説明

画像読取装置

【課題】書画設置台の周囲に書画置載位置を表示して使用するが、中心付近では解りづらく、またLEDでは細かい指示は困難。更に書画の表裏の指示も不可能。本発明は、書画読取装置において書画台に読取る書画の見本画像を表示することで利用書が、書画の置載位置、向き、表裏を容易に判断できる機能を持った画像読取装置を提供する。
【解決手段】本発明は読み取り書画の位置を電子ペーパで表示し、更に置く場合に見本画像を表示することにより、使用者が迷わず置く位置が特定でき、且つ裏表も容易に分かる。読み取りを行う書画毎に分かりやすい表示に変えられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、書画台上部にあるカメラによる画像読み取り機能を備え、読み取る書類を置く書画台に表示機能を備えることによって、書類を書画台の何処に置けば良いかを案内する画像読み取り装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な業務が自動化・機械化され、自動機を使ったサービスも増えてきた。その中で様々な書類を読み取ることがあるが、その際にどのように自動機に書類を載置するか迷ってしまうことが多々ある。
【0003】
複写機では、書画台の枠に複数の原稿のスケールを表示し、操作者が自身で判断し原稿を置いているか、原稿台下にあるキャリッジ又は枠にLEDを実装し操作により載置位置を示すようにしている。
【0004】
【特許文献1】特開2000−358131号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来のスケール表示やLEDによる表示では原稿の表裏までは案内できず、また細かい位置の指示も出来ないので汎用性に欠けてしまい読み取りを失敗することがある。
【0006】
本発明はより解り易い操作性を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記の課題を解決するための手段として、原稿を読み取るためのカメラ、原稿を置く台に表示機能として電子ペーパーを有する書画台と、表示画面を有する表示部と、を備え、前記表示部の表示面に選択可能な手段を設け、前記選択手段で利用客が要望する書画を選択させ、選択された書画に対応して設けた載置位置・サンプル画像の表示を書画台に行うよう構成したことにある。
【0008】
上述の構成としたので、電子ペーパーに表示することで利用者が選択する書画に応じた画像データを表示することが可能となり、また様々な書画に対応できる。
【0009】
また書画選択の表示部を書画台の電子ペーパーにすることも出来る。
【発明の効果】
【0010】
本発明により以下の効果が得られる。
(1)書画台に電子ペーパーを用いることで、利用者に書画の置き位置を容易に把握させることができる。
(2)書画台に電子ペーパーを用いることで、利用者の書画の向きを容易に把握させることができる。
(3)書画台に電子ペーパーを用いることで、利用者の書画の表裏を容易に把握させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図1から図5を参照して、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、鉄道駅に設置されている例えば券売機のような自動取引装置に関する。
【0012】
先ず、図1は、画像読取装置付オンライン自動券売機(以下券売機1)と通信網を介して接続されたシステムとの接続図であり、図2は券売機1の内部構成を示す。
【0013】
券売機1は、駅等に設置され、利用者の操作によって定期券や乗車券・特急券の販売を行う自動取引装置であり、回線接続部106によりホストコンピュータ4に接続されている。
【0014】
券売機1は利用者の要求する種々の取引を自動的に実行する装置であり、画像読み取り部2、カード部107、操作/表示部102、紙幣入出金機構部103、硬貨入出金機構部104、音声案内ガイダンス部105、発券機構部109、そしてこれら各部を制御する制御部101などで構成されている。制御部101は、CPU,メモリ等のハード構成と、プログラム、データ等のソフト構成とから成り、各種処理、取引を制御する。
【0015】
次に各部の説明を行う。操作/表示部102は、画面表示とキー入力機能を持ち、利用者が切符を購入する際の画面と、券種や座席選択をするための指の入力を受け付ける部分でありタッチパネルとLCDで構成される。
【0016】
カード機構部107は、利用者のカードの挿入又は排出動作、カードの磁気ストライプ又はICチップへのリード又はライト動作機能などを有する。
【0017】
紙幣入出金機構部103と硬貨入出金機構部104は、現金の入金や出金機能、現金の鑑別や搬送、収納機能を有する。
【0018】
発券機構部109は利用者の操作により選択された切符を印刷し磁気データの書込みを行い出力する機能や乗り継ぎの場合の不要となった切符を回収する機能を有する。
【0019】
画像読み取り部2は、各種証明書や申請書を読み取るカメラ201と、証明書や申請書を載置する書画台203に電子ペーパーを内蔵し画像見本を表示する機能を有する。
【0020】
券売機1は制御部101から回線接続部106を介して、ホストコンピュータ4と接続し、利用者の希望する列車、空席情報、運賃などの情報を送受信する。受信した情報を操作/表示部102に表示し、発券取引を行う。
【0021】
同様に券売機1は制御部101から回線接続部106を介して、オペレーション端末3の回線接続部304を介して制御部301と情報を送受信を行い、証明書や申請書の読み取りの際に表示部302に情報を表示し、オペレータは操作部303の操作により書画台202に載置位置に見本書画を表示させ利用者の誘導を行い画像の読み込みを行う。
【0022】
実施例として通学定期券を購入する場合を例にとり説明する。利用者は購入券種を選択する。証明書等の確認の必要な券種である通学定期券の購入を選択されると、制御部101は回線接続部106を通じてオペレーション端末3に接続する。
【0023】
オペレーション端末3の表示部302には、画像読取部2のカメラ映像と券売機の利用者の購入情報が表示される。購入情報とは利用者の利用区間、期間、名前等の購入に必要な情報である。
【0024】
オペレーション端末3の表示部302に表示される利用者購入情報から操作部303を操作し、利用者に区間、期間、名前等の入力を促すことも可能である。
【0025】
証明書の確認手順となったところで制御部101は操作/表示部102に証明書の種類も選択する表示を行い、選択された証明書の見本を書画台202に表示する。あらかじめ想定される証明書の見本データを制御部101に登録しておき、選択された証明書の見本画像を書画台202に表示する。
【0026】
利用者に書画台202に示された載置位置、向きのとおり証明書を置く様に操作/表示部102に示し、利用者を誘導する。利用者が証明書を書画台202に置いたら、オペレーション端末3の表示部302に表示される画像読み取り部2のカメラ画像の確認、及び記録を行う。オペレーション端末3から制御部101に対し画像読取部2のカメラ201を操作してズーム、ピント操作を行うことも可能である。
【0027】
このとき複数の見本書画を表示して、同時に読取ることも可能である。
【0028】
確認をおえたら、必要な場合は書画台202に書画回収口203の案内を表示し証明書の回収を誘導する。
【0029】
読み取った書類に問題が無ければ、オペレータは制御部101に対し、取引続行の指示を与え券売機1は決済、発券を行う。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】画像読取装置付オンライン自動券売機(以下券売機1)と通信網を介して接続されたシステムとの接続図である。
【図2】券売機1の内部構成を示す図である。
【図3】画像読取部を示す図である。
【図4】オペレーション端末を示す図である。
【図5】購入概略フローを示す図である。
【符号の説明】
【0031】
1…券売機、2…画像読取部、3…オペレーション端末、4…ホストコンピュータ、101…制御部、102…操作/表示部、103…紙幣入出金機構部、104…硬貨入出金機構部、105…音声案内ガイダンス部、106…回線接続部、107…カード、108…発券機構部、201…カメラ、202…書画台、203…書画回収口、301…制御部、302…表示部、303…操作部、304…回線接続部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿台に載置した原稿の画像を読み取り、読み取った画像をデータとして出力する画像読取装置において、読み取る原稿により、原稿台に置く位置を原稿載置領域に表示する手段を有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項2】
前記表示手段に、電子ペーパー、画像読み取りに、カメラを有することを特徴とする画像読取装置。
【請求項3】
前記表示手段に、証明書、申請書、切符の書画の見本表示する機能を有することを特徴とする画像読取装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−98400(P2010−98400A)
【公開日】平成22年4月30日(2010.4.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−265874(P2008−265874)
【出願日】平成20年10月15日(2008.10.15)
【出願人】(504373093)日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 (1,225)
【Fターム(参考)】