説明

画像読み取り装置および光源

【課題】光源以外の光学部材を用いず、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制する。
【解決手段】原稿を読み取る画像読み取り装置であって、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を含み、該面状の発光部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成された光源と、該光源により原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明し、原稿からの光を受光して画像を読み取る読取素子と、を備えることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿の画像を読み取って画像データを生成する画像読み取り装置とその光源とに関し、特に、周辺部での光量低下に配慮された画像読み取り装置とその光源とに関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やファクシミリ装置あるいは単体のスキャナなど各種の画像読み取り装置では、長手方向を主走査方向とする線状の読み取り位置を光源で照明しつつラインセンサで読み取り、光源とラインセンサもしくは原稿を前記主走査方向と直交する副走査方向移動させることで、原稿面の読み取りを行っている。
【0003】
この種の画像読み取り装置では、読み取り位置よりも若干長めの光源を用いることで、光源端部の周辺部での光量低下を防止するようにしている。
図11は主走査方向の読み取り領域と光源の大きさと周辺光量の低下の様子を主走査方向位置で対比させて示した示す特性図である。
【0004】
読み取り領域(図11(a))の主走査方向と同じ主走査方向長さの光源#1(図11(b))を用いた場合、光源の末端効果や光学系の特性などによって、センサで受光される光量は主走査方向端部で著しく低下している(図11(d)#1)。
【0005】
そこで、図11(c)に示すような、読み取り領域よりも長い光源#2を使うことが、各種のスキャナにおいて一般的に行われている。この場合、光源の末端効果の影響が小さくなり、センサで受光される光量として、主走査方向端部での光量低下が若干改善される(図11(d)#2)。
【0006】
しかし、周辺光量の低下が完全に抑止されるわけではない。また、光源を読み取り領域より長くすればするほど周辺光量の低下が改善されるが、装置の小型化の要求もあり、光源をあまり大きくすることはできない。
【0007】
なお、このような光源の問題に関して、以下の特許文献に各種の提案や改善がなされている。
【特許文献1】特開2007−13913号公報
【特許文献2】特開2007−134288号公報
【特許文献3】特開200−177851号公報
【特許文献4】特開2000−354132号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
以上の特許文献1と特許文献2では、光源周囲に反射部材を配置して、光源から広がって拡散してしまう光を所望の照明位置に集めている。
この場合、反射部材といった新たな部品を、所定の確度を維持するように光源周囲に取り付ける必要がある。また、この反射部材の取付角度が所定の確度からずれてしまうと、予定していた光量が得られないという問題が生じる。
【0009】
以上の特許文献3では、光源として用いるアレイ状の発光ダイオードにおいて、端部の発光ダイオードに集光レンズ効果のある樹脂キャップを配置したり、端部で拡散を抑えて集光効率をアップするように工夫している。この場合も、樹脂キャップなどの別の部品が必要になる。また、光源として使用している発光ダイオードの大きさや光学特性に合わせた専用の樹脂キャップを用意する必要がある。
【0010】
以上の特許文献4では、光源として用いる帯状のエレクトロルミネセンス素子を、両端部で幅広に構成して、端部の光量を増加させるようにしている。この場合、両端部で幅広になって光源からの光量が増加しているものの、広くなった部分は照明されるべき位置から離れてしまうため、離れた位置からの照明はあまり有効に作用せず、結局は均一な照明を実現することはできない。
【0011】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたものであって、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下をできるだけ抑制することが可能な画像読み取り装置及び光源を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
以上の課題を解決する本発明は、以下に記載するようなものである。
(1)請求項1記載の発明は、原稿を読み取る画像読み取り装置であって、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を含み、該面状の発光部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成された光源と、該光源により原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明し、原稿からの光を受光して画像を読み取る読取素子と、を備えることを特徴とする画像読み取り装置である。
【0013】
(2)請求項2記載の発明は、前記面状の発光部は、少なくともその端部の一部が他の部分よりも前記原稿の読み取り位置に近づく状態で折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置である。
【0014】
(3)請求項3記載の発明は、前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、前記長方形形状の短辺方向について発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読み取り装置である。
【0015】
(4)請求項4記載の発明は、原稿を読み取る画像読み取り装置であって、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を含み、該面状の発光部の少なくとも端部の一部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成された光源と、該光源により原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明し、原稿からの光を受光して画像を読み取る読取素子と、を備えることを特徴とする画像読み取り装置である。
【0016】
(5)請求項5記載の発明は、前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、前記長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置である。
【0017】
(6)請求項6記載の発明は、前記光源の面状の発光部は、主走査方向について原稿の読み取り領域よりも長く構成されており、前記読み取り領域外の端部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置である。
【0018】
(7)請求項7記載の発明は、原稿の画像を読み取る際に、原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明する画像読み取り装置の光源であって、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を備え、該面状の発光部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする光源である。
【0019】
(8)請求項8記載の発明は、前記面状の発光部は、少なくともその端部の一部が他の部分よりも前記原稿の読み取り位置に近づく状態で折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項7記載の光源である。
【0020】
(9)請求項9記載の発明は、前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、前記長方形形状の短辺方向について発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光源である。
【0021】
(10)請求項10記載の発明は、原稿の画像を読み取る際に、原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明する画像読み取り装置の光源であって、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を備え、該面状の発光部の少なくとも端部の一部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする光源である。
【0022】
(11)請求項11記載の発明は、前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、前記長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項10記載の光源である。
【0023】
(12)請求項12記載の発明は、前記光源の面状の発光部は、主走査方向について原稿の読み取り領域よりも長く構成されており、前記読み取り領域外の端部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、ことを特徴とする請求項10記載の光源である。
【発明の効果】
【0024】
本発明によると以下のような効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明では、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように光源が構成されており、該光源により原稿の読み取り位置が主走査方向に亘って照明される。
【0025】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0026】
(2)請求項2記載の発明では、上記(1)に加え、面状の発光部は、少なくともその端部の一部が他の部分よりも原稿の読み取り位置に近づく状態で折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0027】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成し、さらに、端部が他の部分より原稿に近づくようにすることで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0028】
(3)請求項3記載の発明では、上記(1)又は(2)に加え、面状の発光部は、原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、長方形形状の短辺方向について発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0029】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成し、さらに、長方形形状の短辺について端部が他の部分より原稿に近づくようにすることで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0030】
(4)請求項4記載の発明では、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を含み、該面状の発光部の少なくとも端部の一部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように光源が構成されており、該光源により原稿の読み取り位置が主走査方向に亘って照明される。
【0031】
このように端部の一部について発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0032】
(5)請求項5記載の発明では、上記(4)に加え、面状の発光部は、原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0033】
このように長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部で、発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0034】
(6)請求項6記載の発明では、上記(4)に加え、光源の面状の発光部は、主走査方向について原稿の読み取り領域よりも長く構成されており、読み取り領域外の端部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0035】
このように読み取り領域よりも長く構成された読み取り領域外の端部で、発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0036】
(7)請求項1記載の発明では、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように光源が構成されており、該光源により原稿の読み取り位置が主走査方向に亘って照明される。
【0037】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0038】
(8)請求項2記載の発明では、上記(7)に加え、面状の発光部は、少なくともその端部の一部が他の部分よりも原稿の読み取り位置に近づく状態で折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0039】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成し、さらに、端部が他の部分より原稿に近づくようにすることで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0040】
(9)請求項3記載の発明では、上記(7)又は(8)に加え、面状の発光部は、原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、長方形形状の短辺方向について発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0041】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成し、さらに、長方形形状の短辺について端部が他の部分より原稿に近づくようにすることで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0042】
(10)請求項10記載の発明では、エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を含み、該面状の発光部の少なくとも端部の一部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように光源が構成されており、該光源により原稿の読み取り位置が主走査方向に亘って照明される。
【0043】
このように端部の一部について発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0044】
(11)請求項11記載の発明では、上記(10)に加え、面状の発光部は、原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0045】
このように長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部で、発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0046】
(12)請求項12記載の発明では、上記(10)に加え、光源の面状の発光部は、主走査方向について原稿の読み取り領域よりも長く構成されており、読み取り領域外の端部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている。
【0047】
このように読み取り領域よりも長く構成された読み取り領域外の端部で、発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を一層高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0048】
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態)を詳細に説明する。なお、原稿読み取り部(スキャナ)により原稿の内容を画像情報として読み取って画像データを生成して出力する画像読み取り装置であっても、また、原稿読み取り部(スキャナ)により複写対象物(原稿)の内容を画像情報として読み取って複写する機能を備えた画像形成装置(複写装置)であっても、さらに、原稿読み取り部(スキャナ)により送信対象物(原稿)の内容を画像情報として読み取って通信回線を介して送信する機能を備えた画像送信装置(ファクシミリ装置)であっても、本発明の実施形態を適用することが可能である。
【0049】
なお、この実施形態では、画像読み取り装置においてライン状の読み取り位置を照明する際に光源を用いる各種の画像読み取り装置に適用できるものであり、光源とセンサとを固定して原稿を搬送しつつ読み取るものでも、原稿を固定して光源とセンサとを移動させつつ読み取るものであっても、いずれの形式であっても良い。
【0050】
〈画像読み取り装置の構成〉
図1は本発明の実施形態の画像読み取り装置の全体構成を示すブロック図である。なお、この図1では、本実施形態の動作説明に必要な部分の周囲を中心に記載してあり、その他の画像読み取り装置として既知の部分(電源回路や放熱回路など)については省略してある。
【0051】
この画像読み取り装置100において、制御部101はCPUなどで構成されており、各部を制御する制御手段として動作する。
操作部103はオペレータ(利用者)が画像読み取り装置100に対しての各種指示を入力する操作入力手段である。表示部105は画像読み取り装置100の各種状態やメッセージを表示する表示手段として動作する。
【0052】
搬送部109はセンサと光源もしくは原稿を相対的に移動させることで副走査方向の読み取りを実現させる搬送手段である。
EL駆動部110は後述する光源120の主要部であるエレクトロルミネセンス(EL)素子を発光駆動する駆動手段である。
【0053】
光源120は主走査方向のライン状の読み取り位置を照明する照明手段として、長方形もしくは長方形にちかい形状の短辺もしくは長辺の少なくとも一方が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるこうに構成されたエレクトロルミネセンス素子で構成されている。
【0054】
センサ駆動部130は後述するライン状のセンサ140を駆動して受光結果に応じた読出信号を得るための駆動手段である。
センサ140は光源120により照明された原稿dの読み取り位置からの反射光を光電変換して受光結果に応じた読出信号を得るため、主走査方向を長手方向としたラインセンサによる読取素子である。なお、このラインセンサ140は、CCDやC−MOSなどの各種の素子で構成されたものであり、密着型であっても良いし、縮小光学系を用いたものであってもよい。
【0055】
A−D変換器150は、センサ140で得られた読出信号をA−D変換してディジタルデータとする変換手段である。
画像処理部160はシェーディング補正や各種画像処理を実行する画像処理手段である。記憶部170は画像データや各種データを記憶する記憶手段である。
【0056】
〈光源の構成(1)〉
図2(a)は原稿dと光源120とセンサ140との配置について、主走査方向を紙面垂直方向として示した断面図である。この図2において、コンタクトガラスあるいはプラテンガラスなどのガラスG上に原稿dが載置あるいは搬送される。そして、ガラスGの下側から、主走査方向(紙面垂直方向)の原稿の読み取り位置を、光源120で照明する。光源120により照明された原稿dの読み取り位置からの反射光は、センサ140により光電変換される。
【0057】
ここで、光源120は主走査方向のライン上の読み取り位置を照明する際の照明手段として、発光面を内側とした凹曲面となるように構成されている。
図2(a)と図2(b)に示す光源120は、長方形形状の長辺側を、発光面が内側になるように凹曲面としたものを一例として示している。この場合、エレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、凹曲面形のバックプレート120bに重ねることで、凹曲面形状の光源120を実現している。
【0058】
なお、この凹曲面の曲率について、図2(c)により説明する。ここで、原稿読み取り位置を中心とし、該中心が円(円弧)の中心になるように円(図2(c)一点鎖線)の一部である円弧と一致する曲面を、光源120の曲面とする。したがって、光源120は、読み取り位置までの距離に応じた曲率半径の円弧を曲面とする形状になる。これにより、光源120からの照明光は、読み取り位置近傍に集められた状態になる。
【0059】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0060】
〈光源の構成(2)〉
図3(a)は原稿dと光源120とセンサ140との配置について、主走査方向を紙面垂直方向として示した断面図である。この図3において、コンタクトガラスあるいはプラテンガラスなどのガラスG上に原稿dが載置あるいは搬送される。そして、ガラスGの下側から、主走査方向(紙面垂直方向)の原稿の読み取り位置を、光源120で照明する。光源120により照明された原稿dの読み取り位置からの反射光は、センサ140により光電変換される。
【0061】
ここで、光源120は主走査方向のライン上の読み取り位置を照明する際の照明手段として、発光面を内側とした折り曲げ平面となるように構成されている。
図3(a)と図3(b)に示す光源120は、長方形形状の長辺側を、発光面が内側になるように折り曲げ平面としたものを一例として示している。この場合、エレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、折り曲げ平面形のバックプレート120bに重ねることで、折り曲げ平面形状の光源120を実現している。
【0062】
なお、この折り曲げ平面を、円弧に近似した場合、円弧の曲率について、図3(c)により説明する。ここで、原稿読み取り位置を中心とし、該中心が円(円弧)の中心になるように円(図3(c)一点鎖線)の一部である円弧と近い形状の折り曲げ平面を、光源120の折り曲げ平面とする。したがって、光源120は、読み取り位置までの距離に応じた曲率半径の円弧と近似する形状になる。これにより、光源120からの照明光は、読み取り位置近傍に集められた状態になる。
【0063】
このように発光面を内側とした折り曲げ平面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0064】
〈光源の構成(3)〉
図4は光源120の形状について、発光面を上側に向けた状態で示す斜視図である。この図4において、光源120は、長方形形状の短辺側の端部(主走査方向の端部)を、発光面が内側になるように凹曲面としたものを一例として示している。この場合、エレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、凹曲面の端部を有する形のバックプレート120bに重ねることで、凹曲面の端部を有する光源120を実現している。
【0065】
なお、この端部における凹曲面については、主走査方向読み取り領域(図5(a))の端部を円の中心とした円弧に近づけることで(図5(b))、図5(c)のように、主走査方向読み取り領域の端部の光量低下が抑制できる。
【0066】
このように発光面を内側とした凹曲面となるように光源の主走査方向端部を構成することで主走査方向端部での集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0067】
〈光源の構成(4)〉
図6は光源120の形状について、発光面を上側に向けた状態で示す斜視図である。この図6において、光源120は、長方形形状の短辺側の端部(主走査方向の端部)を、発光面が内側になるように折り曲げ平面としたものを一例として示している。この場合、エレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、折り曲げ平面の端部を有する形のバックプレート120bに重ねることで、折り曲げ平面の端部を有する光源120を実現している。
【0068】
なお、この端部における折り曲げ平面については、主走査方向読み取り領域(図7(a))の端部を円の中心とした円弧に近づけることで(図7(b))、図7(c)のように、主走査方向読み取り領域の端部の光量低下が抑制できる。
【0069】
このように発光面を内側とした折り曲げ平面となるように光源の主走査方向端部を構成することで主走査方向端部での集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0070】
〈光源の構成(5)〉
図8(a)は光源120の形状について、発光面を上側に向けた状態で示す斜視図である。この図8(a)において、光源120は、長方形形状の四隅(角部)を、発光面が内側になるように折り曲げ平面としたものを一例として示している。この場合、エレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、折り曲げ平面の端部を有する形のバックプレート120bに重ねることで、折り曲げ平面の端部を有する光源120を実現している。この場合、周辺光量の低下を抑制する際の程度に応じて、折り曲げ部の大きさや角度を調整することが望ましい。
【0071】
このように発光面を内側として四隅を折り曲げ平面となるように光源の端部を構成することで主走査方向端部での集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0072】
〈光源の構成(6)〉
図8(b)は光源120の形状について、発光面を上側に向けた状態で示す斜視図である。この図8(b)において、光源120は、長方形形状の長辺側を発光面が内側になるように折り曲げ平面とした光源(図3)について、さらに、長方形形状の四隅(角部)を、発光面が内側になるように折り曲げ平面としたものを一例として示している。すなわち、図3の形状と図8(a)の形状とを組み合わせたものに相当する。
【0073】
この場合、エレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、折り曲げ平面を有する形のバックプレート120bに重ねることで、折り曲げ平面の端部を有する光源120を実現している。この場合、周辺光量の低下を抑制する際の程度に応じて、折り曲げ部の大きさや角度を調整することが望ましい。
【0074】
このように発光面を内側として、長辺側と四隅とを折り曲げ平面となるように光源の端部を構成することで主走査方向端部での集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0075】
〈光源の構成(7)〉
図8(c)は光源120の形状について、発光面を上側に向けた状態で示す斜視図である。この図8(c)において、光源120は、長方形形状の短辺側を発光面が内側になるように折り曲げ平面とした光源(図6)について、さらに、長方形形状の四隅(角部)を、発光面が内側になるように折り曲げ平面としたものを一例として示している。すなわち、図6の形状と図8(a)の形状とを組み合わせたものに相当する。
【0076】
この場合、エレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、折り曲げ平面を有する形のバックプレート120bに重ねることで、折り曲げ平面の端部を有する光源120を実現している。この場合、周辺光量の低下を抑制する際の程度に応じて、折り曲げ部の大きさや角度を調整することが望ましい。
【0077】
このように発光面を内側として、短辺側と四隅とを折り曲げ平面となるように光源の端部を構成することで主走査方向端部での集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0078】
〈光源の構成(8)〉
図9(a)は光源120の形状について、発光面を上側に向けた状態で示す斜視図である。この図9(a)において、光源120は、主走査方向の両端部に向かって幅広となる形状、主走査方向の中間部分が幅狭となる、長方形に類似する形状(以下、長方形類似形状)について、長方形類似形状の長辺に相当する側を、発光面が内側になるように凹曲面としたものを一例として示している。
【0079】
この場合、上記形状のエレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、同様の形状であって凹曲面形のバックプレート120bに重ねることで、凹曲面形状の光源120を実現している。
【0080】
なお、この凹曲面の曲率について、図2(c)に示されるものと同様に定めることが望ましい。これにより、光源120からの照明光は、主走査方向端部において、特に読み取り位置近傍に集められた状態になる。
【0081】
このように、主走査方向端部を幅広にすると共に、該端部で発光面を内側とした凹曲面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0082】
〈光源の構成(9)〉
図9(b)は光源120の形状について、発光面を上側に向けた状態で示す斜視図である。この図9(b)において、光源120は、主走査方向の両端部に向かって幅広となる形状、あるいは、主走査方向の中間部分が幅狭となる、長方形に類似する形状(以下、長方形類似形状)について、長方形類似形状の長辺に相当する側を、発光面が内側になるように折り曲げ平面としたものである。
【0083】
この場合、上記形状のエレクトロルミネセンス素子で構成されて弾力性などを有するEL発光部120aを、同様の形状であって凹曲面形のバックプレート120bに重ねることで、折り曲げ平面形状の光源120を実現している。
【0084】
なお、この折り曲げ平面の角度について、図3(c)に示されるものと同様に定めることが望ましい。これにより、光源120からの照明光は、主走査方向端部において、特に読み取り位置近傍に集められた状態になる。
【0085】
このように、主走査方向端部を幅広にすると共に、該端部で発光面を内側とした折り曲げ平面となるように光源を構成することで集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0086】
〈光源の構成(10)〉
以上の光源の構成(1)〜(6)を組み合わせて、長方形の長辺側の凹曲面または折り曲げ平面と、長方形の短辺側の凹曲面または折り曲げ平面とを組み合わせた形状の、発光面が内側になるようにしたものを用いることも可能である。この様子を図10(a)(b)に示す。
【0087】
また、以上の光源の構成(1)〜(6)に、光源の構成(7)(8)の主走査方向端部で幅広のものを組み合せることも可能である。この様子の一例を図10(c)(d)に示す。
【0088】
さらに、以上の光源の構成(1)〜(6)を組み合わせたものに、光源の構成(7)(8)の主走査方向端部で幅広のものを組み合せることも可能である。 この場合、長辺側の凹曲面あるいは折り曲げ平面と、短辺側の凹曲面あるいは折り曲げ平面とは、切り離された状態であってもよいし(図10(a)〜(d))、接続された状態であってもよい。ここで、長辺側の凹曲面あるいは折り曲げ平面と、短辺側の凹曲面あるいは折り曲げ平面とを接続することで、開口部が広く、奥(底)が狭くなる、袋状あるいはバスタブ形状であって、内側に発光面を有する光源120を実現することができる。
【0089】
このように、光源を構成することでも、集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0090】
〈実施形態による効果〉
以上のような各光源を用いることで、集光効率を高めることが可能になり、反射部材や集光部材といった光源以外の光学部材を用いることなく、光源の幅や長さを極端に大きくすることなく、周辺光量低下を抑制することが可能になる。
【0091】
また、光源120としてエレクトロルミネセンス素子を用いたことで、駆動電圧の調整のみで発光強度が変更でき、発光の駆動が容易になる。そして、この結果、A-D変換前のゲインコントロールや画像処理部におけるシェーディング補正を簡素化することができ、また、これに伴って画質の向上も実現することができる。
【0092】
〈その他の実施形態(1)〉
以上の実施形態では、両短辺もしくは両長辺について、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成したが、光源や光学系の特性に合わせて、短辺の一方あるいは長辺の一方を曲面あるいは折り曲げ平面とすることも可能である。
【0093】
また、短辺あるいは長辺について、両側を曲面あるいは折り曲げ平面とする場合であっても、光源や光学系の特性に合わせて、両側で異なる曲率や角度や大きさの曲面や折り曲げ平面としてもよい。また、光源や光学系の特性に応じて、凹曲面と折り曲げ平面とを組み合わせるようにしてもよい。
【0094】
〈その他の実施形態(2)〉
なお、以上の実施形態において、凹曲面の曲率について、中心が円(円弧)の中心になるようにして円(図2(c)一点鎖線)の一部である円弧と一致する曲面を、光源120の曲面として定めていたが、これに限定されるものではない。
【0095】
すなわち、以上の円の場合には、光源120の曲面により集光された光が前記円の中心部分に集まってしまい、光源120の取付誤差によっては所望の読み取り位置を照明できない可能性も発生する。
【0096】
そこで、光源120の取付誤差となりうる範囲を想定し、その光源の取付位置の誤差の範囲のいずれに存在しても読み取り位置を照明できるように、円弧形状を放物面形状などに変更することも可能である。
【0097】
〈その他の実施形態(3)〉
以上の光源120については、図1のようにセンサ140と別体で構成するものに限定されるものではない。すなわち、密着型のコンタクトイメージセンサとしてセンサ内部に光源120を配置してもよい。
【0098】
〈その他の実施形態(4)〉
なお、以上の実施形態では、画像読み取り装置を具体例にして説明してきたが、画像読み取り装置を備えた画像形成装置やファクシミリ装置や複合装置の場合にも上述した制御や処理を実行することで、同様の優れた効果を奏することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の実施形態の画像読み取り装置の主要部の構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図3】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図5】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図6】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図7】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図8】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図9】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図10】本発明の実施形態の画像読み取り装置の構成を示す説明図である。
【図11】従来の光源の特性を示す説明図である。
【符号の説明】
【0100】
100 画像読み取り装置
101 制御部
103 操作部
105 表示部
109 搬送部
110 EL駆動部
120 光源
130 センサ駆動部
140 センサ
150 A−D変換器
160 画像処理部
170 記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取る画像読み取り装置であって、
エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を含み、該面状の発光部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成された光源と、
該光源により原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明し、原稿からの光を受光して画像を読み取る読取素子と、
を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項2】
前記面状の発光部は、少なくともその端部の一部が他の部分よりも前記原稿の読み取り位置に近づく状態で折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1記載の画像読み取り装置。
【請求項3】
前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、
前記長方形形状の短辺方向について発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像読み取り装置。
【請求項4】
原稿を読み取る画像読み取り装置であって、
エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を含み、該面状の発光部の少なくとも端部の一部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成された光源と、
該光源により原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明し、原稿からの光を受光して画像を読み取る読取素子と、
を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
【請求項5】
前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、
前記長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
【請求項6】
前記光源の面状の発光部は、主走査方向について原稿の読み取り領域よりも長く構成されており、
前記読み取り領域外の端部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項4記載の画像読み取り装置。
【請求項7】
原稿の画像を読み取る際に、原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明する画像読み取り装置の光源であって、
エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を備え、
該面状の発光部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする光源。
【請求項8】
前記面状の発光部は、少なくともその端部の一部が他の部分よりも前記原稿の読み取り位置に近づく状態で折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項7記載の光源。
【請求項9】
前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、
前記長方形形状の短辺方向について発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項7または請求項8に記載の光源。
【請求項10】
原稿の画像を読み取る際に、原稿の読み取り位置を主走査方向に亘って照明する画像読み取り装置の光源であって、
エレクトロルミネセンス素子で構成された面状の発光部を備え、
該面状の発光部の少なくとも端部の一部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする光源。
【請求項11】
前記面状の発光部は、前記原稿の主走査方向を長辺とする長方形形状に構成されており、
前記長方形形状の長辺もしくは短辺の少なくとも一方の端部が、発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項10記載の光源。
【請求項12】
前記光源の面状の発光部は、主走査方向について原稿の読み取り領域よりも長く構成されており、
前記読み取り領域外の端部が発光面を内側とした折り曲げ平面あるいは凹曲面となるように構成されている、
ことを特徴とする請求項10記載の光源。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−225035(P2009−225035A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−66466(P2008−66466)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】