説明

癌および他の疾患のための向病巣性標的化遺伝子送達系

本発明は、レトロウイルスベクター粒子、アデノウイルスベクター粒子、アデノ随伴ウイルスベクター粒子、ヘルペスウイルスベクター粒子、および水疱性口内炎ウイルスGタンパク質(VSV−G)などによる偽型ウイルスを含む「標的化」ウイルスおよび非ウイルス粒子に、そしてビロソームまたは他のプロテオリポソーム遺伝子移入ベクターの一部としてウイルスタンパク質を含有する非ウイルスベクターに関連するものである。極めて高い力価を備えたウイルス粒子を含む、向病巣性(病気追求)標的化遺伝子送達系を提供する。特にウイルス粒子は、治療剤または診断剤を疾患部位、たとえば癌転移部位に特異的に送達するように操作される。有害副作用を低減させて癌などの疾患を効果的に治療するための個別化投薬レジメンも提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象に少なくとも2×10コロニー形成単位/ミリリットル(cfu/ml)の力価レトロウイルスベクターの治療的有効量を投与するステップを含み、前記レトロウイルスベクターが受容体結合領域を含む修飾ウイルスエンベロープタンパク質を含み、前記受容体結合領域が細胞外マトリクス成分に結合する結合領域を有する標的化ポリペプチドを含むように修飾されている、対象における露出された細胞外マトリクスに関連する疾患または障害の発生を予防する、その回帰/再発を治療または回避する方法。
【請求項2】
前記疾患または障害が癌、腫瘍、心血管疾患、慢性炎症、自己免疫疾患、関節リウマチ、狼瘡、糖尿病、乾癬、子宮内膜症、血管新生緑内障、肥満症、肝硬変、結合組織障害、コラーゲンの露出に関連する血管障害、新生内膜、血管病変、再狭窄、線維症、潰瘍性病変、炎症、レーザー損傷、角膜混濁、外科的損傷、関節炎、瘢痕、またはケロイドである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記疾患または障害が癌または腫瘍の転移である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記疾患または障害が、乳癌、皮膚癌、骨癌、前立腺癌、肝臓癌、肺癌、脳腫瘍、子宮癌、喉頭癌、胆嚢癌、膵臓癌、直腸癌、副甲状腺癌、甲状腺癌、副腎癌、神経組織癌、頭頸部癌、結腸癌、胃癌、気管支癌、腎臓癌、基底細胞癌、潰瘍型と乳頭型の両方の扁平上皮癌、転移性皮膚癌、骨肉腫、ユーイング肉腫、細網細胞肉腫(veticulum cell sarcoma)、骨髄腫、巨細胞腫、小細胞肺腫瘍、胆石、膵島細胞腫瘍、原発性脳腫瘍、急性および慢性リンパ急性および顆粒球性腫瘍、毛様細胞腫瘍、腺腫、過形成、髄様癌、褐色細胞腫、粘膜神経腫、腸神経節神経腫、過形成性角膜神経腫瘍、マルファン症候群様体質腫瘍、ウィルムス腫瘍、精上皮腫、卵巣腫瘍、平滑筋腫瘍(leiomyomater tumor)、子宮頸部異形成および上皮内癌、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、軟組織肉腫、線維肉腫、悪性カルチノイド、局所皮膚病変、菌状息肉腫、横紋筋肉腫、カポジ肉腫、骨原性および他の肉腫、悪性高カルシウム血症、腎細胞腫、真性多血球血症、腺癌、多形神経膠芽腫、白血病、リンパ腫、悪性黒色腫、類表皮癌、ならびに他の癌腫および肉腫から成る群より選択される、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記疾患または障害が骨肉腫、肉腫、膵臓癌、乳癌、または結腸癌である、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
対象に別の治療剤を投与するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記別の治療剤が前記レトロウイルスベクターと異なる化学療法剤または生物剤である、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
対象がヒトである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記レトロウイルスベクターの投与後に、ヒトが前記レトロウイルスベクターと異なる化学療法剤または生物剤を摂取したときに、前記レトロウイルスの投与に関連する有害な副作用の低減を受ける、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記有害な副作用が脱毛症、抜け毛、薄毛または頭髪収縮(miniaturization)、骨髄抑制、肝臓および腎臓機能の実質的な有害変化、悪心、嘔吐、粘膜炎、発疹および便秘から成る群より選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
レトロウイルスベクターの治療用的有効量が局所的に、静脈内に、動脈内に、結腸内に、気管内に、腹腔内に、鼻内に、血管内に、髄腔内に、頭蓋内に、骨髄内に、胸膜内に、皮内に、皮下に、筋肉内に、眼内に、骨内に、および/または滑液包内に投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
レトロウイルスベクターの治療的有効量が静脈内注入によって対象に投与される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記標的化ポリペプチドがコラーゲン結合ドメインである、請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記コラーゲン結合ドメインがフォンウィルブランド因子のD2ドメインに由来するペプチドを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
フォンウィルブランド因子がウシフォンウィルブランド因子である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記ペプチドがアミノ酸配列Gly−His−Val−Trp−Arg−Glu−Pro−Ser−Phe Met−Ala−Lys−Ser−Ala−Ala(配列番号:1)を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記ペプチドがアミノ酸配列Gly−His−Val−Gly−Trp−Arg−Glu−Pro−Ser−Phe−Met−Ala−Lys−Ser−Ala−Ala(配列番号:2)を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記修飾ウイルスエンベロープタンパク質が両栄養性である、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記両栄養性修飾ウイルスエンベロープが4070A両栄養性エンベロープタンパク質である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記4070A両栄養性エンベロープタンパク質がコラーゲン結合ドメインを含む標的化ポリペプチドを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記標的化ポリペプチドが4070A両栄養性エンベロープタンパク質のgp70部分に含有されている、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記レトロウイルスベクターがプロモータに作動的に連結された異種核酸配列を含み、前記配列が診断用または治療用ポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項22】
前記治療用ポリペプチドが癌抑制ポリペプチド、アポトーシス促進性ポリペプチド、チミジンキナーゼ、サイトカイン、および細胞破壊ポリペプチドから成る群より選択される、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記細胞破壊ポリペプチドがサイクリンG1のN末端欠失変異体である、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
サイクリンG1の前記N末端欠失変異体がヒトサイクリンG1のおおよそアミノ酸41から249までを含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記サイトカインが顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM−CSF)である、請求項22に記載の方法。
【請求項26】
前記チミジンキナーゼが単純ヘルペスウイルスチミジンキナーゼである、請求項22に記載の方法。
【請求項27】
前記レトロウイルスベクターが1.0×1010cfuから1.0×1012cfuまでの1日用量範囲で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項28】
1日用量が5日連続で投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
1日用量が週2回投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
1日用量が週3回投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記レトロウイルスベクターが約1から500mlの量で投与される、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
前記レトロウイルスベクターが1.0×1011cfuから1×1014cfuまでの1週用量範囲で投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項33】
レトロウイルスベクターの治療的有効量が4週間の治療と続く2週間の休止を含む治療サイクルとして投与される、請求項1に記載の方法。
【請求項34】
前記対象が客観的応答を示す場合に追加の治療サイクルが与えられる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記疾患が癌であり、前記客観的応答が臨床観察、放射線医学的結果、組織学的結果、免疫組織化学的結果および臨床化学的結果を含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
前記臨床観察がカリパスまたは触診によって測定した腫瘍塊縮小、食欲増進、移動性、疼痛減少を含むパフォーマンスステータスの向上、または麻薬使用または酸素の減少を含む支持療法の必要性の低下を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記放射線医学的結果がMRI、x線、CT、PET、SPECTまたは超音波結果を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項38】
前記組織学的結果がアポトーシス腫瘍または新生血管細胞のパーセンテージ上昇、壊死腫瘍または新生血管細胞のパーセンテージ上昇、先の結果または歴史的対照と比較した反応性線維症のパーセンテージ上昇を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項39】
前記免疫組織化学結果が腫瘍浸潤リンパ球のパーセンテージ上昇あるいはサイトカイン導入遺伝子を発現している腫瘍細胞の出現またはパーセンテージ上昇を含む、請求項35に記載の方法。
【請求項40】
プロモータに作動的に連結された異種核酸配列を含むレトロウイルスベクターの治療的有効量を投与するステップをさらに含み、前記配列が別の治療用ポリペプチドをコードする、請求項1に記載の方法。
【請求項41】
前記別の治療用ポリペプチドがGM−CSFである、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記ウイルス粒子が対象の露出コラーゲンの部位に蓄積する、請求項1に記載の方法。
【請求項43】
前記露出コラーゲンの部位が腫瘍性病変、活発な血管新生領域、腫瘍性病変、血管損傷領域、外科的部位、炎症部位および組織破壊領域を含む、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
癌細胞を含有する腫瘍(複数を含む)を有する対象を治療用ウイルス粒子で治療する方法であって:
a)i)対象の腫瘍中に存在する癌細胞の数、または腫瘍中の腫瘍細胞の総数によって定義されるような対象の腫瘍負荷を決定することと;
ii)腫瘍負荷に治療用ウイルス粒子の生理的感染多重度(pMOI)を乗算することと;
iii)対象に投与される治療用ウイルス粒子の体積を得るために、得られた数値を治療用ウイルス粒子の力価で除算することと;
によって治療用ウイルス粒子の用量を決定するステップと;
b)前記治療用ウイルス粒子の決定された用量を前記対象に投与するステップと;
c)前記腫瘍(複数を含む)の、治療に対する応答を監視するステップと;
d)ステップa)〜c)を腫瘍制御のために必要に応じて反復するステップと;
を含む方法。
【請求項45】
前記レトロウイルスベクターが1.0×1010cfu〜1.0×1012cfuの1日用量範囲で投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項46】
1日用量が5日連続で投与される、請求項45に記載の方法。
【請求項47】
1日用量が週2回投与される、請求項45に記載の方法。
【請求項48】
1日用量が週3回投与される、請求項45に記載の方法。
【請求項49】
前記レトロウイルスベクターが約1から500mlの量で投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項50】
前記レトロウイルスベクターが1×1011cfuから1×1014cfuまでの1週用量範囲で投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項51】
レトロウイルスベクターの治療的有効量が4週間の治療と、続く2週間の休止とを含む治療サイクルとして投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項52】
単位がミリリットルの前記治療用ウイルス粒子の用量が、次の一般式:
【数5】

(式中、pMOIは4から250までである)
に基づいて計算される、請求項44に記載の方法。
【請求項53】
pMOIが約100である、請求項52に記載の方法。
【請求項54】
前記腫瘍負荷が次の式:
(標的病変または腫瘍の最長直径の和(cm))×1×10癌細胞/cm
によって決定される、請求項44に記載の方法。
【請求項55】
前記標的病変または腫瘍がカリパスによって、または放射線撮像によって測定される、請求項54に記載の方法。
【請求項56】
放射線撮像がMRI、CT、PET、またはSPECTスキャンである、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
前記治療用ウイルス粒子が局所的に、静脈内に、動脈内に、結腸内に、気管内に、腹腔内に、鼻内に、血管内に、髄腔内に、頭蓋内に、骨髄内に、胸膜内に、皮内に、皮下に、筋肉内に、眼内に、骨内に、および/または滑液包内に投与される、請求項44に記載の方法。
【請求項58】
前記治療用ウイルス粒子が静脈内注入によって対象に投与される、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
前記対象がヒトである、請求項44に記載の方法。
【請求項59】
前記癌が乳癌、皮膚癌、骨癌、前立腺癌、肝臓癌、肺癌、脳腫瘍、子宮癌、喉頭癌、胆嚢癌、膵臓癌、直腸癌、副甲状腺癌、甲状腺癌、副腎癌、神経組織癌、頭頸部癌、結腸癌、胃癌、気管支癌、腎臓癌、基底細胞癌、潰瘍型と乳頭型の両方の扁平上皮癌、転移性皮膚癌、骨肉腫、ユーイング肉腫、細網細胞肉腫(veticulum cell sarcoma)、骨髄腫、巨細胞腫、小細胞肺腫瘍、胆石、膵島細胞腫瘍、原発性脳腫瘍、急性および慢性リンパ球性および顆粒球性腫瘍、毛様細胞腫瘍、腺腫、過形成、髄様癌、褐色細胞腫、粘膜神経腫、腸神経節神経腫、過形成性角膜神経腫瘍、マルファン症候群様体質腫瘍、ウィルムス腫瘍、精上皮腫、卵巣腫瘍、平滑筋腫瘍(leiomyomater tumor)、子宮頸部異形成および上皮内癌、神経芽細胞腫、網膜芽細胞腫、軟組織肉腫、悪性カルチノイド、局所皮膚病変、菌状息肉腫、横紋筋肉腫、カポジ肉腫、骨原性および他の肉腫、悪性高カルシウム血症、腎細胞腫、真性多血球血症、腺癌、多形神経膠芽腫、白血病、リンパ腫、悪性黒色腫、および類表皮癌から成る群より選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項60】
前記癌が骨肉腫、肉腫、膵臓癌、乳癌、または結腸癌である、請求項44に記載の方法。
【請求項61】
前記ウイルス粒子が対象の露出コラーゲンの領域に蓄積する、請求項44に記載の方法。
【請求項62】
前記露出コラーゲンの領域が腫瘍性病変、活発な血管新生領域、腫瘍性病変、血管損傷領域、外科的部位、炎症部位および組織破壊領域を含む、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
前記治療用ウイルス粒子が、コラーゲン結合ドメインを含有するように修飾されたエンベロープタンパク質を有し、前記癌に対する治療剤をコードするレトロウイルスベクターである、請求項44に記載の方法。
【請求項64】
前記監視様式が臨床観察、放射線医学的結果、組織学的結果、免疫組織化学的結果および臨床化学的結果から成る群より選択される、請求項44に記載の方法。
【請求項65】
前記臨床観察がカリパスまたは触診によって測定した腫瘍塊縮小、食欲増進、移動性を含むパフォーマンスステータスの向上、または麻薬使用または酸素の減少を含む支持療法の必要性の低下を含む、請求項64に記載の方法。
【請求項66】
前記放射線医学的結果がMRI、x線、CT、PET、SPECTまたは超音波を含む、請求項64に記載の方法。
【請求項67】
前記組織学的結果がアポトーシス腫瘍または新生血管細胞のパーセンテージ上昇、壊死腫瘍または新生血管細胞のパーセンテージ上昇、反応性線維症のパーセンテージ上昇を含む、請求項64に記載の方法。
【請求項68】
前記免疫組織化学的結果が腫瘍浸潤リンパ球のパーセンテージ上昇あるいはサイトカイン導入遺伝子を発現している腫瘍細胞の出現またはパーセンテージ上昇を含む、請求項64に記載の方法。
【請求項69】
前記レトロウイルスベクターが両栄養性である、請求項63に記載の方法。
【請求項70】
前記治療剤がサイクリンG1変異体である、請求項63に記載の方法。
【請求項71】
前記治療剤がGM−CSFである、請求項63に記載の方法。
【請求項72】
腫瘍制御が腫瘍根絶、完全腫瘍応答、部分腫瘍応答、安定病態、および再発の予防を含む、請求項44に記載の方法。
【請求項73】
治療用ウイルス粒子投与の前に、治療用ウイルス粒子投与と同時に、または治療用ウイルス粒子投与に続いて、前記対象に化学治療剤、生物剤、または放射線療法を与えるステップをさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項74】
癌に対する別の治療剤をコードする追加の治療用ウイルス粒子の投与をさらに含む、請求項44に記載の方法。
【請求項75】
追加のウイルス粒子が他のウイルス粒子の投与の前に、他のウイルス粒子の投与と同時に、または他のウイルス粒子の投与の後に投与される、請求項74に記載の方法。
【請求項76】
前記別の治療剤がサイトカインまたはチミジンキナーゼである、請求項74に記載の方法。
【請求項77】
前記サイトカイン遺伝子がGM−CSF、TNF−アルファ、IFN−アルファ、IFN−ガンマ;インターロイキン−1(IL1)、インターロイキン−ベータ(IL−ベータ)、インターロイキン−2(IL2)、インターロイキン−4(IL4)、インターロイキン−5(IL5)、インターロイキン−6(IL6)、インターロイキン−8(IL8)、インターロイキン−10(IL10)、インターロイキン−12(IL12)、インターロイキン−13(IL13)、インターロイキン−14(IL14)、インターロイキン−15(IL15)、インターロイキン−16(IL16)、インターロイキン−18(IL18)、インターロイキン−23(IL23)、およびインターロイキン−24(IL24)から成る群より選択される、請求項76に記載の方法。
【請求項78】
レトロウイルスベクターであって:
a)産生細胞に:
i)コラーゲン結合ドメインを含有するように修飾された4070A両栄養性エンベロープタンパク質をコードする核酸配列であって、プロモータに作動的に連結された核酸配列を含む第1のプラスミドと;
ii)プロモータに作動的に連結され、ウイルスgag−polポリペプチドをコードする核酸配列と、
プロモータに作動的に連結され、産生細胞に薬物耐性を与えるポリペプチドをコードする核酸配列と、
SV40複製起点と、
を含む、第2のプラスミドと;
iii)プロモータに作動可能に連結され、診断用または治療用ポリペプチドをコードする異種核酸配列と、
5’および3’長末端反復配列(LTR)と、
ψレトロウイルスパッケージ配列と、
5’LTRの上流のCMVプロモータと、
プロモータに作動可能に連結され、産生細胞の薬物耐性を与えるポリペプチドをコードする核酸配列と、
SV40複製起点と、
を含み、前記産生細胞がSV40ラージT抗原を発現するヒト細胞である、第3のプラスミドと;
を一過性に形質移入するステップと;
b)a)の産生細胞を、標的化送達ベクター産生および培養物の上清中への放出を可能にする条件下で培養するステップと;
c)ウイルス粒子を収集するために上清を閉ループマニホールドシステム内に単離および導入するステップと;
d)レトロウイルスベクターを収集するステップと;
を含む方法によって産生されるレトロウイルスベクター。
【請求項79】
前記第1のプラスミドがBv1/pCAEPプラスミドである、請求項78に記載のベクター。
【請求項80】
前記第1のプラスミドがpB−RVEプラスミドである、請求項78に記載のベクター。
【請求項81】
前記第2のプラスミドがpCgpnプラスミドである、請求項78に記載のベクター。
【請求項82】
前記第3のプラスミドがpdnG1/UBER−REXプラスミドである、請求項78に記載のベクター。
【請求項83】
前記収集したレトロウイルス粒子が、約1×10から1×1014までのコロニー形成単位/ミリリットルのウイルス力価を示す、請求項78に記載のベクター。
【請求項84】
前記収集したレトロウイルス粒子が、少なくとも2×10コロニー形成単位/ミリリットルのウイルス力価を示す、請求項78に記載のベクター。
【請求項85】
前記収集したレトロウイルス粒子が、少なくとも5×10コロニー形成単位/ミリリットルのウイルス力価を示す、請求項78に記載のベクター。
【請求項86】
前記収集したレトロウイルス粒子が、2×10から1×1014までのコロニー形成単位/ミリリットルのウイルス力価を示す、請求項78に記載のベクター。
【請求項87】
前記収集したレトロウイルス粒子が、2×10から1×1013までのコロニー形成単位/ミリリットルのウイルス力価を示す、請求項78に記載のベクター。
【請求項88】
前記ウイルス粒子の直径が50nmから150nmまでである、請求項78に記載の方法。

【図1C】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11A】
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【図11B】
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【図11C】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図17H】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図25A】
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【図25B】
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【図25C】
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【図25D】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公表番号】特表2010−509223(P2010−509223A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−535352(P2009−535352)
【出願日】平成19年11月5日(2007.11.5)
【国際出願番号】PCT/US2007/023305
【国際公開番号】WO2008/054826
【国際公開日】平成20年5月8日(2008.5.8)
【出願人】(505389271)エペイウス バイオテクノロジーズ コーポレイション (3)
【Fターム(参考)】