説明

画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラム

【課題】原稿の読み込みを効率的に行うことのできる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供する。
【解決手段】画像読取装置としてのMFP100は、複数のページよりなる原稿の画像を読み取る画像読取部103と、画像読取部103にて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、画像読取部103にて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行う操作パネル80と、画像読取部103による画像の読み取りを停止させる読取停止部127とを備える。操作パネル80は、読取停止部127にて停止させた場合に、画像読取部103にて最後に読み取りを完了したページの画像をプレビュー表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関し、より特定的には、リアルタイムプレビュー機能を持つ画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真式の画像形成装置には、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどがある。
【0003】
近年、画像形成装置は、画像読取装置を備えるスキャナー、複写機、プリンター、ファクシミリ、またはデジタル複合機などとして、オフィスや家庭などに急速に普及している。画像読取装置の中には、複数の原稿を一枚ずつ画像読取部に供給する自動原稿送り装置(ADF:Auto Document Feeder)と、原稿の表面および裏面の画像を読み取る画像読取部(イメージセンサ)とを含むものがある。この画像読取装置によれば、複数枚からなる原稿を順に自動で画像読取部へ供給し、原稿の表面および裏面の原稿を同時に読み取ることができる。
【0004】
上記のような画像読取装置の中には、リアルタイムプレビュー機能を有するものがある。リアルタイムプレビュー機能は、複数のページよりなる原稿を読み込む場合に、原稿の全ページの読み込みを完了する前に、読み込みを完了したページの画像のプレビュー表示を自動的に開始する機能である。リアルタイムプレビュー機能では、読み込んだページ順で、各ページの画像が画像読取装置の操作パネルなどにプレビュー表示される。プレビュー表示される画像が切り替わる時間間隔には、プレビュー表示される画像をユーザーが確認するのに十分な時間間隔(たとえば1秒間隔)が設定される。
【0005】
プレビュー表示に関する技術は、たとえば下記特許文献1〜3に開示されている。下記特許文献1には、スキャナーで読み取った原稿のプレビュー画像を、その原稿の次の原稿の読み取りを開始するまでの間に作成してメモリに保管し、プレビュー表示の要求があった場合に、メモリに保管したプレビュー画像を表示する技術が開示されている。
【0006】
下記特許文献2には、画像処理装置の表示部に、画像出力処理中のページの画像出力処理前の部分と画像出力処理後の部分とを異なる表示態様で表示するとともに、画像入力処理中のページの画像入力処理前の部分と画像入力処理後の部分とを異なる表示態様で表示することにより、画像処理プロセス全体での画像出力処理および画像入力処理がどこまで進んでいるかを容易に把握することができる技術が開示されている。
【0007】
下記特許文献3には、リーダ部にて原稿画像を読み取り、プリンター部にて画像を形成する際に、表示装置に表示して確認できるプレビュー機能を有する画像形成システムにおいて、読み取った原稿画像の画像形成動作に連動して、形成された画像データに対応する画像を表示装置に表示させる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−225157号公報
【特許文献2】特開2007−259350号公報
【特許文献3】特開平11−55433号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、従来の技術では、原稿の読み込みを効率的に行うことができないという問題があった。これについて以下に説明する。
【0010】
図14は、従来の画像読取装置において、リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている場合に、画像の読み取りを停止させたときの、原稿の読み込みの停止位置と、画像読取装置に表示される画像の停止位置との一例を示す図である。
【0011】
図14を参照して、ユーザーが、読み込んだページの画像のプレビュー表示(リアルタイムプレビュー表示)により仕上がりを確認しながら、原稿の読み込み作業を行っている場合を想定する。ユーザーは、ADF上の原稿(読み込み前の原稿)が傾いた状態で画像読取部に供給されていることに気がつくことがある。この場合ユーザーは、画像読取装置の操作パネル上にある停止釦を押下し、原稿の読み込み作業を停止する。
【0012】
たとえば1〜13ページよりなる原稿の読み込みを画像読取装置が行っている状態で、7ページが読み込まれた後にユーザーが原稿の異常に気づいて、8ページの読み込みを行っている時に停止釦を押下した場合を想定する。この場合、8ページの原稿の読み込みを完了した時点で画像読取装置は画像の読み取りを停止する。その結果、原稿の1〜8ページの読み込みが完了し、かつ原稿の9〜13ページの読み込みが完了していない状態となる。
【0013】
停止釦が押下されると、画像読取装置は画像の読み取りとともにリアルタイムプレビュー表示も停止させる。リアルタイムプレビュー表示のページ更新速度は、原稿の画像の読み取り速度よりも遅いため、画像の読み取りの停止位置とリアルタイムプレビュー表示の停止位置とは一致しない。画像読取装置は、たとえば3ページの原稿の画像をプレビュー表示した状態でリアルタイムプレビュー表示を停止する。その結果、原稿の4〜8ページについては、読み込みが完了しているがプレビュー表示がされていない状態となる。
【0014】
従って、読み込まれた原稿の異常に気がついてユーザーが停止釦を押下した場合、画像読取装置の操作パネルには異常の疑いのあるページは表示されず、停止釦を押下した時の画像がプレビュー表示されたままになる。このためユーザーは、異常の疑いのあるページのプレビュー画像を確認するために、操作パネルをマニュアル操作することにより、異常の疑いのあるページまでプレビュー画像を順に切り替える必要があった。
【0015】
この場合、リアルタイムプレビュー表示を再開させれば、異常の疑いのあるページの画像を確認することができる。しかし、プレビュー表示を再開させると、読み込み動作も再開する。このため、異常の疑いのあるページの画像を確認した結果異常があった場合には、そのページより後のページの読み込み動作が無駄になる可能性がある。
【0016】
上記のような事態を回避するため、画像読取装置の読み込み動作中に停止釦が押下された場合には、読み込み動作のみを停止させ、リアルタイムプレビュー機能によるプレビュー表示は停止せず継続させる対応策が考えられる。しかしこの対応策では、以下のような問題が生じ得る。
【0017】
第1に、原稿のどのページから傾いた状態で給紙されたのか(どのページから異常が発生したのか)ユーザーは把握していないため、リアルタイムプレビュー表示では画像の表示時間が短くて詳細に確認することができず、ページの異常を見逃しやすい。
【0018】
第2に、原稿のページ数が多く、かつ異常の疑いのあるページが、現在リアルタイムプレビュー表示されている画像のページよりもずっと後である場合には、異常の疑いのあるページの画像がプレビュー表示されるまでにプレビュー表示される画像のページ数が大量になる。このため、異常の疑いのあるページの特定にかかる時間を即座に把握することが困難であり、読み込みを最初のページからやり直した方がいいのか、異常の疑いのあるページの画像をプレビュー表示により確認した方がいいのかを即座に判断することが困難である。
【0019】
第3に、原稿が傾いた状態で給紙されたように見えても、読み取った原稿の画像をプレビュー表示により確認した結果、実際には正常であり、そのまま読み込みを継続してもよい場合もある。このような場合に、傾いた状態で給紙されたように見えたページがプレビュー表示されるまでに時間がかかり、読み込みに時間がかかる。
【0020】
本発明は、上記課題を解決するためのものであり、その目的は、原稿の読み込みを効率的に行うことのできる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0021】
本発明の一の局面に従う画像読取装置は、複数のページよりなる原稿の画像を読み取る画像読取手段と、画像読取手段にて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、画像読取手段にて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行う第1のプレビュー表示手段と、画像読取手段による画像の読み取りを停止させる読取停止手段と、読取停止手段にて停止させた場合に、画像読取手段にて最後に読み取りを完了したページの画像を表示部にプレビュー表示する第2のプレビュー表示手段とを備える。
【0022】
上記画像読取装置において好ましくは、第2のプレビュー表示手段は、最後に読み取りを完了したページの画像を他の画像よりも優先してプレビュー表示する。
【0023】
上記画像読取装置において好ましくは、読取停止手段にて停止させた場合に、第2のプレビュー表示手段は、第1のプレビュー表示手段にて未だ表示していないページのアイコンを表示部にさらに表示する。
【0024】
上記画像読取装置において好ましくは、ユーザーからの指示を受け付ける指示受付手段をさらに備え、指示受付手段にて指示を受け付けた場合に、読取停止手段は画像の読み取りを停止させ、かつ第2のプレビュー表示手段は、表示部にプレビュー表示する画像を、第1のプレビュー表示手段にて表示している画像から最後に読み取りを完了したページの画像に切り替える。
【0025】
上記画像読取装置において好ましくは、指示受付手段は、第1のプレビュー表示手段によるリアルタイムプレビュー表示を継続させつつ、画像の読み取りを停止させるキーの押下を受け付ける。
【0026】
上記画像読取装置において好ましくは、第1のプレビュー表示手段によるリアルタイムプレビュー表示と、画像読取手段による画像の読み取りとの両方を停止させる指示を受け付ける全停止受付手段をさらに備え、全停止受付手段にて停止させる動作を受け付けた場合に、第2のプレビュー表示手段は、第1のプレビュー表示手段によるリアルタイムプレビュー表示を停止させ、かつ第1のプレビュー表示手段にて最後に表示した画像と、最後に読み取りを完了したページの画像との両方を同時にプレビュー表示する。
【0027】
上記画像読取装置において好ましくは、第2のプレビュー表示手段が、第1のプレビュー表示手段にて最後に表示した画像と、最後に読み取りを完了したページの画像との両方をプレビュー表示している場合に、2つの画像のうち一方の選択を表示部を通じて受け付ける第1の画像選択受付手段をさらに備え、第1の画像選択受付手段にて選択を受け付けた場合に、第2のプレビュー表示手段は、2つの画像を同時にプレビュー表示することを停止し、かつ第1の画像選択受付手段にて選択を受け付けなかった画像を表示部から消去する。
【0028】
上記画像読取装置において好ましくは、読取停止手段にて停止させた場合に、画像読取手段にて読み取りを完了したページの画像の中からのプレビュー表示する画像の選択を受け付ける、第2の画像選択受付手段をさらに備え、第2のプレビュー表示手段は、第2の画像選択受付手段にて選択を受け付けた画像を表示部にプレビュー表示するマニュアルプレビュー表示を行う。
【0029】
上記画像読取装置において好ましくは、第2の画像選択受付手段にて選択を受け付けた画像の削除の指示を受け付ける削除受付手段と、削除受付手段にて削除を受け付けた画像のデータを削除する画像データ削除手段とをさらに備える。
【0030】
上記画像読取装置において好ましくは、第2のプレビュー表示手段がマニュアルプレビュー表示を行っている場合に、原稿の画像の再読み込みの指示を受け付ける再読み込み受付手段と、再読み込み受付手段が指示を受け付けた場合に、原稿の画像を読み取る画像再読取手段と、画像再読取手段が原稿の画像の読み取りを開始した場合に、第1のプレビュー表示手段は、第2のプレビュー表示手段によるマニュアルプレビュー表示を停止させ、かつリアルタイムプレビュー表示を再開し、かつ画像再読取手段にて読み取った画像を画像読取手段にて読み取った画像の後にリアルタイムプレビュー表示する。
【0031】
上記画像読取装置において好ましくは、読取停止手段にて停止させた場合に、第2のプレビュー表示手段は、第1のプレビュー表示手段にて最後にプレビュー表示した画像と、最後に読み取りを完了したページの画像とを交互にプレビュー表示する。
【0032】
上記画像読取装置において好ましくは、第2のプレビュー表示手段が2つの画像を交互にプレビュー表示している場合に、2つの画像のうち一方の選択を表示部を通じて受け付ける第3の画像選択受付手段をさらに備え、第3の画像選択受付手段にて選択を受け付けた場合に、第2のプレビュー表示手段は、2つの画像を交互にプレビュー表示することを停止し、かつ第3の画像選択受付手段にて選択を受け付けた画像を表示し続ける。
【0033】
上記画像読取装置において好ましくは、読取停止手段にて停止させた場合に、第2のプレビュー表示手段は、画像読取手段にて読み取りを完了したページの画像であって、第1のプレビュー表示手段にて未だプレビュー表示していない全ての画像を、第1のプレビュー表示手段にてプレビュー表示する画像のサイズよりも小さいサイズに縮小してプレビュー表示する。
【0034】
上記画像読取装置において好ましくは、第2のプレビュー表示手段は、縮小してプレビュー表示する画像のサイズが所定サイズ以下となる場合には、画像を小さいサイズに縮小してプレビュー表示する代わりに、互いに重ねてプレビュー表示する。
【0035】
上記画像読取装置において好ましくは、画像の読み取りを停止させるキーの押下を受け付けた時に読み取っていた画像の読み取りが完了した後で、第2のプレビュー表示手段は、表示部にプレビュー表示する画像を、第1のプレビュー表示手段にてプレビュー表示している画像から最後に読み取りを完了したページの画像に切り替える。
【0036】
本発明の他の局面に従う画像読取装置の制御方法は、複数のページよりなる原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、画像読取ステップにて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、画像読取ステップにて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行う第1のプレビュー表示ステップと、画像読取ステップにおける画像の読み取りを停止させる読取停止ステップと、読取停止ステップにて停止させた場合に、画像読取ステップにおいて最後に読み取りを完了したページの画像を表示部にプレビュー表示する第2のプレビュー表示ステップとを備える。
【0037】
本発明のさらに他の局面に従う画像読取装置の制御プログラムは、複数のページよりなる原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、画像読取ステップにて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、画像読取ステップにて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行う第1のプレビュー表示ステップと、画像読取ステップにおける画像の読み取りを停止させる読取停止ステップと、読取停止ステップにて停止させた場合に、画像読取ステップにおいて最後に読み取りを完了したページの画像を表示部にプレビュー表示する第2のプレビュー表示ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0038】
本発明によれば、原稿の読み込みを効率的に行うことのできる画像読取装置、画像読取装置の制御方法、および画像読取装置の制御プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明の一実施の形態におけるMFP100の構成を概念的に示す図である。
【図2】図1のMFP100の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す操作パネル80の概観を示す図である。
【図4】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像を概念的に説明する図である。
【図5】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像の第1の表示形態を説明する図である。
【図6】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像の第2の表示形態を説明する図である。
【図7】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像の第3の表示形態を説明する図である。
【図8】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像の第4の表示形態を説明する図である。
【図9】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像の第5の表示形態を説明する図である。
【図10】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像の第6の表示形態を説明する図である。
【図11】マニュアルプレビュー表示を行う場合の操作パネル80の表示形態を模式的に示す図である。
【図12】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを含むジョブが実行された場合の、MFP100の動作を示す第1のフローチャートである。
【図13】リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを含むジョブが実行された場合の、MFP100の動作を示す第2のフローチャートである。
【図14】従来の画像読取装置において、リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている場合に、画像の読み取りを停止させたときの、原稿の読み込みの停止位置と、画像読取装置に表示される画像の停止位置との一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0040】
以下、本発明の一実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0041】
本発明の一実施の形態においては、画像読取装置が画像形成装置である場合について説明する。画像形成装置は、電子写真方式や静電記録方式などによって画像形成を行うものであり、スキャナー機能、ファクシミリ機能、複写機能、プリンターとしての機能、データ通信機能、およびサーバ機能を備えたMFPや、ファクシミリ装置、複写機、プリンターなどを含む。画像読取装置は、原稿の画像を読み取り可能なものであればよく、画像形成装置の他、スキャナーなどであってもよい。
【0042】
始めに、本発明の一実施の形態におけるMFPの構成について説明する。
【0043】
図1は、本発明の一実施の形態におけるMFP100の構成を概念的に示す図である。なお図1においては、MFP100の一部の構成が断面で示されている。
【0044】
図1を参照して、本実施の形態における画像読取装置としてのMFP100は、用紙搬送部10と、トナー像形成部(プリンター部)20と、定着部30と、後処理部(後処理装置)40と、スキャナー部50と、流し込み型のADF(自動原稿給送装置)60とを主に備えている。MFP100の下部には、3段の給紙トレイ71が配置されており、給紙トレイ71の図1中右側には大容量の給紙トレイ73が配置されている。プリント時には、給紙トレイ71または73に装てんされた用紙は、1枚ずつ用紙搬送部10によって搬送経路13に沿って搬送される。用紙は、用紙搬送部10の給紙ローラー(第二給紙ローラー)11などによってトナー像形成部20へ搬送される。トナー像形成部20は、感光体21aを含むイメージングユニット21と、転写ローラー22とを含んでいる。トナー像形成部20は、イメージングユニット21により感光体21a上に形成したトナー像を、転写ローラー22によって用紙に転写する。トナー像が転写された用紙は、次に定着部30に搬送される。定着部30は、加熱ローラー310と加圧ローラー320などを含んでいる。定着部30は、トナー像が転写された用紙を、加熱ローラー310と加圧ローラー320とで挟みながら搬送し、その間に加熱および加圧を行う。これにより定着部30は、用紙に付着したトナーを熱に溶融させて用紙に定着させる。定着部30によってトナー像が定着された用紙は、搬送経路12を経由して後処理部40へ搬送される。その後用紙は、後処理部40で必要な後処理が施された後で、排紙トレイ75へ排出される。
【0045】
トナー像形成部20の上部にはスキャナー部50が設けられており、その上には開閉可能なADF60が設けられている。ADF60を閉じた状態で原稿の読み込みを行う場合には、ADF60の給紙トレイ61に原稿が積載される。給紙トレイ61に積載された原稿は、ADF60内をスリットガラス(ADF原稿読取用スリットガラス)51へ搬送される。スキャナー部50は、スリットガラス51を通過する原稿の表面を読み取る。スリットガラス51を通過した原稿は、必要に応じてADF60内の図示しないCIS(Contact Image Sensor)によりその裏面が読み取られ、排紙トレイ62へ排出される。このように画像を読み取ることにより、ワンパスで(一回の通紙で)原稿の両面の画像を同時に読み取ることができる。またADF60を開いた状態で原稿の読み込みを行う場合には、スキャナー部50は、プラテンガラス52上に配置された原稿を読み取る。
【0046】
MFP100は、外部機器200とネットワーク250により接続されていてもよい。外部機器200は、たとえばユーザーが所有するPC(Personal Computer)であり、CPU(中央演算処理装置)と、ROM(Read Only Memory)と、RAM(Random Access Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、ネットワーク接続部と、表示部と、入力部などを備えている。外部機器200はPCの他、携帯端末などであってもよい。
【0047】
図2は、図1のMFP100の構成を示すブロック図である。
【0048】
図2を参照して、MFP100は、CPU101と、画像読取部103と、画像処理部105と、画像形成部107と、画像出力部109と、ファクシミリ制御部111と、ネットワーク接続部113と、ROM121と、RAM123と、HDD125と、読取停止部127と、操作パネル(操作部)80とを備えている。
【0049】
画像読取部103は原稿の画像を読み取る。画像処理部105は画像データに対して処理を行なう。画像形成部107は画像処理部105にて処理された画像データに基づいて用紙などに画像を形成する。画像出力部109は画像データなどの出力処理を制御する。ファクシミリ制御部111は通信回線を通して画像データを送信する。ネットワーク接続部113はMFP100と外部機器200との接続を制御する。ROM121は、MFP100の制御プログラムなどを保存する。RAM123は、画像読取部103にて読み取った画像などのデータを一時的に記憶する。HDD125は、各種データを保存し、データの書き換えが可能である。読取停止部127は、画像読取部103による画像の読み取りを停止させる。操作パネル80は、ユーザーからMFP100の操作を受け付けたり、ユーザーへの各種情報の表示を行ったりする。
【0050】
CPU101を中心に、各モジュールが通信および制御信号に基づいて制御される。CPU101は、画像読取部103、画像処理部105、画像形成部107、画像出力部109、ファクシミリ制御部111、ネットワーク接続部113、ROM121、RAM123、HDD125、読取停止部127、および操作パネル80の各々と、通信または信号の送受信を実施することで、MFP100全体を制御する。
【0051】
図3は、図2に示す操作パネル80の概観を示す図である。
【0052】
図3を参照して、操作パネル80は、各種設定項目やメッセージなどを表示し、かつユーザーから各種設定を受け付けるタッチパネル81と、MFP100のファックス機能またはスキャン機能を利用する際に押下されるファックス/スキャンキー83と、リアルタイムプレビュー機能を設定する際に押下されるプレビューキー84と、各機能のジョブの実行を受け付けるスタートキー85と、実行中のジョブの停止を受け付けるストップキー86と、各種数値の入力を受け付けるテンキー87などを含んでいる。
【0053】
リアルタイムプレビュー表示を設定して画像の読み取りを行っている場合、ストップキー86は、操作パネル80でのリアルタイムプレビュー表示を継続させつつ画像読取部103による画像の読み取りの停止を受け付けるものであってもよいし、画像読取部103による画像の読み取りの停止と、操作パネル80でのリアルタイムプレビュー表示の停止との両方を受け付けるものであってもよい。
【0054】
MFP100はリアルタイムプレビュー機能を持つ。リアルタイムプレビュー機能が設定された場合、操作パネル80はリアルタイムプレビュー表示を行う。
【0055】
リアルタイムプレビュー表示とは、画像読取部103にて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、画像読取部103にて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部(ここでは操作パネル80のタッチパネル81)にプレビュー表示する表示方法である。操作パネル80は、たとえば、一定時間間隔で読み取り順に1枚ずつプレビュー画像を表示する。リアルタイムプレビュー表示の際、操作パネル80は、画像読取部103にて原稿の1ページの画像を読み取る毎に、読み取った画像をプレビュー表示してもよい。リアルタイムプレビュー機能を利用することにより、ユーザーは、原稿読み込み動作を行いながらリアルタイムに読み取り画像のプレビュー表示による確認を行うことができる。
【0056】
MFP100は、リアルタイムプレビュー機能が設定された状態で、複数のページよりなる原稿のコピージョブ、スキャンジョブ、またはファイル転送ジョブなどのジョブの実行指示をユーザーから受け付けた場合に、画像読取部103で原稿の画像を読み取り、リアルタイムプレビュー表示を行う。読取停止部127が画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80は、画像読取部103で最後に読み取りを完了したページの画像をタッチパネル81にプレビュー表示にする。
【0057】
続いて、リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合のMFP100の動作について説明する。
【0058】
図4は、リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像を概念的に説明する図である。
【0059】
図4を参照して、たとえば1〜13ページよりなる原稿の読み込みをMFP100が行っている状態で、7ページが読み込まれた時にユーザーが原稿の異常に気づいて、8ページの読み込みを行っている時にストップキー86を押下した場合を想定する。この場合、読取停止部127は、8ページの原稿の読み込みを完了した時点で画像の読み取りを停止させる。その結果、原稿の1〜8ページの読み込みが完了し、かつ原稿の9〜13ページの読み込みが完了していない状態となる。
【0060】
操作パネル80は、読み込み停止時のプレビュー表示をリアルタイムプレビュー表示とは異なるページまたは表示形態とする。すなわち、操作パネル80は、ストップキー86が押下されると、画像読取部103にて最後に読み取りを完了したページの画像を、他のページの画像よりも優先的にプレビュー表示する。図4の場合には8ページの画像が優先的にプレビュー表示される。原稿の4〜7ページについては、読み込みが完了しているがリアルタイムプレビュー表示されていない状態となる。
【0061】
ストップキー86が画像読取部103による画像の読み取りの停止のみを受け付けるものである場合、読取停止部127は、リアルタイムプレビュー表示を継続させつつ画像の読み取りを停止させる。この場合、操作パネル80は、画像読取部103にて最後に読み取りを完了したページの画像を一定時間プレビュー表示した後で、読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像からリアルタイムプレビュー表示を再開する。つまり、8ページの画像を一定時間プレビュー表示した後で、3ページの画像からリアルタイムプレビュー表示を再開する。
【0062】
ストップキー86が画像読取部103による画像の読み取りの停止と、リアルタイムプレビュー表示の停止との両方を受け付けるものである場合、読取停止部127は、画像の読み取りとともにリアルタイムプレビュー表示も停止させる。この場合には、操作パネル80は、画像読取部103にて最後に読み取りを完了したページの画像を表示した状態で停止する。つまり、8ページの画像をプレビュー表示した状態でプレビュー表示を停止する。
【0063】
操作パネル80は、ストップキー86が押下された時に読み取っていた画像(8ページの画像)の読み取りが完了した後で、プレビュー表示する画像を、リアルタイムプレビュー表示にてプレビュー表示している画像(3ページの画像)から、画像読取部103にて最後に読み取りを完了したページの画像(8ページの画像)に切り替えてもよい。
【0064】
図5〜図11は、リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを行っている状態で、画像の読み取りを停止させた場合に、操作パネル80が表示する画像の表示形態を説明する図である。
【0065】
なお、以降の図5〜図11においては、特に説明が無い限り、8ページの読み込みを行っており、かつ3ページの画像をリアルタイムプレビュー表示している時に、ストップキー86を押下した場合の表示形態を示している。また、説明の便宜のため、各画像およびアイコンにはページ番号が付されている。
【0066】
図5の表示形態では、読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像((a))から、最後に読み取りを完了したページの画像((b))へ、プレビュー表示する画像が切り替えられる。(b)では、最後に読み取りを完了したページの画像のみがプレビュー表示されている。
【0067】
なお、原稿のプレビュー画像とともに、ジョブを中止する(破棄する)ためのキー94が表示されてもよい。キー94が押下された場合には、画像読取部103はジョブを破棄し、画像データをRAM123から消去する。また操作パネル80は、プレビュー表示を中止し、たとえばメインメニューの表示へ戻る。
【0068】
画像の読み込みが停止された状態で、スタートキー85の押下を受け付けた場合には、MFP100は、原稿の画像の読み込みを再開させてもよい。画像の読み込みとともにリアルタイムプレビュー表示も停止している場合には、リアルタイムプレビュー表示も再開させてもよい。
【0069】
図5の表示形態は、特に、ストップキー86の押下により読取停止部127がリアルタイムプレビュー表示を継続させつつ画像の読み取りを停止させる場合のものであることが好ましい。もちろん、ストップキー86の押下により読取停止部127が画像の読み取りとともにリアルタイムプレビュー表示も停止させる場合のものであってもよい。
【0070】
図6の表示形態では、未だリアルタイムプレビュー表示されていないページのアイコンICが、最後に読み取りを完了したページのプレビュー画像とともに操作パネル80に表示される。図6では4ページ、5ページ、6ページ、および7ページを示すアイコンICが表示されている。
【0071】
アイコンICは、所定のイラストである場合の他、未だリアルタイムプレビュー表示されていない画像のプレビュー画像であって、最後に読み取りを完了したページのプレビュー画像よりも小さいサイズの画像であってもよい。アイコンICをタッチパネル81に表示することで、最後に読み取りを完了したページと他のページとの位置関係をユーザーは容易に把握することができる。未だリアルタイムプレビュー表示されていない画像のアイコンのみならず、読み込みを完了した全ページの画像のアイコンが表示されてもよい。
【0072】
図7の表示形態では、読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像(最後にリアルタイムプレビューした画像)と、最後に読み取りを完了したページの画像との両方が、同時にプレビュー表示される。これによりユーザーは、読み取り停止時においても、リアルタイムプレビュー表示していた画像とともに最後に読み取りを完了したページの画像の仕上がりを確認することができる。
【0073】
図7の表示形態の場合に、同時に表示される2つの画像のうち一方の選択を、タッチパネル81を通じてユーザーから受け付けてもよい。この場合、操作パネル80は、2つの画像を同時に表示することを停止し、選択を受け付けた方の画像のみをプレビュー表示し続ける。操作パネル80は、選択を受け付けなかった方の画像をタッチパネル81上から消去する。たとえば図7において、8ページの画像が選択された場合、操作パネル80は、図5(b)に示すように8ページの画像のみをプレビュー表示する。
【0074】
図8の表示形態では、読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像と、最後に読み取りを完了したページの画像とが、たとえば一定時間おきに交互にプレビュー表示される。読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像と、最後に読み取りを完了したページの画像とは、一定時間おきに交互に表示されてもよいし、いずれか一方の画像が他方の画像よりも長時間表示されてもよい。これによりユーザーは、読み取り停止時においても、リアルタイムプレビュー表示していた画像とともに最後に読み取りを完了したページの画像の仕上がりを確認することができる。
【0075】
図8の表示形態の場合に、交互に表示される2つの画像のうち一方の選択を、タッチパネル81を通じてユーザーから受け付けてもよい。この場合、操作パネル80は、2つの画像を交互にプレビュー表示することを停止し、選択を受け付けた方の画像のみを表示し続ける。たとえば図8において、8ページの画像((b)の画像)が選択された場合、操作パネル80は、図5(b)に示すように8ページの画像のみをプレビュー表示する。
【0076】
なお、図7または図8の表示形態において、未だリアルタイムプレビュー表示されていないページのアイコンICが、プレビュー画像とともに表示されてもよい。
【0077】
図9の表示形態では、画像読取部103が読み取りを完了したページの画像であって、未だリアルタイムプレビュー表示していない全ての画像を、リアルタイムプレビュー表示の際のプレビュー画像のサイズよりも小さいサイズに縮小してプレビュー表示する。
【0078】
図9では、画像読取部103が読み取りを完了した1〜8ページのうち、未だリアルタイムプレビュー表示していない3〜8ページの画像がプレビュー表示されている。3ページの画像は表示されなくてもよい。縮小されたプレビュー画像の配列方法は任意である。
【0079】
図9の表示形態において、縮小してプレビュー表示する画像のサイズが所定サイズ以下となる場合には、ユーザーはプレビュー画像が小さすぎて画像の仕上がり状態を確認することができないおそれがある。このような場合、操作パネル80は、画像読取部103が読み取りを完了したページの画像であって、未だリアルタイムプレビュー表示していない全ての画像を、小さいサイズに縮小してプレビュー表示する代わりに、互いに重ねてプレビュー表示してもよい。
【0080】
図10を参照して、たとえば、1〜30ページよりなる原稿について、26ページの読み込みを行っており、かつ3ページの画像をリアルタイムプレビュー表示している時に、ストップキー86が押下された場合を想定する。この場合、図9の表示形態を採用した場合には、図10(a)に示すように、3〜26ページの画像が、リアルタイムプレビュー表示の際のプレビュー画像のサイズよりも小さいサイズに縮小してプレビュー表示される。この場合、プレビュー画像の枚数が多すぎてプレビュー画像が非常に小さくなる。このため、操作パネル80は、図10(b)に示すように、3〜26ページの画像を互いに重ねてプレビュー表示する。3〜26ページの画像は、リアルタイムプレビュー表示の際のプレビュー画像のサイズと同じであってもよいし、それより小さくてもよい。
【0081】
タッチパネル81を通じて任意のページの画像の押下を受け付けた場合には、操作パネル80は、その画像を最上面に表示する。また、タッチパネル81を通じて任意のページの画像がドラッグされた場合には、操作パネル80はユーザーの指の動きに従ってその画像をタッチパネル81内で移動させる。
【0082】
図6〜図10の表示形態は、特に、ストップキー86の押下により読取停止部127が画像の読み取りとともにリアルタイムプレビュー表示も停止させる場合のものであることが好ましい。もちろん、ストップキー86の押下により読取停止部127がリアルタイムプレビュー表示を継続させつつ画像の読み取りを停止させる場合のものであってもよい。
【0083】
図5〜図10のうちいずれの表示形態を採用するかに関する設定は、原稿の読み込み前またはリアルタイムプレビュー表示前に、操作パネル80などを通じてユーザーから受け付けてもよい。また、MFP100の管理者によって初期設定されていてもよい。この設定に関する情報は、たとえばROM121やRAM123などに記憶されてもよい。
【0084】
さらに、図5〜図10の表示形態でプレビュー表示を行ってから一定時間が経過した場合には、操作パネル80は、画像読取部103にて読み取りを完了した全ページの画像の中から、プレビュー表示する画像の選択を受け付け、選択を受け付けた画像をプレビュー表示してもよい。以降、このプレビュー表示方法をマニュアルプレビュー表示と呼ぶことがある。
【0085】
図11は、マニュアルプレビュー表示を行う場合の操作パネル80の表示形態を模式的に示す図である。なお図11は、図5(b)に示す表示形態において、マニュアルプレビュー表示が行われた場合の表示形態を示している。
【0086】
図11を参照して、マニュアルプレビュー表示では、プレビュー画像とともにキー91〜93が表示される。操作パネル80は、画像読取部103にて読み取りを完了したページの画像の中から、プレビュー表示する画像の選択を受け付ける。操作パネル80は、選択を受け付けた画像をプレビュー表示する。
【0087】
操作パネル80は、キー91または93を通じてプレビュー表示する画像の選択を受け付ける。具体的には、キー91が押下された場合には、操作パネル80は、現在表示しているページの前のページのプレビュー画像を、キー91〜93とともに表示する。キー93が押下された場合には、操作パネル80は、現在表示しているページの次のページのプレビュー画像を、キー91〜93とともに表示する。図11では、8ページのプレビュー画像が表示された状態から、キー91が5回押下された結果、3ページのプレビュー画像が表示された状態を示している。
【0088】
キー92は、選択を受け付けた画像の削除の指示を受け付けるキーである。操作パネル80は、キー92が押下された場合には、プレビュー表示している画像のデータをRAM123から削除する。これによりユーザーは、異常を発見したページの画像を部分的に削除することができる。
【0089】
操作パネル80は、図11に示すようなマニュアルプレビュー表示を行っている場合に、原稿の画像の再読み込みの指示を受け付け、画像読取部103は指示に従って原稿の画像(たとえば7ページ〜13ページの画像)の再読み取りを行ってもよい。再読み込みの指示は、たとえばスタートキー85を通じて受け付けてもよい。画像読取部103が原稿の画像の読み取りを開始した場合に、操作パネル80は、マニュアルプレビュー表示を停止させ、リアルタイムプレビュー表示を再開させてもよい。リアルタイムプレビュー表示を再開させる際、操作パネル80は、再読み取りを行った画像(7ページ〜13ページの画像)を、最初に読み取った画像(4ページ〜13ページの画像)の後に追加してリアルタイムプレビュー表示してもよい。
【0090】
図12および図13は、リアルタイムプレビュー機能を設定して原稿の画像の読み取りを含むジョブが実行された場合の、MFP100の動作を示すフローチャートである。
【0091】
図12を参照して、MFP100のCPU101は、ジョブを開始し(S1)、原稿の画像の読み取りおよびリアルタイムプレビュー表示を開始する。ジョブは、画像の読み取りを含むジョブであればよく、たとえばコピー、ファクシミリ送信、インターネット通信を利用した送信、またはMFP100の記憶部(HDD125など)への保存などである。
【0092】
次にCPU101は、ストップキー86(停止釦)が押下されたか否かを判別する(S3)。ステップS3において、ストップキー86が押下されたと判別した場合、CPU101は、リアルタイムプレビュー表示を停止する(S5)。続いてCPU101は、停止後(ストップキー86が押下された後)の最後の原稿の読み込みが完了したか否かを判別する(S7)。ステップS7において、最後の原稿の読み込みが完了したと判別するまで、CPU101はステップS7の判別処理を繰り返す。
【0093】
ステップS7において、最後の原稿の読み込みが完了したと判別した場合(S7でYES)、CPU101は、読み込みが完了しているがリアルタイムプレビュー表示されていないページがあるか否かを判別する(S9)。
【0094】
ステップS9において、そのようなページが無いと判別した場合(S9でNO)。CPU101は、操作パネル80による表示形態をマニュアルプレビュー表示(図11の表示形態)に切り替え(S11)、ジョブが再開されたか(画像の読み取りおよびリアルタイムプレビュー表示が再開されたか)否かを判別する(S13)。
【0095】
ステップS13において、再開されたと判別した場合(S13でYES)、CPU101はステップS1の処理へ進み、ジョブを再開する(S1)。一方、ステップS13において、再開されないと判別した場合(S13でNO)、CPU101はジョブの中止(破棄)を受け付けたか(ストップキー86やキー94が押下されたか)否かを判別する(S15)。
【0096】
ステップS15において、ジョブの中止を受け付けたと判別した場合(S15でYES)、CPU101はジョブを破棄し(S17)、処理を終了する。一方、ステップS15において、ジョブの中止を受け付けないと判別した場合(S15でNO)、CPU101はステップS13の処理へ進み、ジョブが再開されたか否かを判別する(S13)。
【0097】
ステップS3において、ストップキー86が押下されないと判別した場合、CPU101は、ジョブが終了したか否かを判別する(S4)。ステップS4において、ジョブが終了したと判別した場合(S4でYES)、CPU101は処理を終了する。一方、ステップS4において、ジョブが未だ終了していないと判別した場合(S4でNO)、CPU101はステップS3の処理へ進む。
【0098】
ステップS9において、そのようなページがあると判別した場合(S9でYES)。CPU101は、以降の処理において、図5〜図10のうちいずれの表示形態が設定されているかを特定し、特定した表示形態で最後に読み取りを完了したページの画像をプレビュー表示する。この場合CPU101は、設定されている表示形態が、最後に読み取りを完了したページの画像のみをプレビュー表示する表示形態(図5(b)の表示形態)であるか否かを判別する(S21)。
【0099】
ステップS21において、設定されている表示形態が、最後に読み取りを完了したページの画像のみをプレビュー表示する表示形態であると判別した場合(S21でYES)、CPU101は、最後に読み取りを完了したページの画像のみに、プレビュー表示する画像を変更する(S23)。次にCPU101は、未だリアルタイムプレビュー表示されていないページのアイコンICの表示が設定されているか(図6の表示形態が設定されているか)否かを判別する(S25)。
【0100】
ステップS25において、アイコンICの表示が設定されていると判別した場合(S25でYES)、CPU101は、アイコンICをプレビュー画像に付加して表示し(S27)、たとえば一定時間経過後、ステップS11の処理へ進む。一方、ステップS25において、アイコンICの表示が設定されていないと判別した場合(S25でNO)、CPU101は、たとえば一定時間経過後、ステップS27の処理を経ずにステップS11の処理へ進む。
【0101】
ステップS21において、設定されている表示形態が、最後に読み取りを完了したページの画像のみをプレビュー表示する表示形態でないと判別した場合(S21でNO)、CPU101は図13に示すステップS41の処理へ進む。
【0102】
図13を参照して、ステップS41においてCPU101は、設定されている表示形態が、読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像と、最後に読み取りを完了したページの画像との両方が同時にプレビュー表示される表示形態(図7の表示形態)であるか否かを判別する(S41)。
【0103】
ステップS41において、設定されている表示形態が、2つの画像の両方が同時にプレビュー表示される表示形態であると判別した場合(S41でYES)、CPU101は、読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像(現在のプレビュー表示ページ)と、最後に読み取りを完了したページの画像(最後の画像のプレビュー表示)との両方を同時にプレビュー表示する(S43)。続いてCPU101は、ステップS45の処理へ進む。一方、ステップS41において、設定されている表示形態が、2つの画像の両方が同時にプレビュー表示される表示形態でないと判別した場合(S41でNO)、CPU101は、設定されている表示形態が、リアルタイムプレビュー表示していた画像と、最後に読み取りを完了したページの画像とが交互にプレビュー表示される表示形態(図8の表示形態)であったか否かを判別する(S61)。
【0104】
ステップS61において、設定されている表示形態が、2つの画像が交互にプレビュー表示される表示形態であったと判別した場合(S61でYES)、CPU101は、読み取り停止時にリアルタイムプレビュー表示していた画像(現在のプレビュー表示ページ)と、最後に読み取りを完了したページの画像(最後の画像のプレビュー表示)とを交互にプレビュー表示する(S62)。続いてCPU101は、ステップS45の処理へ進む。
【0105】
ステップS45において、CPU101は、交互または同時に表示される2つの画像のうち一方の選択を、タッチパネル81を通じて受け付けたか(ユーザーがプレビュー画像にタッチしたか)否かを判別する(S45)。
【0106】
ステップS45において、選択を受け付けたと判別した場合(S45でYES)、CPU101は、2つの画像を交互または同時にプレビュー表示することを中止し、選択を受け付けた画像のみをプレビュー表示する(S47)。次にCPU101は、未だリアルタイムプレビュー表示されていないページのアイコンICの表示が設定されているか否かを判別する(S49)。
【0107】
ステップS49において、アイコンICの表示が設定されていると判別した場合(S49でYES)、CPU101は、アイコンICをプレビュー画像に付加して表示し(S51)、たとえば一定時間経過後、図12に示すステップS11の処理へ進む。一方、ステップS49において、アイコンICの表示が設定されていないと判別した場合(S49でNO)、CPU101は、たとえば一定時間経過後、ステップS51の処理を経ずに図12に示すステップS11の処理へ進む。
【0108】
ステップS61において、設定されている表示形態が、2つの画像が交互にプレビュー表示される表示形態でないと判別した場合(S61でNO)、CPU101は、設定されている表示形態が、読み取りを完了したページの画像であって、未だリアルタイムプレビュー表示していない全ての画像を小さいサイズでプレビュー表示する表示形態(図9の表示形態)であったか否かを判別する(S63)。
【0109】
ステップS63において、設定されている表示形態が小さいサイズでプレビュー表示する表示形態であったと判別した場合(S63でYES)、CPU101は、縮小してプレビュー表示する画像のサイズが所定サイズ以下となるか否かを判別する(S65)。一方、ステップS63において、設定されている表示形態が小さいサイズでプレビュー表示する表示形態でないと判別した場合(S63でNO)、CPU101は図12のステップS11の処理へ進む。
【0110】
ステップS65において、縮小してプレビュー表示する画像のサイズが所定サイズ以下となると判別した場合(S65でYES)、CPU101は、縮小表示を止め、読み取りを完了したページの画像であって、未だリアルタイムプレビュー表示していない全ての画像を、互いに重ねてプレビュー表示する(図10の表示形態で表示する)(S67)。その後CPU101は、たとえば一定時間経過後、図12のステップS11の処理へ進む。
【0111】
ステップS65において、縮小してプレビュー表示する画像のサイズが所定サイズより大きいと判別した場合(S65でNO)、CPU101は、読み取りを完了したページの画像であって、未だリアルタイムプレビュー表示していない全ての画像を、タッチパネル81のプレビュー表示エリアに表示可能なサイズに縮小して表示する(図9の表示形態で表示する)(S69)。その後CPU101は、たとえば一定時間経過後、図12のステップS11の処理へ進む。
【0112】
[実施の形態の効果]
上述の実施の形態によれば、リアルタイムプレビュー表示を行っている状態(リアルタイムプレビュー動作中)での読み込み異常発見による停止処理において、異常ページのプレビュー表示による画像確認を効率よく行うことができる。その結果、原稿の読み込みを効率的に行うことができる。また、作業ミスや機械異常などを早期に発見および確認することができる。
【0113】
[その他]
上述のようにストップキーが押下された場合の他、たとえばジャムの発生などにより読み取りを停止した場合などにも、読取停止部は画像の読み取りを停止させ、操作パネルは画像読取手段にて最後に読み取りを完了したページの画像をプレビュー表示してもよい。
【0114】
図5〜図11に示す操作パネルの表示形態は一例であり、これら以外の表示形態が採用されてもよい。また、図5〜図11のうち一部の表示形態のみが採用されてもよい。また、MFPの操作パネルは表示部の一例であり、たとえば画像読取装置と接続された外部機器におけるモニターなどが表示部であってもよい。
【0115】
上述の実施の形態における処理は、ソフトウェアにより行なっても、ハードウェア回路を用いて行なってもよい。また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザーに提供することにしてもよい。プログラムは、CPUなどのコンピュータにより実行される。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0116】
上述の実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0117】
10 用紙搬送部
11 給紙ローラー
12,13 搬送経路
20 トナー像形成部
21 イメージングユニット
21a 感光体
22 転写ローラー
30 定着部
40 後後処理部
50 スキャナー部
51 スリットガラス
52 プラテンガラス
60 ADF
61,71,73 給紙トレイ
62,75 排紙トレイ
80 操作パネル
81 タッチパネル
83 スキャンキー
84 プレビューキー
85 スタートキー
86 ストップキー
87 テンキー
91,92,93,94 キー
100 MFP
101 CPU
103 画像読取部
105 画像処理部
107 画像形成部
109 画像出力部
111 ファクシミリ制御部
113 ネットワーク接続部
121 ROM
123 RAM
125 HDD
127 読取停止部
200 外部機器
250 ネットワーク
310 加熱ローラー
320 加圧ローラー
IC アイコン



【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のページよりなる原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
前記画像読取手段にて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、前記画像読取手段にて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行う第1のプレビュー表示手段と、
前記画像読取手段による画像の読み取りを停止させる読取停止手段と、
前記読取停止手段にて停止させた場合に、前記画像読取手段にて最後に読み取りを完了したページの画像を前記表示部にプレビュー表示する第2のプレビュー表示手段とを備えた、画像読取装置。
【請求項2】
前記第2のプレビュー表示手段は、前記最後に読み取りを完了したページの画像を他の画像よりも優先してプレビュー表示する、請求項1に記載の画像読取装置。
【請求項3】
前記読取停止手段にて停止させた場合に、前記第2のプレビュー表示手段は、前記第1のプレビュー表示手段にて未だ表示していないページのアイコンを前記表示部にさらに表示する、請求項1または2に記載の画像読取装置。
【請求項4】
ユーザーからの指示を受け付ける指示受付手段をさらに備え、
前記指示受付手段にて指示を受け付けた場合に、前記読取停止手段は画像の読み取りを停止させ、かつ前記第2のプレビュー表示手段は、前記表示部にプレビュー表示する画像を、前記第1のプレビュー表示手段にて表示している画像から前記最後に読み取りを完了したページの画像に切り替える、請求項1〜3のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項5】
前記指示受付手段は、前記第1のプレビュー表示手段によるリアルタイムプレビュー表示を継続させつつ、画像の読み取りを停止させるキーの押下を受け付ける、請求項4に記載の画像読取装置。
【請求項6】
前記第1のプレビュー表示手段によるリアルタイムプレビュー表示と、前記画像読取手段による画像の読み取りとの両方を停止させる指示を受け付ける全停止受付手段をさらに備え、
前記全停止受付手段にて停止させる動作を受け付けた場合に、前記第2のプレビュー表示手段は、前記第1のプレビュー表示手段によるリアルタイムプレビュー表示を停止させ、かつ前記第1のプレビュー表示手段にて最後に表示した画像と、前記最後に読み取りを完了したページの画像との両方を同時にプレビュー表示する、請求項1〜5のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項7】
前記第2のプレビュー表示手段が、前記第1のプレビュー表示手段にて最後に表示した画像と、前記最後に読み取りを完了したページの画像との両方をプレビュー表示している場合に、2つの画像のうち一方の選択を前記表示部を通じて受け付ける第1の画像選択受付手段をさらに備え、
前記第1の画像選択受付手段にて選択を受け付けた場合に、前記第2のプレビュー表示手段は、2つの画像を同時にプレビュー表示することを停止し、かつ前記第1の画像選択受付手段にて選択を受け付けなかった画像を前記表示部から消去する、請求項6に記載の画像読取装置。
【請求項8】
前記読取停止手段にて停止させた場合に、前記第2のプレビュー表示手段は、前記第1のプレビュー表示手段にて最後にプレビュー表示した画像と、前記最後に読み取りを完了したページの画像とを交互にプレビュー表示する、請求項1〜7のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項9】
前記第2のプレビュー表示手段が2つの画像を交互にプレビュー表示している場合に、2つの画像のうち一方の選択を前記表示部を通じて受け付ける第3の画像選択受付手段をさらに備え、
前記第3の画像選択受付手段にて選択を受け付けた場合に、前記第2のプレビュー表示手段は、2つの画像を交互にプレビュー表示することを停止し、かつ前記第3の画像選択受付手段にて選択を受け付けた画像を表示し続ける、請求項8に記載の画像読取装置。
【請求項10】
前記読取停止手段にて停止させた場合に、前記第2のプレビュー表示手段は、前記画像読取手段にて読み取りを完了したページの画像であって、前記第1のプレビュー表示手段にて未だプレビュー表示していない全ての画像を、前記第1のプレビュー表示手段にてプレビュー表示する画像のサイズよりも小さいサイズに縮小してプレビュー表示する、請求項1〜9のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項11】
前記第2のプレビュー表示手段は、縮小してプレビュー表示する画像のサイズが所定サイズ以下となる場合には、画像を小さいサイズに縮小してプレビュー表示する代わりに、互いに重ねてプレビュー表示する、請求項10に記載の画像読取装置。
【請求項12】
前記読取停止手段にて停止させた場合に、前記画像読取手段にて読み取りを完了したページの画像の中からのプレビュー表示する画像の選択を受け付ける、第2の画像選択受付手段をさらに備え、
前記第2のプレビュー表示手段は、前記第2の画像選択受付手段にて選択を受け付けた画像を前記表示部にプレビュー表示するマニュアルプレビュー表示を行う、請求項1〜11のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項13】
前記第2の画像選択受付手段にて選択を受け付けた画像の削除の指示を受け付ける削除受付手段と、
前記削除受付手段にて削除を受け付けた画像のデータを削除する画像データ削除手段とをさらに備えた、請求項12に記載の画像読取装置。
【請求項14】
前記第2のプレビュー表示手段がマニュアルプレビュー表示を行っている場合に、原稿の画像の再読み込みの指示を受け付ける再読み込み受付手段と、
前記再読み込み受付手段が指示を受け付けた場合に、原稿の画像を読み取る画像再読取手段と、
前記画像再読取手段が原稿の画像の読み取りを開始した場合に、前記第1のプレビュー表示手段は、前記第2のプレビュー表示手段によるマニュアルプレビュー表示を停止させ、かつリアルタイムプレビュー表示を再開し、かつ前記画像再読取手段にて読み取った画像を前記画像読取手段にて読み取った画像の後にリアルタイムプレビュー表示する、請求項12または13に記載の画像読取装置。
【請求項15】
画像の読み取りを停止させるキーの押下を受け付けた時に読み取っていた画像の読み取りが完了した後で、前記第2のプレビュー表示手段は、前記表示部にプレビュー表示する画像を、前記第1のプレビュー表示手段にてプレビュー表示している画像から前記最後に読み取りを完了したページの画像に切り替える、請求項1〜14のいずれかに記載の画像読取装置。
【請求項16】
複数のページよりなる原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、
前記画像読取ステップにて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、前記画像読取ステップにて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行う第1のプレビュー表示ステップと、
前記画像読取ステップにおける画像の読み取りを停止させる読取停止ステップと、
前記読取停止ステップにて停止させた場合に、前記画像読取ステップにおいて最後に読み取りを完了したページの画像を前記表示部にプレビュー表示する第2のプレビュー表示ステップとを備えた、画像読取装置の制御方法。
【請求項17】
複数のページよりなる原稿の画像を読み取る画像読取ステップと、
前記画像読取ステップにて原稿の全ページの画像の読み取りを完了する前に、前記画像読取ステップにて読み取りを完了したページの画像を読み取り順に表示部にプレビュー表示するリアルタイムプレビュー表示を行う第1のプレビュー表示ステップと、
前記画像読取ステップにおける画像の読み取りを停止させる読取停止ステップと、
前記読取停止ステップにて停止させた場合に、前記画像読取ステップにおいて最後に読み取りを完了したページの画像を前記表示部にプレビュー表示する第2のプレビュー表示ステップとをコンピュータに実行させる、画像読取装置の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2012−257013(P2012−257013A)
【公開日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−128032(P2011−128032)
【出願日】平成23年6月8日(2011.6.8)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】