説明

画像形成装置

【課題】現像工程から転写工程に亘る領域でトナー像の飛び散りや像乱れを抑制できる画像形成装置の提供を図る。
【解決手段】感光体ドラム31上の現像位置の下流側と転写位置の上流側との間に、感光体ドラム31上のトナー像PTをトナー5〜70%凝集温度で予備加熱する予備加熱手段60を設ける。感光体ドラム31上のトナー像PTは、予備加熱されることでトナー粒子間の凝集度が適正に調整されて、現像工程から転写工程に亘る領域でトナー像PTの飛び散り,像乱れが抑制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、プリンタ、ファックス等、およびこれら複合機等の画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
上述の画像形成装置における現像工程では、像担持体上の静電潜像をトナー像化する際に、不均一な粒径や外添材の付着等によるトナー粒子間の帯電量のバラツキに対し、現像電界条件を適切に設定することで、トナー像の安定化が図られている。
【0003】
しかし、後の転写工程では、転写条件が現像条件とは全く異なってくるために、トナー像の飛び散りや像乱れが発生する問題がある。
【0004】
そこで、従来ではこのような転写工程におけるトナー像の飛び散りや像乱れを抑制して画像品質の向上を目的として、種々の方法が提案されている。
【0005】
例えば、特許文献1では、静電潜像を形成する像担持体上における現像領域の下流側、かつ、転写領域の上流側に、電界または磁界の形成により像担持体上に形成されたトナー像を補正する画像補正部材を配設した技術を提案している。また、特許文献2では、現像ユニットの下流側に、像担持体上に当接する加熱手段を有する転写・定着ユニットを配設すると共に、該転写・定着ユニットと像担持体との間に搬送される記録媒体を予熱印加手段で予熱するようにした技術を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−267455号公報
【特許文献1】特開平8−297421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1の開示技術では、像担持体と画像補正部材との間に電界または磁界を形成して、像担持体上に形成されたトナー像の余剰のトナーを剥離するため、前述の現像の安定状態、即ち、前述の現像電界条件が崩れ、像乱れを引き起こす可能性がある。また、この画像補正部材は、剥離したトナーの除去手段を備えているが、該画像補正部材が像担持体に近接しているため、除去したトナーが像担持体上にこぼれて画像ノイズを誘発する可能性がある。
【0008】
一方、特許文献2の開示技術では、現像工程と転写工程の間では、トナー像の飛び散りや像乱れの問題が依然として残り、画像品質の向上はそれ程期待することはできない。また、転写・定着ユニットの加熱手段により像担持体がトナー定着温度に高温に加熱されるため、像担持体が損傷するという新たな問題が生じてしまう。
【0009】
そこで、本発明は現像工程から転写工程に亘る領域でトナー像の飛び散りや像乱れを抑制できて、画像品質を高めることができる画像形成装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、静電潜像を形成する像担持体と、前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、前記像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写装置と、前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着装置と、を備えた画像形成装置であって、前記像担持体上の現像位置の下流側と転写位置の上流側との間に、該像担持体上のトナー像をトナーの5〜70%凝集温度で予備加熱する予備加熱手段を設けたことを主要な特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
像担持体上に形成されたトナー像を、予備加熱手段によりトナーの5〜70%凝集温度で予備加熱することによって、トナー粒子間の凝集度を適正に調整することができる。この結果、現像工程から転写工程に亘る領域でトナー像の飛び散り、像乱れを抑制し、画像品質を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態としての画像形成装置を概念的に示す全体構成図。
【図2】本発明の第1実施形態の要部を概念的に示す説明図。
【図3】トナー凝集率と凝集温度との関係の一例を示す説明図。
【図4】本発明の第2実施形態の要部を概念的に示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態を図面と共に詳述する。
【0014】
図1は本発明に係る画像形成装置の全体構成を示している。
【0015】
この画像形成装置1は、像担持体としての複数の感光体ドラム31Y,31M,31C,31Kを、転写装置における中間転写ベルト41に対面させて縦方向に配列したフルカラーの画像を形成するタンデム型カラー画像形成装置と称されるものである。
【0016】
画像形成装置1は、その上部に自動原稿送り装置ADFを備えている。自動原稿送り装置ADFの原稿載置台15に載置された原稿Dは、一枚づつ分離されて原稿搬送路に送り出され、搬送ドラム16により搬送される。
【0017】
原稿読取部10は、原稿画像読み取り位置RPにおいて搬送中の原稿Dの画像を読み取る。第1搬送ガイドG1および原稿排出ローラ17は、読み取り終了した原稿Dを原稿排紙トレイ18に排出する。
【0018】
画像形成装置1は、前記原稿読取部10、露光部20Y,20M,20C,20K、画像形成部30Y,30M,30C,30K、中間転写部40と2次転写部42からなる転写装置、定着部50、排紙反転部70、給紙部90等から構成され、それらが一つの筺体内に収められている。
【0019】
原稿読取部10は、原稿画像読み取り位置RPにて原稿Dの画像をランプLにて照射し、その反射光を第1ミラーユニット11、第2ミラーユニット12、レンズ13によって導き、撮像素子CCDの受光面に結像させる。撮像素子CCDは入射した光を光電変換して所定の画像信号を出力する。画像読取制御部14は、この画像信号に対して、A/D変換、シェーディング補正、圧縮等の処理を施し、図外の制御部の記憶部に画像データとして変換する。記憶部に格納された画像データは、ユーザにより設定されている条件により適宜な画像処理が施されて、出力画像データが生成される。
【0020】
露光部20Y,20M,20C,20Kは、制御部から送られる出力画像データをもとに出力される出力情報に対応して、主帯電部32Y,32M,32C,32Kにより帯電された感光体ドラム31Y,31M,31C,31Kの表面をレーザ光により走査露光し、感光体ドラム31Y,31M,31C,31KにY色,M色,C色,BK色用の静電画像が形成される。
【0021】
画像形成部30Yは、感光体ドラム31Yと、その周辺に配置されている主帯電部32Y,現像装置である現像部33Y,第1転写ローラ34Y,クリーニング部35Yからなる。他の画像形成部30M,30C,30Kにおいても画像形成部30Yと同様な構成であり、それぞれの感光体ドラム31M,31C,31Kの周辺に、それぞれ対応して主帯電部32M,32C,32K、現像部33M,33C,33K、第1転写ローラ34M,34C,34K、クリーニング部35M,35C,35Kが配置されている。
【0022】
現像部33Y,33M,33C,33Kは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)のトナーで現像することによって感光体ドラム31Y,31M,31C,31K上の潜像を顕像化する。これにより、各感光体ドラム31Y,31M,31C,31K上には、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(BK)のトナー像が形成される。
【0023】
中間転写部40の第1転写ローラ34Y,34M,34C,34Kは、感光体ドラム31Y,31M,31C,31K上に形成されたトナー像を中間転写ベルト41上の所定位置に重ね合わせて転写する。各色のトナー像が重ね合わされることにより中間転写ベルト41上にカラー画像が形成される。無端状ベルトからなる中間転写ベルト41は、ベルト駆動ローラ44の駆動力によって図1の矢印に示す方向に回転しながら移動する。クリーニング部35Y,35M,35C,35Kは、トナー像の転写を終えた感光体ドラム31Y,31M,31C,31Kの表面に残留するトナーを除去する。
【0024】
一方、2次転写部42は、中間転写ベルト41上に重ね合わされて転写されたカラー画像を、給紙部90のトレイPG1,PG2,PG3から搬送され、レジストローラ91によってタイミングが取られて送り出された記録媒体である用紙Pに転写する。ベルトクリーニング部43は、カラー画像の用紙Pへの転写を終えた中間転写ベルト41の表面を清掃し、清掃された中間転写ベルト41は次の画像転写に供される。
【0025】
トナー像を担持した用紙Pは定着部50に送られ、定着部50は用紙Pを加圧加熱することによって、トナー像を用紙Pへ定着させる。図1に示す例では、定着部50は加熱ローラ52と加圧ローラ53とからなるローラニップ方式の定着装置51が用いられる。
【0026】
排紙反転部70は、定着部50による定着処理を終えた用紙Pを搬送して排紙トレイ75に排紙する。用紙Pを表裏反転して排紙する場合には、排紙ガイド72が一旦用紙Pを下方に導き、排紙反転ローラ73に用紙Pの後端を挟持させた後に反転搬送し、排紙ガイド72が用紙Pを排紙ローラ74に導いて排紙する。
【0027】
用紙Pの裏面にも画像形成を行う場合、排紙ガイド72は、表面のトナー像の定着処理を終えた用紙Pを下方にある再給紙部80に搬送し、再給紙反転ローラ81により後端を挟持させた後、逆送することによって用紙Pを反転させて、再給紙搬送路82に送り出し、裏面への画像形成に供する。
【0028】
ここで、本実施形態では図2に示すように、感光体ドラム31上の現像ローラ(マグネットローラ)36に対向した現像位置の下流側と、中間転写ベルト41を挟んで第1転写ローラ34に対向した転写位置の上流側との間に、該感光体ドラム31上に形成されたトナー像PTを特定のトナー凝集温度に予備加熱する予備加熱手段60を設けてある。
【0029】
予備加熱手段60として、図2に示す例では感光体ドラム31と非接触に配置したハロゲンヒータを用いている。このハロゲンヒータ60は、非接触サーミスタ等の温度センサの検出作用にもとづいて、前記トナー像PTを後述する所定範囲のトナー凝集温度となるように温調制御するようにしている。
【0030】
また、感光体ドラム31の内側には、ヒートパイプ,空冷,水冷等、適宜の冷却手段61を設けてある。この冷却手段61は、感光体ドラム31の予備加熱下流側の表面温度を検出する図外の温度センサの検出作用にもとづいて、感光体ドラム31をハロゲンヒータ60により予備加熱されるトナー粒子の凝集に影響を及ぼさない所要の温度に冷却制御される。
【0031】
予備加熱手段60としては、上述のハロゲンヒータに限定されることはなく、感光体ドラム31の感光感度に影響を与えないものであればよい。また、ショートウォームアップできるものであればその都度ウォームアップすればよく、ウォームアップに時間を要するものであればウォームアップ時間を長くして適切に調整すればよい。
【0032】
上述のトナー凝集温度とは、トナーの凝集重量パーセントとなる温度を指し、例えば、下記の凝集試験方法によって求められる。
【0033】
トナー試料の0.5gを内径21mmの10mlガラス瓶に移して蓋を閉める。このガラス瓶を振とう機(タップデンサーKYT−2000 セイシン企業製)を用いて、室温で600回振とうした後、蓋を外した状態で、30〜80℃の温度設定範囲で2.5℃刻みで変化させながら、各設定温度で湿度35%RHの環境下に2時間放置する。次いで、トナー試料を48メッシュ(目開き350μm)の篩上に、トナーの凝集物を解砕しないように注意しながら載せてパウダーテスター(ホソカワミクロン社製)にセットして固定する。これを送り幅1mmの振動強度に調整して10秒間振動を加えた後、篩上の残存したトナー量の比率(重量%)を測定する。そして、トナー凝集率は、
【0034】
トナー凝集率(%)=(篩上の残存トナー量(g)/0.5(g))×100
により算出される。
【0035】
例えば、トナー試料として、キャリア平均粒径33μm、トナー平均粒径6.5μmの二成分現像方式の現像剤を用いて、これを上述の各設定温度に対して凝集率を求めると図3に示す結果が得られた。この試験結果から、例えば、トナー10%凝集の凝集温度は50℃、トナー60%凝集の凝集温度は60.5℃として求められる。
【0036】
この試験結果にもとづいて、トナー凝集率0〜80%の範囲で特定のトナー凝集率となる凝集温度を調べてこれを決定し、図2に示した装置を用いてハロゲンヒータ60を各特定のトナー凝集温度に調温して画像形成を行ったところ、〔表1〕に示す画像の目視評価が得られた。
【0037】
なお、試験環境は室温23℃、湿度65%RH、用紙の画像パターンはA4サイズ内の3ポイント文字、5ポイント文字の混合チャートを用いて、各特定のトナー凝集温度で100枚プリントとし、冷却手段61の冷却温度のしきい値は試験環境の23℃とした。
【0038】
【表1】


<画像評価の目視判定基準>
<転写散り(トナー像の飛び散り)>
◎:3ポイント文字が十分読み取れる。
○:3ポイント文字が読み取れるが、僅かに散りが確認される。
△:3ポイント文字に散りが確認されるが読み取り可能(許容レベル)。5ポイント文字は十分に読み取れる。
×:3ポイント文字が散りで潰れている。
<転写抜け>
○:3ポイント文字が抜けていない。
△:3ポイント文字が僅かに画像抜け(許容レベル)。
×:3ポイント文字が抜けている。
【0039】
〔表1〕の試験結果から、トナー凝集率0%(凝集温度20℃)では転写散りにより、およびトナー凝集率80%(凝集温度62℃)では転写抜けにより何れも画像不良となる。
【0040】
また、トナー凝集率5%(凝集温度42.5℃)では転写散りが確認され、トナー凝集率70%(凝集温度61℃)では転写抜けが確認されるものの、何れも判読許容レベルの画像評価が得られる。
【0041】
一方、トナー凝集率10%(凝集温度52.5℃)〜トナー凝集率60%(凝集温度60.5℃)の範囲では、感光体ドラム31上のトナー像PTの凝集が適正に行われ、転写位置で該トナー像PTの中間転写ベルト41への転写が良好に行われて高い画像評価が得られる。とりわけ、トナー凝集率40%(凝集温度59.5℃)〜トナー凝集率60%(凝集温度60.5度)の範囲では、感光体ドラム31上でのトナー像PTの凝集が最適に行われ、転写散り,転写抜けのないより評価の高い品質の画像が得られることが判る。
【0042】
これらのことから、ハロゲンヒータ60によるトナー像PTの予備加熱は、トナーの5〜70%凝集温度の範囲に設定して行えばよい。これにより、トナー粒子間の凝集度を適正に調整できて、現像工程から転写工程に亘る領域でトナー像PTの飛び散り,像乱れを抑制して、画像品質を高めることができる。上述の設定温度範囲の中でも、トナー凝集温度を10〜60%凝集温度に設定して予備加熱すれば、トナー像PTの飛び散り,像乱れの改善効果が高く、より好ましくは、予備加熱を40〜60%凝集温度に設定することが望ましい。
【0043】
トナーの種類によって、トナー凝集温度は異なってくるが、前述のトナー凝集率5〜70%に対応した凝集温度にハロゲンヒータ60を調温すればよい。
【0044】
以上のように本実施形態の構成によれば、感光体ドラム31上の現像位置の下流側と転写位置の上流位置との間に配設したハロゲンヒータ60を、上述の特定のトナー凝集温度に設定して該感光体ドラム31上のトナー像PTを予備加熱するため、該トナー像PTのトナー粒子を適切に凝集させることができる。従って、現像工程から転写工程に亘る領域でのトナー像の飛び散りや像乱れが生じるのを抑制して、画像品質を高めることができる。
【0045】
また、ハロゲンヒータ60は、感光体ドラム31と非接触の配置としてあるため、トナー粒子間の凝集度制御を良好に行わせることができる。
【0046】
更に、感光体ドラム31には、その表面を冷却する冷却手段61を設けてあるため、予備加熱による感光体ドラム31の温度上昇を抑制して、現像,転写作用の熱影響を回避できると共に、感光体ドラム31の損傷を回避することができる。
【0047】
図4は本発明の第2実施形態を示すものである。
【0048】
本実施形態では、前述の予備加熱手段60として、感光体ドラム31上に弾性接触して従動回転する加熱ローラ62を用いている。
【0049】
この加熱ローラ62は、内部にハロゲンヒータ等の熱源63を有する芯金64と、その外周に設けた弾性層65と、該弾性層65の表層66とで構成している。芯金64は、軽量で、かつ、熱伝導性の良好なアルミニウム等の金属材料からなる。弾性層65は、耐熱性と緩衝性に富むシリコーンゴムが用いられ、また、表層66は離型性のよいPTFEを用いることができる。
【0050】
加熱ローラ62は、前記第1実施形態と同様に、感光体ドラム31上にトナー像PTを前述したトナーの特定凝集率の凝集温度で予備加熱が可能なように、熱源63を調温制御する。
【0051】
本実施形態の構成によれば、前記第1実施形態と同様の効果が得られる他、感光体ドラム31上のトナー像PTを加熱ローラ62によって適切なトナー凝集温度に予備加熱するのと同時に、トナー像PTを弾性的に押圧することによって、トナー粒子間の凝集度をより良好に制御することができる。
【0052】
ここで、予備加熱手段60によるトナー像PTの予備加熱は、全ての画像形成に際して行う必要はなく、予め設定される画像形成の画像情報にもとづいて予備加熱の要・否を判断して、予備加熱手段60の作動制御を行うようにすることも可能である。
【0053】
通常、画像形成する場合に、細線や中間濃度領域では転写画像の飛び散りや像乱れが目立つことが多い。そこで、画像種類に応じて予備加熱手段60の作動制御を行えば、不必要な電力消費を回避することができる。
【0054】
例えば、〔表2〕に示すような特定印字率(面積率)や画像濃度に応じて、これらを制御パラメータとして予備加熱必要領域を決定し、予備加熱手段60によるトナー像PTの予備加熱を行わせるようにしてもよい。
【0055】
【表2】

【0056】
〔表2〕の例では、印字率5〜50%の領域で、画像濃度が80〜200PWMの中間濃度の場合、および画像が「文字」でその印字率が1〜5%の低印字率領域で、画像濃度が255PWMの最大濃度である場合に、予備加熱手段60によるトナー像PTの予備加熱を行って、無駄な電力消費を回避するようにしている。
【0057】
なお、前記実施形態では、転写装置として中間転写部40と2次転写部42とからなる構成を例示したが、感光体ドラム31上のトナー像PTを用紙Pに直接転写する構成のものに適用して、同様の作用効果を得ることができる。
【符号の説明】
【0058】
1…画像形成装置
31…感光体ドラム(像担持体)
33…現像部(現像装置)
36…現像ローラ(現像装置)
40…中間転写部(転写装置)
41…中間転写ベルト(転写装置)
51…定着装置
60…予備加熱手段
P…用紙(記録媒体)
PT…トナー像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
静電潜像を形成する像担持体と、
前記像担持体上にトナー像を形成する現像装置と、
前記像担持体上に形成されたトナー像を記録媒体上に転写する転写装置と、
前記記録媒体上に転写されたトナー像を定着する定着装置と、を備えた画像形成装置であって、
前記像担持体上の現像位置の下流側と転写位置の上流側との間に、該像担持体上のトナー像をトナーの5〜70%凝集温度で予備加熱する予備加熱手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記予備加熱手段は、前記像担持体上のトナー像を、トナーの10〜60%凝集温度で予備加熱することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記予備加熱手段は、前記像担持体上のトナー像を、トナーの40〜60%凝集温度で予備加熱することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記予備加熱手段が、前記像担持体と非接触であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記予備加熱手段が、前記像担持体に弾性接触することを特徴とする請求項1〜3の何れか1つに記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記像担持体の表面を冷却する冷却手段を備えていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1つに記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記記録媒体に形成する画像の画像情報にもとづいて予備加熱の要・否を判断して、前記予備加熱手段を作動制御することを特徴とする請求項1〜6の何れか1つに記載の画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−83575(P2012−83575A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−230166(P2010−230166)
【出願日】平成22年10月13日(2010.10.13)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】