説明

画像表示装置

【課題】サーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、所望の医用画像のデータのみを取得し保存できる仕組みを低コストで実現する。
【解決手段】検索キー入力部26は、複数の医用画像の中の特定の医用画像のための検索キーを入力する。画像取得要求送信部20は、特定の医用画像が属する患者、検査、又はシリーズに含まれる医用画像の取得要求をサーバ装置200に送信する。画像受信部22は、取得要求に応じてサーバ装置200から送信された医用画像のデータを受信する。画像登録制御部28は、受信された医用画像を入力された検索キーで検索し、受信された医用画像の中から特定の医用画像を特定する。画像登録部30は、特定された特定の医用画像のデータを画像保存部32に登録する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置からネットワークを介して医用画像のデータを取得して表示する画像表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医用業界において、サーバ装置からネットワークを介して医用画像のデータを取得して表示する画像表示装置が利用されている。近年、医用画像発生装置により発生される医用画像の数は膨大であり、その殆どがサーバ装置に保存されている。読影医等は、画像表示装置を操作して、サーバ装置に保存されている膨大な数の医用画像を検索し、読影対象となる医用画像のデータをサーバ装置から取得する。そして読影医等は、取得された医用画像を画像表示装置上で読影する。例えば、胸部を専門とする読影医は、画像表示装置を操作して、頸部から下肢に亘る医用画像群を検索し、胸部に関する医用画像をサーバ装置から取得する。
【0003】
典型的には、医用画像のデータは、医用業界の標準プロトコルであるDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)プロトコルを使用して取得されている。DICOMには様々な検索キーが定義されているが、その検索キーの多くはオプションである。そのため、サーバ装置によって、サポートしている検索キーが異なる。例えば、検索キーとして検査部位をサポートしているサーバ装置もあれば、サポートしていないサーバ装置もある。
【0004】
このようにサーバ装置によってサポートしている検索キーが異なるため、画像表示装置は、DICOM標準の検索キー以外は用いないことが多い。典型的には、画像表示装置は、読影対象となる患者や検査、シリーズ下の全ての医用画像のデータをサーバ装置から取得することが多い。これにより、不必要な医用画像のデータが画像表示装置に保存されることとなる。従って、画像表示装置に無駄なデータが保存されることになり、データ量がかさんでしまう。また、取得された多数の医用画像の中から所望の医用画像を選択するための作業が負担になる。
【0005】
なお特許文献1には、画像表示装置が必要とする医用画像のデータのみを配送するサーバ装置が記載されている。この特許文献1の技術により上記の問題は解決する。しかし、この技術を搭載するためには、既に運用されているサーバ装置のデータベースを再構築しなければならない。このデータベースの再構築作業は、上述のようにサーバ装置には膨大な数の医用画像のデータを保存されているため、膨大なコストを要する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008―59176号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、サーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、所望の医用画像のデータのみを取得し保存できる仕組みを低コストで実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1局面に係る画像表示装置は、複数の医用画像のデータをDICOM規格に従って階層化して管理しているサーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、前記複数の医用画像の中の特定の医用画像のための検索キーを入力する入力部と、前記特定の医用画像が属する患者、検査、又はシリーズに含まれる全ての医用画像の取得要求を前記サーバ装置に前記ネットワークを介して送信する送信部と、前記取得要求に応じて前記ネットワークを介して前記サーバ装置から送信された医用画像のデータを受信する受信部と、前記受信された医用画像を前記入力された検索キーで検索し、前記受信された医用画像の中から前記特定の医用画像を特定する特定部と、前記特定された特定の医用画像のデータを保存する保存部と、を具備することを特徴とする。
【0009】
本発明の第2局面に係る画像表示装置は、複数の医用画像のデータを管理しているサーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、前記複数の医用画像うちの、ユーザからの指示に従って入力された第1の検索キーに関する第1の医用画像の取得要求を前記サーバ装置に送信する送信部と、前記取得要求に応じて前記サーバ装置から送信された第1の医用画像のデータを受信する受信部と、前記受信された第1の医用画像を、前記第1の検索キーとは異なる第2の検索キーで検索し、前記第1の医用画像の中から前記第2の医用画像を特定する特定部と、前記特定された第2の医用画像のデータを保存する保存部と、を具備することを特徴とする。
【0010】
本発明の第3局面に係る画像表示装置は、複数の医用画像のデータを管理しているサーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、前記複数の医用画像うちの特定の医用画像を特定するための少なくとも1つの検索キーを入力する入力部と、前記入力された少なくとも1つの検索キーのそれぞれが前記サーバ装置によりサポートされているか否かを判断する判断部と、前記少なくとも1つの検索キーのうちの前記サーバ装置によりサポートされていると判断された第1の検索キーに関する医用画像の取得要求を、前記サーバ装置に送信する送信部と、前記取得要求に応じて前記サーバ装置から送信された医用画像のデータを受信する受信部と、前記受信された医用画像を、前記少なくとも1つの検索キーのうちの前記サーバ装置によりサポートされていないと判断された第2の検索キーで検索し、前記受信された医用画像の中から前記特定の医用画像を特定する特定部と、前記特定された特定の医用画像のデータを保存する保存部と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、サーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、所望の医用画像のデータのみを取得し保存できる仕組みを低コストで実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態に係る画像表示装置のネットワーク環境を示す図。
【図2】図1の第1実施形態に係る画像表示装置の機能ブロック図。
【図3】図2の画像表示装置による医用画像の保存処理の典型的な流れを示す図。
【図4】図2のリスト表示部により表示されるリストの表示レイアウト例を示す図。
【図5】図2の検索キー入力画面表示部により表示される検索キー入力画面の一例を示す図。
【図6】図1の第2実施形態に係る画像表示装置の機能ブロック図。
【図7】図6の検索キーテーブル保存部に保存される検索キーテーブルの一例を示す図。
【図8】図6の画像表示装置による医用画像の保存処理の典型的な流れを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態に係わる画像表示装置を説明する。
【0014】
図1は、本実施形態に係る画像表示装置1のネットワーク環境を示す図である。図1に示すように、画像表示装置1は、ネットワーク100を介してサーバ装置200に接続されている。画像表示装置1は、医用画像を表示するための表示デバイスを備えた汎用のパーソナルコンピュータである。サーバ装置200は、医用画像発生装置等により発生された様々な医用画像のデータが保存されたデータベースを搭載する画像サーバである。医用画像のデータは、例えば、X線診断装置やX線コンピュータ断層撮影装置、磁気共鳴イメージング装置、超音波診断装置、SPECT(single photon emission computed tomography)、PET(positron emission tomography)等の医用画像発生装置により発生され、DICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に準拠した(あるいは、類似した)階層構造でサーバ装置200により管理される。
【0015】
DICOM規格に準拠した医用画像は、よく知られているように、階層構造に従って階層化されて管理されている。具体的には、この階層構造は、上から順番に患者、検査、シリーズ、画像という名称の階層で構成される。医用画像には、各階層に関連した付帯情報、すなわち患者情報、検査情報、シリーズ情報、及び画像情報が関連付けられている。具体的には、医用画像は、患者識別子、検査識別子、シリーズ識別子、及び画像識別子を有しており、これら識別子によって管理される。なお本実施形態に係る階層構造は、上記の様に患者、検査、シリーズ、画像による4層構造のみに限定されない。例えば、上から順番に検査、シリーズ、画像による3層構造であってもよい。以下、説明の簡単のため、本実施形態に係る階層構造は、検査、シリーズ、画像による3層構造であるとする。
【0016】
サーバ装置200と画像表示装置1とは、例えば、DICOM規格に準拠したプロトコルで互いに通信する。具体的には、画像表示装置1は、ユーザからの指示に従って、医用画像のリストの取得要求を、ネットワーク100を介してサーバ装置200に送信する。リストの取得要求を受けたサーバ装置200は、取得要求に応じてリストのデータを作成し、作成されたリストのデータを、ネットワーク100を介して画像表示装置1に送信する。また、画像表示装置1は、ユーザからの指示に従って、医用画像の取得要求を、ネットワーク100を介してサーバ装置200に送信する。医用画像の取得要求を受けたサーバ装置200は、取得要求に応じた医用画像のデータを読み出し、読み出された医用画像のデータを、ネットワーク100を介して画像表示装置1に送信する。
【0017】
本実施形態に係る画像表示装置1は、サーバ装置200により送信された医用画像のデータの中から、ユーザ所望の医用画像のみを特定して、自装置に保存する。これにより、サーバ装置200に手を加えることなく、ユーザ所望の医用画像を取得し、保存することが可能となる。以下、このような仕組みを有する画像表示装置1の構成や動作を第1実施形態と第2実施形態とに分けて説明する。
【0018】
なお図1においては、画像表示装置1とサーバ装置200とがネットワーク100に1台ずつ接続されているとした。しかしながら本実施形態は、これに限定する必要はない。例えば、画像表示装置1とサーバ装置200とのそれぞれがネットワーク100に複数台接続されていてもよいし、画像表示装置1が複数台でサーバ装置200が1台、あるいは画像表示装置1が1台でサーバ装置200が複数台ネットワーク100に接続されていてもよい。しかし、以下、説明を具体的に行なうため、ネットワーク100には、図1のように、画像表示装置1とサーバ装置200とが1台ずつ接続されているものとする。
【0019】
(第1実施形態)
図2は、第1実施形態に係る画像表示装置1の機能ブロック図である。図2に示すように、画像表示装置1は、入力デバイス10、リスト選択部12、リスト取得部14、リスト表示部16、表示デバイス18、画像取得要求送信部20、画像受信部22、検索キー入力画面表示部24、検索キー入力部26、画像登録制御部28、画像登録部30、及び画像保存部32を備える。
【0020】
入力デバイス10は、パーソナルコンピュータに搭載されるキーボード、マウス、各種ボタン、タッチキーパネル等を有する。入力デバイス10は、ユーザからの指示に応じた操作信号を生成し、リスト選択部12や検索キー入力部26に供給する。
【0021】
リスト選択部12は、ユーザにより入力デバイスを介して選択された患者や検査、シリーズの識別子をリスト取得部14や画像取得要求送信部20、検索キー入力画面表示部24に供給する。
【0022】
リスト取得部14は、医用画像のリストの取得要求をサーバ装置200に送信する。そしてリスト取得部14は、リストの取得要求に応じてサーバ装置200から送信されたリストのデータを受信する。リスト取得部14は、リスト選択部12により選択された患者や検査、シリーズ下の全ての医用画像のリストの取得要求を送信したり、サーバ装置200がサポートしている検索キー(以下、サポート検索キーと呼ぶことにする)に関する医用画像のリストの取得要求を送信したりしてもよい。受信されたリストのデータは、リスト表示部16に供給される。
【0023】
リスト表示部16は、リスト取得部14から供給されたリストを表示デバイス18に表示する。
【0024】
表示デバイス18は、パーソナルコンピュータに標準的に搭載されるCRTディスプレイや、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、プラズマディスプレイ等を有する。
【0025】
画像取得要求送信部20は、リスト選択部12から供給された識別子に関する医用画像の取得要求をサーバ装置200に送信する。
【0026】
画像受信部22は、医用画像の取得要求に応じてサーバ装置200が送信した医用画像のデータを受信する。受信された医用画像のデータは、画像登録制御部28に供給される。
【0027】
検索キー入力画面表示部24は、リスト選択部12から供給された識別子が示す階層(患者や検査、シリーズ)に従った検索キー入力画面を表示デバイス18に表示する。検索キー入力画面は、画像受信部22により受信された医用画像の中から、画像保存部32に保存させる医用画像を特定するための検索キー(以下、保存用検索キーと呼ぶことにする)を入力するための画面である。第1実施形態に係る保存用検索キーは、サーバ装置200がサポートしているサポート検索キーであっても、サーバ装置200がサポートしていない非サポート検索キーであってもよい。
【0028】
検索キー入力部26は、ユーザにより入力デバイス10を介して検索キー入力画面上に入力された保存用検索キーを画像登録制御部28に供給する。
【0029】
画像登録制御部28は、画像受信部22から供給された医用画像を検索キー入力部26から供給された保存用検索キーで検索し、この保存用検索キーに関する医用画像を特定する。すなわち画像登録制御部28は、保存用検索キーに関する医用画像を特定するための特定部として機能する。特定された医用画像のデータは、画像登録部30に供給される。
【0030】
画像登録部30は、画像登録制御部28から供給された医用画像のデータを画像保存部32に登録する。
【0031】
画像保存部32は、パーソナルコンピュータに設けられたハードディスク等の記録媒体である。画像保存部32は、画像登録部30により登録されたユーザ所望の医用画像のデータ、換言すれば、保存用検索キーに関する医用画像のデータを保存する。
【0032】
以下、第1実施形態に係る画像表示装置1の動作例を説明する。図3は、第1実施形態に係る画像表示装置1により実行される、ユーザ所望の医用画像のデータを保存する処理の典型的な流れを示す図である。
【0033】
(ステップSA1)
まず画像表示装置1は、ユーザにより入力デバイス10を介して、医用画像の保存処理の開始要求がなされることを待機している。待機中、ユーザは、表示デバイス18に表示されている保存処理の開始ボタンや、リストの取得要求ボタンを入力デバイス10を介して押すことにより、保存処理の開始要求をする。
【0034】
(ステップSA2)
ユーザにより開始要求がなされることを契機として(ステップSA1:YES)、画像表示装置1は、保存処理のためのアプリケーションを実行する。
【0035】
保存処理が開始されるとユーザは、読影対象の患者の所定の検査に関するリスト(以下、検査リストと呼ぶことにする)の取得を、入力デバイス10を介して画像表示装置1に指示する。所定の検査とは、読影対象の患者に関する全検査であってもよいし、全検査のうちの読影対象の検査のみであってもよい。読影対象の検査リストを要求する場合、サポート検索キーが用いられる。サポート検索キーとしては、例えば、DICOM Query/Retrieveにおいて必ずサポートすることが要請されている検索キー、例えば、検査日や検査ID等が用いられる。このように入力デバイス10を介して、検査リストの取得指示がなされると、リスト取得部14は、サーバ装置200に検査リストの取得要求を送信する。
【0036】
画像表示装置1から検査リストの取得要求が送信されるとサーバ装置200は、取得要求に従って検査リストのデータを作成する。そしてサーバ装置200は、作成された検査リストのデータを画像表示装置1に送信する。
【0037】
サーバ装置200から検査リストのデータが送信されると、リスト取得部14は、この検査リストのデータを取得(受信)する。取得された検査リストのデータは、リスト表示部16に供給される。
【0038】
リスト表示部16は、リスト取得部14から供給された検査リストを所定のレイアウトで表示デバイスに表示する。図4は、リストの表示レイアウト例を示す図である。図4に示すように、取得された検査リストは、検査(Study)の欄に表示される。検査リストには、検査日や検査ID等の情報が含まれている。ユーザは、リスト表示されている複数の検査の中から読影対象の検査を、入力デバイス10を介して選択する。
【0039】
検査が選択されるとリスト選択部12は、選択された検査の識別子をリスト取得部14に供給する。そしてリスト取得部14は、供給された識別子に対応する検査に含まれるシリーズに関するリスト(以下、シリーズリストと呼ぶことにする)の取得要求をサーバ装置200に送信し、取得要求に応じてサーバ装置200により送信されたシリーズリストのデータを取得(受信)する。取得されたシリーズリストのデータは、リスト表示部16に供給される。
【0040】
(ステップSA3)
リスト表示部16は、リスト取得部14から供給されたシリーズリストを表示デバイス18に表示する。シリーズリストは、検査リストと同様の表示態様で、例えば、図4に示すシリーズ(series)の欄に表示される。
【0041】
(ステップSA4)
表示デバイス18にシリーズリストが表示されると、リスト選択部12は、リスト表示されている複数のシリーズのうちの特定のシリーズが選択されることを待機する。ユーザは、入力デバイス10を介して、読影対象のシリーズを選択する。
【0042】
(ステップSA5)
ユーザにより入力デバイス10を介してシリーズが選択されると(ステップSA4:YES)、リスト選択部12は、選択されたシリーズの識別子を画像取得要求送信部20に供給する。そして画像取得要求送信部20は、供給されたシリーズの識別子に関する全ての医用画像の取得要求をサーバ装置200に送信する。
【0043】
画像表示装置1から医用画像の取得要求が送信されるとサーバ装置200は、このシリーズ識別子を含む医用画像のデータを1つずつ読み出して画像表示装置1に送信する。
【0044】
サーバ装置200により医用画像のデータが送信されると画像受信部22は、この医用画像のデータを取得(受信)する。取得された医用画像のデータは、画像受信部22により画像登録制御部28に供給される。
【0045】
ステップSA2からステップSA4においては、所定の検査やシリーズに関するリストを取得し、取得されたシリーズリストから読影対象の医用画像が属するシリーズを選択している。そしてステップSA5においては、選択されたシリーズ、すなわち読影対象の医用画像が属するシリーズ下の全医用画像のデータを取得している。つまり、リスト上で特定の検査やシリーズを選択することは、サーバ装置200から特定の医用画像のデータを取得要求することと同義であるといえる。従って、「リスト上における特定の検査やシリーズの選択」は「サーバ装置200から所望の医用画像を取得するための検索キーの入力」と言い換えることができる。
【0046】
(ステップSA6)
画像受信部22により医用画像のデータが取得されると、検索キー入力画面表示部24は、シリーズに関する検索キー入力画面を表示デバイス18に表示する。
【0047】
(ステップSA7)
検索キー入力画面表示部24により検索キー入力画面が表示されると、検索キー入力部26は、保存用検索キーが入力されることを待機する。図5は、シリーズに関する検索キー入力画面の一例を示す図である。図5に示すように検索キー入力画面は、検索キー入力領域R1、設定ボタンB、及び検索キー表示領域R2を含む。
【0048】
検索キー入力領域R1は、検索項目選択領域R3と検索文字列入力領域R4と比較演算子選択領域R5とを含む。検索項目選択領域R3には、検索項目の一覧が入力デバイス10を介して選択可能に表示される。検索項目としては、例えば、造影、エキスパートプラン名、関数、フィルタ、体位、方向、コメント、モダリティ、検査部位、ROI等がある。
【0049】
検索文字列入力領域R4には、選択された検索項目に応じた文字列が、ユーザにより入力デバイス10を介して入力される。例えば、検索項目として検査部位が選択されると、検索文字列入力領域R4には、胸部や頭部等の検査部位の名称が入力される。
【0050】
比較演算子選択領域R5には、比較演算子の一覧、例えば、==(イコール)、<=(以上)、>=(以下)、!=(ノットイコール)が入力デバイス10を介して選択可能に表示される。
【0051】
保存用検索キーは、DICOM Query/Retrieveで定義されていなくともよい。例えば、DICOM Query/Retrieveでは、「検査部位が胸部又は腹部に関する医用画像」や「検査部位が胸部又は造影剤が使用された医用画像」というようなOR検索や、「検査部位は胸部以外に関する医用画像」といったNot Equalの検索は定義されていない。
【0052】
このような検索条件を選択するために、保存用検索キー入力画面には、検索条件選択領域R6が設けられている。検索条件選択領域R6には、ANDやOR、Not Equal等の検索条件が、入力デバイス10により選択可能に表示される。なお検索条件は上記のみに限定されない。例えば、NORやNAND等の検索条件を選択可能としてもよい。
【0053】
設定ボタンBが入力デバイス10を介して選択されることにより、検索キー入力領域R1に入力された情報の組み合わせが検索キーとして設定される。例えば、検索項目として検査部位が選択され、検索文字列入力領域R4に検査部位として胸部が入力されると、「検査部位=胸部」が保存用検索キーとして設定される。設定された保存用検索キーのデータは、検索キー表示領域R2に表示される。また、保存用検索キーのデータは、検索キー入力部26により画像登録制御部28に供給される。
【0054】
(ステップSA8)
画像登録制御部28は、ステップSA7において入力された保存用検索キーで、ステップSA5において取得された医用画像を検索し、保存用検索キーに関する医用画像を特定する。例えば、保存用検索キーが「検査部位=胸部」であり、ステップSA5において複数部位に関する複数の医用画像のデータが取得されたとする。この場合、これら複数の医用画像の付帯情報の中から、「検査部位=胸部」という情報を有する付帯情報を特定する。そして特定された付帯情報に関連付けられている医用画像を、ステップSA5において取得された複数の医用画像の中から特定する。このように特定された医用画像のデータは、画像登録制御部28により画像登録部30に供給される。なお、画像登録部30に供給されなかった医用画像のデータ、すなわち保存用検索キーに関する医用画像として特定されなかった医用画像のデータは、画像登録制御部28により消去される。
【0055】
(ステップSA9)
画像登録部30は、ステップSA8において特定された医用画像のデータを画像保存部32に登録する。画像保存部32は、登録された医用画像のデータを保存する。
【0056】
ステップSA9において医用画像のデータの保存が完了すると、第1実施形態に係る保存処理が終了する。
【0057】
保存された医用画像のデータは、例えば、ユーザからの指示に従って画像保存部32から読み出され、表示デバイス18に表示され読影に供される。上述のように、画像保存部32には、ユーザ所望の医用画像のデータのみが保存されている。従って、画像保存部32に保存されている医用画像の中から所望の医用画像を選択する手間は、ユーザ所望でない医用画像のデータが保存されていた従来に比して少ない。
【0058】
上記構成によれば、まず画像表示装置1は、従前のように、読影対象の医用画像が属するシリーズ下の全ての医用画像のデータを取得する。また、画像表示装置1は、ユーザからの指示に従って、保存用検索キー(サポート検索キー又は非サポート検索キー)を入力する。そして画像表示装置1は、サーバ装置200から取得した医用画像の中から、保存用検索キーに合致する医用画像を特定し、保存する。このように第1実施形態に特有な保存処理を実現するために、画像表示装置1に手が加えられているのみで、サーバ装置200には一切手が加えられていない。つまり、本保存処理のためにサーバ装置200に搭載されているデータベースを改良する必要はなく、サーバ装置200に比して改良が安価な画像表示装置1(パーソナルコンピュータ)のみを改良すればよい。かくして第1実施形態によれば、サーバ装置200にネットワーク100を介して接続されている画像表示装置1において、所望の医用画像のデータのみを保存できる仕組みを低コストで実現することができる。
【0059】
なおステップSA5において画像取得要求送信部20は、ユーザにより選択されたシリーズに含まれる全ての医用画像のデータの取得要求を送信するとした。しかしながら第1実施形態は、これに限定する必要はない。すなわちサポート検索キーをユーザが知っている場合、ユーザは、このサーバ用検索キーを入力して、サーバ装置200から受信される医用画像の枚数を予め削減することが可能である。
【0060】
(変形例)
上述のように、第1実施形態においては、DICOM Query/Retrieveに定義されていない検索項目に関する検索キーで医用画像を検索可能である。以下、このような検索キーを用いた場合における画像表示装置1の動作例を簡単に説明する。
【0061】
変形例における検索項目は、最大登録枚数であるとする。最大登録枚数は、画像登録部30が画像保存部32に登録する医用画像の最大数である。この最大登録枚数は、ステップSA7においてユーザにより入力デバイス10を介して入力される。入力された最大登録枚数は、検索キー入力部26により、保存用検索キーとして画像登録制御部28に供給される。
【0062】
ステップSA8において画像登録制御部28は、ステップSA5において取得された医用画像の枚数とステップSA7において入力された最大登録枚数とを比較する。最大登録枚数の方が取得された医用画像よりも多いと判定した場合、画像登録制御部28は、画像受信部22からの全ての医用画像のデータを画像登録部30に供給する。そしてステップSA9において、画像登録部30は、供給された全ての医用画像のデータを画像保存部332に登録する。
【0063】
一方、ステップSA8において最大登録枚数の方が取得された医用画像よりも少ないと判定した場合、画像登録制御部28は、医用画像のデータを数枚おきに間引いて画像登録部30に供給する。例えば、最大登録枚数が10枚であり、ステップSA5において取得された医用画像、すなわちシリーズ下の医用画像の枚数が100枚であるとする。この場合、画像登録制御部28は、画像受信部22から供給される順番で10枚おき、例えば、1枚目、11枚目、21枚目、31枚目、41枚目、51枚目、61枚目、71枚目、81枚目、及び91枚目の医用画像のデータのみを画像登録部30に供給する。そしてステップSA9において、画像登録部30は、供給された全ての医用画像、すなわちステップSA8において間引かれた医用画像のデータを画像保存部32に登録する。なお、画像登録部30に供給されなかった医用画像のデータは、画像登録制御部28により消去される。
【0064】
このように最大登録枚数以下の医用画像しか画像保存部32に登録できなくすることで、画像保存部32が保存する医用画像のデータ量を削減することができる。
【0065】
なお上記において、医用画像を数枚おきに間引くとした、しかしながら変形例をこれに限定する必要はない。例えば、画像登録制御部28は、医用画像のデータを数枚ずつスタック、すなわち数枚の医用画像をまとめて投影処理して1枚の医用画像のデータを作成してもよい。投影処理としては、厚みつき最大値投影や平均値投影、最小値投影等の既存の投影処理が可能である。このように投影処理により作成された医用画像のデータは、順次、画像登録部30に供給され、画像保存部32に登録される。なお、投影処理前の元の医用画像のデータは、画像登録制御部28により消去される。このように数枚ずつスタックすることで、画像保存部32が保存する医用画像のデータ量を削減することができる。
【0066】
(第2実施形態)
図6は、本発明の第2実施形態に係る画像表示装置50の機能ブロック図である。図6に示すように画像表示装置50は、入力デバイス10、リスト表示部16、表示デバイス18、画像受信部22、検索キー入力画面表示部24、画像登録部30、画像保存部32、リスト選択部52、検索キー入力部54、検索キーテーブル保存部56、検索キー判断部58、リスト取得部60、画像取得要求送信部62、及び画像登録制御部64を備える。なお以下の説明において、第1実施形態と略同一の機能を有する構成要素については、同一符号を付し、必要な場合にのみ説明する。
【0067】
リスト選択部52は、ユーザにより入力デバイス10を介して選択された患者や検査、シリーズの識別子を検索キー入力画面表示部24や検索キー判断部58、リスト取得部60に供給する。
【0068】
検索キー入力部54は、ユーザにより入力デバイス10を介して入力された検索キー(サポート検索キーや非サポート検索キー)を検索キー判断部58に供給する。
【0069】
検索キーテーブル保存部56は、サーバ装置200と当該サーバ装置200がサポートするサポート検索キーとを関連付けたテーブル(以下、検索キーテーブルと呼ぶことにする)を保存している。図7は、検索キーテーブルの一例を示す図である。図7に示すように、検索キーテーブルは、サポート検索キーを階層ごとに分類している。例えば、サーバ装置Aは、検索キーとして、検査階層の患者名、患者ID、検査UID、検査番号等をサポートしている。また、サーバ装置Bは、検索キーとして、検査階層の患者IDと検査UIDとをサポートしている。
【0070】
検索キー判断部58は、検索キーテーブル保存部56に保存されている検索キーテーブルに基づいて、検索キー入力部54から供給された検索キーが通信相手のサーバ装置200によってサポートされているか否かを判断する。換言すれば、検索キー判断部58は、検索キーがサーバ用検索キーであるのか、あるいは非サポート検索キーであるのかを判断する。サポート検索キーは、リスト取得部60へ供給される。非サポート検索キーは、画像登録制御部64に供給される。
【0071】
リスト取得部60は、検索キー判断部58からサポート検索キーが供給された場合、サポート検索キーに関する医用画像の識別子の取得要求をサーバ装置200に送信する。そしてリスト取得部60は、取得要求に応じてサーバ装置200から送信された識別子のデータを取得(受信)する。取得された識別子のデータは、画像取得要求送信部62に供給される。また、リスト取得部60は、リスト選択部52から供給された識別子に対応する患者リストや検査リスト、シリーズリストをサーバ装置200から取得する。取得されたリストのデータは、リスト表示部16に供給される。
【0072】
画像取得要求送信部62は、リスト取得部60から供給された識別子に関する医用画像の取得要求をサーバ装置200に送信する。
【0073】
画像受信部22は、医用画像の取得要求に応じてサーバ装置200が送信した医用画像のデータを受信する。受信された医用画像のデータは、画像登録制御部64に供給される。
【0074】
画像登録制御部64は、画像受信部22から供給された医用画像を検索キー判断部58から供給された非サポート検索キーで検索し、この非サポート検索キーに関する医用画像を特定する。すなわち、画像登録制御部64は、非サポート検索キーに関する医用画像を特定する特定部として機能する。特定された医用画像のデータは、画像登録部30に供給される。
【0075】
次に、第2実施形態に係る画像表示装置の動作例について説明する。図8は、第2実施形態に係る画像表示装置50により実行される保存処理の典型的な流れを示す図である。なお第2実施形態に係る保存処理のステップSB1〜ステップSB4は、第1実施形態に係る保存処理のステップSA1〜ステップSA4と同様であるので説明は省略する。
【0076】
(ステップSB5)
ユーザにより入力デバイス10を介して読影対象のシリーズが選択されると(ステップSB4:YES)、検索キー入力画面表示部24は、表示デバイス18に検索キー入力画面を表示する。そして検索キー入力部54は、ユーザにより入力デバイス10を介して検索キーが入力されることを待機する。また、リスト選択部52は、選択されたシリーズの識別子をリスト取得部60に供給する。
【0077】
なお、ステップSB5においては、ユーザは、入力する検索キーがサポート検索キーであるのか非サポート検索キーであるのかを知っている必要はない。
【0078】
(ステップSB6)
ユーザにより入力デバイス10を介して検索キーが入力されると(ステップSB5:YES)、検索キー入力部54は、入力された検索キーのデータを検索キー判断部58に供給する。なお、入力される検索キーの数は1つであってもよいが、複数であるとする。
【0079】
検索キー入力部54により検索キーが入力されると、検索キー判断部58は、供給された検索キーにサポート検索キーが含まれるか否かを判断する。具体的には、検索キー判断部58は、まず、検索キーテーブル保存部56から検索キーテーブルを読み出す。そして検索キー判断部58は、読み出された検索キーテーブルにおける通信相手のサポート装置200のサポート検索キーを特定する。そして検索キー判断部58は、特定されたサポート検索キーの中に検索キー入力部54からの検索キーがあるか否かを判断する。例えば、通信相手のサーバ装置が図7の検索キーテーブルにおけるサーバ装置Aであるとする。この場合、検索キー「検査部位=胸部」は、サーバ装置Aによってサポートされ、検索キー「再構成種=縦隔用」は、サーバ装置Aによってサポートされていないと判断される。サポート検索キーはリスト取得部60に供給され、非サポート検索キーは画像登録制御部64に供給される。
【0080】
(ステップSB7)
ステップSB6においてサポート検索キーが供給されると、リスト取得部60は、ステップSB4において供給された識別子のシリーズ下であって、供給されたサポート検索キーに関する医用画像の識別子(群)の取得要求をサーバ装置200に送信する。そしてリスト取得部60は、取得要求に応じてサーバ装置200から送信される識別子(群)のデータを取得(受信)する。取得された識別子(群)のデータは、画像取得要求送信部62に供給される。画像取得要求送信部62は、供給された識別子(群)を有する医用画像(群)の取得要求をサーバ装置200に送信する。そして画像受信部22は、取得要求に応じてサーバ装置200から送信される医用画像(群)のデータを取得(受信)する。取得された医用画像(群)のデータは、画像登録制御部64に供給される。
【0081】
(ステップSB8)
ステップSB6においてサポート検索キーが供給されなかった場合、すなわちステップSB5において入力された検索キーにサポート検索キーが含まれていなかった場合、リスト取得部60は、ステップSB4において供給された識別子のシリーズ下の全ての医用画像の識別子(群)の取得要求をサーバ装置200に送信する。そしてリスト取得部60は、取得要求に応じてサーバ装置200から送信される識別子(群)のデータを取得(受信)する。取得された識別子(群)のデータは、画像取得要求送信部62に供給される。画像取得要求送信部62は、供給された識別子(群)を有する医用画像(群)の取得要求をサーバ装置200に送信する。そして画像受信部22は、取得要求に応じてサーバ装置200から送信される医用画像(群)のデータを取得(受信)する。取得された医用画像(群)のデータは、画像登録制御部64に供給される。
【0082】
(ステップSB9)
ステップSB7又はSB8において医用画像(群)のデータが取得されると、検索キー判断部58は、ステップSB6において入力された検索キーに非サポート検索キーが含まれているか否かを判断する。
【0083】
(ステップSB10)
ステップSB6において入力された検索キーに非サポート検索キーが含まれていると判断された場合、すなわちステップSB6において非サポート検索キーが供給された場合、画像登録制御部64は、ステップSB7又はSB8で取得された医用画像(群)を検索し、非サポート検索キーに関する医用画像を特定する。例えば、非サポート検索キーが「再構成種=縦隔用」であり、ステップSB7又はSB8において複数部位に関する複数の医用画像のデータが取得されたとする。この場合、これら複数の医用画像の付帯情報の中から、「再構成種=縦隔用」という情報を有する付帯情報を特定する。そして特定された付帯情報に関連付けられている医用画像を、ステップSB7又はSB8において取得された複数の医用画像の中から特定する。画像登録制御部64は、このように特定された医用画像のデータを画像登録部30に供給する。なお、非サポート検索キーに関する医用画像として特定されなかった医用画像のデータは、画像登録制御部64により消去される。
【0084】
(ステップSB11)
画像登録部30は、ステップSB10において特定された医用画像のデータを画像保存部32に登録する。画像保存部32は、登録された医用画像のデータを保存する。例えば、ステップSB6→SB7→SB9→SB10→SB11という順番に処理が行なわれたとすると、画像保存部32は、ステップSB5において入力されたサポート検索キーと非サポート検索キーとに合致する医用画像のデータのみを保存する。サポート検索キーが「検査部位=胸部」、非サポート検索キーが「再構成種=縦隔用」である場合、「検査部位=胸部」且つ「再構成種=縦隔用」の医用画像のデータのみが画像保存部32に保存されることになる。
【0085】
(ステップSB12)
ステップSB6において入力された検索キーに非サポート検索キーが含まれていないと判断された場合、すなわちステップSB6において非サポート検索キーが供給されなかった場合、画像登録制御部64は、ステップSB7又はSB8で取得された医用画像(群)のデータを画像登録部30に供給する。そして画像登録部32は、供給された医用画像(群)のデータを画像保存部32に登録する。
【0086】
ステップSB11又はSB12において医用画像のデータの保存が完了すると、第2実施形態に係る保存処理が終了する。
【0087】
上記構成によれば、第2実施形態に係る画像表示装置50は、ユーザにより入力された検索キーがサーバ装置200にサポートされているか否かを、検索キーテーブルを用いて自動的に判断することができる。従ってユーザは検索キーを入力する際、入力する検索キーが通信相手のサーバ装置200にサポートされているか否かを調べる必要がない。このようにして検索キーが入力されると画像表示装置50は、サーバ装置200によりサポートされている検索キーに合致する医用画像のデータを当該サーバ装置200から取得し、取得された医用画像の中から、サーバ装置200によりサポートされていない検索キーに合致する医用画像のデータを特定する。そして画像表示装置50は、特定された医用画像、すなわちサーバ装置200によりサポートされている検索キーとサポートされていない検索キーとの両方に合致する医用画像のデータのみを保存する。このように第2実施形態に特有な保存処理を実現するために、画像表示装置1に手が加えられているのみで、サーバ装置200には一切手が加えられていない。つまり、本保存処理のためにサーバ装置200に搭載されているデータベースを改良する必要はなく、サーバ装置200に比して改良が安価な画像表示装置50(パーソナルコンピュータ)のみを改良すればよい。かくして第2実施形態によれば、サーバ装置200にネットワーク100を介して接続されている画像表示装置50において、所望の医用画像のデータのみを保存できる仕組みを低コストで実現することができる。
【0088】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0089】
以上本発明によれば、サーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、所望の医用画像のデータのみを取得し保存できる仕組みを低コストで実現することが可能となる。
【符号の説明】
【0090】
1…画像表示装置、10…入力デバイス、12…リスト選択部、14…リスト取得部、16…リスト表示部、18…表示デバイス、20…画像取得要求送信部、22…画像受信部、24…検索キー入力画面表示部、26…検索キー入力部、28…画像登録制御部、30…画像登録部、32…画像保存部、100…ネットワーク、200…サーバ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の医用画像のデータをDICOM規格に従って階層化して管理しているサーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、
前記複数の医用画像の中の特定の医用画像のための検索キーを入力する入力部と、
前記特定の医用画像が属する患者、検査、又はシリーズに含まれる医用画像の取得要求を前記サーバ装置に前記ネットワークを介して送信する送信部と、
前記取得要求に応じて前記ネットワークを介して前記サーバ装置から送信された医用画像のデータを受信する受信部と、
前記受信された医用画像を前記入力された検索キーで検索し、前記受信された医用画像の中から前記特定の医用画像を特定する特定部と、
前記特定された特定の医用画像のデータを保存する保存部と、
を具備することを特徴とする画像表示装置。
【請求項2】
複数の医用画像のデータを管理しているサーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、
前記複数の医用画像うちの、ユーザからの指示に従って入力された第1の検索キーに関する第1の医用画像の取得要求を前記サーバ装置に送信する送信部と、
前記取得要求に応じて前記サーバ装置から送信された第1の医用画像のデータを受信する受信部と、
前記受信された第1の医用画像を、前記第1の検索キーとは異なる第2の検索キーで検索し、前記第1の医用画像の中から前記第2の医用画像を特定する特定部と、
前記特定された第2の医用画像のデータを保存する保存部と、
を具備することを特徴とする画像表示装置。
【請求項3】
複数の医用画像のデータを管理しているサーバ装置にネットワークを介して接続されている画像表示装置において、
前記複数の医用画像うちの特定の医用画像を特定するための少なくとも1つの検索キーを入力する入力部と、
前記入力された少なくとも1つの検索キーのそれぞれが前記サーバ装置によりサポートされているか否かを判断する判断部と、
前記少なくとも1つの検索キーのうちの前記サーバ装置によりサポートされていると判断された第1の検索キーに関する医用画像の取得要求を、前記サーバ装置に送信する送信部と、
前記取得要求に応じて前記サーバ装置から送信された医用画像のデータを受信する受信部と、
前記受信された医用画像を、前記少なくとも1つの検索キーのうちの前記サーバ装置によりサポートされていないと判断された第2の検索キーで検索し、前記受信された医用画像の中から前記特定の医用画像を特定する特定部と、
前記特定された特定の医用画像のデータを保存する保存部と、
を具備することを特徴とする画像表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−279542(P2010−279542A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−135178(P2009−135178)
【出願日】平成21年6月4日(2009.6.4)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】