説明

画像表示装置、画像処理システム及び画像表示方法

【課題】画像を表示させるためのユーザーによる余計な操作を不用にするとともに、所望の画像を見やすくすることができるようにする。
【解決手段】撮像装置2に記憶されている画像データに基づく画像を表示するための画像レイアウト枠が複数表示されており、複数の画像レイアウト枠の中から、撮像装置2から受信する画像データに基づく画像を表示するための画像レイアウト枠を指定する。そして、前記指定された画像レイアウト枠に表示するための画像データを送信するように撮像装置2に対して転送開始パラメータを送信し、撮像装置2から送信された画像データを受信したことに応じて、前記指定された画像レイアウト枠に前記受信した画像データに基づく画像を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は画像表示装置、画像処理システム、画像表示方法、プログラム及び記録媒体に関し、特に、レイアウトフォームで画像を表示するために用いて好適な技術に関する。
【背景技術】
【0002】
撮像装置で撮影した画像データを可視化情報として出力する方法には、画像を表示装置でプリントする方法と、画像を表示装置に表示する方法との2通りがある。表示装置で画像をプリントする方法としては、撮像装置と表示装置とを有線通信または無線通信により接続し、パーソナルコンピュータ(PC)を経由しないで表示装置で写真(画像)を印刷することが可能なプリントシステムが提供されている。また、表示装置にメモリーカードを直接挿入し、PCを経由しないで写真(画像)を印刷することが可能なプリントシステムも提供されている。
【0003】
一方、表示装置で画像を表示する方法は、まず、撮像装置と表示装置とを有線通信または無線通信により接続し、撮像装置に記憶されている画像データを、表示装置を備えたPCに転送する。その後、PCは、撮像装置から転送された画像データを読み出し、表示装置の画面に画像を表示する表示システムが提供されている。また、他の表示システムとしては、PCにメモリーカードを直接挿入し、メモリーカードに記憶されている画像データを、表示装置を備えたPCに転送する。その後、PCは、転送された画像データを読み出し、表示装置の画面に画像を表示する表示システムも提供されている。
【0004】
このようなプリントシステムや表示システムでは、例えば、撮像装置で撮影した画像データを選択的に表示装置へ転送する場合、ユーザーは、撮像装置またはメモリーカードに記憶した画像データの中から転送を行う画像データを選択しなければならない。このように画像データを選択する方法としては、それぞれの装置のオペレーティングシステムとアプリケーションとが提供するウィンドウ表示を用いるのが一般的である。
【0005】
ウィンドウ表示を用いて画像データを選択する技術としては、データ処理装置(表示装置)に表示される主ウィンドウ上に、新たに属性別のウィンドウ表示を行い、データ処理装置に記憶されているデータや画像を表示する。そして、ユーザーの操作により表示画面上でコピー対象として範囲指定されたデータの属性に対応して、それぞれ属性別のウィンドウを表示し、その属性別のウィンドウに対して、コピー対象として範囲指定されたデータを移動させて記憶するものがある。さらに、撮像装置が接続された際には、新たに属性別のウィンドウ表示を行い、撮像装置に記憶されている画像を表示することもできる(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2006−244061号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
一般的に、画像データを選択する際には、表示画面上では、主ウィンドウから画像データの選択ウィンドウへ画面表示が更新される。そして、画像データの選択が終了した後に、再び主ウィンドウが表示される。ところが、画像データを選択する時に主ウィンドウの全部または一部が画面上から消えてしまうため、主ウィンドウの状態を確認することができず、ユーザーによる余計な操作が必要になってしまうという問題点があった。
【0008】
そこで、前記特許文献1に記載されている方法では、画像データを選択する時に、主ウィンドウとは重ならないように、別のウィンドウを表示することによって、主ウィンドウを表示しながら画像データを選択することができる。
【0009】
しかしながら、特許文献1に記載されている方法では、表示画面上に主ウィンドウと別ウィンドウとを同時に表示する。このため、表示領域の小さい画面では主ウィンドウ及び別ウィンドウの表示が小さくなり、一覧表示されている画像が小さく見づらくなってしまうという問題点があった。
【0010】
本発明は前述の問題点に鑑み、画像を表示させるためのユーザーによる余計な操作を不用にするとともに、所望の画像を見やすくすることができるようにすることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の画像表示装置は、画像を記憶した画像記憶装置と無線接続された画像表示装置であって、前記画像記憶装置の位置を検出するための検出手段と、前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段と、前記検出手段により検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段に画像を表示する際の画像の表示位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0012】
本発明の画像処理システムは、画像を記憶した画像記憶装置と、前記画像記憶装置と無線接続された画像表示装置を有する画像処理システムであって、前記画像記憶装置は、前記画像記憶装置に記憶されている画像データを前記画像表示装置に送信する送信手段を有し、前記画像表示装置は、前記画像記憶装置の位置を検出するための検出手段と、前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信手段と、前記受信手段により受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段と、前記検出手段により検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段に画像を表示する際の画像の表示位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0013】
本発明の画像表示方法は、画像を記憶した画像記憶装置と無線接続された画像表示装置における画像表示方法であって、前記画像記憶装置の位置を検出するための検出工程と、前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信工程と、前記検出工程において検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記受信工程において受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段に画像を表示する際の画像の表示位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御工程とを有することを特徴とする。
【0014】
本発明のプログラムは、画像を記憶した画像記憶装置と、前記画像記憶装置と無線接続された画像表示装置を有する画像処理システムにおいてコンピュータに実行させるプログラムであって、前記画像記憶装置に記憶されている画像データを前記画像表示装置に送信する送信工程と、前記画像記憶装置の位置を検出するための検出工程と、前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信工程と、前記検出工程において検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記受信工程において受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段に画像を表示する際の画像の表示位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御工程とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0015】
本発明の記録媒体は、前記に記載のプログラムを記録したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、表示ウィンドウの切り替えが不要となるため、画像を表示させるためのユーザーによる余計な操作を不用にすることができる。また、指定した位置に画像を表示するため、所望の画像を見やすくすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
(第1の実施形態)
以下、図面を参照しながら本発明を実施するための最良の実施形態を詳細に説明する。ただし、本実施形態において例示される構成部品の寸法、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、本発明がそれらの例示に限定されるものではない。
【0018】
図1は、本実施形態に係る表示装置1と撮像装置2とが無線通信により接続が確立した状態の画像処理システムのユーザーインターフェースの表示例を示す図である。IEEE802.11bのアドホックモードで任意のESSID(Extended Service Set Identifier)、任意のWEPキー(Wired Equivalent Privacy Key)、任意のチャンネルを設定している。そして、認証処理が完了し、無線通信接続が確立している様子を図1では示している。
【0019】
図1において、表示装置1の液晶表示器106には、撮像装置2と接続されていることを明示する文字やアイコンが表示されており、撮像装置2の液晶表示器206には、表示装置1と接続されていることを明示する文字やアイコンが表示されている。表示装置1と撮像装置2とは、無線通信路180を介して無線通信接続されている。なお、本実施形態では、説明を簡単なものとするため、IEEE802.11bのアドホックモードで無線通信接続していることを前提にして説明するが、他の無線通信規格を用いても構わない。
【0020】
図2は、本実施形態に係る表示装置1の構成例を示すブロック図である。
図2において、CPU101は表示装置1全体の制御を司り、RAM102はCPU101のワークエリアとして使用される。ROM103はCPU101の処理手順のプログラム等を記憶しており、例えば、フラッシュメモリなどの書き換えが可能な不揮発性メモリで構成されている。CPU101は、ROM103からプログラムを読み出し、読み出したプログラムに従って演算や各部の制御を行う。
【0021】
画像処理部104は、デジタル画像データ等を表示画面に表示することが可能なデータに変換するために用いられ、表示制御部105は各種表示を行うための制御部である。液晶表示器106は例えばLCDであり、表示装置1の画面に映像を表示するための表示部として使用される。発光ダイオード107は、表示装置1の処理状態を示すインジケーターとして使用され、本実施形態では、図1に示すように表示装置1の液晶表示器106の下側に配置されている。
【0022】
外部記憶装置制御部108は、メモリソケット109に挿入されたコンパクトフラッシュ(登録商標)やメモリースティック(登録商標)等の記憶媒体に記憶されているデジタルデータの読み出し及び記憶媒体に対するデジタルデータの書き込みの制御を行う。無線通信部110は通信アンテナ111を介して外部の無線通信機器と無線通信を行うためのものである。なお、本実施形態の表示装置1は、無線通信部110と通信アンテナ111とを組み合わせて無線信号の強弱を検出することができる。また、本実施形態では、通信アンテナ111は、図1に示すように表示装置1の端部に配置されている。
【0023】
操作制御部112は、図1に示すような各種操作を行う操作キー113及び操作ボタン114の操作情報をCPU101へ送るためのものである。デジタル映像信号制御部115は、デジタル映像信号コネクタ116から入力されたデジタル映像信号を液晶表示器106の表示画面に表示することが可能なデータに変換するためのものである。アナログ映像信号制御部117は、アナログ映像信号コネクタ118から入力されたアナログ映像信号を液晶表示器106の表示画面に表示することが可能なデータに変換するためのものである。USB制御部119はUSBインターフェースの制御部であり、USBコネクタ120を介して他のUSBインターフェースを有する外部の装置と接続することができる。
【0024】
光近接センサ制御部121は、液晶表示器106に埋め込まれるように配設されている発光センサ122及び受光センサ123の制御を行う。なお、本実施形態の表示装置1は、光近接センサ制御部121の制御により発光センサ122から光を発し、近接している物体で反射された反射光を受光センサ123で受光することができる。本実施形態の表示装置1は、発光センサ122と受光センサ123とをマトリクス駆動することにより、近接している物体の座標値を検出することができる。
【0025】
無線近接アンテナ制御部124は、図1に示すように表示装置1の枠体に配設されている第1の無線近接アンテナ125及び第2の無線近接アンテナ126の制御を行う。なお、本実施形態の表示装置1は、無線通信部110、通信アンテナ111、無線近接アンテナ制御部124、第1の無線近接アンテナ125及び第2の無線近接アンテナ126を組み合わせて無線信号の強弱を検出することができる。無線信号の強弱により、通信中の機器と表示装置との距離や位置を検出できる。
【0026】
このように、本実施形態の表示装置は、上述した光近接センサと無線アンテナを用いることにより、近接した通信中の外部機器の表示装置との距離や、表示装置との相対位置関係を座標値として検出することができる。
【0027】
図3は、本実施形態に係る撮像装置2の構成例を示すブロック図である。
図3において、CPU201は撮像装置2全体の制御を司り、RAM202はCPU201のワークエリアとして使用される。ROM203はCPU201の処理手順プログラム等を記憶しており、例えば、フラッシュメモリ等の書き換えが可能な不揮発性メモリで構成されている。CPU201は、ROM203からプログラムを読み出し、読み出したプログラムに従って演算や各部の制御を行う。
【0028】
画像処理部204は、撮像された画像をデジタル画像データに変換するために用いられ、表示制御部205は各種表示を行う制御部である。液晶表示器206は例えばLCDであり、撮像した画像の確認及び各種設定を行う際のユーザーインターフェースを表示するための表示部として使用される。発光ダイオード207は、撮像装置2の処理状態を示すインジケーターとして使用される。本実施形態では、図1に示すように撮像装置2の液晶表示器206の上側に配置されている。
【0029】
外部記憶装置制御部208は、メモリソケット209に挿入されたコンパクトフラッシュ(登録商標)やメモリースティック(登録商標)等の記憶媒体に対するデジタルデータの書き込み及び記憶媒体に記憶されているデジタルデータの読み出しの制御を行う。無線通信部210は、通信アンテナ211を介して無線通信を行うためのものである。なお、本実施形態の撮像装置2は、無線通信部210と通信アンテナ211とを組み合わせて無線信号の強弱を検出することができる。また、本実施形態では、通信アンテナ211は、図1に示すように撮像装置2の端部に配置されている。
【0030】
操作制御部212は、図1に示すような各種操作を行う操作キー213及び操作ボタン214の操作情報をCPU201へ送るためのものである。撮像素子制御部215は、撮像装置2の撮像素子216の制御を行う制御部である。光学ユニット218は、主としてレンズ及びその駆動系で構成されており、光学ユニット制御部217は光学ユニット218の制御を行う。
【0031】
USB制御部219は、USBインターフェースの制御部であり、USBコネクタ220を介して他のUSBインターフェースを有する装置と接続することができる。第2の検出手段である傾きセンサ制御部221は、傾きセンサ222を制御して撮像装置2の縦横配置や回転動作を検出するためのものである。
【0032】
次に、前述した構成からなる表示装置1及び撮像装置2において、レイアウトフォームを選択してから、画像レイアウト枠を指定し、画像データの転送を行うまでの処理手順について説明する。
【0033】
図4は、本実施形態の表示装置1と撮像装置2との間における画像データの転送処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図4に示す表示装置1の各ステップは、CPU101の制御によって行われ、撮像装置2の各ステップは、CPU201の制御によって行われる。本実施形態では、液晶表示器106を備えた表示装置1と液晶表示器206を備えた撮像装置2との間で、レイアウトフォームを選択してから、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を決定し、画像データの転送を行う。
【0034】
まず、ステップS141において、ユーザーにより表示装置1の操作キー113または操作ボタン114が操作されると、表示装置1側の操作制御部112はレイアウト枠選択手段として、ユーザーの操作に応じて画像を挿入するレイアウトフォームを選択する。そして、表示制御部105はレイアウト枠表示手段として機能し、選択されたレイアウトフォームを液晶表示器106に表示する。このとき、表示制御部105は、表示装置1のROM103、またはメモリソケット109に挿入されている記憶媒体に記憶されたレイアウトフォームを表示する。
【0035】
また、レイアウトフォームに表示される複数の画像レイアウト枠は、表示装置1の液晶表示器106において、X領域及びY領域の範囲を定義している。具体的に説明するため、ステップS141でレイアウトフォームを選択した時の表示装置1及び撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例について、図5を参照しながら説明する。
【0036】
図5に示すように、表示装置1の液晶表示器106には、第1の画像レイアウト枠151〜第3の画像レイアウト枠153を有するレイアウトフォームが表示されている。さらに、画像記憶装置として撮像装置2と接続していることを明示する文字及びアイコンとがアイコン表示されている。一方、撮像装置2の液晶表示器206には、メモリソケット209に挿入された記憶媒体に記憶されている画像データの一覧画像が表示されている。
【0037】
次に、ステップS142において、CPU101は指定手段として機能し、ユーザーの操作に応じて1枚目の画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。なお、ステップS142における画像を挿入するための画像レイアウト枠を指定する処理については図6に示すフローチャートに従って行われる。
【0038】
図6は、本実施形態における画像レイアウト枠を指定する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示す処理は、CPU101の制御によって行われる。
まず、ステップS161において、ユーザーにより表示装置1の操作キー113または操作ボタン114が操作されると、操作制御部112は、制御信号を表示制御部105に送る。そして、表示制御部105は、液晶表示器106に表示されているカメラアイコンを、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠内に移動させる。次に、ステップS162において、CPU101により液晶表示器106におけるカメラアイコンが位置する座標値を取得する。そして、ステップS163において、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。
【0039】
具体的に説明するために、ステップS161において画像を挿入する対象となる第2の画像レイアウト枠152を選択した時の表示装置1及び撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例について、図7を参照しながら説明する。また、ステップS162において表示装置1の液晶表示器106におけるカメラアイコンの位置する座標値を取得する際の表示画面の概念図を図8に示す。
【0040】
図7に示す例では、画像レイアウト枠の範囲外に位置していたカメラアイコンをステップS161で1枚目の画像を挿入する対象となる第2の画像レイアウト枠152内に移動させる。すると、表示装置1の液晶表示器106において、第2の画像レイアウト枠152の表示枠を強調する。そして、ユーザーに対して選択中であることを明示する。一方、撮像装置2の液晶表示器206には、メモリソケット209に挿入されている記憶媒体に記憶されている画像データの一覧画像が表示されている。
【0041】
前述したように、本実施形態の表示装置1では、表示中の複数の画像レイアウト枠のX領域及びY領域をそれぞれ定義している。例えば、第2の画像レイアウト枠152については、図8に示すように、第2の画像レイアウト枠152のX領域はX1からX2までと定義し、Y領域はY1からY2までと定義している。
【0042】
ステップS161でユーザーの操作に応じてカメラアイコンを移動すると、CPU101は液晶表示器106におけるカメラアイコンの座標値(X、Y)を表示制御部105から取得する。そして、ステップS163において、予め定義さている第1の画像レイアウト枠151〜第3の画像レイアウト枠153のX領域及びY領域の中から、カメラアイコンの座標値(X、Y)を内包する画像レイアウト枠を、画像を挿入する対象として指定する。図8に示す例では、第2の画像レイアウト枠152のX領域及びY領域の範囲内にカメラアイコンの座標値(X、Y)が設定されている。以上のような手順で画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定すると、図4のステップS143に進む。
【0043】
次に、ステップS143において、無線通信部110は、受信可能な画像フォーマット、及びサイズ情報を含む転送開始パラメータを撮像装置2へ送信する。一方、撮像装置2側では、ステップS241において、無線通信部210により、表示装置1より送られた転送開始パラメータを受信する。そして、ステップS242において、撮像装置2側では、CPU201により表示装置1が受信可能な画像フォーマット、及びサイズ情報をRAM202に記憶する。
【0044】
具体的に説明するために、ステップS242で表示装置1より送信された転送開始パラメータを受信し、転送開始パラメータを記憶した時の表示装置1及び撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例を、図9を参照しながら説明する。図9に示すように、表示装置1の液晶表示器106において、画像を挿入する対象となる第2の画像レイアウト枠152の表示枠を強調し、ユーザーに対して選択中であることを明示する。
【0045】
一方、撮像装置2の液晶表示器206には、メモリソケット209に挿入された記憶媒体に記憶されている画像データの一覧画像が表示されている。転送開始パラメータを受信すると、一覧画像のうち、選択中の画像を他の画像より拡大し、表示枠を強調して、ユーザーに対して選択中であることを明示する。そして、ユーザーに対し、選択中の画像データは転送可能な状態であることを明示する文字及びアイコンを表示する。
【0046】
一方、表示装置1では、ステップS144において、無線通信部110は要求手段として機能し、指定された画像レイアウト枠に画像を挿入するための画像データ要求を撮像装置2へ送信する。この処理により、撮像装置2では、ステップS243において、無線通信部210により画像データ要求を受信する。次に、ステップS244において、撮像装置2側の操作制御部212は、ユーザーの操作に応じてメモリソケット209に挿入された記憶媒体に記憶されている画像データの中から、指定された画像レイアウト枠に挿入する1枚目の画像データを選択する。そして、ステップS245において、無線通信部210により、選択された1枚目の画像データを表示装置1へ送信する。
【0047】
具体的に説明するために、撮像装置2で選択された1枚目の画像データを表示装置1へ送信している最中の表示装置1及び撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例について、図10を参照しながら説明する。撮像装置2では、第2の画像レイアウト枠152に挿入する画像として「画像7」が選択されている。「画像7」の画像データを受信中の表示装置1、及び「画像7」の画像データを送信中の撮像装置2では、「画像7」の画像データを送受信中であることを共にステータスバーとして表示する。これにより、ユーザーに対して「画像7」の画像データを送受信中であることを明示する。
【0048】
以上のような手順により、表示装置1側のステップS145において、無線通信部110により、1枚目の画像データを受信する。そして、ステップS146において、受信した画像データをRAM102に記憶する。次に、ステップS147において、表示装置1の画像処理部104は、RAM102に記憶した画像データを画面に表示することが可能なデータに変換し、表示制御部105は、指定された画像レイアウト枠内に画像を表示する。
【0049】
次に、ステップS148において、表示装置1の無線通信部110により、画像データの取得を終了した旨の情報を撮像装置2へ送信する。そして、撮像装置2側では、ステップS246において、無線通信部210により、表示装置1から画像データの取得を終了した旨の情報を受信する。
【0050】
具体的に説明するために、1枚目の画像に相当する「画像7」の画像データの受信が終了した表示装置1、及び「画像7」の画像データの送信が終了した撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例について、図11を参照しながら説明する。1枚目の画像に相当する「画像7」の画像データを受信した表示装置1では、1枚目の画像を挿入する対象として指定された第2の画像レイアウト枠152に「画像7」を表示している。
【0051】
このとき、表示装置1のカメラアイコンは第2の画像レイアウト枠152内にあるため、表示装置1では、画像を挿入する対象となる第2の画像レイアウト枠152の表示枠を強調して、ユーザーに対し選択中であることを明示する。また、撮像装置2側でも、選択中の画像データの「画像7」が転送可能な状態であることを明示する。
【0052】
次に、表示装置1側のステップS149において、ユーザーの操作により、操作制御部112は、表示装置1の液晶表示器106に表示された画像レイアウト枠のいずれかに挿入する画像の追加が有るか否かを判断する。この判断の結果、表示装置1の液晶表示器106に表示された画像レイアウト枠に挿入する画像の追加がない場合は、ステップS150に進む。そして、ステップS150において、表示装置1の無線通信部110により、画像データ転送終了情報を含む転送終了パラメータを撮像装置2に送信する。
【0053】
一方、ステップS149の判断の結果、表示装置1の液晶表示器106に表示された画像レイアウト枠に挿入する画像の追加がある場合は、ステップS142へ戻る。そして、前述した手順によって、ステップS143では、転送開始パラメータを撮像装置2に再度送信する。
【0054】
一方、撮像装置2側では、ステップS247において、無線通信部210により、表示装置1から転送開始パラメータの受信を開始したか否かを判断する。この判断の結果、転送開始パラメータの受信を開始した場合は、ステップS241に戻る。一方、ステップS247の判断の結果、転送開始パラメータの受信を開始していない場合は、ステップS248において、無線通信部210により、表示装置1から転送終了パラメータを受信したか否かを判断する。この判断の結果、転送終了パラメータを受信していない場合は、ステップS247に戻る。一方、ステップS248の判断の結果、転送終了パラメータを受信した場合は、そのまま処理を終了する。
【0055】
本実施形態では、図4において、破線401で囲まれた処理を繰り返すことにより、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠の指定処理と画像の挿入処理とを繰り返すことができる。具体的に説明するために、表示装置1と撮像装置2との間で、2枚目の画像を挿入するための画像レイアウト枠を指定し、2枚目の画像データの転送を行うまでの処理を説明する。
【0056】
図4のステップS149の判断の結果、挿入する画像データの追加がある場合は、ステップS142へ戻り、2枚目の画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。ステップS102における画像レイアウト枠を指定する処理は、図6に示したフローチャートに従って行われる。
【0057】
図6のステップS161において、ユーザーにより表示装置1の操作キー113または操作ボタン114が操作されると、操作制御部112は、制御信号を表示制御部105に送る。そして、表示制御部105は、液晶表示器106に表示されているカメラアイコンを、2枚目の画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠内に移動させる。次に、ステップS162において、CPU101により液晶表示器106におけるカメラアイコンが位置する座標値を取得する。そして、ステップS163において、2枚目の画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。
【0058】
ステップS142で2枚目の画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を選択した後は、ステップS143において、無線通信部110により、受信可能な画像フォーマット、及びサイズ情報を含む転送開始パラメータを撮像装置2へ送信する。一方、撮像装置2側では、ステップS241において、無線通信部210により、表示装置1より送られた転送開始パラメータを受信する。そして、ステップS242において、撮像装置2側では、CPU201により表示装置1が受信可能な画像フォーマット、及びサイズ情報をRAM202に記憶する。
【0059】
具体的に説明するために、ステップS242で表示装置1より送信された転送開始パラメータを受信し、転送開始パラメータを記憶した時の表示装置1及び撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例について、図12を参照しながら説明する。なお、ステップS162において、液晶表示器106におけるカメラアイコンが位置する座標値を取得する際の表示画面の概念図は、図8と同様である。
【0060】
図12に示すように、第2の画像レイアウト枠152には、1枚目の画像に相当する「画像7」が既に表示されている。本実施形態では、ユーザーにより、2枚目の画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠として第3の画像レイアウト枠153が選択されたものとする。
【0061】
図12に示す例では、ステップS161で2枚目の画像を挿入する対象となる第3の画像レイアウト枠153内にカメラアイコンが移動すると、表示装置1の液晶表示器106において、第3の画像レイアウト枠153の表示枠を強調する。そして、ユーザーに対して選択中であることを明示する。このように、指定されていた画像レイアウト枠から外にカメラアイコンを移動させることによって、指定を解除することができる。
【0062】
一方、撮像装置2の液晶表示器206(第2の表示手段)には、メモリソケット209に挿入されている記憶媒体に記憶されている画像データの一覧画像が表示されている。さらに、選択中の画像データに相当する「画像5」を他の画像より拡大し、表示枠を強調して、ユーザーに対して選択中であることを明示する。そして、ユーザーに対し、選択中の画像データは転送可能な状態であることを明示する文字及びアイコンを表示する。
【0063】
一方、表示装置1では、ステップS144において、無線通信部110により、指定されたレイアウト枠に画像を挿入するための画像データ要求を撮像装置2へ送信する。この処理により、撮像装置2側では、ステップS243において、無線通信部210により画像データ要求を受信する。次に、ステップS244において、撮像装置2側の操作制御部212は、ユーザーの操作に応じてメモリソケット209に挿入された記憶媒体に記憶されている画像データの中から、指定された画像レイアウト枠に挿入するための2枚目の画像データを選択する。そして、ステップS245において、無線通信部210により、操作制御部212が画像選択手段として機能したことにより選択された2枚目の画像データを表示装置1へ送信する。
【0064】
具体的に説明するために、撮像装置2で選択された2枚目の画像データを表示装置1へ送信している最中のユーザーインターフェースの表示例について、図13を参照しながら説明する。撮像装置2では、第3の画像レイアウト枠153に挿入する画像として「画像5」が選択されている。「画像5」の画像データを受信中の表示装置1、及び「画像5」の画像データを送信中の撮像装置2では、「画像5」の画像データを送受信中であることを共にステータスバーとして表示する。これにより、ユーザーに対して「画像5」の画像データを送受信中であることを明示する。
【0065】
以上のような手順により、表示装置1側のステップS145において、無線通信部110により、2枚目の画像データを受信する。そして、ステップS146において、受信した画像データをRAM102に記憶する。次に、ステップS147において、表示装置1の画像処理部104は、RAM102に記憶した画像データを画面に表示することが可能なデータに変換し、表示制御部105は、指定されたレイアウト枠内に画像を表示する。
【0066】
次に、ステップS148において、表示装置1の無線通信部110により、画像データの取得を終了した旨の情報を撮像装置2へ送信する。そして、撮像装置2側では、ステップS246において、無線通信部210により、表示装置1から画像データの取得を終了した旨の情報を受信する。
【0067】
具体的に説明するために、2枚目の画像に相当する「画像5」の画像データの受信が終了した表示装置1、及び「画像5」の画像データの送信が終了した撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例について、図14を参照しながら説明する。2枚目の画像に相当する「画像5」の画像データを受信した表示装置1では、2枚目の画像を挿入する対象として指定された第3の画像レイアウト枠153に「画像5」を表示している。
【0068】
このとき、表示装置1のカメラアイコンは第3の画像レイアウト枠153内にあるため、表示装置1では、画像を挿入する対象となる第3の画像レイアウト枠153の表示枠を強調して、ユーザーに対して選択中であることを明示する。また、撮像装置2側でも、選択中の画像データの「画像5」が転送可能な状態であることを明示する。
【0069】
以上のように、図4のフローチャートの中で、破線401で囲まれた処理を繰り返し、表示装置1と撮像装置2との間で、2枚目の画像を挿入するための画像レイアウト枠を指定し、2枚目の画像データの転送を行う。
【0070】
次に、表示装置1側のステップS149において、ユーザーの操作により、操作制御部112は、表示装置1の液晶表示器106に表示された画像レイアウト枠の何れかに挿入する画像の追加が有るか否かを判断する。この判断の結果、表示装置1の液晶表示器106に表示された画像レイアウト枠の何れかに挿入する画像の追加がない場合は、前述したように、ステップS150において、転送終了パラメータを撮像装置2へ送信する。
【0071】
具体的に説明するために、図4に示すフローチャートの処理を終了した時の表示装置1及び撮像装置2におけるユーザーインターフェースの表示例について、図15を参照しながら説明する。図1に示した表示例と同様に、表示装置1の液晶表示器106には、撮像装置2と接続していることを明示する文字やアイコンが表示されており、撮像装置2の液晶表示器206には、表示装置1と接続していることを明示する文字やアイコンが表示されている。表示装置1と撮像装置2とは、無線通信路180を介して無線通信接続されている。図15に示す表示例では、表示装置1の液晶表示器106には、図4のステップS141で選択されたレイアウトフォームにおいて、第2の画像レイアウト枠152には「画像7」が表示され、第3の画像レイアウト枠153には「画像5」が表示されている。
【0072】
図4に示すフローチャートの処理を終了した後は、表示装置1ではレイアウトフォーム内に文字を追加したり、挿入された「画像7」及び「画像5」を編集したりすることができる。なお、画像が挿入されていない第1の画像レイアウト枠151に3枚目の画像を挿入する場合や、既に挿入済みの「画像7」及び「画像5」を他の画像に差し替える場合は、図4に示すフローチャートの処理を再度実行する。
【0073】
図4に示した処理により、第2の画像レイアウト枠152に1枚目の画像を挿入し、第3の画像レイアウト枠153に2枚目の画像を挿入した時の、表示装置1のRAM102における画像処理用メモリマップの使用概念の一例を図16に示す。
【0074】
1枚目の画像データを受信する前は、図16(a)に示すように画像処理用メモリマップの全てのアドレスは空の状態である。図4のステップS146で1枚目の画像データを記憶する際には、図16(b)に示すように画像処理用メモリマップのアドレス「ADR_001」に1枚目の画像データを記憶する。そして、画像処理部104は1枚目の画像データを画面表示することが可能なデータに変換し、表示制御部105は、指定された第2の画像レイアウト枠152に画像を表示する。
【0075】
次に、図4の破線401で囲まれた処理を繰り返し、ステップS146で2枚目の画像データを記憶する際には、図16(c)に示すように画像処理用メモリマップのアドレス「ADR_002」に2枚目の画像データを記憶する。そして、画像処理部104は2枚目の画像データを画面表示することが可能なデータに変換し、表示制御部105は、指定された第3の画像レイアウト枠153内に画像を表示する。
【0076】
以上説明したように本実施形態によれば、レイアウトフォームに表示された画像レイアウト枠にカメラアイコンを移動させるだけで、表示ウィンドウの切り替えを不要にして画像を表示させることができる。また、撮像装置2で撮影した画像データを選択的に表示装置へ転送する際に、画像レイアウト枠を指定すると、転送開始パラメータを撮像装置に転送するため、所望の画像データを簡単に得ることができる。さらに、画像データを転送した後に画像を閲覧したり編集したりし易くなるため、画像が見やすく一画面上に複数の画像が表示されたレイアウトデータを容易に作成することができる。
【0077】
本実施形態では、レイアウトフォーム内における画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する処理は、ユーザーにより表示装置1の操作キー113または操作ボタン114が操作されることによりカメラアイコンを移動させた。ところが、画像レイアウト枠の指定処理では、操作キーや操作ボタン操作の代わりに表示装置1に接続されたマウスがユーザーにより操作されることによってカメラアイコンを移動させてもよい。
【0078】
また、ユーザーの操作によりカメラアイコンを移動させるのではなく、撮像装置2に備えた傾きセンサ222を用いて、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠の選択を行ってもよい。この場合、撮像装置2本体を回転させることにより、現在選択されている画像レイアウト枠を、画像を挿入する対象から解除する。そして、隣接する画像レイアウト枠を、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠として指定してもよい。
【0079】
具体的には、傾きセンサ222が撮像装置2本体の傾きを検出すると、傾きセンサ制御部221は、撮像装置2本体の傾斜角や回転速度といった情報をCPU201に送り、無線通信部210により、その情報を表示装置1に送信する。表示装置1は、無線通信部110により、撮像装置2本体の傾斜角や回転速度といった情報を受信し、この情報に基づいて、前述した処理を行ってもよい。
【0080】
(第2の実施形態)
本実施形態では、光近接センサによって画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する例について説明する。本実施形態では、図4のステップS152の処理を、図17に示すフローチャートに従って行うことにより、光近接センサによって画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。なお、本実施形態の表示装置及び撮像装置の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0081】
図17は、本実施形態における画像レイアウト枠を指定する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図17に示す処理は、CPU101の制御によって行われる。
まず、図17のステップS171において、光近接センサ制御部121により、液晶表示器106に埋め込まれるように配設されている発光センサ122をONにする。次に、ステップS172において、光近接センサ制御部121により、液晶表示器106に埋め込まれるように配設されている受光センサ123をONにする。
【0082】
次に、ステップS173において、光近接センサ制御部121は、射出手段として機能する発光センサ122から発した光が撮像装置2に反射して入射手段として機能する受光センサ123に入射されたか否かを判断する。この判断の結果、受光センサ123に入射されていない場合は、そのまま待機し、入射された場合は、ステップS174に進む。そして、ステップS174において、光近接センサ制御部121は取得手段として機能し、受光センサ123に入射されている部分のマトリクスの中心座標値を取得する。
【0083】
次に、ステップS175において、取得した中心座標値に基づいて画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。そして、ステップS176において、光近接センサ制御部121は、受光センサ123をOFFにし、ステップS177において、発光センサ122をOFFにし、画像レイアウト枠指定処理を終了する。
【0084】
具体的に説明するために、ユーザーにより撮像装置2本体が表示装置1の近くに移動され、液晶表示器106に表示されている画像レイアウト枠の領域に撮像装置2が近接している時の表示装置1及び撮像装置2の表示例について、図18を参照しながら説明する。図18に示すように、例えば、第2の画像レイアウト枠152内の領域に撮像装置2が近接し、発光センサ122から発した光が撮像装置2に反射して受光センサ123に入射されると、第2の画像レイアウト枠152の表示枠を強調する。そして、ユーザーに対して選択中であることを明示する。
【0085】
一方、撮像装置2の液晶表示器206には、メモリソケット209に挿入された記憶媒体に記憶されている画像データの画像を表示する。そして、ユーザーに対して選択中の画像データに相当する「画像7」が転送可能な状態であることを明示する文字及びアイコンを表示する。
【0086】
次に、ステップS174で、液晶表示器106における撮像装置2の座標値を取得する際の概念図を図19に示す。図19に示す例では、第2の画像レイアウト枠152のX領域はX1からX2までと定義し、Y領域はY1からY2までと定義している。また、表示装置1の発光センサ122及び受光センサ123は、図19に示すように、表示装置1の液晶表示器106のドットの中に埋め込まれるように配設されている。
【0087】
例えば、表示装置1の液晶表示器106に表示されている第2の画像レイアウト枠152内に撮像装置2が近接する。すると、表示装置1の光近接センサ制御部121により、発光センサ122から発した光が撮像装置2に反射して受光センサ123に入射している部分のマトリクスの中心座標値(X、Y)を取得する。そして、レイアウトフォームに表示されている第1の画像レイアウト枠151〜第3の画像レイアウト枠153のX領域及びY領域の中から、マトリクス中心座標値(X、Y)を内包する画像レイアウト枠を指定する。すなわち、マトリクス中心座標値(X、Y)を内包する第2の画像レイアウト枠152を、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠として指定する。
【0088】
以上のように本実施形態によれば、受光センサから撮像装置の位置を検出し、その位置に応じて画像レイアウト枠を指定するようにしたので、画像レイアウト枠を指定するためのユーザーによる手動操作を少なくすることができる。さらに、画像レイアウト枠の指定に係るユーザーインターフェースがユーザーにとって直感的となるため、画像が見やすく一画面上に複数の画像が表示されたレイアウトデータを容易に作成することができる。
【0089】
なお、画像レイアウト枠を指定した後に、ユーザーにより撮像装置2が表示装置1から遠ざけられ、受光センサ123に光が入射されなくなった場合に、画像レイアウト枠の指定を解除するようにしてもよい。
【0090】
(第3の実施形態)
本実施形態では、無線近接アンテナを用いて画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する例について説明する。本実施形態では、図4のステップS152の処理を、図20に示すフローチャートに従って行うことにより、無線近接アンテナを用いて画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。なお、本実施形態の表示装置及び撮像装置の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
【0091】
図20は、本実施形態における画像レイアウト枠を指定する処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、図20に示す処理は、CPU101の制御によって行われる。
まず、図20のステップS181において、無線近接アンテナ制御部124により、表示装置1の枠体に配設されている第1の無線近接アンテナ125をONにする。次に、ステップS182において、無線近接アンテナ制御部124により、表示装置1の枠体に配設されているもう一方の第2の無線近接アンテナ126をONにする。
【0092】
次に、ステップS183において、無線通信部110及び無線近接アンテナ制御部124は無線信号受信手段として機能する。そして、通信アンテナ111、第1の無線近接アンテナ125及び第2の無線近接アンテナ126を介して、撮像装置2から発している無線信号の強弱を検出する。そして、無線信号が所定値よりも強いものであるか否かを判断する。この判断の結果、無線信号の強さが所定値以下である場合はそのまま待機し、無線信号が所定値よりも強いものである場合は、ステップS184に進む。そして、ステップS184において、無線近接アンテナ制御部124は取得手段として機能し、撮像装置2の中心座標値を取得する。
【0093】
次に、ステップS185において、取得した中心座標値に基づいて画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する。そして、ステップS186において、無線近接アンテナ制御部124により、第1の無線近接アンテナ125をOFFにし、ステップS187において、第2の無線近接アンテナ126をOFFにし、画像レイアウト枠指定処理を終了する。
【0094】
ユーザーにより撮像装置2本体が表示装置1の近くに移動され、表示装置1の液晶表示器106に表示されている画像レイアウト枠の領域に近接した時の、表示装置1及び撮像装置2の表示例は、第2の実施形態2で説明した図18に示す例と同様である。図18において、例えば、第2の画像レイアウト枠152内の領域に撮像装置2が近接すると、第2の画像レイアウト枠152の表示枠を強調して、ユーザーに対して選択中であることを明示する。
【0095】
一方、撮像装置2の液晶表示器206には、メモリソケット209に挿入された記憶媒体に記憶されている画像データの画像を表示する。そして、ユーザーに対して選択中の画像データに相当する「画像7」が転送可能な状態であることを明示する文字及びアイコンを表示する。
【0096】
具体的に説明するために、ステップS184で液晶表示器106における撮像装置2の座標値を取得する際の概念図を図21に示す。図21に示す例では、第2の画像レイアウト枠152のX領域はX1からX2までと定義し、Y領域はY1からY2までと定義している。また、表示装置1の第1の無線近接アンテナ125及び第2の無線近接アンテナ126は、図21に示すように、表示装置1の枠体に配設されている。
【0097】
例えば、表示装置1の液晶表示器106に表示されている第2の画像レイアウト枠152内に撮像装置2が近接する。すると、表示装置1の無線通信部110により、通信アンテナ111から無線通信路180を介して無線信号の強弱を検出する。さらに、無線近接アンテナ制御部124により、第1の無線近接アンテナ125及び第2の無線近接アンテナ126からそれぞれ第1の無線信号経路191及び第2の無線通信経路192を介して無線信号の強弱を検出する。
【0098】
無線信号の検出の結果、無線信号が所定値よりも強いものである場合、無線近接アンテナ制御部124は、撮像装置2が近接していると判断し、撮像装置2の中心座標値(X、Y)を取得する。そして、レイアウトフォームに表示されている第1の画像レイアウト枠151〜第3の画像レイアウト枠153のX領域及びY領域の中から、中心座標値(X、Y)を内包するレイアウト枠を指定する。すなわち、中心座標値(X、Y)を内包する第2の画像レイアウト枠152を、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠として指定する。
【0099】
なお、画像レイアウト枠を指定した後に、ユーザーにより撮像装置2が表示装置1から遠ざけられ、無線信号が所定値よりも弱くなった場合に、画像レイアウト枠の指定を解除するようにしてもよい。
【0100】
次に、表示装置1側でレイアウトフォーム及び画像レイアウト枠を定義せず、撮像装置2から送信された画像データの画像を挿入する概念について、図22を参照しながら説明する。図22は、表示装置1の液晶表示器106に撮像装置2が近接した時において、画像レイアウト枠を定義しない場合の表示装置1におけるユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【0101】
図22に示す例では、ユーザーにより表示装置1の液晶表示器106に撮像装置2が近接すると、表示装置1は無線近接アンテナによる近接検出により、撮像装置2の中心座標値(X、Y)を取得する。そして、撮像装置2から画像データが送信され、表示装置1では、撮像装置2の中心座標値(X、Y)の近傍に、受信した画像データに基づく画像を表示する。
【0102】
この場合、受信した画像データの画像を表示する位置は、撮像装置2の中心座標値(X、Y)を原点として、ある位置を相対的に規定して表示する。また、表示装置1の液晶表示器106に表示される画像の表示サイズは特に限定するものではない。画像の表示サイズは、表示装置1のシステム設定を変更することにより表示制御部105の制御によって拡大したり縮小したりできるようにしてもよい。
【0103】
なお、第2の実施形態で説明した方法により撮像装置2の中心座標値(X、Y)を取得した場合においても、画像レイアウト枠を定義せず、撮像装置2の中心座標値(X、Y)の近傍に、受信した画像データに基づく画像を表示するようにしてもよい。
【0104】
以上のように本実施形態によれば、無線近接アンテナから撮像装置の位置を検出し、その位置に応じて画像レイアウト枠を指定するようにしたので、画像レイアウト枠を指定するためのユーザーによる手動操作を少なくすることができる。さらに、画像レイアウト枠の指定に係るユーザーインターフェースがユーザーにとって直感的となるため、画像が見やすく一画面上に複数の画像が表示されたレイアウトデータを容易に作成することができる。
【0105】
さらに、無線近接アンテナを用いて近接検出を行う場合、表示装置側でレイアウトフォーム及び画像レイアウト枠を定義しないで撮像装置から送信された画像データに基づく画像を挿入することが可能になる。
【0106】
(本発明に係る他の実施形態)
前述した第1〜第3の実施形態では、表示装置1と撮像装置2とは無線通信により接続されているものとして説明したが、無線接続と同様に1対1の通信リンクが確立でき、ステータスやデータの送受信を行うことができれば、有線接続でも構わない。また、第1〜第3の実施形態では、レイアウトフォームを表示装置1側に表示し、撮像装置2側で画像データを選択したが、この構成によって本発明が限定されるものではない。すなわち、レイアウトフォームを撮像装置2側に表示し、表示装置1側で画像データを選択してもよい。
【0107】
さらに、第1〜第3の実施形態では、表示装置1及び撮像装置2の表示手段として液晶表示器を用いて説明したが、本発明を適用できる表示手段は液晶表示器に限ったものではない。すなわち、レイアウトフォームや画像を表示する表示手段として、例えばプラズマディスプレイパネル(PDP)、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、カソードレイチューブ(CRT)などを用いてもよい。
【0108】
また、第1〜第3の実施形態では、表示装置1と無線通信を行う相手機器として、撮像装置2を用いて説明したが、画像を表示することができ、表示装置1と接続する手段を有する情報処理装置であれば何でもよい。また、本発明の画像表示装置は、表示手段を有する情報処理装置(例えば、プリンタ装置など)であればよく、表示装置1に限定するものではない。
【0109】
さらに、第2及び第3の実施形態では、表示装置1と撮像装置2との近接を検出する手段及び撮像装置2の中心座標値を取得する手段として光近接センサまたは無線近接アンテナを用いて説明したが、この構成によって本発明が限定されるものではない。すなわち、物体の近接と座標値とを取得する手段として、例えば音波センサや、静電センサなどを用いてもよい。
【0110】
本発明の目的は、以下の様にして達成することも可能である。まず、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行する。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコードを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体は本発明を構成することになる。
【0111】
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、以下のようにして達成することも可能である。即ち、読み出したプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合である。
【0112】
ここでプログラムコードを記録する記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、磁気テープ、不揮発性のメモリーカード、CD−ROM、CD−R、DVD、光ディスク、光磁気ディスク、MOなどが考えられる。また、LAN(ローカル・エリア・ネットワーク)やWAN(ワイド・エリア・ネットワーク)などのコンピュータネットワークを、プログラムコードを供給するために用いることができる。
【0113】
また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、一つの機器からなる装置に適用してもよい。
【0114】
なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図4、6、17、20に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムまたは装置に直接、または遠隔から供給する場合も含む。そして、そのシステムまたは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
【0115】
したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
【0116】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。
【0117】
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する方法がある。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。
【0118】
また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザーに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
【0119】
また、その他の方法として、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記録媒体に格納してユーザーに配布し、所定の条件をクリアしたユーザーに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
【0120】
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。さらに、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
【0121】
さらに、その他の方法として、まず記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。そして、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
【図面の簡単な説明】
【0122】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る表示装置と撮像装置とが、無線通信による接続が確立した状態のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態において、表示装置と撮像装置との間における画像データの転送処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態において、レイアウトフォームを選択した時の表示装置及び撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図6】図4のステップS142における画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を指定する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施形態において、1枚目の画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を選択した時の表示装置及び撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施形態において、表示装置のカメラアイコンの座標値を取得する際の概念を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態において、撮像装置が表示装置から転送開始パラメータを受信し、転送開始パラメータを記憶した時の表示装置及び撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態において、撮像装置で選択した1枚目の画像データを表示装置へ送信している時のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施形態において、1枚目の画像データの受信が終了した表示装置、及び1枚目の画像データの送信が終了した撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施形態において、撮像装置が表示装置から2枚目の画像データの転送開始パラメータを受信した時の表示装置及び撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図13】本発明の第1の実施形態において、撮像装置で選択した2枚目の画像データを表示装置へ送信している時のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図14】本発明の第1の実施形態において、2枚目の画像データの受信が終了した表示装置、及び2枚目の画像データの送信が終了した撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図15】本発明の第1の実施形態において、1枚目の画像データと2枚目の画像データとの送受信が終了した時の表示装置及び撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図16】本発明の第1の実施形態において、表示装置のRAMにおける画像処理用メモリマップの使用概念の一例を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施形態において、画像レイアウト枠を指定する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図18】本発明の第2の実施形態において、画像を挿入する対象となる画像レイアウト枠を選択した時の表示装置及び撮像装置のユーザーインターフェースの表示例を示す図である。
【図19】本発明の第2の実施形態において、表示装置に近接した撮像装置の座標値を、表示装置の光近接センサ制御部により取得する際の概念を示す図である。
【図20】本発明の第3の実施形態において、画像レイアウト枠を指定する処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】本発明の第3の実施形態において、表示装置に近接した撮像装置の座標値を、表示装置の無線近接アンテナを用いて取得する際の概念を示す図である。
【図22】本発明の第3の実施形態において、表示装置側でレイアウトフォーム及び画像レイアウト枠を定義しない場合の画像を挿入する概念を示す図である。
【符号の説明】
【0123】
1 表示装置
2 撮像装置
101 CPU
102 RAM
103 ROM
104 画像処理部
105 表示制御部
106 液晶表示器
107 発光ダイオード
108 外部記憶装置制御部
109 メモリソケット
110 無線通信部
111 通信アンテナ
112 操作制御部
113 操作キー
114 操作ボタン
115 デジタル映像信号制御部
116 デジタル映像信号コネクタ
117 アナログ映像信号制御部
118 アナログ映像信号コネクタ
119 USB制御部
120 USBコネクタ
121 光近接センサ制御部
122 発光センサ
123 受光センサ
124 無線近接アンテナ制御部
125 第1の無線近接アンテナ
126 第2の無線近接アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像を記憶した画像記憶装置と無線接続された画像表示装置であって、
前記画像記憶装置の位置を検出するための検出手段と、
前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段と、
前記検出手段により検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段に画像を表示する際の画像の表示する位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御手段とを有することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
前記検出手段により検出した前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段にアイコンを表示するアイコン表示手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
画像を表示するための複数のレイアウト枠を前記表示手段に表示させるレイアウト枠表示手段を有し、
前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記複数のレイアウト枠からレイアウト枠を選択するレイアウト枠選択手段を有し、前記レイアウト枠選択手段により選択されたレイアウト枠に前記受信手段により受信した画像データに基づく画像を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記検出手段は、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していることを検出することが可能であり、
前記レイアウト枠選択手段は、前記検出手段による検出の結果、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していないと判断された場合は、レイアウト枠の選択を解除することを特徴とする請求項3に記載の画像表示装置。
【請求項5】
前記画像表示装置は、
画像を表示するための複数のレイアウト枠を前記表示手段に表示させるレイアウト枠表示手段と、
前記検出手段により検出した前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段にアイコンを表示するアイコン表示手段とを有し、
前記制御手段は、複数のレイアウト枠のうち、レイアウト枠の範囲内に前記アイコンが表示されたレイアウト枠を選択するレイアウト枠選択手段を有することを特徴とする請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記画像記憶装置から画像データを受信している際に、前記レイアウト枠選択手段によって指定されたレイアウト枠に受信中であることを示す情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項3ないし5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項7】
前記検出手段は、光または音を射出する射出手段と、前記射出手段から射出されて画像記憶装置に反射された光または音を入射する入射手段とを有し、前記入射手段に入射された光または音を検出することにより、前記画像記憶装置の位置を検出することを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記検出手段は、前記画像記憶装置から送信された無線信号から、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していることを検出することを特徴とする請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項9】
画像を記憶した画像記憶装置と、前記画像記憶装置と無線接続された画像表示装置を有する画像処理システムであって、
前記画像記憶装置は、
前記画像記憶装置に記憶されている画像データを前記画像表示装置に送信する送信手段を有し、
前記画像表示装置は、
前記画像記憶装置の位置を検出するための検出手段と、
前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信手段と、
前記受信手段により受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段と、
前記検出手段により検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段に画像を表示する際の画像の表示する位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御手段とを有することを特徴とする画像処理システム。
【請求項10】
前記画像表示装置は、前記検出手段により検出した前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段にアイコンを表示するアイコン表示手段を有することを特徴とする請求項9に記載の画像処理システム。
【請求項11】
前記画像表示装置は、画像を表示するための複数のレイアウト枠を前記表示手段に表示させるレイアウト枠表示手段を有し、
前記制御手段は、前記検出手段により検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記複数のレイアウト枠からレイアウト枠を選択するレイアウト枠選択手段とを有し、前記レイアウト枠選択手段により選択されたレイアウト枠に前記受信手段により受信した画像データに基づく画像を表示させることを特徴とする請求項9または10に記載の画像処理システム。
【請求項12】
前記検出手段は、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していることを検出することが可能であり、
前記レイアウト枠選択手段は、前記検出手段による検出の結果、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していないと判断された場合は、レイアウト枠の選択を解除することを特徴とする請求項11に記載の画像処理システム。
【請求項13】
前記画像表示装置は、
画像を表示するための複数のレイアウト枠を前記表示手段に表示させるレイアウト枠表示手段と、
前記検出手段により検出した前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段にアイコンを表示するアイコン表示手段とを有し、
前記制御手段は、複数のレイアウト枠のうち、レイアウト枠の範囲内に前記アイコンが表示されたレイアウト枠を選択するレイアウト枠選択手段を有することを特徴とする請求項9に記載の画像処理システム。
【請求項14】
前記制御手段は、前記画像記憶装置から画像データを受信している際に、前記レイアウト枠選択手段によって指定されたレイアウト枠に受信中であることを示す情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項11ないし13のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項15】
前記検出手段は、光または音を射出する射出手段と、前記射出手段から射出されて画像記憶装置に反射された光または音を入射する入射手段とを有し、前記入射手段に入射された光または音を検出することにより、前記画像記憶装置の位置を検出することを特徴とする請求項9ないし14のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項16】
前記検出手段は、前記画像記憶装置から送信された無線信号から、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していることを検出することを特徴とする請求項12に記載の画像処理システム。
【請求項17】
前記画像記憶装置は、
記憶されている画像を表示する第2の表示手段を有し、
前記送信手段は、前記第2の表示手段に表示されている画像の画像データを前記画像表示装置に送信することを特徴とする請求項9ないし16のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項18】
前記画像記憶装置は、
前記第2の表示手段に表示される複数の画像の中から画像を選択する画像選択手段を有し、
前記送信手段は、前記画像選択手段により選択された画像の画像データを前記画像表示装置に送信することを特徴とする請求項17に記載の画像処理システム。
【請求項19】
前記画像記憶装置は、前記画像記憶装置の傾斜角または回転速度を検出する第2の検出手段を有し、
前記レイアウト枠選択手段は、前記第2の検出手段により検出された傾斜角または回転速度に応じて、レイアウト枠を選択することを特徴とする請求項11ないし14のいずれか1項に記載の画像処理システム。
【請求項20】
前記レイアウト枠選択手段は、前記画像記憶装置の傾斜角または回転速度に応じて、現在選択されているレイアウトの選択を解除し、選択を解除したレイアウト枠の隣りのレイアウト枠を新たに選択することを特徴とする請求項19に記載の画像処理システム。
【請求項21】
画像を記憶した画像記憶装置と無線接続された画像表示装置における画像表示方法であって、
前記画像記憶装置の位置を検出するための検出工程と、
前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信工程と、
前記検出工程において検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記受信工程において受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段に画像を表示する際の画像の表示する位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御工程とを有することを特徴とする画像表示方法。
【請求項22】
前記検出工程において検出した前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段にアイコンを表示するアイコン表示工程を有することを特徴とする請求項21に記載の画像表示方法。
【請求項23】
画像を表示するための複数のレイアウト枠を前記表示手段に表示させるレイアウト枠表示工程を有し、
前記制御工程においては、前記検出工程において検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記複数のレイアウト枠からレイアウト枠を選択するレイアウト枠選択工程を有し、前記レイアウト枠選択工程において選択されたレイアウト枠に前記受信工程において受信した画像データに基づく画像を表示させることを特徴とする請求項21または22に記載の画像表示方法。
【請求項24】
前記検出工程においては、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していることを検出することが可能であり、
前記レイアウト枠選択工程においては、前記検出工程における検出の結果、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していないと判断された場合は、レイアウト枠の選択を解除することを特徴とする請求項23に記載の画像表示方法。
【請求項25】
画像を表示するための複数のレイアウト枠を前記表示手段に表示させるレイアウト枠表示工程と、
前記検出工程において検出した前記画像記憶装置の位置に応じて、前記表示手段にアイコンを表示するアイコン表示工程とを有し、
前記制御工程においては、複数のレイアウト枠のうち、レイアウト枠の範囲内に前記アイコンが表示されたレイアウト枠を選択するレイアウト枠選択工程を有することを特徴とする請求項21に記載の画像表示方法。
【請求項26】
前記制御工程においては、前記画像記憶装置から画像データを受信している際に、前記レイアウト枠選択工程において指定されたレイアウト枠に受信中であることを示す情報を前記表示手段に表示させることを特徴とする請求項23ないし25のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【請求項27】
前記検出工程においては、光または音を射出する射出工程と、前記射出工程において射出されて画像記憶装置に反射された光または音を入射する入射工程とを有し、前記入射工程において入射された光または音を検出することにより、前記画像記憶装置の位置を検出することを特徴とする請求項21ないし25のいずれか1項に記載の画像表示方法。
【請求項28】
前記検出工程においては、前記画像記憶装置から送信された無線信号から、前記画像記憶装置が前記画像表示装置から所定の範囲内に位置していることを検出することを特徴とする請求項24に記載の画像表示方法。
【請求項29】
画像を記憶した画像記憶装置と、前記画像記憶装置と無線接続された画像表示装置を有する画像処理システムにおいてコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記画像記憶装置に記憶されている画像データを前記画像表示装置に送信する送信工程と、
前記画像記憶装置の位置を検出するための検出工程と、
前記画像記憶装置から送信された画像データを受信する受信工程と、
前記検出工程において検出された前記画像記憶装置の位置に応じて、前記受信工程において受信した画像データに基づく画像を表示するための表示手段に画像を表示する際の画像の表示する位置を決定し、前記表示手段に画像を表示させる制御工程とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項30】
請求項29に記載のプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2009−266023(P2009−266023A)
【公開日】平成21年11月12日(2009.11.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−116051(P2008−116051)
【出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】