発光装飾装置
発光装飾装置は、透明導電層と、蛍光層と、互いに電気的に分離された第1及び第2電極層を備えたシート状の発光部材を含み、電気接続部は、前記発光部材の第1および第2電極層に設けられ、導線は、前記各電気接続部を貫通する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装飾装置に関するもので、詳しくは、ELシートを用いた発光装飾装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ELシートは、有機フィルムまたは線状構造物に蛍光体を塗布することで形成される。このELシートにAC電圧が印加されると、電場が蛍光体の迅速な充電及び放電を引き起こし、各循環過程で光の発光をもたらす。上記の現象をEL(Electro Luminescence)といい、EL特性を有する薄くて軽いシートをELシートという。ELシートは、多様な形状に形成されるため、電子機器のバックライトまたは信号板として広く用いられている。
【発明の開示】
【発明の詳細な説明】
【0003】
本発明の目的は、ELシートを用いて形成された多様な形状を有する発光装飾装置を提供することにある。本発明の他の目的は、ELシートを用いて形成された多様な形状を有する発光部材を提供することにある。
【0004】
本発明のさらに他の目的は、ELシートを用いて形成された多様な形状を有する発光部材の製造方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、多様な装飾形状を得るように、多数の電線がELシートに連結される構造を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、ELシートを用いた発光部材と電線とが単純にかつ堅固に結合される結合構造を提供することにある。
【0005】
本発明のさらに他の目的は、発光装飾装置に多様な形式で連結される電線を提供することにある。
【0006】
本発明の一側面によると、透明導電層と、蛍光層と、互いに電気的に分離された第1電極層及び第2電極層と、を備えたシート状の発光部材を含み、電気接続部は、前記発光部材の第1および第2電極層に設けられ、導線は、前記各電気接続部を貫通する発光装飾装置が提供される。
【0007】
前記第2電極層は、前記透明導電層に接触する。
【0008】
前記蛍光層は、前記透明導電層と第1電極層との間に介在され、前記透明導電層は、前記蛍光層及び前記第1電極層が形成されてない領域で露出され、前記第2電極層は、前記透明導電層の露出部分を覆い、前記電極層と電気的に分離される。前記蛍光層は、前記第1電極層と前記透明伝導層との間及び前記第2電極層と前記透明伝導層との間に延長される。
【0009】
前記発光装飾装置は、前記各電気接続部に電力を供給するように、二つの電線をさらに備えている。前記発光装飾装置は、前記各電気接続部に連結された二つの接続ピンを有するコネクターをさらに備えており、前記電線の二つの導線は、コネクターに分離自在に結合される。前記発光装飾装置は、前記接続部に連結され、前記発光部材を貫通する第1及び第2接続リングをさらに含み、前記コネクターの二つの接続ピンは、前記第1及び第2接続リングにそれぞれ挿入される。
【0010】
前記発光部材の光発散面の反対側には、防湿層がさらに備わる。前記発光部材の光発散面には、印刷層がさらに備わり、前記印刷層には、形状が印刷される。
【0011】
前記発光装飾装置は、前記第1電極層または第2電極層が外部に露出されないように、前記第1電極層または第2電極層の外端部を覆う層をさらに含む。
【0012】
前記発光部材は、中央部と、該中央部から放射状に延長された多数の延長部と、を備えて花状をなしており、前記電気接続部は、前記中央部に設けられる。
【0013】
前記発光装飾装置は、支持部材と、固定部材と、を備える結合機構をさらに含み、前記発光部材は、前記支持部材と前記固定部材との間に介在され、前記支持部材及び前記固定部材は、分離自在に結合され、前記結合機構は、前記電気接続部を覆う。
【0014】
前記発光装飾装置は、前記電線が分離自在に固定されるベースをさらに含み、前記ベースは、前記電線が挿入・固定される挿入穴を備える。前記ベースは、コネクターを有する回路基板を備えており、前記電線の二つの導線は、前記回路基板のコネクターに連結される。
【0015】
前記発光装飾装置は、前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記回路装置は、各電線に対応する多数のインバータ素子を備える。前記発光装飾装置は、前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記電線は、一つ以上の電線を有するグループに分けられ、前記各グループには、別途の電源供給装置が設けられる。
【0016】
本発明の他の側面によると、ELシートからなる発光部材と、前記ELシートに電力を供給するために用いられる電線と、を含み、前記電線は、二つの導線と、該二つの導線を覆う絶縁被覆と、を備えており、前記絶縁被覆には、前記二つの導線を連結するために連結通路が設けられる。前記発光装飾装置は、前記連結通路を通して前記電線に連結される枝電線をさらに備える。
【0017】
本発明のさらに他の側面によると、発光部材の製造方法において、透明電極層を準備する段階と、前記透明電極層が第1領域で露出されるように、前記透明電極層の前記第1領域を除いた前記透明電極層上に蛍光層を形成する段階と、露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記蛍光層上に誘電体層を形成する段階と、露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記誘電体層上に第1電極層を形成する段階と、前記第1電極層の形成と同時に、または、その前後に、露出された透明電極層を覆い、第1電極層と離隔される第2電極層を形成する段階と、を含む発光部材の製造方法が提供される。
【0018】
前記製造方法は、前記第1電極層上に防湿層を形成する段階をさらに含む。前記防湿層は、前記電極層の第2領域が露出されるように、前記下部電極層の第2領域を除いて形成される。前記製造方法は、前記電極層を形成する段階では、誘電体層の第3領域が露出されるように電極層を形成し、前記第3領域より小さい貫通穴を形成する段階をさらに含む。
【0019】
前記製造方法は、前記透明電極層上に所望の形状を印刷することによって印刷層を形成する段階をさらに含む。前記製造方法は、前記印刷層上に光沢層を形成する段階をさらに含む。
【0020】
前記第1電極層の外端部は、他の層によって覆われる。
【0021】
本発明のさらに他の側面によると、中央部と、多数の延長部と、を有するELシートからなって花状をなす発光部材と、前記ELシートに連結される茎状の電線と、前記電線を通して前記ELシートに電源を供給する電源供給装置と、を含む装飾装置が提供される。前記装飾装置は、前記電源供給装置から電源を受ける葉状のELシートをさらに含む。
【0022】
本発明のさらに他の側面によると、電極層を含む多数の層を有し、前記電極層は、分離線を基準に二つの領域に分離されるELシートを備える発光部材を含み、前記ELシートの分離された二つの領域には、ELシートの各層を貫通する接続リングが固定される発光装飾装置が提供される。
【0023】
前記発光部材は、前記ELシートが外部に露出されないように、その外端部を覆う絶縁コーティング層をさらに備える。前記発光部材は、中央部と、該中央部から放射状に延長された多数の延長部と、を有する花状をなしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1は、本発明による発光装飾装置を示した斜視図である。発光装飾装置10は、ベース20と、発光装飾物40と、非発光装飾物90と、を備えている。発光装飾物40及び非発光装飾物90は、ベース20上に設けられる。
【0025】
図2の(a)及び(b)は、図1の発光装飾装置のA-A’及びB-B’線断面図である。ベース20は、ケース23と、このケース23内に収容される回路基板30と、を備えている。ここで、ケース23は、直方体形状を有し、上部部材24及び下部部材27を備えている。上部部材24は、上部板25と、4個の側壁26と、を備えている。ここで、上部板24は、直方体形状を有し、4個の側壁26は、上部板25から下側に延長される。上部板25には、発光装飾物40の電線42及び非発光装飾物90の下端部92が挿入される多数の第1結合部251及び第2結合部252が設けられる。第1結合部251は、上部板25から上側に突出されて設けられ、発光装飾物40の電線42が挿入・固定される第1結合穴253を備えている。第1結合穴253は、電線42を締結するように、電線42の断面形状とほぼ同一の断面を有する。第1結合穴253の直径は、電線42が分離自在にかつ堅固に固定される程度に決定される。貫通穴254は、第1結合穴253の下部に設けられる。電線42の二つの導線44は、貫通穴254を通過してケース23内に入って、後述する二つのコネクター32に連結される。キャップ259は、使用されてない第1結合穴253を覆うために用意され、第1結合穴253を通して水や汚染質物がケース23内に流れることを防止する。
【0026】
第2結合部252も、上部板25から上側に突出されて設けられ、非発光装飾物90の下端部92が挿入・固定される第2結合穴255を有する。第2結合穴255の直径は、下端部92が第2結合穴255に分離自在にかつ堅固に固定される程度に決定される。このとき、第1結合穴253及び第2結合穴255の大きさは、発光装飾物40の電線42及び非発光装飾物90の下端部92によって決定される。
【0027】
段部261は、4個の側壁26の内面の下縁部に沿って形成される。この段部261は、後述する下部部材27の上端と接する。一連の突出部262は、段部261の内面に提供され、下側に行くほど細くなる。突出部262は、下部部材27の側壁29の外面に設けられた各溝292に係合される。側壁26の先端は、後述する下部部材27の側壁29の外面の上縁部に沿って形成された段部291と接する。
【0028】
下部部材27は、底板28と、4個の側壁29と、を備えている。ここで、底板28は、直方体形状を有し、4個の側壁29は、底板28の4個の縁部から上側に延長される。上述したように、段部291は、側壁29の外面の上縁部に沿って形成される。この段部291は、上部部材24の側壁26の先端と接する。一連の溝292は、段部291の外面に設けられる。この溝292が各突出部291に係合され、上部部材24と下部部材27とが係合される。支持リブ293は、下部部材27の側壁29の内面に、回路基板30を支持するために設けられる。特に、回路基板30の縁部は、支持リブ293の段部294に設けられる。図1に示すように、電線99は、下部部材27の側壁29を通過してケース23内に入って回路基板30に連結される。本実施形態では、電源供給用電線99を通して100ないし240VのAC電圧が回路基板30に供給されるが、これに制限されることはない。
【0029】
図3は、図2の発光装飾装置の回路基板を示した斜視図である。図3に示したように、回路基板30の上面には、二つのコネクター32及び多数のインバータICチップ100が設置される。各インバータICチップ100は、コネクター32に設けられた各対のピン322に電気的に連結されてコネクター32にAC電源を供給する。回路基板30に装着された各コネクター32は、長い棒状を有し、その上面には、多数の対の挿入穴321が配置され、その下面には、各挿入穴321に対応する位置に多数の対のピン322が配置される。コネクター32の上面は、上部部材24の上部板25の下面に隣接する。各対の挿入穴321は、ケース23の第1結合穴253の下部に形成された各貫通穴254と対向する。貫通穴254を通過した電線42の二つの導線44は、挿入穴321に挿入されて電気的に連結される。ピン322は、回路基板30の結合穴301に挿入され、はんだ付け方法で固定される。その結果、電線42は、コネクター32を通して回路基板30に電気的に連結される。多数のコネクター32が並列に設けられ、第1結合穴253は、挿入穴321の各対に対応する。
【0030】
本実施形態では、商用のAC電源がインバータICチップによって発光装飾物に供給されるが、本発明は、これに制限されるものではない。発光装飾物に電源を供給するための回路基板の他の実施形態は、図13及び図14に示されている。図13に示すように、回路基板30bには、アダプター回路100bと、多数のインバータ回路101bと、多数のコネクター32bと、が設けられる。アダプター回路100bは、100ないし240VのAC電源を9〜12VのDC電源に変換し、各インバータ回路101bにDC電源を供給する。各インバータ回路101bは、アダプター回路100b及び二つのコネクター30bに連結される。各インバータ回路101bは、DC電源を発光に必要な安定したAC電源に変換し、AC電源を二つのコネクター32bに印加する。各コネクター32bは、電線の二つの導線が挿入される一対の挿入穴321bを備えている。図示してないが、このような構成の回路基板に対応するケースは、上記の実施形態によって充分に構成できる。
【0031】
図14を参照すると、回路基板30aには、三個のコネクター32aと、三個のトランス101aと、三個の強度調節部材102aと、が設置される。回路基板30aのアダプター回路(図示せず)は、100ないし240VのAC電源を9〜12VのDC電源に変換する。各コネクター32aは、電線の導線が挿入される5対の挿入穴321aを備えている。各トランス101aは、対応するコネクター32aに連結される。各トランス101aは、対応するコネクター32aにDC電源を供給する。各強度調節部材102aは、対応するトランス101aに連結される。各強度調節部材102aによってトランス101aの出力が調節されることで、発光部材から出る光の強さが調節される。このような構成の回路基板に対応するケースは、上記の実施形態によって充分に構成できるものである。このように回路基板を構成することで、発光部材のグループに異なる電源を供給し、発光部材のグループから出る光の強さを個別的に調節できる。
【0032】
上記の各実施形態では、100ないし240VのAC電源が各コネクターに供給されるが、本発明は、これに制限されるものではなく、AC電源供給部の代りに、乾電池などのDC電源供給部を用いることができ、各コネクターに必要な電源供給部を構成できる。
【0033】
前記電線及び回路基板は、コネクターによって互いに連結されたが、これに制限されるものではなく、コネクターなしに、はんだ付け方式で互いに連結されることもある。
【0034】
再び図1を参照すると、ベース20は、点線で示した花瓶形状の容器15内に挿入される。
【0035】
図4は、発光装飾装置の発光装飾物を示した分解斜視図で、図5の(a)及び(b)は、発光部材と電線と結合機構との結合状態を示す図4のC-C'線及びD-D'線断面図である。本発明の一実施形態による発光装飾物40は、花弁及び茎を有する花状に形成される。発光装飾物40は、電線42と、発光部材60と、導線40を発光部材60に結合する結合機構80と、結合機構80と電線42とを連結するコネクター120と、から構成される。ここで、発光部材60及び電線42は、花の花弁及び茎にそれぞれ対応し、結合機構は、花のがく及び雄蘂を示している。電線42は、絶縁被覆46に覆われた二つの導線44により構成される。電線42の両端及び絶縁被覆46は、二つの導線44が露出されるように剥がれている。図2に戻ると、電線42の上端が第1結合穴253に挿入・固定され、導線42の下端がコネクター120に挿入・固定されるため、導線42は、予期しない外力によって抜け出ることがない。したがって、第1結合穴253に挿入された電線42の二つの導線44は、貫通穴254を通過してケース23内に入り、コネクター32の挿入穴321に挿入される。電線42は、手で引き寄せるとベース20から分離される。電線42は、真立する程度の力を有し、弾力的に曲げられる。
【0036】
再び図4及び図5を参照すると、電線42の上端は、コネクター120に挿入される。コネクター120は、直方体形状の本体121と、この本体121の上面に設けられた二つの接続ピン122と、を備えている。二つの挿入穴(図示せず)は、本体121の下面に設けられ、電線42の二つの導線44が二つの挿入穴を通過して二つの接続ピン122に連結される。本体121は、後述する結合機構80の支持部材82の連結通路831に収容される。二つの接続ピン122は、発光部材60の二つの挿入穴614,615に挿入される。コネクター120、発光部材60及び支持部材82は、はんだ付け202,204あるいはピンを曲げることによって結合される。電線42の二つの導線44は、発光部材60と支持部材82とが結合されたコネクター120の挿入穴(図示せず)に挿入されるか、挿入穴(図示せず)から抜け出る。このような構成により、コネクター120、発光部材60及び結合機構80からなるつぼみ部を容易に取り替えられる。
【0037】
発光部材60は、花弁状に形成され、円状の中央部61と、この中央部61から半径方向に延長された多数の延長部62と、を備えている。中央部61には、二つの結合用貫通穴612と、第1及び第2挿入穴614,615と、が備わる。ここで、二つの結合用貫通穴612及び第1及び第2挿入穴614,615は、二つの結合用貫通穴612を連結する線と第1及び第2挿入穴614,615を連結する線とが交差するように配置することが好ましい。結合機構80は、固定部材86をさらに備えており、固定部材86は、結合用貫通穴612に挿入される挿入ボス87を有する。第1及び第2挿入穴614,615は、図6に示すように、後述する第1及び第2接続リング200,210に結合される。コネクター120の二つの接続ピン122は、第1及び第2挿入穴614,615に挿入され、はんだ付け202,204によって固定される。二つの接続ピン122は、はんだ付けによって固定したが、二つの接続ピン122を挿入し、突出部を曲げることによって固定することもできる。また、曲げた部分をはんだ付けすることもできる。
【0038】
図8は、第1及び第2挿入穴614,615に結合する前の接続リング200,210のいずれか一つを示している。以下、第1及び第2挿入穴に接続リングを結合する方法を説明する。各接続リング200,210は、シリンダー208と、取っ手209を備えたフランジ部206と、を備えている。シリンダー208は、発光部材60の挿入穴に挿入される。取っ手209を手で掴むことにより、シリンダー208は、発光部材60の挿入穴に挿入される。次に、フランジ部206の反対側で焼結工程が行われると、第1及び第2接続リング200,210が発光部材60の第1及び第2挿入穴614,615に結合される。次に、取っ手209が取り除かれる。
【0039】
図6は、発光部材60と電線40との結合部を拡大して示した断面図である。図6に示すように、発光部材60は、ELシートであり、コーティング層68と、透明導電層(透明電極層)641と、蛍光層66と、誘電体層65と、銀などの優れた伝導性の材質からなる下部電極層64と、防湿層74と、を備えた積層構造を有する。蛍光層66は、発光インクを印刷して形成される。通常、蛍光層66は、ホスホレイヤー(Phospho layer)ともいう。図6の矢印は、発光部材から出る光を示している。本実施形態のコーティング層68は、PEなどの透明な素材からなる。透明電極層641は、PETなどのプラスチック樹脂材料にITOを蒸着してなる酸化インジウム錫(ITO)フィルムである。このとき、図6の各層の厚さは、発光部材60の実際の層の厚さと異なる。本発明は、上記したELシートの構造に制限されるものではなく、ELシートの他の構造も適用されうる。
【0040】
図6を参照すると、発光部材60の第1及び第2挿入穴614,615付近の積層構造は、互いに異なる。第1挿入穴614付近には、防湿層74が第1接続リング200のフランジ部206よりも広く取り除かれる。下部電極層64は、防湿層74が形成されてない領域で露出される。第1接続リング200のフランジ部206が下部電極層64の露出部と接触し、フランジ部206の反対側がコーキングされ、第1接続リング200と発光部材60とが結合されることで、第1挿入穴614の形成が終了される。第2挿入穴615付近には、防湿層74、下部電極層64、誘電体層65及び蛍光層66が第2接続リング210のフランジ部206よりも広く取り除かれる。その結果、透明電極層641が露出される。連結電極層76は、露出された透明電極層641に形成され、銀などの伝導性に優れた材料からなる。第2接続リング210のフランジ部206が連結電極層76の外面に接触し、フランジ部206の反対側がコーキングされ、第2接続リング210と発光部材60とが結合されることで、第2挿入穴615の形成が終了される。コネクター120の二つの接続ピン122は、第1及び第2挿入穴614,615内にそれぞれ挿入され、はんだ付け202,204が施される。このような構成により、第1挿入穴614に挿入された一つの接続ピンは、発光部材60の下部電極層64に電気的に連結され、第2挿入穴615に挿入された他の接続ピンは、発光部材60の透明電極層641に電気的に連結される。
【0041】
図7は、二つの結合用貫通穴612を示すための図4の発光装飾物のH-H’線断面図である。結合機構80の固定部材86の二つの挿入ボス87に挿入される発光部材60の二つの結合用貫通穴612付近の積層構造は、発光部材80の他の部分とやや異なる。各結合用貫通穴612付近には、防湿層74及び下部電極層64が誘電体層65を露出するために取り除かれる。その結果、結合用貫通穴612を形成する間、下部電極層64及び透明電極層641がつぶれることを防止し、安定的な結合を保証する。
【0042】
再び図4及び図5を参照すると、結合機構80は、支持部材82と、固定部材86と、を備えている。ここで、支持部材82及び固定部材86は、花のがく及び雄蘂を示している。支持部材82は、多数のがく片状の支持部84を備えており、結合部は、円錐台の形状を有する。多数のがく片状の支持部84は、発光部材60の多数の延長部62に対応して放射状に設けられる。結合部83は、中心部に設けられる連結通路831と、この連結通路831の両側に設けられる二つの挿入穴822,832と、を備えている。コネクター120は、連結通路831に挿入される。図5に示したように、連結通路831は、上部内面に突出縁部8311を備えている。突出縁部8311は、コネクター120が連結通路831を通過することを防止する機能をする。コネクター120の二つの接続ピンは、連結通路831の上部開口部を通して突出される。固定部材86の二つの挿入ボス87は、結合部83の上面に設けられる二つの挿入穴822,832に圧入・挿入され、支持部材82と固定部材86とが結合される。上昇曲線状を有するがく片状の各支持部84は、発光部材60の各延長部62を支持する。
【0043】
図4及び図5を参照すると、雄蘂状の固定部材86は、下側に延長された二つの挿入ボス87と、固定部材86の下面中心部に形成された溝88と、を備えている。二つの挿入ボス87は、発光部材60の結合用貫通穴612を通過し、二つの挿入穴822,832に圧入・挿入され、発光部材60が固定される。溝88には、コネクター120の二つの接続ピン122に形成されたはんだ付け202,204部が収容される。
【0044】
再び図1及び図2を参照すると、非発光装飾物90は、下端部92と、装飾部94と、を備えている。円状断面を有する下端部92は、ベース20の上面に設けられた第2結合穴255に連結される。装飾部94は、花、蝶々、ガマなどの多様な形状を有する。
【0045】
以下、図1、図2、図5及び図6を参照して、発光装飾装置の作用を詳しく説明する。AC電源は、電源供給用電線99を通してベース20の回路基板30に供給される。回路基板30は、回路基板30の上面に設けられたコネクター32を通して発光装飾物40の電線42に連結される。インバータICチップ100は、挿入穴321を通過する電線を通して安定したAC電源を発光部材60に供給する。図6を参照すると、コネクター120の二つの接続ピン122のうち一つは、第1接続リング200を通して下部電極層64に連結され、他の一つは、第2接続リング210を通して透明電極層641に連結される。AC電流が二つの電極層の間を流れると、コーティング層68に向かって光が発散される。初期に、第1接続リング200は、透明電極層641及び下部電極層604に連結されるが、電流が流れる瞬間、第1接続リング付近の透明電極層641が損傷されて絶縁される。その結果、第1接続リング200は、下部電極層64のみに連結される。その反面、第2接続リング210付近の透明電極層641も一部が損傷されるが、透明電極層641を覆う下部電極層64は絶縁されない。よって、導線44及び透明電極層641は、互いに電気的に連結され、光が継続して発散される。
【0046】
図9、図10、図11及び図12を参照して、図4、図5及び図7に示した発光部材60を製造方法を説明する。まず、図9の(a)及び図9(b)に示すように、花状を有する蛍光層66は、基板63上に形成される。図9の(a)は、基板63の平面図であり、(b)は、(a)に示した基板のE-E'線断面図である。蛍光層66は、所定の中心部601に形成されなく、所定の中央部601には、図6に示した第2接続リング210が挿入される。基板63は、コーティング層68と、透明電極層641と、を備えている。本実施形態のコーティング層68は、PEなどの透明プラスチック材質からなり、透明電極層641は、酸化インジウム錫(ITO)フィルムからなる。
【0047】
次に、図10に示すように、誘電体層65は、蛍光層66上に形成され、蛍光層66と同一の形状を有する。次に、図11に示すように、銀などの伝導性に優れた材料からなる下部電極層64は、誘電体層65上に形成される。このとき、図11において、(c)は、平面図であり、(a)及び(b)は、図11のF-F'線及びG-G'線断面図である。下部電極層64を形成した後、下部電極層64、誘電体層65及び蛍光層66は、透明電極層641を露出するために所定領域601で取り除かれる。露出された透明電極層641には、隣接する層と離隔された連結電極層76が形成される。連結電極層76は、銀などの優れた伝導性の材料からなる。その反面、下部電極層64は、図4及び図7の結合用貫通穴612が形成される二つの所定領域8121で取り除かれる。
【0048】
次に、図12に示したように、防湿層64が形成される。図12において、(c)は、平面図であり、(a)及び(b)は、図12のK-K'線及びL-L'線断面図である。次に、防湿層64は、図6に示した第1接続リング200が挿入される所定領域601,602で取り除かれる。その反面、防湿層64は、結合用挿入穴612が形成される他の所定領域6121で取り除かれる。防湿層64は、所定位置6121で取り除かれるが、これに限定されるものではなく、所定領域6121で取り除かれないこともある。次に、図12の(c)の点線で示した花の輪郭に沿って基板を切断するための切断工程が行われ、花状の発光部材が得られる。切断工程の前後にパンチング工程を行い、二つの結合用貫通穴612と第1及び第2接続リング200,210とが結合される二つの挿入穴を形成する。二つの挿入穴614,615が第1及び第2接続リング200,210と結合されるとき、図4に示した発光部材60が完成される。
【0049】
図9ないし図12の層は、誇張されて厚く示されたものである。
【0050】
一つの花のみが図9ないし図12の基板63に形成されるが、大量生産のために、多数の花が基板63上に形成されうる。
【0051】
上記の実施形態の発光部材は、花状を有するが、これに制限されるものではなく、蝶々、とんぼ、茸、鳥、文字、数字及び記号などの多様な形状を有することもある。
【0052】
図15は、本発明の一実施形態による発光部材60を示した断面図である。発光部材60aは、コーティング層68と、印刷層69と、光沢層79と、を備えている。印刷層69は、シルクスクリーン方法あるいはオフセット印刷方法などの印刷工程で、コーティング層68上に花や星などの所望の形状を印刷することによって形成される。印刷層69を形成すると、発光時に自然かつ立体的な外観を有する発光部材が得られる。光沢層79は、無光沢素材または有光沢素材を印刷層69上にコーティングすることによって形成される。光沢層79を形成すると、上記した印刷の効果をさらに増加できる。発光部材60aの他の構成は、図6の発光部材60と同一であるため、これに対する詳しい説明は省略する。
【0053】
図16は、本発明の他の実施形態による発光部材の製造方法を示している。図16の(a)及び(b)を参照すると、下部電極層64の輪郭6411、すなわち外端部は、誘電体層65、防湿層74などを含む基板63と、光沢層79及び印刷層69を含む他の層の輪郭の内側に形成される。その結果、下部電極層64の輪郭6411と他の層79,69,66,65,74の輪郭741との間に形成された点線16に沿って切断する切断工程が行われることで、所望の花状を有する発光部材が得られる。そのようにして、下部電極層64が露出されることを防止できる。したがって、発光部材が身体に接触するときの不快な電気的ショックを避けられる。発光部材の他の構成は、上記の実施形態と同一であるため、これに対する詳しい説明は省略する。
【0054】
図17及び図18は、本発明の他の実施形態による発光部材60aを示している。花状を有する発光部材60aは、円状の中央部61aと、この中央部61aから半径方向に延長された多数の延長部62aと、を備えている。発光部材60aは、ELシート63aと、このELシート63aを覆う絶縁用コーティング層68a,69aと、をさらに備えている。ELシート63aは、基底層641aと、蛍光層66aと、絶縁層65aと、伝導層64aと、を備えた積層構造を有する。ここで、絶縁層65aは、誘電体物質からなり、伝導層64aは、電極として機能する銀などの優れた伝導性物質からなる。蛍光層66aは、発光インクを印刷することによって形成される。通常、蛍光層66aは、ホスホレイヤー(Phospho Layer)ともいう。他の実施形態として、絶縁層は、基底層641aと蛍光層66aとの間に介在される。図18では、ELシート63aの光発散面が上側に向かうため、基底層641aがELシート63aの上部に示される。図18の矢印は、発光部材60aから発光される光を示している。透明導電材質からなる基底層641aは、ベース樹脂層202aと、導電体膜204aと、を備えている。好ましくは、ベース樹脂層202aは、PETなどのプラスチック樹脂材料からなり、導電体膜204aは、ベース樹脂層202aにITOを蒸着してなる酸化インジウム錫(ITO)フィルムである。このような基底層641aは、透明導電フィルムまたはITOフィルム層ともいう。このとき、図18の各層の深さは、発光部材60の実際の層の深さと異なる。
【0055】
図17及び図18を参照すると、分離線611aは、伝導層64aを二つの部分に分離するために形成される。この分離線611aは、所定の幅を有する曲線状に形成されるが、これに制限されることなく、線状に形成されることもある。
【0056】
図18を参照すると、二つの印刷層104a,102aは、二つのコーティング層68a,69aにそれぞれ形成される。コーティング層68a,69aは、ELシート63aよりも広いため、ELシート63aは露出されない。分離線611aは、ELシート63aの中央部61aに設けられた伝導層64aを二つの電極面671a,672aに分ける。AC電圧が各導線に連結された二つの電極面671a,672aの間に印加されると、光が透明電極層(基底層)641aから発散される。
【0057】
図17を参照すると、二つの結合用貫通穴612aと第1及び第2接続リング200a,210aは、中央部61aの二つの電極面671a,672aに設けられる。第1及び第2接続リング200a,210aは、図6と同一の構造を有する。第1及び第2接続リング200a,210aは、発光部材60aの全ての層を通過する。発光部材60aは、図4及び図5に示した方式で電線に結合される。図17に示してないが、電線の二つの導線は、第1接続リング200a及び第2接続リング210aにそれぞれ電気的に連結される。電流が第1及び第2接続リング200a,210aに印加されると、基底層641aの導電体膜204aで短絡回路が発生することもある。しかし、そのときに発生する熱により、第1及び第2接続リング200a,210a付近の導電体膜204aが損傷されるため、第1及び第2接続リング200a,210aは、導電体膜204aから絶縁される。したがって、発光部材60aの発光に何らの影響も与えない。
【0058】
図19及び図20は、本発明の他の実施形態による電線42aを示している。電線42aは、発光装飾物によって示される植物の茎に対応する。図19は、本発明の他の実施形態による電線42a及び他の連結部461aを部分的に切断した斜視図であり、図20は、図17の電線連結部に連結される追加的な電線の断面図である。電線42aは、電流が流れる二つの導線44aと、二つの導線44aを覆う絶縁被覆46aと、を備えている。多数の連結部461aは、絶縁被覆46aに設けられる。以下、この電線42aを“茎電線”という。各連結部461aは、導線44aの延長方向にほぼ垂直の連結面462aを備えている。各連結部461aには、連結面462aから二つの導線44aまでに二つの連結通路463aが設けられる。後述するコネクター15aは、連結面462a上に装着され、コネクター15aの二つのリード152aは、二つの連結通路463aにそれぞれ挿入されて導線44aに電気的に接続される。植物の枝を示す追加的な電線42b(以下、“枝電線”という)は、コネクター15aを通して連結される。枝電線42bは、茎電線42aよりも細いと好ましいが、これに制限されるものではない。コネクター15aは、直方体形状の本体151aと、この本体151aから下側に延長された二つのリード152aと、を備えている。入口153aは、本体151aの上部に設けられて枝電線42bを締結する。入口153aの内部には、枝電線42bの二つの導線44bが挿入・連結されるリード152aの連結部1521aが設けられる。リード152aは、茎電線42aの連結部461aに設けられた連結通路463aに挿入される。この挿入されたリード152aの端部は、茎電線42aの導線44aに電気的に連結される。枝電線42bが茎電線42aの連結部461aに連結されないとき、キャップ18aは、連結部461aに異物質が流れないように連結部461aに結合される。キャップ18aは、茎電線42aの連結部461aの連結面462aを覆うカバー部181aと、このカバー部181aから延長された二つの脚部182aと、を備えている。二つの脚部182aは、各茎電線42aの連結部461aに設けられた二つの連結通路463aに挿入される。
【0059】
本発明によると、次のような効果が得られる。発光装飾装置は、照明装置としても用いられる。また、多数の茎及び枝電線が多数の結合部を通してベースから容易に分離されるので、使用者は、自身の趣向に合わせて発光装飾装置を装飾できる。また、電線及び発光部材が堅固に組み立てられる。また、電線が発光装飾物から容易に分離されるので、各構成要素を容易に取り替えられる。併せて、ELシートを用いた発光部材の製造方法によると、発光部材の多様な形状を大量生産できる。また、ELシートは、防湿層を備えているため、発光装飾装置の寿命及び耐久性を増加できる。また、発光部材に所望の形状が印刷され、その上に光沢層が形成されるので、発光部材の発光時、立体的な外観が得られる。また、発光部材の伝導層が露出されないため、発光部材が身体に接するときの不快な電気的ショックを避けられる。また、異なる電源が発光部材の各グループに供給されるので、多数の発光部材から一層安定的に光が発散される。また、多数の枝電線が一つの茎電線に追加されるので、植物のような形態の発光装飾装置が単純かつ容易に得られる。
【0060】
本発明は、上記の実施形態を例示して説明したが、本発明の趣旨や範囲から脱しない範囲で、多様な変更、修正または追加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態による発光装飾装置を示した斜視図である。
【図2】(a)及び(b)は、図1の発光装飾装置のA-A'線及びB-B'断面図である。
【図3】図2の発光装飾装置の回路基板を示した斜視図である。
【図4】発光装飾装置の発光装飾物を示した分解斜視図である。
【図5】(a)及び(b)は、発光部材と電線と結合機構との結合状態における図4の発光装飾物のC-C'線及びD-D'線断面図である。
【図6】発光部材と電線との結合部分を拡大して示した断面図である。
【図7】結合用貫通穴を示すための図4の発光装飾装置のH-H’線断面図である。
【図8】挿入穴に結合する前の接続リングを示した斜視図である。
【図9】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図10】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図11】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図12】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図13】本発明の一実施形態による回路基板を示した平面図である。
【図14】本発明の他の実施形態による回路基板を示した平面図である。
【図15】本発明の一実施形態による発光部材を示した断面図である。
【図16】本発明の他の実施形態による発光部材の製造方法を示した図で、(a)は、平面図であり、(b)は、発光部材の端部を拡大して示した断面図である。
【図17】本発明の他の実施形態による発光装飾物を示した平面図である。
【図18】図17の発光装飾物のC-C'線断面図である。
【図19】本発明の他の実施形態による電線及び他の連結部を部分的に切断して示した斜視図である。
【図20】図17の電線連結部に連結される追加的な電線を示した断面図である。
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装飾装置に関するもので、詳しくは、ELシートを用いた発光装飾装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ELシートは、有機フィルムまたは線状構造物に蛍光体を塗布することで形成される。このELシートにAC電圧が印加されると、電場が蛍光体の迅速な充電及び放電を引き起こし、各循環過程で光の発光をもたらす。上記の現象をEL(Electro Luminescence)といい、EL特性を有する薄くて軽いシートをELシートという。ELシートは、多様な形状に形成されるため、電子機器のバックライトまたは信号板として広く用いられている。
【発明の開示】
【発明の詳細な説明】
【0003】
本発明の目的は、ELシートを用いて形成された多様な形状を有する発光装飾装置を提供することにある。本発明の他の目的は、ELシートを用いて形成された多様な形状を有する発光部材を提供することにある。
【0004】
本発明のさらに他の目的は、ELシートを用いて形成された多様な形状を有する発光部材の製造方法を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、多様な装飾形状を得るように、多数の電線がELシートに連結される構造を提供することにある。本発明のさらに他の目的は、ELシートを用いた発光部材と電線とが単純にかつ堅固に結合される結合構造を提供することにある。
【0005】
本発明のさらに他の目的は、発光装飾装置に多様な形式で連結される電線を提供することにある。
【0006】
本発明の一側面によると、透明導電層と、蛍光層と、互いに電気的に分離された第1電極層及び第2電極層と、を備えたシート状の発光部材を含み、電気接続部は、前記発光部材の第1および第2電極層に設けられ、導線は、前記各電気接続部を貫通する発光装飾装置が提供される。
【0007】
前記第2電極層は、前記透明導電層に接触する。
【0008】
前記蛍光層は、前記透明導電層と第1電極層との間に介在され、前記透明導電層は、前記蛍光層及び前記第1電極層が形成されてない領域で露出され、前記第2電極層は、前記透明導電層の露出部分を覆い、前記電極層と電気的に分離される。前記蛍光層は、前記第1電極層と前記透明伝導層との間及び前記第2電極層と前記透明伝導層との間に延長される。
【0009】
前記発光装飾装置は、前記各電気接続部に電力を供給するように、二つの電線をさらに備えている。前記発光装飾装置は、前記各電気接続部に連結された二つの接続ピンを有するコネクターをさらに備えており、前記電線の二つの導線は、コネクターに分離自在に結合される。前記発光装飾装置は、前記接続部に連結され、前記発光部材を貫通する第1及び第2接続リングをさらに含み、前記コネクターの二つの接続ピンは、前記第1及び第2接続リングにそれぞれ挿入される。
【0010】
前記発光部材の光発散面の反対側には、防湿層がさらに備わる。前記発光部材の光発散面には、印刷層がさらに備わり、前記印刷層には、形状が印刷される。
【0011】
前記発光装飾装置は、前記第1電極層または第2電極層が外部に露出されないように、前記第1電極層または第2電極層の外端部を覆う層をさらに含む。
【0012】
前記発光部材は、中央部と、該中央部から放射状に延長された多数の延長部と、を備えて花状をなしており、前記電気接続部は、前記中央部に設けられる。
【0013】
前記発光装飾装置は、支持部材と、固定部材と、を備える結合機構をさらに含み、前記発光部材は、前記支持部材と前記固定部材との間に介在され、前記支持部材及び前記固定部材は、分離自在に結合され、前記結合機構は、前記電気接続部を覆う。
【0014】
前記発光装飾装置は、前記電線が分離自在に固定されるベースをさらに含み、前記ベースは、前記電線が挿入・固定される挿入穴を備える。前記ベースは、コネクターを有する回路基板を備えており、前記電線の二つの導線は、前記回路基板のコネクターに連結される。
【0015】
前記発光装飾装置は、前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記回路装置は、各電線に対応する多数のインバータ素子を備える。前記発光装飾装置は、前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記電線は、一つ以上の電線を有するグループに分けられ、前記各グループには、別途の電源供給装置が設けられる。
【0016】
本発明の他の側面によると、ELシートからなる発光部材と、前記ELシートに電力を供給するために用いられる電線と、を含み、前記電線は、二つの導線と、該二つの導線を覆う絶縁被覆と、を備えており、前記絶縁被覆には、前記二つの導線を連結するために連結通路が設けられる。前記発光装飾装置は、前記連結通路を通して前記電線に連結される枝電線をさらに備える。
【0017】
本発明のさらに他の側面によると、発光部材の製造方法において、透明電極層を準備する段階と、前記透明電極層が第1領域で露出されるように、前記透明電極層の前記第1領域を除いた前記透明電極層上に蛍光層を形成する段階と、露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記蛍光層上に誘電体層を形成する段階と、露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記誘電体層上に第1電極層を形成する段階と、前記第1電極層の形成と同時に、または、その前後に、露出された透明電極層を覆い、第1電極層と離隔される第2電極層を形成する段階と、を含む発光部材の製造方法が提供される。
【0018】
前記製造方法は、前記第1電極層上に防湿層を形成する段階をさらに含む。前記防湿層は、前記電極層の第2領域が露出されるように、前記下部電極層の第2領域を除いて形成される。前記製造方法は、前記電極層を形成する段階では、誘電体層の第3領域が露出されるように電極層を形成し、前記第3領域より小さい貫通穴を形成する段階をさらに含む。
【0019】
前記製造方法は、前記透明電極層上に所望の形状を印刷することによって印刷層を形成する段階をさらに含む。前記製造方法は、前記印刷層上に光沢層を形成する段階をさらに含む。
【0020】
前記第1電極層の外端部は、他の層によって覆われる。
【0021】
本発明のさらに他の側面によると、中央部と、多数の延長部と、を有するELシートからなって花状をなす発光部材と、前記ELシートに連結される茎状の電線と、前記電線を通して前記ELシートに電源を供給する電源供給装置と、を含む装飾装置が提供される。前記装飾装置は、前記電源供給装置から電源を受ける葉状のELシートをさらに含む。
【0022】
本発明のさらに他の側面によると、電極層を含む多数の層を有し、前記電極層は、分離線を基準に二つの領域に分離されるELシートを備える発光部材を含み、前記ELシートの分離された二つの領域には、ELシートの各層を貫通する接続リングが固定される発光装飾装置が提供される。
【0023】
前記発光部材は、前記ELシートが外部に露出されないように、その外端部を覆う絶縁コーティング層をさらに備える。前記発光部材は、中央部と、該中央部から放射状に延長された多数の延長部と、を有する花状をなしている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
図1は、本発明による発光装飾装置を示した斜視図である。発光装飾装置10は、ベース20と、発光装飾物40と、非発光装飾物90と、を備えている。発光装飾物40及び非発光装飾物90は、ベース20上に設けられる。
【0025】
図2の(a)及び(b)は、図1の発光装飾装置のA-A’及びB-B’線断面図である。ベース20は、ケース23と、このケース23内に収容される回路基板30と、を備えている。ここで、ケース23は、直方体形状を有し、上部部材24及び下部部材27を備えている。上部部材24は、上部板25と、4個の側壁26と、を備えている。ここで、上部板24は、直方体形状を有し、4個の側壁26は、上部板25から下側に延長される。上部板25には、発光装飾物40の電線42及び非発光装飾物90の下端部92が挿入される多数の第1結合部251及び第2結合部252が設けられる。第1結合部251は、上部板25から上側に突出されて設けられ、発光装飾物40の電線42が挿入・固定される第1結合穴253を備えている。第1結合穴253は、電線42を締結するように、電線42の断面形状とほぼ同一の断面を有する。第1結合穴253の直径は、電線42が分離自在にかつ堅固に固定される程度に決定される。貫通穴254は、第1結合穴253の下部に設けられる。電線42の二つの導線44は、貫通穴254を通過してケース23内に入って、後述する二つのコネクター32に連結される。キャップ259は、使用されてない第1結合穴253を覆うために用意され、第1結合穴253を通して水や汚染質物がケース23内に流れることを防止する。
【0026】
第2結合部252も、上部板25から上側に突出されて設けられ、非発光装飾物90の下端部92が挿入・固定される第2結合穴255を有する。第2結合穴255の直径は、下端部92が第2結合穴255に分離自在にかつ堅固に固定される程度に決定される。このとき、第1結合穴253及び第2結合穴255の大きさは、発光装飾物40の電線42及び非発光装飾物90の下端部92によって決定される。
【0027】
段部261は、4個の側壁26の内面の下縁部に沿って形成される。この段部261は、後述する下部部材27の上端と接する。一連の突出部262は、段部261の内面に提供され、下側に行くほど細くなる。突出部262は、下部部材27の側壁29の外面に設けられた各溝292に係合される。側壁26の先端は、後述する下部部材27の側壁29の外面の上縁部に沿って形成された段部291と接する。
【0028】
下部部材27は、底板28と、4個の側壁29と、を備えている。ここで、底板28は、直方体形状を有し、4個の側壁29は、底板28の4個の縁部から上側に延長される。上述したように、段部291は、側壁29の外面の上縁部に沿って形成される。この段部291は、上部部材24の側壁26の先端と接する。一連の溝292は、段部291の外面に設けられる。この溝292が各突出部291に係合され、上部部材24と下部部材27とが係合される。支持リブ293は、下部部材27の側壁29の内面に、回路基板30を支持するために設けられる。特に、回路基板30の縁部は、支持リブ293の段部294に設けられる。図1に示すように、電線99は、下部部材27の側壁29を通過してケース23内に入って回路基板30に連結される。本実施形態では、電源供給用電線99を通して100ないし240VのAC電圧が回路基板30に供給されるが、これに制限されることはない。
【0029】
図3は、図2の発光装飾装置の回路基板を示した斜視図である。図3に示したように、回路基板30の上面には、二つのコネクター32及び多数のインバータICチップ100が設置される。各インバータICチップ100は、コネクター32に設けられた各対のピン322に電気的に連結されてコネクター32にAC電源を供給する。回路基板30に装着された各コネクター32は、長い棒状を有し、その上面には、多数の対の挿入穴321が配置され、その下面には、各挿入穴321に対応する位置に多数の対のピン322が配置される。コネクター32の上面は、上部部材24の上部板25の下面に隣接する。各対の挿入穴321は、ケース23の第1結合穴253の下部に形成された各貫通穴254と対向する。貫通穴254を通過した電線42の二つの導線44は、挿入穴321に挿入されて電気的に連結される。ピン322は、回路基板30の結合穴301に挿入され、はんだ付け方法で固定される。その結果、電線42は、コネクター32を通して回路基板30に電気的に連結される。多数のコネクター32が並列に設けられ、第1結合穴253は、挿入穴321の各対に対応する。
【0030】
本実施形態では、商用のAC電源がインバータICチップによって発光装飾物に供給されるが、本発明は、これに制限されるものではない。発光装飾物に電源を供給するための回路基板の他の実施形態は、図13及び図14に示されている。図13に示すように、回路基板30bには、アダプター回路100bと、多数のインバータ回路101bと、多数のコネクター32bと、が設けられる。アダプター回路100bは、100ないし240VのAC電源を9〜12VのDC電源に変換し、各インバータ回路101bにDC電源を供給する。各インバータ回路101bは、アダプター回路100b及び二つのコネクター30bに連結される。各インバータ回路101bは、DC電源を発光に必要な安定したAC電源に変換し、AC電源を二つのコネクター32bに印加する。各コネクター32bは、電線の二つの導線が挿入される一対の挿入穴321bを備えている。図示してないが、このような構成の回路基板に対応するケースは、上記の実施形態によって充分に構成できる。
【0031】
図14を参照すると、回路基板30aには、三個のコネクター32aと、三個のトランス101aと、三個の強度調節部材102aと、が設置される。回路基板30aのアダプター回路(図示せず)は、100ないし240VのAC電源を9〜12VのDC電源に変換する。各コネクター32aは、電線の導線が挿入される5対の挿入穴321aを備えている。各トランス101aは、対応するコネクター32aに連結される。各トランス101aは、対応するコネクター32aにDC電源を供給する。各強度調節部材102aは、対応するトランス101aに連結される。各強度調節部材102aによってトランス101aの出力が調節されることで、発光部材から出る光の強さが調節される。このような構成の回路基板に対応するケースは、上記の実施形態によって充分に構成できるものである。このように回路基板を構成することで、発光部材のグループに異なる電源を供給し、発光部材のグループから出る光の強さを個別的に調節できる。
【0032】
上記の各実施形態では、100ないし240VのAC電源が各コネクターに供給されるが、本発明は、これに制限されるものではなく、AC電源供給部の代りに、乾電池などのDC電源供給部を用いることができ、各コネクターに必要な電源供給部を構成できる。
【0033】
前記電線及び回路基板は、コネクターによって互いに連結されたが、これに制限されるものではなく、コネクターなしに、はんだ付け方式で互いに連結されることもある。
【0034】
再び図1を参照すると、ベース20は、点線で示した花瓶形状の容器15内に挿入される。
【0035】
図4は、発光装飾装置の発光装飾物を示した分解斜視図で、図5の(a)及び(b)は、発光部材と電線と結合機構との結合状態を示す図4のC-C'線及びD-D'線断面図である。本発明の一実施形態による発光装飾物40は、花弁及び茎を有する花状に形成される。発光装飾物40は、電線42と、発光部材60と、導線40を発光部材60に結合する結合機構80と、結合機構80と電線42とを連結するコネクター120と、から構成される。ここで、発光部材60及び電線42は、花の花弁及び茎にそれぞれ対応し、結合機構は、花のがく及び雄蘂を示している。電線42は、絶縁被覆46に覆われた二つの導線44により構成される。電線42の両端及び絶縁被覆46は、二つの導線44が露出されるように剥がれている。図2に戻ると、電線42の上端が第1結合穴253に挿入・固定され、導線42の下端がコネクター120に挿入・固定されるため、導線42は、予期しない外力によって抜け出ることがない。したがって、第1結合穴253に挿入された電線42の二つの導線44は、貫通穴254を通過してケース23内に入り、コネクター32の挿入穴321に挿入される。電線42は、手で引き寄せるとベース20から分離される。電線42は、真立する程度の力を有し、弾力的に曲げられる。
【0036】
再び図4及び図5を参照すると、電線42の上端は、コネクター120に挿入される。コネクター120は、直方体形状の本体121と、この本体121の上面に設けられた二つの接続ピン122と、を備えている。二つの挿入穴(図示せず)は、本体121の下面に設けられ、電線42の二つの導線44が二つの挿入穴を通過して二つの接続ピン122に連結される。本体121は、後述する結合機構80の支持部材82の連結通路831に収容される。二つの接続ピン122は、発光部材60の二つの挿入穴614,615に挿入される。コネクター120、発光部材60及び支持部材82は、はんだ付け202,204あるいはピンを曲げることによって結合される。電線42の二つの導線44は、発光部材60と支持部材82とが結合されたコネクター120の挿入穴(図示せず)に挿入されるか、挿入穴(図示せず)から抜け出る。このような構成により、コネクター120、発光部材60及び結合機構80からなるつぼみ部を容易に取り替えられる。
【0037】
発光部材60は、花弁状に形成され、円状の中央部61と、この中央部61から半径方向に延長された多数の延長部62と、を備えている。中央部61には、二つの結合用貫通穴612と、第1及び第2挿入穴614,615と、が備わる。ここで、二つの結合用貫通穴612及び第1及び第2挿入穴614,615は、二つの結合用貫通穴612を連結する線と第1及び第2挿入穴614,615を連結する線とが交差するように配置することが好ましい。結合機構80は、固定部材86をさらに備えており、固定部材86は、結合用貫通穴612に挿入される挿入ボス87を有する。第1及び第2挿入穴614,615は、図6に示すように、後述する第1及び第2接続リング200,210に結合される。コネクター120の二つの接続ピン122は、第1及び第2挿入穴614,615に挿入され、はんだ付け202,204によって固定される。二つの接続ピン122は、はんだ付けによって固定したが、二つの接続ピン122を挿入し、突出部を曲げることによって固定することもできる。また、曲げた部分をはんだ付けすることもできる。
【0038】
図8は、第1及び第2挿入穴614,615に結合する前の接続リング200,210のいずれか一つを示している。以下、第1及び第2挿入穴に接続リングを結合する方法を説明する。各接続リング200,210は、シリンダー208と、取っ手209を備えたフランジ部206と、を備えている。シリンダー208は、発光部材60の挿入穴に挿入される。取っ手209を手で掴むことにより、シリンダー208は、発光部材60の挿入穴に挿入される。次に、フランジ部206の反対側で焼結工程が行われると、第1及び第2接続リング200,210が発光部材60の第1及び第2挿入穴614,615に結合される。次に、取っ手209が取り除かれる。
【0039】
図6は、発光部材60と電線40との結合部を拡大して示した断面図である。図6に示すように、発光部材60は、ELシートであり、コーティング層68と、透明導電層(透明電極層)641と、蛍光層66と、誘電体層65と、銀などの優れた伝導性の材質からなる下部電極層64と、防湿層74と、を備えた積層構造を有する。蛍光層66は、発光インクを印刷して形成される。通常、蛍光層66は、ホスホレイヤー(Phospho layer)ともいう。図6の矢印は、発光部材から出る光を示している。本実施形態のコーティング層68は、PEなどの透明な素材からなる。透明電極層641は、PETなどのプラスチック樹脂材料にITOを蒸着してなる酸化インジウム錫(ITO)フィルムである。このとき、図6の各層の厚さは、発光部材60の実際の層の厚さと異なる。本発明は、上記したELシートの構造に制限されるものではなく、ELシートの他の構造も適用されうる。
【0040】
図6を参照すると、発光部材60の第1及び第2挿入穴614,615付近の積層構造は、互いに異なる。第1挿入穴614付近には、防湿層74が第1接続リング200のフランジ部206よりも広く取り除かれる。下部電極層64は、防湿層74が形成されてない領域で露出される。第1接続リング200のフランジ部206が下部電極層64の露出部と接触し、フランジ部206の反対側がコーキングされ、第1接続リング200と発光部材60とが結合されることで、第1挿入穴614の形成が終了される。第2挿入穴615付近には、防湿層74、下部電極層64、誘電体層65及び蛍光層66が第2接続リング210のフランジ部206よりも広く取り除かれる。その結果、透明電極層641が露出される。連結電極層76は、露出された透明電極層641に形成され、銀などの伝導性に優れた材料からなる。第2接続リング210のフランジ部206が連結電極層76の外面に接触し、フランジ部206の反対側がコーキングされ、第2接続リング210と発光部材60とが結合されることで、第2挿入穴615の形成が終了される。コネクター120の二つの接続ピン122は、第1及び第2挿入穴614,615内にそれぞれ挿入され、はんだ付け202,204が施される。このような構成により、第1挿入穴614に挿入された一つの接続ピンは、発光部材60の下部電極層64に電気的に連結され、第2挿入穴615に挿入された他の接続ピンは、発光部材60の透明電極層641に電気的に連結される。
【0041】
図7は、二つの結合用貫通穴612を示すための図4の発光装飾物のH-H’線断面図である。結合機構80の固定部材86の二つの挿入ボス87に挿入される発光部材60の二つの結合用貫通穴612付近の積層構造は、発光部材80の他の部分とやや異なる。各結合用貫通穴612付近には、防湿層74及び下部電極層64が誘電体層65を露出するために取り除かれる。その結果、結合用貫通穴612を形成する間、下部電極層64及び透明電極層641がつぶれることを防止し、安定的な結合を保証する。
【0042】
再び図4及び図5を参照すると、結合機構80は、支持部材82と、固定部材86と、を備えている。ここで、支持部材82及び固定部材86は、花のがく及び雄蘂を示している。支持部材82は、多数のがく片状の支持部84を備えており、結合部は、円錐台の形状を有する。多数のがく片状の支持部84は、発光部材60の多数の延長部62に対応して放射状に設けられる。結合部83は、中心部に設けられる連結通路831と、この連結通路831の両側に設けられる二つの挿入穴822,832と、を備えている。コネクター120は、連結通路831に挿入される。図5に示したように、連結通路831は、上部内面に突出縁部8311を備えている。突出縁部8311は、コネクター120が連結通路831を通過することを防止する機能をする。コネクター120の二つの接続ピンは、連結通路831の上部開口部を通して突出される。固定部材86の二つの挿入ボス87は、結合部83の上面に設けられる二つの挿入穴822,832に圧入・挿入され、支持部材82と固定部材86とが結合される。上昇曲線状を有するがく片状の各支持部84は、発光部材60の各延長部62を支持する。
【0043】
図4及び図5を参照すると、雄蘂状の固定部材86は、下側に延長された二つの挿入ボス87と、固定部材86の下面中心部に形成された溝88と、を備えている。二つの挿入ボス87は、発光部材60の結合用貫通穴612を通過し、二つの挿入穴822,832に圧入・挿入され、発光部材60が固定される。溝88には、コネクター120の二つの接続ピン122に形成されたはんだ付け202,204部が収容される。
【0044】
再び図1及び図2を参照すると、非発光装飾物90は、下端部92と、装飾部94と、を備えている。円状断面を有する下端部92は、ベース20の上面に設けられた第2結合穴255に連結される。装飾部94は、花、蝶々、ガマなどの多様な形状を有する。
【0045】
以下、図1、図2、図5及び図6を参照して、発光装飾装置の作用を詳しく説明する。AC電源は、電源供給用電線99を通してベース20の回路基板30に供給される。回路基板30は、回路基板30の上面に設けられたコネクター32を通して発光装飾物40の電線42に連結される。インバータICチップ100は、挿入穴321を通過する電線を通して安定したAC電源を発光部材60に供給する。図6を参照すると、コネクター120の二つの接続ピン122のうち一つは、第1接続リング200を通して下部電極層64に連結され、他の一つは、第2接続リング210を通して透明電極層641に連結される。AC電流が二つの電極層の間を流れると、コーティング層68に向かって光が発散される。初期に、第1接続リング200は、透明電極層641及び下部電極層604に連結されるが、電流が流れる瞬間、第1接続リング付近の透明電極層641が損傷されて絶縁される。その結果、第1接続リング200は、下部電極層64のみに連結される。その反面、第2接続リング210付近の透明電極層641も一部が損傷されるが、透明電極層641を覆う下部電極層64は絶縁されない。よって、導線44及び透明電極層641は、互いに電気的に連結され、光が継続して発散される。
【0046】
図9、図10、図11及び図12を参照して、図4、図5及び図7に示した発光部材60を製造方法を説明する。まず、図9の(a)及び図9(b)に示すように、花状を有する蛍光層66は、基板63上に形成される。図9の(a)は、基板63の平面図であり、(b)は、(a)に示した基板のE-E'線断面図である。蛍光層66は、所定の中心部601に形成されなく、所定の中央部601には、図6に示した第2接続リング210が挿入される。基板63は、コーティング層68と、透明電極層641と、を備えている。本実施形態のコーティング層68は、PEなどの透明プラスチック材質からなり、透明電極層641は、酸化インジウム錫(ITO)フィルムからなる。
【0047】
次に、図10に示すように、誘電体層65は、蛍光層66上に形成され、蛍光層66と同一の形状を有する。次に、図11に示すように、銀などの伝導性に優れた材料からなる下部電極層64は、誘電体層65上に形成される。このとき、図11において、(c)は、平面図であり、(a)及び(b)は、図11のF-F'線及びG-G'線断面図である。下部電極層64を形成した後、下部電極層64、誘電体層65及び蛍光層66は、透明電極層641を露出するために所定領域601で取り除かれる。露出された透明電極層641には、隣接する層と離隔された連結電極層76が形成される。連結電極層76は、銀などの優れた伝導性の材料からなる。その反面、下部電極層64は、図4及び図7の結合用貫通穴612が形成される二つの所定領域8121で取り除かれる。
【0048】
次に、図12に示したように、防湿層64が形成される。図12において、(c)は、平面図であり、(a)及び(b)は、図12のK-K'線及びL-L'線断面図である。次に、防湿層64は、図6に示した第1接続リング200が挿入される所定領域601,602で取り除かれる。その反面、防湿層64は、結合用挿入穴612が形成される他の所定領域6121で取り除かれる。防湿層64は、所定位置6121で取り除かれるが、これに限定されるものではなく、所定領域6121で取り除かれないこともある。次に、図12の(c)の点線で示した花の輪郭に沿って基板を切断するための切断工程が行われ、花状の発光部材が得られる。切断工程の前後にパンチング工程を行い、二つの結合用貫通穴612と第1及び第2接続リング200,210とが結合される二つの挿入穴を形成する。二つの挿入穴614,615が第1及び第2接続リング200,210と結合されるとき、図4に示した発光部材60が完成される。
【0049】
図9ないし図12の層は、誇張されて厚く示されたものである。
【0050】
一つの花のみが図9ないし図12の基板63に形成されるが、大量生産のために、多数の花が基板63上に形成されうる。
【0051】
上記の実施形態の発光部材は、花状を有するが、これに制限されるものではなく、蝶々、とんぼ、茸、鳥、文字、数字及び記号などの多様な形状を有することもある。
【0052】
図15は、本発明の一実施形態による発光部材60を示した断面図である。発光部材60aは、コーティング層68と、印刷層69と、光沢層79と、を備えている。印刷層69は、シルクスクリーン方法あるいはオフセット印刷方法などの印刷工程で、コーティング層68上に花や星などの所望の形状を印刷することによって形成される。印刷層69を形成すると、発光時に自然かつ立体的な外観を有する発光部材が得られる。光沢層79は、無光沢素材または有光沢素材を印刷層69上にコーティングすることによって形成される。光沢層79を形成すると、上記した印刷の効果をさらに増加できる。発光部材60aの他の構成は、図6の発光部材60と同一であるため、これに対する詳しい説明は省略する。
【0053】
図16は、本発明の他の実施形態による発光部材の製造方法を示している。図16の(a)及び(b)を参照すると、下部電極層64の輪郭6411、すなわち外端部は、誘電体層65、防湿層74などを含む基板63と、光沢層79及び印刷層69を含む他の層の輪郭の内側に形成される。その結果、下部電極層64の輪郭6411と他の層79,69,66,65,74の輪郭741との間に形成された点線16に沿って切断する切断工程が行われることで、所望の花状を有する発光部材が得られる。そのようにして、下部電極層64が露出されることを防止できる。したがって、発光部材が身体に接触するときの不快な電気的ショックを避けられる。発光部材の他の構成は、上記の実施形態と同一であるため、これに対する詳しい説明は省略する。
【0054】
図17及び図18は、本発明の他の実施形態による発光部材60aを示している。花状を有する発光部材60aは、円状の中央部61aと、この中央部61aから半径方向に延長された多数の延長部62aと、を備えている。発光部材60aは、ELシート63aと、このELシート63aを覆う絶縁用コーティング層68a,69aと、をさらに備えている。ELシート63aは、基底層641aと、蛍光層66aと、絶縁層65aと、伝導層64aと、を備えた積層構造を有する。ここで、絶縁層65aは、誘電体物質からなり、伝導層64aは、電極として機能する銀などの優れた伝導性物質からなる。蛍光層66aは、発光インクを印刷することによって形成される。通常、蛍光層66aは、ホスホレイヤー(Phospho Layer)ともいう。他の実施形態として、絶縁層は、基底層641aと蛍光層66aとの間に介在される。図18では、ELシート63aの光発散面が上側に向かうため、基底層641aがELシート63aの上部に示される。図18の矢印は、発光部材60aから発光される光を示している。透明導電材質からなる基底層641aは、ベース樹脂層202aと、導電体膜204aと、を備えている。好ましくは、ベース樹脂層202aは、PETなどのプラスチック樹脂材料からなり、導電体膜204aは、ベース樹脂層202aにITOを蒸着してなる酸化インジウム錫(ITO)フィルムである。このような基底層641aは、透明導電フィルムまたはITOフィルム層ともいう。このとき、図18の各層の深さは、発光部材60の実際の層の深さと異なる。
【0055】
図17及び図18を参照すると、分離線611aは、伝導層64aを二つの部分に分離するために形成される。この分離線611aは、所定の幅を有する曲線状に形成されるが、これに制限されることなく、線状に形成されることもある。
【0056】
図18を参照すると、二つの印刷層104a,102aは、二つのコーティング層68a,69aにそれぞれ形成される。コーティング層68a,69aは、ELシート63aよりも広いため、ELシート63aは露出されない。分離線611aは、ELシート63aの中央部61aに設けられた伝導層64aを二つの電極面671a,672aに分ける。AC電圧が各導線に連結された二つの電極面671a,672aの間に印加されると、光が透明電極層(基底層)641aから発散される。
【0057】
図17を参照すると、二つの結合用貫通穴612aと第1及び第2接続リング200a,210aは、中央部61aの二つの電極面671a,672aに設けられる。第1及び第2接続リング200a,210aは、図6と同一の構造を有する。第1及び第2接続リング200a,210aは、発光部材60aの全ての層を通過する。発光部材60aは、図4及び図5に示した方式で電線に結合される。図17に示してないが、電線の二つの導線は、第1接続リング200a及び第2接続リング210aにそれぞれ電気的に連結される。電流が第1及び第2接続リング200a,210aに印加されると、基底層641aの導電体膜204aで短絡回路が発生することもある。しかし、そのときに発生する熱により、第1及び第2接続リング200a,210a付近の導電体膜204aが損傷されるため、第1及び第2接続リング200a,210aは、導電体膜204aから絶縁される。したがって、発光部材60aの発光に何らの影響も与えない。
【0058】
図19及び図20は、本発明の他の実施形態による電線42aを示している。電線42aは、発光装飾物によって示される植物の茎に対応する。図19は、本発明の他の実施形態による電線42a及び他の連結部461aを部分的に切断した斜視図であり、図20は、図17の電線連結部に連結される追加的な電線の断面図である。電線42aは、電流が流れる二つの導線44aと、二つの導線44aを覆う絶縁被覆46aと、を備えている。多数の連結部461aは、絶縁被覆46aに設けられる。以下、この電線42aを“茎電線”という。各連結部461aは、導線44aの延長方向にほぼ垂直の連結面462aを備えている。各連結部461aには、連結面462aから二つの導線44aまでに二つの連結通路463aが設けられる。後述するコネクター15aは、連結面462a上に装着され、コネクター15aの二つのリード152aは、二つの連結通路463aにそれぞれ挿入されて導線44aに電気的に接続される。植物の枝を示す追加的な電線42b(以下、“枝電線”という)は、コネクター15aを通して連結される。枝電線42bは、茎電線42aよりも細いと好ましいが、これに制限されるものではない。コネクター15aは、直方体形状の本体151aと、この本体151aから下側に延長された二つのリード152aと、を備えている。入口153aは、本体151aの上部に設けられて枝電線42bを締結する。入口153aの内部には、枝電線42bの二つの導線44bが挿入・連結されるリード152aの連結部1521aが設けられる。リード152aは、茎電線42aの連結部461aに設けられた連結通路463aに挿入される。この挿入されたリード152aの端部は、茎電線42aの導線44aに電気的に連結される。枝電線42bが茎電線42aの連結部461aに連結されないとき、キャップ18aは、連結部461aに異物質が流れないように連結部461aに結合される。キャップ18aは、茎電線42aの連結部461aの連結面462aを覆うカバー部181aと、このカバー部181aから延長された二つの脚部182aと、を備えている。二つの脚部182aは、各茎電線42aの連結部461aに設けられた二つの連結通路463aに挿入される。
【0059】
本発明によると、次のような効果が得られる。発光装飾装置は、照明装置としても用いられる。また、多数の茎及び枝電線が多数の結合部を通してベースから容易に分離されるので、使用者は、自身の趣向に合わせて発光装飾装置を装飾できる。また、電線及び発光部材が堅固に組み立てられる。また、電線が発光装飾物から容易に分離されるので、各構成要素を容易に取り替えられる。併せて、ELシートを用いた発光部材の製造方法によると、発光部材の多様な形状を大量生産できる。また、ELシートは、防湿層を備えているため、発光装飾装置の寿命及び耐久性を増加できる。また、発光部材に所望の形状が印刷され、その上に光沢層が形成されるので、発光部材の発光時、立体的な外観が得られる。また、発光部材の伝導層が露出されないため、発光部材が身体に接するときの不快な電気的ショックを避けられる。また、異なる電源が発光部材の各グループに供給されるので、多数の発光部材から一層安定的に光が発散される。また、多数の枝電線が一つの茎電線に追加されるので、植物のような形態の発光装飾装置が単純かつ容易に得られる。
【0060】
本発明は、上記の実施形態を例示して説明したが、本発明の趣旨や範囲から脱しない範囲で、多様な変更、修正または追加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施形態による発光装飾装置を示した斜視図である。
【図2】(a)及び(b)は、図1の発光装飾装置のA-A'線及びB-B'断面図である。
【図3】図2の発光装飾装置の回路基板を示した斜視図である。
【図4】発光装飾装置の発光装飾物を示した分解斜視図である。
【図5】(a)及び(b)は、発光部材と電線と結合機構との結合状態における図4の発光装飾物のC-C'線及びD-D'線断面図である。
【図6】発光部材と電線との結合部分を拡大して示した断面図である。
【図7】結合用貫通穴を示すための図4の発光装飾装置のH-H’線断面図である。
【図8】挿入穴に結合する前の接続リングを示した斜視図である。
【図9】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図10】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図11】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図12】図4の発光部材の製造方法を示した図である。
【図13】本発明の一実施形態による回路基板を示した平面図である。
【図14】本発明の他の実施形態による回路基板を示した平面図である。
【図15】本発明の一実施形態による発光部材を示した断面図である。
【図16】本発明の他の実施形態による発光部材の製造方法を示した図で、(a)は、平面図であり、(b)は、発光部材の端部を拡大して示した断面図である。
【図17】本発明の他の実施形態による発光装飾物を示した平面図である。
【図18】図17の発光装飾物のC-C'線断面図である。
【図19】本発明の他の実施形態による電線及び他の連結部を部分的に切断して示した斜視図である。
【図20】図17の電線連結部に連結される追加的な電線を示した断面図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
透明導電層と、蛍光層と、互いに電気的に分離された第1電極層及び第2電極層と、を備えたシート状の発光部材を含み、
電気接続部は、前記発光部材の第1および第2電極層に設けられ、導線は、前記各電気接続部を貫通することを特徴とする発光装飾装置。
【請求項2】
前記第2電極層は、前記透明導電層に接触することを特徴とする請求項1に記載の発光装飾装置。
【請求項3】
前記蛍光層は、前記透明導電層と第1電極層との間に介在され、前記透明導電層は、前記蛍光層及び前記第1電極層が形成されてない領域で露出され、前記第2電極層は、前記透明導電層の露出部分を覆い、前記電極層と電気的に分離されることを特徴とする請求項2に記載の発光装飾装置。
【請求項4】
前記蛍光層は、前記第1電極層と前記透明伝導層との間及び前記第2電極層と前記透明伝導層との間に延長されることを特徴とする請求項1に記載の発光装飾装置。
【請求項5】
前記各電気接続部に電力を供給する電線をさらに備えており、前記電線は、二つの導線を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項6】
前記各電気接続部に連結された二つの接続ピンを有するコネクターをさらに備えており、前記電線の二つの導線は、コネクターに分離自在に結合されることを特徴とする請求項5に記載の発光装飾装置。
【請求項7】
前記接続部に連結され、前記発光部材を貫通する第1及び第2接続リングをさらに含み、前記コネクターの二つの接続ピンは、前記第1及び第2接続リングにそれぞれ挿入されることを特徴とする請求項6に記載の発光装飾装置。
【請求項8】
前記発光部材の光発散面の反対側には、防湿層がさらに備わることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項9】
前記発光部材の光発散面には、前記発光部材の光発散面には、印刷層がさらに備わり、前記印刷層には、形状が印刷されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項10】
前記第1電極層または第2電極層が外部に露出されないように、前記第1電極層または第2電極層の外端部を覆う層をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項11】
前記発光部材は、中央部と、該中央部から放射状に延長された多数の延長部と、を備えて花状をなしており、
前記電気接続部は、前記中央部に設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項12】
支持部材と、固定部材と、を備える結合機構をさらに含み、
前記発光部材は、前記支持部材と前記固定部材との間に介在され、
前記支持部材及び前記固定部材は、分離自在に結合され、
前記結合機構は、前記電気接続部を覆うことを特徴とする請求項11に記載の発光装飾装置。
【請求項13】
前記電線が分離自在に固定されるベースをさらに含むことを特徴とする請求項5ないし11のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項14】
前記ベースは、前記電線が挿入・固定される挿入穴を備えることを特徴とする請求項13に記載の発光装飾装置。
【請求項15】
前記ベースは、コネクターを有する回路基板を備えており、前記電線の二つの導線は、前記回路基板のコネクターに連結されることを特徴とする請求項14に記載の発光装飾装置。
【請求項16】
前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記回路装置は、各電線に対応する多数のインバータ素子を備えることを特徴とする請求項5に記載の発光装飾装置。
【請求項17】
前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記電線は、一つ以上の電線を有するグループに分けられ、前記各グループには、別途の電源供給装置が設けられることを特徴とする請求項5に記載の発光装飾装置。
【請求項18】
ELシートからなる発光部材と、
前記ELシートに電力を供給するために用いられる電線と、を含み、
前記電線は、二つの導線と、該二つの導線を覆う絶縁被覆と、を備えており、
前記絶縁被覆には、前記二つの導線を連結するために連結通路が設けられることを特徴とする発光装飾装置。
【請求項19】
前記連結通路を通して前記電線に連結される枝電線をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の発光装飾装置。
【請求項20】
発光部材の製造方法において、
透明電極層を準備する段階と、
前記透明電極層の第1領域が露出されるように、前記透明電極層の前記第1領域を除いた前記透明電極層上に蛍光層を形成する段階と、
露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記蛍光層上に誘電体層を形成する段階と、
露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記誘電体層上に第1電極層を形成する段階と、
前記第1電極層の形成と同時に、または、その前後に、露出された透明電極層を覆い、第1電極層と離隔される第2電極層を形成する段階と、を含むことを特徴とする発光部材の製造方法。
【請求項21】
前記第1電極層上に防湿層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の発光部材の製造方法。
【請求項22】
前記防湿層は、前記電極層の第2領域が露出されるように、前記下部電極層の第2領域を除いて形成されることを特徴とする請求項21に記載の発光部材の製造方法。
【請求項23】
前記電極層を形成する段階では、誘電体層の第3領域が露出されるように電極層を形成し、前記第3領域より小さい貫通穴を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の発光部材の製造方法。
【請求項24】
前記透明電極層上に所望の形状を印刷することによって印刷層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項20ないし23のいずれか一項に記載の発光部材の製造方法。
【請求項25】
前記印刷層上に光沢層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の発光部材の製造方法。
【請求項26】
前記第1電極層の外端部は、他の層によって覆われることを特徴とする請求項20に記載の発光部材の製造方法。
【請求項27】
中央部と、多数の延長部と、を有するELシートからなって花状をなす発光部材と、
前記ELシートに連結される茎状の電線と、
前記電線を通して前記ELシートに電源を供給する電源供給装置と、を含むことを特徴とする装飾装置。
【請求項28】
前記電源供給装置から電源を受ける葉状のELシートをさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の装飾装置。
【請求項1】
透明導電層と、蛍光層と、互いに電気的に分離された第1電極層及び第2電極層と、を備えたシート状の発光部材を含み、
電気接続部は、前記発光部材の第1および第2電極層に設けられ、導線は、前記各電気接続部を貫通することを特徴とする発光装飾装置。
【請求項2】
前記第2電極層は、前記透明導電層に接触することを特徴とする請求項1に記載の発光装飾装置。
【請求項3】
前記蛍光層は、前記透明導電層と第1電極層との間に介在され、前記透明導電層は、前記蛍光層及び前記第1電極層が形成されてない領域で露出され、前記第2電極層は、前記透明導電層の露出部分を覆い、前記電極層と電気的に分離されることを特徴とする請求項2に記載の発光装飾装置。
【請求項4】
前記蛍光層は、前記第1電極層と前記透明伝導層との間及び前記第2電極層と前記透明伝導層との間に延長されることを特徴とする請求項1に記載の発光装飾装置。
【請求項5】
前記各電気接続部に電力を供給する電線をさらに備えており、前記電線は、二つの導線を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項6】
前記各電気接続部に連結された二つの接続ピンを有するコネクターをさらに備えており、前記電線の二つの導線は、コネクターに分離自在に結合されることを特徴とする請求項5に記載の発光装飾装置。
【請求項7】
前記接続部に連結され、前記発光部材を貫通する第1及び第2接続リングをさらに含み、前記コネクターの二つの接続ピンは、前記第1及び第2接続リングにそれぞれ挿入されることを特徴とする請求項6に記載の発光装飾装置。
【請求項8】
前記発光部材の光発散面の反対側には、防湿層がさらに備わることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項9】
前記発光部材の光発散面には、前記発光部材の光発散面には、印刷層がさらに備わり、前記印刷層には、形状が印刷されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項10】
前記第1電極層または第2電極層が外部に露出されないように、前記第1電極層または第2電極層の外端部を覆う層をさらに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項11】
前記発光部材は、中央部と、該中央部から放射状に延長された多数の延長部と、を備えて花状をなしており、
前記電気接続部は、前記中央部に設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項12】
支持部材と、固定部材と、を備える結合機構をさらに含み、
前記発光部材は、前記支持部材と前記固定部材との間に介在され、
前記支持部材及び前記固定部材は、分離自在に結合され、
前記結合機構は、前記電気接続部を覆うことを特徴とする請求項11に記載の発光装飾装置。
【請求項13】
前記電線が分離自在に固定されるベースをさらに含むことを特徴とする請求項5ないし11のいずれか一項に記載の発光装飾装置。
【請求項14】
前記ベースは、前記電線が挿入・固定される挿入穴を備えることを特徴とする請求項13に記載の発光装飾装置。
【請求項15】
前記ベースは、コネクターを有する回路基板を備えており、前記電線の二つの導線は、前記回路基板のコネクターに連結されることを特徴とする請求項14に記載の発光装飾装置。
【請求項16】
前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記回路装置は、各電線に対応する多数のインバータ素子を備えることを特徴とする請求項5に記載の発光装飾装置。
【請求項17】
前記電線を通して電力を供給する回路装置をさらに含み、前記電線は、一つ以上の電線を有するグループに分けられ、前記各グループには、別途の電源供給装置が設けられることを特徴とする請求項5に記載の発光装飾装置。
【請求項18】
ELシートからなる発光部材と、
前記ELシートに電力を供給するために用いられる電線と、を含み、
前記電線は、二つの導線と、該二つの導線を覆う絶縁被覆と、を備えており、
前記絶縁被覆には、前記二つの導線を連結するために連結通路が設けられることを特徴とする発光装飾装置。
【請求項19】
前記連結通路を通して前記電線に連結される枝電線をさらに備えることを特徴とする請求項18に記載の発光装飾装置。
【請求項20】
発光部材の製造方法において、
透明電極層を準備する段階と、
前記透明電極層の第1領域が露出されるように、前記透明電極層の前記第1領域を除いた前記透明電極層上に蛍光層を形成する段階と、
露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記蛍光層上に誘電体層を形成する段階と、
露出された前記透明電極層が継続して露出されるように、前記第1領域を除いた前記誘電体層上に第1電極層を形成する段階と、
前記第1電極層の形成と同時に、または、その前後に、露出された透明電極層を覆い、第1電極層と離隔される第2電極層を形成する段階と、を含むことを特徴とする発光部材の製造方法。
【請求項21】
前記第1電極層上に防湿層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項20に記載の発光部材の製造方法。
【請求項22】
前記防湿層は、前記電極層の第2領域が露出されるように、前記下部電極層の第2領域を除いて形成されることを特徴とする請求項21に記載の発光部材の製造方法。
【請求項23】
前記電極層を形成する段階では、誘電体層の第3領域が露出されるように電極層を形成し、前記第3領域より小さい貫通穴を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項22に記載の発光部材の製造方法。
【請求項24】
前記透明電極層上に所望の形状を印刷することによって印刷層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項20ないし23のいずれか一項に記載の発光部材の製造方法。
【請求項25】
前記印刷層上に光沢層を形成する段階をさらに含むことを特徴とする請求項24に記載の発光部材の製造方法。
【請求項26】
前記第1電極層の外端部は、他の層によって覆われることを特徴とする請求項20に記載の発光部材の製造方法。
【請求項27】
中央部と、多数の延長部と、を有するELシートからなって花状をなす発光部材と、
前記ELシートに連結される茎状の電線と、
前記電線を通して前記ELシートに電源を供給する電源供給装置と、を含むことを特徴とする装飾装置。
【請求項28】
前記電源供給装置から電源を受ける葉状のELシートをさらに含むことを特徴とする請求項27に記載の装飾装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【公表番号】特表2006−520617(P2006−520617A)
【公表日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−500644(P2006−500644)
【出願日】平成16年2月10日(2004.2.10)
【国際出願番号】PCT/KR2004/000255
【国際公開番号】WO2004/069008
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(505300966)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年9月14日(2006.9.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年2月10日(2004.2.10)
【国際出願番号】PCT/KR2004/000255
【国際公開番号】WO2004/069008
【国際公開日】平成16年8月19日(2004.8.19)
【出願人】(505300966)
【Fターム(参考)】
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