説明

発券装置および券長制御方法

【課題】規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなく、券の磁気面に書き込まれるエンコードトラックのスキューをなくすことができる、発券装置及び券長制御方法を提供する。
【解決手段】ロータリーカッタ8のロール紙切断位置から、ロール紙2の搬送方向に向かい、所定の長さ(例えば、27.8mm)離れた位置にロール紙の検知センサ9を設ける。そして、ステッピングモータ5とロール紙送りローラ4により、検知センサ9が遮光されるまでロール紙2を搬送し、検知センサ9が遮光されるとステッピングモータ5を停止する。その後、再度ステッピングモータ5を起動し、調整分の長さ(最大、2.2mm)だけロール紙2を搬送した後に、ステッピングモータ5を停止し、ロータリーカッタ8によりロール紙2をカットする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がない、発券装置および券長制御方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
切符などの券売機に使用される発券装置は、利用者が切符を購入しようとする際にロール状の券紙(ロール紙)を切断、印刷、必要によっては磁気情報の書き込み等をして券片として切断して発行している。図5は、従来の発券装置の構成例を示す図である。図5において、1Aは発券装置、2はロール状の券紙(ロール紙)、3はロール紙2を搬送路に送り出す送りガイドローラ、4はロール紙2を印刷部へ搬送するためのロール紙送りローラ、5はロール紙送りローラ4を回転させるステッピングモータ、6は切符の印刷面に所定の文字を印字するための印刷ヘッド、7は印刷ヘッドに対向するプラテン、8はロール紙から切符を切り出す回転式のロータリーカッタ、10は切符の方向を90度回転させるターン部、20は切符の磁気面(磁気コート面)に磁気ヘッドによりエンコードデータを書き込むためのエンコード部、21は切符の磁気面にデータを書き込むためのライトヘッド(W)、22はライトヘッド(W)への押さえロール、23は切符の磁気面に書き込まれたデータを読み取るためのリードヘッド(R)、24はリードヘッド(R)への押さえロールを示している。
【0003】
上記構成において、図6(A)に示すように、切符11の券紙はロール紙2をロータリーカッタ8で切断することにより得られる。例えば、幅57.5mmのロール紙2を30mmごとに切断し、30mm×57.5mmのサイズの券を発券する。なお、ロール紙2を切断する際には、その長さが、規格により29.4mm〜30.0mmの範囲に入るようにする。また、ロール紙2の表面には印字を行うための印刷面が形成され、裏面には磁気データを書き込むための磁気面(磁気コート面)が形成されている。
【0004】
ロータリーカッタ8で切断された切符11は、ターン部10へ送られる。ターン部10内には、切符11を90度回転させる機構を備えている(図示せず)。また、図6(B)に示すように、カットした切符11を、エンコード部20の入口でフレームへ切符11を沿わせ、切符11の磁気面に真直ぐなエンコード書き込みを行えるように規制するために、券長サイズ寸法幅のガイド12が設けられている。ターン部10で90度方向回転させられた切符11はエンコード部20に送られる。エンコード部20では、切符11の磁気面(磁気コート面)に対して、ライトヘッド(W)21により所定のエンコードデータを書込む。また、リードトヘッド(R)22より切符11に書き込まれたデータを読み出し、正常に書き込まれていることをチェックする。また、装置全体は制御装置30Aによって制御されている。
【0005】
ところで、この切符11の発券は、ロール紙送りローラ4をステッピングモータ5により駆動し、ロール紙2を所定の長さずつ搬送しながらロータリーカッタ8により切断することにより行われる。すなわち、ロール紙2を、ステッピングモータ5により一定の駆動パルス数分だけ回転させ、ロール紙送りローラ4によりロール紙2を搬送し、ロータリーカッタ8でカットしている。このため、ロール紙送りローラ4の表面への汚れの付着や、磨耗等による摩擦係数の低下により、ロール紙の搬送力が低下すると、ステッピングモータ5は一定のパルス数しか回わらないため、規格より短い券長の切符が発券されることになる。
【0006】
このように、規格より短い短券になると、図6(C)に示すように、ガイド12でフレームへの規制ができず、切符11が斜めに傾いた状態でエンコード部20に搬送されることがある。このため、図6(D)に示すように、切符11の磁気面にエンコードトラックが斜めに書かれてしまう。すなわち、エンコードスキューが発生する。このスキューは、自動改札機での読み取りエラーの原因になることがあり、この問題の解決が望まれていた。
【0007】
なお、従来技術の搬送装置および発券装置がある(例えば、特許文献1を参照)。しかしながら、この特許文献1の搬送装置および発券装置では、ロール紙を使用する場合に、搬送されるシート(用紙)にねじれや歪みを生じさせることなく、簡易かつ安価な構成でシートの幅寄せを行えるようにすることを目的としており、上述したような、ロール紙送りローラの表面への汚れ付着や、磨耗等による摩擦係数の低下により、ロール紙の搬送力が低下し、規格より短い券長の切符が発券されるという問題点を解決するものではない。
【0008】
また、従来技術の発券装置及び方法がある(例えば、特許文献2を参照)。しかしながら、この特許文献2の発券装置及び方法は、発券装置内で発生する券紙詰まりを検出して券紙の供給を停止することによって、オペレータが容易に券紙詰まりを除去できる状態に抑えておくことが可能であると共に、詰まった券紙を後退させることによって発券工程を自動的に復帰することが可能な発券装置及び発券方法を提供することを目的としており、上述したような、ロール紙送りローラの表面への汚れ付着や、磨耗等による摩擦係数の低下により、ロール紙の搬送力が低下し、規格より短い券長の切符が発券されるという問題点を解決するものではない。
【特許文献1】特開2005−187151号公報
【特許文献2】特開2000−40170号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述したように、ロール紙を用いた発券装置において、ロール紙送りローラ表面への汚れの付着や、ロール磨耗等による摩擦係数の低下ため、ロール紙の搬送力が低下することがある。この場合に、ステッピングモータはロール紙送りのために一定のパルス数しか回わらないため、規格より短い券長の切符が発券されことになる。規格より短い短券では、ガイドでフレームへの規制ができず、切符の磁気面のエンコードトラックに、エンコードスキューが発生する。このスキューは、切符の読み取りの際にエラーの原因になるという問題があった。
【0010】
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、その目的は、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなく、券磁気面へのエンコードトラックのスキューをなくすことができる、発券装置及び券長制御方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の発券装置は、ロール紙をロール紙送りローラにより搬送する駆動部を備え、前記ロール紙をロール紙送りローラにより所定の長さずつ搬送しながらカッタにより切断し、発券を行う発券装置であって、前記ロール紙が前記カッタの切断位置を越えて所定長さ搬送されたことを検知するためのロール紙検知手段と、前記ロール紙検知手段によりロール紙を検出することにより、ロール紙の搬送を停止する駆動部停止手段と、前記駆動部停止後に前記ロール紙を切断するカッタ制御手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、カッタのロール紙切断位置からロール紙の送り方向に向かい、所定の距離(規格券長距離)だけ離れた位置にロール紙の検知センサ(ロール紙検知手段)を設ける。そして、検知センサをロール紙が遮光するまで、ロール紙送りローラによりロール紙を搬送する。その後、駆動部を停止し、ロール紙をカッタにより切断する。
これにより、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなくなり、券磁気面のエンコードトラックのスキューをなくすことができる。また、ロール紙送り用のゴムローラの摩擦係数低下が発生しても、券長に影響がでることがない。さらに、ロール紙送りに負荷変動があっても券長に影響がでることがない。またさらに、ゴムローラ等のメンテ周期を延ばすことが可能になる。
【0012】
また、本発明の発券装置は、前記ロール紙検知手段によりロール紙を検出して、ロール紙の搬送を停止する駆動部停止手段に加えて、さらに、調整分の長さのロール紙の搬送のために、前記駆動部を再度起動し、調整分の長さのロール紙の搬送後に前記駆動部を停止する調整部搬送手段を備えることを特徴とする。
このような構成により、カッタのロール紙切断面からロール紙の送り方向に、所定の長さ(規格券長距離)の位置にロール紙の検知センサを設ける。そして、検知センサをロール紙が遮光するまでロール紙送りローラによりロール紙を搬送する。その後、さらに調整分の長さだけロール紙を搬送し、ロール紙をカットする。
これにより、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなくなり、券磁気面へのエンコードトラックのスキューをなくすことができる効果に加えて、さらに実際の発券装置の機械の特性に応じて、調整分を微調整することが可能になり、最適な券長を設定できるようになる。
【0013】
また、本発明の発券装置は、前記駆動部の起動後の連続動作時間を監視する連続動作時間監視手段と、前記連続動作時間監視手段により前記駆動部の動作時間が所定の時間値を超えたと判定された場合に、前記駆動部を停止すると共に、警報を上位制御部へ異常を通知する異常通知手段と、を備えることを特徴とする。
このような構成により、駆動部の起動後の連続動作時間を監視し、動作時間が所定の時間値を超えたと判定された場合は、駆動部を停止すると共に、券売機の制御部へ異常を通知する。
これにより、検知センサが故障し、ロール紙により遮光されたことが検知できない場合でも、ロール紙の送りを停止できる。このため、ロール紙が連続して長時間送り出されることを回避できる。
【0014】
また、本発明の券長制御方法は、ロール紙をロール紙送りローラにより搬送する駆動部を備え、前記ロール紙をロール紙送りローラにより所定の長さずつ搬送しながらカッタにより切断し、発券を行う発券装置における券長制御方法であって、前記発券装置内の制御部により、前記ロール紙が前記カッタの切断位置を越えて所定長さ搬送されたことを検知するためのロール紙検知手順と、前記ロール紙検知手順によりロール紙を検出することにより、ロール紙の搬送を停止する駆動部停止手順と、前記駆動部停止後に前記ロール紙を切断するカッタ制御手順と、が行われることを特徴とする。
このような手順により、カッタのロール紙切断位置からロール紙の送り方向に向かい、所定の距離(規格券長距離)だけ離れた位置にロール紙の検知センサ(ロール紙検知手段)を設ける。そして、検知センサをロール紙が遮光するまで、ロール紙送りローラによりロール紙を搬送する。その後、駆動部を停止し、ロール紙をカッタにより切断する。
これにより、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなくなり、券磁気面のエンコードトラックのスキューをなくすことができる。また、ロール紙送り用のゴムローラの摩擦係数低下が発生しても、券長に影響がでることがない。さらに、ロール紙送りに負荷変動があっても券長に影響がでることがない。またさらに、ゴムローラ等のメンテナンス周期を延ばすことが可能になる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の発券装置は、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなく、券磁気面へのエンコードトラックのスキューをなくすことができる。また、ロール紙送り送用のゴムローラの摩擦係数低下が発生しても、券長に影響がでることがない。また、ロール紙送りに負荷変動があっても券長に影響がでることがなく、ゴムローラ等のメンテ周期を延ばすことが可能になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に本発明を実施するための最良の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明による発券装置の構成例を示す図である。
図1に示す発券装置1は、図5に示す従来の発券装置1Aと比較して、新たにロール紙の先端部検出用の検知センサ9を追加された点と、該検知センサ9の追加にともなう制御装置30における制御動作が一部変更された点だけが異なるものである。この検知センサ9は、図2に示すように、検知センサ9のロール紙検出位置Aとロータリーカッタ8のロール紙切断位置Bの間隔が27.8mmになるように配置されている。
【0017】
上記構成において、制御装置30は、ステッピングモータ5を駆動し、ロール紙送りローラ4によりロール紙2を搬送し、ロール紙2により検知センサ9が遮光されると、ステッピングモータ5を一旦停止する(この時点で、27.8mm搬送)。その後、ステッピングモータ5を再起動し、ロール紙2をさらに数パルス分(調整分、最大2.2mm)だけ搬送し、その後、ロール紙2をカットする。このセンサ遮光後の送りパルス数は設定可能で、これにより券長の補正を行う。
【0018】
また、検知センサ9の故障時や、検知センサ9の投光、受光面の汚れにより、検知センサ9が動作不良になった場合には、センサ誤り検知による長券の発生を防止するために、ステッピングモータ5の駆動開始後に、その連続動作時間を監視するためのタイマを設ける。これにより、ステッピングモータ5が起動後、所定時間以上連続して動作した場合は、センサ9が故障と判定してステッピングモータ5を停止させるとともに、券売機の制御部に異常を通知し、券売機が警報を発生して、係員に連絡するようにする。
【0019】
なお、上述した検知センサ9の位置(27.8mm)と調整分の長さ(最大、2.2mm)は、この数値に限定されず、実際の機械の特性に応じて変更することができる。
【0020】
また、図3は、本発明の発券装置の制御装置の構成例を示す図であり、本発明に関係する部分を示したものである。図3に示す制御装置30において、主制御部31は、CPUやメモリを含み、制御装置内の各部を統括制御する処理部である。エンコード制御部32は、エンコード部20における切符の磁気面へのエンコードデータの書込み及び読み込みの制御を行うための処理部である。なお、切符へのエンコードデータの書込みは、予め定められたデータ項目(運賃、乗車区間、発行日付等)を、所定の書込み方式により書き込むことにより行われる。
【0021】
ターン制御部33は、ロール紙2をロータリーカッタ8により切断して得られた切符の方向を、90度回転させるための処理部である。カッタ制御部34は、ロータリーカッタ8によりロール紙2を切断する処理を行うための制御部である。印刷制御部35は、印刷ヘッド7により切符の印刷面に所定の項目(運賃、乗車区間、発行日付等)を印字するための処理部である。モータ制御部36は、ステッピングモータ5を駆動制御するための制御部と駆動パワー回路等を含む制御部である。
【0022】
券長制御部40は、本発明に直接関係する制御部であり、幅57.5mmのロール紙2を規格に定められた長さ(29.4mm〜30.0mm)に切断するための処理を行う。券長制御部40内のロール紙検知部(ロール紙検知手段)41は検知センサ9からの遮光信号を受信し、ロール紙の検知を行うための処理部である。駆動部停止制御部(駆動部停止手段)42は、ロール紙検知部41からのロール紙検知信号を受信し、ロール紙2の送りを一旦停止する処理を行う。調整部搬送制御部(調整部搬送手段)43は、ステッピングモータ5を再起動し、調整分の長さ(最大、2.2mm)だけロール紙2を搬送する処理を行う。タイマ制御部(連続動作時間監視手段)44は、ステッピングモータ5の起動後の連続動作時間を監視する監視タイマを備え、ステッピングモータ5の起動後の連続動作時間が所定の時間を越えた場合は、異常が生じていると判定する。異常通知部(異常通知手段)45は、タイマ制御部44により監視タイマがタイムアウトしたと判定された場合に、券売機の制御部に異常を通知して券売機が係員に対して警報を発生するための処理を行う。
【0023】
また、図4は、本発明の発券装置における券長制御の処理の流れを示すフローチャートである。以下、図4を参照して、その処理の流れについて説明する。
発券動作の開始が指示されると、ステッピングモータ5が動作開始(起動)し、ロール紙送りローラ4によりロール紙2の送りを開始する(ステップS101)。また、ステッピングモータ5の動作時間を監視するためのタイマに計測時間(監視時間)をセットする(ステップS102)。
【0024】
そして、検知センサ9が遮光されたことを検知する。すなわち、ロール紙2の先端部を検知したかどうかを判定する(ステップS103)。検知センサ9が遮光されていないと判定された場合は(ステップS103:No)、タイマ時間を過ぎた(タイムアウト)したかどうかを判定する(ステップS104)。ステップS104において、タイムアウトしていないと判定された場合は(ステップS104:No)、ステップS103に戻り、検知センサ9の遮光を判定する。
【0025】
ステップS103において、検知センサ9が遮光されていると判定された場合は(ステップS103:Yes)、ステッピングモータ5を一旦停止する(ステップS105)。これにより、切符11の券長がほぼ確保できる。すなわち、27.8mmの券長が確保できる。
【0026】
その後、調整分(2.2mm以下)の搬送のために、再度ステッピングモータ5を起動する(ステップS106)。そして、ロール紙2の調整分の搬送後に、ステッピングモータ5を停止し(ステップS107)、ロール紙2をロータリーカッタ8によりカット(切断)する(ステップS108)。
【0027】
一方、ステップS104において、タイムアウトしていると判定された場合は(ステップS104:Yes)、異常処理を行う(ステップS109)。例えば、発券装置が券売機の制御部に異常を通知して警報を鳴らし、係員に異常を知らせる。
【0028】
上記処理により、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなく、券磁気面へのエンコードトラックのスキューをなくすことができる。また、検知センサ9に異常が生じた場合は、ステッピングモータ5を停止し、発券装置が券売機の制御部に異常を通知して警報を鳴らして係員に異常を知らせることができる。
【0029】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の発券装置は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明においては、規格を外れるような短券(異常券)を発券する可能性がなく、券磁気面へのエンコードトラックのスキューをなくすことができるので、本発明は、切符等の発券装置に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の発券装置の構成例を示す図である。
【図2】検知センサのロール紙検出位置の例を示す図である。
【図3】本発明の発券装置の制御装置の構成例を示す図である。
【図4】券長制御の処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】従来の発券装置の構成例を示す図である。
【図6】従来の発券装置における問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
【0032】
1、1A…発券装置
2…ロール紙
3…ガイドローラ
4…ロール紙送りローラ
5…ステッピングモータ
6…プラテン
7…印刷ヘッド
8…ロータリーカッタ
9…検知センサ
10…ターン部
11…切符
12…ガイド
20…エンコード部
30…制御装置
31…主制御部
32…エンコード制御部
33…ターン制御部
34…カッタ制御部
35…印刷制御部
36…モータ制御部
40…券長制御部
41…ロール紙検知部
42…駆動部停止制御部
43…調整部搬送制御部
44…タイマ制御部
45…異常通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロール紙をロール紙送りローラにより搬送する駆動部を備え、前記ロール紙をロール紙送りローラにより所定の長さずつ搬送しながらカッタにより切断し、発券を行う発券装置であって、
前記ロール紙が前記カッタの切断位置を越えて所定長さ搬送されたことを検知するためのロール紙検知手段と、
前記ロール紙検知手段によりロール紙を検出することにより、ロール紙の搬送を停止する駆動部停止手段と、
前記駆動部停止後に前記ロール紙を切断するカッタ制御手段と、
を備えることを特徴とする発券装置。
【請求項2】
前記ロール紙検知手段によりロール紙を検出して、ロール紙の搬送を停止する駆動部停止手段に加えて、
さらに、調整分の長さのロール紙の搬送のために、前記駆動部を再度起動し、調整分の長さのロール紙の搬送後に前記駆動部を停止する調整部搬送手段を
備えることを特徴とする請求項1に記載の発券装置。
【請求項3】
前記駆動部の起動後の連続動作時間を監視する連続動作時間監視手段と、
前記連続動作時間監視手段により前記駆動部の動作時間が所定の時間値を超えたと判定された場合に、前記駆動部を停止すると共に、警報を上位制御部へ異常を通知する異常通知手段と、
を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発券装置。
【請求項4】
ロール紙をロール紙送りローラにより搬送する駆動部を備え、前記ロール紙をロール紙送りローラにより所定の長さずつ搬送しながらカッタにより切断し、発券を行う発券装置における券長制御方法であって、
前記発券装置内の制御部により、
前記ロール紙が前記カッタの切断位置を越えて所定長さ搬送されたことを検知するためのロール紙検知手順と、
前記ロール紙検知手順によりロール紙を検出することにより、ロール紙の搬送を停止する駆動部停止手順と、
前記駆動部停止後に前記ロール紙を切断するカッタ制御手順と、
が行われることを特徴とする券長制御方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−40554(P2008−40554A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−210204(P2006−210204)
【出願日】平成18年8月1日(2006.8.1)
【出願人】(000002059)神鋼電機株式会社 (1,111)
【Fターム(参考)】