説明

画像形成装置

【課題】ヒータの断線等の定着器の障害発生時に、その発生を短い時間で検出する手段を提供する。
【解決手段】現像剤像が形成された媒体を加熱して現像剤像を媒体上に熱定着させる定着器を備えた画像形成装置において、定着器を加熱する加熱手段と、定着器の温度を検出する温度検出手段と、加熱手段に流れる電流を検出する電流検出回路と、温度検出手段により検出された温度検出結果に基づき、加熱手段への通電を制御して、定着器の温度を所定の温度範囲に制御する温度制御部と、電流検出回路の検出結果と温度制御部の制御信号に基づいて定着器の障害を検出する障害検出回路と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、現像剤像が形成された用紙等の媒体を加熱して、現像剤像を媒体上に熱定着させる定着器を備えたプリンタ等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の現像剤像が形成された用紙を加熱して、現像剤像を用紙上に熱定着させる定着器を備えたプリンタは、定着器の定着ローラの温度が基準温度未満の場合、ヒータによって定着ローラの加熱を開始し、加熱開始後の所定時間の経過後に定着器のサーミスタが基準温度に達したことを検出しないことによって、ヒータの断線を検出し、その障害発生を通知している(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−008744号公報(主に、段落0039−0044、第6図)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来の技術においては、定着ローラの加熱開始後の所定時間の経過後に、サーミスタの検出温度によってヒータの断線の有無を検出しているため、ヒータの断線等の定着器の障害発生の検出までに時間を要し、オペレータによる故障確認が遅くなってしまうという問題がある。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、ヒータの断線等の定着器の障害発生時に、その発生を短い時間で検出する手段を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記課題を解決するために、現像剤像が形成された媒体を加熱して前記現像剤像を媒体上に熱定着させる定着器を備えた画像形成装置において、前記定着器を加熱する加熱手段と、前記定着器の温度を検出する温度検出手段と、前記加熱手段に流れる電流を検出する電流検出回路と、前記温度検出手段により検出された温度検出結果に基づき、前記加熱手段への通電を制御して、前記定着器の温度を所定の温度範囲に制御する温度制御部と、前記電流検出回路の検出結果と前記温度制御部の制御信号に基づいて前記定着器の障害を検出する障害検出回路と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
これにより、本発明は、障害検出回路によって、常に加熱手段等の状態を監視して短い時間で障害発生を検出することができ、障害発生の検出までの時間を短縮して障害発生を早期に発見することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】実施例1のプリンタの概略構成を示す説明図
【図2】実施例1のプリンタの回路構成を示す説明図
【図3】実施例1の定着温度制御回路の定着温度制御部の構成を示す説明図
【図4】実施例1の障害発生検出の作用を示す説明図
【図5】実施例2の低圧電源部とプロセス制御部の構成を示す説明図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、図面を参照して本発明による画像形成装置の実施例について説明する。
【実施例1】
【0009】
図1において、1は画像形成装置としてのプリンタである。本実施例のプリンタ1は、電子写真方式のカラープリンタであり、利用者が描画ソフト等のアプリケーションを用いて印刷情報を生成するパーソナルコンピュータ等の上位装置3と、インタフェース5を介して接続されている。
【0010】
利用者が、上位装置3を用いて印刷情報をプリンタ1に送信すると、プリンタ1は、その印刷情報に基づく現像剤像としてのトナー像を、再生紙、光沢紙または上質紙等の印刷用の媒体としての用紙P上に形成し、用紙P上に形成されたトナー像を定着器6によって定着し、そのトナー像を定着した用紙Pをプリンタ1の外部に排出することで印刷情報に基づく画像を印刷した用紙Pを利用者に提供する。
このようなプリンタ1は、プリンタ1を構成する各部の動作を制御する制御部8と、商用電源9から取得した電力を、制御部8を含む各部に供給する電源部10とを備える。
【0011】
また、プリンタ1は、用紙Pを収納する用紙トレイ11と、用紙トレイ11に収納された用紙Pを所定の用紙搬送経路12(図1に太い破線で示す経路)へ繰出すホッピングローラ13と、ホッピングローラ13によって用紙搬送経路12上に繰出された用紙Pを更に下流に搬送する搬送ベルト14とを備える。
【0012】
そして、プリンタ1の制御部8は、上位装置3から印刷情報を受信すると、その印刷情報に基づき印刷動作を開始する。このとき、制御部8は、ホッピングローラ13を駆動するホッピングモータ13aを制御することでホッピングローラ13を回転させ、ホッピングローラ13は用紙トレイ11に収納された用紙Pを用紙搬送経路12に繰出し、ホッピングローラ13によって繰出された用紙Pは、用紙搬送経路12に沿って搬送ベルト14まで搬送される。
【0013】
搬送ベルト14は、用紙搬送経路12の用紙Pの搬送方向(用紙搬送方向という。)の上流側から搬送された用紙Pをベルト上に吸着し、現像ユニット16c、16m、16y、16kの下部まで搬送する。この搬送ベルト14は、制御部8の制御の下に駆動されるベルトモータ14aから伝達される駆動力によって駆動される。
【0014】
現像ユニット16c、16m、16y、16kは、それぞれ現像剤としてのトナーを収容するトナーカートリッジや、制御部8の制御の下で駆動されるインダクションモータ等のドラムモータ17から供給された駆動力に基づいて回転し、各色のトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム18c、18m、18y、18kを備える。また、プリンタ1は、感光体ドラム18c、18m、18y、18kを印刷情報に基づいて露光する複数のLED(Light Emitting Diode)を有する露光ヘッド19c、19m、19y、19kを備える。
【0015】
そして、制御部8は、露光ヘッド19c、19m、19y、19kによって、上位装置3から受信した印刷情報に基づいて回転している感光体ドラム18c、18m、18y、18k上に潜像画像を形成し、各現像ユニット16c、16m、16y、16kは、図示しない現像部によって、感光体ドラム18c、18m、18y、18kが担持する潜像画像をトナーにより現像してトナー像を形成し、現像されたトナー像は、用紙Pが感光体ドラム18c、18m、18y、18kの下方を通過する際に用紙P上に転写される。
【0016】
搬送ベルト14の用紙搬送経路12の用紙搬送方向の下流側には、定着モータ20aによって回転駆動される定着ローラ20と、定着ローラ20と対向する位置に配設された加圧ローラ21とを備える定着器6が配設されている。また、定着ローラ20の内部には、電源部10から供給される電力によって発熱する加熱手段としてのヒータ22が配設され、定着ローラ20の上部近傍には、定着ローラ20の表面温度を検出する温度検出手段としてのサーミスタ23が配設されている。
【0017】
そして、用紙搬送経路12に沿ってトナー像が転写された用紙Pが定着器6まで搬送されると、定着器6は、ヒータ22によって加熱された定着ローラ20および定着ローラ20と対向して設けられた加圧ローラ21によって用紙Pを挟持し、これを用紙搬送方向の下流側へ搬送する。このとき、定着ローラ20の表面は、電源部10から供給された電力に基づいて発熱するヒータ22の熱によって加熱されており、ヒータ22によって加熱された定着ローラ20と加圧ローラ21とによって用紙Pが扶持搬送されると、用紙P上に付着したトナーは溶解し、用紙P上にトナー像が定着される。
【0018】
トナー像が定着された用紙Pは、図示しない搬送ローラ等によって用紙搬送経路12を更に用紙搬送方向の下流側へ搬送され、プリンタ1の外部に設けられた図示しないスタッカ上に排出される。
このようにして、本実施例のプリンタ1による印刷プロセスが行われる。
【0019】
以下に、プリンタ1の回路構成について図2を用いて詳細に説明する。
制御部8は、電源部10が商用電源9から取得した電力により稼働し、プリンタ1が上述した一連の印刷プロセスを行う際に各部を制御する。
【0020】
具体的には、制御部8は、ホッピングモータ13aの駆動を制御することでホッピングローラ13を駆動し、用紙トレイ11に収納された用紙Pを用紙搬送経路12に繰出す。また、制御部8は、所定のタイミングで露光ヘッド19c、19m、19y、19kに印刷情報に基づく信号を供給し、これに合わせてドラムモータ17およびベルトモータ14aを駆動することで、用紙P上に印刷情報に基づくトナー像を形成する。更に、制御部8は、プリンタ1が一連の印刷プロセスを開始すると、後述する方法でヒータ22を発熱させ、定着ローラ20を加熱する。
【0021】
このような制御部8および電源部10は、図2に示すように、第1のケーブル25a、第2のケーブル25b、第3のケーブル25cおよび、第4のケーブル25dによって電気的に接続されている。そしてヒータ22は、第5のケーブル25eおよび第6のケーブル25fによって電源部10と電気的に接続されている。
【0022】
定着器6は、電源部10から供給された電力に基づいて発熱するヒータ22と、定着器6の温度が所定温度を超えた場合に、ヒータ22に通電する電力を遮断する温度サーモスタット27と、ヒータ22によって加熱された定着ローラ20の表面温度を検出するサーミスタ23とを備える。
【0023】
ヒータ22の一端は、第5のケーブル25eを介して電源部10と電気的に接続されており、ヒータ22の他端は、温度サーモスタット27の一端と電気的に接続されている。また、温度サーモスタット27の他端は、第6のケーブル25fを介して電源部10と電気的に接続されている。例えば、電源部10から定着器6に電力が供給されると、その電力によってヒータ22は発熱し、ヒータ22が発熱すると、その幅射熱によって定着ローラ20の表面は加熱され、この加熱された定着ローラ20の表面温度は、サーミスタ23によって検出される。
【0024】
電源部10は、商用電源9からヒータ22への電力の流れを制御するトライアック30と、ヒータ22へ供給される電流の検出を行うための、発光素子31a、31bおよびフォトトランジスタTR2等を有する電流検出回路としてのフォトカプラ31と、フォトカプラ31内のフォトトランジスタTR2の出力信号および第4のケーブル25dを介して入力される定着温度制御回路33からの出力信号の波形成形を行う波形成形回路34と、波形成形の基準となる基準信号を生成するゼロクロス回路35と、本実施例のヒータ22等の障害発生の検出を行う障害検出回路36とから構成され、波形成形回路34の出力は障害検出回路36に入力され、障害検出回路36の出力は第3のケーブル25cを介してプロセス制御部38へ入力される。また、電源部10は、商用電源9から取得した電力により、制御部8に供給する直流電流を生成する直流電流生成部39を備える。
【0025】
電源部10が商用電源9から取得した電力は、第5のケーブル25e、温度サーモスタット27、第6のケーブル25f、トライアック30およびフォトカプラ31を介して定着器6に供給される。
トライアック30の端子T1は、抵抗R13、抵抗R11と発光素子31a、および抵抗R14、抵抗R12と発光素子31bを介して商用電源9に接続されると共に、抵抗R1を介してフォトトライアックカプラ41の端子T3と電気的に接続されている。
【0026】
トライアック30の端子T2は、第6のケーブル25fを介して温度サーモスタット27と電気的に接続されている。このような回路においてヒータ22が発熱する場合、商用電源9の電力は、トライアック30がON状態となることで、商用電源9からヒータ22へ供給される。
また、トライアック30の端子T2は、抵抗R2を介してフォトトライアックカプラ41の端子T4と電気的に接続されると共に、コンデンサ42の一端と電気的に接続されている。また、フォトトライアックカプラ41の端子T4は、コンデンサ42の他端と電気的に接続されると共に、トライアック30のゲート端子と電気的に接続されている。
【0027】
フォトトライアックカプラ41は、ヒータ22のON信号またはOFF信号が出力されていることを出力するヒータ制御状態出力部としてのLED素子41aと、LED素子41aが発光した光を受けて、端子T3と端子T4との間を導通させるフォトトライアック41bとを備える。
【0028】
すなわち、フォトトライアックカプラ41は、後述する温度制御部としての定着制御部44が出力する、電源部10から定着器6に供給される電力を制御するための制御電流によって駆動され、このフォトトライアックカプラ41によってトライアック30のゲート端子が駆動され、トライアック30の端子T1と端子T2の間が導通する。
【0029】
具体的には、フォトトライアックカプラ41のLED素子41aの入力部としてのアノード端子は、第1のケーブル25aを介して、定着制御部44が生成した制御電流を出力する制御電流出力端子Toと電気的に接続されている。また、出力部としてのカソード端子は、第2のケーブル25bを介して、カソード端子から出力される制御電流を定着制御部44に入力する制御電流入力端子Tiと電気的に接続されている。
【0030】
そして、LED素子41aは、第1のケーブル25aを通じて定着制御部44から制御電流が供給されると、その制御電流を第2のケーブル25bを通じて出力して発光し、LED素子41aにおいて発光した光は、フォトトライアック41bのゲート部に当たり、フォトトライアック41bの端子T3と端子T4との間が導通し、トライアック30のゲート端子に駆動電流が供給される。
【0031】
制御部8は、定着制御部44と、画像処理部46と、画像処理部46で生成した画像データに基づき電子写真方式の印刷プロセスによる画像を形成するため、帯電、露光、現像、転写等の各プロセスおよび各機構部を制御するプロセス制御部38等を備える。また、プロセス制御部38は、第7のケーブル25gを介して、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示画面を有する表示部47と接続される。
【0032】
定着制御部44は、サーミスタ23の検出結果に基づいて、フォトトライアックカプラ41へ制御電流を供給することでフォトトライアックカプラ41のON/OFFを制御し、定着器6の温度を供給する電力のON/OFFにより制御する。
【0033】
このような定着制御部44は、定着器6の温度を所定の温度範囲内に保つように制御電流出力端子Toから出力される制御電流、および制御電流入力端子Tiから受入れる制御電流を制御する定着温度制御回路33と、サーミスタ23によって検出された定着器6の温度が所定の温度範囲外にあるときに、制御電流出力端子Toおよび制御電流入力端子Tiの両方を遮断する定着器保護制御部としての定着器保護回路49とを備える。
【0034】
定着温度制御回路33は、通常温度のときに制御電流を制御するための温度制御信号を出力する定着温度制御部51と、定着温度制御部51の出力に応じて出力端子側のインピーダンス状態を変化させるオープンコレクタゲート52とを備える。
定着温度制御部51からの出力は、第4のケーブル25dを介して電源部10の波形成形回路34に入力され、波形成形回路34からの出力は障害検出回路36へ入力される。
【0035】
また、定着温度制御部51は、図3に示すように、サーミスタ23の温度検出信号に基づいて定着器6の温度制御信号を生成する主制御回路53と、入力端子INに入力した信号をラッチするラッチ回路54と、主制御回路53から出力された信号とラッチ回路54から出力された信号との論理積を出力するAND回路55を備える。
【0036】
主制御回路53は、入力端子ADinから入力されたアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器53aと、CPU(Central Processing Unit)53bと、RAM(Random Access Memory)53cと、ROM(Read only Memory)53dと、CPU53bにおいて生成された信号を出力するIOポート53eとを備える。
【0037】
ROM53dには、CPU53bがAD変換器53aから読込んだサーミスタ23の温度を示すデジタル信号に基づいて出力端子OUTから出力する信号を生成することでヒータ22の発熱を制御するプログラムや、CPU53bがAD変換器53aから読込んだデジタル信号に基づいて定着ローラ20が異常発熱していることを利用者に通知するためのプログラム等が格納されている。
【0038】
このような定着温度制御部51は、入力端子ADinに入力されたサーミスタ23の温度検出信号を読出して、その温度検出信号に基づいて定着器6の温度を所定の定着可能温度の範囲内に保つように、出力端子OUTから出力する信号を制御する。この定着器6の定着可能温度は、画像処理部46で受信した印刷情報に含まれる用紙Pの種類に関する情報に基づいて決定される。
定着温度制御部51の出力端子OUTは、オープンコレクタゲート52の入力端子および第4のケーブル25dを介して、電源部10の波形成形回路34の入力端子へ接続される。
【0039】
オープンコレクタゲート52の出力端子は、トランジスタTR1のベース端子と接続され、オープンコレクタゲート52がOFF状態のとき、直流電源Vccから出力された電流は抵抗R3を介してトランジスタTR1のベース端子に入力され、トランジスタTR1はON状態となる。トランジスタTR1がON状態となると、直流電源Vccから第1のケーブル25aを通じてLED素子41aのアノード端子に制御電流が流れ、LED素子41aはON状態となり発光する。
【0040】
また、オープンコレクタゲート52がON状態のときは、トランジスタTR1のベース端子に直流電源Vccからの電流が供給されなくなり、トランジスタTR1はOFF状態となる。トランジスタTR1がOFF状態となると、LED素子41aのカソード端子から第2のケーブル25bを通じてグラウンドに制御電流が流れなくなるため、LED素子41aはOFF状態となる。
【0041】
このようなトランジスタTR1のエミッタ端子はグラウンドに接地されており、コレクタ端子は、第2のケーブル25bを介してLED素子41aのカソード端子と電気的に接続されている。また、抵抗R3の一端は直流電源Vccと電気的に接続され、他端はトランジスタTR1のベース端子と電気的に接続されている。更に、LED素子41aのアノード端子は、第1のケーブル25aを介して抵抗R4の一端と電気的に接続され、その抵抗R4の他端は直流電源Vccと電気的に接続されている。
【0042】
定着器保護回路49は、サーミスタ23の温度検出信号を、所定の閾値と比較し、その比較結果に基づいて直流電源VccからLED素子41aに供給される制御電流の流れを制御する。
このような定着器保護回路49は、直流電源Vccと、コンパレータ57と、オープンコレクタゲート58と、オープンコレクタゲート59等を備える。コンパレータ57のマイナス端子は、サーミスタ23の一端と、第8のケーブル25hを介して電気的に接続されている。サーミスタ23の他端は、第9のケーブル25iを介して直流電源Vccと電気的に接続されている。
【0043】
サーミスタ23は、定着ローラ20の上部近傍に設けられており、定着ローラ20の表面温度が変化することでその抵抗値が変化し、サーミスタ23の抵抗値の変化に応じた電圧は、コンパレータ57のマイナス端子に供給される。
また、サーミスタ23の一端は、第8のケーブル25hを介して定着温度制御部51の入力端子ADinと電気的に接続されており、定着温度制御部51についても同様にサーミスタ23からその抵抗値の変化に応じた電圧が供給される。
【0044】
更に、サーミスタ23の一端は、抵抗R6を介してグラウンドに接地される。また、抵抗R7の一端もグラウンドに接続されており、抵抗R7の他端は、コンパレータ57のプラス端子と電気的に接続されている。
【0045】
コンパレータ57のプラス端子は、抵抗R8を介して直流電源Vccと電気的に接続されている。また、直流電源Vccは、抵抗R9を介してコンパレータ57の出力端子、定着温度制御部51の入力端子IN、オープンコレクタゲート58、およびオープンコレクタゲート59の入力端子と電気的に接続されている。
このようなコンパレータ57は、抵抗R8、抵抗R7、および直流電源Vccで生成された基準電圧と、マイナス端子の電圧とを比較する。この基準電圧は、定着ローラ20が印刷中に示す正常な温度範囲を勘案して決定される。
【0046】
そして、コンパレータ57による比較の結果、マイナス端子の電圧がプラス端子の電圧よりも低い場合、すなわちサーミスタ23によって検出された定着ローラ20の温度が正常な温度範囲内にあるときは、コンパレータ57の出力端子は高インピーダンス状態となる。一方、マイナス端子の電圧がプラス端子の電圧よりも高い場合、すなわちサーミスタ23によって検出された定着ローラ20の温度が正常な温度範囲内になく、定着ローラ20が異常加熱された状態にあるときは、コンパレータ57の出力端子は低インピーダンス状態となる。
【0047】
上記のような定着制御部44では、直流電源Vccから抵抗R4を介してLED素子41aへ流れる制御電流の方向は、オープンコレクタゲート59の出力端子のインピーダンス状態によって変化する。
【0048】
具体的には、制御電流の流れる方向は、オープンコレクタゲート59の出力端子のインピーダンス状態によって、制御電流がオープンコレクタゲート59の出力端子の方向へ流れるか、または第1のケーブル25aを通じてLED素子41aのアノード端子に流れるかが決定される。そして、定着器保護回路49は、オープンコレクタゲート59の出力端子のインピーダンス状態を制御することで制御電流をLED素子41aの方向へ流すか、またはオープンコレクタゲート59の方向へ引き込むかを制御する。
【0049】
定着器保護回路49によって、例えば、オープンコレクタゲート59の出力端子のインピーダンス状態が高インピーダンス状態とされたとき、制御電流は抵抗R4を介してLED素子41aの方向へ流れる。また、定着器保護回路49によってオープンコレクタゲート59の出力端子のインピーダンス状態が低インピーダンス状態とされたとき、制御電流は抵抗R4を介してオープンコレクタゲート59の方向へ引き込まれ、LED素子41aには制御電流が供給されなくなる。すなわち、制御電流出力端子ToからLED素子41aのアノード端子に出力される制御電流の流れは、定着器保護回路49によって制御される。
【0050】
また、直流電源Vccから抵抗R4へ流れる制御電流がLED素子41aのアノード端子に入力され、カソード端子から出力されるためには、トランジスタTR1のエミッタ、コレクタ間が導通状態に置かれていることが必要となる。このトランジスタTR1のエミッタ、コレクタ間を導通状態とするためには、直流電源Vccから抵抗R3を介して、トランジスタTR1のベース端子に電流を供給する必要がある。この抵抗R3を介してトランジスタTR1のベース端子に電流を入力するためには、オープンコレクタゲート52、およびオープンコレクタゲート58の出力端子のインピーダンス状態を高インピーダンス状態とする必要がある。
【0051】
すなわち、定着器保護回路49の定着温度制御部51によって、例えばオープンコレクタゲート52の出力端子、またはオープンコレクタゲート58の出力端子の少なくとも一方の出力端子のインピーダンス状態が低インピーダンス状態とされたとき、直流電源Vccから抵抗R3に供給された電流は、トランジスタTR1のベース端子には流れずオープンコレクタゲート52の出力端子、またはオープンコレクタゲート58の方向へ引き込まれることとなり、LED素子41aは発光しない。
【0052】
一方、定着器保護回路49の定着温度制御部51によって、オープンコレクタゲート52の出力端子、およびオープンコレクタゲート58の出力端子の何れの出力端子のインピーダンス状態が高インピーダンス状態とされたとき、直流電源Vccから抵抗R3に供給された電流は、トランジスタTR1のベース端子には流れ、トランジスタTR1のベース端子に電流が入力されると、トランジスタTR1のエミッタ、コレクタ間が導通状態となり、トランジスタTR1のエミッタ、コレクタ間が導通状態となると、LED素子41aのカソード端子からトランジスタTR1のベース端子に制御電流が流れることが可能となる。すなわち、制御電流入力端子Tiが受入れる制御電流の流れは、定着温度制御部51、定着器保護回路49、オープンコレクタゲート52、58およびトランジスタTR1によって制御される。
【0053】
以下に、定着ローラ20を加熱する際の定着制御部44、電源部10、および定着器6の一連の動作について詳細に説明する。
上位装置3から印刷情報が送信されると、プリンタ1の制御部8は、定着ローラ20を加熱するための一連の動作を開始する。まず、定着ローラ20の表面温度が正常な定着可能温度の範囲内で動作している場合のプリンタ1の動作について説明する。
【0054】
定着ローラ20を加熱するために、定着温度制御部51は、出力端子OUTからオープンコレクタゲート52の入力端子にハイレベル信号を供給する。オープンコレクタゲート52の入力端子にハイレベル信号が供給されると、オープンコレクタゲート52の出力端子は、高インピーダンス状態となる。
【0055】
オープンコレクタゲート52の出力端子が高インピーダンス状態になると、トランジスタTR1のベース端子には、抵抗R3を介して直流電源Vccから電流が流れ込む。トランジスタTR1のベース端子に直流電源Vccから電流が流れ込むと、トランジスタTR1のエミッタ端子とコレクタ端子の間は導通するため、LED素子41aのカソード端子から、第2のケーブル25bを介してトランジスタTR1のエミッタ端子の方向へ電流を引き込むことができる状態となり、直流電源Vccから抵抗R4および第1のケーブル25aを介してLED素子41aに制御電流が流れ込み、LED素子41aは発光し、ヒータ22のON信号が出力されていることを出力する。
【0056】
LED素子41aが発光すると、フォトトライアックカプラ41のフォトトライアック41bがON状態となり、端子T1と端子T2の間が導通する。トライアック30の端子T1と端子T2の間が導通すると、商用電源9から電源部10に流れ込む電流は、第5のケーブル25eを通じてヒータ22に供給され、ヒータ22に供給された電流は、温度サーモスタット27および第6のケーブル25fの方向へと流れるため、ヒータ22が発熱し、定着ローラ20がヒータ22によって加熱される。
【0057】
このとき、定着ローラ20の表面温度は、サーミスタ23によって検出される。例えば、定着ローラ20の表面の温度が上昇すると、サーミスタ23の抵抗値が低下する。逆に定着ローラ20の表面温度が下降すると、サーミスタ23の抵抗値は上昇する。すなわち、定着温度制御部51は、サーミスタ23、抵抗R6および直流電源Vccで決定される電圧により、サーミスタ23が検出した定着ローラ20の表面温度を監視する。
【0058】
具体的な監視方法としては、定着温度制御部51は、サーミスタ23の抵抗値で決定される電圧を、AD変換器53aにおいてデジタル信号に変換し、AD変換器53aで変換されたデジタル信号は、CPU53bによって読込まれ、CPU53bは、このデジタル信号に基づいて定着ローラ20の表面温度の変化を検出し、予めROM53dに格納されたプログラムに従って定着ローラ20の表面温度を制御する。
【0059】
また、サーミスタ23による温度検出信号は、コンパレータ57のマイナス端子にも供給され、定着ローラ20の表面温度が正常状態にあるときは、マイナス端子の電圧がプラス端子の電圧よりも低くなるため、コンパレータ57の出力端子は高インピーダンス状態となり、コンパレータ57から定着温度制御部51の入力端子INに入力される信号、およびオープンコレクタゲート58、オープンコレクタゲート59に供給される信号は抵抗R9によりハイレベル信号となる。オープンコレクタゲート58、オープンコレクタゲート59にハイレベル信号が供給されると、オープンコレクタゲート58、オープンコレクタゲート59の出力端子は高インピーダンス状態となる。
【0060】
このような状態では、直流電源Vccから抵抗R4に流れる電流は、LED素子41aのアノード端子の方向へ流れると共に、直流電源Vccから抵抗R3に流れる電流はトランジスタTR1のベース端子の方向へ流れることとなる。すなわち、定着ローラ20の表面温度が正常状態にあるときは、定着器保護回路49はこのような状態を維持し続けるため、定着温度制御回路33のみによってヒータ22の発熱、および定着ローラ20の表面温度を制御することが可能となる。
【0061】
そして、一連の印刷プロセスが終了し、定着温度制御部51が、ヒータ22をOFF状態とする場合、定着温度制御部51は、IOポート53eを介して出力端子OUTからオープンコレクタゲート52にローレベル信号を供給する。オープンコレクタゲート52にローレベル信号が供給されると、オープンコレクタゲート52の出力端子は低インピーダンス状態となり、オープンコレクタゲート52の出力端子が低インピーダンス状態となると、直流電源VccからトランジスタTR1のベース端子に供給されていた電流は、オープンコレクタゲート52の出力端子の方向に流れ、トランジスタTR1はOFF状態となる。トランジスタTR1がOFF状態となると、LED素子41aには制御電流が供給されなくなり、LED素子41aはOFF状態となって消灯し、ヒータ22のOFF信号が出力されていることを出力する。LED素子41aがOFF状態となると、フォトトライアック41bもOFF状態となり、トライアック30のゲート端子に電流が供給されなくなり、トライアック30もOFF状態となる。
【0062】
そして、トライアック30がOFF状態になると、トライアック30の端子T1と端子T2との間が非導通状態となり、商用電源9から取得した電力はヒータ22に供給されなくなり、ヒータ22は発熱を停止し、ヒータ22が発熱を停止すると、定着ローラ20の加熱も停止する。
このようにヒータ22、温度サーモスタット27、第5のケーブル25eおよび第6のケーブル25fに異常がない場合は、プリンタ1は、上述のように定着温度制御回路33を用いてヒータ22の温度を制御する。
【0063】
次にヒータ22等が断線した場合の障害検出回路36の動作について、図2を用いて説明する。本説明では、定着器保護回路49のオープンコレクタゲート58とオープンコレクタゲート59の出力は高インピーダンス状態として、定着可能温度の範囲内で動作している場合を例に説明する。
定着ローラ20を加熱するために、定着温度制御部51は、出力端子OUTからオープンコレクタゲート52の入力端子にハイレベル信号を供給する。このハイレベル信号は第4のケーブル25dを経由して波形成形回路34の入力信号として供給される。
【0064】
また、オープンコレクタゲート52にハイレベル信号が入力されると、出力は高インピーダンスとなり、抵抗R3を介して直流電源Vccから電流が流れこみ、TR1が導通するため、LED素子41aが発光し、ヒータ22のON信号が出力されていることを出力する。LED素子41aが発光すると、フォトトライアックカプラ41のフォトトライアック41bがON状態となり、端子T3と端子T4が導通する。
【0065】
このとき、ヒータ22等が断線している状態にあると、発光素子31a、31bには電流が流れず発光しないため、フォトトランジスタTR2がOFF状態となり、直流電源Vccの電位が抵抗R15を経由し、波形成形回路34の入力信号としてハイレベル信号が供給される。このフォトトランジスタTR2からの出力信号(ハイレベル信号)と、前記した定着温度制御部51からの出力信号(ハイレベル信号)とがゼロクロス回路35から出力された基準信号により波形成形され、障害検出回路36へ入力される。
【0066】
障害検出回路36では、入力された信号の状態を確認し、ヒータ22のON/OFF信号の状態と、ヒータ22の実際の通電状態との状態の不一致(この場合は、ヒータ22を通電とすべきとするON信号が出力されているにもかかわらず、ヒータ22が非通電状態(ヒータ22含む電力供給回路のいずれかの断線による)であること)により、障害発生を検出し、障害通知情報としてのローレベル信号を出力する。この出力信号は第3のケーブル25cを介して、プロセス制御部38へ入力され、この入力を受けたプロセス制御部38は、それによる障害発生通知を第7のケーブル25gを経由して表示部47へ出力し、オペレータにヒータ22等の障害発生を通知する。
【0067】
次に、ヒータ22がトライアック30等の故障により定着ローラ20を誤加熱した場合の検出について説明する。
トライアック30が何らかの要因で端子T1と端子T2とが導通状態を継続したままの状態にあった場合、発光素子31a、31bに電流が流れ発光するため、フォトトランジスタTR2がON状態となり、ローレベル信号が波形成形回路34に供給される。
【0068】
また、定着温度制御部51は定着ローラ20の加熱を実施していないため、定着温度制御部51の出力端子OUTからオープンコレクタゲート52の入力端子にローレベル信号を供給する。このローレベル信号は第4のケーブル25dを経由し、波形成形回路34の入力信号として入力される。この定着温度制御部51からの出力信号(ローレベル信号)と、前記したフォトトランジスタTR2からの出力信号(ローレベル信号)とがゼロクロス回路35から出力された基準信号により波形成形され、障害検出回路36へ入力される。
【0069】
障害検出回路36では入力された信号の状態を確認し、ヒータ22のON/OFF信号の状態と、ヒータ22の実際の通電状態との状態の不一致(この場合は、ヒータ22を非通電とすべきとするOFF信号が出力されているにもかかわらず、ヒータ22が通電状態(トライアック30等の故障による)であること)により、障害発生を検出してローレベル信号を出力し、前記と同様にして、障害発生通知を表示部47へ出力し、オペレータにヒータ22等の障害発生を通知する。
【0070】
以下に、従来技術におけるヒータ22が断線した場合の障害検出時間と、本実施例における障害検出時間との関係について図4を用いて説明する。
従来の障害検出では、定着器6のヒータ22への電力の供給を開始したとき(時間S0)から所定時間の経過後(時間S1)に、定着ローラ20の表面温度が基準温度F1に到達しているか否かの確認を行い、到達していない場合(図4に示す温度F2)はヒータ22の断線による低温エラーを検出し、障害発生通知を行う。
【0071】
これに対して、本実施例では、定着ローラ20の表面温度をヒータ22への電力をON/OFFして通電を制御している場合であっても、障害検出回路36によって、常にヒータ22等の状態を監視し、ヒータ22への電力をON状態に制御している場合に、フォトカプラ31によってヒータ22に流れる電流が検出されないときは、所定時間の経過を待たずに、障害検出回路36で確認された状態不一致により障害発生を検出するため(時間S2)、早期の障害発生の検出が可能となり、オペレータヘの障害発生通知までの時間を短縮してプリンタ1の障害発生を早期に発見することが可能となる。
【0072】
以上説明したように、本実施例では、プリンタに、定着器の温度を検出するサーミスタと、定着器のヒータに流れる電流を検出するフォトカプラと、サーミスタにより検出された温度検出結果に基づき、ヒータへの通電を制御することにより、定着器の温度を所定の温度範囲に制御する定着制御部と、フォトカプラの検出結果と定着制御部の制御信号に基づいて定着器の障害を検出する障害検出回路と設けたことによって、障害検出回路によって、常にヒータ等の状態の監視を行うことができ、障害発生の検出までの時間を短縮して障害発生を早期に発見することができる。
【実施例2】
【0073】
以下に、図5を用いて本実施例のプリンタについて説明する。なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
【0074】
本実施例のプロセス制御部38は、図5に示すように、CPU60と、RAM61と、ROM62、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM、不揮発性メモリ)63および、CPU60において生成された信号を出力するIOポート64と、ドライバIC65とを備え、上記実施例1で説明した、障害検出回路36で障害発生と検出され出力された障害通知情報としてのローレベル信号は、第3のケーブル25cを経由し(図2参照)、本実施例のプロセス制御部38のCPU60へ入力される。
【0075】
また、電源部10には低圧電源部67が設けられ、その低圧電源部67は、一次側68と二次側69、および二次側69の電圧を制御する電源制御部70等を備え、商用電源9からの電力は一次側68へ供給され、二次側69で発生した電圧は、直流電源生成部39を介してプロセス制御部38に供給される。また、電源制御部70は、プロセス制御部38のドライバIC65からの制御情報を基に、二次側69の電圧を制御する。
【0076】
本実施例の障害検出回路36で障害発生を検出したときに出力されるローレベル信号は、第3のケーブル25cを介してプロセス制御部38のCPU60へ入力され、そこで生成された障害発生通知は、第7のケーブル25gを経由して表示部47へ出力され、オペレータにヒータ22等の障害発生が通知される。
【0077】
この障害情報通知を表示部47に表示した後に、本実施例のCPU60は、IOポート64に対し、電源OFFの指示信号を出力し、IOポート64は、ドライバIC65のイネーブル信号にローレベルを供給する。このドライバIC65のイネーブル信号にローレベルを供給することにより、ドライバIC65の出力はハイインピーダンス状態となり、電源制御部70は、このハイインビーダンス状態を検出し、二次側69から出力するプロセス制御部38への直流電圧の供給を停止する。これにより、プリンタ1の電源がOFF状態になり、プリンタ1が停止する。
【0078】
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様に、障害検出回路によって、常にヒータ等の状態を監視し、障害発生時には電源制御部によってプリンタの電源を自動的にOFFできるようにしたので、上記実施例1と同様の効果に加えて、安全にプリンタの動作を停止することができる。
なお、上記各実施例においては、画像形成装置は、プリンタであるとして説明したが、画像形成装置は前記に限らず、複写装置やファクシミリ、MFP(Multi Function Printer)であってもよい。
【符号の説明】
【0079】
1 プリンタ
3 上位装置
5 インタフェース
6 定着器
8 制御部
9 商用電源
10 電源部
11 用紙トレイ
12 用紙搬送経路
13 ホッピングローラ
13a ホッピングモータ
14 搬送ベルト
14a ベルトモータ
16c、16m、16y、16k 現像ユニット
17 ドラムモータ
18c、18m、18y、18k 感光体ドラム
19c、19m、19y、19k 露光ヘッド
20 定着ローラ
20a 定着モータ
21 加圧ローラ
22 ヒータ
23 サーミスタ
25a 第1のケーブル
25b 第2のケーブル
25c 第3のケーブル
25d 第4のケーブル
25e 第5のケーブル
25f 第6のケーブル
25g 第7のケーブル
25h 第8のケーブル
25i 第9のケーブル
27 温度サーモスタット
30 トライアック
31 フォトカプラ
31a、31b 発光素子
33 定着温度制御回路
34 波形成形回路
35 ゼロクロス回路
36 障害検出回路
38 プロセス制御部
39 直流電流生成部
41 フォトトライアックカプラ
41a LED素子
41b フォトトライアック
42 コンデンサ
44 定着制御部
46 画像処理部
47 表示部
49 定着器保護回路
51 定着温度制御部
52、58、59 オープンコレクタゲート
53 主制御回路
53a AD変換器
53b、60 CPU
53c、61 RAM
53d、62 ROM
53e、64 IOポート
54 ラッチ回路
55 AND回路
57 コンパレータ
65 ドライバIC
67 低圧電源部
68 一次側
69 二次側
70 電源制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤像が形成された媒体を加熱して前記現像剤像を媒体上に熱定着させる定着器を備えた画像形成装置において、
前記定着器を加熱する加熱手段と、
前記定着器の温度を検出する温度検出手段と、
前記加熱手段に流れる電流を検出する電流検出回路と、
前記温度検出手段により検出された温度検出結果に基づき、前記加熱手段への通電を制御して、前記定着器の温度を所定の温度範囲に制御する温度制御部と、
前記電流検出回路の検出結果と前記温度制御部の制御信号に基づいて前記定着器の障害を検出する障害検出回路と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
請求項1に記載の画像形成装置において、
前記障害検出回路で検出された障害通知情報に基づいて、前記定着器の電源制御を行う電源制御部を備えることを特徴とする画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−133154(P2012−133154A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−285445(P2010−285445)
【出願日】平成22年12月22日(2010.12.22)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】