説明

画像形成装置

【課題】一時停止処理や割り込み処理等により実行中のプリントジョブが中断された場合における、画像形成装置のプリント禁止制御を効果的に実行する。
【解決手段】媒体上に画像を形成し出力する画像出力部10と、この画像出力部10の動作を制御する装置制御部60とを備える。この装置制御部60は、所定の中断条件に応じて実行中の出力処理を中断し、かつ、中断の解除条件を満足すると出力処理を再開させる。そして、所定の出力処理を中断中に予め設定されたプリント禁止時間となった場合に、中断の解除条件を満足してもプリント禁止時間中は出力処理を再開させない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタやファクシミリ装置、これらの機能を備えた複合機等の画像形成装置における印刷禁止機能の制御に関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタやファクシミリ装置、これらの機能を備えた複合機等の画像形成装置は、いつでもファクシミリ文書を受信可能とするために、通常は常時、電源が入れられた状態となっている。一方で、業務時間外の無人のオフィス等で受信したファクシミリ文書(受信文書)を直ちに出力してしまわないように、印刷(出力)禁止時間帯を設定し、この時間帯は受信文書の出力を停止する機能(印刷禁止機能)が実現されている。
【0003】
特許文献1には、プリント禁止期間においてもユーザが指定した文書等のプリントを可能にするとともにプリント禁止期間経過後においての不要な電力の消費を防止する技術が記載されている。同文献に記載された技術によれば、プリント禁止期間中に操作パネルから手動プリント指示があった場合は、画像出力装置への給電をオンにしてプリント文書を画像出力装置へ送り、プリント禁止期間中であるにもかかわらず該手動プリント指示に基づくプリント動作を実行する。また、プリント禁止期間中に蓄積したファクシミリ受信文書はプリント禁止期間終了後の初めてのユーザ操作を待ってプリントアウトする。
【0004】
【特許文献1】特開2004−80686号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
印刷禁止機能では、原則的に印刷禁止時間中の文書の出力は禁止されるが、印刷禁止時間となる前に開始された出力処理が中断されていた場合、通常、中断が解除されると印刷禁止時間であっても出力処理を再開する。この場合、画像形成装置の設置場所(オフィスルーム等)でセキュリティシステムのセンサが稼働していると、この出力処理を検知して誤動作するおそれがある。
本発明の目的は、一時停止処理や割り込み処理等により実行中の印刷処理が中断された場合における、画像形成装置のプリント禁止制御を効果的に実行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、
媒体上に画像を形成し出力する画像出力部と、
前記画像出力部の動作を制御する動作制御部とを備え、
前記動作制御部は、
所定の中断条件に応じて実行中の出力処理を中断し、かつ、中断の解除条件を満足すると前記出力処理を再開させる機能と、
所定の出力処理を中断中に予め設定された出力禁止時間となった場合に、中断の解除条件を満足しても当該出力禁止時間中は当該出力処理を再開させない機能とを有することを特徴とする画像形成装置である。
請求項2に記載の発明は、
前記動作制御部は、ユーザ操作により入力された中断中の出力処理に対する再開指示を受け付けた場合、前記出力禁止時間中か否かに関わらず当該出力処理を再開させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、
前記動作制御部は、前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した中断中の出力処理を、当該出力禁止時間の経過後に再開させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、
前記動作制御部は、前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した中断中の出力処理を、当該出力禁止時間の経過後、ユーザ操作により入力された当該出力処理に対する再開指示を受け付けた場合に再開させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、
媒体上に画像を形成し出力する画像出力部と、
前記画像出力部の動作を制御する動作制御部とを備え、
前記動作制御部は、
所定の中断条件に応じて実行中の出力処理を中断し、かつ、中断の解除条件を満足すると前記出力処理を再開させる中断制御部と、
予め設定された出力禁止時間におけるユーザ操作以外の指示による出力処理の実行を禁止する出力禁止制御部とを備え、
前記出力禁止制御部は、所定の出力処理の中断中に前記出力禁止時間となった場合に、中断の解除条件を満足しても当該出力処理の実行を禁止することを特徴とする画像形成装置である。
請求項6に記載の発明は、
前記出力禁止制御部は、ユーザ操作により入力された中断中の出力処理に対する再開指示を受け付けた場合、前記出力禁止時間中か否かに関わらず当該出力処理の実行を許可することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
請求項7に記載の発明は、
前記出力禁止制御部は、中断中の出力処理に関して前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した場合、当該出力禁止時間の経過後に当該出力処理の実行を許可することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
請求項8に記載の発明は、
前記出力禁止制御部は、前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した中断中の出力処理に関して、当該出力禁止時間の経過後、ユーザ操作により入力された当該出力処理に対する再開指示を受け付けた場合に、当該出力処理の実行を許可することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置である。
【発明の効果】
【0007】
請求項1の発明によれば、出力禁止時間において中断されていた出力処理を再開することによるセキュリティシステムの誤動作を防止することができる。
請求項2の発明によれば、セキュリティシステムの誤動作のおそれがないユーザ操作による出力処理の再開を許可することにより、ユーザの利便性を高めることができる。
請求項3の発明によれば、セキュリティシステムの誤動作のおそれがない出力禁止時間の経過後に出力処理を再開することにより、手動操作により出力処理を再開するユーザの手間を削減することができる。
請求項4の発明によれば、出力禁止時間の経過後であってもユーザ操作を待って出力処理を再開することにより、不要な電力の消費を削減することができる。
請求項5の発明によれば、所定の出力処理が中断中に出力禁止時間となった場合に出力禁止制御を優先させることにより、出力禁止時間において中断されていた出力処理を再開することによるセキュリティシステムの誤動作を防止することができる。
請求項6の発明によれば、セキュリティシステムの誤動作のおそれがないユーザ操作による出力処理の再開を許可することにより、ユーザの利便性を高めることができる。
請求項7の発明によれば、セキュリティシステムの誤動作のおそれがない出力禁止時間の経過後に出力処理を再開することにより、手動操作により出力処理を再開するユーザの手間を削減することができる。
請求項8の発明によれば、出力禁止時間の経過後であってもユーザ操作を待って出力処理を再開することにより、不要な電力の消費を削減することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
<画像形成装置の構成>
図1は、本実施形態が適用される画像形成装置の全体構成の例を示す図である。
図1に示す画像形成装置100は、複写機能、プリンタ機能、スキャナ機能、ファクシミリ(FAX)機能などを備えた複合機である。図1に示すように、画像形成装置100は、画像出力部10、画像読み取り部20、FAX送受信部30、通信制御部40、操作部50、装置制御部60、記憶装置70を備える。
【0009】
画像出力部10は、画像情報を取得し、トナーやインク等の画像形成材を用いて、用紙等の媒体上に画像を形成し出力する。画像形成の方式は、電子写真方式やインクジェット方式、静電誘導方式等、どのような方式であっても良い。画像情報は、図示しない通信手段(ネットワークインターフェイス等)を介して外部装置から受信しても良いし、画像読み取り部20により読み取った画像を用いても良い。
画像読み取り部20は、例えば読み取り対象の媒体に光を当て、反射光等を読み取ってデジタルデータに変換するスキャナにより実現され、用紙等の媒体に記録された画像を読み取る。
FAX送受信部30は、公衆回線を利用して画像(ファクシミリ文書)の送受信を行う。FAX送受信部30により受信された画像は、通常の動作モードにおいて、画像出力部10により出力される。
【0010】
通信制御部40は、ROM(Read Only Memory)等のメモリに保持されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行して実現される機能である。この通信制御部40は、図示しないネットワークインターフェイスを制御して、外部装置から出力命令等の各種コマンドや画像出力部10により出力する画像のデータを受信したり、画像読み取り部20で読み取った画像のデータを外部装置に対して送信したりする。
【0011】
操作部50は、操作画面を表示する表示手段と、ユーザが出力命令や各種設定の入力操作を行うための入力手段とを備える。表示手段としては、例えば液晶ディスプレイが用いられる。入力手段としては、例えばマトリクス・スイッチやキーボードが用いられる。液晶ディスプレイの表示画面をマトリクス・スイッチで覆うことにより、液晶ディスプレイに表示された操作画面にしたがってユーザが画面をタッチすることで入力が可能なタッチパネルが構成される。
【0012】
装置制御部60は、ROM等のメモリに保持されたプログラムをCPUが実行して実現される機能である。この装置制御部60は、画像形成装置100の各種動作を制御する。具体的には、画像出力部10による画像形成の動作、画像読み取り部20によるスキャンの動作等を制御する。また、テストモードや省電力モード等の動作モードの制御、切り替え、電源投入時の各機能のチェック等、画像形成装置100における全体的な制御を担う。さらに、装置制御部60は、予め設定されたプリント禁止時間におけるプリントジョブ(出力処理)の実行を禁止するプリント禁止制御を行う。また、装置制御部60は、実行中のプリントジョブに対する一時停止処理や割り込み処理といった中断、中断の解除といった動作制御も行う。
【0013】
記憶装置70は、例えば磁気ディスク装置やROM等の不揮発性メモリ、RAM等の揮発性メモリで実現される。記憶装置70の不揮発性メモリには、通信制御部40や装置制御部60を実現するためにCPUが実行するプログラムや操作部50の表示手段に表示させる画面等の各種データが保持される。また、記憶装置70の揮発性メモリには、装置制御部60による制御において用いられる各種のデータが一時的に保持される。
【0014】
図2は、装置制御部60の機能構成を示す図である。
図2に示す各ブロックは、プログラム制御されたCPUにより実現される機能を示す機能ブロックである。図2を参照すると、装置制御部60は、中断制御部61と、プリント(出力)禁止制御部62と、プリント禁止時間設定部63とを備える。なお、図2には、装置制御部60の機能のうち、プリントジョブの中断に関わる動作制御およびプリント禁止制御を行うための機能のみを記載している。実際には、装置制御部60は、図2に示す機能の他に、上述した画像出力部10や画像読み取り部20等の動作制御、各種動作モードの切り替え等、通常の制御機能を有することは言うまでもない。
【0015】
中断制御部61は、実行中のプリントジョブの中断に関する制御を行う。実行中のプリントジョブは、一時停止処理や割り込み処理の実行といった中断条件により中断される場合がある。一時停止処理や割り込み処理は、所定のプリントジョブの実行中にコピーを取ったり、スキャナで画像を読み取ったり、優先度の高い出力命令を受け付けたりした場合など、様々な状況で行われる。中断制御部61は、一時停止処理や割り込み処理の実行要求(以下、中断要求と呼ぶ)を受け付けて、実行中のプリントジョブを中断する。中断制御部61は、中断したプリントジョブに関して、一定時間経過、割り込み処理の終了などの解除条件を満足したならば、中断を解除して出力を再開する。
【0016】
プリント禁止制御部62は、予め設定されたプリント禁止時間における画像出力部10による文書の出力を禁止する。ただし、プリント禁止時間であっても、ユーザの手動操作による出力命令を受け付けた場合は、この出力命令による文書の出力を許可する。すなわち、プリント禁止制御部62は、プリント禁止時間におけるファクシミリ受信等による自動的な出力のみを禁止する。プリント禁止時間における画像出力部10による出力を禁止する制御は、例えば画像出力部10に対する給電を断つことにより実現される。
【0017】
ユーザの手動操作によらずファクシミリ受信等によりプリント禁止時間に発生した出力命令に関しては、出力対象である文書ファイルは、記憶装置70に保持される。この文書ファイルは、ユーザ操作により蓄積文書の出力命令が入力された場合、またはプリント禁止時間終了後に、画像出力部10に送られ、出力される。
【0018】
プリント禁止時間設定部63は、プリント禁止制御部62による制御が行われるプリント禁止時間を設定する。このプリント禁止時間設定部63は、画像形成装置100の設定モードにおいて、操作部50の表示手段にプリント禁止開始時刻およびプリント禁止終了時刻の入力画面を表示する。そして、ユーザが操作部50の入力手段を操作して入力した時刻を、上述したプリント禁止制御部62によるプリント禁止制御の開始時刻および終了時刻として設定する。
【0019】
図3は、プリント禁止開始時刻およびプリント禁止終了時刻の入力画面の例を示す図である。
図3に示す例では、プリント禁止開始時刻として20時00分、プリント禁止終了時刻として8時00分が入力されている。この場合、夜の20時00分から翌朝の8時00分までがプリントアウト禁止時間として設定される。
【0020】
ここで、中断制御部61による制御とプリント禁止制御部62による制御とが衝突する場合を考える。具体的には、実行中のプリントジョブに対して一時停止命令や割り込み命令等の中断要求が発生し、このプリントジョブの実行が中断され、中断中にプリント禁止時間となってしまった場合である。この場合の制御方法としては、中断制御部61の制御を優先させる方法と、プリント禁止制御部62の制御を優先させる方法とが考えられる。
【0021】
中断制御部61の制御を優先させる場合、中断中にプリント禁止時間となっていても、中断の原因(一時停止処理や割り込み処理)に応じた解除条件が満足したならば、中断が解除されて出力が再開される。一方、プリント禁止制御部62の制御を優先させる場合、プリント禁止時間となった後は、解除条件を満足しても出力を再開しない。
【0022】
一時停止処理や割り込み処理によるプリントジョブの中断は、本来、中断の解除条件が満たされれば再開されることが前提である。また、中断前のプリントジョブの実行、割り込み処理の実行等により、画像形成装置100は既に暖機された状態であるため、中断の解除条件を満足した場合は、直ちにプリントジョブを再開した方が、電力消費の削減に寄与すると考えられる。そのため、既存の画像形成装置100では、プリント禁止制御機能よりも中断制御機能を優先させ、プリント禁止時間であっても、中断の解除条件を満足したならばプリントジョブを再開することとしている。
【0023】
ところで、今日オフィス等では、セキュリティの観点から無人時の侵入検知の目的で、各種のセンサやカメラが設置される。オフィスの無人時における侵入検知を目的とするこのようなセキュリティシステムは、業務が終了して従業員が退室する際に起動され、従業員が入室する際に解除されることが多い。一方、画像形成装置100におけるプリント禁止時間も、通常、業務が終了して従業員がオフィスにいなくなる時間帯に設定される。したがって、セキュリティシステムが稼働している時間帯とプリント禁止時間とが重複する可能性が高い。そのため、中断制御部61の制御を優先させると、プリントジョブの中断の解除条件を満足して出力が再開された際に、無人のはずのオフィスで画像形成装置100が動作していることをセキュリティシステムのセンサが検知し、侵入者が存在すると誤った判断をして警備会社等へ通報してしまうという不都合が起こり得る。
【0024】
そこで、本実施形態では、プリント禁止制御部62による制御を優先することとする。
図4は、本実施形態による制御の内容を説明する図である。
図4に示す例では、中断条件として割り込み処理が行われた場合を示している。図示のように、装置制御部60は、プリント禁止時間においてはプリント禁止制御部62による制御を優先させるため、割り込み処理により中断されたプリントジョブに関して割り込み処理を解除し中断の解除条件を満足しても、このプリントジョブによる出力は再開されない。
【0025】
図5は、本実施形態の画像形成装置100の動作を説明するフローチャートである。
まず、所定のプリントジョブが実行されている間に中断要求が発生し、装置制御部60の中断制御部61の制御により、実行中のプリントジョブが中断しているものとする(ステップ501)。装置制御部60は、この中断が解除される再開指示を待つ(ステップ502)。再開指示は、中断の解除条件を満足した場合に、中断制御部61により出力される。また、ユーザが手動操作により出力命令を入力した場合にも発生する。
【0026】
プリントジョブの再開指示が発生すると(ステップ502でYes)、装置制御部60のプリント禁止制御部62は、現在時刻がプリント禁止時間中か否かを判断する(ステップ503)。プリント禁止時間でなければ(ステップ503でNo)、プリント禁止制御部62による制御は行われないので、装置制御部60の通常の動作制御により、中断されていたプリントジョブによる出力が再開される(ステップ505)。
【0027】
これに対し、プリント禁止時間であった場合(ステップ503でYes)、プリント禁止制御部62は、再開指示がユーザ操作により入力されたものか否かを判断する(ステップ504)。そして、ユーザ操作によるものであれば(ステップ504でYes)、装置制御部60の通常の動作制御に移行し、中断されていたプリントジョブによる出力が再開される(ステップ505)。
【0028】
一方、再開指示がユーザ操作によるものではない場合(ステップ504でNo)、プリント禁止制御部62は、再開指示を無視し、ステップ501に戻り、再開指示待ちの状態となる(ステップ502)。中断の解除条件を満足したことにより自動的に発生した再開指示が無視されたため、このプリントジョブは、ユーザ操作による再開指示を受け付けない限り、再開されることはない。
【0029】
以上説明した動作例では、プリント禁止制御部62がユーザ操作により入力された再開指示を受け付けた場合、プリント禁止時間か否かに関わらず出力を再開することとした。また、プリント禁止時間が終了した後でも、ユーザ操作による再開指示を待って出力することとした。しかし、本実施形態による中断されたプリントジョブの再開方法は上記の態様に限定されるものではない。
【0030】
例えば、中断しているプリントジョブに関して、プリント禁止時間中に中断の解除条件を満足した場合、プリント禁止時間が経過した後にユーザ操作による再開指示を待たずに出力するようにしても良い。また、プリント禁止時間中は、ユーザ操作による再開指示があってもプリントジョブを再開せず、プリント禁止時間の経過後でユーザ操作による再開指示があった場合に出力するようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本実施形態が適用される画像形成装置の全体構成の例を示す図である。
【図2】本実施形態における装置制御部の機能構成を示す図である。
【図3】プリント禁止開始時刻およびプリント禁止終了時刻の入力画面の例を示す図である。
【図4】本実施形態による制御の内容を説明する図である。
【図5】本実施形態の画像形成装置の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0032】
10…画像出力部、20…画像読み取り部、30…FAX送受信部、40…通信制御部、50…操作部、60…装置制御部、61…中断制御部、62…プリント禁止制御部、63…プリント禁止時間設定部、70…記憶装置、100…画像形成装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
媒体上に画像を形成し出力する画像出力部と、
前記画像出力部の動作を制御する動作制御部とを備え、
前記動作制御部は、
所定の中断条件に応じて実行中の出力処理を中断し、かつ、中断の解除条件を満足すると前記出力処理を再開させる機能と、
所定の出力処理を中断中に予め設定された出力禁止時間となった場合に、中断の解除条件を満足しても当該出力禁止時間中は当該出力処理を再開させない機能とを有することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記動作制御部は、ユーザ操作により入力された中断中の出力処理に対する再開指示を受け付けた場合、前記出力禁止時間中か否かに関わらず当該出力処理を再開させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記動作制御部は、前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した中断中の出力処理を、当該出力禁止時間の経過後に再開させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記動作制御部は、前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した中断中の出力処理を、当該出力禁止時間の経過後、ユーザ操作により入力された当該出力処理に対する再開指示を受け付けた場合に再開させることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項5】
媒体上に画像を形成し出力する画像出力部と、
前記画像出力部の動作を制御する動作制御部とを備え、
前記動作制御部は、
所定の中断条件に応じて実行中の出力処理を中断し、かつ、中断の解除条件を満足すると前記出力処理を再開させる中断制御部と、
予め設定された出力禁止時間におけるユーザ操作以外の指示による出力処理の実行を禁止する出力禁止制御部とを備え、
前記出力禁止制御部は、所定の出力処理の中断中に前記出力禁止時間となった場合に、中断の解除条件を満足しても当該出力処理の実行を禁止することを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記出力禁止制御部は、ユーザ操作により入力された中断中の出力処理に対する再開指示を受け付けた場合、前記出力禁止時間中か否かに関わらず当該出力処理の実行を許可することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記出力禁止制御部は、中断中の出力処理に関して前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した場合、当該出力禁止時間の経過後に当該出力処理の実行を許可することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記出力禁止制御部は、前記出力禁止時間中に中断の解除条件を満足した中断中の出力処理に関して、当該出力禁止時間の経過後、ユーザ操作により入力された当該出力処理に対する再開指示を受け付けた場合に、当該出力処理の実行を許可することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−77070(P2009−77070A)
【公開日】平成21年4月9日(2009.4.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−242950(P2007−242950)
【出願日】平成19年9月19日(2007.9.19)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】