説明

発泡成形体及び表皮材係止部材

【課題】成形体本体に埋設された線状の表皮材係止部材の延在方向の途中部に比較的簡易な構成にて易屈曲部が設けられた発泡成形体と、この発泡成形体に用いられる表皮材係止部材とを提供する。
【解決手段】発泡成形体1は、発泡合成樹脂よりなる成形体本体2と、該成形体本体2に埋設された線状の表皮材係止部材10とを備えている。表皮材係止部材10の延在方向の途中部に、樹脂よりなる易屈曲部が設けられている。表皮材係止部材10は、複数本の線状体11と、該線状体11同士を連結した連結体12とを備えている。連結体12は弾性樹脂よりなり、該連結体12により易屈曲部が形成されている。連結体12は、複数個の連結体挿入穴12a,12bを有しており、各連結体挿入穴12a,12bにそれぞれ線状体11の端部が挿入されることにより、該線状体11,11同士が連結されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発泡合成樹脂よりなり、外面に表皮材が配置される成形体本体と、該成形体本体に埋設された、該表皮材を係止するための線状の表皮材係止部材とを備えた発泡成形体に係り、特に、該表皮材係止部材の延在方向の途中部に、樹脂よりなる易屈曲部が設けられた発泡成形体に関する。また、本発明は、この発泡成形体に用いられる表皮材係止部材に関する。
【背景技術】
【0002】
車両用シートや家屋内に設置されるソファー等に用いられるシートパッドは、ポリウレタンフォーム等よりなるシートパッド本体と、このシートパッド本体の外面に装着された表皮材とからなる。シートパッド本体の前面に吊込溝を形成し、この吊込溝内に表皮材の一部分を収容する(吊り込む)ことにより、装飾効果を高めることが行われている。この場合、吊込溝の底面に沿って、シートパッド本体にワイヤ等の線状の表皮材係止部材が埋設されており、この表皮材係止部材にフックやホグリング等の係止具を介して表皮材が係止される。
【0003】
シートパッド本体に線状の表皮材係止部材が埋設されていると、シートパッド本体の剛性が高くなり、例えば車両の後方衝突時等において、着座者からシートパッド本体に荷重が加えられたときに、シートパッド本体が十分に撓みにくくなるおそれがある。
【0004】
特許文献1には、線状の表皮材係止部材の延在方向の途中部に、比較的剛性が低い易屈曲部を設けることが記載されている。このように構成することにより、線状の表皮材係止部材が易屈曲部において比較的容易に屈曲可能となるため、この表皮材係止部材がシートパッド本体に埋設されることによって該シートパッド本体が撓みにくくなることを防止ないし緩和することができる。
【0005】
特許文献1の第0054段落には、表皮材係止部材の一部を、他の部分よりも剛性が低い樹脂にて形成し、この樹脂部分を易屈曲部とすることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−214973
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1には、線状の表皮材係止部材の一部を樹脂にて形成した場合の具体的な構成は記載されていない。
【0008】
本発明は、成形体本体に埋設された線状の表皮材係止部材の延在方向の途中部に比較的簡易な構成にて易屈曲部が設けられた発泡成形体と、この発泡成形体に用いられる表皮材係止部材とを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明(請求項1)の発泡成形体は、発泡合成樹脂よりなる成形体本体と、該成形体本体に埋設された線状の表皮材係止部材とを備えており、該成形体本体の外面に表皮材が配置され、該表皮材係止部材に該表皮材が係止される発泡成形体であって、該表皮材係止部材の延在方向の途中部に、樹脂よりなる易屈曲部が設けられている発泡成形体において、該表皮材係止部材は、複数本の線状体と、該線状体同士を連結した連結体とを備えており、該連結体は、弾性樹脂よりなり、該連結体は、複数個の線状体挿入穴を有しており、各線状体挿入穴にそれぞれ線状体の端部が挿入されることにより、該連結体を介して該線状体同士が連結されており、該連結体により該線状体同士の間に前記易屈曲部が形成されていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項2の発泡成形体は、請求項1において、前記連結体を構成する弾性樹脂は、熱可塑性エラストマーであることを特徴とするものである。
【0011】
請求項3の発泡成形体は、請求項1又は2において、前記連結体は筒状のものであり、その筒軸心線方向の両端側の開口部がそれぞれ前記線状体挿入穴となっていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項4の発泡成形体は、請求項1ないし3のいずれか1項において、前記線状体同士は、全体として方形環状に連結されており、該方形の各辺の延在方向の途中部にそれぞれ前記連結体が配置されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項5の発泡成形体は、請求項1ないし4のいずれか1項において、該発泡成形体はシートパッドであることを特徴とするものである。
【0014】
本発明(請求項6)の表皮材係止部材は、発泡成形体に埋設され、該発泡成形体の外面に配置された表皮材が係止される線状の表皮材係止部材であって、その延在方向の途中部に、樹脂よりなる易屈曲部が設けられている表皮材係止部材において、該表皮材係止部材は、複数本の線状体と、該線状体同士を連結した連結体とを備えており、該連結体は、弾性樹脂よりなり、該連結体は、複数個の線状体挿入穴を有しており、各線状体挿入穴にそれぞれ線状体の端部が挿入されることにより、該連結体を介して該線状体同士が連結されており、該連結体により該線状体同士の間に前記易屈曲部が形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
本発明(請求項1)の発泡成形体にあっては、表皮材係止部材は、複数本の線状体を、弾性樹脂よりなる連結体で連結したものである。この連結体は、複数個の線状体挿入穴を有しており、各線状体挿入穴にそれぞれ線状体の端部が挿入されることにより、この連結体を介して該線状体同士が連結され、且つこの連結体により、該線状体同士の間に易屈曲部が形成される。これにより、線状の表皮材係止部材の延在方向の途中部に比較的簡易な構成にて易屈曲部を設けることができる。
【0016】
請求項2の通り、連結体を構成する弾性樹脂としては、軽量であり容易に成形が可能な熱可塑性エラストマーが好適である。かかる弾性樹脂により、撓み特性に優れた連結体を構成することができる。
【0017】
請求項3の態様にあっては、連結体の構成が簡易であると共に、この連結体を用いて線状体同士を簡単に連結することができる。
【0018】
請求項4の通り、線状体同士を全体として方形環状に連結する場合には、この方形の各辺の延在方向の途中部にそれぞれ連結体を配置することが好ましい。これにより、表皮材係止部材は、全体として、この方形の各辺の延在方向の途中部同士を結んだ線(隣り合う2辺の延在方向の途中部同士を結んだ線、及び、対向する2辺の延在方向の途中部同士を結んだ線の双方)に沿って屈曲することができるため、発泡成形体の撓みを十分に担保することができる。
【0019】
請求項5の通り、本発明の発泡成形体は、シートパッドに好適である。
【0020】
かかる本発明の発泡成形体に用いられる本発明(請求項6)の表皮材係止部材は、前述の通り、複数本の線状体を、弾性樹脂よりなる連結体で連結したものであり、この連結体により易屈曲部が形成されるため、その延在方向の途中部に比較的簡易な構成にて易屈曲部を設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施の形態に係る発泡成形体としてのシートパッドの正面図である。
【図2】図1のシートパッドの表皮材係止部材の正面図である。
【図3】図2の表皮材係止部材の屈曲状態を示す斜視図である。
【図4】図2の表皮材係止部材の線状体と連結体との連結構造を示す分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態では、発泡成形体として、車両用シートパッドを例示しているが、本発明は、車両用以外のシートパッドを構成する発泡成形体や、シートパッド以外の発泡成形体にも適用可能である。
【0023】
第1図は実施の形態に係る発泡成形体としてのシートパッドの正面図である。第2図はこのシートパッドの表皮材係止部材の正面図である。第3図はこの表皮材係止部材の屈曲状態を示す斜視図である。第4図はこの表皮材係止部材の線状体と連結体との連結構造を示す分解斜視図である。以下の説明において、上下方向、左右方向及び前後方向は、このシートパッドを用いて構成されたシートの着座者にとっての上下方向、左右方向及び前後方向と一致するものとする。
【0024】
この実施の形態における発泡成形体としてのシートパッド1は、車両用シートの背もたれ部を構成するバックパッドである。なお、本発明は、車両用シートの腰掛部を構成するクッションパッドにも適用可能である。このシートパッド1は、ポリウレタンフォーム等の発泡合成樹脂よりなるシートパッド本体2と、該シートパッド本体2に埋設された線状の表皮材係止部材(以下、係止部材と略すことがある。)10等を備えている。係止部材10は、シートパッド本体2とインサート成形により一体化されている。このシートパッド1は、シートのバックフレーム(図示略)に取り付けられ、表皮材(図示略)によって外面が被覆されるものである。表皮材は、その裏面に設けられたフックやホグリング等の係止具(図示略)を介して係止部材10に係止される。
【0025】
第1図の通り、シートパッド本体2の前面には、表皮材の一部が吊り込まれる吊込溝3が形成されている。この実施の形態では、該吊込溝3として、シートパッド本体2の前面の左辺に沿って上下方向に延在した左側縦吊込溝3aと、シートパッド本体2の前面の右辺に沿って上下方向に延在した右側縦吊込溝3bと、シートパッド本体2の前面の上辺に沿って左右方向に延在した上側横吊込溝3cと、シートパッド本体2の前面の下辺に沿って左右方向に延在した下側横吊込溝3dとが形成されている。各縦吊込溝3a,3bの上端側及び下端側は、それぞれ、シートパッド本体2の上端及び下端まで延在している。各横吊込溝3c,3dの左端側及び右端側は、それぞれ、左側縦吊込溝3a及び右側縦吊込溝3bの上下方向の途中部に連通している。なお、吊込溝3の配置はこれに限定されない。
【0026】
この吊込溝3の底面に沿ってシートパッド本体2に係止部材10が埋設されている。この実施の形態では、係止部材10は、全体がシートパッド本体2中に埋設されているが、一部がシートパッド本体2中に埋設され、他部が吊込溝3内に露出していてもよい。第1図の通り、この実施の形態では、係止部材10は、上側横吊込溝3cの底面、左側縦吊込溝3aのうち該上側横吊込溝3cと下側横吊込溝3dとの間の部分(以下、単に左側縦吊込溝3aというときには、この部分を指す。)の底面、該下側横吊込溝3dの底面、及び、右側縦吊込溝3bのうち該下側横吊込溝3dと上側横吊込溝3cとの間の部分(以下、単に右側縦吊込溝3bというときには、この部分を指す。)の底面に沿って配設されている。
【0027】
係止部材10は、複数本の線状体11と、該線状体11の端部同士を連結した連結体12とを備えている。この実施の形態では、線状体11は金属線よりなる。この金属線の材料としては、SWA・SWB・SWCといった硬鋼線等が好適であるが、これに限定されない。また、線状体11としては、金属線以外にも、合成樹脂線など各種の線材を用いることができる。この実施の形態では、第4図の通り、線状体11の延在方向と直交方向の断面形状は円形となっているが、線状体11の断面形状はこれに限定されない。この線状体11の太さ(外径)は1〜10mm特に2〜3mmが好ましい。
【0028】
連結体12は弾性樹脂よりなる。第3図の通り、連結体12は、この連結体12により連結された線状体11,11同士の間において、比較的容易に弾性的に屈曲変形可能となっている。この連結体12を構成する弾性樹脂としては、軽量であり容易に成形が可能な熱可塑性エラストマーが好適であるが、これに限定されない。この連結体12は、線状体11よりも剛性の低いものとなっており、JIS K7203−1982にて規定される曲げ弾性率が10〜500MPa特に40〜50MPaであることが好ましい。
【0029】
第4図の通り、連結体12は、複数個(この実施の形態では2個)の線状体挿入穴12a,12bを有している。各線状体挿入穴12a,12bにそれぞれ線状体11の端部が挿入されることにより、この連結体12を介して線状体11,11同士が連結されている。また、この連結体12により、該線状体11,11同士の間(即ち、線状の表皮材係止部材10の延在方向の途中部)に、比較的容易に屈曲可能な易屈曲部が形成されている。
【0030】
この実施の形態では、第4図の通り、連結体12は、筒軸心線方向の両端側が開放した略円筒形状となっている。この連結体12の筒軸心線方向の両端側の開口部がそれぞれ線状体挿入穴12a,12bとなっている。即ち、この実施の形態では、線状体挿入穴12a,12bは、連結体12を貫通して相互に連通したものとなっている。この実施の形態では、連結体12は、全体が弾性樹脂にて形成されており、その内径は、線状体11の外径よりも若干(好ましくは1〜10mm特に好ましくは1.8〜2.8mm)小さなものとなっている。
【0031】
線状体11,11同士を連結体12により連結する場合、各線状体11の端部を各線状体挿入穴12a,12bから連結体12内に挿入する。この際、各線状体11の端部が連結体12を拡径させながら該連結体12内に進入する。各線状体11の連結体12への挿入が完了した後は、連結体12が弾性的に各線状体11の端部の外面に密着して各線状体11を把持するようになる。これにより、線状体11,11同士を連結体12により簡単に且つしっかりと連結することが可能である。なお、各線状体11の端部の外面や各線状体挿入穴12a,12bの内面に接着剤を塗布しておき、これらを接着してもよい。
【0032】
連結体12内において、双方の線状体11,11の端部同士が接触していてもよく、該端部同士の間に隙間が空いていてもよい。
【0033】
なお、連結体12の構成はこれに限定されない。例えば、線状体挿入穴12a,12bは、相互に連通していなくてもよい。各線状体挿入穴12a,12bの内面に雌ネジを形成すると共に、各線状体11の端部の外面に雄ネジを形成し、各線状体11の端部を各線状体挿入穴12a,12bに螺合させるようにしてもよい。連結体12は、三叉以上に分岐し、3個以上の線状体挿入穴を有していてもよい。
【0034】
この実施の形態では、係止部材10は、第1,2図の通り、L字形に曲成された4本の線状体(以下、L字形線状体ということがある。)11を、全体として無端方形環状に連結したものである。第1のL字形線状体11は、上側横吊込溝3cの左半側と左側縦吊込溝3aの上半側とに跨って配設され、第2のL字形線状体11は、左側縦吊込溝3aの下半側と下側横吊込溝3dの左半側とに跨って配設され、第3のL字形線状体11は、下側横吊込溝3dの右半側と右側縦吊込溝3bの下半側とに跨って配設され、第4のL字形線状体11は、右側縦吊込溝3bの上半側と上側横吊込溝3cの右半側とに跨って配設されている。
【0035】
この第1のL字形線状体11と第2のL字形線状体11との一端側同士は、左側縦吊込溝3aの上下方向の途中部において第1の連結体12によって連結され、第2のL字形線状体11の他端側と第3のL字形線状体11との一端側とは、下側横吊込溝3dの左右方向の途中部において第2の連結体12によって連結され、第3のL字形線状体11の他端側と第4のL字形線状体11の一端側とは、右側縦吊込溝3bの上下方向の途中部において第3の連結体12によって連結され、第4のL字形線状体11と前記第1のL字形線状体11との他端側同士は、上側横吊込溝3cの左右方向の途中部において第4の連結体12によって連結されている。
【0036】
このように、線状体11同士を全体として方形環状に連結する場合、この方形の各辺の延在方向の途中部にそれぞれ連結体12が位置するように、各線状体11を配設することが好ましい。これにより、第3図の通り、係止部材10は、全体として、この方形の各辺の延在方向の途中部同士を結んだ線(隣り合う2辺の延在方向の途中部同士を結んだ線、及び、対向する2辺の延在方向の途中部同士を結んだ線の双方)に沿うように屈曲することができるため、シートパッド本体2の撓みを十分に担保することができる。
【0037】
なお、係止部材10を構成する線状体11の本数や線状体11,11同士の連結位置(連結体12の配置)はこれに限定されない。
【0038】
この係止部材10を備えたシートパッド1を製造する場合、この係止部材10を予めシートパッド本体2の発泡成形用金型(図示略)内に配置しておき、該金型内で発泡合成樹脂原料を発泡させてシートパッド本体2を成形する。これにより、シートパッド本体2に係止部材10が埋設一体化されたシートパッド1が製造される。
【0039】
このシートパッド1にあっては、係止部材10は、複数本の線状体11を、弾性樹脂よりなる連結体12で連結したものである。この連結体12は、複数個の線状体挿入穴12a,12bを有しており、各線状体挿入穴12a,12bにそれぞれ線状体11の端部が挿入されることにより、この連結体12を介して該線状体11,11同士が連結され、且つこの連結体12により、該線状体11,11同士の間に易屈曲部が形成される。これにより、線状の係止部材10の延在方向の途中部に比較的簡易な構成にて易屈曲部を設けることができる。
【0040】
上記の構成は、いずれも本発明の一例であり、本発明は上記以外の構成をもとりうる。
【0041】
例えば、上記の実施の形態では、係止部材10は、複数本の線状体11を全体として方形環状に連結したものとなっているが、係止部材の形状はこれに限定されない。例えば、係止部材は、複数本の線状体11を全体として方形以外の環状に連結したものであってもよく、複数本の線状体11を全体として線状に連結したものであってもよい。
【0042】
上記の実施の形態は、シートパッドへの本発明の適用例を示しているが、本発明は、シートパッド以外の発泡成形体にも適用可能である。
【符号の説明】
【0043】
1 シートパッド
2 シートパッド本体
3,3a〜3d 吊込溝
10 係止部材
11 線状体
12 連結体
12a,12b 線状体挿入穴

【特許請求の範囲】
【請求項1】
発泡合成樹脂よりなる成形体本体と、
該成形体本体に埋設された線状の表皮材係止部材と
を備えており、
該成形体本体の外面に表皮材が配置され、該表皮材係止部材に該表皮材が係止される発泡成形体であって、
該表皮材係止部材の延在方向の途中部に、樹脂よりなる易屈曲部が設けられている発泡成形体において、
該表皮材係止部材は、
複数本の線状体と、
該線状体同士を連結した連結体と
を備えており、
該連結体は、弾性樹脂よりなり、
該連結体は、複数個の線状体挿入穴を有しており、
各線状体挿入穴にそれぞれ線状体の端部が挿入されることにより、該連結体を介して該線状体同士が連結されており、該連結体により該線状体同士の間に前記易屈曲部が形成されていることを特徴とする発泡成形体。
【請求項2】
請求項1において、前記連結体を構成する弾性樹脂は、熱可塑性エラストマーであることを特徴とする発泡成形体。
【請求項3】
請求項1又は2において、前記連結体は筒状のものであり、その筒軸心線方向の両端側の開口部がそれぞれ前記線状体挿入穴となっていることを特徴とする発泡成形体。
【請求項4】
請求項1ないし3のいずれか1項において、前記線状体同士は、全体として方形環状に連結されており、該方形の各辺の延在方向の途中部にそれぞれ前記連結体が配置されていることを特徴とする発泡成形体。
【請求項5】
請求項1ないし4のいずれか1項において、該発泡成形体はシートパッドであることを特徴とする発泡成形体。
【請求項6】
発泡成形体に埋設され、該発泡成形体の外面に配置された表皮材が係止される線状の表皮材係止部材であって、
その延在方向の途中部に、樹脂よりなる易屈曲部が設けられている表皮材係止部材において、
該表皮材係止部材は、
複数本の線状体と、
該線状体同士を連結した連結体と
を備えており、
該連結体は、弾性樹脂よりなり、
該連結体は、複数個の線状体挿入穴を有しており、
各線状体挿入穴にそれぞれ線状体の端部が挿入されることにより、該連結体を介して該線状体同士が連結されており、該連結体により該線状体同士の間に前記易屈曲部が形成されていることを特徴とする表皮材係止部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2013−102859(P2013−102859A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−247496(P2011−247496)
【出願日】平成23年11月11日(2011.11.11)
【出願人】(000005278)株式会社ブリヂストン (11,469)
【Fターム(参考)】