説明

発呼側を情報源に接続する電話番号を提供するための方法およびシステム

本方法およびシステムにより、発呼時に得られる発呼側の情報に応じた電話アクセス可能サービスが提供される。電話網内の任意の場所に配置された電話サービスポイントは、ハイパーナンバーと称される特定の番号にかけた電話の呼を受信し、ダイヤルされる番号に指定されているサービスを提供する。サービスポイントは、発呼側の通信デバイスにデータを要求し、通信デバイスから受信した発呼側固有の情報に応じてサービスの提供または呼の経路選択を行う。発呼側通信デバイスは、ソフトウェアによってサービスポイントと通信するように構成され、これは要求された発呼側情報の収集とサービスポイントへの情報の伝送とを含む。サービスポイントは、情報を発呼側の通信デバイスに送信するように構成される。サービスポイントは、発呼側データをハイパーナンバー所有者のサーバに送信し、発呼側データに基づいてその呼を特定の宛先へ経路選択するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に電気通信の分野に関するものであり、より具体的には、発呼側を情報源に接続する電話番号を提供するための方法およびシステムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
長年にわたり、電気通信業界は、セルラーネットワークおよびモバイルデバイスなどの領域における技術的進歩によりモバイル社会の高まる需要に適応してきた。今日、世界中のほとんどいかなる場所からも電話をかけ、情報にアクセスすることができる。情報への高速アクセスを可能にするように電気通信の多くの態様が発展してきているけれども、未開発のまま残っている他の態様もある。例えば、電話番号という概念は、何年経っても変わることなくそのままである。今もなお、電話番号をダイヤルすることで、ここ数十年間ほとんど同じ仕方で一方の側を他方の側に接続する。そのため、電話交換網は、インターネットなどの並列通信システムの進歩について行くことができなかった。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
一態様において、通信デバイスを使用して通信を行うための方法が提示される。この方法は、通信デバイスのダイヤル番号に電話をかける段階と、通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動する段階と、発呼側データを収集する段階と、発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送する段階とを有するものとすることができる。通信のためのこの方法は、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信する段階も有しうる。ハイパーナンバーソフトウェアモジュールの起動は、この通知を受信したことに応答して実行されうる。通信するための方法は、ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを自動的に認識する段階をさらに有することができ、発呼側データの収集は、そのダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して実行される。通信するための方法は、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報に対する要求を受信する段階であって、発呼側データを収集する段階で要求された発呼側情報の少なくとも一部分を収集する、段階と、ハイパーナンバーサービスポイントから情報を受信する段階と、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信する段階と、ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立する段階とをさらに有することができ、発呼側データは、通信セッションを介してハイパーナンバーサービスポイントに伝送される。通信するための方法は、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信する段階と、通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信する段階と、ハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプション選択を伝送する段階とをさらに有することができる。発呼側データは、位置データ、通信デバイスの所有者に関する個人情報、通信デバイスのメモリ内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0004】
他の態様において提示される通信するための方法は、ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信する段階と、発呼側データに対する要求を通信デバイスに送信する段階と、通信デバイスから発呼側データを受信する段階と、受信された発呼側データに基づいて電話の呼を回送する段階とを有する。通信するための方法は、ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを送信する段階と、そのハイパーナンバーに対応するハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信する段階とをさらに有することができ、電話の呼を回送する段階は、受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送する段階を含む。通信するための方法は、受信された発呼側データを第2のサーバに回送する段階と、経路選択命令を第2のサーバから受信する段階であって、電話の呼を回送する段階が受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送する段階を含む、段階と、第2のサーバのインターネットアドレスを通信デバイスに、通信デバイスが第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送する段階と、通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求する段階と、携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信する段階とをさらに有することができる。通信するための方法は、通信デバイスにタスクオプションを送信する段階と、通信デバイスからタスクオプション選択を受信する段階と、受信されたタスクオプション選択に基づいて電話の呼を回送する段階とをさらに有することができる。受信された発呼側データは、位置データ、通信デバイスの所有者に関する個人情報、通信デバイス内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを含むことができる。電話の呼を回送する段階は、電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送する段階を含むことができる。
【0005】
他の態様において、提示される通信するための方法は、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信する段階と、受信された発呼側データを処理する段階と、受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給する段階とを有する。この方法は、通信デバイスに回送するタスクオプションをハイパーナンバーサービスポイントに送信する段階と、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信する段階と、受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給する段階と、ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信する段階と、通信デバイスに回送するインターネットプロトコル(IP)アドレスをハイパーナンバーサービスポイントに送信する段階と、IPアドレスを対象とする通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信する段階と、インターネット通信セッションを介して通信デバイスにデータを送信する段階と、受信された発呼側データを、呼経路選択命令により通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示する段階とをさらに有することができる。
【0006】
他の態様では、通信デバイスが提示されている。通信デバイスは、プロセッサと、プロセッサに接続されたメモリとを具備するものとしてよく、プロセッサは、通信デバイスのダイヤル番号に電話をかけ、通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動し、発呼側データを収集し、発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送するように構成される。通信デバイスのプロセッサは、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信するようにさらに構成することができ、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールの起動は、この通知を受信したことに応答して実行される。通信デバイスのプロセッサは、ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識するように構成することもでき、発呼側データを収集する手順は、そのダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して実行される。通信デバイスのプロセッサは、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報の要求を受信するように構成することもでき、発呼側データを収集する手順では、要求された発呼側情報の少なくとも一部を収集する。通信デバイスのプロセッサは、ハイパーナンバーサービスポイントから情報の要求を受信するようにさらに構成することができる。通信デバイスのプロセッサは、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信し、ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立するように構成することもでき、発呼側データは、通信セッション介してハイパーナンバーサービスポイントに伝送される。通信デバイスのプロセッサは、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信し、通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信し、ハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプション選択を伝送するように構成することもできる。通信デバイスは、プロセッサに結合された全地球測位システム受信機をさらに具備するものとしてよく、プロセッサは、発呼側データが位置データ、通信デバイスの所有者に関する個人情報、通信デバイスのメモリ内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを含むように構成される。
【0007】
他の態様では、コンピュータシステムが提示されている。コンピュータシステムは、メモリと、サーバメモリに接続されたプロセッサと、プロセッサに接続されたネットワーク接続とを具備することができ、プロセッサは、ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信し、発呼側データに対する要求を通信デバイスに送信し、通信デバイスから発呼側データを受信し、受信された発呼側データに基づいて電話の呼を回送するように構成される。コンピュータシステムのサーバプロセッサは、ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを送信し、そのハイパーナンバーに対応するハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信するように構成することができ、電話の呼を回送する手順は、受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送する手順を含む。コンピュータシステムのサーバプロセッサは、受信された発呼側データを第2のサーバに回送するように構成することもできる。コンピュータシステムのサーバプロセッサは、経路選択命令を第2のサーバから受信するように構成することができ、電話の呼を回送する手順は、受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送する手順を含む。コンピュータシステムのサーバプロセッサは、第2のサーバのインターネットアドレスを通信デバイスに、通信デバイスが第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送し、通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求し、携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信し、通信デバイスにタスクオプションを送信し、通信デバイスからタスクオプション選択を受信し、受信されたタスクオプション選択に基づいて電話の呼を回送するように構成することもできる。コンピュータシステムのサーバプロセッサは、電話の呼を回送する手順が電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送する手順を含むように構成することもできる。
【0008】
他の態様では、サーバが提示されている。サーバは、サーバメモリと、サーバメモリに接続されたサーバプロセッサと、サーバプロセッサに接続されたネットワーク接続とを具備することができ、サーバプロセッサは、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信し、受信された発呼側データを処理し、受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給するように構成されている。サーバプロセッサは、通信デバイスに回送するためにハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプションを送信し、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信し、受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給し、ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信し、通信デバイスに回送するためにハイパーナンバーサービスポイントにインターネットプロトコル(IP)アドレスを送信し、IPアドレスを対象とする通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信し、インターネット通信セッションを介して通信デバイスにデータを送信し、受信された発呼側データを、呼経路選択命令により通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示するように構成することもできる。
【0009】
他の態様では、通信デバイスが提示されている。通信デバイスは、通信デバイスのダイヤル番号に電話をかけるための手段と、通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための手段と、発呼側データを収集するための手段と、発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送するための手段とを具備することができる。通信デバイスは、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信するための手段をさらに具備することができ、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための手段は、この通知を受信したことに応答してハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための手段を含む。通信デバイスは、ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを自動的に認識するための手段をさらに具備することができ、発呼側データを収集するための手段は、そのダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して発呼側データを収集するための手段を含む。通信デバイスは、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報の要求を受信するための手段をさらに具備することができ、発呼側データを収集するための手段は、要求された発呼側情報の少なくとも一部を収集するための手段を含む。通信デバイスは、ハイパーナンバーサービスポイントから情報を受信するための手段をさらに具備することができる。通信デバイスは、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信するための手段と、ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立するための手段とをさらに具備することができ、発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送するための手段は、通信セッション介して発呼側データを伝送するための手段を含む。通信デバイスは、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信するための手段と、通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信するための手段と、ハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプション選択を伝送するための手段とをさらに具備することができる。発呼側データを収集するための手段は、位置データ、通信デバイスの所有者に関する個人情報、通信デバイスのメモリ内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを収集するための手段を含むことができる。
【0010】
他の態様では、コンピュータシステムが提示されている。コンピュータシステムは、ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信するための手段と、発呼側データに対する要求を通信デバイスに送信するための手段と、通信デバイスから発呼側データを受信するための手段と、受信された発呼側データに基づいて電話の呼を回送するための手段とを具備することができる。コンピュータシステムは、ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを実行するための手段と、そのハイパーナンバーに対応するハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信するための手段とをさらに具備することができ、電話の呼を回送するための手段は、受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送するための手段を含む。コンピュータシステムは、受信された発呼側データを第2のサーバに回送するための手段と、経路選択命令を第2のサーバから受信するための手段をさらに具備することができ、電話の呼を回送するための手段は、受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送するための手段を含む。コンピュータシステムは、第2のサーバのインターネットアドレスを通信デバイスに、通信デバイスが第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送するための手段と、通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求するための手段と、携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信するための手段と、通信デバイスにタスクオプションを送信するための手段と、通信デバイスからタスクオプション選択を受信するための手段と、受信されたタスクオプション選択に基づいて電話の呼を回送するための手段とをさらに具備することができる。電話の呼を回送するための手段は、電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送するための手段を含むことができる。
【0011】
他の態様では、サーバが提示されている。サーバは、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信するための手段と、受信された発呼側データを処理するための手段と、受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給するための手段とを具備することができる。サーバは、通信デバイスに回送するためにハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプションを送信するための手段と、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信するための手段と、受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給するための手段と、ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信するための手段と、通信デバイスに回送するためにハイパーナンバーサービスポイントにインターネットプロトコル(IP)アドレスを送信するための手段と、IPアドレスを対象とする通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信するための手段と、インターネット通信セッションを介して通信デバイスにデータを送信するための手段と、受信された発呼側データを、呼経路選択命令により通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示するための手段とをさらに具備することができる。
【0012】
他の態様では、コンピュータプログラム製品が提示されている。コンピュータプログラム製品は、通信デバイスのダイヤル番号に電話をかけるための少なくとも1つの命令と、通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための少なくとも1つの命令と、発呼側データを収集するための少なくとも1つの命令と、発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送するための少なくとも1つの命令とを格納したコンピュータ可読媒体を備えることができる。コンピュータ可読媒体は、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信するための少なくとも1つの命令をさらに格納することができ、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動する命令は、この通知を受信したことに応答して実行される。コンピュータ可読媒体は、ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを自動的に認識するための少なくとも1つの命令をさらに格納することができ、発呼側データを収集する命令は、そのダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して実行される。コンピュータ可読媒体は、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報の要求を受信するための少なくとも1つの命令をさらに格納することができ、発呼側データを収集する命令は、要求された発呼側情報の少なくとも一部を収集する。コンピュータ可読媒体は、ハイパーナンバーサービスポイントから情報を受信するための少なくとも1つの命令と、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知をハイパーナンバーサービスポイントから受信するための少なくとも1つの命令と、ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立するための少なくとも1つの命令とをさらに格納することができ、発呼側データは、通信セッション介してハイパーナンバーサービスポイントに伝送される。コンピュータ可読媒体は、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信するための少なくとも1つの命令と、通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信するための少なくとも1つの命令と、ハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプション選択を伝送するための少なくとも1つの命令とをさらに格納することができる。発呼側データは、少なくとも位置データ、通信デバイスの所有者に関する個人情報、通信デバイスのメモリ内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに通信デバイスの仕様のうちの1つを含むことができる。
【0013】
他の態様では、コンピュータプログラム製品が提示されている。コンピュータプログラムは、ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信するための少なくとも1つの命令と、発呼側データに対する要求を通信デバイスに送信するための少なくとも1つの命令と、通信デバイスから発呼側データを受信するための少なくとも1つの命令と、受信された発呼側データに基づいて電話の呼を回送するための少なくとも1つの命令とを格納したコンピュータ可読媒体を含むものとしてよい。コンピュータ可読媒体は、ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを送信するための少なくとも1つの命令と、そのハイパーナンバーに対応するハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信するための少なくとも1つの命令とをさらに格納することができ、電話の呼を回送する命令は、受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送する命令を含む。コンピュータ可読媒体は、受信された発呼側データを第2のサーバに回送するための少なくとも1つの命令と、経路選択命令を第2のサーバから受信するための命令であって、電話の呼を回送する命令が受信された経路選択命令に従って電話の呼を回送する命令を含む、少なくとも1つの命令と、第2のサーバのインターネットアドレスを通信デバイスに、通信デバイスが第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送するための少なくとも1つの命令と、通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求するための少なくとも1つの命令と、携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信するための少なくとも1つの命令と、通信デバイスにタスクオプションを送信するための少なくとも1つの命令と、通信デバイスからタスクオプション選択を受信するための少なくとも1つの命令と、受信されたタスクオプション選択に基づいて電話の呼を回送するための少なくとも1つの命令とをさらに格納することができる。電話の呼を回送する命令は、電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送する命令を含むことができる。
【0014】
他の態様では、コンピュータ可読媒体を備えるコンピュータプログラム製品が提示され、このコンピュータ可読媒体は、ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信するための少なくとも1つの命令と、受信された発呼側データを処理するための少なくとも1つの命令と、受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給するための少なくとも1つの命令とを格納する。コンピュータ可読媒体は、通信デバイスに回送するためにハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプションを送信するための少なくとも1つの命令と、ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信するための少なくとも1つの命令と、受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイントに供給するための少なくとも1つの命令と、ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信するための少なくとも1つの命令と、通信デバイスに回送するためにハイパーナンバーサービスポイントにインターネットプロトコル(IP)アドレスを送信するための少なくとも1つの命令と、IPアドレスを対象とする通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信するための少なくとも1つの命令と、インターネット通信セッションを介して通信デバイスにデータを送信するための少なくとも1つの命令と、受信された発呼側データを、呼経路選択命令により通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示するための少なくとも1つの命令とも格納することができる。
【0015】
さらなる態様も、前記の説明およびそれと同等の説明から明らかであろう。
【0016】
本明細書に組み込まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部をなす添付図面は、本発明の例示的な態様を示すものであり、上記の概要と併せて、以下の詳細な説明を用いて本発明の特徴を説明する。これらの図では、類似の参照番号は、断りのない限り、さまざまな図面全体を通して類似の部分を指している。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】従来技術の電話システムのシステムネットワーク図を例示する図である。
【図2A】ハイパーナンバーを実装する態様を示す通信ネットワーク図である。
【図2B】ハイパーナンバーを実装する態様を示す通信ネットワーク図である。
【図2C】ハイパーナンバーを実装する態様を示す通信ネットワーク図である。
【図3A】図2Aに例示されている態様のシステムに関わる通信のメッセージフロー図である。
【図3B】図2Bに例示されている態様のシステムに関わる通信のメッセージフロー図である。
【図4】代替的態様の通信ネットワーク図である。
【図5】代替的態様の通信ネットワーク図である。
【図6】ロードされた料金無料の電話番号(loaded toll-free telephone numbers)を使用する態様の通信ネットワーク図である。
【図7】ハイパーナンバーを実装するための態様の方法のプロセスフロー図である。
【図8】ハイパーナンバーを実装するための態様の方法のプロセスフロー図である。
【図9】ハイパーナンバーを実装するための態様の方法のプロセスフロー図である。
【図10】ハイパーナンバーを登録するための態様の方法のプロセスフロー図である。
【図11】ハイパーナンバー呼(hypernumber call)を受信するための態様の方法のプロセスフロー図である。
【図12】登録されているハイパーナンバーを識別するための態様の方法のプロセスフロー図である。
【図13】一態様によるハイパーナンバーデータを格納するためのデータ構造のデータ構造図である。
【図14】一態様によるブランドナンバー(brandnumber)データを格納するためのデータ構造のデータ構造図である。
【図15】ベンダーサーバを使用してハイパーナンバーを接続するための態様のステップのプロセスフロー図である。
【図16】さまざまな態様とともに使用するのに適しているモバイルデバイスのコンポーネントブロック図である。
【図17】さまざまな態様とともに使用するのに適しているサーバのコンポーネントブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
この説明において、「例示的な」という言い回しは、本明細書では、「一例、事例、または例示として使用する」ことを意味するために使用される。本明細書で「例示的な」と記述されているいずれの実装も、必ずしも、他の実装よりも好ましいか、または有利であると解釈されるものではない。
【0019】
本明細書で使用されているように、「通信デバイス」という用語は、電話デバイス、モバイルデバイス、携帯電話、パーソナルデータアシスタント(PDA)、パームトップコンピュータ、無線電子メール受信機および携帯電話受信機(例えば、Blackberry(登録商標)およびTreo(登録商標)デバイス)、マルチメディアインターネット対応携帯電話(例えば、iPhone(登録商標))、パーソナルコンピュータにおいて使用するための無線ネットワークトランシーバカード、ならびにプログラム可能なプロセッサおよびメモリ、さらには無線ネットワークに接続する機能を備える類似の個人用電子デバイスのうちのいずれか1つまたはすべてを指す。この用語は、パーソナルコンピュータ上にも実装されるか、またはパーソナルコンピュータとともに実装されうるさまざまな態様の説明で使用される場合に有線および無線のネットワークトランシーバ回路を備える、ラップトップコンピュータもしくはデスクトップコンピュータなどのパーソナルコンピュータも包含することができる。
【0020】
過去数十年にわたって、電気通信業界は、モバイル社会の需要増大に適応すべく技術を発展させてきた。電気通信業界の技術の進歩と適応能力により、社会にはセルラーネットワークおよびモバイルデバイスなどのまざまざサービスがもたらされた。今日、世界中のほとんどいかなる場所からも電話をかけ、情報にアクセスすることができる。しかし、情報への高速アクセスを可能にするように電気通信システムの多くの技術的態様が発展するにつれ、同じペース、同じ度合いでは発展していない他の態様もある。例えば、電話番号という概念は、何年経っても変わることなく未開発のままである。
【0021】
図1は、発呼側を受信側140に接続するために使用される従来の電話システムの標準コンポーネントを例示している。発呼を開始するために、発呼側は、固定電話または携帯電話などの通信デバイス100を使用して、電話番号をダイヤルする。呼は、発呼側が番号をダイヤルしたときに最初に応答する電話交換機である、サービス交換ポイント(SSP)120によって受信される。SSP 120は、電話交換機と同じ場所に配置することができ、発呼時に呼び出されるさらなるサービスに対するトリガーポイントとして働く。システム実装およびダイヤルされる電話番号に応じて、SSP 120は、サービス制御ポイント(SCP) 122と称される中央データベースにクエリを送信して、適切な受信機への呼の経路を選択するための情報を取得することができる。固定電話から電話をかける場合、通信デバイス100は、SSP 120に直接接続することができる。携帯電話から電話をかける場合、この呼は、呼をSSP 120に接続するセルラー通信ネットワーク内の無線アクセスポイント110に接続する。当技術分野でよく知られているように、SSP 120では、他のSSP 120との呼の設定、呼の管理、および呼の終了に関わるSS7(Signaling System 7)プロトコルなどのさまざまなプロトコルを使用することができる。呼を接続するために、SSP 120は、電話の市外局番および電話番号の上3桁に基づいてその呼をローカルSSP 120に送信する。次いで、それらの呼が、電話番号の下4桁を使用することによって受信側140に接続される。
【0022】
サービス制御機能とも称される、SCP 122は、SSPからクエリを受信する別の一組のプラットフォームである。SCPは、電話サービスを実装するサービスロジックを含むインテリジェントネットワーク(IN)電話システムの標準コンポーネントである。料金無料の電話番号(例えば、1-800番)に電話をかける場合、ダイヤルされる料金無料の番号は、サービス制御ポイント(SCP)122に関連付けられているような、データベースから識別されなければならない。例えば、SSP 120は、料金無料の番号への呼を受信すると、これは、プレフィックス、例えば、「800」を認識し、クエリをSCP 122に伝送する。SCP 122は、電気通信業界ではよく知られており、SS7、SIP(SigtranまたはSession Initiated Protocol)技術を使用して配備されうる。SCP 122は、加入者データ、または呼を処理するために必要な他のデータのデータベースおよびディレクトリを保持するサービスデータポイント(SDP)(別のものとしては図示されていない)を備えることができる。SSP 120に対し宛先が識別された後、その呼は、SSP 120によって接続することができる。これは、1-800番の経路選択を行うために使用されるメカニズムである。
【0023】
現在のところ、電話番号をダイヤルしても、発呼側または受信側の情報を考慮せずに、発呼側の呼が受信側に接続されるだけである。高々、発呼側IDサービスは、発呼側の電話番号および登録されている識別情報を受信機に提供する。電話システムが発呼側または受信側の情報を考慮することができない結果、サービスがうまく機能しない。例えば、ワシントン州シアトルを訪問中のニューヨーク居住者が自分の携帯電話のアドレス帳からPizza Hut(登録商標)の電話番号をダイヤルした場合、発呼側の接続先は、ニューヨークに所在するPizza Hutになる可能性が高い。シアトルにいるときに、ニューヨーク現地のPizza Hutの電話番号は発呼側にとって無益である。現地のPizza Hutの電話番号を見つけるために、発呼側は、電話帳(例えば、職業別電話帳)を調べるか、または電話番号案内サービス(例えば、4-1-1ディレクトリ)に問い合わせるという時間のかかるステップをさらに実行しなければならない。電話帳は、そのリスティングについて営業時間を含まない。したがって、発呼側は、個別のPizza Hutレストランの所在地に電話をかけて、そのレストランが営業しているかどうかを確認しなければならない。同様に、発呼側がPizza Hutの料金無料の番号をダイヤルした場合、発呼側は、世界中のどこにでもあると思われる、中心所在地に接続される可能性があり、そのときに発呼側を識別し、最終的なPizza Hutの目的所在地に接続する代表部署(もしくは録音機能)に話さなければならない。料金無料の番号を使用して最寄りのPizza Hutレストランを見つける場合、発呼側は、所在地住所、市、および州などの自分の位置を代表部署(または録音機能)に提供しなければならない。発呼側は、自分がどこにいるか知らない場合があるため、料金無料の番号を使用すると、間違った所在地のレストランを案内され、もどかしい思いをする可能性がある。発呼側IDサービスを使用する場合にはコールセンターが固定電話の発呼側の位置を決定することができるが、これは、不特定の場所から電話をかける可能性のある携帯電話ユーザーには当てはまらない可能性がある。
【0024】
従来の電話交換システムでは障害が生じた場合、現在利用可能な広範な情報源を利用できなくなる。電話システムとは対照的に、インターネットでは、ユーザーは限りなく多くの情報源にアクセスすることができる。有用な情報をウェブサイトに置く企業が増えており、検索エンジンを使用することで、そのような情報をますます簡単に見つけることができるようになった。その結果、電話および電話帳が、消費者情報の主要な情報源としてインターネットに次第に置き換わりつつある。それにもかかわらず、電話ユーザーは、従来の電話番号をダイヤルするときにインターネットから大きく孤立している。
【0025】
さまざまな態様の方法およびシステムが、発呼側に関する情報に応答する電話アクセス可能サービスを発呼側に提供する。このような電話サービスは、あらゆる電話番号に関して実装されうるが、好ましい一態様では、料金無料の電話サービスの一部として実装される。この態様の方法およびシステムでは、発呼側の現地時間および位置などの発呼側特有の情報を使用して、発呼側に提供するサービスを向上させることができる、例えば、時刻と位置などの発呼側特有の情報を使用することで、システムは、すべて発呼側が何らかの情報を話したり入力したりしなくても、代表番号にかけた電話をオペレータまたは発呼側のすぐ近くにある営業中の会社にリダイレクトすることができる。このような電話番号により、高度なサービスを発呼側とともに、そのような番号を割り当てられている会社にも提供することができるため、これらの電話番号は、本明細書で「ハイパーナンバー」と称する。
【0026】
さまざまな態様において、ハイパーナンバーに関連付けられているサービスを提供するように構成された電話サービスポイントが実現される。説明を簡単にするため、本明細書では、ハイパーナンバー機能備える電話サービスポイントを「ハイパーナンバーサービスポイント」と称する。ハイパーナンバーサービスポイントは、本明細書で説明されているハイパーナンバー機能を実行するようにソフトウェアとともに構成され、これに割り当てられているハイパーナンバーにダイヤルした呼を受信できるように商用電話網に接続されているコンピュータを備える。例えば、集中コールセンターにおける、1つまたは複数のSCP 122または電話交換機内の、または1つまたは複数のSCP 122または電話交換機に接続されている、大会社専用のコールセンター内、携帯電話サービスプロバイダのネットワーク内、または会社もしくはビルのPBX内などの、商用電話網内の任意の場所に、任意の数のハイパーナンバーサービスポイントを配置することができる。一態様において、ハイパーナンバーサービスポイントは、インターネットもしくは他のネットワークにも結合されているサーバとして構成される。本明細書において「ハイパーナンバーデータベース」と称される、ハイパーナンバーに関連付けられている設定、命令、および基準のデータベースは、ハイパーナンバーサービスポイントの一部として含まれるか、またはハイパーナンバーサービスポイントに結合されうる。
【0027】
いくつかの態様において、携帯電話などの発呼側の通信デバイスは、ソフトウェアモジュールにより、ハイパーナンバーに電話をかけるときにハイパーナンバーサービスポイントと通信するように構成することができる。説明を簡単にするため、本明細書ではこの通信デバイスソフトウェアモジュールを「ハイパーナンバーソフトウェアモジュール」と称する。以下でさらに詳しく説明するように、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、発呼側および通信デバイスの情報を収集して、ハイパーナンバー起呼時にそのような情報をハイパーナンバーサービスポイントに伝送することができる。
【0028】
さまざまな態様において、ハイパーナンバーサービスポイントは、ハイパーナンバーに向けた発呼を受信し、発呼側の通信デバイスから発呼側特有の情報を取得し、受信された発呼側特有の情報に基づいて発呼側を呼受信側に接続するように構成することができる。ハイパーサービスポイントは、呼が接続されたときに呼受信側のサーバに受信された情報を供給することもできる。ハイパーナンバーサービスポイントは、電話をかけた通信デバイスに情報を供給することもできる。呼受信側は、ハイパーナンバーを割り当てられている会社または個人とすることができる。例えば、ハイパーナンバーは、会社の料金無料電話番号とすることができる。
【0029】
大まかに言うと、発呼側が携帯電話からハイパーナンバーをダイヤルすると、その呼の経路がSSP 120によって、ハイパーナンバーが割り当てられているハイパーナンバーサービスポイントに向けられる。呼接続を受信した後、ハイパーナンバーサービスポイントは、「ping」またはハイパーナンバー通知信号を発呼通信デバイスに送り返すことなどによって発呼通信デバイスとの通信セッションを開始しようとする。通信デバイスが、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールと使用するように構成されている場合、ハイパーナンバー通知信号を受信することで、そのソフトウェアモジュールが起動する。ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、ハイパーナンバーサービスポイントに応答を返し、これにより、ハイパーナンバーサービスポイントと通信デバイスとの間の通信セッションを確立する。発呼側デバイスがハイパーナンバーソフトウェアモジュールと使用するように構成されていない場合、pingメッセージへの応答は受信されず、したかって、ハイパーナンバーサービスポイントは先へ進み、電話網から受信された発呼側情報(例えば、発呼側IDデータ)に基づいてダイヤルされたハイパーナンバーに適しているサービスを完了することができる。
【0030】
発呼側デバイスが、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを備える場合、そのソフトウェアが、現地時間および位置(例えば、通信デバイス内のGPS受信機から得られる)などの発呼側特有の情報を収集し、確立された通信セッションを介してこの発呼側特有の情報をハイパーナンバーソフトウェアポイントに伝達することができる。一態様において、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、そのハイパーナンバーに適している発呼側特有の情報を指定するようにハイパーナンバーサービスポイントに要求することができる。他の態様では、ハイパーナンバーサービスポイントは、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールによるクエリなしで特定の発呼側特有の情報をハイパーナンバー通知信号の一部として要求することができる。通信デバイス100がハイパーナンバーサービスポイント130に送ることができる発呼側情報は、地理的位置(例えば、GPSデータ)、現地時間、デバイス使用履歴、通信デバイスのメモリ内に格納されている利用可能な電子クーポン、周囲騒音または写真、温度、デバイス仕様(例えば、モデルとタイプ、オペレーティングシステム、およびメモリ容量)、デバイス上に格納されている発呼側の個人情報、および発呼側によって入力されうる他の情報を含むことができる。
【0031】
発呼側特有の情報が、ハイパーナンバーサービスポイントに伝達された後、ダイヤルしたハイパーナンバーに適したサービスを発呼側に提供することができる。このようなハイパーナンバーサービスは、発呼側に関係する情報を通信デバイスに送り返すステップ、発呼側特有の情報をハイパーナンバーの所有者に提供するステップ、および/または発呼側を適切なテレホンセンターもしくはコールセンターに接続するステップを含むことができる。ハイパーナンバーサービスポイントは、ハイパーナンバーデータベースにクエリを実行することによって特定のハイパーナンバーに適切な応答を決定することができる。ハイパーナンバーデータベースへのクエリは、発呼側に適切なサービスが識別されるように発呼側特有の情報(例えば、現地時間および位置)を含むことができる。被呼ハイパーナンバーを有する会社のタイプに応じて、ハイパーナンバーサービスポイントは、情報をその会社によって指定された音声もしくはデータ形式で発呼側の通信デバイスに送信することができる。同様に、ハイパーナンバーサービスポイントは、その呼を会社によって指定されている通りに、また発呼側特有の情報に応じて、特定のオペレータ、コールセンター、または受信側電話機に接続することができる。
【0032】
いかなる電話番号も、単純に番号をハイパーナンバーサービスポイントに割り当て、適切な電話サービス情報をハイパーナンバーデータベースに格納することだけで、ハイパーナンバーとして構成することができる。あるいは、ハイパーナンバーは、「1-600」などの特定のプレフィックスを含む番号とすることもでき、これにより、発呼側は、それらがハイパーナンバーに電話をかけていることを認識することができる。さらなる代替的態様では、電話番号をハイパーナンバーサービスポイントに割り当てることによって料金無料の番号をハイパーナンバーとして構成することもできる。さらに別の代替的態様では、よく知られている電話自動転送技術を使用して着呼をハイパーナンバーサービスポイントに回送することによって標準の電話番号をハイパーナンバーにリンクすることができる。さらに他の実装では、1つまたは複数の異なる電話番号をハイパーナンバーにリンクすることができる。例えば、会社が料金無料の番号といくつかの正規の電話番号を所有している場合、異なる電話番号のすべてを1つのハイパーナンバーにリンクすることができる。あるいは、各電話番号を異なるハイパーナンバーにリンクすることができる。呼をハイパーナンバーに回送することで、例えば、会社は、他の電話番号を保持しながらハイパーナンバーを登録して使用することができ、したがって、その連絡先情報のリマーケティングを節約できる。
【0033】
一実装では、ハイパーナンバーは、商標化されるか、または他の何らかの形で企業に関連付けられうる番号である、「ブランドナンバー」として使用することができる。ブランドナンバーを使用することで、発呼側は、例えば、会社に電話するのに、電話番号をダイヤルする代わりにその会社のブランド名を入力することができる。ブランドナンバーは、1-800-FLOWERS.COM, Inc.の登録商標である、「1-800-FLOWERS」などの料金無料の番号について、すでに実装されている。ブランドナンバーをハイパーナンバー機能で機能増強することにより、発呼側は、ブランドナンバーへの発呼からさらに多くの情報およびサービスを受け取ることができる。例えば、ハイパーナンバー機能は、発呼側をオペレータに接続することに加えて、発呼側の地理的位置をオペレータに伝えながらデジタルカタログを発呼側の通信デバイスに伝送することができる。
【0034】
ハイパーナンバーは、インターネットアクセスが利用可能なコンピュータを持たない携帯電話発呼側にとって特に有用であると思われる。固定電話からの発呼側は、たぶん、そのコンピュータにアクセスすることが可能であり、したがって、インターネットを検索して会社に関する情報を取得することができる。対照的に、携帯電話の発呼側は、コンピュータが利用可能でない場所から電話をかける可能性が高い。ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを使用するように構成されている携帯電話からハイパーナンバーをダイヤルすることで、発呼側は、所望の情報を受信するために会社へのデータリンクを自動的に確立することができる。例えば、単一のハイパーナンバーに電話をかけることで、オフラインで参照するために店舗の位置、営業時間、およびメニューもしくはカタログをダウンロードすることができる。
【0035】
図2Aおよび2Bは、ハイパーナンバーを実装する一態様の通信ネットワークを例示している。専用ハイパーナンバーシステムを使用する場合、発呼側は、ハイパーナンバーをダイヤルすると、自動的に楽々と、最寄りのベンダーの施設などの適当な受信側210に接続することができる。発呼側が通信デバイス100を使用してハイパーナンバーをダイヤルする場合、呼は、セルラーサービスネットワーク内の無線アクセスポイント110を介してSSP 120に経路指定されうる。SSP 120は、その呼の経路を、ハイパーナンバーが割り当てられているハイパーナンバーサービスポイント130に設定する(例えば、SSP 120から隔てられているように示されていないSCPもしくはSDPによって決定されうる)。ハイパーナンバーサービスポイント130は、着信ハイパーナンバー呼を受信して処理するようにソフトウェアによって構成される。SSP 120からその接続を受けた後、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側をベンダーの電話210、210A、210Bに接続する前に、またはその一部として複数のタスクを実行することができる。
【0036】
ハイパーナンバーサービスポイント130は、通信セッションを確立し、発呼側データを要求するメッセージを通信デバイス100に送信することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130による発呼側データの要求は、電話網を経由で送信することができ、そのため、無線アクセスポイント110を介してSSP 120を通り通信デバイス100に送られる。あるいは、インターネットに接続することができる通信デバイス100であれば、ハイパーナンバーサービスポイント130は、通信デバイス100に、インターネット経由で通信セッションを開くよう要求することができ、データの発呼は無線アクセスポイント110を介して行われる。この無線インターネット通信セッションが確立された後、ハイパーナンバーサービスポイント130による発呼側データの要求は、インターネット207経由で通信デバイス100に伝送することができる。
【0037】
通信デバイス100は、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールによって、ハイパーナンバーサービスポイント130による発呼側データの要求を受信し、応答するように構成されうる。次いで、収集された発呼側データは、通信デバイス100によって、無線アクセスポイント110への無線リンクおよびセルラーサービスネットワーク経由の電話リンクを介してハイパーナンバーサービスポイント130に、そしてSSP 120に伝達されうる。ハイパーナンバーソフトウェアモジュールによって構成されていない通信デバイス100は、ハイパーナンバーサービスポイント130からの発呼側データの要求への応答を送信することができない場合がある。しかしながら、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側のおおよその位置を含む、発呼側特有の情報をセルラーサービスプロバイダから受信することができる。
【0038】
さまざまな態様において、発呼側の位置は、さまざまな方法を使用して確認することができる。内蔵GPS受信機を備える通信デバイス100は、その位置を直接決定することができる。そのような直接的に決定された位置データは、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを使用するように構成された通信デバイス100によって報告されうる。あるいは、発呼側の位置は、セルラーサービスネットワークによって確認することもできる。セルラーサービスネットワークは、通信デバイス100が通信に使用している無線アクセスポイント110の通信範囲(〜5マイル)内にある発呼側の位置を特定することができる。セルラーサービスプロバイダは、最寄りの携帯電話の基地局110(またはセルサイト)を通信デバイス100に対して識別し、三角測量法などの知られている方法により発呼側の位置を数学的に計算することによってより高い精度で発呼側の位置を決定することができる。次いで、セルラーサービスプロバイダは、通信デバイス100とハイパーナンバーサービスポイント130との間に確立された通信リンクを介して、またはインターネット207などの別のネットワーク接続を介して、発呼側のおおよその位置をハイパーナンバーサービスポイント130に報告することができる。
【0039】
発呼側データの要求の応答を返す際に、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールによって構成されている通信デバイス100は、発呼側データを収集してハイパーナンバーサービスポイント130に伝送することによってハイパーナンバーサービスポイント130のデータ要求に応答することができる。ここでもまた、このデータ伝送は、無線アクセスポイント110およびSSP 120を通して電話接続を介して、またはインターネット207への無線アクセスポイント110を通して別の無線データリンクを介して、確立された通信セッションを使用することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130によって受信された発呼側情報は、ハイパーナンバーデータベース204内に格納されているパラメータによって定義されているように発呼側に提供されるサービスを個人化するために使用することができる。しかし、通信デバイス100が、ハイパーナンバー呼を処理できない場合、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼をハイパーナンバーの所有者によって与えられる既定の番号に接続することができ、そのような既定の番号はハイパーナンバーデータベース204内に格納されている。例えば、既定の番号は、発呼側が代表部署に電話して話し、所望のロケーションに接続するよう依頼することができる中央カスタマーサービスロケーションのものとしてよい。
【0040】
ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベース204と通信することによってハイパーナンバー呼の発呼先を決定するように構成することができる。ハイパーナンバーデータベース204は、関連付けられている経路選択命令とともにすべてのハイパーナンバーのデータベースもしくはディレクトリとすることができる。ハイパーナンバー呼が、ハイパーナンバーサービスポイント130に接続された後、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベース204に対して、ハイパーナンバー所有者によって指定されている経路選択命令および他のサービスを決定するためにクエリを実行することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130からクエリを受信した後、ハイパーナンバーデータベース204は、ハイパーナンバーを探索キーとして使用してデータベースにより構成データレコードを特定し、それらのデータレコードをハイパーナンバーサービスポイント130に提供することができる。受信された経路選択命令を使用することで、次に、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼をハイパーナンバー所有者の電話機210、210A、210Bに接続することができる。
【0041】
経路選択およびサービス構成および命令をハイパーナンバーデータベース204に格納することで、それぞれの会社のニーズに合わせたハイパーナンバーサービスのカスタマイズの自由度が大幅に高まる。ハイパーナンバーデータベース204内のハイパーナンバーデータレコードは、通信デバイス100に要求する発呼側特有の情報項目を指定し、通信デバイス100に供給される情報を指定し、ベンダーのサーバ206に報告する発呼側特有の情報を指定し、ハイパーナンバー呼が接続されるべき特定の電話機210A、210Bを指定することができる。発呼通信デバイス100に供給される情報は、ハイパーナンバーサービスポイント130によって受信され、ハイパーナンバーデータベース204へのクエリに含まれる発呼側特有の情報に依存しうる。例えば、クエリは、発呼側の位置および現地時間を指定することができ、それに応答して、ハイパーナンバーサービスポイント130は、近くにあり、見通しの利く施設などの、その時間および位置に関連する通信デバイスに中継するための情報を受信することができる。他の例として、クエリは、発呼側の位置および現地時間を指定することができ、それに応答して、ハイパーナンバーサービスポイント130は、呼を特定のベンダーの電話機210Aまたは210Bに接続することを可能にするハイパーナンバーデータベース204に格納されている呼経路選択命令を受信することができる。
【0042】
ハイパーナンバーデータベース204に加えて、またはハイパーナンバーデータベース204の代わりに、ハイパーナンバーサービスポイント130は、インターネット207を介して被呼ハイパーナンバーを所有する会社のベンダーサーバ206と通信することができる。ベンダーサーバ206は、ハイパーナンバーデータベース204について上で説明されているのと同じタイプのハイパーナンバー設定および構成データを提供することができる。ベンダーサーバ206は、ベンダーの所在地、営業時間などの、通信デバイス100に伝送すべき追加情報も提供することもできる。また、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側データをベンダーサーバ206に供給することができる。例えば、ハイパーナンバーを所有する全国的なベンダーは、コンピュータデバイス208から更新することができるベンダーサーバ204内にベンダー情報を保持することを選択することもできる。ベンダーサーバに格納される情報としては、ベンダーの所在地、営業時間、メニュー、カタログ、販売、プロモーション、およびベンダーがハイパーナンバー発呼側に伝えたい他のデータが挙げられる。
【0043】
ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベース204から受信した経路選択命令に基づいてベンダーサーバ206に発呼側データを送信することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130は、経路選択命令を受信するベンダーサーバ206に、着呼を受信する適切なベンダー店舗210Aまたは210Bを識別するクエリを実行することもできる。ベンダーサーバ206は、発呼側情報を評価して、最も適しているベンダー店舗の所在地210A、210Bを識別することができる。ベンダー店舗210A、210Bへの経路選択命令は、ハイパーナンバーサービスポイント130に伝送されうる。次いで、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼を指定されたベンダー店舗210A、210Bに接続することができる。ベンダーサーバ206は、ハイパーナンバーサービスポイント130として任意選択であり、および/またはハイパーナンバーデータベース204を、ベンダー情報を保持するように構成することができる。
【0044】
ハイパーナンバーサービスポイント130は、さまざまな異なるタイプの接続を使用して発呼側を受信側210、210A、210Bに接続することができる。例えば、図2Aに示されているように、ハイパーナンバーの発呼先が確認された後、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ボイスオーバーIP(VoIP)接続を使用してその呼を適切なベンダー店舗210Aに接続することができる。音声通信をVoIP形式に変換することによって、通話は、インターネット207を介して容易に経路選択され、標準のインターネットルーター機器を使用して処理することができる。あるいは、図2Bに示されているように、ハイパーナンバーサービスポイント130は、経路選択命令(点線の矢印で示されている)をSSP 120に伝送することができ、次いで、これが、通常の電話回線を使用して発呼側を適当なベンダー店舗に接続することができる。
【0045】
一態様において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、命令(例えば、適切に構成されたPOSTコマンド)を通信デバイス100に送信して、通信デバイス100にベンダーサーバ206とのインターネット接続を確立させることができ、これにより通信デバイス100がインターネット207を介してデータを受信できる。このような並列インターネット接続を用いることで、ベンダーサーバ206は、発呼側がインターネット207経由でベンダーのウェブサイトにアクセスしたのとまったく同様に、通信デバイス100に追加情報を直接供給することができる。ベンダーサーバ206から通信デバイスに伝送される情報は、店舗所在地、営業時間、メニュー、カタログ、プロモーション、販売イベント、および最寄りの店舗への運転方向を含むことができる。例えば、GPS受信機を備える通信デバイス100は、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールによって、インターネット207経由でベンダーサーバ206から運転方向を受信してGPSソフトウェアによる表示を行うように構成されうる。この機能により、GPSソフトウェアに方向を入力するステップが不要になり、例えば運転中にハイパーナンバーに電話する発呼側にとってより安全なものとなりうる。次いで、データを通信デバイス100に伝送することができるため、会社は音声により大量の情報が伝送される負担を負うことなく発呼側にサービスを効率的にかつ効果的に提供することができる。
【0046】
ハイパーナンバーの所有者は、発呼側に最新のデータを提供するためにハイパーナンバーデータベース204に格納されているその情報、設定、および構成を継続的に更新することができる。例えば、会社の営業時間、祝日休業、閉店、新規所在地、発売日、および新規プロモーションを更新することが重要になる場合がある。ベンダーは、コンピュータ208からインターネット207を経由してデータベースにアクセスすることによってハイパーナンバーデータベース204に格納されているそのベンダーの情報を更新することができる。会社の情報がベンダーサーバ206上に保持されている場合、サーバにアクセスし、コンピュータ208を使用してデータを手動入力することによってそのサーバを更新することができる。あるいは、ベンダーは、ベンダーサーバ206を、ベンダーのウェブサイトもしくはベンダー店舗ウェブサイト上に提示されるデータにアクセスし定期的にスキミングすることによってそのデータベースまたはハイパーナンバーデータベース204を自動的に更新するようにプログラムすることによりその情報を更新することができる。
【0047】
例示的な一態様において、受信された発呼側データによっては、ベンダーサーバ206は、好適な呼接続を識別する前に、本明細書では呼「タスクオプション」と称される、一連の選択もしくはメニューを発呼側に提示する必要がある場合がある。タスクオプションは、複数の接続が受信された発呼側データに基づいて適切である可能性がある状況において必要になることがある。例えば、発呼側の位置は、ミネアポリスにあるベンダー店舗210Aに最も近いと思われるが、ハイパーナンバーサーバポイント130に伝送された発呼側データは、セントポールのベンダー店舗210Bにおいて有効である電子クーポンが通信デバイス100に格納されていることを示している。このようなシナリオでは、ベンダーサーバ206またはハイパーナンバーデータベース204は、タスクオプションのリストを発呼側に提供し、発呼側が選択を行えるようにすることができる。このようなタスクオプションは、最も近い所在地(つまり、ベンダー店舗210A)または電子クーポンの引き換えを行える最も近い所在地(つまり、ベンダー店舗210B)を含むことができる。
【0048】
ベンダーサーバ206またはハイパーナンバーデータベース204において、発呼側にタスクオプションを提示するべきであると決定した場合、これは、タスクオプション命令をハイパーナンバーサービスポイント130に送信することができる。次いで、ハイパーナンバーサービスポイント130は、これらの命令に基づき、発呼側を、(機械でなく人の)顧客担当者に、事前に記録された命令に、または音声作動式コンピュータ制御メニューシステムに接続することができる。インターネット207にアクセスすることができる通信デバイス100の場合、ベンダーサーバ206は、代替としてインターネット207を介してタスクオプションを通信デバイス100に送信することができる。発呼側が所望のタスクオプションを選択した場合、特定の呼経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイント130に供給するようにベンダーサーバ206またはハイパーナンバーデータベース204にクエリを実行することができる。次いで、この呼は、それらの命令に基づいて最終的な接続先に接続することができる。
【0049】
図2Cに例示されている代替的態様において、ハイパーナンバーサービスポイント130およびハイパーナンバーデータベース124を、携帯電話サービスプロバイダのネットワーク112内に配置することができる。この態様において、ハイパーナンバーへの着呼は、セルラーサービスネットワーク112内のスイッチによって認識され、電話網SSP 120の代わりにハイパーナンバーサービスポイント130に直接接続されうる。ハイパーナンバーサービスポイント130は、図2Aおよび2Bを参照しつつ上で説明されている方法により、無線アクセスポイント110を介して通信デバイス100と通信して通信セッションを確立し、発呼側データを要求し、発呼側データを受信し、ハイパーナンバーに関係する情報を発呼側に送ることができる。ハイパーナンバーサービスポイント130が、ハイパーナンバー呼の適切な経路選択を決定した後、これは、その経路選択情報をSSP 120に供給することができ、これによりその呼を適切なベンダーの電話機210に直接接続することが可能になる。通信システムの他の機能および能力は、ハイパーナンバーサービスポイント130と通信デバイス100との間の通信がSSP 120を通ることができないという点を除いて、図2Aおよび2Bを参照しつつ上で説明されているものと同様であるものとしてよい。
【0050】
図2Cに提示されている態様は、セルラーサービスプロバイダがハイパーナンバーサービスのプロバイダでもある場合に実装することができる。この実装により、公衆交換電話網に影響を及ぼすことなくセルラーサービスの範囲内でハイパーナンバー機能を完全実装することが可能になる。また、この実装により、サービスプロバイダは、デバイスのハイパーナンバーソフトウェアモジュールがハイパーナンバーサービスポイント130の機能と確実に互換性を有するようにすることなどによって通信デバイス110の構成を制御することができる。
【0051】
図3Aおよび3Bは、図2Aおよび2Bに例示されているシステム参加者間の一連の通信における最終的な接続先にハイパーナンバー呼をどのように接続できるかを示すメッセージフロー図である。簡単のため、携帯電話サービスコンポーネントへの信号伝送および携帯電話サービスコンポーネント間の信号伝送は例示されていないが、標準的な無線音声およびデータ電気通信メッセージと整合する。
【0052】
図3Aを参照すると、発呼側が通信デバイス100上でハイパーナンバーにダイヤルした場合、メッセージ300において、その呼はSSP 120へ経路選択され、次いで、メッセージ302において、SSP 120がその呼をハイパーナンバーサービスポイント130へ経路選択することができる。メッセージ304において、ハイパーナンバーサービスポイント130(図3Aおよび3Bの「HSP」)は、通信デバイス100への発呼側データの要求とともにpingまたはハイパーナンバー通知信号を送信することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130からその要求を受信した後、メッセージ306において、通信デバイス100のハイパーナンバーソフトウェアモジュールが起動され、発呼側情報を収集し、ハイパーナンバーサービスポイント130に伝送する。メッセージ308において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、構成および命令(例えば、経路選択命令)についてハイパーナンバーデータベース204(図3Aおよび3Bの「HB」)にクエリを実行することができる。クエリを受信した後、ハイパーナンバーデータベース204は、ダイヤルしたハイパーナンバーに関連付けられている構成および命令を格納するデータレコードを識別することができる。次いで、メッセージ310において、ハイパーナンバーデータベース204は、ハイパーナンバーサービスポイント130に適切な構成および命令を伝送することができる。メッセージ312において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側データをベンダーサーバ206に伝送し、メッセージ314において、ベンダーサーバ206から情報および経路選択命令を受信することもできる。メッセージ318において、受信されたデータを使用することで、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼を適切なベンダー店舗の電話機210に接続することができる。
【0053】
図3Aに示されているように、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベース204および/またはベンダーサーバ206から受信した経路選択命令を使用することによって呼接続を処理することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130が呼接続を処理する場合、発呼側とハイパーナンバーサービスポイント130との間の接続は、メッセージ316において、通常の電話回線を介して行うことができるが、ハイパーナンバーサービスポイント130とベンダー店舗の電話機210との間の接続は、メッセージ318において、VoIPを介して行うことができる。
【0054】
あるいは、図3Bに示されているように、呼接続は、SSP 120によって処理されうる。この状況では、メッセージ315において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベース204および/またはベンダーサーバ206から受信した経路選択命令(つまり、発呼先電話番号)を伝送する。次いで、SSP 120は、その呼を管理し、メッセージ317において、公衆交換電話網を使用して通信デバイス100をベンダー店舗の電話機210に直接接続する。
【0055】
図2Aおよび2Bを参照して述べたように、メッセージ320において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、確立された通信セッションまたはインターネット接続セッションを介して通信デバイス100にデータを送信することもできる。これらのメッセージは、施設の所在地、営業時間、メニュー、カタログ、販売、およびプロモーションメッセージなどのベンダー情報を伝達することができる。このような通信セッションは双方向であるものとしてよいため、通信デバイス100(ハイパーナンバーソフトウェアモジュールによって構成されているような)は、追加の発呼側データをハイパーナンバーサービスポイント130に供給することもできる。図3Aおよび3Bには例示されていないが、さらにまたはその代わりに、通信デバイス100とベンダーサーバ206との間でインターネット通信セッションを介して類似のデータ伝送を、実行することができる。例えば、ハイパーナンバーサービスポイント130またはベンダーサーバ206は、タスクオプションを通信デバイス100に伝送し、それに対する応答として発呼側選択を受信することができる。
【0056】
図4に示されている代替的一態様において、その呼は、ハイパーナンバーサービスポイント130とベンダーサーバ206との間で接続でき、次いで、ベンダーサーバ206が、その呼を特定の電話機210A、210Bに接続する。この態様において、呼は、インターネット(図示せず)経由でVoIP伝送としてハイパーナンバーサービスポイント130とベンダーサーバ206との間で経路選択することができ、この際にベンダーサーバ206はVoIPパケットを通常の電話信号に変換する。発呼側が、ハイパーナンバーにダイヤルした場合、その呼は、SSP 120によって受信され、ハイパーナンバーサービスポイント130に経路選択されうる。ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側データの要求を通信デバイス100に送信し、経路選択命令についてハイパーナンバーデータベース204にクエリを実行することもできる。通信デバイス100からの発呼側データおよびハイパーナンバーデータベース204からの経路選択命令を受信した後、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼をVoIP通信においてベンダーサーバ206に向ける。ベンダーサーバ206は、VoIPパケットを復号化し、ベンダー店舗の電話機210A、210Bへの呼分配および接続を管理することができる。この態様において、ベンダーサーバ206は、その呼を受信するのに最も適している特定の電話機210A、210Bにその呼を接続するために発呼側データを受信して、評価することができる。ベンダー店舗の複数の電話機210A、210Bが、その呼を受信するのに適している場合、ベンダーサーバ206は、発呼側に、タスクオプションのリストを伝送することができる。適切なタスクオプションを選択することによって、発呼側は、特定のベンダー店舗の電話機210Aまたは210Bへの接続を確立するようにベンダーサーバ206をガイドすることができる。例えば、発呼側がベンダー店舗210Aの近くに位置しているが、ベンダー店舗210Bで引き換えることができる電子クーポンが、通信デバイス100上に格納されている場合、ベンダーサーバ206は、発呼側に、ベンダー店舗210Aまたはベンダー店舗210Bに接続する選択肢を与えることができる。発呼側が1つのオプションを選択すると、ベンダーサーバ206は、発呼側を選択されたベンダー店舗の電話機210A、210Bに接続することができる。図2Aおよび2Bを参照しつつ上でさらに詳しく説明されているように、ベンダーサーバ206は、コンピュータデバイス208を使用して定期的に更新されうる。
【0057】
図5に例示されている他の態様において、ハイパーナンバー呼分配および接続は、ベンダーサーバ206、209A、209Bのネットワークによって管理されうる。発呼側が、ハイパーナンバーにダイヤルすると、その呼は、SSP 120を介してハイパーナンバーサービスポイント130に経路選択されうる。ハイパーナンバーサービスポイント130は、クエリを通信デバイス100に送信することによって発呼側データを要求することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130は、経路選択命令および他の情報についてハイパーナンバーデータベース204にクエリを実行することもできる。通信デバイス100からの情報およびハイパーナンバーデータベース204からの経路選択命令を受信した後、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼を(例えば、インターネット経由のVoIP呼として)受信された発呼側情報とともに適切なベンダーサーバ206へ経路選択することができる。図5に示されているように、それぞれのベンダー店舗は、ベンダー店舗が所有するベンダー店舗サーバ209A、209Bを管理することができる。そのような配置構成をとることで、それぞれのベンダー店舗は、他のベンダー店舗とは独立してコンピュータデバイス208A、208Bを使用して自らの企業情報を更新することができる。ベンダーサーバ206は、それぞれのベンダー店舗サーバ209A、209Bにアクセスすることができ、それぞれのベンダー店舗サーバ209A、209Bの更新に合わせて自動的に更新されうる。ベンダー店舗情報を更新するタスクは、個別の店舗に委任されるため、それぞれのベンダーサーバ209A、209Bからの企業情報は、タイミングよく更新でき、そのような更新の管理が簡単に行える。それに加えて、ベンダーサーバ206は、別のコンピュータデバイス208Cを使用して管理され、更新されうる。
【0058】
ベンダー店舗サーバ209A、209Bは、受信した発呼側データ(図示せず)に基づいて同じ店舗内の異なる担当部署電話機210A、210Bへの呼を管理し、分配することもできる。ベンダーサーバ206がインターネット経由でVoIPパケットを経路選択することなどによって、呼をベンダーサーバ206から店舗サーバ209A、209BへVoIP呼として経路選択することができる。ベンダー店舗サーバ209A、または209Bに呼が受信されると、そのサーバは、発呼側に、発呼側がベンダー店舗内の適切な部署を選択することを可能にする新しい一組のタスクオプションを提供することができる。あるいは、ベンダー店舗サーバ209A、209Bは、受信した発呼側データに基づいて発呼側を担当部署の電話機210A、210Bに自動的に接続することができる。例えば、発呼側の通信デバイス100上に格納されている電子クーポンに関する情報は、ベンダー店舗サーバ209A、209Bによって受信されうる。電子クーポンの価値と妥当性確認日付およびそれが対象とするアイテムのタイプに基づいて、ベンダー店舗サーバ209A、209Bは、呼を適当な担当部署の電話機210A、210Bに接続することができる。
【0059】
一態様において、ハイパーナンバーは、電話自動転送技術を使用することによって実装することができる。第1の実装において、通常の電話番号(例えば、料金無料の番号)に電話をかけると、これはSSP 120においてハイパーナンバーサービスポイント130にリダイレクトされうる。この実装は、ダイヤルした番号それ自体がハイパーナンバーであるときと本質的に同様に機能する。例えば、すでに料金無料の番号を所有している会社は、特定のハイパーナンバーにリダイレクトするようにその番号に電話自動転送を設定することができる。この実装を使用することで、会社は、単純に電話自動転送機能を作動させたり停止させたりすることによって、その会社の通常の電話番号またはハイパーナンバーのいずれかに呼を選択的に向けることができる。
【0060】
図6に例示されている電話自動転送の第2の実装では、料金無料の電話番号に対するコールセンター620が、呼をハイパーナンバーサービスポイント130にリダイレクトすることができる。発呼側が料金無料の番号をダイヤルすると、SSP 120は、その呼をコールセンター620に向けることができる。次いで、コールセンター620は、その呼を(例えば、転送呼またはVoIP呼として)ハイパーナンバーサービスポイント130に回送することができる。ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーにリンクされているサービスおよび情報の要求を決定するためクエリをハイパーナンバーデータベース204に対して実行することができる。ハイパーナンバーデータベース204から受信した命令に基づいて、コールセンター620を通じて確立された接続を介して通信デバイス100に発呼側データを要求することができる。発呼側データを受信した後、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側データを、ハイパーナンバーデータベース204から受信された経路選択命令に応じてベンダーサーバ206もしくはコールセンター620に伝送することができる。
【0061】
図7は、モバイル通信デバイス100上にハイパーナンバー機能を実装するための第1の態様の方法のプロセスフロー図である。発呼側は、ブロック800において、任意の他の電話番号とまったく同様にハイパーナンバーをダイヤルする。ブロック802において、ハイパーナンバー呼はハイパーナンバーサービスポイント130へ経路選択され、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼に応答し、pingまたは通信デバイスによって受信されるハイパーナンバー通知信号を送り返す。このハイパーナンバー通知信号を受信すると、ブロック803において、通信デバイス100内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールが、もしそのモジュールがまだアクティブ状態になっていなければ作動する(例えば、プロセッサにおいて実行中のソフトウェア内のアクティブストリング(active string)になる)ことができる。ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、ブロック804において、ハイパーナンバー通知信号に応答することによってハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立することができる。ハイパーナンバー通知信号に応答し、通信セッションを確立するステップの一部として(またはそのステップの直後に)、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、収集され伝送される発呼側特有の情報のタイプについてハイパーナンバーサービスポイントにクエリを実行することもできる(図7のブロック804内に含まれる)。通信セッションを確立した後、またいくつかの実装では、要求された情報に関するクエリを受信した後に、ハイパーナンバーサービスポイント130は、所望の発呼側情報を識別する情報要求を伝送することができる。この要求は、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールが識別し、解釈することができるコード、テキスト文字列、または記号の形をとりうる。ブロック805において、この情報要求を受信したことに応答して、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、ブロック806において、要求された情報を収集することができる。例えば、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、日時メモリバッファに格納されているデータ、または不揮発性メモリに格納されているデバイス設定データなどの、メモリ内に格納されている値からいくつかの情報を取得することができる。ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、GPS受信機モジュールにGPS座標データを要求するなどのクエリを、他のソフトウェアモジュールもしくはサービスに対して実行することもできる。要求された情報が収集されると、これは、ブロック808において、ハイパーナンバーサービスポイントに伝送することができる。
【0062】
ハイパーナンバーデータベース204またはベンダーサーバ206に格納されているデータレコード内のダイヤルされたハイパーナンバーの所有者によって指定されたサービスに応じて、ハイパーナンバーサービスポイント130は、さらなる通信を発呼側の通信デバイス100に送ることができる。例えば、会社であるハイパーナンバー所有者は、ハイパーナンバーサービスポイント130に発呼側への情報の伝送を行わせる設定でハイパーナンバーデータベース204を構成することができる。このような追加情報は、オプションのブロック810において、一連の音声プロンプトメニュー選択または通信デバイス上に表示できるデータメッセージなどにおける、事前記録されたメッセージ、もしくはタスクオプションのメニューとして発呼側に送信することができる。タスクオプションのこのようなメニューが提供される場合、発呼側の選択は、オプションのブロック812において、キー入力または音声入力の形式などにより、ハイパーナンバーサービスポイント130に伝送されうる。他の例として、ブロック814において、ハイパーナンバー所有者は、ハイパーナンバーサービスポイント130を、電話機、オペレータ、またはコールセンターなどの、特定の受信デバイスに発呼側を接続するように、ハイパーナンバーデータベース204に格納されている設定でハイパーナンバーサービスポイント130を構成することができる。本明細書で説明されているように、呼接続は、SSP 120に伝達される命令を介して呼をリダイレクトすることによって、または呼をVoIP接続を介してベンダーサーバ206などの特定のVoIP受信機IPアドレスに拡張することによって行うことができる。それに加えて、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ブロック816において、通信デバイスがベンダーサーバ206から直接情報を受信できるようにハイパーナンバー所有者のベンダーサーバ206とのデータ通信セッションを開かせる命令を通信デバイスに送ることができる。例えば、ハイパーナンバーサービスポイント130は、実行可能コード(例えば、XMLスクリプト)およびベンダーサーバのIPアドレスを含むPOSTコマンドを通信デバイスに送信して、ベンダーサーバ206との通信セッションを通信デバイス100に開かせることができる。あるいは、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ブロック816において、ベンダーサーバ206が、電子メール、SMS(シンプルメッセージサービス)、またはMMS(マルチメディアメッセージサービス)メッセージの形式などで、情報を通信デバイス100に直接送信できるようにアドレス(例えば、電子メールもしくは電話番号)を与えることができる。
【0063】
図8および9は、通信デバイス100上にハイパーナンバー機能を実装するための代替的態様の方法のプロセスフロー図を例示している。図8は、ワンステップハンドシェークを使用してハイパーナンバーと通信するための一態様の方法を例示している。図9は、通信デバイス100がハイパーナンバーをダイヤルされたときに自動的にハイパーナンバーを認識するハイパーナンバーと通信するための一態様の方法を例示している。
【0064】
図8を参照すると、ブロック800において、発呼側がハイパーナンバーをダイヤルした後、ブロック802において、通信デバイス100はハイパーナンバー通知/データに対する要求を受信することができる。ブロック802Aにおいて、このハイパーナンバー通知/要求は、ダイヤルされたハイパーナンバーに対し望ましい情報の要求とともにダイヤルされた番号がハイパーナンバーであるという通知を含むことができる。したがって、この態様では、ブロック802Aにおいて、ハイパーナンバー通知/要求は、ブロック802のハイパーナンバー通知信号と図7を参照しつつ上で説明されているブロック805の情報要求とを組み合わせたものである。ハイパーナンバー通知/データに対する要求が受信されると、ブロック803において、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールが、もしまだ起動していなければ起動されうる、次いで、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、ブロック806において、要求された発呼側データを収集し、図7を参照しつつ上で説明されているように、ブロック808において、データをハイパーナンバーサービスポイント130に伝送することができる。図8に例示されている残りのブロックは、同様の番号が振られているブロックについて図7を参照しつつ上で説明されている仕方で進行しうる。
【0065】
図9に例示されている態様では、通信デバイスは、ブロック800において、発呼側が番号をダイヤルすると、ブロック801において、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールが、ハイパーナンバーがダイヤルされていることを自動的に認識するようにソフトウェアにより構成されうる。これは、例えば、通信デバイスのメモリ内にハイパーナンバーを格納し、ダイヤルされた番号のテーブル検索を実行することによって遂行することができる。他の例として、ハイパーナンバーは、市外局番(例えば、「600」)などの、番号の一部分に基づいて認識されうる。ダイヤルされたハイパーナンバーを認識した後、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、ブロック806において、現地時間および所在地などの、特定の発呼側データを自動的に収集することができる。次いで、ブロック802、804において、呼がハイパーナンバーサービスポイント130に接続され、通信セッションが確立された後、ブロック808において、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、発呼側データを即座に伝送することができる。ハイパーナンバーのこの自動認識により、公衆交換電話網を通じて呼が接続されている間に発呼側データを収集できるためハイパーナンバー処理をスピードアップすることができる。残りのブロック810〜814は、図7を参照しつつ上で説明されている同様の暗号が振られているブロックと同様である。
【0066】
電話自動転送用に構成されている番号、またはブランドナンバーをダイヤルするために通信デバイス100内に実装されているプロセスは、図7〜9を参照しつつ上で説明されているものと実質的に同じである。回送される呼は、通信デバイスからは、ハイパーナンバーで直接電話をかけるのとほんの少ししか異ならないように見える。同様に、ブランドナンバーへの呼は、単純なハイパーナンバーへの呼と大部分同じに見える。
【0067】
ハイパーナンバーは、ハイパーナンバーサービスプロバイダ(つまり、ハイパーナンバーサービスポイントを制御し、運営するエンティティ)によって会社に提供されうる。ハイパーナンバーは、電話番号を公衆交換電話網内のハイパーナンバーサービスポイント130に割り当て、ハイパーナンバーデータベース204内に電話番号に対するデータベースレコードを作成することによって作成されうる。図10は、ハイパーナンバーを作成するための態様の方法のプロセスフロー図である。ブロック1100において、ベンダーがハイパーナンバーの登録を要求した場合、ブロック1101において、ハイパーナンバーになる電話番号が公衆交換電話網(PSTN)内のハイパーナンバーサービスポイント130に割り当てられる。ブロック1102において、ベンダーは設定、基準、発呼側に要求する情報、発呼側に送信される情報を提供し、呼経路選択命令がハイパーナンバーサービスプロバイダに提供され、ハイパーナンバーサービスプロバイダによって受信される。ブロック1104において、受信された情報は、カスタマーアカウント、およびハイパーナンバーデータベース204内に保存されるデータレコードを作成するために使用される。ハイパーナンバーアカウントは、ベンダー名、住所、雇用識別番号(会社の場合)、社会保障番号(個人の場合)、電子メールアドレス、およびウェブサイトアドレスも含むものとしてよい。登録後、通常の番号および/または料金無料の番号がロードされ、ハイパーナンバーとして処理されうる。
【0068】
ハイパーナンバーは受信された発呼側データおよびハイパーナンバーデータベース内に保存されている基準に基づく方法で発呼側をハイパーナンバー所有者に接続するので、新しい情報でデータベースを更新できると有益である。したがって、ハイパーナンバーの所有者は、その情報が変更されたときにハイパーナンバーデータベース内に格納されているそのハイパーナンバーアカウントおよびレコードを更新することができる。更新されうる情報の例として、会社所在地または営業時間の変更、新規店舗の開設、呼経路選択に対する電話番号の追加または削除などが挙げられる。このような更新を実施するために、ブロック1106において、ハイパーナンバーサービスポイントまたはハイパーナンバーデータベースは、更新要求をハイパーナンバー所有者に定期的に送信することができる。ブロック1108において、更新要求を受信した後、ハイパーナンバー所有者は、そのアカウントを手動で更新するか、またはベンダーサーバ上に保持されている更新を回送することができる。あるいは、ハイパーナンバーデータベースサーバが、例えば、所有者のウェブサイトに定期的に接続して、更新されたデータを取得することによってカスタマーアカウントを自動的に更新することができる。このような一実装において、ハイパーナンバー所有者がそのウェブサイトを更新すると、ハイパーナンバーデータベース内に格納されているそのハイパーナンバー情報も自動更新する。
【0069】
図11は、電話によるハイパーナンバー電話呼を受信し、ハイパーナンバー所有者(例えば、ベンダー)に接続するためのハイパーナンバーサービスポイント130内の一態様の方法のプロセスフロー図である。ブロック1200において、ハイパーナンバーサービスポイント130によって呼が受信されると、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ブロック1201において、その番号に対する構成、設定、応答、および経路選択命令を取得するために、ダイヤルされるハイパーナンバーを探索キーとして使用してハイパーナンバーデータベースにクエリを実行することができる。ブロック1202において、この情報を使用することで、ハイパーナンバーサービスポイント130は、通信デバイス100への発呼側データの要求とともにハイパーナンバー通知メッセージを送信することができる。応答が通信デバイス100から受信されたかどうかに応じて、ハイパーナンバーサービスポイント130は、決定ブロック1204において、通信デバイス100がハイパーナンバーソフトウェアモジュールを備えるかどうかを判定することができる。ブロック1205において、通信デバイスがハイパーナンバーソフトウェアモジュールを備えていない(つまり、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側データを受信しておらず、したがって決定ブロック1204=「いいえ」である)場合、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベースから受信した既定の経路選択命令に基づいてその呼を直接ベンダーに接続することができる。あるいは、ブロック1206において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側のサービスプロバイダにその情報を要求することによって発呼側の位置を確認することができる。上述のように、サービスプロバイダは、発呼側が接続される基地局に基づいて、または三角測量法を使用することによって発呼側の位置を決定することができる。次いで、ブロック1207において、発呼側のサービスプロバイダから受信した発呼側の位置情報を発呼側データとして使用することができる。
【0070】
通信デバイス100がハイパーナンバーソフトウェアモジュールを備えている(つまり、決定ブロック1204=「はい」)場合、ブロック1207において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、通信デバイス100から発呼側データを受信することができる。ブロック1208において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、受信した発呼側データを使用して二度目にハイパーナンバーデータベースにクエリを実行することができる。ハイパーナンバーデータベースへのこの第2のクエリで、発呼側の情報に依存するか、または発呼側の情報を考慮するハイパーナンバー所有者に対する経路選択および通信命令にアクセスすることができる。例えば、発呼側データから、発呼側の位置または時刻が得られ、この情報を使用することで、発呼側にとって最も有用な呼経路選択または情報配信を行うことができる。ブロック1210において、この追加情報を使用してハイパーナンバーデータベースにクエリを実行することにより、発呼側特有の経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイント130に与えることができる。例えば、発呼側の情報(例えば、現地時間および地理的位置)に基づく経路選択命令を出すことで、ハイパーナンバー接続ポイントにおいて、その呼を発呼側の近くにある開いているベンダー所在地に接続することが可能である。また、ブロック1212において、発呼側データでハイパーナンバーデータベースにクエリを実行することにより、ハイパーナンバーサービスポイント130は発呼側特有の情報を発呼側の通信デバイス100に(口頭で、または別の通信リンク、例えば、電子メール、SMS、もしくはインターネットを介して)伝達することができる。例えば、ハイパーナンバーサービスポイント130は、呼が接続されているときでも付近のベンダー所在地に対する営業時間、またはその日のメニューを発呼側に伝達することができる。
【0071】
ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベースから命令を受け入れて、情報を発呼側の通信デバイス100に回送することもできる。例えば、発呼側の位置および現地時間を受信したことに応答して、ハイパーナンバーデータベースは、発呼側の近くにある開いている施設の所在地および営業時間を含むデータレコードを識別することができる。次いで、オプションのブロック1212において、この情報は、開いている通信セッションを介してデータとして、または発呼側への開いている電話リンクを介して口頭の情報として通信デバイス100に送信されうる。
【0072】
ブロック1216において、ベンダーのコンピュータシステムに応じて、またハイパーナンバーデータベース内に格納されているベンダーの経路選択命令による指示通りに、ハイパーナンバーサービスポイント130は、発呼側のデータの一部または全部をベンダーのサーバ206に回送することができる。例えば、このような情報は、発呼側の名前および電話番号、発呼側の地理的位置、ならびにブロック1207の発呼側の通信デバイスによって報告されたベンダー電子クーポンを含むものとすることができる。そのような情報をベンダーのサーバ206に送信することにより、ベンダーは、呼が接続されたときに、より有用なサービスを発呼側に提供することができる。例えば、オペレータは、発呼側を名前でアドレッシングするか、または発呼側に関連付けられているアカウントを探すことができる。他の例として、ベンダーのサーバは、発呼側の通信デバイス100によって報告された電子クーポンを認識し、検証して、それらをオペレータに報告することができる。こうして、選択された発呼側データをベンダーのサーバ206に自動的に伝達することによって、ベンダーは、一連の質問をすることなく、または発呼側が一連のダイヤル作動式メニューをナビゲートしなくても、より個人化された、応答性のよいサービスを発呼側に提供することができる。
【0073】
ハイパーナンバーデータベースから受信した経路選択命令を使用することで(ブロック1210)、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼をベンダー店舗により運用されている特定の電話機、オペレータ、またはコールセンターに接続することができる。そうするために、ハイパーナンバーサービスポイント130は、決定ブロック1220において、受信した経路選択命令から、接続をVoIP呼として行うことができるかどうかを判定することができる。ブロック1224において、ベンダーがVoIP呼を受信する(つまり、決定ブロック1220=「はい」)場合、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼からの音声をベンダーのサーバ206(またはVoIP端末)へ経路選択されるVoIPパケットに変換することによってVoIPルーターとして使用される。ブロック1222において、ベンダーがVoIP呼を受信できない(つまり、決定ブロック1220=「いいえ」)場合、ハイパーナンバーサービスポイント130は、呼経路選択命令を、その呼がベンダーに直接接続できるようにSSP 120に送信することができる。
【0074】
ブロック1216において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバーデータベースから受信した命令に応じてベンダーサーバ206に発呼側データを送信することができる。この伝送は、インターネットまたは他のネットワーク経由で行うことができる。ブロック1218において、発呼側データをベンダーサーバ206に送信した後、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼を好適なベンダーの電話機に接続するためにさらなる経路選択命令を受信することができる。いくつかの場合において、発呼側データが複数のベンダーの電話機への経路選択命令と一致した場合などにおいて、タスクオプションメッセージ(口頭もしくはデータ)をベンダーサーバ206から受信し、ハイパーナンバーサービスポイント130により発呼側に伝送することができる(図示していないオプションのブロック)。ブロック1218において、発呼側選択がベンダーサーバ206に伝送され、次いで、ベンダーサーバ206は、呼をベンダーの電話機に接続するためにハイパーナンバーサービスポイント130に特有の経路選択命令を送信することができる。次に、ハイパーナンバーサービスポイント130は、決定ブロック1220において、受信した経路選択命令から、接続をVoIP呼として行うことができるかどうかを判定することによって経路選択命令を使用してその呼を接続することができる。ブロック1224において、ベンダーがVoIP呼を受信する(つまり、決定ブロック1220=「はい」)場合、ハイパーナンバーサービスポイント130は、その呼からの音声をベンダーのサーバ206(またはVoIP端末)へ経路選択されるVoIPパケットに変換することによってVoIPルーターとして使用される。ブロック1222において、ベンダーがVoIP呼を受信できない(つまり、決定ブロック1220=「いいえ」)場合、ハイパーナンバーサービスポイント130は、呼経路選択命令を、その呼がベンダーに直接接続できるようにSSP 120に送信することができる。
【0075】
一態様において、ベンダーサーバ206は、ハイパーナンバーサービスポイント130に、ベンダーサーバ206(または他のサーバ)のIPアドレスを実行可能命令(例えば、XML)とともに通信デバイス100に回送し、通信デバイス100にベンダーサーバ206または他のサーバとのインターネット通信セッション(例えば、ウェブページをアクセスする要求)を確立させる命令を送信することができる。これらの命令の一部として、ベンダーサーバ206は、含めるべきセッション識別子(ID)を通信セッションの要求に入れることができる。セッションIDをウェブページアクセス要求に入れることによって、通信デバイス100は、ハイパーナンバー呼に対応するような要求とハイパーナンバーサービスポイント130へのベンダーサーバ206の応答を識別することができる。このようにして、ベンダーサーバ206は、即座にハイパーナンバーに電話をかけることに関係するデータで通信セッション要求に応答することができる。
【0076】
一態様において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ソフトウェアによってベンダーサーバ206の機能実行するように構成され、これにより、ベンダーサーバに接続する必要をなくすことができる。他の態様において、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ベンダーサーバ206内にホストされうる。ベンダーサーバとしてのハイパーナンバーサービスポイント130はベンダーウェブサイトデータベースに接続され、これによりベンダーの事業に関係する任意の変更に関する更新を受け取ることができる。例えば、ハイパーナンバーサービスポイント130は、ウェブサイト更新がウェブサイトに入力されるときにウェブサイト更新を取り出すように構成されうる。ハイパーナンバーサービスポイント130は、ハイパーナンバー所有者によるマニュアル更新を受信するようにも構成されうる。
【0077】
図12は、ハイパーナンバーデータベース204内のハイパーナンバー経路選択命令を識別するための態様の方法のプロセスフロー図である。ブロック1300において、ハイパーナンバーデータベース204がハイパーナンバーサービスポイント130からダイヤルされるハイパーナンバー(または回送される呼の電話番号もしくはブランドナンバー)を含むクエリを受信した場合、ブロック1302において、ハイパーナンバーは、データベース内の関連するレコードを見つけるための探索キーとして使用されうる。決定ブロック1304において、ダイヤルされた番号に対し探索を実行することで、ハイパーナンバーデータベース204は、そのダイヤルされた番号がハイパーナンバーとして登録されているかどうかを判定することができる。ダイヤルされた番号が、データベース内に見つからない場合、このことは、その番号がハイパーナンバーでないことを示しており(つまり、決定ブロック1304=「いいえ」)、したがって、ブロック1306において、ハイパーナンバーデータベース204はダイヤルされた番号がハイパーナンバーとして登録されていないこと示すメッセージをハイパーナンバーサービスポイント130に送信することができる。しかし、ダイヤルした番号がデータベース内に見つかった(つまり、決定ブロック1304=「はい」)場合、ブロック1306において、経路選択命令がハイパーナンバーサービスポイント130に伝送でき、これにより、その呼をハイパーナンバーとして処理することができる。
【0078】
図13は、さまざまな態様において、ハイパーナンバーデータベース204に情報を格納し、その情報にアクセスするために使用することができる例示的なデータ構造1400を示している。コンピュータ技術の分野においてよく知られているように、情報はテーブル形式で格納することができ、個別のデータレコードがテーブルの行を形成し、テーブルの列がそれぞれのデータレコード内の個別のデータフィールドを表すものとしてよい。示されている例示的なデータ構造1400において、データフィールドは、登録されたハイパーナンバー1402、通信デバイス1404に要求されるべきデータの型、ハイパーナンバー呼1406の発呼時に通信デバイスに伝送されるべきベンダーデータ、およびハイパーナンバーサービスポイント130がその呼を接続すべき電話番号またはVoIP呼を接続するためのIPアドレスなどの経路選択命令1410を格納する。データ構造1400のそれぞれの行1420〜1424は、単一の登録されているハイパーナンバーに対する命令を格納することができる。あるいは、複数のデータレコードがそれぞれのハイパーナンバー1402に関連付けられ、さまざまなレコードが受信された発呼側データに基づいて選択可能である。
【0079】
例えば、行1420は、登録されているハイパーナンバー600-123-4567に対し格納されているデータレコードを表す。このハイパーナンバーについて、所有者は、発呼側データに対する要求(図7のブロック804)で発呼側の名前および地理的位置(列1404)を要求すべきであること、ハイパーナンバーサービスポイント130が発呼側通信デバイスに識別されたメモリロケーションに格納されている事前記録されているあいさつ文を送信すべきであること、および次いで呼を電話番号345-976-0987へ経路選択すべきであることを指定している。データ行1422および1424に例示されているように、列1404において、さまざまな型の発呼側データを要求することができるためデータ構造1400は大きな自由度をもたらし、列1406において、通信デバイスへの伝送に異なるデータが指定されるか、またはいっさいデータが指定されない可能性がある。同様に、列1410において、データファイルで個別の電話番号、VoIP接続のIPアドレス、または他のより複雑な経路選択命令を指定できるので、呼経路選択命令における自由度が高まる。図13に例示されているデータレコード1420〜1424およびデータファイル1402〜1410は、例示することのみを目的としており、任意のデータレコードおよびデータファイルならびにさまざまな種類のデータフィールドをそのようなデータ構造に入れることができることを当業者は理解するであろう。
【0080】
図14は、ハイパーナンバーデータベース204にブランドナンバーデータを格納するように実装することができる例示的なデータ構造1500を示している。図14に示されているように、列1502において、ブランドナンバーは、電話機のキーパッドを押したときに一意的な番号を構成する一連の文字であるものとしてよい。列1402において、このようなブランドナンバーはハイパーナンバーにリンクでき、これにより、発呼側は、番号をダイヤルする代わりに、ブランド名(いくつかの語)をダイヤルしてベンダーに接続することができる。データ構造1500は、適切なハイパーナンバーデータレコードを特定するための独立したキーとしてブランドナンバー1502を格納することができる。他のデータフィールド1402〜1408は、図13を参照しつつ上で説明されているものに類似しているものとしてよい。例えば、行1522に示されているように、「World's Best Coffee」という名称のコーヒー店は、典型的な電話機のキーパッド上の番号8464に対応するブランドナンバー「Kofy」を登録することができる。単語「Kofy」をダイヤルすると、呼はハイパーナンバーサービスポイント130に向けられ、次いで、ハイパーナンバーサービスポイント130が、ブランド名「Kofy」がハイパーナンバーとして登録されているかどうかを判定するクエリをハイパーナンバーデータベース204に送信することができる。次いで、ハイパーナンバーデータベース204は、データベースを検索して、「Kofy」が登録されているブランドナンバー1502であると判定することができる。次いで、ハイパーナンバーデータベース204は、ハイパーナンバーサービスポイント130に、「World's Best Coffee」に関連付けられているデータフィールド1402〜1408に格納されている発呼側データ要求、ベンダーデータ伝送、および呼経路選択命令を送ることができる。
【0081】
図15は、ベンダーサーバ206内でハイパーナンバーサービスをサポートするための一態様の方法のプロセスフロー図である。ブロック1600において、ベンダーサーバは、ハイパーナンバーサービスポイント130から通信セッションおよび発呼側情報を受信することができる。ベンダーサーバ206は、ブロック1604においてそのデータベースの検索に有用な選択されたデータを解析し、認識することなどによって、ブロック1602において、受信された発呼側データを処理することができる。ブロック1606において、受信された発呼側データを使用して経路選択命令データベースを検索することで、ベンダーサーバ206は、例えば、その呼を特定のベンダー店舗に接続するのに適している経路選択命令を識別することができる。次いで、ブロック1608において、ベンダーサーバ204は、これらの経路選択命令をハイパーナンバーサービスポイント130に送信し、その呼を接続する際に使用することができる。決定ブロック1610において、ベンダーサーバ206は、受信した発呼側データから、通信デバイス100がインターネットにアクセスできるかどうかを判定することもできる。通信デバイス100がインターネットに接続することができる(つまり、ブロック1610=「はい」)場合、ブロック1611において、ベンダーサーバ206は、サーバのIPアドレスをハイパーナンバーサービスポイント130に送信し、通信デバイス100に中継することもできる。次いで、ブロック1612において、ベンダーサーバ206は、インターネットを介して通信デバイス100からのウェブページアクセス要求を待つものとしてよい。ウェブページアクセス要求に応答することによって、ベンダーサーバ206は、通信デバイス100との通信セッションを確立し、ブロック1614において、そのセッションを通じて、ウェブサイトアドレスもしくはタスクオプションメニューなどの追加データを通信デバイス100に送信することができる。ブロック1616において、ベンダーサーバ206は、着呼の受信者(例えば、ハイパーナンバーサービスポイント130によって経路選択されたときにその呼を受信するコールセンターにいるオペレータ)に、通信デバイスに伝送されたデータを通知することもでき、したがって、オペレータは発呼側による情報へのアクセスを通知される。しかし、通信デバイス100がインターネットに接続できない(つまり、決定ブロック1610=「いいえ」)場合、ブロック1618において、ベンダーサーバ206は、SMSまたは電子メールメッセージなどのアドレス指定されたメッセージを介して情報を通信デバイス100に送信する。ブロック1600において、SMSメッセージは、発呼側の携帯電話番号を使用して送信することができ、電子メールメッセージは、発呼側の電子メールアドレスを使用して送信することができるが、両方ともベンダーサーバによって受信される発呼側データに含まれるものとしてよい。ブロック1618において、ベンダーサーバ206は、着呼の受信者(例えば、ハイパーナンバーサービスポイント130によって経路選択されたときにその呼を受信するコールセンターにいるオペレータ)に、データが通信デバイスに伝送されなかったことも通知することができ、したがって、オペレータは情報に対する発呼側のアクセスが制限されていることを通知される。
【0082】
ハイパーナンバーに電話をかける通信デバイス100に伝達されるベンダー特有の情報は、電子的なまたは口頭による運転方向、電子クーポン、メニュー、プロモーション、または商品広告などのさまざまな種類のアイテムを含みうる。さらに、通信デバイスに送信される情報は、ハイパーナンバープロセスを介して受信される発呼側特有の情報に依存するか、または発呼側特有の情報に応答するものとしてよい。例えば、発呼側が暖かい日にアイリッシュパブのハイパーナンバーをダイヤルした場合、その施設のベンダーサーバ206は、例えば、通信デバイス100が温度センサーを備えている場合には周囲温度を含む、発呼側に関する情報を受信することができる。発呼側の情報を受信した後、ベンダーサーバ206は、最寄りの施設までの運転方向とともに、電子メールもしくはSMSメッセージなどを使って、冷たいビールの電子クーポンを発呼側の通信デバイス100に伝送することができる。
【0083】
図16は、さまざまな態様において使用するための通信デバイス100のシステムブロック図である。図16に示されているように、通信デバイス100は、マイクロプロセッサ12、メモリ14、アンテナ16、ディスプレイ18、英数字キーパッド20、四方向メニューセレクターキーまたはロッカースイッチ22、スピーカー24、マイクロホン26、ボコーダ28、無線ネットワークトランシーバ30、およびさまざまな相互接続部を備えることができる。それに加えて、通信デバイス100は、周囲騒音を検出するためにマイクロホンを備えるか、または通信デバイスのマイクロホン26に接続されうる周囲騒音センサー34を収容することができる。通信デバイス100は、カメラ36、および通信デバイス100の全地球的位置を検出することができるGPS受信機回路44も備えることができる。受信デバイス100は、周囲温度センサー38などの通信デバイスの位置および使用に関連する情報を記録するのに適している他のセンサーも備えることができる。
【0084】
プロセッサ12は、上述のさまざまな態様の機能を含む、さまざまな機能を実行するようにソフトウェア命令(アプリケーション)によって構成されうる任意のプログラム可能なマイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、または複数のプロセッサチップとすることができる。いくつかのモバイルデバイスでは、複数のプロセッサ12を備え、例えば、1つプロセッサを無線通信機能専用とし、別の1つのプロセッサを他のアプリケーションを実行する機能専用とすることができる。典型的には、ソフトウェアアプリケーションがアクセスされ、プロセッサ12にロードされる前に、ソフトウェアアプリケーションは内部メモリ14に格納されるものとしてよい。いくつかのモバイルデバイスでは、プロセッサ28は、アプリケーションソフトウェア命令を格納するのに十分な容量の内部メモリを備えることができる。この説明のために、メモリという用語は、内部メモリ14およびプロセッサ12それ自体に組み込まれているメモリを含む、プロセッサ12によってアクセス可能なすべてのメモリを指す。メモリ14は、揮発性メモリ、またはフラッシュメモリなどの不揮発性メモリ、または両方の混合メモリとすることができる。
【0085】
さまざまな態様が、説明されている方法のうちの1つまたは複数を実装するように構成されているハイパーナンバーソフトウェアモジュールの命令を実行する通信デバイスのプロセッサ12によって実装することができる。このようなソフトウェア命令は、ファームウェア内のデバイスのオペレーティングシステムソフトウェア、オペレーティングシステムによって実行される一連のAPIとして、または一態様の方法を実装するコンパイル済みソフトウェアとして、メモリ14内に格納することができる。さらに、ハイパーナンバーソフトウェアモジュールは、任意の形態の有形なプロセッサ可読メモリ上に格納することができ、これらは、ランダムアクセスメモリ14、SDメモリチップなどの通信デバイス100に差し込まれるメモリモジュール、USB接続可能外部メモリなどの外部メモリチップ(例えば、「フラッシュドライブ」)、読み取り専用メモリ(EEPROMなど)、ハードディスク記憶装置、フロッピー(登録商標)ディスク、および/またはコンパクトディスクを含む。
【0086】
サーバを伴う上述の態様は、図17に例示されているようなさまざまな市販のサーバシステムのいずれかの上に実装されうる。このようなサーバ900は、典型的には、揮発性メモリ902に結合されているプロセッサ901およびディスクドライブ903などの大容量不揮発性メモリを備える。プロセッサ901は、典型的には、インターネット207などのネットワーク905に結合される高速モデム904などの1つまたは複数のネットワークインターフェイス回路に結合される。サーバ900は、プロセッサ901に結合されたコンパクトディスク(CD)ドライブ906などの携帯型メディア読み取り装置も備えることができる。
【0087】
プロセッサ901は、データベースソフトウェアとともに構成され、ディスクドライブ903は、サーバ900が内部アドレス指定可能なコンポーネント部分としてハイパーナンバーデータベース204を備えるようにハイパーナンバーサービスデータコードを書き込まれうる。あるいは、ハイパーナンバーデータベース204は、データケーブル(図示せず)、ローカルエリアネットワーク(図示せず)、またはインターネット207などの、ネットワーク接続905を介してサーバ900に結合されている別のコンピュータ上にホストされうる。
【0088】
前述の態様では、発呼側と受信側との間の動的に個人化された接続を行えるように現在静的な電話システムを拡張するハイパーナンバーシステムを実現する。例えば、発呼側は、Pizza Hutに電話をかけるためにハイパーナンバーを使用することができる。ハイパーナンバーをダイヤルすると、発呼側は発呼側の通信デバイスから受信した発呼側データおよびPizza Hutによって提供されハイパーナンバーデータベース204に格納されている命令に基づいて、付近のPizza Hut所在地に自動的に接続することができる。発呼側から受信したデータは、発呼側の地理的位置を含むことができ、Pizza Hutによって提供され、ハイパーナンバーデータベース204に格納されているデータは、所在地および/または営業時間を含むことができる。そこで、ハイパーナンバーを使用することで、発呼側は、単純にベンダーのハイパーナンバーをダイヤルするだけでベンダー情報を迅速に、また自動的に受信することができる。同様に、ハイパーナンバーを使用することで、ベンダーは、自社の見込み客に、営業時間などの最新情報を提供し、見込み客をベンダー所在地に最も近いベンダーへ導くことができる。
【0089】
さまざまな態様のハイパーナンバーによる方法およびシステムは、例えば、発呼側が会社の電話番号を検索するのに費やす時間を短縮するか、または会社の所在地への道順を受信することによって、通信コストを低減することができる。また、これらの方法およびシステムを使用すると、顧客側で適当な会社所在地への呼の自動的経路選択を行わせることができるので、顧客をカスタマーサービス担当者に導く必要性をなくすことによって、会社の諸経費を低減することもできる。
【0090】
ハイパーナンバーを顧客に提供することによっていくつかのビジネスモデルに対応することができる。ビジネスモデルの1つにおいて、ハイパーナンバーサービスプロバイダは、ハイパーナンバー関係システムおよびソフトウェアを携帯電話会社に販売し、会社などの消費者が携帯電話会社からハイパーナンバーを購入できるようにすることができる。携帯電話会社は、このサービスを無料で、または有料サービスとしてユーザーに提供することもできる。携帯電話会社が、無料でユーザーにこのサービスを提供する場合、このサービスに対する収益は、受信したハイパーナンバー呼に対して通話毎の割増料金を支払いうるハイパーナンバー所有会社から発生するものとしてよい。あるいは、携帯電話会社が、発呼側と受信側の両方のユーザーに課金することもでき、これはハイパーナンバーサービスへのアクセスのための名目購読料である。
【0091】
他のビジネスモデルでは、ハイパーナンバーサービスプロバイダは、ハイパーナンバーサービスの所有権を保持し、携帯電話会社と連携して、そのユーザーに有料でこのハイパーナンバーサービスを提供することができる。このモデルでは、サービスプロバイダの収益は、携帯電話会社に提供されるサービスから発生しうる。
【0092】
他のビジネスモデルでは、個別の会社が、ハイパーナンバーサービスポイント130をホストし、制御することによってハイパーナンバーサービスを提供することができる。例えば、大きな会社の無料電話の呼は、呼を適切なオペレータに接続する前に発呼側データを取得し、データを発呼側通信デバイス100に送信するなどの本明細書で説明されているハイパーナンバー機能を使用して初期呼処理を遂行できるように会社のハイパーナンバーサービスポイント130へ経路選択されうる。
【0093】
前述の方法の説明およびプロセスフロー図は、単に、例の図解としてのみ提示されており、さまざまな態様のブロックが示されている順序で実行されることが必要であることも、また実行されなければならないことを暗示することも意図していない。当業者であれば理解するように、前述の態様におけるブロックは任意の順序で実行されうる。
【0094】
前述の態様を実装するために使用されるハードウェアは、当業者であれば理解するようなマイクロプロセッサユニット、マイクロコンピュータユニット、プログラム可能浮動小数点ゲートアレイ(FPGA)、および特定用途向け集積回路(ASIC)を含む、一組の命令を実行するように構成されている処理素子およびメモリ素子とすることができ、この一組の命令は、上述の方法に対応する方法ブロックを実行する命令である。あるいは、いくつかのブロックもしくは方法は、与えられた機能専用の回路によって実行されうる。
【0095】
当技術分野では、本明細書で開示されている態様に関して説明されているさまざまな例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムブロックは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはその両方の組み合わせとして実装することができることがよく知られている。ハードウェアとソフトウェアとを入れ替えて使用できることを明確に例示するために、上では、さまざまな例示的なコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、およびブロックが、一般的にその機能に関して説明されている。このような機能がハードウェアまたはソフトウェアとして実装されるかどうかは、特定の用途およびシステム全体に課せられる設計制約条件によって決まる。当業者であれば、それぞれの特定の用途についてさまざまな方法により説明されている機能を実装することができるが、そのような実装決定は、本発明の範囲からの逸脱を引き起こすものとして解釈すべきではない。
【0096】
本明細書で開示されている態様に関して説明されている方法またはアルゴリズムのブロックは、ハードウェアで直接、プロセッサにより実行されるソフトウェアモジュールにより、またはこれら2つの組み合わせにより具現化することができる。ソフトウェアモジュールは、プロセッサ可読記憶媒体および/またはプロセッサ可読メモリ内に格納することができ、これらは両方とも、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、EPROMメモリ、EEPROMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の有形な形態のデータ記憶媒体のいずれかとすることができる。さらに、プロセッサ可読メモリとしては、複数のメモリチップ、プロセッサチックに内蔵されるメモリ、別のメモリチップ内のメモリ、ならびにフラッシュメモリおよびRAMメモリなどの異なるタイプのメモリの組み合わせが挙げられる。本明細書において携帯電話機のメモリについて述べた場合、これは、特定の構成、タイプ、またはパッケージングに限定することなく、携帯電話機内のどれか1つまたはすべてのメモリモジュールを包含することが意図されている。例示的な記憶媒体は、プロセッサがその記憶媒体から情報を読み込み、その記憶媒体に情報を書き込めるように携帯電話機もしくはテーマサーバのいずれかのプロセッサに結合される。代替的形態では、記憶媒体は、プロセッサに一体化することができる。プロセッサおよび記憶媒体は、ASICに収めることもできる。
【0097】
さまざまな態様の前記の説明は、当業者が本発明を製作または使用することができるようになされている。これらの態様に対しさまざまな修正を加えられることは、当業者にとっては明白であろうし、また本明細書で定義されている一般原理は、本発明の精神または範囲から逸脱することなく他の態様にも適用することができる。したがって、本発明は、本明細書に示されている態様に限定されることを意図されておらず、その代わりに請求項は、本明細書で開示されている原理および新規性のある特徴と一致する最も広い範囲が適用されるべきである。
【符号の説明】
【0098】
100 通信デバイス
110 無線アクセスポイント
110 携帯電話の基地局
112 携帯電話サービスプロバイダのネットワーク
120 サービス交換ポイント(SSP)
122 サービス制御ポイント(SCP)
124 ハイパーナンバーデータベース
130 ハイパーナンバーサービスポイント
140 受信側
204 ハイパーナンバーデータベース
206 ベンダーサーバ
207 インターネット
208 コンピュータデバイス
208A,208B,208C コンピュータデバイス
209A,209B ベンダーサーバ
210 受信側(ベンダーの電話)
210A ベンダー店舗
210B ベンダー店舗の電話機
620 コールセンター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信デバイスを使用して通信するための方法であって、
前記通信デバイスのダイヤル番号に電話をかける段階と、
前記通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動する段階と、
発呼側データを収集する段階と、
前記発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送する段階と
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信する段階をさらに有し、
前記ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動する前記段階が、前記通知を受信したことに応答して実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを自動的に認識する段階をさらに有し、
発呼側データを収集する前記段階が、前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報の要求を受信する段階をさらに有し、
発呼側データを収集する前記段階が、前記要求された発呼側情報の少なくとも一部を収集することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ハイパーナンバーサービスポイントから情報を受信する段階をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信する段階と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立する段階と
をさらに有し、
発呼側データは、前記通信セッションを介して前記ハイパーナンバーサービスポイントに伝送されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信する段階と、
前記通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信する段階と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントに前記タスクオプション選択を伝送する段階と
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記発呼側データは、位置データ、前記通信デバイスの所有者に関する個人情報、前記通信デバイスのメモリ内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに前記通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項9】
通信のための方法であって、
ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信する段階と、
発呼側データに対する要求を前記通信デバイスに送信する段階と、
前記通信デバイスから発呼側データを受信する段階と、
前記受信された発呼側データに基づいて前記電話の呼を回送する段階と
を有することを特徴とする方法。
【請求項10】
前記ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを送信する段階と、
前記ハイパーナンバーに対応する前記ハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信する段階と
をさらに有し、
前記電話の呼を回送する前記段階が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送する段階を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記受信した発呼側データを第2のサーバに回送する段階をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項12】
経路選択命令を前記第2のサーバから受信する段階をさらに有し、
前記電話の呼を回送する前記段階が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送する段階を含むことを特徴とする請求項11に記載の方法。
【請求項13】
第2のサーバのインターネットアドレスを前記通信デバイスに、前記通信デバイスが前記第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送する段階をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項14】
前記通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求する段階と、
前記携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信する段階と
をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記通信デバイスにタスクオプションを送信する段階と、
前記通信デバイスからタスクオプション選択を受信する段階と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて前記電話の呼を回送する段階と
をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記受信された発呼側データは、位置データ、前記通信デバイスの所有者に関する個人情報、前記通信デバイスに格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに前記通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項17】
前記電話の呼を回送する前記段階が、前記電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送する段階を含むことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項18】
ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信する段階と、
前記受信された発呼側データを処理する段階と、
前記受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給する段階と
を有することを特徴とする方法。
【請求項19】
通信デバイスに回送するタスクオプションを前記ハイパーナンバーサービスポイントに送信する段階と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信する段階と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給する段階と
をさらに有することを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信する段階をさらに有することを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項21】
通信デバイスに回送するインターネットプロトコル(IP)アドレスを前記ハイパーナンバーサービスポイントに送信する段階と、
前記IPアドレスを対象とする前記通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信する段階と、
前記インターネット通信セッションを介して前記通信デバイスにデータを送信する段階と
をさらに有することを特徴とする請求項18に記載の方法。
【請求項22】
受信された発呼側データを、前記呼経路選択命令により前記通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示する段階をさらに有することを特徴とする請求項19に記載の方法。
【請求項23】
通信デバイスであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに接続されたメモリと
を具備し、
前記プロセッサは、プロセッサ実行可能命令によって、
前記通信デバイスのダイヤル番号に電話をかける手順と、
前記通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動する手順と、
発呼側データを収集する手順と、
前記発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送する手順と
を実行するように構成されることを特徴とする通信デバイス。
【請求項24】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令によって、ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信する手順をさらに実行するように構成され、
前記ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動する前記手順が、前記通知を受信したことに応答して実行されることを特徴とする請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項25】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令によって、前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを自動的に認識する手順をさらに実行するように構成され、
発呼側データを収集する前記手順が、前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して実行されることを特徴とする請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項26】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令によって、前記ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報の要求を受信する手順をさらに実行するように構成され、
発呼側データを収集する前記手順が、前記要求された発呼側情報の少なくとも一部を収集することを特徴とする請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項27】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令によって、前記ハイパーナンバーサービスポイントから情報を受信する手順をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項28】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令によって、
ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信する手順と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立する手順と
をさらに実行するように構成され、
前記発呼側データは、前記通信セッションを介して前記ハイパーナンバーサービスポイントに伝送されることを特徴とする請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項29】
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令によって、
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信する手順と、
前記通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信する手順と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントに前記タスクオプション選択を伝送する手順と
をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項30】
前記プロセッサに接続された全地球測位システム受信機をさらに具備し、
前記プロセッサが、プロセッサ実行可能命令によって、前記発呼側データが位置データ、前記通信デバイスの所有者に関する個人情報、前記通信デバイスの前記メモリ内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに前記通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを含むような手順を実行するように構成されることを特徴とする請求項23に記載の通信デバイス。
【請求項31】
メモリと、
前記サーバメモリに接続されたプロセッサと、
前記プロセッサに接続されたネットワーク接続部と
を具備し、
前記プロセッサは、ソフトウェア命令によって、
ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信する手順と、
発呼側データに対する要求を前記通信デバイスに送信する手順と、
前記通信デバイスから発呼側データを受信する手順と、
前記受信された発呼側データに基づいて前記電話の呼を回送する手順ステップと
を実行するように構成されることを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項32】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、
前記ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを送信する手順と、
前記ハイパーナンバーに対応する前記ハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信する手順と
をさらに実行するように構成され、
前記電話の呼を回送する前記手順が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送する手順を含むことを特徴とする請求項31に記載のコンピュータシステム。
【請求項33】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、前記受信された発呼側データを第2のサーバに回送する手順をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項31に記載のコンピュータシステム。
【請求項34】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、経路選択命令を前記第2のサーバから受信する手順をさらに実行するように構成され、
前記電話の呼を回送する前記手順が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送する手順を含むことを特徴とする請求項32に記載のコンピュータシステム。
【請求項35】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、第2のサーバのインターネットアドレスを前記通信デバイスに、前記通信デバイスが前記第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送する手順をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項31に記載のコンピュータシステム。
【請求項36】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、
前記通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求する手順と、
前記携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信する手順と
をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項31に記載のコンピュータシステム。
【請求項37】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、
前記通信デバイスにタスクオプションを送信する手順と、
前記通信デバイスからタスクオプション選択を受信する手順と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて前記電話の呼を回送する手順と
をさらに実行するよう構成されることを特徴とする請求項31に記載のコンピュータシステム。
【請求項38】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、前記電話の呼を回送する前記手順が、前記電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送する手順をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項31に記載のコンピュータシステム。
【請求項39】
サーバメモリと、
前記サーバメモリに接続されたサーバプロセッサと、
前記サーバプロセッサに接続されたネットワーク接続部と
を具備し、
前記サーバプロセッサは、ソフトウェア命令によって、
ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信する手順と、
前記受信された発呼側データを処理する手順と、
前記受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給する手順と
を実行するように構成されることを特徴とするサーバ。
【請求項40】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、
通信デバイスに回送するために前記ハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプションを送信する手順と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信する手順と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給する手順と
をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項39に記載のサーバ。
【請求項41】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、前記ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信する手順をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項39に記載のサーバ。
【請求項42】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、
通信デバイスに回送するために前記ハイパーナンバーサービスポイントにインターネットプロトコル(IP)アドレスを送信する手順と、
前記IPアドレスを対象とする前記通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信する手順と、
前記インターネット通信セッションを介して前記通信デバイスにデータを送信する手順と
をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項39に記載のサーバ。
【請求項43】
前記サーバプロセッサが、ソフトウェア命令によって、受信された発呼側データを、前記呼経路選択命令により前記通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示する手順をさらに実行するように構成されることを特徴とする請求項39に記載のサーバ。
【請求項44】
前記通信デバイスのダイヤル番号に電話をかけるための手段と、
前記通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための手段と、
発呼側データを収集するための手段と、
前記発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送するための手段と
を具備することを特徴とする通信デバイス。
【請求項45】
ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信するための手段をさらに具備し、
前記ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための手段が、前記通知を受信したことに応答して前記ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための手段を含むことを特徴とする請求項44に記載の通信デバイス。
【請求項46】
前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを自動的に認識するための手段をさらに具備し、
発呼側データを収集するための手段が、前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して発呼側データを収集するための手段を含むことを特徴とする請求項44に記載の通信デバイス。
【請求項47】
前記ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報の要求を受信するための手段をさらに具備し、
発呼側データを収集するための手段が、前記要求された発呼側情報の少なくとも一部を収集するための手段を含むことを特徴とする請求項44に記載の通信デバイス。
【請求項48】
前記ハイパーナンバーサービスポイントから情報を受信するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項44に記載の通信デバイス。
【請求項49】
ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信するための手段と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立するための手段と
をさらに具備し、
発呼側データを前記ハイパーナンバーサービスポイントに伝送するための手段が、前記通信セッション介して前記発呼側データを伝送するための手段を含むことを特徴とする請求項44に記載の通信デバイス。
【請求項50】
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信するための手段と、
前記通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信するための手段と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントに前記タスクオプション選択を伝送するための手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項44に記載の通信デバイス。
【請求項51】
発呼側データを収集するための手段が、位置データ、前記通信デバイスの所有者に関する個人情報、前記通信デバイスのメモリに格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに前記通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを収集するための手段を含むことを特徴とする請求項44に記載の通信デバイス。
【請求項52】
ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信するための手段と、
発呼側データに対する要求を前記通信デバイスに送信するための手段と、
前記通信デバイスから発呼側データを受信するための手段と、
前記受信された発呼側データに基づいて前記電話の呼を回送するための手段と
を具備することを特徴とするコンピュータシステム。
【請求項53】
前記ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを実行するための手段と、
前記ハイパーナンバーに対応する前記ハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信するための手段と
をさらに具備し、
前記電話の呼を回送するための手段が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送するための手段を含むことを特徴とする請求項52に記載のコンピュータシステム。
【請求項54】
前記受信された発呼側データを第2のサーバに回送するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項52に記載のコンピュータシステム。
【請求項55】
経路選択命令を前記第2のサーバから受信するための手段をさらに具備し、
前記電話の呼を回送するための手段が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送するための手段を含むことを特徴とする請求項54に記載のコンピュータシステム。
【請求項56】
第2のサーバのインターネットアドレスを前記通信デバイスに、前記通信デバイスが前記第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項52に記載のコンピュータシステム。
【請求項57】
前記通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求するための手段と、
前記携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信するための手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項52に記載のコンピュータシステム。
【請求項58】
前記通信デバイスにタスクオプションを送信するための手段と、
前記通信デバイスからタスクオプション選択を受信するための手段と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて前記電話の呼を回送するための手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項52記載のコンピュータシステム。
【請求項59】
前記電話の呼を回送するための前記手段が、前記電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送するための手段を含むことを特徴とする請求項52に記載のコンピュータシステム。
【請求項60】
ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信するための手段と、
前記受信された発呼側データを処理するための手段と、
前記受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給するための手段と
を具備することを特徴とするサーバ。
【請求項61】
通信デバイスに回送するタスクオプションを前記ハイパーナンバーサービスポイントに送信するための手段と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信するための手段と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給するための手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項60に記載のサーバ。
【請求項62】
前記ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項60に記載のサーバ。
【請求項63】
通信デバイスに回送するインターネットプロトコル(IP)アドレスを前記ハイパーナンバーサービスポイントに送信するための手段と、
前記IPアドレスを対象とする前記通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信するための手段と、
前記インターネット通信セッションを介して前記通信デバイスにデータを送信するための手段と
をさらに具備することを特徴とする請求項60に記載のサーバ。
【請求項64】
受信された発呼側データを、前記呼経路選択命令により前記通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示するための手段をさらに具備することを特徴とする請求項62に記載のサーバ。
【請求項65】
コンピュータ可読媒体からなるコンピュータプログラム製品であって、前記コンピュータ可読媒体は、
通信デバイスのダイヤル番号に電話をかけるための少なくとも1つの命令と、
前記通信デバイス内のハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動するための少なくとも1つの命令と、
発呼側データを収集するための少なくとも1つの命令と、
前記発呼側データをハイパーナンバーサービスポイントに伝送するための少なくとも1つの命令と
を格納することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項66】
前記コンピュータ可読媒体が、
ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信するための少なくとも1つの命令をさらに格納し、
前記ハイパーナンバーソフトウェアモジュールを起動する前記少なくとも1つの命令が、前記通知を受信したことに応答して実行されることを特徴とする請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項67】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを自動的に認識するための少なくとも1つの命令をさらに格納し、
発呼側データを収集するための前記少なくとも1つの命令が、前記ダイヤルされる番号がハイパーナンバーであることを認識したことに応答して実行されることを特徴とする請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項68】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側情報の要求を受信するための少なくとも1つの命令をさらに格納し、
発呼側データを収集するための前記少なくとも1つの命令が、前記要求された発呼側情報の少なくとも一部を収集することを特徴とする請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項69】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記ハイパーナンバーサービスポイントから情報を受信するための少なくとも1つの命令をさらに格納することを特徴とする請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項70】
前記コンピュータ可読媒体が、
ハイパーナンバーに電話をかけたという通知を前記ハイパーナンバーサービスポイントから受信するための少なくとも1つの命令と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントとの通信セッションを確立するための少なくとも1つの命令と
をさらに格納し、
前記発呼側データは、前記通信セッション介して前記ハイパーナンバーサービスポイントに伝送されることを特徴とする請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項71】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプションを受信するための少なくとも1つの命令と、
前記通信デバイスのユーザーからタスクオプション選択を受信するための少なくとも1つの命令と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントに前記タスクオプション選択を伝送するための少なくとも1つの命令と
をさらに格納することを特徴とする請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項72】
前記発呼側データは、位置データ、前記通信デバイスの所有者に関する個人情報、前記通信デバイスの前記メモリ内に格納されている電子クーポンおよびプロモーション、ならびに前記通信デバイスの仕様のうちの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項65に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項73】
コンピュータ可読媒体からなるコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータ可読媒体は、
ハイパーナンバーにかけた電話の呼を通信デバイスから受信するための少なくとも1つの命令と、
発呼側データに対する要求を前記通信デバイスに送信するための少なくとも1つの命令と、
前記通信デバイスから発呼側データを受信するための少なくとも1つの命令と、
前記受信された発呼側データに基づいて前記電話の呼を回送するための少なくとも1つの命令と
を格納することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項74】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記ハイパーナンバーを含むハイパーナンバーデータベースにクエリを送信するための少なくとも1つの命令と、
前記ハイパーナンバーに対応する前記ハイパーナンバーデータベースから経路選択命令を受信するための少なくとも1つの命令と
をさらに格納し、
前記電話の呼を回送するための前記少なくとも1つの命令が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送する命令を含むことを特徴とする請求項73に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項75】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記受信された発呼側データを第2のサーバに回送するための少なくとも1つの命令をさらに格納することを特徴とする請求項73に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項76】
前記コンピュータ可読媒体が、経路選択命令を前記第2のサーバから受信するための少なくとも1つの命令をさらに格納し、
前記電話の呼を回送するための前記少なくとも1つの命令が、前記受信された経路選択命令に従って前記電話の呼を回送する命令を含むことを特徴とする請求項73に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項77】
前記コンピュータ可読媒体が、第2のサーバのインターネットアドレスを前記通信デバイスに、前記通信デバイスが前記第2のサーバとのインターネット通信セッションを確立できるように構成されたメッセージで回送するための少なくとも1つの命令をさらに格納することを特徴とする請求項73に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項78】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記通信デバイスの通信相手となる携帯電話サービスプロバイダに発呼側位置情報を要求するための少なくとも1つの命令と、
前記携帯電話サービスプロバイダから発呼側位置情報を受信するための少なくとも1つの命令と
をさらに格納することを特徴とする請求項73に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項79】
前記コンピュータ可読媒体が、
前記通信デバイスにタスクオプションを送信するための少なくとも1つの命令と、
前記通信デバイスからタスクオプション選択を受信するための少なくとも1つの命令と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて前記電話の呼を回送するための少なくとも1つの命令と
をさらに格納することを特徴とする請求項73に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項80】
前記電話の呼を回送するための前記少なくとも1つの命令が、前記電話の呼をボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼として第2のサーバに伝送する命令を含むことを特徴とする請求項73に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項81】
コンピュータ可読媒体からなるコンピュータプログラム製品であって、
前記コンピュータ可読媒体は、
ハイパーナンバーサービスポイントから発呼側データを受信するための少なくとも1つの命令と、
前記受信された発呼側データを処理するための少なくとも1つの命令と、
前記受信された発呼側データに基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給するための少なくとも1つの命令と
を格納することを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【請求項82】
前記コンピュータ可読媒体が、
通信デバイスに回送するために前記ハイパーナンバーサービスポイントにタスクオプションを送信するための少なくとも1つの命令と、
前記ハイパーナンバーサービスポイントからタスクオプション選択を受信するための少なくとも1つの命令と、
前記受信されたタスクオプション選択に基づいて呼経路選択命令を前記ハイパーナンバーサービスポイントに供給するための少なくとも1つの命令と
をさらに格納することを特徴とする請求項81に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項83】
前記コンピュータ可読媒体が、前記ハイパーナンバーサービスポイントからボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)の呼を受信するための少なくとも1つの命令をさらに格納することを特徴とする請求項81に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項84】
前記コンピュータ可読媒体が、
通信デバイスに回送するために前記ハイパーナンバーサービスポイントにインターネットプロトコル(IP)アドレスを送信するための少なくとも1つの命令と、
前記IPアドレスを対象とする前記通信デバイスからのインターネット通信セッションの要求を受信するための少なくとも1つの命令と、
前記インターネット通信セッションを介して前記通信デバイスにデータを送信するための少なくとも1つの命令と
をさらに格納することを特徴とする請求項81に記載のコンピュータプログラム製品。
【請求項85】
前記コンピュータ可読媒体が、受信された発呼側データを、前記呼経路選択命令により前記通信デバイスからの発呼先となるオペレータに対して表示するための少なくとも1つの命令をさらに格納することを特徴とする請求項81に記載のコンピュータプログラム製品。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図2C】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公表番号】特表2012−516121(P2012−516121A)
【公表日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−548232(P2011−548232)
【出願日】平成22年1月26日(2010.1.26)
【国際出願番号】PCT/US2010/022133
【国際公開番号】WO2010/085812
【国際公開日】平成22年7月29日(2010.7.29)
【出願人】(507364838)クアルコム,インコーポレイテッド (446)
【Fターム(参考)】