説明

画像測定機

【課題】表示手段に表示される各要素の画像に基づいて、多数の要素を容易に指定することができる画像測定機の提供。
【解決手段】画像測定機1は、撮像装置2と、制御装置3とを備える。制御装置3は、制御装置本体4と、表示手段5と、操作手段6とを備える。制御装置本体4は、撮像装置2にて撮像される被測定物の画像に基づいて、測定対象となる複数の要素の情報を取得する要素情報取得部41と、要素情報取得部41にて取得される各要素の情報に基づいて、各要素の画像を表示手段5に表示させる要素画像表示部42と、操作手段6を介して各要素の画像における所定の範囲が選択されると、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定する指定要素設定部44とを備え、指定要素設定部44にて設定される各指定要素に基づいて被測定物を測定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像測定機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、被測定物を撮像する撮像装置と、撮像装置を制御する制御装置とを備え、撮像装置にて撮像される画像に基づいて被測定物を測定する画像測定機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の画像測定機では、撮像装置としてのCCD(Charge Coupled Device)カメラと、コンピュータシステム(制御装置)とを備え、CCDカメラにて撮像される画像に基づいて被測定物を測定している。
【0003】
このような画像測定機では、制御装置は、撮像装置にて撮像される画像に対してエッジ検出などの画像処理を適用することによって、被測定物に形成された複数の穴などを円などの測定対象となる要素として検出し、検出した各要素の位置や、形状などの情報を取得している。そして、制御装置は、取得した各要素の位置や、形状などの情報に基づいて、各要素の画像をモニタなどの表示手段に表示させている。
また、制御装置は、例えば、表示手段に表示させた各要素の画像に基づいて、2つの要素を使用者に指定させることで各要素の間の距離を算出し、算出した距離を被測定物の設計値と比較することができる。なお、使用者は、マウスや、キーボードなどの操作手段を操作することで表示手段に表示された各要素の画像における2つの要素を指定することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−337275号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、2つの要素を使用者に指定させることで各要素の間の距離を算出すると、距離を算出する2つの要素の組が複数ある場合には、使用者は、多数の要素を指定しなければならないので手間がかかるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、表示手段に表示される各要素の画像に基づいて、多数の要素を容易に指定することができる画像測定機を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像測定機は、被測定物を撮像する撮像装置と、前記撮像装置を制御する制御装置とを備え、前記撮像装置にて撮像される画像に基づいて前記被測定物を測定する画像測定機であって、前記制御装置は、制御装置本体と、画像を表示する表示手段と、前記制御装置本体に所定の処理を実行させるための操作手段とを備え、前記制御装置本体は、前記撮像装置にて撮像される前記被測定物の画像に基づいて、測定対象となる複数の要素の情報を取得する要素情報取得部と、前記要素情報取得部にて取得される前記各要素の情報に基づいて、前記各要素の画像を前記表示手段に表示させる要素画像表示部と、前記操作手段を介して前記各要素の画像における所定の範囲が選択されると、前記所定の範囲に含まれる前記各要素を指定要素として設定する指定要素設定部とを備え、前記指定要素設定部にて設定される前記各指定要素に基づいて前記被測定物を測定することを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、制御装置本体は、操作手段を介して各要素の画像における所定の範囲が選択されると、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定する指定要素設定部を備えるので、使用者は、操作手段を操作することで表示手段に表示された各要素の画像における所定の範囲を指定し、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定することができる。したがって、使用者は、表示手段に表示される各要素の画像に基づいて、多数の要素を容易に指定することができる。
【0009】
本発明では、前記制御装置本体は、前記指定要素設定部にて設定される前記各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で前記表示手段に表示させる距離表示部を備えることが好ましい。
このような構成によれば、距離表示部は、各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段に表示させるので、使用者は、表示手段に表示された各要素の間の距離を容易に把握することができる。
【0010】
本発明では、前記制御装置本体は、前記操作手段を介して前記各指定要素のうち、いずれか1つの指定要素を基準要素として選択させる基準要素選択部を備え、前記距離表示部は、前記基準要素から前記各指定要素までの距離を示す前記寸法線を、前記各指定要素から所定の距離だけ離間した位置を開始位置として前記各指定要素から離間する方向に沿って前記寸法線に係る文字の幅の間隔で前記表示手段に表示させることが好ましい。
【0011】
ここで、基準要素から各指定要素までの距離を示す2つ以上の寸法線を表示手段に表示させる際に、各指定要素から所定の距離だけ離間した位置に表示させると、各寸法線が重なり合ってしまうという問題がある。
本発明によれば、距離表示部は、基準要素から各指定要素までの距離を示す寸法線を、各指定要素から所定の距離だけ離間した位置を開始位置として各指定要素から離間する方向に沿って寸法線に係る文字の幅の間隔で表示手段に表示させるので、重なり合うことなく各寸法線を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の一実施形態に係る画像測定機を示すブロック図。
【図2】前記実施形態における制御装置本体の距離算出処理を示すフローチャート。
【図3】前記実施形態における表示手段に表示される要素画像を示す模式図。
【図4】前記実施形態における互いに隣接する指定要素の間の距離を算出している状態を示す図。
【図5】前記実施形態における互いに隣接する指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段に表示させている状態を示す図。
【図6】前記実施形態における基準要素から各指定要素までの距離を算出している状態を示す図。
【図7】前記実施形態における基準要素から各指定要素までの距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段に表示させている状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔画像測定機の概略構成〕
図1は、本発明の一実施形態に係る画像測定機1を示すブロック図である。
画像測定機1は、図1に示すように、被測定物(図示略)を撮像する撮像装置2と、撮像装置2を制御する制御装置3とを備える。
制御装置3は、制御装置本体4と、撮像装置2にて撮像される画像などを表示するモニタを備えて構成される表示手段5と、制御装置本体4に所定の処理を実行させるためのマウスや、キーボードを備えて構成される操作手段6とを備える。
【0014】
制御装置本体4は、CPU(Central Processing Unit)や、メモリなどを備えて構成され、撮像装置2にて撮像される画像に基づいて被測定物を測定するものである。なお、本実施形態では、制御装置本体4の機能のうち、被測定物に形成された複数の穴などの測定対象となる要素の間の距離を算出する距離算出処理を実行する機能について主に説明する。
この制御装置本体4は、要素情報取得部41と、要素画像表示部42と、測定モード選択部43と、指定要素設定部44と、基準要素選択部45と、距離表示部46とを備える。
要素情報取得部41は、撮像装置2にて撮像される被測定物の画像に基づいて、測定対象となる複数の要素の情報を取得する。具体的に、要素情報取得部41は、例えば、撮像装置2にて撮像される画像に対してエッジ検出などの画像処理を適用することによって、被測定物に形成された複数の穴などを円などの測定対象となる要素として検出し、検出した各要素の位置や、形状などの情報を取得する。
【0015】
要素画像表示部42は、要素情報取得部41にて取得される各要素の位置や、形状などの情報に基づいて、各要素の画像(以下、要素画像とする)を表示手段5に表示させる。
測定モード選択部43は、操作手段6を介して隣接距離測定モード、及び基準距離測定モードのいずれかを選択させる。なお、隣接距離測定モードは、互いに隣接する要素の間の距離を算出するモードである。また、基準距離測定モードは、各要素のうち、いずれか1つの要素を基準要素として選択させて基準要素から各要素までの距離を算出するモードである。
【0016】
指定要素設定部44は、操作手段6を介して要素画像における所定の範囲が選択されると、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定する。
基準要素選択部45は、測定モード選択部43にて基準距離測定モードが選択されている場合には、操作手段6を介して、指定要素設定部44にて設定された各指定要素のうち、いずれか1つの指定要素を基準要素として選択させる。
距離表示部46は、指定要素設定部44にて設定される各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段5に表示させる。
【0017】
〔画像測定機の距離算出処理〕
図2は、制御装置本体4の距離算出処理を示すフローチャートである。
制御装置本体4は、図2に示すように、距離算出処理が実行されると、以下のステップS1〜S6を実行する。
まず、要素情報取得部41は、撮像装置2にて撮像される被測定物の画像に基づいて、測定対象となる複数の要素の情報を取得する(S1:要素情報取得ステップ)。
要素情報取得ステップS1にて各要素の情報が取得されると、要素画像表示部42は、各要素の情報に基づいて、要素画像を表示手段5に表示させる(S2:要素画像表示ステップ)。
【0018】
要素画像表示ステップS2にて要素画像が表示手段5に表示されると、測定モード選択部43は、操作手段6を介して隣接距離測定モード、及び基準距離測定モードのいずれかを選択させる(S3:測定モード選択ステップ)。具体的に、測定モード選択部43は、メニュー画面(図示略)を表示手段5に表示させることによって、操作手段6を介して使用者に隣接距離測定モード、及び基準距離測定モードのいずれかを選択させる。
【0019】
図3は、表示手段5に表示される要素画像51を示す模式図である。なお、図3では、測定対象となる要素として円511〜514を例示している。
測定モード選択ステップS3にて隣接距離測定モード、及び基準距離測定モードのいずれかが選択された後で、操作手段6を介して要素画像51における所定の範囲が選択されると、指定要素設定部44は、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定する(S4:指定要素設定ステップ)。例えば、図3に示すように、操作手段6を介して使用者が要素画像51における円511〜514を囲むように所定の範囲を選択すると、指定要素設定部44は、円511〜514を指定要素として設定する。
【0020】
指定要素設定ステップS4にて各指定要素(円511〜514)が設定されると、制御装置本体4は、図2に示すように、測定モード選択ステップS3にて隣接距離測定モードが選択されている場合には、以下のステップS61を実行し(左分岐)、測定モード選択ステップS3にて基準距離測定モードが選択されている場合には、以下のステップS5,S62を実行する(右分岐)。なお、ステップS61,S62は、距離表示部46にて実行される。
【0021】
まず、測定モード選択ステップS3にて隣接距離測定モードが選択されている場合について説明する。
指定要素設定ステップS4にて各指定要素が設定されると、距離表示部46は、各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段5に表示させる(S61:距離表示ステップ)。
【0022】
図4は、互いに隣接する指定要素の間の距離を算出している状態を示す図である。
具体的に、距離表示部46は、メニュー画面(図示略)を表示手段5に表示させることによって、操作手段6を介して使用者に各指定要素の隣接する方向を選択させる。そして、距離表示部46は、図4に示すように、使用者の選択した隣接方向に基づいて、各指定要素の間の距離を算出する。なお、図4(A)は、使用者の選択した隣接方向がX方向(図4中左右方向)である場合を示す図であり、互いに隣接する指定要素を矢印で結んでいる。また、図4(B)は、使用者の選択した隣接方向がY方向(図4中上下方向)である場合を示す図であり、互いに隣接する指定要素を矢印で結んでいる。
【0023】
図5は、互いに隣接する指定要素の間の距離を寸法線52A〜52C、及び寸法補助線で表示手段5に表示させている状態を示す図である。なお、図5では、互いに隣接する指定要素の間の距離におけるX方向(図5中左右方向)成分を表示させる場合を示している。
距離表示部46は、算出した各指定要素の間の距離を寸法線52A〜52C、及び寸法補助線で表示手段5に表示させる。具体的に、距離表示部46は、図5に示すように、寸法線52A〜52Cを表示手段5に表示させる際に、各指定要素から所定の距離だけ離間した位置に表示させる。なお、図5(A)は、寸法線52A〜52C、及び寸法補助線を表示させた状態を示す図であり、図5(B)は、寸法線52A〜52C、寸法補助線、及び算出した距離を表示させた状態を示す図である。
【0024】
次に、測定モード選択ステップS3にて基準距離測定モードが選択されている場合について説明する。
指定要素設定ステップS4にて各指定要素が設定されると、基準要素選択部45は、操作手段6を介して、各指定要素のうち、いずれか1つの指定要素を基準要素として選択させる(S5:基準要素選択ステップ)。具体的に、基準要素選択部45は、各指定要素のリスト画面(図示略)を表示手段5に表示させる。そして、基準要素選択部45は、操作手段6を介して使用者に各指定要素のうち、いずれか1つの指定要素を基準要素として選択させる。
基準要素選択ステップS5にて基準要素が選択されると、距離表示部46は、各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段5に表示させる(S62:距離表示ステップ)。
【0025】
図6は、基準要素から各指定要素までの距離を算出している状態を示す図である。なお、図6では、円511を基準要素としている。
具体的に、距離表示部46は、図6に示すように、基準要素から各指定要素までの距離を算出する。なお、図6では、基準要素、及び各指定要素を矢印で結んでいる。
【0026】
図7は、基準要素から各指定要素までの距離を寸法線52A〜52C、及び寸法補助線で表示手段5に表示させている状態を示す図である。なお、図7では、基準要素から各指定要素までの距離におけるX方向(図7中左右方向)成分を表示させる場合を示している。
距離表示部46は、算出した基準要素から各指定要素の間の距離を寸法線52A〜52C、及び寸法補助線で表示手段5に表示させる。具体的に、距離表示部46は、図7に示すように、寸法線52A〜52Cを表示手段5に表示させる際に、各指定要素から所定の距離だけ離間した位置を開始位置(寸法線52Aを表示させている位置)として各指定要素から離間する方向に沿って寸法線52A〜52Cに係る文字(算出した距離を示す文字)の幅の間隔で表示手段5に表示させる。この際、距離表示部46は、算出した基準要素から各指定要素の間の距離が小さい順に並べて表示させる。なお、図7(A)は、寸法線52A〜52C、及び寸法補助線を表示させた場合を示す図であり、図7(B)は、寸法線52A〜52C、寸法補助線、及び算出した距離を表示させた場合を示す図である。
【0027】
このような本実施形態によれば以下の効果がある。
(1)制御装置本体4は、操作手段6を介して要素画像51における所定の範囲が選択されると、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定する指定要素設定部44を備えるので、使用者は、操作手段6を操作することで表示手段5に表示された要素画像51における所定の範囲を指定し、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定することができる。したがって、使用者は、表示手段5に表示される要素画像51に基づいて、多数の要素を容易に指定することができる。
【0028】
(2)距離表示部46は、各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段5に表示させるので、使用者は、表示手段5に表示された各要素の間の距離を容易に把握することができる。
(3)距離表示部46は、測定モード選択部43にて基準距離測定モードが選択されている場合には、基準要素から各指定要素までの距離を示す寸法線52A〜52Cを、各指定要素から所定の距離だけ離間した位置を開始位置として各指定要素から離間する方向に沿って寸法線52A〜52Cに係る文字の幅の間隔で表示手段5に表示させるので、重なり合うことなく各寸法線を表示させることができる。
【0029】
〔実施形態の変形〕
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、制御装置本体4は、指定要素設定部44にて設定される各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で表示手段5に表示させる距離表示部46を備えていた。これに対して、例えば、制御装置本体4は、指定要素設定部44にて設定される各指定要素の数をカウントする機能を有していてもよい。要するに、制御装置本体は、指定要素設定部にて設定される各指定要素に基づいて被測定物を測定する機能を有していればよい。
【0030】
前記実施形態では、距離表示部46は、測定モード選択部43にて基準距離測定モードが選択されている場合には、基準要素から各指定要素までの距離を示す寸法線52A〜52Cを、各指定要素から所定の距離だけ離間した位置を開始位置として各指定要素から離間する方向に沿って寸法線52A〜52Cに係る文字の幅の間隔で表示手段5に表示させていた。これに対して、例えば、寸法線に係る文字の幅より十分に大きい間隔で表示手段に表示させてもよい。要するに、距離表示部は、どのような形式で表示手段に表示させてもよい。
【0031】
前記実施形態では、指定要素設定部44は、操作手段6を介して要素画像51における所定の範囲が選択されると、所定の範囲に含まれる各要素を指定要素として設定していた。これに対して、例えば、指定要素設定部は、各指定要素のリスト画面を表示手段に表示させることによって、操作手段を介して使用者に各指定要素から一部を除外させることができるように構成されていてもよい。
前記実施形態では、制御装置本体4は、測定モード選択部43を備えていたが、隣接距離測定モード、及び基準距離測定モードを選択させない場合には、測定モード選択部43を備えていなくてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0032】
本発明は、画像測定機に好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0033】
1…画像測定機
2…撮像装置
3…制御装置
4…制御装置本体
5…表示手段
6…操作手段
41…要素情報取得部
42…要素画像表示部
44…指定要素設定部
45…基準要素選択部
46…距離表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被測定物を撮像する撮像装置と、前記撮像装置を制御する制御装置とを備え、前記撮像装置にて撮像される画像に基づいて前記被測定物を測定する画像測定機であって、
前記制御装置は、
制御装置本体と、
画像を表示する表示手段と、
前記制御装置本体に所定の処理を実行させるための操作手段とを備え、
前記制御装置本体は、
前記撮像装置にて撮像される前記被測定物の画像に基づいて、測定対象となる複数の要素の情報を取得する要素情報取得部と、
前記要素情報取得部にて取得される前記各要素の情報に基づいて、前記各要素の画像を前記表示手段に表示させる要素画像表示部と、
前記操作手段を介して前記各要素の画像における所定の範囲が選択されると、前記所定の範囲に含まれる前記各要素を指定要素として設定する指定要素設定部とを備え、
前記指定要素設定部にて設定される前記各指定要素に基づいて前記被測定物を測定することを特徴とする画像測定機。
【請求項2】
請求項1に記載の画像測定機において、
前記制御装置本体は、
前記指定要素設定部にて設定される前記各指定要素の間の距離を寸法線、及び寸法補助線で前記表示手段に表示させる距離表示部を備えることを特徴とする画像測定機。
【請求項3】
請求項2に記載の画像測定機において、
前記制御装置本体は、
前記操作手段を介して前記各指定要素のうち、いずれか1つの指定要素を基準要素として選択させる基準要素選択部を備え、
前記距離表示部は、前記基準要素から前記各指定要素までの距離を示す前記寸法線を、前記各指定要素から所定の距離だけ離間した位置を開始位置として前記各指定要素から離間する方向に沿って前記寸法線に係る文字の幅の間隔で前記表示手段に表示させることを特徴とする画像測定機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2011−102719(P2011−102719A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256969(P2009−256969)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(000137694)株式会社ミツトヨ (979)
【Fターム(参考)】