説明

画像形成装置

【課題】システム構成を変更可能な画像形成装置において、ユーザーが容易にジョブの管理ができるようにする。
【解決手段】画像形成装置によれば、第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在する単一ジョブを予約登録可能であり、制御部は、予約登録されたジョブに含まれるページのうち、現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能なページを抽出してプリント部により印刷させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置を含むシステムにおいては、要求されたジョブが効率よく実行できるようにするための各種技術が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、当初指定されていた製版装置がフル稼働しており製版装置で印刷を行ったとすると印刷完了までに時間がかかる場合に、画像形成装置での印刷に切り替わるように設定が変更される印刷システムが記載されている。
また、例えば特許文献2、3には、カラーページとモノクロページのジョブが混在している場合、サーバが、カラーページをカラー印刷可能なプリンタに、モノクロページをモノクロ印刷可能なプリンタに振り分ける印刷システムが記載されている。
また、例えば特許文献4には、カラースキャナと白黒プリンタを備えた複合機において、モノクロデータを自身のプリンタで印刷し、カラーデータを代替のカラープリンタに出力させる技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−212443号公報
【特許文献2】特開2005−271296号公報
【特許文献3】特開2002−103750号公報
【特許文献4】特開2005−64657号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、画像形成装置においては、一般的なシート状の用紙に印刷を行う際に使用する定着ユニットのほか、封筒に印刷を行う際に専用に使用する封筒用の定着ユニットを着脱可能に構成されたものがある。封筒への印刷を行うジョブを実行する際に封筒用の定着ユニットを装着することで、よりシワのよりにくい定着を行うことが可能である。
【0006】
しかしながら、従来、封筒用の定着ユニットを装着している場合には封筒に印刷を行うジョブ(封筒ジョブ)のみが可能であり、他の用紙に画像形成を行うジョブは実行できず、逆に、封筒以外の用紙に画像形成するするジョブでは封筒ジョブは実行できないという問題があった。そのため、ユーザーは、例えば、封筒とその中身の文書をプリントしたい場合、封筒ジョブと中身用のジョブをそれぞれ予約登録して、画像形成装置のシステム構成、即ち、装着されている定着ユニットを変更しながら個別に印刷する必要があった。しかし、本来、封筒と中身は両方の印刷物がそろって初めて完成するものであり、別々のジョブに分かれていると、封筒と中身の何れか一方が印刷済みで他方が未印刷の場合、ユーザーがその旨を覚えておく必要がある等、ジョブの管理が煩雑で不便であった。
【0007】
特許文献1〜4に記載の技術は、いずれも複数の画像形成装置を備えるシステムにおいて機能分散によりジョブを行うものであり、システム構成を可変できる一の画像形成装置において生じる上記問題を解決することはできない。
【0008】
本発明の課題は、システム構成を変更可能な画像形成装置において、ユーザーが容易にジョブの管理ができるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
ユニット交換によりシステム構成が変更可能な画像形成装置であって、
第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在する単一ジョブを予約登録可能なジョブ登録手段と、
前記ジョブ登録手段により予約登録されたジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、
前記ジョブ登録手段により予約登録されたジョブに含まれるページのうち、現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能なページを抽出して前記印刷手段により印刷させる制御手段と、
を備える。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、前記第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、を単一ジョブに混在して設定可能な設定手段を備え、
前記ジョブ登録手段は、前記設定手段からの設定に基づいて、前記第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、前記第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在する単一ジョブを予約登録する。
【0011】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記制御手段は、前記ジョブ登録手段により複数のジョブが登録されている場合は、前記複数のジョブにおける現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能なページを抽出して前記印刷手段により印刷させる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記ジョブに基づく印刷時に、前記印刷手段により印刷されたページと印刷されていない未印刷のページの情報を記録しておき、前記印刷手段による印刷後に、前記記録した情報に基づいて、前記ジョブに未印刷のページが存在するか否かを判断し、未印刷のページが存在すると判断した場合には、当該未印刷のページを含むジョブを前記印刷手段により印刷されたページと印刷されていない未印刷のページの情報に対応付けて一時保存ジョブ記憶手段に記憶させる。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
前記制御手段は、前記画像形成装置のシステム構成が変更され、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されたジョブにおける未印刷のページの印刷が可能となった場合に、前記印刷手段に前記未印刷のページの印刷を実行させる。
【0014】
請求項6に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、
操作手段と、表示手段を備え、
前記制御手段は、前記操作手段からの指示に応じて前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧を前記表示手段に表示させ、前記ジョブの一覧の中から前記操作手段により出力が指示されたジョブの、現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能な未印刷のページを前記印刷手段に印刷させる。
【0015】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記制御手段は、前記表示手段に表示されたジョブの一覧の中から前記操作手段によりジョブが選択された場合、前記選択されたジョブに未印刷のページがあるか否かを判断し、未印刷のページがあると判断した場合は、当該未印刷のページが現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能であるか否かを判断し、前記未印刷のページが現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷不可能な場合は前記ユニットの交換を促す通知を前記表示手段に表示させる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧を前記表示手段に表示する際に、現在の前記画像形成装置のシステム構成で各ジョブの未印刷のページが印刷可能であるか否かを判断し、印刷可能であると判断したジョブと、印刷不可能であると判断したジョブを異なる表示態様で表示する。
【0017】
請求項9に記載の発明は、請求項6〜8の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧の項目として、各ジョブにおける未印刷のページの有無を示す情報を表示する。
【0018】
請求項10に記載の発明は、請求項6〜9の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧の項目として、各ジョブにおける前記第1のシステム構成で印刷可能なページ数と、前記第2のシステム構成で印刷可能なページ数を表示する。
【0019】
請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧において、前記第1のシステム構成で印刷可能なページが印刷済みのジョブ又は前記第2のシステム構成で印刷可能なページが印刷済みのジョブに対しては、その旨を示す識別記号を表示する。
【0020】
請求項12に記載の発明は、請求項9〜11の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記ジョブの一覧の項目の中から前記操作手段により選択された項目でソートして前記ジョブの一覧を表示する。
【0021】
請求項13に記載の発明は、請求項4〜12の何れか一項に記載の発明において、
前記制御手段は、前記印刷手段により印刷対象となったジョブの全てのページの印刷が完了した場合には、そのジョブを前記一時保存ジョブ記憶手段から削除する。
【0022】
請求項14に記載の発明は、請求項1〜13の何れか一項に記載の発明において、
前記ユニットは定着器であり、前記第1のシステム構成は、第1の紙種に対応する第1の定着器を前記画像形成装置が装着した構成であり、前記第2のシステム構成は、第2の紙種に対応する第2の定着器を前記画像形成装置が装着した構成である。
【0023】
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の発明において、
前記第2の定着器は封筒用の定着器であり、前記第1の定着器は封筒と異なる用紙用の定着器である。
【0024】
請求項16に記載の発明は、請求項15に記載の発明において、
前記制御手段は、前記第2の定着器が装着されている第2のシステム構成である場合には、封筒に印刷を行う設定がなされているページのみ前記印刷手段に印刷を行わせ、前記第1の定着器が装着されている第1のシステム構成である場合には、封筒と異なる用紙に印刷を行う設定がなされているページのみ前記印刷手段に印刷を行わせる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、システム構成を変更可能な画像形成装置において、ユーザーが容易にジョブの管理をすることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】画像形成装置の機能的構成を示すブロック図である。
【図2】プリンタエンジンの概略構成例を示す図である。
【図3】印刷可能ジョブテーブルの一例を示す図である。
【図4】図1の制御部により実行される予約ジョブ登録処理を示すフローチャートである。
【図5】図1の制御部により実行されるページ単位設定処理を示すフローチャートである。
【図6】図1の制御部により実行される予約ジョブ実行処理を示すフローチャートである。
【図7】図1の制御部により実行される保存ジョブ実行処理を示すフローチャートである。
【図8】第2の定着ユニットを装着した際に、表示部に表示される機械状態表示画面の一例を示す図である。
【図9】ジョブの一例を示す図である。
【図10】図9に示すジョブに基づき予約ジョブ実行処理を実行した場合の実行結果を示す図である。
【図11】ジョブ(複数ジョブ)の一例を示す図である。
【図12】図11に示すジョブに基づき予約ジョブ実行処理を実行した場合の実行結果を示す図である。
【図13a】図9に示すジョブを第2のシステム構成で実行した後に表示される保存ジョブリスト画面の一例を示す図である。
【図13b】図11に示すジョブを第2のシステム構成で実行した後に表示される保存ジョブリスト画面の一例を示す図である。
【図14】第1の定着ユニットを装着した際に、表示部に表示される機械状態表示画面の一例を示す図である。
【図15】選択されたジョブの印刷未ページが印刷できることをユーザーに通知するためのメッセージ表示の一例を示す図である。
【図16】全ての印刷未ページの印刷が終了した際に表示される、ジョブを削除するか否かを問い合わせるポップアップ画面の一例を示す図である。
【図17】一時保存ジョブリストに、各ジョブの印刷未ページの有無を表示した例を示す図である。
【図18a】現在のシステム構成が第1のシステム構成である場合に表示される一時保存ジョブリストの一例を示す図である。
【図18b】現在のシステム構成が第2のシステム構成である場合に表示される一時保存ジョブリストの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本発明の実施形態における画像形成装置の構成及び動作について、図面を用いて詳細に説明する。なお、本発明の実施の形態ではカラーの画像形成装置1を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限らず、例えばモノクロの画像形成装置によっても本発明を実現することは可能である。
【0028】
(画像形成装置1の構成)
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
まず、構成を説明する。
図1に、本実施の形態における画像形成装置1の概略構成図を示す。
図1に示すように、画像形成装置1は、本体部1aとプリンタコントローラー1bとから構成されている。画像形成装置1は、プリンタコントローラー1bのLANIF(Local Area Network InterFace)14を介してネットワーク3上の外部装置2と相互に情報の送受信が可能に接続されている。
【0029】
本体部1aは、画像読取部20、操作表示部30、プリント部40、画像制御基板100を備えて構成される。
【0030】
画像読取部20は、スキャナー21、画像読取制御部200等から構成される。スキャナー21は、ADF(Auto Document Feeder)、イメージセンサー等を備える。画像読取制御部200は、制御部110からの指示に基づいてスキャナー21を制御して、原稿の画像を読み取り、読み取られたアナログ画像信号を読取処理部140に出力する。ここで、画像とは、図形や写真等のイメージデータに限らず、文字や記号等のテキストデータ等も含む意である。
【0031】
操作表示部30は、表示部31、操作部32、操作表示制御部300から構成される。
操作表示制御部300は、制御部110から入力される表示信号に従って、ジョブに対する印刷条件の設定等を入力するための各種画面や各種処理結果等をLCD(Liquid Crystal Display)等から構成される表示部31に表示させる。また、操作表示制御部300は、各種スイッチやボタン、テンキー、操作キー群又はタッチパネルを備える操作部32から入力される操作信号を制御部110に出力する。
【0032】
プリント部40は、入力された画像データに基づいて、電子写真方式で印刷を行う印刷手段であり、プリンタエンジン41やプリント制御部400を備えて構成される。
プリント制御部400は、制御部110からの制御信号を受信して、プリンタエンジン41の各部の動作を制御する。
【0033】
図2に、プリンタエンジン41の要部構成を示す。図2に示すように、プリンタエンジン41は、書込処理部190により入力された画像データに基づき感光体ドラム51Y、51M、51C、51Kにレーザを露光して感光体ドラム上に潜像を書き込む光学ユニット40Y、40M、40C、40Kと、Y、M、C、Kの各色のトナー像を形成する画像形成ユニット50Y、50M、50C、50Kと、画像形成ユニット50Y、50M、50C、50Kで形成されたトナー像が一時転写される中間転写体としての中間転写ベルト56と、用紙を中間転写ベルト56に形成されたトナー像と同期をとって2次転写ローラー59に搬送するレジストローラー58と、用紙上に中間転写ベルト56上に形成されたトナー像を2次転写する2次転写ローラー59と、用紙上にトナー像を定着させる定着ユニット63と、用紙を排紙する排紙ローラー61と、を含んで構成されている。各部の符号のY、M、C、Kは、それぞれ順にイエロー色、マゼンタ色、シアン色、黒色を表すものとする。
【0034】
画像形成ユニット50Yは、感光体ドラム51Yと、現像器52Yと、帯電器53Yと、クリーナ54Yと、1次転写ローラー55Yとを備えて構成されている。画像形成ユニット50M、50C、50Kも同様である。
【0035】
ここで、プリンタエンジン41におけるプリント動作について説明する。まず、画像形成ユニット50Yにおいて、感光体ドラム51Yが回転し、その表面が帯電器53Yにより帯電され、光学ユニット40Yのレーザ光源の露光によりその帯電部分にYデータの画像の潜像が形成される。そして、現像器52Yによりその潜像部分が現像されイエローのトナー像が形成される。そのトナー像は1次転写ローラー55Yの圧接により中間転写ベルト56に一次転写される。トナー像は、出力対象の画像データに対応するイエローの像となる。一次転写されなかったトナーは、クリーナ54Yにより除去される。
【0036】
画像形成ユニット50M、50C、50Kについても同様に、マゼンダのトナー像、シアンのトナー像、黒のトナー像がそれぞれ同様に形成及び転写される。ローラー57、1次転写ローラー55Y、55M、55C、55K、2次転写ローラー59の回転により、中間転写ベルト56も回動され、YMCKのトナー像が中間転写ベルト56上に順に重ねられて転写される。また、給紙ローラー68A〜68C、69の何れかの回動により給紙トレイ66A〜66Dの何れかから用紙が1枚ずつ搬送され、レジストローラー58の回転により2次転写ローラー59へ搬送される。
【0037】
2次転写ローラー59の圧接部を用紙が通過する時に、中間転写ベルト56上のYMCKのトナー像が用紙に二次転写される。YMCKのトナー像が転写された用紙は、定着ユニット63を通過する。定着ユニット63の加圧及び加熱により、YMCKのトナー像が用紙上に定着されてカラーのトナー像が形成される。画像形成された用紙は、排紙ローラー61により排出される。
【0038】
用紙への画像形成後、ベルトクリーニング62により、中間転写ベルト56上に残留したトナーが除去される。また、2次転写ローラー59に対して、図示しない電源からプラス極性の電流及びマイナス極性の電流を交互に切り換えて所定時間流すことにより、2次転写ローラー59に残留したトナーが中間転写ベルト56に再転写され、2次転写ローラー59のクリーニングが行われる。
【0039】
ここで、定着ユニット63は、画像形成装置1に着脱可能に構成されている。定着ユニット63としては、第1の定着ユニット631と、第2の定着ユニット632の2種類があり、何れか一方が画像形成装置1に装着される。第1の定着ユニット631は、封筒以外の用紙、即ち、封筒とは異なる用紙への印刷時に使用するための定着ユニット(通常定着器)である。第2の定着ユニット632は、封筒への印刷時に使用するための専用の定着ユニット(封筒定着器)である。第2の定着ユニット632は、例えば、定着ローラーの厚みを薄くしてシワが起こりにくくする等、封筒に特化した構成となっているため、封筒以外の用紙の定着に用いるとダメージが大きく、コストも高くなる。そのため、第2の定着ユニット632は封筒用の印刷に、第1の定着ユニット631は封筒と異なる用紙の定着に専用に用いられる。
なお、第1の定着ユニット631を装着したときの画像形成装置1のシステム構成を第1のシステム構成、第2の定着ユニット632を装着したときの画像形成装置1のシステム構成を第2のシステム構成と呼ぶ。
【0040】
プリンタエンジン41における定着ユニット63の装着部には、装着された定着ユニット63の種類を識別するユニット識別部としてのポート63aが設けられている。例えば、第1の定着ユニット631が装着されるとポート63aを介してプリント制御部400に定着ユニット識別信号としてHIGH信号が出力される。第2の定着ユニット632が装着されるとポート63aを介してプリント制御部400に定着ユニット識別信号としてLOW信号が出力される。プリント制御部400は、この定着ユニット識別信号に基づいて、画像形成装置1のシステム構成を認識することが可能となっている。
なお、特に図示はしていないが、印刷された用紙に対し部単位で後処理(例えば、ソート、ステープル、綴じ、くるみ製本等)を施す後処理装置が接続されている構成としてもよい。
【0041】
画像制御基板100は、制御部110、不揮発メモリー121、RAM(Random Access Memory)122、HDD130、読取処理部140、圧縮IC150、DRAM(Dynamic Random Access Memory)制御IC160、画像メモリー170、伸張IC180、書込処理部190等を備える。
【0042】
制御部110は、CPU(Central Processing Unit)等から構成され、不揮発メモリー121に格納されているシステムプログラム及び各種アプリケーションプログラムの中から指定されたプログラムを読み出してRAM122に展開し、RAM122に展開されたプログラムとの協働で、各種処理を実行し、画像形成装置1の各部を集中制御する。
【0043】
例えば、制御部110は、後述する予約ジョブ登録処理を実行することにより、ジョブ登録手段としての機能を実現する。
また、制御部110は、後述する予約ジョブ実行処理、保存ジョブ実行処理を実行することにより、制御手段としての機能を実現する。
【0044】
不揮発メモリー121は、制御部110で実行可能な各種処理プログラム及び各種データを記憶する。
本実施の形態において、不揮発メモリー121は、印刷可能ジョブテーブル121aを記憶している。
図3に、印刷可能ジョブテーブル121aの一例を示す。印刷可能ジョブテーブル121aには、第1のシステム構成である場合(即ち、装着されている定着ユニット63が第1の定着ユニット631である場合)に印刷可能なジョブ(又はページ)と、第2のシステム構成である場合(即ち、装着されている定着ユニット63が第2の定着ユニット632である場合)に印刷可能なジョブ(又はページ)と、が記憶されている。図3に示すように、画像形成装置1では、第1のシステム構成の場合には、封筒とは異なる用紙に印刷するジョブ又はページの印刷が可能である。第2のシステム構成の場合には、封筒に印刷するジョブ(封筒ジョブ)又はページ(封筒ページ)の印刷が可能である。なお、画像形成装置1では、1つのジョブ中に、封筒に印刷を行う封筒ページと、封筒以外の用紙に印刷を行うページとを混在させて設定することが可能である。
【0045】
RAM122は、制御部110により実行される各種プログラム及びこれらプログラムに係る各種データ等を一時的に記憶するワークエリアを形成する。
例えば、RAM122には、予約登録されたジョブ、給紙トレイ設定情報等が記憶される。ジョブは、画像データと、その画像データに基づき印刷を行う際の印刷条件の設定情報により構成される。ジョブに基づきプリント部40で印刷を行うことをジョブを実行する、又は、ジョブを印刷するという。
給紙トレイ設定情報は、各給紙トレイに装着されている用紙種類の情報である。なお、用紙種類には、用紙のサイズを含む。
また、RAM122は、未印刷のページ(印刷未ページという)のあるジョブ等を一時保存するための一時保存ジョブ領域を有する。
【0046】
HDD(Hard Disk Drive)130は、制御部110からの制御に基づいてジョブの保存及び読み出しを行う。
【0047】
読取処理部140は、画像読取部20から入力されるアナログ画像信号に、アナログ処理、A/D変換処理、シェーディング処理等の各種処理を施した後、デジタル画像データを生成する。生成された画像データは、圧縮IC150に出力される。
【0048】
圧縮IC150は、入力されたデジタル画像データに圧縮処理を施してDRAM制御IC160に出力する。
【0049】
DRAM制御IC160は、制御部110からの指示に従って、圧縮IC150による画像データの圧縮処理及び伸張IC180による圧縮画像データの伸張処理を制御するとともに、画像メモリー170への画像データの入出力制御を行う。
【0050】
例えば、DRAM制御IC160は、画像読取部20により読み取られた画像信号の保存指示が制御部110から入力されると、読取処理部140に入力された画像データの圧縮処理を圧縮IC150により実行させて、圧縮画像データを画像メモリー170の圧縮メモリー171に格納させる。また、DRAM制御IC160は、圧縮メモリー171に格納された圧縮画像データのプリント出力指示が制御部110から入力されると、圧縮メモリー171から圧縮画像データを読み出し、伸張IC180により伸張処理を施してページメモリー172に格納させる。さらに、ページメモリー172に格納された画像データのプリント出力指示が入力されると、ページメモリー172から画像データを読み出して書込処理部190に出力する。
【0051】
画像メモリー170は、DRAM(Dynamic RAM)から構成される圧縮メモリー171とページメモリー172とを備える。圧縮メモリー171は、圧縮画像データを格納するためのメモリーであり、ページメモリー172は、プリント出力用の画像データを一時的に格納するためのメモリーである。
伸張IC180は、圧縮画像データに伸張処理を施して書込処理部190に出力する。
【0052】
書込処理部190は、伸長処理されたデジタル画像データをプリンタエンジン41に出力する。
【0053】
次に、プリンタコントローラー1bの各部について説明する。プリンタコントローラー1bは、画像形成装置1をネットワークプリンタとして使用する場合に、ネットワーク3に接続される外部装置2から画像形成装置1に入力されるデータの管理及び制御を行うものである。
【0054】
プリンタコントローラー1bは、コントローラー制御部11、DRAM制御IC12、画像メモリー13、LANIF14から構成される。
【0055】
コントローラー制御部11は、プリンタコントローラー1b各部の動作を統括的に制御し、LANIF14を介して外部装置2から入力されるプリント対象データの言語解析及びラスタライズ処理を行って、ジョブにおける印刷条件を示すジョブデータと画像データを生成して本体部1aへ送信する。
【0056】
DRAM制御IC12は、LANIF14により受信されたデータの画像メモリー13への格納や、画像メモリー13からのデータの読み出しを制御する。また、DRAM制御IC12は、画像制御基板100のDRAM制御IC160とPCI(Peripheral Components Interconnect)バスで接続されており、コントローラー制御部11からの指示に従って、プリント対象のデータに基づいて生成されたジョブデータ及び画像データを画像メモリー13から読み出してDRAM制御IC160に出力する。
【0057】
画像メモリー13は、DRAMから構成され、入力されたデータを一時的に格納する。
【0058】
LANIF14は、NIC(Network Interface Card)やモデム等のLAN等のネットワーク3に接続するための通信インターフェイスであり、外部装置2からデータを受信する。受信されたデータは、DRAM制御IC12に出力される。
【0059】
(画像形成装置1の動作)
次に、本実施の形態の動作を説明する。
図4に、画像形成装置1において実行される予約ジョブ登録処理のフローチャートを示す。予約ジョブ登録処理は、操作部32から入力される指示に応じて制御部110と不揮発メモリー121に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0060】
まず、表示部31に、ジョブ全体の設定を入力するための画面が表示され、操作部32により予約するジョブ全体に対する印刷条件の設定が入力される(ステップS1)。ジョブ全体に対する設定は、例えば、部数、カラー、印刷面(片面/両面)、ページ割付、濃度、後処理に関する設定等、ジョブ全体についての印刷条件の設定である。設定された情報(設定情報)はRAM122に記憶される。
【0061】
次いで、操作部32によるページ単位設定への移行指示に基づいて、ページ単位設定処理が実行され、予約するジョブに含まれる個々のページ単位に対する印刷条件の設定が入力される(ステップS2)。
図5に、ステップS2において実行されるページ単位設定処理のフローチャートを示す。なお、本実施の形態においては、ページ単位で設定可能な印刷条件は、用紙種類であるとして説明する。
まず、表示部31にページ単位の設定を入力するための画面(図示せず)が表示され、当該画面から操作部32により設定対象となるページ、又はページ範囲が指定される(ステップS101)。
次いで、操作部32により、指定されたページの印刷に使用する給紙トレイが選択される(ステップS102)。ここで、給紙トレイ66A〜66Dには、異なる種類の用紙が装填されている。用紙の種類には、サイズも含む。給紙トレイの何れかを選択することで、指定されたページの印刷に使用する用紙を選択することができる。この給紙トレイの選択により、ジョブに含まれる各ページが封筒ページであるか、封筒とは異なる用紙に印刷するページであるかを設定することができる。設定された情報(設定情報)はRAM122に記憶される。
次いで、操作部32により設定の終了が指示されたか否かが判断され、終了が指示されていないと判断されると(ステップS103;NO)、処理はステップS101に戻る。操作部32により設定の終了が指示されたと判断されると(ステップS103;YES)処理は図4のステップS3に移行する。ページ単位設定処理の実行により設定手段が実現される。
【0062】
ステップS3においては、予約ジョブの登録が行われる(ステップS3)。ステップS3においては、まず、画像読取部20からADFに載置された原稿の画像が読み取られることにより、画像データが入力される。次いで、ジョブID(ファイル名)が発行され、ステップS1及びS2において設定された設定情報と画像データがジョブIDにより対応付けられて予約ジョブとしてRAM122に記憶(登録)される。
なお、ステップS1〜S2における印刷条件の設定を外部装置2から入力する構成とし、外部装置2からプリンタコントローラー1bを介して入力されたジョブの設定情報及び画像データをジョブIDにより対応付けて予約ジョブとしてRAM122に記憶(登録)することとしてもよい。
上記予約ジョブ登録処理により、第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在する単一ジョブを予約登録することができる。
【0063】
予約ジョブ登録処理により予約ジョブが登録されると、予約ジョブ実行処理が実行される。図6に、予約ジョブ実行処理のフローチャートを示す。予約ジョブ実行処理は、制御部110と不揮発メモリー121に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0064】
まず、画像形成装置1のシステム構成と予約ジョブの内容に基づいて、印刷対象のページが現在のシステム構成で印刷可能なページであるか否かが判断される(ステップS11)。ステップS11においては、印刷可能ジョブテーブル121aと実行されているジョブの該当ページの設定情報に基づいて判断される。
印刷対象のページが現在のシステム構成で印刷可能なページであると判断されると(ステップS11;YES)、ジョブに基づいてプリント部40により印刷が実行され、印刷されたページの印刷フラグが「済」に設定され(ステップS12)、処理はステップS14に移行する。
一方、現在のシステム構成で印刷できないページであると判断されると(ステップS1;NO)、該当ページの印刷フラグが「未」に設定され(ステップS13)、処理はステップS14に移行する。
【0065】
ステップS14においては、ジョブの全ページについてステップS11〜ステップS13の処理が終了したか否かが判断される。全ページについてステップS11〜ステップS13の処理が終了していないと判断されると(ステップS14;NO)、処理はステップS11に戻り、次のページについてステップS11〜S13の処理が実行される。
【0066】
ステップS14において、全ページについてステップS11〜ステップS13の処理が終了したと判断されると(ステップS14;YES)、実行したジョブに印刷未ページ(印刷フラグが「未」の、印刷されていないページ)が存在するか否かが判断される(ステップS15)。印刷未ページが存在すると判断されると(ステップS15;YES)、ジョブ(設定情報+画像データ)がRAM122の一時保存ジョブ領域に保存され(ステップS16)、処理はステップS17に移行する。このとき、RAM122に記憶されているジョブ管理テーブルのページ毎の印刷フラグがジョブに対応付けて記憶される。印刷未ページがないと判断されると(ステップS15;NO)、処理はステップS17に移行する。
【0067】
ステップS17においては、次に実行すべき予約ジョブが存在するか否かが判断され、存在すると判断されると(ステップS17;YES)、処理はステップS11に戻り、次のジョブについてステップS11〜ステップS16の処理が実行される。次に実行すべき予約ジョブが存在しないと判断されると(ステップS17;NO)、予約ジョブ実行処理は終了する。
【0068】
一時保存されたジョブは、以下の保存ジョブ実行処理により印刷することができる。
図7に、画像形成装置1において実行される保存ジョブ実行処理のフローチャートを示す。保存ジョブ実行処理は、操作部32から入力される指示に応じて制御部110と不揮発メモリー121に記憶されているプログラムとの協働により実行される。
【0069】
まず、操作部32による一時保存ジョブリストの表示指示に応じて、RAM122の一時保存ジョブ領域に保存されているジョブの一覧である一時保存ジョブリストが生成され、表示部31に表示される(ステップS21。図13a、図13b等参照。)。一時保存ジョブリストの中から操作部32によりジョブが選択されると(ステップS22;YES)、選択されたジョブに対応付けられている印刷フラグに基づいて、選択されたジョブに印刷未ページがあるか否かが判断される(ステップS23)。選択されたジョブに印刷未ページがないと判断されると(ステップS23;NO)、保存ジョブ実行処理は終了する。
【0070】
選択されたジョブに印刷未ページがあると判断されると(ステップS23;YES)、現在の画像形成装置1のシステム構成と選択されたジョブの内容に基づいて、現在のシステム構成で印刷できる印刷未ページがあるか否かが判断される(ステップS24)。ステップS24においては、具体的には、印刷可能ジョブテーブル121aと選択されたジョブの各ページの印刷フラグ及び設定情報に基づいて判断される。
【0071】
ステップS24において、現在のシステム構成で印刷できるページがないと判断されると(ステップS24;NO)、定着ユニット63の交換を促す通知(即ち、システム構成の変更を促す通知)が表示部31に表示される(ステップS25。図13a、図13b等参照。)。ポート63aから出力される信号により定着ユニット63の交換が実施されたことが認識されると(ステップS26;YES)、処理はステップS23に戻る。
【0072】
一方、現在のシステム構成で印刷できる印刷未ページがあると判断されると(ステップS24;YES)、現在のシステム構成で印刷未ページが印刷できる旨が表示部31に表示され(ステップS27。図15参照。)、操作部32による出力指示に応じて、プリント部40により現在のシステム構成で印刷可能な印刷未ページが印刷される(ステップS28)。印刷完了後、全ての印刷未ページが印刷されたか否かが判断される(ステップS29)。全ての印刷未ページが印刷されていないと判断されると(ステップS29;NO)、保存ジョブ実行処理は終了する。全ての印刷未ページが印刷されたと判断されると(ステップS29;YES)、ジョブを削除するか否かを問い合わせるポップアップ画面が表示部31にポップアップ表示される(ステップS30。図16参照。)。
ポップアップ画面から操作部32により削除が指示されると(ステップS31;YES)、全ての印刷未ページが印刷されたジョブがRAM122の一時保存ジョブ領域から削除され(ステップS32)、保存ジョブ実行処理は終了する。ポップアップ画面から操作部32により削除しない指示がなされると(ステップS31;NO)、ジョブが削除されずに保存ジョブ実行処理は終了する。
【0073】
ここで、予約ジョブ登録処理〜保存ジョブ実行処理について、ジョブの一例を挙げて説明する。
例えば、画像形成装置1が第2のシステム構成(装着されている定着ユニット63が封筒用の第2の定着ユニット)である場合、表示部31には、図8に示すような機械状態表示画面311が表示される。機械状態表示画面311には、封筒用の第2の定着ユニット632が装着されており封筒ジョブ又は封筒ページのみが印刷可能であることをユーザーに通知するために、封筒限定マークM1、M2が表示される。また、表示部31には、表示する画面を選択するためのタブT1〜T5が設けられており、タブを選択することで、表示する画面を変更することができる。
【0074】
このような機械状態表示画面311が表示されている状態で、予約ジョブ登録処理で図9に示すジョブ(Job1)を登録し、予約ジョブ実行処理を実行した場合、図10に示す処理結果となる。即ち、封筒ページである2ページ目、3ページ目が印刷済みとなり、それ以外の1、4、5が未印刷となる。印刷未ページがあるため、このジョブはRAM122の一時保存ジョブ領域に保存される。予約されたジョブが複数ある場合、予約ジョブ実行処理では、複数の予約ジョブを実行することができる。例えば、図11に示すような複数の予約ジョブ(Job1〜Job3)を実行した場合は、図12に示す処理結果となる。即ち、JOb1の2ページ目、3ページ目と、JOb2の全てのページが印刷済みとなり、JOb3は全てのページが印刷未ページとなる。この場合、JOb1とJOb3は一時保存ジョブ領域に保存されるが、JOb2は印刷未ページがないため、保存されずに削除される。
【0075】
予約ジョブ実行処理の終了後、操作部32により表示部31に表示されている機械状態表示画面311から「ジョブリスト」タブT2を押下すると、保存ジョブリスト画面312を表示することができる。この保存ジョブリスト画面312における操作部32の操作に応じて、図7で説明した保存ジョブ実行処理が実行される。
【0076】
図13a、図13bに、保存ジョブリスト画面312の一例を示す。図13aは、図9に示すジョブを第2のシステム構成で実行した後に表示される保存ジョブリスト画面312である。図13bは、図11に示すジョブを第2のシステム構成で実行した後に表示される保存ジョブリスト画面312である。
図13a、図13bに示すように、保存ジョブリスト画面312には、一時保存ジョブリスト表示欄312a、選択ジョブ詳細表示欄312b、出力ボタン312cが表示される。一時保存ジョブリスト表示欄312aは、RAM122の一時保存ジョブ領域に保存されているジョブの一覧を表示する欄である。選択ジョブ詳細表示欄312bは、一時ジョブ保存領域の中から操作部32により選択されたジョブに関する詳細内容を表示する欄である。出力ボタン312cは、現在選択されているジョブの実行を指示するためのボタンである。
図13a、図13bにおいて、一時保存ジョブリスト表示欄312aに表示されるジョブは、第2のシステム構成では印刷不可能で未印刷となったページが存在するジョブである。よって、第2のシステム構成で全てのページの印刷が完了し削除される図9に示すJOb2については、図13bに示すように、一時保存ジョブリスト表示欄312aには表示されない。
一時保存ジョブリスト表示欄312aからジョブ(ここでは、Job1)が選択されると、図13a、図13bに示すように、選択ジョブ詳細表示欄312bに「印刷未ページが存在します。定着器を通常定着器にしてください」という、定着器の交換を促すメッセージが表示される。ユーザーは、このメッセージにより、選択したジョブを実行するには定着ユニットの交換が必要であることを認識することができる。
【0077】
通常定着器への交換を促すメッセージが表示され、ユーザーが定着ユニット交換を行い、通常定着器である第1の定着ユニット631を装着すると、表示部31に表示される機械状態表示画面311の表示は、図14に示す表示となる。即ち、図8の機械状態表示画面311に表示されていた封筒限定マークM1、M2の表示が解除される。ユーザーは、封筒限定マークM1、M2がないことから、封筒ジョブ(又はページ)以外の実行が可能であることを認識することができる。この状態で、「ジョブリスト」タブT2を押下して表示される一時保存ジョブリスト表示欄312aから、図13a、図13bにおいて選択したファイル名「JOb1」のジョブを再度選択すると、図15に示すように、選択ジョブ詳細表示欄312bには「印刷未ページが存在します。現在のシステム構成で印刷できます」等の、印刷未ページが印刷できることをユーザーに通知するためのメッセージが表示される。なお、制御部110において、定着器が交換された後、直接図15の表示を行うよう制御を行ってもよい。また、制御部110において、定着器が交換された後、図13a、図13bで選択されていたジョブの印刷未ページを自動的にプリント部40により印刷するよう制御することとしてもよい。
【0078】
出力ボタン312cが押下されると、選択されたジョブの印刷未ページの印刷が実行される。第1のシステム構成で印刷可能な全ての印刷未ページ(例えば、Job1のページ1、4、5)の印刷が終了すると、ジョブを削除するか否かを問い合わせるポップアップ画面323が表示部31に表示される。図16に、ポップアップ画面323の一例を示す。図16に示すように、ポップアップ画面323には、「プリント完了しました。このジョブを削除しますか」というメッセージ323aと、ジョブ削除を指示するための「はい」ボタン323bと、ジョブを削除しないことを指示するための「いいえ」ボタン232cと、が表示される。「はい」ボタン323bが押下されると、RAM122の一時保存ジョブ領域から該当するジョブが削除される。「いいえ」ボタン323cが押下されると、該当するジョブは削除されずに保存されたままとなる。これにより、ユーザーにとって必要のない余分なジョブが保存されていることによるメモリー容量の圧迫を抑えることができる。
【0079】
なお、保存ジョブリスト画面312の表示については、上述したものに限定されず、制御部110の制御により、以下の表示を行うこととしてもよい。例えば、図17の保存ジョブリスト画面312に示すように、一時保存ジョブリスト表示欄312aに「未出力」欄F1を表示して、一時保存領域に保存されている各ジョブの印刷未ページの有無を表示してもよい。また、印刷未ページの内容が画像形成装置1のシステム構成に適合しておらず印刷不可能なジョブについては、印刷可能なジョブと文字色や書体を変える等の異なる表示態様とすることにより両者を識別可能に(明示的に)表示してもよい。このように表示すれば、ユーザーがジョブを選択操作しなくても各ジョブの印刷未ページの有無や現在のシステム構成で印刷未ページの印刷が可能なジョブと不可能なジョブを認識することが可能となり、利便性が向上する。
【0080】
また、図18a、図18bに示すように、一時保存ジョブリスト表示欄312aにおいてジョブのページ数を示す「ページ」欄を「通常ページ」欄と「封筒ページ」欄に分けて表示することとしてもよい。「通常ページ欄」は、封筒と異なる用紙に印刷するページ数である。即ち、第1のシステム構成で印刷可能なページ数と、第2のシステム構成で印刷可能なページ数の欄を分けて表示してもよい。また、印刷済みの場合には、ページ数の欄に「*」等の、印刷済みであることを示す識別マーク(識別記号)を付与することとしてもよい。
「通常ページ」欄と「封筒ページ」欄に分けて表示することによって、ユーザーが各ジョブにおいて第1のシステム構成で印刷可能な通常ページと第2のシステム構成で印刷可能な封筒ページがそれぞれ何ページずつあるのかを容易に把握することができる。また、印刷済みのページ数に印刷済みであることを示す識別マークを付与することで、ユーザーが各ジョブの印刷済み状況を容易に把握することが可能となる。
また、現在のシステム構成で印刷不可能なページについては印刷できないことを示す網掛け表示等を表示してもよい。図18aは、現在のシステム構成が通常定着器、即ち、第1のシステム構成である場合に表示される保存ジョブリスト画面312の一例を示している。この場合、「封筒ページ」の欄を網掛け表示する。図18bは、現在のシステム構成が封筒定着器、即ち、第2のシステム構成である場合に表示される保存ジョブリスト画面312の一例を示している。この場合、「通常ページ」の欄を網掛け表示する。このように表示することで、ユーザーは、現在のシステム構成で印刷できるページを容易に把握することが可能となる。
また、現在のシステム構成で印刷可能な印刷未ページがないジョブ、現在のシステム構成で印刷すれば全ページの印刷が完了するジョブ、現在のシステム構成で印刷可能であるが全ページの印刷は完了しないジョブ、のそれぞれの文字を色分けして表示することとしてもよい。このようにすれば、ユーザーは、一目でこれらの区別をつけることができ、ジョブ管理が容易になる。
また、一時保存ジョブリスト表示欄312aの各欄(項目)でソート可能な構成としてもよい。例えば、図18aにおいて、「封筒ページ」欄でソートすると「*」を上位に集めることができる。これにより、あと通常ページの印刷をすると全ページの印刷が完了するジョブをユーザーは容易に把握することが可能となる。
【0081】
以上説明したように、画像形成装置1によれば、第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在する単一ジョブを予約登録可能であり、制御部110は、予約登録されたジョブに含まれるページのうち、現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能なページを抽出してプリント部40により印刷させる。
【0082】
従って、ユーザーは、第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページとを単一ジョブに混在させて予約登録することができるので、従来のように、異なるシステム構成で印刷すべき一まとまりのページをそれぞれシステム構成毎にジョブとして登録して個別に管理する必要がなくなり、ユーザーが容易にジョブの管理を行うことが可能となる。
例えば、封筒定着器である第2の定着ユニット632を装着して封筒に印刷するページと、通常定着器である第1の定着ユニット631を装着して封筒の中身の文書を封筒とは異なる用紙に印刷するページが混在したジョブを単一のジョブとして登録することができるので、従来のように、封筒を印刷するジョブと中身を印刷するジョブを個別に管理する必要がなくなる。
【0083】
また、画像形成装置1においては、第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在した単一ジョブを操作部32から設定可能に構成されているので、ユーザーは、画像形成装置1において第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在した単一ジョブを設定することが可能となる。
【0084】
また、制御部110は、複数のジョブが登録されている場合は、登録されている複数のジョブの中から画像形成装置1の現在のシステム構成で印刷可能なページを抽出してプリント部40により印刷させるので、複数のジョブが登録されている場合においても、特にユーザーの操作を必要とすることなく、現在のシステム構成で印刷可能なページの印刷のみを行うことが可能となる。
【0085】
また、制御部110は、ジョブに基づく印刷時に、印刷されたページと印刷されていない未印刷のページの情報(印刷フラグ)を記録しておき、印刷後に、印刷フラグに基づいて、ジョブに未印刷のページが存在するか否かを判断し、未印刷のページが存在すると判断した場合には、当該未印刷のページを含むジョブを印刷されたページと印刷されていない未印刷のページの情報(即ち、印刷フラグ)に対応付けて一時保存ジョブ領域に記憶させる。従って、未印刷のページがあるジョブを、どのページが未印刷であるのかを識別可能に保存しておくことが可能となる。
【0086】
また、制御部110により、画像形成装置1のシステム構成が変更され、一時保存ジョブ領域に記憶されたジョブにおける未印刷のページの印刷が可能となった場合に、プリント部40に未印刷のページの印刷を実行させるようにすることで、未印刷のページの印刷漏れを防止することが可能となる。
【0087】
また、制御部110により、操作部32からの指示に応じて一時保存ジョブ領域に記憶されているジョブの一覧を表示部31に表示させ、ジョブの一覧の中から操作部32により出力が指示されたジョブの、現在の画像形成装置のシステム構成で印刷可能な未印刷のページをプリント部40に印刷させるようにすることで、ユーザーが所望するタイミングで、一時保存ジョブ領域に記憶されたジョブの未印刷のページを印刷することが可能となる。
【0088】
また、制御部110は、表示部31に表示されたジョブの一覧の中から操作部32によりジョブが選択された場合、選択されたジョブに未印刷のページがあるか否かを判断し、未印刷のページがあると判断した場合は、当該未印刷のページが現在の画像形成装置1のシステム構成で印刷可能であるか否かを判断し、未印刷のページが現在の画像形成装置のシステム構成で印刷不可能な場合はユニットの交換を促す通知を表示部31に表示させる。従って、ユーザーは、選択したジョブに未印刷のページがあること、この未印刷のジョブを印刷するには、ユニットの交換が必要であることを認識することができる。
【0089】
また、制御部110により一時保存ジョブ領域に記憶されているジョブの一覧を表示部31に表示する際に、現在の画像形成装置1のシステム構成で各ジョブの未印刷のページが印刷可能であるか否かを判断し、印刷可能であると判断したジョブと、印刷不可能であると判断したジョブを異なる表示態様で表示するようにしてもよい。このような表示態様とすることで、ユーザーは、ジョブの選択操作をすることなく、一覧に表示された各ジョブの何れが印刷可能で何れか印刷不可能であるのかを認識することが可能となる。
【0090】
また、一時保存ジョブ領域に記憶されているジョブの一覧の項目として、各ジョブにおける未印刷のページの有無を示す情報を表示することとしてもよい。このような表示態様とすることにより、ユーザーは、リストからジョブを選択する操作をすることなく、各ジョブに未印刷のページがあるか否かを容易に認識することが可能となる。
【0091】
また、一時保存ジョブ領域に記憶されているジョブの一覧の項目として、各ジョブにおける第1のシステム構成で印刷可能なページ数と、第2のシステム構成で印刷可能なページ数を表示するようにしてもよい。このような表示態様とすることで、ユーザーは、リストからジョブを選択する操作を行うことなく、各ジョブにおける第1のシステム構成で印刷可能なページ数と、第2のシステム構成で印刷可能なページ数を認識することが可能となる。
【0092】
また、一時保存ジョブ領域に記憶されているジョブの一覧において、第1のシステム構成で印刷可能なページが印刷済みのジョブ又は第2のシステム構成で印刷可能なページが印刷済みのジョブに対しては、その旨を示す識別記号を表示するように構成することで、ユーザーは、ジョブを選択することなく、各ジョブのうち印刷済みのページを把握することが可能となる。
【0093】
また、ジョブの一覧の項目の中から操作部32により選択された項目でソートしてジョブの一覧を表示する構成とすることで、ユーザーは、所望する順番でジョブを並び替えて表示することが可能となり、ジョブの管理が容易となる。
【0094】
また、制御部110は、プリント部40により印刷対象となったジョブの全てのページの印刷が完了した場合には、そのジョブを一時保存ジョブ領域から削除することができるので、余分なジョブが保存されていることによるメモリー容量の圧迫を抑えることが可能となる。
【0095】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る画像形成装置の好適な一例を示すものであり、これに限定されるものではない。
【0096】
例えば、本発明の上記実施の形態においては、第1のシステム構成と第2のシステム構成の例として、それぞれ封筒以外の用紙用と封筒用の定着ユニットを装着した場合を例にとり説明したが、これに限定されない。例えば、大量に同一サイズ(例えば、A4サイズ)を印刷した後、そのサイズよりも大きいサイズ(例えば、A3サイズ)を印刷すると、前ジョブ(上記のA4サイズ)の紙エッジの跡が大きいサイズの画像上にスジのように残ってしまう定着スジといわれる現象が起こることが知られている。これに対応するため、画像形成装置1において、小さい紙サイズ用(例えば、A4サイズ)の定着ユニットと大きい紙サイズ用(例えば、A3)の定着ユニットを装着可能とし、小さいサイズ用の定着ユニットを装着したシステム構成と大きいサイズ用の定着ユニットを装着したシステム構成が変更可能である場合にも、本発明を適用可能である。
【0097】
また、上記の説明では、本発明に係るプログラムのコンピュータ読み取り可能な媒体として、ROM、不揮発性メモリー、ハードディスク等を使用した例を開示したが、この例に限定されない。その他のコンピュータ読み取り可能な媒体として、CD−ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、本発明に係るプログラムのデータを通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
【0098】
その他、画像形成装置1の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
【符号の説明】
【0099】
1 画像形成装置
1a 本体部
1b プリンタコントローラー
2 外部装置
3 ネットワーク
11 コントローラー制御部
12 DRAM制御IC
13 画像メモリー
14 LANIF
20 画像読取部
21 スキャナー
30 操作表示部
31 表示部
311 機械状態表示画面
312 保存ジョブリスト画面
32 操作部
40 プリント部
41 プリンタエンジン
63 定着ユニット
631 第1の定着ユニット
632 第2の定着ユニット
63a ポート
100 画像制御基板
110 制御部
121 不揮発メモリー
121a 印刷可能ジョブテーブル
122 RAM
130 HDD
140 読取処理部
150 圧縮IC
160 DRAM制御IC
170 画像メモリー
171 圧縮メモリー
172 ページメモリー
180 伸張IC
190 書込処理部
200 画像読取制御部
300 操作表示制御部
400 プリント制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニット交換によりシステム構成が変更可能な画像形成装置であって、
第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在する単一ジョブを予約登録可能なジョブ登録手段と、
前記ジョブ登録手段により予約登録されたジョブに基づいて印刷を行う印刷手段と、
前記ジョブ登録手段により予約登録されたジョブに含まれるページのうち、現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能なページを抽出して前記印刷手段により印刷させる制御手段と、
を備える画像形成装置。
【請求項2】
前記第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、前記第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、を単一ジョブに混在して設定可能な設定手段を備え、
前記ジョブ登録手段は、前記設定手段からの設定に基づいて、前記第1のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、前記第2のシステム構成に対応する印刷条件が設定されたページと、が混在する単一ジョブを予約登録する請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記ジョブ登録手段により複数のジョブが登録されている場合は、前記複数のジョブにおける現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能なページを抽出して前記印刷手段により印刷させる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記ジョブに基づく印刷時に、前記印刷手段により印刷されたページと印刷されていない未印刷のページの情報を記録しておき、前記印刷手段による印刷後に、前記記録した情報に基づいて、前記ジョブに未印刷のページが存在するか否かを判断し、未印刷のページが存在すると判断した場合には、当該未印刷のページを含むジョブを前記印刷手段により印刷されたページと印刷されていない未印刷のページの情報に対応付けて一時保存ジョブ記憶手段に記憶させる請求項1〜3の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記制御手段は、前記画像形成装置のシステム構成が変更され、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されたジョブにおける未印刷のページの印刷が可能となった場合に、前記印刷手段に前記未印刷のページの印刷を実行させる請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項6】
操作手段と、表示手段を備え、
前記制御手段は、前記操作手段からの指示に応じて前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧を前記表示手段に表示させ、前記ジョブの一覧の中から前記操作手段により出力が指示されたジョブの、現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能な未印刷のページを前記印刷手段に印刷させる請求項4に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記制御手段は、前記表示手段に表示されたジョブの一覧の中から前記操作手段によりジョブが選択された場合、前記選択されたジョブに未印刷のページがあるか否かを判断し、未印刷のページがあると判断した場合は、当該未印刷のページが現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷可能であるか否かを判断し、前記未印刷のページが現在の前記画像形成装置のシステム構成で印刷不可能な場合は前記ユニットの交換を促す通知を前記表示手段に表示させる請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧を前記表示手段に表示する際に、現在の前記画像形成装置のシステム構成で各ジョブの未印刷のページが印刷可能であるか否かを判断し、印刷可能であると判断したジョブと、印刷不可能であると判断したジョブを異なる表示態様で表示する請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧の項目として、各ジョブにおける未印刷のページの有無を示す情報を表示する請求項6〜8の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧の項目として、各ジョブにおける前記第1のシステム構成で印刷可能なページ数と、前記第2のシステム構成で印刷可能なページ数を表示する請求項6〜9の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記制御手段は、前記一時保存ジョブ記憶手段に記憶されているジョブの一覧において、前記第1のシステム構成で印刷可能なページが印刷済みのジョブ又は前記第2のシステム構成で印刷可能なページが印刷済みのジョブに対しては、その旨を示す識別記号を表示する請求項10に記載の画像形成装置。
【請求項12】
前記制御手段は、前記ジョブの一覧の項目の中から前記操作手段により選択された項目でソートして前記ジョブの一覧を表示する請求項9〜11の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項13】
前記制御手段は、前記印刷手段により印刷対象となったジョブの全てのページの印刷が完了した場合には、そのジョブを前記一時保存ジョブ記憶手段から削除する請求項4〜12の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項14】
前記ユニットは定着器であり、前記第1のシステム構成は、第1の紙種に対応する第1の定着器を前記画像形成装置が装着した構成であり、前記第2のシステム構成は、第2の紙種に対応する第2の定着器を前記画像形成装置が装着した構成である請求項1〜13の何れか一項に記載の画像形成装置。
【請求項15】
前記第2の定着器は封筒用の定着器であり、前記第1の定着器は封筒と異なる用紙用の定着器である請求項14に記載の画像形成装置。
【請求項16】
前記制御手段は、前記第2の定着器が装着されている第2のシステム構成である場合には、封筒に印刷を行う設定がなされているページのみ前記印刷手段に印刷を行わせ、前記第1の定着器が装着されている第1のシステム構成である場合には、封筒と異なる用紙に印刷を行う設定がなされているページのみ前記印刷手段に印刷を行わせる請求項15に記載の画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13a】
image rotate

【図13b】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18a】
image rotate

【図18b】
image rotate


【公開番号】特開2013−88733(P2013−88733A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−231323(P2011−231323)
【出願日】平成23年10月21日(2011.10.21)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】