説明

異方性導電膜担持テープを用いた実装方法

【課題】異方性導電膜層が被着された異方性導電膜担持テープの連続使用を可能として実質的な長尺化を図り、実装工程の生産効率を向上させる。
【解決手段】一のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープ1aを実装部に供給し、一のリールの異方性導電膜担持テープ1aがなくなったときに、その端部を検知し、一のリールの異方性導電膜担持テープ1aの端部と、他のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープ1bの端部とを熱圧着することにより一のリールの異方性導電膜担持テープ1aと他のリールの異方性導電膜担持テープ1bとを接続し、異方性導電膜担持テープ1aがなくなった一のリールを異方性導電膜担持テープが巻き回された新たなリールと交換することにより、電子機器又は部品の実装部に異方性導電膜担持テープを連続して供給し、次いで、異方性導電膜担持テープを所定パターンで被着する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相対する多数の電極を有する被接続部材を接続するための接続材料として異方性導電膜を用いて実装する工程に用いられる異方性導電膜が被着された異方性導電膜担持テープを用いて電子部品等の実装を行う実装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、異方性導電膜を用いて電子機器又は部品を所定パターンで被着する工程において、異方性導電膜を塗布した異方性導電膜担持テープを作業者が実装用装置にリール状に巻回した異方性導電膜担持テープをテープリールから手作業で繰り出しセットしていた。そのため、1リール終了ごとに次の新しいリールを再度作業者が手作業でセットする必要があった。
【0003】
このリールの交換作業は、1回につき10〜30分程度の時間が必要とされ、その間、実装用装置が停止状態なり、生産が停止してしまう事態が生じていた。また、このリールの交換作業は、一日に数回あり、多くの時間がロスし、生産効率の低下の主な原因となっていた。
【0004】
これに対し、リールの交換作業を減らすために、異方性導電膜の製品を長尺化することにより、上述の問題を解消する方法があるが、リール状に巻き回されている構成により、その実装用装置の大きさに依存してリールに巻き回されたテープの半径方向の大きさに限界があり、さらに、1つのリールにあまり長い異方性導電膜を形成した異方性導電膜担持テープを巻き回すと巻き締まりによる異方性導電膜のはみ出し、異方性導電膜の品質に支障を来す等の問題があり、リール状に巻き回された異方性導電膜の長尺化は困難であった。
【0005】
また、複数の異方性導電膜担持テープを接続して使用することにより、連続運転させてこの問題を解消する方法も考えられた。しかし、図6に示すように、PET層101と、異方性導電膜層102とは熱圧着による溶着ができず、また、図7に示すように、PET層101のみで接続しようとしたときには、PET層の融点が高いので、溶着が困難であり、溶着しても溶着部103の溶けすぎによる強度不足による品質の劣化が発生する等の問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−197677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、熱圧着により、確実且つ簡単に接続することができる異方性導電膜担持テープを用いて電子部品等の実装を行う実装方法を提供することにある。
【0008】
また、本発明の目的は、複数の異方性導電膜担持テープが確実に接続されることにより、テープ単体を長尺化することなく、テープの連続使用を可能として実質的な長尺化を図り、異方性導電膜担持テープを用いて部品を基板に実装する実装工程における生産効率を向上させることができる異方性導電膜実装用テープを用いた実装方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
この目的を達成するために、本発明に係る異方性導電膜実装用テープを用いた実装方法は、異方性導電膜が被着された合成樹脂製の基材からなる異方性導電膜担持テープを用いて電子機器又は部品を所定パターンで被着する実装方法において、一のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープを実装部に供給し、一のリールの異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その端部を検知し、一のリールの異方性導電膜担持テープの端部と、他のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープの端部とを熱圧着することにより一のリールの異方性導電膜担持テープと他のリールの異方性導電膜担持テープとを接続し、異方性導電膜担持テープがなくなった一のリールを異方性導電膜担持テープが巻き回された新たなリールと交換することにより、電子機器又は部品の実装部に異方性導電膜担持テープを連続して供給し、次いで、異方性導電膜担持テープを所定パターンで被着する。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、異方性導電膜担持テープの端部に設けたスプライステープを他の異方性導電膜担持テープのスプライステープと熱圧着することで、簡単且つ確実に複数の異方性導電膜担持テープの接続を行うことを可能とし、異方性導電膜担持テープの連続使用が可能となる。
【0011】
また、本発明によれば、異方性導電膜担持テープを用いて電子機器又は部品を所定パターンで被着する工程において、電子機器又は部品の実装を行いながら、一の異方性導電膜担持テープがなくなったときに他の異方性導電膜担持テープとの接続を熱圧着により簡単且つ確実に行うことができるので、運転を停止することなく異方性導電膜担持テープの連続使用を可能とし、これにより、実装工程を中断することなく連続して実装が可能となるので生産効率を向上させることが可能となる。
【0012】
さらに、本発明によれば、異方性導電膜担持テープの接続部であるスプライステープの表裏面を異なる色に着色し、この着色部により異方性導電膜担持テープの表裏を識別するようにしたので、異方性導電膜担持テープのねじれを検知して矯正することができ、異方性導電膜担持テープのねじれを防止することができる。本発明は、ねじれを防止できるので、特にねじれの発生し易いテープ幅が細いときにおいても、簡単且つ確実に接続を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明を適用した異方性導電膜担持テープの断面図である。
【図2】本発明を適用した異方性導電膜担持テープを接合した状態を示す断面図である。
【図3】本発明を適用した実装方法において、第1のリール支持部の異方性導電膜担持テープが供給された状態を示す図である。
【図4】本発明を適用した実装方法において、第1及び第2のリール支持部の異方性導電膜担持テープを接続する工程を示す図である。
【図5】本発明を適用した実装方法において、第2のリール支持部の異方性導電膜担持テープが供給された状態であって、第1のリール支持部の異方性導電膜担持テープを交換された状態を示す図である。
【図6】従来の異方性導電膜担持テープの接合状態の例を示す断面図である。
【図7】従来の異方性導電膜担持テープの接合状態の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明に係る異方性導電膜担持テープを用いた実装方法について図面を参照して説明する。
【0015】
本発明に係る異方性導電膜担持テープ1は、図1に示すように、その主要部が異方性導電膜2が被着された合成樹脂製の基材3からなる。この基材には、例えばPET(Poly Ethylene Terephthalate)フィルムが用いられる。すなわち、異方性導電膜担持テープ1の主要部は、厚み方向に形成される異方性導電膜層2と、PET層3と、その間の剥離面4とからなる。この剥離面4は、異方性導電膜層2又はPET層3に、若しくは、両方に剥離処理を施すことによりなる。なお、異方性導電膜層とPET層との間にシリコーン等からなる剥離剤層を設けるように構成してもよい。
【0016】
この異方性導電膜担持テープ1の主要部の両端部には、熱圧着により他の異方性導電膜担持テープと接続するための接続部となる合成樹脂製のスプライステープ5が設けられている。スプライステープ5は、接着テープ6により主要部のPET層3に接合されている。
【0017】
接続部であるスプライステープ5は、基材であるPETフィルム11の厚み方向の上下面にポリプロピレンフィルム12,13が貼り合わされて形成されている。ポリプロピレンフィルム12,13は、PETに比較して融点が低く熱圧着に適したものである。
【0018】
なお、スプライステープ5において、PETフィルム11の両面にポリプロピレンフィルム12,13を形成するようにしたが、熱溶着のための素材は、ポリプロピレンフィルムに限られるものではなく、熱溶着に適したものであればよく、例えばポリエステルフィルム等を用いても良い。
【0019】
PETフィルム11の上下面に形成されたポリプロピレンフィルム12,13は、主要部と異なる色が着色されている。また、上下面は、それぞれ異なる色が着色される。すなわち、PETフィルムの上面側に形成されたポリプロピレンフィルム12は白色に着色され、PET層の下面側に形成されたポリプロピレンフィルム13は黒色に着色されている。この両面が異なる色に着色されたスプライステープ5は、端部検出を可能とし、さらには、接続される異方性導電膜担持テープ1の表裏面を検知することでねじれを検知し、防止することができる。
【0020】
なお、このスプライステープ5は、PETフィルム11の上下面に異なる色が着色されたポリプロピレンフィルム12,13を形成するようにしたが、透明PETフィルムの上下面に異なる色を印刷により着色し、ポリプロピレンフィルムを透明に形成してもよい。
【0021】
本発明を適用した異方性導電膜担持テープ1では、スプライステープ5がPETフィルム11の上下面に融点の低いポリプロピレン12,13を設ける構成としたので、熱圧着により、簡単且つ確実に他の異方性導電膜担持テープと接続できる。
【0022】
また、本発明を適用した異方性導電膜担持テープ1は、簡単且つ確実に他の異方性導電膜担持テープと接続できるので、実装工程において、連続使用が可能となり、実装工程を中断させることなく、生産効率を向上させることができる。
【0023】
さらに、本発明を適用した異方性導電膜担持テープ1は、スプライステープ5の上下面に異なる色を着色したので、他の異方性導電膜担持テープと接続する際のねじれを検知し、接続する前にねじれを矯正し、ねじれた状態で接続されることを防止することができる。特に、異方性導電膜担持テープ1の幅を細くする場合には、発生し易いねじれを事前に検知し、矯正できるので有効である。
【0024】
また、このスプライステープ5は、PETフィルム11の上下面にポリプロピレンフィルム12,13を形成した3層構造としたが、両面に熱溶着に適した素材を有すればよく、例えば、ポリプロピレンフィルムを2枚貼りはわせた2層構造としてもよく、1枚のポリプロピレンフィルムのみからなる構造としてもよい。ポリプロピレンフィルムを2枚貼り合わせるように構成した場合は、それぞれを異なる色を着色するようにすればよい。また、1枚のポリプロピレンフィルムからなるように構成した場合は、両面に異なる色を着色するようにすればよい。
【0025】
次に、上述の異方性導電膜担持テープ1をその接続部であるスプライステープ5により複数接続することにより得られる異方性導電膜担持テープについて説明する。
【0026】
本発明に係る異方性導電膜担持テープ21は、上述の異方性導電膜担持テープ1を複数接続することによりなるものであり、一の異方性導電膜担持テープ1aと、隣接する異方性導電膜担持テープ1bとを、図2に示すように、それぞれの端部に設けられた接続部であるスプライステープ5を熱圧着することによりなる。このスプライステープ5の上下面に形成されたポリプロピレンフィルム12,13は、融点が低く、簡単且つ良好に異方性導電膜担持テープ1a,1bを接続可能とする。
【0027】
本発明に係る異方性導電膜担持テープ21は、異方性導電膜担持テープ1a,1bの端部に形成したスプライステープ5を熱圧着することで接続されているので、一のテープリールを大径化、すなわち、テープリールに巻き回されたテープを長尺化することなく、実装用装置の実装部に異方性導電膜担持テープを連続供給することができ、実質的なテープの長尺化を実現する。
【0028】
また、本発明に係る異方性導電膜担持テープ21は、スプライステープ5の上下面に異なる色を着色したので、順次接続する際のねじれを検知し、接続する前にねじれを矯正し、ねじれた状態で接続されることを防止することができる。特に、異方性導電膜担持テープの幅を細くする場合には、発生し易いねじれを事前に検知し、矯正できるので有効である。
【0029】
なお、リール状とされた異方性導電膜担持テープ1は、例えば、一の異方性導電膜担持テープの端部と他の異方性導電膜担持テープとの端部を熱圧着することにより順次接続することができる。この接続工程では、リール状の異方性導電膜担持テープを複数接続することで、異方性導電膜の実装部への連続供給を可能とする。
【0030】
次に、上述した異方性導電膜担持テープを用いて部品を基板に実装する実装方法について、図3〜図5を用いて説明する。この実装方法は、テープリール15に巻き回された異方性導電膜担持テープ1を複数使用するものである。
【0031】
本発明を適用した実装方法に用いられる実装用装置40は、テープリール15に巻き回された異方性導電膜担持テープ1を支持し、異方性導電膜担持テープ1を供給する第1のリール支持部41と、第1のリール支持部に支持された異方性導電膜担持テープを使い切ったときに異方性導電膜担持テープを供給する第2のリール支持部42と、第1又は第2のリール支持部41,42から、異方性導電膜を被着する実装部まで異方性導電膜担持テープを導く複数のローラ43とから構成されている。
【0032】
この実装用装置40には、第1又は第2のリール支持部41,42に支持されたリールに巻き回されたテープリール15から供給された異方性導電膜担持テープが使い切られてなくなったときに、その異方性導電膜担持テープの端部と、第1及び第2のリール支持部のうち他方のリール支持部に支持されたテープリールから供給される異方性導電膜担持テープの端部とをそれぞれの接続部を重ね合わせて熱圧着して接続する熱圧着部44が設けられている。
【0033】
第1のリール支持部41と熱圧着部44との間には、第1のリール支持部41に支持されたテープリールから供給される異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その後端部の接続部であるスプライステープ5を検知する第1のセンサー45が設けられている。
【0034】
第2のリール支持部42と熱圧着部44との間には、第2のリール支持部42に支持されたテープリールから供給される異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その後端部の接着部を検知する第2のセンサー46が設けられている。
【0035】
この実装用装置には、第1又は第2のリール支持部に支持されたテープリールの異方性導電膜担持テープがなくなったときに、第1又は第2のリール支持部に新たなリールに巻き回された異方性導電膜担持テープを供給する、図示しないテープリール交換手段が設けられている。
【0036】
さらに、この実装用装置には、熱圧着部44と実装部との間に、1又は複数の捩れ防止センサー47が設けられている。この捩れ防止センサー47は、異方性導電膜担持テープの接続部に着色した上下の色を検知することにより、この異方性導電膜担持テープが捩れてしまうことを防止できる。
【0037】
上述の実装用装置を用いた本発明を適用した実装方法は、テープ供給工程と、端部検知工程と、端部接続工程と、テープリール交換工程とからなる。
【0038】
テープ供給工程では、図3に示すように、第1及び第2のリール支持部のうち一のテープリールに巻き回された異方性導電膜担持テープ、例えば、第1のリール支持部41のテープリールに巻き回された異方性導電膜担持テープ1aを実装部に供給する。端部検知工程では、このテープリールの異方性導電膜担持テープ1aがなくなったときに、第1のセンサー45がその異方性導電膜担持テープ1aの端部の着色されたスプライステープ5を検知する。端部接続工程では、図4に示すように、熱圧着部44が第1のリール支持部41のこの異方性導電膜担持テープ1aのスプライステープ5と第2のリール支持部42の他のテープリールに巻き回されたこれから使用する異方性導電膜担持テープ1bのスプライステープ5とを重ね合わせて熱圧着させる。テープリール交換工程では、第1のリール支持部41に支持された異方性導電膜担持テープ1aがなくなったテープリールを異方性導電膜担持テープ1cが巻き回された新しいテープリールと交換する。
【0039】
そして、テープ供給工程に戻り、図5に示すように、第2のリール支持部42のテープリールに巻き回された異方性導電膜担持テープ1bを実装部に供給する。このとき、第1のリール支持部41のテープリールから供給された異方性導電膜担持テープ1aと、第2のリール支持部42のテープリールから供給される異方性導電膜担持テープ1bとは、連続して供給されるので、実装部を停止させる必要がない。
【0040】
次に、端部検知工程において、第2のセンサー46がその異方性導電膜担持テープ1bの端部の着色されたスプライステープ5を検知する。そして、端部接続工程において、熱圧着部44が第2のリール支持部のこの異方性導電膜担持テープ1bのスプライステープ5と第1のリール支持部41の新しいテープリールに巻き回されたこれから使用する異方性導電膜担持テープ1cのスプライステープ5とを重ね合わせて熱圧着させる。テープリール交換工程では、第2のリール支持部42に支持された異方性導電膜担持テープ1bがなくなったテープリールを、上述の第1のリール支持部41の場合と同様に、異方性導電膜担持テープが巻き回された新しいテープリールと交換する。上述のテープ供給工程に戻り、これらの工程を繰り返すことにより、異方性導電膜担持テープの連続使用が可能となる。
【0041】
この実装方法では、一のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープがなくなったときに、この異方性導電膜担持テープの端部に形成されたスプライステープと既に準備している他のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープのスプライステープとを重ね合わせて熱圧着により確実且つ簡単に接続するので、実装用装置を停止させることなく、連続して異方性導電膜担持テープを実装部に供給することが可能となる。
【0042】
本発明を適用した実装方法は、実装を行いながら、一の異方性導電膜担持テープがなくなったときに他の異方性導電膜担持テープとの接続を熱圧着により簡単且つ確実に行うことができるので、実装の運転を停止することなく、異方性導電膜担持テープの連続使用を可能とする。
【0043】
また、本発明を適用した実装方法は、異方性導電膜担持テープの連続使用を可能とし、実質的なテープの長尺化を実現できるので、生産効率を向上させることができる。
【0044】
さらに、本発明を適用した実装工程においては、接続部の表裏の着色をセンサーにより確認するようにしたので、幅の細い異方性導電膜担持テープであったとしても、異方性導電膜担持テープの捩れにより発生する実装の不具合等を防止できる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明を適用した異方性導電膜担持テープは、各種電子機器、部品等の被接続部材を接
続する接続材料として広く用いることができる。
【符号の説明】
【0046】
1 異方性導電膜担持テープ、2 異方性導電膜層、3 PET層、5 スプライステープ、6 接着テープ、11 PETフィルム、12,13 ポリプロピレンフィルム、40 実装用装置、41 第1のリール支持部、42 第2のリール支持部、43 ローラ、44 熱圧着部、45 第1のセンサー、46 第2のセンサー、47 捩れ防止センサー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
異方性導電膜が被着された合成樹脂製の基材からなる異方性導電膜担持テープを用いて電子機器又は部品を所定パターンで被着する実装方法において、
一のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープを実装部に供給し、
上記一のリールの異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その端部を検知し、
上記一のリールの異方性導電膜担持テープの端部と、他のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープの端部とを熱圧着することにより上記一のリールの異方性導電膜担持テープと上記他のリールの異方性導電膜担持テープとを接続し、
異方性導電膜担持テープがなくなった上記一のリールを異方性導電膜担持テープが巻き回された新たなリールと交換することにより、電子機器又は部品の実装部に異方性導電膜担持テープを連続して供給し、
次いで、異方性導電膜担持テープを所定パターンで被着する実装方法。
【請求項2】
上記一のリールの異方性導電膜担持テープと上記他のリールの異方性導電膜担持テープとの接続は、上記一のリールの異方性導電膜担持テープの端部に形成された合成樹脂製のスプライステープと、上記他のリールの異方性導電膜担持テープの端部に形成されたスプライステープとを熱圧着することにより接続することを特徴とする請求項1記載の実装方法。
【請求項3】
上記一のリールの異方性導電膜担持テープがなくなったときに、その端部を検知するとともに、他のリールに巻き回された異方性導電膜担持テープの端部に形成されたスプライステープの両面に着色された異なる色により表裏面を検知し、その後に、上記一のリールの異方性導電膜担持テープと上記他のリールの異方性導電膜担持テープとを接続することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の実装方法。
【請求項4】
上記一のリールの異方性導電膜担持テープと上記他のリールの異方性導電膜担持テープとの接続は、上記一のリールの異方性導電膜担持テープの端部に形成された合成樹脂製のスプライステープに設けられたポリプロピレンと、上記他のリールの異方性導電膜担持テープの端部に形成されたスプライステープに設けられたポリプロピレンとを熱圧着することにより接続することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の実装方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2010−287901(P2010−287901A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−164252(P2010−164252)
【出願日】平成22年7月21日(2010.7.21)
【分割の表示】特願2004−203787(P2004−203787)の分割
【原出願日】平成16年7月9日(2004.7.9)
【出願人】(000108410)ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社 (595)
【Fターム(参考)】