説明

画像通信装置の制御方法及び画像通信装置

【課題】原稿を読み取ることにより取得した画像を他の装置に送信する画像通信装置において、読取画像に関する各種設定情報の入力操作の負荷をより軽減することができる画像通信装置及び画像通信装置の制御方法を提供する。
【解決手段】画像通信装置にセットされた用紙の1枚目を、画像通信に関する設定情報が記載された設定用紙と認識し、2枚目以降の用紙を送信対象の本体原稿と認識し、設定用紙の読取画像から設定情報を取得し、取得した設定情報に基づいて、送信対象の本体原稿の画像通信に関する設定を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、原稿を読み取り、読取画像を他の装置に送信する画像通信装置及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ファクシミリ等のように、原稿を読み取って取得した画像を他の装置に送信する画像通信装置では、通信を行う際に、利用者が宛先や画質等の設定情報を操作パネルから入力指定する。このため、特定の送信先に同じ条件で画像を送信する場合であっても、同じ内容の設定情報を入力する必要があるため煩雑であった。
【0003】
例えば特許文献1には、過去の送信先や送信条件を記憶しておき、操作パネルから送信先や送信条件の履歴を表示させ、そこから選択することにより、過去に指定した送信先や送信条件を再度用いることができる装置が開示されている。


【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−18335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の装置においても、過去に入力した情報を表示させ、表示された情報から使用する情報を探して選択する、という一連の入力操作が必要であるため、依然煩雑であった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、原稿を読み取ることにより取得した画像を他の装置に送信する画像通信装置において、画像通信に関する各種設定情報の入力操作の負荷をより軽減することができる画像通信装置及び画像通信装置の制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、原稿を読み取り、当該原稿の読取画像を他の装置に送信する画像通信装置であって、当該画像通信装置にセットされた用紙の1枚目を、画像通信に関する設定情報が記載された設定用紙と認識し、2枚目以降の用紙を送信対象の本体原稿と認識する手段と、前記設定用紙の読取画像から、前記設定情報を取得する設定情報取得手段と、前記取得した設定情報に基づいて、前記送信対象の本体原稿の画像通信に関する設定を行う設定手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
本発明は、原稿を読み取り、当該原稿の読取画像を他の装置に送信する画像通信装置の制御方法であって、当該画像通信装置にセットされた用紙の1枚目を、画像通信に関する設定情報が記載された設定用紙と認識し、2枚目以降の用紙を送信対象の本体原稿と認識し、前記設定用紙の読取画像から、前記設定情報を取得し、前記取得した設定情報に基づいて、前記送信対象の本体原稿の画像通信に関する設定を行う、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、読取画像を他の装置に送信する画像通信装置において、画像通信に関する各種設定情報の入力操作の負荷をより軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は本発明の実施形態に係るファクシミリ装置の内部構成図である。
【図2】図2は設定用紙の一例を示す図である。
【図3】図3は本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の動作を説明するための図である。
【図4】図4は本発明の実施形態に係るファクシミリ装置へセットされる設定用紙と本体原稿とを示す図である。
【図5】図5は本発明の実施形態に係るファクシミリ装置へ設定用紙と本体原稿とをセットした状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明は、ファクシミリ装置やネットワークスキャナ等のような、読み取った画像を通信する画像通信装置に適用できる。以下、本発明をファクシミリ装置に適用した場合について図面を参照して説明する。
【0012】
図1は、本発明の実施形態に係るファクシミリ装置の内部構成図である。このファクシミリ装置は、画像読取部1と、画像処理回路2と、通信回路3と、パターン検出回路4と、印刷部5と、CPU6と、操作パネル7と、メモリ8とを備える。
【0013】
画像読取部1は、スキャナ等から構成され、本装置に読取対象としてセットされた原稿を読み取り、その読取画像を画像処理回路2に出力する。
【0014】
画像処理回路2は、画像読取部1から受け取った設定用紙の読取画像について、CPU6からの指示に基づいて、各画像領域から画像データを抽出し、抽出した画像データをパターン検出回路4に出力する。また、画像処理回路2は、画像読取部1から受け取った送信対象の原稿の読取画像について、CPU6からの指示に基づいて、画質の調整に関する所定の画像処理を施し、通信回路3に出力する。
【0015】
ここで、設定用紙の一例を図2に示す。設定用紙は読取画像の画像通信に関する設定情報が記載される用紙であり、図示されるように、設定情報の各項目(宛先番号、原稿種別、品質、濃度)について操作者により記入される領域(データ記入領域)を備える。例えば、宛先番号については、複数の数字記入領域を備え、原稿種別と品質と濃度については、複数の選択肢に対応する塗りつぶし領域を備えている。設定用紙における各設定情報の記入位置は予め定められており、ファクシミリ装置のメモリ8等に記憶されている。
【0016】
通信回路3は、CPU6から受け取った宛先情報を用いて、宛先との通信を確立させ、画像処理回路2から取得した画像データを送信する。
【0017】
パターン検出回路4は、画像処理回路2から受け取った画像データに対して、CPU6からの指示に基づいて、その種別に応じたパターン検出を行う。
【0018】
具体的には、宛先番号の領域から抽出された画像データを受けた場合、パターン検出回路4は、その宛先番号の画像データを構成する各数字領域の画像の各々について、数字画像パターンとの照合を行い、照合結果として、宛先番号を構成する全ての桁の数字を取得する。そして、その照合結果である数値情報をCPU6に通知する。
【0019】
また、原稿種別の領域から抽出された画像データを受けた場合、パターン検出回路4は、原稿種別の各選択肢(例えば、「文章」、「図形」、「写真」等)に対応する塗りつぶし領域について黒領域の面積を求め、その面積情報をCPU6に通知する。
【0020】
また、品質情報の領域から抽出された画像データを受けた場合、パターン検出回路4は、複数の品質レベル(例えば、「標準」、「精細」、「高精細」等)に対応する各塗りつぶし領域について黒領域の面積を求め、その面積情報をCPU6に通知する。
【0021】
また、濃度情報の領域から抽出された画像データを受けた場合、パターン検出回路4は、複数の濃度レベルにそれぞれ対応する各塗りつぶし領域について黒領域の面積を求め、その面積情報をCPU6に通知する。
【0022】
印刷部5は、CPU6からの指示に従って、画像データを紙媒体に出力する。
【0023】
CPU6は、本実施形態に係るファクシミリ装置全体を制御するものであり、メモリ8に記憶されるプログラムを実行することにより、以下に述べる各種処理を行う。
【0024】
操作パネル7は、操作者による操作入力を受け付け、押下されたキーの情報をCPU6に通信する。また、CPU6からの指示に従って、各種情報を表示する。
【0025】
メモリ8はCPU6により実行される動作プログラムや各種データ等が記憶される。
【0026】
本実施形態に係るファクシミリ装置は、原稿を読み取って送信する際に、設定用紙を用いて画像通信に関する設定を行う動作モード(設定用紙モード)が操作者により指定された場合、装置にセットされた用紙のうち、1枚目を設定用紙と認識し、その設定用紙に記入された設定情報を読み取って、画像通信に関する各種設定を行う。そして、2枚目以降を送信対象の本体原稿と認識して、その読取画像について設定内容に基づく画像処理と画像通信を行う。なお、設定用紙モードが指定されない場合には、セットされた原稿に対して通常の原稿読取・通信処理を行う。
【0027】
次に、本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の動作について図3を参照して説明する。
【0028】
先ず、操作者は、画像通信に関する設定情報を設定用紙に記入する(S1:設定情報記入)。具体的には、宛先番号については、宛先番号領域の各欄において数字を表現するために予め印付けられた点線をなぞることで、宛先の番号に対応する数字を記入する。また、原稿種別、品質、濃度の各設定項目については、指定したい内容やレベルに対応する塗りつぶし領域の枠内を塗りつぶす。
【0029】
設定用紙への記入が終了すると、操作者は、設定用紙と本体原稿とを、図4に示すように、本体原稿の上に設定用紙を重ねて、設定用紙が1枚目となるようにする。そして、図5に示すように、本体原稿の上に設定用紙を重ねた状態でまとめてファクシミリ装置に装着する(S2:原稿の装着)。
【0030】
原稿がファクシミリ装置に装着された状態で、操作者は、設定用紙モードを指定する入力を操作パネル7から行うとともに、画像通信開始を指示する入力を行う(S3:画像通信開始操作)。入力された操作内容は操作パネル7からCPU6に通知される(S4:画像通信開始指示通知)。
【0031】
CPU6は、通信開始指示に基づき、画像処理回路2に対して、これから処理する画像データについて宛先番号情報の画像領域を指定するとともに、抽出した宛先番号情報の画像をパターン検出回路4に送るよう指示する。また、CPU6は、パターン検出回路4に対して、宛先番号情報を検出して通知するよう指示する(S5:宛先番号抽出指示)
【0032】
CPU6は、画像読取部1に対して、一枚目の設定用紙の読取指示を出す(S6:設定用紙読取指示)。画像読取部1は、指示に従い、設定用紙を読み取り(S7設定用紙読取)、読み取った画像を画像データに変換し、画像処理回路2に送る(S8:画像データ変換)。
【0033】
画像処理回路2は、画像読取部1から受け取った画像データから、CPU6より指定された宛先番号情報の画像領域に対応する画像データを抽出して、パターン検出回路4に送る(S9:宛先番号領域抽出)。
【0034】
パターン検出回路4は、CPU6からの指示に従って、画像処理回路2から受け取った画像データについて、複数の数字の枠内の画像データを右端枠から抽出し、抽出した画像データが表す数字を判定する。この数字判定を全ての数字枠内の画像データに対して行って、全ての桁の数字を判定し、判定結果を宛先番号情報としてCPU6に通知する(S10:宛先番号通知)。
【0035】
次に、CPU6は、画像処理回路2に対して、原稿種別情報の画像領域を指定するとともに、指定した領域の画像データをパターン検出回路4に送るよう指示する。また、CPU6は、パターン検出回路4に対して、原稿種別情報を検出して通知するよう指示する(S11:原稿種別抽出指示)。
【0036】
画像処理回路2は、S8で画像読取部1から受け取った画像データから、CPU6より指定された画像領域に対応する画像データを抽出して、パターン検出回路4に送る(S12:原稿種別領域抽出)。
【0037】
パターン検出回路4は、CPU6からの指示に従って、画像処理回路2から受け取った画像データについて、原稿種別の選択肢に対応する各塗りつぶし領域の画像データを抽出し、抽出した各画像データについて塗りつぶされている面積(黒い領域の面積)を算出する。そして、この中で塗りつぶされている面積が一番広い塗りつぶし領域に対応する原稿種別が、操作者により指定された原稿種別であると判定し、判定結果を原稿種別情報としてCPU6に通知する(S13:原稿種別通知)。
【0038】
次に、CPU6は、画像処理回路2に対して、品質情報の画像領域を指定するとともに、指定した領域の画像データをパターン検出回路4に送るよう指示する。また、CPU6は、パターン検出回路4に対して、品質情報を検出して通知するよう指示する(S14:品質情報抽出指示)。
【0039】
画像処理回路2は、S8で画像読取部1から受け取った画像データから、CPU6より指定された画像領域に対応する画像データを抽出して、パターン検出回路4に送る(S15:品質情報領域抽出)。
【0040】
パターン検出回路4は、CPU6からの指示に従って、画像処理回路2から受け取った画像データについて、複数の品質レベルに対応する各塗りつぶし領域の画像データを抽出し、抽出した各画像データについて塗りつぶされている面積を算出する。そして、この中から塗りつぶされている面積が一番広い塗りつぶし領域に対応する品質レベルが、操作者により指定された品質であると判定し、判定結果を品質情報としてCPU6に通知する(S16:品質情報通知)。
【0041】
次に、CPU6は、画像処理回路2に対して、濃度情報の画像領域を指定するとともに、指定した領域の画像データをパターン検出回路4に送るよう指示する。また、CPU6は、パターン検出回路4に対して、濃度情報を検出して通知するよう指示する(S17:濃度情報抽出指示)。
【0042】
画像処理回路2は、S8で画像読取部1から受け取った画像データから、CPU6より指定された画像領域に対応する画像データを抽出して、パターン検出回路4に送る(S18:濃度情報領域抽出)。
【0043】
パターン検出回路4は、CPU6からの指示に従って、画像処理回路2から受け取った画像データについて、複数の濃度レベルに対応する各塗りつぶし領域の画像データを抽出し、抽出した各画像データについて塗りつぶされている面積を算出する。そして、この中から塗りつぶされている面積が一番広い塗りつぶし領域に対応する濃度レベルが、操作者により指定された濃度であると判定し、判定結果を濃度情報としてCPU6に通知する(S19:濃度情報通知)。
【0044】
CPU6は、パターン検出回路4から受け取った原稿種別、品質情報、濃度情報を、以降から読み取る原稿に対する画質調整内容として画像処理回路2に通知する(S20:本体原稿画質設定)。また、CPU6は、パターン検出回路4から受け取った宛先番号を通信回路6に通知する。通信回路3は、通知された宛先番号を用いて通信相手の装置の通信確立動作を行う(S21:通信確立指示)。
【0045】
CPU6は、画像読取部1に対して、原稿の読取動作を行うよう指示する(S22:本体原稿読取指示)。画像読取部1は、指示に従い、原稿を読み取り(S23:本体原稿読取)、読み取った画像を画像データに変換し、画像処理回路2に送る(S24:画像データ変換)。
【0046】
画像処理回路2は、CPU6から通知された画質調整内容に従い、画像読取部1からの原稿の画像データを編集して通信回路3に送る(S25:原稿画像転送)。通信回路3は、画像データを相手側装置に送信する。
【0047】
同じ画像通信条件(同じ宛先、同じ画質調整内容)で他の原稿の画像データを送信する場合には、先に用いた設定用紙を他の原稿の先頭に配置して、再度上述の処理を行えばよい。これにより、同じ画像通信条件の設定操作を簡略化することができる。
【0048】
以上のように、本実施の形態によれば、読取画像を通信する装置において、画像通信に関する各種設定情報(宛先番号や読取画像の画質調整等)の設定を、これらの設定情報が記載された設定用紙を読み取って行う。これにより、操作者による設定操作を簡便化することができる。また、操作者は原稿を送る際に相手先番号を容易に視認できるため、宛先番号の間違いによる誤配信を防止できる。また、同じ画像通信条件(同じ宛先、同じ画質調整内容)で他の原稿の画像データを送信する場合には、先に用いた設定用紙を他の原稿の先頭に配置して、再度上述の処理を行えばよいため、同じ画像通信条件の設定操作を簡略化することができる。
【0049】
以上、好ましい実施の形態をあげて本発明を説明したが、本発明は必ずしも上記実施の形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内において様々に変形し実施することが出来る。
【0050】
例えば、操作パネルにより設定した内容を、印刷部から帳票として印刷してもよい。これにより、印刷した帳票を次回以降の設定に使用することができるため、帳票を記入する作業の軽減を図ることができる。
【0051】
また、本発明の実施形態としてファクシミリ装置を例に上述したが、本発明の適用例はこれに限定されず、例えばネットワークスキャナ等のように、画像を通信する各種装置に適用可能である。
【0052】
また、設定情報の内容項目は上述した各項目に限定されず、画像を通信する装置において設定される種々の設定情報に対応できる。この場合パターン検出回4は、種々の設定項目について、数字や文字の認識判定や塗りつぶし面積の判定等の予め定められた判定処理を行う。
【0053】
また、設定用紙モードを指定する方法は上述した方法に限定されず任意である。例えば、画像通信装置において原稿送信の指示ボタンが押下され、これに応じて、画像通信装置が原稿を読み取る際に、1枚目の原稿の所定位置に、設定用紙モードを指定するか否かを示す記載やマーク等があるかを読取画像から判別し、設定用紙モードを指定する記載等があると判別した場合に、設定用紙モードとして動作するようにしてもよい。
【0054】
また、設定用紙の読取画像における各種設定情報が記載されている画像領域の情報は、画像通信装置のメモリ等の記憶領域に記憶されていてもよい。
【0055】
また、上述したファクシミリ装置の画像処理回路やパターン検出回路等は、ハードウェアで構成してもよく、また、コンピュータプログラムにより実現してもよい。プロセッサがメモリに格納されたプログラム等を読み出して実行することにより、上述した実施形態と同様の機能、動作を実現してもよい。また、上述した実施の形態の一部の機能のみをコンピュータプログラムにより実現することもできる。
【符号の説明】
【0056】
1 画像読取装置
2 画像処理装置
3 通信回路
4 パターン検出回路
5 印刷部
6 CPU
7 操作パネル
8 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
原稿を読み取り、当該原稿の読取画像を他の装置に送信する画像通信装置であって、
当該画像通信装置にセットされた用紙の1枚目を、画像通信に関する設定情報が記載された設定用紙と認識し、2枚目以降の用紙を送信対象の本体原稿と認識する手段と、
前記設定用紙の読取画像から、前記設定情報を取得する設定情報取得手段と、
前記取得した設定情報に基づいて、前記送信対象の本体原稿の画像通信に関する設定を行う設定手段と、
を備えることを特徴とする画像通信装置。
【請求項2】
前記設定情報取得手段は、
前記設定用紙の読取画像における、通信先の宛先番号が記載された領域の画像データを抽出し、抽出した画像データを用いて通信先の宛先番号を取得する宛先番号取得手段と、
前記設定用紙の読取画像における、原稿の読取画像の画質を調整するための画質調整情報が記載された領域の画像データを抽出し、抽出した画像データを用いて原稿の読取画像の画質を調整するための画質調整情報を取得する画質調整情報取得手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像通信装置。
【請求項3】
前記画質調整情報取得手段は、抽出した画像データについて、設定項目毎に設けられた複数の選択肢にそれぞれ対応する各枠内の黒い部分の面積に基づいて、操作者により塗りつぶされた枠を判別し、当該判別された枠に対応する選択肢が操作者により指定された設定条件であると判定する、
ことを特徴とする請求項2に記載の画像通信装置。
【請求項4】
前記宛先番号取得手段は、抽出した画像データについて、数字画像パターンとの照合を行うことにより、前記設定用紙に記入された前記宛先番号の数字を判定する、
ことを特徴とする請求項2又は3に記載の画像通信装置。
【請求項5】
前記画質調整情報は、原稿種別と、品質と、濃度と、の少なくとも1つの設定項目を含む、
ことを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載の画像通信装置。
【請求項6】
原稿を読み取り、当該原稿の読取画像を他の装置に送信する画像通信装置の制御方法であって、
当該画像通信装置にセットされた用紙の1枚目を、画像通信に関する設定情報が記載された設定用紙と認識し、2枚目以降の用紙を送信対象の本体原稿と認識し、
前記設定用紙の読取画像から、前記設定情報を取得し、
前記取得した設定情報に基づいて、前記送信対象の本体原稿の画像通信に関する設定を行う、
ことを特徴とする画像通信装置の制御方法。
【請求項7】
前記設定情報は、通信先の宛先番号と、原稿の読取画像の画質を調整するための画質調整情報と、を含み、
前記設定用紙の読取画像における、前記通信先の宛先番号が記載された領域の画像データを抽出し、抽出した画像データを用いて前記通信先の宛先番号を取得し、
前記設定用紙の読取画像における、前記画質調整情報が記載された領域の画像データを抽出し、抽出した画像データを用いて前記画質調整情報を取得する、
ことを特徴とする請求項6に記載の画像通信装置の制御方法。
【請求項8】
前記画質調整情報の取得では、抽出した画像データについて、設定項目毎に設けられた複数の選択肢にそれぞれ対応する各枠内の黒い部分の面積に基づいて、操作者により塗りつぶされた枠を判別し、当該判別された枠に対応する選択肢が操作者により指定された設定条件であると判定する、
ことを特徴とする請求項7に記載の画像通信装置の制御方法。
【請求項9】
前記宛先番号の取得では、抽出した画像データについて、数字画像パターンとの照合を行うことにより、前記設定用紙に記入された前記宛先番号の数字を判定する、
ことを特徴とする請求項7又は8に記載の画像通信装置の制御方法。
【請求項10】
前記画質調整情報は、原稿種別と、品質と、濃度と、の少なくとも1つの設定項目を含む、
ことを特徴とする請求項7から9のいずれか1項に記載の画像通信装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−119825(P2012−119825A)
【公開日】平成24年6月21日(2012.6.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−266239(P2010−266239)
【出願日】平成22年11月30日(2010.11.30)
【出願人】(000232254)日本電気通信システム株式会社 (586)
【Fターム(参考)】