸部の一方端面に当接する第1軸抜止部を一体的に含み、
前記シャーシの他方側面に設けられた前記側板は、前記印字ヘッド押圧部材の前記軸部の他方端面に当接する第2軸抜止部を一体的に含む、画像形成装置。
【請求項3】
前記第2軸抜止部は、前記軸部の軸線と交差する第1方向に弾性変形可能であるとともに、前記シャーシの前記第1軸受部への取り付け時に、前記軸部の他方端部近傍の周面により前記第1方向に押圧される軸押圧部を含む、請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記シャーシの前記第1軸受部は、L字形状の切欠き部により構成されており、
前記側板の第2軸抜止部は、前記軸押圧部の前記軸部側の側面から前記軸部の外側方向に所定の長さ分隔てた位置に前記軸押圧部と連続するように設けられ、前記軸部の他方端面と当接する当接部をさらに含む、請求項2または3に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記第2軸抜止部の前記当接部の、前記軸部の軸線と交差する第1方向の厚みは、前記第2軸抜止部の対応する厚みよりも大きくなるように構成されている、請求項4に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2008−188961(P2008−188961A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−28677(P2007−28677)
【出願日】平成19年2月8日(2007.2.8)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】