説明

発光ダイオードランプ及び照明器具

【課題】ランプの長さ方向により広い配光と発光強度がえられ、かつ効率良く放熱が可能となることにより、より寿命の長い発光ダイオードランプ20を提供する。
【解決手段】 発光ダイオードランプ20は、角柱状または円筒状の支持部材13の側面に発光ダイオード11を実装した発光ダイオードユニット10と、前記発光ダイオードユニット10の発光面を覆うガラス製のカバーを有し、発光ダイオードユニット10を内部に配置した筺体24とを備え、前記発光ダイオードユニット10の支持部材13の軸方向の高さが前記支持部材13の外接円の直径の1.5倍から3.5倍の長さである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、たとえば、街路灯用LED(発光ダイオード素子)電球に関するものである。特に、この発明は、街路灯や防犯灯に使用されるHIDランプ(High Intensity Discharge lamp)に近い広い配光のLED電球を実現するものである。
【背景技術】
【0002】
(1)従来HIDランプ:
A.発光光束が大きく広く、遠くまで照らすことが出来るため、街路灯や防犯灯など屋外の用途に広く用いられてきた。またベースダウン、ベースアップの器具にも使われてきた。
B.消費電力が高く寿命が短い(約10000時間)。
C.水銀放電で発光するため、発光管内の水銀が蒸発して明るさが安定するまで時間を要する。
【0003】
(2)電球形LED:
A.光の指向性が高く、下面方向への直下照度の改善などある一定方向の照射には向いている(特許文献1:特開2009−4130)。
この場合数個の配置で良く、LED自体が発生する発熱量が少なく、HIDランプのような放電ランプに比べ約40000時間という高い寿命が維持できる。
B.屋外用の従来HIDランプに替わるLEDランプとして以下のようなランプが考案されている。
従来放電ランプと同様にガラスバルブに不活性ガスを封入し、封止した後、スクリュー形の口金を取付けることで、従来放電ランプとの互換性を容易にすると同時にLEDの背後に凹面鏡を設けることでLEDの光の放射角を拡げている(特許文献2:特開昭62−124781)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−4130号公報
【特許文献2】特開昭62−124781号公報
【特許文献3】特開2010−55993号公報
【特許文献4】特開2010−182796号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
A.広く普及している街路灯や防犯灯の器具において、点灯装置を交換するだけで、その反射板や受金はそのまま利用して従来HIDランプと同様に屋外を広く、遠くまで照らすには、HIDランプと比べて実用上遜色ない配光及び発光強度が必要。
B.配光に方向性がなく発光ダイオード11の光がほぼ全方向に配光されれば、下面に主に照射される略水平点灯の街路灯だけでなく、ベースダウン、ベースアップの器具にも対応可能である。
C.特許文献2のLEDランプではHIDランプと遜色ない配光及び発光強度を得ることは難しく、LEDの数を大幅に増やし、HIDランプ同様LEDの光を、全方向に向ける必要がある。
D.多数のLEDの集積によりランプ内が高温となり、LEDが早く劣化して特許文献1のLEDランプのような寿命を維持することが難しくなる。また、LEDが発生する熱を逃がすために特許文献1のような金属性の放熱体をLED基板の下面に設置した場合、LEDの数が多く、LEDを縦長の円筒状のバルブに沿って配置するため、放熱体が重くなるだけでなく、縦長配置の長さが長くなるほどその放熱効率は悪くなる。
E.多数のLEDを使用しHIDランプ同様LEDの光を全方向に向けるためには、ランプの長さ方向、円周方向にLEDを分散して配置しなければならず、そのような形状のLED基板を製造するためには、材料費も製造コストも高額となる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る発光ダイオードランプは、角柱状または円筒状の支持部材の側面に発光ダイオードを実装した発光ダイオードユニットと、
前記発光ダイオードユニットの発光面を覆うガラス製のカバーを有し、発光ダイオードユニットを内部に配置した筺体と
を備え、
前記発光ダイオードユニットの支持部材の軸方向の高さが前記支持部材の外接円の直径の1.5倍から3.5倍の長さであり、
前記ガラス製のカバーの内面と前記発光ダイオードユニットの角柱状または円筒状の支持部材の側面に実装された発光ダイオードとが接触していること、又は、前記ガラス製のカバーの内面と前記発光ダイオードが5mm以内に近接していることを特徴とする。
【0007】
前記発光ダイオードユニットの発光面とガラス製のカバーの内面の空間には透明で絶縁性を有する熱伝導媒体が充填されていることを特徴とする。
【0008】
前記熱伝導媒体は、シリコーン樹脂であることを特徴とする。
【0009】
前記熱伝導媒体は、密度1.5以上の流体であることを特徴とする。
【0010】
前記熱伝導性媒体は、パーフルオロカーボン液体であることを特徴とする。
【0011】
前記筺体はすべてガラスバルブからなり、前記ガラスバルブ内には不活性ガスが封入され、前記ガラスバルブは、導入線をガラスバルブ外に導出したガラスバルブの端部により封止されて、密閉されていることを特徴とする。
【0012】
前記発光ダイオードユニットは、底部に支柱を備え、
前記支柱は、前記ガラスバルブの封止部に埋設され、
前記発光ダイオードユニットは、前記ガラスバルブの封止部に埋設された支柱により前記ガラスバルブ内に保持されていることを特徴とする。
【0013】
前記発光ダイオードは、基板に実装され、
前記基板は前記支持部材の側面及び上面に設置されていることを特徴とする。
【0014】
前記発光ダイオードは、前記支持部材の側面及び上面に直接実装されていることを特徴とする。
【0015】
前記筺体には、端部に嵌合したスクリュー形の金属の口金であって、前記発光ダイオードユニットより導出された導入線を配線した口金が固定されたことを特徴とする。
【0016】
この発明に係る照明器具は、前記発光ダイオードランプと点灯装置とを備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
この発明によれば、支持部材の直径より長い発光ダイオードユニットとすることで、HIDランプ同様にランプの長さ方向により広い配光と発光強度が得られ、かつ発光ダイオードユニットの側面より効率良く放熱が可能となることにより、より寿命の長い発光ダイオードランプを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態1における発光ダイオードユニット10の正面側面図。
【図2】実施の形態1における発光ダイオードユニット10の平面図。
【図3】実施の形態1における発光ダイオードランプ20の正面側面図。
【図4】実施の形態1における発光ダイオードランプ20の平面図。
【図5】実施の形態1における口金23のない発光ダイオードランプ20の正面側面図。
【図6】実施の形態1における発光ダイオードランプ20の色温度の変化を示す図。
【図7】実施の形態3における発光ダイオードユニット10の支持部材13の展開図。
【図8】実施の形態3における発光ダイオードユニット10の支持部材13の正面側面図。
【図9】実施の形態3における発光ダイオードユニット10の支持部材13の平面図。
【図10】実施の形態3における発光ダイオードユニット10の正面側面図。
【図11】実施の形態3における発光ダイオードユニット10の平面図。
【図12】実施の形態3における発光ダイオードランプ20の正面側面図。
【図13】実施の形態3における発光ダイオードランプ20の平面図。
【図14】実施の形態3における発光ダイオードランプ20の寸法図。
【図15】実施の形態3における表−1、表−2、表−3を示す図。
【図16】実施の形態3における表−4を示す図。
【図17】実施の形態3における六角柱の発光ダイオードユニット10の発光ダイオードランプ20の平面図。
【図18】実施の形態3における表−5を示す図。
【図19】実施の形態3における比較例の表を示す図。
【図20】実施の形態4における発光ダイオードユニット10の正面側面図。
【図21】実施の形態4における発光ダイオードユニット10の平面図。
【図22】実施の形態4における発光ダイオードランプ20の正面側面図。
【図23】実施の形態4における発光ダイオードランプ20の平面図。
【図24】実施の形態4における表−6を示す図。
【図25】実施の形態4における表−6のh/Dとバルブ表面温度とのグラフを示す図。
【図26】実施の形態4における表−7を示す図。
【図27】実施の形態4における表−7のh/Dとバルブ表面温度とのグラフを示す図。
【図28】実施の形態4における表−8を示す図。
【図29】実施の形態4における表−8のΔdとバルブ表面温度とのグラフを示す図。
【図30】実施の形態5における八角柱の支持部材13の発光ダイオードランプ20の図。
【図31】実施の形態5における六角柱の支持部材13の発光ダイオードランプ20の図。
【図32】実施の形態5における発光ダイオードランプ20を搭載した照明器具を示す図。
【図33】実施の形態5における発光ダイオードランプ20を搭載した照明器具を示す図。
【図34】実施の形態5における発光ダイオードランプ20を搭載した照明器具を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0019】
実施の形態1.
(1)第1の形態(図1〜図6)
図1に発光ダイオードユニット10の正面側面図、図2に平面図を示す。
図3に発光ダイオードランプ20の正面側面図、図4に平面図を示す。図5に、口金23なしの正面側面図を示す。
発光ダイオードユニット10は、アルミニウム製の八角柱の支持部材13を有する。支持部材13は発光ダイオード11を保持する保持部材である。発光ダイオードユニット10は、支持部材13の頂部に八つの面を持つ台形状の錐体18を有する。
【0020】
錐体18の八つの面に、発光ダイオード11を各1個を搭載したリボン状のフレキシブル基板12(発光ダイオード基板)を耐熱性接着剤で貼り付ける。また、八角柱の八つの側面に発光ダイオード11を各3個を搭載したリボン状のフレキシブル基板12(発光ダイオード基板)を耐熱性接着剤で貼り付ける。
【0021】
八角柱の一つの側面とそれに対向する側面との基部(対向する1対の側面の口金23側の基部)に八角柱の軸方向に1対の基部支柱14が取付けられている。
また、八角柱の底面中心にも八角柱の支持部材13の軸方向に軸支柱15が取付けられている。
【0022】
八角柱の支持部材13の底面から発光ダイオード11に直流電流を出入力する導入線17が導出されている。
【0023】
これら3本の支柱は、八角柱の支持部材13の軸方向と垂直方向の別の連結支柱16に連結されている。
これらの各支柱の材質はステンレス製である。
【0024】
たとえば、八角柱の支持部材13の底面の外接円の直径は50mm、八角柱の支持部材13の角錐部分を含まない部分の高さは150mmである。
発光ダイオード11を搭載する基板は、フレキシブル基板12である。フレキシブル基板12に発光ダイオード11を搭載し、フレキシブル基板12をアルミニウム製の基板に貼り付ける。縦長の基板を連結して角柱形状の多面体構造物を形成する。角柱形状の多面体構造物の頂部を角垂形状にすることで、ガラスバルブ21の半球状またはドーム状の頂部に適合させることができる。角垂形状部分に発光ダイオード11を配置することができる。角垂形状部分の曲げ角度は、ガラスバルブ21の頂部の半径Rに応じて決定する。
【0025】
図3、図4、図5を用いて、発光ダイオードランプ20について説明する。
発光ダイオードランプ20は、筺体24を備えている。筺体24は、ガラスバルブ21とフレア管22とを有する。筺体24は、すべて透明である。あるいは、発光ダイオード11が配置されていない筺体24の下部は、不透明でもよい。ガラスバルブ21は、上部が半球状の円筒形の形状をしている。
【0026】
ガラスバルブ21に発光ダイオードユニット10が挿入されている。ガラスバルブ21と発光ダイオードユニット10の空間部には、ガラスバルブ21の半球状の頂部の内面から発光ダイオードユニット10の八角柱の支持部材13の底面の高さまで透明で熱伝導性のシリコーン樹脂(信越シリコーン製シリコーンゴム:KE109)が充填されている(図示せず)。
【0027】
フレア管22は、ガラスバルブ21端部に融着されたガラス製の封止部である。
八角柱の支持部材13の底面中心から八角柱の支持部材13の軸方向に導出されている軸支柱15は、フレア管22がピンチされるときに、軸支柱15の端部が埋め込まれるように、フレア管22に埋設される。八角柱の支持部材13の底面から導出された導入線17は、ガラスバルブ21端部に融着されたガラス製のフレア管22がピンチされるときに、導入線17の端部がフレア管22の端部から導出されるように、フレア管22に埋設される。
【0028】
ガラスバルブ21の端部のチップ管を封止する際に窒素ガスが封入され、バルブ内の空気と置換される。
【0029】
2本の導入線17はガラスバルブ21端部に設置されるE39口金23に配線される。
【0030】
熱伝導性のシリコーン樹脂を充填したものは、充填しないもの(窒素充填のみ)に比べ、図6に示したように、ランプの色温度が高くなり、ランプの色が青色方向にシフトし、より明るく見える。また、ランプの色温度が高くなることから、あらかじめより色温度の低い発光ダイオード11を使うことが出来る。このことは、青色発光ダイオード11に黄色のYAG蛍光体を塗布してなる最も一般的な擬似白色の発光ダイオード11における劣化の原因である黄色のYAG蛍光体の使用量を減らすことが出来る。
【0031】
熱伝導性のシリコーン樹脂の充填によりランプの色が青色方向にシフトする理由については、明確ではないが、シリコーン樹脂のような有機系の物質による赤外から赤色の吸収によるものと考えられる。
【0032】
なお、口金23はE39口金23を使用したが、HIDランプと互換性のあるE26口金23でも良い。
【0033】
実施の形態2.
(2)第2の実施の形態(図なし)
第1の実施の形態での透明で熱伝導性のシリコーン樹脂の代わりに、透明な熱伝導性液体としてパーフルオロカーボン(Perfluorocarbon)液体が充填されてもよい。パーフルオロカーボン液体は高密度で発光ダイオード11が発生する熱を効率よく吸収しガラスバルブ21に伝達する。パーフルオロカーボン液体は、絶縁性の液体で導入線17等の配線部に接触してもショートの問題はない。
【0034】
パーフルオロカーボン液体を充填したものは、図6に示したように、充填しないもの(窒素充填のみ)に比べ、ランプの色温度が高くなり、ランプの色が青色方向にシフトし、より明るく見える。また、ランプの色温度が高くなることから、あらかじめより色温度の低い発光ダイオード11を使うことが出来る。このことは、青色発光ダイオード11に黄色のYAG蛍光体を塗布してなる最も一般的な擬似白色の発光ダイオード11における劣化の原因である黄色のYAG蛍光体の使用量を減らすことが出来る。
【0035】
パーフルオロカーボン液体の充填によりランプの色が青色方向にシフトする理由については、明確ではないが、パーフルオロカーボン液体による赤外から赤色の吸収によるものと考えられる。
【0036】
たとえば、密度1.83(kg/m@25℃)、比熱1.050(J/kgK@25℃)、絶縁耐力43kV(2.54mmGap@25℃)、誘電率1.91kV(@25℃)〔1kHz〕の住友スリーエム(株)社製「フロリナート(「FLUORINERT」は登録商標)」FC−3283を充填する(「@25℃」は、「25℃において」を意味する)。
【0037】
なお、パーフルオロカーボン液体は透明で絶縁性があり、水よりも高密度で比熱が水並みであれば、通電状態で直接発光ダイオード基板を冷却することが出来、かつ水冷より放熱効率が良くなるため、密度1.5(kg/m@25℃)以上であれば良い。
【0038】
たとえば、密度1.68(kg/m@25℃)、比熱1.050(J/kgK@25℃)、絶縁耐力38kV(2.54mmGap@25℃)、誘電率1.76kV(@25℃)〔1kHz〕の住友スリーエム(株)社製「フロリナート(「FLUORINERT」は登録商標)」FC−72でもよい。
【0039】
実施の形態3.
(3)第3の実施の形態(図7〜図13)
以下、実施の形態1,2と異なる点を説明する。
図7に発光ダイオードユニット10の支持部材13の展開図を示す。
図8、図9に、支持部材13の折り曲げ組み立て後の支持部材30の正面側面図、平面図を示す。図7では、発光ダイオードを実装前の支持部材13を図示している。図7の支持部材13に発光ダイオードや回路を実装して、その後、折り曲げ組み立てて、図8、図9の折り曲げ組み立て後の支持部材30の形状になる。
【0040】
支持部材13は図7、図8、図9のように、アルミニウム製の一体型の板を折り曲げて立体化し、複数の面を形成する。一体型の板を折り曲げて形成すれば、熱伝導性が向上する。
【0041】
図10に発光ダイオードユニット10の正面側面図、図11に平面図を示す。
【0042】
アルミニウム製の八角柱の支持部材13の頂部にアルミニウム製の八角錐を有する。
八角錐の八つの面のうち4つの面発光ダイオード11を各1個を搭載する。また、八角柱の支持部材13の八つの面に発光ダイオード11を1列に各3個搭載する。
上記支持部材13は絶縁処理され、発光ダイオード基板を兼ねる。
【0043】
図12に発光ダイオードランプ20の正面側面図、図13に平面図を示す。
【0044】
上部が半球状の円筒形のガラスバルブ21に発光ダイオードユニット10が挿入され、ガラスバルブ21と発光ダイオードユニット10の空間部に充填されている透明な熱伝導性の媒体は実施の形態1及び2と同じである(図示せず)。
【0045】
図7、図17に例示するように、上記ランプの八角柱の支持部材13側面の八角柱の支持部材13の軸と垂直方向の幅w(八角柱の一側面の幅w)は、17.15mmである。
円筒状のバルブの断面の中心から八角柱の支持部材13側面に垂直に伸ばした線の、八角柱の支持部材13側面と交差する点と、垂直に伸ばした線のバルブ内面と交差する点の距離Δk(前記支持部材13の一側面の中央からバルブ内面との距離Δk)は、2.4mmである。
八角柱の支持部材13の高さhは、110mmである。
【0046】
E39口金23仕様のガラスバルブ21のバルブ内径Dは、48mmである。
角形の外接円の直径dは、44.8mmである。
【0047】
(多角形のnの決定)
多角柱側面の多角柱の軸と垂直方向の幅wが17.15mm、
円筒状のバルブの断面の中心から多角柱側面に垂直に伸ばした線の、多角柱側面と交差する点と、垂直に伸ばした線のバルブ内面と交差する点の距離Δkが3.0mm、
E39口金23仕様のHIDランプと互換性のあるガラスバルブ21の内径Dが48mmを満足する多角形を選定する。
【0048】
図14の寸法図の記号の意味は、以下のとおりである。
D:ガラスバルブ21の内径
d:発光ダイオードユニット10の外接円の直径
w:発光ダイオードユニット10の一側面の幅
b:ガラスバルブ21の中心から発光ダイオード11までの距離
Δr:ガラスバルブ21の内径Dと外接円の直径dとの差
Δk:発光ダイオード11からガラスバルブ21の内面までの半径方向の距離
Δg:発光ダイオード11から外接円までの半径方向の距離
発光ダイオードユニット10の一側面の幅wは、発光ダイオード11の幅方向の大きさ以上でありかつ信号線が配線できる幅以上である。また、フレキシブル基板を貼り付ける場合は、幅wは、フレキシブル基板の幅以上でありかつ信号線が配線できる幅以上である。
【0049】
幅wを大きくすれば、nは小さくなるので、以下のメリットがある。
1.支持部材13の折り曲げ回数は少なくなる。
2.錐体18の頂部の位置合わせが容易になる。
【0050】
幅wを小さくすれば、nは大きくなるので、以下のメリットがある。
1.発光ダイオード11がガラスバルブ21の内面に近づく。
2.放熱効果が高くなる(後述する実施の形態4)
【0051】
多角柱側面の多角柱の軸と垂直方向の幅wのn角形の外接円の直径dは、
Sin(180°/n)=w/d
より、
d=w/Sin(180°/n)
で表される。
【0052】
(d/2)と多角形の中心から多角形の辺に伸ばした垂線の中心と辺と垂線の交点との距離bとの差Δgは、
Δg=d/2−b
b=√((d/2)−(w/2)
より、
Δg=(d/2)−√((d/2)−(w/2)
で表される。
【0053】
同心円状に配置されたバルブ内周と多角形の外接円周との距離Δrとすると、
Δr=Δk−Δg
で表される。
【0054】
このとき決められたwにおいてΔkを満足するバルブ内径Dは、
D=d+2Δr
=d+2(Δk−Δg)
=d+2(Δk−(d/2)+√((d/2)−(w/2)))
=d+2Δk−d+2√((d/2)−(w/2)
=2Δk+2√((d/2)−(w/2)
=2Δk+2√((w/2Sin(180°/n))−(w/2)
で表される。
【0055】
この式は、ガラスバルブ21の内径Dは、Δkとwとnとの関数であることを示している。また、Δkとwとを一定にすると、ガラスバルブ21の内径Dは、nの関数であることを示している。逆に、Δkとwと内径Dを所定の値にするとnが決定されることを示している。
【0056】
w=17.15mm、Δk=3.0mmとしたとき、図15の表−1よりn=8より求められるD=47.40が目標のD=48mmに最も近い。
【0057】
目標がD=48mm以内である場合には、D=48mm以内になる最大のnを選択すればよい。
【0058】
以上のように、支持部材13の一側面の幅wを所定の幅w=17.15mmに固定し、前記支持部材13の一側面の中央からバルブ内面との距離Δkを所定の距離Δk=3.0mmに固定し、所定のバルブ径D=48mmを有する円筒状のバルブの内部に前記発光ダイオードユニット10を配置することができる正n角形は、正八角形であることがわかる。すなわち、所定のバルブ径を有する円筒状のバルブの内部に前記発光ダイオードユニット10を配置することができる正n角形のnの最適値は8であることがわかる。
【0059】
w=17.15mm、Δk=4.0mmとしたとき、図15の表−2よりn=8より求められるD=49.40が目標のD=48mmに最も近い。
【0060】
実際にD=48mmを採用したときのΔkは図16の表−4より3.3mmとなる。
さらに、E26口金23仕様のHIDランプと互換性のあるガラスバルブ21の内径38.6mmを満足する多角形を、図15の表から選定する。
【0061】
図15の表−2、表−3より、n=6より求められるD=37.7及び39.7が目標のD=38.6mmに最も近い(図17)。
【0062】
実際にD=38.6mmを採用したときのΔkは、図16の表−4より4.5mmとなる。
【0063】
w=17.15mmの場合は、n=6以上8以下で目標のD=48mmと目標のD=38.6mmを達成できるので好適である。
【0064】
前記発光ダイオードユニット10は、本来、円柱状であることが望ましいが、発光ダイオード11を配置するために平面が必要である。そのために、多角形を形成するのであるが、その多角形も、円柱に近いほうが理想である。しかし、幅wを小さくすれば、nは大きくなるので、円柱に近づくが、折り曲げ回数の増加により製造工程に複雑さが伴う。
【0065】
幅wを大きくすると、nが小さくなり、発光ダイオードユニット10は、三角柱、四角柱になり円柱からかけ離れた形状になる。
【0066】
w=5mm、15mm、20mm、Δk=5.0mmのケースについて、図18の表−5に示す。
【0067】
w=5mmの場合は、n=18でも、Dが40mm以上にならないので、目標のD=48mmを達成するためには、w=5mmは不向きである。
【0068】
w=15mmの場合は、n=6以上8以下で、目標のD=48mmと目標のD=38.6mmを達成できるので好適である。
【0069】
w=20mmの場合は、n=6でも、Dが40mm以下にならないので、目標のD=38.6mmを達成するためには、w=20mmは不向きである。
【0070】
図19は、w=17.15mmで、Δk=1.5mmとΔk=2.0mmとしたときの、表である。Δrがマイナス値の場合は、発光ダイオードユニット10がガラスバルブ21に収納できないことを示している。Δrが1mm未満の場合は、発光ダイオードユニット10がガラスバルブ21に理論的には収納はできるが、ガラスバルブ21の寸法ばらつき(プラスマイナス1〜2mm)等により、組み立て時に発光ダイオードユニット10をガラスバルブ21挿入することが難しくなる。
【0071】
図15、図16、図18、図19に、計算したw/dとw/Dの値を示す。
前述したとおり、Sin(180°/n)=w/dであるから、この式によれば、nを決定すると、wとdの比がわかる。
【0072】
n=4のとき、Sin(180°/n)=0.71=w/d
n=5のとき、Sin(180°/n)=0.59=w/d
n=6のとき、Sin(180°/n)=0.50=w/d
n=7のとき、Sin(180°/n)=0.43=w/d
n=8のとき、Sin(180°/n)=0.38=w/d
n=9のとき、Sin(180°/n)=0.34=w/d
n=10のとき、Sin(180°/n)=0.31=w/d
したがって、nを4〜10としたい場合、wはdの0.71〜0.31にすればよい。
nを6〜8としたい場合、wはdの0.5〜0.38にすればよい。
【0073】
実際には、図15、図16、図18、図19に示したとおり、
D=2Δk+2√((w/2Sin(180°/n))−(w/2)))
により、nとΔkとが定まれば、wとDとの比が求められる。
【0074】
図15の表−1によれば、Δk=3.0mmで、nを4〜10としたい場合、wはDの0.74〜0.29にすればよい。nを6〜8としたい場合、wはDの0.48〜0.36にすればよい。
【0075】
図15の表−2によれば、Δk=4.0mmで、nを4〜10としたい場合、wはDの0.68〜0.28にすればよい。nを6〜8としたい場合、wはDの0.45〜0.35にすればよい。
【0076】
図15の表−3によれば、Δk=5.0mmで、nを4〜10としたい場合、wはDの0.63〜0.27にすればよい。nを6〜8としたい場合、wはDの0.43〜0.33にすればよい。
【0077】
図16の表−4によれば、
D=48mmのとき、w=17.15mmは、Dの0.36倍である。
D=38.6mmのとき、w=17.15mmは、Dの0.44倍である。
【0078】
以上のように、wはDの0.27〜0.74の範囲がよい。好ましくは、wはDの0.33〜0.38の範囲がよい。さらに、Δkが小さいほうがよいことから、wはdの0.48〜0.36の範囲がよい。
【0079】
図15〜図19から、目標のD=48mmの場合、目標に最も近くなる好適なnは以下のとおりである。
w=17.15mm、Δk=3.0mmのとき、n=8
w=17.15mm、Δk=4.0mmのとき、n=8
w=15.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=8
w=20.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=6
【0080】
目標のD=36.8mmの場合、目標に最も近くなる好適なnは以下のとおりである。
w=17.15mm、Δk=3.0mmのとき、n=6
w=17.15mm、Δk=4.0mmのとき、n=6
w=15.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=6
w=5.00mm、Δk=5.0mmのとき、n=17
【0081】
なお、nは、奇数でもよいが、偶数であれば、支柱構造が簡単になり、製造が容易である。
【0082】
このようにして求められた好適なnによる正n角形の発光ダイオードユニット10を用いることにより、ガラスバルブ21の径を変化させても、発光ダイオードユニット10の各側面の幅wを変える必要がなく、発光ダイオードユニット10の部品の共通化が図れる効果がある。
【0083】
また、好適なnによる正n角形の発光ダイオードユニット10を用いることにより、ガラスバルブ21の径Dを変化させても、発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離Δkを一定又はほぼ一定に保つことができる効果がある。この発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離Δkを、発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来る距離(後述する実施の形態4で述べる距離)に設定すれば、放熱効果が高いランプを得ることが出来る。ガラスバルブ21の径が異なるランプを製造した場合でも、放熱効果が同じあるいはほぼ同じランプを実現できる。
【0084】
実施の形態4.
(4)第4の実施の形態(図20〜図29)
好適な発光ダイオードユニット10の高さと径の寸法比および発光ダイオード11とガラスバルブ21内径部の距離について述べる。
【0085】
(試験方法)
(図20〜図23)
・実施の形態3と同様に発光ダイオード基板を兼ねるアルミニウム製の支持体により異なる八角柱の支持部材13の外接円径Dと八角柱の支持部材13の高さhの発光ダイオードユニット10を作成した(図22、図21)。
・頂部の八角錐は省略した。発光ダイオード11は八角柱の支持部材13の側面の各面に縦1列各3個搭載。
・発光ダイオード11の搭載位置は、
A.各面の高さ方向の中点(b点)、
B.上記Aの位置の発光ダイオード11と側面上端辺の中点(a点)、
C.上記Bの位置の発光ダイオード11と側面下端辺の中点(c点)
のそれぞれ1個合計3個、発光ダイオードユニット10全体では24個搭載した。
・実施の形態1及び実施の形態3と同様のガラスバルブ21の端部を封止し、スクリュー形の口金23を装着する方法でランプを作成した。
・ランプは窒素ガスのみを充填して封止したもの、パーフルオロカーボンで空間部のほぼすべての部分を満たした後、窒素ガスを吹き込みながら封止したものの2種類作成(図22)した。
【0086】
発光ダイオードユニット10上面とガラスバルブ21頂部内面との距離lはどの条件も20mmとした。
・異なるD:h比の発光ダイオードユニット10はそれぞれが比較できるようにその外接円の径と角柱の高さで構成される体積Vを同一とした。ランプの器具装着性は、器具の形状によっても大きく左右されるが、異なるD:h比の発光ダイオードユニット10のランプの器具装着性について上記Vを同一とすることで簡易的に条件をそろえた。
・発光ダイオード11とガラスバルブ21内径部の距離Δdはガラスバルブ21の径を変えることで変化させた(図23)。
・それぞれのランプを電力、電圧、電流等の条件を同一にして口金23部を下にして点灯した。ガラスバルブ21外面の以下の3点の温度を測定した。
上部の発光ダイオード11の位置(上記B.)に相当する点:a点、
中央部の発光ダイオード11の位置(上記A.)に相当する点:b点、
下部の発光ダイオード11の位置(上記C.)に相当する点:c点
【0087】
(結果)
(好適なh/D)
・図24の表−6:窒素ガス封入、透明熱伝導媒体なし。
図25に示すように、h/Dが大きいほど温度が下がる。h/D:1.5前後よりh/Dが大きい範囲においてもっとも温度が高いa点においても100℃を下回る。また、温度の下降程度h/D:1.5前後から2.0にかけて、よりなだらかになる。この傾向はより発光ダイオード11に近く、ランプのより上方の部分であるa点でより顕著となる。
・図26の表−7:窒素ガス封入、透明熱伝導媒体(パーフルオロカーボン液体)有。
図27に示すように、表−6に比べ全体的に温度が下がる。透明熱伝導媒体(パーフルオロカーボン液体)の効果である。
h/Dが大きいほど温度が下がる。温度の下降程度h/D:1.5前後から2.0にかけて、よりなだらかになる。この傾向はより発光ダイオード11に近く、ランプのより上方の部分であるa点でより顕著となる等の効果は透明熱伝導媒体なしほど顕著ではないが同様の傾向が見られる。
【0088】
なお、h/Dが大きいほど温度が下がるが、その傾向はh/D:3.0を超えるあたりからほとんど差がなくなる。
【0089】
また、h/D:3.5を超えると、ランプを細長としなければならなくなり、従来街路灯に使用されていたHIDランプと寸法が著しく異なるようになり、器具への装着性が損なわれる。
【0090】
h/Dの好適な範囲は1.5から3.5、より好適な範囲は2.0から3.0といえる。
【0091】
(好適なΔdと好適なΔk)
好適な発光ダイオード11とガラスバルブ21の内面との距離について述べる。
・図28の表−8:窒素ガス封入、透明熱伝導媒体(パーフルオロカーボン液体)有。
・発光ダイオード11の表面とガラスバルブ21内面の半径方向の距離Δdはガラスバルブ21の径を変えることで変化させた(図23)。
【0092】
図29に示すように、発光ダイオード11がバルブ内面より離れるに従って、温度が上がる。
【0093】
発光ダイオード11がバルブ内面に接触している場合とバルブ内面から20mm離れている場合で20℃から35℃温度が異なる。
【0094】
発光ダイオード11がバルブ内面に接触またはバルブ内面に近いほうが、放熱効果が向上し温度的に有利である。
【0095】
発光ダイオード11とバルブ内面とを離す場合は、バルブを太くするか発光ダイオードユニット10を細くしなければならない。バルブを太くすることは器具装着性に不利、発光ダイオードユニット10を細くすることは配光に不利である。
【0096】
図29に示すように、Δdが、5mm以下の範囲の温度勾配が、5mm以上の範囲の温度勾配よりも、急傾斜であるから、Δdを5mm以下にして、なるべく、0mmにするのがよい。
【0097】
したがって、Δdの好適な範囲は、0mm以上5mm以下となる。Δdは、0mmに近いほうが好適である。
【0098】
発光ダイオード11の厚みXは少なくとも1mm以上ある。Δk=Δd+Xであるから、Δkの好適な範囲は1mm以上6mm以下となる。
【0099】
実際には、角柱の支持部材13の各側面間の寸法ばらつき、発光ダイオード11の高さ(厚みX)のばらつき、発光ダイオード11接着時の高さのばらつき及びガラスバルブ21の寸法ばらつき等の設計誤差や製造誤差が存在する。
【0100】
発光ダイオード11がバルブ内面に接触する設計仕様またはバルブ内面に近い設計仕様にすると、前記寸法ばらつき等により各発光ダイオード11間の高さのばらつきが1mm程度あるため、組み立て時に発光ダイオードユニット10をガラスバルブ21に挿入することが難しくなる。組み立て時に発光ダイオードユニット10をガラスバルブ21に挿入するためには円周方向360度全てにおいて最低限のクリアランス(Δr)が必要である。
【0101】
発光ダイオード11の高さ(厚みX)が、Δg以下であれば、発光ダイオード11の表面が外接円からはみ出すことがなく円周方向360度全てにおいてクリアランス(Δr)が提供できる。
【0102】
実施の形態3の図19によれば、Δkが2mm以下の場合、クリアランス(Δr)が1mm未満になり好ましくない。したがって、Δkのより好適な範囲は2mm以上6mm以下となる。放熱効果の点では、Δkは2mmが好適、あるいは、2mmに近いほうが好適である。
【0103】
実施の形態5.
(5)第5の実施の形態(図30〜図34)
図30は、八角柱の支持部材13の発光ダイオードランプ20の図である。
図31は六角柱の支持部材13の発光ダイオードランプ20の図である。
図32〜図34に、発光ダイオードランプ20を搭載した照明器具を示す。配光に方向性がなく発光ダイオード11の光がほぼ全方向に配光されるので、下面に主に照射される略水平点灯の街路灯(図32)だけでなく、ベースダウン、ベースアップの照明器具(図33、図34)にも対応可能である。
【0104】
上記実施の形態1〜5の発光ダイオードランプ20の構成の特徴を大きく2つの群に分けて以下に特徴と効果とを述べる。
【0105】
***第1の特徴群***
特徴1.
発光ダイオードランプ20は、角柱状または円筒状の支持部材13に発光ダイオード11を実装した発光ダイオードユニット10を筺体24内に配置し、前記発光ダイオードユニット10より導出された導入線17を前記筺体24の端部に嵌合した口金23に配線した。
発光ダイオードランプ20は、前記発光ダイオードユニット10の発光面を前記筺体24の一部であるガラス製のカバーで覆うとともに、前記ガラス製のカバー内面と前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の側面に実装された発光ダイオード11が近接または接触している。
発光ダイオードランプ20は、前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の軸方向の高さが前記角柱状の支持部材13の底面の外接円または前記円柱状の支持部材13の底面の直径より長いことを特徴とする。
【0106】
特徴2.
前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の軸方向の高さが前記角柱状の支持部材13の底面の外接円または前記円柱状の支持部材13の底面の直径の1.5倍から3.5倍の長さであることを特徴とする。
【0107】
特徴3.
前記ガラス製のカバー内面と前記発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の側面に実装された発光ダイオード11が5mm以内に近接していることを特徴とする。
【0108】
特徴4.
前記発光ダイオードユニット10の発光面とガラス製のカバーの内面の空間には透明で絶縁性を有する熱伝導媒体が充填されていることを特徴とする。
【0109】
特徴5.
前記透明で絶縁性を有する熱伝導性の媒体は、シリコーン樹脂であることを特徴とする。
【0110】
特徴6.
前記透明な絶縁性を有する熱伝導性の媒体は、密度1.5以上の流体であることを特徴とする。
【0111】
特徴7.
前記透明な絶縁性を有する熱伝導性の密度1.5以上の流体は、パーフルオロカーボン液体であることを特徴とする。
【0112】
特徴8.
前記ガラス製の覆いを含む前記筺体24はすべてガラス製のバルブからなり、前記ガラスバルブ21内には不活性ガスが封入され、前記発光ダイオードユニット10より導出された導入線17をガラスバルブ21外に導出したガラスバルブ21の端部を封止、密閉されていることを特徴とする。
【0113】
特徴9.
前記発光ダイオードユニット10は前記ガラスバルブ21の封止部側に埋設された支柱により保持されていることを特徴とする。
【0114】
特徴10.
前記発光ダイオード11は基板に実装され、前記基板は前記支持部材13の側面及び上面に設置されていることを特徴とする。
【0115】
特徴11.
前記発光ダイオード11は前記支持部材13の側面及び上面に直接実装されていることを特徴とする。
【0116】
特徴12.
前記ガラスバルブ21の封止端には、スクリュー形の金属口金23が取付けられることを特徴とする。
【0117】
特徴13.
また、照明器具として、前記発光ダイオードランプ20と点灯装置とを配置したことを特徴とする。
【0118】
上記発光ダイオードランプ20の各特徴の効果は以下のとおりである。
【0119】
特徴1の効果
発光ダイオードユニット10の側面の発光面の発光ダイオード11が、樹脂製のカバーより熱容量が大きいガラス製のカバーに覆われて近接または接しており、角柱状または円筒状の支持部材13の軸方向の高さが角柱状の支持部材13の底面の外接円または円柱状の支持部材13の底面の直径より長い発光ダイオードユニット10とすることで、HIDランプ同様にランプの長さ方向により広い配光と発光強度が得られ、かつ発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となることにより、より寿命の長い発光ダイオードランプを提供することが出来る。
【0120】
特徴2の効果
発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の角柱状または円筒状の部分の軸方向の高さを角柱状の支持部材13の底面の外接円または円柱状の支持部材13の底面の直径の1.5倍から3.5倍の長さにする。こうして、HIDランプ同様にランプの長さ方向により広い配光と発光強度が得られる。さらに、発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となることにより、より寿命の長い発光ダイオードランプを提供することが出来る。
【0121】
特徴3の効果
ガラス製のカバー内面と発光ダイオードユニット10の角柱状または円筒状の支持部材13の側面に実装された発光ダイオード11が10mm以内に近接していることにより、発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となり、より寿命の長い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
【0122】
特徴4の効果
発光ダイオードユニット10の発光面とガラス製のカバーの内面の空間に透明で絶縁性を有する熱伝導媒体を充填することにより、発光ダイオードユニット10の側面より効率良く放熱が可能となり、より寿命の長い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
【0123】
特徴5の効果
透明で絶縁性を有する熱伝導性の媒体を、シリコーン樹脂とすることにより、より絶縁性が高く、LEDや配線への電気的な安全性を確保することが出来る。また、ランプの色がより高色温度側にシフトすることで、ランプが明るく見える。
【0124】
特徴6の効果
透明な絶縁性を有する熱伝導性の媒体を密度1.5以上の流体とすることにより、熱容量の高い流体の対流によって、ガラスバルブ21または口金23の温度の低い部分に熱を伝達・放出し、より放熱効率が良い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
【0125】
特徴7の効果
透明な絶縁性を有する熱伝導性の密度1.5以上の流体は、パーフルオロカーボン液体であることによりLEDや配線への電気的な安全性を確保し、より放熱効率が良い発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。また、ランプの色がより高色温度側にシフトすることで、ランプが明るく見える。
【0126】
特徴8の効果
ガラス製の覆いを含む筺体24はすべてガラス製のバルブからなり、ガラスバルブ21内には不活性ガスが封入され、
発光ダイオードユニット10より導出された導入線17をガラスバルブ21外に導出したガラスバルブ21の端部を封止、密閉するため、ガラスバルブ21の基部に樹脂製のハウジングに接着して筺体24を形成する必要がなく、材料コストが低減できるとともに、既存のHIDランプの設備にて筺体24の生産が可能である。また、不活性ガスが封入され、密閉封止されているので、筺体24内の導入線17等金属部分の腐食が防止できるほか、防水構造となり、屋外においても使用が可能である。更に熱伝導性の液体の媒体を、パッキンなどによる特殊なシーリング構造無しに充填することが出来る。
【0127】
特徴9の効果
発光ダイオードユニット10はガラスバルブ21の封止部側に埋設された支柱により保持されているにより従来HIDランプに近い形状の発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
【0128】
特徴10の効果
発光ダイオード11は基板に実装され、基板は支持部材13の側面及び上面に設置されていることにより、筒状のバルブ形状に近い発光ダイオードユニット10とすることが出来、従来HIDランプに近い配光および形状の発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
【0129】
特徴11の効果
発光ダイオード11は支持部材13の側面及び上面に直接実装されているため発光ダイオード基板を省略することが出来、より安価に発光ダイオードランプ20を生産することが出来る。
【0130】
特徴12の効果
ガラスバルブ21の封止端には、スクリュー形の金属口金23が取付けられることにより、従来HIDランプとほぼ同形状の発光ダイオードランプ20を提供することが出来る。
【0131】
特徴13の効果
上記発光ダイオードランプ20は、従来HIDランプを使用していた街路灯、防犯灯等の照明器具に、点灯装置との組み合わせにより、容易に置き換えることが出来るため、従来ランプより更に長寿命で、省エネルギー性の高い街路灯、防犯灯などの照明装置を提供することが出来る。
【0132】
***第2の特徴群***
特徴1.
発光ダイオードランプ20は、立体化した支持部材13の複数の面に発光ダイオード11を配置することにより構成された発光ダイオードユニット10を、透明な円筒状のバルブと、前記発光ダイオードユニット10に通電する口金23とで形成された筺体24内に設置し、前記発光ダイオードユニット10より導かれた配線を、口金23を介して筺体24外に導出する。
前記支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状である。
前記正多角形の底面の外接円が前記円筒状のバルブと同心円状に配置される。
前記多角柱側面の前記多角柱の軸と垂直方向の幅wと、前記円筒状のバルブの断面の中心から前記多角柱側面に垂直に伸ばした線の、前記多角柱側面と交差する点と、前記垂直に伸ばした線の前記バルブ内面と交差する点の距離Δkを固定し、前記多角柱の底面の正多角形を正n角形としたとき、発光ダイオードランプ20は、所望のバルブ径を得るためにnの数を調節した正多角形からなる多角柱の発光ダイオードユニット10を有する。
【0133】
特徴2.
立体化した支持部材13の複数の面に発光ダイオード11を配置することにより構成された発光ダイオードユニット10を、透明な円筒状のバルブと、前記発光ダイオードユニット10に通電する口金23とで形成された筺体24内に設置し、前記発光ダイオードユニット10より導かれた配線を、口金23を介して筺体24外に導出する発光ダイオードランプ20において、前記支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状であり、前記正多角形の底面の外接円が前記円筒状のバルブと同心円状に配置され、前記多角柱側面には発光ダイオード11が、前記多角形の軸方向に1列に配置されたことを特徴とする。
【0134】
特徴3.
前記支持部材13は一体型の板を折り曲げて複数の面を形成して立体化されることを特徴とする。
【0135】
特徴4.
前記多角柱側面の前記多角柱の軸と垂直方向の幅wは5mmから20mmであることを特徴とする。
【0136】
特徴5.
前記円筒状のバルブの断面の中心から前記多角柱側面に垂直に伸ばした線の、前記多角柱側面と交差する点と、前記垂直に伸ばした線の前記バルブ内面と交差する点の距離Δkは1mmから6mmであることを特徴とする。
【0137】
特徴6.
前記立体化した支持部材13の複数の面は発光ダイオード素子基板を兼ね、支持部材13の外面に発光ダイオード11が直接実装されることを特徴とする。
【0138】
特徴7.
発光ダイオードユニット10は、前記支持部材13の複数の面に発光ダイオード素子基板を貼り付けることにより構成された発光ダイオードユニット10であることを特徴とする。
【0139】
特徴8.
前記発光ダイオード素子基板は、その基板幅が約10mmであることを特徴とする。
【0140】
特徴9.
前記発光ダイオード素子基板は、リボン状のフレキシブル基板12であることを特徴とする。
【0141】
特徴10.
前記多角柱の底面は正n角柱の一部の頂点が欠落した多角形であることを特徴とする。
【0142】
特徴11.
前記支持部材13は金属製であることを特徴とする。
【0143】
特徴12.
前記多角柱の高さは前記外接円の直径より高いことを特徴とする。
【0144】
特徴13.
前記放熱体の頂面には多角錐形状または中心軸方向の縦断面が台形状の多角錐形状であり前記多角錐形状の各面に発光ダイオード11が配置されていることを特徴とする。
【0145】
特徴14.
照明器具において、上記発光ダイオードランプ20と点灯装置とを配置したことを特徴とする。
【0146】
上記発光ダイオードランプ20の各特徴の効果は以下のとおりである。
【0147】
特徴1の効果
支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状であり、正多角形の底面の外接円が前記円筒状のバルブと同心円状に配置され、多角柱側面の多角柱の軸と垂直方向の幅wと、円筒状のバルブの断面の中心から多角柱側面に垂直に伸ばした線の、多角柱側面と交差する点と、垂直に伸ばした線のバルブ内面と交差する点の距離Δkを固定し、多角柱の底面の正多角形を正n角形としたとき、所望のバルブ径を得るためにnの数を調節した正多角形からなる多角柱の発光ダイオードユニット10を有する、発光ダイオードランプ20とすることによって、多角柱側面の幅と側面に配置された発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離を一定に保ちながら、ガラスバルブ21の径及び発光ダイオードランプ20の明るさを変化させても、部品の共通化及び製造工程の共通化が図れ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
【0148】
特徴2の効果
支持部材13は底面を正多角形とする多角柱形状であり、正多角形の底面の外接円が円筒状のバルブと同心円状に配置され、多角柱側面には発光ダイオード11が、多角形の軸方向に1列に配置されたことにより、多角柱の側面の数を容易に調節することができ、所望のバルブ径の発光ダイオードランプ20を得ることによって、多角柱側面の幅と側面に配置された発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離を一定に保ちながら、ガラスバルブ21の径及び発光ダイオードランプ20の明るさを変化させても、部品の共通化及び製造工程の共通化が図れ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
【0149】
特徴3の効果
支持部材13を一体型の板を折り曲げて複数の面を形成することにより、より部品の共通化及び部品点数の減少化及び製造工程の共通化が図れる発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
【0150】
特徴4の効果
多角柱側面の多角柱の軸と垂直方向の幅wを5mmから20mmとすることにより、多角柱側面には発光ダイオード11を多角形の軸方向に1列に配置された状態で、多角柱の側面の数を容易に調節することができ、所望のバルブ径の発光ダイオードランプ20を得ることによって、多角柱側面の幅と側面に配置された発光ダイオード11とガラスバルブ21内面の距離を一定に保ちながら、ガラスバルブ21の径及び発光ダイオードランプ20の明るさを変化させても、部品の共通化及び製造工程の共通化が図れ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
【0151】
特徴5の効果
前記円筒状のバルブの断面の中心から前記多角柱側面に垂直に伸ばした線の、前記多角柱側面と交差する点と、前記垂直に伸ばした線の前記バルブ内面と交差する点の距離Δkを1mmから6mmとすることにより、発光ダイオードユニット10をガラスバルブ21に収率良く、容易に挿入することが出来かつ、かつ発光ダイオード11の熱をガラスバルブ21に効率的に逃がすことが出来、低コストで照明器具互換性が高く、かつ長寿命の発光ダイオードランプ20を得ることが出来る。
【0152】
特徴6の効果
立体化した支持部材13の複数の面は発光ダイオード素子基板を兼ね、支持部材13の外面に発光ダイオード11が直接実装されることにより、発光ダイオード基板を省略することが出来、より安価に発光ダイオードランプ20を生産することが出来る。
【0153】
特徴7の効果
発光ダイオードユニット10は、支持部材13の複数の面に発光ダイオード素子基板を貼り付けることにより、既存の一般的な発光ダイオード素子基板を流用することが出来る。
【0154】
特徴8の効果
発光ダイオード素子基板を基板幅が約10mmとすることにより、既存に流通しているより一般的な発光ダイオード素子基板を流用することが出来る。
【0155】
特徴9の効果
発光ダイオード素子基板はリボン状のフレキシブル基板12であることにより、既存に流通しているより一般的な発光ダイオード素子基板を流用することが出来る。
【0156】
特徴10の効果
多角柱の底面は正n角柱の一部の頂点を欠落させた多角形であることにより、特殊な器具形状、特殊な配光に合わせた、発光ダイオードユニット10を得ることが出来る。
【0157】
特徴11の効果
支持部材13は金属製であることにより、発光ダイオード11が発生する熱を効率よく吸収、放熱することが出来る。
【0158】
特徴12の効果
多角柱の高さは前記外接円の直径より高いことにより発光ダイオード11が発生する熱を効率よく放熱することが出来る。
【0159】
特徴13の効果
放熱体の頂面には多角錐形状または断面が台形状の多角錐形状であり多角錐形状の各面に発光ダイオード11が配置されていることによりランプ頂部の配光を全方向にすることが出来る。
【0160】
特徴14の効果
上記発光ダイオードランプ20は、従来HIDランプを使用していた街路灯、防犯灯等の照明器具に、点灯装置との組み合わせにより、容易に置き換えることが出来るため、従来ランプより更に長寿命で、省エネルギー性の高い街路灯、防犯灯を提供することが出来る。
【0161】
また、配光に方向性がなく発光ダイオード11の光がほぼ全方向に配光されるので、下面に主に照射される略水平点灯の街路灯だけでなく、ベースダウン、ベースアップの器具にも対応可能である。
【符号の説明】
【0162】
10 発光ダイオードユニット、11 発光ダイオード、12 フレキシブル基板、13 支持部材、14 基部支柱、15 軸支柱、16 連結支柱、17 導入線、18 錐体、20 発光ダイオードランプ、21 ガラスバルブ、22 フレア管、23 口金、24 筺体。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
角柱状または円筒状の支持部材の側面に発光ダイオードを実装した発光ダイオードユニットと、
前記発光ダイオードユニットの発光面を覆うガラス製のカバーを有し、発光ダイオードユニットを内部に配置した筺体と
を備え、
前記発光ダイオードユニットの支持部材の軸方向の高さが前記支持部材の外接円の直径の1.5倍から3.5倍の長さであり、
前記ガラス製のカバーの内面と前記発光ダイオードユニットの角柱状または円筒状の支持部材の側面に実装された発光ダイオードとが接触していること、又は、前記ガラス製のカバーの内面と前記発光ダイオードが5mm以内に近接していることを特徴とする発光ダイオードランプ。
【請求項2】
前記発光ダイオードユニットの発光面とガラス製のカバーの内面の空間には透明で絶縁性を有する熱伝導媒体が充填されていることを特徴とする請求項1記載の発光ダイオードランプ。
【請求項3】
前記熱伝導媒体は、シリコーン樹脂であることを特徴とする請求項2記載の発光ダイオードランプ。
【請求項4】
前記熱伝導媒体は、密度1.5以上の流体であることを特徴とする請求項2記載の発光ダイオードランプ。
【請求項5】
前記熱伝導性媒体は、パーフルオロカーボン液体であることを特徴とする請求項4記載の発光ダイオードランプ。
【請求項6】
前記筺体はガラスバルブを有し、前記ガラスバルブ内には不活性ガスが封入され、前記ガラスバルブは、導入線をガラスバルブ外に導出したガラスバルブの端部により封止されて、密閉されていることを特徴とする請求項1乃至5いずれかに記載の発光ダイオードランプ。
【請求項7】
前記発光ダイオードユニットは、底部に支柱を備え、
前記支柱は、前記ガラスバルブの封止部に埋設され、
前記発光ダイオードユニットは、前記ガラスバルブの封止部に埋設された支柱により前記ガラスバルブ内に保持されていることを特徴とする請求項6記載の発光ダイオードランプ。
【請求項8】
前記発光ダイオードは、基板に実装され、
前記基板は前記支持部材の側面及び上面に設置されていることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の発光ダイオードランプ。
【請求項9】
前記発光ダイオードは、前記支持部材の側面及び上面に直接実装されていることを特徴とする請求項1乃至7いずれかに記載の発光ダイオードランプ。
【請求項10】
スクリュー形の金属の口金であって、前記発光ダイオードユニットより導出された導入線を配線した口金が固定されたことを特徴とする請求項1乃至9いずれかに記載の発光ダイオードランプ。
【請求項11】
請求項1乃至10いずれかに記載の発光ダイオードランプと点灯装置とを備えたことを特徴とする照明器具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2013−20911(P2013−20911A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155743(P2011−155743)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【出願人】(591015625)オスラム・メルコ株式会社 (123)
【Fターム(参考)】